JPH0455523B2 - - Google Patents

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JPH0455523B2
JPH0455523B2 JP2031370A JP3137090A JPH0455523B2 JP H0455523 B2 JPH0455523 B2 JP H0455523B2 JP 2031370 A JP2031370 A JP 2031370A JP 3137090 A JP3137090 A JP 3137090A JP H0455523 B2 JPH0455523 B2 JP H0455523B2
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JP
Japan
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mask
coordinate system
stage
pattern
wafer
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JP2031370A
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JPH038319A (ja
Inventor
Shoichi Tanimoto
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Nikon Corp
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Nippon Kogaku KK
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Publication date
Application filed by Nippon Kogaku KK filed Critical Nippon Kogaku KK
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Publication of JPH038319A publication Critical patent/JPH038319A/ja
Publication of JPH0455523B2 publication Critical patent/JPH0455523B2/ja
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は露光装置用の位置合わせ装置に関し、
特に高密度集積回路の転写マスクパターンを半導
体(ウエハ)上に露光する装置においてマスクパ
ターンの光学像等に対し回転偏位なしにマスクと
ウエハとの相対位置合わせを行なうための装置に
関する。
大規模集積回路(LSI)パターンの微細化は
年々進行しているが、微細化に対する要求を満た
し、且つ生産性の高い回路パターン焼付け装置と
して縮小投影型露光装置が普及してきている。従
来より用いられてきたこれらの装置においては、
シリコンウエハに焼付けされるべきパターンの何
倍か(例えば5倍)のレチクルパターンが投影レ
ンズによつて縮小投影され、1回の露光で焼付け
されるのはウエハ上で対角長21mmの正方形よりも
小さい程度の領域である。従つて直径125mm位の
ウエハ全面にパターンを焼付けるには、ウエハを
ステージに載せて一定距離移動させては露光を繰
返す、いわゆるステツプアンドリピート方式を採
用している。
LSIの製造においては、数層以上のパターンが
ウエハ上に順次形成されていくが、異なる層間の
パターンの重ね合わせ誤差(位置ずれ)を一定値
以下にしておかなければ、層間の導電または絶縁
状態が意図するものでなくなり、LSIの機能を果
すことができなくなる。例えば1μmの最小線幅の
回路に対しては、せいぜい0.2μm程度の位置ずれ
しか許されない。このような焼付け時の位置ずれ
は、大別して回転偏位と平行偏位とに分けられ
る。第1図は前記回転偏位が生じた状態を誇張し
て示す説明図で、実線の長方形パターン領域P1
は既にウエハ上に形成されている回路パターン領
域であり、この領域P1に対して微少量だけ回転
した状態で破線で示す長方形パターン領域P2
重ね合わせて露光焼付けされる。この場合、領域
P1の対角線の中心OはP2の対角線の中心と完全
に一致しているものとすると、中心O以外の個所
では領域P1に対して領域P2に回転偏位(回転方
向の保持誤差)が生じることになる。
従来の縮小投影型露光装置においては、ステツ
プアンドリピート動作を行なうに際して、ウエハ
ホルダを介してウエハを載置するステージを、そ
の移動平面をなす直交座標の原点を基準にして移
動しては位置決めし、一方マスクとして回路パタ
ーンの描かれたレチクルについては、ウエハ上で
のこのレチクルの投影像が前記直交座標に対して
回転偏位をできるだけ持たなくなるような位置決
めをして保持しておき、このような状態で、前記
直交座標系の座標位置を与えてステージを移動
し、所定位置に位置決めして露光するという一連
のステツプアンドリピート方式の露光焼付けを行
なうようにしていた。ところでレチクルの位置決
めの際に用いる位置検出器(例えばレチクルアラ
イメント顕微鏡)の検出中心がずれている場合、
位置検出器を基準に位置決めされたレチクルは、
ステージの直交座標系に対して位置決め誤差を持
つので、ウエハ上に焼付けられるパターン領域は
一般に回転偏差を生じることになる。従来、この
回転偏位の補正は、実際にレチクルパターンを繰
返してウエハに焼付け、焼付けられたウエハ上の
パターンを光学顕微鏡等で観測し、隣り合つて焼
付けられたパターン相互間の偏位量を測定し、そ
の測定値から位置検出器の検出中心のずれを逆に
求めて補正を行なつていた。
しかしながらこのような方法ではウエハ上にパ
ターンを焼体け、それを現像してから回転偏位の
量を観察して求めるので多大の手間と時間を費
し、そのうえ補正の精度も高くはなく、回転偏位
を要因とする回路パターンの位置ずれを0.1μm位
置に押え込むとは極めて困難であつた。
本発明は前述の諸問題点を解決して、マスクと
被露光体との回転偏位を短時間で高精度に検出し
て、マスクパターン毎の露光作業を高い重ね合わ
せ精度で高能率に行なえるようにした露光装置用
位置合わせ装置を得ることを目的とするものであ
る。
すなわち、第1の発明は、所定のパターンが形
成されたマスクを保持する保持手段(レチクルホ
ルダ15)と、前記パターンが露光される感光基
板を保持するとともに、所定の直交座標系内で2
次元移動可能な基板ステージ(ステージ7)と、
前記直交座標系内での前記基板ステージの移動量
を検知することにより前記感光基板の座標位置を
測定する座標測定手段(レーザ干渉計13、反射
鏡14)と、該座標測定手段の測定値に基づいて
前記基板ステージの移動を制御する制御手段
(CPU30)とを備え、予め定められた目標位置
情報に応じて前記基板ステージを順次位置決めし
て前記マスクのパターンを前記感光基板上に露光
する装置において、上記の目的を達成するため
に、前記マスク保持手段に前記マスクが装着され
た状態で、前記直交座標系に対する前記マスクの
回転方向の誤差量を検出する回転誤差検出手段
(開口部材8、光電検出器9)と;該検出された
回転方向の誤差量に基づいて前記目標位置情報を
補正演算することにより、前記感光基板の位置決
めすべき座標位置を算出する演算手段(CPU3
0)とを備え、前記制御手段は、前記座標測定手
段で測定された座標位置が前記演算手段で算出さ
れた座標位置とほぼ一致するように前記基板ステ
ージの位置決めを制御することを特徴とするもの
である。
又、第2の発明は、所定のパターンが形成され
たマスクを保持するマスク保持手段(レチクルホ
ルダ15)と、複数の被露光領域が所定の配列座
標系に従つて形成された感光基板を保持するとと
もに、所定の直交座標系内で2次元移動可能な基
板ステージ(ステージ7)と、前記直交座標系内
での前記基板ステージの移動量を検知することに
より前記感光基板の座標位置を測定する座標測定
手段(レーザ干渉計13、反射鏡14)と、該座
標測定手段の測定値に基づいて前記基板ステージ
の移動量を制御する制御手段(CPU30)とを
備え、予め定められた目標位置情報に応じて前記
基板ステージを順次位置決めして、前記マスクの
パターンを前記複数の被露光領域の各々に重ね合
わせて露光する装置において、上記の目的を達成
するために、前記マスク保持手段に前記マスクが
装着された状態で、前記直交座標系に対する前記
マスクの回転方向の誤差量を検出する第1の回転
誤差検出手段(開口部材8、光電検出器9)と;
前記基板ステージに前記感光基板が装着された状
態で、前記感光基板上の複数の被露光領域の各々
に付随したマークのうち、予め選択された少なく
とも2つのマークの前記直交座標系内での座標位
置を検出することによつて、前記直交座標系に対
する前記感光基板上の複数の被露光領域の配列座
標系の回転方向の誤差量を検出する第2の回転誤
差検出手段(アライメント顕微鏡WL,WR)
と;前記検出された2つの誤差量に基づいて前記
感光基板を回転させ、前記マスクと前記感光基板
上の複数の被露光領域の配列座標系との相対的な
回転方向の誤差量をほぼ零にする補正手段(θ軸
回転駆動部37)と;前記マスクの回転方向の誤
差量に基づいて前記目標位置情報を補正演算する
ことにより、前記感光基板上の複数の被露光領域
の各々の位置決めすべき座標位置を算出する演算
手段(CPU30)とを備え、前記制御手段は、
前記座標測定手段で測定された座標位置が前記演
算手段で算出された座標位置とほぼ一致するよう
に前記基板ステージの位置決めを制御することを
特徴とするものである。
又、第3の発明は、複数の被露光領域が所定の
配列座標系αβに従つて形成された感光基板を保
持するとともに、所定の直交移動座標系XY内で
2次元移動可能な基板ステージを有し、所定の直
交内部座標系xyに従つてマスクに形成されたパ
ターンを、前記感光基板上の複数の被露光領域の
各々に重ね合わせ露光する装置にあつて、予め定
められた目標位置情報に応じて前記基板ステージ
を位置決めして前記マスクのパターンと前記複数
の被露光領域の各々とを順次位置合わせする方法
において、上記の目的を達成するために、前記マ
スクの直交内部座標系xyと前記感光基板上の複
数の被露光領域の配列座標系αβとの相対的な回
転方向の誤差量を検出する工程と;該検出された
回転方向の誤差量がほぼ零となるように、前記マ
スクと前記感光基板とを相対的に回転させる工程
と;該相対回転させた後、前記直交移動座標系
XYに対する前記マスクの直交内部座標xyの回転
方向の誤差量に基づいて前記目標位置情報を補正
演算することにより、前記感光基板上の複数の被
露光領域の各々の位置決めすべき座標位置を算出
する工程を含み、前記マスクのパターンと前記感
光基板上の複数の被露光領域の各々との位置合わ
せにあたつては、前記算出された座標位置に基づ
いて前記基板ステージの位置決めを制御すること
を特徴とするものである。
本発明によればステージの移動座標軸に対する
マスクパターンの回転偏位自体を十分小さく押え
込む代りに、この回転偏位が存在してもそれが焼
付パターンに実直的に影響しなくなるようにステ
ージのステツプ移動を位置制御可能である。
本発明を実施例図面と共に詳述すれば以下の通
りである。
第2図は本発明の位置合わせ装置の適用対象例
としての縮小投影型露光装置の概略を示す構成図
で、露光用照明光源1からの照明光は第1コンデ
ンサレンズ2によつて一度収束されたのち、第2
コンデンサレンズ3に達する。その光路中、光が
収束される位置には照明光の通過を所望時に遮断
するためのシヤツタ4aが設けられている。第2
コンデンサレンズ3を通つた光束は、マスクとし
てのテスト・レチクル(以下単にレチクルと云
う)5を照明する。このレチクル5を透過した光
束は結像光学系としての投影レンズ6に入射す
る。この投影レンズ6は、そのレチクル5側すな
わち物体側が非テレセントリツクで、像側がテレ
セントリツクな光学系である。投影レンズ6の直
下のステージ7は、普段は半導体ウエハ10を載
せてその移動平面をなす第1直交座標系XY方向
に2次元移動するものであり、前記ウエハ10
は、ステージ7と一体に2次元移動するウエハホ
ルダ11上に載置される。ウエハホルダ11はス
テージ7に対して微少回転と上下動とができるよ
うに設けられている。このウエハホルダ11は、
投影レンズ6によるレチクル5の回路パターン
(図示せず)の投影像がウエハ10の表面に結像
するように、すなわち焦点合わせができるように
上下動する。
さてレチクル5の下面には、前記回路パターン
の他に、光透過性のマークRR,RLが左右両端の
所定位置(局所部分)に描かれている。レチクル
5のマークRRを透過した光束l1に着目すると、
光束l1は投影レンズ6によつて集束されてその像
側から光束l2となつて射出され、ステージ7に設
けられた微小開口部材8上にマークRRの像を結
像する。この微小開口部材8には、それを通過し
た光を受光して電気信号を出力する光電変換手段
としての光電検出器9が組合されており、また微
小開口部材8の開口面はステージ7上のウエハ1
0の表面の高さとほぼ一致するように定められ、
従つて微小開口部材8と光電検出器9は前述のよ
うにウエハホルダ11の上下動に伴つて一体に上
下動するようになされている。このような焦点合
わせのために、投影レンズ6とウエハ10の表面
(または微小開口部材8の開口面)との間隔を計
測するギヤツプセンサ12が設けられている。こ
のギヤツプセンサ12とウエハホルダ11の上下
動機構とによつて自動焦点調整が可能であり、ウ
エハ10上にレチクル5の回路パターンを焼付け
る際、ウエハ10の表面高さを検出して、常にコ
ントラストの高い投影像が転写できるようになつ
ている。
一方、ステージ7の第1直行座標系XYでの位
置は、レーザ干渉計によつてステージ7に固定さ
れた反射鏡までの距離をレーザ光を用いて測定す
ることにより求められるようになされており、第
2図ではX軸方向(紙面で左右方向)のレーザ干
渉計13と反射鏡14のみが示されているが、ス
テージ7の移動平面を成すX軸と直交するY軸方
向(紙面の表裏方向)に関しても同様にレーザ干
渉計と反射鏡との別の組合せが設けられているこ
とは述べるまでもない。これらのレーザ干渉計に
よつて、装置に予じめ設定される第1直交座標系
XYの原点に対するステージ7の位置座標値がそ
のステツプ移動中に逐次計測されるものであり、
この第1直交座標系XYの原点は、この実施例で
は投影レンズ6の光軸上にあり、従つて前記X軸
およびY軸方向の両レーザ干渉計は、それらの各
レーザ光束が成す2つの測定軸の交点が投影レン
ズ6の光軸上に位置するように配置されている。
またレチクルホルダ15は、レチクル5を保持
して第1直交座標系のXY平面と平行な平面内の
第2の直交座標系xyにて2次元移動可能であり、
後述するレチクルアライメント制御系による駆動
制御でレチクル5の位置決めを行なうものであ
る。
さらに第2コンデンサレンズ3の入射側の両脇
に配置されているシヤツタ4bおよび4cは、照
明光源1からレチクル5までの照明光路中でレチ
クル5のマークRRとRLへの入射光だけを所望時
に遮光するためのものであり、その配置位置は図
示の位置に限定されるものではない。
レチクル5には前述のように光透過性のマーク
RRとRLが設けられているが、このマークRRと
RLは、具体的には第3図に示したようにレチク
ル5の回路パターン領域5aの周辺の遮光部分に
例えばx軸方向に向けて設けられた透光スリツト
である。このマークRRとRLは、第3図の例では
レチクル5の中心を原点とする第2直交座標系
xyのx軸上で互いに離れた2個所に設けられて
いるが、y軸上にも同様な透光性マークを設けて
もよい。
尚、レチクル5のパターンの投影レンズ6によ
る投影像はxy座標に関して反転像となるので、
第3図ではレチクル5の座標系xyとステージ7
の座標系XYの方向を逆にして示してある。
従つて、レチクル5をレチクルホルダ15に載
置して固定したときに、これらx軸と、投影レン
ズ6の光軸と、X軸との3軸を含む平面が規定で
きて、しかもy軸と、投影レンズ6の光軸を、Y
軸との3軸を含む別の平面が規定できれば、ステ
ージ7に対するレチクル5の回転偏位は零となる
ことになる。
さてステージ7には、前述のようにレチクル5
のマークRRとRLの投影像を検出する微小開口部
材8が設けられている。この微小開口部材8は、
第4図aに示すように、円形状のガラス板全面に
クロム層などを蒸着し、そのクロム層の一部にス
リツト開口8aを形成したものである。第4図b
は第4図aのA−A線矢視断面図であり、スリツ
ト開口8aの長手方向はステージ7の第1直交座
標系XYのX軸方向と一致するように定められ、
またスリツト開口8aのY軸方向の幅寸法は、投
影光学系の縮小率等を考慮に入れてマークRR又
はRLが部材8の開口面上に結像されたときの該
マークの投影像のY軸方向の幅寸法と略等しくな
るように定められている。
前記第1直交座標系XYの原点が投影レンズ6
の光軸上にあることは前述した通りである。本実
施例におけるレーザ干渉計によるステージ7の位
置座標の測定は、通常知られている方式と変りな
くX軸方向とY軸方向の各レーザ干渉計内のデジ
タルカウンタによつてデジタル測定方式で行なわ
れる。このカウンタは、ステージ7の移動に従つ
てその計数値を増減させるものであり、装置の電
源投入時などには、ステージ7の原点位置を定め
てその原点位置でこのカウンタを零にリセツト或
いは或る定められた一定値にプリセツトする必要
があるが、このステージ7の原点位置への定位を
前述スリツト開口8aを利用して行なうことがで
きる。すなわちこの場合、光電検出器9の出力に
よつてスリツト開口8aとマークRR(又はRL)
の像とが一致したことを検知し、このときにY軸
方向のレーザ干渉計内のカウンタ(Yカウンタ)
を零にリセツトする。正確にはレチクル5の回転
偏位を考慮に入れて、マークRRの像とマークRL
の像とがそれぞれスリツト開口8aと一致したと
きのYカウンタの計数値YrとYlとから、Yカウ
ンタが(Yr+Yl)/2となるようにステージ7
をY軸方向に位置決めしたところでYカウンタを
零にリセツトし、Y軸の原点位置決めを行なう。
X軸方向についても同様で、図示しないがレチク
ル5のy軸上に同様の透光マークを一対設けてお
き、また微小開口部材8にスリツト8aと直交す
る方向に延在した別のスリツト開口を設けておい
て、同様の手順でX軸方向のレーザ干渉計内のカ
ウンタ(Xカウンタ)の零リセツトを行なえばよ
い。このようにして座標系XYの原点設定が果さ
れ、以後ステージ7はこの原点を基準とする第1
直交座標系XYの位置座標をもつて2次元移動中
にわたり逐次位置測定されることになる。
尚、カウンタの零リセツトは、ステージ7が所
定の位置にきたときにリミツトスイツチ等で行な
つてもよい。
さて、この実施例の装置にはさらに、ウエハ1
0上のマークを検出して位置合わせに用いるアラ
イメント顕微鏡(WAM:Wafer Alignment
Microscope)が本発明の第2の手段として備え
られており、その配置は第3図に示した通りであ
る。すなわち、この顕微鏡はウエハ10上に後述
の如く形成されたアライメント用の特定の形状の
ウエハマークを光電検出するもので、第3図に示
すように投影レンズ6の鏡筒の周囲にWL,WX
およびWRの3本をオフ・アクシス(off axis)
で固定配置してある。第1のアライメント顕微鏡
WLは、ウエハ10のY軸方向の位置を検出する
ためのもので、その検出中心(観察中心)が基準
状態でY軸上に位置するように配置されている。
第2のアライメント顕微鏡WXは、ウエハ10の
X軸方向の位置を検出するもので、その検出中心
(観察中心)が基準状態でX軸上に位置するよう
に配置されている。このように両アライメント顕
微鏡WLとWXの検出中心をそれぞれY軸上とX
軸上とに一致させるのは、ウエハ10の位置検出
に際してアツベ誤差を無くすためである。第3の
アライメント顕微鏡WRは、第1のアライメント
顕微鏡WLと対になつてウエハ10の回転ずれを
検出するもので、基準状態においてその検出中心
(観察中心)と第2のアライメント顕微鏡WLの
検出中心とを結ぶ線分がX軸と平行になるように
配置されている。
これら3本のアライメント顕微鏡は、第1層目
のパターン焼付けで第2層目以降の重ね合わせ露
光のアラメントのために、ウエハ上の回路パター
ンの内部または近傍ストリートライン上に転写形
成された特定の形状、例えば短かい線状のウエハ
マークを、振動スリツトまたはレーザ光振動ビー
ムで走査して検出する光電顕微鏡であり、その検
出中心は例えば振動スリツトや振動ビームの振動
中心と一致するように定められ、特に第3のアラ
イメント顕微鏡WRの光学系には、検出中心をY
軸方向に変位させるために、回転可能な平行平板
ガラス等が設けられている。
第2図および第3図に示した装置を制御するた
めの制御系の主要構成は第5図のブロツク図に示
されている。装置全体は、プログラムによる制御
および各種演算処理が可能なように、メモリ等を
含むマイクロコンピユータ(CPU)30によつ
て統括制御される。CPU30は、インターフエ
ース(IF)31を介して周辺の検出部、測定部
あるいは駆動部と、各種情報のやり取りを行な
う。シヤツタ駆動部32は、CPU30の指令に
よつて各シヤツタ4a,4b,4cの開閉動作を
行ない、またレチクルアライメント制御系(R−
ALG)33は投影レンズ6の光軸に対してレチ
クル5が所定の位置にくるようにレチクルホルダ
15を動かして位置合わせするものである。一
方、ステージ7の位置座標を計測するために、前
述のX軸用のレーザ干渉計13によつて読取られ
たステージ7のX軸方向の位置情報と、Y軸用の
レーザ干渉計34によつて読取られたステージ7
のY軸方向の位置情報とが共にインターフエース
31を介してCPU30に送られる。またステー
ジ7を2次元移動させるために、ステージ7をX
軸方向に駆動するX軸駆動部(X−ACT)35
と、ステージ7をY軸方向に駆動するY軸駆動部
(Y−ACT)36とが、CPU30の指令によつて
動作するように設けられており、さらにステージ
7上のウエハホルダ11を微小回転させるための
θ軸回転駆動部(θ−ACT)37と、ウエハル
ダ11および微小開口部材8と光電検出器9の組
合せを一体的に上下動させるためのZ軸駆動部
(Z−ACT)38とが設けられ、CPU30の指令
によつて動作するようになされている。前記光電
検出器9の光電出力信号もインターフエース31
を介してCPU30に入力され、また焦点検出部
(AFD)39は、第2図に示したギヤツプセンサ
12からの信号を受け取つてウエハ10の表面
(又は微小開口部材8の開口面)と投影レンズ6
の焦点位置のずれ情報(合焦情報)をインターフ
エース31を介してCPU30に与えるようにな
つている。尚、CPU30には、インターフエー
ス31を介して、測定した結果や動作状態等を表
示するためにモニタ用のCRTデイスプレイある
いはプリンタなどの出力端末装置40も接続され
ている。
また第3図に示したように、オフ・アクシス配
置のアライメント顕微鏡WL,WX,WRは、光
電顕微鏡またはレーザースポツト走査型のウエハ
マーク検出手段(本発明の第2の手段)であり、
これらはそれぞれの検出中心がウエハ10上の所
定のウエハマークと一致すると、マーク検出信号
をインターフエース31を介してCPU30に与
える。尚、これらアライメント顕微鏡WL,WX,
WRによるウエハマークの検出に際してもギヤツ
プセンサ12と焦点検出部39とによる合焦情報
がCPU30に入力されることは述べるまでもな
い。
アライメント顕微鏡WRには、振動スリツトま
たは振動ビームの振動中心や、レーザ光の送光々
路を、第1の直交座標系XY上のY軸方向に微小
量シフトさせるために、平行平板ガラスやプリズ
ムがCPU30の指令による制御で所望量だけ回
転ないし移動可能に設けられている。
以上のような構成においてレチクル5がレチク
ルホルダ15に載置され、レチクルアライメント
制御系33でチレクル5のアライメントを行なつ
たのち、レチクル5のパターンをウエハ10上に
投影するとその光学像は第6図のようになる。
第6図はレーザ干渉計13と34とで計測され
るステージ7の第1直交座標XYに対するレチク
ル5のパターン領域5aの投影像5a′を示してい
る。レチクル5のマークRRとRLも像RR′と
RL′としてそれぞれ投影像5a′のx軸上に沿つた
両脇に投影される。尚、ここではレチクル5の投
影像の内部座標系xyの原点をステージ7の直交
座標系XYの原点0と一致させ、投影レンズ6に
よる歪曲収差は無視し得るものとして扱つてい
る。通常、レチクル側の第2直交座標系xyはウ
エハ側の第1直交座標系XYに対して回転偏位に
よる重ね合わせ誤差をもち、第6図はそれを誇張
して示したもので、この回転偏位量を角度εで表
わしている。本発明のひとつの実施態様において
はこの角度εが無視できるほど小さくなるように
調整する代わりに、焼付けられたパターンが実質
的に角度εの影響を受けなくなるようにステージ
7を移動制御することで回転偏位による重ね合わ
せ誤差をなくそうとするものである。
第6図においてマーク像RL′とRR′はレチクル
5の投影像の一部であつて、それらのy軸座標値
は一致しているものとする。またレチクル5の投
影面レベルは縮小開口部材8の開口面レベルと一
致し、部材8はこの投影面内をステージ7の移動
と共に2次元移動するものとする。ここで角度ε
の測定法について述べると、まず、微小開口部材
8の開口面にレチクルの投影像が結像するよう
に、ギヤツプセンサ12と焦点検出部39および
Z軸駆動部38を用いて焦点合わせを行なう。そ
の後、ステージ7を移動させてマーク像RR′と
RL′をスリツト開口8aで走査し、この走査時に
得られる光電検出器9の出力と、レーザ干渉計1
3と34の出力とにより、マーク像RR′とRL′と
の第1直交座標計XYでの位置を計測する。これ
は例えば第6図においてスリツト開口8aがY軸
方向に移動してマーク像RR′又はRL′を走査した
際に、スリツト開口8aとマーク像とが合致した
瞬間に光電検出器9がピーク値を示すから、この
ピーク値の得られたときの位置をレーザ干渉計1
3と34で計測すればよい、このようにして計測
されたマーク像RR′のY座標値をYR1マーク像
RL′のY座標値をYLとし、ステージ7のX軸方
向の移動量から求めたマーク像RR′とRL′との間
隔をlとすると、角度εは通常は微小角度である
ので次の(1)式のように表わされる。
ε=tan-1(YR−YL)/l ≒(YR−YL)/l ……(1) またレチクル5上でのマークRRとRLとの間隔
が予じめ判つていれば、その投影像RR′とRL′の
x軸方向の間隔l′も判るので、角度εは次の(2)式
のように表わすこともできる。
ε=sin-1(YR−YL)/l′ ≒(YR−YL)/l′ ……(2) こにようにして予じめ角度εが求められ、以後
のステツプアンドリピート方式の露光操作におけ
るステージ7のステツピング移動の方向補正情報
として用いられる。
以上の説明の中で、第6図においてマーク像
RR′とRL′が回路パターン領域像5a′から離れて
いる程、回転偏位量(角度ε)の測定精度が向上
する。また微小開口部材8のスリツト開口8aお
よびマーク像RR′とRL′のスリツト形状の長さが
長い程、検出光量が増加するので測定精度が向上
する。ここでlまたはl′の長さが長くなるように
した場合、マーク像RR′とRL′が繰返し露光され
る隣の回路パターン領域像に重なるので、このよ
うなときにはマーク像RR′とRL′に対するレチク
ル5への照明光源からの入射光だけをシヤツタ4
bと4cにより選択的に遮光できるようにして、
回転偏位量(角度ε)の測定時のみこれらシヤフ
タ4bと4cを開き、回路パターンの露光時には
これを閉じるようにする。
尚、回転偏位量の測定精度がそれほど高くなく
てもよい場合には、マーク像RR′やRL′のような
特別なマークを用いずに、回路パターン領域像5
a′内のx軸と平行な線、例えばパターン領域と周
囲との境界線の像の両端部(第6図にi1,i2
の位置計測は、i1,i2の明暗境界をスリツト
開口8aが横切つたときの光電検出器9の出力信
号立上りまたは立下りの中央でのレーザ干渉計1
3,34の計測値を用いて行なう。
次に本実施例を装置を用いた動作について説明
する。
まずはじめに、ウエハ10に対して回路パター
ンの第1層目を焼付ける場合の露光動作を第7
図、第8図および第9図と共に説明すれば以下の
通りである。
この場合、ウエハ10の表面には未だ回路パタ
ーンもアライメント用のウエハマークも存在しな
いから、ウエハ10は第5図に示すようにその外
周部の一部に設けられた直線状の切欠きであるフ
アセツト(またはフラツト)10aを基準にして
ウエハホルダ11上に載置され吸着固定される。
本実施例では、フアセツト10aの直線方向がス
テージ7のX軸方向と一致するように位置決めさ
れる。次いでギヤツプセンサ12と焦点検出部3
9およびZ軸駆動部38によりウエハ10の表面
を投影結像面に焦点合わせする。その後、レーザ
干渉計13と34,X軸駆動部35およびY軸駆
動部36によりステージ7を一定距離ずつ移動さ
せてはシヤツタ4aを所定時間だけ開き、レチク
ル5のパターン領域5aの縮小投影像をウエハ1
0上のフオトレジストに露光転写することを繰返
す。この場合、シヤツタ4b,4cは閉じられ、
マークRRとRLの像がウエハ10上に転写される
のを防止する。このようにしてウエハ10のほぼ
全面にパターン領域5aの縮小像がマトリツクス
状に転写され焼付けられることになる。
ここでもしレチクル5に前述したような角度ε
の回転偏位が存在したままステツプアンドリピー
ト方式の露光転写を行なうと、ステージ7のX軸
方向の歩進によつて、第7図に示すように、ウエ
ハ10に次々に転写されるパターン領域P0,R1
の中心を結ぶ線分はX軸上に位置するものの個々
のパターン領域は偏位角度εだけX軸(又はY
軸)に対して回転した状態で転写されてしまう。
そこで本実施例では前述のように予じめ求めて
おいた角度εを用いてCPU30内でXY座標に対
し角度εだけ回転した別の直交座標系αβ(以下第
3直交座標系と云う)をウエハ10に対して設定
するものである。
今、ひとつのパターン領域P0を転写したのち、
次のパターン領域P1の転写のためにステージ7
をX軸方向に歩進させるに際して、ステージ7の
歩進方向をα軸に沿わせることで次の転写パター
ン領域P1の代りにP2となり、このパターン領域
P2と前記パターン領域P0との配列をみれば判る
ように第3直交座標系αβをウエハ10上での転
写パターのマトリクス配列座標にすることで回転
偏位(角度ε)が実質的に相殺されることにな
る。
そこで、ウエハ10内の配列座標を第3直交座
標系αβに定めてこの座標軸αβに沿つてパターン
領域露光位置の位置決めをすることにし、ステー
ジ7には第3の直交座標系と第1の直交座標系と
の間の座標変換によつてそのステツピング位置を
与えるようにする。
今、第8図のように、投影レンズ6で投影して
いるパターン領域をP0、次に露光転写すべきパ
ターン領域P2とし、パターン領域P2の中心をO2
とする。また第3直角座標系αβにおけるパター
ン領域P0の中心O2の座標値を(α0,β0)、パター
ン領域P2の中心O2の座標値を(α1,β1)とし、
投影レンズ6の光軸、すなわちパターン領域P0
と中心を原点とするステージ7の第1直交座標系
XYに対してウエハ10上の配列座標系αβが角度
εだけ反時計方向に回転しており、座標系αβの
原点O1が座標系XYの座標値(X0,Y0)を持つ
ているものとする。
パターン領域P0の露光が終了し、パターン領
域P2の中心O2と座標系XYの原点O(投影レンズ
6の光軸)とを一致させるためには、ステージ7
を現在の位置、すなわち(X0,Y0)から、第8
図の通りX軸方向に△X,Y軸方向に△Yだけ移
動させればよい。ここで△Xと△Yは、 △X=(α1−α0)cos ε−(β1−β0)sin ε △Y=(α1−α0)sin ε+(β1−β0)cos ε と表わされ、角度εが充分小さければ、 △X=(α1−α0)−(β1−β0)ε ……(3) △Y=(α1−α0)ε−(β1−β0) ……(4) と近似できる。
第5図に示したCPU30にこの(3),(4)式をプ
ログラムしておき、さらに露光転写すべき各パタ
ーン領域の中心位置を前記配列座標系αβの座標
値として予じめ記憶させておき、先に検出してお
いた角度εを用いて(3),(4)式の演算を行ない、結
果的に角度εを相殺するようにステージ7のステ
ツピング移動を制御する。このステツピングは、
ステージ7の現在位置(X0,Y0)に対してレー
ザ干渉計13と34のカウンタ測定値を△X,△
Yだけ変化させるようにステージ7の位置を移動
させて行なうものであり、例えばウエハ10のフ
アセツト10aの直線と平行な一列をステツプア
ンドリピート方式で露光転写するには、パターン
領域の中心座標値のうちβ0とβ1を互いに等しい値
とし、α1−α0をピツチEPとして、(3)(4)式から △X=EP △Y=EP・ε となるようにステージ7のステツピングを行なえ
ばよい。例えば9個のパターン領域を一列に転写
した場合、第9図に示すようにこの一列のパター
ン領域E1〜E9のそれぞれの中心C1〜C9は全てα
軸上に並び、各パターン領域E1〜E9のいずれも
座標系αβに関して回転偏位なく並び、唯、座標
系XYのX軸と平行にされたフアセツト10aの
直線に対してα軸が角度εだけ傾いているだけで
ある。このようにして二列目、三列目も同様に座
標系αβ上にパターン領域を入れさせながら露光
転写することで、ウエハ10の全面に、第7図の
如き回転偏位を生じることなく、配列座標系αβ
に従つて整列した転写パターンを得ることができ
る。尚、この第1層目の転写によつて、第2層目
以降の重ね合わせのアライメントのためのウエハ
マークが各パターン領域内またはその近傍のスト
リートライン上に転写されることは前述した通り
である。
このように、レチクル5が角度εの回転偏位を
伴うようなセツト条件下にあつても、ウエハ10
に転写された第1層目のパターン領域はいずれも
実質的に角度εの影響を受けることがない。
次に第2層目以降のパターンの重ね合わせ露光
転写について第10図および第11図と共に説明
する。
第10図は、第3図に示した投影レンズ6、ア
ライメント顕微鏡WL,WX,WRの配置関係を
第1直交座標XY平面上に示した説明図で、投影
レンズ6の最大露光領域6a内におけるレチクル
パターン領域5aの投影領域6bの中心、すなわ
ち投影レンズ6の光軸は、第1直交座標XYの原
点に一致しているものとする。投影レンズ6の周
囲の所定位置に配置された各アライメント顕微鏡
WL,WX,WRはそれぞれの視野に見たてた破
線の円で示されており、それぞれの検出中心を
LC,XC,RCとし、LCとRCのX軸方向の間隔
をLとして示す。
第11図は、すでに第1層目のパターンが転写
されているウエハ10を模式的に示す平面図で、
ウエハ10内の或る一列のパターン領域E1〜E6
とその近傍のみを描いてある。パターン領域E1
〜E6の上下、左右のストリートライン上には、
配列座標系のβの各軸に沿つて細長いアライメン
ト用のウエハマークがすでに形成されている。こ
こでは、これらのウエハマークのうち、α軸と平
行な1本のストリートライン上で互いに間隔がほ
ぼLだけ離れた2つのウエハマークALとAR、
それにβ軸と平行な1本のストリートライン上の
1つのウエハマークAXを2層目以降の重ね合わ
せ露光のウエハ10のアライメント用に使うもの
とする。
さて、第2層目のパターンの露光に先立つて、
レチクル5として第1層目のときとは異る回路パ
ターンのものがレチクルホルダ15にマウントさ
れる。従つて再びレチクルによる回転偏位を考慮
する必要がある。そこで第2層目のパターン露光
に際しても、まずステージ7を移動させてレチク
ル5の透光マークRRとRLの投影像を微小開口部
材8と光電検出器9とによつて検出し、レーザ干
渉計13,34によつてその位置座標を求め、回
転偏差を(1)又は(2)式に従つて角度ε′として検出し
ておく。
次にアライメント顕微鏡WLはWRの検出中心
LCとRCの調整を行なうが、この調整では、第1
0図に示すように、アライメント顕微鏡WLと
WRの両検出中心LCとRCを結ぶ線分がXY座標
平面上においてX軸に対し前記角度ε′だけ傾くよ
うにする。このためにはアライメント顕微鏡WR
の検出中心RCを、第2層目のレチクルの回転偏
位角度ε′からδy≒L・ε′で求められる偏位量δyだ
けY軸方向に変化させればよい。これは、具体的
には、アライメント顕微鏡WRの光学系内部のハ
ービングガラスやプリズム等の光学部品を回転ま
たはシフト移動させることにより微調整可能であ
る。この場合、検出中心RCを決まつた量だけ変
位させるのに、ハービングガラス等の回転角また
はプリズム等の移動量を検出する別の検出手段を
設けてその検出信号を用いて行なつてもよいが、
前記レーザ干渉計13,34を利用して行なうほ
うが何かと好都合である。このレーザ干渉計1
3,34を利用する場合においては、ステージ7
に固定した位置検出用の微小開口部材8のスリツ
ト開口8aを利用して、まずアライメント顕微鏡
WLの検出中心LCと、前記スリツト開口8aの
Y軸方向の中心とが一致するようにステージ7の
位置決めを行ない、前記レーザ干渉計34でその
ときのY座標値yW1を計測する。次いでステージ
7を距離LだけX軸方向に移動させて、同じスリ
ツト開口8aをアライメント顕微鏡WRで検出で
きるようにする。このときレーザ干渉計34によ
るY軸座標測定値が(yW1+δy)となるようにス
テージを位置決めし、その後に検出中心RCとス
リツト開口8aの中心のY座標値が一致するよう
にアライメント顕微鏡WRの光学系内の光学部品
を回転または移動させる。
以上のようにしてアライメント顕微鏡WLと
WRの調整が終了すると、次にウエハ10(第1
層目の転写パターンが形成されたもの)をホルダ
11上に載置し、真空等により吸着固定する。こ
の場合、ウエハ10はフアセツト10aを使つて
ホルダ11上に粗く位置決めされる。その後、ウ
エハ10上の1つのストリートライン上に距離L
だけ離れて形成された2つのウエハマークAL,
ARがそれぞれアライメント顕微鏡WLとWRの
検出視野内に入るようにステージ7を位置決めす
る。この位置決めは、ステージ7上の微小開口部
材8に対するウエハ10の位置が概ね定められて
いるから、予じめアライメント顕微鏡WLとWR
の検出中心LCとRCが微小開口部材8のスリツト
開口8aと一致したときのステージ7の座標値を
記憶しておくことで容易に行なうことができる。
さて、ウエハ10上の2つのウエハマークAL
とARがアライメント顕微鏡WRとWLによつて
とらえられると、アライメント顕微鏡WLの検出
中心LCとウエハマークALとが一致し、アライメ
ント顕微鏡WRの検出中心RCとウエハマークAR
とが一致するように、ウエハホルダ11をθ軸回
転駆動部37により回転させる。この際、ウエハ
ホルダ11の回転中心をウエハマークALの近傍
に定めておくと、ホルダ11を回転したとき、ア
ライメント顕微鏡WLの検出中心LCからのウエ
ハマークALのずれ量は極めて小さくなる。この
場合には、実質的にアライメント顕微鏡WRの検
出中心RCからのウエハマークARのY軸方向の
ずれが零となるようにウエハホルダ11の微小回
転またはステージ7のY軸方向への微小移動を行
なうだけでよい。このようにしてウエハ10のス
テージ7に対する回転位置が定まるとホルダ11
はステージ7に固定される。
以上にようにしてウエハ10内の配列座標系
αβは第12図に示す如くステージ7のXY座標軸
に対して角度ε′だけ傾いて位置決めされ、従つて
第2目のレチクル5の投影パターン領域P0とウ
エハ10上ですでに存在する第1層目の各パター
ン領域E1〜E6とは、それぞれXY座標軸に対して
反時計方向に角度ε′だけ傾いた状態で設定され
る。このようなウエハ10の位置決めが終了する
と、ウエハマークALとアライメント顕微鏡WL
の検出中心LCとが一致したときのステージ7の
Y座標値、およびステージ7を移動してウエハマ
ークAXとアライメント顕微鏡WXの検出中心XC
とが一致したときのステージ7のX座標値とに基
づいて、CPU30がパターン領域P0′と、ウエハ
10上の各パターン領域E1〜E6との中心位置関
係を求め、パターン領域P0′がE1に重なるように
ステージ7を移動し、シヤツタ4aを開いて露光
する。次いでパターン領域P0′をE2以下の第1層
目パターン領域のそれぞれに順次重ね合わせるた
めにステージ7のステツピング移動するが、その
際には前述の(3),(4)式に基づいてステージ7を位
置決めすれば、レチクル5の角度ε′の回転偏位は
ウエハ10上の全てのパターン領域において相殺
され、従つて第1層目と第2層目のパターン領域
が互いに回転偏位なく重ね合わされることにな
る。以下、第3層目以降についても、アライメン
ト顕微鏡WL,WRの調整を行ない、同様にステ
ツプアンドリピートの焼付けが回転偏位の発生な
しに行なわれる。
尚、前述の実施例ではアライメント顕微鏡
WL,WRの調整を微小開口部材8と光電検出器
9とを用いて行なつたが、ウエハ10上にウエハ
マークALがあるときはそれを用いても同様に調
整が行なえる。この場合、まずウエハマークAL
をアライメントン顕微鏡WLの検出中心LCと一
致させたのちステージ7をX軸方向に移動させ、
アライメント顕微鏡WRがウエハマークALをそ
の検出視野内にとらえたらステージ7を停止し、
その検出中心RCとウエハマークALとが一致する
ように検出中心RCを位置調整する。これによつ
て両アライメント顕微鏡WLとWRの検出中心LC
とRCを結ぶ線分がX軸と平行になる。その後、
予じめ求めておいた角度ε′に基づいてδy≒Lε′だ
けステージ7をY軸方向に移動させて位置決め
し、アライメント顕微鏡WRの検出中心RCが再
びウエハマークALと一致するように該アライメ
ント顕微鏡WRの光学系中のハービングガラスや
プリズム等を変位させればよい。
また前述の実施例は投影型露光装置に適用した
場合であるが、本発明はこれに限らず、マスクと
ウエハとを微小間隙を介して対面させ、マスク側
から露光用の光線或いはX線等を照射し、ウエハ
上にマスクのパターン像を転写しては一定距離だ
けマスクを平行移動させてこれを繰返す所謂プロ
キシミテイ方式(近接方式)のステツプアンドリ
ピート露光装置にも同様に適用可能であることは
述べるまでもない。
以上のように、本発明によれば、マスク(レチ
クル)の被露光体(ウエハ)移動座標系に対する
回転偏位を定量的に短時間で精度よく求め、露光
に先立つてウエハ移動位置を補正できるから、重
ねて焼付けられる回路パターン同士がレチクルの
回転偏位に起因して位置ずれを起すのを効果的に
防止でき、レチクル毎に1度だけアライメント顕
微鏡の調整をする等の操作だけで以後のステツピ
ング中にレチクルの回転偏位が残らず、従つて回
転偏位による重ね合わせ誤差の防止が極く短時間
の調整で果し得るものである。
さらに本発明によれば、ウエハ上の回路パター
ン、所謂チツプのローテーシヨンが防止された第
1層のウエハが作られるから、第2層以降の重ね
合わせ精度も向上するといつた効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は重ね合わされたパターン相互間の回転
偏位を示す説明図、第2図は本発明の回転偏位検
出装置の適用対象例としての縮小投影型露光装置
の概略図を示す構成図、第3図はレチクル透光マ
ークの位置および投影レンズ周囲の3本のアライ
メント顕微鏡の配置の様子を第1直交座標系XY
および第2直交座標系xyとの関連で示した模式
斜視図、第4図a,bは微小開口部材の一例を示
す平面図とそのA−A線矢視断面図、第5図は実
施例に係る露光装置制御系の構成を示すブロツク
図、第6図はレチクルパターンのウエハ上での投
影像を第1および第2直交座標系の原点を一致さ
せて示した拡大図、第7図はステージの歩進によ
つて次々に露光したときの隣り合う転写パターン
の回転偏位とその相殺を示す説明図、第8図はス
テージの歩進に際しての位置決め座標変換を示す
説明図、第9図は第1層目の転写パターンについ
て回転偏位が相殺されることを示すウエハ上の転
写パターン配列の説明図、第10図は投影レンズ
と各アライメント顕微鏡の第1直交座標XY平面
上での配置関係を示す説明図、第11図はすでに
第1層目のパターンが転写されたウエハの模式平
面図、第12図は第2層目のパターンの重ね合わ
せを示す説明図である。 1……照明光学系、2,3……コンデンサレン
ズ、4a,4b,4c……シヤツタ、5……レチ
クル、5a……パターン領域、6……投影レン
ズ、7……ステージ、8……微小開口部材、8a
……スリツト開口、9……光電検出器、10……
ウエハ、11……ウエハホルダ、12……ギヤツ
プセンサ、13……レーザ干渉計、14……反射
鏡、15……レチクルホルダ、WL,WX,WR
……アライメント顕微鏡、30……マイクロコン
ピユータ(CPU)、31……インターフエース、
32……シヤツタ駆動部、33……レチクルアラ
イメント制御系、34……レーザ干渉計、35…
…X軸駆動部、36……Y軸駆動部、37……θ
軸駆動部、38……Z軸駆動部、39……焦点検
出部、RR,RL……透光マーク、RR′,RL′……
マーク像、AL,AR,AX……ウエハマーク、E1
〜E9……転写されたパターン領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定のパターンが形成されたマスクを保持す
    る保持手段と、前記パターンが露光される感光基
    板を保持するとともに、所定の直交座標系内で2
    次元移動可能な基板ステージと、前記直交座標系
    内での前記基板ステージの移動量を検知すること
    により前記感光基板の座標位置を測定する座標測
    定手段と、該座標測定手段の測定値に基づいて前
    記基板ステージの移動を制御する制御手段とを備
    え、予め定められた目標位置情報に応じて前記基
    板ステージを順次位置決めして前記マスクのパタ
    ーンを前記感光基板上に露光する装置において、 前記マスク保持手段に前記マスクが装着された
    状態で、前記直交座標系に対する前記マスクの回
    転方向の誤差量を検出する回転誤差検出手段と; 該検出された回転方向の誤差量に基づいて前記
    目標位置情報を補正演算することにより、前記感
    光基板の位置決めすべき座標位置を算出する演算
    手段とを備え、 前記制御手段は、前記座標測定手段で測定され
    た座標位置が前記演算手段で算出された座標位置
    とほぼ一致するように前記基板ステージの位置決
    めを制御することを特徴とする露光装置の位置合
    わせ装置。 2 所定のパターンを形成されたマスクを保持す
    るマスク保持手段と、複数の被露光領域が所定の
    配列座標系に従つて形成された感光基板を保持す
    るとともに、所定の直交座標系内で2次元移動可
    能な基板ステージと、前記直交座標系内での前記
    基板ステージの移動量を検知することにより前記
    感光基板の座標位置を測定する座標測定手段と、
    該座標測定手段の測定値に基づいて前記基板ステ
    ージの移動量を制御する制御手段とを備え、予め
    定められた目標位置情報に応じて前記基板ステー
    ジを順次位置決めして、前記マスクのパターンを
    前記複数の被露光領域の各々に重ね合わせて露光
    する装置において、 前記マスク保持手段に前記マスクが装着された
    状態で、前記直交座標系に対する前記マスクの回
    転方向の誤差量を検出する第1の回転誤差検出手
    段と; 前記基板ステージに前記感光基板が装着された
    状態で、前記感光基板上の複数の被露光領域の
    各々に付随したマークのうち、予め選択された少
    なくとも2つのマークの前記直交座標系内での座
    標位置を検出することによつて、前記直交座標系
    に対する前記感光基板上の複数の被露光領域の配
    列座標系の回転方向の誤差量を検出する第2の回
    転誤差検出手段と; 前記検出された2つの誤差量に基づいて前記感
    光基板を回転させ、前記マスクと前記感光基板上
    の複数の被露光領域の配列座標系との相対的な回
    転方向の誤差量をほぼ零にする補正手段と; 前記マスクの回転方向の誤差量に基づいて前記
    目標位置情報を補正演算することにより、前記感
    光基板上の複数の被露光領域の各々の位置決めす
    べき座標位置を算出する演算手段とを備え、 前記制御手段は、前記座標測定手段で測定され
    た座標位置が前記演算手段で算出された座標位置
    とほぼ一致するように前記基板ステージの位置決
    めを制御することを特徴とする露光装置の位置合
    わせ装置。 3 複数の被露光領域が所定の配列座標系αβに
    従つて形成された感光基板を保持するとともに、
    所定の直交移動座標系XY内で2次元移動可能な
    基板ステージを有し、所定の直交内部座標系xy
    に従つてマスクに形成されたパターンを、前記感
    光基板上の複数の被露光領域の各々に重ね合わせ
    露光する装置にあつて、予め定められた目標位置
    情報に応じて前記基板ステージを位置決めして前
    記マスクのパターンと前記複数の被露光領域の
    各々とを順次位置合わせする方法において、 前記マスクの直交内部座標系xyと前記感光基
    板上の複数の被露光領域の配列座標系αβとの相
    対的な回転方向の誤差量を検出する工程と; 該検出された回転方向の誤差量がほぼ零となる
    ように、前記マスクと前記感光基板とを相対的に
    回転させる工程と; 該相対回転させた後、前記直交移動座標系XY
    に対する前記マスクの直交内部座標xyの回転方
    向の誤差量に基づいて前記目標位置情報を補正演
    算することにより、前記感光基板上の複数の被露
    光領域の各々の位置決めすべき座標位置を算出す
    る工程を含み、 前記マスクのパターンと前記感光基板上の複数
    の被露光領域の各々との位置合わせにあたつて
    は、前記算出された座標位置に基づいて前記基板
    ステージの位置決めを制御することを特徴とする
    露光装置の位置合わせ方法。
JP2031370A 1990-02-14 1990-02-14 露光装置の位置合わせ装置及び方法 Granted JPH038319A (ja)

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