JPH0616479B2 - 露光装置の位置合せ装置 - Google Patents

露光装置の位置合せ装置

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JPH0616479B2
JPH0616479B2 JP59042472A JP4247284A JPH0616479B2 JP H0616479 B2 JPH0616479 B2 JP H0616479B2 JP 59042472 A JP59042472 A JP 59042472A JP 4247284 A JP4247284 A JP 4247284A JP H0616479 B2 JPH0616479 B2 JP H0616479B2
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恭一 諏訪
敏男 松浦
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Nippon Kogaku KK
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明はICやLSI等の半導体素子を製造するための
露光装置に関し、特に1枚の被露光基板(半導体ウエ
ハ)上に形成された複数の半導体素子の回転パターンに
マスクの回転パターンをステップアンドリピート方式で
重ね合せて露光するステップアンドリピート露光装置に
関する。
(発明の背景) 近年、半導体素子製造のために、半導体ウエハ(以下ウ
エハとする)上にマスクの回路パターンを繰り返し露光
する装置、所謂ステップアンドリビート露光装置が生産
現場で多数使用され、多大な効果を得ている。特にマス
クの回路パターンを縮小投影レンズを介してウエハ上に
転写する縮小投影型露光装置は、マスクの回路パターン
を縮小投影するため、マスク上に付着した微小な異物が
縮小投影レンズの解像力によって転写されにくいという
利点があり、さらにウエハ上に形成された複数の回路パ
ターンの各々に、マスクの回路パターンを重ね合せて露
光するため、ウエハの各種処理による伸縮に対しても常
に正確な重ね合せができるという利点もあり、極めて生
産性の高い露光装置といえる。この種の露光装置はウエ
ハを裁置する2次元移動ステージを有し、このステージ
をマスクの回路パターン像に対して所定の座標系に従っ
て一定ピッチで歩進させては露光することを繰り返す。
このため、ウエハ上にはマトリックス状に回路パターン
が配列される。
このウエハ上の回路パターンの配列座標は露光中はステ
ージの座標系に従っているが、ウエハを交換すると、そ
のウエハ上の配列座標とステージの座標系とは回転ずれ
が生じる。
この回転ずれはウエハを回転させることで補正できる
が、それでも微小角度の回転ずれは残存する。このウエ
ハ上の配列座標とステージの座標系との微小な回転ずれ
は、所謂ウエハローテーションと呼ばれるものである。
より高精度な重ね合せ露光を達成するために、本出願人
は先に出願した特開昭56−102823号公報にウエ
ハローテーションの補正方法を開示した。この公報に開
示された微小投影型露光装置では、ウエハ上の回路パタ
ーンの10倍の拡大パターンが描かれたレチクル(マスク
に相当する)を使ってステップアンドリピート方式で露
光するが、その際レチクルはステージの座標系に対して
回転ずれなく装着されるとした。ところがウエハ上に転
写すべき回路パターンのサイズが大きくなり、線幅が1
μm程度になると、レチクルの微小な回転ずれが無視で
きなくなる。レチクルが微小回転していると、ウエハ上
の各回路パターンとの重ね合せ精度が低下するばかりで
なく、ウエハ上に第1層目の回路パターンを転写したと
き、ウエハ上の配列座標に対して転写された回路パター
ンが微小回転することになり、第2層目以降の重ね合せ
が不十分なものとなり、所期の特性を満足する半導体素
子を高い生産性で得ることができないという欠点があっ
た。
(発明の目的) 本発明は上記欠点を解決し、マスク(レチクル)の回路
パターンと被露光基板(ウエハ)上の各回路パターンと
の回転ずれを極小にし、高精度な重ね合せ露光を実現す
るステップアンドリピート露光装置を得ることを目的と
する。
(発明の概要) 本発明は、複数のチップ領域(Cn)が規則的に2次元
配列された感光基板(W)を保持して直交座標系xy内
で2次元移動する基板ステージ(6、8、9、10)
と、複数のチップ領域(Cn)の配列によって決まる配
列座標系αβが直交座標系xyに対してほぼ回転誤差な
く設定されるとともに、直交座標系xyと対応付けられ
るように、感光基板(W)をアライメントする手段(W
−MIC21、22、LSA系18、WAC65、LS
AC62)と、チップ領域(Cn)と重ね合わせ露光す
べきパターン領域(Pr)を有するマスク(R)を保持
するマスクステージ(2)と、基板ステージ(6、8、
9、10)を直交座標系xyに従って順次移動させるこ
とによって、マスクのパターン領域(Pr)をチップ領
域(Cn)の夫々に順次重ね合わせ露光する露光制御手
段(5、7、12、14、60)とを備える露光装置に
関するものである。
そして本発明においては、マスクステージ(2)に保持
されたマスク(R)の直交座標系xyに対する残留回転
誤差量θを検出するマスクローテーション検出手段
(14、20、60)と、 感光基板(W)上のチップ領域(Cn)の直交座標系x
yに対する平均的な回転誤差量θを検出するチップロ
ーテーション検出手段(14、19、60)と、検出さ
れたマスクローテーション(θ)とチップローテーシ
ョン(θ)との偏差が零になるように、マスク(R)
に対して感光基板(W)を回転させる手段(10)と、
その相対回転によって変化した配列座標系αβと直交座
標系xyとの相対位置関係を、感光基板の回転の量と方
向とに基づいて演算より求めることによって、配列座標
系αβ上で設定されているチップ領域(Cn)の位置を
直交座標系xy上での露光位置に変換する演算手段(6
0、式9〜12)とを設けるようにし、チップ領域の露
光時には、この演算手段で決まる露光位置に基づいて基
板ステージを位置決めするようにした。
さらに本発明の第2発明では、基板ステージ(6、8、
9、10)に保持され、アライメント手段(W−MIC
21、22、LSA系18、WAC65、LSAC6
2)によってアライメントされた状態の1番目の感光基
板について、その感光基板上のチップ領域(Cn)とマ
スクのパターン領域(Pr)との相対的な残留回転誤差
量(Δθ)を、チップ領域のいくつかに付設されたマー
クを検知することによって測定するローテーション測定
手段(レーザ干渉計14、LSA系19、ダイ・バイ・
ダイアライメント系20、プロセッサー60)と、その
測定された残留回転誤差量(Δθ)がほぼ零になるよう
にマスク(R)に対して1番目の感光基板を回転させる
回転手段(ホルダー10、駆動部11)と、その回転に
よって変化した1番目の感光基板の配列座標系αβと直
交座標系xyとの相対位置関係を、回転の量と方向とに
基づいて求め、配列座標系αβ上で設定されているチッ
プ領域(Cn)の夫々の位置を直交座標系xy上での露
光位置に変換する演算手段(60、式9〜12、ステッ
プ212)と、この演算手段によって算出された露光位
置に従って基板ステージを移動させることで、1番目の
感光基板に対する露光を実行する第1のシーケンス制御
手段(ステップ204、205、207、210〜21
3)と、アライメント手段が、1番目の感光基板から測
定された残留回転誤差量(Δθ)に対応した回転方向の
オフセットを伴って2番目以降の感光基板をアライメン
トするように調整する手段(W−MIC22のハービン
グガラス22b)と、この調整手段によって調整された
後に、2番目以降の感光基板をアライメント手段でアラ
イメントし、その結果に基づいて基板ステージを移動さ
せることで、2番目以降の感光基板に対する露光を実行
する第2のシーケンス制御手段(ステップ204、20
7、213)とを備えたことを特徴とする露光装置の位
置合せ装置。
(実施例) 次に本発明の実施例が適用される縮小投影型露光装置の
概略的な構成を第1図、第2図に基づいて説明する。
透明部と遮光部による所定のパターンが描かれたレチク
ル(マスク)Rは、感光剤を感光させる波長の光によっ
て均一の強度で照明される。これによって、レチクルR
のパターン領域Prの光像は縮小投影レンズ(以下、単
に投影レンズと呼ぶ)1によってウエハW上に投影され
る。レチクルRは第1図に示すように、レチクルステー
ジ2に裁置される。レチクルステージ2にはレチクルR
のパターン領域Prを通過した光を投影レンズ1に入射
させるための開口部2aが設けられ、さらにレチクルR
の周辺部を真空吸着するための保持部2bが設けられて
いる。また駆動部3はレチクルステージ2をX方向に微
動し、駆動部4はレチクルステージ2をX方向と直交す
るY方向に微動し、レチクルRの回転を含めた2次元的
な位置合せを行なう。
一方、駆動部5によってY方向に移動するYセテージ6
と、このYステージ6上を駆動部7によってX方向に移
動するXステージ8と、このXステージ8に対してZ方
向に上下動可能なZステージ9と、このZステージ9上
に設けられて、ウエハWを真空吸着するとともに駆動部
11によって微小回転するウエハホルダー10とによって2
次元移動ステージ(以下、ウエハステージと呼ぶ)が構
成される。Zステージ9はXステージ8上に設けられた
不図示の駆動部により上下動する。ウエハステージの位
置を検出するために、レーザ光を用いた光波干渉計(以
下、レーザ干渉計と呼ぶ)12、14が設けられている。ミ
ラー13は、その反射平面をY方向に伸ばしてZステージ
9の一辺に設けられている。またミラー15は、その反射
平面をX方向に伸ばしてZステージ9の一辺に設けられ
ている。
そこでレーザ干渉計12は、ミラー13に座標軸Xと平行な
光軸を有するレーザ光束Bxを照射するとともに、レー
ザ干渉計12の内部に設けられた固定ミラーにもレーザ光
束を照射し、ミラー13からの反射光束と固定ミラーから
の反射光束とを干渉させ、発生する干渉縞の変化を光電
検出することによって、ウエハステージのX方向の位置
を検出する。レーザ干渉計14も同様にミラー15に座標軸
Yと平行な光軸を有するレーザ光束Byを照射し、内部
の固定ミラーからの反射光束とミラー15からの反射光束
との干渉によって、ウエハステージのy方向の位置を検
出する。尚、投影レンズ1とレーザ干渉計12,14はレー
ザ光束Bxとレーザ光束Byが同一平面内で直交し、か
つ光軸AXがその交点を通るように配置されている。
さて、この露光装置には基本的に4つの位置合せ(アラ
イメント)用の光学系及び検出系が設けられている。そ
の1つは第1図に示すように、レチクルRを装置本体
(例えば投影レンズ1の光軸AX)に対してアライメン
トするための2つのレチクルアライメント顕微鏡(以
下、R−MICと呼ぶ)16,17である。R−MIC16は
レチクルR上の所定のパターンが描かれた領域(以下パ
ターン領域とする)Prの周辺に設けられたレチクルマ
ークRxyを観察し、R−MIC17はパターン領域Pr
の周辺でレチクルマークRxyとは異なる位置に設けら
れたレチクルΘークRθを観察する。レチクルマークR
xyをR−MIC16中の指標に合わせるように駆動部
3,4を作動させることによってレチクルRのX方向と
Y方向の位置決めが達成され、レチクルマークRΘをR
−MIC17中の指標に合わせるように駆動部3,4を作
動させることによってレチクルRの回転方向の位置決め
が達成される。これらR−MIC16,17は目視による位
置合せ(目合せ)として使ってもよいが、レチクルマー
クRxy,RΘの観察像を光電的に検出して自動位置合
せとして使ってもよい。
また、アライメント用の光学系、検出系のもう1つは第
1図に示すように、スルーザレンズ(TTL)方式でウ
エハW上の所定のマーク(ウエハマーク)をレーザ光で
検出して、ウエハWと装置本体とのアライメントを行な
うための2つのレーザステップアライメント系(以下、
LSA系とする)18,19である。LSA系18は感光剤
(フオトレジスト)を感光させる波長の光、すなわち露
光とは異なる波長でフオトレジストを感光させないレー
ザ光束(例えばヘリウムネオンレーザ)LAXを投影レ
ンズ1の光軸AXと垂直にミラー18aに向けて投射す
る。ミラー18aはそのレーザ光束LAxを上方、すなわ
ちレチクルRの下面(投影レンズ1と対向する面)に向
けて反射する。ミラー18bはレチクルRの下面と平行な
反射面を有し、レチクルRの下面から所定距離だけ離し
て配置され、ミラー18aからのレーザ光束を投影レンズ
1の入射瞳の中心に向けて反射する。本実施例では投影
レンズ1は物体側(レチクルR側)で非テレセントリッ
クな光学系となり、像側(ウエハW側)ではテレセント
リックな光学系となっているものとする。このためレー
ザ光束LAxの光軸は、ミラー18bをレチクルRの周
辺、すなわち投影レンズ1の光軸AXから離れた位置に
設けることによって、光軸AXと所定の角度だけ傾いた
ものとなる。ただし投影レンズ1のウエハW側ではレー
ザ光束LAxの光軸は光軸AXと平行になる。LSA系
19、ミラー19a,19bはLSA系18、ミラー18a,18b
に対して光軸AXを中心に空間的に90゜回転させた位置
に同様に設けられて、レーザー光束LAyが投影レンズ
1に入射する。そして、この2つのLSA系18,19によ
って、ウエハW上に設けられたX方向のアライメント用
のマークとY方向のアライメント用のマークとがレチク
ルRを介することなく検出され、ウエハW上の局所領域
のアライメントが行なわれる。
さて、アライメント用の光学系、検出系のもう一つはレ
チクルR上のマークRsとウエハW上のマークとを投影
レンズ1を介して重ね合せて観察するダイ・バイ・ダイ
(Die by Die)アライメント系(以下、DDA系と呼ぶ)
20である。DDA系20はレチクルRのパターン領域Pr
の周辺に設けられたマークRsに、露光光と同一波長の
照明光をミラー20aで直角に折り曲げて照射する。ミラ
ー20aからの照明光はマークRsを照明するとともに投
影レンズ1を通ってウエハW上のマークを含む微小領域
も照明する。そして投影レンズ1で逆投影されたウエハ
W上のマークの像とレチクルRのマークRsの像とがミ
ラー20aで反射してDDA系20によって形成され、レチ
クルRのパターン領域PrとウエハW上の露光すべき1
つの局所領域との位置合せ状態が検出される。このDD
A系20も目合せだけでなく、スリット走査型の光電顕微
鏡や撮像管(素子)を使ってマーク像を光電検出して自
動位置合せできるように構成される。尚、ダイ・バイ・
ダイのアライメント方式では、レチクルRのパターン領
域Prの投影像とウエハW上の1つの局所領域とが正確
に重ね合わされたとき、ウエハW上のマークとレチクル
RのマークRSとが所定の位置関係で整列してDDA系
20によって観察される。このためDDA系でアライメン
トされるようにウエハステージやレチクルステージ2を
微動させた後は、ただちに露光動作に移れる。本装置の
DDA系20はここでは観察したレチクルR、ウエハWの
マーク像のy方向の位置ずれを検出するものとする。
そしてアライメント用の光学系、検出系の最後の1つは
第2図に示すように、投影レンズ1と所定間隔で別設さ
れたオフ・アクシス方式の2つのウエハアライメント顕
微鏡(以下、W−MICと呼ぶ)21,22である。この2
つのW−MIC21,22は予め所定の間隔に定められ、ウ
エハW上の代表的な2ケ所に設けられた。マークを検出
して、ウエハWの装置に対する全体的な位置合せ(グロ
ーバルアライメント)を行なうためのものである。
ところで第1図において、上記レチクルRのアライメン
ト、ウエハWのグローバルアライメント、及びウエハW
上の局所領域毎のアライメント(以下ステップアライメ
ントと呼ぶ)の際に使用されたり、各光学系や検出系の
調整に使用される基準マーク板30がウエハホルダー19に
設けられている。この基準マーク板30はガラス基板の表
面に光反射性のクロム層を設け、このクロム層に必要な
マークをエッチングしたものである。
第2図はレーザステップアライメント系とW−MIC2
1,22の具体的な構成を示す光学配置図である。ここで
はLSA系18のみについて示すが、LSA系19について
も全く同様である。ヘリウムネオンレーザ等のレーザ光
源40から射出したレーザ光束は、ビームエクスパンダ41
で光束断面が所定の大きさに拡大され、シリンドリカル
レンズ42によって断面が矩形の光束に整形される。その
整形されたレーザ光束はミラー43で反射されて、レンズ
44、ビームスプリッタ45、及びレンズ46を介してミラー
18aに至る。ミラー18aで反射されたレーザ光束は視野
絞り18cを通ってミラー18bに至り、さらにミラー18b
で反射されて、投影レンズ1の入射瞳1aの中心に向け
て進む。視野絞り18cはミラー18aで反射されたレーザ
光束の結像位置に配置されている。この結像位置でレー
ザ光束は第2図中、紙面と垂直な方向に伸びた帯状スポ
ット光に収れんされる。すなわち、シリンドリカルレン
ズ42の働きで、レンズ46からミラー18a,18bを介して
投影レンズ1に入射するまでのレーザ光束は、第2図中
紙面内では一度視野絞り18cで収束(結像)してから発
散するような光束となり、紙面と垂直な面内では平行な
光束となっている。そして、このレーザ光束は投影レン
ズ1の入射瞳1aの中心を通り、投影レンズ1の結像面
FPに帯状の細長いスポット光として結像される。この
スポット光の光強度分布は第2図の紙面内で左右方向に
は細長く、紙面と垂直な方向には短くなる。
さて、ミラー18bはレチクルRの下面に所定間隔で設け
られているが、その位置はレチクルRの最大投影領域、
すなわち本実施例では第1図に示したように投影レンズ
1の光軸AXから最も離れた位置のレチクルマークRx
y、RΘの投影光路(第2図で光源ELmとした)を遮
光しないように定められている。また露光光でレチクル
Rを照明すると、レチクルRのパターン領域Prの像は
光束ELのように投影レンズ1の結像面FPに縮小して
結像する。第2図では、基準マーク板30の表面と結像面
FPとが一致し、さらにこの基準マーク板30がLSA系
18からのレーザ光束の照射を受けるような配置を示して
ある。この基準マーク板30上には第3図に示すようにレ
ーザ光束LAxのスポツト光SPにより照射され、回折
光を発生する格子状のマークFMが形成されている。第
3図(a)はマークFMとスポット光SPの平面的な位置
関係を示す平面図で、第3図(b)はこのモークFMの断
面を示す図である。マークFMは微小な線状要素Segを
規則的に一列に配列したものであり、その配列方向はス
ポット光SPの長手方向(伸長方向)と一致するように
定められている。スポット光SPがマークFMと重なる
と、線状要素Segの配列ピッチとレーザ光束の波長とに
応じて第3図(a)に示すように、正反射光(0次回折
光)D0の他に1次回折光±D1、2次回折光±D2等の
高次回折光が生じる。これら回折光D0,D1,D2は投
影レンズ1に逆入射し、レーザ光束LAxの送光光路を
逆進し、ミラー18b、視野絞り18c、ミラー18a、及び
レンズ46を通ってビームスプリッタ45に至る。ビームス
プリッタ45はマークFMからの回折光D0,D1,D2
反射し、その回折光を空間フィルター47、集光レンズ4
8、及び光電検出器49から成る検出系へ指向する。空間
フィルター47は投影レンズ1の入射瞳1aと共役な位置
に配置され、回折光D0,D1,D2のうち0次回折光
0、すなわち正反射光は遮断し、他の1次回折光D1
2次回折光D2を透過する。集光レンズ48は空間フィル
ター47を透過したこれら高次回折光を光電検出器49に集
光する。
ところで、レーザーステップアライメント系は第1図に
示したようにもう1組がLSA系19として設けられてい
る。そこで投影レンズ1の結像面FPにおける投影像と
スポット光SPとの位置関係を第4図により説明する。
第4図において円形の領域ifは投影レンズ1が最大限
投影できるイメージフィールドであり、領域if内の矩
形領域Pr′は第1図のレチクルRのパターン領域Pr
の投影領域である。投影レンズ1の光軸AXは円形領域
ifの中心を通り、矩形領域Pr′の中心と光軸AXと
が一致するものとする。そしてこの中心を原点とするよ
うにウエハステージの移動座標系、すなわちXY座標系
のX,Y軸を設定したとき、LSA系18によって形成さ
れたスポット光SPxはY軸上で細長く伸びたスポット
になり、LSA系19で形成されたスポット光SPyはX
軸上で細長く伸びたスポットになる。
スポット光SPxのX軸からのY方向における距離L
と、スポット光SPyのY軸からのX方向における距離
Lxとは装置の製造時に予め定められている。しかも距
離Ly.Lxはスポット光SPx,SPyが円形領域i
fに内接する矩形(長方形又は正方形)の領域Arの外
側で領域ifの内側に位置するように定められる。領域
Ar′は投影レンズ1が矩形として投影し得る最大の領
域を表わす。さて、スポットSPxは基準マーク板30の
Y方向に伸びたマークFM又はウエハW上でY方向に伸
びたマークを検出して、基準マーク板30やウエハWのX
方向の位置ずれを検出し、スポット光SPyは基準マー
ク板30やウエハW上のX方向に伸びたマークを検出して
基準マーク板30やウエハWのY方向の位置ずれを検出す
る。
また第2図に示したオフ・アクシス方式のW−MIC2
1,22は例えば特開昭57−19726号公報に開示さ
れたように、ウエハW上に形成された格子状のマークに
レーザ光の細長い帯状スポットを照射し、そのマークか
らの回折光を光電検出し、ウエハWのW−MIC21,22
に関する位置ずれを検出するものである。このW−MI
C21,22の帯状スポット光は投影レンズ1の結像面FP
上に結像するように予め調整されている。
さて、第5図はそのオフ・アクシス方式のW−MIC2
1,22の帯状スポット光と、投影レンズ1のイメージフ
ィールドifとの配置を示す平面図である。2次元移動
ステージの移動座標系XYの原点を投影レンズ1の光軸
AXと一致させたとき、W−MIC21はY軸上で光軸A
Xから所定距離だけ間隔をあけて配置され、W−MIC
21の帯状のスポット光WYSはX方向に細長く形成され
る。またW−MIC22はX方向に細長いスポット光WΘ
Sを形成し、スポット光WΘSのX方向の中心とスポッ
ト光WYSのX方向の中心とが間隔Lだけ離れるように
配置される。そしてスポット光WYSとWθΘとを結ぶ
線分がX軸と平行、又はX軸と所定角度を成すように、
スポット光WΘSのY方向の照射位置が調整可能になっ
ている。具体的には第6図に示すように、W−MIC22
は平行なレーザ光束lを入射して、その光束l0を対
物レンズ22aで収束してスポット光WΘSに整形する。
このとき対物レンズ22aに入射するレーザ光束l0を平
行平板ガラス(以下、ハービングガラスと呼ぶ)22bに
よって所定角度範囲内でシフトする。これによって光束
0は光束l1,l2のように偏向され、スポット光WΘ
SはY方向にΔYの範囲で変位する。さて、第5図にお
いて、スポット光WYSとWΘSの間隔LはウエハW上
の代表的な2ケ所に設けられたマークが同時に検出でき
るように定められている。換言すれば、W−MIC21,
22によってウエハW上のマークが同時に検出できるよう
に、ウエハW上に間隔Lだけ離れた2つのマークを設け
るようにする。この2つのマークは、各々X方向に伸び
た格子状のパターンを有し、そのマークはスポット光W
YS、WΘSに対するウエハWのY方向の位置ずれ検出
に使われる。
さて、第7図はウエハホルダー10に設けられた基準マー
ク板30のマークパターンを示す平面図である。基準マー
ク板30には座標系XYの各X軸とY軸とに平行に格子状
のマークFMyとFMxとが設けられるとともに、X
軸、Y軸に平行な線状のマーク30Y、30Xがクロスして
設けられている。マークFMx、FMyはLSA系18,
19のスポット光SPx、SPyやW−MIC21,22のス
ポット光WYS、WΘSの照射により回折光を発生する
ものであり、LSA系18,19やW−MIC21,22の調
整、較正、及び各種測定に使われる。またマーク30X、
30YはR−MIC16,17や、DDA系20等の調整、較正
及び各種測定に使われる。
一方、第8図は本実施例に好適なレチクルRのマーク配
置を示す平面図である。第8図(a)において、レチクル
Rのパターン領域Prの中心をRC(レチクルセンタ
ー)とし、中心RCが原点となるように座標系XYを定
める。この座標系XYに関してレチクルRは回転してい
ないものとすると、マークRxyは第8図(b)のように
線状のクロスパターンとしてX軸上に位置し、マークR
ΘはY軸状にX方向に伸びる線状アターンとして位置す
る。もちろんRxy、RΘの中心RCからの距離はレチ
クルRの設計上予め決められた値である。そして、マー
クRxyの中心RCと対向する側には、マークRSがX
軸上に設けられている。マークRSは遮光部に単に矩形
状の光透過性の窓を設けたもので、第8図(C)に示すよ
うにX軸と平行な2本の明暗のエッジRS1、RS2が
DDA系20によるアライメント時や位置ずれ検出時に使
われる。第8図(C)ではDDA系20でマークRSと基準
マーク板30のマーク30Yとを重ね合せて観察した様子を
示し、エッジRS1とマーク30Yとの間隔がエッジRS
2とマーク30Yとの間隔と等しくなったとき、基準マー
ク板30、すなわちウエハステージとレチクルRとの位置
合せが達成されたことになる。尚、マークRSのエッジ
RS1とエッジRS2との中心線がX軸に一致するよう
に定められている。
第9図は本装置の制御系の回路ブロック図である。マイ
クロコンピュータ、ミニコンピュータ等のプロセッサー
(以下CPUと呼ぶ)60はインターフエイス回路(以
下、IFCとする)61を介して装置全体の動作を統括制
御する。レーザステップアライメント系処理回路(以
下、LSACと呼ぶ)62は第2図に示したLSA系の光
電検出器49の光電信号と、レーザ干渉計12,14からの位
置情報、例えば2次元移動ステージの単位移動量(0.
02μm)毎に発生するアップパルス、ダウンパルスと
に基づいて、ウエハW上のマーク等からの回折光の強度
分布を位置に応じて抽出し、そのマークのスポット光S
Px,SPyに対する位置を検出するものである。ただ
し、スポット光SPxの照明によりマークから生じる回
折光に応じた光電信号はレーザ干渉計12のアップダウン
パルスに応答してサンプリングされ、スポット光SPy
の照射によりマークから生じる回折光に応じた光電信号
はレーザ干渉計14のアップダウンパルスに応答してサン
プリングされる。
レチクルアライメント系処理回路(以下、R−ALGと
呼ぶ)63は第1図に示したR−MIC16,17と共働し
て、マークRxy,RΘを光電検出して、R−MIC1
6,17中の指標に対するマークRxy、RΘの位置ずれ
量を算出し、その算出した量が零になるように、レチク
ルステージ2の駆動部3,4をフィード・バック制御す
る。またR−MIC16,17は投影レンズ1を介して基準
マーク板30上のマーク30X、30Y(場合によってはマー
クFMx、FMy)も検出可能であり、このときR−A
LG63はR−MIC16,17中の指標に対するマーク30
X,30Yの位置ずれ量を求め、その結果をIFC61を介
してCPU60に送出する。ダイ・バイ・ダイアライメン
ト系処理回路(以下DDACと呼ぶ)64は第1図中のD
DA系20と共働して、ウエハW上のマーク、又は基準マ
ーク板30のマーク30Yと、レチクルRのマークRSとを
共に観察し、その両方のマーク像を光電検出し、両マー
クのY方向に関する相対的な位置ずれ長を検出するもの
である。
ウエハアライメント系処理回路(以下、WACと呼ぶ)
65は第2図に示したW−MIC21,22からの光電信号に
基づいて、スポット光WYS、WΘSに対するウエハ上
のマークのY方向の位置ずれを検出するものである。
尚、WAC65にはCPU60からの指令で第6図に示した
ハービングガラス22bを回転させる機能も含まれてい
る。
さて、CPU60はIFC61を介して、ウエハステージの
X方向の駆動部7(以下、X−ACT7とする)、Y方
向の駆動部5(以下、Y−ACT5とする)、及びウエ
ハホルダー19の回転用の駆動部11(以下、Θ−ACT11
とする)に、それぞれ所定の駆動指令を出力する。その
駆動量もCPU60の演算や、各種アライメント系処理回
路で検出された位置ずれ量に応じて決定される。またオ
ペレータが指示を与えたり、装置の動作進行を表示した
りするために端末装置66が設けられ、この端末装置66は
CPU60との間でマン・マシンのインターフエイスとし
て働く。尚、IF61にはレーザ干渉系12からのアップダ
ウンパルスを可逆計数する不図示のXカウンタと、レー
ザ干渉計14からのアップダウンパルスを可逆計数するy
カウンタとが設けられ、CPU60はXカウンタYカウン
タの両計数値を読み取ることによって、ウエハステージ
の座標系XYにおける2次元的な位置(座標値)を検出
する。このためCPU60はあくまでも座標系XYを基準
にウエハステージの位置検出や位置決めを行なう。
次に本実施例の動作を第10図の概略的なフローチャート
図に基づいて説明する。第10図はレチクルR、ウエハW
の位置合せ(アライメント)から露光までの基本的な動
作を示してある。以下、その工程をステップ200〜2
13により説明するが、まず始めに、ウエハW上に第1
層目(フアーストレイヤー)の回路パターンを転写する
場合について述べる。
ステップ200 レチクルRを第1図のようにレチクルステージ2に裁置
する前に、座標系XYにおけるR−MIC16の検出中心
(指標)の投影位置を測定(チェック)する。この様子
を第11図に基づいて説明する。第11図は投影レンズ1の
イメージフィールドif中に投影されたR−MIC16,
17の指標の像16a、17aの配置と、基準マーク板30の配
置を示す。
尚、イメージフィールドif内にはレチクルRが回転誤
差を含めて位置ずれなくアライメントされたときに投影
されるパターン領域Prの投影像Pr′と、マークRS
の投影像Rs′とを示した。R−MIC16の指標像16a
は基準マーク板30のクロス状のマーク30X,30Y又はレ
チクルRのクロス状のマークRxyを挟み込むように相
捕的な形状であり、R−MIC17の指標像17aはレチク
ルRのマークRΘ、又は基準マーク板30のマーク30Yを
挟み込むような形状である。さて、このステップ200
ではR−MIC16の指標像16aのY方向の位置をレーザ
干渉計14で計測する。尚、以後の説明を簡単にするため
に、レーザ干渉計12,14で位置計測されるウエハステー
ジは基準マーク板30のマーク30X、30Yの交点が投影レ
ンズ1の光軸AXを通るように位置決めされたとき、座
標系XYの原点になったものとする。すなわち、その状
態のとき、IFC61内に設けられたレーザ干渉計12用の
Xカウンタの計数値と、レーザ干渉計14用のYカウンタ
の計数値とが共に零になるように予めセットされてい
る。指標像16aの中心は長期的なドリフトや設定精度に
よって、第11図のように常にX軸上に位置するとは限ら
ない。そこでCPU60はウエハステージを原点位置(マ
ーク30X、30Yの交点と光軸AXとが一致する位置)か
らX方向に移動した後、R−ALG63によってマーク30
X、30Yと指標像16aとが位置合せされるように、X−
ACT7、Y−ACT5を駆動する。そして位置合せ達
成後、CPU60はそのときのウエハステージのY座標
値、すなわちレーザ干渉計14用のYカウンタの値を読み
込み記憶する。そのY座標値をY1とする。
ステップ201 次にCPU60はレチクルRをレチクルステージ2上にロ
ーディングし、真空吸着した後、レチクルステージ2を
微動させてレチクルRのアライメントを行なう。これは
指標像16aとレチクルRのマークRxyとが重なり、指
標像17aとレチクルRのマークRΘとが重なるように、
R−ALG63を介して駆動部3,4によりレチクルステ
ージ2を移動することにより達成される。このレチクル
アライメントの達成後、レチクルステージ2は不図示の
基台に真空吸着される。また、第1層目のレチクルRに
は第12図に示すように、第2層目以降の重ね合せ露光時
にウエハアライメントやレーザステップアライメント等
に用いるマークWyWΘ、マークSx、Sy、Sy′が
設けられている。
マークWy、WΘは格子状のパターンであり、巨視的に
はX方向に伸びた線状マークであり、レチクルRの2ケ
所にX軸と平行に設けられる。マークSxはY軸上に伸
びた格子パターンであり、マークSy、Sy′はともに
X軸上に延びた格子パターンである。マークテy、S
y′はX軸上で中心RCを挟んで両側に設けられてい
る。
ステップ202 次にCPU60はレチクルRの座標系XYに対する残存回
転誤差、すなわちレチクルローテーシヨン(以下、RR
と呼ぶ)を測定する。まずウエハステージを指標像16a
とマーク30X、30Yとが重ね合された位置に移動する。
このとき少なくともY方向の位置が先に記憶したY座標
値Y1になるようにウエハステージを位置決めする。そ
の後CPU60は、マーク30X、30YがレチクルRのマー
クRSの投影像Rs′と重なるようにウエハステージを
Y座標値Y1が変化しないようX方向に移動させる。マ
ークRSの像Rs′はマーク30Yと重なり、DDA系20
によって第8図(C)に示したように観察される。このと
きマーク30Yが第8図(C)のようにエッジRS1とRS
2の中央に正確に挾み込まれていれば、レチクルローテ
ーションの量は零である。ところが一般には微小角度で
はあるが回転誤差が存在する。従ってマークRSとマー
ク30Yは相対的にY方向に変位して観察される。そこで
DDA系20、DDAC64によってマークRSとマーク30
YのY方向の位置ずれを検出し、その位置ずれがなくな
るようにウエハステージをY方向に微動する。そしてC
PU60は位置ずれがなくなったときのY座標値Y2を記
憶する。そこで指標像16aの中心からマークRSの投影
像Rs′までウエハステージを移動させた距離をLXと
すると、CPU60は座標系XYに対するレチクルRの回
転量ΘRを式(1)によって演算する。
ただし、回転量ΘRは極めて小さいため、式(2)により
近似演算する。
この回転角ΘRは座標系XYのX軸に対して、レチクル
RのマークRxyの中心とマークRSの中心を結ぶ線分
がどれ位傾いているかを表わす。以上でRR測定が完了
する。
ステップ203 次にCPU60は不図示の搬送装置を制御してウエハWを
ウエハホルダー10上に裁置する。このときウエハWは、
その周辺に設けられた直線的な切欠き(以下フラットと
呼ぶ)を使ってフラットと座標系XYのX軸とが平行に
なるようにプリアライメントされる。
ステップ204 次にCPU60は、露光すべきウエハWがロットの一番初
めのウエハか否かを判断する。通常、半導体素子の製造
では同一の処理を受ける複数のウエハをロット(LO
T)と称して管理している。このため1ロット内のウエ
ハは互いに製造時のバラつきが少ない。
ここではロットの一番初めのウエハを露光するものとし
て、CPU60は次のステップ205を実行する。
ステップ205 次にCPU60は露光すべきパターンが第1層目(1s
t)か否かを判断する。ここでは第12図に示した第1層
目用のレチクルRを装着したので、CPU60は次のステ
ップ206を実行する。
ステップ206 さて、この座標決定AでCPU60はステップアンドリピ
ート方式によるウエハステージのステッピング座標を、
座標系XYに対してレクチルRの回転量ΘRだけ傾ける
ような補正演算を行なう。この様子を第13図により説明
する。第13図においてレチクルRのパターン領域Prの
投影像Pr′は座標系XYに対して回転量ΘRだけ傾い
ている。従って投影像Pr′の回転誤差がないものと仮
定して、ウエハステージを単純にX方向、Y方向に一定
ピッチだけ歩進させては露光することを繰返すと、例え
ばウエハW上でX方向に配列した投影像Pr′1の中心
1は正確にX軸上に一致するものの、座標系XYに関
して各投影像Pr′、Pr′1は回転誤差を含んだまま
である。そこで、座標系XYに対して投影像Pr′(レ
チクルR)の回転量ΘRだけ傾いた直交座標系αβを定
め、この座標系αβに沿ってウエハステージをステッピ
ングさせる。このようにして露光した投影像Pr2′は
投影像Pr′も含めて、座標系αβに関しては回転誤差
が除去されたものとなる。
ここで座標系αβはウエハW上に同一の回路パターンが
マトリックス状の配置で転写された複数の局所領域、す
なわちチップの配列を表わすので、以後配列座標と呼ぶ
ことにする。さて、ウエハW上に配列すべき複数のチッ
プのX方向のピッチを第13図のようにSPとすると、X
方向に繰返し露光する際、ウエハステージを次のステッ
ピングで現在位置からΔX、ΔYだけ移動させた位置に
停止させればよい。その移動量ΔX、ΔYはX方向のス
テッピング時には式(3),(4)で決定され、Y方向のステ
ッピング時にはY方向のピッチをSP/として式(5),
(6)で決定される。
これら式(3)〜(6)に基づいて、CPU60はウエハステー
ジがウエハW上での配列座標αβに従ってステッピング
するように、各チップの座標系XYにおける位置を予め
演算する。
ステップ207 次にCPU60はウエハステージを先の演算結果に基づい
てステッピングさせて、ウエハW上にレチクルRのパタ
ーンを繰り返し露光(プリント)する。この繰り返し露
光によってウエハW上には例えば第14図のようにチップ
が配列される。第14図ではウエハWのフラットFLと座
標系XYのX軸とが平行であったものとし、X方向に配
列した複数のチップのうち一列のみを示す。各チップC
1〜C9の中心O1〜O9は全てα軸上に位置し、しかも各
チップとも配列座標αβにおいては回転していない。
ステップ208 以上のようにして露光された第1層目のウエハWは、ウ
エハホルダー10から取り出され、現像等の工程に送られ
る。次のウエハW、すなわちロットの2番目のウエハを
露光する場合、CPU60はウエハの交換(W交換)を行
ない、再びステップ203から同様の動作を繰り返し実
行する。
以上のようにして再びステップ203でウエハWのプリ
アライメントが実行され、CPU60はステップ204を
実行する。ステップ204ではロットの2番目のウエハ
を露光することが判断されて、CPU60はステップ20
7を実行する。
2番目のウエハについては、すでに回転量ΘRに応じた
配列座標系αβが決定されているので、その座標系αβ
に従って第14図のように各チップの露光が繰り返し実行
される。
以上の通り、第1層目のパターンの露光のときは重ね合
せの動作が不要であり、第1層目用のレチクルRを交換
しない限り、ステップ203,204,207,208
が連続して練り返される。こうして露光されたウエハは
第1層目のプロセスを処されて第15図のようにマトリッ
クス状のチップCnが形成される。チップCnの各々は
第1層目のレチクルRのパターン領域Prが転写された
ものであり、各チップにはレーザステップアライメント
用のSxn、Synと、ウエハアライメント用のマーク
Wyn、WΘnとが付随して形成される。ただしマーク
Wyn、WΘnは、図面を簡略にするため、ウエハW上
の左右に離れた2つのチップC7,C12に付随したマー
クWy7,WΘ7とマークWy12,WΘ12のみについて図
示した。また第15図では1つのチップについて2つのマ
ークSxn,Synのみが直交する方向に伸びて設けら
れているが、第12図のレチクルRのパターンからも明ら
かなように、実際には第16図に示すようにチップ中のマ
ークSynと対向する位置にマークSyn′も形成され
る。第16図はウエハW中の中央付近で配列座標系αβの
原点のチップC9の拡大図であり、マークSy9とマー
クSy9′とはα軸上に一致して形成される。尚、マー
クWyn,WΘnはマークWy7とWΘ12との間隔、あ
るいはマークWΘ7とWy12との間隔のいずれか一方の
間隔が、オフ・アクシス方式のW−MIC21,22のスポ
ット光WYS、WΘSの間隔Lと等しくなるように形成
される。
上記第1層目の露光の際、レチクルローテーシヨンに応
じてウエハステージを座標系XYに対して傾けてステッ
ピングさせることは、重ね合せ露光を必要としないフオ
トリピータ、すなわち原図となるレチクルを用いて、プ
ロキシミティ方式、又はコンタクト方式の一括露光装置
に使用するワーキングマスクを作るための露光装置にも
極めて有効である。
続いて、第1層目のパターンが転写されたウエハWに第
2層目以降のパターンを重ね合せて露光する動作を、先
に示した第10図のフローチャート図を用いて説明する。
第1層目の露光で、レチクルローテーシヨン量に応じて
ウエハステージのステッピング位置を補正することで、
ウエハ上の配列座標系αβに対する各チップの回転(以
下、チップローテーシヨンCRと呼ぶ)が除去されて、
転写されるとしたが、必らずしも回転量が零になるとは
限らない。その原因としては、装置のドリフトによるア
ライメント精度やステッピング精度の低下、あるいはレ
チクルアライメントの完了後に、レチクルステージ2を
基台に真空吸着するときに生じる位置ずれ等が考えられ
る。また第1層目を他の露光装置で転写した場合は、必
らずしもレチクルローテーシヨンを補正するように、す
なわちチップローテーシヨンを除去して各チップを配列
したとは限らない。このチップローテーシヨンは例えば
第17図に示すように、各チップの中心は配列座標系αβ
に沿って正確に位置するが、各チップ自体は回転量ΘC
だけ傾いたものとなる。従って第2層目以降の重ね合せ
露光ではレチクルローテーシヨン以外にチップローテー
シヨンも測定し、補正する必要がある。
さて、第2層目を露光する前に、第2層目用のレチクル
R(第8図に示したレチクルR)を露光装置に装着し、
第10図のステップ200〜205までを前述の動作と全
く同様に実行する。ここではロツトの1番目のウエハの
第2層目のパターンを露光するので、次のステップ21
3を実行する。
ステップ213 ここでCPU60はW−MIC21,22の較正(いわゆる平
行出し)を行なう。まず、CPU60はWAC65と共働し
て基準マーク板30のマークFMyがW−MIC21のスポ
ット光WYSと一致するように、ウエハステージを位置
決めする。そしてCPU60はそのときのウエハステージ
のY座標値を記憶した後、そのY座標値が変化しないよ
うにウエハステージをX方向に間隔Lだけ移動させる。
これによって基準マーク板30のマークFMyがW−MI
C22の観察視野内に位置する。次にCPU60はマークF
Myとスポット光WΘSとが一致するように、第6図に
示したようなハービングガラス22bをWAC65を介して
調整する。
以上の動作によって、スポット光WYSとWΘSとを結
ぶ線分は座標系XYのX軸と正確に平行になる。
さてW−MIC21,22の平行出しが終わると、CPU60
は第15図に示したウエハWのマークWy7がW−MIC
21の視野内に位置し、マークWΘ12がW−MIC22の視
野内に位置するように、ウエハステージを位置決めす
る。そしてスポット光WYSとマークWy7とが一致す
るようにウエハステージをy方向に位置決めした後、C
PU60はスポット光WYSとマークWy7とが一致した
状態を保ったまま、スポット光WΘSとマークWΘ12と
が一致するようにウエハホルダー10を回転させる。これ
によってウエハの座標系XYに対する回転誤差が除去さ
れ、配列座標系αβも座標系XYに対して回転ずれなく
設定される。
そしてCPU60はスポット光WYSとマークWy7とが
一致した状態のとき、レーザ干渉計14のYカウンタの値
をY座標値Ygoとして記憶する。次にCPU60はLS
A系18によるスポット光SPx(第4図参照)がウエハ
Wの中央付近のチップC9(第15図参照)のマークSx
9と一致するようにウエハステージを移動する。マーク
Sx9の位置はLSAC62によって検出される。具体的
にはマークSx9とスポット光SPxとを平行に位置さ
せた後、マークSx9とスポット光SPxとが相対的に
走査するようにウエハステージをX方向に所定量だけ移
動させ、その時マークSx9から生じる回折光の強度分
布を抽出する。そして例えばその強度分布のピーク位
置、強度分布をX方向に2等分する位置、又は強度分布
の重心位置を求める。その求めた位置にウエハステージ
を戻すことによってスポット光SPxとマークSx9と
は精密に一致する。
こうしてマークSx9とスポット光SPxとが一致した
時、CPU60はレーザ干渉計12のXカウンタをX座標値
Xgoとして記憶する。以上の動作によりウエハWの配
列座標系αβと座標系XYの対応付けが完了する。ただ
し、この場合、座標系αβのα軸は第15図とは異なり、
マークWy7,WΘ7,Wy12,WΘ12を通ることにな
るが、W−MIC21,22を使ったアライメント時に、Y
カウンタから読み取ったY座標値Ygoを、マークSy
n(Syn′)とマークWyn(WΘn)とのβ方向の間
隔分だけ小さくすることによって、α軸は第15図と同様
に規定される。
このためX、Yカウンタの計数値が記憶したXY座標値
Xgo,Ygoの各々等しくなるようにウエハステージ
を位置決めすると、投影レンズ1の光軸AX、すなわち
レチクルRの中心RCの投影点とチップC9の中心O9
(座標系αβの原点)とを一致させることができる。以
上でウエハグローバルアライメントとが終了する。
ステップ210 ここでCPU60は先に説明したチップローテーシヨン
(CR)を測定する。CR測定にはLSA系19によるス
ポット光SPyを用い、ウエハ上の各チップの両側に形
成されたマークSynとSyn′のY方向の位置ずれを
検出することによって回転量ΘCを求める。まずCPU
60はスポット光SPyがウエハ中央付近のチップC9の
マークSy9をY方向に走査するようにウエハステージ
を移動させ、スポット光SPyとマークSy9とが一致
したときのY座標値Y3をYカウンタから読み込み記憶
する。次にスポット光SPyがマークSy9′と平行に
並ぶように、ウエハステージをX方向に移動する。その
移動量はマークSy9とSy9′の間隔分であるが、レ
ーザ干渉計12のXカウンタから正確に読み取るものとし
て、PXとする。次にCPU60は同様にマークSy9′
をスポット光SPyでY方向に走査し、スポット光SP
yとマークSy9′とが一致したときのY座標値Y4を
Yカウンタから読み込み記憶する。以上の計測値に基づ
いて、CPU60は式(7)によりチップローテーシヨンの
回転量ΘCを演算する。ただしΘCは極めて小さいので
近似してある。
以上、チップローテーションの計測は、精度向上の点で
ウエハWの中央付近に位置する複数のチップについて同
様に行ない、その各チップで求めた回転量ΘCを平均化
した方がよい。
以上によりCPU60はCR測定を終了し、次のステップ
211を実行する。
ステップ211 ここでCPU60はウエハWを、第2層目用のレチクルR
の回転量ΘRとチップローテーションの回転量ΘCの差
ΔΘだけ座標系XYに対して傾けて位置決めするように
ウエハのグローバルアライメントを再度実行する。この
再アライメントの手順は2通りある。1つはウエハW上
のマークWy、WΘを使う方法であり、もう1つは基準
マーク板30のマークFMyを使う方法である。ウエハW
上のマークWy、WΘを使う場合、CPU60は先のステ
ップ203と同様に、WAC65の共働してW−MIC21
のスポット光WYSがマークWy7と一致し、W−MI
C22のスポット光WΘSがマークWΘ12と一致するよう
に2次元移動ステージを位置決めする。
次にCPU60はスポット光WYSとWΘSの間隔Lと、
回転量ΔΘとに基づいて、ウエハWを座標系XYに対し
てΔΘだけ傾いたときに生じるマークWy7とマークW
Θ12のY方向の偏差量ΔYCを、式(8)により演算す
る。ただし回転量ΘCが極めて小さいので近似してあ
る。
ΔYC≒L・sin(ΘC−ΘR) =L・(ΘC−ΘR)…(8) 尚、レチクルローテーシヨンの回転方向は座標系XYに
おいて反時計回りを正とし、チップローテーシヨンの回
転方向は配列座標系αβにおいて反時計回りを正とす
る。そしてCPU60はこの偏差量ΔYCだけウエハステ
ージをY方向に移動させる。Y方向の正負のどちらに移
動するかは(ΘC−ΘR)の演算結果が正になるか負に
なるかによって決まる。ここでは(ΘC−ΘR)が正の
ときはウエハステージをY方向の負に偏差量ΔYCだけ
移動させたものとする。次にCPU60はWAC65を制御
して、W−MIC22内のハービングガラス22b(第6図
参照)を回転させ、2次元移動ステージを偏差量ΔYC
だけ移動させた方向にスポット光WΘSを変位させる。
そしてWAC65によってスポット光WΘSとRΘ12との
一致が検出された時点でハービングガラス22bの回転を
停止する。
一方、ウエハの再アライメントでマークFMyを使う場
合は、まずマークFMyとスポット光WYSとが一致す
るようにウエハステージを位置決めする。そしてウエハ
ステージをX方向に平行に距離Lだけ移動させるととも
に、先の式(8)で決まった偏差量ΔYCだけY方向に移
動させた位置に停止させる。その後、スポット光WΘS
とマークFMYとが一致するようにハービングガラス22
bを回転させればよい。
以上までの動作でスポット光WYSとWΘSとを結ぶ線
分は座標系XYのX軸に対して回転量ΔΘだけ傾いたも
のに調整される。次にCPU60は先のステップ203と
同様にマークWy7がスポット光WYSと一致し、マー
クWΘS12がスポット光WΘSと一致するように、2次
元移動ステージをY方向に微動させると共にウエハホル
ダー10を微小回転させる。これによってウエハWの配列
座標系αβは座標系XYに対して回転量ΔΘだけ傾いて
アライメントされる。しかもレチクルRの投影像Pr′
とウエハW上の重ね合せるべきチップとの相対的な回転
誤差は除去されたものとなる。
以上の様子を図示すれば第18図、第19図の通りである。
第18図はウエハWの配列座標系βと座標系XYとを一致
させて、チップC9に第2層目のパターンの投影像P
r′を重ね合せた場合を示す。レチクルRのローテーシ
ヨンによる投影像Pr′は座標系XYに対して負方向に
ΘRだけ回転し、ウエハW上の各チップCnはチップロ
ーテーシヨンのために座標系XY(αβ)に対して正方
向にΘCだけ回転している。そこで先に説明した通り、
回転量ΘR、ΘCに応じてウエハWを再アライメントす
ることによって、第19図に示すように配列座標系αβは
座標系XYに対してΔΘだけ傾き、投影像Pr′とチッ
プC9は相対的な回転ずれがなく一致する。そこでステ
ップアンドリピート方式で露光する際、ウエハステージ
を座標系XYに従ってステッピングさせるのではなく、
座標系XYに対してΔΘだけ傾いた座標系X′Y′(第
19図では配列座標系αβと一致している。)に従ってス
テッピングさせれば、各チップとも回転誤差なく重ね合
せ露光が行なわれる。以上によってステップ211のウ
エハ再アライメントが完了する。
ステップ212 次にCPU60はウエハステージのステッピングにおける
補正量を、先の式(3)〜(6)と同様に演算する。すなわ
ち、ウエハW上でα(X′)軸に沿って一列に並んだチ
ップを順次露光する場合は式(9)、(10)によって次に露
光する隣りのチップまでのステッピング距離ΔX、ΔY
を求め、β(Y′)軸に沿って一列に並んだチップを順
次露光する場合は、式(11)、(12)によってβ方向の隣り
のチップまでのステッピング距離ΔX、ΔYを求める。
ただしSPは配列座標系αβにおけるチップのα方向の
配列ピッチであり、SP′はβ方向の配列ピッチであ
る。また回転量ΔΘは極のて小さいので近似式としてあ
る。
ステップ207 次にCPU60はステップ212で演算されたステッピン
グ量(ΔX、ΔY)に応じてウエハステージを歩進さ
せ、第2層目のレチクルRの投影像Pr′をウエハW上
の各チップと重ね合せて順次露光する。以上によりウエ
ハW上の各チップは、レチクルローテーシヨンとチップ
ローテーシヨンとが実質的に除去されて、より精密な重
ね合合せが達成される。
ステップ208 こうして露光されたウエハWは装置のウエハホルダー10
から搬出され、次のウエハすなわちロットの2番目のウ
エハの露光を行なう場合は、CPU60はステップ203か
ら同様の動作を繰り返す。ただし、ステップ204から点
線で示したようにステップ213のウエハ・アライメント
は、ウエハのプリアライメント後、ステップ211で調整
されたW−MIC21,22のスポット光WYS、WΘSに
マークWyn,WΘnを一致させ、LSA系18のスポッ
ト光SPxにマークSxnを一致させるグラーバルフラ
イメントをただちに実行する。これは同一ロット内の各
ウエハにはバラつきが少なく、チップローテーション量
も変化しないためである。そして次のステップ204でC
PU60はロットの2番目のウエハであると判断し、ただ
ちにステップ207のプリント(露光)動作を開始する。
このように同一ロットの2番目以降のウエハについては
ステップ203、204、213、207、208の順に露光処理され
る。またロットが終了し、次のロットの露光する際レチ
クルRを交換する場合、CPU60はステップ209の判断
により、レチクルRを搬出してステップ200からの動作
を繰り返す。
さて上記動作の説明において、ステップ207ではウエ
ハステージを歩進させるだけで、特にウエハ上のマーク
を使って位置合せすることはしなかった。しかしながら
ウエハの伸縮(ランアウト)が起ると、ウエハ上のチッ
プの配列ピッチが設計上のものと異なってくるため、重
ね合せ精度の低下を招くことになる。そこでウエハステ
ージをステッピングさせて投影像Rr′とチップCnと
を合致させる際、レーザステップアライメント系による
スポット光SPx,SPyを使って、チップ周辺のマー
クSxn、Synをそれぞれ走査し、投影像Pr′の投
影位置に対するチップのずれ量を求め、そのずれ量が零
になるようにウエハステージを微動させてから、そのチ
ップの露光を行なうとよい。この1チップについてのア
ライメントはウエハステージのステッピングのたびに行
なってもよいし(ステップアライメント)、またウエハ
上の特定のチップのみについて行ない、他のチップはウ
エハステージのステッピングだけで位置決めして露光す
る(ブロックアライメント)ようにしてもよい。またウ
エハ上の各チップ毎にレチクルRのマークRSと重なる
ような線状マークを設ければ、ΔΘの座標補正によるス
テッピング後、この線状マークとマークRSとの合致状
態をDDA系20とDDAC64により検出することによっ
てダイ・バイ・ダイ方式のステップアライメント、又は
ブロックアライメントを行ない、微小な位置ずれ量を補
正することができる。このようなダイ・バイ・ダイ方式
のアライメントを主にする露光装置では、レチクルロー
テーシヨンとチップローテーシヨンとを補正した段階、
例えば第19図のようにレチクルRとウエハWとを配置し
た後、露光時にウエハステージは単に座標系XYのX
軸、Y軸と平行にステッピングさせるだけでもよい。第
19図でウエハWをX軸の負方向にピッチSPだけステッ
ピングさせてパターン領域Prの投影像Pr′とチップ
C10とを重ね合せる場合、投影像Pr′とチップC10と
の相対的な回転ずれは除去され、単にX方向とY方向の
位置ずれのみが残存する。このXY方向の位置ずれはダ
イ・バイ・ダイ方式のアライメントでウエハステージを
微動させるだけで容易に除去できる。
以上本発明の第1の実施例を説明したが、第10図のステ
ップ200のR−MICチエック、ステップ201のレ
チクルアライメント、及びステップ202のRR測定を
組み合せて複数回行なうことで、レチクルローテーシヨ
ン量を零に追い込むことも可能である。そのためには第
1図に示したR−MIC17の光学系中に第6図に示した
ようなハービングガラスを設け、第11図に示したR−M
IC17の指標像17aがY方向に微小量だけ変位するよう
に構成する。そして、ステップ200,201,202
を実行して、レチクルローテーションの回転量ΘRを求
めた後、R−MIC17のハービングガラスを回転させ
て、その回転量ΘRに応じた量だけ指標像17aをY方向
に微小量シフトする。この動作は具体的には基準マーク
板30の基準マーク30YをR−MIC16の指標像16aの投
影位置から指標像17aの投影位置まで移動させた後、更
に基準マーク30YをY方向に回転量ΘRに応じた量だけ
微動させ、そのときの基準マーク30Yに指標像17aが合
致するようにハービングガラスを振ることによって構成
される。そして再度、この調整されたR−MIC17の指
標像17aと、R−MIC16の指標像16aを基準にレチク
ルアライメントを実行する。このアライメント後、再び
レチクルローテーシヨンを計測し、回転量ΘRが検出系
の精度や機械系の精度に依存して予め指定した精度内に
入ったときは次のステップ203を実行し、そうでない
ときは再びR−MIC17のハービングガラスを調整し直
す。以上のことを所定の精度が得られるまで繰り返し実
行することによって、レチクルローテーションの回転量
ΘRは極めて小さなものに追い込まれる。ただし、この
ような方法はランダムに発生する位置ずれに対しては偶
然を持つことになり、総合的なレチクルアライメント時
間を長くすることになる。
このため、本実施例のように1度だけRR測定を実行
し、その後はウエハの回転補正やステッピング座標の回
転等によって回転ずれを補正した方が時間的には高速に
なる。もちろん、上記レチクルアライメントの方法はレ
チクルをほとんど交換しないようなときは、有効な方法
である。
次に本発明の第2の実施例を説明する。先の実施例でチ
ップローテーシヨンはレーザステップアライメント系の
スポット光SPyを使ってチップ両側のマークSyn,
Syn′のY方向の変位を計測することによって検出し
た。第2の実施例ではDDA系20とDDYC64を使い、
レチクルRのマークRSを基準窓としてチップ両側のマ
ークをウエハステージの移動により検出することによっ
てチップローテーシヨンを測定する。その測定手順を第
20図を用いて説明する。まずW−MIC21,22によって
ウエハWをグローバルアライメントし、座標系XYと配
列座標系αβとを一致させる。次にグローバルアライメ
ントの精度とウエハステージのステッピング精度に頼っ
て、ウエハの中央付近のチップCを投影レンズ1の直下
に位置決めする。次にDDA系20によってレチクルRの
マークRSを観察すると、チップCの右側にX方向に伸
びた線状マークDM1がマークRSとともに検出され
る。そして、DDAC64によってマークRsのエッジR
s1,Rs2に対するマークDM1のY方向の位置ずれ
量ΔYM1を検出する。次にウエハステージのY座標値
を変化させることなくX方向に移動し、チップCの左側
にX方向に伸びて形成された線状マークDM2を、マー
クRSを介してDDY系20で観察し、DDAC64によっ
てマークRSに対するマークDM2のY方向の位置ずれ
量ΔYM2を検出する。マークDM1とDM2の間隔L
Dは設計上予め決められているから、チップローテーシ
ヨンの回転量ΘCは近似的に式(13)によって決められ
る。
尚、DDA系20が露光光と同一波長の照明光をレチクル
RのマークRSに照射するように構成されているとき
は、ウエハステージがX方向に移動する間、その照射光
を遮断する必要がある。
次に本発明の第3の実施例を第21図、第22図に基づいて
説明する。今までの各実施例においては、レチクルロー
テーシヨンの回転量RCの測定と、チップローテーシヨ
ンの回転量ΘCの測定とを個別に行ない、演算によりそ
の偏差の回転量ΔΘを求めていた。第3の実施例はその
演算を行なうことなく直接回転量ΔΘを検出するように
したものである。第21図は第1図に示した縮小投影型露
光装置のレチクルステージ2付近を部分的に示す斜視図
であり、第1図と同一の部材には同一の符号を付けてあ
る。本実施例ではDDA系20、ミラー20aと同一構成の
ダイ・バイ・ダイアライメント系、すなわちDDA系2
0′、ミラー20a′を投影レンズ1の光AXを中心に回転
対称の位置に設ける。これに対応してレチクルDにはパ
ターン領域Prを挾んでマークRSの反対側に、同様の
窓状のマークRs′を形成しておく。DDA系20′はミ
ラー20a′で折り返されたマークRs′の像を観察する
とともに、投影レンズ1を介してウエハ上のマークも観
察する。
さて、第21図に示した2つのDDA系20,20′を用いる
と、第2層目以降のレチクルに対しては第10図のステッ
プ202(RR測定)が省略でき、さらにステップ21
0(CR測定)では直接回転量ΔΘを測定することにな
る。その回転量ΔΘの測定手順を第22図を使って説明す
る。まずW−MIC21,22の平行出しを基準マーク板30
を使って行なった後、ウエハ上のマークWy7,WΘ12
を各々スポット光WYS、WΘSに合わせるウエハアラ
イメントを実行する。これによってウエハ上のチップC
の配列座標系αβとウエハステージの座標系XYとの回
転誤差が除去される。第22図はその配列座標系αβと座
標系XYとが一致した場合を示し、座標系XYにおいて
チップCは回転量ΘCだけ正方向に回転し、レチクルR
のパターン領域Prは回転量ΘRだけ負方向に回転して
重なっているものとする。そして、チップCの右側のマ
ークDM1がレチクルRのマークRSのエッジRs1と
Rs2の中心すなわち線lr上に位置合せされるように
ウエハステージをX座標値を変えることなくY方向に位
置決めする。
このときCPU60はウエハステージのY座標値Yを読
み込む。次にチップCの左側のマークDM2がマークR
s′の中心(線lr)と一致するようにウエハステージ
をX座標値を変えることなくY方向に位置決めし、CP
U60はそのときのY座標個Y2を読み込む。マークRs
とRs′のウエハ上での間隔は、マークDM1とDM2
の間隔と等しいものとして間隔LDとすると、回転量Θ
C、ΘRがともに極めて小さいので、CPU60は近似式
(15)に基づいてΔΘを計算する。
回転量ΔΘを求めた後は、第1の実施例と同様にウエハ
を座標系XYに対してΔΘだけ傾けて再アライメント
し、ΔΘだけ傾いた座標系αβに沿ってステップアンド
リピート方式の露光が行なわれる。
また、DDAC64にマークRs(Rs′)とマークDM
1(DM2)とのずれ量を検出する機能がある場合は、
マークRs(Rs′)の中心(線lr)とマークDM1
(DM2)とのY方向に関するずれ量ΔY(ΔY
を線lrを零として正負の極性を考慮して求めた後、式
(15)と同様に、 の式によって回転量ΔΘを演算することができる。この
ようにDDAC64の処理回路側にずれ量の検出機能があ
る場合は、チップローテーシヨンの計測のためにウエハ
ステージを微動させることなく、より高速な計測が可能
となる。
さらに本実施例のように2つマークRs、Rs′をパタ
ーン領域Prの両側に設けると、レチクルアライメント
後であっても基準マーク板30を使ってレチクルローテー
シヨンの計測が可能である。この場合、まずレチクルR
のマークRsと基準マーク板30のマーク30Yとを位置合
せした後、マークRs′とマーク30YがDDA系20′で
観察できるようにウエハステージをそのY座標値を変化
させることなくX方向に移動させ、マークRs′とマー
ク30YとY方向の位置ずれ量を求めれば、回転量ΘRを
計測したことになる。
以上、本発明の3つの実施例を説明したが、特に第3の
実施例に示したようにチップローテーシヨンとレチクル
ローテーシヨンとの差ΔΘを、座標系XYを介すること
なく直接計測する方法は、レーザ干渉計のような高精
度、高分解能の位置検出装置を持たない露光装置にも応
用できる。例えば位置検出精度の低いエンコーダ等によ
ってウエハステージの位置を計測する露光装置では、ウ
エハのグローバルアライメントの終了後、ウエハ上の配
列座標に従うようにステップアンドリピート方式でウエ
ハステージを正確に送ることは難しく、1チップの露光
の直前に、例えばダイ・バイ・ダイ方式でそのチップと
レチクルとのアライメントを行なうのが普通である。そ
こで第3の実施例のように、レチクルローテーシヨンと
チップローテーシヨンとの差ΔΘを直接検出し、ウエハ
ステージの座標系XYに対してウエハをΔΘだけ傾けて
グローバルアライメントすれば、ウエハ上のチップとレ
チクルとの相対的な回転ずれは除去される。このためダ
イ・バイ・ダイ方式で各チップ毎にレチクルとのアライ
メントをすれば、極めて高精度な重ね合せが達成される
とともに、アライメント時間を不必要に長くすることが
ないという利点がある。このように、レーザ干渉計によ
る位置検出装置を持たない露光装置ではウエハステージ
は単にX方向とY方向にのみ粗動し、レチクルステージ
2はX方向とY方向に微動するような構成にし、ウエハ
をΔΘだけ回転補正した後、ダイ・バイ・ダイアライメ
ントすることによって同様の効果が得られる。
また上記第1〜第3の各実施例で、チップローテーシヨ
ンの測定のためのマークSyn,Syn′、やマークD
M1、DM2は、それぞれチップの中心Oを通る線上に
一致して設けたが、チップの両側のマークを結ぶ線は必
らずしも中心Oを通る必要はない。また一対のマークは
チップの対角線上に配置してもよい。チップの対角線は
チップの左右の辺の間隔よりも長いので、そのようにす
るとチップローテーシヨンの計測精度が向上するという
利点がある。さらに、ウエハローテーシヨンを補正する
場合は、特開昭56−102823号公報に開示されて
いるようにウエハの残存回転誤差を計測し、ウエハの再
アライメント(ステップ211)時にレイクルローテー
シヨン、チップローテーシヨンとともにウエハローテー
シヨンも含めてウエハの回転補正を行なうとよい。
以上、本発明は縮小投影型露光装置にのみ適用されるも
のはなく、例えば軟X線を用いてプロキシミティ方式で
露光するX線露光装置であっても、ステップアンドリピ
ート方式であれば全く同様の効果が得られる。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明によれば、1枚の被露光基板
(ウエハ)にマスク(レチクル)のパターンを繰り返し
重ね合せ露光する際、レチクルローテーシヨンとチップ
ローテーシヨンとがともに補正されるから露光方式のち
がい、又は一同露光方式であっても異なる露光装置間で
の製造誤差等にかかわらず、被露光基板に転写されたパ
ターンは常に極めて重ね合せ精度の高いものとなる。こ
の結果、製造された半導体素子の良品率が高まり歩留り
が著しく向上するという効果が得られる。さらにレチク
ルやウエハの回転ずれに関する位置決め精度を追求しな
くとも、基板移動手段(ウエハステージ)やマスク保持
手段(レチクルステージ)の直交座標(座標XY)に対
する位置決め精度を上げるだけで位置合せ精度、再現性
精度の高い露光装置を容易に得ることができる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による縮小投影型露光装置の概
略的な構成を示す斜視図、第2図はレーザステップアラ
イメント系の光学配置図、第3図は基準マーク板30のマ
ークFMの形状を示す図、第4図は投影レンズのイメー
ジフィールドifとスポット光SPx,SPyの配置を
示す図、第5図はイメージフィールドifとオフ・アク
シス方式のスポット光WYS、WΘSとの配置を示す
図、第6図はスポット光WΘSをシフトさせるハービン
グガラスの配置図、第7図は基準マーク板30の平面図、
第8図は第2層目のパターンを転写するためのレチクル
の平面図、第9図は本実施例の露光装置における制御系
の回路ブロック図、第10図は本実施例の動作を説明する
ためのフローチャート図、第11図はイメージフィールド
ifとレチクルアライメント顕微鏡の配置を示す平面
図、第12図は第1層目のパターンを転写するためのレチ
クルの平面図、第13図はレチクルローテーシヨンを補正
する動作を説明する図、第14図は第1層目のパターンが
転写されたウエハの平面図、第15図はウエハ上の各チッ
プとアライメント用のマークの配置を示す平面図、第17
図はチップローテーシヨンを説明する図、第18図はチッ
プローテーシヨンとレチクルローテーシヨンとの関係を
説明する図、第19図はチップローテーシヨンとレチクル
ローテーシヨンとを補正する様子を示す図、第20図は本
発明の第2の実施例によるチップローテーシヨンの測定
動作を説明する図、第21図は本発明の第3の実施例によ
る露光装置のレチクル付近の構成を部分的に示す斜視
図、第22図は第21図の構成によるチップローテーシ
ヨンの測定動作を説明する図である。 5. 主要部分の符号の説明 1……投影レンズ、2……レチクルステージ、6……Y
ステージ、8……Xステージ、9……Zステージ、10…
…ウエハホルダー、16,17……レチクルアライメント顕
微鏡、18,19……レーザステップアライメント系、20,
20′……ダイ・バイ・ダイアライメント系、21,22……
ウエハアライメント顕微鏡、60……プロセッサー(CP
U)、R……レチクル、W……ウエハ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のチップ領域が規則的に2次元配列さ
    れた感光基板を保持するとともに、所定の直交座標系x
    y内で2次元移動する基板ステージと、前記感光基板上
    の複数のチップ領域の配列によって決まる配列座標系α
    βが前記直交座標系xyに対してほぼ回転誤差なく設定
    されるとともに、前記直交座標系xyと対応付けられる
    ように、前記感光基板をアライメントする手段と、前記
    直交座標系xy上の所定位置に設定され、前記チップ領
    域と重ね合わせ露光すべきパターン領域を有するマスク
    を保持するマスクステージと、前記基板ステージを前記
    直交座標系xy内で順次移動させることによって、前記
    マスクのパターン領域を前記感光基板上のチップ領域の
    夫々に順次転写する露光制御手段とを備えた露光装置に
    おいて、 前記マスクを前記マスクステージに保持した状態で、前
    記マスクの前記直交座標系xyに対する残留回転誤差量
    θを検出するマスクローテーション検出手段と; 前記感光基板を前記基板ステージに保持した状態で、前
    記チップ領域の前記直交座標系xyに対する平均的な回
    転誤差量θを、前記チップ領域のいくつかに付設され
    たマークを検知することによって検出するチップローテ
    ーション検出手段と; 前記検出されたマスクローテーションと前記チップロー
    テーションとの偏差がほぼ零になるように、前記マスク
    に対して前記感光基板を回転させる回転手段と; 該回転によって変化した前記配列座標系αβと前記直交
    座標系xyとの相対位置関係を、前記回転の量と方向と
    に基づいて演算によって求め、前記配列座標系αβ上で
    設定されている前記チップ領域の位置を前記直交座標系
    xy上での露光位置に変換する演算手段とを備え、 前記露光制御手段は、該演算手段によって算出された露
    光位置に基づいて、前記基板ステージを位置決めするこ
    とを特徴とする露光装置の位置合せ装置。
  2. 【請求項2】複数のチップ領域が規則的に2次元配列さ
    れた感光基板を保持するとともに、所定の直交座標系x
    y内で2次元移動する基板ステージと、前記感光基板上
    の複数のチップ領域の配列によって決まる配列座標系α
    βが前記直交座標系xyに対してほぼ回転誤差なく設定
    されるとともに、前記直交座標系xyと対応付けられる
    ように、前記感光基板をアライメントする手段と、前記
    直交座標系xy上の所定位置に設定され、前記チップ領
    域と重ね合わせ露光すべきパターン領域を有するマスク
    を保持するマスクステージと、前記基板ステージを前記
    直交座標系xy内で順次移動させることによって、前記
    マスクのパターン領域を前記感光基板上のチップ領域の
    夫々に順次転写する露光制御手段とを備えた露光装置に
    おいて、 前記基板ステージに保持され、前記アライメント手段に
    よってアライメントされた状態の1番目の感光基板につ
    いて、その感光基板上のチップ領域と前記マスクのパタ
    ーン領域との相対的な残留回転誤差量を、前記チップ領
    域のいくつかに付設されたマークを検知することによっ
    て測定するローテーション測定手段と; 該測定された残留回転誤差量がほぼ零になるように前記
    マスクに対して前記1番目の感光基板を回転させる回転
    手段と; 該回転によって変化した前記1番目の感光基板の配列座
    標系αβと前記直交座標系xyとの相対位置関係を、前
    記回転の量と方向とに基づいて求め、前記配列座標系α
    β上で設定されている前記チップ領域の夫々の位置を前
    記直交座標系xy上での露光位置に変換する演算手段
    と; 該演算手段によって算出された露光位置に従って前記基
    板ステージを移動させることで、前記1番目の感光基板
    に対する露光を実行する第1のシーケンス制御手段と; 前記アライメント手段が、前記1番目の感光基板から測
    定された残留回転誤差量に対応した回転方向のオフセッ
    トを伴って2番目以降の感光基板をアライメントするよ
    うに調整する手段と; 該調整手段によって調整された後に、前記2番目以降の
    感光基板を前記アライメント手段でアライメントし、そ
    の結果に基づいて前記基板ステージを移動させること
    で、前記2番目以降の感光基板に対する露光を実行する
    第2のシーケンス制御手段とを備えたことを特徴とする
    露光装置の位置合せ装置。
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