JP2696962B2 - 線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法 - Google Patents

線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法

Info

Publication number
JP2696962B2
JP2696962B2 JP18065588A JP18065588A JP2696962B2 JP 2696962 B2 JP2696962 B2 JP 2696962B2 JP 18065588 A JP18065588 A JP 18065588A JP 18065588 A JP18065588 A JP 18065588A JP 2696962 B2 JP2696962 B2 JP 2696962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
linear
image
linear pattern
resist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP18065588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0231142A (ja
Inventor
恭一 諏訪
博貴 立野
茂 蛭川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP18065588A priority Critical patent/JP2696962B2/ja
Priority to US07/299,236 priority patent/US4908656A/en
Publication of JPH0231142A publication Critical patent/JPH0231142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2696962B2 publication Critical patent/JP2696962B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光基板の感光層に焼き付けによって形成
されるパターンの線幅等を測定する方法、及び焼き付け
に使用する露光装置の各種精度等を検査する方法に関
し、特に半導体素子等を製造する際のリソグラフィ工程
で必要とされる線幅測定や露光装置(アライナー、ステ
ッパー等)の精度(位置ずれ)確認の方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
半導体素子の製造現場では、通常、フォトマスクやレ
チクルと呼ばれる原版に形成された回路パターン等を半
導体ウェハ上に1〜2μm厚で塗布されたレジスト層に
焼き付け、それを現像することでフォトエッチングを行
ない、現像によって除去されなかったレジスト層をマス
クとして、半導体ウェハに各種プロセスを施している。
このフォトエッチングの工程を、一般にフォトリソグラ
フィ、マイクロリソグラフィと呼ぶ。この工程では、フ
ォトマスクやレチクルを高解像力を有する露光装置の照
明系の下にセットし、レジスト付のウェハを、そのフォ
トマスク又はレチクル(以下レチクルと総称する)の下
にセットし、レチクルとウェハを正確に位置合わせした
後、レチクルのパターンをウェハへ露光している。この
種の露光装置は、年々高集積度化、微細化の進む半導体
デバイスの製造要求から、フォトマスクとウェハを重ね
合わせて、ウェハを一括露光するコンタクト方式又はプ
ロキシミティ方式のアライナー、フォトマスクのパター
ン像を等倍の反射ミラー光学系でウェハ上へ投影しつ
つ、フォトマスクとウェハとを一体にしてミラー光学系
に対してリニアスキャンさせるミラープロジェクション
方式のアライナー、そして、レチクルのパターン像を縮
小投影レンズで1/10、1/5程度に縮小してウェハ上に投
影露光し、1回の露光が終るとウェハを次の領域へステ
ッピングさせては露光することを繰り返すステップアン
ドリピート方式のアライナー、所謂ステッパーへと時代
とともに進歩を続けてきた。
現在、ほとんどの半導体製造現場では、多数台のステ
ッパーが稼動しており、半導体素子の中で最も集積率を
要求される半導体メモリ(ROM、RAM等)、あるいは高密
度で均一な特性を要求される半導体撮像素子、表示素子
(CCDカメラ、液晶テレビ)等の製造の主力をになって
いる。特に現在のステッパーは、投影レンズの開口数
(N.A.)を0.5程度に大きくしたり、露光用の照明光の
波長を436nm(g線)から365nm(i線)、あるいは248n
m(KrFエキシマレーザ)へと短波長化したりすることに
よって、投影できる像の最小線幅(解像力)をサブミク
ロン(1μm以下)にすることを可能とした。このこと
はほんの数年前までは不可能と思われていたことであ
り、サブミクロン領域でのリソグラフィは、スループッ
ト、取扱いの点で問題が残るものの電子線描画装置(EB
露光装置)、又はX線露光装置に置きかわるものと考え
られてきた。
現在、半導体の製造現場で使われている実用的なステ
ッパーとして、露光波長を436nm(g線)、開口数0.5で
1/5縮小の投影レンズを搭載して、最小線幅0.8μm(レ
チクル上で4μm)の解像力を投影フィールド内の全域
(15×15mm角)で確保するものが得られている。さらに
実験段階にあるエキシマステッパー(波長248nmのエキ
シマレーザ光を露光光とするもの)では、投影レンズの
開口数が0.4以下と小さいにもかかわらず、投影フィー
ルド内全域で0.6μm(レチクル上で3μm)の線幅解
像力が得られている。
このように年々微細化されるリソグラフィ工程では、
転写されたパターンの寸法(線幅等)が実際にどれぐら
いであるのかを高精度に測定することが、しばしば行な
われる。これは製造されるデバイスの品質にもかかわる
ことなので、計測したパターン線幅に基づいて、ステッ
パーの露光条件等を修正したり、投影レンズの光学特性
をチェックしたりして、製造管理の目やすにするためで
もある。その他、パターン線幅の測定は、各種の実験や
評価の際に必要不可欠な作業である。
また、ステッパー等の露光装置は、レチクルとウェハ
との位置合わせを高精度に行なうため、最小線幅の数分
の1、ないし1/10程度の総合位置合わせ精度を有する機
械系を備えている。この機械系は、レチクルとウェハの
位置合わせ(アライメント)を検出するための各種アラ
イメントセンサー系、ウェハを正確にステッピングさせ
るためのウェハステージ系、及びレチクルを正確にセッ
トするためのレチクルステージ系等を中心にして構成さ
れている。
これらアライメントセンサー系、ウェハステージ系、
レチクルステージ系には、いずれも固有の精度があり、
それら精度をチェックする必要がある。そのための1つ
の手法として、先に述べた線幅測定時と同様に、ウェハ
上にレチクルのパターンを焼き付け、現像後のレジスト
像を計測(又は目視)することが知られている。
従来より、焼き付けられたパターンのレジスト像(レ
ジストに形成されたパターン形状)の線幅は、レジスト
像を光学顕微鏡を介してiTVカメラで観察し、その画像
信号を解析してパターンエッジ間の寸法を計測して求め
る方式、ウェハ上のレジスト像をレーザスポット光(数
μm幅)で走査し、レジスト像のパターンエッジからの
散乱光強度とスポット光走査位置との相関から求める方
式、又はレジスト像を電子ビームのスポットで走査し、
レジスト像からの二次電子強度とビームスポット走査位
置との相関から求める方式(SEM方式)等があった。
また、露光装置の精度をチェックするためには、特別
なバーニアパターンの入ったテストレチクルを用意し、
このテストレチクル上のバーニアの主尺と副尺とがウェ
ハ上で重なるように、ウェハを一定量だけ位置ずれさせ
て二重露光を行ない、そのウェハを現像して得られたバ
ーニアのレジスト像を顕微鏡で観察したり、あるいは特
開昭62−32614号公報に開示されているように、間隔を
おいて2本の平行な直線状パターン(回折格子型)を焼
き付け、現像後その2本の直線状パターンの間隔を露光
装置のアライメントセンサー系で自己計測したりするこ
とが行なわれていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来の線幅測定の3つの方式のうち、iTVカメラ
を用いる方式とレーザスポット光を用いる方式において
は、光の回折現象があるため、例えば1本の線状パター
ンのレジスト像の幅を単に検出するのみでは自ずと分解
能に限界が生じる。特にレーザスポット光方式ではスポ
ットサイズが回折限界以下にならないため、スポットサ
イズ以下の線幅に対しては測定が不可能であった。さら
にiTVカメラ方式も簡便ではあるものの、レジスト像を
拡大観察するための顕微鏡の対物レンズの性能がそのま
ま分解能や測定精度を左右するといった問題がある。
また電子ビーム方式(SEM方式)は試料となるウェハ
を高真空室に入れてからレジスト像の計測を行なうた
め、排気系操作の時間がかかり、測定のスループットが
低く、装置が高価であるといった問題があった。
そこで本発明の1つの目的は、光学的な簡便な測定装
置を用いた場合でも、微細なパターンの線幅(またはパ
ターンエッジ間隔)を高速に、しかも高分解能で測定す
る方法を得ることにある。
また、露光装置の精度チェック時に、従来のようにバ
ーニアを使う方法は、目視によってバーニア目盛りの読
み取りを行なうため自動化が困難であり、作業者の疲労
を伴うとともに処理速度が遅いといった問題があった。
さらに、2本の直線状パターンの間隔を計る方法では、
それら直線パターンのレジスト像間隔を直線光学的(又
は電子線的)に検知するため、レジスト像を検知する計
測センサーに高い精度が要求されるとともに、上記線幅
測定の場合と同様の問題が含まれてしまう。
そこで本発明の他の目的は、露光装置の精度等を検査
する際、焼き付けられたレジスト像の位置ずれ量を直接
計測せずとも、高精度に装置の精度、特性をチェックす
る検査方法を得ることにある。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明においては、所定のエネルギー線に対する透過
部もしくは遮へい部として形成された所定幅の第1の直
線状パターン(TP1)を感応基板(w)上のレジスト層
に露光する第1工程と; 該レジスト層に露光された第1の直線状パターンのレ
ジスト像と所定の角度(θ)で交差するように、所定幅
の第2の直線状パターン(TP2)を第1の直線状パター
ンのレジスト像に重ね合わせ露光する第2工程と; 第1の直線状パターンと第2の直線状パターンとの重
なりによって形成されたレジスト像(IR)の寸法を計測
する第3工程と; 計測値と2つの直線状パターンの交差角度とに基づい
て、第1の直線状パターンもしくは第2の直線状パター
ンの線幅方向に関するレジスト像の長さを算出する第4
工程とを有することとした。
また、マスクのパターンを感応基板へ転写する露光装
置を用いてマスク上に形成された所定幅の第1の直線状
パターンを感応基板上のレジスト層に露光する第1工程
と; 第1の直線状パターンと所定の角度で交差するよう
に、第2の直線状パターンを第1の直線状パターンのレ
ジスト像に重ね合わせ露光する第2工程と; 第1の直線状パターンと第2の直線状パターンとの重
なりによって形成されたレジスト像の寸法を計測する第
3工程とを有し、 該計測値と2つの直線状パターンの交差角度とに基づ
いて、露光装置の精度を検査することとした。
また感応基板上のレジスト層に露光された第1のパタ
ーンのレジスト像に第2のパターンを所定の関係で露光
する第1工程と; 第1のパターンと第2のパターンとの重なりによって
形成されたレジスト像を現像する第2工程と; 現像後の感応基板に対して素子製造のための次の工程
を行うことなく、第1のパターンと第2のパターンとの
重なりによって形成されたレジスト像の寸法を計測する
第3工程とを有することとした。
また移動可能なステージ上の位置合わせ用のマークを
検出し得る位置計測センサを有し、該ステージ上に載置
された感応部材上のマスクのパターンを転写する露光装
置を用いて、該感応部材上にくさび状のパターン像を形
成する工程と; 位置計測センサで前記パターン像を検出する工程と; パターン像の検出結果に基づいて、露光装置の精度を
検査する工程とを有することとした。
そして、請求項第1項から第16項に記載の発明におい
ては、線幅測定、露光装置の検査時の位置ずれ測定のい
ずれの場合も、まず初めに、マスク(レチクル)に形成
された第1の直線状パターン(TP1:Ma、Mb、Mc)を感光
基板(ウェハ)のレジスト層に露光した後、第2の直線
状パターン(TP2:Na、Nb、Nc)を第1の直線状パターン
と所定の角度(θ)で交差するように重ね合わせ露光、
すなわち2重露光する工程を共通に含んでいる。その交
差角度はなるべく小さくすること(例えば45゜以下)が
望ましいが、極端に小さい角度(例えば1゜以下)にす
ると、2つの直線状パターンによる重ね合わせ部分が線
状に長くなりすぎて、寸法測定ができなくなることもあ
る。
さて、第1もしくは第2の直線状パターンのレジスト
上での線幅を測定するためには、2重露光後その感光基
板を現像してフォトエッチングし、2重露光によって形
成されたレジスト像(レジストの微小な凹凸パターン)
を生成する。このレジスト像は、第1及び第2の直線状
パターンの夫々をライン・アンド・スペース状の複数本
にした場合、くさび状のモアレパターンとなる。
そして光学的な目視観察、又は自動計測装置によっ
て、例えばくさび状のレジスト像の長さ寸法(La)を計
測する。
ここで測定すべき直線状パターンのレジスト像として
の実際の線幅をl、設計上の線幅をl0、そのときに生成
されるくさび状のレジスト像の設計上の長さ寸法をLao
とすると、実際の線幅lは、一例として の演算によって求める。
一方、位置ずれ測定のときは、2重露光の後、くさび
状のレジスト像を現像により形成し、2つの直線状パタ
ーンの両端側にできる2つのくさび状のレジスト像の長
さ寸法(Le、Lf)を計測する。
2つの直線状パターンの相対的な位置ずれ量(ΔY)
は、一例として の演算により求められる。
この位置ずれ量を知ることで、露光装置の重ね合わせ
精度、ステッピング精度、ステージの直交度、マスクの
回転量、及び投影光学系の光学特性(ディストーショ
ン、倍率誤差等)を容易に検査することができる。
〔作 用〕
本発明では、テストレチクル(あるいはデバイスレチ
クル)等を用いたテスト露光により微細な線幅のパター
ンを感光基板に露光し、その微細なパターンのレジスト
像の線幅又は位置ずれを直接計測するのではなく、2重
露光によって作られた2つの直線状パターン(エッジ)
の交点の移動量を計測して間接的に線幅や位置ずれ量を
求めようとするものである。
従来、解像力等をチェックするためのラインアンドス
ペースパターンは、線幅を、例えばウェハ上で0.1μm
ずつかえた複数組をレチクル上に形成しておき、このラ
インアンドスペースパターンが、どの程度の線幅のとこ
ろまで分離しているかをチェックするように使われてい
た。この場合、ラインアンドスペースの線幅が小さくな
れば小さくなる程、光の回折現象が顕著になって、投影
光学系自体の真の解像力が特定しにくくなっていた。ま
た露光装置の各種精度チェックの際の位置ずれ計測の場
合も、より高分解能な計測が必要なときは、レジスト像
自体の線幅を細くする等の必要性があった。
このように、もともと細い線幅のパターンをレチクル
に形成しておき、そのパターンを感光基板に露光する方
式は、それだけレチクルパターンからの回折光の回折角
が大きくなって、投影レンズへ入射する回折光成分が減
少するため、感光基板上に形成されるレジスト像の像質
を悪化させることになる。
本発明では、第1、第2の直線状パターンを、例えば
鋭角で交差するように2重露光する方法を採るため、第
1、第2の直線状パターンの重ね合わせで生じるくさび
状レジスト像は、もともとくさび状のレチクルパターン
(このパターンからは回折角の大きい高次回折光が発生
する)を露光して得られるレジスト像にくらべて、高次
回折光の影響を受けなくなり、像質が向上する。
〔実施例〕
次に本発明の各実施例を説明するが、その前に本実施
例の方法に好適に使用されるステッパーの構造を第2図
を参照して簡単に説明する。テストレチクル、又はデバ
イスレチクル(以下単にレチクルRと呼ぶ)は、x、
y、θ方向に微動するレチクルステージRSに保持され
る。レチクルRの下面にはパターン領域PAが形成され、
コンデンサーレンズ系CLを含む照明光学系からの露光光
の照射により、この領域PAの像が投影レンズPLを介して
感光基板としてのウェハW上の1つのショット領域に結
像投影される。投影レンズPLは少なくともウェハ側がテ
レセントリック系となっており、投影レンズPLの瞳(入
射瞳、又は射出瞳)ePには照明光学系によって光源像が
形成される。
さて、レチクルステージRSは、レチクルRのアライメ
ントマークを観察するレチクルアライメント用の顕微鏡
1、マーク像の光電的処理回路(レチクルアライメント
系)2、レチクルアライメント制御回路3、及びレチク
ルステージ駆動系4を介して所定の位置、例えばパター
ン領域PAの中心点が投影レンズPLの光軸を通る位置に自
動的にアライメントされる。
一方、ウェハステージSTは、レーザ干渉式測長器(以
下干渉計に呼ぶ)6により2次元的な座標値が逐次検出
され、この座標値に基づいてウェハステージ制御回路7
がx、y駆動モータ5をサーボ制御することで0.02〜0.
04μm程度の精度で正確に位置決めされる。
ウェハステージSTのステッピングやアライメントのた
めの移動は、全て主制御系8からの指令に基づいて制御
される。この主制御系8は干渉計6からの座標計測値も
入力し、各種アライメントの際のウェハの位置をモニタ
ーする。
さて、第2図に示した装置では、ウェハW上のアライ
メントマーク、又はレジスト像を検出するために2種類
のウェハマーク検出系が設けられている。1つは、対物
レンズ10を介して投影レンズPLにHe−Neレーザ光等の非
感光波長のビームを入射させてウェハW上にスポット光
(微小な円形又はスリット状)を形成するとともに、ウ
ェハW上のマーク(レジスト像)からの光情報を投影レ
ンズPL、対物レンズ10を介して光電検出するTTL(スル
ー・ザ・レンズ)方式のウェハアライメント系11であ
る。このTTLアライメント系11による光電信号は、スポ
ット光に対してウェハW(ウェハステージST)を一方向
にスキャンさせることでマーク波形となって信号処理回
路12に入力する。信号処理回路12は、TTLアライメント
系11からの光電信号波形のレベルを、干渉計6からの位
置計測パルス(例えば0.01μm毎に1パルス)信号に応
答してアナログ−デジタルサンプリングし、内部のメモ
リに格納する。そして記憶された信号波形のプロフィー
ルからマーク(又はレジスト像)の特徴的な部分(パタ
ーンエッジ等)の位置を求め、その位置情報を主制御系
8へ出力する。
もう1つのウェハマーク検出系は投影レンズPLの外側
に固定配置された対物レンズ14を介してウェハW上のパ
ターン(マーク、レジスト像等)を観察するoff−Axis
方式のウェハアライメント系15である。
ウェハアライメント系15には、レジスト層に対して非
感光性で、比較的ブロードな波長分布をもつ照明光源
(タングステンランプ、水銀ランプ等と色フィルターと
の組み合わせ)がウェハ上のパターン観察用の自己照明
系として組み込まれているとともに、単一波長、もしく
は互いにわずかに異なる複数の波長のコヒーレントビー
ムのスポット光(微小円形又はスリット状)を対物レン
ズ14を介してウェハW上に集光するためのレーザビーム
送光系も組み込まれている。
観察用の自己照明系を用いた場合は、ウェハW上のレ
ジスト像やマークは、対物レンズ14を介してアライメン
ト系15内に設けられたiTVカメラによって明視野像、も
しくは空間フィルター(正反射光カット)を介した暗視
野像として撮像面に結像し、その画像信号波形が、信号
処理回路16に出力される。またレーザビーム送光系を用
いた場合は、TTLアライメント系11と同様に、ウェハス
テージSTをスキャンさせてウェハW上のマークやレジス
ト像からの光情報(散乱光、回折光等)を対物レンズ14
の瞳と共役に配置された光電素子(フォトマルチプライ
ヤー、シリコンフォトダイオード等)で受光し、ステー
ジスキャンに伴なう光電信号波形を干渉計6からの位置
検出パルスに同期してメモリに取込み、その波形情報を
信号処理回路16に出力する。信号処理回路16は画像信号
又は光電信号の波形を解析して、マーク、又はレジスト
像の特徴的な部分の位置を検出し、その位置情報を主制
御系8へ出力する。
さて、第3図は本発明の実施例による方法を実行する
ために用意されたテストレチクルRのパターン配置を示
す平面図である。テストレチクルRの3辺には、第2図
中のレチクルアライメント系2によって検出されるレチ
クルアライメントマークRM1、RM2、RM3が形成され、こ
の3ケ所のマークRM1、RM2、RM3を基準としてレチクル
Rの中央に矩形のパターン領域PAが形成される。本実施
例ではパターン領域PAの中心部、4隅、及び4辺の中央
部の計9ケ所にマーク領域MA1、MA2、MA3、MA4、MA5、M
A6、MA7、MA8、MA9が形成される。パターン領域PAの中
心部のマーク領域MA5を中心に、各マーク領域はX方向
にピッチSxで配置され、y方向にピッチSyで配置され
る。そして中心部のマーク領域MA5には、x軸に対して
右上がりの直線状パターン群TP1と、x軸に対して左上
がりの直線状パターン群TP2の一対が形成される。その
他のマーク領域MA1〜MA4、MA6〜MA9の夫々には、マーク
領域MA5内のパターン群TP1、TP2と同じものをy方向に
入れ替えて形成してある。第3図では代表してマーク領
域MA1のみの直線状パターン群TP1、TP2を示してある。
尚、第3図のようなパターン配置のテストレチクルR
は、投影露光視野内の9ケ所での解像力(線幅)をチェ
ックすることが可能であるが、マーク領域をさらに任意
の位置に設定してパターン群TP1、TP2を形成すること
で、任意の位置での解像力がチェックできる。また直線
状パターン群TP1、TP2は予め決まった線幅のライン・ア
ンド・スペース状(ピッチは必らずしも1:1である必要
はない)に形成され、その長手方向(ほぼx方向)は数
十μm〜100μm程度もあれば十分である。さらに1つ
のマーク領域内に形成するパターン群TP1、TP2のy方向
の間隔も任意のものでよいが、設計上予め求めておく必
要がある。ここではパターン群TP1、TP2のy方向の間隔
をDyとする。
第1図(a)、(b)はそれらパターン群TP1、TP2
詳細な形状を示す平面図である。パターン群TP1は、x
軸に対して角度θ/2だけ右上りの幅lで長さHの3本の
線状遮光パターンMa、Mb、Mcを透明部に間隔lで配列し
たものである。パターン群TP2は、x軸に対して角度θ/
2だけ左上り(右下り)の幅lで長さHの3本の線状遮
光パターンNa、Nb、Ncを透明部に間隔lで配列したもの
である。ここでパターン群TP1、TP2の中心位置は、それ
ぞれ、線状パターンMb、Nbの長手方向の中心点Q1、Q2
し、これら中心点Q1、Q2のテストレチクルR上でのx座
標値は、1つのマーク領域内においては一致しており、
y座標値はDyだけ差があるものとする。
ここで直線状パターン群TP1、TP2の成す角度はθであ
り、原理的にはこの角度θが一定であればよい訳である
が、後の計測の便を考えると、はじめから、パターン群
TP1、TP2をx軸に対して一定の角度±θ/2(x軸を基準
に反時計回りを正)だけ傾けておいた方がよい。
次に本発明の第1の実施例による線幅測定の方法を説
明するが、この方法を実施するのに好適なリソグラフィ
システムについて第4図を参照して説明しておく。第4
図は第2図に示したステッパー本体100とコータ・デベ
ロッパー(レジスト塗布部と現像部を一体にもつ装置
で、以下C.D.と呼ぶ)120とをインラインで結合した様
子を示し、C.D.120に本実施例の方法の実施を効率よく
行なうための改良がなされている。まず、これから露光
しようとするウェハはC.D.120の位置F1に載置された
後、レジスト塗布、乾燥部121をへて、バッファ位置F2
で待期する。ステッパー本体100が露光動作を始める
と、ウェハは位置F2からステッパー100のロードポジシ
ョンF3に搬送され、ウェハステージST上に受け渡され、
露光が行なわれる。露光後のウェハはステージSTから取
り出され、アンロードポジションF4をへて、C.D.120の
分岐ポジションF5を通って現像部122へ送られ、ここで
現像されたウェハはC.D.120のテイク・アウトポジショ
ンF6に保存される。ここで特別に改良した点は、レジス
ト塗布部121と現像部122との間にリニアなガイドレール
123を設け、このガイドレール123に沿って、ウェハを保
持して一次元に移動する搬送アーム124を設けたことで
ある。アーム124は、現像部122から出てきたウェハを保
持した状態で所定量をもち上げ、ガイドレール123に沿
って第4図中で右方へ移動し、そのウェハを分岐ポジシ
ョンF5に受渡す。このためアーム124は上下動、回転運
動可能に構成されている。分岐ポジションF5に受け渡さ
れた現像済みウェハは、ポジションF5からバッファ位置
F2へ搬送され、再びステッパー本体100へローディング
される。
従って、このようなC.D.120とインラインを組むこと
によって、露光後に現像したウェハをただちにステッパ
ー本体100へ戻し、レジスト像の観察や各種計測をステ
ッパーのアライメント系を用いて実施することができ
る。
第1の実施例 さて、第3図に示したテストレチクルRを第2図のス
テッパー本体100のレチクルステージRSにセットし、レ
チクルアライメント系2により、テストレチクルRを所
定の位置にアライメントする。ステッパー100は予め定
められている露光シーケンスに従って、ステップアンド
リピート方式でテストレチクルRのパターン領域PAの投
影像をウェハW上のレジスト層に順次焼き付けていく
(ファーストプリント)。このとき、ウェハW上の1つ
のショット領域には第3図に示した9ケ所のマーク領域
MA1〜MA9がレジスト層に潜像として転写される。次に今
露光を行なった各ショット領域に対して同一のテストレ
チクルRを用いて重ね焼き(セカンドプリント)を行な
う。この時、初めに露光したショット領域に対して、こ
れから投影しようとするパターン領域PAの投影像をy方
向にm・Dy(ただしmは投影レンズPLの縮小率で1/5、1
/10等)だけ正確にずらして重ね合わせ露光を行なう。
この操作によって、ウェハの1つのショット領域内のレ
ジスト層には、9ケ所のマーク領域MA1〜MA9の夫々にお
いて、パターン群TP1とTP2とが第1図(c)のように2
重露光された潜像が形成される。尚、ここでファースト
プリント時とセカンドプリント時とで、ステッパー本体
100はほぼ同一の露光量でシャッター制御を行なうもの
とする。
その後、このウェハWをC.D.120へ送り、所定の現像
工程をへてから搬送アーム124によりステッパー本体100
へ戻し、ウェハステージST上に載置する。そして、例え
ばoff−Axis方式のウェハアライメント系15の対物レン
ズ14の視野内にウェハW上にレジスト像(微小凹凸のパ
ターン)となって現われた第1図(c)のくさび状のパ
ターンを位置決めし、iTVカメラを介してテレビ画面上
で観察する。
このときテレビ画面上には第1図(c)中に斜線部で
示したくさび状ターンIR1、IR2、IR3が映像化される。
くさび状パターンIR1、IR2、IR3は本実施例の場合は2
重露光によって全く露光されなかった部分であり、レジ
スト層がポジレジストのときはくさび状パターンIR1、I
R2、IR3の形でレジスト層が残って凸部となり、ネガレ
ジストのときはくさび状パターンIR1、IR2、IR3の形で
レジスト層が除去され凹部となる。
上記off−Axis方式のアライメント系15が第1図
(c)のようなくさび状パターンIR1、IR2、IR3のx方
向の長さLa、Lb、Le、Lfを計測できる構成になっている
場合は、その長さ寸法を精密に測定し、前もって測定し
ておいた線状パターンのレジスト像における幅のデータ
(基準値)との関係から、実際に露光された線状パター
ンの線幅を演算する。
ここで第5図を参照して線幅変化を求める原理を説明
する。第5図はレチクルR上の線幅lの直線状パターン
Maの投影像Ma′と直線状パターンNaの投影像Na′とが重
なった一部分を示す図で、レジスト層に形成されるべき
理想的な線幅をl′とする。
2本の像Ma′、Na′が交わる角度はθであり、理想的
な線幅l′に対してともに2Δlだけ変化したレジスト
像が形成されたものとする。
線幅l′の状態では、2本の投影像Ma′、Na′の内側
のエッジは交点V1で交わり、線幅がl′からl′+2Δ
lに変化した状態では、交点V2で交わり、幾何学的な交
点はV1からV2へ距離CTだけ移動する。
距離CTと交差角度θとの関係は、第6図に簡単に示す
ように、線幅変化量Δlを変数とした三角関数で表わさ
れ、(1)式のように表わされる。
ところが実際にレジスト像となったときは、幾何学的
な交点V1、V2の部分(くさび先端部)は多少まるめられ
るため、くさび状のレジスト像の先端U1、U2はそれぞれ
交点V1、V2から距離Dだけずれた位置に形成される。し
かしながら、先端U1、U2の距離C0は一定の範囲内ではC0
=CTが正確に再現される。第5図は、くさび状パターン
の1つの頂角に着目したものであるが、第1図(c)に
示したレジスト像のくさび状パターンIR1の場合は、x
方向に左右対称形であるため、線幅変化がおこると、両
側の頂角として形成されるくさび先端部は互いに逆方向
に移動することになる。
そこで理想的な線幅l′でレジスト像が形成されてい
るときのくさび状パターンIR1のx方向の長さLaをa、
線幅変化量をΔlとすると、この線幅変化によるパター
ンIR1の長さ変化量Δaは、(1)式をもとに、(2)
式で現わされる。
ここで正負の符号は、長さaが本来の値よりも短い
(Δaが負)ときは線幅変化量2Δlだけ線幅の絶対値
が太くなったことを現わす。またこの(2)式は(3)
式のように変形できる。
このことから、適当な直線状のレジスト像のパターン
線幅をl0とし、そのときのくさび状パターンIR1の長さ
寸法Laがa0であることを予め基準データとして記憶して
おけば、形成されたくさび状パターンIR1の長さa′を
実測し、次の(4)式に代入することで、その直線状パ
ターンのレジスト像の線幅l′を求めることができる。
ここで線幅l0に対する長さa0を求めておくことは、第
5図で示した幾何学的な交点V1(V2)と実際のくさび先
端U1(U2)の距離Dを求めることに相当する。
この距離Dは、2重露光する際の露光量、投影レンズ
PLとウェハWの焦点ずれ等の要因によって多少変化し得
るが、1回目の露光と2回目の露光とで露光条件(露光
量、焦点合わせ等)を同一にしておけば、同じ厚さのレ
ジスト層に対してはほぼ一定値になる。
また線幅測定にあたって、第1図(c)中のくさび状
パターンIR2(又はIR3)を用いることもできる。このこ
とを第7図を参照して説明する。第7図(a)は2つの
直線状パターン群TP1、TP2が理想的な位置関係で重ね合
わせ露光されたときのくさび状パターンIR2の様子を示
し、このパターンIR2のx方向の寸法Leを実測値e1とし
て求めれば、先の各式に基づいて容易に線幅を知ること
ができる。ところがこの場合、2つの直線状パターン群
TP1、TP2の重ね合わせがx、又はy方向にy1からy2にず
れて、第7図(b)のようになると、線幅変化が零であ
るにもかかわらず、くさび状パターンIR2はIR2′のよう
に寸法Leはe1よりも小さな値e2になってしまう。そこで
くさび状パターンIR2(又はIR3)単独で線幅を求めよう
とする場合は、くさび状パターンIR2′のy方向の幅y2
と長さe2を実測し、重ね合わせのずれ量Δy=y1−y2
求め、この位置ずれ量Δyに起因したくさび先端の移動
を算出する。
そして、この量Δeだけ実測値e2を補正してから先の
(4)式と同様にして線幅を求めればよい。また2ケ所
のくさび状パターンIR2、IR3に着目した場合、重ね合わ
せ露光時にパターン群TP1とTP2が本来の位置からx、又
はy方向にずれて重ね焼きされると、左側のレジスト像
としてのくさび状パターンIR2の寸法Leと、右側のくさ
び状パターンIR3の寸法Lfとは相補的な関係で長さ変化
する。すなわち、パターンIR2の寸法LeがΔeだけ短く
なると、パターンIR3の寸法LfがΔeだけ長くなる。
そこで2つのくさび状パターンIR2、IR3の寸法Le、Lf
を実測して、その和をくさび状パターンの長さとして求
めるようにすれば、重ね合わせ時の位置ずれの影響はキ
ャンセルされ、その和の値(Le+Lf)は線幅変化のみに
応じて変化する値となる。
以上のことからも明らかなように、第1図(c)にお
いてくさび状パターンIR2、IR3の寸法Le、Lfを計ってそ
の和を求めることは、2つのパターンIR2とIR3の先端の
間隔距離Lbを計ることと同等のことであり、距離Lbを実
測してもよい。
このように、角度θで交差する2本の直線状パターン
(暗部又は明部)が完全に重なってできる平行四辺形の
長さ寸法においては、重ね合わせ露光時の位置ずれの影
響が除かれ、その長さ寸法を変化させる要因は線幅変化
のみとなる。
また、予めわかっている線幅l0に対応したくさび状パ
ターンIR1の長さa0を求め、CT≒C0の関係から、実測し
た長さa′と長さa0とを使って任意の線幅l′を求める
だけでなく、いくつかの線幅l1、l2…に対する長さa1
a2…を予め求め、このデータから線幅lの変化とくさび
状パターンの寸法Laの変化との関係を解析しておいて、
この関係を参照して、実測した長さa′から線幅l′を
求めてもよい。さらに求めるべき線幅を持つパターンを
レジスト層につくるレチクル上のパターンと、2重露光
される2つのパターン群TP1、TP2とは必らずしも同一の
もの、あるいは同一寸法の別のパターンである必要はな
い。
尚、第1図(C)のようなくさび状のレジスト像は、
第1図(a)、(b)に示した3本の直線状パターンで
形成することに限られるものではなく、パターン群T
P1、TP2として少なくとも1本の直線状パターンがあれ
ば十分である。
ただし、重ね合わせすべき2つのパターン群TP1とTP2
とでは、直線状パターンの本数は揃えておいた方がよ
い。
またレジスト像として形成されたくさび状パターンIR
1、IR2、IR3の長さを計測する手段は、第2図に示した
露光装置のアライメントセンサーを用いてもよいし、又
は別の測定装置を用意してもよい。
そこで、ウェハ上で線幅0.8μmのライン・アンド・
スペースの繰り返しパターンのレジスト像を第2図のよ
うな投影露光装置で転写したときの線幅測定の実験例を
述べる。
投影露光装置は、露光光の波長がg線で、投影レンズ
の開口数(N.A.)が0.45のものを使用し、ベアシリコン
基板(ウェハ)に1.0μm厚にポジレジストを塗布した
ものを用意し、テストレチクルR上の直線状ターン群TP
1、TP2は、ウェハ上で0.8μmの線幅となるようなライ
ン(暗部)がウェハ上で0.8μmの幅となるように5本
並べたパターンとし、パターン群TP1、TP2の成す角度θ
が3゜になるようにして、上述のように重ね焼きを行な
った。この重ね焼きの際、重ね合わせすべきショットに
対しては、1回目の露光量と2回目の露光量とが同一に
なるようにしたままで、ショット毎にそれぞれの露光量
を一緒に(例えばシャッター時間にして10mSecずつ)変
化させて複数のショットの夫々に重ね合わせ露光を行な
った。その後、第4図に示したようなC.D.120により現
像を行ない、基板上に形成された第1図(c)のような
レジストパターンを、光学顕微鏡を用いて拡大し、iTV
カメラで受像して観察した。
ここではレジストパターンのうち、くさび状パターン
IR1の長さ寸法Laを、それぞれの露光量変化に対応して
求めた。
同時に、くさび状パターンIR1の寸法Laが20μm
(a0)のとき、レジストパターンの線幅(ライン幅)が
0.78μm(l0)であることを電子ビーム測長機(SEM方
式)により基準データとして求めた。
そして、くさび状パターンIR1の長さ寸法Laが、22.5
μm(a′)となっていることを光学顕微鏡で計測し、
そのくさび部分をつくっている線状パターンの線幅を電
子ビーム測長機で実測したところ、0.847μmになって
いた。
一方、上記(4)式にθ=3゜、a0=20μm、l0=0.
78μm、a′=22.5μmを代入して計算すると、線幅値
(l′)として0.845μmの値が得られ、これは電子ビ
ーム測長機による実測値とよく一致していることがわか
った。
また、シリコン基板上に1μmの厚さでアルミニウム
をスパッタしたウェハに、5μm厚にポジレジストを塗
布し、上記の露光条件と同じに重ね焼きを行なったとこ
ろ、電子ビーム測長機による線幅実測値と(4)式によ
る計算値とがよく一致していることが確認された。
以上の実施例によれば、テストレチクルRに設けた直
線状パターン群TP1とTP2との重ね焼きを、露光量を変化
させつつ実行し、現像後にくさび状パターンの長さ寸法
Laを、その露光量の変化毎に実測して、各露光量毎の線
幅値(l′)を求めれば、最適な露光量(例えばシャッ
ター時間)を迅速に求めることができる。
第2の実施例 第3図に示したテストレチクルRのパターン配置から
も明らかなように、直線状パターン群TP1とTP2の重ね合
わせは、1ショット領域内で9ケ所(MA1〜MA9)にでき
ることから、その9ケ所の各々におけるくさび状パター
ンの長さ寸法を計測して線幅を算出することで、投影レ
ンズPLの露光視野内での像面傾斜や像面湾曲を検査する
こともできる。
そのためには、ステップアンドリピート方式で重ね焼
きする際、各ショット毎には露光量を一定にしておき、
ショット毎にフォーカス位置(投影レンズPLとウェハW
の間隔)を、例えば0.2〜0.5μmずつ変えていくように
すればよい。そして、各ショット内で同一の位置のくさ
び状パターンIR1(又はIR2、IR3)の長さを計測して、
フォーカス位置の変化に対する線幅の変化を求める。こ
れをショット内の9ケ所の夫々について実施すると、例
えば第8図のような特性グラフが描ける。第8図で横軸
は算出した線幅値l′、縦軸はフォーカス位置Zを表わ
す。実線で示した曲線G1はショット領域の中心のマーク
領域MA5での特性を示し、他の破線で示した曲線G2、G3
は他のマーク領域での特性を示す。曲線G1上で線幅値
l′が最も小さくなったフォーカス位置Zがショットセ
ンターでのベストフォーカス点であり、同様に曲線G2
G3上で最も線幅値が小さくなったフォーカス位置Z2、Z3
が、そのショット内の計測点でのベストフォーカス点で
ある。ショットセンターのベストフォーカス点Z1に対す
る他の点のベストフォーカス点Z2、Z3等を比較すること
で、像面傾斜、像面湾曲等が検査できる。この検査は第
2図、第4図に示したステッパー100を用いて自動的に
実行することも可能であるが、このことは後で詳述す
る。
第3の実施例 上述の実施例では、第3図に示したように、ほぼx方
向にのみ伸びた直線状パターン群TP1、TP2を用いるもの
とした。一般にこの種の投影レンズは極めて高い解像力
を有するが、露光視野内の軸外の任意の像高点では、そ
の解像力は等方的に一定ではなく、わずかながら異なっ
た値(例えば0.1μm以下)を示すことがある。これは
投影レンズのディストーションの一種である。
そこで、露光視野内でのある点について、2次元
(x、y方向)の線幅測定を行なうのに好適なレチクル
Rのパターンを、第9図を参照して説明する。
第9図は第3図に示したテストレチクルRの各マーク
領域MAn内に形成されるパターンを示す。直線状パター
ン群TP1、TP2の形状、交差角度は、いままで説明したも
のと全く同じであるが、その中心Q1、Q2がx方向にKx、
y方向にKyだけずれるように配列され、中心Q1とQ2を結
ぶ線分を、x、y軸の夫々に対して45゜となるように、
すなわちKx=Kyとなるように、マーク領域MAn中の斜め
右下の部分に形成しておく。そして、x方向の線幅測定
に使うための2つの直線状パターン群TP3、TP4を、45゜
の中心線jに関して直線状パターン群TP1、TP2の夫々と
線対称に配置する。従ってパターン群TP3、TP4の相対的
な交差角度はパターン群TP1、TP2と同様にθとなり、パ
ターン群TP3、TP4の各中心Q3、Q4を結ぶ線分もx、y軸
に対して45゜で、中心Q3、Q4はx、y方向にKx、Kyだけ
ずれている。
このようなマーク領域MAnを設けた場合、1回目の露
光に対して2回目の露光は、ウェハW上の重ね合わせ露
光すべき1つのショット領域(1回目の潜像が形成され
ている)と、マーク領域MAnの投影像とを相対的にx、
y軸に対して45゜方向に(Kx、Ky)だけずらすようにす
ればよい。
従って、mを縮小率とすると、2回目の重ね焼きのた
めのステッピング座標値を、1回目のステッピング座標
値に対して(m・Kx、m・Ky)だけオフセットさせてお
けばよく、これはステッパー100の主制御系8によって
自動的に実行可能である。あるいは、ステッピング座標
は変えないで、レチクルRを保持するレチクルステージ
RSをx、y方向に(Kx、Ky)だけ駆動系4によって移動
させてから、2回目の露光を行なってもよい。
尚、第9図に示した各直線状パターン群の配置は、第
3図の場合と同様に、マーク領域MA1〜MA4、MA6〜MA9
夫々については同一にし、中心のマーク領域MA5につい
ては、パターン群TP1とTP2の配置、及びパターン群TP3
とTP4の配置を入れかえておくとよい。これは後述する
各種精度チェックのための重ね焼きの操作において極め
て有効だからである。
第4の実施例 いままで説明した実施例では、テストレチクルR上
に、互いの交差角度がθとなるような2組の直線状パタ
ーンを予め設けて重ね焼きを行なったが、単一の直線状
パターンのみを用いても、同様に重ね焼きによるくさび
状パターンIR1(IR2、IR3)を形成することができる。
第10図は、そのために必要なマーク領域MAn中の直線状
パターン群TPの配列の一例を示し、第11図はその重ね焼
きを実行するのに好適なステッパー本体のレチクルステ
ージRS付近の構成を示す。まず、テストレチクルR内の
各マーク領域、特に中心のマーク領域MA5以外のところ
に、第10図に示すように、十分長い直線状パターン群TP
を形成する。
このパターン群TPは、ライン・アンド・スペースの本
数を多くする(もちろん1本でも可能である)ととも
に、その中心点Q0とレチクルRの中心RCを結ぶ線分に対
して直交する方向に伸びるように形成される。従って、
各マーク領域MAn毎に直線状パターン群TPの長手方向は
x、y軸に対してまちまちの角度になる。
尚、中心のマーク領域MA5については、直線状パター
ン群TPの方向性を任意に定めてよいが、好ましくはx方
向に伸びた直線状パターンとする。このようなテストレ
チクルRを、第11図のようにレチクルステージRS上にセ
ットし、まずレチクルアライメント系2を用いて、レチ
クルマークRM2、RM3を検出して、x、y方向及び回転方
向について正確にレチクルRを位置決めする。この実施
例では、レチクルステージRSの位置は、3つの干渉計2
0、21、22で逐次検出されるように構成し、干渉計20、2
1によって、レチクルステージRSの回転量とy方向の変
位量を計測し、干渉計22によってx方向の変位量を計測
する。
レチクルの位置決めが完了すると、駆動系4は干渉系
20、21、22による各計測値を初期値として保持し、この
初期値に対してテストレチクルRが第10図に示すよう
に、ほぼ−θ/2だけ回転するように、レチクルステージ
RSを干渉計20、21、22の計測値に基づいてサーボ制御す
る。この際、本実施例では、レチクルRの中心RCを原点
としてレチクルステージRSを回転させるものとする。ま
た、その回転量は正確に−θ/2である必要はない。レチ
クルRが負方向に回転し終ったら、その時の回転位置を
干渉計20、21から読み取り、第1の回転角αとして記
憶した後、1回目の露光を行なう。
そして2回目の露光の際は、レチクルステージRSを初
期位置からほぼ+θ/2だけ回転させた後、その時の回転
位置を第2の回転角αとして記憶してから重ね焼きを
行なう。この場合、1回目と2回目の露光において、ス
テッピング位置は同一でよい。
以上の操作によって、ショット領域内の各マーク領域
MAnに対応する位置には、投影レンズの露光視野(円
形)内で接線方向に伸びるくさび状パターンIR1(IR2
IR3)が形成され、露光視野内で放射方向の線幅測定が
可能となる。線幅測定は第1図(c)の場合と同様にく
さび状パターンIR1の長さ寸法Laを実測して、(4)式
から求めればよい訳だが、交差角度θについては、重ね
焼きの際に記憶した第1の回転角αと第2の回転角α
の差(α−α)を代入することになる。
尚、第11図に示すように、干渉計20、21、22を有する
レチクルステージRSが設けられたステッパーでは、第3
図、第9図のようなテストレチクルRを用いた重ね焼き
の際に、レチクルステージRSを極めて正確に距離Dy、又
は(Kx、Ky)だけ移動させることができるので、1回目
と2回目の露光において、ことさらステッピング位置を
変えなくてもよいことは明らかである。
第5の実施例 次に、重ね合わせ露光を使った位置ずれ計測を説明す
るが、この位置ずれ計測の手法はステッパーの各種精
度、すなわちウェハステージSTのステッピング精度、ア
ライメント系を用いた位置合わせ(重ね合わせ)精度、
投影レンズのディストーション(倍率誤差も含む)等を
検査するのに極めて有効であり、ステッパー自身が、そ
れら精度を自己診断して精度管理の最適化を実現するた
めにも使用可能である。
まず、第12図を参照して、その原理を説明する。第12
図(a)、(b)は、それぞれ第1図(a)、(b)に
示したのと同様の直線状パターン群TP1、TP2を示し、互
いの交差角度はθである。ただし直線状パターン群T
P1、TP2の長さHは、ここでは第1図の場合の丁度半分
であるものとする。
この2つのパターン群TP1、TP2は、例えば同一レチク
ル内に所定の間隔をあけて設けられている。
第12図(c)、(e)、(g)は、2つのパターン群
TP1、TP2を2重露光した場合であり、ウェハステージS
T、又はレチクルステージRSによる所定量(Dy、Kx、Ky
等)の位置ずらしを伴ったものである。第12図(c)は
位置ずらしによって2つのパターン群TP1、TP2がx、y
方向の夫々について正確に重ね合わされた状態(ずれ量
Δx=Δy=0)を示し、この時ウェハWのレジスト層
に形成されるくさび状パターンIR2、IR3は第12図(d)
のようになる。第1図の場合は、中央に平行四辺形状の
くさび状パターンIR1が存在したが、ここでは直線状パ
ターン群TP1、TP2の長さHを半分にしたため、第1図
(c)で示した左右のくさび状パターンと同形のものだ
けが形成される。第12図(d)の場合は位置ずれ量は零
であるから、左右のくさび状パターンIR2、IR3のx方向
の寸法Le、Lfは等しくなる。しかし、第12図(e)に示
すように、2重露光時に2つのパターン群TP1、TP2が相
対的にy方向のみに誤差ΔYをもって重ね合わされたも
のとすると、現像後のくさび状パターンIR2の寸法Le
は、第12図(f)に示すように位置ずれ量が零だったと
きにくらべてΔLx/2だけ短くなり、くさび状パターンIR
3の寸法LfはΔLx/2だけ長くなる。もちろん、誤差ΔY
の方向によっては長短関係が逆になることもある。従っ
て、例えば寸法LeとLfの差を求め、その差が正か負かに
よって、誤差ΔYの正負を知ることができる。
また、2重露光時に、2つのパターン群TP1、TP2が相
対的にx方向のみに位置ずれを起した場合は、第12図
(g)、(h)に示すように、左右のくさび状パターン
IR2、IR3は同量だけ寸法変化するため、寸法Le、Lfの差
は零のままである。
このため、第12図(a)、(b)のように、ほぼx方
向に伸びた2つの直線状パターン群TP1、TP2による2重
露光では、重ね合わせ時のy方向の誤差ΔY成分のみが
判読できる。従って、2次元方向について位置ずれ計測
をしたい場合は、第9図に示したように、2方向につい
てそれぞれ直線状パターン群を用意しておけばよい。
さて、第12図(f)のような左右のくさび状パターン
IR2とIR3の寸法Le、Lfを計測した後は、第13図に示した
幾何学的な解析から、次の(5)式によって位置ずれ量
(誤差)ΔYを求めることができる。
尚、本実施例では露光条件(露光量、フォーカス位
置)や現像条件によって線幅が変化しても、寸法Le、Lf
の変化量は互いに等しくなるため、寸法差ΔLxは変化せ
ず、もっぱら2重露光時の重ね合わせのずれ量のみに比
例するといった特有の効果が得られる。
また、第1図(c)に示したレジスト像においても全
く同様であって、両側のくさび状パターンIR2、IR3の寸
法Le、Lfを計測して差を求めれば、位置ずれ量ΔYが計
算できる。
ここでテストレチクルRには、例えば第14図(a)、
(b)のように、パターン群TP2とTP3を互いに90゜で交
差するように配置したマーク領域MApと、パターン群TP1
とTP4を互いに90゜で交差するように配置したマーク領
域MAsとが互いに異なる複数の位置に形成される。ここ
で各パターン群TP1、TP2、TP3、TP4のx、y軸に対する
傾きは、第9図の場合と同じとする。また各マーク領域
MAp、MPs内の各直線状パターン群は、第14図(c)、
(d)に示すようにx、又はy方向にマルチ配列にし
て、くさび状パターン(モアレパターン)IR2、IR3があ
る繰返し周期で整列した回折格子状となるようにしても
よい。
さて、第15図はステッパーのステッピング精度の測定
方法を説明する図である。
第15図(a)は1回目の露光による1つのショット領
域SA1を示し、ショット内でx方向にX1だけ離れた2つ
の位置J、K、すなわち第3図に示したレチクルRのパ
ターン中でマーク領域MA4とMA6に対応する位置に、それ
ぞれ第14図(a)、(b)に示したマーク領域MAp、MAs
の潜像を形成する。1回目の露光後、ウェハステージST
をx方向にX1だけ正確にステッピングさせてから、2回
目の露光を行なう。すると、ショット領域SA1内の位置
Kに作られたマーク領域MAsの潜像の上に、レチクルR
上のマーク領域MApの投影像が2重露光される。この様
子を第15図(b)に誇張して示す。第15図(b)で、破
線で示した2回目のショット領域SA2′は、理想的にス
テッピングが行なわれ、ステップエラー(ΔX、ΔY)
が零の場合である。もしステッピングエラーが生じる
と、2回目のショット領域SA2は位置Kでわずかなx、
y方向の位置ずれ量ΔX、ΔYとなって現われる。
そこで2重露光後のウェハを現像すると、位置Kにで
きたマーク領域MAsのレジスト像MAs′には、パターン群
TP3とTP4の重ね合わせによるくさび状パターンIRxと、
パターン群TP1とTP2の重ね合わせによるくさび状パター
ンIRyが、第12図(f)のように形成される。このくさ
び状パターンIRx、IRyから、第12図で説明したように寸
法Le、Lfの差ΔLxを求めれば、(5)式に基づいてそれ
ぞれx方向とy方向の位置ずれ量ΔX、ΔYが計算でき
る。
同様にショット領域内の上下(y方向)2ケ所にY1
け離してマーク領域MAp、MAsを設けておけば、y方向の
ステッピングエラーが検査できる。
尚、第3図にも示したように、x方向、及びy方向に
X1(2・Sx)、Y1(2・Sy)だけ離れたマーク領域は、
それぞれ3組あるので、ショット両域内の3ケ所に2重
露光で作られたくさび状パターンIRx、IRyが形成され
る。例えばx方向のステッピングにおいては、第3図中
のマーク領域MA1とMA3、マーク領域MA4とMA6、及びマー
ク領域MA7とMA9の夫々が2重露光され、ショット領域SA
1内でy方向にほぼm・Sy(mは縮小率)だけ間隔をあ
けてくさび状パターンの像MAs′が形成される。そこ
で、これら3組の像MAs′の夫々についてx、y方向の
ステッピングエラー(ΔX、ΔY)を求めて比較する
と、ウェハステージSTのステッピング時のヨーイング
(x−y平面内での微小回転)も検査できる。
第6の実施例 次に、投影レンズの倍率誤差やディストーションの検
査方法を第16図を参照して説明する。第16図(a)に示
すように、1回目の露光時に、ショット領域SA1の中
心、すなわち投影レンズPLの光軸AXが通るレチクルセン
ターRC近傍の位置Jに第14図(a)、又は(c)のよう
なマーク領域MApが露光され、同時にショット領域SA1
隅の位置Kに第14図(b)又は(d)のようなマーク領
域MAsが露光されるようなテストレチクル(第9図のマ
ーク領域MAnを第3図のように配列したレチクルでも同
様)を用意する。投影レンズに倍率誤差やディストーシ
ョンがあると、本来位置Kに露光されるべきマーク領域
MAsは(ΔX、ΔY)だけずれた位置K′に露光され
る。そこで2回目の露光時には、位置JとKの設計上の
距離に相当するステップピッチ(X2、Y2)だけウェハス
テージSTを移動させ、2重露光を行なう。
このようにすると、ショット領域SA1の隅にできたマ
ーク領域の像MAs′には、第15図(c)と同じくさび状
パターンIRx、IRyができ、全く同様にして位置ずれ量
(ΔX、ΔY)を求めることができる。このずれ量(Δ
X、ΔY)は、その点における投影レンズの倍率誤差
量、ディストーション量と等しい。
以上のことを、ショット領域SA1内の任意の位置で行
なうことで、投影レンズの視野内の光軸AXを中心とした
デイストーション(倍率誤差)量が検査できる。
尚、第16図(a)に示したステップピッチ(X2、Y2
は、第3図中に示したマーク領域の間隔(Sx、Sy)に対
して、X2=m・Sx、Y2=m・Syの関係になっている。ま
た第9図のマーク領域MAnを有するテストレチクルRの
場合は、中心のマーク領域MA5と他のマーク領域とで各
直線状パターンの傾きを相補的にしておくだけで、同様
のディストーション計測にそのまま使用できる。
第7の実施例 次に、いままで説明してきたくさび状のレジストパタ
ーンIR1、IR2、IR3の長さ寸法をステッパー本体100で自
動計測する例について説明する。
この自動計測には、第2図に示したステッパーに設け
られているoff−Axis方式のウェハアライメント系15とT
TL方式のアライメント系11との2つが使用可能である。
第17図(A)、(B)は、ウェハアライメント系15によ
るくさび状パターンIR1の寸法計測の様子を示し、VAはi
TVカメラ(顕微鏡14)による撮像視野であり、Rf1、Rf2
は、顕微鏡の観察光路中に設けられて、デバイスウェハ
上のアライメントマークと位置合わせされる平行な線状
の基準マークである。また撮像視野VA内のSL1、SL2はiT
Vカメラの走査線である。まず、計測すべきくさび状パ
ターンIR1の長手方向が走査線SL1、SL2と平行になるよ
うに設定し、ウェハステージSTを制御して視野VAの中心
(基準マークRf1)よりも左側にくさび状パターンIR1
像が位置するようにする。そのときのウェハステージST
の位置を干渉計6から読み取り、Xaとして記憶する。信
号処理装置16はiTVカメラからの走査線毎の画像信号を
入力し、垂直方向に加算平均する。このとき、1本の操
作線の画像信号中で、基準マークRf1よりも左側に何ら
かのレベル変化(エッジ散乱によるレベル低下等)が生
じているときは、その画像信号を順次加算し、レベル変
化がないときは、その画像信号を加算しないように処理
する。例えば第17図(A)で示した走査線SL1について
は、基準マークRf1の左側では大きなレベル変化を生じ
ないため、走査線SL1の画像信号は加算しないようにす
る。一方、走査線SL2については、基準マークRf1の左側
で、くさび状パターンIR1のエッジ(レジスト層の段
差)と交差するため、このエッジ部で散乱が生じて画像
信号のレベルが大きく低下する。従って走査線SL2のよ
うに、くさび状パターンIR1上を走査したときの画像信
号は加算される。こうして加算された画像信号は、水平
方向の画素毎に平均値が求められ、第17図(A)の下段
のような信号波形を得る。そしてこの信号波形のレベル
変化から、基準マークRf1とRf2のx方向の中点と、くさ
び状パターンIR1の先端との距離ΔP1を計測する。
次にウェハステージSTをx方向に移動させ、第17図
(B)のようにくさび状パターンIR1の他方の先端が視
野VA内に位置するように位置決めし、その時のステージ
STの位置をXbとして記憶する。そしてこの場合、基準マ
ークRf2の右側でくさび状パターンIR2を走査する走査線
からの画像信号を順次加算して平均化する。これによっ
て第17図(B)の下段のような信号波形が得られ、基準
マークRf1とRf2の中点とくさび状パターンIR2の他方の
先端との距離ΔP2を計測する。
そして、計測した各値Xa、Xb、ΔP1、ΔP2から(6)
式によって長さLaを算出する。
La=(Xa−Xb)+ΔP1+ΔP2 ……(6) ただし、ΔP1は第17図(A)のようにくさび状パター
ンIR1の右側の先端部が基準マークRf1、Rf2の中心より
右にあるときを正とし、左にあるときを負とし、ΔP2
第17図(B)のようなときは正とし、くさび状パターン
IR1の左側の先端が基準マーク中心より右にあるときは
負とする。
尚、マニュアルで計測する場合は、基準マークRf1とR
f2の中心にくさび状パターンIR1の左右の先端部が位置
するようにウェハステージSTをx方向に移動させたとき
の移動量を求めれば、その移動量が長さLaに相当する。
以上、iTVカメラを用いたウェハアライメント系15に
よるくさび状パターン(レジスト層)の計測では、明視
野観察像を画像信号にしていたが、対物レンズ14の軸外
から斜めに照明光(非感光性の白色光)を落射させ、く
さび状パターからのエッジ散乱光を対物レンズ14を介し
てiTVカメラで観察してもよい。
第18図はTTL方式のアライメント系11によるくさび状
パターンの計測の様子を示す。アライメント系11は先に
も説明した通り、スリット状のスポット光SPを投影レン
ズPLを介してウェハW上に投射し、ウェハ上のレジスト
パターンからの戻り光を投影レンズPLの瞳epと共役に配
置した光電素子で受光する方式である。尚、off−Axis
方式のウェハアライメント系15についても、対物レンズ
14を介してウェハ上にスリット状のスポット光を投射し
ている場合は同じ構成にすることができる。
さて、TTLアラメント系11の具体的な構成について
は、例えば特開昭61−128106号公報等に開示されている
ので、ここでは詳細な説明を省略するが、ウェハ上のパ
ターンからの回折光や散乱光を光電検出するものであ
る。
ところでウェハ上に形成されたくさび状パターンI
R1、IR2、IR3は、複数本のライン・アンド・スペース状
のパターン群TP1、TP2の2重露光で作られるため、くさ
びの長手方向と直交する方向に関しては、一定の周期構
造となっている。この周期構造を、特開昭61−128106号
公報に開示されているような回折格子マークの周期構造
と同様にしておくと、第18図(a)に示すようにy方向
に伸びたスポット光SPとくさび状パターンIR2(長手方
向とx軸が一致)とをx方向に相対走査したときに、ア
ライメント系11によって受光可能な回折光(±1次、±
2次光等)が発生する。
第18図(b)は、その回折光を受光する光電素子から
の光電信号波形を表わし、信号波形のx方向の長さを信
号処理回路12によって計算し、くさび状パターンIR2
長さLeとする。尚、くさび状パターンIR2の各くさび状
パターンのy方向のピッチは一定であるが、x方向につ
いては順次デューティ(凹凸の寸法比)が変化するた
め、x方向のスポット走査中は回折効率が変化して、く
さびの先端側では信号レベルが低下する。
以上のように、ステッパーに設けられた各種アライメ
ント系を用いて、くさび状パターンIR1、IR2、IR3の寸
法を自動計測できるようにしておくと、第4図に示した
ようなC.D.120とのインライン化によって、ほぼ無人で
線幅測定や精度検査が可能となる。このため、例えばス
テッパー立上げ時や、処理すべきデバイスウェハのロッ
トが変った時等に、テストレチクルRと試し焼き用のウ
ェハをローディングし、2重露光を行なって線幅や精度
を自己計測し、以後の実デバイス露光時の基礎データと
して保存しておくことができる。これは所謂、オートセ
ットアップ機能とも呼ばれ、ステッパー等の露光装置の
状態を常に一定に保つ上で極めて有用な機能である。
こうして自動計測によって得られた基礎データは、ス
テッパーのベストフォーカス位置の決定、ウェハ表面と
投影レンズの間隔を計測して焦点合わせを行なうための
フォーカスセンサーのオフセット量の決定、ディストー
ションを考慮したステッピング位置(露光位置)の微小
オフセット量の決定、撮影倍率を微小量だけ調整する機
構(例えば投影レンズ内の空気間隔の圧力制御等)への
オフセット量の決定、あるいは実デバイス製造時の重ね
合わせ誤差に対する補正量の決定等に使われる。
尚、くさび状パターンIR1、IR2、IR3は有機物質であ
るため、紫外域の光を照射して螢光やリン光を発生させ
ることもできる。そこで、現像されたウェハをステージ
STに載置し、ステッパーの露光用照明系等を用いて、テ
ストレチクルのない状態で一定時間だけ露光光(g線、
i線、エキシマレーザ光等)をウェハに照射した後、た
だちにoff−Axis方式のウェハアライメント系15で、螢
光やリン光で発光するくさび状のレジストパターンを光
電検出してもよい。
その他の実施例 くさび状パターンの光電的な検出には、第19図に示す
ように微小円形スポット光SP′をy方向に高速走査しつ
つ、x方向にゆっくりウェハステージSTを移動させ、こ
の間に、例えばくさび状パターンIR2から生じるエッジ
散乱光の信号波形(ピーク)の変化とx方向の走査位置
の変化とに基づいてくさび状パターンの長さを計測して
もよい。例えば1つのくさびパターンに着目すると、く
さびパターンの2つの斜辺の夫々で生じるエッジ散乱光
のピーク位置のy方向の間隔は、x方向のステージ移動
位置に応じて変化する。そこでそのx方向の少なくとも
2ケ所で、エッジ散乱光の2つのピーク間隔値を求め、
演算によってくさびパターンの長さを知ることもでき
る。
また、第3図に示したようなパターン配列を持ったレ
チクルRの場合は、レチクルアライメント系2の精度
(特にローテーション量)も定量的にチェックすること
ができる。
レチクルRは、レチクルアライメント系2によってマ
ークRM2、RM3の2ケ所でローテーションが除去されるよ
うに位置決めされる。ところがレチクルアライメント系
2にオフセットやドリフトが生じていると、レチクルR
はローテーションを伴って位置決めされる。そこで例え
ばレチクルR上の2ケ所のマーク領域MA4、MA6の2重露
光によるレジスト像を使って、この2ケ所におけるy方
向の位置ずれ量ΔYを求め、その差を計算することによ
って、レチクルアライメント系2の残存ローテーション
誤差を知ることができる。尚、この際、ウェハステージ
STは2回目の露光時にy方向に距離Dy(又はKy)だけ移
動されるが、このときステージSTにヨーイングが発生す
ると不都合なので、ステージSTのヨーイング量を計測す
る差動干渉計を設け、そのヨーイング量の分だけ計算上
で補正すれば、正確なレチクルローテーション誤差が求
まる。
さらに上述の各実施例では2重露光すべき2つの直線
状パターン群TP1、TP2は同一のレチクル内に所定の間隔
で設けられるものとしたが、別々のレチクルの夫々に一
方ずつを同一位置に形成するようにし、1枚目のレチク
ルの露光後、2枚目のレチクルに交換して2回目の露光
を行なってもよい。この場合はレチクル交換時のアライ
メント誤差を含んだ重ね合わせ精度もチェックできる。
また、各実施例におけるくさび状パターンは、現像後
のレジストパターンとしたが、2重露光直後にレジスト
層に形成されたくさび状の潜像を光学的に検出してもよ
い。この場合、レジスト層で感光した部分と感光しなか
った部分とで光学的なコントラスト(屈折率、反射率
等)が異なるという物理現象を使うことになる。
第20図は2つの直線状パターン群の変形例を示し、パ
ターン群TP1′、TP2′の各直線パターンの長手方向はx
軸方向と完全に一致しているが、2重露光時に互いに交
差し合うほぼx方向に伸びたエッジEa、Ebがx軸に対し
てθ/2だけ傾くように作られている。このような直線状
パターン群TP1′、TP2′を2重露光しても、同様のくさ
び状パターンを形成することができる。
また、2重露光による線幅測定や位置ずれ測定は、投
影光学系を用いた露光装置以外に、紫外線、X線を露光
光として用いたプロキシミティ方式のX線ステッパーで
も同様に実行可能である。
〔発明の効果〕 以上本発明によれば、くさび状に形成されたパターン
像を使って露光装置の精度を検査しているので、検査精
度を向上させることができる。
また本発明の別の態様によれば、ほぼ直線状のパター
ン(マスク上で暗部又は明部)の2つを、所定の交差角
度で交わるように2重露光して、くさび状のパターン像
を作るため、もともとくさび状に形成されたマスクパタ
ーンを1回の露光のみで転写する場合にくらべて、くさ
び先端部のレジスト像の再現性が極めてよいといった効
果が得られる。もともとくさび状のマスクパターンの場
合は、先端になればなる程、その線幅が細くなり、空間
周波数の上昇に伴なう結像に寄与しない回折現象が現わ
れやすく、十分な解像力で転写できないといった問題が
ある。
また本発明では、単純な直線状パターンのみでよいた
めに、そのパターンをマスク上に形成するのは極めて容
易である。
さらに本発明で使われる位置ずれ測定では、位置ずれ
量をモアレパターン(くさび状)の長さに変換して検出
し、その変換率(長さ変化量/位置ずれ量)を1/tanθ
倍にしたため、tanθが1より小さい範囲では極めて高
精度な計測が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法による2重露光の原理を説明する
図、第2図は投影型露光装置の構成を示す図、第3図は
第1の実施例に好適に使用されるテストレチクルのパタ
ーン形状を示す平面図、第4図は第2図の露光装置とレ
ジスト塗布、現像装置をインライン化した場合の構成を
示す図、第5図、第6図、第7図は線幅測定の様子を説
明する図、第8図は線幅測定を応用した像面傾斜、像面
湾曲の検査方法を説明する図、第9図は2方向の線幅測
定や位置ずれ測定を可能とするレチクル上のパターン形
状を示す図、第10図は単一の直線状パターンを用いた線
幅測定に好適なパターン形状を示す図、第11図は露光装
置のレチクルステージ部分の構造を示す斜視図、第12図
は2重露光によって位置ずれ測定を行なう方法を模式的
に説明する図、第13図は位置ずれ測定時の計算の原理を
説明する図、第14図は位置ずれ測定用にテストレチクル
内に形成された直線状パターンの各種形状を示す図、第
15図はステッピング精度の検査方法を説明する図、第16
図は倍率、ディストーションの検査方法を説明する図、
第17図(A)、(B)はiTVカメラによるレジスト像
(くさび状パターン)の寸法計測の様子を示す図、第18
図はスリット状スポット光の走査によるレジスト像の寸
法計測の様子を示す図、第19図は円形スポット光による
寸法計測の一例を示す図、第20図は直線状パターン群の
他の形状を示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕 TP、TP1、TP2、TP1′、TP2′、TP3、TP4……直線状パタ
ーン群 θ……交差角度 R……レチクル W……ウェハ IR1、IR2、IR3……くさび状パターン(レジスト像) La、Lb、Le、Lf……レジスト像の寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/66 H01L 21/66 J

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のエネルギー線に対する透過部もしく
    は遮へい部として形成された所定幅の第1の直線状パタ
    ーンを感応基板上のレジスト層に露光する第1工程と; 該レジスト層に露光された第1の直線状パターンのレジ
    スト像と所定の角度で交差するように、所定幅の第2の
    直線状パターンを前記第1の直線状パターンのレジスト
    像に重ね合わせ露光する第2工程と; 前記第1の直線状パターンと前記第2の直線状パターン
    との重なりによって形成されたレジスト像の寸法を計測
    する第3工程と; 該計測値と前記2つの直線状パターンの交差角度とに基
    づいて、前記第1の直線状パターンもしくは第2の直線
    状パターンの線幅方向に関するレジスト像の長さを算出
    する第4工程とから成ることを特徴とする線幅測定方
    法。
  2. 【請求項2】前記第2工程で重ね合わせ露光が行われた
    後、前記感応基板上のレジスト層を現像する工程を含
    み、前記第3工程は、該現像によってレジスト層中に生
    じた前記レジスト像のエッジ先端間の寸法を測定するこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記第2工程において、前記第1の直線状
    パターンのレジスト像と前記第2の直線状パターンとの
    各エッジが交差する角度を90゜以下の鋭角にすることを
    特徴とする請求項第1項または第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記第3工程は前記重ね合わせによって形
    成されたレジスト像中の鋭角部の頂点と所定の基準点と
    の距離を実測することを特徴とする請求項第1項から第
    3項記載の方法。
  5. 【請求項5】前記第1の直線状パターンと第2の直線状
    パターンとを同一のマスク上の異なる部分に、前記所定
    の角度だけ互いに傾けて形成したことを特徴とする請求
    項第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】前記第1の直線状パターンと第2の直線状
    パターンとを、それぞれほぼ平行に複数本を設け、前記
    第2工程において該複数本の第1及び第2の直線状パタ
    ーンの重ね合わせ露光によるモアレパターンのレジスト
    像を形成することを特徴とする請求項第1項記載の方
    法。
  7. 【請求項7】マスクのパターンを感応基板へ転写する露
    光装置を用いて、マスク上に形成された所定幅の第1の
    直線状パターンを感応基板上のレジスト層に露光する第
    1工程と; 前記第1の直線状パターンと所定の角度で交差するよう
    に、前記第2の直線状パターンを前記第1の直線状パタ
    ーンのレジスト像に重ね合わせ露光する第2工程と; 前記第1の直線状パターンと前記第2の直線状パターン
    との重なりによって形成されたレジスト像の寸法を計測
    する第3工程とを有し、 該計測値と前記2つの直線状パターンの交差角度とに基
    づいて、前記露光装置の精度を検査することを特徴とす
    る露光装置の検査方法。
  8. 【請求項8】前記感応基板と前記マスクとの少なくとも
    一方を移動して、前記第1直線状パターンのレジスト像
    に対して前記第2の直線状パターンを重ね合わせ露光す
    ることを特徴とする請求項第7項記載の方法。
  9. 【請求項9】前記第1の直線状パターンと第2の直線状
    パターンとの重ね合わせ時の位置ずれ量を算出する第4
    工程とを含み、該位置ずれ量に基づいて前記露光装置の
    精度を検査することを特徴とする請求項第7項又は第8
    項記載の露光装置の検査方法。
  10. 【請求項10】前記第1の直線状パターンと第2の直線
    状パターンのそれぞれは、平行な複数本で構成されると
    ともに長手方向の寸法がほぼ等しく定められ、該複数本
    の第1の直線状パターンと該複数本の第2の直線状パタ
    ーンの両端側から中心に向けて線幅が細くなるくさび形
    状に形成される2つのレジスト像の長さを計測すること
    を特徴とする請求項第7項記載の方法。
  11. 【請求項11】前記露光装置は前記感応基板上のマーク
    を検出し得るアライメントセンサを有し、該アライメン
    トセンサで前記レジスト像の寸法を計測することを特徴
    とする請求項第7項または第10項記載の方法。
  12. 【請求項12】前記第3工程は、前記第1の直線状パタ
    ーンと前記第2の直線状パターンとの重なりによって前
    記レジスト層に形成された潜像を計測することを特徴と
    する請求項第7項記載の方法。
  13. 【請求項13】前記露光装置の精度は、前記基板を2次
    元に移動する基板ステージの精度と前記マスクの回転と
    の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項第7項
    記載の方法。
  14. 【請求項14】前記露光装置は前記パターンを前記基板
    上に投影する投影光学系を有し、前記露光装置の精度は
    前記投影光学系の収差であることを特徴とする請求項第
    7項記載の方法。
  15. 【請求項15】前記投影光学系の収差は、像面湾曲と像
    面傾斜と投影倍率とディストーションとの少なくとも1
    つを含むことを特徴とする請求項第14項記載の方法。
  16. 【請求項16】半導体素子を製造するための露光装置の
    検査方法において、 感応基板上のレジスト層に露光された第1のパターンの
    レジスト像に第2のパターンを所定の関係で露光する第
    1工程と; 前記第1のパターンと前記第2のパターンとの重なりに
    よって形成されたレジスト像を現像する第2工程と; 現像後の前記感応基板に対して前記素子製造のための次
    の工程を行うことなく、前記第1のパターンと前記第2
    のパターンとの重なりによって形成されたレジスト像の
    寸法を計測する第3工程とを有することを特徴とする露
    光装置の検査方法。
  17. 【請求項17】前記露光装置は、移動可能なステージ上
    の位置合わせ用のマークを検出し得る位置計測センサを
    有し、該ステージ上に載置された感応部材上にマスクの
    パターンを転写する露光装置を用いて、該感応部材上に
    くさび状のパターン像を形成する工程と; 前記位置計測センサで前記パターン像を検出する工程
    と; 前記パターン像の検出結果に基づいて、前記露光装置の
    精度を検査する工程とを有することを特徴とする露光装
    置の検査方法。
  18. 【請求項18】前記パターン像は前記感応部材上に形成
    された潜像であることを特徴とする請求項17項に記載の
    方法。
JP18065588A 1988-01-21 1988-07-20 線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法 Expired - Lifetime JP2696962B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18065588A JP2696962B2 (ja) 1988-07-20 1988-07-20 線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法
US07/299,236 US4908656A (en) 1988-01-21 1989-01-19 Method of dimension measurement for a pattern formed by exposure apparatus, and method for setting exposure conditions and for inspecting exposure precision

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18065588A JP2696962B2 (ja) 1988-07-20 1988-07-20 線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0231142A JPH0231142A (ja) 1990-02-01
JP2696962B2 true JP2696962B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=16087000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18065588A Expired - Lifetime JP2696962B2 (ja) 1988-01-21 1988-07-20 線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2696962B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7670729B2 (en) 2004-06-04 2010-03-02 Canon Kabushiki Kaisha Measurement method and apparatus, exposure apparatus, and device fabrication method

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6956659B2 (en) 2001-05-22 2005-10-18 Nikon Precision Inc. Measurement of critical dimensions of etched features
US6974653B2 (en) 2002-04-19 2005-12-13 Nikon Precision Inc. Methods for critical dimension and focus mapping using critical dimension test marks
JP4594745B2 (ja) * 2005-01-14 2010-12-08 パナソニック株式会社 反射防止構造体を有する部材の製造方法
US7619717B2 (en) * 2006-10-12 2009-11-17 Asml Netherlands B.V. Method for performing a focus test and a device manufacturing method
CN110296958B (zh) * 2019-08-05 2023-09-19 吉林大学 一种基于莫尔条纹的高精度织物密度测定仪及测定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7670729B2 (en) 2004-06-04 2010-03-02 Canon Kabushiki Kaisha Measurement method and apparatus, exposure apparatus, and device fabrication method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0231142A (ja) 1990-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4908656A (en) Method of dimension measurement for a pattern formed by exposure apparatus, and method for setting exposure conditions and for inspecting exposure precision
US6225012B1 (en) Method for positioning substrate
JP2773147B2 (ja) 露光装置の位置合わせ装置及び方法
US4699515A (en) Process of transfer of mask pattern onto substrate and apparatus for alignment therebetween
US5434026A (en) Exposure condition measurement method
US5532091A (en) Aligning method
US20060250597A1 (en) Positional information measuring method and device, and exposure method and apparatus
KR100389976B1 (ko) 얼라인먼트방법및장치
JP5219534B2 (ja) 露光装置及びデバイスの製造方法
JP3211491B2 (ja) 投影露光装置及びそれを用いた半導体製造方法並びに装置
US5666205A (en) Measuring method and exposure apparatus
JPS5994032A (ja) 投影露光装置
JP2580668B2 (ja) 露光方法、露光条件測定方法及ぴパターン測定方法
JP2696962B2 (ja) 線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法
JP2712330B2 (ja) 露光条件測定方法
JP5137526B2 (ja) 形状測定装置、形状測定方法、および露光装置
JPH10144598A (ja) 走査型露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法
JP3427113B2 (ja) ステージ精度評価方法
JP3448673B2 (ja) 投影露光装置
JP4029210B2 (ja) 繋ぎ合わせ測定装置および分割露光用マスク
JPH0246462A (ja) 測定用パターンの形成方法
JPH06109588A (ja) 投影光学系のディストーション検査方法
JP2934726B2 (ja) 投影露光方法
JPS63107139A (ja) 感光基板のアライメント方法
JP2550976B2 (ja) アライメント方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term