JP3448673B2 - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JP3448673B2 JP03222494A JP3222494A JP3448673B2 JP 3448673 B2 JP3448673 B2 JP 3448673B2 JP 03222494 A JP03222494 A JP 03222494A JP 3222494 A JP3222494 A JP 3222494A JP 3448673 B2 JP3448673 B2 JP 3448673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子又は
液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際
に使用される投影露光装置に関し、特に投影光学系を介
してレチクルアライメント、重ね合わせ精度、又は投影
光学系の結像特性の計測等を行う機能を備えた投影露光
装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等を製造す
るためのフォトリソグラフィ工程で、フォトマスク又は
レチクル(以下、一例として「レチクル」を使用する)
のパターンの像を投影光学系を介して、フォトレジスト
が塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上に露光
する投影露光装置が使用されている。斯かる投影露光装
置では、露光に先だってウエハが載置されたウエハステ
ージに対するレチクルの位置合わせ(レチクルアライメ
ント)を正確に行うために、レチクル上に形成されたア
ライメントマークとウエハステージ上に形成された基準
マークとを投影光学系を介して同時に観察するアライメ
ント系が使用されている。
【0003】図12(a)に示す4個の直線パターンか
らなる基準マークFM1は、レチクルアライメントを行
う場合に使用されるウエハステージ上の基準マークの一
例であり、図12(b)に示す十字型のアライメントマ
ークRM1が、それに対応するレチクル上のマークの一
例である。基準マークFM1は、互いに直交するX方向
及びY方向の位置の基準として使用される。この場合、
例えばレチクル上から2次元撮像素子により投影光学系
を介して基準マークを観察すると、レチクル上の観察視
野内では図13(a)に示すようにアライメントマーク
RM1と基準マーク像FM1Pとが重なって観察され
る。そこで、例えばその図13(a)上のX軸に平行な
走査線SLに対応する撮像素子上の走査線に沿って撮像
信号を読み出すと、図13(b)に示す信号が得られ、
この信号から基準マーク像FM1Pに対するアライメン
トマークRM1のX方向の位置ずれ量が求められる。同
様に、Y方向への位置ずれ量も求められる。このように
して求められたアライメントマークRM1の位置ずれ量
を所定の値に追い込むことにより、レチクルアライメン
トが行われる。
【0004】また、投影露光装置においては、レチクル
の2次元的な位置のみならず、ウエハステージ上の座標
系に対するレチクルの傾き(レチクルローテーション)
を所定の許容範囲内に収める必要があるため、以下のよ
うに所謂ステージ発光型のISS(Imaging Slit Sense
r)系によりレチクルローテーションの計測が行われてい
た。この場合、ウエハステージ側には図14(a)に示
すように、Y方向に沿ってスリット状の開口パターンよ
りなるISSマークFM2が形成され、レチクル上には
それに対応して図14(b)に示すように直線パターン
状のアライメントマークRM2が形成されている。
【0005】このとき、ISSマークFM2を底面側か
ら照明した状態で、ウエハステージをX方向に走査する
と、レチクル上では図15(a)に示すように、明るい
ISSマーク像FM2PがX方向にアライメントマーク
RM2を横切るように移動する。そこで、レチクルを透
過した光束を受光して光電変換すると、図15(b)に
示すように、ウエハステージのX方向の位置に応じて変
化する信号が得られ、その信号が最小になるときの位置
からアライメントマークRM2の位置が計測される。更
に、例えばレチクル上でY方向に離れて形成された第2
のアライメントマークのX方向の位置を求めると、2つ
のアライメントマークの位置の差分からウエハステージ
上のY軸に対するレチクルの傾斜角が計測される。
【0006】同様に、ウエハステージ側の基準マークと
して、図16(a)に示すようなX軸に沿ってスリット
状の開口パターンからなるISSマークFM3を使用す
ることにより、ウエハステージ上のX軸に対するレチク
ルローテーションが計測され、図16(b)に示すよう
に、基準マークとして十字型の開口パターンよりなるI
SSマークFM4を使用すると、X軸及びY軸に対する
レチクルローテーションが計測される。
【0007】また、一般にフォトリソグラフィ工程で
は、ウエハ上の異なる層への露光が異なる投影露光装置
を用いて行われることがあるため、それら異なる層間の
重ね合わせ誤差を許容範囲内に収めるためには、各投影
露光装置に備えられた投影光学系のディストーションを
それぞれ所定の許容範囲内に収める必要がある。そのた
め従来は、例えばテストレチクルのパターンを実際に投
影光学系を介してウエハ上に2重に露光し、得られた像
の各点での位置ずれを所謂レーザ・ステップ・アライメ
ント方式(以下、「LSA方式」という)で計測するこ
とにより、投影光学系のディストーションを計測してい
た。
【0008】そのテストレチクルとしては、図18に示
すように、それぞれ一辺の幅d(dは例えば20μm)
の正方形のドットパターンを一列に配列してなる評価用
マークRM3が縦横に所定のピッチで配列されたレチク
ルが使用されていた。そして、1回目の露光では、その
テストレチクルの全面のパターンが主尺として露光さ
れ、2回目の露光ではウエハステージをステッピング駆
動しながら、ウエハ上の各点にそれぞれテストレチクル
上の所定の評価用マークの像が副尺として露光されてい
た。その後、LSA方式では、ウエハ上の各点に露光さ
れた2つのマークをスリット状の光スポットで走査し、
各マークからの回折光を検出することにより、各点での
2つのマークの位置ずれ量を検出していた。更に、この
ような二重露光方式により、ウエハ上の異なる層に露光
される2つのパターンの重ね合わせ精度も計測されてい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
投影露光装置においては、種々のマークの位置検出又は
投影が、投影光学系を介して行われていた。これに関し
て、最近投影光学系の瞳面(フーリエ変換面)付近に所
定の透過率分布特性及び位相分布特性を有する光学的フ
ィルタ(以下、「瞳フィルタ」という)を設置すること
により、所定のパターンを露光する際の投影光学系の結
像性能を向上させる試みがなされている。例えばコンタ
クトホールパターンのような孤立的パターンを露光する
際の解像度、及び焦点深度を改善するためには、一例と
して特開平4−179958号公報に開示されているよ
うに、投影光学系の瞳面付近に光軸付近の円形領域を遮
光する遮光型の瞳フィルタを設置するとよいことが分か
っている。
【0010】図17(a)は、遮光型の瞳フィルタの作
用の原理説明図であり、この図17(a)において、レ
チクル1上の微細なコンタクトホールパターン2の像が
投影光学系3を介してウエハ5上に露光される。この際
に、投影光学系3の瞳面FP上に光軸を中心として半径
rの円形領域を遮光する瞳フィルタ4が配置されてい
る。投影光学系3の瞳の半径をaとすると、半径rは例
えば0.8aである。この場合、レチクル1に露光光I
Lが照射されると、コンタクトホールパターン2から射
出される回折光の投影光学系3の瞳面FPでの強度分布
は、分布曲線6で示すように瞳の外部の領域でも比較的
大きな値を有する分布となる。そのため、単にその瞳全
体を通過する光を用いてコンタクトホールパターン2の
像を結像させると、得られる像の解像度は悪くなる。
【0011】それに対して、図17(a)に示すように
その瞳面FPに瞳フィルタ4を設置すると、アポダイゼ
ーション効果により、ウエハ5上に得られる像の強度分
布をX方向に拡大した図は17(b)の曲線7のように
なり、像のピークから最初の零点までの間隔が短くな
る。即ち、解像度が向上し、このとき同時に焦点深度の
増大効果も得られる。
【0012】このように、投影光学系3の瞳面FP上に
遮光型の瞳フィルタ4を設置すると、コンタクトホール
パターンに対する投影光学系3の結像特性を向上させる
ことができる。しかしながら、このように瞳フィルタ4
が挿入された投影光学系3を介して図12(a)に示す
基準マークFM1を検出して、レチクルアライメントを
行うものとすると、基準マークFM1からの光の多くが
瞳フィルタ4に遮られて光量が低下し、結果としてレチ
クルアライメントを高精度に行うことができないという
不都合があった。同様に、図14(a)に示すISSマ
ークFM2からの光を、瞳フィルタ4が挿入された投影
光学系3を介してレチクル側に導こうとしても、そのI
SSマークFM2からの光の多くが瞳フィルタ4に遮ら
れてしまい、レチクルローテーションを高精度に求める
ことができないという不都合があった。
【0013】また、図18に示すようなドットパターン
列状のアライメントマークRM3の像を、瞳フィルタ4
が挿入された投影光学系3を介してウエハ上に露光しよ
うとしても、そのアライメントマークRM3からの光の
多くが瞳フィルタ4に遮られてしまい、ウエハ上にその
アライメントマークの容易に計測できる像が結像しない
という不都合があった。そのため、瞳フィルタ4が挿入
された投影光学系3のディストーション特性の計測が困
難であり、且つその投影光学系3を備えた投影露光装置
の重ね合わせ誤差の計測も困難であるという不都合があ
った。
【0014】本発明は斯かる点に鑑み、瞳フィルタが挿
入された投影光学系を介して所定のマークの観察又は投
影を行う場合に、そのマークの観察又は投影を良好に行
うことができる投影露光装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の投影
露光装置は、例えば図1に示すように、マスク(1)上
のパターンを投影光学系(4)を介して、この投影光学
系の光軸に垂直な平面内で移動自在な基板ステージ(1
3)上に保持された感光基板(5)上に投影する投影露
光装置において、投影光学系(3)の瞳面又はこの瞳面
の近傍に配置された瞳フィルタ(光学補正板)(4)
と、基板ステージ(13)上にその瞳フィルタの形状に
応じた微細度で形成された基準マーク(22)と、照明
光でその基準マークを照明する照明手段(23〜25,
26A,27,3)と、その照明光で照明されたその
準マーク(22)から発生した光を、投影光学系(3)
経て受光する受光手段(27,26A,26B,29
X,29Y)と、を有し、その基準マークは、この基準
マークから発生したその光がその瞳フィルタの周囲を通
過するような微細度で形成されているものである。
お、本発明において、その基準マークとして、その基準
マークから発生した光が、その瞳フィルタのうち光学的
な特質が同一の領域内を通過するような微細度で形成さ
れているマークを用いてもよい。
【0016】次に、本発明による第2の投影露光装置
は、例えば図9に示すように、マスク(46)上のパタ
ーンを投影光学系(3)を介して、この投影光学系の光
軸に垂直な平面内で移動自在な基板ステージ(13)上
に保持された感光基板(5)上に投影する投影露光装置
において、その投影光学系の瞳面又はこの瞳面の近傍に
配置された瞳フィルタ(4)と、そのマスク上に瞳フィ
ルタ(4)の形状に応じた微細度で形成された基準マー
ク(Mij)を照明光で照明する照明手段(10〜12)
と、その照明光で照明されたその基準マークから発生し
光を、投影光学系(4)を経て受光する受光手段(4
8,49)と、を有し、そのマスクとして、その基準マ
ークから発生したその光がその瞳フィルタの周囲を通過
するような微細度で形成された基準マークを備えたマス
クを使用するものである。なお、本発明において、その
マスクとして、その基準マークから発生した光が、その
瞳フィルタのうち光学的な特質が同一の領域内を通過す
るような微細度で形成された基準マークを備えたマスク
を使用してもよい。
【0017】これらの場合、それら基準マーク(22,
ij)を所定の計測方向の位置を示すマークとした場
合、それら基準マークの明部(反射型では反射部、透過
型で光透過部)のその所定の計測方向に垂直な非計測方
向への積分値の分布を均一化することが望ましい。
【0018】
【作用】斯かる本発明の第1の投影露光装置によれば、
例えば瞳フィルタ(4)が光軸付近の光を遮光する中心
遮光型の瞳フィルタである場合には、基板ステージ(1
3)上の基準マーク(22)を図2(a)に示すように
微細なドットパターンの集合体から形成する。これによ
り、基準マーク(22)から発生する回折光の多くが投
影光学系(3)の瞳面で光軸から離れた領域を通過する
ようになり、受光手段では基準マーク(22)からの光
を十分な光量で受光できる。従って、瞳フィルタ(4)
が配置されていても、基準マーク(22)を正確に検出
できる。
【0019】このように基準マーク(22)を例えばド
ットパターンから構成した場合、基準マーク(22)の
計測方向を図2(a)に示すようにX方向とすると、基
準マーク(22)のX軸用のマーク(22X)の明部の
非計測方向への積分値が、例えば図3の分布曲線(4
3)で示すように均一化するように分布を設定する。そ
して、マーク(22X)の位置を検出する際には、例え
ばX方向に多数回繰り返してマーク(22X)の像を走
査し、この走査結果を平均化する。これにより、マーク
(22X)のX方向の位置を高い再現性で高精度に検出
できる。
【0020】次に、本発明の第2の投影露光装置によれ
ば、例えば瞳フィルタ(4)が光軸付近の光を遮光する
中心遮光型の瞳フィルタである場合には、マスク(4
6)上の基準マーク(Mij)を図10(a)に示すよう
に微細なドットパターンの集合体から形成する。これに
より、基準マーク(Mij)から発生する回折光の多くが
投影光学系(3)の瞳面で光軸から離れた領域を通過す
るようになり、受光手段では基準マークからの光を十分
な光量で受光できる。従って、瞳フィルタ(4)が配置
されていても、基準マーク(Mij)を正確に検出でき
る。
【0021】このように基準マーク(Mij)を例えばド
ットパターンから構成した場合も、基準マーク(Mij
の計測方向を図10に示すようにX方向とすると、その
基準マークのX軸用のマークの明部の非計測方向への積
分値が均一化するように分布を設定することにより、そ
のマークのX方向の位置を高い再現性で高精度に検出で
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明による投影露光装置の第1実施
例につき図1〜図3を参照して説明する。本実施例は、
投影光学系を介してレチクルアライメントを行う場合に
本発明を適用したものである。図1は、本実施例の投影
露光装置を示し、この図1において、レチクル1はコン
タクトホールパターン用の原版であり、レチクル1のパ
ターン領域には所定の配列でコンタクトホールパターン
の原画パターンが形成され、そのパターン領域のX方向
の近傍に2つのアライメントマーク8A及び8Bが形成
されている。アライメントマーク8B(8Aも同じ)
は、図2(b)に示すように反射膜(遮光膜)からなる
十字型のマークであり、その周囲は透過部となってい
る。
【0023】レチクル1のパターンを露光する際には、
不図示の露光用の光源からの露光光IL1(水銀ランプ
のi線、又はエキシマレーザ光等)が、フライアイレン
ズ10に入射し、フライアイレンズ10の射出面に形成
された多数の2次光源からの露光光が、ミラー11及び
コンデンサーレンズ12を介してレチクル1のパターン
領域を照明する。その露光光のもとで、レチクル1のパ
ターン領域内のパターンの投影光学系3を介した像が、
ウエハステージ13上に保持されたウエハ5の各ショッ
ト領域に露光される。
【0024】その投影光学系3のレチクル1のパターン
形成面に対するフーリエ変換面(瞳面)FP上に、投影
光学系3の光軸AXを中心として所定半径の円形領域の
光を遮光する遮光型の瞳フィルタ(光学補正板)4が配
置されている。これにより、コンタクトホールパターン
の像が高い解像度で、且つ深い焦点深度でウエハ5上に
投影露光される。
【0025】ここで、投影光学系3の光軸AXに平行に
Z軸を取り、Z軸に垂直な2次元平面の直交座標系をX
軸及びY軸とすると、ウエハステージ13は、Z軸に垂
直なXY平面内でウエハ5の位置決めを行うXYステー
ジ、及びZ軸方向のウエハ5の位置を調整するZステー
ジ等から構成されている。また、ウエハステージ13の
端部に移動鏡14が固定され、この移動鏡14及び外部
に設置されたレーザ干渉計15により、ウエハステージ
13のX座標及びY座標が常時計測され、計測された座
標が主制御系16及び演算部17に供給される。主制御
系16は、計測された座標に基づいてウエハステージ駆
動部18を介して、ウエハステージ13の移動座標を制
御する。
【0026】また、投影光学系3の側方に、光軸AXに
対して斜めに投影光学系3の露光フィールド内の所定の
計測点にスリットパターン像を投影する投射光学系19
と、その計測点からの反射光を受光してそのスリットパ
ターン像を再結像し、この再結像された位置の基準位置
からのずれ量に応じたフォーカス信号を生成して主制御
系16に供給する受光系20とからなるオートフォーカ
スセンサが設けられている。この場合、その計測点が投
影光学系3の結像面(ベストフォーカス面)に合致して
いる状態で、そのフォーカス信号が0になるようにキャ
リブレーションが行われており、そのフォーカス信号の
値から例えばウエハ5の露光面のベストフォーカス面か
らの位置ずれ量を検出できる。
【0027】更に、ウエハステージ13上のウエハ5の
近傍にガラス基板よりなる基準マーク板21が固定さ
れ、この基準マーク板21の表面に、基準マーク22が
形成されている。レチクルアライメント時にはオートフ
ォーカスセンサを用いて、基準マーク板21の表面は、
投影光学系3の結像面と同じ高さに設定される。図2
(a)はその基準マーク22の拡大図であり、この図2
(a)に示すように、基準マーク22は、X方向に離れ
て形成された2つのX軸基準マーク22X、及びY方向
に離れて形成された2つのY軸基準マーク22Yより形
成されている。また、X軸基準マーク22Xは、反射膜
よりなる微小なドットパターン42をそれぞれY方向に
長い2箇所の矩形領域に分布させたもの、Y軸基準マー
ク22Yは、反射膜よりなる微小なドットパターン42
をそれぞれX方向に長い2箇所の矩形領域に分布させた
ものであり、ドットパターン42以外の領域は無反射性
である。言い換えると、本実施例の基準マーク22は、
図12(a)に示す従来の基準マークFM1の矩形領域
にそれぞれドットパターン42を所定の配列で分布させ
たものである。
【0028】そのドットパターン42の大きさは、レチ
クル1のパターン領域内のコンタクトホールパターンの
ウエハ5上への投影像と同程度の大きさであり、形状は
円形、又は矩形等の何れでもよい。ドットパターン42
が円形である場合、その径の一例は0.3μm程度であ
り、そのX方向及びY方向への配列ピッチは例えば0.
75μm程度である。
【0029】そのドットパターンの分布としては、図2
(a)に示すように、X軸基準マーク22Xでは、ドッ
トパターン42をY方向(非計測方向)に積分して得ら
れる分布が均一になるような分布が選ばれ、Y軸基準マ
ーク22Yでは、ドットパターン42をX方向(非計測
方向)に積分して得られる分布が均一になるような分布
が選ばれている。即ち、X軸基準マーク22Xでは、ド
ットパターン42は、計測方向であるX軸に平行な多数
の直線に沿って配列され、各直線上のドットパターン4
2の位置は互いにランダムである。また、Y軸基準マー
ク22Yでは、ドットパターンは、計測方向であるY軸
に平行な多数の直線に沿って配列され、各直線上のドッ
トパターンの位置は互いにランダムである。
【0030】次に、本実施例では、レチクル1の上方か
らアライメントマーク8B及び基準マーク22の位置関
係を観察するためのアライメント顕微鏡が設けられてい
る。このアライメント顕微鏡を用いてレチクルアライメ
ントを行う際には、光ファイバ23を介して露光用の光
源(不図示)から露光光IL1と同じ波長の照明光IL
2が導かれる。光ファイバ23から射出された照明光I
L2は、コリメータレンズ24によりほぼ平行光束化さ
れ、ビームスプリッター25により反射された後、対物
レンズ26A及び光路折り曲げ用のミラー27を経て、
レチクル1のアライメントマーク8Bの近傍を照明す
る。
【0031】この場合、アライメントマーク8Bとほぼ
共役な位置にウエハステージ13側の基準マーク22が
設定されているものとして、アライメントマーク8Bの
周囲を透過した照明光IL2は、投影光学系3を経て基
準マーク板21上の基準マーク22上を照明する。本実
施例では、投影光学系3の瞳面FP上に瞳フィルタ4が
設置されているため、アライメントマーク8Bを照明す
る照明光IL2の開口数(拡がり角)は、その瞳フィル
タ(遮光部)4の周囲の領域までも達するような大きい
値である必要がある。
【0032】その基準マーク22からの反射光、散乱
光、及び回折光が投影光学系3の瞳フィルタ(遮光部)
4の周囲を通過してレチクル1に戻る。この際に基準マ
ーク22は、微小なドットパターンの集合体であるた
め、回折光の回折角が大きい。従って、基準マーク22
からの回折光の多くが瞳フィルタ4の周囲を通過してレ
チクル1に戻るため、基準マーク22の像を明るい像と
して高いSN比で観察できる利点がある。レチクル1を
通過した基準マーク22からの光、及びレチクル1のア
ライメントマーク8Bで直線反射、散乱、又は回折され
た光が、共にミラー27を経て対物レンズ26Aに戻
る。対物レンズ26Aに戻された光は、ビームスプリッ
ター25、結像レンズ26B、及びビームスプリッター
28を経て、それぞれ2次元CCDよりなるX軸用の撮
像素子29X、及びY軸用の撮像素子29Yの撮像面に
アライメントマーク8Bの像と基準マーク22の像とを
重ねて結像する。
【0033】図3は、図1のアライメント顕微鏡による
アライメントマーク8B付近の観察視野を示し、この図
3において、アライメントマーク8BのY方向に長いX
軸マーク8BXを挟むように基準マーク22内のX軸基
準マークの像22XPが結像され、X方向に長いY軸マ
ーク8BYを挟むようにY軸基準マークの像22YPが
結像されている。そして、X方向に長い矩形の領域30
Xの像が図1の撮像素子29Xにより撮像され、Y方向
に長い矩形の領域30Yの像が撮像素子29Yにより撮
像される。更に、撮像素子29Xでは、X軸に平行な走
査線311 〜31N(Nは2以上の整数)と共役な走査線
に沿って2次元の画素から撮像信号を読み出し、撮像素
子29Yでは、Y軸に平行な走査線321 〜32N と共
役な走査線に沿って2次元の画素から撮像信号を読み出
すようにする。このように読み出された撮像信号が図1
の演算部17に供給され、演算部17では、供給された
撮像信号からアライメントマーク8Bの、基準マーク2
2の像に対するX方向及びY方向への位置ずれ量を算出
する。
【0034】この際に、演算部17では、例えば図3の
走査線311 〜31N に対応する走査線上の撮像信号を
平均化して得られた信号に基づいて、X軸基準マークの
像22XPに対するX軸マーク8BXの位置ずれ量を算
出する。但し、それら走査線の内でほぼ全範囲で高レベ
ルとなる領域、即ちY軸基準マークの像8BY内の領域
の信号は除かれる。このとき本実施例では、X軸基準マ
ークの像22XPの明部をY方向(非計測方向)に積分
して得られる分布は、分布曲線43で示すように、X方
向の両端のエッジが鋭く中間部のレベルが均一な分布と
なる。従って、X軸基準マークの像22XPの位置の計
測結果の再現性は良好であり、基準マーク22の像に対
するアライメントマーク8BのX方向への位置ずれ量が
高精度、且つ高い再現性で計測される。同様に、アライ
メントマーク8BのY方向への位置ずれ量も高い再現性
で計測される。
【0035】演算部17は、そのように算出した位置ず
れ量にウエハステージ13の現在の座標値をオフセット
として加算して得た値を、主制御系16に供給する。こ
れにより、ウエハステージ13が所定の基準位置に設定
されている場合の基準マーク22に対するアライメント
マーク8Bの位置ずれ量が計測される。同様に、図1の
レチクル1上のアライメントマーク8Aの基準マーク2
2(又は別の基準マーク)に対する位置ずれ量が、アラ
イメントマーク8A上に配置されたアライメント顕微鏡
(不図示)により計測される。それらアライメントマー
ク8A及び8Bの位置ずれ量を所定の許容範囲内に収め
るようにレチクル1の位置決めを行うことにより、レチ
クルアライメントが完了する。
【0036】上述のように本実施例によれば、ウエハス
テージ13上の基準マーク22として微小なドットパタ
ーンの集合体を用いているため、基準マーク22からの
回折光の回折角が大きくなっている。従って、投影光学
系3の瞳面に遮光型の瞳フィルタ4が設置されていて
も、レチクル1の上方のアライメント顕微鏡により投影
光学系3を介して基準マーク22を正確に観察できる。
このため、レチクルアライメントを高精度に実行でき
る。
【0037】なお、上述実施例では、演算部17は例え
ば領域30Xに対応する撮像信号を平均化しているが、
その他に、領域30Xに対応する画像データに画像処理
により2次元的なローパスフィルタリング処理を施し、
X軸基準マークの像22XPの平均的な像を求めてもよ
い。この場合、この平均的な像の位置を基準としてアラ
イメントマークの位置が検出される。
【0038】なお、上述実施例では基準マーク22とし
てドットパターンの集合体を使用しているが、基準マー
ク22として図4に示すように、配列ピッチの小さなラ
イン・アンド・スペースパターンを使用してもよい。図
4は、この場合にアライメント顕微鏡により観察される
レチクル上の観察視野を示し、この図4において、X軸
基準マークの像33XPは、Y方向に小さなピッチで配
列されたライン・アンド・スペースパターン、Y軸基準
マークの像33YPは、X方向に小さなピッチで配列さ
れたライン・アンド・スペースパターンである。従っ
て、図1のウエハステージ13上で形成される基準マー
クは、それらの像33XP及び33YPに投影光学系3
の投影倍率βを乗じて得られる大きさのマークである。
【0039】図4のような基準マークを使用した場合で
も、その基準マークからの回折光の多くが投影光学系3
の瞳フィルタ4の外側の領域を通過してレチクル1に戻
るため、その基準マークの位置を正確に検出できる。ま
た、図4の場合でも、例えば領域30X内の走査線に対
応させて撮像面上を走査して得られる撮像信号の平均化
を行うことにより、基準マークの位置を高精度に且つ高
い再現性で検出できる。
【0040】次に、本発明の第2実施例につき図5〜図
8を参照して説明する。本実施例は、レチクルローテー
ションを計測する場合に本発明を適用したものであり、
図5において図1に対応する部分には同一符号を付して
その詳細説明を省略する。図5は、本実施例の投影露光
装置を示し、この図5において、レチクルホルダ9上に
保持されたレチクル34のパターン領域(コンタクトホ
ールパターンの原画パターンが形成された領域)の外側
にY方向に長い直線状のアライメントマーク35A及び
35Bが形成されている。また、ウエハステージ13上
のウエハ5の近傍に設置されたガラス基板よりなる基準
マーク板36上の遮光膜(クロム膜等)中にX軸用のI
SSマーク37Xが形成されている。
【0041】図6(a)はそのISSマーク37Xを拡
大して示し、この図6(a)において、ISSマーク3
7XはY方向に長い矩形領域に微小開口よりなる光透過
性のドットパターン44を所定の配列で分布させたもの
である。言い換えると、本実施例のISSマーク37X
は、図14(a)の従来のISSマークFM2の開口内
にドットパターン44を分布させたものであり、ドット
パターン44の大きさはウエハ5上に瞳フィルタ4付き
の投影光学系3を介して露光されるコンタクトホールパ
ターンと同程度である。
【0042】また、そのISSマーク37Xの計測方向
はX方向であり、ドットパターン44を非計測方向であ
るY方向に積分して得られる分布は、図6(a)の分布
曲線45で示すように、X方向の両端部で鋭く立ち上が
り中間部で均一な分布となる。即ち、ドットパターン4
4は、X軸に平行な多数の直線に沿って配列され、各直
線上のドットパターンの位置は互いにランダムである。
【0043】一方、図6(b)は、レチクル34上の一
方のアライメントマーク35Bの形状を示し、この図6
(b)に示すようにアライメントマーク35Bは遮光膜
を直線状に形成したパターンである。この場合、ISS
マーク37Xを投影光学系3を介して逆にレチクル34
側に投影して得られる像の輪郭のX方向の幅は、アライ
メントマーク35BのX方向の幅と同程度に設定されて
いる。
【0044】図5に戻り、本実施例では光ファイバ23
を介して露光用の光源から露光光IL1と同じ波長の照
明光IL2が、ウエハステージ13の内部に導かれてい
る。そして、光ファイバ23から射出された照明光IL
2が、集光レンズ38を介して基準マーク板36の底面
側からISSマーク37Xを照明する。ISSマーク3
7Xが投影光学系3のイメージフィールド内にある場合
には、ISSマーク37Xからの回折光が、投影光学系
3の瞳フィルタ4の周辺を通過してレチクル34のパタ
ーン形成面にISSマーク37Xの像を結像する。この
際に、ISSマーク37Xはドットパターンの集合体で
あり、回折光の回折角が大きいため、ISSマーク37
Xからの回折光の多くが瞳フィルタ4の外部の領域を通
過し、レチクル34上にはISSマーク37Xの良好な
像が結像される。
【0045】ISSマーク37Xからの回折光は、レチ
クル34を透過した後、コンデンサーレンズ12、ミラ
ー11を経てビームスプリッター39に達し、ビームス
プリッター39で分離された光が集光レンズ40により
光電変換素子41の受光面に集光される。光電変換素子
41で受光した光を光電変換して得られた検出信号S3
が演算部17Aに供給される。演算部17Aには、レー
ザ干渉計15で計測されたウエハステージ13のX座標
及びY座標も供給され、演算部17Aでは、後述のよう
にISSマーク37Xの像とアライメントマーク35B
とが合致するときのX座標を検出して主制御系16に供
給する。同様に演算部17Aでは、Y軸用のISSマー
クの像とY軸用のアライメントマークとが合致するとき
のY座標を検出して主制御系16に供給する。他の構成
は図1と同様である。
【0046】本実施例でレチクルローテーションを計測
する際には、照明光IL2でISSマーク37Xを照明
した状態で、ウエハステージ13をX方向に駆動して、
ISSマーク37Xの像でアライメントマーク35Bを
X方向に走査する。これによりレチクル34のパターン
形成面では、図7(a)に示すように、ISSマーク3
7Xの明るい像37XPがX方向に遮光膜よりなるアラ
イメントマーク35Bを横切ることになる。従って、図
5の光電変換素子41から出力される検出信号S3は、
図7(b)に示すようにISSマークの像37XPがア
ライメントマーク35Bと合致したときに最小となるた
め、そのときのX座標が検出できる。
【0047】同様に、図5において、例えばアライメン
トマーク35Bに対してY方向(図5の紙面に垂直な方
向)に離れたX軸用のアライメントマークの位置をIS
Sマーク37Xを用いて検出し、2つのアライメントマ
ークのX座標の差分からウエハステージ13側のY軸に
対するレチクル34の回転角を求める。同様にして、X
方向に長いY軸用のISSマークでX方向に長いアライ
メントマークをY方向に走査することにより、レチクル
34のX軸に対する回転角が求められる。
【0048】このようにX方向に長いY軸用のISSマ
ークとしては、図8(a)に示すように、X方向に長い
矩形領域内に微小開口よりなるドットパターンを分布さ
せたものである。また、X軸用のISSマークとY軸用
のISSマークとを合わせたマークとして、図8(b)
に示すように、十字型の領域内に微小開口よりなるドッ
トパターンを分布させたISSマーク37を使用しても
よい。
【0049】次に、本発明の第3実施例につき図9及び
図10を参照して説明する。本実施例は、投影光学系の
ディストーション計測を行う場合に本発明を適用したも
のであり、この図9において図1に対応する部分には同
一符号を付してその詳細説明を省略する。図9は本実施
例の投影露光装置を示し、この図9において、レチクル
ホルダ9上に評価用マークMij(i=1,2,…;j=
1,2,…)が規則的に形成されたテストレチクル46
が保持されている。評価用マークMijの一部の拡大図を
図10(a)に示すが、この図10(a)に示すよう
に、評価用マークMijはX方向及びY方向に所定ピッチ
で配列され、且つ各評価用マークMijは、遮光膜中で十
字型の領域内に微小開口よりなるドットパターンを分布
させたものである。各ドットパターンの大きさは、図9
の瞳フィルタ4付きの投影光学系3を介して露光される
コンタクトホールパターンの大きさと同程度である。ま
た、各評価用マークMijのY方向に長い矩形領域(X軸
用のマーク部)内のドットパターンの分布は、Y方向へ
の積分値が均一になるような分布であり、X方向に長い
矩形領域(Y軸用のマーク部)内のドットパターンの分
布は、X方向への積分値が均一になるような分布であ
る。
【0050】図9に戻り、ウエハステージ13上の基準
マーク板36上には開口パターン47X及び47Y(図
10(b)参照)が形成されている。図10(b)に拡
大図で示すように、開口パターン47XはY方向に長い
スリット状の開口パターン、開口パターン47YはX方
向に長いスリット状の開口パターンである。そして、テ
ストレチクル46上の評価用マークMijのウエハステー
ジ13上への投影像の輪郭の幅が、開口パターン47X
及び47Yの幅とほぼ等しく設定されている。
【0051】図9において、基準マーク板36の底部に
順に、集光レンズ48及び光電変換素子49が配置さ
れ、基準マーク板36上の開口パターンを通過した光が
集光レンズ48により光電変換素子49の受光面に集光
される。光電変換素子49から出力される検出信号が演
算部17Bに供給される。演算部17Bには、レーザ干
渉計15により計測されたウエハステージ13のX座標
及びY座標も供給され、演算部17Bでは、供給された
情報に基づいて投影光学系3のディストーションを求め
る。その他の構成は図1と同様である。
【0052】本実施例で投影光学系3の瞳フィルタ4が
装着された状態でのディストーションを計測する場合に
は、レチクルホルダ9上にテストレチクル46を設置し
た状態でコンデンサーレンズ12を介して露光光IL1
をテストレチクル9に照射する。これにより、テストレ
チクル46上の評価用マークMijの像が投影光学系3の
イメージフィールド内に投影される。この状態で、ウエ
ハステージ13をステッピング駆動して、基準マーク板
36の開口パターン47Xで各評価用マークM ijの像を
X方向に走査すると共に、開口パターン47Yで各評価
用マークMijの像をY方向に走査する。この際、開口パ
ターン47Xが各評価用マークMijの像とX方向に合致
する位置で光電変換素子49の検出信号が大きくなり、
開口パターン47Yが各評価用マークMijの像とY方向
に合致する位置で光電変換素子49の検出信号が大きく
なることから、演算部17Bでは各評価用マークMij
投影像のX座標及びY座標を検出する。この検出結果を
ディストーションが無い場合のデータと比較することに
より、投影光学系3のディストーション特性が計測され
る。
【0053】この場合、本実施例では投影光学系3の瞳
面に瞳フィルタ4が配置されているが、テストレチクル
46上の各評価用マークMijはドットパターンの集合体
であるため、各評価用マークMijからの露光光IL1に
よる回折光の回折角が大きい。従って、各評価用マーク
ijからの回折光の多くが投影光学系3内の瞳面で瞳フ
ィルタ4の周囲の領域を通過し、ウエハステージ13側
には各評価用マークM ijの像が正確に結像されるため、
それら各評価用マークMijの像の位置を高精度に検出で
きる。その結果、投影光学系3の瞳フィルタ4が設置さ
れた状態でのディストーション特性を高精度に計測でき
る利点がある。
【0054】次に、本発明の第4実施例につき図11を
参照して説明する。本実施例では例えば図9の投影露光
装置を使用して、二重露光により瞳フィルタ4が装着さ
れた状態での投影光学系3のディストーション特性を計
測する。このため、先ず図9のテストレチクル46上の
各評価用マークMijの代わりに、図11(a)に示すよ
うに、微小開口よりなるドットパターン51の集合体か
らなるX軸の評価用マーク50、及びこの評価用マーク
50を90°回転して得られるY軸の評価用マークを用
いる。
【0055】X軸の評価用マーク50は、Y方向に所定
ピッチで部分パターン50Aを配列したものであり、各
部分パターン50Aはそれぞれほぼ正方形の領域内にド
ットパターン51を規則的に配列したものである。言い
換えると、評価用マーク50は、図18に示す従来の評
価用マークRM3の各正方形のパターン内にそれぞれ微
小なドットパターン51を分布させたものと等価であ
り、ドットパターン51の大きさは、瞳フィルタ4付き
の投影光学系3で露光できるコンタクトホールパターン
の原画パターンと同程度の大きさである。
【0056】本実施例では先ず、X軸の評価用マーク5
0及びY軸の評価用マークからなる評価用マークが規則
的に配置されたテストレチクルの全パターンを、図9の
投影露光装置において瞳フィルタ4付きの投影光学系3
を介してウエハ5上に露光する。その後、それらの内の
所定の評価用マークの像を、ウエハステージ13をステ
ッピング駆動しながらウエハ5上に露光し、現像後に二
重露光により形成された2つのマーク(レジストパター
ン)の位置ずれ量を計測する。この際には、例えば投影
光学系を介しないオフ・アクシス方式で、且つLSA
(レーザ・ステップ・アライメント)方式のアライメン
ト系を用いて、スリット状のスポット光でそれら2つの
マークを走査し、所定の方向に発生する回折光を検出し
て2つのマークの位置を検出する。得られた計測データ
の処理方法は従来と同様である。
【0057】本実施例でも、テストレチクル上の評価用
マーク50が微小なドットパターンの集合体であり、発
生する回折光の回折角が大きいため、瞳フィルタ4が装
着された投影光学系3を使用しても、ウエハ上にはその
評価用マーク50の正確な像が露光される。従って、そ
の投影光学系3のディストーション特性を正確に評価で
きる。しかも、オフ・アクシス方式の計測装置として従
来の計測装置がそのまま使用できる利点もある。
【0058】なお、図11(a)のX軸の評価用マーク
50の代わりに、図11(b)に示すような配列ピッチ
の小さなライン・アンド・スペースパターンよりなるX
軸の評価用マーク52を使用してもよい。このX軸の評
価用マーク52は、Y方向に所定ピッチで部分パターン
52Aを配列したものであり、各部分パターン52Aは
それぞれほぼ正方形の領域内にY方向に微細なピッチで
ライン・アンド・スペースパターン53を配列したもの
である。言い換えると、評価用マーク52は、図18に
示す従来の評価用マークRM3の各正方形のパターン内
にそれぞれ微細なピッチのライン・アンド・スペースパ
ターン53を分布させたものと等価であり、ライン・ア
ンド・スペースパターン53のピッチは、瞳フィルタ4
付きの投影光学系3で露光できるコンタクトホールパタ
ーンの原画パターンの配列ピッチと同程度の大きさであ
る。図11(b)のような評価用マーク52を使用した
場合でも、発生する回折光の回折角が大きく、発生する
回折光の多くが投影光学系3内の瞳フィルタ4の外側の
領域を通過する。従って評価用マーク52の像がウエハ
上に正確に露光され、投影光学系のディストーション計
測が高精度に行われる。
【0059】なお、この実施例は投影光学系のディスト
ーション計測用のマークの微細度を従来例と変えたもの
であるが、通常のコンタクトホールパターン露光用のレ
チクルのパターン領域に、例えば微小なドットパターン
の集合体として次工程用のアライメントマークを形成し
ておいてもよい。この場合、コンタクトホールパターン
の露光と並行して、そのアライメントマークも正確にウ
エハ上に露光されるため、その上層に次の回路パターン
を露光する際にはそのアライメントマークを使用するこ
とにより、重ね合わせ精度を高めることができる。
【0060】また、上述の各実施例では、基準マーク2
2、ISSマーク37X、評価用マークMij、評価用マ
ーク50、評価用マーク52等が使用されているが、こ
れらのマークの明暗(又は透過/非透過)を反転させた
マークを使用してもよいことは言うまでもない。また、
基準マークとしては、互いに可干渉な2光束の回折光を
同一方向に射出するための所謂2光束干渉方式で検出対
象とされる回折格子状マークも使用されるが、このよう
な回折格子状マークに対しても本発明を適用して微細度
を高めることにより、瞳フィルタが設置されている場合
でも検出が容易となる。
【0061】更に、上述の各実施例の用途の他に、ウエ
ハステージ13上の基準マーク板(例えば21)上に形
成された基準マークを使用することにより、種々のTT
L(スルー・ザ・レンズ)方式のアライメント系の検出
中心と、実際の露光位置との差(ベースライン)を求め
るベースライン計測も行われる。この場合のマークとし
ても、上述実施例のように微細度を向上させたマークを
使用することにより、投影光学系の瞳面付近に瞳フィル
タが配置されていても高精度にベースライン計測が行わ
れる。
【0062】次に、コンタクトホールパターンのような
微細な孤立的パターンの結像特性を改善するための瞳フ
ィルタとしては、上述のような遮光型の瞳フィルタのみ
ならず、特願平4−263521号、特願平4−271
723号で提案されているように投影光学系の瞳面付近
において、例えば中心部の透過光と周辺部の透過光との
間の可干渉性を低減させた所謂SFINCS方式の瞳フ
ィルタ、及び1991年春季応用物理学会の予稿集29
a−ZC−8,9で発表された、例えば投影光学系の瞳
面の中心部の透過光と周辺部の透過光との位相を反転さ
せる所謂Super FLEXS方式の瞳フィルタ等が
ある。このような瞳フィルタが投影光学系の瞳面付近に
設置された場合にも、投影光学系を介してマークの観察
を行うか、または投影光学系を介して計測用のマークを
投影する際には、その瞳フィルタにより良好な結像が妨
げられる恐れがある。
【0063】そこで、このような場合にも、観察対象又
は投影対象のマークの微細度を変更して、そのマークか
らの光がその投影光学系の瞳面付近の瞳フィルタ内の透
過率が大きく、且つ位相分布もほぼ一定の領域を通過で
きるようにすることにより、そのマークの観察又は投影
が良好に行われる。換言すれば、瞳フィルタのうち光学
的な作用(特質)が同一の領域内をマークからの光が通
るようにその微細度を決定すればよい。更に、ライン・
アンド・スペースパターン等の比較的密集した周期的パ
ターンの露光を行う場合に解像度及び焦点深度を向上さ
せる瞳フィルタとして、1991年秋季応用物理学会の
予稿集12a−ZF−7、及び1992年春季応用物理
学会の予稿集30p−NA−5等において、光軸を中心
とする円形領域とその周辺の輪帯状の領域とで透過率を
異ならせた瞳フィルタも提案されている。このような瞳
フィルタを使用する場合には、投影光学系を介してマー
クの観察を行うか、または投影光学系を介して計測用の
マークを露光する際には、その瞳フィルタにより良好な
結像が妨げられる恐れがある。
【0064】そこで、このような場合にも、観察対象又
は投影対象のマークの微細度を高めて、そのマークから
の光がその投影光学系の瞳面付近の瞳フィルタ内の透過
率が大きい領域を通過できるようにすることにより、そ
のマークの観察又は投影が良好に行われる。通常、周期
パターン用の瞳フィルタは中心の円形領域の透過率が周
辺の輪帯領域の透過率よりも小さくなっている。従っ
て、この場合はマークからの光が周辺の輪帯領域を通る
ようにマークの微細度を決定すればよい。また、例えば
図1において投影光学系3の実効的な瞳面のうち、特に
周辺部(瞳フィルタの光学的な特質が同一の領域)内
を、マークからの光が通過するようにマークの微細度を
決定するとき、瞳面の実効径、すなわち投影光学系3の
開口数を考慮する必要がある。つまり、マークの微細度
(ピッチ等)を小さくすると、マークからの光の一部が
投影光学系3に入射しなくなるためである。このように
本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0065】
【発明の効果】本発明の第1の投影露光装置によれば、
投影光学系の瞳面付近の瞳フィルタの形状に応じて、基
板ステージ上の基準マークから発生した光(回折光等)
の多くがその瞳面付近を通過できるようにその基準マー
クの微細度を調整している。従って、瞳フィルタが設け
られた投影光学系を介して、その基準マークからの光を
十分に受光でき、その基準マークを良好に検出(観察)
できる利点がある。
【0066】また、第2の投影露光装置によれば、投影
光学系の瞳面付近の瞳フィルタの形状に応じて、マスク
上の基準マークから発生した光(回折光等)の多くがそ
の瞳面付近を通過できるようにその基準マークの微細度
を調整している。従って、瞳フィルタが設けられた投影
光学系を介して、その基準マークからの光を十分に受光
でき、その基準マークを良好に検出(観察)できる利点
がある。
【0067】これらの場合、それら基準マークの明部の
非計測方向への積分値の分布を均一化したときには、そ
の基準マークを非計測方向に繰り返し計測し、計測結果
を平均化することにより、その基準マークの位置の計測
結果の再現性が高まり、位置の計測精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光装置の第1実施例を示す
構成図である。
【図2】(a)は図1中の基準マーク22を示す拡大平
面図、(b)は図1中のアライメントマーク8Bを示す
拡大平面図である。
【図3】図1のアライメント顕微鏡により観察される画
像を示す拡大平面図である。
【図4】第1実施例で基準マーク22を別の基準マーク
に変えた場合にアライメント顕微鏡により観察される画
像を示す拡大平面図である。
【図5】本発明の第2実施例の投影露光装置を示す一部
を切り欠いた構成図である。
【図6】(a)は図5のISSマーク37Xを示す拡大
平面図、(b)は図5のアライメントマーク35Bを示
す拡大平面図である。
【図7】図5の投影露光装置においてステージ発光方式
でアライメントマーク35Bの位置検出を行う場合の説
明図である。
【図8】(a)はY軸用のISSマーク37Yを示す拡
大平面図、(b)は十字型のISSマーク37を示す拡
大平面図である。
【図9】本発明の第3実施例の投影露光装置を示す一部
を切り欠いた構成図である。
【図10】(a)は図9の評価用マークの一部を示す拡
大平面図、(b)は図9の基準マーク板36上に形成さ
れた開口パターンを示す拡大平面図である。
【図11】(a)は本発明の第4実施例で使用される評
価用マーク50を示す拡大平面図、(b)はその第4実
施例で使用される評価用マークの変形例を示す拡大平面
図である。
【図12】従来のレチクルアライメントで使用される基
準マーク及びアライメントマークを示す拡大平面図であ
る。
【図13】図12のマークを使用した場合の位置検出の
原理説明図である。
【図14】従来のレチクルローテーション計測で使用さ
れるステージ発光型のISSマーク及び対応するアライ
メントマークを示す拡大平面図である。
【図15】図14のマークを使用した場合の位置検出の
原理説明図である。
【図16】従来のISSマークの他の例を示す拡大平面
図である。
【図17】(a)は従来の瞳フィルタを挿入した投影光
学系による結像状態を示す説明図、(b)はその投影光
学系による投影像の強度分布を示す拡大図である。
【図18】従来の二重露光方式のディストーション計測
で使用されるマークを示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1,34 レチクル 3 投影光学系 4 瞳フィルタ 5 ウエハ 8A,8B アライメントマーク 9 レチクルホルダ 13 ウエハステージ 15 レーザ干渉計 16 主制御系 17 演算部 22 基準マーク 23 光ファイバ 29X,29Y 撮像素子 37X,37Y,37 ISSマーク 41 受光素子 42 ドットパターン Mij 評価用マーク 46 テストレチクル 47X,47Y 開口パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 526A (56)参考文献 特開 平5−206004(JP,A) 特開 平5−326372(JP,A) 特開 平4−352412(JP,A) 特開 平5−315214(JP,A) 特開 平6−5490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03B 27/32 G03F 7/20 521 G03F 9/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上のパターンを投影光学系を介し
    て、該投影光学系の光軸に垂直な平面内で移動自在な基
    板ステージ上に保持された感光基板上に投影する投影露
    光装置において、 前記投影光学系の瞳面又は該瞳面の近傍に配置された瞳
    フィルタと、 前記基板ステージ上に前記瞳フィルタの形状に応じた微
    細度で形成された基準マークと、 照明光で前記基準マークを照明する照明手段と、前記照明光で照明された前記 基準マークから発生した
    、前記投影光学系を経て受光する受光手段と、を有
    し、 前記基準マークは、該基準マークから発生した前記光が
    前記瞳フィルタの周囲を通過するような微細度で形成さ
    れている ことを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 マスク上のパターンを投影光学系を介し
    て、該投影光学系の光軸に垂直な平面内で移動自在な基
    板ステージ上に保持された感光基板上に投影する投影露
    光装置において、 前記投影光学系の瞳面又は該瞳面の近傍に配置された瞳
    フィルタと、 前記マスク上に前記瞳フィルタの形状に応じた微細度で
    形成された基準マークを照明光で照明する照明手段と、前記照明光で照明された前記 基準マークから発生した
    、前記投影光学系を経て受光する受光手段と、を有
    し、 前記マスクとして、前記基準マークから発生した前記光
    が前記瞳フィルタの周囲を通過するような微細度で形成
    された基準マークを備えたマスクを使用する ことを特徴
    とする投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記瞳フィルタは、前記投影光学系の光
    軸中心を含む円形領域を遮光する遮光型の瞳フィルタで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の投影露光
    装置。
  4. 【請求項4】 マスク上のパターンを投影光学系を介し
    て、該投影光学系の光軸に垂直な平面内で移動自在な基
    板ステージ上に保持された感光基板上に投影する投影露
    光装置において、 前記投影光学系の瞳面又は該瞳面の近傍に配置された瞳
    フィルタと、 前記基板ステージ上に前記瞳フィルタの形状に応じた微
    細度で形成された基準マークと、 照明光で前記基準マークを照明する照明手段と、前記照明光で照明された前記 基準マークから発生した
    を、前記投影光学系を経て受光する受光手段と、を有
    し、 前記基準マークは、該基準マークから発生した前記光
    が、前記瞳フィルタのうち光学的な特質が同一の領域内
    を通過するような微細度で形成されている ことを特徴と
    する投影露光装置。
  5. 【請求項5】 マスク上のパターンを投影光学系を介し
    て、該投影光学系の光軸に垂直な平面内で移動自在な基
    板ステージ上に保持された感光基板上に投影する投影露
    光装置において、 前記投影光学系の瞳面又は該瞳面の近傍に配置された瞳
    フィルタと、 前記マスク上に前記瞳フィルタの形状に応じた微細度で
    形成された基準マークを照明光で照明する照明手段と、前記照明光で照明された前記 基準マークから発生した
    を、前記投影光学系を経て受光する受光手段と、を有
    し、 前記マスクとして、前記基準マークから発生した前記光
    が、前記瞳フィルタのうち光学的な特質が同一の領域内
    を通過するような微細度で形成された基準マークを備え
    たマスクを使用する ことを特徴とする投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記瞳フィルタは、前記投影光学系の光
    軸中心を含む中心領域の透過光と、その周辺領域の透過
    光との間の可干渉性を低減させる作用を与える瞳フィル
    タであることを特徴とする請求項4又は5に記載の投影
    露光装置。
  7. 【請求項7】 前記瞳フィルタは、前記投影光学系の光
    軸中心を含む中心領域の透過光の位相と、その周辺領域
    の透過光の位相とを反転させる作用を与える瞳フィルタ
    であることを特徴とする請求項4又は5に記載の投影露
    光装置。
  8. 【請求項8】 前記瞳フィルタは、前記投影光学系の光
    軸中心を含む円形領域と、その周辺の輪帯状の領域とで
    透過率を異ならせる作用を与える瞳フィルタであること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記輪帯状の領域の透過率は、前記円形
    領域の透過率よりも大きいことを特徴とする請求項
    記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 前記基準マークから発生した回折光が
    前記透過率の大きい方の領域を通過するような微細度
    で、前記基準マークが形成されていることを特徴とする
    請求項8又は9に記載の投影露光装置。
  11. 【請求項11】 前記基準マークを所定の計測方向の位
    置を示すマークとした場合、前記基準マークの明部の前
    記所定の計測方向に垂直な非計測方向への積分値の分布
    が均一になるようにしたことを特徴とする請求項1又は
    に記載の投影露光装置。
  12. 【請求項12】 前記受光手段の受光結果に基づいて、
    前記マスクの前記基板ステージに対する位置ずれ量を算
    出する演算手段と、 前記算出された位置ずれ量に基づいて、前記マスクの位
    置決めを行う位置決め手段と、を有することを特徴とす
    る請求項1又は4に記載の投影露光装置。
  13. 【請求項13】 前記受光手段の受光結果に基づいて、
    前記マスクの前記基板ステージに対する回転量を算出す
    る演算手段を更に有することを特徴とする請求項1又は
    に記載の投影露光装置。
  14. 【請求項14】 前記受光手段の受光結果に基づいて、
    アライメント系の検出中心と実際の露光位置と差である
    ベースライン計測を行うことを特徴とする請求項1又は
    に記載の投影露光装置。
  15. 【請求項15】 前記受光手段の受光結果に基づいて、
    前記投影光学系のディストーション特性を計測する計測
    手段を更に有することを特徴とする請求項2又は5に記
    載の投影露光装置。
  16. 【請求項16】 前記基準マークは、微細なドットパタ
    ーンの集合体から形成されていることを特徴とする請求
    項1〜15の何れか一項に記載の投影露光装置。
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