JP2710948B2 - 耐蝕性に優れた超微細結晶Fe基合金及びその製法 - Google Patents

耐蝕性に優れた超微細結晶Fe基合金及びその製法

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JP2710948B2 JP63077313A JP7731388A JP2710948B2 JP 2710948 B2 JP2710948 B2 JP 2710948B2 JP 63077313 A JP63077313 A JP 63077313A JP 7731388 A JP7731388 A JP 7731388A JP 2710948 B2 JP2710948 B2 JP 2710948B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐蝕性が要求される用途、例えば磁気ヘッ
ド、各種トランス等に用いられる耐蝕性に優れた超微細
結晶Fe基合金及びその製法の改良に関するものである。
[従来の技術] 従来から、磁気ヘッドや各種トランス等には珪素鋼、
Fe−Al−Si合金、パーマロイ合金やアモルファス合金等
が用いられており、耐蝕性を改善するため、Cr,Ti等を
添加したり、表面コーティングを行い耐蝕性を改善する
ことが行われている。これらの例は特公昭60−39160号
公報、特公昭60−41139号公報や特公昭60−41141号公報
等に記載されている。しかしながら、これらの合金は飽
和磁束密度や軟磁性の点で一長一短があり、必ずしも満
足できる特性ではない。
ところで我々は、先に先願昭62−183876号等において
超微細結晶粒組織を有するFe基合金が優れた軟磁気特性
を有し、更にCrやRu等を添加することにより耐蝕性が著
しく改善されることを示した。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記超微細結晶Fe基合金は、耐蝕性を
改善する目的でCr等を添加すると飽和磁束密度が低下し
てくるため高飽和磁束密度を維持し、耐蝕性を改善する
のには必ずしも十分ではなく、同じ添加量で更に耐蝕性
を改善することが望まれていた。
本発明の目的は、同一組成で耐蝕性を更に改善した超
微細結晶粒組織を有するFe基合金およびその製法を提供
することである。
[問題点を解決する手段] 上記目的を鑑み鋭意検討の結果、本発明者等はFe−Si
−Bを基本成分とする合金にCuと、Nb,W,Ta,Zr,Hf,Ti及
びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素とを
複合添加し、一旦非晶質合金とした後で適当な熱処理を
することにより、組織の大半が微細結晶粒からなり、か
つ合金表面に酸化物層が形成されたFe基合金が得られ、
耐蝕性が改善されることを発見し、本発明に想到した。
即ち、本発明のFe基合金は一般式: (Fe1-aMa100−x−y−z−α−β−γCuxSiyBz
α▼▲M β▼Xγ(原子%) (但し、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,Z
r,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、M″はV,Cr,Mn,Al,白金属元素,Sc,Y,希土類元
素,Au,Zn,Sn,Reからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素、XはC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,Asからなる群から選
ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,z,α,β,
及びγはそれぞれ0≦a≦0.5,0.1≦x≦10,0≦y≦30,
0<z≦25,5≦y+z≦30,0.1≦α≦30,0≦β≦10及び
0≦γ≦10を満たす。)により表わされる組成を有し組
織の少なくとも50%が微細な結晶粒からなり、合金表面
に酸化物層が形成されているものである。
また、本発明のFe基合金の製造方法は前記非晶質合金
を急冷することにより得る工程と、これを酸素が存在す
る雰囲気で加熱し微細な結晶粒を形成する熱処理工程を
有することを特徴とする。
本発明のFe基合金において、Feは0〜0.5の範囲でCo
及び/又はNiで置換してもよい。
本発明において、Cuは必須元素であり、その含有量x
は0.1〜10原子%の範囲である。
Si及びBは、合金組織の微細化に特に有用な元素であ
る。本発明のFe基合金は、好ましくは、一旦Si,B添加効
果により非晶質合金とした後に熱処理により微細結晶粒
を形成することにより得られる。Siの含有量y、Bの含
有量zは、yが30原子%以下、zが25原子%以下、y+
zが5〜30原子%が望ましい。
本発明において、yの好ましい範囲は6〜25原子%で
あり、zの好ましい範囲は2〜25原子%であり、y+z
の好ましい範囲は14〜30原子の範囲である。
本発明においてはM′はCuとの複合添加により析出す
る結晶粒を微細化する作用を有するものであり、Nb,W,T
a,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1
種の元素である。Nb等は合金の結晶化温度を上昇させる
作用を有するがクラスターを形成し結晶化温度を低下さ
せる作用を有するCuとの相互作用により、結晶粒の成長
を抑え、析出する結晶粒が微細化するものと考えられ
る。
M′の含有量αは0.1〜30原子%であり、0.1原子%未
満だと結晶粒微細化の効果が不十分であり、30原子%を
越えると飽和磁束密度の著しい低下を招く。好ましい
M′の含有量αは1〜10原子%である。より好ましいα
の範囲は2≦α≦8であり、この範囲で特に優れた軟磁
性が得られる。なおM′としてNbが磁気特性の面で最も
好ましい。また、M′の添加によりCo基高透磁率材料と
同等の高い透磁率を有するようになる。
V,Cr,Mn,Al,白金属元素,Sc,Y希土類元素,Au,Zn,Sn,Re
からなる群から選ばれた少なくとも1種の元素である
M″は耐蝕性を改善したり、磁気特性を改善したり、磁
歪を調整したりする目的のために添加することができる
ものであるが、その含有量はせいぜい10原子%以下であ
る。それは含有量が10原子%を越えると著しい飽和磁束
密度の低下を招くためであり、特に好ましい含有量は5
原子%以下である。
これらの中でRu,Rh,Pd,Os,Ir,Pr,Au,Cr,Al,Vからなる
群から選ばれる少くとも1種の元素を添加した場合は特
に表面に酸化物層が形成した場合、耐蝕性が良くなるた
め磁気ヘッド材として好適である。
本発明の合金において、C,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,Asから
なる群から選ばれた少なくとも1種の元素xを10原子%
以下含み得る。これらの元素は非晶質化に有効な元素で
あり、Si,Bと共に添加することにより合金の非晶質化を
助けると共に、磁歪やキュリー温度の調整に効果があ
る。
上記組成を有する本発明のFe基合金はまた組織の少な
くとも50%以上が微細な結晶粒からなる。
この結晶粒はbcc構造のα−Feを主体とするものでSi
やB等が固溶していると考えられる。この結晶粒は1000
Å以下と著しく小さな結晶粒径を有することを特徴と
し、合金組織中に均一に分布している。結晶粒の平均粒
径とは、各粒子の最大寸法を平均したものである。平均
粒径が1000Åを越えると良好な軟磁気特性が得られなく
なる。好ましい平均粒径は500Å以下であり、より好ま
しくは200Å以下であり、特に50〜200Åである。
合金組成のうち微細結晶粒以外の部分は主に非晶質で
ある。なお、微細結晶粒の割合が実質的に100%になっ
ても良い。
なお、N,O,S等の不可避的不純物については所望の特
性が劣化しない程度に含有していても本発明の合金組成
と同一とみなすことができるのではもちろんである。
酸化物層の圧差は通常50〜5000Åの範囲が望ましくこ
の範囲で強固の酸化物層が形成しやすい。
次に本発明のFe基合金の製造方法について説明する。
まず上記所定の組成の溶湯から、片ロール法、双ロー
ル法等の公知の液体急冷法によりリボン状の非晶質合金
を形成する。通常、片ロール法等により製造される非晶
質合金リボンの板厚は5〜100μm程度である。
この非晶質合金は結晶相を含んでいてもよいが、後の
熱処理により微細な結晶粒を均一に生成するためには非
晶質であるのが望ましい。液体急冷法により、熱処理を
経ずに本発明の合金を得ることも可能である。
非晶質リボンは熱処理の前に巻回、打抜、エッチング
等をして所定の形状に加工する。というのは、非晶質の
段階ではリボンは加工性が良いが、一旦、結晶化すると
加工性が著しく低下するからである。
熱処理は所定の形状に加工した非晶質合金リボンを通
常酸素が存在する雰囲気中において一定時間保持し行
う。熱処理温度及び時間は非晶質合金リボンからなる磁
心の形状、サイズ、組成等により異なるが、一般的に45
0〜700℃で5分から24時間程度が望ましい。熱処理温度
が450℃未満であると結晶化が起りにくく、熱処理に時
間がかかりすぎる。また、700℃より高いと粗大な結晶
粒が生成するおそれがあり、微細な結晶粒を均一に得る
ことができなくなる。また、熱処理時間については、5
分未満では加工した合金全体を均一な温度とすることが
困難であり、磁気特性がばらつきやすく、24時間より長
いと生産性が悪くなるだけでなく結晶粒の過剰な成長が
起こりやすい。好ましい熱処理条件は、実用性及び均一
な温度コントロール等を考慮して、500〜650℃で5分〜
6時間である。
熱処理雰囲気は大気中等の酸化性雰囲気が望ましい
が、不活性ガス中に酸素を含む雰囲気でも良い。冷却は
空冷や炉冷等により、適宜行うことができる。また、場
合によっては多段の熱処理を行うこともできる。
熱処理を磁場中で行うこともできる。磁場中熱処理に
より本合金に磁気異方性を生じさせることができる。
磁場は熱処理の間中かける必要はなく、合金のキュリ
ー温度Tcより低い温度のときに印加するだけで十分であ
る。磁場中熱処理の場合も熱処理を2段階以上で行うこ
ともできる。また、回転磁場中で熱処理を行うこともで
きる。
また、本発明のFe基合金スパッター法等の薄膜化技術
を用いて製造することも可能であり、薄膜磁気ヘッド等
も作製できる。また、回転液中防糸法やガラス被覆防糸
法等により細線状のものも作製できる。
また、キュビテーション法やアトマイズ法あるいは単
にロール法等により作製した薄帯を粉砕する等により粉
末状のものも製造することが可能である。
また、本発明合金は酸化性の雰囲気で非晶質合金を製
造し表面に酸化物を形成した後不活性ガス中で熱処理し
ても得られる。
[実施例] 以下、本発明を実施例に従って説明するが本発明はこ
れらに限定されるものではない。
実施例1 原子%でSi 13.5%,B 9%,Nb 3%,Cu 1%残部実質的
にFeからなる組成の合金溶湯を単ロール法によりArガス
中で急冷し厚さ18μm,幅5mmの非晶質合金薄帯を作製
し、真空中550℃に1時間保持する熱処理を行った。熱
処理後の合金は組織の大部分が粒径100Å程度の超微細
なbcc Fe固溶体結晶粒からなっていた。次にこの合金表
面をオージェ電子分光装置により分析した。得られた結
果を第1図(a),(b)に示す。自由凝固面側は46
Å,ロール接触面側は42Å酸素が含まれており酸化物相
は50Å未満の厚さであった。
次に前記非晶質合金薄帯を、酸素が5%,窒素が約95
%含まれたガス雰囲気中で550℃に一時間保持する熱処
理を行った。熱処理後の合金は組織の大部分が粒径100
Å程度の超微細なbcc Fe固溶体結晶粒からなっていた。
次にこの合金表面をオージェ電子分光装置により分析し
た。
得られた結果を第2図(a),(b)に示す。
自由凝固面側230Å,ロール接触面側は150Å酸素が含
まれており表面の酸化物層の厚さは50Å以上あることが
確認された。
次にこの2つの熱処理を行った合金を水中に1日間入
れ耐蝕性を検討した。真空中で熱処理した合金は錆が発
生したのに対し、酸素Oが存在する雰囲気で熱処理し表
面に50Å以上厚さの酸化物層を形成した本発明合金反ほ
とんど錆が発生しておらず良好な耐蝕性を示した。
実施例2 原子%でCu 1%,Nb 10%,B 9%,残部実質的にFeから
なる組成の合金溶湯を単ロール法によりHeガス中で急冷
し厚さ15μm,幅5mmの非晶質合金薄帯を作製した。
次にこの合金薄帯を窒素70%,酸素30%の混合ガス中
で590℃に1時間保持し、室温まで5℃/minの冷却速度
で冷却した。熱処理後の合金内部のミクロ組織は50Å前
後の超微細な結晶が組織のほとんどを占めていた。次に
この合金薄帯の表面をオージェ電子分光装置により分析
した。得られた結果を第3図に示す。
自由凝固面側は880Å,ロール接触面側は1380Åの厚
さまで酸素Oが含存在しており、かなり厚い酸化物層が
形成されていることが確認された。この酸化物はNb,Si,
Fe等の酸化物であると考えられる。
次にこの合金を水中に3日間入れ耐蝕性を検討した。
水素中で熱処理した合金は錆が発生したのに対し、表面
に酸化物層を形成した本発明合金はほとんど錆が発生し
ておらず良好な耐蝕性を示した。
実施例3 原子%でCu 1%,Nb 10%,B 9%,残部実質的にFeから
なる組成の合金溶湯を単ロール法により、酸化性雰囲気
である大気中で急冷し、厚さ15μm,幅5mmの非晶質合金
薄帯を作製した。
次にこの合金薄帯をArガス雰囲気中で590℃に1時間
保持し、室温まで5℃/minの冷却速度で冷却した。熱処
理後の合金内部のミクロ組織は実施例2と同様であっ
た。次にこの合金表面をオージェ電子分光装置により分
析した。得られた結果を第4図に示す。
自由凝固面側は285Å,ロール接触面側は315Åの厚さ
まで酸素Oが存在しており、実施例2と同様かなり厚い
酸化物層が形成されていることが確認された。
次にこの合金を水中に3日間入れ耐蝕性を検討した。
本発明合金はほとんど錆が発生しておらず良好な耐蝕性
を示した。
実施例4 原子%でCu 1%,Nb 3%,Si 8%,B 9%,残部実質的に
Feからなる組成の合金溶湯を単ロール法により、酸化性
雰囲気である大気中で急冷し、厚さ15μm,幅5mmの非晶
質合金薄帯を作製した。
次にこの合金薄帯をArガス雰囲気中及び窒素ガスと酸
素ガス(5%)を混合したガス雰囲気中で550℃に1時
間熱処理し室温まで冷却し、オージェ電子分光装置によ
り表面分析を行った。
Arガス雰囲気中で熱処理した場合を第5図、酸素ガス
が存在する雰囲気で熱処理した場合を第6図に示す。
酸素を混在させた雰囲気で熱処理した場合は著しく酸
化物層が厚くなっていることがわかる。
高純度のArガス中で熱処理した場合、酸化物層が50Å
未満であり、合金を水中に入れ耐蝕性を検討した結果、
錆が発生し、耐蝕性は酸化層を厚く形成したものより劣
っていた。
実施例5 第1表に示す組成の本発明合金薄帯を作製し、水道吸
に入れ耐蝕制を検討した。得られた結果を第1表に示
す。
本発明合金の耐蝕性は酸化物層の厚さが薄い合金より
耐蝕性に優れている。
[発明の効果] 本発明によれば耐蝕性に優れた超微細結晶Fe基合金及
びその製法を提供できるためその効果は著しいものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第5図は比較のため示した酸化物層の薄い合
金のオージェ電子分光装置により分析した表面の厚さ方
向の分析結果を示した図、第2図,第3図,第4図及び
第6図は本発明合金のオージェ電子分光装置により分析
した表面の厚さ方向の分析結果を示した図である。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cuを0.1〜10原子%、M′を0.1〜30原子%
    (但し、M′はNb,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群から
    選ばれた少なくとも1種の元素)、Bを25原子%以下、
    及び残部Feからなる組成を有し、組織の少なくとも50%
    が微細な結晶粒からなり、各結晶粒の最大寸法で測定し
    た粒径の平均が1000Å以下である超微細結晶Fe基合金に
    おいて、合金表面に50Å以上の厚さの酸化物層が形成さ
    れていることを特徴とする耐蝕性に優れた超微細結晶Fe
    基合金。
  2. 【請求項2】Siを30原子%以下含有し、かつSiとBの合
    計は5〜30原子%であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の耐蝕性に優れた超微細結晶Fe基合金。
  3. 【請求項3】10原子%以下のM″(但しM″は、V,Cr,M
    n,Al,白金属元素,Sc,Y,希土類元素,Au,Zn,Sn,Reからな
    る群から選ばれた少なくとも1種の元素)を含有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項のい
    ずれかに記載の耐蝕性に優れた超微細結晶Fe基合金。
  4. 【請求項4】10原子%以下のX(但しXはC,Ge,P,Ga,S
    b,In,Be,Asからなる群から選ばれた少なくとも1種の元
    素)を含有することを特徴とする、特許請求の範囲第1
    項乃至第3項のいずれか1項に記載の耐蝕性に優れた超
    微細結晶Fe基合金。
  5. 【請求項5】FeをFe1-aMa(但し、MはCo及び/又はNi
    であり、0<a≦0.5を満たす。)に置換したことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか1
    項に記載の耐蝕性に優れた超微細結晶Fe基合金。
  6. 【請求項6】微細な結晶粒を有する組織の残部が非晶質
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第5
    項の何れか1項に記載の耐蝕性に優れた超微細結晶Fe基
    合金。
  7. 【請求項7】一般式: (Fe1-aMa100−x−y−z−α−β−γCuxSiyBzM′
    αM″βγ(原子%) (但し、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,Z
    r,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
    の元素、M″はV,Cr,Mn,Al,白金属元素,Sc,Y,希土類元
    素,Au,Zn,Sn,Reからなる群から選ばれた少なくとも1種
    の元素、XはC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,Asからなる群から選
    ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,z,α,β及
    びγはそれぞれ0≦a≦0.5,0.1≦x≦10,0≦y≦30,0
    ≦z≦25,5≦y+z≦30,0.1≦α≦30,0≦β≦10及び0
    ≦γ≦10を満たす。) により表される組成の非晶質合金を、酸素が存在する雰
    囲気で組織の少なくとも50%が微細な結晶粒となるよう
    に熱処理する工程を含むことを特徴とするFe基合金の製
    法。
  8. 【請求項8】一般式: (Fe1-aMa100−x−y−z−α−β−γCuxSiyBzM′
    αM″βγ(原子%) (但し、MはCo及び/又はNiであり、M′はNb,W,Ta,Z
    r,Hf,Ti及びMoからなる群から選ばれた少なくとも1種
    の元素、M″はV,Cr,Mn,Al,白金属元素,Sc,Y,希土類元
    素,Au,Zn,Sn,Reからなる群から選ばれた少なくとも1種
    の元素、XはC,Ge,P,Ga,Sb,In,Be,Asからなる群から選
    ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,z,α,β及
    びγはそれぞれ0≦a≦0.5,0.1≦x≦10,0≦y≦30,0
    ≦z≦25,5≦y+z≦30,0.1≦α≦30,0≦β≦10及び0
    ≦γ≦10を満たす。) により表される組成の非晶質合金を、酸化性雰囲気で作
    製し、表面に酸化物層を形成後、組織の少なくとも50%
    が微細な結晶粒となるように熱処理する工程を含むこと
    を特徴とするFe基合金の製法。
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