JP2710743B2 - リンスコンディショナー - Google Patents

リンスコンディショナー

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JP2710743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はすすぎの間に直接洗浄液
に放出される柔軟化のまたは静電気防止性の成分を含む
リンスコンディショナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、織物のコンディショニングは織物
の洗浄並びにすすぎの過程のすすぎの段階の間、また
は、織物のタンブラー乾燥の間に行われていた。ほとん
どの場合、リンスコンディショニングはすすぎ液にリン
スコンディショニング剤の分散液を加えることにより行
われてきた。伝統的に、そして消費者が水性分散液とし
て使えるように用意するために、分散液を供給してき
た。より最近、環境への配慮及び消費者の便宜を図るた
めに、少量で使うように、あるいは使う前に予備希釈液
をつくるために水と混ぜて使うように、濃縮した水性分
散剤が売られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】EP 234082に
おいてリンスコンディショナーを固形の固まりとして供
給することが提案されている。この取り組みでは、固ま
りは特別な拘束を受けての使用を要求され、更に、洗濯
機の構造はスプレーシステムを使って固まりを溶かし分
配することができるよう変更することが要求された。
【0004】粒状もしくは粉末の織物柔軟剤を供給する
ことが種々提案されてきた。EP111074は典型的
であり、柔軟剤の担体にシリカを使っている。シリカの
ような担体を使うことの欠点は、担体により製品がかさ
高くなること及び、担体は粉末を粉末洗剤に含まれてい
るであろう他の成分と相溶させること以上の機能を果た
さないことである。
【0005】WO 92/18593にはノニオニック
織物柔軟剤及び一本の長いアルキル鎖のカチオニック原
料を含む粒状の織物柔軟化組成物についての記載があ
る。その明細書では効果的なカチオニック柔軟化化合物
を粒状で使うと分散性能に乏しいと開示している。
【0006】これらの理由により、環境に対してあるい
は輸送費削減に対しての明白な利点があるにもかかわら
ず水なしの粉末リンスコンディショナーは発売されてい
ない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、a)式
【0008】
【化4】
【0009】[式中、各R1 基はC1-4 アルキル、ヒド
ロキシアルキル又はC2 〜C4 アルケニル基の中から独
立に選ばれたものであり、各R2 基はC2-27のアルキル
もしくはアルケニル基の中から独立に選ばれたものであ
り、nは0〜5の整数である]の水不溶性カチオニック
活性剤と、b)ノニオニック分散剤から成る粉末リンス
コンディショナーを与える。
【0010】本発明はまた、式
【0011】
【化5】
【0012】[式中、各R基はC1−4アルキル、ヒ
ドロキシアルキル又はC〜Cアルケニル基の中から
独立に選ばれたものであり、各R基はC2−27アル
キルもしくはアルケニル基の中から独立に選ばれたもの
であり、nは0〜5の整数である]の水不溶性カチオニ
ック活性剤とノニオニック分散剤を含む粉末リンスコン
ディショナーのすすいだ洗濯物への直接使用についても
記述している。
【0013】本発明は更に、組成物を洗濯物のすすぎ液
に直接加えることによる粒状のリンスコンディショナー
の放出方法を含み、前記リンスコンディショナーは式
【0014】
【化6】
【0015】[式中、各R基はC1−4アルキル、ヒ
ドロキシアルキル又はC〜Cアルケニル基の中から
独立に選ばれたものであり、各R基はC2−27アル
キル又はアルケニル基の中から独立に選ばれたものであ
り、nは0〜5の整数である]を有する水不溶性カチオ
ニック活性剤とノニオニック分散剤を含む。
【0016】好ましくは本発明の粉末のリンスコンディ
ショナーは手洗いのまたは2槽式のもしくはトップロー
ダー式の洗濯機を使ってのすすぎの際に、これらのすす
ぎ法で織物コンディショナーを最終すすぎ段階で手動で
投与することができるように使うべきである。
【0017】すすぎ水の温度が10℃以上、好ましくは
20℃以上であることが、よく溶かすために有効であ
る。しかし、許容できる程度の柔軟化は、10℃以下で
も達成される。
【0018】好ましくは、カチオニック活性剤は粉末の
40重量%以上で、粉末の95重量%以下である。
【0019】粉末は20%までの量の活性助剤を含んで
も良い。好ましくは活性助剤は脂肪酸である。
【0020】好ましくは、約1重量%から約15重量%
の脂肪酸が組成物中に存在すると柔軟化は促進される。
理想的には、カチオニック活性剤:脂肪酸の比は、6:
1以上である。より好ましくは、カチオニック活性剤:
脂肪酸の比は、12:1である。
【0021】ノニオニック活性剤は組成物中で柔軟化も
促進しているが分散助剤として存在しており、好ましく
は、ノニオニック活性剤はアルコールエトキシレート、
さらに好ましくは長鎖のアルコールエトキシレートから
なる群の中から選ばれる。好ましくはノニオニック分散
剤の量は5重量%と20重量%の間である。
【0022】都合のいいことには粉末は、流動助剤およ
び香料、消泡剤、防腐剤、染料などリンスコンディショ
ナー中に一般に見られる他の成分を含んでもよい。
【0023】四級アンモニウム塩材料に生分解性があれ
ば、環境的な理由で都合がよい。
【0024】好ましい四級アンモニウム塩材料は、1−
トリメチルアンモニウム−2,3−ジ硬化タローオイル
オキシプロパンクロリド(HT TAMPC)であり、
その製造法は、例えばUS 4,137,180(Le
ver Brothers)に記載してある。好ましく
は、これらの材料はUS 4,137,180に記載さ
れている例えば1−タローオイルオキシ,2−ヒドロキ
シトリメチルアンモニウムプロパンクロリドのような相
当するモノエステルを少量含む。
【0025】組成物は更に脂肪酸活性助剤を含んでもよ
く、硬化タロー脂肪酸を含んでもよい。しかしながら、
織物の洗濯およびすすぎの過程の洗濯の早い部分から持
ち越されたアニオニック活性剤が存在する場合は柔軟化
性能の低下を最小限にするために脂肪酸の量は可能な限
り少なく、好ましくは15%以下に保つべきである。
【0026】
【実施例】本発明を非限定的な実施例を用いて更に説明
する。
【0027】実施例1、A 後述する組成の粉末は成分を一緒に溶かし、その混合物
を再凝固させ、その後に粒の大きさが150〜250μ
の間であるように粉砕し製造した。
【0028】
【表1】
【0029】Genapol C−100 ノニオニッ
ク はその生分解性から選んだ。微粒シリカは流動助剤
として加えた。
【0030】実施例1を“Myoshi stick”
として知られている市販の粒状リンス製品(例A)とく
らべた。例Aの処方を以下に示す。
【0031】
【表2】
【0032】各製品の活性剤の量が同じであるように活
性剤を織物の重さの0.1%に調節し投与した。
【0033】この組成物は試験布の最終すすぎに、以下
の試験条件で使われた。
【0034】試験 i) 洗濯物はテリータオルとポリエステル綿の(重さで)5
0/50混合物から成る。2.4dm3 の4°FH水
(1°FH=CaCO3 として10ppm即ち10
-4M)をバケツに入れ7.2gの南アフリカ製の粉末洗
剤(3.0g粉末洗剤/1リットルの水)を加えかきま
ぜた。80gのテリータオル(6モニター、8、7.5
×7.5cm)と80gのポリエステル綿をバケツに加
えた。布を20分間浸し、5分間手でかきまぜた。布を
バケツから取り出し絞って過剰の水を除いた。布を再
び、2.4dm3 のきれいな(洗剤が加えられていな
い)水の入ったバケツに戻し、手でさらに2分間かきま
ぜてすすいだ。布を取り出し手で絞りすすぎの操作をき
れいな水で繰り返した。適切なリンス処理剤を3回目の
すすぎ段階で布の1番上から加えた。布を更に2分間リ
ンス剤中でかきまぜ、その後、1度より強く絞り、最後
に一晩もの干しで乾燥した。
【0035】試験 ii) 液体:布は5:1であった。洗浄方法は以下の例外を除
いて前記の試験 i)の方法に同じである:240gの
テリータオル(8モニター、7.5×7.5cm)並び
に、240gのポリエステルが洗濯物として使われた。
【0036】試験 iii) 洗濯物は綿のテリータオルと綿のシーツの50/50混
合物2kgであった。洗濯物を日本製の2槽式洗濯機に
入れ、5分間25℃の水で日本製の市販の粉末洗剤
(3.0g/リットル)を使って洗濯した。その後洗濯
物を注水すすぎし、適切なリンス処理を5分間行った。
洗濯物を遠心脱水し、最後に一晩もの干しで乾燥した。
【0037】柔軟化の評価 柔軟化の得点を評価した。4人の専門のパネラーが総当
たり方式を使って1対1の比較試験記録を行った。各パ
ネラーは4組の試験布を評価した。各試験布の組は、各
試験系で評価を受けた1枚の布を含む。パネラーに評価
の中でより柔らかい布を選ぶよう指示した。“違いがな
い”という投票は許さなかった。柔軟剤の得点を“分散
分析”の手法により計算した。高い数値は高い柔軟性を
示す。
【0038】各試験方法の柔軟化の得点を表3に示す。
この試験では高い点は布がより柔らかいことを示す。
【0039】
【表3】
【0040】HT TMAPCを含む処方はArqua
d 2HTを含む処方よりも明確に、柔軟化性能がよ
い。
【0041】実施例B,C及び2 3.92g(0.007mol)のGenapol C
−100(Hoechstより)、4.75gの香料
(LFU 384P QUESTより)さらに5.00
gの微粒シリカ(Crosfieldsより)から成る
基本組成物を準備した。これに、0.14molの後述
の活性剤を加えた。
【0042】例B、Tetranyl AHT(商標)
(85%活性剤130.45g) 例C、Adogen 442−100P(商標)(83
%活性剤80.50g) 例2、HT TMAPC(85%活性剤117g)
【0043】例B、Cおよび2の柔軟化性能は、室温で
0.001%(重量パーセント濃度)のアルキルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム(ABS)を含む1リットルの
水道水に0.11gの柔軟化活性組成物を加えてターゴ
トメーターを用いて評価した。ABSはアニオニック洗
剤の主洗浄からの残留を模擬するために加えた。4枚の
テリータオル(20cm×20cm、総重量50g)を
ターゴトメーター槽に加えた。布は5分間80rpmで
処理し、遠心脱水し過剰な液体を除き、一晩もの干しで
乾燥した。
【0044】
【0045】織物の柔軟化は、4人の専門のパネラーの
総当たりの1対1の比較試験記録を使って評価した。各
パネラーは、4組の試験布を評価した。試験布の各組は
各試験系で評価を受けた1枚の布を含む。パネラーに評
価の中で各組のより柔らかい布を選ぶよう指示した。
“違いがない”という投票は許さなかった。柔らかさの
得点を“分散分析”の手法で計算した。高い値はより柔
らかいことを意味する。表4は柔らかさの得点を示す。
【0046】
【表4】
【0047】好みの得点が高くなると、標準得点は低く
なり、布はより柔らかい。
【0048】表4にHT TMAPCを含む粉末の組成
物は他のカチオニック柔軟化成分を含むものに比べてよ
り良い柔軟化を与えることが示されている。
【0049】実施例3
【0050】
【表5】
【0051】HT TMAPC、脂肪酸、及びIPAは
連続的な固まりとしてHoechstより供給された。
【0052】実施例3の粉末は表5に示した初期組成を
有している。その粉末は乾燥混合過程を使って製造され
る。乾燥混合過程は各成分の混合と2〜5分間の粉砕を
含む。 粉末はふるいにかけられ、150〜250μm
の粒のみふるい分けられる。
【0053】粉末の柔軟化性能を実施例1に対してと同
じ試験方法で試験した。その結果を表6に示す。
【0054】
【表6】
【0055】水は柔軟化得点8を与えることが予測され
る。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)式 【化1】 [式中、各基R1 はC1-4 アルキル、ヒドロキシアルキ
    ル又はC2 〜C4 アルケニル基の中から独立に選ばれた
    ものであり、各基R2 はC2-27アルキルもしくはアルケ
    ニル基の中から独立に選ばれたものであり、nは0〜5
    の整数である]を有する水不溶性カチオニック活性剤
    と、 b)ノニオニック分散剤から成る粉末リンスコンディシ
    ョナー。
  2. 【請求項2】 前記ノニオニック分散剤は長鎖のアルコ
    ールエトキシレートである請求項1に記載のリンスコン
    ディショナー。
  3. 【請求項3】 前記水不溶性カチオニック活性剤が1−
    トリメチルアンモニウム−2,3−ジ硬化タローオイル
    オキシプロパンクロリドである請求項1または請求項2
    に記載のリンスコンディショナー。
  4. 【請求項4】 カチオニック活性剤が粉末中40重量%
    以上含まれる請求項1〜3のいずれかに記載のリンスコ
    ンディショナー。
  5. 【請求項5】 ノニオニック分散剤の量が1重量%と2
    0重量%の間である請求項1〜4のいずれかに記載のリ
    ンスコンディショナー。
  6. 【請求項6】 更に、1重量%と15重量%の間の量の
    脂肪酸を含む請求項1〜5のいずれかに記載のリンスコ
    ンディショナー。
  7. 【請求項7】 すすいだ洗濯物に直接使用される式 【化1】 [式中、各R基はC1−4アルキル、ヒドロキシアル
    キル又はC〜Cアルケニル基の中から独立に選ばれ
    たものであり、各R基はC2−27アルキルもしくは
    アルケニル基の中から独立に選ばれたものであり、nは
    0〜5の整数である]の水不溶性カチオニック活性剤
    ノニオニック分散剤を含む粉末リンスコンディショナー
    の使用。
  8. 【請求項8】 組成物を直接洗濯物のすすぎ液に加える
    粉末の式 【化2】 [式中、各R基はC1−4アルキル、ヒドロキシアル
    キル又はC〜Cアルケニル基の中から独立に選ばれ
    たものであり、各R基はC2−27アルキルもしくは
    アルケニル基の中から独立に選ばれたものであり、nは
    0〜5の整数である]の水不溶性カチオニック活性剤
    ノニオニック分散剤を含む粉末リンスコンディショナー
    の放出方法。
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