JP2710633B2 - 心臓疾患治療剤 - Google Patents
心臓疾患治療剤Info
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- JP2710633B2 JP2710633B2 JP21200288A JP21200288A JP2710633B2 JP 2710633 B2 JP2710633 B2 JP 2710633B2 JP 21200288 A JP21200288 A JP 21200288A JP 21200288 A JP21200288 A JP 21200288A JP 2710633 B2 JP2710633 B2 JP 2710633B2
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- Japan
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- heart disease
- compound
- disease treatment
- physiologically acceptable
- heart
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、2−フェニル−1,2−ベンゾイソセレナゾ
ール−3(2H)−オン(以下、化合物Aと称す)又はそ
の生理学的許容塩を有効成分とする心臓疾患の予防及び
治療剤に関する。
ール−3(2H)−オン(以下、化合物Aと称す)又はそ
の生理学的許容塩を有効成分とする心臓疾患の予防及び
治療剤に関する。
<従来の技術> 従来の心臓疾患用剤としては、カルシウムブロッカ
ー、β−ブロッカー、冠血管拡張剤、強心剤等があげら
れる。しかしながら、これらの薬剤は未だ臨床的に充分
満足できるものだはない。
ー、β−ブロッカー、冠血管拡張剤、強心剤等があげら
れる。しかしながら、これらの薬剤は未だ臨床的に充分
満足できるものだはない。
化合物Aはグルタチオンペルオキシダーゼ様抗酸化作
用及び抗炎症作用を有することが知られている(バイオ
ケミカル ファーマコロジーVo133,No20,3235〜3239及
び3241〜3245(1984))。しかしながら、かかる作用は
心臓疾患の治療及び予防効果と関連性を有するものでは
ない。
用及び抗炎症作用を有することが知られている(バイオ
ケミカル ファーマコロジーVo133,No20,3235〜3239及
び3241〜3245(1984))。しかしながら、かかる作用は
心臓疾患の治療及び予防効果と関連性を有するものでは
ない。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明者等は、新規な心臓疾患の治療剤を見い出すべ
く鋭意検討した結果、本発明を完成した。
く鋭意検討した結果、本発明を完成した。
<発明の構成> 本発明は、化合物A又はその生理学的許容塩を有効成
分とする心臓疾患の予防及び治療剤に関する。
分とする心臓疾患の予防及び治療剤に関する。
本発明にかかわる心臓疾患としては、心筋梗塞、不整
脈、心不全、狭心症等をあげることができ、中でも好ま
しい治療効果を期待しうるものとして心筋梗塞、心不
全、不整脈等をあげることができる。
脈、心不全、狭心症等をあげることができ、中でも好ま
しい治療効果を期待しうるものとして心筋梗塞、心不
全、不整脈等をあげることができる。
化合物A又はその生理学的許容塩を含有する製剤とし
ては、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤等をあげること
ができる。これらの製剤は化合物A又はその生理学的許
容塩を滑沢剤、崩壊剤、結合剤、賦形剤等の添加剤と共
に公知の製剤技術を用いることにより製造することがで
きる。製剤の具体的処方例を以下に示す。
ては、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤等をあげること
ができる。これらの製剤は化合物A又はその生理学的許
容塩を滑沢剤、崩壊剤、結合剤、賦形剤等の添加剤と共
に公知の製剤技術を用いることにより製造することがで
きる。製剤の具体的処方例を以下に示す。
錠 剤 化合物A 50mg カルボキシメチルセルロース 25mg でんぷん 5mg 結晶セルロース 40mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 計 122mg 化合物A又はその生理学的許容塩は通常経口又は非経
口投与され、その投与量は通常成人1人当り経口投与の
場合100〜2000mg/日、好ましくは200〜1000mg/日であ
り、患者の症状に応じて適宜増減すればよい。
口投与され、その投与量は通常成人1人当り経口投与の
場合100〜2000mg/日、好ましくは200〜1000mg/日であ
り、患者の症状に応じて適宜増減すればよい。
化合物Aの毒性は、マウス及びラットに経口又は腹腔
内投与して検討した結果、下記LD50(mg/kg)値で示さ
れるように極めて低毒性のものであり、又高用量投与時
の所見としても副作用的に問題となるものは認められな
かった。
内投与して検討した結果、下記LD50(mg/kg)値で示さ
れるように極めて低毒性のものであり、又高用量投与時
の所見としても副作用的に問題となるものは認められな
かった。
<発明の効果> 化合物Aは、心臓疾患の実験モデル例えば、心筋梗塞
モデル、心不全モデル、不整脈モデル等において優れた
心機能改善作用、心筋壊死改善作用等を示した。従っ
て、化合物A又はその生理学的許容塩は心臓疾患の予防
及び治療剤として優れたものである。
モデル、心不全モデル、不整脈モデル等において優れた
心機能改善作用、心筋壊死改善作用等を示した。従っ
て、化合物A又はその生理学的許容塩は心臓疾患の予防
及び治療剤として優れたものである。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
れに限定されるものではない。
実施例 Slc:SD系雄性ラット(8週令、体重215〜230g)をウ
レタン、α−クロフロースにて麻酔し、人工呼吸下に開
胸した。冠動脈を絹糸で結紮して心筋梗塞モデルを作製
した。冠動脈結紮3時間後に結紮を解除して閉胸し、そ
の2日後の心筋壊死の程度と心機能を観察した。本モデ
ルに対して、冠動脈結紮1時間前、結紮解除2時間後、
及び結紮解除1日後に化合物Aを0.5%カルボキシメチ
ルセルロース懸濁剤として100mg/kgの投与量で経口投与
した。病態対象群には0.5%カルボキシメチルセルロー
ス液のみを経口投与した。更に、無処置動物も対象(無
処置群)とした。
レタン、α−クロフロースにて麻酔し、人工呼吸下に開
胸した。冠動脈を絹糸で結紮して心筋梗塞モデルを作製
した。冠動脈結紮3時間後に結紮を解除して閉胸し、そ
の2日後の心筋壊死の程度と心機能を観察した。本モデ
ルに対して、冠動脈結紮1時間前、結紮解除2時間後、
及び結紮解除1日後に化合物Aを0.5%カルボキシメチ
ルセルロース懸濁剤として100mg/kgの投与量で経口投与
した。病態対象群には0.5%カルボキシメチルセルロー
ス液のみを経口投与した。更に、無処置動物も対象(無
処置群)とした。
心機能については頚動脈よりポリエチレン製カテーテ
ルを左心室内に挿入して左心室内圧・次微分/左心室内
圧を測定した。
ルを左心室内に挿入して左心室内圧・次微分/左心室内
圧を測定した。
又、心筋壊死は、心機能測定後に心臓を摘出して潅流
し、トリフェニルテトラゾリウムで染色して非染色部位
の面積として算出した。
し、トリフェニルテトラゾリウムで染色して非染色部位
の面積として算出した。
更に、冠動脈結紮解除2日後に採血して血清中のクレ
アチンホスホキナーゼ含量を測定し、これも心筋壊死の
指標とした。
アチンホスホキナーゼ含量を測定し、これも心筋壊死の
指標とした。
心機能に関しては、病態対照群では無処置群に比べ61
%の低下が観察されたが、化合物Aを投与することによ
りその低下分に対し38%の回復が観察された。
%の低下が観察されたが、化合物Aを投与することによ
りその低下分に対し38%の回復が観察された。
又、心筋壊死面積については、化合物Aを投与した群
では病態対照群に対し28%の減少が観察された。更に、
血清クレアチンホスホキナーゼ含量については、化合物
Aを投与した群では病態対照群に対し46%の減少が観察
された。
では病態対照群に対し28%の減少が観察された。更に、
血清クレアチンホスホキナーゼ含量については、化合物
Aを投与した群では病態対照群に対し46%の減少が観察
された。
以上のことから、化合物Aは心臓疾患の代表的モデル
である心筋梗塞モデルにおいて、心機能改善効果、心筋
壊死改善効果を示すことが確認された。
である心筋梗塞モデルにおいて、心機能改善効果、心筋
壊死改善効果を示すことが確認された。
Claims (1)
- 【請求項1】2−フェニル−1,2−ベンゾイソセレナゾ
ール−3(2H)−オン又はその生理学的許容塩を有効成
分とする心臓疾患の予防及び治療剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21200288A JP2710633B2 (ja) | 1987-08-28 | 1988-08-26 | 心臓疾患治療剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-214789 | 1987-08-28 | ||
JP21478987 | 1987-08-28 | ||
JP21200288A JP2710633B2 (ja) | 1987-08-28 | 1988-08-26 | 心臓疾患治療剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01131114A JPH01131114A (ja) | 1989-05-24 |
JP2710633B2 true JP2710633B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=26518959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21200288A Expired - Fee Related JP2710633B2 (ja) | 1987-08-28 | 1988-08-26 | 心臓疾患治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2710633B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE150964T1 (de) * | 1992-01-17 | 1997-04-15 | Daiichi Seiyaku Co | Restenosehemmer nach perkutaner koronarer arterioplastie |
WO1996033712A1 (fr) * | 1995-04-25 | 1996-10-31 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | Remede pour lutter contre le syndrome de l'immunodeficience acquise |
JP2000016935A (ja) | 1998-07-01 | 2000-01-18 | Dai Ichi Seiyaku Co Ltd | シクロオキシゲナーゼ阻害剤 |
AU3457300A (en) | 1999-03-31 | 2000-10-16 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | Substrates for thioredoxin reductase |
US10058542B1 (en) | 2014-09-12 | 2018-08-28 | Thioredoxin Systems Ab | Composition comprising selenazol or thiazolone derivatives and silver and method of treatment therewith |
-
1988
- 1988-08-26 JP JP21200288A patent/JP2710633B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01131114A (ja) | 1989-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |