JP2707793B2 - 薄膜の形成方法、液晶装置用カラーフィルターおよび液晶装置 - Google Patents

薄膜の形成方法、液晶装置用カラーフィルターおよび液晶装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の薄膜の形成方法はエレクトロニクスデバイ
ス、オプトエレクトロニクスデバイス、およびバイオデ
バイスなどの利用分野が期待できる。
〔従来の技術〕
電気化学的方法により水に不溶性の物質の薄膜を形成
する方法が佐治等(J.Am.Chem.Soc.,109,5881(1987)
など)によりミセル電解法として紹介されている。我々
はこの方法を発展させ、様々な応用を見い出している。
中でも有機顔料については多種の材料について成膜可
能であることを見出し、その応用の一つとして、ディス
プレイ装置用のカラーフィルターの新しい作成方法を発
明した(特願昭63−175610)。
このカラーフィルターはITOなどの透明電極上に有機
顔料膜を形成したものである。このカラーフィルターを
液晶ディスプレイ用として用いる場合次のような問題が
あった。
すなわち、我々の発明によるカラーフィルターは、顔
料膜形成に用いた透明電極をそのまま、液晶駆動電極と
して用いると極めてコストメリットの高いものである。
ところが、この場合には、透明電極と液晶間に抵抗率の
高い顔料膜が介在することにより、その顔料膜により印
加電圧のロスが生じ液晶駆動性を低下させてしまうとい
う問題があった。特に単純マトリクスタイプの高デュー
ティー駆動液晶パネルに適用した場合、この問題が顕著
となった。従って、このような問題に対し顔料膜を導電
化もしくは低抵抗下する技術の開発が望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のようにミセル電解法を用いて成膜する機能膜の
応用において、顔料膜については、導電性がないことに
よる問題が生じた。そこで本発明はこのような問題点を
解決するためのもので、その目的とするところは、ミセ
ル電解法による有機顔料膜を導電化もしくは低抵抗化す
る方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の薄膜の形成方法は,導電性を有し水に不溶性
の有機微粒子と,水に不溶性の有機顔料微粒子と,界面
活性剤とを少なくとも有するミセル水溶液を電解して,
電極上に前記有機微粒子と前記有機顔料微粒子とを共析
させて導電性を有する薄膜を形成したことを特徴とす
る。
本発明の液晶装置用カラーフィルターは,基板に形成
された透明電極上にミセル水溶液の電解酸化によって析
出した色素膜を有する液晶装置用カラーフィルターであ
って,前記色素膜は,ミセルの電解酸化によって析出し
た有機顔料微粒子と,該有機顔料微粒子と同時に析出し
た導電性を有する有機微粒子とからなることを特徴とす
る。
本発明の液晶装置は,基板に形成された液晶駆動用の
透明電極上にミセル水溶液の電解酸化によって析出した
色素膜を有する液晶装置用カラーフィルターを具備する
液晶装置であって,前記色素膜は,ミセルの電解酸化に
よって析出した有機顔料微粒子と,該有機顔料微粒子と
同時に析出した導電性を有する有機微粒子とからなるこ
とを特徴とする 有機導電性物質微粒子としては、電解合成できるポリ
ピロール及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導
体、ポリアニリン及びその誘導体などを微粒子化したも
のや化学重合によるポリアセチレンなどを微粒子化した
ものを用いることができる。
〔実施例〕
(実施例1) 導電性を有する赤色の顔料膜を形成する目的で有機顔
料としては、赤色であるアントラキノン系顔料(チバガ
イギー社製、クロモフタールA3B)を用いた。有機導電
性物質としては、ポリピロールを用いた。ポリピロール
はITO電極上で電解合成した後乾燥して粉砕により微粒
子化した。
これらの微粒子材料を用いて次の手順で電解液を作成
した。
1.純水500ml中に支持電解質として硫酸リチウムを5.24g
溶解し、続いてレドックス反応性を有する界面活性剤と
して疎水性末端基にフェロセンを導入した同仁化学製フ
ェロセニルPEGを1g溶解し、そのミセル水溶液を作成し
た。
2.上記ミセル水溶液中に前述したアントラキノン系顔料
3gとポリピロール粉末1gを投入し、超音波分散法により
コロイド分散した。
3.この分散液を2時間静置した後、その上澄み液を分散
し電解液とした。
成膜基板としてITO膜を形成したガラス基板を用い
た。この基板をアノードとし、カリードとしてPt板を用
い+0.6V(us.SCE)で30分間電解を行なった。
この操作により赤色顔料とポリピロールの共析した薄
膜が1.0μmの膜厚で得られた。
抵抗率を測定したところ1×106Ωcmであった。
比較サンプルとしてポリピロールを含まない赤色顔料
のみの膜を成膜し、抵抗率を測定したところ1×1010Ω
cmであった。すなわち本発明により顔料膜の抵抗率が大
幅に低減されたことが確認できた。
さらに本実施例の共析膜を用い液晶セルを作成し液晶
駆動性を確認したところ、大幅な改善が認められ、顔料
膜が介在しないセル構造の場合にほぼ近い液晶駆動性を
示した。
(実施例2) 緑色の顔料膜を形成する目的で有機顔料としてはフタ
ロシアニングリーン(BASF社製、パリオゲングリーンD9
140)を用い、実施例1と同様にしてポリピロールとの
共析膜を作成した。その結果本実施例においても実施例
1と同様の効果が得られた。
(実施例3) 青色の顔料膜を形成する目的で有機顔料としてはフタ
ロシアニンブルー(東洋インキ(株)製、ε型銅フタロ
シアニン)を用い、実施例1と同様にしてポリピロール
との共析膜を作成した。
その結果、本実施例においても実施例1と同様の効果
が得られた。
(実施例4) 実施例1、2、3で用いた電解液を用い、5インチ角
で、ITOを240本のストライプパターン状に形成したガラ
ス基板を用い、赤、緑、青のストライプパターンからな
るカラーフィルターを作成した。赤、緑、青の各顔料膜
ストライプパターンはそれぞれが交互に横ならびに繰り
返されるような配列になるようITOパターンを選択的に
通電し、赤、緑、青の順に電解成膜した。
このカラーフィルターを用い、STN(Super Twisted N
ematic)型の単体マトリクス液晶パネルを作成した。
赤、緑、青の各顔料膜はポリピロールを共析した結
果、色純度的には若干低下したものの、液晶駆動性に関
しては1/240の高デューティーでも十分な駆動性を発現
した。
(実施例5) 有機導電性物質として、電解合成し微粒子化したポリ
アニリンを用い、実施例1と同様に赤色の顔料膜を形成
した。その結果、実施例1とほぼ同様の結果が得られ
た。
〔発明の効果〕
以上のように本発明により、本来絶縁性の高い有機顔
料膜を大幅に低抵抗化することができ、液晶パネル用カ
ラーフィルターに適用した場合、その性能を向上させる
ことができた。
また、本発明はその応用として、有機顔料を電荷発生
層とする太陽電池や電子写真感光体の製造に適用するこ
とも可能であり、特にそれらにおいて電荷発生層のキャ
リア移動性に効果をもたらすと考えられる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性を有し水に不溶性の有機微粒子と,
    水に不溶性の有機顔料微粒子と,界面活性剤とを少なく
    とも有するミセル水溶液を電解して,電極上に前記有機
    微粒子と前記有機顔料微粒子とを共析させて導電性を有
    する薄膜を形成したことを特徴とする薄膜の形成方法。
  2. 【請求項2】基板に形成された透明電極上にミセル水溶
    液の電解酸化によって析出した色素膜を有する液晶装置
    用カラーフィルターであって, 前記色素膜は,ミセルの電解酸化によって析出した有機
    顔料微粒子と,該有機顔料微粒子と同時に析出した導電
    性を有する有機微粒子とからなることを特徴とする液晶
    装置用カラーフィルター。
  3. 【請求項3】基板に形成された液晶駆動用の透明電極上
    にミセル水溶液の電解酸化によって析出した色素膜を有
    する液晶装置用カラーフィルターを具備する液晶装置で
    あって, 前記色素膜は,ミセルの電解酸化によって析出した有機
    顔料微粒子と,該有機顔料微粒子と同時に析出した導電
    性を有する有機微粒子とからなることを特徴とする液晶
    装置。
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