JP2707268B2 - 熱定着ローラ - Google Patents

熱定着ローラ

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JP2707268B2
JP2707268B2 JP63046087A JP4608788A JP2707268B2 JP 2707268 B2 JP2707268 B2 JP 2707268B2 JP 63046087 A JP63046087 A JP 63046087A JP 4608788 A JP4608788 A JP 4608788A JP 2707268 B2 JP2707268 B2 JP 2707268B2
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JP
Japan
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fixing roller
heat fixing
heat
fluororesin
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JP63046087A
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Inventor
修二 今
祐司 鈴木
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば電子複写機等の熱定着部に使用され
る熱定着ローラに関する。
(従来の技術) 従来より電子複写機の熱定着部に使用される熱定着ロ
ーラとして、例えばアルミ等からなる金属芯軸上に、プ
ライマーを介してシリコーンゴムやフッ素ゴム等からな
るゴム層を形成したものが知られている。そしてこのよ
うなローラにおいては、トナーとの離型性を高めるため
に、ゴム層上にプライマーを介して、さらにポリテトラ
フルオロエチレン樹脂(以下PTFEと記す)やパーフルオ
ロアルコキシ樹脂(以下PFA記す)等のフッ素樹脂層を
表層として設けることが行われている。
ところで、このようなフッ素樹脂層を備えた熱定着ロ
ーラは、一般に次のようにして製造されている。すなわ
ち、円筒状の金属内に芯軸を立てておき、芯軸と金型と
の間隙に液状シリコーンゴムを注入して硬化させるか、
あるいは有底円筒状の金型内に予め所定量の液状シリコ
ーンゴムを注入しておき、その後金型内に芯軸を挿入し
て液状シリコーンゴムを芯軸と金型の間隙内に上昇充填
させ、この状態で液状シリコーンゴム層を形成する。次
いで、このシリコーンゴム層表面にPFA等のフッ素樹脂
からなる熱収縮チューブを装着させてフッ素樹脂層を形
成し、熱定着ローラが製造される。
また、他の方法として、ゴム層上にフッ素樹脂チュー
ブを装着させるかわりに、PTFEディスパージョンを塗装
し乾燥させてPTFE塗膜を形成した後、このPTFE塗膜を焼
成させてフッ素樹脂層を設けることによっても熱定着ロ
ーラが形成されている。このようなPTFEディスパージョ
ンの塗装は、一般にスプレー塗装、静電粉体塗装、ある
いは浸漬塗装等の方法によって行われている。
このようにして最外層にフッ素樹脂層が形成された熱
定着ローラは、そのフッ素樹脂層の厚さが不充分である
と、実機に搭載して通紙した際のローラの耐摩耗性が低
下してゴム層が露出しやすく、また分離爪等の接触によ
りキズが発生しやすく、これらが熱定着ローラの寿命短
期化の原因となっていた。したがって、より厚いフッ素
樹脂層を有する熱定着ローラの開発が望まれていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前述したようなフッ素樹脂層形成方法で
は、得られるフッ素樹脂被膜の厚さに限界(約25μm)
があり、例えばPFA熱収縮チューブを装着する方法にお
いては、チューブの膜厚が厚くなると、収縮を均一に行
うことが難しくなり、得られるフッ素樹脂層の膜厚にバ
ラツキが生じるため、平滑なローラ表面が得難いという
問題があった。またPTFEディスパージョン塗装膜の場合
には、この限界以上の膜厚を得ようとすると、焼成後の
膜にヒビ割れが生じ、フッ素樹脂固有の非粘着性や機械
的強度が著しく損なわれてしまうという問題があった。
本発明はこのような従来の熱定着ローラの難点を解消
するためになされたものであり、トナーとの難型性がよ
く、機械的強度が大であり、さらに実機通紙時の耐摩耗
性に優れた長寿命の熱定着ローラを提供することを、そ
の目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち本発明は、金属芯軸上にゴム層を形成し、こ
のゴム層の上に直接あるいはプライマーを介してPTFEデ
ィス パージョン塗装層、およびパーフルオロアルコキシ樹脂
チューブを熱収縮させてなる層を順に設け、しかるのち
にPTFEの融点以上の温度で焼成してなることを特徴とす
る。
なお、PTFEディスパージョン塗装層とPTFA熱収縮チュ
ーブ層との間には、必要に応じてプライマー層が置かれ
ていてもよい。プライマー、およびPTFEディスパージョ
ンの塗装は、例えばスプレー塗布、浸漬等、どのような
方法によってもよい。また、ゴム層を形成するゴム状弾
性体としては、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等が
使用可能である。
(作用) このように構成された本発明の熱定着ローラにおいて
は、金属芯軸の上に形成されたゴム層の上に、PTFEディ
スパージョン塗装とPFA熱収縮チューブ装着とを行って
いるので、合計膜厚35〜50μmのフッ素樹脂層が形成さ
れる。フッ素樹脂膜厚が充分であるので、ローラ表面の
耐摩耗性が向上する。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図面は本発明の一実施例の熱定着ローラの縦断面図で
ある。符号1は金属芯軸を表す。芯軸1の上にはプライ
マー2を介してゴム層3が設けられている。ゴム層3の
上にはPTFEディスパージョン塗布層4が形成され、さら
にその上には、PFA熱収縮チューブ層5が形成されてい
る。PTFEディスパージョン塗布層4およびPFA熱収縮チ
ューブ層5は、PTFEの融点以上の温度で焼成されてい
る。
この熱定着ローラは次のようにして製造される。外径
49mmの金属芯軸1の外周に、常法に従ってプライマー2
を塗布後、シリコーンゴムを加硫接着してゴム層3を設
け、しかるのちにこれを表面研削して外径50mmとした。
次いでこのゴム層3表面にPTFEディスパージョン(商品
名AD-1、旭硝子社製)を常法に従って塗布してPTFEディ
スパージョン塗布層4を形成した。さらにその上には、
内面にプライマーを塗布した外径51mm、膜厚20μmの内
面エッチングPFA熱収縮チューブ5を嵌挿し、その後、P
TFEの融点以上の温度、例えば350℃で、0.5時間これを
焼成して、フッ素樹脂層の厚さが合計40μmの本発明の
熱定着ローラを得た。
このようにして得られた本発明の熱定着ローラを実際
に電子複写機に装着して、通紙試験を行ったところ、通
紙耐久性は27万枚と良好であった。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、最外層にPTFE樹
脂ディスパージョン塗装層とPFA樹脂チューブの熱収縮
層を焼成してなる厚いフッ素樹脂層が形成されているの
で、トナーとの離型性に優れ、機械的強度も大で、通紙
時の耐摩耗性に優れた長寿命かつ高品質の熱定着ローラ
が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例の熱定着ローラの縦断面図であ
る。 1……金属芯軸 2……プライマー 3……ゴム層 4……PTFEディスパージョン 5……PFA熱収縮チューブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属芯軸上にゴム層を形成し、このゴム層
    の上に直接あるいはプライマーを介してポリテトラフル
    オロエチレン樹脂ディスパージョン塗装層、およびパー
    フルオロアルコキシ樹脂チューブを熱収縮させてなる層
    を順に設け、ポリテトラフルオロエチレン樹脂の融点以
    上の温度で焼成してなることを特徴とする熱定着ロー
    ラ。
JP63046087A 1988-02-29 1988-02-29 熱定着ローラ Expired - Lifetime JP2707268B2 (ja)

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