JP2706318B2 - コイル位置検出装置 - Google Patents

コイル位置検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、製鉄所のコイル倉庫の天井クレーンの自動
(無人)運転化に適用されるコイル位置検出装置に関す
る。
<従来の技術> 薄板鋼板をロール状に巻取ったコイルは、各製鉄工程
や出荷時の待ち時間に、倉庫に貯蔵されることになる。
最近このコイル倉庫にて作業の自動化のため、天井ク
レーンの自動(無人)運転化が進められており、従来困
難であった作業の管理を容易とし、生産性の向上や均質
化を図り、さらに、悪環境下での作業や危険作業,単純
作業から人間を解放できるという大きな効果を企図して
いる。
この場合、この天井クレーンの自動化にあたって問題
となるのは、従来運転手がクレーン機上に搭乗して行な
っているコイルのハンドリング作業である。
すなわち、ハンドリング作業にあって、目標コイルの
正確な置場と、置場内でのコイル位置とクレーン間の相
対的な位置関係などを明確にしないと、ミスハンドリン
グや荷振れを引き起こし、事故の発生にも結びつくこと
が問題である。また、コイルの倉庫への入庫方法として
トレーラによる場合には、トレーラの停車位置が変動す
るためコイル位置の管理精度が悪くなることも問題とな
る。
以上のような状況から、クレーンに対し所定コイルの
位置を正確に与えるセンサが要求されており、このため
従来、2台のITVによるコイル位置検出装置が提案され
ている。(高嶋和夫;ITVカメラ2台による三角測量方式
でコイル位置を検出,センサ技術Vol.2,No.10,P.74〜P.
78) この装置はコイルの有する円筒形状を利用したもの
で、2組のITVと光源の配置を工夫することにより、三
角測量方式でコイル中心の3次元位置を計測するもので
ある。そして、天井クレーンが事前に設定されたトレー
ラ停止位置に粗位置決めされており、その装置によって
コイル位置を検出し正確な位置決めを行なうことを目的
としている。
以下、第3図を基に従来の装置のコイル中心の3次元
位置の検出原理を説明する。
コイル4は、鋼板をロール状に巻いたものであり、そ
の形状は円筒状である。この円筒状コイル4の側面に点
光源3からの発散光を照射し、同方向より観測すると帯
状に明るく光る部分PA,PBが観測できる。レンズ主点間
の中央である3次元座標系(X,Y,Z)の原点をOと置
き、2組のITVカメラ1(レンズ系の主点)と光源3
(発光点)をX方向に±xRだけ互いに離して設置する。
ITVカメラ1の光軸は、原点Oからの垂線に対してθA,
θの角度をもつように初期設定する。
以上の構成において片方(A)側のみの光源3でコイ
ル4を照明し、同側のITVカメラ1によりコイルを撮像
する。いま、コイル4の中心に向かって照射された光束
は点PAで法線方向からの入射光となるので、ふたたび同
光路に向かって反射され撮像係に対し正反射成分を与え
ることになる。したがって、ITVカメラ1の撮像面に
は、コイル表面PAの撮像位置に前述した反射パターン像
を得る。
ここで第4図に示すようにITVカメラでの撮像面にお
いて光軸位置O′を原点とする、座標系(ξ,η)で表
わすと、反射パターン像の中心位置VO(ξO)から
コイル4の中心を通過する直線aとITVカメラ光軸との
間のズレ角αAξ,αAηが次の(1)式により求ま
る。
この(1)式において、fはITVカメラ撮像レンズの
焦点距離を示す値であり固定軸となる。そこで全体の構
成を示す第3図に戻り、(1)式で得られるズレ角α
Aξ,αAηを加味して直線aの方程式を と表わし得る。ここでxRはレンズ系の主点位置を示す。
まったく同様の展開により他方(B)側の光源とITV系
により直線bの方程式を を得る。コイル4の円筒中心P(xP,yP,zP)は直線a,b
の交点であるので(2),(3)を連立させて解くと次
式を得る。
ここでθA,xRは、それぞれITVカメラ1の光軸設定角
と同カメラのレンズ系の主点設定位置を示し、両者とも
既知の値である。またズレ角αAξ,αAη,αBξ
αBηは前述した方法で求まるので、コイル中心位置P
(xP,yP,zP)が算出できる。
実際のクレーンにおいてxPは横行、yPは巻上げ、zP
走行の各方向に対応する。クレーンのハンドリング中心
と上記座標系の原点Oを合致させれば、上記の各値をそ
のままクレーン制御量として用いることができる。
<発明が解決しようとする課題> 上述の従来技術はコイル位置検出には有用な方式であ
るが、なお、次のような(1)〜(3)に示す問題もか
かえている。
(1) 光源3には倉庫内に一般照明用光源である水銀
灯と区別するためナトリウム灯を用い、TVカメラ1の受
光部でナトリウム灯の発光波長帯のみ選択受光する方式
を採用しているが、この受光は点光源からの発散光を利
用しているため、光強度が弱くなり、コイル4からの反
射パターン像と背景とのコントラストの差がなく反射パ
ターン像を抽出できないケースが生じ易い。
(2) 従来の方式で得られる情報は、コイル4の中心
の3次元位置座標のみであり、ハンドリングの自動化に
おいて十分な情報量とは言い難い。すなわち、コイルハ
ンドリングの自動化には、コイル中心の3次元位置座標
の他にコイル4の傾き(xz平面上)やさらにはコイルの
外径や幅の情報も必要である。
(3) 従来の方式では、あらかじめ、2台のTVカメラ
1の視野内にコイル4を設置する必要がある。これに対
して、コイルハンドリングを自動化するためには、まず
自立的にコイル4の位置を検出する機構が必要である。
<課題を解決するための手段> 上述の目的を達成する本発明は、コイルに照射するレ
ーザー光を発するレーザー光源と、そのレーザー光の向
きを調節する1次元のスキャニングミラーと、対象物か
らのレーザー光の反射光を撮影するTVカメラとをコイル
ヤードの横行装置に搭載し、上記TVカメラの映像信号を
デジタル化するA−D変換器と、このデジタル化した映
像信号よりレーザー光の反射光を抽出する二値化装置
と、この抽出したレーザー光の反射光の重心位置を求め
三角測量の原理より対象物の3次元位置を検出する座標
変換装置と、上記横行装置を移動させて上記対象物上の
複数組のエッジの3次元位置座標データを求めてこの座
標データを円又はだ円の方程式に代入してこの方程式か
らコイルの重心位置,半径,幅,傾きを計算する演算装
置と、を備えることを特徴とする。
<作用> 第5図(a)に本発明の装置を設置したコイルヤード
の概念図を示す。コイルヤードにおけるコイルハンドリ
ングとは、トラック(トレーラー)の専用荷台15によっ
てコイルヤード内に運ばれたコイル4をクレーンで持ち
上げて所定の位置に積み降ろすことである。本発明で
は、コイルヤードにおいて任意の位置を原点Oとしてク
レーンの走行方向をz軸、横行装置(トロリー)の横行
方向の軌道上をx軸、巻き方向をy軸としたxyz3次元直
交座標系を設定する。また、第6図に示すようにTVカメ
ラの受光面に対してξ−η2次元直交座標系を設定す
る。
レーザースリット光源6は、例えばレーザー光源と1
次元のスキャニングミラーにより構成でき、このたとえ
ば第5図(b)に示すレーザースリット光源6とTVカメ
ラ1は、第5図(a)に示すようにX方向に移動するト
ロリー13に搭載される。また、この搭載にあたって、レ
ーザースリット光源6のスリット光は、鉛直下向きに照
射されるのみならず、スリットによる像がz軸と平行に
なるように取付けられる。
第6図に、レーザースリット光源6とTVカメラ1及び
コイル4との光学配置を示す。第6図(a)の如くレー
ザースリット光源6より発したレーザー光はコイル4に
より反射されてTVカメラ1の受光面に入射する。従っ
て、このときの入射角度αを検出すれば、三角測量の原
理により、レーザー光が反射した地点の距離y1を次式で
計算できる。
y1=Ctan(θ−α) (5) ここで、Cは、TVカメラ1とレーザー光源の距離、θ
はカメラの取付角度である。コイルヤードにおいて、ト
レーラーによりコイル4が搬入される位置は決まってい
るので、その位置の上方にトロリーの軌道を設置し、ト
ロリーを移動させて高さ情報をモニターすればコイル位
置が検出できる。
次にコイルを検出したら、1次元スキャニングミラー
を作動させスリット光源として、コイルをTVカメラ1で
撮影する。すると、第7図に示すように、1個または複
数個のスリット像が得られる。複数個のスリット像が得
られたときは第6図(b)の如く座標データξが最も大
きいスリット像を選択する。これはTVカメラで撮影する
視野において、コイルが最も地上から高く、TVカメラの
撮像面ξ−η座標系においてξ座標の値が地上からの高
さに対応するためである。
いま、検出したスリット像のZ方向の両端をP1,P2
し、それぞれの座標データをP1(ξ1)、P2(ξ2,
η)とする。これは、コイルの幅方向の両端のエッジ
に相当する。P1,P2に対応するxyz3次元空間座標系上の
点をQ1(x1,y1,z1),Q2(x2,y2,z2)とすると、Q1,Q2
3次元座標成分は、三角測量の原理よりP1,P2で表現で
きる。
ここで、 fはレンズの焦点距離である。次にトロリーを移動させ
ることにより、スリット像の位置を移動させて、同様の
方法によりコイルの幅方向の両端のエッジ上の点の3次
元位置座標を複数個(最低3組以上)取得する(第7図
参照)。いま1方のエッジ上の点をQ1,Q1′,Q1″…と
し、もう一方のエッジ上の点をQ2,Q2′,Q2″…とする。
各々のエッジ上の点に対して、平面の方程式 と球の方程式 (x−x10+(y−y10+(z−z10=r10
2 (9) (x−x20+(y−y20+(z−z20=r20
2 (10) のパラメータを求め(例えばニュートンラフリン法を適
用)、(7)式と(9)式、(8)式と(10)式をそれ
ぞれ連立して解くと、コイルの幅方向のエッジ(円)の
方程式が得られる。いま、求めた、円の方程式の中心を
それぞれ(xO,yO,zO)と(xO′,yO′,zO′)、半径をrO
とrO′とすると、コイルの半径rは、 で与えられる。また、コイルの重心G(gx,gy,gz)は、 で与えられる。また、コイルの幅をDとすると、 で与えられる。さらにコイルのx軸に対する傾きは次
式で与えられる。
本発明者は上述の位置検出に更に改良を重ねた結果、
上記コイル位置検出として一層有効な装置を提供する。
すなわち、トレーラによりコイルヤードに搬入されたコ
イル4につき、円の方程式が得られないことが生じない
ように改良を重ねている。第8図に示すようにトレーラ
の専用荷台15の長手方向に対してコイル4の中心軸の方
向が垂直になるようにコイル4がトレーラの専用荷台15
に設置されているときは有効であり問題はないのである
が第9図に示すように、トレーラの専用荷台15の長手方
向に対してコイルの中心軸の方向が平行になるようにコ
イル4がトレーラの専用荷台15に設置されるときには、
コイル位置が検出できないことがある。これは、スリッ
ト光が投射すると、複数組の径方向の3次元位置座標デ
ータが得られるが、これらのデータでは、コイルの幅方
向の両端のエッジ(円)の方程式が得られないためであ
る。第8図の状態では第7図に示すエッジQ1,Q1′,
Q1″,Q2,Q2′,Q2″が得られ第7図(a)に示す如きx
軸に対する高さ(y軸)データが得られるが、第9図の
如くコイルの軸とx軸方向とが同方向にそろう場合等に
は、コイル幅方向エッジは得られない。
したがって、まずトロリーをx軸方向に移動させてx
軸方向の高さデータを得て、第10図(a)のような波形
を得る。この場合、専用荷台15の高さは規格化されてい
るので、専用荷台より高いデータは、コイルの高さデー
タと判断してよい。従って、このコイルの高さデータに
相当するx軸の位置データの区間の長さLは、第11図の
如くコイルの幅Dとコイルの傾きにより、 で表現できる。このとき、長さLの中点の座標をA
(xO,y,zO)とおく(yは任意)。
次にコイルの存在するx軸上の位置x1において、トロ
リーを停止し、z軸方向に対する高さデータを取得する
と、第10図(b)に示すようなデータが得られる。この
うち、上記と同様にコイルに相当する高さデータのみを
抽出し(最低4個以上)、ニュートンラフソン法等を利
用してだ円の方程式 のパラメータyO,zO,a,bを決定する。すると、a,bのう
ち、値の小さいほうがコイルの半径rに相当する。第11
図よりa<bとなりr=aとなる。これは、コイルの形
状が円筒であり、それを径方向で切断するとその断面は
だ円になるためである。従ってコイルの傾きは次式で
与えられる。
さらに、コイルの幅Dは、(r=a)式より、 D=Lcos(Lは測定値) (17) で与えられる。一方、コイルの重心Gは次のようにして
得られる。第11図より、xz平面においてコイルの重心G
(gx,gz)は、点Aを含み傾き−1/tanの直線と点Bを
含み傾き、tanの直線の交点として与えられる。
従って(17)(18)式を連立して解くと、コイルの重
心位置Gは次のように表現できる。
以上により、コイルの重心G,幅D,半径r,傾きが決ま
り、コイルの位置決めが行なえる。
<実 施 例> ここで、第1図を参照して本考案の実施例を説明す
る。第1図において、6はレーザースリット光源、1は
TVカメラ、7はTVカメラ1による映像信号をA−D変換
するA−D変換器、8は二値化処理してスリット像を抽
出する二値化装置、9はスリット像におけるコイル両端
の座標データ(η,ξ)を検出する端点検出装置、10は
トロリー13のX軸及びZ軸に対する位置座標を検出する
横行位置検出装置14のデータと、撮像面上の座標データ
(η,ξ)により、x,y,z3次元空間上の座標位置(x,y,
z)を求める座標変換装置、11は演算装置で、トロリー1
3を移動させて上記処理を繰り返し、コイルの幅方向の
両端のエッジ上の点の3次元位置座標を複数組求め、そ
れらを基にコイルの幅方向の両端のエッジ(円)の方程
式のパラメータを計算し、それらのパラメータにより、
コイルの中心Gの3次元位置座標,コイルの半径r,幅D,
傾き,tanを得るものである。また、12は制御量送出イ
ンターフェースで計算結果を通信用のデータに変換する
装置である。
コイル位置検出に当っては、コイルヤードにおいて任
意の位置を原点Oとして、横行方向と平行な方向をx
軸、巻上げ方向と平行な方向をy軸、走行方向と平行な
方向をz軸とするxyz3次元直交位置座標系を設定する。
一方、レーザースリット光源6とTVカメラ1を対とした
撮像系をクレーンのトロリーまたは、クレーンとは独立
に横行移動可能な横行装置上にセットする。レーザース
リット光源6は、例えば、レーザースリット光源と走査
ミラーによって、走査ミラーを高い周波数で走査するこ
とによって実現できる。
コイルが搬入されたら、トロリー13を移動させながら
鉛直下方向の高さを検出する。(このときは、走査ミラ
ーはスキャンさせず、レーザースリット光が鉛直下向き
に照射される角度で固定する。)その高さデータがトレ
ーラーの専用荷台よりも高くなった地点より、走査ミラ
ーのスキャンを開始し、スリット光源とする。この開始
によりコイル幅両端のエッジの座標を求め、方程式のパ
ラメータを求め、このパラメータによりコイルの中心や
半径傾き等を得ることは前述のとおりである。
第2図は他の実施例である。同図にて、1はTVカメ
ラ、6aはレーザースポット光源、6bは1次元スキャニン
グ装置であり、トロリー13は搭載する。14は横行位置検
出装置で、13のトロリーのx及びz座標の位置を出力
し、座標変換装置10に入力する。まず、1次元スキャニ
ング装置6bの向きを調節し、レーザースポット光を鉛直
下向きに照射させる。トロリー13を移動させながら、TV
カメラ1でレーザースポット光の反射光を撮影し、AD変
換器7で映像信号をA−D変換し、二値化装置8で、映
像信号を二値化してレーザースポット光の反射光を抽出
する。次に座標変換装置10で、レーザースポット光の反
射光の重心位置(η1)を演算し、その位置に対応
する、対象物の3次元位置座標(x′,y′,z′)を三角
測量の原理で計算する。具体的には、レーザー光とカメ
ラ間の距離をC、カメラの取付角度をθ、レーザースポ
ット光の反射光の重心位置(η1)に対応するTVカ
メラの光軸からの検出角度をαとすると、レーザースポ
ット光源から対象物までの距離hは次式で与えられる。
h=Ctan(θ−α) (21) 従って対象物の3次元位置座標は、 で与えられる。トロリーを移動させながら、第10図
(a)に示すデータを取得し、コイルに相当するデータ
の幅をLとする。(第11図参照) 次にトロリーの位置(x座標)がコイルに相当するデ
ータの地点においてトロリーを停止し、1次元スキャニ
ング装置6bによりレーザースポット光の軌跡がz軸と平
行になるように走査して、第10図(b)に示すデータを
取得する。すると、演算装置11において、(15)〜(2
0)式に相当する演算を実行し、コイルの重心位置G,半
径r,幅D,傾きを計算し、制御量送出インタフェース12
を経由してコイル位置データを出力する。
以上が本発明装置の他の実施例の構成の作用である。
なお、本発明の装置によると第9図に示すコイル配置の
みでなく、第8図に示すコイル配置においてもコイルの
位置決めが可能である。これは、レーザースポット光を
鉛直下向きに投射しながらトロリーを移動させると、第
10図(b)に示す波形のデータが得られ、さらに、トロ
リーをコイルのデータに相当する地点で停止し、レーザ
ースポット光の軌跡をz軸と平行になるように走査する
と、第10図(a)に示す波形のデータが得られるためで
ある。
また、上記発明の装置において、トロリーを移動させ
ながら、第10図(a)に示す高さデータをとるとき常に
高さデータをモニタし、それが、コイルの高さに達した
とき(専用荷台の高さより高くなったとき)を検出し
て、一旦トロリーを停止し、15の1次元スキャニング装
置を駆動して第10図(b)に示すデータをとり、再びレ
ーザースポット光の向きを鉛直下向きにしてトロリーを
移動させて、第10図(a)に示すデータを続けて取ると
いう手順も考えられる。このようにすると、トロリーを
後もどりさせる必要がなくなり、上述に比べ時間を節約
した効率的な位置決めが可能になる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば次の効果があ
る。
(1) 三角測量による高さ検出によりコイルの存在の
有無を自立的に確認できる。
(2) 光源にレーザー光源を採用したので、背景との
S/Nが向上し、処理の信頼性が増した。
(3) コイルの中心位置座標だけでなく、コイル半
径,幅,傾きの情報が得られるので、コイル位置決めの
信頼性が向上した。
しかも、トレーラーに対するコイルの配置に関係なし
に自動的にコイルの位置決めが可能となり、全てのコイ
ルヤードにおける天井クレーンの自動運転化を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明の二つの実施例のブロック図、
第3図は従来のコイル位置検出の原理図、第4図は従来
のコイルと反射パターン像との関係図、第5図(a)
(b)は本発明に係るコイルヤードの概念図とトロリー
の説明図、第6図(a)(b)は本発明の実施例のコイ
ル位置検出の原理図、第7図(a)(b)は取得データ
の説明図、第8図,第9図はコイルヤードにおける専用
荷台上のコイルの配置図,第10図は、本発明の装置が取
得する高さデータの波形図、第11図は本発明の装置にお
けるコイルヤードに設置した座標系とコイル位置の検出
量の関係図である。 図中、 1はTVカメラ、 4はコイル、 6はレーザースリット光源、 6aはレーザスポット光源、 6bはスキャニングミラー、 10は座標変換装置、 11は演算装置、 13はトロリー、 14は横行位置検出装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−292377(JP,A) 特開 昭64−88102(JP,A) 特開 昭64−6810(JP,A) 特開 昭62−101379(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルに照射するレーザー光を発するレー
    ザー光源と、そのレーザー光の向きを調節する1次元の
    スキャニングミラーと、対象物からのレーザー光の反射
    光を撮影するTVカメラとをコイルヤードの横行装置に搭
    載し、 上記TVカメラの映像信号をデジタル化するA−D変換器
    と、のデジタル化した映像信号よりレーザー光の反射光
    を抽出する二値化装置と、この抽出したレーザー光の反
    射光の重心位置を求め三角測量の原理より対象物の3次
    元位置を検出する座標変換装置と、上記横行装置を移動
    させて上記対象物上の複数組のエッジの3次元位置座標
    データを求めてこの座標データを円又はだ円の方程式に
    代入してこの方程式からコイルの重心位置、半径、幅、
    傾きを計算する演算装置と、を備えることを特徴とする
    コイル位置検出装置。
JP1149407A 1989-04-13 1989-06-14 コイル位置検出装置 Expired - Fee Related JP2706318B2 (ja)

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