JP3150589B2 - コイル位置・形状認識装置 - Google Patents

コイル位置・形状認識装置

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JP3150589B2 JP30866495A JP30866495A JP3150589B2 JP 3150589 B2 JP3150589 B2 JP 3150589B2 JP 30866495 A JP30866495 A JP 30866495A JP 30866495 A JP30866495 A JP 30866495A JP 3150589 B2 JP3150589 B2 JP 3150589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所のコイル倉
庫やコイルを扱うヤードの天井クレーンの自動(無人)
運転化に適用されるコイル位置・形状認識装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】薄板鋼板をロール状に巻き取ったコイル
は、各製鉄工程や出荷時の待ち時間に倉庫に貯蔵される
ことになる。最近、このコイル倉庫にて作業の自動化の
ため、天井クレーンの自動(無人)運転化が進められて
おり、従来困難であった作業の管理を容易とし、生産性
の向上や均質化を図り、さらに、悪環境下での作業や危
険作業、単純作業から人間を解放できるという大きな効
果を企画している。この場合、天井クレーンの自動化に
あたって問題になるのは、従来運転手がクレーン機上に
搭乗して行っているコイルのハンドリング作業である。
【0003】即ち、ハンドリング作業にあって、目標コ
イルの正確な置き場と置き場内でのコイル位置とクレー
ン間の相対的な位置関係等を明確にしないと、ミスハン
ドリングや荷振れを引き起こし、事故の発生にも結びつ
くことが問題である。また、コイルの倉庫への入庫方法
としてトレーラを利用している場合は、トレーラの停止
位置が変動するため、コイル位置の管理制度が悪くなる
ことも問題となる。
【0004】以上のような状況から、クレーンに対し、
所定コイルの位置を正確に与えるセンサが要求されてお
り、例えば、特開平3-162395号で「コイル位置検出装
置」が提案されている。この装置は、コイルの有する円
筒形状を利用したもので、2台のCCDカメラと光源の
配置を工夫することにより、光投影法(三角測量の原
理)を応用して、コイル上の径方向と幅方向の高さ分布
を測定して、円筒形状を考慮して、コイルの中心位置と
半径及び幅を計算するものである。そして、天井クレー
ンを事前に設定されたトレーラの停止位置に粗位置決め
した後、前記装置により、コイル位置を検出して正確な
位置決めを行うことを目的としている。
【0005】図5に、従来のコイル位置検出装置のブロ
ック図を示す。従来のコイル位置検出装置は、レーザ光
源3と、レーザ光源3の光をコイルの径方向と幅方向に
平行なスリット状の光に変換する2台の走査ミラー4,
5と、コイル上に照射したスリット状の光の反射光を撮
影する2台のCCDカメラ1,2とをコイル搬送用天井
クレーンのトロリ上に設置し、2台のCCDカメラ1,
2でコイルに照射したスリット状の光の反射光を撮影し
た映像信号に基づいて、画像処理によりレーザスリット
像を合成するレーザスリット像合成装置21,22と、
コイルの径方向のレーザスリット像から任意の点数のコ
イルの外周データの3次元位置を検出する外周データ検
出装置23と、任意の点数のコイルの外周データの3次
元位置を基に、コイルの径方向の中心位置と半径を演算
する第1演算装置と、コイルの幅方向のレーザスリット
像からコイルの幅方向の両端部の3次元位置を検出する
両端データ検出装置24と、コイルの幅方向の両端部の
3次元位置を基にコイルの幅方向の中心位置とコイルの
幅を演算する第2演算装置2と、第1演算装置及び第2
演算装置の出力信号であるコイルの中心位置及び半径及
び幅を上位計算機に送ると共に、レーザ光源3や走査ミ
ラー4,5の作動を制御するコントローラ12とを備え
たものである。
【0006】そしてレーザスリット像合成装置21,2
2はCCDカメラ1,2の映像信号をA/D変換後、n
フレーム前の画像データとの差を演算し、その結果を2
値化後フレーム積分して2値画像よりなるレーザスリッ
ト像を合成する。2値画像よりなるコイルの径方向のレ
ーザスリット像よりコイルの外周データの3次元位置が
外周データ検出装置23で検出され、2値画像よりなる
コイルの幅方向のレーザスリット像からコイルの幅方向
の両端部の3次元位置が両端データ検出装置24で検出
され、2値画像よりなるレーザスリット像を合成・処理
可能となっている。
【0007】図6にレーザスリット像合成装置の詳細ブ
ロック図を示す。CCDカメラ1,2の映像信号をA/
D変換処理(13)後、nフレーム前の画像データ(1
5)との絶対値を演算(14)後、固定しきい値で2値
化(17)してフレーム積分処理(16)をし、レーザ
スリット像を合成する。これにより、画像データのS/
N比の向上や画像メモリの節約を実現していた。
【0008】また、2値画像よりなるレーザスリット像
は、図7に示すように、細線化処理を実施して、画像デ
ータにおけるコイル外周上の座標(i,j)を決めてい
る。この時、具体的な細線化処理方法としては、画像デ
ータの水平座標iを決め(a)、水平座標iを持つ垂直
座標1ラインの中で、2値化して検出された領域の最大
値j1と最小値j2を検出し、その中間値(j1+j
2)/2を垂直成分jとしている(b)。この結果、垂
直座標の最小分解能は、従来0.5画素である。
【0009】以下、検出したレーザスリット像の座標デ
ータ(i,j)より、コイルの中心位置と半径及び幅の
計算状況を、図8〜図10を参照して説明する。
【0010】図8は三角測量方式における高さ検出の配
置図である。図に示すように、天井クレーンのトロリ1
8に、2台のCCDカメラ1,2とレーザ光源3(走査
ミラー4,5を含む)を搭載し、三角測量の原理でコイ
ル19の外形の高さ分布を測定する。
【0011】図9(a)(b)は、三角測量方式による
三次元位置検出の原理図(径方向)である。図に示すよ
うに、レーザ光が当たっているコイル19上の点(x,
y,z)は、それに対応するCCDカメラ1,2の画像
上のレーザ光の座標を(i,j)とすると、次式で与え
られる。 x=レーザ光源の位置のx成分(0) (1) y=h0 −h (2) z= cosα・√(c2+h2)・(g/2−i)/(g/2)・tan(γ/2) (3) h=c・tan (θ−α) (4) α= tan-1{tan(β/2)・(g/2−j)/(g/2)} (5) 但し、h0 はCCDカメラ1(2)と地上間の距離、c
はCCDカメラ1(2)とレーザ光源3(走査ミラー
4,5)間の距離、θはCCDカメラ1(2)の取付角
度、hは検出距離、αはCCDカメラ1(2)の光軸に
対するレーザ光の入射角度、βはCCDカメラ1(2)
の垂直方向Jの視野角度、γはCCDカメラ1(2)の
水平方向Iの視野角度、gは画像データの水平または垂
直方向の画素数である。
【0012】従って、走査ミラー4,5を回転させて、
z軸に平行にレーザスポット光を移動しながらコイル1
9の表面に照射すれば、(1)〜(5)式より、コイル
19の径方向の高さ分布(三次元位置)が得られる。具
体的には、CCDカメラ1(2)で撮影した画像データ
(kフレーム目)とそのnフレーム前の画像データ(k
−nフレーム目)に対してフレーム間で絶対値を演算す
れば、走査ミラー4,5の回転によりレーザスポット光
は常に移動しているので、画像データ上のレーザスポッ
ト光のみを抽出できる。これを繰り返し、フレーム間で
重ね合わせると、レーザスポット光がつながり、レーザ
スリット像が合成できる。
【0013】そこで、レーザスリット像上の各点を上記
(1)〜(5)式に代入し座標変換すれば、コイル19
の表面の径方向の高さ分布(三次元位置)が得られる。
同様に、CCDカメラ1(2)をz軸上に配置し、走査
ミラー4,5を回転してx軸に平行にレーザスポット光
を移動しながら、コイル19の表面を照射すれば、コイ
ル19の幅方向の高さ分布(三次元位置)が得られる。
【0014】図10は、コイル19の位置の検出原理を
示す図である。ここで、説明の都合上トロリ18上のレ
ーザ光源3(走査ミラー4,5)の直下の地上の位置を
原点Oとし、天井クレーンの横行軌道と平行にx軸を、
走行軌道と平行にz軸を取るxyz座標系を設定する。
また、コイル19は、図10に示すように、中心軸(軸
方向)がx軸と、また径方向がz軸とほぼ平行な向きに
配置されているものとする。
【0015】図10(a)は、zx平面におけるレーザ
光の照射位置を示し、図10(b),(c)は、x軸及
びz軸に平行なコイル表面の高さ分布を測定した結果の
一例を示す。図10(c)より、コイル19の幅Dと幅
の中心位置Bは次式で与えられる。 D=L (6) B=B(xb ,yb ,zb ) (7)
【0016】また、図10(b)の径方向の高さデータ
は、コイル19の外周上のデータであるので、次の円の
方程式を満足する。 (yi −ya )2+(zi −za )2=r2 (8) 但し、yi ,zi はコイル19表面の径方向の高さデー
タ、ya ,za は円の中心位置、rはコイル19の半径
である。従って、円の中心位置(ya ,za )は、
(9)式で定義し、(10)式で示す評価関数Fを最小
化するya ,za ,rを決めれば、それらが求める(y
a ,za ,r)となる。 f=(yi −ya )2+(zi −za )2−r2 (9)
【数1】 上記(10)式は、3点以上の円周上の位置データ(y
i ,zi )を与えれば、例えばニュートン・ラフソン法
で解くことができる。
【0017】以上より、コイル19の中心位置G
(xg ,yg ,zg )、半径r及び幅Dは次式で与えら
れる。 xg =xb g =ya (11) zg =za r=r (12) D=L (13) 従って、クレーンのハンドリング中心と上記制御系の原
点Oを対応させれば、上記の各値をクレーン制御量とし
て用いることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコイル
位置検出装置は、コイルハンドリング用天井クレーンを
自動化する上で必要なコイルの位置情報を、非接触でか
つ正確に検出できるので大変有効な装置である。しか
し、近年コイルの位置情報の検出は益々高精度が要求さ
れてきている。
【0019】本発明このような状況に鑑みてなされた
もので、コイルの中心位置及び半径の検出精度を更に向
上させたコイル位置・形状認識装置を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、コイル搬送用天井クレーンのトロリに設置
されるレーザ光源と、前記トロリに設置され前記レーザ
光源に光をコイルの径方向と幅方向に平行なスリット状
の光に変換する2台の走査ミラーと、前記トロリに設置
されコイル上に照射された光の反射光を撮影する2台の
CCDカメラと、前記2台のCCDカメラで撮影された
スリット状の光の反射光の映像信号に基づいて画像処理
によりレーザスリット像を合成するレーザスリット像合
成装置と、コイルの径方向のレーザスリット像から任意
の点数のコイルの外周データの3次元位置を検出する外
周データ検出装置と、前記外周データ検出装置で検出さ
れた3次元位置に基づいてコイルの半径及び径方向の中
心位置を演算する第1演算装置と、コイルの幅方向のレ
ーザスリット像からコイルの幅方向両端部の3次元位置
を検出する両端データ検出装置と、前記両端データ検出
装置で検出された3次元位置に基づいてコイルの幅方向
の中心位置及び幅を演算する第2演算装置と、前記第1
演算装置及び前記第2演算装置の出力信号であるコイル
の中心位置及び半径及び幅を管理して上位演算装置に送
ると共に前記レーザ光源及び前記走査ミラーの作動を制
御するコントローラとを備えたコイル位置・形状認識装
置において、前記レーザスリット像合成装置には、前記
CCDカメラの映像信号をA/D変換した後nフレーム
前の画像データとの差を演算しこの演算結果をフレーム
積分して濃淡画像よりなるレーザスリット像を合成する
機能が備えられ、前記外周データ検出装置には、前記濃
淡画像よりなるコイルの径方向のレーザスリット像を合
成処理してコイルの外周データの3次元位置を検出する
機能が備えられ、前記両端データ検出装置には、前記濃
淡画像よりなるコイルの幅方向のレーザスリット像を合
成処理してコイルの幅方向両端部の3次元位置を検出す
る機能が備えられていることを特徴とする。
【0021】本発明装置では、CCDカメラの映像信号
をA/D変換後、nフレーム前の画像データとの差を演
算し、その結果をフレーム積分して濃淡画像よりなるレ
ーザスリット像を合成する。特に、コイルの径方向の濃
淡画像よりなるレーザスリット像は、外周データ検出装
置で、細線化処理を実施後、コイルの外周データの3次
元位置データに変換する。この時、濃淡画像よりなるレ
ーザスリット像を細線化処理する場合、画像データにお
けるコイル外周上の座標(i,j)は、水平座標iを決
め、水平座標iを持つ垂直座標1ラインの中で、垂直座
標を決めると言う方法においては、垂直座標1ラインの
輝度分布を考慮する事により、垂直座標の最小分解能
は、従来の2値画像より得られる0.5画素より高い
(小さい)分解能を実現することが可能である。従っ
て、垂直座標の最小分解能がより高い本発明装置で得ら
れたコイルの外周データを使って最小2乗法で計算すれ
ば、従来法と比較して、より高い精度でコイルの径方向
の中心位置や半径を求めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施例に係る
コイル位置・形状認識装置の構成を表すブロック図、図
2にはレーザスリット像合成装置の構成を表すブロック
図を示してある。尚、全体装置の構成は図8を参照し、
また、図5に示した従来装置と同じ部材には同一符号を
付して重複する詳細な説明は省略してある。
【0023】コイル位置検出に当たっては、コイルヤー
ドにおいて地上の任意の位置を原点Oとして横行方向と
平行な方向をx軸、走行方向と平行な方向をz軸、巻き
上げ方向と平行な方向をy軸とするxyz直交座標系を
設定しておく。図1において、1,2はCCDカメラ、
3はレーザ光源、4,5は走査ミラーである。この2台
の走査ミラー4,5とレーザ光源3によってレーザ光を
x軸またはz軸に平行に往復移動させる。x軸及びz軸
の選択は、コントローラ12によって行なう。説明の都
合上、CCDカメラ1は、コイルの径方向の高さ分布を
測定するための映像を撮影し、CCDカメラ2は、コイ
ルの幅方向の高さ分布を測定するための映像を撮影する
ものとする。
【0024】6と7はレーザスリット像合成装置で、図
2に示す構成となっている。即ち、レーザスリット像合
成装置は、A/D変換処理器31よりA/D変換された
画像データとnフレーム前の画像データ35との差を演
算する差演算器32、さらにその出力画像をフレーム積
分処理器34で処理して、濃淡画像よりなるレーザスリ
ット像を合成する装置である。
【0025】外周データ検出装置8は、濃淡画像よりな
るレーザスリット像を細線化処理して、画像データ上の
レーザ像の座標(i,j)を特定し、座標変換処理によ
り、コイルの径方向の外周データの3次元位置(x,
y,z)を計算する。10は、第1演算装置で、複数の
コイル19の径方向の外周データの3次元位置(x,
y,z)より、最小2乗法を使って、コイルの径方向の
中心位置と半径rを計算する装置である。
【0026】また、9は両端データ検出装置で、コイル
19の幅方向の外周データより、コイル19上の両端部
座標(i1,j1)、(i2,j2)を検出し、座標変
換により、各々3次元位置(x,y,z)を計算する。
更に、11は第2演算装置で、コイル19上の両端部位
置よりコイル19の幅Dとコイル19の幅方向の中心位
置を計算する装置である。12はコントローラで、CC
Dカメラ1,2とレーザ光源3及び走査ミラー4,5の
動作を制御し、第1演算装置10と第2演算装置11の
計算結果(コイル19の重心位置G(xg ,yg
g )と幅D及び半径r)を受け取り、クレーン動作を
制御する制御信号を出力する機能を有する。
【0027】レーザ光源3と2台の走査ミラー4,5と
CCDカメラ1,2は、図8に示すようにクレーンのト
ロリ18または、クレーンとは独立に横行移動可能な横
行装置上にセットする。いま、トロリ18が事前に設定
されたハンドリング対象のコイル19の上空に粗位置決
めされているものとして、本装置の作用を説明する。
【0028】まず、レーザ光が、コイル19上をコイル
19の径方向と平行に、往復移動するように2台の走査
ミラー4,5を制御する。これをCCDカメラ1で撮影
する。次に、6のレーザスリット像合成装置で、濃淡画
像よりなるレーザスリット像を合成する。これは、図2
に示すように、CCDカメラ1で撮影した映像信号をA
/D変換処理器31でA/D変換後、現在の画像データ
とnフレーム前の画像データ35との差を差演算器32
で計算し、フレーム積分処理器34でm回繰り返えす
と、コイル19の径方向の濃淡画像よりなるレーザスリ
ット像が合成できる。
【0029】次に、外周データ検出装置8は、前記濃淡
画像よりなるレーザスリット像を細線化処理後、座標変
換してコイル19の径方向の外周データの3次元位置を
求める。濃淡画像よりなるレーザスリット像の細線化処
理方法の一例を図3に基づいて説明する。まず、図3
(a)に示すように、レーザスリット像上の水平座標i
を決める。次に、図3(b)に示すように、この水平座
標iを持つ垂直座標1ラインの中で、ピーク輝度pを検
出する。そして、ピーク輝度pの半分以上を持つ垂直座
標の領域を探索し、その両端の垂直座標をj1とj2と
する。すると、細線化処理によるレーザスリット像の水
平座標iに対する垂直座標jを次式で求めることができ
る。これは、輝度を考慮した重心座標の検出式に対応し
ている。
【数2】
【0030】以上示したように、例えば重心座標の検出
式を利用して、濃淡画像のスリット像に対して細線化処
理が実現できる。このときの垂直座標jの分解能は、通
常0.5画素未満で、0.3画素程度は期待できる。こ
のようにして求めたレーザスリット像を細線化した座標
(i,j)を座標変換することにより、高分解能なコイ
ルの径方向の外周の3次元位置データが得られる。
【0031】そこで、第1演算装置10で、この3次元
位置データを円の方程式に代入し、最小2乗法で解く
と、コイル19の中心位置やコイル19の半径が計算で
きる。これらをコントローラ12に送る。コントローラ
12は、上記データを受信後、レーザ光がコイル19上
をコイル19の幅方向と平行に往復移動するように2台
の走査ミラー4,5を制御する。これをCCDカメラ2
で撮影し、レーザスリット像合成装置7で、前述と同様
に濃淡画像よりなるレーザスリット像を合成する。両端
データ検出装置9では、レーザスリット像を固定しきい
値で2値化し、コイル19上の幅方向のレーザスリット
像を検出する。そして、探索処理により、検出した領域
で水平座標の両端座標i1とi2を求める。さらに、こ
の座標データは、座標変換処理により、3次元位置座標
に変換する。すると、第2演算装置11で、コイル19
の幅方向の中心位置とコイル19の幅Dが計算される。
そして、これらをコントローラ12に送る。コントロー
ラ12は、上記データの受信後、クレーンの制御信号を
出力する。
【0032】以上のように、この実施例では、コイル1
9の径方向のデータに対して、レーザスリット像合成装
置6,7で、濃淡画像よりなるレーザスリット像を合成
し、さらに外周データ検出装置8で濃淡画像よりなるレ
ーザスリット像の細線化処理を実施する。すると、より
高分解能のコイルの外周の3次元位置データが得られ
る。結果として、第1演算装置10で、コイル19の径
方向の中心位置や半径rを計算すると、高精度なコイル
位置を検出することができる。
【0033】次に、濃淡画像よりなるレーザスリット像
の細線化処理方法の他の例を図4に基づいて説明する。
まず、図4(a)に示すように、レーザスリット像上の
水平座標iを求める。次に図4(b)に示すように、こ
の水平座標iを持つ垂直座標1ラインの中で、ピーク輝
度pを検出する。そして、ピーク輝度pの、1以下のあ
る一定値ζ倍以上を持つ垂直座標の領域を探索し、その
両端の垂直座標をj1とj2とする。j1とj2の間の
各iに対して次式によりf(j)をスムージングして
f′(j)を求める。
【数3】 f′(j)の中に最大ピーク値を示す垂直座標をjp
した時、次式によってεを求める。 ε={a・f(jp −1)+b・f(jp )+c・f(jp
1)}/f(jp ) 上記のjp とεを用いて最終的位置座標jp * を次式に
よって求める。 jp * =jp +ε
【0034】この時の垂直座標jの分解能は、通常0.
5画素未満で、0.3画素程度は期待できる。このよう
にして求めたレーザスリット像を細線化した座標(i,
j)を座標変換することにより、高分解能なコイル19
の径方向の外周の3次元位置データが得られる。そこ
で、演算装置10で、この3次元位置データを円の方程
式に代入し、最小2乗法で解くと、コイル19の中心位
置やコイル半径が計算できる。これらをコントローラ1
2に送る。以下前述同様に、コイルの径方向のデータに
対して、レーザスリット像合成装置6,7で、濃淡画像
よりなるレーザスリット像を合成し、さらに外周データ
検出装置8で濃淡画像よりなるレーザスリット像の細線
化処理を実施し、より高分解能のコイル19の外周の3
次元位置データを得る。このため、演算装置10で、コ
イル19の径方向の中心位置や半径rを計算すると、前
述同様に高精度なコイル位置を検出することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明のコイル位置・形状認識装置によ
れば、レーザスリット像を濃淡画像として合成するの
で、高分解能な細線化処理が実現可能になる。その結
果、コイルの径方向の外周の3次元位置データも高分解
能になり、円の方程式に代入して最小2乗法でコイル位
置を計算した場合、その誤差はより小さくなり、コイル
位置検出精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコイル位置・形状認識
装置の構成ブロック図。
【図2】レーザスリット像合成装置の構成ブロック図。
【図3】線細分化処理方法の一例の説明図。
【図4】線細分化処理方法の他例の説明図。
【図5】従来のコイル位置検出装置の構成ブロック図。
【図6】従来のレーザスリット像合成装置の構成ブロッ
ク図。
【図7】線細分化処理方法の説明図。
【図8】CCDカメラ及びレーザ光源及び走査ミラーの
相対関係図。
【図9】三角測量法による3次元位置検出の原理図。
【図10】取扱データの説明図。
【符号の説明】
1,2 CCDカメラ 3 レーザ光源 4,5 走査ミラー 6,7 レーザスリット像合成装置 8 外周データ検出装置 9 両端データ検出装置 10 第1演算装置 11 第2演算装置 12 コントローラ 18 トロリ 19 コイル 31 A/D変換処理器 32 差演算器 33 nフレーム前の画像データ 34 フレーム積分処理器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000002118 住友金属工業株式会社 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 (73)特許権者 000004123 日本鋼管株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 (72)発明者 村田 五雄 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 国光 智 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 吉川 博文 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 星名 博光 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 佃 一二三 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 山崎 孝博 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄社 千葉製鉄所内 (72)発明者 高林 幸央 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18 号 株式会社神戸製鋼所内 (72)発明者 堤 泰洋 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18 号 株式会社神戸製鋼所内 (72)発明者 石本 晴一 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社 和歌山製鉄所内 (72)発明者 藤原 弘次 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 田辺 英也 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 関根 宏 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−162395(JP,A) 実開 平4−126107(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 B66C 13/00 B66C 13/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル搬送用天井クレーンのトロリに設
    置されるレーザ光源と、前記トロリに設置され前記レー
    ザ光源に光をコイルの径方向と幅方向に平行なスリット
    状の光に変換する2台の走査ミラーと、前記トロリに設
    置されコイル上に照射された光の反射光を撮影する2台
    のCCDカメラと、前記2台のCCDカメラで撮影され
    たスリット状の光の反射光の映像信号に基づいて画像処
    理によりレーザスリット像を合成するレーザスリット像
    合成装置と、コイルの径方向のレーザスリット像から任
    意の点数のコイルの外周データの3次元位置を検出する
    外周データ検出装置と、前記外周データ検出装置で検出
    された3次元位置に基づいてコイルの半径及び径方向の
    中心位置を演算する第1演算装置と、コイルの幅方向の
    レーザスリット像からコイルの幅方向両端部の3次元位
    置を検出する両端データ検出装置と、前記両端データ検
    出装置で検出された3次元位置に基づいてコイルの幅方
    向の中心位置及び幅を演算する第2演算装置と、前記第
    1演算装置及び前記第2演算装置の出力信号であるコイ
    ルの中心位置及び半径及び幅を管理して上位演算装置に
    送ると共に前記レーザ光源及び前記走査ミラーの作動を
    制御するコントローラとを備えたコイル位置・形状認識
    装置において、 前記レーザスリット像合成装置には、前記CCDカメラ
    の映像信号をA/D変換した後nフレーム前の画像デー
    タとの差を演算しこの演算結果をフレーム積分して濃淡
    画像よりなるレーザスリット像を合成する機能が備えら
    れ、 前記外周データ検出装置には、前記濃淡画像よりなるコ
    イルの径方向のレーザスリット像を合成処理してコイル
    の外周データの3次元位置を検出する機能が備えられ、 前記両端データ検出装置には、前記濃淡画像よりなるコ
    イルの幅方向のレーザスリット像を合成処理してコイル
    の幅方向両端部の3次元位置を検出する機能が備えられ
    ていることを特徴とするコイル位置・形状認識装置。
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