JP2706286B2 - オートリフタ制御装置 - Google Patents

オートリフタ制御装置

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JP2706286B2 JP32654888A JP32654888A JP2706286B2 JP 2706286 B2 JP2706286 B2 JP 2706286B2 JP 32654888 A JP32654888 A JP 32654888A JP 32654888 A JP32654888 A JP 32654888A JP 2706286 B2 JP2706286 B2 JP 2706286B2
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伸 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、体育館や劇場用の昇降式照明装置等にお
いて灯具等の吊下物の昇降を遠隔で制御するオートリフ
タ制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、体育館や劇場では、ランプ交換等を床上で行え
るように、灯具をオートリフタで遠隔操作により昇降自
在とした昇降式照明装置が使用されている。
この種のオートリフタでは、任意高さまで下降させて
停止させるために、ワイヤーを所定長さにカットした
り、器具内にタイマリレーを内蔵したりしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前記従来構造では、いずれも一度の高さ設定
しか行えず、灯具のレイアウト変更が行えないという問
題点がある。
この発明の目的は、何度でも自在に高さ変更ができる
オートリフタ制御装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕 この発明の構成は、実施例に対応する第1図とともに
説明する。この発明のオートリフタ制御装置は、オート
リフタ2に対する上昇指令からオートリフタ2の吊下物
1が上限検出手段11で検出されるまでの時間を計測する
タイマ手段9を設け、下降指令から前記タイマ手段9の
計測値に対応した時間が経過するとオートリフタ2のモ
ータ駆動回路5を停止させる制御手段8を設けたもので
ある。
〔作用〕
高さ調整するときは、吊下物1を下降させた状態で作
業者の手等により吊下物1を希望の高さに調整する。こ
の状態で上昇指令手段6により上昇指令を与えると、オ
ートリフタ2は上昇を開始し、上限検出手段11で吊下物
1が検出されると停止する。この上昇指令から停止まで
の時間がタイマ手段9で計測される。次にオートリフタ
2を下降させたときは、下降指令からタイマ手段9の計
測値に対応した時間が経過すると、オートリフタ2を停
止させる。そのため、吊下物2は前記の調整高さで停止
する。
タイマ手段9の計測値に対応した時間とは、オートリ
フタ2の上昇速度と下降速度が同じ時は同じ長さの時間
であり、速度差があるときは、上昇高さと下降高さが同
じとなるように速度差に応じて補正した値である。
〔実施例〕
この発明の一実施例を第1図ないし第4図とともに説
明する。第2図に示すように、各々灯具等の吊下物1を
昇降させる複数台のオートリフタ2が体育館または劇場
の天井部に設置してある。各オートリフタ2は昇降およ
び点灯制御用の端末器12を有し、これら端末器12は遠隔
制御用の制御装置15に信号線14で接続してある。また、
各オートリフタ2は電源線13で商用電源に接続してあ
る。
第1図は第2図の制御装置15の昇降制御部を示す。端
末器12は省略してある。各オートリフタ2は、吊下物1
をワイヤ16で巻き上げるドラム3と、その回転用のモー
タ4と、モータ駆動回路5とを備えている。吊下物1の
上昇端に位置して吊下物1を検出するリミットスイッチ
等の上限検出手段11が設けてある。上限検出手段11およ
びモータ駆動回路5はマイクロコンピュータ10に接続さ
れ、かつコンソールスイッチ等からなる上昇指令手段6
と下降指令手段7がマイクロコンピュータ10に接続して
ある。マイクロコンピュータ10は、RAMまたは専用のタ
イマLSI等からなるタイマ手段9と、ROMおよびCPU等か
らなる制御手段8を有する。
上記構成の動作を説明する。第3図(A)において、
Hは灯具1の床17からの設定可能高さを示す。h0は最初
に設定した基準の高さである。高さ調整操作を行わない
場合はこの基準高さh0で灯具1の下降が自動停止する。
第3図(B)は停止高さh1を基準高さh0よりも低い位置
に調整した場合、第3図(C)は高い位置に調整した場
合を示す。
下降高さを調整する場合は、灯具1を一度下降させた
状態で、希望の高さに位置させる。この場合は、作業者
が手で高さを変更させても、またマイクロコンピュータ
10の制御を伴わないスイッチ操作等で高さ変更を行って
も良い。このように希望の高さに灯具1を位置させ、上
昇指令手段6を操作して上昇を開始すると、後述のよう
にタイマ手段9で上昇時間が計測され、この計測値によ
って灯具1の高さが記憶される。そのため、次に下降さ
せたときは、前記の調整した高さで灯具1は自動停止す
る。各灯具1は同時に昇降する。
第4図はマイクロコンピュータ10の動作を示す。マイ
クロコンピュータ10は上昇指令手段6の上昇指令を待っ
ており(S1)、前記のように灯具1の高さを変更した状
態で上昇指令があると、タイマ手段9を0に初期設定し
(S11)、モータ駆動回路5にモータ巻上指令を出力(S
2)するとともに、タイマ手段9の加算を行う(S3)。
灯具1が上限検出手段11で検出されるまでは、モータ4
の巻上指令(S2)とタイマ手段加算(S3)とを繰り返
す。上限検出手段11で吊下物1が検出されると、モータ
巻上指令を停止する(S5)。
つぎに、下降指令手段7の下降指令があると、モータ
駆動回路5にモータ下降回転の指令を出力し(S7)、タ
イマ手段9を減算する(S8)。タイムアップするまで、
すなわちタイマ手段9の値が0になるまでモータ下降指
令(S7)とタイマ減算(S8)を繰り返し、タイムアップ
するとモータの下降回転の指令を停止する(S10)。こ
の実施例は、吊下物1の上昇速度と下降速度とを同じ場
合としてあり、タイマ加算(S3)とタイマ減算(S8)と
は同じ値ずつ行う。そのため、吊下物1は前記の調整し
た高さで停止する。以後前記の動作を繰り返す。
このように、吊下物1の高さを吊下物1の上昇時間と
してタイマ手段9に記憶し、次に下降させるときは、そ
の記憶されている位置で自動停止させることができる。
この記憶は、最新に下降した高さを記憶するので、前記
のように手動等で吊下物1の高さを調整して上昇を開始
することにより、任意の調整高さに自動停止さることが
できる。
このように自動停止するため、吊下物1の下降高さを
監視しなくて済む。また、オートリフタ2のワイヤ16等
の構造面での変更を行うことなく下降高さの調整ができ
るため、レイアウト変更が容易に行える。また、下降す
る場所に不規則な高さの障害物がある場合に、障害物の
高さに合わせて高さ調整することもできる。
なお、前記実施例では吊下物1の上昇速度と下降速度
が同じである場合につき説明したが、異なる場合は、上
昇高さと下降高さが同じとなるように、タイマ加算
(S2)のステップで加算する数と、タイマ減算(S8)の
ステップで減算する数とを異ならせる。
また、前記実施例では全数のオートリフタ2を同時に
同じ高さだけ昇降させるようにしたが、各オートリフタ
2ごと、または何台かのオートリフタ2の組ごとに独立
して高さ設定できるようにしても良い。
〔発明の効果〕
この発明のオートリフタ制御装置は、上昇指令から吊
下物が上限検出手段で検出されるまでの時間を計測する
タイマ手段を設け、下降指令から前記タイマ手段の計測
値に対応した時間が経過すると下降を停止させる制御手
段を設けたものであるため、構造面での変更を伴うこと
なく、吊下物の下降高さの変更を容易に行え、そのため
レイアウト変更等を容易に行える。また、調整高さで自
動停止するので、吊下物の下降を監視する必要がなく、
操作が容易という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の要部の構成説明図、第2
図はその全体の概略正面図、第3図はおなじくその動作
説明図、第4図はおなじくそのマイクロコンピュータの
動作のフローチャートである。 1……吊下物、2……オートリフタ、5……モータ駆動
回路、6……上昇指令手段、7……下降指令手段、8…
…制御手段、9……タイマ手段、11……上限検出手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊下物を昇降させるオートリフタの前記吊
    下物の上昇端を検出する上限検出手段と、前記オートリ
    フタのモータ駆動回路に上昇指令を与える上昇指令手段
    と、前記モータ駆動回路に下降指令を与える下降指令手
    段と、前記上昇指令手段の上昇指令から前記吊下物が前
    記上限検出手段で検出されるまでの時間を計測するタイ
    マ手段と、前記下降指令手段の下降指令から前記タイマ
    手段の計測値に対応した時間が経過すると前記モータ駆
    動回路を停止させる制御手段とを備えたオートリフタ制
    御装置。
JP32654888A 1988-12-23 1988-12-23 オートリフタ制御装置 Expired - Lifetime JP2706286B2 (ja)

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JPH02172104A JPH02172104A (ja) 1990-07-03
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