JP2705956B2 - シート状クリーニング媒体を記録領域に搬送する機構を備えたインクジェット記録装置および該装置に採用される吐出回復処理方法および前記装置に用いられるクリーニングシート - Google Patents

シート状クリーニング媒体を記録領域に搬送する機構を備えたインクジェット記録装置および該装置に採用される吐出回復処理方法および前記装置に用いられるクリーニングシート

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェット記録装置およびその吐出回
復処理方法に関し、特にその吐出不良や不吐出に対する
回復処理手段がシート状クリーニング媒体を有するイン
クジェット記録装置およびその吐出回復処理方法および
その媒体に関するものである。
[従来の技術] インクジェット記録装置は、記録時における騒音が極
めて小さいこと、普通紙に記録が行えること等の多くの
利点を有しており、近年注目の度合いが益々高まってい
る。
中でも電気機械変換素子である圧電素子や磁歪素子、
あるいは電気熱変換素子である発熱抵抗素子などを利用
して、記録に際してエネルギ作用室内および/またはそ
の近傍にあるインクに急激な加圧力を与えて吐出口から
インク吐出を行って記録を成す所謂オンデマンド型と呼
ばれるインクジェット記録装置は、インク滴を記録に必
要なときだけ吐出してインクを消費することから、不要
インクの回収手段や偏向のための高電圧電源等を必要と
しない大きな利点を有している。
このように、インクジェット記録装置は種々の利点を
有するものであるが、塵埃や記録紙の紙粉が記録ヘッド
の吐出口に付着して目詰りを生じたり、吐出口内側への
気泡の混入が生じたり、吐出口近傍のインクの蒸発によ
りインク粘度が増加し、場合によっては、乾燥しインク
が固化することもある。
そのため、インクジェット記録装置においては、これ
ら記録品位を低下させる各要因を除去する適宜の処理
(以下これを吐出回復処理という)を行うことが必須で
ある。
具体的な吐出口回復処理方式として一般に知られてい
るものとしては、ひとつには高分子多孔質材料等からな
るインク吸収体を吐出口に押し当てるようにしたものが
ある(例えば米国特許4223322)。この方式によれば、
インク吸収体と接触したインクが毛細管現象によって吐
出口外に吸い出されることを利用して、この吸い出され
るインクとともに前述した増粘インクや気泡を吐出口外
に排出することができる。また、この方式は、インク吸
収体を吐出口に直接当接させるものであるので、吐出口
内のインクを吸い出すだけではなく、不吐出や、インク
滴の飛翔方向誤差、いわゆる「ヨレ」の原因となる吐出
口端面に付着したインク滴や塵埃の除去に対しても有効
である。
他の吐出口回復処理方式としては、ポンプ等を使用し
て強制的に吐出口近傍のインクを吐出口外に排出するも
のがある(例えば米国特許4276554,4599625,4419677,45
43591,4410900,4383263等)。
この方式は大きく分けて2つあり、ひとつは吐出口内
のインクの圧力を増加させ吐出口近傍のインクを押し出
す方式であり、他のひとつは吐出口外部の圧力を減少せ
しめ、吐出口近傍のインクを吸い出す方式である。これ
らいずれの方式においても、吐出口からインクが流出す
るので、この流出したインク(以下これを廃インクとい
う)を吸収しかつ貯留する部材を設けるのが望ましいこ
ととなる。
具体的には、吐出口から流出した廃インクを瞬時に吸
収する吸収部材としては高分子からなる多孔質等が使用
され、貯留部材としては、吸収部材により一時的にとら
えられた廃インクを貯留するための貯留容器いわゆる廃
液タンクが使用されるのが一般的である(例えば米国特
許4682184に示される)。
ここで述べる吸収部材と、前述の吐出口回復処理方式
で述べたインク吸収体とに要求される材料の特性は、全
く同じもので良く、従ってここで述べている吸収部材に
対し、(A)吐出口内のインクを吸い出し、(B)吐出
口近傍の端面に付着したインク滴および塵埃を除去し、
(C)強制的に吐出口から流出した廃インクを瞬時に吸
収する、という3つの機能をもたせることが可能であ
る。一般に、この吸収部材は(A)〜(C)の3つの機
能ゆえに、吐出口に対向した場所に配置され、所定の位
置に設けた廃液タンクとフレキシブルなチューブ等を介
して連通がなされている。
特に前述した目詰り,気泡の混入,インクの増粘,固
化に対して有効な回復処理方式として、強制的に吐出口
近傍のインクを吐出口外に排出する方式は有効である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、インクジェット記録装置、特に記録媒
体の幅に対応した範囲に吐出口を配列させた所謂フルマ
ルチタイプ(フルラインタイプ)の記録ヘッドを有する
インクジェット記録ヘッドにおいては、記録面を規制す
るためのプラテンが、吐出口の全配設範囲にわたり吐出
口に近接対向して設けられているので、前記吐出回復処
理を行う際にはプラテンと吸収部材との置換を行なわな
ければならず、さらに吸収部材を吐出口に当接させる操
作を行うことが要求される。
そこで、吐出回復処理を行うに際してプラテンを記録
ヘッドから大きく離脱させ、この状態で吸収部材を記録
ヘッドに対して対向可能とした装置(例えば本願人によ
り米国特許4692778等において開示された装置)が提案
されているが、記録装置の小型化に資するためにはプラ
テンないし吸収部材の移動範囲を極力小としたり、さら
に好適には省略するのが望ましい。
また、廃液タンクには当然容量があるので、そのオー
バーフローを防止するためには、タンクが満たされたこ
とを検知するセンサと、当該検知に応じて操作者に廃液
タンクが満たされていることを報知する適宜の報知手段
とが設けられることになる。さらに、操作者には廃イン
クで満された廃液タンクを新しい廃液タンクと交換する
という作業が要求されることになる。
このような交換作業はその交換作業にともなって手等
を汚す等の不都合も生じることがあった。
本発明は、かかる問題点に鑑みて、プラテンと吸収部
材との置換を行なうような複雑な機構やそのための大き
な空間を必要とせず、さらに廃液タンクの配設を不要と
してタンク交換時期の検出やその報知を省略し、簡単に
してしかも確実な回復処理を行なえる小型のインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、上記装置に使用される特別なク
リーニング媒体の提供を目的とする。
また、本発明のさらに他の目的は、いわゆるフルマル
チタイプの記録ヘッドに対して記録不良時の回復を極め
て合理的に短時間でしかも全ての吐出口を確実にクリー
ニングできる装置を提供することである。
本発明の具体的な目的は、上記目的を達成する上での
記録ヘッドクリーニング状態を安定できる具体的なクリ
ーニング手段の提供にある。
また、本発明のさらなる具体的な目的は、本発明に使
用されたクリーニング媒体の排出を不都合なく行うため
の全体装置の提供にある。
加えて、本発明は上記各装置に適用されるクリーニン
グモード(好ましくは吐出回復ステップを含む)の具体
的なシーケンス,方法を提供することをさらなる目的と
する。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、記録可能範囲内に搬送された
被記録媒体に対して非接触で且つ所定間隙を介して対向
し、搬送される被記録媒体の幅に対応した範囲に吐出口
を配列させた記録ヘッドにより、インクを吐出して記録
を行う非接触プリントモード実行手段と、前記記録可能
範囲内に前記被記録媒体の搬送経路の少なくとも一部を
利用して搬送されるクリーニング用シートを前記記録ヘ
ッドに当接させてクリーニングを行った後、該クリーニ
ング用シートを前記記録可能範囲内から排出する接触ク
リーニングモード実行手段とを具えたことを特徴とす
る。
また、クリーニング用シートにおいて、被記録媒体を
案内し且つ該被記録媒体の記録面を規制するプラテンと
搬送される被記録媒体の幅に対応した範囲にインク吐出
口を配列した記録ヘッドとの間隙より小の厚みの搬送先
端側部分と、前記間隙より大の厚みでかつ前記間隙に挿
入可能に弾性変形できるクリーニング作用部分とを有
し、前記被記録媒体の搬送経路の少なくとも一部によっ
て搬送されることに伴って行われる前記記録ヘッドのク
リーニングに用いられることを特徴とする。
さらに、搬送される被記録媒体の幅に対応した範囲に
吐出口を配列させた記録ヘッドとは非接触で搬送路上を
搬送される被記録媒体に対し、インクを吐出して記録を
行う前記記録ヘッドを具えたインクジェット記録装置に
おいて、シート状のインク吸収体を収納した第1収納手
段と、前記インク吸収体が前記記録ヘッドに対向すると
きに前記記録ヘッドからインクを排出させて吐出回復処
理を行う回復処理手段と、当該排出されたインクを吸収
したインク吸収体を収納する第2収納手段と、前記吐出
回復処理に関連して、前記搬送路の少なくとも一部を介
して前記第1収納部材より前記インク吸収体を搬送して
前記記録ヘッドに当接させてクリーニングし、その後該
当インク吸収体を前記第2収納手段に導入するクリーニ
ング搬送手段とを有したことを特徴とする。
さらに加えて、シート状のインク吸収体を、被記録媒
体を搬送する機構により搬送し、搬送される被記録媒体
の幅に対応した範囲に吐出口を配列させた記録ヘッドの
前記吐出口に対向する位置に達した前記インク吸収体に
前記吐出口から流出したインクを吸収させる工程、前記
吐出口から流出したインクを吸収したインク吸収体を、
さらに前記吐出口に当接させてインクを吸収する工程、
および前記インク吸収体に、インク未吸収領域を残して
当該インク吸収体を排出する工程からなることを特徴と
する。
[作 用] 以上の構成によれば、記録ヘッドの吐出口に対向する
位置まで搬送されたシート状のインク吸収体を、吐出口
に当接させて、吐出口端面のインク滴や塵埃を除去した
後、インク滴や塵埃を吸収したインク吸収体を装置外へ
排出することが可能となる。
また、間隙部をインク吸収体の厚い部分が搬送されて
いるときに、記録ヘッドの吐出口端面に付着した吐出不
良等の要因となる残留インクや塵埃等がその部分で除去
される。
さらに、第1収納手段内に収納されたシート状のイン
ク吸収体は、記録媒体の搬送系の一部または全部を使用
して搬送され、記録ヘッドの吐出口より流出するインク
を吸収せしめた後、第2収納手段内に回収される。
[実施例] 以下、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明を適用したインクジェット記録装置の
外観構成の一例を示す斜視図である。
ここで、1は本体ユニット部であり、上ユニット1aお
よび下ユニット1bを有し、上ユニット1aはヒンジ等を回
動中心にして、下ユニット1bに対して上下方向へ回動可
能とすることもできる。ここで上ユニット1aには、第2
図につき詳述する記録ヘッドIJH、電気回路部103、ファ
ン150、排出ローラPOR、搬送ローラPSR、紙ガイド201お
よび給紙ローラRFR等が設けられている。一方、下ユニ
ット1bには、プラテンPTN、インクタンク231、排紙トレ
イ9AおよびアイドラPR1,PR2等が設けられている。ま
た、下ユニット1bには、記録に際しての記録媒体を収納
した紙カセットまたは吐出回復処理に際してのクリーニ
ングペーパーを収納した後述のカセットが配置される。
さらに5は本体ユニット部1の上側を覆って配置したカ
バーであり、このカバー5はホスト装置Hとのオンライ
ンスイッチあるいは記録開始指令スイッチや吐出回復処
理の起動スイッチ等各種の指令スイッチ7a,7bやモード
表示を行う表示器7c等を配置した操作部7を設けてあ
る。9は装置の一側面に設けた排出口であり、記録済の
記録媒体はこの排出口9を介して排出トレイ9A上に積載
される。
第2図は第1図示の装置の内部構成例を説明するため
に、第1図示の装置のカバー5を取外した状態を示す模
式的斜視図である。図において、IJHは排出口9近傍に
配置したインクジェット記録ヘッドであり、例えば1mm
当り16本の密度で本装置の記録可能幅(例えばA4版記録
紙)の全幅(例えば1行記録領域の幅)に対応する範囲
に吐出口IJOを配列した所謂フルマルチタイプの形態を
有する。また、このノズル等、インク液路内の適切な部
位に電気機械変換素子(図示せず)あるいは電気熱変換
素子(図示せず)等が配置され、記録すべき画像に応じ
たホスト装置Hからの駆動信号の供給に応じてインクに
吐出エネルギを作用せしめ、これにより吐出口IJOから
インクが吐出される。本例において、この記録ヘッドJI
Hは各液路IJNの吐出口IJOが鉛直方向下向きに開口する
ように設けてある。
103は、フレキシブルケーブル102を介して記録ヘッド
101を駆動するドライバ回路の他、電源回路,制御回
路,装置内の各部回路や装置外のホスト装置H等とのイ
ンタフェース回路等を基板103Aに設けた本装置の主要な
電気回路部であり、本実施例では、この主要な電気回路
部103を記録ヘッドIJHと同じ上ユニット1aに設けたの
で、記録に際してのインク吐出や、あるいは万一予期せ
ぬインク漏洩が生じても、インクの影響は電気回路部10
3には呼ばないことになる。すなわち、万一インクが吐
出口IJOから漏れ出すことがあっても、その流路は下ユ
ニット1b側に形成されるので、本実施例ではその流路よ
り上方に電気回路部103が配置されていることになり、
インクの影響は本装置の主要な電気回路部103には及ば
ない。またさらに本実施例では、この電気回路部103を
記録ヘッドIJHの各吐出口IJOの配設位置よりも高い位置
に配置してある。これによってさらに、インクの影響は
電気回路部103には及ばないことになる。しかし、電気
回路部103と吐出口IJOとの前述配置は必ずしも必要なこ
とではない。
さらにPFRは円弧の一部を切欠いて形成した給紙ロー
ラであり、例えば紙,フィルムあるいは布等の記録媒体
Sを収容するカセット221から記録媒体Sを記録ヘッドI
JHによる記録位置に向けて供給するためのローラであ
る。
PSRおよびPORは、それぞれ、記録ヘッドIJHによる記
録位置に対し、記録媒体搬送経路上の上流側に配置した
排出ローラおよび下流側の排出口9近傍に配置した排出
ローラであり、モータ117によりタイミングベルト119を
介して回転駆動される。而して、この回転駆動に応じ、
搬送ローラPSRおよび排出ローラPORは、それぞれに対向
させて配置され、図中鉛直方向に弾性支持されたアイド
ラPR1およびPR2と協働し、それらの間に記録媒体を狭持
した状態で記録位置への記録媒体の搬送、ないし記録位
置から排出トレイ9Aへの記録媒体の排出を行う。
201は記録媒体の搬送経路上に設けられ、搬送経路を
規制する紙ガイドである。PTNは記録ヘッドIJHの吐出口
に対向させて配設され、記録面を規制するプラテンであ
り、第4図,第6図および第7図にて後述する機構によ
ってインクの吐出方向に移動可能である。
PCは記録媒体を積載するための紙カセットであるが、
吐出回復処理を行なう際には、第3図に示すインク吸収
体からなるシートCP(以下クニーリングペーパと呼ぶ)
を積層収納するクリーニングカセットCPCと置換され
る。紙カセットPCやクリーニングペーパカセットPCP内
に積載された記録媒体やクリーニングペーパカセットCP
C内に積層された記録媒体やクリーニングペーパCPは、
給紙ローラPFRによって1枚ずつ分離されて記録ヘッドI
JHの吐出口下方に搬送される。
231は記録ヘッドIJHに対するインク供給源としてのイ
ンクタンクであり、プラテンPTNの下側に配置され、記
録ヘッドIJHに対して可撓性の供給チューブ233を介して
インクを供給する。
PHSおよびPRHSは、記録媒体のジャム検知やクリーニ
ングペーパPCの位置を検出するための反射型の光センサ
である。またMSWは紙カセットPCの側面に配設された突
起部PRJによって付勢されるマイクロスイッチであり、
クリーニングペーパカセットCPCには突起部PRJを設けな
いように構成することにより、装置に挿入されたカセッ
トが紙カセットPCであるか、クリーニングペーパカセッ
トCPCであるかの判断を可能とする。
第4図は本実施例のプラテンPTN周辺の模式的切断面
図であり、シート状のインク吸収体を記録ヘッドの吐出
口に当接させる機構の第1の実施例を示す。
図において、BEAM1,BEAM2,BEAM3およびFXBはビーム材
であり、これらビーム材は各々に設けられた2ケ所の軸
支点PVTあるいはPVTRに回動自在に軸支され平行リンク
機構を構成する。また、ビーム材BEAM1の一端はプラテ
ンPTNとプラテン面に垂直に接合し、ビーム材BEAM3の一
端は、ソレノイドSNDのプランジャPLGとピンPINによっ
て回動自在に係合している。さらに、ビーム材FXBの一
端は装置のフレームFM1に固定されている。
HP1は記録ヘッドIJHに設けられた突当て部、SPHはフ
レームと記録ヘッドIJHとの両方に接合するヘッド支持
ばねであり、ヘッド支持ばねSPHは、その付勢力によっ
て記録ヘッドIJHの突当て部HP1をフレーム側に固定され
たストッパSTP1に押しつけ、記録ヘッドIJHが常に所定
の高さに位置するように支持し、かつプラテンPTNの吐
出口方向への移動によって、後述するクリーニングペー
パを介して記録ヘッドIJHに加わる力が所定以上の値に
達した時に変形し、記録ヘッドの破壊を防ぐ役割をもっ
ている。
ソレノイドSNDが駆動されると、プランジャPLGが図中
矢印Aで示す方向に引き込まれ、プラテンPTNはリンク
機構によって、図中矢印Bで示す方向、すなわち記録ヘ
ッドIJHの下方端面にある吐出口IJOに当接する方向に移
動する。
SPLは圧縮ばね、FDSKはフランジであり、圧縮ばねSPL
は、ビーム材BEAM3の一端にフランジFDSKを当接させ
て、このフランジFDSKとソレノイドSNDの端面との間に
プランジャPLGを取りまくように介挿される。この構成
により、圧縮ばねSPLの付勢力はビーム材BEAM3を支点PV
TRを中心軸として図中反時計まわりに回転させ、その一
部を調整ねじADJ1の先端ビーム支持部HBMに当接させ
る。
これによって、ソレノイドが駆動されないときは、プ
ラテンPTNの位置を固定するものであり、また調整ねじA
DJ1の調整によってプラテンPTNと吐出口IJOとの間隔が
決定され得る、 上記の構成における吐出回復処理の動作手順を第5図
に示すフローチャートを参照して説明する。
インクの増粘等の原因により、記録ヘッドIJHに不吐
出が発生すると、ユーザーは吐出回復処理のために、操
作部7にある吐出回復スイッチを押す。これによって吐
出回復処理の動作手順はスタートする。装置が記録を行
っている最中はまず記録が終了するのを待つ(ステップ
S501,S515)。次にマイクロスッチMSWの状態により、紙
カセットPCが挿入されているのか、クリーニングペーパ
カセットが挿入されているのかを判断する(ステップS5
02)。スイッチMSWがONになっている場合、すなわち紙
カセットPCが挿入されている場合には、操作部7にある
クリーニングペーパカセットCPCが挿入されていないこ
とを示す表示手段として例えば表示ランプを点滅し(ス
テップS516)、ユーザーにクリーニングペーパカセット
CPCと紙カセットPCとの交換をうながす。なお、表示ラ
ンプの代りに音声等の表示手段によって、クリーニング
ペーパカセットCPCが挿入されていないことを告知する
ようにしてもよい。
クリーニングペーパカセットの挿入が確認されると、
記録媒体を供給する場合と同様に、給紙ローラPFRが回
転し(ステップS503)、カセットに積層されたクリーニ
ングペーパCPの最上部にある1枚を分離して、送紙ロー
ラPSRへ送り込む。
送紙ローラPSRおよび排紙ローラPORは回転し(ステッ
プS504)、クリーニングペーパCPを排紙トレー9Aの方向
へ送る(ステップS517)。やがて、クリーニングペーパ
CPの先端は記録ヘッドIJHの下方を通過し、光センサPHS
の下方に達し、光センサPHSはON状態となる。ここで、
光センサPHSはクリーニングペーパCPの先端が記録ヘッ
ドIJHの下方を完全に通過したことを確認するための手
段として機能する。
光センサPHSがONになると(ステップS505)、図示し
ていないコントローラはほぼ同時に次の2つの動作を行
う。
すなわち(i)紙送り量を制御するカウンタに所定の
紙送り量に相当するカウンタ値m1をセットする(ステッ
プS506)(このカウンタ値はクリーニングペーパCPの送
り量に比例して減少していく値である。)。(ii)イン
クタンク231から記録ヘッドIJHにインクを供給するポン
プを起動し、記録ヘッドIJH内のインクの圧力を増加
し、吐出口近傍の増粘したインクや気泡を吐出口から強
制的に流出させる(ステップS506)。
カウンタ値m1は、例えば送紙ローラPSRおよび排紙ロ
ーラPORを駆動するモータ117がステッピングモータの場
合、このステッピングモータをコントロールするパルス
数に対応するもので、ステッピングモータが1パルス分
回転し、クリーニングペーパCPを送る毎に(ステップS5
18)、1づつ減少しm1=0となった時(ステップS507)
に、コントローラ(不図示)はモータ117を停止する。
また、ポンプもモータ117の停止と同時に停止する(ス
テップS508,S509)。もし、クリーニングペーパCPを停
止した状態でポンプを作動すれば、吐出口から流出する
廃インクの量が薄いシート状のクリーニングペーパCPの
インク吸収能力を直ちに上回りインクはクリーニングペ
ーパCPに吸収しきれずにクリーニングペーパCP外にあふ
れ出し他の構成要素を汚染することになるが、廃インク
流量を十分吸収できる速度でクリーニングペーパCPを搬
送すれば、薄いシート状のインク吸収体でも、前述のよ
うな問題を生じることはない。したがって、ポンプ作動
時に、クリーニングペーパCPのインク吸収能力に合わせ
て、送り速度を減少させたり増加したりすれば、よりク
リーニングペーパCPを有効に使用することができる。
前述のカウンタ値m1によって規定されるクリーニング
ペーパCPの送られる距離は、上述の説明から明らかなよ
うに廃インクを吸収した領域に相当し、カウンタ値m
1は、クリーニングペーパCPのこの廃インク吸収領域以
降に廃インクを吸収していない余白部を残すような値に
設定されている。廃インク吸収領域を排紙する際に、一
度クリーニングペーパCPに吸収された廃インクが排紙ロ
ーラPORに付着するが、上記設定された余白部はこのロ
ーラPORに付着した廃インクを吸収し、排紙ローラPORの
表面を清浄する。したがって余白部が最低、排紙ローラ
PORの外周分に相当する長さだけ残るようにm1およびク
リーニングペーパCPの長さを設定することが望ましい。
送紙ローラPSRの回転が停止すると(ステップS50
9)、次にソレノイドSNDが作動し(ステップS510)平行
リンク機構を介してプラテンPTNを矢印Bの方法に移動
する。この動作によってプラテンPTNは、クリーニング
ペーパCPを記録ヘッドIJHの液路IJNとの間にはさみ込
み、よってクリーニングペーパCPが吐出口IJOに押しつ
けられる。ソレノイドSNDは所定の時間作動した後OFF状
態となり(ステップS511)、クリーニングペーパCPは吐
出口IJOから離されて元の状態に戻る。クリーニングペ
ーパCPが吐出口IJOに当接することにより、ポンプ動作
でインクを流出させるだけでは除去しきれない付着ゴミ
や付着インクの除去が可能となる。
当接を解除されたクリーニングペーパCPは再び送紙ロ
ーラPSRおよび排紙ローラPORによって搬送される(ステ
ップS512,S519)。クリーニングペーパCPの後端が排紙
ローラPORを通過し、さらに光センサPRHSを通過する
と、光センサPRHSはON状態からOFF状態に変化するため
(ステップS513)、コントローラ(不図示)は、クリー
ニングペーパCPが排出口9より装置外部へ排出されたと
判断し、排紙ローラPORおよび送紙ローラPSRの回転を停
止し(ステップS514)、吐出回復処理を完了する。
第6図はプラテンPTN周辺の模式的切断図であり、シ
ート状のインク吸収体を記録ヘッドの吐出口に当接させ
る機構の第2の実施例を示す。なお、第4図に示した要
素と同様の要素には同様の符号を付してその説明は省略
する。
第4図に示した第1の実施例と異なるのは、インク吸
収体をノズル吐出IJOに当接させるために移動させる要
素が、プラテンPTNでなくて記録ヘッドIJHであることで
ある。従って、ビーム材BEAM2,BEAM3,FXBおよび記録ヘ
ッドIJHの4部材でリンク機構が構成され、第4図に示
したのと同様ビーム材BEAM3の一端がソレノイドSNDのプ
ランジャPLGと係合し、ソレノイドSNDを図中矢印で示す
C方向に駆動することにより、記録ヘッドIJHを図中矢
印で示すD方向に動作させ、もって吐出口IJOをクリー
ニングペーパCPに押し当てる。
また、第4図に示したのと同様、固定ビーム材FXBは
装置のフレームFM2に固定され、フレームFM2に設けられ
た調整ねじADJ2の先端HBMはビーム材BEAM2の一部と当接
し、さらにビーム材BEAM3のプランジャPLGとの係合部と
ソレノイドSNDの端面との間に介挿された圧縮ばねSPLお
よびフランジFDSKの存在によって記録ヘッドIJHの静止
時における高さ調整が行われる。
さらに、PTNEはプラテン支持部材であり、その一端は
プラテンPTNのプラテン面と垂直に接合し、他端は装置
に固定されたプラテン支持ばねSPPと接合する。また、
プラテン支持部材PTNEには突当て部HP2が設けられてい
る。これにより、プラテン支持ばねSPPは突当て部HP2を
フレームに固定されたストッパSTP2に押し当て、プラテ
ンPTNが常に所定の高さに位置するようにし、かつ記録
ヘッドIJHのプラテンPTN方向への移動によってクリーニ
ングペーパCPを介して記録ヘッドIJHに加わる力が所定
以上の値に達したときに変形し、記録ヘッドIJHの破壊
を防ぐようにする。
上記構成における吐出回復処理動作は、第1実施例に
おける処理とほぼ同様であり、異なるのは上述したよう
にプラテンPTNが移動する代りに記録ヘッドIJHが移動
し、もって吐出口IJOとプラテンPTNとでクニーリングペ
ーパCPをはさみ、吐出口IJOの清掃を行う。
第7図はプラテンPTN周辺の模式的切断面図であり、
シート状のインク吸収体を記録ヘッドの吐出口に当接さ
せる機構の第3の実施例を示す。なお、第4図または第
6図に示したのと同様の要素には同様の符号を付してそ
の説明は省略する。
図において、BNDは記録ヘッドIJHとその吐出口IJOと
所定の間隔を有して対向する記録面を規制するプラテン
PTNとをねじSCPHおよびSCRPで締結して一体化する結合
部材であり、第1実施例のビーム材BEAM1や第2実施例
の記録ヘッドIJHと同様リンク機構の構成要素を成し、
後述されるカムによって図中矢印の方向に駆動される。
CAMはカムであり、このカム面にビーム材BEAM3の一部
は引張ばねSPTの付勢力で当接されている。カムCAMはプ
ーリPER1,PRE2およびベルトRBTを介して伝達されるモー
タRVMの回転に応じてそのカム面が変位し、リンク機構
を駆動する。
上記構成における吐出回復処理動作について説明す
る。第5図に示した処理と異なるのはソレノイドを駆動
する代りに(ステップS510,S511)、以下の動作を行う
ことである。
すなわち、ポンプが停止すると同時に、クリーニング
ペーパPCの搬送が停止されると、モータRVMが所定量回
転しカムCAMを駆動する。これにより、当初第7図で示
すような位置にあったカムCAMはモータRVMの回転に応じ
てそのカム面の変位を下げ、支点PVTRを軸とするリンク
の駆動により結合部材BNDで一体化されたプラテンPTNと
記録ヘッドIJHのユニットを図中矢印で示す下方に変位
させる。この結果、記録ヘッドIJHの下端にある吐出口I
JOは排出ローラPORとアイドラRP2および送紙ローラPSR
とアイドラPR1によって挾持されているクリーニングペ
ーパCPに当接する。
ところで、排紙ローラPORおよび送紙ローラPSRの駆動
にステッピングモータを使用すれば、ステッピングモー
タが停止する際の励磁トルクにより、排紙ローラPORお
よび送紙ローラPSRにはブレーキがかかるため、記録ヘ
ッドIJHのクリーニングペーパへの押しつけによってロ
ーラが回転してクリーニングペーパの張力が低下するよ
うなことは無く、適切な押しつけ力を得ることが可能で
ある。また、前述の2つの実施例のように、プラテンを
裏当てのように使用することも無いので、記録ヘッドIJ
Hに無理な力が加わることも無い。
さらに本実施例によれば、記録ヘッドIJHとプラテンP
TNを結合部材BNDを使用して一体化したので、比較的高
い精度の要求される記録ヘッドIJHとプラテンPTNとの間
隔の管理が前述の2つの実施例に比較して極めて容易で
あることも本実施例の特徴である。
第8図は、本発明に係りシート状のインク吸収体を記
録ヘッドの吐出口に当接させる第4の実施例を示す。
同図から明らかなように、構成要素としては、記録紙
搬送系のみで上記3実施例のようにプラテンPTNや記録
ヘッドIJHを駆動する機構は存在しない。一般に排紙ロ
ーラPORと搬送ローラPSRとは同一速度で回転し、記録媒
体がプラテンPTNから浮き上がらないように搬送する
が、本実施例においては、クリーニングペーパCPを搬送
する際は排紙ローラPORの回転を停止し、送紙ローラPSR
のみを回転させてクリーニングペーパCPにループ部LOOP
を形成し、このループ部LOOPが記録ヘッドIJHの吐出口I
JOに当接するようにする。この方法によれば、前述の3
つの実施例で述べたようなプラテンや記録ヘッドに変位
を与える機構を必要とせずにクリーニグペーパCPを記録
ヘッドの吐出口に当接することが可能となる。
排紙ローラPORの回転を停止し、送紙ローラPSRのみを
回転させる方法としては、排紙ローラPORと送紙ローラP
SRとをそれぞれ別々のモータで駆動する方法、あるい
は、排紙ローラPORに電磁クラッチ等の動力伝達の断続
手段を設ける等の方法があるが、制御や機構の面でいず
れも複雑なものとなってしまう。
そこで、従来の機構の若干の要素を付加するだけで、
第8図にて上述した駆動が可能となるような方式につい
て第9図を用いて説明する。
第9図(A)は、従来の送紙系を示すものであり、排
紙ローラPORに取りつけられたプーリPREOと排紙ローラP
SRに取りつけられたプーリPRESとが、同一のベルトTBLT
を介してモータPFMによって駆動される方式である。こ
の第9図(A)に示す機構に新たな要素を付加して第9
図(B)に示すような構成とする。
第9図(B)において、ベルトTBLT1は第9図(A)
に示すベルトTBLTよりもΔLだけ長いベルトであり、こ
のΔLによって生ずる撓みは、アイドラプーリPREI1に
よって吸収されている。すなわち、アイドラプーリPREI
1は支点PVT1を中心に回転可能なアームARM1の一端に回
転自由に取付けられており、アームARM1の他端に取付け
られた引張バネSPAの付勢力によって、プーリPRE1はベ
ルトTBLT1に当接レベルTBLT1の撓みを吸収する。また排
紙ローラPORと送紙ローラPSRとの間でベルトTBLT1と当
接するアイドラプーリPRE12は支点PVT2を中心に回転可
能なアームARM2の一端に回転自由に取り付けられてお
り、アームARM2の他端はソレノイドSNDのプランジャに
ピンPIN2を介して接続されている。
上記のような構成において、ステッピングモータPFM
を停止し、同時にソレノイドSNDを図中矢印で示す方向
に駆動すると、アイドラプーリPREI2は図中矢印Aの方
向に変位し、第9図(C)に示すようにプーリPREOとプ
ーリPRESの間に新たなたわみδが発生する。このたわ
みδの発生はアイドラPREI1の図中矢印B方向への変
位、すなわちプーリPRESとプーリPREMの間に撓みδ
減少をもたらす。
撓みδの発生は、具体的には、プーリPREOとプーリ
PRESの間に長さΔl1分のベルトが送り込まれることを意
味するものであるが、ステッピングモータPFMの励磁ト
ルクによってブレーキがかかりプーリPREMおよびプーリ
PREOは回転しないため、ベルトの長さΔl1はプーリPRES
の図中矢印Cの方向の回転によって送り込まれる。した
がって、排紙ローラPORを停止したまま送紙ローラPSRを
回転することができ、クニーリングペーパCPにループ部
LOOPを生ぜしめることが可能となる。クリーニングペー
パCPのループの大きさは、撓みδにほぼ比例するの
で、例えばソレノイドSNDを駆動する電圧によってルー
プの大きさを制御することも可能である。
なお、上記各実施例においては、クリーニングペーパ
を吐出口IJOに押し当てる動作を1吐出回復処理動作当
り1回として説明したが、本発明の適用はこれに限られ
るものではなくクリーニングペーパCPの移動と吐出口IJ
Oへの押し当てとを交互に繰り返すようにして数回行っ
てもよい。
また、上記各実施例においては、クリーニングペーパ
CPを吐出口IJOに押し当てる際、クリーニングペーパCP
の搬送を停止したが、本発明の適用はこれに限られるも
のではなく、例えば搬送速度を減速し、吐出IJOをクリ
ーニングペーパCPが摺動しながらインク滴やゴミを除去
するように制御してもよい。
さらに、上記各実施例においては、ポンプ等を使用し
て吐出口IJOからインクを流出させた後、クリーニング
ペーパCPを吐出口IJOに当接するように制御する方式に
ついて述べたが、吐出口IJOからインクを強制的に流出
させる手段をいっさい使用せずにクリーニングペーパCP
を吐出口IJOに当接する動作のみを行うように制御して
もよい。
第10図は第1図示の装置の前述の第2図で示されたも
のとは別の内部構成例を説明するためのもので、第2図
示のものと同様に、第1図示の装置のカバー5を取外し
た状態を示す模式的斜視図である。図において、インク
ジェット記録ヘッドIJH,吐出口IJO,電気機械変換素子
(図示せず)あるいは電気熱変換素子(図示せず)等の
駆動素子,ホスト装置H,フレキシブルケーブル102,電気
回路部103,給紙ローラPFR,排出ローラPSR,POR,紙ガイド
210,プラテンPTN,紙カセットPC,クリーニングペーパカ
セットCPC,インクタンク231,光センサPH3,PRHS,マイク
ロスイッチMSWは第2図示の構成と同一である。
上記の構成における吐出回復処理の動作手順を第11図
に示すフローチャートを参照して説明する。
インクの増粘等の原因により、記録ヘッドIJHに不吐
出が発生すると、ユーザーは吐出回復処理のために、操
作部7にある吐出回復スイッチを押す。これによって吐
出回復処理の動作手順はスタートする。装置が記録を行
っている最中はまず記録が終了するのを待つ(ステップ
S401,S413)。次にマイクロスイッチMSWの状態により、
紙カセットPCが挿入されているのか、クリーニングペー
パカセットが挿入されているのかを判断する(ステップ
S402)。スイッチMSWがONになっている場合、すなわち
紙カセットPCが挿入されている場合には、操作部7にあ
るクリーニングペーパカセットCPCが挿入されていない
ことを示す表示ランプを点滅し(ステップS414)、ユー
ザーにクリーニングペーパカセットCPCと紙カセットPC
との交換をうながす。なお、表示ランプの代りに音声等
によって、クリーニングペーパカセットCPCが挿入され
ていないことを告知するようにしてもよい。
クリーニングペーパカセットの挿入が確認されると、
記録媒体を供給する場合と同様に、給紙ローラPFRが回
転し(ステップS403)、カセットに積層されたクリーニ
ングペーパCPの最上部にある1枚を分離して、搬送ロー
ラPSRに送り込む。送紙ローラPSRはクニーリングペーパ
CPを送るのに支障をきたさない比較的速い回転数n1で回
転し(ステップS404)、クリーニングペーパCPを排紙ト
レー9Aの方向へ送る(ステップS415)。やがてクリーニ
ングペーパCPの先端は記録ヘッドIJHの下方を通過し、
光センサPHSの下方に達し、光センサPHSはON状態とな
る。ここで、光センサPHSは、クリーニングペーパCPの
先端が記録ヘッドIJHの下方を完全に通過したことを確
認するための手段として機能する。
光センサPHSがONになると(ステップS405)、図示し
ていないコントローラはほぼ同時に次の3つの動作を行
う。
すなわち(i)紙送り量を制御するカウンタに所定の
紙送り量に相当するカウンタ値m1をセットする(ステッ
プS406)。(このカウンタ値はクリーニングペーパCPの
送り量に比例して減少していく値である。)(ii)送紙
ローラPSR,排紙ローラPORの回転数をn1からn2に減少さ
せる(ステップS406)。(iii)インクタンク231から記
録ヘッドIJHにインクを供給するポンプを起動し、記録
ヘッドIJH内のインクの圧力を増加し、吐出口近傍の増
粘したインクや気泡を吐出口から強制的に流出させる
(ステップS407)。(ii)の動作は、クニーリングペー
パCPのインク吸収能力に見合う速度にクリーニングペー
パCPの速度を変化させ、(iii)の動作により流出する
インクを過不足無くクリーニングペーパCPに吸収させよ
うとするためのものである。本実施例では、クリーニン
グペーパCPのインク吸収能力が充分であるので減速を行
ったが、クリーニングペーパCPの吸収能力が低かったり
ポンプの加圧力が高く流出する廃インクの流量が多い時
には、逆に回転を加速するか、はじめから高回転でクリ
ーニングペーパCPを搬送するようにすればクリーニング
ペーパCPから廃インクが潰漏してペーパCP以外を汚すこ
とを防止できる。
回転数n2でクリーニングペーパCPを送る距離は、あら
かじめカウンタ値m1で規定されており、ポンプはこの距
離をクリーニングペーパCPが送られる間動作する。した
がって、ポンプの加圧によって吐出口から廃インクが流
出している間、クリーニングペーパCPは比較的ゆっくり
とした回転数n2で回転する送紙ローラPSRおよび排紙ロ
ーラPORによって搬送される(ステップS416)。また、
カウンタ値m1=0となり(ステップS408)ポンプが停止
すると(ステップS409)、再び送紙ローラPSRおよび排
紙ローラPORは回転数n1で回転し(ステップS410)、ク
リーニングペーパCPを排紙トレイ9A側に搬送する(ステ
ップS417)。
このとき、カウンタ値m1によって規定されるクニーリ
ングペーパCPの送られる距離は、上述の説明から明らか
なように廃インクを吸収した領域に相当し、カウンタ値
m1は、クリーニングペーパCPのこの廃インク吸収領域以
降に廃インクを吸収していない余白部を残すような値に
設定されている。廃インク吸収領域を排紙する際に、一
度クリーニングペーパCPに吸収された廃インクが排紙ロ
ーラPORに付着するが、上記設定された余白部はこのロ
ーラPORに付着した廃インクを吸収し、排紙ローラPORの
表面を清浄する。したがって、余白部が最低、排紙ロー
ラPORの外周分に相当する長さだけ残るようにm1および
クリーニングペーパCPの長さを設定することが望まし
い。
回転数n1で回転する排紙ローラPORによって搬送され
るクリーニングペーパCPの後端が排紙ローラPORをはな
れ、光センサPRHSを通過すると、光センサPRHSはON状態
からOFF状態に変化するため(ステップS411)、コント
ローラはクリーニングペーパCPが排出口9より装置外部
へ排出されたと判断し、送紙ローラPSRおよび排紙ロー
ラPORの回転を停止し(ステップS412)、回復処理を完
了する。
上記実施例によれば、従来の送紙系を大幅に変更する
ことなく容易に吐出口近傍のインクを強制的に流出させ
るような不吐出回復処理を行うことができるだけではな
く、クリーニングペーパCPに余白部を設けて装置外に排
紙するように制御したので、クリーニングペーパCPの廃
インク吸収領域を搬送する際に、排紙ローラPORにイン
クが付着しても余白部が通過する際にローラ表面が清浄
され常に送紙系を清潔に保つことができる。
第14図は、上記各実施例で示した1つのカセット挿入
部しかもたない装置に対して、同時に2つのカセットの
挿入が可能な装置に本発明を適用した他の実施例を示す
ものであり、第2図に示したのと同様の要素には同一の
符号を付してその説明は省略する。なお、本例では、記
録用紙のカセットの突起PFJ1はカセット底部に設けられ
ている。
図においてCPCは、クリーニングペーパCPを収納した
クリーニングペーパカセットであり、本来ならば例えば
A3サイズとA4サイズ等の異なるサイズの紙カセットを同
時に挿入可能な2つの挿入口の下段部にカセットCPCが
挿入された状態を示している。もちろん、このような構
成の装置では、上段,下段のカセット挿入口の構造に区
別が無いのが一般的で、クリーニングペーパカセットCP
Cを上段に挿入することも可能である。どちらの段にク
リーニングペーパカセットCPCが挿入されたかは、マイ
クロスイッチMSW1あるいはMSW2からの信号によって判断
される。このように構成することによって、吐出回復を
行う毎にいちいち紙カセットPCとクリーニングペーパカ
セットCPCとを交換することなく、回復処理ボタンを押
すだけで、前実施例で述べた処理と全く同じ処理を行う
ことが可能となる。
また、第14図における実施例では、紙カセットPCとク
リーニングペーパカセットCPCを突起部材PRJを除いて、
同一形状としたが、本発明は、特にこれに限るものでは
なく、クリーニングペーパCPを例えば専用のディスポー
ザルなカセットに収納し、クリーニングペーパカセット
専用の挿入口に挿入するような構成にしてもよいことは
言うまでもない。
さらに、クリーニングペーパCPをカセットから供給す
るのではなく、1枚単位で手指しにより、送紙経路に送
り込むように構成しても前記実施例と全く同様の効果を
得ることができるのは勿論である。
この手指し供給は公知の構成でよく、例えばカセット
上の上蓋を利用した手指し供給部、または、手指し用ト
レイを記録用紙カセットとは別の位置に設けるものとい
った構成をとればよい。
いずれにしても、本発明にとって必要なことは搬送さ
れるクリーニングペーパと記録用紙とを記録ヘッドに対
して前者を接触させ、後者を非接触にすることが重要で
ある。そのための手段として、ヘッドを移動させたり、
プラテンを移動させたり、あるいはクリーニングペーパ
の移動経路をループ形成や他の案内部材の変位によって
記録用紙と異ならせるものを用いたりすることは本発明
にとって有効なものであることはいうまでもない。
第4図に示されるプラテン近傍における装置を用い
て、上述した実施例とは別の吐出回復処理の動作手順を
第12図に示すフローチャートを参照して説明する。
第5図に示した処理手順、ステップS501〜S505,ステ
ップS515〜S517と同様の部分、すなわちステップS601〜
S605およびステップS612〜S614の説明を省略する。
クリーニングペーパCPの先端部が光センサPHSの下方
に達し、光センサPHSがON状態となると(ステップS60
5)、コントローラ(不図示)は送紙ローラPSRの回転を
停止する(ステップS606)。次にソレノイドSNDが作動
し(ステップS607)、リンク機構を介してプラテンPTN
を第5図中矢印Bの方向に移動する。この動作によって
プラテンPTNは、クリーニングペーパCPを記録ヘッドIJH
のノズルIJNとの間にはさみ込み、よってクリーニング
ペーパCPが吐出口IJOに押しつけられる。ソレノイドSND
は所定の時間作動した後OFF状態となり(ステップS60
8)、よってクリーニングペーパCPは吐出口IJOから離さ
れて元の状態に戻る。クリーニングペーパCPが吐出口IJ
Oに当接することにより、ポンプ動作でインクを流出さ
せるだけでは除去しきれない付着ゴミや付着インクの除
去が可能となる。
当接を解除されたクリーニングペーパCPは、再び送紙
ローラPSRおよび排紙ローラPORによって搬送される(ス
テップS609,S615)。クリーニングペーパCPの後端が排
紙ローラPORを通過し、さらに、光センサPRHSを通過す
ると、光センサPRHSはON状態からOFF状態に変化するた
め(ステップS610)、コントローラ(不図示)は、クリ
ーニングペーパCPが排出口9より装置外部へ排出された
と判断し、排紙ローラPORおよび排紙ローラPSRの回転を
停止し(ステップS611)、回復処理を完了する。
また、本発明の他の実施例として、第11図および第12
図にて前述した2つの実施例を組み合わせた吐出回復処
理も有効である。
第13図はかかる吐出回復処理の動作手順の一例を示し
たフローチャートである。なお、第11図または第12図に
示した手順と同様の部分はその説明を省略する。
クリーニングペーパCPの先端部が光センサPHSに達し
たことが確認されると(ステップS705)、記録ヘッドIJ
Hの吐出口近傍の増粘インクや気泡を流出するために、
ポンプ等の加圧手段がカウンタ値m1に応じた所定量だけ
クリーニングペーパCPが搬送される間作動して廃インク
を流出する(ステップS706,S718)。クリーニングペー
パCPの搬送が所定の余白部を残して停止すると(ステッ
プS707,S708,S709)、第4図に示すソレノイドSNDが動
作して(ステップS710)、リンク機構を介してプラテン
PTNを矢印B方向に移動し、吐出口IJOとプラテンPTNと
の間にあるクリーニングペーパCPを吐出口IJOに押し当
てる。
本実施例によれば、吐出口から流出した廃インクが吐
出口端面にインク滴として付着しているような場合で
も、廃インク流出後にクリーニングペーパCPを吐出口IJ
Oに押し当てるので、そのようなインク滴を除去するこ
とが可能となる。
また、上記二実施例において、クリーニングペーパCP
を吐出口JIOに押し当てる動作を1回復動作当り1回と
して説明したが、クリーニングペーパCPの移動と吐出口
への押し当てとを交互に繰り返すようにして数回行うよ
うに制御することも有効である。
さらに、上記実施例では、クリーニングペーパCPを吐
出口に押し当てる際、クリーニングペーパCPの搬送を停
止したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば搬
送速度を減速し吐出口IJOをクリーニングペーパCPが摺
動しながらインク滴や塵埃を除去するように制御しても
よい。
第15図は、プラテンPTN近傍の詳細な構成例を示す。
本例において、プラテンPTNは、本体フレームに固定し
たストッパSTP2に付き当たる付き当て部HP2を有するプ
ラテン支持部材PLEによって支持してある。プラテン支
持部材PLEはプラテン支持ばねSPPによって図中上方向に
押し上げられ、ストッパSTP2に突き当て部HP2を押圧す
ることによってプラテンPTNの高さを補償しており、本
実施例においては、記録時にプラテンPTNと記録ヘッドI
JHの間隔を1mmに保持している。PG1およびPG2は、記録
媒体および本実施例の主要部に係る要素である吸収体シ
ートABSを記録ヘッドIJHの吐出口下に導くためのガイド
であり、図に示すごとく左右、すなわち記録ヘッドIJH
に関して搬送路上の下流および上流にほぼ対称で、右方
向(上流側すなわち紙カセットPCのある給紙側)および
左方向(下流側すなわち排出トレー9Aのある排出側)の
いずれの方向からも記録媒体や吸収体シートABSを吐出
口下に導びくことが可能である形状に形成してある。PH
S,PRHSおよびPTHSは、記録媒体のジャム検知や吸収体シ
ートABSの搬送位置を検出するための例えば反射型の光
センサであり、白色もしくは白色に近い、すなわち所定
値以上の反射率を有する記録媒体や吸収体シートに対向
するとオン状態となる。
第16図(A)および(B)は本実施例に適用可能な吸
収体シートの2例を示す同図(A)に示す例の吸収体シ
ートは、例えば高分子吸収体(例えばカネボウ社のベル
イーター)からなるものであり、幅Wは第2図または第
4図示のフルマルチ型の記録ヘッドIJHに対応した大き
さとしてある。この例では、搬送方向に関してその厚さ
を変化させており、例えば先端部では0.5mm、厚い部位
では1.2mmの厚さとしてある。
一方、第16図(B)の例では、第16図(A)の例と同
様の高分子吸収体を、記録媒体と同様の紙、あるいはマ
イラーシート等のうすいシートTFEに貼り合わせた構造
を有し、その先端部は高分子吸収体を除去して、紙等の
うすいシートTFLが露出した導入部LEADに形成してあ
る。この例についても、高分子吸収体を貼り合わせた部
分の厚みは例えば1.2mmとすることができる。
第17図は本実施例に係る吐出回復処理機構、すなわち
本実施例の吐出回復処理に係る各部等の制御系の一構成
例を示す。
ここで、1000は制御部であり、第18図につき後述する
処理手順等に従って各部を制御するCPU、およびその処
理手順等に対応したプログラムを格納したROMを有す
る。この制御部1000は、第1図および第2図または第10
図示の各部を制御する装置本体1の主制御部と一体であ
ってよい。
780は記録ヘッドIJHからインクを吐出させてその回復
処理を行う回復処理手段であり、例えばインクタンク23
1側よりインクを記録ヘッドIJHに向けて圧送し、その内
部を加圧して全吐出口IJOよりインクを強制的に排出さ
せるポンプおよびその駆動部材等を有するものとするこ
とができる。あるいは、通常の記録時と同様に、全吐出
エネルギ発生素子を駆動して行うものであってもよい。
第18図は本例に係る吐出回復処理手順の一例を示し、
本図を用いて回復処理の動作を説明する。
まずステップS801にて、記録媒体を排出口9から排出
し、記録処理動作を終了すると、所定時間、例えば約2
秒の経過後にステップS802およびS803の命令待ち状態に
入る。この状態は、光センサPHS,PRHSおよびPTHSがすべ
てオフ状態であり、記録指令(ステップS802)か回復処
理指令(ステップS803)かがなされるのを待機している
状態である。このような状態においてホスト装置Hもし
くは記録開始指令スイッチの操作等により記録指令が与
えられるとステップS801に移行する。一方例えば第16図
(A)に示すような吸収体シートABSをそのうすい部分
を先行させて排紙口9より挿入し、その先端部が排紙ロ
ーラPORとアイドラPR2との接点に突き当ると光センサPR
HSがオン状態となってステップS804に移行する。すなわ
ちこのとき制御部1000は回復処理が操作者により要求さ
れたと判断し、ステップS804以降の回復処理シーケンス
の実行を開始する。
まずステップS804ではモータ117を起動し、これに伴
って連動する排出口ローラPORおよび搬送ローラPSRが回
転する。その回転方向は記録処理動作時と逆であり、排
紙口9から挿入された吸収体シートABSは記録ヘッドIJH
側に送り込まれて行く。吸収体シートABSの先端部の厚
みは上述のように0.5mmと薄く、ガイドPG2に沿って搬送
され、容易に記録ヘッドIJHの吐出口の下を通過し、搬
送紙ローラPSRおよびアイドラPR1に挟持されて、やがて
光センサPTHSに達し、光センサPTHSをオン状態とする。
制御部1000は、光センサPHSおよびPTHSがオン状態にな
っていること(ステップS805)から、吸収体シートABS
が記録ヘッドIJHの吐出口IJOの下にあると判断する。
そして、ステップS806にて回復処理手段780を駆動
し、すなわち例えばポンプを起動し、記録ヘッドIJH内
のインクの圧力を増加させて吐出口IJO内の気泡や増粘
インク、あるいは塵埃等を吐出口IJO外に流出せしめ
る。吐出口IJOから流出した廃インクは吸収体シートABS
によって瞬時に吸収される。回復処理手段780を駆動す
る時間は、ポンプの性能あるいはインク供給路,吐出口
等の抵抗やインクの粘度等に応じて適宜定めることがで
きるが、本実施例においては、0.5sec〜1sec程度として
ある。
回復処理手段780を停止し、さらに吸収体シートABSを
搬送すると、やがて吸収体シートABSの厚い部分(本例
では厚さ1.2mm)が記録ヘッドIJHの吐出口IJOの下に達
し、第15図に示すように吐出口IJOに接触する。これに
よって吐出口IJO近傍の端面に付着しているインク滴や
塵埃等が除去される。このときプラテンPTNは、プラテ
ン支持ばねSPPによって支持されており、極端に厚いシ
ートや固いシートが送り込まれてきた場合には、このば
ねSPPがたわんで記録ヘッドIJHに大きな力が加わるのを
防止する。
制御部1000は、ステップS807にて、吸収体シートABS
が光センサPTHSを通過してからの搬送量が所定量に達し
たか否かを判定する。これは、例えばステップS805で肯
定判断がなされてからの時間を搬送速度等を考慮して行
うことができ、あるいはモータ117としてパルスモータ
を用いているのであれば制御パルスにより管理すること
ができる。所定量の搬送が終了するとステップS808にて
モータ117を正転させて、吸収体シートABSを装置外に搬
送し、回復処理動作を完了してステップS802に復帰す
る。
なお、本実施例においては、吐出口IJOから強制的に
流出した廃インクを吸収体シートABSが吸収し、さらに
吐出口IJOに吸収体シートABSが接触するように制御する
ようにしたが、吐出口IJO近傍へのインク滴の付着ある
いは塵埃の付着による不吐出については、インクを排出
させて吸収する処理を省略し、吸収体シートABSを吐出
口IJOに接触させる処理を行なうのみでもかなりの効果
が得られる。
また、吸収体シートABSの搬送を一往復だけでなく、
一度の回復処理動作において数往復させ、前述の実施例
について説明した処理を繰り返すことも有効である。
さらに上記実施例においては、装置の搬出口9より吸
収体シートABSを挿入し、排出口9から排出するような
構成について述べたが、本発明はこれらに限られるもの
ではなく、例えば、吸収体シートABSを記録媒体と同様
にカセット内に積層収納し、記録時と同様にカセットか
ら吸収体シートABSを搬送し、記録媒体を搬送する搬送
往路を利用して記録ヘッドIJHの吐出口IJOに対応する位
置まで搬送し、実施例で述べた回復処理動作を実行した
後搬出口9より装置外に吸収体シートABSを排出するよ
うに構成してもよい。
第19図はクリーニングペーパカセットCPRCの詳細を示
す一部破断側面図である。内部は、未使用のクリーニン
グペーパCPを収納する未使用クリーニングペーパ収納部
CPSPおよび使用済のクリーニングペーパCPRを収納する
使用済クリーニングペーパ収納部CPRSPの2層構造を有
しており、使用済クリーニングペーパCPRの導入を行う
ための開口OPA(不図示)は蓋FTAによって閉塞/開放が
可能である。蓋FTAは板ばねSPFの作用力によって開口OP
Aを閉塞する方向に付勢されているが、クリーニングペ
ーパカセットCPRCを装置本体に装着する際には当該装置
動作に関連して、例えば挿入動作に伴って蓋FTAのガイ
ドアームGAより側方に突設したガイドピンGPと装置本体
側に設けた蓋ガイドFGDとが係合して、板ばねSPFの付勢
力に抗しガイド溝FGHに沿って蓋FTAを押し下げ、これに
よって開口OPAを開放する。
第20図(A)はクリーニングペーパカセットCPRCが装
置本体に装着され、クリーニングペーパCPがカセットCP
RCから引き出された状態を示した図である。図に示すご
とく、カセットCPRCの装着時には、当該装着動作に伴っ
て、例えば図中矢印方向への挿入動作に伴って本体に設
けた蓋ガイドFDGとガイドピンGPとの係合により蓋FTAが
開かれる。第20図(A)において、CHGGはロータリソレ
ノイドRSNDの軸に取り付けた紙パス変更ガイドであり、
ロータリソレノイドRSNDの回転に伴って第5図(A)の
状態と(B)の状態との2つの状態で停止して、異なる
紙径路を形成するものである。PHEは被搬送体の後端部
を検出する光センサ形態のエンドセンサであり、特にク
リーニングペーパCPの後端を検出するのに用いる。
第21図は本実施例に係る吐出回復処理機構、すなわち
本実施例の吐出回復処理に係る各部等の制御系の一構成
例を示す。
ここで、1001は制御部であり、第22図につき後述する
処理手順等に従って各部を制御するCPU、およびその処
理手順等に対応したプログラムを格納したROM等を有す
る。この制御部1001は、第1図および第2図または第10
図示の各部を制御する装置本体1の主制御部と一体であ
ってよい。
700は第22図につき後述する吐出回復処理を起動する
ための起動手段であり、例えば操作部7に設けたスイッ
チの形態とすることができる。また、装置の電源オン時
あるいは所定時間毎等にこれを起動する形態のものであ
ってもよい。
750は吐出回復処理の起動等に操作者に対し紙カセッ
トからクリーニングペーパカセットCPRCへの交換作業を
促す報知手段であり、例えば操作部7に設けた表示器の
形態とすることができる。また、音によりこれを報知す
るブザー等の形態であってもよい。
112は給紙ローラPFRの駆動を行うモータである。780
は記録ベッドIJHからインクを吐出させてその回復処理
を行う回復処理手段であり、例えばインクタンク231側
よりインクを記録ヘッドIJHに向けて圧送し、その内部
を加圧して全吐出口IJOよりインクを強制的に排出させ
るポンプおよびその駆動部材等を有するものとすること
ができる。あるいは、通常の記録時と同様に、全吐出エ
ネルギ発生素子を駆動して行うものであってもよい。
第22図は本例に係る吐出回復処理手順の一例を示し、
本図を用いて回復処理の動作を説明する。
例えば、インクの増粘等の原因により、記録ヘッドIJ
Hに不吐出が発生すると操作者は回復処理起動手段700
(操作部7に設けた回復スイッチ)を操作する。これに
よって本手順は起動されるが、装置が記録を行っている
最中はまずステップS901にて記録が終了するのを待機す
る。次に、ステップS902にてマイクロスイッチMSWの状
態により、紙カセットが装着されているのか、あるいは
クリーニングペーパカセットCPRCが装着されているのか
を判断する。スイッチMSWがオフである場合、すなわち
紙カセットが装着されている場合にはステップS903にて
報知手段750によりその旨を報知し、すなわち例えば操
作部7に設けた表示器を点滅させてクリーニングペーパ
カセットCPRCが装着されていないことを報知して、操作
者にクリーニングペーパカセットCPRCと紙カセットとの
交換をうながす。
ステップS902にてクリーニングペーパカセットCPRCの
装着が確認されると、通常記録時の記録媒体の供給の場
合と同様にステップS904にてモータ112を駆動し、給紙
ローラPFRを1回転させてカセットCPRCに積層されたク
リーニングペーパCPの最上部にある1枚を分離して搬送
ローラPSRへ送り込むとともに、ステップS905にてモー
タ117を正転させて搬送ローラPSRを駆動する。このと
き、紙パス変更ガイドCHGGは第20図(A)に示す位置に
ある。
クリーニングペーパCPの帆走が続き、ステップS906に
てクリーニングペーパCPの後端部がエンドセンサPHEに
よって検出されると、ステップS907にてロータリソレノ
イドRSNDを駆動し、紙パス変更ガイドCHGGを第20図
(B)の位置に設定する。次いで、ステップS908にてモ
ータ117の回転を逆転させ、クリーニングペーパCPを逆
送する。そして、ステップS909にて回復処理手段780を
駆動し、すなわち例えばポンプを起動し、記録ヘッドIJ
H内のインクの圧力を増加させて吐出口IJO近傍の増粘し
たインクや気泡あるいは塵埃等を吐出口IJOから流出さ
せる。
モータ117を適切に制御することにより、クリーニン
グペーパCPは吐出口IJOから流出するインクを充分吸収
できる速度で搬送される。やがて、その先端部(正転搬
送時の後端部)は、紙パス変更ガイドCHGGの面FA(第20
図(B)参照)に突き当り、開口OPAを介して使用済ク
リーニングペーパ収納部CPRSPへと導かれる。この搬送
の過程で、クリーニングペーパCPに適当な余白部が残さ
れるように回復処理手段780を停止する。これは、モー
タ117の回転速度とクリーニングペーパCPの長さとを考
慮して時間を管理することにより、もしくはモータ117
の回転数を管理することにより、あるいはクリーニング
ペーパCPの終端(正転搬送時の先端)をセンサPHS等で
検知することにより行うことができる。そして、インク
を吸収したクリーニングペーパCPの部分の搬送によって
インクに汚染されうる送紙ローラPSRの表面を残余の搬
送過程でこの余白部を用いて清浄する。
かくして使用済となったクリーニングペーパCPRが収
納部CPRSPに完全に収容されると、ステップS910にてロ
ータリソレノイドRSNDの駆動を解除して紙パス変更ガイ
ドCHGGを下降させ、再び第20図(A)に示す位置に復帰
させる。また、ステップS911にてモータ117を停止し、
各ローラの回転を停止させる。そして、ステップS912に
て報知手段750を用い、吐出回復処理の完了を報知す
る。例えば、操作部7上の表示器を点滅させてステップ
S903での交換処理を促し、回復処理中はこれを点灯させ
ているのであれば、消灯を行うことによって報知が可能
である。
かかる回復処理の後、再度の記録に備えてクリーニン
グペーパカセットCPRCを紙カセットと交換したときに
は、装置から引抜かれたクリーニングペーパカセットCP
RCの蓋FTAが板ばねSPFの付勢力によって第19図示の位置
に復帰し、使用済クリーニングペーパCPRの導入用開口O
PAが閉塞されるので、操作者が使用済クリーニングペー
パCPRにより手を汚すようなことが無い。
収納部CPSPに収納されたクリーニングペーパCPがすべ
て消費されたクリーニングペーパカセット(使用済カセ
ット)の扱いに関しては無論ユーザにおいて使用済クリ
ーニングペーパCPRの廃棄並びにクリーニングペーパCP
の補給を行うことにより再生することもできるが、カセ
ットを廉価に作製しこれをディスポーザルにすることや
新しいカセット購入時に販売者に使用済カセットを返却
し販売者が使用済カセットを再生することも有効であ
り、廃液がユーザの目に触れぬようにすることが可能と
なる。
また、未使用のクリーニングペーパCPを収納する収納
部CPSPと使用済のクリーニングペーパCPRを収納する収
納部CPRSPとを一体化してカセットCPRCを構成したこと
により、特に使用済カセットの交換時期を意識する必要
が無いことも、本実施例の利点である。
なお、本実施例では装置本体内のカセット装着部を単
一のものとし、記録処理/回復処理にあたって紙カセッ
トとクリーニングペーパカセットとを交換する構成とし
たが、紙カセットとクリーニングペーパカセットとの装
着部を各別に設けるようにすることも容易であり、この
場合には回復処理のたびにカセットを交換する必要が無
くなることになる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、シート状のインク吸
収体を記録媒体の搬送系の一部または全部を使用して記
録ヘッドの吐出口に対向する位置まで搬送し、インク吸
収体を吐出口の端面に当接させ、あるいはさらに吐出口
からインク吸収体にインクを吐出する動作を併用し、吐
出口端面のインク滴や塵埃を除去するように構成したの
で吐出回復処理動作において、プラテンとインク吸収体
の置換等に必要とされる複雑な機構が不要となる。
また、インクを吸収したシート状のインク吸収体は廃
インクや塵埃を吸収した後、直ちに装置外に排出する
か、または所定の収納容器内に回収するよう構成したの
で、廃液タンクが不要となり、廃液タンクの交換時期や
廃液タンクの漏れに対する配慮も必要なくなる。
さらに、上記に述べた廃液タンクや複雑な機構が不要
となるため、小型でかつ信頼性の高いインクジェット記
録装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例にかかるインクジェット記録装
置の外観斜視図、 第2図は第1図に示した装置の内部構成を示す斜視図、 第3図は本発明の実施例に適用できるクリーニングペー
パの斜視図、 第4図は本発明の一実施例におけるプラテン移動機構の
一実施例を示す説明図、 第5図は第4図に示す構成を用いた実施例のフローチャ
ート、 第6図は本発明の一実施例における記録ヘッド移動機構
の一実施例を示す説明図、 第7図は第6図に示した実施例とは異なる構成を示す説
明図、 第8図は記録領域でクリーニング媒体にループを形成す
る本発明の一実施例の説明図、 第9図(A)〜(C)は第8図に示した機構の他の実施
例の説明図、 第10図は本発明の一実施例にかかり第2図と異なる構成
を示す斜視図、 第11図〜第13図は本発明に適用される各々異なる実施例
における処理のフローチャート、 第14図は本発明の一実施例にかかる記録用紙カセット,
およびクリーニングペーパカセットを備えた実施例の要
部説明図、 第15図は本発明の他の実施例によるクリーニング作用の
説明図、 第16図(A)および(B)は第15図に示した実施例に適
用できるクリーニングペーパの斜視図、 第17図は第15図に示した実施例における制御ブロック
図、 第18図は第17図に示した制御構成による処理のフローチ
ャート、 第19図は本発明の一実施例に適用されるクリーニングペ
ーパ供給および排出機構の要部説明図、 第20図(A)および(B)は第19図に示した構成の作用
説明図、 第21図は本発明の他の実施例にかかる制御ブロック図、 第22図は第21図に示した構成による処理のフローチャー
トである。 1……本体ユニット部、 3……給紙部、 5……カバー、 7……操作部、 9……排紙口、 9A……排紙トレイ、 102……フレキシブルケーブル、 103……電気回路、 117……モータ、 119……タイミングベルト、 150……ファン、 201……紙ガイド、 231……インクタンク、 233……供給チューブ、 IJH……記録ヘッド、 IJN……ノズル、 IJO……吐出口、 PSR……送紙ローラ、 POR……排紙ローラ、 PR1,PR2……アイドラ、 PRHS,PHS……光センサ、 PTN……プラテン、 PFR……給紙ローラ、 PC……紙カセット、 PRJ……突起部、 MSW……マイクロスイッチ、 CP……クリーニンペーパ、 PVT,PVTR……支点、 SPH……ヘッド支持ばね、 HP1,HP2……突当て部、 STP1,STP2……ストッパ、 BEAM1,BEAM2,BEAM3……ビーム材、 ADJ1,ADJ2……調整ねじ、 PIN……ピン、 PLG……プランジャ、 SND……ソレノイド、 PTNE……プラテン支持部材、 SPP……プラテン支持ばね、 SPL……圧縮ばね、 FM1,FM2……フレーム、 HBM……ビーム支持部、 FXB……固定ビーム、 SCPH,SCPR……ねじ、 BND……結合部材、 PRE1,PER2……プーリ、 CAM……カム、 RBT……ベルト、 LOOP……ループ部、 SPA……ばね、 PRES,PREO,PREM……プーリ、 TBLT,TBLT1……ベルト、 PVT1,PVT2……支点、 ARM1,ARM2……アーム、 OPA……開口、 PRJ……突起部、 MSW……マイクロスイッチ、 CP……クリーニングペーパ、 FTA……蓋、 GA……ガイドアーム、 GP……ガイドピン、 CPSP……未使用クリーニングペーパ収納部、 CPRSP……使用済クリーニングペーパ収納部、 CPRC……クリーニングペーパカセット、 FGH……ガイドミゾ、 SPF……板バネ、 PVTF……支点、 PHE……エンドセンサ、 CHGG……紙パス変更ガイド、 RSND……ロータリソレノイド、 FGD……蓋ガイド、 ABS……吸収体シート、 TEL……薄いシート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願昭62−303288 (32)優先日 昭62(1987)12月2日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録可能範囲内に搬送された被記録媒体に
    対して非接触で且つ所定間隙を介して対向し、搬送され
    る被記録媒体の幅に対応した範囲に吐出口を配列させた
    記録ヘッドにより、インクを吐出して記録を行う非接触
    プリントモード実行手段と、 前記記録可能範囲内に前記被記録媒体の搬送経路の少な
    くとも一部を利用して搬送されるクリーニング用シート
    を前記記録ヘッドに当接させてクリーニングを行った
    後、該クリーニング用シートを前記記録可能範囲内から
    排出する接触クリーニングモード実行手段と を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記接触クリーニングモードは、記録ヘッ
    ドの前記クリーニング前に前記記録ヘッドから前記クリ
    ーニング用シートにインク吐出を行った後、該クリーニ
    ング用シートを移動させてインク吐出のなされていない
    シート面を上記記録ヘッドに当接させることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記非接触プリントモードと前記接触クリ
    ーニングモードにおけるそれぞれ前記媒体と前記クリー
    ニング用シートの搬送経路は異なることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記非接触プリントモードと前記接触クリ
    ーニングモードにおけるそれぞれ前記媒体と前記クリー
    ニング用シートの搬送経路は同一であることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記接触クリーニングモードは前記所定間
    隙を減少する方向に前記記録ヘッドを移動させることに
    より前記当接を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記インクジェット記録装置は前記所定間
    隙を形成するために設けられた記録ヘッドに対向するプ
    ラテンを有し、該プラテンを前記接触クリーニングモー
    ドにおいて前記所定間隙を減少する方向に移動させるこ
    とにより前記当接を行うことを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】前記接触クリーニングモード実行手段は前
    記クリーニング用シートにループを与えて前記当接を行
    わせる搬送手段を有することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】前記被記録媒体と前記クリーニング用シー
    トは厚みにおいて後者の方が大であることを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】前記クリーニング用シートは専用カセット
    に収納され、前記インクジェット記録装置本体に装填可
    能状態にあることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット記録装置。
  10. 【請求項10】前記カセットは前記クリーニング後のク
    リーニング用シートを回収する空間を有していることを
    特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】被記録媒体を案内し且つ該被記録媒体の
    記録面を規制するプラテンと搬送される被記録媒体の幅
    に対応した範囲にインク吐出口を配列した記録ヘッドと
    の間隙より小の厚みの搬送先端側部分と、 前記間隙より大の厚みでかつ前記間隙に挿入可能に弾性
    変形できるクリーニング作用部分とを有し、 前記被記録媒体の搬送経路の少なくとも一部によって搬
    送されることに伴って行われる前記記録ヘッドのクリー
    ニングに用いられるクリーニング用シート。
  12. 【請求項12】前記搬送先端側部分が前記記録ヘッドに
    対向しているときに前記記録ヘッドからインクを排出さ
    せて吐出回復処理を行う手段を有したことを特徴とする
    請求項11に記載の前記クリーニング用シートを用いたイ
    ンクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】搬送される被記録媒体の幅に対応した範
    囲に吐出口を配列させた記録ヘッドとは非接触で搬送路
    上を搬送される被記録媒体に対し、インクを吐出して記
    録を行う前記記録ヘッドを具えたインクジェット記録装
    置において、 シート状のインク吸収体を収納した第1収納手段と、 前記インク吸収体が前記記録ヘッドに対向するときに前
    記記録ヘッドからインクを排出させて吐出回復処理を行
    う回復処理手段と、 当該排出されたインクを吸収したインク吸収体を収納す
    る第2収納手段と、 前記吐出回復処理に関連して、前記搬送路の少なくとも
    一部を介して前記第1収納部材より前記インク吸収体を
    搬送して前記記録ヘッドに当接させてクリーニングし、
    その後該当インク吸収体を前記第2収納手段に導入する
    クリーニング搬送手段と を有したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】前記第1収納手段および前記第2収納手
    段を一体のカセット部材に形成し、該カセット部材を着
    脱自在としたことを特徴とする請求項13に記載のインク
    ジェット記録装置。
  15. 【請求項15】前記カセット部材を、前記吐出回復処理
    に際して前記記録媒体を収納した記録媒体収納カセット
    と交換して装着可能としたことを特徴とする請求項14に
    記載のインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】シート状のインク吸収体を、被記録媒体
    を搬送する機構により搬送し、搬送される被記録媒体の
    幅に対応した範囲に吐出口を配列させた記録ヘッドの前
    記吐出口に対向する位置に達した前記インク吸収体に前
    記吐出口から流出したインクを吸収させる工程、 前記吐出口から流出したインクを吸収したインク吸収体
    を、さらに前記吐出口に当接させてインクを吸収する工
    程、 および前記インク吸収体に、インク未吸収領域を残して
    当該インク吸収体を排出する工程 からなることを特徴とするインクジェット記録装置の吐
    出回復処理方法。
JP63281395A 1987-11-11 1988-11-09 シート状クリーニング媒体を記録領域に搬送する機構を備えたインクジェット記録装置および該装置に採用される吐出回復処理方法および前記装置に用いられるクリーニングシート Expired - Fee Related JP2705956B2 (ja)

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