JP4415663B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、ヘッド面に開口する多数個のノズルが形成されたノズルシートに対向して供給された対象物に各ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置は、一般に液室内に貯留された適宜の液体に圧力発生手段によって圧力を加え、この液体をノズルから対象物に吐出するように構成されており、種々の分野に用いられている。例えば、インクジェット型プリンタ装置は、インク液を貯留するインク室に発熱素子や圧電素子等からなる圧力発生素子を設け、この圧力発生素子によって加圧したインク液をノズルシートに形成したノズルから液滴状態で吐出させて印刷部に供給された記録紙の所定位置に着弾させて画像や文字等の所望の印刷を行う。インクジェット型プリンタ装置は、低ランニングコスト、小型化、カラープリントの容易化等の種々の特徴を有し、高解像度のプリントが行われる。
インクジェット型プリンタ装置は、具体的にはインク液室に設けた発熱抵抗体によってインク室内のインク液を加熱して気泡を発生させ、この気泡が割れて消えるときのエネルギーによりインク液をノズルから吐出させる。インクジェット型プリンタ装置は、例えばイエロー(黄)、マゼンダ(赤)、シアン(青)、ブラック(黒)の各インク液をそれぞれのインクカートリッジからインク液室内に供給して、各色インク液の吐出動作を制御することによって、所望のカラー印刷を行う。
ところで、インクジェット型プリンタ装置においては、吐出されたインク液がノズルの周囲に飛び散って付着し、このインク液にゴミやほこり等が付着することによってヘッド面が汚損されることがある。また、インクジェット型プリンタ装置においては、しばしば付着したインク液が乾燥や増粘して凝集することによってヘッド面にインク塊が生じる。インクジェット型プリンタ装置においては、これらのゴミやほこりの塊或いはインク塊等の異物が各ノズルを覆うことによって、インク液の不吐出現象や吐出曲がり現象等が発生して高精度かつ安定したプリントが行われないといった事態が発生することがある。インクジェット型プリンタ装置においては、このためにヘッド面に付着した異物を除去するクリーニング機構が付設される(例えば、特許文献1)。
クリーニング機構は、ヘッド面を摺擦するクリーニングローラやクリーニングブレードを備えている。クリーニングローラは、金属や硬質樹脂で形成された芯材の外周部に多孔質性の弾性材によって形成されたローラ体を嵌挿してなり、ヘッド面の幅とほぼ等しい軸長を有してなる。クリーニングローラは、ヘッド面に対してローラ体が外周部を圧接された状態で適宜の駆動機構によって平行に移動されることによって、回転しながらヘッド面に付着した汚れを払拭してクリーニングする。クリーニングローラは、比較的小さな異物を除去する場合に効果的である。
クリーニングブレードは、例えば硬質ゴム材等の弾性材によってヘッド面の幅とほぼ等しい長さを有する矩形板状に形成され、その先端部をヘッド面に圧接されるようにして取付部材に取り付けられる。クリーニングブレードは、適宜の駆動機構によってヘッド面と平行に移動されることによって、先端部がヘッド面に付着した汚れを掻き取ってクリーニングする。クリーニングブレードは、比較的大きな異物を除去する場合に効果的である。
また、インクジェット型プリンタ装置においては、ノズルシートと対向して、上述したクリーニング機構とともに例えばヘッドキャップや廃インク受け等が設けられている。ヘッドキャップは、ノズルシートを覆ってヘッド面を保護するとともにインク液の乾燥を防止する。ヘッドキャップには、例えばインク液を吸引してノズルの目詰まりを防止する機能も付設される。また、廃インク受けは、ノズルの目詰まりを防止するために非印刷動作時に行われる空打ちによって吐出された廃インク液を吸着する。
特開2002−240309号公報
ところで、インクジェット型プリンタ装置においては、シリアルヘッド方式とラインヘッド方式とが提供されている。シリアルヘッド方式においては、印刷幅よりも短い長さのヘッドユニットを備え、このヘッドユニットが用紙に対して左右に移動して所定の印刷動作を行い、1行分の印刷を終了すると紙送り機構によって用紙の送り動作が行われるように構成される。シリアルヘッド方式は、ノズル数が少なくヘッド構造やインク液の吐出制御が簡易であるとともに、上述した空打ちを行っても廃インク量が少ないために自然乾燥するので廃インク受けの交換が不要であるといった特徴を有している。また、シリアルヘッド方式においては、ヘッドキャップやクリーニングローラ或いはクリーニングブレードの交換も不要である。
一方、ラインヘッド方式においては、印刷幅よりも長尺のヘッドユニットを備え、印刷位置において用紙を固定した状態で1行分の印刷を行った後に紙送り機構によって用紙の送り動作を行うことで高速印刷が可能であるといった特徴を有している。ラインヘッド方式においては、ヘッド構造が大型化することによって廃インク量も多くなり、適当なタイミングで廃インク受けの交換が必要となる。また、ラインヘッド方式においては、大型のヘッド面をクリーニングするために大型のクリーニングローラやクリーニングブレードを有するクリーニング機構が備えられるとともに、これらクリーニングローラやクリーニングブレード或いはヘッドキャップも適当なタイミングで交換を行う必要がある。
ところで、インクジェット型プリンタ装置においては、一般に上述したクリーニング機構やヘッドキャップ或いは廃インク受けが、ヘッドユニットと対向して印刷部の下方部位に配置されている。インクジェット型プリンタ装置においては、ヘッドユニットが、インク液を吐出するヘッド部と印刷用液体カートリッジが装填される装填部とを備えており、印刷部に対して着脱される。
したがって、インクジェット型プリンタ装置においては、上述したクリーニングローラやクリーニングブレード或いはヘッドキャップや廃インク受けを交換する場合に、ヘッドユニットを取り出した後にそれぞれの脱着操作を行わなければならず面倒であるといった問題があった。また、インクジェット型プリンタ装置においては、これら交換部品がかなり汚れているため、交換操作に際してユーザの手や周囲を汚してしまい取り扱いに注意が必要であるといった問題があった。さらに、インクジェット型プリンタ装置においては、ヘッドユニットを取り出すことによって、その着脱操作や一時保管の際に誤ってヘッド面に形成されたノズルを損傷させてしまうといった問題もあった。
したがって、本発明は、ヘッドユニットの取外し操作を要せずにヘッドキャップ等の交換部品を簡易な操作によって交換することを可能とする液体吐出装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかる液体吐出装置は、ヘッドユニットと、ヘッドキャップ部材と、ヘッドキャップ部材駆動機構とを備える。ヘッドユニットは、対象物が供給される液体吐出部に着脱自在に配置され、液体カートリッジが装填される装填部と、対象物と対向するノズルシートに多数個のノズルを形成して液体カートリッジから供給された液体を吐出するヘッド部とを有する。ヘッドキャップ部材は、ヘッドユニットのヘッド面に対して移動自在に組み合わされるとともに、移動動作時にヘッド面をクリーニングするクリーニング部材が設けられる。ヘッドキャップ部材駆動機構は、液体吐出の指示に基づいてヘッドキャップ部材をノズルシートを閉塞した第1位置からヘッドユニットに沿ってノズルシートを開放する第2位置へと移動させるとともにこの第2位置で待機させ、液体吐出の終了時に第2位置から第1位置へと復帰移動させる。ヘッドキャップ部材は、交換の指示に基づいてヘッドキャップ部材駆動機構によって第1位置から筐体に設けた着脱開口部に臨む第3位置へと移動されて、この第3位置において保持される。
液体吐出装置においては、液体吐出の指示に基づいて対象物が液体吐出部へと供給されるとともに、ヘッドキャップ部材駆動機構によってヘッドキャップ部材がノズルシートと対向する第1位置からこのノズルシートと対向する位置から移動されてノズルシートを供給される対象物に臨ませる第2位置へと動作されるとともにこの第2位置で待機される。液体吐出装置においては、ヘッドキャップ部材の移動動作後に、ヘッド部が動作して液体カートリッジから供給された液体をノズルから対象物に吐出して所定の液体吐出動作を行う。液体吐出装置においては、液体吐出時に移動されるヘッドキャップ部材に設けたクリーニング部材がノズルシートのヘッド面を摺擦することにより、このヘッド面に付着した異物等を除去してクリーニングを行う。液体吐出装置においては、ヘッド面から除去された異物等がヘッドキャップ部材内に溜められる。
液体吐出装置においては、所定のタイミングでヘッドキャップ部材の交換時期の報知が行われ、交換の指示に基づいてヘッドキャップ部材駆動機構が駆動される。液体吐出装置においては、ヘッドキャップ部材駆動機構によって第1位置から第3位置へと移動されたヘッドキャップ部材が、着脱開口部から取り外されて廃棄される。液体吐出装置においては、交換用のヘッドキャップ部材が着脱開口部から装填され、復帰の指示に基づいてヘッドキャップ部材駆動機構が駆動されて第3位置から第1位置へと復帰移動することからヘッドユニットを装着した状態のままでヘッドキャップ部材の交換操作が行われる。
以上のように構成された本発明にかかる液体吐出装置によれば、ノズルシートと対向する位置とこの対向位置から移動されてノズルシートを対象物に臨ませるヘッドキャップ部材を設けるとともにこのヘッドキャップ部材にクリーニング部材を設けたことによって、ノズルシートのヘッド面が保護されるとともに良好な状態に保持されるようになる。本発明にかかる液体吐出装置によれば、交換の指示に基づいてヘッドユニットを印刷部に装着した状態のままでヘッドキャップ部材がヘッドキャップ部材駆動機構によって着脱開口部に臨む第3位置へ移動されて交換操作が行われることから、交換操作の大幅な簡易化が図られるようになる。液体吐出装置においては、汚れのひどいヘッドキャップ部材も、さほどの注意や汚れ防止の対応を図らずともユーザが手を汚したり装置各部或いは周辺部を汚すことなく交換することが可能である。さらに、液体吐出装置においては、ヘッドユニットの着脱操作を不要としてヘッドキャップ部材の交換操作が行われることから、ヘッド面を誤って傷付けるといった事故の発生が防止される。
以下、本発明の実施の形態として図面に示したインクジェットプリンタ装置(以下、プリンタ装置と略称する。)1について、詳細に説明する。プリンタ装置1は、図1乃至図3に示すように、プリンタ本体2と、このプリンタ本体2に対してそれぞれ着脱されるヘッドユニット3及び用紙カセット4とを備え、例えばパーソナルコンピュータ等に接続され或いはデジタルカメラ等の周辺機器が接続されて用いられる。プリンタ装置1は、詳細を後述するように用紙カセット4からプリンタ本体2の印刷部5に給紙された所定サイズの用紙6に、パーソナルコンピュータや周辺機器等から出力を指示された文書や画像を印刷する。プリンタ装置1は、プリント指示に基づいて詳細を後述するようにインク液を液滴状態で吐出させて用紙6に着弾させ、ライン単位で高速プリントを行う。プリンタ装置1は、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのインク液を用いることによって、文書や画像のカラー印刷を行う。
プリンタ本体2は、上部筐体7aと下部筐体7bとからなる筐体7を備え、上部筐体7aが下部筐体7bに対して奥行き方向の一端側を詳細を省略する枢軸機構によって回動自在に支持されてなる。プリンタ本体2は、上部筐体7aを下部筐体7bに対して回動操作することによって内部を開放し、紙詰まり処理、部品交換或いは清掃等のメンテナンスが行われるようにする。
プリンタ本体2には、図2及び図3に示すように筐体7の前面部に位置して、用紙カセット4が挿脱される用紙カセット装填口8が設けられている。用紙カセット4は、用紙カセット装填口8から前面部位を突出させてプリンタ本体2に装着される。プリンタ本体2は、後述するように用紙カセット装填口8が所定の印刷が行われた用紙6の排出口も兼用しており、印刷を終えた用紙6が印刷部5から用紙カセット4のカセット蓋9上に排紙されるようにする。なお、用紙カセット4には、内部に多数枚の用紙6が積層状態で収納される。また、用紙カセット4は、使用する用紙6のサイズに応じて適宜交換される。
プリンタ本体2は、用紙カセット装填口8が用紙カセット4の外形形状よりも大きい開口形状の開口部からなり、図1及び図2に示すようにこの用紙カセット装填口8の上方部位を後述するヘッドキャップ部材36が着脱されるヘッドキャップ部材着脱開口部10として構成してなる。
プリンタ本体2には、用紙カセット4から用紙6を取り出して印刷部5を介して用紙カセット装填口8へと搬送する用紙搬送機構11が備えられる。用紙搬送機構11は、詳細には、用紙カセット装填口8の内部に設けられて用紙カセット4内の最上部の用紙6aから1枚ずつ取り出す給紙ローラ機構12と、取り出した用紙6aを印刷部5へと供給する給紙機構13と、印刷部5において所定の印刷が行われた用紙6aを用紙カセット装填口8へと排紙する排紙機構14とからなる。
給紙ローラ機構12は、図3に示すように、用紙カセット4の先端上部に配置され、詳細を省略するが用紙カセット4内に積層して収納された多数枚の用紙6から最上部の用紙6aを送り出す給紙ローラや、この給紙ローラに続いて配置されて複数枚の用紙6の送り出しを防止する一対の分離ローラを有している。なお、プリンタ本体2には、用紙カセット装填口8に装填された用紙カセット4の底面部に対向して、印刷時に用紙6を押し上げて最上部の用紙6aを給紙ローラに押し当てさせる押上げ機構が設けられている。
給紙機構13は、給紙ローラ機構12によって用紙カセット4から送り出された用紙6を略横向きU字状のルートで印刷部5へと搬送する。給紙機構13は、図3に示すように大径の反転ローラや、この反転ローラの外周部に配置された複数の搬送路プレート或いは反転ローラの外周部に用紙6を挟み込んで搬送する複数の搬送ローラ等を有している。給紙機構13は、用紙6を前下がりの姿勢で印刷部5へと給紙する。
排紙機構14は、ヘッドユニット3と対向して配置され、このヘッドユニット3との間に共同して印刷部5を構成する。排紙機構14は、詳細を省略するが奥行き方向の一端側を支持機構によって上下方向に揺動自在に支持されたプレートと、このプレートの外周部を互いに平行状態で前後方向に周回するようにして組み付けられた複数本の無端搬送ベルトと、プレートに対向して配置された送りローラ或いは拍車等を有している。排紙機構14には、プレート上に、ヘッドユニット3と対向してプラテン15が搭載されている。
排紙機構14は、詳細を省略するが非印刷時には図3に示すようにヘッドユニット3に対して下方に下がった位置に保持される。排紙機構14は、印刷指示に基づいて後述するヘッドキャップ部材36が印刷部5から前方側へと移動動作すると、プレート15が回動動作されてプラテン15をヘッドユニット3に対して所定の間隔を以って対向させる。したがって、排紙機構14は、上述したようにヘッドユニット3と共同して印刷部5を構成して、ヘッドユニット3とプレート15との間に用紙6を供給して所定の印刷が行われるようにする。
プリンタ本体2には、図2に示すように、上部筐体7aの略中央部に位置してヘッドユニット着脱開口部16が開口されている。ヘッドユニット着脱開口部16は、詳細を省略する回動支持機構によって上部筐体7aに支持された蓋体17によって開閉される。プリンタ本体2においては、蓋体17を開放操作してヘッドユニット3に対して後述するインク液カートリッジ22の交換操作を行う。また、プリンタ本体2においては、内部からヘッドユニット3を取り出して、印刷部5や搬送経路の途中でジャムった用紙6を取り出したり、部品交換や清掃等を行う。
プリンタ本体2には、図2に示すように上部筐体7aのヘッドユニット着脱開口部16に対して前方領域に、操作部18が設けられている。操作部18には、電源スイッチやプリント枚数の設定やプリント開始指示等の種々の設定操作を行うための操作ボタン或いは液晶表示器等が配置されている。プリンタ本体2には、図3に示すように、下部筐体7bの奥行き方向の部位に制御空間部19が設けられており、構成各部やヘッドユニット3の各部を動作制御する制御信号を出力するCPUや各種メモリ等を搭載した制御基板を有する制御部或いは電源部等が収納されるとともに、パーソナルコンピュータ等との接続を行うインターフェース部が設けられている。
制御部は、プリンタ装置1の全体動作を制御する制御プログラム等が記録されたROM(Read Only Memory)や、読み出された制御プログラム等を一旦格納するとともに必要に応じて読み出されるRAM(Random Access Memory)等を備える。制御部は、各部に対してそれぞれの動作を制御する制御信号を出力する。制御部は、後述するインク液の残量検出に基づいて警告の表示信号、或いは所定枚数の印刷を検出してヘッドキャップ交換時期の表示信号等の各種信号を出力して表示器に所定の表示を行うようにする。制御部は、ヘッドユニット3に対して各インク液の吐出を制御する制御信号を出力し、所定の印刷が行われるようにする。制御部は、用紙搬送機構11を駆動して用紙6の搬送が行われるようにする。
ヘッドユニット3は、プリンタ装置1に使用する最大サイズの用紙6の紙幅よりも大きな長さを有する全体略矩形筒状体を呈するヘッドフレーム20を備える。ヘッドユニット3は、ヘッドフレーム20とヘッドユニット着脱開口部16とに詳細を省略する位置決め構造やロック構造が相対して設けられており、プリンタ本体2に対して位置決めされて組み合わされる。ヘッドユニット3は、ヘッドユニット着脱開口部16に装着された状態において、ヘッドフレーム20に設けられた図示しないコネクタがヘッドユニット着脱開口部16側に設けられたコネクタ21(図2参照)と結合されてプリンタ本体2と電気的に結合される。なお、ヘッドユニット3は、蓋体17を開放操作した状態で、プリンタ本体2側に設けたロック解除機構が操作されることによってロック状態が解除されてヘッドユニット着脱開口部16からの取外し操作が可能となる。
ヘッドユニット3は、図2に示すようにヘッドフレーム20が内部を上下に仕切ることによって、上部空間部にインク液カートリッジ装着部22を構成するとともに下部空間部に用紙6にインク液を吐出して所定の印刷を行うヘッド部23を構成してなる。インク液カートリッジ装着部22には、イエローインク液、マゼンダインク液、シアンインク液及びブラックインク液のインク液を充填した4色のインク液カートリッジ24a乃至24d(以下、個別に説明する場合を除いて、インク液カートリッジ24と総称する。)がそれぞれ着脱自在に装填される。インク液カートリッジ装着部22には、各インク液カートリッジ24が、用紙6の給紙方向に対して上述した記載の順序で配列して装着される。
各インク液カートリッジ24は、詳細を省略するが底部に逆止弁機構を内蔵した供給口が設けられたカートリッジ容器内に所定のインク液を充填してなり、インク液カートリッジ装着部22内に区割りされた所定の装着部にそれぞれ装着されることによってヘッド部23にインク液を供給する。各インク液カートリッジ24には、底部に各色毎に位置を異にして位置決め凸部が形成されており、この位置決め凸部がインク液カートリッジ装着部22の各装着部側に形成した位置決め凹部と相対係合することによって所定の装着部に誤り無く装着される。なお、プリンタ装置1においては、ブラックインク液の使用量が多いために、ブラックインク液カートリッジ24dに大型のカートリッジが用いられるようにしてインク液カートリッジ装着部22も大型に形成されている。
なお、インク液カートリッジ装着部22には、上述したように各インク液カートリッジ24の装填位置をそれぞれ区割りする複数の隔壁や、底面部に設けられて蓄勢した取出し方向の弾性力を各インク液カートリッジ24に対して作用させる弾性材或いはこの弾性力に抗して各インク液カートリッジ24をそれぞれ装填した状態に保持するとともに保持状態を開放して取り出しを可能とさせるラッチ機構等が設けられている。インク液カートリッジ装着部22には、各インク液カートリッジ24の供給口がそれぞれ嵌合される複数の嵌合部が設けられている。インク液カートリッジ装着部22は、装填された各インク液カートリッジ24の供給口が嵌合されることによって逆止弁機構を開放し、インク液カートリッジ24内からヘッド部23にそれぞれインク液を供給する。
ヘッドユニット3には、ヘッド部23にインク液カートリッジ装着部22に連通してインク液が供給されるとともにインク液を吐出するインク液吐出部25が設けられている。ヘッド部23には、ヘッドフレーム20の底面部を構成するノズルシート26に微小開口からなる多数個のノズル27が設けられており、インク液吐出部25によって各ノズル27からヘッドフレーム20に対向して給紙された用紙6にインク液を液滴状態で吐出して所定の印刷を行う。
ノズルシート26には、図4に示すように用紙6と対向するヘッド面26aに、イエロー印刷領域28a、マゼンダ印刷領域28b、シアン印刷領域28c及びブラック印刷領域28dが構成されている。各印刷領域28a乃至28dは、同図に矢印で示す用紙6の給紙方向に対して、上流側から上述した各インク液カートリッジ24の配列順に区分されてそれぞれ構成されている。各印刷領域28a乃至28dは、それぞれ最大サイズの用紙6の幅よりもやや大きな長さの領域からなり、長さ方向に並んで多数個のノズル27が設けられている。各ノズル27は、それぞれの印刷領域28a乃至28dにおいて、それぞれ隣り合う複数組が用紙6の給紙方向に対して交互に位置をずらして千鳥状に配列されてなる。
インク液吐出部25は、図5に示すように制御基板29の主面をスペーサフィルム30によって各ノズル27に対応する多数の領域に区割りしてなり、各領域毎にインク液流路部材31や一対のヒータチップ32a、32b或いはボンディングブロック33が設けられてなる。インク液吐出部25は、これら部材を被覆するようにして上述した多数個のノズル27を設けたノズルシート26が制御基板29に積層されてなる。インク液吐出部25は、制御基板29に詳細を省略するがヒータチップ32に駆動信号を供給する適宜の回路パターンが形成されるとともに、ロジックIC(Integrated Circuit)やドライバートランジスタ等からなるヘッド駆動制御回路が形成されている。
インク液吐出部25は、制御基板29にインク液流路部材31に形成したインク液流路31aと連通する貫通孔を有するブッシュ34がはめ込まれ、インク液カートリッジ24からインク液が供給される。インク液流路部材31には、インク液流路31aの先端に、インク液カートリッジ24から供給されるインク液を貯留するインク液溜め部31bが形成されている。インク液流路部材31には、インク液溜め部31bに臨ませてその表面に一対のヒータチップ32a、32bが取り付けられている。インク液流路部材31は、インク液溜め部31bをノズル27に臨ませてノズルシート26に積層されている。
ボンディングブロック33には、ボンディング端子33aが貫通して設けられており、このボンディング端子33aの一端部を制御基板29の回路パターンと接続するとともに他端部を金線33bを介して各ヒータチップ32a、32bと接続している。ヘッド部23は、ボンディング端子33aとヒータチップ32a、32bとを金線33bによって接続するために、各接続部位に対向してノズルシート26に接続用の多数個の開口部が形成されている。
なお、インク液吐出部25は、金線33bのボンディング処理後に、各開口部が耐摩耗性と絶縁性を有する合成樹脂材からなる封止封止層35によって封止される。また、インク液吐出部25には、詳細を省略するがインク溜め部31b内に、インク液の残量検出機構やインク液をインク溜め部31b内に供給する供給圧を加えるダイヤフラム機構或いはインク液から不純物を除去するフィルタ等が設けられている。
インク液吐出部25においては、印刷指示に基づいて制御部から駆動信号が制御基板29に供給されると、ヘッド駆動制御回路が動作して所定のヒータチップ32a、32bに対して駆動電流を供給してこれらヒータチップ32a、32bを発熱させる。インク液吐出部25においては、ヒータチップ32a、32bが、発熱に伴ってインク液溜め部31b内の詳細を省略するインク液加圧空間部においてインク液を加熱して気泡を発生させてインク液加圧空間部内を加圧状態とする。インク液吐出部25においては、インク液溜め部31b内で気泡が成長するに伴ってノズル27からインク液を押し出すとともに、ノズル27においてはじけた気泡のはじけ圧によってインク液滴を吐出させる。なお、インク液吐出部25は、ヒータチップに代えて例えば圧電素子によってインク液滴の吐出を行うようにしてもよい。
以上のように構成したヘッド部23には、ヘッドフレーム20の底面部にヘッドキャップ部材36がスライド自在かつ着脱自在に組み合わされる。ヘッドキャップ部材36は、図1及び図6に示すように、合成樹脂材によってヘッドフレーム20の底面部とほぼ等しい形状の矩形開口部を有するトレィ状に形成されてなる。ヘッドキャップ部材36には、その内部に詳細を後述するヘッドクリーニング機構37が設けられている。
ヘッドキャップ部材36は、印刷指示に基づいて詳細を後述するヘッドキャップ駆動機構38によってノズルシート26と対向して用紙6との間に位置する第1位置p1からノズルシート26を用紙6に対向させる第2位置p2へと移動されてこの第2位置p2で印刷終了まで待機保持され、所定の印刷が終了するとヘッドキャップ駆動機構38によって第2位置p2から第1位置p1へと復帰移動される。ヘッドキャップ部材36は、交換の指示に基づいてヘッドキャップ駆動機構38によって第1位置p1からヘッドキャップ着脱開口部10に臨む第3位置p3へと移動されてこの第3位置p3で待機保持される。ヘッドキャップ部材36は、ヘッドキャップ着脱開口部10から差し込まれる取外し治具部材62によって取り外される。
ヘッドキャップ部材36は、非印刷時に第1位置p1においてノズルシート26を閉塞した状態に保持されることにより、精密かつ微細な多数個のノズル27を形成したヘッド面26a等を保護するとともに、各ノズル27内に設けられたインク液吐出部25内のインク液の乾燥を防止する機能を奏する。なお、ヘッドキャップ部材36は、保守等に際してヘッドユニット3がプリンタ本体2から取り外される場合にも、ヘッドフレーム20との組合せ状態が保持されるようにする。
ヘッドキャップ部材36は、上述したように印刷時にヘッドキャップ駆動機構38によって第1位置p1と第2位置p2との間を往復移動されるが、その際にヘッドクリーニング機構37がヘッド面26aをクリーニングすることによって除去した異物等を内部に落下させるようにする。ヘッドキャップ部材36には、内部に例えばスポンジシート等の多孔質シートからなる吸着マット39が設けられており、この吸着マット39によってヘッドクリーニング機構37によって除去された異物等を捕捉する。ヘッドキャップ部材36は、インク液の空打ちを動作が行われた場合に、各ノズル27から吐出された廃インク液を吸着マット39によって吸着する。ヘッドキャップ部材36は、各ノズル27からしたたり落ちたインク液を吸着マット39によって吸着する。したがって、ヘッドキャップ部材36は、内部に吸着シート39を設けることによって、全体の深さを大きくすることなく異物等を内部に溜める容量を確保して周辺部の汚損が防止されるようにする。
ヘッドキャップ部材36には、長手方向の両側面部に、それぞれ幅方向に離間する水平方向の一対の凸部からなるガイド凸部36a、36bが一体に突出形成されている。ヘッドキャップ部材36は、これらガイド凸部36a、36bがそれぞれヘッドフレーム20の側面部に相対して形成した前後方向(幅方向)のガイド溝に係合されることによって、このヘッドフレーム20に対して前後方向にスライド自在に組み合わされて上述した第1位置p1乃至第3位置p3への移動が行われる。
プリンタ装置1においては、ノズル27から吐出されたインク液がノズルシート26のヘッド面26aに飛び散って付着するとともに、このインク液にゴミやほこり等が付着することによってヘッド面26aが汚損される。また、プリンタ装置1においては、ヘッド面26aにおいて付着したインク液が乾燥したり増粘して凝集することによりインク塊が生じる。プリンタ装置1においては、上述したヘッドキャップ部材36の移動時に、クリーニング機構37によってヘッド面26aからインク塊等の異物を除去してこれらの異物によるインク液の不吐出現象や吐出曲がり現象等の発生を防止して精密な印刷が行われるようにする。
ヘッドキャップ部材36には、図6に示すように内面の奥行き側(後方側)に位置して長さ方向に離間して軸受け部40、40が一体に立設されており、これら軸受け部40、40間に支軸部材が回転自在に支持されることによってヘッドクリーニング機構37を構成するクリーニングローラ41が組み付けられている。クリーニングローラ41は、支軸部材に対して、弾性特性とインク液や溶剤等に対する化学耐性を有する例えばエチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム或いはウレタンゴム等の適宜の合成樹脂弾性材からなるロール体が装着されてなる。クリーニングローラ41は、ノズルシート26の長手方向の長さよりもやや長軸に形成されており、軸受け部40、40に支持された状態において外周部がヘッドキャップ部材36の開口縁から突出する外径を有してなる。クリーニングローラ41は、ヘッドキャップ部材36がノズルシート26を閉塞した第1位置p1において、ヘッド面36aに対して奥行き側に位置しかつその長手方向の全域に亘って外周面が圧接されてなる。
ヘッドクリーニング機構37は、ヘッドキャップ部材36の移動に伴ってクリーニングローラ41がその外周面をヘッド面36aに圧接した状態を保持されて回転しながら幅方向に移動し、ヘッド面36aに付着した異物等を除去する。ヘッドクリーニング機構37は、クリーニングローラ41によってヘッド面36aから除去した異物等をヘッドキャップ部材36内に落下させて吸着マット39によって捕捉することから、異物等の飛散による印刷部5や内部の汚損を防止する。
ヘッドクリーニング機構37は、上述したようにヘッドキャップ部材36が印刷時に第1位置p1から第2位置p2に往復移動することで、インク液の吐出動作の前後にヘッド面36aをクリーニングする。したがって、ヘッドクリーニング機構37は、ヘッド面36aを良好な状態に保持して精密な印刷が行われるようにする。なお、ヘッドクリーニング機構37については、上述したクリーニングローラ41に限定されるものでは無く、例えば弾性材によって形成したブレード部材をヘッドキャップ部材36に設けるようにしてよい。
ヘッドキャップ部材36には、図6に示すように、軸受け部40、40と相対する手前側(前方側)に位置して長さ方向に離間してロック機構42、42が設けられている。各ロック機構42は、ヘッドキャップ部材36の内面に一体に形成された長さ方向の矩形枠部内にそれぞれ長さ方向に離間して立設された一対の支持部43a、43bと、これら支持部43a、43b間に互いに同軸をなして長手方向にスライド自在に組み合わされたロック部材44及びカムロッド45と、カムロッド45に組み付けられたコイルスプリング46とから構成される。
ロック機構42においては、コイルスプリング46の弾性力によってカムロッド45を介してロック部材44が側面方向へと付勢される。したがって、ロック機構42においては、ロック部材44が図6及び図11に示すようにヘッドキャップ部材36の両側面壁に形成されたガイド開口47からその先端部44aを突出させる。ロック機構42においては、ロック部材44の先端部44aが後述するガイド機構58に形成した詳細を省略する各ロック部に相対係合することによってヘッドキャップ部材36を上述した第1位置p1や第2位置p2或いは第3位置p3に保持させる。
ヘッドキャップ部材36には、図9に示すようにカムロッド45に対向してヘッドキャップ部材36の底面部に第1ロック解除口48が形成されるとともに、図6に示すように前面壁に第2ロック解除口49が形成されている。ロック機構42は、詳細を省略するがヘッドキャップ部材36が第1位置p1や第2位置p2に保持された状態において、印刷の指示或いは印刷終了の指示によって図示しないロック解除部材が第1ロック解除口48から進入してカムロッド45を駆動し、コイルスプリング46の弾性力に抗してロック部材44をヘッドキャップ部材36内へと移動させることでロック状態が解除される。
また、ロック機構42は、後述するように交換の指示に基づいてヘッドキャップ部材36が第3位置p3へと移動された状態において、第2ロック解除口49から取外し治具部材62のロック解除カム67が進入してカムロッド45を駆動し、コイルスプリング46の弾性力に抗してロック部材44をヘッドキャップ部材36内へと移動させることでロック状態が解除される。ロック機構42は、これによってヘッドキャップ部材36をヘッドキャップ着脱開口部10から取り外すことを可能とする。
ヘッドキャップ部材36は、上述したようにヘッドキャップ部材駆動機構38によって第1位置p1から第2位置p2或いは第3位置p3へと移動されるとともに、移動された第2位置p2或いは第3位置p3から第1位置p1へと復帰移動される。ヘッドキャップ部材駆動機構38は、図7乃至図9に示すように、シャーシ側面部50に組み付けられた支持枠部材51と、この支持枠部材51に対して前後方向にスライド自在に組み合わされたヘッドキャップホルダ52とを備える。ヘッドキャップ部材駆動機構38は、シャーシ側面部50と支持枠部材51との間において前後方向に移動動作されるラックプレート53と、シャーシ側面部50に取り付けられた駆動モータ54と、その出力軸54aに設けられたウォーム54bと噛合するとともにラックプレート53に形成されたラック53aと噛合されたウォームギャ55とを備える。
支持枠部材51は、合成樹脂材によって一体に成形された全体略枠状の部材であり、上述したヘッドフレーム20の下方部に位置して図示しないシャーシに固定される。支持枠部材51は、印刷部5から筐体7の前面部の近傍に位置する奥行き方向の長さを有しており、上述したヘッドフレーム20を印刷部5に対して位置決めして装着させる受け部材を構成する。したがって、支持枠部材51には、詳細を省略するが印刷部対応領域51aにヘッドフレーム20に形成した位置決め嵌合部が相対嵌合される位置決め嵌合部が形成されるとともに、上述したコネクタ21等が搭載される。
支持枠部材51には、図10に示すように相対する前後方向の両側面部51b、51cに、互いに対をなし左右対称の水平方向の貫通溝からなる第1ガイド溝56と第2ガイド溝57がそれぞれ形成されている。第1ガイド溝56は、支持枠部材51の印刷部対応領域51aに対向して形成され、奥行き側の側面部51dの近傍部位を起点として前方側へと水平に延長された水平溝部56aと、この水平溝部56aに連通して両側面部51b、51cの略中央部位付近から傾斜しながら上方へ向かって形成された傾斜溝部56bとからなる。第1ガイド溝56は、水平溝部56aの基端部56cがやや上方へと跳ね上げられている。
第2ガイド溝57は、両側面部51b、51cの略中央部位付近で第1ガイド溝56が上方へと立ち上がる近傍部位を起点として底面に沿って前方側へと水平に延長された水平溝部57aと、この水平溝部57aと連通して傾斜しながら上方へ向かって形成された傾斜溝部57bと、前面部51eの近傍位置において傾斜溝部57bから湾曲して下方へと向かって形成された前下り溝部57cとからなる。第2ガイド溝57も、水平溝部57aの基端部57dがやや上方へと跳ね上げられた形状を呈している。
支持枠部材51は、第1ガイド溝56と第2ガイド溝57とがそれぞれの水平溝部56a、57aの基端部56c、57dの間隔をほぼ等しい長さとし、また上述したヘッドキャップ部材36の奥行き方向の長さとほぼ等しい長さを以って形成してなる。また、支持枠部材51は、第1ガイド溝56と第2ガイド溝57とが、傾斜溝部57bの前端と前下り溝部57cの前端との間隔をヘッドキャップ部材36の奥行き方向の長さとほぼ等しい長さを以って形成してなる。第1ガイド溝56と第2ガイド溝57とは、後述する第3ガイド溝59とともに、ヘッドキャップ部材36を上述した第1位置p1から第2位置p2或いは第3位置p3へと移動させるガイド機構58を構成する。
ヘッドキャップホルダ52は、合成樹脂材によって成形された相対する側面部52a、52b間を複数の金属梁材により対向間隔を保持して連結してなる全体略枠状を呈している。ヘッドキャップホルダ52は、その内部空間がヘッドキャップ部材36の外形とほぼ等しくされ、図9に示すように上述した移動動作を行うヘッドキャップ部材36を組み合わせて保持する。ヘッドキャップホルダ52には、図示しないが側面部52a、52bの内面に、ヘッドキャップ部材36側のガイド凸部36a、36bが相対係合する水平方向のガイド溝がそれぞれ形成されている。各ガイド溝は、それぞれ側面部52a、52bの前方に開口しており、この開口を介してヘッドキャップ部材36がヘッドキャップホルダ52に組み合わされるようにする。
ヘッドキャップホルダ52には、図9に示すように側面部52a、52bに、前後方向に離間してそれぞれ第1ガイドコロ59と第2ガイドコロ60とが突出して設けられている。ヘッドキャップホルダ52は、第1ガイドコロ59が上述した第1ガイド溝56内に嵌合されるとともに、第2ガイドコロ60が上述した第2ガイド溝57内に嵌合されることによって、ヘッドキャップ部材駆動機構38によって支持枠部材51内をスライド動作される。
ヘッドキャップホルダ52は、第1ガイドコロ59が第1ガイド溝56の基端部56cに位置しかつ第2ガイドコロ60が第2ガイド溝57の基端部57dに位置した状態で、ヘッドキャップ部材36をノズルシート26を閉塞した第1位置p1に保持する。ヘッドキャップホルダ52は、第1ガイドコロ59と第2ガイドコロ60が第1ガイド溝56と第2ガイド溝57内を前方側へと移動してそれぞれ傾斜溝部56b、57bの上方に位置した状態で、ヘッドキャップ部材36をノズルシート26を開放した第2位置p2に保持する。
ヘッドキャップホルダ52は、上述した第2位置p2からさらに前方側へと移動されると、第1ガイドコロ59が第1ガイド溝56の傾斜溝部56bの前端に位置した状態で第2ガイドコロ60が第2ガイド溝57の前下り溝部57c内を移動する。ヘッドキャップホルダ52は、これによって第1ガイドコロ59を支点として前方側が下方へと傾斜した姿勢となる。したがって、ヘッドキャップホルダ52は、内部に組み合わせたヘッドキャップ部材36を前下がりの状態にしてヘッドキャップ着脱開口部10に臨ませる。ヘッドキャップホルダ52は、ヘッドキャップ部材36を前下がり状態とすることで、筐体7の前面部の高さを抑制するとともに取り外し操作も容易に行われるようにする。
シャーシ側面部50には、図8に示すように上述した支持枠部材51の第1ガイド溝56と第2ガイド溝57とに対向する上方位置に、水平方向の第3ガイド溝59が形成されている。第3ガイド溝59には、ラックプレート53の側面に前後方向に離間して設けた一対のカムピン53b、53cが相対係合される。第3ガイド溝59は、これらカムピン53b、53cが移動することによって、駆動モータ54により駆動されるラックプレート53のシャーシ側面部50に沿った前後方向の移動動作をガイドする。
ラックプレート53には、下辺部にラック53aがほぼ全長に亘って設けられており、このラック53aがシャーシ側面部50に取り付けた駆動モータ54によって回転駆動されるウォームギャ55と噛合される。ラックプレート53は、駆動モータ54の起動により、第3ガイド溝59に係合されたカムピン53b、53cを介してシャーシ側面部50に沿って移動する。ラックプレート53には、前方部位に高さ方向のカム溝61が形成されており、このカム溝61に上述したヘッドキャップホルダ52に設けた第2ガイドコロ60が第2ガイド溝57を貫通して係合されている。
以上のように構成されたヘッドキャップ部材駆動機構38においては、制御部から出力される印刷指示の制御信号に基づいて、第1位置p1における上述したロック機構42によるヘッドキャップ部材36のロック状態が解除されて駆動モータ54が起動する。ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、出力軸54a、フォーム54bを介してウォームギャ55が回転する。ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、ウォームギャ55の回転がラック53aを介してラックプレート53へと伝達されて、このラックプレート53をカムピン53b、53cが係合する第3ガイド溝59を設けたシャーシ側面部50に沿って移動させる。
ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、ラックプレート53がカム溝61に係合された第2ガイドコロ60を引っ張るようにして移動することにより、第2ガイドコロ60を設けたヘッドキャップホルダ52を移動させる。ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、第1ガイドコロ59が第1ガイド溝56と係合されるとともに第2ガイドコロ60が第2ガイド溝57と係合されたヘッドキャップホルダ52を支持枠部材51の内部において移動させる。
ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、上述したようにカム溝61を高さ方向の長溝としたことにより、ヘッドキャップホルダ52の移動に伴って第2ガイドコロ60が第2ガイド溝57の傾斜溝部57b内における移動が可能とされる。ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、ヘッドキャップホルダ52に組み合わされたヘッドキャップ部材36を第1位置p1から次第に前方へと移動させる。ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、ヘッドキャップ部材36がノズルシート26を開放した第2位置p2に達すると、駆動モータ54の回転が停止される。なお、ヘッドキャップ部材36は、この第2位置p2においてロック機構42によって印刷終了時までロック状態を保持される。
ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、所定の印刷が終了すると制御部から出力される印刷終了の制御信号に基づいて、ロック機構42によるヘッドキャップ部材36のロック状態が解除されて駆動モータ54が起動する。ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、構成各部や各部材が上述した第1位置p1から第2位置p2への移動動作と逆動作を行うことによってヘッドキャップ部材36を第1位置p1へと復帰移動させ、ノズルシート26を閉塞させるようにする。
ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、ヘッドキャップ部材36の交換操作に際して、制御部から出力される交換指示の制御信号に基づいて構成各部や各部材が上述した印刷指示に基づく動作と同様の動作を行ってヘッドキャップ部材36を移動させる。ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、ヘッドキャップ部材36を上述した第2位置p2を超してさらに前方へと移動させ、ヘッドキャップ着脱開口部10に臨ませる第3位置p3まで移動させた後にロック機構42によってロックする。
ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、ヘッドキャップ着脱開口部10から差し込まれる取外し治具部材62によってヘッドキャップ部材36が取り外されて交換操作が終了すると、制御部から出力される交換終了の制御信号に基づいて、ロック機構42によるヘッドキャップ部材36のロック状態が解除されて駆動モータ54が起動する。ヘッドキャップ部材駆動機構38においては、構成各部や各部材が上述した第1位置p1から第3位置p3への移動動作と逆動作を行うことによってヘッドキャップ部材36を第1位置p1へと復帰移動させ、ノズルシート26を閉塞させるようにする。
取外し治具部材62は、交換用のヘッドキャップ部材36に同封されて提供される。取外し治具部材62は、ヘッドユニット3に組み合わされた既設のヘッドキャップ部材36の取外し操作を行う際の治具とともに取り外したヘッドキャップ部材36の蓋体を構成して廃棄される。なお、交換用のヘッドキャップ部材36には、内部に新しいクリーニングローラ41や吸着マット39が組み付けられている。
取外し治具部材62は、合成樹脂材によって一体に成形され、図13及び図14に示すようにヘッドキャップ部材36の開口部とほぼ同等の大きさの蓋部63と、この蓋部63の一側部に沿って折曲形成された前面部64と、この前面部64に蓋部63と対向して折曲形成された保持部65と、前面部64から突出された手持ち部66とからなる。取外し治具部材62は、前面部64の高さ、すなわち蓋部63と保持部65との対向間隔がヘッドキャップ部材36の厚みとほぼ等しく形成されている。取外し治具部材62には、前面部64の内面と蓋部63の内面とに一体とされて前後方向のロック解除カム部67と保持カム部68とが形成され、また保持部65にロック片69が一体に形成されている。ロック解除カム部67は、後方側へと向かうリブ状凸部からなり、前面部64の内面にヘッドキャップ部材36側の第2ロック解除口49と対向して長さ方向に離間して形成される。
保持カム部68は、上述したヘッドキャップ部材36側のロック機構42を構成した枠部の側面と対向してロック解除カム部67の内側に形成される。ロック片69は、保持部65の両側に位置して一体に突出形成された凸片からなり、先端部が折曲されたL字状を呈している。ロック片69は、図示を省略するがヘッドキャップ部材36側の底面に形成したロック開口と相対係合する凸部が一体に形成されている。
取外し治具部材62は、ヘッドキャップ部材36を第3位置p3に移動させた状態で、図1に示すように蓋部63側からヘッドキャップ着脱開口部10内へと差し込まれる。取外し治具部材62は、ヘッドキャップ部材36に対して、蓋部63と保持部65とによって厚み方向を挟み込むとともに、蓋部63が開口部を全域に亘って閉塞して組み合わされる。取外し治具部材62は、ヘッドキャップ着脱開口部10内に差し込む途中で、ロック解除カム部67が相対する第2ロック解除口49から内部へと進入するとともに保持カム部68も図示しない開口部を介して内部へと進入する。
取外し治具部材62は、上述したようにロック解除カム部67がロック部材44をヘッドキャップ部材36内へと移動させることで、プリンタ本体2側とのロック状態を解除する。取外し治具部材62は、蓋部63と保持部65との挟込み力とロック解除カム部67と保持カム部68との挟込み力及びロック開口とロック片69との係合によって、図11及び図12に示すようにヘッドキャップ部材36と機械的に一体化される。
したがって、取外し治具部材62は、手持ち部66を把持して引っ張ることにより、ヘッドキャップ着脱開口部10からのヘッドキャップ部材36の取り出しを簡易な操作でかつ手を汚すことなく行うことを可能とする。取外し治具部材62は、蓋部63によって開口部を閉塞することによってヘッドキャップ部材36の内部に溜まった異物等が飛散して周囲が汚損されることを防止する。
取外し治具部材62は、上述したように交換用のヘッドキャップ部材36に同封されて提供され、ヘッドキャップ部材36の取り外し操作に用いられるが、ユーザのなかには興味半分で交換用のヘッドキャップ部材36に組み合わせてしまうことがある。取外し治具部材62は、ヘッドキャップ部材36と一体化した状態において、図12に示すようにロック片69に一体に形成した折曲片が底面側に突出する。したがって、取外し治具部材62は、折曲片を介してロック片69を弾性変形させることにより、ヘッドキャップ部材36の取り外しが可能となるように構成されている。
取外し治具部材62は、上述したようにヘッドキャップ部材36が第3位置p3で前下り状態に保持されることから、筐体7の前下り面を目安としてヘッドキャップ着脱開口部10内にスムーズに差し込まれる。また、取外し治具部材62は、ヘッドキャップ部材36に対して自然な状態で組合せが行われるようになる。
以上のように構成されたプリンタ装置1について、図15を参照してヘッドキャップ部材36の移動動作と交換操作について説明する。プリンタ装置1においては、同図(A)に示す待機状態において、ヘッドユニット3に組み合わされたヘッドキャップ部材36が印刷部5に位置して上述した第1位置p1にある。プリンタ装置1においては、この状態でヘッドキャップ部材36がノズルシート26のヘッド面26aを覆い、インク液の空打ちによる廃インク液や各ノズル27からしたたり落ちたインク液を吸着マット39によって吸着する。
プリンタ装置1においては、制御部から出力される印刷指示の制御信号に基づいて、図11(B)に示すように第1位置p1でのロック状態が解除されたヘッドキャップ部材36がヘッドキャップ部材駆動機構38によって印刷部5の前方側へと移動される。プリンタ装置1においては、上述したようにヘッドキャップ部材36がヘッドフレーム20に沿って移動する際に、クリーニングローラ41がノズルシート26のヘッド面26aを摺擦して付着した異物等を除去する。プリンタ装置1においては、除去した異物等をヘッドキャップ部材36内に落下させて吸着マット39により吸着する。
プリンタ装置1においては、図11(C)に示すようにヘッドキャップ部材36がヘッドキャップ部材駆動機構38によって第2位置p2であるヘッドユニット3の前方位置まで移動されると、この位置でロック機構によって保持される。プリンタ装置1においては、ヘッドキャップ部材36がヘッドフレーム20から離脱したタイミングで、排紙機構14の回動動作が行われてプラテン15がノズルシート26のヘッド面26aと所定の間隔を以って対向する。プリンタ装置1においては、用紙搬送機構11が駆動されて用紙カセット4から用紙6を印刷部5へと供給するとともに、ヘッドユニット3が駆動されて所定の印刷が行われる。
プリンタ装置1においては、印刷の終了に伴ってヘッドキャップ部材36がヘッドキャップ部材駆動機構38によって第2位置p2から第1位置p1に復帰移動される。プリンタ装置1においては、このヘッドキャップ部材36の復路動作に際しても、クリーニングローラ41によるノズルシート26のヘッド面26aのクリーニングが行われる。
プリンタ装置1においては、制御部において印刷枚数の管理が行われており、所定枚数の印刷を行った場合にヘッドキャップ部材36の内部が異物等で満杯となり交換が必要であると判断する。プリンタ装置1においては、制御部からの出力信号に基づいて、例えば操作部18の表示器に交換時期の報知が行われる。プリンタ装置1においては、この報知に基づいてユーザにより例えば操作部18の交換ボタンの操作が行われると、制御部から交換指示の制御信号が出力される。プリンタ装置1においては、ヘッドキャップ部材36がヘッドキャップ部材駆動機構38によって第1位置p1から第2位置p2を経由して同図11(D)に示す第3位置p3まで移動される。
プリンタ装置1においては、第3位置p3においてヘッドキャップ着脱開口部10に臨ませられたヘッドキャップ部材36の取り外し操作が行われる。プリンタ装置1においては、交換用のヘッドキャップ部材36に同封された取外し治具部材62がヘッドキャップ着脱開口部10から差し込まれる。プリンタ装置1においては、取外し治具部材62によって、ヘッドキャップ部材36のロック状態が解除されるとともにヘッドキャップ部材36と取外し治具部材62とが一体化される。プリンタ装置1においては、同図(E)に示すようにヘッドキャップ着脱開口部10から取外し治具部材62を引き出すことによって使用済みのヘッドキャップ部材36の取り出しが行われる。
プリンタ装置1においては、ヘッドユニットを装着した状態のままで取外し治具部材62の着脱操作によってヘッドキャップ部材36の交換が行われることから、操作性の向上が図られるとともにヘッドユニットに形成されたノズルの破損或いはノズルからのインク液の落下による汚損等の発生が防止される。プリンタ装置1においては、ユーザがヘッドキャップ部材36に直接触れることなく取外し治具部材62を介してプリンタ本体2からの取り外しを行うために、手等を汚さないようにする。プリンタ装置1においては、取外し治具部材62がヘッドキャップ部材36の蓋体を構成することから、ヘッドキャップ部材36の内部に溜まった異物等の外部への飛散や落下が防止されるようになる。
プリンタ装置1においては、使用済みのヘッドキャップ部材36が取外し治具部材62と一体化した状態で廃棄される。プリンタ装置1においては、ヘッドキャップ着脱開口部10から交換用ヘッドキャップ部材36が第3位置p3まで差し込まれることによって、この第3位置p3においてロックされる。プリンタ装置1においては、復帰操作が行われることによって、交換されたヘッドキャップ部材36がヘッドキャップ部材駆動機構38によって第3位置p3から第1位置p1へと復帰移動する。
なお、プリンタ装置1においては、使用済みのヘッドキャップ部材36をヘッドキャップ着脱開口部10に臨む第3位置p3へと移動させて取外し治具部材62を用いて取り外し操作を行うようにしたが、かかる構成に限定されるものでは無いことは勿論である。図16に第2の実施の形態として示したプリンタ装置70は、筐体71の上面部にヘッドユニット着脱開口部72aとヘッドキャップ着脱開口部72bとを兼用する大きな開口部72が設けられるとともにこの開口部72を開閉する蓋体73が設けられ、ヘッドユニット3とともにヘッドキャップ部材36も上面部から着脱される。なお、なお、プリンタ装置70は、基本的な構成を上述したプリンタ装置1と同様とすることから、対応する部位に同一符号を付して説明を省略する。
プリンタ装置70においては、ヘッドキャップ着脱開口部72bがヘッドユニット着脱開口部72aの前方部位に構成されてなる。プリンタ装置70においては、ヘッドキャップ部材36が印刷時にヘッドキャップ部材駆動機構38によって第1位置p2から第2位置p2へと移動されて待機されるが、交換時には第2位置p2からさらに上方へと移動されるようにする。プリンタ装置70においては、蓋体73を大きく開いてヘッドキャップ部材36をヘッドキャップ着脱開口部72bから外方へと臨ませる。
プリンタ装置70においては、ヘッドキャップ着脱開口部72bから差し込んだ取外し治具部材74によってヘッドキャップ部材36を取り外すようにする。取外し治具部材74は、詳細を省略するがヘッドキャップ部材36よりも大きな外形を有する基板部の外周部にヘッドキャップ部材36の外周部を保持する複数の保持片が一体に形成されてなる。取外し治具部材74は、ヘッドキャップ着脱開口部72bからヘッドキャップ部材36に組み合わせて持ち上げることによって、このヘッドキャップ部材36の取り外しを行うようにする。
なお、プリンタ装置70においては、ヘッドキャップ部材36が大きな開口部72に臨ませられることによって、ユーザが上述した取外し治具部材74を用いることなく取り外すことも可能である。プリンタ装置70においては、開口部72がヘッドユニット3やヘッドキャップ部材36の着脱操作を行うためのものばかりでなく、適宜の保守操作を行う場合の点検部も兼用する。
なお、本発明は、上述したプリンタ装置1に限定されるものでは無く、液体を吐出する他の液体吐出装置に広く適用することが可能である。本発明は、例えばファクシミリやコピー機、液体中のDNAチップ用吐出装置(特開2002−34560号公報)、プリンタ配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出したりする液体吐出装置等にも適用可能である。また、プリンタ装置については、ライン型プリンタ装置ばかりでなく、例えばインクヘッドが記録紙の走行方向と略直交する方向に移動するシリアル型のインクジェットプリンタ装置にも適用可能である。
本発明の実施の形態として示すインクジェットプリンタ装置の分解斜視図である。 同ヘッドユニット着脱開口部を開口した状態の斜視図である。 用紙搬送機構の構成説明図である。 ノズルシートの平面図である。 インク液吐出部の構成を説明する要部縦断面図である。 ヘッドキャップ部材とその保持構造を説明する要部平面図である。 ヘッドキャップ駆動機構の概要を説明する要部斜視図である。 ヘッドキャップ駆動機構の概要を説明する要部側面図である。 ヘッドキャップ部材とその保持構造を説明する要部底面図である。 保持枠部材の側面図である。 一体化したヘッドキャップ部材と取外し治具部材の斜視図である。 ヘッドキャップ部材と取外し治具部材との縦断面図である。 取外し治具部材の底面図である。 取外し治具部材の正面図である。 インクジェットプリンタ装置におけるヘッドキャップ部材の移動動作の説明図であり、同図(A)は非印刷時においてヘッドキャップ部材がノズルシートを閉塞した第1位置p1にある状態を示し、同図(B)は印刷指示に基づいてヘッドキャップ部材が移動動作を開始した状態を示し、同図(C)はヘッドキャップ部材がノズルシートを開放した第2位置p2で待機された状態を示す。 インクジェットプリンタ装置におけるヘッドキャップ部材の移動動作の説明図であり、同図(D)は交換指示に基づいてヘッドキャップ部材がヘッドキャップ着脱開口部に臨む第3位置p3に移動された状態を示し、同図(E)はヘッドキャップ部材を取り外した状態を示す。 第2の実施の形態として示すプリンタ装置において、ヘッドキャップ部材の取外し操作の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ装置、2 プリンタ本体、3 ヘッドユニット、4 用紙カセット、5 印刷部、6 用紙、7 筐体、8 用紙カセット装填口、10 ヘッドキャップ着脱開口部、11 用紙搬送機構、12 給紙ローラ機構、13 給紙機構、14 排紙機構、15 プラテン、16 ヘッドユニット着脱開口部、17 蓋体、18 操作部、20 ヘッドフレーム、22 インク液カートリッジ装填部、23 ヘッド部、24 インク液カートリッジ、25 インク液吐出部、26 ノズルシート、26a ヘッド面、27 ノズル、29 制御基板、32 ヒータチップ、36 ヘッドキャップ部材、37 クリーニング機構、38 ヘッドキャップ駆動機構、39 吸着マット、41 クリーニングローラ、42 ロック機構、44 ロック部材、51 支持枠部材、52 ヘッドキャップホルダ、53 ラックプレート、54 駆動モータ、56 第1ガイド溝、57 第2ガイド溝、58 第3ガイド溝、62 取外し治具部材、63 蓋部、65 保持部、67 ロック解除カム部、70プリンタ装置

Claims (11)

  1. 供給される対象物に対して液体を吐出する液体吐出部に着脱自在に配置され、液体カートリッジが装填される装填部と、上記対象物と対向するノズルシートに多数個のノズルを形成して吐出の指示に基づいて上記液体カートリッジから供給された液体を上記対象物に吐出するヘッド部とを有するヘッドユニットと、
    上記ヘッドユニットのヘッド面に対して移動自在に組み合わされるとともに、移動動作時に上記ヘッド面をクリーニングするクリーニング部材を有するヘッドキャップ部材と、
    液体吐出時に上記ヘッドキャップ部材を上記ヘッドユニットに沿って上記ノズルシートを閉塞した第1位置から上記ノズルシートを開放する第2位置へと移動させるとともにこの第2位置で待機させ、液体吐出終了時に上記第2位置から上記第1位置へと復帰移動させるヘッドキャップ部材駆動機構とを備え、
    上記ヘッドキャップ部材が、交換指示に基づいて、上記ヘッドキャップ部材駆動機構によって上記第1位置から筐体に設けた着脱開口部に臨む第3位置へと移動され、この着脱開口部から取り出されることにより、上記ヘッドユニットを上記液体吐出部に装着した状態のままで交換操作が行われることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 上記ヘッドユニットが、上記ノズルシートに多数個の上記ノズルを上記対象物の送り方向と直交する方向の略同幅若しくは大きな長さの領域に配列して形成してなり、上記液体を上記対象物に対してライン単位で吐出することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 上記ヘッドキャップ部材が、上記ヘッドキャップ部材駆動機構によって上記ヘッドユニットに対して上記対象物の送り方向と同方向に往復移動され、この移動動作に伴って上記クリーニング部材が上記ノズルシートのヘッド面を全域に亘って摺擦してクリーニングを行うことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 上記ヘッドキャップ部材に、上記各ノズルから滴下した上記液体や上記クリーニング部材によって上記ヘッド面から除去された異物を吸着するシート状吸着部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 上記ヘッドキャップ部材の着脱開口部が、専用の開口部、上記対象物の排出部、上記液体カートリッジの着脱用開口部或いは内部機構の保守用開口部のいずれか1であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  6. 上記ヘッドキャップ部材が、上記着脱開口部に臨む上記第3位置へと移動された状態において、上記着脱開口部から挿入される取外し部材によって上記ヘッドキャップ部材駆動機構との係合状態を解除されて取外し操作が行われることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  7. 上記ヘッドキャップ部材駆動機構によって上記ヘッドユニットから離脱されて上記第2位置或いは上記第3位置へと移動される上記ヘッドキャップ部材をガイドするヘッドキャップ部材ガイド機構が設けられ、
    上記ヘッドキャップ部材ガイド機構が、上記ヘッドキャップ部材を保持するとともに上記ヘッドキャップ部材駆動機構によって移動されるホルダ部材と、このホルダ部材に設けたガイド部を相対係合させて上記ヘッドキャップ部材を上記第2位置或いは上記第3位置へと移動させるガイド溝が形成された支持部材とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  8. 上記ヘッドキャップ部材ガイド機構が、上記ホルダ部材を介して上記ヘッドキャップ部材を筐体の前面部に開口された上記着脱開口部に臨ませる第3位置へと移動させるとともに、この第3位置において上記ヘッドキャップ部材を上記着脱開口部に対して前下がり姿勢に保持することを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 上記ヘッドキャップ部材を保持するとともに上記ヘッドキャップ部材駆動機構によって移動されるホルダ部材と、このホルダ部材に設けたガイド部を相対係合させて上記ヘッドキャップ部材を上記着脱開口部へと移動させるガイド溝が形成されたフレーム部材とから構成されるヘッドキャップ部材ガイド機構を備え、
    突出習性を付与されて設けられたロック部材を有し、このロック部材が上記ホルダ部材に設けたロック部と相対係合することによってこのホルダ部材に保持されるトレィ状に形成された上記ヘッドキャップ部材が、上記着脱開口部に臨む上記第3位置へと移動された状態において上記着脱開口部から挿入される取外し治具部材を用いて上記ホルダ部材からの取外し操作が可能とされるように構成され、
    上記取外し治具部材が、ロック解除部によって上記ヘッドキャップ部材のロック部材と上記ホルダ部材のロック部との係合状態を解除されるとともに、蓋部によって上記ヘッドキャップ部材の開口部を覆った状態を保持して、このヘッドキャップ部材を上記着脱開口部から取り外すことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  10. 上記取外し治具部材に、上記ヘッドキャップ部材側に設けた係合部と相対係合することにより上記蓋部が上記開口部を覆った状態を保持する弾性保持爪部と、この弾性保持爪部を弾性変位させて上記係合部との係合状態を解除させる解除部とが一体に形成されることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 上記取外し治具部材が、交換用ヘッドキャップ部材とともに提供され、上記ヘッドユニットに既に組み合わされた上記ヘッドキャップ部材の取外し操作を行うとともに蓋体を構成して廃棄されることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
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