JP2702840B2 - トルク検出装置 - Google Patents

トルク検出装置

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JP2702840B2 JP4017852A JP1785292A JP2702840B2 JP 2702840 B2 JP2702840 B2 JP 2702840B2 JP 4017852 A JP4017852 A JP 4017852A JP 1785292 A JP1785292 A JP 1785292A JP 2702840 B2 JP2702840 B2 JP 2702840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被測定軸に加えられ
るトルクを検出するのに利用されるトルク検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトルク検出装置として
は、例えば、特開昭62−185136号公報に示され
たものがあるが、このトルク検出装置は、トルクの大き
い領域も含まれる場合に、トルク−出力特性の出力が飽
和してしまうため、実用性に乏しいという問題点があっ
た。また、特開昭63−297545号公報に示された
トルク検出装置は、被測定軸の表面にFe−Al系合金
層を溶射法により形成したものとしているが、この溶射
法による合金層は、被測定軸の表面の微細凹凸部に投錨
効果により機械的な力で密着しているものであるため
に、被測定軸の変位が大きくなったときや大きな変位が
くり返し付加されたときには合金層が剥離してしまうお
それがないとはいえないという問題点があった。そして
また、実開昭64−35768号のマイクロフィルムに
は、被測定軸の表面に磁性材料を拡散により接合したも
のとすることが記載され、回転トルクは2kgf・m程
度まで付加したことが図示されているが、これよりもさ
らに大きなトルクを付加した場合には前記したと同様な
剥離の発生がないとはいえないという問題点があった。
【0003】これに対して、我々は、特願平3−990
00号明細書および図面(本出願時未公開)で、低トル
ク領域から高トルク領域まで安定してトルクの検出が可
能であるトルク検出装置を提供した。
【0004】すなわち、図8に示すように、このトルク
検出装置101は、高降伏点を有する材料を基体102
aとして、その表面に高磁歪材料102bを金属組織的
に融合・合金化させたものとした被測定軸102をそな
え、前記被測定軸102の少なくとも高磁歪材料102
bの部分に、当該被測定軸102の軸心方向に対し、所
定の角度をなす凹状部103a,103bを円周方向に
複数形成することによってこれら凹状部103a,10
3bの間で円周方向に複数の凸状部104a,104b
が形成されることにより形状磁気異方性部を設け、前記
形状磁気異方性部に対向させて被測定軸102の外周側
にコイル105a,105bを隙間106を介して配置
し、コイル105a,105bの外側にヨーク107を
設けた構造をなすものである。
【0005】このような構造のトルク検出装置101に
おいて、コイル105a,105bは、図9に例示する
ように、抵抗器111,112と組み合わされてブリッ
ジ回路を形成し、ブリッジ回路の接続点A,C間に励磁
用発振器113を接続し、接続点B,B´間には差動増
幅器114を接続して、被測定軸102にトルクTが加
えられた際に、図10に例示するようなトルクTが10
kgf・mまで良好な直線性を保つ優れたトルク−出力
特性の検出出力を取り出すことができるようにしてい
る。
【0006】この発明により、トルク−出力特性の飽和
出力トルクが大幅に向上した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトルク検出装置101にあっては、被測定軸
102の基体102aの表面に高磁歪材料102bを金
属組織的に融合・合金化させるときや、被測定軸102
の基体102aに対して高降伏点化のための焼入れなど
を行なうときに、高磁歪材料102bに割れが発生しや
すく、特に高磁歪材料102bとしてFe−Al合金を
用いた場合に被測定軸102の軸心方向両端部の融合
合金化界面部分に割れが多く発生し、生産効率が悪いと
いう問題点があった。
【0008】したがって、従来の技術ではこのような問
題点を解決することが課題として存在していた。
【0009】
【発明の目的】この発明は、このような従来の課題に鑑
みてなされたもので、被測定軸の基体の表面に高磁歪材
料を金属組織的に融合・合金化させるときや、被測定軸
の基体に対して高降伏点化のための焼入れなどの強化処
理を行なうときに、高磁歪材料に割れが発生するのを防
止し、品質および生産性を向上させたトルク検出装置を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来のトル
ク検出装置の問題点である基体表面に対する高磁歪材料
の融合・合金化や基体に対する焼入れを行なうときに発
生する割れは、融合・合金化や焼入れ時の急激な温度変
化によって局部的に膨張収縮が発生し、その際、特に融
・合金化界面の軸心方向両端部に応力が集中すること
により、発生するものであると考えた。
【0011】そのため、この発明は、被測定軸と、前記
被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手
段と、前記被測定軸の磁歪成分を検出する検出手段を具
備してなるトルク検出装置において、前記被測定軸は強
化処理により高降伏点を有するものとなる材料を基体と
して、その表面に高磁歪材料を金属組織的に融合・合金
化させたものとし、前記被測定軸の軸心方向断面におけ
る前記基体と高磁歪材料との融合・合金化界面のうちの
少なくとも軸心方向両端部を傾斜させて形成すると共に
基体部分の外径寸法と高磁歪材料の部分の外径寸法とを
同じに形成し、被測定軸の少なくとも高磁歪材料の部分
(高磁歪材料の部分のみ、および高磁歪材料と基体とに
またがった部分を含む)に、例えば当該被測定軸の軸心
方向に対し所定の角度をなす凹凸状部よりなる形状磁気
異方性部を設けて、高降伏点のものとなっている基体の
表面の高磁歪材料の部分に前記形状磁気異方性部を有す
る被測定軸を用いた構成としたことを特徴としており、
実施態様においては、前記被測定軸の軸心方向断面にお
ける基体と高磁歪材料との融合・合金化界面の軸心方向
両端部の傾斜角を軸表面の法線に対し30度以上とした
構成としたことを特徴としており、このようなトルク検
出装置に係わる発明の構成を前述した従来の課題を解決
するための手段としている。
【0012】本発明に係わるトルク検出装置において、
被測定軸は、強化処理によって高降伏点を有するものと
なる材料を基体として、その表面に高磁歪材料を金属組
織的に融合・合金化させたものとしているが、ここで用
いられる基体材料としては、JISに制定する機械構造
用鋼鋼材、例えば、機械構造用炭素鋼鋼材(SC材な
ど)や、機械構造用合金鋼鋼材(SCr材,SCM材,
SNCM材など)が用いられる。そして、適宜、添加成
分や組成を変えることにより、降伏点を向上させたもの
が用いられる。
【0013】また、被測定軸の表面において用いられる
高磁歪材料としては、金属Fe,金属Ni,Fe−Ni
合金,Fe−Al合金,Fe−Co合金などが用いら
れ、適宜、添加成分や組成を変えることにより、磁歪等
を向上させたものが用いられる。
【0014】そして、これら基体材料と高磁歪材料とは
互いに金属組織的に融合して合金化するものであること
が重要である。
【0015】そして、基体材料の表面に高磁歪材料を金
属組織的に融合・合金化させたものとするに際しては、
TIG溶接,プラズマ粉末溶接,レーザ溶接,電子ビー
ム溶接,拡散などの手段が用いられる。
【0016】
【発明の作用】この発明に係わるトルク検出装置におい
て、被測定軸は強化処理により高降伏点を有するものと
なる材料を基体として、その表面に高磁歪材料を金属組
織的に融合・合金化させたものとし、前記被測定軸の軸
心方向断面における前記基体と高磁歪材料との融合・合
金化界面のうちの少なくとも軸心方向両端部を傾斜させ
て形成すると共に基体部分の外径寸法と高磁歪材料の部
分の外径寸法とを同じに形成し、被測定軸の少なくとも
高磁歪材料の部分に形状磁気異方性部を設けて、高降伏
点のものとなっている基体の表面の高磁歪材料の部分に
前記形状磁気異方性部を有する被測定軸を用いた構成と
したため、基体の表面に高磁歪材料を金属組織的に融合
・合金化させるときや、基体に対して焼入れなどの強化
処理を行なうときに発生する融合・合金化界面部分の応
力集中を低減させることができ、高磁歪材料の割れの発
生が防止されることとなる。
【0017】ここで、前記融合・合金化界面の軸心方向
両端部の傾斜角を軸表面の法線に対し30度以上となる
ように形成することが割れの抑制にとって特に有効であ
る。これは、前記融合・合金化界面の軸心方向両端部が
軸心方向に対して垂直となっている場合、すなわち、傾
斜角が軸表面の法線に対し0度となっている場合には、
応力緩和が不十分で割れが多くなるためであり、傾斜角
が軸表面の法線に対し30度未満であるときも応力緩和
が十分でないこともありうるためである。
【0018】そして、前記融合・合金化界面の軸心方向
両端部がR形状となっていても良く、その場合は、Rの
接線と軸表面の法線とのなす角が30度以上となってい
るようにすることがよい。
【0019】これらの構成により、基体の表面に高磁歪
材料を金属組織的に融合・合金化させるときや、基体に
対して焼入れなどの急激な温度変化を伴う強化処理を施
すときでも、高磁歪材料に割れを発生することがなくな
り、品質,生産性が高まるとともに、低トルク域から高
トルク域まで安定したトルク−出力特性を発揮するトル
ク検出装置が得られるようになる。
【0020】
【実施例】次に、この発明に係わるトルク検出装置の実
施例について説明する。
【0021】図1は、本発明に係わるトルク検出装置の
一実施例を示すものであって、このトルク検出装置1
は、強化処理によって高降伏点を有するものとなる材料
を基体2aとして、その表面に高磁歪材料2bを金属組
織的に融合・合金化させたものとした被測定軸2をそな
え、前記被測定軸2の軸心方向断面における前記基体2
aと高磁歪材料2bとの融合・合金化界面の軸心方向両
端部2c,2dを傾斜させて形成(詳細は後述)した被
測定軸2とし、前記被測定軸2の高磁歪材料2bの部分
に、当該被測定軸2の軸心方向に対し左右対称の所定角
度をなす凹状部3a,3bを円周方向に複数形成するこ
とによってこれら凹状部3a,3bの間で円周方向に複
数の凸状部4a,4bが形成されることにより形状磁気
異方性部5a,5bを設け、前記形状磁気異方性部5
a,5bに対向させて被測定軸2の外周側にコイル6
a,6bを隙間7を介して配置し、コイル6a,6bの
外側に高透磁率材料よりなるヨーク8を設けた構造をな
すものである。
【0022】この場合、コイル6a,6bは図9に示し
たのと同様の回路構成として抵抗(111,112)と
共にブリッジ回路を形成し、被測定軸2を磁路の一部と
する磁気回路を形成する励磁手段と、被測定軸2の磁歪
成分を検出する検出手段とを兼ねたものとなっている。
【0023】図2は、図1に示した構造のトルク検出装
置1において、被測定軸2の形状磁気異方性部5a,5
bが設けられた部分を拡大して示すものである。
【0024】この実施例の場合、被測定軸2の基体2a
の材料として、JIS SCM440に相当する合金鋼
を使用してこれを直径32mmに加工したものを用い、
この表面に1mm以上の深さを削って巾広溝を形成し、
そこに設けられる高磁歪材料2bとして、Al:13重
量%を含み残部FeよりなるFe−Al合金を用いて、
プラズマ粉末溶接により基体2aの表面で高磁歪材料2
bを金属組織的に融合・合金化させたものとする。
【0025】また、前記被測定軸2の軸心方向断面は、
図3の(A)(B)(C)に3例を示すように、基体2
aと高磁歪材料2bとの融合・合金化界面の軸心方向両
端部2c,2dが傾斜したものとして形成してある。
【0026】これらのうち、図3の(A)に示す実施例
では、軸心方向両端部2c,2dが直線状に傾斜してい
ると共に底部2eが直線状の融合・合金化界面となって
おり、図3の(B)に示す実施例では、軸心方向両端部
2c,2dが若干のわん曲状に傾斜していると共に底部
2eが直線状の融合・合金化界面となっており、図3の
(C)に示す実施例では、軸心方向両端部2c,2dお
よび底部2eが連続したわん曲形状の融合・合金化界面
となっている。尚、図3(A)の両端部2c,2dと底
部2eとのコーナー部のみに小径のアールを付してもよ
い。
【0027】これら各実施例において、軸心方向両端部
2c,2dが軸表面の法線となす角度は、それぞれ、図
3の(A)に示す実施例の場合は45度、図3の(B)
に示す実施例の場合はわん曲状Rの接線と軸表面の法線
とのなす角度が70度、図3の(C)に示す実施例の場
合はわん曲形状Rの接線と軸表面の法線とのなす角度が
60度であるようにしており、高磁歪材料2bの最大厚
さは1mmとしていると共に、いずれの場合にも、図3
の(A)(B)(C)より明らかであるように、基体2
aの部分の表面と高磁歪材料2bの部分の表面とが面一
になっていて、基体2aの部分の外径寸法と高磁歪材料
2bの部分の外径寸法とを同じに形成している。
【0028】その後、外周の切削により直径31mmと
し、さらに幅1mm,深さ1mmの凹状部3a,3bを
円周方向に等間隔で32個所切削することにより相対的
に凸状部4a,4bを形成させ、これらによって形状磁
気異方性部を設ける。
【0029】このようにして表面に高磁歪材料2bを金
属組織的に融合・合金化させた基体2aを850℃に加
熱し、80℃の油中に焼入れ、その後、170℃で焼戻
しすることによって基体2aを高降伏点化した被測定軸
2とした。
【0030】この時点で、カラーチェックにより、焼割
れ発生の有無を調べたところ、いずれも基体2aと高磁
歪材料2bの融合・合金化界面部分に割れは全く検出さ
れなかった。
【0031】この実施例におけるトルク検出装置1のト
ルク−出力特性は、図4に示すように、トルクと出力と
が比例する範囲が広いものとなっており、トルクは90
kgf・mまでの実験では、良好な直線性を保っている
ことが認められた。
【0032】(比較例) 図5は、図8に示した従来のトルク検出装置101にお
いて、被測定軸102に凹状部103a,103bおよ
び凸状部104a,104bを形成することによって形
状磁気異方性部が設けられた部分を拡大して示すもので
ある。
【0033】この比較例において、被測定軸102の基
体102aの材料として、JISSCM440に相当す
る合金鋼を使用してこれを直径32mmに加工したもの
を用い、この表面に巾広溝を形成し、そこに設けられる
高磁歪材料102bとして、Al:13重量%を含み残
部FeよりなるFe−Al合金を用いて、プラズマ粉末
溶接により基体102aの表面で高磁歪材料102bを
金属組織的に融合・合金化させたものとした。
【0034】また、前記被測定軸102の軸心方向断面
は、図6に示すように、基体102aと高磁歪材料10
2bとの融合・合金化界面の軸心方向両端部102c,
102dが軸表面の法線に対し0度、すなわち軸表面に
対し垂直となるように形成してあると共に底部102e
が直線状の融合・合金化界面となるように形成してあ
る。この場合、高磁歪材料102bの厚さは1mmと一
定にしている。
【0035】その後、外周の切削により直径31mmと
し、さらに幅1mm,深さ1mmの凹状部103a,1
03bを円周方向に等間隔で32個所切削することによ
り相対的に凸状部104a,104bを形成させ、これ
らによって形状磁気異方性部を設けた。
【0036】次いで、表面に高磁歪材料102bを融合
・合金化させた基体102aを前記実施例と同条件の8
50℃に加熱し、80℃の油中に焼入れした後、170
℃で焼戻しすることによって被測定軸102とした。
【0037】この時点で、カラーチェックにより、焼割
れ発生の有無を調べたところ、図7に示すように、高磁
歪材料102bの融合・合金化界面における軸心方向両
端部102c,102dに割れ109が5箇所発生して
いることが認められた。
【0038】
【発明の効果】この発明は、被測定軸と、前記被測定軸
を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手段と、前
記被測定軸の磁歪成分を検出する検出手段を具備してな
るトルク検出装置において、前記被測定軸は強化処理に
より高降伏点を有するものとなる材料を基体として、そ
の表面に高磁歪材料を金属組織的に融合・合金化させた
ものとし、前記被測定軸の軸心方向断面における前記基
体と高磁歪材料との融合・合金化界面のうちの少なくと
も軸心方向両端部を傾斜させて形成すると共に基体部分
の外径寸法と高磁歪材料の部分の外径寸法とを同じに形
し、被測定軸の少なくとも高磁歪材料の部分に形状磁
気異方性部を設けて、高降伏点のものとなっている基体
の表面の高磁歪材料の部分に前記形状磁気異方性部を有
する被測定軸を用いた構成としたから、被測定軸の基体
の表面に高磁歪材料を金属組織的に融合・合金化させる
ときや、被測定軸の基体に対して高降伏点化のための焼
入れなどの強化処理を行なうときに、高磁歪材料に割れ
が発生するのを防止することが可能となり、極めて良好
な品質と生産性を兼ね備えたトルク検出装置を得ること
ができるという著しく優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるトルク検出装置を示す
説明図である。
【図2】図1に示したトルク検出装置における被測定軸
の高磁歪材料の部分を拡大して示す説明図である。
【図3】図2に示した被測定軸の軸心方向断面を3つの
実施例(A)(B)(C)について各々拡大して示す部
分説明図である。
【図4】本発明の一実施例によるトルク検出装置のトル
ク−出力特性の一例を示すグラフである。
【図5】図8に示したトルク検出装置における被測定軸
の高磁歪材料の部分を拡大して示す説明図である。
【図6】図5に示した被測定軸の軸心方向断面を拡大し
て示す部分説明図である。
【図7】図5に示した被測定軸において焼割れが発生し
た状況を示す説明図である。
【図8】従来のトルク検出装置の一例を示す説明図であ
る。
【図9】トルク検出装置の励磁手段および検出手段を形
成する回路の一例を示す説明図である。
【図10】従来のトルク検出装置のトルク−出力特性の
一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 トルク検出装置 2 被測定軸 2a 被測定軸の基体 2b 高磁歪材料 2c 融合界面の軸心方向端部 2d 融合界面の軸心方向端部 2e 融合界面の底部 3a,3b 凹状部 4a,4b 凸状部 5a,5b 形状磁気異方性部 6a,6b コイル(励磁手段兼検出手段) 7 隙間 8 ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴 田 格 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社 内 (72)発明者 島 田 宗 勝 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社 内 (72)発明者 永 田 雅 愛知県名古屋市緑区鳴海町字伝治山98− 3 (56)参考文献 特開 平3−216528(JP,A) 特開 平3−87623(JP,A) 特開 平3−73820(JP,A) 特開 昭63−313027(JP,A) 特開 昭63−297545(JP,A) 特開 昭56−168962(JP,A) 実開 昭64−35768(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部
    とする磁気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸の
    磁歪成分を検出する検出手段を具備してなるトルク検出
    装置において、前記被測定軸は強化処理により高降伏点
    を有するものとなる材料を基体として、その表面に高磁
    歪材料を金属組織的に融合・合金化させたものとし、前
    記被測定軸の軸心方向断面における前記基体と高磁歪材
    料との融合・合金化界面のうちの少なくとも軸心方向両
    端部を傾斜させて形成すると共に基体部分の外径寸法と
    高磁歪材料の部分の外径寸法とを同じに形成し、被測定
    軸の少なくとも高磁歪材料の部分に形状磁気異方性部を
    設けて、高降伏点のものとなっている基体の表面の高磁
    歪材料の部分に前記形状磁気異方性部を有する被測定軸
    を用いたことを特徴とするトルク検出装置。
  2. 【請求項2】 被測定軸の軸心方向断面における基体と
    高磁歪材料との融合・合金化界面の軸心方向両端部の傾
    斜角を軸表面の法線に対し30度以上としたことを特徴
    とする請求項1に記載のトルク検出装置。
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