JP2001123801A - タービン用ロータ及びその製造方法 - Google Patents

タービン用ロータ及びその製造方法

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Takashi Shige
重  隆司
Yoshiaki Fukunaga
義昭 福永
Katsuhide Jo
城  克英
Ryutaro Umagoe
龍太郎 馬越
Satoru Konishi
哲 小西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 母材強度を確保しつつ溶接継手の性能を確保
できる蒸気タービン用ロータ、ガスタービン用ロータ、
及びこれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 12%Cr鋼2に溶接を施して9%Cr
鋼の肉盛溶接部12を設けるステップと、この肉盛溶接
部12と12%Cr鋼2に高温熱処理を施すステップ
と、上記肉盛溶接部12に2・1/4CrMoV低合金
鋼6又は3.5CrMoV低合金鋼7を溶接して接合す
るステップと、これらのロータ材2,6,7の全体に低
温熱処理を施すステップとを含んでなるタービン用ロー
タの製造方法である。これらのロータ材2,6,7には
それぞれバナジウムを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン用ロータ
及びその製造方法に関し、更に詳しくは、蒸気タービン
用ロータ、ガスタービン用ロータ、これらのロータを備
えたタービン、及びこれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸気タービン用ロータを製造する
場合に用いる材料は、その蒸気タービン内の温度分布に
対する高温強度の観点から選定される。つまり、566
℃を超える高温領域の温度分布の部位においては12%
Cr鋼が、566〜380℃の中間温度領域では2・1
/4CrMoV低合金鋼が、380℃未満の低温領域で
は3.5CrMoV低合金鋼が用いられる。また、高温
領域と中・低温領域が共存する環境では、高温領域に対
応するため、図7に示す12%Cr鋼一体型のロータ1
00を用いねばならない。
【0003】しかし、12%Cr鋼は高コストの材料で
あるため、蒸気タービン内の環境温度が中・低温の部位
には、コストが安価な上記の低合金鋼を用い、温度が高
温になる部位にのみ、高コストの12%Cr鋼を用いる
ように構成した異鋼種溶接ロータが望まれている。ここ
で、12%Cr鋼と低合金鋼とを溶接して接合する場
合、両者を溶接した後に施す溶接後熱処理によって、溶
接部と熱影響部の硬さ、靱性、及び強度を適正に調整す
る必要がある。しかし、12%Cr鋼の溶接後熱処理温
度は、遅れ割れを防止するという観点から660〜67
0℃に設定しているのに対し、低合金鋼の溶接後熱処理
温度は620〜630℃であり、両者は一致しない。6
60〜670℃で溶接後熱処理をすると、低合金鋼母材
の強度が低下しすぎる問題があり、一方、620〜63
0℃で溶接後熱処理をする場合には、12%Cr鋼の熱
影響部の硬さはHv400以上になる。この熱影響部の
硬さがHv330以上になると、タービンの使用中に遅
れ割れを生じるおそれがあるため、硬さをHv330以
下にしなければならない。したがって、12%Cr鋼と
低合金鋼とを溶接する場合に、母材強度を確保し、溶接
継手の性能を確保するのは難しく、従来は異鋼種の母材
同士を溶接した異鋼種ロータの製造は困難であった。
【0004】一方、従来のガスタービン用ロータ200
は、図8に示すように、図の左側に示す12%Cr鋼か
らなる複数のリング材201と、右側に示す低合金鋼か
らなる複数のリング材202とが長い結合ボルト210
を介して結合したものである。しかし、大型のガスター
ビンの場合は、該タービンを構成するロータ200の稼
働時に結合ボルト210にかかる応力が大きくなるた
め、結合ボルト210の強度上、限界があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し、母材強度を確保しつつ溶接継手の性能を確保で
きる蒸気タービン用ロータ、ガスタービン用ロータ、及
びこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るタービン用ロータの製造方法は、その
一態様として、高温用ロータ材に肉盛溶接を施して中間
材を設けるステップと、この中間材と高温用ロータ材に
高温熱処理を施すステップと、上記中間材に低温用ロー
タ材を溶接して接合するステップと、これらの高温用ロ
ータ材及び低温用ロータ材の全体に低温熱処理を施すス
テップとを含んでいる。上記タービンは、例えば蒸気タ
ービンやガスタービン等の種々のタービンが含まれる。
高温用ロータ材は、566℃以上の高温領域において
も、その高温強度が維持できるロータ材であり、例え
ば、12%Cr鋼などを好適に用いることができる。ま
た、低温用ロータ材は、566℃未満の中・低温領域に
おいて、強度上の問題なく用いることが可能な低合金
鋼、例えば2・1/4CrMoV鋼や3.5NiCrM
oV鋼を好適に用いることができる。中間材は、高温用
ロータ材に溶接した肉盛溶接部であり、例えば、9%C
r鋼を好適に用いることができる。高温熱処理は、中間
材を肉盛溶接したあとの溶接後熱処理であり、例えば、
660〜670℃の温度で30〜40時間保持する処理
である。この高温熱処理は高温用ロータに適した溶接後
処理であり、熱影響部の硬さを軟化させることができ
る。また、低温熱処理は、中間材に低温用ロータを溶接
したあとの溶接後熱処理であり、例えば、620〜63
0℃の温度で30〜40時間保持する処理である。この
低温熱処理は、低合金鋼に適した溶接後処理であり、脱
炭層を生じることなく、母材、継手とも適正強度、靱性
を確保することができる。
【0007】本発明に係るタービン用ロータの製造方法
の別の態様は、上記高温用ロータ材、低温用ロータ材及
び中間材のそれぞれがバナジウムを含み、且つ、該中間
材のバナジウム含有量が0.1〜0.3wt%である方
法を用いることができる。通常、Cr含有量の異なる複
数の母材同士を溶接によって接合したのち、これらの母
材と溶接部に溶接後熱処理を施すと、溶接部と母材との
境界近傍で、Cr量が少ない母材側からCr量の多い母
材側にCが移動するため、Cr量が少ない母材側に脱炭
層が形成され、溶接継手の強度が低下することがある。
しかし、本発明に係る中間材には0.1〜0.3%のV
を添加しており、VはCとの結合力がCrより強いこと
から、上記高温熱処理を行っても、母材側に脱炭層が生
じることはない。
【0008】本発明に係るタービン用ロータの製造方法
の更に別の態様は、上記高温用ロータ材として12%C
r鋼を、上記中間材として9%Cr鋼の溶加材からなる
肉盛溶接部を、上記低温用ロータ材として2・1/4C
rMoV低合金鋼又は3.5CrMoV低合金鋼を用い
ることができる。本発明に係るタービン用ロータは、上
記の態様で説明した方法によって製造した異鋼種溶接ロ
ータである。つまり、高温用ロータ材と、該高温用ロー
タ材に溶接した肉盛溶接部と、該肉盛溶接部に溶接して
接合した低温用ロータ材とを備えている。上記ロータに
よれば、タービン内の温度分布に対して、最適な寸法、
最適な鋼種(3種類以内)からなる部材を溶接結合する
ことで、コスト面からも合理化が図れる。なお、本発明
に係るタービンは、上記異鋼種溶接ロータを構成部材と
して備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るタービン用
ロータ及びその製造方法について、図面を用いて詳細に
説明する。 [第1の実施の形態]図1は、第1の実施の形態に係る
蒸気タービン用ロータ1の断面図である。該蒸気タービ
ン用ロータ1は、異なる鋼種からなる部材同士を溶接に
よって接合したものであり、中央に配設された12%C
r鋼部材2の両側に、中間材である溶接継手部3、4を
介して低合金鋼部材6,7を接合したものである。図2
は、図1における12%Cr鋼部材2と低合金部材6と
の溶接継手部3の拡大断面図である。この溶接継手部3
は、中央側の12%Cr鋼部材2と、該12%Cr鋼部
材2に肉盛溶接して側面側に開先10を加工した9%C
r鋼肉盛溶接部12と、該9%Cr鋼肉盛溶接部12の
開先10と低合金鋼部材6の開先14との間に形成され
た間隙に設けられ、これらの9%Cr鋼肉盛溶接部12
と低合金鋼部材6とを接合している溶接継手16とから
構成されている。なお、図1に示した溶接継手部4につ
いても、これらと同様の断面構造をなしている。
【0010】次いで、第1の実施の形態に係る蒸気ター
ビン用ロータの製造方法について、図3を用いて詳細に
説明する。ステップ1(母材の熱調質) まず、第1の実施の形態に係る蒸気タービン用ロータ1
を構成する母材を熱処理する。この母材は、高温域で用
いる12%Cr鋼部材2、及び中・低温域で用いる低合
金鋼部材である2・1/4CrMoV鋼部材6又は3.
5NiCrMoV鋼部材7である。これらの母材に焼入
れと焼戻しによる熱処理を施し、所定の強度と靱性を確
保する。ステップ2(9%Cr鋼溶加材の肉盛溶接) 次いで、高温の溶接後熱処理が必要な母材である12%
Cr鋼部材2に、表3に示す仕様範囲の成分を有する9
%Cr鋼溶加材を肉盛溶接する。この9%Cr鋼溶加材
には、0.1〜0.3wt%のVが含有されており、ま
た肉盛溶接部12が適当な厚さになるまで複数回にわた
り重ねて溶接することが好ましい。
【0011】ステップ3(高温熱処理) その後、660〜670℃の温度範囲で30〜40Hに
保持する溶接後熱処理を施す。この溶接後熱処理によ
り、12%Cr鋼部材2の熱影響部の硬さをHv330
以下に軟化させることができる。通常、Cr量の異なる
複数の母材同士を溶接によって接合したのち、これらの
母材と溶接部に溶接後熱処理を施した場合には、溶接部
と母材との境界近傍で、Cr量が少ない母材側からCr
量の多い母材側にCが移動するため、Cr量が少ない母
材側に脱炭層が形成され、溶接継手部の強度が低下する
ことがある。しかし、第1の実施の形態に用いる9%C
r鋼溶加材には0.1〜0.3%のVを添加しており、
VはCとの結合力がCrより強いことから、表3の仕様
範囲の化学成分を有する9%Cr鋼溶加材を12%Cr
鋼部材2に肉盛溶接し、660〜670℃×30〜40
Hの溶接後熱処理を行っても、母材側に脱炭層が生じる
ことはない。ステップ4(開先加工) そして、12%Cr鋼部材2に溶接した9%Cr鋼溶加
材の肉盛溶接部12に慣用の手段、例えば切削加工等に
よって開先10を加工する。
【0012】ステップ5(低合金鋼部材の接合) 次いで、低合金鋼部材6の端部にも開先14を加工し、
該低合金鋼部材6の開先14と上記9%Cr鋼溶加材の
肉盛溶接部12の開先10とを突合せ、これらの開先同
士の間に形成される空隙に、0.1〜0.3wt%のV
を含有する2・1/4CrMoV溶加材を用いてアーク
溶接をし、溶接継手16を形成する。この2・1/4C
rMoV溶加材の成分は、表3の仕様範囲に示すものが
好ましい。ステップ6(低温熱処理) 最後に、異鋼種溶接ロータ全体1を620〜630℃×
30〜40Hの温度範囲で均一に加熱する溶接後熱処理
を施す。この熱処理によって、低合金鋼部材6の強度を
低下しない範囲で熱影響部を軟化することができる。
【0013】[第2の実施の形態]次いで、第2の実施
の形態では、ガスタービン用異鋼種溶接ロータについて
説明する。図4は、第2の実施の形態に係るガスタービ
ン用異鋼種溶接ロータ30の断面図である。図の左側に
配設された複数のリング材32は12%Cr鋼であり、
各々のリング材32は互いに供材溶接部33により結合
されている。ここで、供材溶接とは、接合する母材同士
の材質がお互いにほぼ同等である母材に施す溶接をい
う。また、右側の複数のリング材35は低合金鋼であ
り、これらも供材溶接部36により結合されている。そ
して、低合金鋼部40と12%Cr鋼41とを、上記第
1の実施の形態において説明した接合方法と同じ手順で
結合させており、この溶接継手部43によって各リング
材40,41はより強固に結合している。
【0014】上記構成を有する第2の実施の形態に係る
ガスタービン用ロータ30によれば、それぞれのリング
材32,35同士の結合強度が大幅に向上するため、大
型機のロータを製造することが可能になり、またロータ
の信頼性が大幅に向上する。なお、本発明は、上述した
技術思想に基づいて種々の変形が可能であり、例えば、
9%Cr鋼肉盛溶接部12に形成した開先10、及び低
合金鋼6の開先14は、図2に示す形状に限定されず、
その下部の形状を図6のように凹凸46に形成し、これ
らの凹凸46を互いに係合させても良い。
【0015】
【実施例】次に、実施例によって、本発明の内容を更に
明確にする。本実施例においては、図3に示すように、
第1の実施の形態において説明した製造方法のステップ
に従って異鋼種ロータを作製し、溶接部及びその近傍部
の金属組織と機械的性質を検証した。まず、12%Cr
鋼部材2、及び2・1/4CrMoV鋼部材6又は3.
5NiCrMoV鋼部材7に焼入れと焼戻しによる熱処
理を施し、所定の強度と靱性を確保した。これらの母材
2,6,7の化学成分は表1に示すとおりであり、母材
の熱処理条件は表2に示すとおりである。
【表1】
【表2】 次いで、12%Cr鋼部材2に、表3に示す分析値の成
分を有する9%Cr鋼溶加材を肉盛溶接した。この9%
Cr鋼溶加材には、0.18wt%のVが含有されてお
り、また肉盛溶接部12が適当な厚さになるまで複数回
にわたり重ねて溶接した。
【表3】
【0016】その後、660〜670℃の温度範囲で3
0Hの溶接後熱処理(高温処理)を施した。この溶接後
熱処理により、12%Cr鋼部材2の熱影響部の硬さを
Hv330以下に軟化させることができた。上記9%C
r鋼溶加材には0.18%のVを添加しているため、9
%Cr鋼溶加材を12%Cr鋼部材2に肉盛溶接し、6
60〜670℃×30Hの溶接後熱処理を行っても、母
材側に脱炭層が生じることはなかった。そして、12%
Cr鋼部材2に溶接した9%Cr鋼溶加材の肉盛溶接部
12に切削加工によって開先10を加工した。次いで、
低合金鋼部材6,7の端部にも開先14を加工し、該低
合金鋼部材6,7の開先14,14と上記9%Cr鋼溶
加材の肉盛溶接部12の開先10とを突合せ、これらの
開先同士の間に形成される空隙に2・1/4CrMoV
溶加材を用いてアーク溶接をし、溶接継手16を形成し
た。この2・1/4CrMoV溶加材の成分は、表3の
分析値に示したものである。
【0017】最後に、異鋼種溶接ロータ全体1を620
〜630℃×30Hの温度範囲で均一に加熱する溶接後
熱処理(低温熱処理)を施した。この熱処理によって、
低合金鋼部材6,7の強度を低下しない範囲で熱影響部
を軟化することができた。上記実施例によれば、2・1
/4CrMoV鋼溶加材にもVを含有しているため、9
%Cr鋼肉盛溶接部12との境界部で、脱炭層を生じる
ことはなかった。また、低合金鋼母材6,7にもVが添
加されており、低合金鋼6,7側の溶接境界部でも脱炭
層を生じることはなかった。なお、ロータは回転体であ
り、溶接欠陥は許容されないため、溶接方法は、9%C
r鋼の肉盛溶接及び2・1/4CrMoV鋼溶加材によ
る溶接ともにティグ溶接法を用い、超音波探傷試験法に
より、溶接欠陥のないことを確認した。溶接部の硬さ分
布は図5に示すとおりであり、図5(a)に示した部位
の硬度を測定し、図5(b)のグラフに記入した。この
グラフによって、最高硬さはHv330以下であること
を確認した。また、衝撃特性も表4に示すとおり、母材
規格値を十分満足する結果を得た。継手引張強度も、表
5に示すとおり、異鋼種溶接ロータに必要な強度レベル
を満足した。また、12Cr鋼部材及び低合金部材の強
度、衝撃特性はそれぞれの母材規格値を十分満足した。
【表4】
【表5】
【0018】
【発明の効果】本発明に係る異鋼種溶接ロータは、12
%Cr鋼部材、低合金鋼部材ともに、十分な特性を確保
しており、溶接部も健全で実用が可能である。また、異
鋼種溶接ロータは溶接による接合を採用しているため、
タービン車室内の温度分布に応じて部材長さの調節が可
能であり、不必要に高価な12%Cr鋼を用いることが
ないため、コスト面からも極めて合理的なロータであ
る。また、熱応力低減にはロータの中心部に空洞を設け
ることが効果的であるが、異鋼種溶接ロータでは容易に
この空洞を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る蒸気タービン用ロータ
の断面図である。
【図2】図1の溶接継手部の拡大断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る蒸気タービン用ロータ
の製造方法の製作手順を示す説明図である。
【図4】第2の実施の形態に係るガスタービン用ロータ
の断面図である。
【図5】本図のうち、(a)は実施例1で作製した溶接
継手部の断面図であり、(b)は(a)の溶接継手部の
部位別の硬さを示すグラフである。
【図6】本発明の変形例に係る開先形状を示す拡大断面
図である。
【図7】従来の一体型の蒸気タービン用ロータの断面図
である。
【図8】従来のボルト結合によるガスタービン用ロータ
の断面図である。
【符号の説明】
1 蒸気タービン用ロータ 2 12%Cr鋼部材 3,4,43 溶接継手部 6 2・1/4CrMoV鋼低合金鋼部材 7 3.5NiCrMoV鋼低合金鋼部材 10,14 開先 12 9%Cr鋼肉盛溶接部 16 溶接継手 30 ガスタービン用ロータ 32、35 リング材 33,36 供材溶接部 40 低合金鋼 41 12%Cr鋼 46 凹凸形状の開先
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城 克英 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 馬越 龍太郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 小西 哲 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3G002 AA08 AA11 AA13 AB00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温用ロータ材に肉盛溶接を施して中間
    材を設けるステップと、この中間材と高温用ロータ材に
    高温熱処理を施すステップと、上記中間材に低温用ロー
    タ材を溶接して接合するステップと、これらの高温用ロ
    ータ材及び低温用ロータ材の全体に低温熱処理を施すス
    テップとを含んでなるタービン用ロータの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記高温用ロータ材、低温用ロータ材及
    び中間材のそれぞれがバナジウムを含み、且つ、該中間
    材のバナジウム含有量が0.1〜0.3wt%であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のタービン用ロータの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上記高温用ロータ材として12%Cr鋼
    を、上記中間材として9%Cr鋼の溶加材からなる肉盛
    溶接部を、上記低温用ロータ材として2・1/4CrM
    oV低合金鋼又は3.5CrMoV低合金鋼を用いたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン用ロー
    タの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の方法によって製造
    したことを特徴とするタービン用ロータ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のタービン用ロータを備
    えたことを特徴とするタービン。
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