JPH11104865A - 溶接構造及び溶接方法 - Google Patents

溶接構造及び溶接方法

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JPH11104865A
JPH11104865A JP9287957A JP28795797A JPH11104865A JP H11104865 A JPH11104865 A JP H11104865A JP 9287957 A JP9287957 A JP 9287957A JP 28795797 A JP28795797 A JP 28795797A JP H11104865 A JPH11104865 A JP H11104865A
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秀彰 白井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応力集中を緩和することができ,疲労強度に
優れた重ね合わせ継手を有する溶接構造及びその溶接方
法を提供すること。 【解決手段】 第1部材11と第2部材12とを重ね合
わせ溶接してなる溶接構造1である。重ね合わせ部10
における第1部材11の先端部には,第1部材11の外
表面117に溶接熱源を照射して第1部材11と第2部
材12とを溶融凝固させてなる先端溶接部15を形成し
てあり,かつ,先端溶接部15の先端面151と第2部
材12表面との角度は90度以上に設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,疲労強度に優れる重ね合わせ溶
接構造及びその溶接方法に関する。
【0002】
【従来技術】2つの部材の溶接構造としては,従来より
種々の継手形状のものがある。そのなかでも重ね合わせ
継手の溶接構造は,溶接すべき2つの部材の溶接位置決
めが容易であることなどから広く用いられている。従来
の重ね合わせ継ぎ手を有する溶接構造としては,図9に
示すごとく,第1部材11と第2部材12とを重ね合わ
せ,次いで第1部材11の外表面から溶接熱源8を照射
して第2部材12まで連なる溶融凝固部91を形成した
溶接構造9が知られている。なお,この場合の溶接熱源
としては,例えばレーザビーム,電子ビーム等がある。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の溶
接構造においては,次の問題がある。即ち,上記重ね合
わせ継手の溶接構造においては,図9に示すごとく,溶
融凝固部91と第1,第2の部材11,12の境界面
に,いわゆる切り欠き部99が2箇所形成される。
【0004】上記の切り欠き部99が存在する場合に
は,部材11,12に種々の応力が作用した場合に,そ
の応力が上記切り欠き部99に集中する。そして,その
応力集中が原因となって,図9に示すごときクラック9
8等が発生するという不具合が生じやすい。
【0005】また,例えば,図10に示すごとく,薄板
状の第1部材11とブロック状の第2部材12との重ね
合わせ溶接構造において,薄板状の第1部材11側から
溶接熱源を照射して形成した通常の溶融凝固部91の他
に,溶接熱源8を反対側の第2部材12の端面に照射し
てすみ肉を形成する方法がある(実開昭60−6017
5号公報)。
【0006】この場合には,上記すみ肉の形成によって
溶接構造が強化される。しかしながら,依然として溶融
凝固部91における切り欠き部99が2箇所存在し,こ
こへの応力集中の発生は避けられない。また,割れ感受
性の高い材料であるマルテンサイト系ステンレス鋼等の
溶接の場合,溶融部の希釈率が不適切な場合には接合部
に割れが発生する。この点において,すみ肉溶接の場合
には,希釈率の制御が難しいため,割れ防止が困難であ
る。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,応力集中を緩和することができ,疲労強
度に優れた重ね合わせ継手を有する溶接構造及びその溶
接方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,第1部材と第2
部材とを重ね合わせ溶接してなる溶接構造において,重
ね合わせ部における上記第1部材の先端部には,該第1
部材の外表面に溶接熱源を照射して上記第1部材と第2
部材とを溶融凝固させてなる先端溶接部を形成してあ
り,かつ,該先端溶接部の先端面と上記第2部材表面と
の角度は90度以上に設けてあることを特徴とする溶接
構造にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記第1部材の先端部には,上記先端溶接部を設けたこと
である。この先端溶接部は,第1部材の外表面に溶接熱
源を照射して形成してある。この点において,第1部材
の先端面側における第2部材との境界部に溶接熱源を照
射するすみ肉溶接とは異なる。
【0010】そのため,上記先端溶接部は,すみ肉溶接
の場合と異なり,第1部材の先端面から外表面にかけて
全体的に溶融凝固され,スムーズなR形状となってい
る。また,先端溶接部の先端面の上記第2部材表面とな
す角度は,90度以上である。90度未満の場合には応
力集中の回避を十分に行うことができないという問題が
ある。また,上記先端溶接部は,上記第1部材及び第2
部材を溶融凝固させて形成したものであり,いわゆる溶
接棒等を用いたものではない。
【0011】また,上記第1部材及び第2部材として
は,例えば後述する円筒部材と丸棒部材との組み合わ
せ,あるいは板材と板材との組み合わせ等,種々の形状
の部材の組み合わせ形態をとることができる。
【0012】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明の溶接構造においては,上記第1部材の先端部に上記
先端溶接部を形成してある。そのため,上記重ね合わせ
部における第1部材の先端部には,非溶融部分が残存せ
ず,溶融凝固された上記先端溶接部がむき出し状態で存
在している。また,上記先端溶接部は,上記のごとくス
ムーズなR形状で形成され,かつ,その先端面は90度
以上の角度を持って第2部材とつながっている。
【0013】そのため,上記先端溶接部の先端側には,
従来のような切り欠き部が形成されない。それ故,本発
明の溶接構造においては,上記重ね合わせ部における上
記第1部材の先端面側への応力集中を回避することがで
きる。
【0014】したがって,本発明によれば,重ね合わせ
継手を有する溶接構造における応力集中を緩和すること
ができ,疲労強度に優れた溶接構造を得ることができ
る。
【0015】次に,請求項2の発明のように,上記第1
部材には,重ね合わせ部における上記第2部材の先端面
に当接させるためのリブ部を設けてあることが好まし
い。この場合には,第1部材と第2部材を互いに圧縮す
る応力が発生した場合に,上記リブ部の存在によって溶
接部分への応力負荷を軽減することができる。それ故,
溶接構造の疲労強度を更に向上させることができる。
【0016】また,請求項3の発明のように,上記第1
部材は,重量%において,C:0.12%以下,Si:
3.00%以下,Mn:1.25%以下,P:0.04
%以下,S:0.03%以下,Cr:20.00%以
下,Al:5.00%以下を含有してなるフェライト系
ステンレス鋼よりなり,一方,上記第2部材は,重量%
において,C:1.20%以下,Si:1.00%以
下,Mn:1.25%以下,P:0.04%以下,S:
0.03%以下,Cr:18.00%以下を含有するマ
ルテンサイト系ステンレス鋼よりなり,かつ,溶接前に
おける重ね合わせ面を境界として,上記先端溶接部の第
1部材寄りの断面積及び第2部材寄りの断面積をそれぞ
れA及びBとして,希釈率Sを(B/(A+B))×1
00(%)により表した場合,希釈率Sは30%以下で
あることが好ましい。
【0017】この場合には,先端溶接部の組成を割れに
くい組成に維持することができ,溶接構造をさらに疲労
強度の高いものにすることができる。ここで,上記第1
部材としてのフェライト系ステンレス鋼,及び第2部材
としてのマルテンサイト系ステンレス鋼の成分組成の限
定理由等について説明する。
【0018】(第1部材:フェライト系ステンレス鋼)
C:0.12%以下,Cは材料強度を確保するため添加
する。一方,0.12%を超える場合には加工性,磁気
特性を低下させるという問題がある。
【0019】Si:3.00%以下,Siは磁気特性上
において透磁率を上げる効果があるため添加する。一
方,添加量が3.00%を超える場合には,材料特性上
もろくなるという問題がある。Mn:1.25%以下,
Mnは鋼を製造する際に脱酸元素として添加する。一
方,添加量が1.25%を超える場合には材料の加工性
が低下するという問題がある。
【0020】P:0.04%以下,Pは割れ感受性を高
める元素であるため,その添加量が0.04%を超える
場合には溶接性を低下させるという問題がある。S:
0.03%以下,Sは溶融金属の粘度を低下させ,割れ
感受性を高める元素であるため,その添加量を極力抑え
る。特に添加量が0.03%を超える場合には溶接性等
を低下させるという問題がある。
【0021】Cr:20.00%以下,Crは耐食性を
付与するために添加する。一方,その添加量が20.0
0%を超える場合には材料特性的に脆くなり冷間加工時
の加工性が低下し,また,コストアップにもつながると
いう問題がある。Al:5.00%以下,Alは磁気特
性上における比抵抗を上げる働きがあるため添加する。
一方,その添加量が5.00%を超える場合には加工性
を低下させる等の問題がある。
【0022】(第2部材:マルテンサイト系ステンレス
鋼)C:1.20%以下,Cは材料強度及び硬さを必要
とする場合の主要元素となるため添加する。一方,その
添加量が1.20%を超える場合には,その溶接性や耐
食性に有害となるという問題がある。
【0023】Si:1.00%以下,Siは脱酸剤及び
強化元素として添加する。一方,その添加量が1.00
%を超える場合には材料特性を脆くするという問題があ
る。Mn:1.25%以下,Mnは鋼を製造する際に脱
酸元素として添加する。一方,その添加量が1.25%
を超える場合には材料の加工性を低下させるという問題
がある。
【0024】P:0.04%以下,Pは割れ感受性を高
める元素であるため,その添加量が0.04%を超える
場合には溶接性を低下させるという問題がある。S:
0.03%以下,Sは溶融金属の粘度を低下させ,割れ
感受性を高める元素であるため,その添加量を極力抑え
る。特に添加量が0.03%を超える場合には溶接性等
を低下させるという問題がある。
【0025】Cr:18.00%以下,Crは耐食性を
付与する主要な元素であるため添加する。一方,その添
加量が18.00%を超える場合には材料特性上脆くな
るという問題がある。
【0026】次に,上記希釈率S,即ち(B/(A+
B))×100(%)は30%以下であることが好まし
い。30%を超える場合には,先端溶接部が脆くなって
割れやすくなるという問題がある。
【0027】次に,請求項4の発明にように,上記第1
部材は,重量%において,C:0.05%以下,Si:
0.30%以下,Mn:1.25%以下,P:0.04
%以下,S:0.03%以下,Ni:40.00〜5
0.00%,残部FeよりなるNi系合金鋼よりなり,
一方,上記第2部材は,重量%において,C:1.20
%以下,Si:1.00%以下,Mn:1.25%以
下,P:0.04%以下,S:0.03%以下,Cr:
18.00%以下を含有するマルテンサイト系ステンレ
ス鋼よりなり,かつ,溶接前における重ね合わせ面を境
界として,上記先端溶接部の第1部材寄りの断面積及び
第2部材寄りの断面積をそれぞれA及びBとして,希釈
率Sを(B/(A+B))×100(%)により表した
場合,希釈率Sは45%以下であるという構成にするこ
ともできる。
【0028】この場合にも,先端溶接部の組成を割れに
くい組成に維持することができ,溶接構造をさらに疲労
強度の高いものにすることができる。ここで,上記第1
部材としてのNi系合金鋼の成分組成の限定理由等につ
いて説明する。なお,第2部材としてのマルテンサイト
系ステンレス鋼における成分組成の限定理由は上記と同
様である。
【0029】(第1部材:Ni系合金鋼)C:0.05
%以下,Cは材料硬度を確保するために添加する。一
方,その添加量が0.05%を超える場合には磁気的特
性の低下につながるという問題がある。Si:0.30
%以下,Siは脱酸剤及び強化元素として添加する。一
方,その添加量が0.30%を超える場合には材料特性
が脆くなるという問題がある。
【0030】Mn:1.25%以下,Mnは鋼を製造す
る際,脱酸元素として添加する。一方,その添加量が
1.25%を超える場合には材料の加工性が低下すると
いう問題がある。P:0.04%以下,Pは割れ感受性
を高める元素であるため,その添加量が0.04%を超
える場合には溶接性を低下させるという問題がある。
【0031】S:0.03%以下,Sは溶融金属の粘度
を低下させ,割れ感受性を高める元素であるため,その
添加量を極力抑える。特に添加量が0.03%を超える
場合には溶接性等を低下させるという問題がある。
【0032】Ni:40〜50%,Niは耐食性及び磁
気特性上の主要元素として添加する。一方,その添加量
が40%未満の場合又は50%を超える場合にはいずれ
も耐食性又は磁気特性を低下させるという問題がある。
【0033】次に,この場合の上記希釈率Sは45%以
下であることが好ましい。45%を超える場合には,先
端溶接部が脆くなって割れやすくなるという問題があ
る。そのためより好ましくは40%以下がよい。
【0034】次に,請求項5の発明のように,上記溶接
熱源は,レーザビーム,電子ビーム,アークのいずれか
であることが好ましい。これにより,溶接熱源の照射位
置を容易に制御することができ,上記先端溶接部の形成
を容易に行うことができる。
【0035】また,請求項6の発明のように,上記第1
部材は,内孔を有する円筒部材であると共に,上記内孔
内には第2部材の先端面を当接させるためのリブ部を有
しており,一方,上記第2部材は上記第1部材の内孔に
圧入可能な外径を有する丸棒材であり,かつ,上記重ね
合わせ部は上記第2部材を上記第1部材の内孔内に圧入
すると共に上記第2部材の先端面を上記リブ部に当接さ
せることにより形成してある構造をとることができる。
【0036】この場合には,上記先端溶接部による応力
集中緩和効果に加えて,上記圧入による接合力と,上記
リブ部による圧縮応力の軽減効果を得ることができる。
それ故,筒状部材と丸棒部材の溶接構造を強固かつ疲労
強度に優れたものとすることができる。
【0037】次に,請求項7の発明のように,第1部材
と第2部材とを重ね合わせ溶接する方法において,上記
第1部材と上記第2部材とを重ね合わせて重ね合わせ部
を形成し,次いで,該重ね合わせ部における上記第1部
材の先端部の外表面に溶接熱源を照射し,上記第1部材
と第2部材とを溶融凝固させてなる先端溶接部を形成す
ることを特徴とする溶接方法がある。この溶接方法によ
れば,上記の優れた溶接構造を得ることができる。
【0038】また,請求項8の発明のように,上記第1
部材には,上記第2部材の先端面に当接させるためのリ
ブ部を予め設けておき,該リブ部に上記第2部材を当接
させた状態で上記重ね合わせ部を形成することが好まし
い。これにより,上記の圧縮応力に対する疲労強度に優
れた溶接構造を容易に得ることができる。
【0039】また,上記溶接熱源はレーザビームであ
り,かつ,上記第1部材へのレーザビーム照射位置は,
該第1部材の先端面から0.35mm±0.05mmの
範囲及び先端面から1.0mm±0.1mmの範囲の2
箇所であることが好ましい。これにより,適度な形状の
先端溶接部を形成することができる。
【0040】即ち,上記第1のレーザビーム照射位置が
0.35mm±0.05mmの範囲を超える場合には,
いずれも第1部材の先端面をスムーズな形状にに溶融凝
固させることが困難であるという問題がある。また,上
記第2のレーザビーム照射位置が先端から0.85+
0.1mmを超える場合には先端溶接部が2つの部分に
分断されるという問題がある。
【0041】また,請求項9の発明のように,上記第1
部材としては内孔を有すると共に該内孔内に第2部材の
先端面を当接させるためのリブ部を有する円筒部材を準
備し,一方,上記第2部材としては上記第1部材の内孔
に圧入可能な外径を有する丸棒材を準備し,次いで,上
記第2部材を上記第1部材の内孔内に圧入すると共に上
記第2部材の先端面を上記リブ部に当接させることによ
り上記重ね合わせ部を形成し,次いで,上記第1部材に
レーザビームを照射して上記先端溶接部を形成すること
が好ましい。この場合には,円筒部材と丸棒部材の溶接
構造を強固かつ疲労強度に優れたものにすることができ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる溶接構造及び溶接方法につ
き図1〜図5を用いて説明する。本例の溶接構造1は,
図1,図2に示すごとく,円筒状の第1部材11と丸棒
状の第2部材12とを重ね合わせ溶接してなる溶接構造
である。重ね合わせ部10における第1部材11の先端
部には,第1部材11の外表面117に溶接熱源を照射
して第1部材11と第2部材12とを溶融凝固させてな
る先端溶接部15を形成してある。また,この先端溶接
部15の先端面151と第2部材12表面との角度は9
0度以上に設けてある。
【0043】以下,これを詳説する。本例の第1部材1
1は,図2(a)に示すごとく,内孔110を有する円
筒部材であって,Ni系合金鋼よりなる。また,第2部
材12は,図2(b)に示すごとく,第1部材11の内
孔に圧入可能な外径を有する中実丸棒材であって,マル
テンサイト系ステンレス鋼よりなる。表1には第1部材
11の,表2には第2部材12の化学成分範囲をそれぞ
れ示してある。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】次に,第1部材11と第2部材12とを溶
接するに当たっては,図3に示すごとく,まず第2部材
12を第1部材11の内孔110内に圧入する。これに
より,溶接すべき重ね合わせ部10が形成される。次い
で,図4に示すごとく,重ね合わせ部10における第1
部材11の先端部の外周面117に溶接熱源としてのレ
ーザビーム8を照射する。このとき,第1部材11の先
端面116には直接レーザビーム8を照射しない。また
本例のレーザビーム8としては,YAGレーザを用い
た。
【0047】また,レーザビーム照射位置は,図4に示
すごとく,第1部材11の先端面116からL1(0.
35mm)の距離とL2(0.85mm)の距離のとこ
ろの2箇所である。また,レーザビーム8の照射は,上
記照射位置を維持しながら第1部材11の全周にパルス
的に行った。その結果,図1に示すごとく,第1部材1
1の先端部には,先端溶接部15が形成され,いわゆる
スポット溶接がなされた。なお,レーザビームの照射を
連続的に行っていわゆるシーム溶接を行うこともでき
る。
【0048】この先端溶接部15は,その先端面150
と第2部材12表面との間の角度αが90度以上となる
ように設けられた。また,先端溶接部15の希釈率Sは
35%となった。即ち,図5に示すごとく,先端溶接部
15の断面を,溶接前の重ね合わせ部境界面105によ
り区分けした場合の第1部材11寄りの部分の断面積を
A,第2部材12寄りの部分の断面積をBとして,希釈
率Sを(B/(A+B))×100(%)により表した
場合,希釈率Sは35%となった。
【0049】次に,本例の作用につき説明する。本例に
より得られた溶接構造においては,第1部材11の先端
部に先端溶接部15を形成してある。また,先端溶接部
15は,図1に示すごとく,スムーズなR形状で形成さ
れ,かつ,その先端面151は90度以上の角度を持っ
て第2部材12とつながっている。
【0050】そのため,先端溶接部15の先端側には,
従来のような切り欠き部が形成されない。それ故,重ね
合わせ部10における第1部材11の先端面側への応力
集中は確実に回避することができる。また,先端溶接部
15の希釈率Sは35%である。そのため,先端溶接部
15は比較的高い靱性を確保することができ,溶接部の
割れによるトラブルを回避することができる。さらに本
例においては第1部材11と第2部材12とを圧入して
ある。
【0051】したがって,本例によれば,重ね合わせ継
手を有する溶接構造における応力集中を緩和することが
でき,疲労強度に優れた溶接構造を得ることができる。
【0052】実施形態例2 本例は,図6〜図8に示すごとく,実施形態例1とは異
なる形状の第1部材21と,第2部材22とを重ね合わ
せ溶接する例である。第1部材21は,図6(a)に示
すごとく,大径部211と小径部212を有すると共
に,軸方向に貫通する内孔210を有している。また,
内孔210内には,内方に突出したリング状のリブ部2
14を設けてある。
【0053】第2部材22は,図6(b)に示すごと
く,大径中実部221と小径中実部222とを有する。
また,小径中実部222の外径は,上記第1部材21の
内孔210内に圧入可能な大きさに設けてある。そし
て,溶接を行うに当たっては,図7に示すごとく,第2
部材22の小径中実部222を第1部材21の内孔21
0内に圧入すると共に第2部材22の先端面223をリ
ブ部214に当接させた状態で重ね合わせ部10を形成
した。
【0054】そして,図8に示すごとく,実施形態例1
と同様にして第1部材21の外表面217にレーザビー
ム8を照射し,先端溶接部15を形成した。その他は実
施形態例1と同様とした。この場合には,上記リブ部1
4への第2部材22の当接によって,第1部材21及び
第2部材に圧縮方向の応力が作用した際の応力を緩和す
ることができる。それ故,実施形態例1の場合よりもさ
らに強固な溶接構造を得ることができる。その他は実施
形態例1と同様の効果が得られる。
【0055】なお,上記の実施形態例1,2において
は,上記第1部材11,21として表1に記載のNi系
合金鋼を用いたが,これに代えて表3に示すフェライト
系ステンレス鋼を用いても同様の効果が得られる。ただ
し,この場合には,上記希釈率Sを30%以下とするこ
とが好ましい。
【0056】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の溶接構造を示す説明図。
【図2】実施形態例1における,(a)第1部材の斜視
図,(b)第2部材の斜視図。
【図3】実施形態例1における,第1部材と第2部材と
の重ね合わせ部を形成した状態を示す説明図。
【図4】実施形態例1における,レーザビームの照射位
置を示す説明図。
【図5】実施形態例1における,先端溶接部の希釈率を
示す説明図。
【図6】実施形態例2における,(a)第1部材の断面
図,(b)第2部材の正面図。
【図7】実施形態例2における,第1部材と第2部材と
の重ね合わせ部を形成した状態を示す説明図。
【図8】実施形態例2の溶接構造を示す説明図。
【図9】従来例の溶接構造及び不具合点を示す説明図。
【図10】従来例における,他の溶接構造を示す説明
図。
【符号の説明】
1...溶接構造, 10...重ね合わせ部, 11,21...第1部材, 110,210...内孔, 116...先端面 117,217...外表面, 15...先端溶接部, 12,22...第2部材, 214...リブ部, 8...レーザビーム,

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材と第2部材とを重ね合わせ溶接
    してなる溶接構造において,重ね合わせ部における上記
    第1部材の先端部には,該第1部材の外表面に溶接熱源
    を照射して上記第1部材と第2部材とを溶融凝固させて
    なる先端溶接部を形成してあり,かつ,該先端溶接部の
    先端面と上記第2部材表面との角度は90度以上に設け
    てあることを特徴とする溶接構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第1部材には,
    重ね合わせ部における上記第2部材の先端面に当接させ
    るためのリブ部を設けてあることを特徴とする溶接構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記第1部材
    は,重量%において,C:0.12%以下,Si:3.
    00%以下,Mn:1.25%以下,P:0.04%以
    下,S:0.03%以下,Cr:20.00%以下,A
    l:5.00%以下を含有してなるフェライト系ステン
    レス鋼よりなり,一方,上記第2部材は,重量%におい
    て,C:1.20%以下,Si:1.00%以下,M
    n:1.25%以下,P:0.04%以下,S:0.0
    3%以下,Cr:18.00%以下を含有するマルテン
    サイト系ステンレス鋼よりなり,かつ,溶接前における
    重ね合わせ面を境界として,上記先端溶接部の第1部材
    寄りの断面積及び第2部材寄りの断面積をそれぞれA及
    びBとして,希釈率Sを(B/(A+B))×100
    (%)により表した場合,希釈率Sは30%以下である
    ことを特徴とする溶接構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において,上記第1部材
    は,重量%において,C:0.05%以下,Si:0.
    30%以下,Mn:1.25%以下,P:0.04%以
    下,S:0.03%以下,Ni:40.00〜50.0
    0%,残部FeよりなるNi系合金鋼よりなり,一方,
    上記第2部材は,重量%において,C:1.20%以
    下,Si:1.00%以下,Mn:1.25%以下,
    P:0.04%以下,S:0.03%以下,Cr:1
    8.00%以下を含有するマルテンサイト系ステンレス
    鋼よりなり,かつ,溶接前における重ね合わせ面を境界
    として,上記先端溶接部の第1部材寄りの断面積及び第
    2部材寄りの断面積をそれぞれA及びBとして,希釈率
    Sを(B/(A+B))×100(%)により表した場
    合,希釈率Sは45%以下であることを特徴とする溶接
    構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいすれか1項において,
    上記溶接熱源は,レーザビーム,電子ビーム,アークの
    いずれかであることを特徴とする溶接構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
    上記第1部材は,内孔を有する円筒部材であると共に,
    上記内孔内には第2部材の先端面を当接させるためのリ
    ブ部を有しており,一方,上記第2部材は上記第1部材
    の内孔に圧入可能な外径を有する丸棒材であり,かつ,
    上記重ね合わせ部は上記第2部材を上記第1部材の内孔
    内に圧入すると共に上記第2部材の先端面を上記リブ部
    に当接させることにより形成してあることを特徴とする
    溶接構造。
  7. 【請求項7】 第1部材と第2部材とを重ね合わせ溶接
    する方法において,上記第1部材と上記第2部材とを重
    ね合わせて重ね合わせ部を形成し,次いで,該重ね合わ
    せ部における上記第1部材の先端部の外表面に溶接熱源
    を照射し,上記第1部材と第2部材とを溶融凝固させて
    なる先端溶接部を形成することを特徴とする溶接方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において,上記第1部材には,
    上記第2部材の先端面に当接させるためのリブ部を予め
    設けておき,該リブ部に上記第2部材を当接させた状態
    で上記重ね合わせ部を形成することを特徴とする溶接方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において,上記第1部材
    としては内孔を有すると共に該内孔内に第2部材の先端
    面を当接させるためのリブ部を有する円筒部材を準備
    し,一方,上記第2部材としては上記第1部材の内孔に
    圧入可能な外径を有する丸棒材を準備し,次いで,上記
    第2部材を上記第1部材の内孔内に圧入すると共に上記
    第2部材の先端面を上記リブ部に当接させることにより
    上記重ね合わせ部を形成し,次いで,上記第1部材にレ
    ーザビームを照射して上記先端溶接部を形成することを
    特徴とする溶接方法。
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