JPS63154269A - 高合金クラツド鋼の溶接方法 - Google Patents

高合金クラツド鋼の溶接方法

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JPS63154269A
JPS63154269A JP30256886A JP30256886A JPS63154269A JP S63154269 A JPS63154269 A JP S63154269A JP 30256886 A JP30256886 A JP 30256886A JP 30256886 A JP30256886 A JP 30256886A JP S63154269 A JPS63154269 A JP S63154269A
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JP
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welding
equivalent
layer
base metal
alloy
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JP30256886A
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English (en)
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Norio Katsumoto
勝本 憲夫
Mutsuo Nakanishi
中西 睦夫
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炭素鋼からなる母材に合せ材として筋合金を
クラッドした高合金クラッド鋼の突合せ溶接方法に関し
、更に詳しくは母材側からの片面突合せ溶接方法に関す
る。また、本発明でいう高合金とは、ステンレスを除い
たCr上15%、Ni≧25%の例えばアロイ825 
 (20Cr−4ONi−3Mo)等を指す。
〔従来の技術〕
従来、高合金(ステンレスを含む)クラッド鋼の突合せ
溶接は、先に母材を炭素鋼で溶接し、その後、合せ打倒
から合せ材と同等もしくはこれ以上の合金成分の溶接材
料で溶接を行う方法がもっばら採用されてきた。しかる
に、この方法は両面溶接であるために、材料反転を行う
必要があり、また内面側からの溶接が困難な小径パイプ
には適用できない制約もある。このようなことから、一
部では片面溶接もその施工性を生かして実施されてきた
高合金クラッド鋼の片面突合せ溶接は、第1図に示され
るように、母材lの側に開いた開先を設けておいて、母
材lの側から先ず合せ材2をこれと同等もしくはそれ以
上の合金成分の溶接材料にて溶接しくA)、次いでその
上から母材lを多層溶接する(B、、B、・・・)こと
により行われてきた。この場合、母材1の溶接に炭素鋼
の溶接材料を使用すると、溶接金属に前層のNi、Cr
等の合金元素が稀釈されて入り、組織をマルテンサイト
化し、硬化させて側曲げ時に割れを発生させる。
このため合せ材2から母材lまで全て高合金の溶接材料
を使用するのが通例とされてきた。
しかし、高合金の溶接材料の場合、炭素鋼の稀釈が多少
あったとしても、その溶接金属は完全オーステナイトと
なる。完全オーステナイトはδ−フェライトを含まない
ため、高温割れ感受性が高く、その防止には不純物元素
を極力低減したり、溶接入熱量を制限したりする対策を
必要とする。
その結果、工数が増加し、また材料コスト自体も高(つ
き、経済性を著しく悪化させることになる。
そこで、最近になって母材1の溶接の際に溶接材料を層
毎に段階的に変え、溶接欠陥の発生を抑えつつ溶接コス
トの低減を図る試みが、例えば特開昭61−14037
8号公報、特開昭61−154776号公報等により提
案されている。しかしながら、このような提案も、本発
明が対象とするような合金度の高い高合金のクラフト鋼
に対しては十分に機能しない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前者の特開昭61−140378号公報による提案では
、ステンレスのクラッド鋼を対象としており、本発明が
対象とするような合金度の高い高合金のクラッド鋼に対
しては、合せ材溶接金属の稀釈が進み、適用しても良好
な溶接金属は得られない、一方、後者の特開昭61−1
54776号公報による提案では、ステンレスよりも合
金度の高い高合金のクラッド鋼が対象とされているが、
母材溶接の全層をステンレスの溶接材料で溶接すること
が必要で、溶接コストが高くつくことは避けられない。
本発明の目的は、これらの問題点を全て解決し、ステン
レス調より合金度の高い高合金のクラフト鋼を、炭素鋼
を主体とした溶接材料により経済性よく、しかも割れ等
の溶接欠陥を生しることなくン容接することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
高合金クラッド鋼の片面突合せ溶接において、合せ材溶
接金属の稀釈は、その合金成分と母材の溶接に使用する
溶接材料の合金成分との濃度差が大きいほど顕著になり
、稀釈防止もこの濃度差に応じて難しくなる。合せ材の
溶接には合せ材と同等もしくはこれ以上の合金成分の溶
接材料が使用されることから、合せ材がステンレスより
も合金度の高い高合金の場合、合金成分の稀釈を抑える
ことは非常に困難になり、まして母材溶接に炭素鋼主体
の溶接材料を使うとなれば、その困難は一層増長される
ちなみに、従来の方法では、前述したとおり、合せ材が
ステンレスの場合は、炭素鋼主体の溶接材料を使用でき
るが(特開昭61−14037号公報)、ステンレスよ
りも合金度の高い合せ材を用いる場合、ステンレスの溶
接材料が必要となる(特開昭61−154776号公報
)・本発明は、ステンレスよりも合金度の高い高合金の
クラッド鋼に対し、従来使用不可能とされていた炭素鋼
主体の溶接材料の使用を可能ならしめるものである。
炭素鋼と高合金の異材溶接で最も注意する必要のあるの
が溶接割れと溶接金属の硬化である。溶接割れは完全オ
ーステナイトの溶接金属の場合に発生し易い高温割れと
、炭素鋼溶接材料を用いた時に発生し易いマルテンサイ
ト化による硬化のための低温割れの2種類がある。マル
テンサイト化による硬化は低温割れに直接結びつかない
場合でも、曲げ破断を招来するため問題である。
本発明者らは炭素鋼主体の溶接材料でこれら割れや硬化
を防止するための方法を種々検討した結果、母材溶接第
1層目B、でのフェライト量コントロールによる高温割
れ防止と、第1層目B+および第1層目B+でのマルテ
ンサイト化抑制による硬化防止、なかでも特に第1層目
B+での硬度コントロールによる側曲げ割れ防止の重要
なことが知見された。
すなわち、母材溶接の第1層目B1と第2層目にこのよ
うな中間層を形成すれば、合せ材がステンレスよりも合
金度の高い高合金であっても、第3層目以降B1、BJ
・・・に炭素鋼の溶接材料が問題なく使用できるように
なるのである。
本発明は斯かる知見に基づきなされたもので、0121
5%、Ni≧25%を含む高合金を合せ材に、炭素鋼を
母材にしたクラフト鋼に対し、母材側に開いた開先を形
成して母材側から片面突合せ溶接を行うにあたり、 最初に合せ材をこれと同等もしくはそれ以上の合金成分
の溶接材料にて溶接し、 次に母材の第1層目溶接としてC≦0.03%、Cr=
15〜30%の溶接材料にて、下記Cr当量と下記Ni
当量との関係が、 −Cr当量−5%≦Ni当量≦Cr当量−7%なる組成
の溶接金属を形成した後、 母材の第2層目溶接としてC≦0.03%、Cr−5〜
15%の溶接材料にて、下記Cr当量と下記Ni当量と
の関係が、 Ni当量−Cr当量≧7% Ni当量55% なの組成の溶接金属を形成し、 残りの母材部分を母材と同等の炭素w4溶接材料にて溶
接することを特徴とする高合金クラフト鋼の溶接材料を
要旨とする。
Cr当量−%Cr+%Mo+1.5%Si+O15%N
b Ni当量−%N i +30%C+0.5%Mn以下、
本発明の方法を、被溶接材料である高合金クラッド鋼、
合せ材の溶接、母材の第1層目溶接、第2層目溶接、第
3層目以降の溶接の順で詳述する。
O高合金クランド鋼 母材は炭素鋼、合せ材はステンレス調を除く01215
%、Ni225%含有の例えばアロイ825、ハステロ
イC276、アロイ600等である。
開先は、第1図に示されるように、母材側に開いた形状
とする。
○ 合せ材の溶接 耐食性の観点から、合せ材と同等もしくはこれ以上の高
合金成分の溶接材料で行う。この時、溶接金属の稀釈が
生じないよう、合せ材のみを溶かすように注意する必要
がある。
溶接方法としては、裏波ビードを安定して形成される意
味から、とくにTAG溶接が最適であるが、被覆アーク
溶接でも可能である。
O母材の第1層目溶接 母材第1層目の溶接は前層の合せ材溶接金属の上に行う
が、この時の重要点の1つは、溶接金属のフェライト量
のコントロールによる高温割れの防止である。すなわち
、フェライト量が10〜40%の範囲内にあれば高温割
れは完全に防止できることが実験的に判明した。
第2図は、Ni、Cr量の異なる溶接棒を用いて、溶接
金属のフェライト量を0〜65%の範囲テ変化すセて割
れ発生の有無を調べたものである。
フェライト量が10%未満と40%超の場合に溶接金属
中に高温割れの発生が認められた。したがって、割れ防
止のためにはフェライ)Iを10〜40%の範囲にコン
トロールすることが必要である。
そして、このフェライ)Iを10〜40%確保するため
には、第4図のシェフラーの状態図より溶接金属の化学
組成は、下記(1)式を満足することが必要となる。
−Cr当量−5%≦Ni当量≦Cr当量−7%・−・・
・・−・−・・・ (1) また、溶接材料にはC≦0.03%、Cr−15〜30
%の含存が必要である。Cが0.03%を超えると硬化
して側曲げ時割れが発生するし、Crが15%未満では
マルテンサイトが生成して硬化を生じ、30%を垣える
と熱処理でシグマ相析出跪化が生じる。
なお、Cは少ないほど割れ防止効果が高いので、下限は
規定しないecscr以外の成分についても、とくに規
定しないが、Ni当量ができる限り低いのが好ましい。
これらのことは、後記する第2層目溶接材料についても
いえる。
第1層目溶接金属の本発明組成範囲は第4図に■で示さ
れる。
溶接条件としては、この溶接材料の成分と、合せ材溶接
金属の成分とを前提にして、第4図のシエフラーの状態
図より上記(1)式を満足させる稀釈率が求まり、この
稀釈率を得るのに必要な溶接条件が選択される。
溶接方法としては、TIG溶接または被覆アーク溶接が
溶接条件コントロールをしやすいので好ましい。
○ 第2層目の溶接 母材第2層目の溶接はC≦0.03%、Cr=5〜15
%の溶接材料を用い、溶接金属の化学成分が下記(2)
(3)式を満足するよう実施することが必要である。
Cr当量−Ni当量≧7%   −・−一一一一一−−
(2)Nl当量55%       ・曲−・−・ (
3)すなわち、本発明者らの研究によると、クラッド鋼
溶接継手の側曲げにおける割れは、溶接金属の硬度を)
(v≦300にすることで防止でき、このためには溶接
金属組成が上記(2)式を満足する必要のあることが実
験的に明らかになった。
第3図は炭素綱玉に13Crおよび17Crの溶接棒を
用いてビードオンプレートで溶接を実施したときの、溶
接金属の最高硬度をCr当量、Ni当量との間で整理し
て示したものである。?8接金属の硬化を避けるために
は、その化学組成が第4図のシェフラーの状態図におい
て完全マルテンサイト領域に入らないことが必要である
。そのためにはCr当量を増加させてマルテンサイト&
IImを減少させること、Ni当量を減少させてフェラ
イト量を増加させることが効果的である。このことから
、成分の指標としてはCr当量−Ni当量を用いた。そ
して、この指標が7%以下ならば、溶接金属の最高硬さ
が300Hv以下に抑制されることが、第3図から明ら
かである。
また、Cr当量−Ni当量の規制と合せて、Ni当量を
5%以下に抑え、溶接金属組成が上記第(3)式を満足
することが、マルテンサイトの生成を抑制する観点から
必要である。
このような範囲に溶接金属の成分をコントロールするた
めには、Cr=5〜15%の溶接材料を用いることが必
要である。
Crが5%未満ではマルテンサイトの生成が著しく、1
5%を超えると次層の炭素鋼溶接材料を使用した部分が
マルテンサイト化で硬化する。
また、Cは0.003%を超えると硬化するため≦0.
03が必要である。
第2層目溶接金属の本発明組成範囲は第4図に■で示さ
れる。
溶接条件としては、主にNi当量を5%以下におさえる
観点から、母材第2層目の溶接の稀釈率をできる限り下
げ、好ましくは30%以下とし、なるべく溶接金属の化
学組成が溶接材料の組成に近くなるように配慮するのが
良く、このため低電流(例えば150A以下)の溶接条
件が好ましい。
溶接方法は、低電流で安定した溶接が可能なTIG溶接
あるいは被覆アーク溶接が好ましい。
O第3N目以降の溶接 第3層目以降は、母材と同等成分の炭素鋼ワイヤにて溶
接を表面まで仕上げる。第3層目は第2層目のCrが稀
釈されるので、出来る限り低電流で施工することが好ま
しい、第4層目以降はとくに配慮する必要はなく、通常
の炭素鋼の施工条件で十分である。
第3層目以降の溶接金属の本発明組成範囲は第4図に■
で示される。
溶接方法としては、能率が重視される点から被覆アーク
溶接が好ましいが、MIG溶接やサブマージアーク溶接
も可能なことはいうまでもない。
〔実施例〕
○ 実施例1 第1表に示す成分組成の母材1および合せ材2(アロイ
825)を有する高合金クラッド鋼に7対し、第5図に
示す形状の開先を形成した後、第2表にA−Jで示す成
分組成の溶接材料を使用して、第1図に示し手法により
片面突合せ溶接を行った。
溶接は合せ材2についてはTAG溶接、その他について
は被覆アーク溶接を採用した。溶接条件を第3表に示す
。溶接後、溶接金属の最高硬さくHV)E1m査し、Z
TR側曲げ試験(O:割れなし、×:割れ有り)とを実
施した結果を、溶接材料の組合せとともに第4表に示す
、また、主要溶接金属のフェライト量、Ni当量および
Cr当量を第5表に示す。
第4表および第5表から明らかなように、比較例では硬
度が高(、曲げ試験で破断が生じているが、いずれも本
発明のNi当量、Cr当量範囲をはずれている。また、
比較例2.3.4の初層はフェライト量が0%の完全オ
ーステナイト溶接金属となり高温割れの発生が見られた
さらに、比較例1では、初層の溶接金属がマルテンサイ
ト化して硬化を生じ、比較例2.3では母材部第三層に
高Cの溶接材料を使用したため第二層と第三層が硬化し
、比較例4では母材部第三層に炭素w4溶接材料を用い
たためにこの部分が硬化し、比較例5では母材部第一層
のCr量が低いためマルテンサイト化し硬化を生じた。
一方、本発明例は硬さ、曲げとも問題なく、Ni当量、
Cr当量ともに本発明範囲に入っており、フェライト量
も割れ防止が可能な範囲にコントロールされている。
第  1  表 (wt知 第  3  表 第   4   表 第  5  表 00 また、第1表に示した高合金クラフト綱に対し、第5図
に示した開先を形成した後、合せ材を合せ材と同じアロ
イ825を用いてフィラーなしでTIG溶接し、母材第
1層目を低C17Crで被覆アーク溶接した。その後、
比較例では、第2層目以降を炭素鋼で被覆アーク溶接し
、本発明例では、第2層目を低C13Crで被覆アーク
溶接した後、第3JW目以降を炭素鋼で被覆アーク溶接
した(本発明例1に相当)。また、本発明例で第2層目
をTIG溶接に変更したものも合せて実施した。
第6図はこれら3例における溶接金属の板厚方向硬度分
布を示したものである。比較例では、母材第2層目に炭
素鋼溶接棒を使用したため、この部分がマルテンサイト
化し硬度が4000 v近くに達している。本発明例で
は逆に、この第2層目の硬度が特に低く抑制されている
。上記比較例では、後の側曲げ試験で割れを生じたが、
その要因は、この第2層目の硬度差であることがわかる
また、本発明例のうち、第2層目にTiO2接を行った
ものの方が、稀釈が少なく硬度は一層低減されている。
O実施例2 母材および合せ材が第6表に示す成分組成の高合金クラ
ッド鋼に対し、第2図に示す開先を形成した後、第2表
にKで示す溶接材料を使用して、実施例1と同様の比較
試験を行った。結果を第7表および第8表に示す。
第7表および第8表から明らかなように、比較例1は母
材第一層、第二層に炭素鋼溶接材料使用のためこの部分
がマルテンサイト化して硬化を生じ、比較例2は第一層
、第二層とも溶接材料のC量が高いために硬化を生じ、
また、第一層のフェライト量が少なすぎるため高温割れ
も発生している。比較例3は母材第二層の溶接材料のC
量が高(この部分が硬化し、比較例4は母材第一層のC
r1lが低すぎてマルテンサイト化して硬化を生じてい
る。
これに対し、本発明例は硬度が300Hv以下で曲げも
問題ない。更に、フェライト量は割れ防止範囲lO%〜
40%に入っており、またNi当量、Cr当量範囲とも
本発明範囲内である。
第   7   表 第  8  表 00 ○ 実施例3 母材および合せ材が第9表に示す成分組成の高合金クラ
ッド鋼に対し、第5図に示す開先を形成した後、第2表
にして示す溶接材料を使用して、実施例1.2と同様の
比較試験を行った。結果を第10表および第11表に示
す。
第10表および第11表から明らかなように、比較例1
は母材第一層が完全オーステナイトとなって高温割れを
生じ、また第二層はマルテンサイト化し硬化を生じた。
比較例2.3は母材第二層の溶接材料のC量高すぎ硬化
を生じ、比較例4は母材第二層の炭素鋼溶接材料を使用
した部分が、マルテンサイト化して硬化を生じ、比較例
5は母材第一層のCrが少なすぎ、この部分がマルテン
サイト化し硬化を生じた。また比較例2と4は第一層の
フェライト量が少なすぎて高温割れが発生した。
これに対し、本発明例では硬度、曲げ、フェライト量と
も良好な結果を示している。
第  9  表 (wt(財) 第  10  表 第  11  表 00 〔発明の効果〕 以上の説明から明らかなように、本発明の方法は合せ材
がステンレスよりも合金度の高い高合金クラッド鋼に対
し、その母材部を炭素鋼主体の溶接材料で溶接欠陥を生
じることなく溶接を行い得るものであるから、高合金の
溶接材料を使用する場合と比べて溶接材料コストが大巾
に低下し、また溶接条件も緩和され、全体として極めて
容易かつ経済的な溶接を行い得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は高合金クラッド鋼の片面突合せ溶接方法の溶接
手順を示す断面図、第2図はフェライト量の高温割れに
与える影響を示した図表、第3図は溶接金属の最高硬度
とCr当量、Ni当量との関係を示した図表、第4図は
シェフラーの状態図、第5図は実施例で採用した開先形
状を示す端面図、第6図は溶接金属の板厚方向硬度分布
を示した図表である。 図中、l:母材、2:合せ材。 第  1  ■ 〈 −ゴ 第  2 図 第  3 J Cr当t−Ni当量(%〕

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Cr≧15%、Ni≧25%を含む高合金を合せ
    材に、炭素鋼を母材にしたクラッド鋼に対し、母材側に
    開いた開先を形成して母材側から片面突合せ溶接を行う
    にあたり、 最初に合せ材をこれと同等もしくはそれ以上の合金成分
    の溶接材料にて溶接し、 次に母材の第1層目溶接としてC≦0.03%、Cr=
    15〜30%の溶接材料にて、下記Cr当量と下記Ni
    当量との関係が、 2/3Cr当量−5%≦Ni当量≦Cr当量−7%なる
    組成の溶接金属を形成した後、 母材の第2層目溶接としてC≦0.03%、Cr=5〜
    15%の溶接材料にて、下記Cr当量と下記Ni当量と
    の関係が、 Ni当量−Cr当量≦7% Ni当量≦5% なる組成の溶接金属を形成し、 残りの母材部分を母材と同等の炭素鋼溶接材料にて溶接
    することを特徴とする高合金クラッド鋼の溶接方法。 Cr当量=%Cr+%Mo+1.5%Si+0.5%N
    b Ni当量=%Ni+30%C+0.5%Mn
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Cited By (3)

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