JP2911768B2 - 熱間圧延用ワークロール - Google Patents

熱間圧延用ワークロール

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JP2911768B2
JP2911768B2 JP6283253A JP28325394A JP2911768B2 JP 2911768 B2 JP2911768 B2 JP 2911768B2 JP 6283253 A JP6283253 A JP 6283253A JP 28325394 A JP28325394 A JP 28325394A JP 2911768 B2 JP2911768 B2 JP 2911768B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
    • B21B27/02Shape or construction of rolls
    • B21B27/03Sleeved rolls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属板の熱間圧延に用い
られるワークロールに関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延用ワークロールは、周知のよう
に、圧延材と直接接触するロール胴部においては耐摩耗
性、耐肌荒性および耐クラック性(耐割損性)が要求さ
れ、軸心部には靭性が要求される。この種の熱間圧延用
ワークロールの製造方法としては、遠心鋳造法や鋳かけ
肉盛法等でロール胴部と軸心部を冶金的に一体形成した
複合ロールに製造する方法と、遠心鋳造法で製造したス
リーブをアーバーに焼ばめして組立てる方法がある。後
者の焼ばめによる方法によればスリーブとアーバ−を異
材質で形成することができ、即ちスリーブに耐摩耗性等
のある合金材料を、またアーバーに靭性のある鋼系材料
をそれぞれ用いることができて性能の良いワークロール
が得られ、さらにスリーブを廃却径まで使用した後はア
ーバーを再利用することができるなどの点で前者の製造
方法よりも有利な面を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スリーブをア
ーバーに焼ばめして組み立てたワークロールは、上記利
点を有する反面、圧延時の熱応力、圧延荷重による応力
のほかに、焼ばめによる応力が発生し、焼ばめ面から割
損する事故の発生が多い。この対策案として、スリーブ
は、高合金鋳鋼等の高耐摩耗性のある高硬度の外層と、
靭性のある黒鉛鋳鋼の内層との二層構造にすることによ
り、上記応力に耐えられるようにしたものが提案されて
いる。この場合のスリーブは遠心鋳造で冶金的に一体に
製造されている。
【0004】しかしながら、このようにスリーブを内外
二層構造にしたうえでこれをアーバーに焼ばめする改良
案においても、特にスリーブの肉厚が薄い仕上げスタン
ド側のワークロールには適していないことを知見した。
すなわち、鋼板の熱間圧延の場合、粗スタンド側に用い
られるワークロールの外径は900〜1200mm位
で、仕上げスタンド側に用いられるワークロールの外径
は650〜800mm位のものが普通である。ロールの
胴長さは1500〜2500mmである。仕上げスタン
ド側のワークロールは、アーバーの外径を強度上あまり
小さくできないので(550〜610mm位)、スリー
ブの肉厚が粗スタンド側のワークロールに比べて薄い。
したがって、このようなスリーブが薄目であるワークロ
ールは、上記した後者の焼ばめによる方法で製造すると
強度的に耐えられなくて、やはりスリーブの割損の恐れ
があり、このため現状では前者の遠心鋳造法等でロール
胴部と軸心部を冶金的に一体に製造している。そこで本
発明は、スリーブが薄目のワークロールにおいても上記
利点を有する焼ばめ方式による製造方法を採用すること
ができ、割損の恐れの少ない熱間圧延用ワークロールを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アーバーが鋼
系材で構成されていること、外層がハイス材や高クロー
ム鋳鉄材等の高合金鋳鉄又は高合金鋳鋼で構成され、内
層が引張強さ80Kg/mm2 以上のクロムモリブデン
鋼やニッケルクロムモリブデン鋼等の合金鋼系材で構成
されて両層が溶着一体化されているスリーブを前記アー
バーに焼ばめしていること、前記アーバーとスリーブの
端部における境界に、前記内層より線膨張率及び熱伝導
率の大きい金属からなるC形リングを圧入または焼ばめ
により固定してあることを特徴とする。
【0006】
【作用】鋼系材で構成されたアーバーは靭性に富み、ス
リーブの高合金鋳鉄又は高合金鋳鋼で構成された外層は
耐摩耗性に優れる。前述した従来の焼ばめ方式のスリー
ブの内層は黒鉛鋳鋼で引張強さが60Kg/mm2 程度
であるが、本発明ではスリーブの内層に、引張強さ80
Kg/mm2 以上のクロムモリブデン鋼やニッケルクロ
ムモリブデン鋼等の合金鋼系材を用いるので、強度のあ
るスリーブとなり、圧延時の割損を防止できる。
【0007】スリーブの内層をこのように引張強さ80
Kg/mm2 以上の合金鋼系材で構成した場合は強度を
確保できて有利である反面、熱伝導率が高いため、熱間
圧延開始時にこの内層とアーバーとの間に熱膨張差が生
じ、この膨張差によりアーバーとの間でスリップが発生
しやすいという難点が生じるのであり、C形リングによ
る圧入固定または焼ばめ固定手段はこのような難点を補
って熱間圧延開始時のスリップ発生を防止する働きをす
る。
【0008】もともと焼ばめされたスリーブとアーバー
は異材質の別部材であるので、スリーブ側からアーバー
側に熱が伝わりにくく、両者の境界部で温度差が生じる
のであり、上記の内層材は従来のものに比べて熱伝導率
が高いため早く昇温しやすく、この温度差が更に大きく
なりやすい。これに関して更に言及すると、引張強さ8
0Kg/mm2 以上の合金鋼系材(例えばクロムモリブ
デン鋼)からなる内層は熱伝導率(0.102Cal/
cm・sec・°C)が、従来の黒鉛鋳鋼の熱伝導率
(0.060Cal/cm・sec・°C)よりも高い
ので、圧延開始時に圧延材の熱をロール表面から吸収し
て早く昇温しやすい。したがって、熱間圧延の開始時に
は、図8に示すように従来のものに比べ、アーバーより
スリーブの方が熱膨張が大きく先行する時間帯が生じ、
この間に焼ばめ力が弱まり、両者がスリップする恐れが
生じる。
【0009】この現象を計算値ではあるが、図8に基づ
いて説明する。鋼板の連続熱間圧延では、圧延材を12
50°C前後に加熱して粗圧延を行い、800〜900
°Cで仕上げ圧延を行って、500〜700°Cで巻き
取る。したがって、ワークロールのスリーブは図8に示
すように圧延を開始すると間もなく120°C位に急上
昇する一方、アーバー側はそれより緩やかに徐々に温度
上昇する。焼ばめロールの場合、この温度差が、スリー
ブとアーバーとの膨張差となって現れる。スリーブの内
層とアーバーの材質をクロムモリブデン鋼とし、焼ばめ
部の径を610mmと想定して計算し、膨張値の差を図
9に示す。焼ばめ率は圧延トルクに耐えられる1/10
00を設定値とする。すなわち、焼ばめ率を1/100
0とすると、締め代が610μ位であるので、膨張差が
500μを越える時間帯にスリップ発生の危険がある。
しかし、本発明では、圧延開始時に、アーバーとスリー
ブの端部における境界に圧入または焼ばめした、内層よ
り線膨張率及び熱伝導率の大きい金属からなるC形リン
グの熱膨張により内層とアーバー間でのスリップ発生を
防止できることになる。すなわち、圧延開始時に、その
円周一部を切除した開口部を有するC形リングは、熱膨
張して内層の内周との接触圧を高めると同時に、その径
方向外方への自由膨張が内層で拘束され圧縮応力を生じ
てその開口部の開口幅を縮小することによりアーバーの
外周を締め付けることにもなるためアーバーとの圧接状
態も維持し、前記スリップ発生を防止できることにな
る。
【0010】
【実施例】図1は本発明の熱間圧延用ワークロールを示
す縦断面図、図2は図1におけるA−A線拡大断面図で
あり、1はアーバー、2はアーバー1の外周に焼ばめさ
れたスリーブであり、スリーブ2は内層3と外層4の二
層構造からなる。アーバー1の材質はクロムモリブデン
鋼や鍛鋼等の鋼系材であって、SCM440が強度上好
ましい。アーバー1の焼ばめする部分の外径は610m
mとした。
【0011】スリーブ2の外層4および内層3のそれぞ
れの材質は以下の通りである。内層3はクロムモリブデ
ン鋼やニッケルクロムモリブデン鋼等の引張強さ80K
g/mm2 以上の材料からなる。例えば、SCM440
は引張強さ100Kg/mm2 位であるので好ましい。
【0012】外層4は、重量%において、C:1.5〜
2.5%、Si:0.3〜2.0%、Mn:0.3〜
2.0%、Cr:4.0〜10.0%、Mo:4.0〜
10.0%、V:3.0〜10.0%、W:1.0〜
5.0%を含み、残部Feおよび不純物からなる高炭素
系ハイス材が、硬度がHs80〜85と高くて耐摩耗性
に優れるので好ましい。尚、その他Co、Ni、Tiを
適宜配合してもよい。
【0013】Cは、Cr、V、W、Mo等と結合して硬
度の高い炭化物を形成し、耐摩耗性を向上させるために
必要な元素である。したがって、その含有量が1.5%
未満の場合は炭化物の量が少なくて耐摩耗性の向上が望
めない。Cが2.5%を越えると炭化物の量が多くな
り、靭性が低くなって耐熱クラック性が低下する。Si
は脱酸剤として必要な元素である。その含有量が0.3
%未満ではその脱酸効果が少なく、2.0%を越えると
ぜい化しやすくなる。
【0014】Mnは、脱酸作用とともに不純物であるS
をMnSとして固定するために必要な元素である。その
含有量が0.3%未満ではその効果が少なく、2.0%
を越えると残留オーステナイトが生じやすく、十分な硬
度が得られない。CrはCと結合して炭化物を形成し、
耐摩耗性の向上に寄与する元素である。その含有量が
4.0%未満ではその効果が少なく、10.0%を越え
ると粗大な炭化物の量が多くなり、靭性が低下するとと
もに、粗大炭化物の欠落により耐肌荒性を劣化させる。
【0015】MoはCと結合して炭化物を形成し、耐摩
耗性に寄与する元素である。その含有量が4.0%未満
では焼き入れ性の向上が望めず、かつ炭化物の量が少な
いため耐摩耗性に劣る。10.0%を越えると過飽和と
なり、残留オーステナイトを安定化させて十分な硬度を
得ることができない。
【0016】VはCと結合して炭化物を形成し、耐摩耗
性に寄与する元素である。その含有量が3.0%未満で
はその効果が少なく、10.0%を越えると炭化物の量
が多くなり過ぎて靭性が低下する。Wは、Cと結合して
高硬度の炭化物を形成し、耐摩耗性の向上および高温強
度の向上に寄与する元素である。その含有量が1.0%
未満ではその効果が少なく、5.0%を越えると炭化物
の量が多くなり、靭性が低下する。この他に高合金グレ
ン材、高クローム鋳鉄材、工具用高速度鋼材等も用いら
れる。
【0017】スリーブ2は、外層4と内層3の材質が上
記のように大きく異なるので、従来のように遠心鋳造法
では製造不可能である。遠心鋳造法でスリーブを製造し
ていた従来のものでは、外層に耐摩耗性に優れるハイス
材を採用しにくかった。その理由はWやVが遠心力で径
方向に偏る傾向になり、材質が補償できないからであ
る。内層については、外層との境界に材質を悪化させる
混合層が形成してはならないので、外層と材質的にかけ
離れた材料を採用することができなかった。そこで、本
発明では、スリーブ2の外層4にハイス材を採用できる
し、また内層3をそれとは大きく異なる上記材質で構成
する場合もその製造を可能にする鋳かけ肉盛り溶接法を
採用する。
【0018】この鋳かけ肉盛り溶接に際しては、予め内
層3をクロムモリブデン鋼でパイプ状(内径550m
m、外径690mm)に鍛造し、しかる後この内層3の
外周に外層4を鋳かけ肉盛り溶接法で一体に溶着させ
る。この溶接法に使用する鋳かけ肉盛り溶接製造装置を
図4に示し、この図4に基づき更に詳しく説明する。こ
の装置は架台(図示せず)に垂直にセットされたパイプ
状の内層3の外周に外層4の厚みを得るのに必要な所定
の間隔をおいて円環状の水冷型10が配設される。この
水冷型10の上部に黒鉛系耐火材からなる緩衝型11お
よび磁界遮断水冷銅板12を介して勾配の異なるテーパ
状の周壁を有する耐火枠16がセットされる。その耐火
枠16の外周には円環状の高周波加熱用コイル14が同
軸的に配置され、この高周波加熱用コイル14はその周
囲を耐火材13によって保護されるとともにその肉厚内
にはコイル冷却用通水路15が内外二重構造にして円環
状に配置される。以上の水冷型10,緩衝型11,耐火
材13及び耐火枠16をもって鋳かけ肉盛り溶接用の組
合わせ鋳型が構成されている。尚、図4中の17は初期
の溶湯流出防止用の受け板である。
【0019】この製造装置を用いて内層3の外周に外層
4を溶着するには、まず内層3を上記組合わせ鋳型内に
垂直にかつ同軸的にセットするとともに、その下端部に
昇降機構(図示せず)を装着する。次に、高周波加熱用
コイル14に通電し、通水路15に冷却水を流通させた
状態で、耐火枠16と内層3とにより形成される空間内
に、外層4を形成すべき溶湯18を注入する。この溶湯
18の表面は断熱および酸化防止のため溶融フラックス
19により被覆するとともに、高周波加熱用コイル14
により加熱攪拌して溶湯18が凝固しないようにする。
この状態で、上記昇降機構を介して内層3を矢印Y方向
に断続的に降下させると、溶湯18も連動して降下し、
緩衝型11、水冷型10に至って、漸次凝固が開始され
る。一方、内層3の表面は溶湯18の熱により一部溶解
し、それが溶湯18と混合しながら、溶湯18の漸次凝
固により外層4と完全に溶着一体化される。そして、溶
湯18の表面の降下につれて、新たに溶湯18を補給し
てその表面を一定の水準に保持することによって、スリ
ーブ2を連続的に製造することができる。
【0020】このようにして得たスリーブ2は、その後
熱処理し、内径加工等の機械加工をすることにより外径
仕上がり寸法を760mmに、その長さを1800mm
に仕上げたうえで、200°C位に加熱してアーバー1
に焼ばめする。この場合、焼ばめ率は1/1000で、
焼ばめ代は610μである。焼ばめ率は、用途に応じて
1/1500〜1/500の範囲で圧延トルクに耐えら
れる数値を選択することがよい。最後に、アーバー1と
スリーブ2の両端部又は一端部における境界に、スリー
ブ2の内層3より線膨張率及び熱伝導率の大きい金属か
らなって断面楔形状で開口部5aを有するC形リング5
(図3参照)を端面側から圧入固定する。C形リング5
の材質としては、スリーブ2の内層3にクロムモリブデ
ン鋼を用いた場合、図5の図表に示すようにクロムモリ
ブデン鋼より線膨張率及び熱伝導率の大きいステンレ
ス、アルミ合金、銅合金等を用いる。C形リング5の寸
法は、内径Dは、アーバー1の焼ばめ部分の外径寸法と
同じ610mm、幅Wは100〜200mm、厚さTは
10〜40mm、開口部5aの開口幅Gは0.2〜1m
mである。尚、C形リング5の圧入後、万一抜け出るこ
とのないように図6に示すようにC形リング5の端面を
ロール胴端に焼ばめ装着する軸受用のスラストリング6
により抜け止めする。
【0021】図7は他の実施例を示す。この実施例では
先に断面矩形のC形リング5をアーバー1に焼ばめして
おいて、この後でスリーブ2をアーバー1に焼ばめす
る。焼ばめ率は1/1000とする。C形リング5の材
質は上記実施例の場合と同様にクロムモリブデン鋼より
線膨張率及び熱伝導率の大きいステンレス、アルミ合
金、銅合金等を用いる。アーバー1の外周面箇所の一端
部又は両端部には予め凹溝9を設けておいて、この凹溝
9にC形リング5が嵌まり込むように焼ばめすればC形
リング5の抜け止めを図ることができる。その凹溝9の
深さは500〜600μ程度とする。端部の焼ばめした
C形リング5の端面はスリーブ2の端面と面一にする。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スリーブ
の外層はハイス材や高クローム鋳鉄材等の高合金鋳鉄又
は高合金鋳鋼で構成し、内層は引張強さ80Kg/mm
2 以上のクロムモリブデン鋼やニッケルクロムモリブデ
ン鋼等の合金鋼系材で構成するとともに、その内層とア
ーバーの端部における境界に内層より線膨張率及び熱伝
導率の大きい金属からなるC形リングを圧入又は焼ばめ
によって固定しているので、圧延時のスリーブのスリッ
プ発生を防止でき、特に仕上げスタンド側に用いられる
スリーブが薄目のワークロールを焼ばめ方式で製造して
も割損の恐れのない耐久性に優れるワークロールとして
極めて有用な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱間圧延用ワークロールの縦断面図である。
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図3】C形リングの斜視図である。
【図4】鋳かけ肉盛り溶接製造装置の縦断面図である。
【図5】内層とC形リングの材質を示す図表である。
【図6】他の実施例を示す熱間圧延用ワークロールの一
部の断面図である。
【図7】更に他の実施例を示す熱間圧延用ワークロール
の縦断面図である。
【図8】熱間圧延開始時におけるアーバーとスリーブの
温度上昇と時間の関係を示す図である。
【図9】熱間圧延開始時におけるアーバーとスリーブの
膨張差を示す図である。
【符号の説明】
1 アーバー 2 スリーブ 3 内層 4 外層 5 C形リング
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16B 3/06 F16B 3/06 F16C 13/00 F16C 13/00 A (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 27/00,27/03 C22C 37/00,38/22 F16B 3/06 F16C 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーバーが鋼系材で構成されているこ
    と、 外層がハイス材や高クローム鋳鉄材等の高合金鋳鉄又は
    高合金鋳鋼で構成され、内層が引張り強さ80Kg/m
    2 以上のクロムモリブデン鋼やニッケルクロムモリブ
    デン鋼等の合金鋼系材で構成されて両層が溶着一体化さ
    れているスリーブを前記アーバーに焼ばめしているこ
    と、 前記アーバーとスリーブの端部における境界に、前記内
    層より線膨張率及び熱伝導率の大きい金属からなるC形
    リングを圧入固定してあることを特徴とする熱間圧延用
    ワークロール。
  2. 【請求項2】 アーバーが鋼系材で構成されているこ
    と、 外層がハイス材や高クローム鋳鉄材等の高合金鋳鉄又は
    高合金鋳鋼で構成され、内層が引張り強さ80Kg/m
    2 以上のクロムモリブデン鋼やニッケルクロムモリブ
    デン鋼等の合金鋼系材で構成されて両層が溶着一体化さ
    れているスリーブを前記アーバーに焼ばめしているこ
    と、 前記アーバーとスリーブの端部における境界に、前記内
    層より線膨張率及び熱伝導率の大きい金属からなるC形
    リングが焼ばめされかつスリーブ内面で軸心方向に押圧
    されて固定されていることを特徴とする熱間圧延用ワー
    クロール。
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