JP2702504B2

JP2702504B2 - ソーターのステープル装置

Info

Publication number: JP2702504B2
Application number: JP63109949A
Authority: JP
Inventors: 宣好冨岡; 伸行森井; 伸夫小池; 隆司駒田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1988-05-06
Filing date: 1988-05-06
Publication date: 1998-01-21
Anticipated expiration: 2013-01-21
Also published as: US4971302A; JPH01281258A; DE3913600A1; DE3913600C2

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は、ソーターのステープル装置に係り、特に、
複写機等の各種記録装置に付設されるソーターのステー
プル装置に関する。

（従来技術）近年、複写機等の各種記録装置には、記録後の用紙を
仕分けするソーターが付設されるとともに、ソーターに
仕分け後の記録用紙束を一体的に綴じ合わせるステープ
ラーが装備されることが多い。このような装置では、ソ
ーター動作により仕分けされた記録用紙が複数段にわた
って設けられたビンのそれぞれに束状に堆積されて収納
された後、それら各ビン上の記録用紙束の端縁部分にス
テープラーが移送されて、ステープルの打ち込みが行な
われるようになっている。

例えば特開昭62−244869号公報に記載されたステープ
ラー装置においては、ステープラーが上下動されてステ
ープルを打ち込むべき記録用紙束を堆積する所定のビン
位置に移送されるとともに、そこの位置にあるビンが水
平方向に平行移動され、ビン上の記録用紙束の端縁部分
がステープル可能な位置まで移送されるようになってい
る。また特開昭59−69346号公報に記載されたステープ
ラー装置においては、ステープラーが上下動されてステ
ープルを打ち込むべき記録用紙束を堆積する所定のビン
に移送されるとともに、さらにそこからステープラーが
水平方向に平行移動されて、該ステープラーがビン上の
記録用紙束の端縁部分まで移送され、そこでステープル
の打ち込みが行なわれるようになっている。

しかしながら、上記従来装置のようにステープラーを
上下動させると同時に、該ステープラーやビンを水平移
動させるように制御すると、装置が大型化、複雑化して
コストも高くなるという問題がある。また、ビン上に仕
分けられたシート束をクランパでステープル可能な位置
まで移動させてステープルする装置においては、特開昭
57−64262号公報に記載されているように、フェンスの
ない端面側にステープラーを設けなければならず、ステ
ープラーの設置場所及びシートの排出方向に制約がある
という問題もある。

（目的）そこで本発明は、構造が簡易で生産コストを低減する
ことができ、しかも良好にステープル動作を行なわせる
ことができるようにしたソーターのステープル装置を提
供することを目的とする。

（構成）上記目的を達成するため、請求項の１に記載された発
明は、複数段にわたって設けられた各ビン上に堆積され
る仕分け後の記録用紙束のそれぞれに対してステープル
を打込むステープラーを備えてなるソーターのステープ
ル装置において、上記各ビンの側部を上下動するように
設けられ、ステープルを打ち込むべき記録用紙束を堆積
する所定のビンに移送されるステープラーと、このステ
ープラーと一体的に上下動されるように設けられ、ビン
上の記録用紙束の端縁部分を把持してステープル可能な
位置まで記録用紙束をほぼ水平方向に引き寄せる用紙引
寄せ装置とを備えてなる構成を有している。

このような構成を有する装置では、ステープラーが上
下動されて、該ステープラーがステープルを打ち込むべ
き記録用紙束を堆積する所定のビン位置に移送されると
ともに、用紙引寄せ装置によってそこの位置にあるビン
上の記録用紙束がほぼ水平方向に平行移動されてステー
プラーがわに引き寄せられ、これにより記録用紙束の端
縁部分がステープル可能な位置まで移送され、そこでス
テープルの打ち込みが行なわれるようになっている。

また請求項の２に記載された発明は、請求項の１にお
ける用紙引寄せ装置が、記録用紙束を把持するチャック
部と、このチャック部をほぼ水平方向に往復移動させる
往復移動機構とを備えてなる構成を有している。

このような構成を有する装置では、ステープラーが上
下動されて、該ステープラーがステープルを打ち込むべ
き記録用紙束を堆積する所定のビン位置に移送された
後、用紙引寄せ装置のチャック部が往復移動機構によっ
てそこの位置にあるビン上の記録用紙の端縁部分を挟み
得る位置までほぼ水平方向に前進移送され、該チャック
部により記録用紙の端縁部分が把持される。そしてその
把持状態が維持されたまま往復移動機構によってチャッ
ク部がほぼ水平方向に後退される。これにより記録用紙
がステープラーがわに引き寄せられ、該記録用紙束の端
縁部分がステープル可能な位置まで移送され、そこでス
テープルの打ち込みが行なわれるようになっている。

また請求項の３に記載された発明は、複数段にわたっ
て設けられた各ビン上に堆積される記録用紙束の端面位
置に当接されて該記録用紙束の紙揃えを行なうフェンス
と、紙揃えが行なわれた記録用紙束のそれぞれに対して
ステープルを打込むステープラーとを備えてなるソータ
ーのステープル装置において、所定ビン上の記録用紙束
の端縁部分を把持してステープル可能な位置まで該記録
用紙束を移動させる用紙移動装置と、上記各ビンと上記
ステープラーとを、上記各ビンの配列方向において相対
的に移動する移動手段とを備え、上記ステープラーと対
向する側の上記フェンスは、記録用紙束の紙揃えが可能
な起立した揃え位置と、上記用紙移動装置による記録用
紙束のステープル可能な位置までの移動が可能な傾倒し
た退避位置とに変位可能である。

この構成によれば、シート束を整合するフェンスを気
にすることなく、本体のシート排出方向にあったステー
プルの綴じ位置を綴じられるようにステープラーが設置
される。

また請求項の４に記載された発明は、複数段にわたっ
て設けられた各ビン上に堆積される仕分け後の記録用紙
束の端面位置に当接されて上記記録用紙束の紙揃えを行
なうフェンスと、紙揃えが行なわれた記録用紙束のそれ
ぞれに対してステープルを打込むステープラーを備えて
なるソーターのステープル装置において、上記各ビンの
側部に沿って上下動するように設けられ、ステープルを
打ち込むべき記録用紙束を堆積する所定のビン位置に移
送されるステープラーと、このステープラーの上下動に
よって上記フェンスを開放位置に押し倒すフェンス傾倒
部材とを備えてなる構成を有している。

このような構成を有する装置でソート動作が行なわれ
る場合には、ソート動作によってビン上に排出された記
録用紙の端縁部がフェンスに当接して紙揃えが行なわれ
るとともに、ソート動作が終了されてステープラーが下
降を始めると、該ステープラーの下降動作によってフェ
ンス傾倒部材が作動され、それによりビンがわのフェン
スが傾倒されてビンの開放が行なわれ、その後にステー
プルの打ち込みが行なわれるようになっている。

以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に説明す
る。

多段にわたって設けられた用紙堆積用のビンの側部
に、第１図および第２図に示されるようなステープラー
装置が配置されている。このステープラー装置において
は、ステープラー１および用紙引寄せ装置２が、板状の
ブラケット３の下面部から垂下されるようにしてそれぞ
れ固定されている。ステープラー１は、図示を省略した
各ビン上に堆積される仕分け後の記録用紙束のそれぞれ
に対してステープルを打ち込むものであり、用紙引寄せ
装置２は、上記各ビン上の記録用紙束を把持してほぼ水
平方向に往復移送させるものである。

上記ブラケット３の両端縁部分3a,3bは、上方向およ
び下方向にそれぞれに折曲されており、これらの両端縁
部分3a,3bにローラー4aおよび4bが回転自在に取り付け
られている。上記ローラー4aおよび4bは、ビンの側部に
沿ってほぼ平行に立設された２つのガイドレール5a,5b
の溝部内に上下方向に転動されるように装着されてお
り、これにより上記ステープラー１および用紙引寄せ装
置２が各ビンの側部に沿って上下方向に一体的に往復移
動されるようになっている。さらに上記ビンの側部に沿
ってほぼ平行に２つの駆動ベルト6a,6bが立設されてい
る。これらの駆動ベルト6a,6bに対して前記ブラケット
３の両端縁部分3a,3bがそれぞれねじ止め固定されてい
る。上記各駆動ベルト6a,6bは、上下方向に所定間隔離
して配置された２つのプーリー7a,7aおよび7b,7bの間に
それぞれ掛け渡されている。下側のプーリー7a,7bどう
しは、共通の支軸８によって一体的に回転されるように
連結されている。そして駆動モーター９の出力軸に固定
された駆動歯車10、この駆動歯車10に噛み合わされる歯
車11、この歯車11と同軸的に設けられた駆動プーリー12
およびこのこの駆動プーリー12に掛けられた動力伝達ベ
ルト13を順に介して上記支軸８の一端部に固定された駆
動プーリー14に対して回転駆動力が伝達されるようにな
っている。このような駆動力伝達機構によって、前記駆
動ベルト6a,6bが搬送駆動され、それにより上記ステー
プラー１および用紙引寄せ装置２の上下方向の移送動作
が行なわれるようになっている。

さらにまた、上記ブラケット３の一方がわの端縁部分
3aに対して、位置センサー15が取り付けられているとと
もに、検知板16が上記位置センサー15に挟まれるように
して立設されている。上記検知板16には、位置を表示す
る突起16aが各ビン位置に対応するようにして所定間隔
をなして形成されている。このような位置検知機構によ
って上記ステープラー１および用紙引寄せ装置２が各ビ
ンの設置位置に停止されるように制御される。

上記用紙引寄せ装置２は、第３図に示されるように、
記録用紙束を把持するチャック部21と、このチャック部
21をほぼ水平方向に往復移動させる往復移動機構22とを
備えている。上記チャック部21においては、基板21aに
対して一対の揺動アーム21b,21bが揺動自在に取り付け
られており、この揺動アーム21aがソレノイド21cにより
作動されることによってチャック21dが記録用紙を把持
するように作動されることとなっている。上記基板21a
は上下方向に延在するように設けられており、その記録
用紙束がわに所定間隔離して対向される端縁部が、記録
用紙束の端縁部に対してほぼ直交する関係にて配置され
ている。上記揺動アーム21b,21bは、それぞれ上下位置
にて互いに対向するように配置されており、その揺動中
心部にギア21eが互いに噛み合うようにしてそれぞれ設
けられ、この両ギア21e,21eの噛み合いによって上記両
揺動アーム21b,21bが各々の揺動中心の回りに上下対称
的に揺動されるようになっている。また上記各揺動アー
ム21bの揺動がわ先端部分には、前記チャック21dが記録
用紙束がわに向かって突出するように取り付けられてい
る。さらに上がわの揺動アーム21bの途中部分には、ス
プリング21fの一端部が掛けられている。このスプリン
グ21fは下方に延びて、その下端部が前記ソレノイド21c
の出力部に連結されている。下がわの揺動アーム21bの
揺動がわ先端部分には、該揺動アーム21bを下方がわす
なわち両揺動アーム21b,21bを開放させるがわに向かっ
て付勢するスプリング21gが掛けられている。このスプ
リング21gの付勢力によって上記ソレノイド21cがオフさ
れているときに両揺動アーム21b,21bが開放状態に置か
れるようになっている。また第４図に示されるように、
ビン23の端縁部分には、上記チャック21dを受入れる切
欠き部23aが形成されている。

第３図に戻って、前記往復移動機構22には、上記チャ
ック部21を記録用紙束がわに進退せしめる送り軸22aが
設けられている。この送り軸22aの両端部に突設される
両支軸は、コ字状をなすように形成された枠体22bの両
片部に対して回転自在に支承されている。上記送り軸22
aの各支軸の一方がわは、枠体22bの一片部を貫通してさ
らに所定量突出されており、その突出部分にウォーム歯
車22cが固定されている。このウォーム歯車22cに噛み合
わされるウォーム22dは、駆動モーター22fの出力軸に固
定されている。また上記送り軸22aの外周面には、ボー
ルネジを構成する送り捩子部が刻設されており、この送
り捩子部に対して前記基板21aがわ固定されたボス部21h
が螺合されている。すなわち駆動モーター22fの出力に
より送り軸22aが回転駆動され、この回転力によって上
記基板21aが往復移動されるようになっている。また上
記枠体22bには、所定間隔離して２つの位置センサー22
j,22kが前方位置および後方位置にそれぞれ設置されて
いるとともに、上記ボス部22hがわには、上記両位置セ
ンサー22j,22kの検知対象としての検知板22mが立設され
ており、これらの各位置センサー22j,22kの間で上記チ
ャック部21が往復移動されるようになっている。

このような構成を有する実施例においては、ステープ
ルモードが開始されると、まず駆動ベルト6a,6bによっ
てステープラー１および用紙引寄せ装置２が一体的に上
下動され、第３図に示されるように、ステープラー１お
よび用紙引寄せ装置２がステープルを打ち込むべき記録
用紙束を堆積する所定のビン23に向かって移送され、位
置センサー15からの信号に基づいて所定のビン23に近接
する位置に停止される。このときにはソレノイド21cは
オフされており、したがって両揺動アーム21bおよびチ
ャック21dが開放状態に置かれている。

つぎに、駆動モーター22fの出力により送り軸22aが回
転駆動され、この回転力によってチャック21dが記録用
紙束に向かって往動される。チャック21dが記録用紙束
を把持可能な位置まで移動されるとそこで停止され、そ
れと同時にソレノイド21cがオンされる。ソレノイド21c
のオンによってチャック21dが第５図に示されるように
閉じられ、チャック21dに記録用紙束の端縁部分が把持
される。ついで駆動モーター22fの逆転によりチャック2
1dは、記録用紙束を把持したまま第６図に示されるよう
に元の位置に復動され、それによって記録用紙束がほぼ
水平方向に平行移動されてステープラー１がわに引き寄
せられる。そして記録用紙束の端縁部分がステープル可
能な位置まで移送されるとそこで停止され、ステープラ
ー１により記録用紙束の端縁部分に対してステープルの
打ち込みが行なわれることとなる。

ステープル動作が終了されると、再び駆動モーター22
fの出力により送り軸22aが回転駆動され、この回転力に
よってチャック21dが記録用紙束を把持しながらビン23
に向かって往動される。第７図に示されるように、記録
用紙束が元の位置に戻されると、そこで停止され、それ
と同時にソレノイド21cがオフされる。ソレノイド21cの
オフによってチャック21dが第８図に示されるように開
かれ、チャック21dは開放状態のまま第９図に示される
最初の待機位置に復動され戻される。

その後、ステープラー１および用紙引寄せ装置２はつ
ぎのビンに向かって下方に移送され、そこで上記と同様
なステープル動作が繰り返し実行される。

第10図に示されるように、各ビン23における前記ステ
ープラー１がわに対面される端縁部分には、記録用紙束
の紙揃えを行なうフェンス24が上記ビン23から立ち上が
るようにして設けられている。このフェンス24の下端縁
部分は、ビン23の下面がわに沿って設けられた支軸25に
回転自在に取り付けられており、これにより該フェンス
24が第11図に示される開放位置まで傾倒されるようにな
っている。上記支軸25の両端部分は、ビン23の両端縁部
分に下方に向かって折り曲げ形成された軸受片部23bに
より回転自在に支承されている。また上記支軸25には巻
きばね26が装着されている。この巻きばね26の両巻き端
部分は、ビン23の下面がわおよびフェンス24の背面がわ
にそれぞれ当接されて係止されており、該巻きばね26の
回転力によってフェンス24が立ち上がり方向の付勢力を
受けるようになっている。

さらに上記フェンス24は、フェンス傾倒部材を介して
前記ステープラー１の上下動にしたがって開放されるよ
うになっている。このフェンス傾倒部材は、上記支軸25
がわに取り付けられたフェンス可動板27と、ステープラ
ー１がわに設けられたフェンス解除板28とからなってい
る。上記フェンス可動板27は、支軸25に対する取り付け
部分が横断面Ｖ字状をなすように形成されており、その
一片部分27aがステープラー１がわに向かって延出され
ているともに、他片部分27bが上記フェンス24がわに当
接されるようになっている。そしてステープラー１がわ
に向かって延出される一片部27aが下方向に回動される
と、他片部27bがフェンス24がわに圧接され、これによ
りフェンス24が上記一片部27aの回動にしたがって傾倒
されるようになっている。また一片部27aが上方向に回
動される場合には、他片部27bはフェンス24がわには接
触されることなく離間するようにして回動されるため、
該フェンス可動板27は自由回動されることとなる。また
上記フェンス解除板28は、フェンス可動板27の一片部27
aに接触する位置まで延出されており、ステープラー１
の上下動時にフェンス可動板27の一片部27aに接触して
一片部27aを回動させるようになっている。

このような実施例における装置では、まずソート動作
が行なわれる場合には、第10図に示されるように、上記
フェンス24は巻きばね26の回転力によって立ち上がり位
置に維持されており、ソート動作によってビン23上に排
出された記録用紙の端縁部が上記フェンス24に当接して
紙揃えが行なわれるようになっている。このソート動作
が終了されると、ステープラー１が下降を始め、ステー
プラー１がわのフェンス解除板28が、ビン23がわのフェ
ンス可動板27の一片部27aに接触される。そして、フェ
ンス可動板27が第11図に示されるように下方位置に回動
される。このフェンス可動板27の回動にともなってフェ
ンス24が巻きばね26の回転力に抗して傾倒され、これに
よりビン23が開放される。このときフェンス24およびフ
ェンス可動板27は、第11図一点鎖線で表わされるビン23
の面位置Ａより下方がわ位置まで押し下げられている。
そしてこの状態で上記実施例で述べたようなステープル
動作が実行される。

ステープル動作が終了されて記録用紙束がビン23の元
の位置に戻されるのと同時もしくは記録用紙が戻されな
がら、ステープラー１がつぎのビンに向かって下方に移
動される。そしてこのステープラー１の下降動作によっ
てフェンス解除板28がフェンス可動板27がわから離脱さ
れると、巻きばね26の回転力によってフェンス24が立ち
上がり、元の位置に戻される。このようなビンの開放動
作およびステープル動作は、ソートされたビンのすべて
に対して行なわれる。

すべての記録用紙束に対してステープルが行なわれる
と、ステープラー１は、上昇されて最上位のホームポジ
ションに戻される。ホームポジションは最上位に配置さ
れている１段目のビンよりさらに上がわに位置されてい
る。このステープラー１の戻り時に、ステープラー１が
わのフェンス解除板28がフェンス可動板27に下方向がわ
から接触されるが、この場合にはフェンス可動板27は第
12図に示されるように上方に向かって空転状態で逃げ回
動され、したがってフェンス24はなんら回動されること
はない。ステープラー１の上昇動作によってステープラ
ー１がわのフェンス解除板28が、フェンス可動板27がわ
から離脱されると、フェンス可動板27は自重によって第
10図示される元の位置に戻される。

第13図に示される実施例では、フェンス24がわに、フ
ェンス可動板27を受ける弾性体29が設置されている。こ
のような実施例においては、ステープラー１の戻り時に
おいてフェンス可動板27が上方に向かって空転状態で逃
げ回動されると、フェンス可動板27が上記弾性体29がわ
に当接されて受けられ、その弾性体29の撓み反発力によ
ってフェンス可動板27が元の位置に戻されるようになっ
ている。

（効果）以上述べたように、請求項１のに記載された発明は、
ステープラーが各ビンの側部を上下動されるのみでステ
ープル動作を行ない得るように、ビン上の記録用紙束の
端縁部分を把持してステープル可能な位置まで記録用紙
束をほぼ水平方向に引き寄せる用紙引寄せ装置を備える
ようにしたから、ステープラーの水平移動をなくしてス
テープル機構を簡易化することができるとともに、生産
コストを低減することができる。しかもビンの水平移動
をなくすことによって紙ずれを回避することができ、良
好にステープル動作を行なわせることができる。さら
に、ステープラーと用紙引寄せ装置とを一体的に上下動
するので、その駆動を簡易にすることにより装置を小型
化することができ、また、ステープラーと用紙引寄せ装
置との位置関係が変化することがないので、用紙引寄せ
装置によって引寄せられた用紙がステープラに接触する
ことがなく、確実に綴じ位置に引き寄せることができ、
ステープル動作を良好に行うことができる。

また請求項の２に記載された発明は、請求項の１にお
ける用紙引寄せ装置を、記録用紙束を把持しながらステ
ープラーがわに引き寄せるチャック部およびその往復移
動機構から構成してなるから、記録用紙束のずれを回避
しながらステープル動作を実行させることができ、良好
にステープル動作を行なわせることができる。

また請求項の３に記載された発明は、所定ビン上の記
録用紙束の端縁部分を把持してステープル可能な位置ま
で該記録用紙束を移動させる用紙移動装置と、上記各ビ
ンと上記ステープラーとを、上記各ビンの配列方向にお
いて相対的に移動する移動手段とを備え、上記ステープ
ラーと対向する側の上記フェンスは、記録用紙束の紙揃
えが可能な起立した揃え位置と、上記用紙移動装置によ
る記録用紙束のステープル可能な位置までの移動が可能
な傾倒した退避位置とに変位可能であるから、シート束
を整合するフェンスを気にすることなく、本体のシート
排出方向にあったステープルの綴じ位置を綴じられるよ
うにステープラーを設置することができる。

さらに請求項の４に記載された発明は、仕分け後の記
録用紙束の端面位置に当接されて記録用紙束の紙揃えを
行なうフェンスが、ステープラーの上下動にともなって
開放されるように、フェンス傾倒部材を設けてなるか
ら、簡易な構造でフェンスを開放させることができ、装
置を簡易化して生産コストを低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例におけるソータ
ーのステープル機構を表わした説明的斜視図および平面
図、第３図および第４図は本発明の一実施例における用
紙引寄せ装置を表わした側面説明図および平面説明図、
第５図、第６図、第７図、第８図および第９図は第３図
で示した用紙引寄せ装置の作動状態を段階的に示した側
面説明図、第10図は本発明の一実施例におけるフェンス
傾倒機構を表わした部分拡大側面説明図、第11図は第10
図で示したフェンス傾倒機構の作動状態を示した側面説
明図、第12図は本発明の他の実施例におけるフェンス傾
倒機構を表わした部分拡大側面説明図である。１……ステープラー、２……用紙引寄せ装置、6a,6b…
…駆動ベルト、21……チャック部、22……往復移動機
構、23……ビン、24……フェンス、27……フェンス可動
板、28……フェンス解除板。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者駒田隆司東京都大田区中馬込１丁目３番６号株式会社リコー内 (56)参考文献特開昭57−64262（ＪＰ，Ａ) 特開昭62−244869（ＪＰ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数段にわたって設けられた各ビン上に堆
積される仕分け後の記録用紙束のそれぞれに対してステ
ープルを打込むステープラーを備えてなるソーターのス
テープル装置において、上記各ビンの側部に沿って上下
動するように設けられ、ステープルを打ち込むべき記録
用紙束を堆積する所定のビン位置に移送されるステープ
ラーと、このステープラーと一体的に上下動されるよう
に設けられ、所定ビン上の記録用紙束の端縁部分を把持
してステープル可能な位置まで記録用紙束をほぼ水平方
向に引き寄せる用紙引寄せ装置とを備えてなることを特
徴とするソーターのステープル装置。
【請求項２】用紙引寄せ装置は、記録用紙束を把持する
チャック部と、このチャック部をほぼ水平方向に往復移
動させる往復移動機構とを備えてなることを特徴とする
請求項の１に記載されたソーターのステープル装置。
【請求項３】複数段にわたって設けられた各ビン上に堆
積される記録用紙束の端面位置に当接されて該記録用紙
束の紙揃えを行なうフェンスと、紙揃えが行なわれた記
録用紙束のそれぞれに対してステープルを打込むステー
プラーとを備えてなるソーターのステープル装置におい
て、所定ビン上の記録用紙束の端縁部分を把持してステープ
ル可能な位置まで該記録用紙束を移動させる用紙移動装
置と、上記各ビンと上記ステープラーとを、上記各ビンの配列
方向において相対的に移動する移動手段とを備え、上記ステープラーと対向する側の上記フェンスは、記録
用紙束の紙揃えが可能な起立した揃え位置と、上記用紙
移動装置による記録用紙束のステープル可能な位置まで
の移動が可能な傾倒した退避位置とに変位可能であるこ
とを特徴とするソーターのステープル装置。
【請求項４】上記移動手段による上記各ビンと上記ステ
ープラーとの相対的な移動に基づいて上記フェンスを傾
倒した退避位置に変位させるフェンス傾倒部材を備えて
なることを特徴とする請求項の３に記載されたソーター
のステープル装置。