JP2700545B2 - 長尺の織物、編物、紙、合成樹脂フィルム等のシート状体の走行案内及び拡幅装置 - Google Patents
長尺の織物、編物、紙、合成樹脂フィルム等のシート状体の走行案内及び拡幅装置Info
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- JP2700545B2 JP2700545B2 JP62082076A JP8207687A JP2700545B2 JP 2700545 B2 JP2700545 B2 JP 2700545B2 JP 62082076 A JP62082076 A JP 62082076A JP 8207687 A JP8207687 A JP 8207687A JP 2700545 B2 JP2700545 B2 JP 2700545B2
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Description
【発明の詳細な説明】
(1)技術分野
本発明は長尺の織物、編物、紙、合成樹脂フィルム等
のシート状体の走行案内および拡幅装置に関する。ここ
に拡幅とはシート状体をその長さ方向(走行方向)に対
して直角方向に拡げることを意味する。 (2)従来技術 従来走行する長尺のシート状体が蛇行偏位しないよう
にその走行を案内する装置としては、例えば次のような
構成のものが知られている。すなわち、回転軸のまわり
にその軸線に平行な複数本のバーを回転軸とともに回転
可能に、かつ、軸線方向に摺動可能に配備し、回転軸と
ともにこれらのバーが回動するとき各バーを軸方向に変
位させることにより、これらのバーに接触して回転方向
に走行するシート状体に、その横ずれ方向と反対の横方
向の摩擦力を加えて蛇行や横ずれを矯正するようにした
ものである。 (3)発明が解決しようとする問題点 上記従来装置においては、シート状体が摺接される各
バーは、回転軸の軸方向長さのほぼ全長にわたって延長
し、シート状体の幅以上の長さを有しているため、シー
ト状体に対して拡幅作用を行なうことはできず、シート
状体がしわのよった状態で送られてきてもこのしわをの
ばすことができない。従ってしわをのばすための装置を
別途配備する必要がある。 本発明は、シート状体の左右蛇行を矯正するとともに
拡幅作用によってしわをのばすことができる装置を提供
したものである。 (4)問題を解決するための手段および作用 第1の発明の装置は、 回転軸の長さ方向を左右で2分する夫々れの箇所に溝
付ホイールの1対を一定間隔の状態で、且つ該溝付ホイ
ールは外周端縁の等間隔箇所に複数箇の深溝を穿設する
と共に、この半径方向内方に貫通孔を形成したものと、
上記外周端縁の隣り合う深溝と深溝との間に更に浅溝を
穿設したものとを前者が回転軸の軸端側で後者が内方の
中央部側へ位置するものとする対で、しかも左方向と右
方向とで上記溝付ホイールの浅溝がてれこ状態となる関
係に固定し、一方回転軸の全長寸法の半分より少し長い
長さ寸法で且つ先端部分が下降傾斜の先細り形成される
ほか、下方裏面部から少し離れた位置に一定長のスライ
ドロッドがあるスライドバーを作成し、該スライドバー
の前記スライドロッドを前記溝付ホイールの貫通孔へ嵌
入させ、且つスライドバーの裏面側は溝付ホイールの深
溝内へ支承させると共に、スライドバーの先細り先端部
は回転軸の中央部で互い違いのてれこ状に溝付ホイール
の浅溝内で支承されるようになさしめ、他方各スライド
バーの軸端側は回転軸の左右軸端箇所で一定角度範囲で
傾動可能とされた傾動支持板の中心孔に対し、内面側に
は回転軸を貫通させてその傾動時にも回転軸が接触する
ものとならない充分に大きな中心孔を穿設し、且つ外周
面にはベアリングを介し作動リングを備えてなる支持筒
を取付けしめ、且つ作動リングの外周面には前記スライ
ドバーの配置角度間隔に複数の連結ピンを放射状に植設
すると共に、各連結ピンの先端にはユニバーサルジョイ
ントを介して作動杆の一端を連結し、他端はこれと対応
する前記各スライドバーと枢着させた構成を特徴とす
る。 第2の発明装置は第1の発明の装置に於いて、スライ
ドバーの上面に多数の凹条を長さ方向へ刻設したゴム材
質のものとなし、且つ傾動支持板が支持筒を対称軸線と
する上方で一定長の平行アームを備え、且つ該平行アー
ムの片端に支軸を取付けると共に、該支軸の片端部に扇
形歯車を取付け、該扇形歯車はピニオン歯車と噛み合わ
せてピニオン歯車の回動で一定角度範囲で揺動される構
成とすることによりしわのばし広範囲の蛇行矯正をスリ
ットなどを生じさせないで効果的に行うことのできるも
のとなすのであり、第3の発明は第2の発明装置に於い
てスライドバーと接触して走行するシート状態の両側縁
位置附近に左側検出器と右側検出器とを設けて、回転軸
の左右端側で各傾動支持板の傾動作用を上記各検出器の
検出信号で各別に独立して自動的に行われるようになさ
しめることを特徴とする。 (5)実施例 以下図示実施例を詳細に説明する。 第1図を参照すると、10は機枠、12L、12Rは機枠両端
に取り付けた支持ブラケット、14L、14Rは支持ブラケッ
トに固定支持されたカバーでそれぞれ後述するスライド
バー支持機構およびその作動機構を収納している。16は
両端を支持ブラケットによって回転可能に軸支された回
転軸、18L、18Rの回転軸の軸方向のそれぞれ左右両半部
分において円周方向に適当な間隔をおいて配設された複
数本の平行スライドバー20L、20Rからなる左右のスライ
ドバー群である。 左右のスライドバー群18L、18R、スライドバーの支持
機構並びにその作動機構は左右同一であるので、以下の
説明において原則として参照数字ないし記号にはL、R
を付さないで共通に用い、必要なときにのみ参照数字な
いし記号にL、またはRを付可する。 第2図に示すように、22は回転軸16を支持ブラケット
12L(12R)に回転可能に支持させるためのラジアルベア
リング、第2図〜第5図に示す24A,24Bはスライドバー2
0を回転軸16に支持する溝付ホイールで、ボス26におい
て回転軸16に固定され、この回転軸とともに回転する。
各スライドバー20は比較的太い幅の本体部20aと本体部
の一端にテーパー部20bを介して形成された比較的細幅
の20cとからなり(第4図)、本体部20aの外表面(シー
ト状体の接触面)は長さ方向(回転軸16の軸方向)に複
数の凹条20d(第5図)が刻設されたゴム質材料から形
成されている。本体部20aの両端部分の内側面にはスラ
イドロッド28A、28Bが固定ブロック29を介して付設固定
され、これによって後述のようにスライドバー20が回転
軸16のまわりに軸方向に摺動可能に支持される。溝付ホ
イール24Aは第2図に示すように各スライドバー20を回
転軸16の端部側(ベアリング22に近い側)で支持し、溝
付ホイール24Bは第4図に示すように各スライドバーを
回転軸16の中央部において支持する。 溝付ホイール24Aは、第2図、第3図に示すように、
その周縁に適当な間隔をおいて比較的深い溝24Aaとこの
溝24Aaの半径方向内方に貫通孔24Abとを有する。 溝付ホイール24Bは、第4図、第5図に示すようにそ
の円周縁に適当な間隔をおいて溝付ホイール24Aの溝24A
aと貫通孔14Abにそれぞれ対応する比較的深い溝24Baと
貫通孔24Bbに加えて溝24Baの間に比較的浅い溝24Bcを有
する。 溝付ホイール24A、24Bは、深溝24Aaと24Ba、および貫
通孔24Abと24Bbとがそれぞれ軸方向一直線上に配置され
るように(同位相に)回転軸16に固定され、各深溝24Aa
と24Baが各スライドバー20の本体部20aの垂下部を摺動
可能に支持するとともにスライドロッド28A、28Bが各貫
通孔24Ab、24Bbに摺動可能に貫通支受されるようにし
て、スライドバー20を支持する。この場合、左側のスラ
イドバー群18Lを支持する溝付ホイール24A、24Bと右側
のスライドバー群18Rを支持する溝付ホイール24A、24B
とは、深溝24Baと浅溝24Bcとの間の角度間隔α゜(第5
図)だけてれこ状態にずらして回転軸16上に取り付けら
れる。そして、第4図に示すように、左側の溝付ホイー
ル24Bの浅溝24Bcには右側のスライドバー群18Rの各スラ
イドバー20Rの先端部20cが摺動可能に支受され、右側の
溝付ホイール24Bの浅溝24Bcには左側のスライドバー群1
8Lの各スライドバー20Lの先端部20cが摺動可能に支受さ
れている。従って、左右のスライドバー群18L、18Rの各
スライドバーの先端部20cは第1図に示すように回転軸1
6の中央部で互いに噛み合っている。この構成によっ
て、後述のように左右スライドバー群が互いに左右外方
へ変位せしめられたときでも、噛み合い部分によって左
右のスライドバー群の間に空間が生じない。 スライドバー群18の各スライドバー20を回転軸16の軸
方向に同時に摺動させる作動機構を第6図〜第8図によ
って説明するが、第7図は図示を簡単にするために概略
的に示す。 30はカバー14内に傾動可能に配備された傾動支持板
で、両平行アーム32において支軸33によってカバー14の
所定位置に枢着されている。傾動支持板30は中心孔34
(第2図)を有し、この孔に合致して支持筒36が傾動支
持板30に固定され、支持筒36にベアリング38を介して作
動リング40が取り付けられる。従って傾動支持板30と共
に支持筒36および作動リング40が傾動する。回転軸16は
支持筒36および傾動支持板30の中心孔34を貫通する。42
は傾動支持板30の一方のアーム32に固定された扇形歯車
で、その回動中心は傾動支持板30の両アーム32の支軸33
の軸心35と一致する。44は扇形歯車42に噛合するピニオ
ン歯車で、減速機46の出力軸48に固定される(第6
図)。50は駆動モータである。モータ50の付勢によりピ
ニオン歯車44を介して扇形歯車42を回動させると、傾動
支持板30が予め定めた角度範囲内で傾動する。このとき
支持筒36が回転軸16に接触しないように傾動角度範囲を
定めることはもちろんである。 作動リング40の外周面にはスライドバー20の配置角度
間隔に対応する所定の角度間隔を隔てて複数の連結ピン
52が放射状に樹設される。各連結ピン52の先端にはユニ
バーサルジョイント54を介して作動杆56の一端が連結さ
れ、各作動杆56の他端は対応するスライドバー20の外端
にピン58を介して枢着されている。作動リング40の回転
と共に各連結ピン52もリング40の軸心のまわりに回転す
るが、このとき各連結ピン52の先端のユニバーサルジョ
イント54の中心が、傾動支持板30の軸34の軸心35の上の
一点(不動点)Pを必ず通過するように各関連部材の寸
法配置を定める。この不動点Pは、傾動支持板30が傾動
しても変位しない。 第2図第7図第8図に示すように、左側の傾動機構の
傾動支持板30を軸心35のまわりに時計方向に回動させて
右倒しに傾動させると、作動リング40も右倒しに傾動し
ユニバーサルジョイント54が不動点Pに一致している作
動杆56を除く他の作動杆56は左方へ引き寄せられ、その
引き寄せられる距離D(第8図)はユニバーサルジョイ
ント54が不動点Pから離れるにつれて大きくなり、ユニ
バーサルジョイント54が不動点Pから180゜離れた対向
点Q(第2図第7図第8図で回転軸16の真下の)にきた
とき、距離Dが最大となる。従って、各作動杆56に連結
されたスライドバー20も不動点Pに対応する位置(第2
図第7図第8図で回転軸の真上の位置)から離れるにつ
れて左方へ変位している。 第11図に示すように、シート状体Sをスライドバー群
18(単に円として略示する)の表面に接触走行させる
と、シート状体との摩擦によってスライドバー群は溝付
ホイール24A、24Bを介して回転軸16とともにその軸心の
まわりに回転するが、このとき作動リング40が第2図第
8図に示すように傾斜状態にあると、各1本のスライド
バーについてみれば、その作動杆56のユニバーサルジョ
イント54が不動点Pから離れるにつれて、スライドバー
は徐々に左側へ変位し、連結ピンのユニバーサルジョイ
ントが不動点Pから180゜離れた対向点Qに達したと
き、スライドバーは最も左側へ変位して距離Dが最大と
なり、その後は右側へ変位して元の位置にもどり、この
運動を反復する。この反復運動は、各スライドバーによ
って行なわれるので、不動点Pと対向点Qの間において
スライドバー群に不動点P側から回転方向に掛けめぐら
された走行するシート状体は左側スライドバー群の上記
左方への変位によって幅方向左側へ引き動かされること
になる。尚、シート状体Sがスライドバー群に円周方向
において接触する角度γは不動点Pと対向点Qの間にお
いて適当な値(通常90゜〜120゜)に設定される。ま
た、シート状体Sがスライトバー群と接触を開始する位
置Uは不動点Pと対向点Qの間で適宜選定できる(不動
点Pと一致させてもよい)。 作動リング40を上記とは逆方向に左倒しに傾動させる
とスライドバーは不動点Pに対応する位置から対向点Q
に対応する位置へ向かって回動するにつれて右側(回転
軸16の中央)へ変位するので、シート状体は幅方向右側
へ引き動かされる。 右側のスライドバー群18Rもその作動リングの傾動動
作によって上述した左側スライドバー群の運動と同様の
変位運動を行ない、シート状体を右側(回転軸16の右端
方向)または左側(回転軸16の中央)へ引き動かすこと
になる。 従って、左または(および)右のスライドバー群18
L、18Rのそれぞれの作動リング40の傾動方向(右倒しか
左倒しか)および傾動角度を選択することによって、両
スライドバー群に掛けめぐらされて走行するシート状体
の走行路を左右に調整するとともにシート状体の拡幅を
行なうことができる。 第9図〜第11図は、本発明装置によるシート状体の走
行路の左右調整および拡幅作用の説明図で、左右のスラ
イドバー群をそれぞれ平行四辺形として示す。これらの
図中、60L、60Rはシート状体Sの左右の縁を検出する検
出器で、例えば光電式や空気式のものを使用できる。各
検出器は一対の検出部61a、61bを有し、白い丸は検出部
がシート状体の端縁を検出していない状態(非検出状
態)を、また黒い丸は検出部の検出状態をそれぞれ示
す。 第9図はシート状体Sの正常走行状態を示し、シート
状体の両端縁は左右検出器の内側検出部61bによって検
出され外側検出部61aによっては検出されていない。そ
して、左右スライドバー群18L、18Rの傾動リング(平行
四辺形の外側の一辺として示す)はそれぞれ外側へ傾動
させられその傾動角は等しい(αL=αR)。これによ
って左のスライドバー群18Lでは、各スライドバーが不
動点Pから対向点Qへ移動するに従って左方へ変位し
(この状態をスライドバー群全体として左方変位とい
う)、右スライドバー群18Rの各スライドバーは右方へ
変位する(この状態をスライドバー群の右方変位とい
う)。左右スライドバー群のそれぞれ左方および右方変
位により、シート状体は中央線CLから両側へ適当な拡幅
作用を受けながら左右への偏りまたは蛇行なく真直に走
行を続ける。拡幅力は角αL、αRを変えることによっ
て調節できる。 上記第9図の状態から何らかの原因によりシート状体
Sが第10図に示すように左へ変位すると、左側の検出器
60Lの両検出部61a、61bがともにシート状体の左端縁を
検出するとともに、右側検出器60Rの両検出部61a、61b
がともにシート状体の右端縁を検出しなくなる。する
と、左側検出器からの信号により制御回路(図示しな
い)が左側制御モータ50Lに信号を送って左側作動リン
グ40を第2図の傾動位置(右傾斜状態)から逆方向へ垂
直位置を越えて角βLだけ傾動させ左傾斜状態にさせ
る。これによって左側スライドバー群18Lを右方変位さ
せる。 これと同時に、必要に応じて右側検出器60Rからの信
号により制御回路が右側制御モータ50Rに信号を送って
右側手動リングの左傾斜状態、すなわち、傾動角αRを
さらに増加させ(α′R>αR)、これによって右側ス
ライドバー群をさらに右方変位させる。 左(右)のスライドバー群の右方変位によって走行す
るシート状体は右方へ変位させられ、第9図の位置に戻
ると、左右検出器からの信号によって左(右)スライド
バー群は第9図の状態に復帰させられる。 シート状体が第10図とは逆に右方へ偏位すると、上記
とは逆の動作が行なわれてシート状体は第9図の位置に
もどる。 以上のようにしてシート状体は常に拡幅作用を受けな
がら正常走行路に沿って案内走行せしめられる。 左右の検出器は処理されるシート状体の幅寸法に応じ
た間隔をおいて予め位置決めして固定しておいてもよい
が、シート状体の幅寸法が途中で変化すときは、その変
化に追従して左右検出器の間の間隔を自動的に可変に構
成することもできる。この場合両検出器を対称的に動か
すようになるととも、比較的小範囲で左右検出器をそれ
ぞれ独立に可動となし、それぞれシート状体の両側縁を
個別独立に検出しその変位に追従させて左右検出器を別
々に変位させることにより、またその変位量に応じてス
ライドバー群の変位量を比例的に制御することによりシ
ート状体の変位に対する応答速度を早め、高速走行にお
けるシート状体の案内拡幅を精度よく行なうことができ
る。 (6)効果 以上のように本発明によれば走行するシート状体の左
右蛇行の矯正と拡幅作用とを同時に効率よく行なうこと
ができる。
のシート状体の走行案内および拡幅装置に関する。ここ
に拡幅とはシート状体をその長さ方向(走行方向)に対
して直角方向に拡げることを意味する。 (2)従来技術 従来走行する長尺のシート状体が蛇行偏位しないよう
にその走行を案内する装置としては、例えば次のような
構成のものが知られている。すなわち、回転軸のまわり
にその軸線に平行な複数本のバーを回転軸とともに回転
可能に、かつ、軸線方向に摺動可能に配備し、回転軸と
ともにこれらのバーが回動するとき各バーを軸方向に変
位させることにより、これらのバーに接触して回転方向
に走行するシート状体に、その横ずれ方向と反対の横方
向の摩擦力を加えて蛇行や横ずれを矯正するようにした
ものである。 (3)発明が解決しようとする問題点 上記従来装置においては、シート状体が摺接される各
バーは、回転軸の軸方向長さのほぼ全長にわたって延長
し、シート状体の幅以上の長さを有しているため、シー
ト状体に対して拡幅作用を行なうことはできず、シート
状体がしわのよった状態で送られてきてもこのしわをの
ばすことができない。従ってしわをのばすための装置を
別途配備する必要がある。 本発明は、シート状体の左右蛇行を矯正するとともに
拡幅作用によってしわをのばすことができる装置を提供
したものである。 (4)問題を解決するための手段および作用 第1の発明の装置は、 回転軸の長さ方向を左右で2分する夫々れの箇所に溝
付ホイールの1対を一定間隔の状態で、且つ該溝付ホイ
ールは外周端縁の等間隔箇所に複数箇の深溝を穿設する
と共に、この半径方向内方に貫通孔を形成したものと、
上記外周端縁の隣り合う深溝と深溝との間に更に浅溝を
穿設したものとを前者が回転軸の軸端側で後者が内方の
中央部側へ位置するものとする対で、しかも左方向と右
方向とで上記溝付ホイールの浅溝がてれこ状態となる関
係に固定し、一方回転軸の全長寸法の半分より少し長い
長さ寸法で且つ先端部分が下降傾斜の先細り形成される
ほか、下方裏面部から少し離れた位置に一定長のスライ
ドロッドがあるスライドバーを作成し、該スライドバー
の前記スライドロッドを前記溝付ホイールの貫通孔へ嵌
入させ、且つスライドバーの裏面側は溝付ホイールの深
溝内へ支承させると共に、スライドバーの先細り先端部
は回転軸の中央部で互い違いのてれこ状に溝付ホイール
の浅溝内で支承されるようになさしめ、他方各スライド
バーの軸端側は回転軸の左右軸端箇所で一定角度範囲で
傾動可能とされた傾動支持板の中心孔に対し、内面側に
は回転軸を貫通させてその傾動時にも回転軸が接触する
ものとならない充分に大きな中心孔を穿設し、且つ外周
面にはベアリングを介し作動リングを備えてなる支持筒
を取付けしめ、且つ作動リングの外周面には前記スライ
ドバーの配置角度間隔に複数の連結ピンを放射状に植設
すると共に、各連結ピンの先端にはユニバーサルジョイ
ントを介して作動杆の一端を連結し、他端はこれと対応
する前記各スライドバーと枢着させた構成を特徴とす
る。 第2の発明装置は第1の発明の装置に於いて、スライ
ドバーの上面に多数の凹条を長さ方向へ刻設したゴム材
質のものとなし、且つ傾動支持板が支持筒を対称軸線と
する上方で一定長の平行アームを備え、且つ該平行アー
ムの片端に支軸を取付けると共に、該支軸の片端部に扇
形歯車を取付け、該扇形歯車はピニオン歯車と噛み合わ
せてピニオン歯車の回動で一定角度範囲で揺動される構
成とすることによりしわのばし広範囲の蛇行矯正をスリ
ットなどを生じさせないで効果的に行うことのできるも
のとなすのであり、第3の発明は第2の発明装置に於い
てスライドバーと接触して走行するシート状態の両側縁
位置附近に左側検出器と右側検出器とを設けて、回転軸
の左右端側で各傾動支持板の傾動作用を上記各検出器の
検出信号で各別に独立して自動的に行われるようになさ
しめることを特徴とする。 (5)実施例 以下図示実施例を詳細に説明する。 第1図を参照すると、10は機枠、12L、12Rは機枠両端
に取り付けた支持ブラケット、14L、14Rは支持ブラケッ
トに固定支持されたカバーでそれぞれ後述するスライド
バー支持機構およびその作動機構を収納している。16は
両端を支持ブラケットによって回転可能に軸支された回
転軸、18L、18Rの回転軸の軸方向のそれぞれ左右両半部
分において円周方向に適当な間隔をおいて配設された複
数本の平行スライドバー20L、20Rからなる左右のスライ
ドバー群である。 左右のスライドバー群18L、18R、スライドバーの支持
機構並びにその作動機構は左右同一であるので、以下の
説明において原則として参照数字ないし記号にはL、R
を付さないで共通に用い、必要なときにのみ参照数字な
いし記号にL、またはRを付可する。 第2図に示すように、22は回転軸16を支持ブラケット
12L(12R)に回転可能に支持させるためのラジアルベア
リング、第2図〜第5図に示す24A,24Bはスライドバー2
0を回転軸16に支持する溝付ホイールで、ボス26におい
て回転軸16に固定され、この回転軸とともに回転する。
各スライドバー20は比較的太い幅の本体部20aと本体部
の一端にテーパー部20bを介して形成された比較的細幅
の20cとからなり(第4図)、本体部20aの外表面(シー
ト状体の接触面)は長さ方向(回転軸16の軸方向)に複
数の凹条20d(第5図)が刻設されたゴム質材料から形
成されている。本体部20aの両端部分の内側面にはスラ
イドロッド28A、28Bが固定ブロック29を介して付設固定
され、これによって後述のようにスライドバー20が回転
軸16のまわりに軸方向に摺動可能に支持される。溝付ホ
イール24Aは第2図に示すように各スライドバー20を回
転軸16の端部側(ベアリング22に近い側)で支持し、溝
付ホイール24Bは第4図に示すように各スライドバーを
回転軸16の中央部において支持する。 溝付ホイール24Aは、第2図、第3図に示すように、
その周縁に適当な間隔をおいて比較的深い溝24Aaとこの
溝24Aaの半径方向内方に貫通孔24Abとを有する。 溝付ホイール24Bは、第4図、第5図に示すようにそ
の円周縁に適当な間隔をおいて溝付ホイール24Aの溝24A
aと貫通孔14Abにそれぞれ対応する比較的深い溝24Baと
貫通孔24Bbに加えて溝24Baの間に比較的浅い溝24Bcを有
する。 溝付ホイール24A、24Bは、深溝24Aaと24Ba、および貫
通孔24Abと24Bbとがそれぞれ軸方向一直線上に配置され
るように(同位相に)回転軸16に固定され、各深溝24Aa
と24Baが各スライドバー20の本体部20aの垂下部を摺動
可能に支持するとともにスライドロッド28A、28Bが各貫
通孔24Ab、24Bbに摺動可能に貫通支受されるようにし
て、スライドバー20を支持する。この場合、左側のスラ
イドバー群18Lを支持する溝付ホイール24A、24Bと右側
のスライドバー群18Rを支持する溝付ホイール24A、24B
とは、深溝24Baと浅溝24Bcとの間の角度間隔α゜(第5
図)だけてれこ状態にずらして回転軸16上に取り付けら
れる。そして、第4図に示すように、左側の溝付ホイー
ル24Bの浅溝24Bcには右側のスライドバー群18Rの各スラ
イドバー20Rの先端部20cが摺動可能に支受され、右側の
溝付ホイール24Bの浅溝24Bcには左側のスライドバー群1
8Lの各スライドバー20Lの先端部20cが摺動可能に支受さ
れている。従って、左右のスライドバー群18L、18Rの各
スライドバーの先端部20cは第1図に示すように回転軸1
6の中央部で互いに噛み合っている。この構成によっ
て、後述のように左右スライドバー群が互いに左右外方
へ変位せしめられたときでも、噛み合い部分によって左
右のスライドバー群の間に空間が生じない。 スライドバー群18の各スライドバー20を回転軸16の軸
方向に同時に摺動させる作動機構を第6図〜第8図によ
って説明するが、第7図は図示を簡単にするために概略
的に示す。 30はカバー14内に傾動可能に配備された傾動支持板
で、両平行アーム32において支軸33によってカバー14の
所定位置に枢着されている。傾動支持板30は中心孔34
(第2図)を有し、この孔に合致して支持筒36が傾動支
持板30に固定され、支持筒36にベアリング38を介して作
動リング40が取り付けられる。従って傾動支持板30と共
に支持筒36および作動リング40が傾動する。回転軸16は
支持筒36および傾動支持板30の中心孔34を貫通する。42
は傾動支持板30の一方のアーム32に固定された扇形歯車
で、その回動中心は傾動支持板30の両アーム32の支軸33
の軸心35と一致する。44は扇形歯車42に噛合するピニオ
ン歯車で、減速機46の出力軸48に固定される(第6
図)。50は駆動モータである。モータ50の付勢によりピ
ニオン歯車44を介して扇形歯車42を回動させると、傾動
支持板30が予め定めた角度範囲内で傾動する。このとき
支持筒36が回転軸16に接触しないように傾動角度範囲を
定めることはもちろんである。 作動リング40の外周面にはスライドバー20の配置角度
間隔に対応する所定の角度間隔を隔てて複数の連結ピン
52が放射状に樹設される。各連結ピン52の先端にはユニ
バーサルジョイント54を介して作動杆56の一端が連結さ
れ、各作動杆56の他端は対応するスライドバー20の外端
にピン58を介して枢着されている。作動リング40の回転
と共に各連結ピン52もリング40の軸心のまわりに回転す
るが、このとき各連結ピン52の先端のユニバーサルジョ
イント54の中心が、傾動支持板30の軸34の軸心35の上の
一点(不動点)Pを必ず通過するように各関連部材の寸
法配置を定める。この不動点Pは、傾動支持板30が傾動
しても変位しない。 第2図第7図第8図に示すように、左側の傾動機構の
傾動支持板30を軸心35のまわりに時計方向に回動させて
右倒しに傾動させると、作動リング40も右倒しに傾動し
ユニバーサルジョイント54が不動点Pに一致している作
動杆56を除く他の作動杆56は左方へ引き寄せられ、その
引き寄せられる距離D(第8図)はユニバーサルジョイ
ント54が不動点Pから離れるにつれて大きくなり、ユニ
バーサルジョイント54が不動点Pから180゜離れた対向
点Q(第2図第7図第8図で回転軸16の真下の)にきた
とき、距離Dが最大となる。従って、各作動杆56に連結
されたスライドバー20も不動点Pに対応する位置(第2
図第7図第8図で回転軸の真上の位置)から離れるにつ
れて左方へ変位している。 第11図に示すように、シート状体Sをスライドバー群
18(単に円として略示する)の表面に接触走行させる
と、シート状体との摩擦によってスライドバー群は溝付
ホイール24A、24Bを介して回転軸16とともにその軸心の
まわりに回転するが、このとき作動リング40が第2図第
8図に示すように傾斜状態にあると、各1本のスライド
バーについてみれば、その作動杆56のユニバーサルジョ
イント54が不動点Pから離れるにつれて、スライドバー
は徐々に左側へ変位し、連結ピンのユニバーサルジョイ
ントが不動点Pから180゜離れた対向点Qに達したと
き、スライドバーは最も左側へ変位して距離Dが最大と
なり、その後は右側へ変位して元の位置にもどり、この
運動を反復する。この反復運動は、各スライドバーによ
って行なわれるので、不動点Pと対向点Qの間において
スライドバー群に不動点P側から回転方向に掛けめぐら
された走行するシート状体は左側スライドバー群の上記
左方への変位によって幅方向左側へ引き動かされること
になる。尚、シート状体Sがスライドバー群に円周方向
において接触する角度γは不動点Pと対向点Qの間にお
いて適当な値(通常90゜〜120゜)に設定される。ま
た、シート状体Sがスライトバー群と接触を開始する位
置Uは不動点Pと対向点Qの間で適宜選定できる(不動
点Pと一致させてもよい)。 作動リング40を上記とは逆方向に左倒しに傾動させる
とスライドバーは不動点Pに対応する位置から対向点Q
に対応する位置へ向かって回動するにつれて右側(回転
軸16の中央)へ変位するので、シート状体は幅方向右側
へ引き動かされる。 右側のスライドバー群18Rもその作動リングの傾動動
作によって上述した左側スライドバー群の運動と同様の
変位運動を行ない、シート状体を右側(回転軸16の右端
方向)または左側(回転軸16の中央)へ引き動かすこと
になる。 従って、左または(および)右のスライドバー群18
L、18Rのそれぞれの作動リング40の傾動方向(右倒しか
左倒しか)および傾動角度を選択することによって、両
スライドバー群に掛けめぐらされて走行するシート状体
の走行路を左右に調整するとともにシート状体の拡幅を
行なうことができる。 第9図〜第11図は、本発明装置によるシート状体の走
行路の左右調整および拡幅作用の説明図で、左右のスラ
イドバー群をそれぞれ平行四辺形として示す。これらの
図中、60L、60Rはシート状体Sの左右の縁を検出する検
出器で、例えば光電式や空気式のものを使用できる。各
検出器は一対の検出部61a、61bを有し、白い丸は検出部
がシート状体の端縁を検出していない状態(非検出状
態)を、また黒い丸は検出部の検出状態をそれぞれ示
す。 第9図はシート状体Sの正常走行状態を示し、シート
状体の両端縁は左右検出器の内側検出部61bによって検
出され外側検出部61aによっては検出されていない。そ
して、左右スライドバー群18L、18Rの傾動リング(平行
四辺形の外側の一辺として示す)はそれぞれ外側へ傾動
させられその傾動角は等しい(αL=αR)。これによ
って左のスライドバー群18Lでは、各スライドバーが不
動点Pから対向点Qへ移動するに従って左方へ変位し
(この状態をスライドバー群全体として左方変位とい
う)、右スライドバー群18Rの各スライドバーは右方へ
変位する(この状態をスライドバー群の右方変位とい
う)。左右スライドバー群のそれぞれ左方および右方変
位により、シート状体は中央線CLから両側へ適当な拡幅
作用を受けながら左右への偏りまたは蛇行なく真直に走
行を続ける。拡幅力は角αL、αRを変えることによっ
て調節できる。 上記第9図の状態から何らかの原因によりシート状体
Sが第10図に示すように左へ変位すると、左側の検出器
60Lの両検出部61a、61bがともにシート状体の左端縁を
検出するとともに、右側検出器60Rの両検出部61a、61b
がともにシート状体の右端縁を検出しなくなる。する
と、左側検出器からの信号により制御回路(図示しな
い)が左側制御モータ50Lに信号を送って左側作動リン
グ40を第2図の傾動位置(右傾斜状態)から逆方向へ垂
直位置を越えて角βLだけ傾動させ左傾斜状態にさせ
る。これによって左側スライドバー群18Lを右方変位さ
せる。 これと同時に、必要に応じて右側検出器60Rからの信
号により制御回路が右側制御モータ50Rに信号を送って
右側手動リングの左傾斜状態、すなわち、傾動角αRを
さらに増加させ(α′R>αR)、これによって右側ス
ライドバー群をさらに右方変位させる。 左(右)のスライドバー群の右方変位によって走行す
るシート状体は右方へ変位させられ、第9図の位置に戻
ると、左右検出器からの信号によって左(右)スライド
バー群は第9図の状態に復帰させられる。 シート状体が第10図とは逆に右方へ偏位すると、上記
とは逆の動作が行なわれてシート状体は第9図の位置に
もどる。 以上のようにしてシート状体は常に拡幅作用を受けな
がら正常走行路に沿って案内走行せしめられる。 左右の検出器は処理されるシート状体の幅寸法に応じ
た間隔をおいて予め位置決めして固定しておいてもよい
が、シート状体の幅寸法が途中で変化すときは、その変
化に追従して左右検出器の間の間隔を自動的に可変に構
成することもできる。この場合両検出器を対称的に動か
すようになるととも、比較的小範囲で左右検出器をそれ
ぞれ独立に可動となし、それぞれシート状体の両側縁を
個別独立に検出しその変位に追従させて左右検出器を別
々に変位させることにより、またその変位量に応じてス
ライドバー群の変位量を比例的に制御することによりシ
ート状体の変位に対する応答速度を早め、高速走行にお
けるシート状体の案内拡幅を精度よく行なうことができ
る。 (6)効果 以上のように本発明によれば走行するシート状体の左
右蛇行の矯正と拡幅作用とを同時に効率よく行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の正面図、
第2図は第1図の装置の左端部を回転軸の軸線方向に縦
断して示す拡大図、 第3図は第2図のIII−III断面図の左半分を示す図、 第4図は第2図同様の拡大図で第1図の装置の中央部を
示す図、 第5図は第4図のV−V断面図の左半分を示す図、 第6図は第1図の拡大右側面図で一部を断面で示す図、 第7図はスライドバー傾動機構の要部を示す斜視図、 第8図は左右スライドバー群の左右変位動作説明図、 第9図第10図は本発明装置によるシート状体の案内拡幅
動作の説明図、 第11図はスライドバー群にシート状体を接触走行させる
態様を示す説明図である。 16……回転軸、 18L、18R……スライドバー群、 20L、20R……スライドバー、 24A、24B……溝付ホイール、 30……傾動支持板、 40……作動リング、 60L、60R……側縁検出器、 P……不動点、 Q……対向点、 S……シート状体。
断して示す拡大図、 第3図は第2図のIII−III断面図の左半分を示す図、 第4図は第2図同様の拡大図で第1図の装置の中央部を
示す図、 第5図は第4図のV−V断面図の左半分を示す図、 第6図は第1図の拡大右側面図で一部を断面で示す図、 第7図はスライドバー傾動機構の要部を示す斜視図、 第8図は左右スライドバー群の左右変位動作説明図、 第9図第10図は本発明装置によるシート状体の案内拡幅
動作の説明図、 第11図はスライドバー群にシート状体を接触走行させる
態様を示す説明図である。 16……回転軸、 18L、18R……スライドバー群、 20L、20R……スライドバー、 24A、24B……溝付ホイール、 30……傾動支持板、 40……作動リング、 60L、60R……側縁検出器、 P……不動点、 Q……対向点、 S……シート状体。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.回転軸の長さ方向を左右で2分する夫々れの箇所に
溝付ホイールの1対を一定間隔の状態で、且つ該溝付ホ
イールは外周端縁の等間隔箇所に複数箇の深溝を穿設す
ると共に、この半径方向内方に貫通孔を形成したもの
と、上記外周端縁の隣り合う深溝と深溝との間に更に浅
溝を穿設したものとを前者が回転軸の軸端側で後者が内
方の中央部側へ位置するものとなる対で、しかも左方向
と右方向とで上記溝付ホイールの浅溝がてれこ状態とな
る関係に固定し、一方回転軸の全長寸法の半分より少し
長い長さ寸法で且つ先端部分が下降傾斜の先細りに形成
されるほか、下方裏面部から少し離れた位置に一定長の
スライドロッドがあるスライドバーを作成し、該スライ
ドバーの前記スライドロッドを前記溝付ホイールの貫通
孔へ嵌入させ、且つスライドバーの裏面側は溝付ホイー
ルの深溝内へ支承させると共に、スライドバーの先細り
先端部は回転軸の中央部で互い違いのてれこ状に溝付ホ
イールの浅溝内で支承されるようになさしめ、他方各ス
ライドバーの軸端側は回転軸の左右軸端箇所で一定角度
範囲で傾動可能とされた傾動支持板の中心孔に対し、内
面側には回転軸を貫通させてその傾動時にも回転軸が接
触するものとならない充分に大きな中心孔を穿設し、且
つ外周面にはベアリングを介し作動リングを備えてなる
支持筒を取付けしめ、且つ作動リングの外周面には前記
スライドバーの配置角度間隔に複数の連結ピンを放射状
に植設すると共に、各連結ピンの先端にはユニバーサル
ジョイントを介して作動杆の一端を連結し、他端は対応
する前記スライドバーと枢着させた構成を特徴とする長
尺の織物、編物、紙、合成樹脂フィルム等のシート状体
の走行案内及び拡幅装置。 2.回転軸の長さ方向を左右で2分する夫々れの箇所に
溝付ホイールの1対を一定間隔の状態で、且つ該溝付ホ
イールは外周端縁の等間隔箇所に複数箇の深溝を穿設す
ると共に、この半径方向内方に貫通孔を形成したもの
と、上記外周端縁の隣り合う深溝と深溝との間に更に浅
溝を穿設したものとを前者が回転軸の軸端側で後者が内
方の中央部側へ位置するものとなる対で、しかも左方向
と右方向とで上記溝付ホイールの浅溝がてれこ状態とな
る関係に固定し、一方回転軸の全長寸法の半分より少し
長い長さ寸法で且つ先端部分が下降傾斜の先細りに形成
されるほか、下方裏面部から少し離れた位置に一定長の
スライドロッドがあるスライドバーを作成し、該スライ
ドバーの前記スライドロッドを前記溝付ホイールの貫通
孔へ嵌入させ、スライドバーの上面は複数の凹条を長さ
方向へ刻設したゴム質材となし且つスライドバーの裏面
側は溝付ホイールの深溝内へ支承させると共に、スライ
ドバーの先細り先端部は回転軸の中央部で互い違いのて
れこ状に溝付ホイールの浅溝内で支承されるようになさ
しめ、他方回転軸の左右軸端箇所には夫々れ傾動支持板
を配置し、各傾動支持板の中心孔に対して内面側に前記
回転軸を貫通させてその傾動時にも回転軸が接触するも
のとならない充分に大きな中心孔を穿設し、且つ外周面
にはベアリングを介し作動リングを備えてなる支持筒を
取付けしめ、また作動リングの外周面には前記スライド
バーの配置角度間隔に複数の連結ピンを放射状に植設す
ると共に、各連結ピンの先端にはユニバーサルジョイン
トを介して作動杆の一端を連結し、他端は対応する前記
各スライドバーと枢着させるほか、各傾動支持板は支持
筒を対称軸線とする上方で一定長さの平行アームを備
え、且つ該平行アームの片端側に支軸を取付けると共
に、該支持軸の片端部に扇形歯車を取付け、該扇形歯車
はピニオン歯車と噛み合わせてピニオン歯車の回動で一
定角度範囲で揺動される構成を特徴とする長尺の織物、
編物、紙、合成樹脂フィルム等のシート状体の走行案内
及び拡幅装置。 3.回転軸の長さ方向を左右で2分する夫々れの箇所に
溝付ホイールの1対を一定間隔の状態で、且つ該溝付ホ
イールは外周端縁の等間隔箇所に複数箇の深溝を穿設す
ると共に、この半径方向内方に貫通孔を形成したもの
と、上記外周端縁の隣り合う深溝と深溝との間に更に浅
溝を穿設したものとを前者が回転軸の軸端側で後者が内
方の中央部側へ位置する対で、しかも左方向と右方向と
で上記溝付ホイールの浅溝がてれこ状態となる関係に固
定し、一方回転軸の全長寸法の半分より少し長い長さ寸
法で且つ先端部分が下降傾斜の先細りに形成されるほ
か、下方裏面部から少し離れた位置に一定長のスライド
ロッドがあるスライドバーを作成し、該スライドバーの
前記スライドロッドを前記溝付ホイールの貫通孔へ嵌入
させ、スライドバーの上面は複数の凹条を長さ方向へ刻
設したゴム質材となし且つスライドバーの裏面側は溝付
ホイールの深溝内へ支承させると共に、スライドバーの
先細り先端部は回転軸の中央部で互い違いのてれこ状に
溝付ホイールの浅溝内で支承されるようになさしめ、他
方回転軸端箇所に夫々れ傾動支持板を配設し、各傾動支
持板の中心孔に対して内面側に前記回転軸を貫通させて
その傾動時にも回転軸が接触するものとならない充分に
大きな中心孔を穿設し、且つ外周面にはベアリングを介
し作動リングを備えてなる支持筒を取付けしめ、且つ作
動リングの外周面には前記スライドバーの配置角度間隔
に複数の連結ピンを放射状に植設すると共に、各連結ピ
ンの先端にはユニバーサルジョイントを介して作動杆の
一端を連結し、他端は対応する前記各スライドバーと枢
着させるほか、前記スライドバーに接触して走行するシ
ート状体の両側縁位置を検出するための左側検出器と右
側検出器とを設け、これにより前記の両傾動支持板の傾
動作用が各別に独立して自動的に行われるようになされ
ている構成を特徴とする長尺の織物、編物、紙、合成樹
脂フィルム等のシート状体の走行案内及び拡幅装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62082076A JP2700545B2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 | 長尺の織物、編物、紙、合成樹脂フィルム等のシート状体の走行案内及び拡幅装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62082076A JP2700545B2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 | 長尺の織物、編物、紙、合成樹脂フィルム等のシート状体の走行案内及び拡幅装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63247252A JPS63247252A (ja) | 1988-10-13 |
JP2700545B2 true JP2700545B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=13764377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62082076A Expired - Lifetime JP2700545B2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 | 長尺の織物、編物、紙、合成樹脂フィルム等のシート状体の走行案内及び拡幅装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2700545B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0395059A (ja) * | 1989-09-04 | 1991-04-19 | Toyo Kikai Kk | 帯状走行生地の蛇行修正、拡布装置 |
JP2536318Y2 (ja) * | 1993-09-16 | 1997-05-21 | 株式会社サンキ工業 | 帯布の搬送位置修正装置及び搬送位置修正拡幅装置 |
JP2015134683A (ja) * | 2014-01-18 | 2015-07-27 | ウインテック株式会社 | しわ伸ばし装置 |
WO2017010002A1 (ja) * | 2015-07-16 | 2017-01-19 | ウインテック株式会社 | しわ伸ばし装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5334469Y2 (ja) * | 1975-05-12 | 1978-08-24 | ||
JPS5842904A (ja) * | 1981-09-08 | 1983-03-12 | Mitsutoyo Mfg Co Ltd | 測長装置 |
JPS58144553U (ja) * | 1982-03-21 | 1983-09-29 | 株式会社土谷製作所 | シ−ト材走行修正装置 |
-
1987
- 1987-04-02 JP JP62082076A patent/JP2700545B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63247252A (ja) | 1988-10-13 |
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