JP2009069122A - 走行試験装置の路面直進制御機構及び路面直進制御方法 - Google Patents

走行試験装置の路面直進制御機構及び路面直進制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 走行試験装置において駆動ドラムが正逆双方に回転する場合にベルトの直進性を精度良く制御し、転動体を取り付けたままで正逆双方の回転方向における走行試験を一度に行えるようにする。
【解決手段】本発明にかかる走行試験装置2の路面直進制御機構1においては、駆動ドラム4と従動ドラム5との間にある2つの平坦面にそれぞれに配置された端部検出手段13のうち、従動ドラム5に巻き取られる側の平坦面に配置された端部検出手段13の変位量に応じて、従動ドラム5の両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行試験装置の路面直進制御機構及び路面直進制御方法に関するものである。
タイヤ又は車両などの転動体の走行特性を評価する走行試験装置には金属製のベルトを用いたものが知られている。当該走行試験装置には従動ドラムと駆動ドラムが設けられており、従動ドラムと駆動ドラムの間にはベルトが架け渡されている。ベルトの上側の平坦面が試験路面を構成しており、この試験路面に転動体を接地させてベルトを走行させることで転動体の走行特性が評価される。
従動ドラムと駆動ドラムは平ベルトを架け渡すプーリとして機能するものであり、これらのドラムにはクラウン加工がされている。クラウン加工は、ドラムの設置誤差やベルトの製作誤差によってベルトがドラムの所定位置から外れることを抑制乃至防止している。
つまり、クラウン加工がされていないドラムでは、ドラムの回転に従ってベルトは徐々にドラム上を移動し、そのうちドラムから外れてしまう。厳密に誤差の無いドラムの設置や完全無欠なベルトの製作は現実的には不可能であるため、ベルトをドラムから外れないようにするためにクラウン加工は必要不可欠とされる。
しかしながら、ベルトの外力が大きくなると、クラウン加工がされていてもベルトがドラムから外れやすくなる。そこで、走行試験装置にはドラムの姿勢を変更してベルトの軌道を修正することにより、路面の直進性を制御する路面直進制御機構が設けられる。
このようにドラムの姿勢変更を行う路面直進制御機構としては、以下に示すようなものが知られている。
例えば、特許文献1には、駆動ドラムの上方に赤外線式または渦電流式のセンサを配置してベルトの端部位置を検知し、ベルトの端部位置にずれが生じた際には転動体が接地しない下側の平坦面上にベルトの走行方向に沿って設けられる軸を中心として従動ドラムを傾動させることで、ずれが生じたベルトを直進方向に調整する路面直進制御機構が開示されている。
また、特許文献2には、駆動ドラムの両端に渦電流式センサを配置してベルトの端部位置を計測し、ベルトの端部位置にずれが生じた際には、従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させることで、ずれが生じたベルトを直進方向に調整する路面直進制御機構が開示されている。
さらに、特許文献3には、従動ドラムに近い平坦面に配置されたセンサによりベルトの端部位置を検知し、ベルトの端部位置にずれが生じた際には、特許文献2と同様に従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させることで、ベルトの直進性を調整する路面直進制御機構が開示されている。
米国特許第4344324号明細書 実開平3−57649号公報 実開昭55−135956号公報
ところで、タイヤなどの転動体は、一般に車体の左側右側のどちらに取り付けられても良いように設計されているが、製造誤差や設計要因などにより車体の左側右側のどちらに取り付けられるかによって特性が異なる場合があり、路面に対するタイヤの回転方向が重要となる。また、近年は左側専用タイヤや右側専用タイヤのように車両への取り付け位置が予め定められたタイヤも登場しており、この場合、路面に対するタイヤの回転方向が決まっていることになる。
そこで、回転方向が定まっている左側専用タイヤや右側専用タイヤを走行試験装置に取り付けて試験するには、ベルトの回転方向を正回転させたり逆回転させたりする必要が生じる。また、通常のタイヤであっても正回転させて試験を行ったり、逆回転させつつ試験を行う必要が生じる場合もある。
しかしながら、従来の走行試験装置に設けられている路面直進制御機構においては、ベルトの回転方向が正転又は逆転した際に、そのいずれかの方向で直進性の制御精度が低下して、走行試験装置での良好な試験条件を維持できないという問題が考えられるが何ら対策を講じていないものであった。
例えば、特許文献1の走行試験装置では、逆回転(巻取り方向)では直進性の制御精度は良好であるが、正回転(送出し方向)に回転させると直進性の制御精度が低下することを本願発明者らは知見している。
一方、特許文献2、3の走行試験装置では、特許文献1とは逆に正回転では直進性の制御精度は良好であるが、逆回転させると直進性の制御精度が低下することを本願発明者らは知見している。
ここで、正回転(送出し方向)とは、上側(転動体接地側)のベルトが駆動ドラムから従動ドラム側に送り出される回転方向をいい、逆回転(巻取り方向)とは、上側のベルトが従動ドラム側から駆動ドラムに巻き取られる回転方向をいう。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、ベルトの正逆いずれの回転においても、当該ベルトの直進性を精度良く制御可能な走行試験装置の路面直進制御機構及び路面直進制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の走行試験装置の路面直進制御機構は以下の技術的手段を講じている。
即ち、前記路面直進制御機構は、正回転又は逆回転が可能な駆動ドラムと従動ドラムとを前後に有し且つ両ドラムの間に架け渡されたベルトの平坦面に形成された路面に転動体を接地させて該転動体の走行特性を評価する走行試験装置に設けられた路面直進制御機構であって、
前記駆動ドラムと前記従動ドラムとの間にある2つの平坦面のそれぞれに配置されて、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段と、前記従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させる第1揺動手段と、
前記駆動ドラムの正回転と逆回転とのいずれにおいても、前記従動ドラムに巻き取られる側の平坦面で且つ転動体接地位置から前後方向で従動ドラム側に配置された端部検出手段の変位量に応じて、前記第1揺動手段で従動ドラムの軸心を揺動させることによりベルトの直進性を調整する調整手段とを有することを特徴とする。
また、前記路面直進制御機構は、前記駆動ドラムと前記従動ドラムとの間にある2つの平坦面のそれぞれに配置されて、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段と、前記従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を上下方向に揺動させる第2揺動手段と、前記駆動ドラムの正回転と逆回転とのいずれにおいても、前記従動ドラムから送り出される側の平坦面で且つ転動体接地位置から前後方向で従動ドラム側に配置された端部検出手段の変位量に応じて、前記第2揺動手段で従動ドラムの軸心を揺動させることによりベルトの直進性を調整する調整手段とを有することを特徴とする。
本願発明にあたり、発明者らは、前記課題を解決するためにベルトの直進制御精度に影響を及ぼす要因を検討し、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段をベルトのどの位置に配置するかという点、どの位置の端部検出手段の信号を基として直進性の制御を行うかという点、従動ドラムをどのように揺動させるか(面内制御機構を採るか面外制御機構を採るか)という点、が重要であると考えた。
その結果、第1揺動手段で従動ドラムを揺動させベルトの直進性を調整する際には、従動ドラムに巻き取られる側の平坦面に配置された端部検出手段の変位量を基とすることがよく、第2揺動手段で従動ドラムを揺動させベルトの直進性を調整する際には、従動ドラムから送り出される側の平坦面に配置された端部検出手段の変位量を基とすることがよいことを知見するに至った。
かかる知見に基づき、上述の第1揺動手段又は第2揺動手段ならびに調整手段を用いて従動ドラムを揺動すると、ベルトが正逆いずれの回転をしても精度良くベルトの直進性を制御できるようになる。
なお、前記端部検出手段は、ベルトの端部位置を光の反射または光の透過で検知する光学センサを有していることが好ましい。
駆動ドラムと従動ドラムの間に架け渡されたベルトは、回転に際してベルトの幅方向のみならずベルトの厚み方向にも変位する。そのため、厚み方向の変位を無視してベルトの幅方向の変位のみを光の反射または光の透過で確実に検知できる端部検出手段を用いることで、端部検出手段に対して近接離反する方向にベルトの端部位置が変位した場合についても、ベルト端部の幅方向のズレのみを精度良く計測することができる。
また、前記端部検出手段は、前記平坦面に転動体が接地している位置より従動ドラム側に設けられているのが好ましい。
前記端部検出手段を前記平坦面に転動体が接地している位置より従動ドラム側に設けることにより、転動体が邪魔になってベルトの端部位置が検知できなくなることが抑制乃至防止でき、ベルトの直進性を良好に制御することが可能となる。
さらに、前記調整手段は、前記駆動ドラムを正回転させるときと駆動ドラムを逆回転させるときとで、2つの前記端部検出手段からの信号のうちいずれか一方の信号から他方の信号に切り替える切替手段を有しているのが好ましい。
駆動ドラムの回転方向が逆になった際に、切替手段により端部検出手段からの信号を切り換えるだけで、従動ドラム揺動制御が行えベルトの直進性制御が簡便かつ効率的に行える。
一方、本発明の走行試験装置の路面直進制御方法は以下の技術的手段を講じている。
即ち、路面直進制御方法は、正回転又は逆回転が可能な駆動ドラムと従動ドラムとを前後に有し且つ両ドラムの間に架け渡されたベルトの平坦面に形成された路面に転動体を接地させて該転動体の走行特性を評価する走行試験装置の路面直進制御方法であって、
前記駆動ドラムと前記従動ドラムとの間にある2つの平坦面のそれぞれに、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段を配置し、前記駆動ドラムの正回転と逆回転とのいずれにおいても、それぞれの回転方向における従動ドラムに巻き取られる側の平坦面に配置された前記端部検出手段によりベルトの端部位置の変位量を計測し、計測された前記変位量に応じて、前記従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させることにより、前記ベルトの直進性を調整を特徴とする。
また、前記路面直進制御方法は、前記駆動ドラムと前記従動ドラムとの間にある2つの平坦面のそれぞれに、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段を配置し、前記駆動ドラムの正回転と逆回転とのいずれにおいても、それぞれの回転方向における従動ドラムから送り出される側の平坦面に配置された前記端部検出手段によりベルトの端部位置の変位量を計測し、計測された前記変位量に応じて、前記従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を上下方向に揺動させることにより、前記ベルトの直進性を調整することを特徴とする。
これによって、正逆双方の回転方向のそれぞれに合わして精度良くベルトの直進性を制御でき、ベルトの回転方向に関わらずベルトの直進性を精度良く制御できる。
好ましくは、前記端部検出手段を光学センサで構成し、該光学センサを用いて前記ベルトの端部位置を光の反射または光の透過で検知するとよい。
さらに好ましくは、前記駆動ドラムを正回転させるときは2つの前記端部検出手段のいずれか一方の信号を用いて前記ベルトの直進性を調整し、前記駆動ドラムを逆回転させるときは他方の信号を用いて前記ベルトの直進性を調整するとよい。
本発明の走行試験装置の路面直進制御機構及び路面直進制御方法により、ベルトの正逆いずれの回転においても、当該ベルトの直進性を精度良く制御可能となる。
以下、本発明に係る走行試験装置の路面直進制御機構及び路面直進制御方法の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1は、本発明の路面直進制御機構1が設けられたタイヤ試験機2(走行試験装置)を示している。
タイヤ試験機2は、駆動モータ3に連結されて正逆に回転自在とされた駆動ドラム4と、駆動ドラム4に対して距離をあけて軸心同士が互いに平行となるように設けられる従動ドラム5と、駆動ドラム4と従動ドラム5との間に架け渡された無端の金属板のベルト6とを有している。
ベルト6には駆動ドラム4と従動ドラム5との間に上下2つの平坦面11、12が形成され、ベルト6の上側の平坦面11に形成された路面(試験路面)にタイヤT(転動体)を接地させることで、路面上を転動するタイヤTの走行特性が評価可能となっている。
なお、以下の説明において、図2の上下をタイヤ試験機2の上下とし、駆動ドラム4から従動ドラム5に向かう方向において、ベルト6の左端側と右端側をタイヤ試験機2の左側と右側とする。また、駆動ドラム4の上側からベルト6が送り出される方向を送出し方向F又は前方向と呼び、駆動ドラム4の上側からベルト6が巻き取られる方向を巻取り方向R又は後方向と呼ぶ。ベルト6が送出し方向Fに移送している時の駆動ドラム4、従動ドラム5の回転方向を正回転とし、ベルト6が巻取り方向Rに移送している時の駆動ドラム4、従動ドラム5の回転方向を逆回転とする。
図2、図3に示すように、駆動ドラム4は、ベルト6を巻き回せるように円筒状に形成された駆動ロール部7と、駆動ロール部7から左右両側に突出するように設けられた駆動軸部8と、駆動軸部8を回転自在に支持する軸受け16とを有している。
駆動ロール部7は軸受け16を介して敷設面Gに回転自在に支持されている。駆動軸部8の左側端部にはギアボックス(図示せず)を介して駆動モータ3が接続されており、この駆動モータ3は駆動ドラム4を正回転と逆回転とに切り替え自在に回転駆動する。
図2〜図4に示すように、従動ドラム5は、駆動ドラム4に対して距離をあけて軸心同士が互いに平行となるように配置されている。従動ドラム5は、駆動ドラム4と同様に、円筒状に形成された従動ロール部9と、その内部に同心状に設けられた内筒33を有している。内筒33は、従動ロール部9と一体回転可能なように従動ロール部9に連結されており、内筒33の内側にはベアリング18を介して従動軸部10が左右方向に貫通している。そのため、従動ロール部9は従動軸部10回りに回転自在となっている。
従動軸部10の両端には、当該従動ドラム5の軸心を揺動させる第1揺動手段24(面内制御機構)と第2揺動手段26(面外制御機構)が設けられている。なお、第1揺動手段24及び第2揺動手段26については後述する。
ベルト6は、無端の金属帯板やクローラなどで形成されており、駆動ドラム4と従動ドラム5との間に架け渡されている。ベルト6は駆動ドラム4と従動ドラム5との間に上側の平坦面11と下側の平坦面12を有している。上側の平坦面11はその上面がタイヤT(転動体)を接地させる路面として形成されている。路面は実路面と同様にアスファルトやコンクリートなどの材料で形成されていてもよく、路面の上には必要に応じて雪、氷、又は水の層を形成することもできる。
ベルト6における上下の平坦面11、12のそれぞれには、ベルト6の左右の端部6a、6bの位置を検知する端部検出手段13が設けられている。
タイヤT(転動体)は、上側の平坦面11に形成された路面上の接地位置31に接地されている。接地位置31は、本実施形態では駆動ドラム4と従動ドラム5の略中間であって、ベルト6の左右方向における略中間とされている。タイヤTには6分力計など(図示略)が設けられており、路面を走行させた場合に発生する力を計測することにより走行特性が評価される。
次に、本発明の路面直進制御機構1を以下に詳しく説明する。
路面直進制御機構1は、前述した端部検出手段13を有している。この端部検出手段13は、ベルト6の左右の端部6a、6bの位置や左右方向のズレ量を検知する。
また、路面直進制御機構1は、従動ドラム5(従動軸部10)の両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させる第1揺動手段24と、従動ドラム5(従動軸部10)の両端のうち少なくともいずれか一方の端部を上下方向に揺動させる第2揺動手段26を有している。
さらに、路面直進制御機構1は、上下の平坦面11、12のいずれかに配置された端部検出手段13の変位量に応じて、第1揺動手段24または第2揺動手段26で従動ドラム5の軸心(回転軸心)を揺動させることによりベルト6の直進性を調整する調整手段25を有している。
端部検出手段13は、ベルト6の上下の平坦面11、12における左端と右端とに、平坦面11、12から一定の距離をあけてそれぞれ設けられている。端部検出手段13は、ベルト6の左右の端部6a、6bが左右方向にどの程度移動したかを変位量として計測している。
端部検出手段13は、ベルト6の左右両端6a、6bすなわち上側の平坦面11の両側に設けられる上センサ14と、下側の平坦面12の両側に設けられる下センサ15を有している。上センサ14及び下センサ15は、ベルト6の左右の端部6a、6bを光の反射または光の透過で検知する光学センサで構成されている。上センサ14は上側の平坦面11におけるベルト6の左右の端部6a、6bの変位量を検知しており、下センサ15は下側の平坦面12におけるベルト6の左右の端部6a、6bの変位量を検知している。
上センサ14及び下センサ15は、上側の平坦面11におけるタイヤTの接地位置31から従動ドラム5側であって、ベルト6が従動ドラム5に接するまでの間に設けられている。なお、好ましくは端部検出手段13は接地位置31より従動ドラム5側、例えば従動ドラム5の近傍に設けられるのが良い。
一方、図3に示すように、第1揺動手段24は、一対の第1アーム部17a、17bを備えていて、この一対の第1アーム部17a、17bを個別又は同時に伸縮させて、従動ドラム5の両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させるものである。
第1アーム部17aは送出し方向Fに沿って略水平に従動ドラム5の左側に設けられていて、第2アーム部17bは送出し方向Fに沿って略水平に従動ドラム5の右側に設けられている。
一対の第1アーム部17a、17bはそれぞれ個別に伸縮自在とされており、左側の第1アーム部17aと右側の第1アーム部17bとの伸縮を異ならせることにより、従動ドラム5の従動軸部10(軸心)を揺動させている。
一対の第1アーム部17a、17bの先端側(従動ドラム5側)には、従動軸部10を回転可能に支持する先端軸受け部19がそれぞれ設けられている。先端軸受け部19は球面軸受けで構成されており、左側の第1アーム部17aと右側の第1アーム部17bは従動軸部10周りにそれぞれ揺動自在に支持されている。
一対の第1アーム部17a、17bの基端側(駆動ドラム4側)には、固定軸部20に連結される基端軸受け部21が設けられている。基端軸受け部21は球面軸受けで構成されていて、一対の第1アーム部17a、17bの基端側を固定軸部20周りにそれぞれ揺動自在に支持している。なお、固定軸部20は、左右方向に延びる非回転軸であって、駆動ドラム4と従動ドラム5との間の敷設面Gにアンカー部23を介して配備されている。
一対の第1アーム部17a、17bにおける基端軸受け部21と先端軸受け部19との間には、左側の第1アーム部17aの長さを調整する左側の第1伸縮部22aと右側の第1アーム部17bの長さを調整する右側の第1伸縮部22bとがそれぞれ設けられている。第1伸縮部22a,22bは油圧サーボシリンダ等のリニアアクチュエータで構成されるとよい。
図3、図4に示すように、第2揺動手段26は、一対の第2アーム部27a、27bと、第2アーム部27aの基端側と連結して当該第2アーム部27aを揺動させる作動部材29を有している。この作動部材29を作動させ一対の第2アーム部27a、27bを移動させることで、従動ドラム5(従動軸部10)の両端のうち少なくともいずれか一方の端部を上下方向に揺動させることが可能となる。
一対の第2アーム部27a、27bは、従動軸部10を右上方側から支持する右側の第2アーム部27bと、従動軸部10を左上方側から支持すると共に従動軸部10に対する傾きが変更自在とされた左側の第2アーム部27aとを有している。なお、以降の説明において、一対の第2アーム部27a、27bで従動軸部10に向かう側を先端側とし、反従動軸部10側を基端側とする。
右側の第2アーム部27bの先端側は、従動軸部10の右端上面に球面軸受けを介して前後軸心回りに揺動自在に枢着されている。右側の第2アーム部27bの基端側は、敷設面Gに立設された支持部40に球面軸受けを介して前後軸心回りに揺動自在に枢着されている。
左側の第2アーム部27aの先端側は、従動軸部10の左端上面に球面軸受けを介して前後軸心回りに揺動自在に枢着されている。左側の第2アーム部27aの中途部は、敷設面Gに立設された支持部41に前後方向を向く枢支ピン30を介して回動自在に枢支されている。この枢支ピン30と第2アーム部27aの中途部との間には球面軸受けが配備されている。
作動部材29は、第2アーム部27aに対して鋭角となる配置状態で連結されており、作動部材29の先端側は、左側の第2アーム部27aの基端側に球面軸受けを介して前後軸心回りに揺動自在に枢着されている。作動部材29の基端側は、敷設面Gに立設された支持部42に球面軸受けを介して前後軸心回りに揺動自在に枢着されている。
このように、第2揺動手段26の各連結部が球面軸受けで構成されているため、第1揺動手段24によるP,P’方向(従動ドラム5の前後方向)への移動が妨げられないものとなっている。
作動部材29は、その中途部に設けられた油圧サーボシリンダ等のリニアアクチュエータからなる第2伸縮部28により、軸方向に沿った長さを伸縮可能とされており、作動部材29の長さが伸縮することにより左側の第2アーム部27aが枢支ピン30を中心に揺動する(傾斜したり起立したりする)ようになっている。
図3に示されるように、調整手段25は、端部検出手段13の変位量に応じて第1揺動手段24または第2揺動手段26で従動ドラム5の軸心を揺動させてベルト6の直進性を調整するものである。調整手段25は、後述する路面直進制御方法に従って第1揺動手段24または第2揺動手段26に信号を送っており、具体的にはコンピュータ又はシーケンサから構成されている。
調整手段25は、駆動ドラム4を送出し方向Fに回転させるときと駆動ドラムを巻取り方向Rに回転させるときとで、上センサ14、下センサ15からの信号のうちいずれか一方の信号から他方の信号に切り替える切替手段32を有している。言い換えるならば、切替手段32は、上センサ14及び下センサ15からの信号のいずれか1つを選択的に取り出すものである。例えば、切替手段32は、制御に用いる信号を上センサ14からの信号と下センサ15からの信号とで電気的に切り替える切り替えスイッチや、上センサ14からの信号と下センサ15からの信号とから制御に用いる信号を択一的に取り出す電子回路を用いることができる。また、切替手段32として上センサ14からの信号線と下センサ15からの信号線とを使用者がつけ替える構成としても良い。
次に、調整手段25で行われる処理、すなわち本発明の路面直進制御方法について説明する。
路面直進制御方法については、第1の路面直進制御方法と第2の路面直進制御方法がある。
第1の路面直進制御方法は、駆動ドラム4の正回転と逆回転とのいずれにおいても、従動ドラム5に巻き取られる側で且つタイヤTの接地位置31から従動ドラム5側の平坦面に配置された端部検出手段13によりベルト6の左右の端部6a、6bの変位量を計測し、計測された変位量に応じて従動ドラム5の両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させることにより、ベルト6の直進性を調整するものである。
具体的には、第1の路面直進制御方法は以下のように行われる。
まず、左側専用タイヤであるタイヤTを装着して走行試験する場合を考える。この場合、駆動ドラム4を正回転させてベルトTを送り出し方向Fに移送するものとする。
駆動モータ3の駆動力を駆動軸部8を介して駆動ドラム4に伝達すると、駆動ドラム4が送出し方向Fに回転を始める。駆動ドラム4が送出し方向Fに回転すると、従動ドラム5とベルト6も送出し方向Fに回転し、駆動ドラム4と従動ドラム5との間に形成された上側の平坦面11及び下側の平坦面12が水平方向に移送(走行)する。このとき、上側の平坦面11にタイヤTが上方から接地されており、タイヤTの走行特性が評価される。
ここで、何らかの原因によってベルト6が従動ドラム5上で右側にずれたり、ベルト6の端部6a,6bが、従動ドラム5の回転軸と直交する基準方向から右側に傾きながら巻き取られる状態になったとする。
この場合、上センサ14、下センサ15が端部6a、6bの変位量を検出し、変位量の信号として切替手段32に送る。
切替手段32は、入力された信号のうち、上センサ14からの信号(従動ドラム5の巻き取り側)のみを取り出す。取り出された信号を基に、調整手段25は、ベルト6のずれ量に対応した従動ドラム5の前後方向に沿った揺動角、揺動角速度、または揺動モーメントのいずれかの操作量を算出し、この操作量を実現するための制御信号を第1揺動手段24に送る。
制御信号を受けた第1揺動手段24では、左側の第1伸縮部22a(油圧サーボシリンダ)を縮小し右側の第1伸縮部22b(油圧サーボシリンダ)を伸長させ、従動ドラム5を図1のP’で示される方向(従動ドラム5の回転軸と直交する基準方向から左側に傾いた方向)に揺動する。その結果、ベルト6の進行方向が左側に移動してベルト6の右側へのずれが打ち消されるようになる。
逆に、何らかの原因によってベルト6が従動ドラム5上で左側にずれたとする。
この場合であっても、上センサ14、下センサ15は端部6a、6bの変位量を検出し、変位量の信号として切替手段32に送り、切替手段32は、上センサ14からの信号のみを取り出す。
取り出された信号を基に、調整手段25は、第1揺動手段24の右側の第1伸縮部22aを縮小し、左側の第1伸縮部22aを伸長させ、従動ドラム5を図1のPで示される方向(従動ドラム5の回転軸と直交する基準方向から右側に傾いた方向)に揺動する。その結果、ベルト6の進行方向が右側に移動してベルト6の左側へのずれが打ち消されるようになる。
今度は、右側専用タイヤであるタイヤTを装着して走行試験する場合を考える。この場合、駆動ドラム4を逆回転させてベルトTを巻取り方向Rに移送しなければならない。
ここで、何らかの原因によってベルト6が従動ドラム5上で右側(又は左側)にずれたとする。
この場合、上センサ14、下センサ15が端部6a、6bの変位量を検出し、変位量の信号として切替手段32に送る。
切替手段32は、入力された信号のうち、下センサ15からの信号(従動ドラム5の巻き取り側)のみを取り出す。取り出された信号を基に、調整手段25は、ベルト6のずれ量に対応した従動ドラム5の前後方向に沿った揺動角、揺動角速度、または揺動モーメントのいずれかの操作量を算出し、この操作量を実現するための制御信号を第1揺動手段24に送る。
制御信号を受けた第1揺動手段24では、前述の如く左側の第1伸縮部22a、右側の第1伸縮部22bを伸び縮みさせ、ベルト6が右ずれの場合は従動ドラム5をP’方向へ、ベルト6が左ずれの場合は従動ドラム5をP方向へ揺動させる。
次に、第2の路面直進制御方法について説明する。
第2の路面直進制御方法は、駆動ドラム4の正回転と逆回転とのいずれにおいても、従動ドラム5から送り出される側で且つタイヤTの接地位置31から従動ドラム5側の平坦面に配置された端部検出手段13によりベルト6の左右の端部6a、6bの変位量を計測し、計測された変位量に応じて従動ドラム5の両端のうち少なくともいずれか一方の端部を上下方向に揺動させることにより、ベルト6の直進性を調整するものである。
具体的には、第2の路面直進制御方法は以下のように行われる。
まず、左側専用タイヤであるタイヤTを装着して走行試験する場合を考える。この場合、駆動ドラム4を正回転させてベルトTを送り出し方向Fに移送するものとする。
ここで、何らかの原因によってベルト6が従動ドラム5上で右側にずれたり、ベルト6の端部6a,6bが、従動ドラム5の回転軸と直交する基準方向から右側に傾きながら巻き取られる状態になったとする。
この場合、上センサ14、下センサ15が端部6a、6bの変位量を検出し、変位量の信号として切替手段32に送る。
切替手段32は、入力された信号のうち、下センサ15からの信号(従動ドラム5の送り出し側)のみを取り出す。取り出された信号を基に、調整手段25は、ベルト6のずれ量に対応した従動ドラム5の上下方向に沿った揺動角、揺動角速度、または揺動モーメントのいずれかの操作量を算出し、この操作量を実現するための制御信号を第2揺動手段26に送る。
第2揺動手段26では、送られてきた制御信号に基づき第2伸縮部28(油圧サーボシリンダ)を作動させ、作動部材29を所定分だけ伸ばす。すると、その伸長分だけ左側の第2アーム部27aの基端側が上方に揺動し、反対に左側の第2アーム部27aの先端側が枢支ピン30を中心として下方に揺動する。その結果、従動ドラム5の右端部は図1のQ’で示される方向(従動ドラム5の上方向)に揺動し、従動ドラム5の右側が上がってベルト6が左側に移動して、ベルト6のずれが補正されることとなる。
逆に、何らかの原因によってベルト6が従動ドラム5上で左側にずれたとする。
この場合でも切替手段32は、下センサ15からの信号のみを取り出す。取り出された信号を基に、調整手段25は、第2伸縮部28(油圧サーボシリンダ)を作動させ、作動部材29を所定分だけ縮める。すると、その縮退分だけ左側の第2アーム部27aの基端側が下方に揺動し、反対に左側の第2アーム部27aの先端側が枢支ピン30を中心として上方に揺動する。その結果、従動ドラム5の右端部は図1のQで示される方向(従動ドラム5の下方向)に揺動し、従動ドラム5の左側が上がってベルト6が右側に移動して、ベルト6のずれが補正されることとなる。
今度は、右側専用タイヤであるタイヤTを装着して走行試験する場合を考える。この場合、駆動ドラム4を逆回転させてベルトTを巻取り方向Rに移送しなければならない。
ここで、何らかの原因によってベルト6が従動ドラム5上で右側(又は左側)にずれたとする。
切替手段32は、入力された信号のうち、上センサ14からの信号(従動ドラム5の送り出し側)のみを取り出す。取り出された信号を基に、調整手段25は、ベルト6のずれ量に対応した従動ドラム5の上下方向に沿った揺動角、揺動角速度、または揺動モーメントのいずれかの操作量を算出し、該揺動角を実現するための制御信号を第2揺動手段26に送る。
制御信号を受けた第2揺動手段26では、前述の如く第2伸縮部28の作動部材29を伸び縮みさせ、ベルト6が右ずれの場合は、従動ドラム5をQ’方向へ、ベルト6が左ずれの場合は、従動ドラム5をQ方向へ揺動させる。
以下に本発明の実施例を述べる。
実施例1は、第1揺動手段24及び第2揺動手段26でベルト6の直進性を制御した実験例を示している。
タイヤ試験装置2としては、クラウン加工のない駆動ドラム4(駆動ドラム4の直径:φ120mm)及び従動ドラム5(従動ドラム5の直径:φ120mm)を備えた、ドラム軸心間距離300mm、ベルト6:幅100mmの小型実験機を用いている。
端部検出手段13(上センサ14,下センサ15)としては、光透過式の光学センサを採用した。上センサ14は、駆動ドラム4と従動ドラム5との間に架け渡されたベルト6における上側の平坦面11の従動ドラム5寄りであって両端側の上方に離れてそれぞれ2個設けた。また、下センサ15は、駆動ドラム4と従動ドラム5との間に架け渡されたベルト6における下側の平坦面12の従動ドラム5寄りであって両端側の下方に離れてそれぞれ2個設けた。比較のために、上センサ14,下センサ15と同一仕様の光学センサ(駆動側センサ34)を駆動ドラム4の近傍であってベルト6の下側の平坦面12に設置している。なお、操作量(制御入力量)は従動ドラム5の揺動角速度とした。
実験結果をまとめたものを表1に示す。
Figure 2009069122
なお、表1における「ベルト6の直進性の評価」については、ベルト6における左右の端部6a、6bの中立位置(初期値)からのずれ量が左右方向に±0.2mm以下のときを◎と表記し、ずれ量が±0.2〜±0.4mmのときを○、ずれ量が±0.4〜±1.0mmのときを△、ずれ量が+1.0mm以上又は−1.0mm以下のときを×、制御不能であったときを××と表記した。
表1に示されるように、第1揺動手段24を用いて、従動ドラム5の端部をP方向又はP’方向(従動ドラム5の前後方向)へ揺動させる場合においては、(1)ベルト6を送出し方向Fに回転させた場合には、上センサ14からの変位量によって直進性を制御したものが、下センサ15及び駆動側センサ34からの変位量によって直進性を制御したものより直進性制御が確実に行えることがわかる。また、(2)ベルト6を巻取り方向Rに回転させた場合には、下センサ15からの変位量によって直進性を制御したものが、上センサ14及び駆動側センサ34からの変位量によって直進性を制御したものより直進性の評価が良好となる。
これらのことから、第1揺動手段24を用いて路面の直進性を制御する際には、従動ドラム5の巻き取り側に配備された端部検出手段13の計測結果を用いると、良好な路面の直進性制御が行われることがわかる。
一方、表1に示されるように、第2揺動手段26を用いて、従動ドラム5の端部をQ方向又はQ’方向(従動ドラム5の上下方向)へ揺動させる場合においては、(3)ベルト6を送出し方向Fに回転させた場合には、下センサ15からの変位量によって直進性を制御したものが、上センサ14からの変位量によって直進性を制御したものより結果が良好となることがわかる。また、(4)ベルト6を巻取り方向Rに回転させた場合には、上センサ14からの変位量によって直進性を制御したもの直進性の評価が良好となる。
これらのことから、第2揺動手段26を用いて路面の直進性を制御する際には、従動ドラム5のベルト巻き出し側に配備された端部検出手段13の計測結果を用いると、良好な路面の直進性制御が行われることがわかる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、発明の本質を変更しない範囲で各部材の形状、構造、材質、組み合わせなどを適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では端部検出手段13に光の反射または光の透過を利用した光学センサを用いていたが、渦電流方式のセンサなどの光学式センサ以外のセンサを用いることもできる。
また、上記実施形態では、各種タイヤ形状に好適に対応できるよう第1揺動手段24と第2揺動手段26との両方を備えたものとしているが、いずれか一方を備えたものであっても良い。
また、上記実施形態では、第1揺動手段24と第2揺動手段26に油圧サーボシリンダからなるリニアアクチュエータを用いて揺動角を変えるものとしているが、これに限らず油圧サーボモータからなるロータリアクチュエータを用いて揺動角を変えるように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、操作量(制御入力量)を従動ドラム5の揺動角速度としたが、操作量に揺動角や揺動モーメントを用いて従動ドラム5を揺動させることもできる。
本発明の路面直進制御機構を備える走行試験装置の斜視図である。 初期状態(揺動前)の路面直進制御機構を示す正面図である。 初期状態(揺動前)の路面直進制御機構を示す平面図である。 図3のA−A線断面図である。
符号の説明
1 路面直進制御機構
2 タイヤ試験機(走行試験装置)
3 駆動モータ
4 駆動ドラム
5 従動ドラム
6 ベルト
6a ベルトの左側の端部
6b ベルトの右側の端部
7 駆動ロール部
8 駆動軸部
9 従動ロール部
10 従動軸部
11 上側の平坦面
12 下側の平坦面
13 端部検出手段
14 上センサ
15 下センサ
16 軸受け
17a 左側の第1アーム部
17b 右側の第1アーム部
18 ベアリング
19 先端軸受け部
20 固定軸部
21 基端軸受け部
22a 左側の第1伸縮部
22b 右側の第1伸縮部
23 アンカー部
24 第1揺動手段
25 調整手段
26 第2揺動手段
27a 左側の第2アーム部
27b 右側の第2アーム部
28 第2伸縮部
29 作動部材
30 枢支ピン
31 タイヤの接地位置
32 切替手段
33 内筒
34 駆動側センサ
40 支持部
41 支持部
42 支持部
F 送出し方向
R 巻取り方向
G 敷設面
T タイヤ

Claims (9)

  1. 正回転又は逆回転が可能な駆動ドラムと従動ドラムとを前後に有し且つ両ドラムの間に架け渡されたベルトの平坦面に形成された路面に転動体を接地させて該転動体の走行特性を評価する走行試験装置に設けられた路面直進制御機構であって、
    前記駆動ドラムと前記従動ドラムとの間にある2つの平坦面のそれぞれに配置されて、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段と、
    前記従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させる第1揺動手段と、
    前記駆動ドラムの正回転と逆回転とのいずれにおいても、前記従動ドラムに巻き取られる側の平坦面で且つ転動体接地位置から前後方向で従動ドラム側に配置された端部検出手段の変位量に応じて、前記第1揺動手段で従動ドラムの軸心を揺動させることによりベルトの直進性を調整する調整手段と、
    を有することを特徴とする走行試験装置の路面直進制御機構。
  2. 正回転又は逆回転が可能な駆動ドラムと従動ドラムとを前後に有し且つ両ドラムの間に架け渡されたベルトの平坦面に形成された路面に転動体を接地させて該転動体の走行特性を評価する走行試験装置に設けられた路面直進制御機構であって、
    前記駆動ドラムと前記従動ドラムとの間にある2つの平坦面のそれぞれに配置されて、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段と、
    前記従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を上下方向に揺動させる第2揺動手段と、
    前記駆動ドラムの正回転と逆回転とのいずれにおいても、前記従動ドラムから送り出される側の平坦面で且つ転動体接地位置から前後方向で従動ドラム側に配置された端部検出手段の変位量に応じて、前記第2揺動手段で従動ドラムの軸心を揺動させることによりベルトの直進性を調整する調整手段と
    を有することを特徴とする走行試験装置の路面直進制御機構。
  3. 前記端部検出手段は、ベルトの端部位置を光の反射または光の透過で検知する光学センサを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の走行試験装置の路面直進制御機構。
  4. 前記端部検出手段は、前記平坦面に転動体が接地している位置より従動ドラム側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の走行試験装置の路面直進制御機構。
  5. 前記調整手段は、前記駆動ドラムを正回転させるときと駆動ドラムを逆回転させるときとで、2つの前記端部検出手段からの信号のうちいずれか一方の信号から他方の信号に切り替える切替手段を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の走行試験装置の路面直進制御機構。
  6. 正回転又は逆回転が可能な駆動ドラムと従動ドラムとを前後に有し且つ両ドラムの間に架け渡されたベルトの平坦面に形成された路面に転動体を接地させて該転動体の走行特性を評価する走行試験装置の路面直進制御方法であって、
    前記駆動ドラムと前記従動ドラムとの間にある2つの平坦面のそれぞれに、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段を配置し、
    前記駆動ドラムの正回転と逆回転とのいずれにおいても、それぞれの回転方向における従動ドラムに巻き取られる側の平坦面に配置された前記端部検出手段によりベルトの端部位置の変位量を計測し、
    計測された前記変位量に応じて、前記従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を前後方向に揺動させることにより、前記ベルトの直進性を調整することを特徴とする走行試験装置の路面直進制御方法。
  7. 正回転又は逆回転が可能な駆動ドラムと従動ドラムとを前後に有し且つ両ドラムの間に架け渡されたベルトの平坦面に形成された路面に転動体を接地させて該転動体の走行特性を評価する走行試験装置の路面直進制御方法であって、
    前記駆動ドラムと前記従動ドラムとの間にある2つの平坦面のそれぞれに、ベルトの端部位置を検知する端部検出手段を配置し、
    前記駆動ドラムの正回転と逆回転とのいずれにおいても、それぞれの回転方向における従動ドラムから送り出される側の平坦面に配置された前記端部検出手段によりベルトの端部位置の変位量を計測し、
    計測された前記変位量に応じて、前記従動ドラムの両端のうち少なくともいずれか一方の端部を上下方向に揺動させることにより、前記ベルトの直進性を調整することを特徴とする走行試験装置の路面直進制御方法。
  8. 前記端部検出手段を光学センサで構成し、該光学センサを用いて前記ベルトの端部位置を光の反射または光の透過で検知することを特徴とする請求項6または7に記載の走行試験装置の路面直進制御方法。
  9. 前記駆動ドラムを正回転させるときは2つの前記端部検出手段のいずれか一方の信号を用いて前記ベルトの直進性を調整し、前記駆動ドラムを逆回転させるときは他方の信号を用いて前記ベルトの直進性を調整することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の走行試験装置の路面直進制御方法。
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