JP2015134683A - しわ伸ばし装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェブに形成されるしわを伸ばすことができ、しかも、ウェブの走行速度が変化してもウェブの品質を一定に保つことができるしわ伸ばし装置を提供する。【解決手段】連続して搬送されるウェブWのしわSを伸ばす装置であって、支持軸3と、支持軸3周りに回転可能に設けられた回転ロール10と、を備えており、回転ロール10の一対の拡幅ロール10A,10Bは、支持軸3に対して回転対称かつ支持軸3と同軸な傾斜円柱状のロールが形成されるように配設された複数本の接触プレート11,12と、接触プレート11,12と支持軸3との距離を所定の距離に保持する保持部材と、を備えており、一対の拡幅ロール10A,10Bは、支持軸3と直交する対称面SPに対して略面対称であって、各拡幅ロール10A,10Bの複数本の接触プレート11,12同士が回転ロール10の回転方向において互いに重なり合うように配設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、しわ伸ばし装置に関する。さらに詳しくは、連続して搬送される紙や不織布、フィルムなどのウェブにできるしわを伸ばすために使用されるしわ伸ばし装置に関する。
印刷機や紙おむつ、フィルム、布、不織布などの製造ライン等(以下、製造ライン等という)では、原反ロールから巻き出された帯状のシート(ウェブ)を連続して流しながら加工や印刷が行われる。
しかし、上述したようなウェブを連続して流した(走行させた)場合、走行中の幅方向における張力の変化や原料の癖などによって、走行中にウェブにしわが発生する割合が高い。かかるしわが発生した場合、しわが発生することでウェブの幅が規定より短くなってしまう。規定より短い幅のウェブを使用した製品は不良品となってしまうため、製造ライン等を停止して問題を解消しなければならず、製品の生産が止まったりする。とくに、高速生産する紙オムツ等ではウェブの走行速度が速いため、ウェブのしわの発生は大きな問題となっている。また、ウェブの幅が広くなれば走行速度が遅くてもしわが発生しやすくなるので、ウェブの幅が広くなることに比例して、製造ライン等おけるしわの発生の問題が多発している。例えば、大人用紙オムツ等は、ウェブの幅が比較的広いので、ウェブの左右の張力が乱れ易くなり、走行中にウェブにしわが発生する割合が増大する。
ここで、ウェブには、しわが発生しやすいものとしわが発生し難いものがあり、しわが発生し難いウェブを使用すれば、上記のごときしわの問題が生じにくくなる。しかし、しわが発生し易いウェブは価格が安く、しわが発生し難いウェブは価格が高い。このため、しわが発生し難いウェブを使用すれば、しわの問題は防ぐことができるものの、原材料費が高くなり、製造コストも高くなる。もし、しわが発生し易いウェブを使用してもしわが発生し難いウェブと同等程度の製品を製造することができれば、原材料として仕入れることができるウェブの幅が広がるので、原材料費を抑えることができ、製造コストも安く抑えられる。とくに、紙オムツ生産では、複数の不織布を重ねて使用するので、一枚の不織布の原材料費を抑えることができれば、製品の製造コストを大幅に抑えることができる。
しかるに、紙オムツ生産では、一枚の不織布にしわが発生すれば全ての不織布が無駄になってしまい歩留まりは大幅に悪化する。このため、紙オムツ生産においては、複数の不織布の全てにしわが発生し難いウェブを使用しなければならず、製造コストが高くなっているのが実情である。
かかる問題を解決するために、走行するウェブのしわを除去する技術が開発されている。
特許文献1〜3には、ロールの表面に螺旋状の溝を設けてロールの表面とウェブとの摩擦を大きくして、この摩擦によってウェブを幅方向に伸ばす技術が開示されている。
しかし、特許文献1〜3の技術では、ロールの表面とウェブとの摩擦によって、ウェブを幅方向に伸ばすことはできるものの、ロールの表面に形成された溝とウェブの表面との接触状態を一定にすることができない。つまり、溝の形状はロールの周方向に沿って順次変化するので、ロールの回転によってウェブと接触する溝の形状は順次変化する。すると、溝の形状の相違に起因して、ロールからウェブに加わる張力、つまり、ウェブを幅方向に伸ばす張力が順次変化してしまう。したがって、ウェブの搬送方向においてウェブの幅方向に加わる張力が変動してしまうから、特許文献1〜3の技術では、ウェブのしわを伸ばすことはできてもウェブの状態を一定に保つことが難しくなる。
一方、特許文献4に示すように、湾曲したエキスパンダロールをロールの表面に接触させて、ウェブを幅方向に伸ばす張力を発生させる技術も開発されている。この技術の場合、エキスパンダロールとウェブの接触状況はほぼ一定に保つことができるので、ウェブのしわを伸ばしても、ウェブの状態を一定に保つことができる。
また、特許文献5には、ロール外周に多数の棒状ゴムを備えたしわ取りロールが開示されている。このしわ取りロールは、ロールの1回転毎にロール長手方向に沿って多数の棒状ゴムが伸び縮みを繰り返すように構成されている。
このため、棒状ゴムの縮み部分から伸びの部分にかけてロール外周に沿ってウェブをロールに乗せると、棒状ゴムとウェブとの摩擦によりウェブのしわが取れる旨が記載されている。つまり、特許文献5の技術では、棒状ゴムが伸びる際に、ウェブも幅方向に伸ばされるので、ウェブのしわを取ることができるのである。
実開平4−60964号公報 特開平8−268608号公報 特開2005−247475号公報 特開2012−188188号公報 特開2011−126607号公報
しかるに、特許文献4のエキスパンダロールの場合、エキスパンダロールはその移動が固定されているので、ウェブの走行速度が速くなると、ウェブとエキスパンダロールとの接触時間が短くなる。すると、エキスパンダロールによってウェブに張力を加えても、しわが伸びる前にウェブがエキスパンダロールを通過してしまう可能性がある。したがって、特許文献4のエキスパンダロールでは、比較的低速で走行するウェブであればしわを伸ばすことができる可能性はあるももの、高速(例えば、平均速度が毎分数百メートル)で走行するウェブのしわを伸ばすことはできない。
一方、特許文献5のしわ取りロールの場合、ロール自体が回転するので、ウェブの走行速度が速くなってウェブとロールとの接触時間が短くなっても、ウェブがロールと接触している距離を常時同じ長さにすることができる可能性はある。
しかし、特許文献5のしわ取りロールでは、伸び縮みする棒状ゴムをウェブに接触させているので、ロールの回転速度に応じた量だけ棒状ゴムは遠心力によって外向きに撓んでしまう。この撓みに起因する引っ張り力もウェブに加わることになるが、この撓み量はロールの回転速度(つまりウェブの走行速度)に応じて変化する。つまり、特許文献5のしわ取りロールを使用した場合、ウェブの走行速度が変化した際に、ウェブがロールと接触している距離を同じ長さにできても、棒状ゴムの撓みに起因して、ウェブの幅方向に加わる張力は変動してしまう。したがって、特許文献5の技術でも、ウェブのしわを伸ばすことはできても、ウェブの走行速度が変化すれば、ウェブの幅方向に加わる張力が変化してしまうので、ウェブの状態を一定に保つことは難しい。
本発明はかかる事情に鑑み、ウェブに形成されるしわを伸ばすことができ、しかも、ウェブの走行速度が変化してもウェブの状態を一定に保つことができるしわ伸ばし装置を提供することを目的とする。
第1発明のしわ伸ばし装置は、連続して搬送されるウェブのしわを伸ばす装置であって、支持軸と、該支持軸周りに回転可能に設けられた回転ロールと、を備えており、該回転ロールは、一対の拡幅ロールを備えており、各拡幅ロールは、前記支持軸に対して回転対称かつ前記支持軸と同軸な傾斜円柱状のロールが形成されるように配設された複数本の接触部材と、該接触部材と前記支持軸との距離を所定の距離に保持する保持部材と、を備えており、前記一対の拡幅ロールは、前記支持軸と直交する対称面に対して略面対称であって、各拡幅ロールの複数本の接触部材同士が該回転ロールの回転方向において互いに重なり合うように配設されていることを特徴とする。
第2発明のしわ伸ばし装置は、第1発明において、前記保持部材が、互いに平行に設けられた一対の傾斜回転プレートを備えており、該一対の傾斜回転プレートは、前記支持軸に対して回転可能であって、その回転軸が該支持軸に対して所定の傾斜角度となるように設けられており、前記複数本の接触部材は、その両端部が、前記一対の傾斜回転プレートの外周縁にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする。
第3発明のしわ伸ばし装置は、第1または第2発明において、前記回転ロールは、その軸方向の中央部に、前記支持軸と直交しかつ該支持軸に対して回転可能に設けられた中央プレートを備えており、前記一対の拡幅ロールにおける複数本の接触部材は、該回転ロールの軸方向の中央側に位置する端部が、前記支持軸の軸方向に沿って移動可能となるように前記中央プレートによって保持されていることを特徴とする。
第4発明のしわ伸ばし装置は、第3発明において、各拡幅ロールの複数の接触部材は、前記回転ロールの軸方向の中央部側に突起を備えており、前記中央プレートには、前記接触部材の突起が挿入される複数の貫通孔を備えていることを特徴とする。
第5発明のしわ伸ばし装置は、第1、第2、第3または第4発明において、前記複数本の接触部材は、反支持軸側に略平面に形成された接触部を備えていることを特徴とする。
第6発明のしわ伸ばし装置は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記回転ロールを、前記回転ロールの軸方向において揺動可能に保持する揺動手段を備えていることを特徴とする。
第1発明によれば、回転ロールの一対の拡幅ロールが傾斜円柱状に形成されているので、一対の拡幅ロールの接触部材の重なりが大きい状態から重なりが小さい状態となる区間にウェブを巻きかければ、巻き掛けられている部分では、一対の拡幅ロールの接触部材によってウェブを幅方向外方に向かって張力を加えることができる。したがって、ウェブにその搬送方向に沿ってしわができていても、そのしわを伸ばすことができる。しかも、保持部材によって接触部材と支持軸との距離が所定の距離に保持されているので、ウェブの走行速度に係わらず、ウェブと接触部材の接触状態をほぼ同じ状態に維持することができる。したがって、ウェブを高速で走行させたりウェブの速度が変動したりしても、しわ伸ばし装置からウェブにほぼ一定の張力を加えることができるので、ウェブの状態を一定に保つことができる。
第2発明によれば、接触部材は、その両端部が保持部材の傾斜回転プレートによって保持されているので、高速回転した場合でも、接触部材を支持軸に対して所定の距離に維持しておくことができる。したがって、ウェブを高速で走行させた場合でも、安定してしわを伸ばすことができる。また、傾斜回転プレートの支持軸に対する傾斜角度を調整すれば、ウェブに加える張力を調整することができる。
第3発明によれば、各拡幅ロールの接触部材における回転ロールの中央部側の端部を中央プレートによって保持すれば、接触部材を安定した状態で保持することができる。しかも、中央プレートは接触部材がその軸方向に沿って移動できるように保持するので、接触部材によるウェブを拡幅する機能は維持される。また、中央プレートを設けているので、各拡幅ロールは接触部材の外方の端部を保持する保持部材だけを設ければよくなるので、回転ロールの構造を簡素化できる。
第4発明によれば、各接触部材の軸方向への移動を確保しつつ、中央プレートから各接触プレートが外れることをより確実に防止できる。
第5発明によれば、一枚の接触部材とウェブとの摩擦を大きくできるので、一枚の接触部材からウェブWに加える張力を大きくできる。また、一枚の接触部材がウェブと接触する面積を大きくできるので、接触部材を設ける枚数を少なくすることができる。すると、回転ロールが回転した際のメカロスを少なくできる。
第6発明によれば、ウェブの搬送方向に沿った張力がウェブの幅方向で異なっていても、揺動手段によって、張力の差を軽減するように回転ロールを揺動させることができる。したがって、搬送方向に沿った張力がウェブの幅方向で異なっていても、ウェブの幅方向に加わる張力を対称面を挟んでほぼ均一にできるので、ウェブの蛇行による不具合を防止しつつ、しわを伸ばすことができる。
本実施形態のしわ伸ばし装置1の概略平面図である。 本実施形態のしわ伸ばし装置1の概略側面図である。 本実施形態のしわ伸ばし装置1の概略断面図である。 本実施形態のしわ伸ばし装置1の部品図であり、(A)は左接触プレート11の概略説明図であり、(B)は(C)のC−O−C線断面図であり、(C)は左傾斜回転プレート13の概略説明図である。 左右のプレート11,12の重なりの説明図であり、(A)は図3のX矢視図であり、(B)は図3のY矢視図であり、(C)は周方向位置(角度)に対する重なりの変化の概略説明図である。 本実施形態のしわ伸ばし装置1によるウェブWのしわを伸ばしている作業の概略説明図であり、(A)は側面図であり、(B)は平面図である。 他の実施形態のしわ伸ばし装置1の概略断面図である。 図7のB−B線における回転ロール10の概略断面矢視図である。 本実施形態のしわ伸ばし装置1の部品図であり、(A)は左接触プレート11の概略説明図であり、(B)は左接触プレート11の概略端面図であり、(C)は中央プレート15の概略説明図である。 他の実施形態の左傾斜回転プレート13の概略説明図であって、(A)のC−O−C線断面図であり、(B)は表面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明のしわ伸ばし装置は、ウェブの搬送方向に沿って形成されたしわを伸ばす装置であって、ウェブの走行速度などが変化しても安定してしわを伸ばすことができるようにしたことに特徴を有している。
本発明のしわ伸ばし装置が適用されるウェブはとくに限定されない。例えば、本発明のしわ伸ばし装置は、不織布や紙、フィルム等のウェブのしわ伸ばしに使用することができる。とくに、高速(例えば、100m/min以上)で移動するウェブのしわを伸ばす装置としても使用することができる。
(しわ伸ばし装置1の使用状況の説明)
まず、本実施形態のしわ伸ばし装置1の詳細を説明する前に、本実施形態のしわ伸ばし装置1の使用状況の概略を説明する。
本実施形態のしわ伸ばし装置1は、図6に示すような状態で使用される。
図6において、符号Wは、しわSを伸ばす対象となるウェブを示している。
本実施形態のしわ伸ばし装置1は、ウェブWが巻き掛けられる回転ロール10を備えている。この回転ロール10は、支持軸3を介してベースフレーム2に回転可能に保持されている。しかも、回転ロール10は、ウェブWとともに回転すると、ウェブWに対してウェブWを幅方向の外側に移動させるような力(図6(B)の矢印参照)をウェブWに加えることができるような構造を有している。
このため、ウェブWが搬送されると、回転ロール10はその外面がウェブWの表面に接触しながら回転する。上述したように、回転ロール10は、回転するとウェブWに対してウェブWを幅方向の外側に移動させるような力を加えることができる構造を有している。したがって、ウェブWの表面に接触しながら回転ロール10が回転すると、ウェブWは幅方向に伸ばされるので、ウェブWの搬送方向に沿ってしわSが形成されていても、回転ロール10によってそのしわSを伸ばすことができる。
(しわ伸ばし装置1の説明)
つぎに、本実施形態のしわ伸ばし装置1の構造を説明する。
上述したように、本実施形態のしわ伸ばし装置1は、回転ロール10と、この回転ロール10が取り付けられる支持軸3と、この支持軸3が取り付けられるベースフレーム2とを備えている。
(ベースフレーム2)
図1に示すように、ベースフレーム2は、平面視で略コの字状に形成された部材であり、一対の保持板2a,2bと、この保持板2a,2bを連結するベース板2cと、を備えている。
なお、ベースフレーム2の形状は、支持軸3を介して回転ロール10を回転可能に保持できる形状であればよく、上記のごとき形状に限られない。例えば、ベースフレーム2として、一対の保持板2a,2bだけを設けてベース板2cを有しない構造としてもよいし、一方の保持板だけ(例えば保持板2aだけ)または一方の保持板とベース板2cだけを設けて、支持軸3を片持ち状態で保持するような構造としてもよい。
(支持軸3)
図1および図3に示すように、このベースフレーム2の保持板2a,2b間には、支持軸3が設けられている。この支持軸3は、回転ロール10をベースフレーム2に対して回転可能となるように連結するものである。具体的には、回転ロール10は、支持軸3に対して回転可能(言い換えればベースフレーム2に対して回転可能)となるように支持軸3に取り付けられている。回転ロール10を支持軸3に対して回転可能となるように連結する方法はとくに限定されない。例えば、後述するように、回転ロール10の傾斜回転プレート13,14にベアリングBを設けて回転ロール10自体が支持軸3に対して回転する方法を採用することができる。
(回転ロール10)
図1および図3に示すように、回転ロール10は、一対の拡幅ロール10A,10Bを備えている。つまり、複数本の接触プレート11と一対の傾斜回転プレート13,13を有する拡幅ロール10Aと、複数本の接触プレート12と一対の傾斜回転プレート14,14を有する拡幅ロール10Bを備えている。
図1および図3に示すように、この一対の拡幅ロール10A,10Bは、実質的に同じ構造を有している。具体的には、一対の拡幅ロール10A,10Bは、いずれも中心軸が支持軸3と同軸となるように設けられている。そして、一対の拡幅ロール10A,10Bは、その側周面(接触プレート11,12の外端面をつないで形成される略円筒状の仮想円筒面IS、図2参照)が支持軸3と平行になるように設けられている。
また、一対の拡幅ロール10A,10Bは、その支持軸3の軸方向における中央部の端部同士が重なり合い、しかも、その支持軸3の軸方向では互いの側周面間に隙間ができないように配設されている。しかも、一対の拡幅ロール10A,10Bは、支持軸3と直交する対称面SPに対して略面対称となるように配設されている(なお、図1および図3では対称面SPは支持軸3を二等分する面になる)。
かかる構成であるので、図1、図3および図5に示すように、一対の拡幅ロール10A,10Bは、その接触プレート11,12の中央部の端部同士が回転ロール10の回転方向において互いに重なり合うように配設される。しかも、重なり合う長さLは、周方向に沿って、最も重なりあいの大きい部分(図3の矢印Yの位置)から最も重なりあいの小さい部分(図3の矢印Xの位置)の間で順次変化するようになる。つまり、矢印Xの位置と矢印Yの位置の間では、一対の拡幅ロール10A,10Bの接触プレート11,12は互いに接近または離間するように移動するのである。
したがって、回転ロール10を、以下のようにウェブWと接触させれば、ウェブWの走行に伴って回転ロール10が回転し、この回転に伴ってウェブWに対してその幅方向外方に張力を加えることができる。そして、この張力によって、ウェブWの搬送方向に沿って形成されたしわSを伸ばすことができるのである。
まず、ウェブWの走行に伴って回転ロール10が回転した際に、回転ロール10が図5のθ1の位置からθ2の位置の間でウェブWに接触するように、ウェブWを回転ロール10に巻きかける。つまり、ウェブWの走行に伴って回転ロール10が回転すると、一対の拡幅ロール10A,10Bの接触プレート11,12同士の重なり合いが徐々に狭まるように(つまり、接触プレート11,12が離間するように)、ウェブWを回転ロール10に巻きかける。
ついで、対称面SPがウェブWの中心線CL(つまりウェブWを幅方向で二等分する線、図6参照)と重なるようにウェブWと回転ロール10の位置を合わせる。
この状態でウェブWを走行させれば、ウェブWを走行に伴って回転ロール10が回転し、かつ、回転に伴って一対の拡幅ロール10A,10Bの接触プレート11,12によってウェブWに対して幅方向外方に向かって張力を加えることができる。
すると、ウェブWの搬送方向に沿ってしわSができていても、ウェブWが幅方向に引っ張られるので、しわSを伸ばすことができる。
しかも、回転ロール10が回転して接触プレート11,12に遠心力が加わっても、一対の傾斜回転プレート13,13および一対の傾斜回転プレート14,14によって、接触プレート11,12は支持軸3との距離が所定の距離に保持される。すると、ウェブWの走行速度に係わらず、ウェブWと接触プレート11,12の接触状態をほぼ同じ状態に維持することができる。したがって、ウェブWを高速で走行させたりウェブWの速度が変動したりしても、ウェブWの幅方向に加える張力はほぼ同じ状態にできるから、ウェブWの状態を一定に保つことができる。
つぎに、一対の拡幅ロール10A,10Bの構造を詳細に説明する。
なお、一対の拡幅ロール10A,10Bは、対称面SPに対して面対称である以外は、実質的に同じ構造を有しているので、以下では、拡幅ロール10Aを代表として説明する。
(傾斜回転プレート13)
図1および図3に示すように、拡幅ロール10Aは、支持軸3に取り付けられた一対の傾斜回転プレート13,13を備えている。この一対の傾斜回転プレート13,13は、円板状の部材である(図2および図4参照)。この一対の傾斜回転プレート13,13は、支持軸3に対して傾斜した状態かつ互いに平行となるように、支持軸3に取り付けられている。しかも、一対の傾斜回転プレート13,13は、ベアリングBを介して支持軸3に対して回転可能に取り付けられている。具体的には、一対の傾斜回転プレート13,13は、支持軸3に対して回転可能であるが、その回転軸は支持軸3に対して傾斜した状態となるように、支持軸3に取り付けられている。このため、一対の傾斜回転プレート13,13は、互いに平行な状態を維持しつつ、一定の方向(例えば図1および図3では平面視)から見たときに、支持軸3に対して常に同じ傾斜角度を維持したまま(例えば図1および図3の傾斜角度を維持したまま)回転することができるのである。
なお、図2および図4に示すように、各傾斜回転プレート13の外周縁には、傾斜回転プレート13の回転軸0に対して回転対象となるように複数の切欠き13hが形成されている。この複数の切欠き13hは、後述する複数のプレート11の端部が配置される部分である。
また、図2および図4に示すように、各傾斜プレート13の外周縁には、その周方向に沿って溝13gが形成されている。つまり、各傾斜回転プレート13の外周の端面に沿って凹みを設けて溝13gを形成しているが、この理由は後述する。
(プレート11)
図1および図3に示すように、一対の傾斜回転プレート13,13間には、複数本のプレート11(以下、左接触プレートという)が設けられている。この複数本の左接触プレート11は、長尺な板状の部材であり、その両端部が一対の傾斜回転プレート13,13の複数の切欠き13gにそれぞれ配置されている。なお、左接触プレート11(拡幅ロール10Bでは右接触プレート12)は、その高さが切欠き13hの深さよりも長くなっており、その上端面が傾斜回転プレート13の外周縁よりも突出した状態となるように設けられている。これは、ウェブWに回転ロール10を接触させたときに、左接触プレート11(拡幅ロール10Bでは右接触プレート12)の外端面だけがウェブWの表面に接触するようにするためである(図2参照)。
図3および図4に示すように、左接触プレート11には、2か所の切欠き11hが形成されている。この2か所の切欠き11hは、左接触プレート11を一対の傾斜回転プレート13,13間に配置したときに、一対の傾斜回転プレート13,13の溝13gとそれぞれ対応する位置に設けられている。具体的には、2か所の切欠き11hは、両者間の距離が一対の傾斜回転プレート13,13間の距離と同じになるように形成されている。このため、左接触プレート11を一対の傾斜回転プレート13,13間に配置すれば、2か所の切欠き11hと一対の傾斜回転プレート13,13の溝13gとがそれぞれ重なりあった状態とすることができる(図3の丸囲み参照)。
そして、図3および図4に示すように、一対の傾斜回転プレート13,13の溝13g内には、OリングR(または紐等)が配置されている。このOリングRは、複数本の左接触プレート11を一対の傾斜回転プレート13,13の複数の切欠き13h内に固定しておくために設けられている。具体的には、複数本の左接触プレート11を一対の傾斜回転プレート13,13の複数の切欠き13hに配置し、2か所の切欠き11hと一対の傾斜回転プレート13,13の溝13gとをそれぞれ重なり合わせた状態において、一対の傾斜回転プレート13,13の溝13gにそれぞれOリングRが配置される。つまり、OリングRは、溝13g内に収容されるとともに、複数本の左接触プレート11の切欠き11h内にも位置するように配置される。すると、OリングRによって、複数本の左接触プレート11は一対の傾斜回転プレート13,13の切欠き13hに押し付けられた状態で固定される。したがって、回転ロール10が回転しても、その遠心力によって複数本の左接触プレート11が一対の傾斜回転プレート13,13の切欠き13hから飛び出したりすることを防ぐことができる。
上述した一対の傾斜回転プレート13,13およびOリングRが特許請求の範囲にいう保持部材に相当する。
また、図10に示すように、傾斜回転プレート13の溝13g(傾斜回転プレート13の溝14g)は、上記のごとき位置に設けてもよいが、各傾斜回転プレート13の表面に形成してもよい。具体的には、傾斜回転プレート13(傾斜回転プレート14)が支持軸3に取り付けられた状態において、回転ロール10の中央部と逆側に配置される面(図3の傾斜回転プレート13であれば左側、傾斜回転プレート14であれば右側)に、傾斜回転プレート13(傾斜回転プレート14)の回転軸0を中心とする円となるように、溝13g(溝14g)を形成してもよい。かかる位置に溝13g(溝14g)を形成すれば、遠心力がOリングRに加わっても、OリングRが変形して、溝13g(溝14g)から外れることを防ぐことができる。
とくに、OリングRが溝13g(溝14g)から外れることを防止する上では、傾斜回転プレート13(傾斜回転プレート14)の表面にプレート13p(プレート14p)を設けておくことが好ましい。つまり、OリングRが溝13g(溝14g)内に収容された状態で、溝13g(溝14g)の開口を塞ぐように配設されるプレート13p(プレート14p)を設けておくことが好ましい。
さらに、複数本の左接触プレート11を一対の傾斜回転プレート13,13の複数の切欠き13h内に固定する方法、つまり、保持部材は、上述した一対の傾斜回転プレート13,13とOリングRの組み合わせに限られない。
例えば、ひも等を切欠き11hに通して、このひも等によって左接触プレート11を傾斜回転プレート13に固定することができる。この場合には、一対の傾斜回転プレート13,13とひも等が特許請求の範囲にいう保持部材に相当するものとなる。
また、傾斜回転プレート13に切欠き13hに代えて貫通孔を形成し、左接触プレート11の端部に突起を設けてもよい。この場合には、左接触プレート11端部の突起を傾斜回転プレート13の貫通孔に挿入するようにすれば、回転ロール10が回転した際に、その遠心力によって複数本の左接触プレート11が一対の傾斜回転プレート13,13から外れることを防ぐことができる。この場合には、一対の傾斜回転プレート13,13と左接触プレート11端部の突起が特許請求の範囲にいう保持部材に相当するものとなる。
(接触プレート11,12の他の形状)
上記例では、接触プレート11,12が、長尺な板状の部材である場合を説明した。具体的には、板状の接触プレート11,12の長辺がウェブWに接触する場合を説明した。しかし、接触プレート11,12は、必ずしも板状の部材に限られず、単なる棒状の部材などを使用することも可能である。しかし、接触プレート11,12として板状の部材を使用し、上記例のように接触プレート11,12の表面が支持軸3の半径方向とほぼ平行となるように配設すれば、回転ロール10が回転した際の遠心力に対する耐久性を高くすることができる。
また、図7、図8および図9(A)、(B)に示すように、接触プレート11,12を、断面略T字状に形成してもよい。つまり、接触プレート11,12として、上面に平坦面を有する板状の接触部11t,12tを有し、この接触部11t,12tと直交する板状の基礎部11b,12bを有するものを使用してもよい。かかる接触プレート11,12を使用すれば、回転ロール10が回転した際の遠心力に対する接触プレート11,12の耐久性をさらに高くすることができる。
しかも、接触部11t,12tの幅が基礎部11b,12bの幅(つまり厚さ)よりも長くなるので、ウェブWと接触プレート11,12との接触面積を大きくできる。すると、一枚の接触プレート11,12とウェブWとの摩擦を大きくできるので、一枚の接触プレート11,12からウェブWに加える張力を大きくできる。
そして、一枚の接触プレート11,12がウェブWとの接触面積を大きくできるので、接触プレート11,12を設ける枚数を少なくすることができる。すると、回転ロール10が回転した際のメカロスを少なくできるので、ウェブWが高速で走行しても、回転ロール10をその走行にスムースに追従させることができる。したがって、本実施形態のしわ伸ばし装置1を高速で走行するウェブWに適用しても、ウェブWの走行の抵抗になることがない。
(ウェブWに加える張力の調整)
なお、ウェブWに加える張力は、ウェブWの性質や走行速度などによって適切に調整すればよい。上述した回転ロール10の一対の拡幅ロール10A,10Bが傾斜回転プレート13,14を備えている場合には、傾斜回転プレート13,14の支持軸3に対する傾斜角度を調整すれば、ウェブWに加える張力を調整することができる。例えば、傾斜角度を大きくすれば(支持軸3と直交する状態から支持軸3に近づくようにすれば)ウェブWを幅方向ウェブWに伸ばす力を大きくできる。逆に、傾斜角度を小さくすれば(傾斜回転プレート13,14が支持軸3と直交する状態に近づくようにすれば)ウェブWに加える張力を小さくできる。
(揺動)
上記のごとき構造とすることによって、ウェブWに対してその幅方向に張力を加えることができる。一方、ウェブWの幅方向において、ウェブWの走行方向の張力が異なる場合がある。この場合、ウェブWは張力の強い方向に引っ張られて蛇行する。
ウェブWが蛇行した場合、ウェブWの中心線CLと対称面SPがずれてしまう可能性がある。そして、ウェブWの中心線CLと対称面SPがずれると、ウェブWの幅方向に加える張力が不均一になり、この張力が強い方向にウェブWが引っ張られてしまう可能性がある。
そこで、回転ロール10には、回転ロール10をその軸方向において揺動可能に保持する揺動手段を設けておくことが望ましい。
例えば、図1に示すように、ベースフレーム2を設けた場合には、対称面SP上に揺動軸が位置するように、揺動手段8をベースフレーム2に連結する。そして、図6に示すように、ブラケットBLなどを介して、設備のフレームなどに揺動手段8を固定する。
かかる構成とすれば、図6であれば、回転ロール10は、ウェブWの幅方向(つまり回転ロール10の軸方向、図6の紙面と垂直な方向)に揺動できるようになる。すると、ウェブWにおいて張力の強い方向に向かって回転ロール10が揺動することによって、ウェブWの中心線CLと対称面SPとがずれることを防止できる。すると、回転ロール10からウェブWの幅方向に加わる張力はウェブWの中心線CLを挟んで均等に維持できるので、ウェブWの蛇行による不具合を防止しつつ、しわSを伸ばすことができる。
(中央プレート15を設ける構成)
図1および図3に示すように、一対の拡幅ロール10A,10Bが一対の傾斜回転プレート13,13および一対の傾斜回転プレート14,14を有していれば、左接触プレート11や右接触プレート12を安定して保持できるという点で好ましい。つまり、左接触プレート11や右接触プレート12の両端部が一対の傾斜回転プレート13,13および一対の傾斜回転プレート14,14によってそれぞれ保持される。すると、回転ロール10が高速回転した場合(つまりウェブWが高速で走行した場合)でも、左接触プレート11や右接触プレート12を支持軸3に対して所定の距離に安定して維持しておくことができる。したがって、ウェブWを高速で走行させた場合でも、安定してウェブWのしわSを伸ばすことができる。
一方、一対の傾斜回転プレート13,13のうち中央側に位置する傾斜回転プレート13、および、一対の傾斜回転プレート14,14のうち中央側に位置する傾斜回転プレート14、に代えて、一枚の中央プレートを設けてもよい。つまり、図7に示すように、左接触プレート11および右接触プレート12の中央側の端部を、一枚の中央プレート15によって保持させてもよい。この場合、一対の拡幅ロール10A,10Bは、いずれも接触プレート11,12の外方の端部を保持する傾斜回転プレート13と傾斜回転プレート14だけを設ければよくなる。すると、支持軸3に連結するプレートを少なくできるので、回転ロール10の構造を簡素化できるし、メカロスも少なくすることができる。
かかる中央プレート15を採用する場合には、回転ロール10の回転に伴う各接触プレート11,12の移動(ウェブWの幅方向の移動)を確保するために、中央プレート15は、左接触プレート11および右接触プレート12の中央側の端部をその軸方向に沿って移動できるように保持する。このように保持する方法はとくに限定されない。
例えば、以下の構造を採用することができる。
図7および図9に示すように、中央プレート15に貫通孔15hを形成し、各接触プレート11,12の中央側の端部に切り欠き11s,12sを設ける。また、切欠き11s,12sを挟む突起(図7および図9では下側の突起)の断面よりも開口面積が若干大きくなるように、貫通孔15hを形成しておく。そして、各接触プレート11,12は、その下側の突起が中央プレート15の貫通孔15hに挿入された状態となるように取り付ける。すると、各接触プレート11,12は、突起を貫通孔15hに挿入したまま、その軸方向(図7では左右方向、支持軸3の軸方向)に沿って移動可能となる。つまり、各接触プレート11,12の突起の貫通孔15hへの挿入量を変更させることができるようになる。言い換えれば、各接触プレート11,12の中央部の端部が重なりあう量を変化させることができるようになる。
また、上記構造とすれば、回転ロール10が回転した際に、各接触プレート11,12に遠心力が加わっても、上記突起が貫通孔15hに引っ掛かる。すると、各接触プレート11,12に加わる遠心力が大きくなっても、各接触プレート11,12が外方に移動することがない。
したがって、図7および図9に示すような構造とすれば、回転ロール10が高速で回転した場合でも、各接触プレート11,12の軸方向への移動を確保しつつ、中央プレート15から各接触プレート11,12が外れることをより確実に防止できる。
なお、上記構造とする場合には、下側の突起を貫通孔15hに挿入すると上側の突起が中央プレート15の外端縁よりも外方に配置されるように、切り欠き11s,12sを接触プレート11,12に形成することが望ましい。しかし、単に、各接触プレート11,12の中央側の端部に貫通孔15hに挿入される突起を設けてもよいのは言うまでもない。
(傾斜回転プレート13,14および中央プレート15の構造)
図4に示すように、傾斜回転プレート13,14は一体の構造物で形成してもよいし、ベアリングを保持するボス部13b,14bと、接触プレート11,12を保持するドーナッツ板状のプレート部13a,14aを別体で形成し、両者を組み合わせて形成してもよい(図7、図8参照)。プレート部13a,14aとボス部13b,14bとを別々に形成すれば、両者の形状を自由度を高めることができる。また、両者を別々の材料で形成することができる。例えば、ボス部13b,14bを金属で形成し、プレート部13a,14aを樹脂などで形成することができる。また、ウェブWの仕様が変化したときでも、プレート部13a,14aを変更するだけで種々の仕様に対応することが可能となる。
なお、図7、図8では、プレート部13a,14aは、各プレート部13a,14aの表面に溝13g,14gが形成されている。しかし、溝13g,14gは、プレート部13a,14aの外周縁の周方向に沿って形成してもよい(図3、図4参照)。
また、図7、図8のように、プレート部13a,14aの表面に溝13g,14gを形成した場合には、溝13g(溝14g)の開口を塞ぐように配設されるプレート13p(プレート14p)を設けておくことが好ましい(図10参照)。
また、本発明のしわ伸ばし装置は、紙おむつ等の製造ラインにおいて、不織布やフィルム等のウェブのしわを伸ばす装置として適している。
1 しわ伸ばし装置
2 ベースフレーム
3 支持軸
8 揺動手段
10 回転ロール
10A 拡幅ロール
10B 拡幅ロール
11 左接触プレート
12 右接触プレート
13 左傾斜回転プレート
14 右傾斜回転プレート
15 中央プレート
15h 貫通孔
B ベアリング
R Oリング
S しわ
SP 対称面
W ウェブ

Claims (6)

  1. 連続して搬送されるウェブのしわを伸ばす装置であって、
    支持軸と、
    該支持軸周りに回転可能に設けられた回転ロールと、を備えており、
    該回転ロールは、
    一対の拡幅ロールを備えており、
    各拡幅ロールは、
    前記支持軸に対して回転対称かつ前記支持軸と同軸な傾斜円柱状のロールが形成されるように配設された複数本の接触部材と、
    該接触部材と前記支持軸との距離を所定の距離に保持する保持部材と、を備えており、
    前記一対の拡幅ロールは、
    前記支持軸と直交する対称面に対して略面対称であって、各拡幅ロールの複数本の接触部材同士が該回転ロールの回転方向において互いに重なり合うように配設されている
    ことを特徴とするしわ伸ばし装置。
  2. 前記保持部材が、
    互いに平行に設けられた一対の傾斜回転プレートを備えており、
    該一対の傾斜回転プレートは、
    前記支持軸に対して回転可能であって、その回転軸が該支持軸に対して所定の傾斜角度となるように設けられており、
    前記複数本の接触部材は、
    その両端部が、前記一対の傾斜回転プレートの外周縁にそれぞれ取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のしわ伸ばし装置。
  3. 前記回転ロールは、
    その軸方向の中央部に、前記支持軸と直交しかつ該支持軸に対して回転可能に設けられた中央プレートを備えており、
    前記一対の拡幅ロールにおける複数本の接触部材は、
    該回転ロールの軸方向の中央側に位置する端部が、前記支持軸の軸方向に沿って移動可能となるように前記中央プレートによって保持されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のしわ伸ばし装置。
  4. 各拡幅ロールの複数の接触部材は、
    前記回転ロールの軸方向の中央部側に突起を備えており、
    前記中央プレートには、前記接触部材の突起が挿入される複数の貫通孔を備えている
    ことを特徴とする請求項3記載のしわ伸ばし装置。
  5. 前記複数本の接触部材は、
    反支持軸側に略平面に形成された接触部を備えている
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のしわ伸ばし装置。
  6. 前記回転ロールを、前記回転ロールの軸方向において揺動可能に保持する揺動手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のしわ伸ばし装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63247252A (ja) * 1987-04-02 1988-10-13 Sanki Kogyo:Kk 長尺の織物、編物、紙、合成樹脂フィルム等のシート状体の走行案内及び拡幅装置
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US6550656B2 (en) * 2000-03-25 2003-04-22 Erhardt + Leimer Gmbh Device for spreading, compressing and guiding a running material web

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