JP2536318Y2 - 帯布の搬送位置修正装置及び搬送位置修正拡幅装置 - Google Patents

帯布の搬送位置修正装置及び搬送位置修正拡幅装置

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JP2536318Y2
JP2536318Y2 JP1993057289U JP5728993U JP2536318Y2 JP 2536318 Y2 JP2536318 Y2 JP 2536318Y2 JP 1993057289 U JP1993057289 U JP 1993057289U JP 5728993 U JP5728993 U JP 5728993U JP 2536318 Y2 JP2536318 Y2 JP 2536318Y2
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cloth
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満 黒田
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株式会社サンキ工業
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、帯布をその加工装置な
どへ連続的に供給するときなどに使用される帯布の搬送
位置修正装置及び搬送位置修正拡幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】帯布を連続的に搬送するさいにその搬送
経路の途中に設けて帯布の幅方向の搬送位置を自動的に
修正するものとした搬送位置修正装置として、例えば特
公昭53−11598号公報に開示されているようなも
のがあり、その概略構成は次のとおりである。
【0003】即ち図7において、1は固定部材2、2を
介して固定された主軸、3は複数のラジアル軸受4・・
を介して回転自在に支持された円筒形部材、5は他所か
ら円筒形部材3に回転力を伝達するためのプーリ、6は
円筒形部材3の周面の周方向の適当間隔位置にスライド
ガイド手段7を介して主軸1方向へのみ往復変位自在に
装着された布案内棒体、8は主軸1に固定された支持ア
ーム部材、9はドーナツ形案内板9a、9bを平行状に
固定してあって支持アーム部材8の先端に揺動変位自在
に軸10着された案内板手段、11は布案内棒体6の一
方の端部に回転変位自在に軸着された球形ローラ、そし
て12は帯布wの耳位置検出器13から発せられる検出
信号に関連して案内板手段9を任意な適当角度だけ主軸
1方向へ揺動作動させるために支持部材8に装着された
駆動手段である。なお14は必要に応じて付加的に設け
られる案内ローラ、mは帯布wの中心線である。
【0004】斯かる搬送位置修正装置の作動を説明する
と、円筒形部材3及び布案内棒体6・・・は図示しない
モータなどからプーリ5を経て回転力を伝達され、主軸
1廻りfへ回転される。一方、案内板手段9は駆動手段
12の作動により耳位置検出器13から発せられた検出
信号に関連した位置に保持される。このため、布案内棒
体6の球形ローラ11は案内板手段9の案内路に案内さ
れて一定周回軌道上を移動するものとなる。このさい案
内板手段9の案内路が主軸1と直交しないで左右の何れ
かへ傾斜していると、球形ローラ11は周回移動に伴っ
て主軸1方向へ往復変位され、この変位が布案内棒体6
に伝達されるものとなる。
【0005】いま、布帯wが図示のように上方から案内
ローラ14を経て同図(a)中の本装置の反手前側へ導
いた後、さらに手前側へ導いてあるとすると、複数の布
案内棒体6・・・はその周回変位中に帯布wに搬送力を
付与すると同時に、帯布wを案内する範囲における主軸
1方向への変位により帯布wを右側へ移動させようとす
る。そして、帯布wが実際に右側へ移動し始めたとき、
これを耳位置検出器13が検出して案内板手段9の揺動
角度を適宜変更させる。これにより布案内棒体6はその
変位量を適宜変更され、帯布wをその幅方向の適当位置
に保持するものとなる。なお、特開昭63−24725
2号公報で示されるものもあるが、このものとは支持部
材の傾斜角度を大きくしても回転リング体の径方向寸法
を余り増大させないで済み、且つ回転リング体の軸受
や、結合手段のヒンジ部分や自在継手などの遊動間隙を
比較的小さくなすことができて運転時の騒音を減少させ
ると共に主軸の回転速度を増大させることのできるもの
であり、また回転リング体の軸受はシール部材の使用で
完全な防水性の図られるものとなる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の搬送位
置修正装置では、布案内棒体6をこれに設けられた球形
ローラ11と、二つのドーナツ形板9a、9aを平行状
に固定した案内板手段9とで主軸1方向へ往復移動させ
るようにしたことから、案内板手段9の軸10廻りの揺
動範囲を大きく設定するに伴って案内板手段9の径方向
の大きさが著しく増大すると共に、円滑な作動を確保す
るために案内板手段9と球形ローラ11との遊動間隙を
比較的大きく設定することが必要となるなどして運転時
に大きな騒音が生じることの要因をなすほか布案内棒体
6の最大回転速度を制限するものとなり、さらには激し
く回転する球形ローラ11などの回転接触箇所に水など
が容易に侵入して部品の損耗を早めるなどの問題があ
る。本考案は斯かる問題点を解消し得るものとした帯布
の搬送位置修正装置及び、この修正装置を利用した帯布
の搬送位置修正拡幅装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案の搬送位置修正装置では、請求項1に記載したよ
うに、固定側部材に主軸を回転自在に支持させると共に
主軸の周面の周方向の適当間隔位置毎に布案内捧体を主
軸方向へのみ往復変位自在に装設し、これら布案内棒体
の一方の端部の側方には固定側部材に主軸方向への揺動
作動自在に軸着された支持部材を設けると共にこの支持
部材に主軸を概ね回転中心として自在に回転するものと
なした回転リング体を設け、各布案内棒体の一端部とこ
の一端部の対向した回転リング体周囲箇所とは回転リン
グ体の主軸方向変位を布案内棒体に伝達し得るものとし
たリンク式結合手段を介して連結するほか、これらリン
ク式結合手段のうちの少なくとも一つは主軸の回転力を
回転リング体側へ伝達し得るものとなしたことを特徴と
する。
【0008】また、請求項2に記載した帯布の搬送位置
修正拡幅装置は上記した搬送位置修正装置を同一主軸中
心線上に対称状に配設し、各修正装置の支持部材を互い
に関連して揺動作動させる構成となす。
【0009】
【作用】主軸は他から回転力を付与されて回転し、布案
内棒体は主軸と同体で周回移動される。そして、回転リ
ング体は布案内棒体のうちの特定のものからリンク式結
合手段を介して回転力を伝達されて回転する。一方、支
持部材は他から作動力を付与されて主軸方向へ適宜に揺
動されるのであり、この揺動により回転リング体も同様
に主軸に対する相対角を変更される。いま、回転リング
体の回転面が主軸と直交せず傾斜しているとすると、布
案内棒体はその周回移動のさい、回転リング体の周囲箇
所の主軸方向変位をリンク式結合手段を介して伝達さ
れ、その一回転毎に主軸方向へ往復変位されるものとな
る。
【0010】本考案において、回転リング体は公知の軸
受を使用することにより極めて小さな遊動間隙の下で回
転自在に支持されるものとなり、このさい軸受は公知の
シール部材を使用するなどして簡易に水に曝されない状
態となされる。
【0011】またリンク式結合手段は公知の継手(ヒン
ジ継手や、球面軸受による自在継手など)を介するなど
して回転リング体と布案内棒体とを連結するものである
が、このさいの継手も先の軸受と同様に極めて小さな遊
動間隙しか持たないものとなるのであり、またその摺接
箇所は常時激しく回転作動するものでなく単に揺動する
ものであり且つ簡易に水に曝されない状態となされるも
のである。
【0012】さらに回転リング体と布案内棒体とをリン
ク式結合手段で連結したことは支持部材及び回転リング
体の揺動範囲を機構の大形化を伴わないで大きいものと
なす。
【0013】
【実施例】図1は本考案に係る帯布の搬送位置修正拡幅
装置を示す斜視図、図2は同修正拡幅装置の一方の端部
の断面を示す正面図、図3は図2のx−x部を示す断面
図、図4は図2のx1−x1部を示す断面図、図5は同
修正拡幅装置を帯布の搬送位置の修正に使用するさいの
使用説明図、図6は同修正拡幅装置を帯布の搬送位置の
修正とその幅方向の引張拡大に使用するさいの使用説明
図である。なお、図中、従来例と対応する部位には同一
符号が付してある。
【0014】本実施例装置は、一対からなる搬送位置修
正装置A1、A2を主軸1の共用された状態で対称状に
設けたものとなしてある。
【0015】主軸1は従来のものとは異なって、その各
端部を固定側部材2A、2B、2Cに回転軸受15、1
5を介して回転自在に支持させてある。
【0016】一方の搬送位置修正装置A1について説明
すると、主軸1の径大部の複数箇所(少なくとも径大部
1aの一方の端部位置と中央寄り位置の二箇所)に摺動
案内用環部材16が固定してある。この環部材16は図
4に示すようにリング体に放射状溝16a及び透孔16
bを形成したものとなす。
【0017】各放射状溝16aには布案内棒体6を主軸
1方向への往復変位自在に嵌合してあって、各棒体6の
裏面には複数のコ形金具17・・・を固着すると共にこ
れらの金具17・・・は各摺動案内用環部材16の透孔
16bに摺動変位自在に嵌挿された案内用摺動支軸18
の両端と固定してある。かくして本実施例では10個の
布案内棒体6が主軸1の周囲の周方向の一定間隔毎に主
軸1方向への往復変位のみ自在に装着された状態となっ
ている。
【0018】各布案内棒体6は前記金具17の固着され
た被案内条部材19と、樹脂材などからなる摩擦部材2
0と、この摩擦部材20を被案内条部材19に固定する
ための保持部材21からなり、その一方の端部6aは先
細り状となされている。
【0019】布案内棒体6の他方の端部の側方には前記
固定側部材2Bに主軸1方向への揺動変位自在に軸10
着された支持部材22が設けてある。ここに固定側部材
2Bは主軸1の周囲を取り巻く形状の周壁を具備したも
のとなされており、また軸10は主軸1と直交されてい
て両端部は軸受23a、23bを介して揺動変位自在に
支持されている。また、支持部材22は主軸1の内挿さ
れる透孔pの形成された軸受保持部22aを具備すると
共に軸10廻りの揺動駆動力を付与するための扇形歯部
材24をボルト25固定されている。
【0020】固定側部材2Bにはサーボモータ26が固
定してあって、これの出力軸26aに固定された子歯車
27を前記扇形歯部材24と噛み合わせて支持部材22
の揺動駆動を可能となしてある。
【0021】28は軸受保持部22aに外嵌固定されて
いて極めて遊動間隙の小さいものとなされた軸受であっ
て、これに外嵌固定された回転リング体29を支持部材
22との一定相対位置で回転自在に支持するものとなし
てある。
【0022】ここで、30は軸受固定リング、31は回
転リング体29を軸受28に固定させるために同リング
体29に固定された固定リング体で、その周囲の特定位
置には突出部31a、31aを設けて側面視U形の規制
溝31bが形成してある。32a及び32bは防水及び
防塵用のシールリングである。
【0023】しかして、前記布案内棒体6・・・のうち
の少なくとも一つのものの一方の端部と、この端部と対
向した回転リング体29の周囲箇所とは主軸1の回転力
がその布案内棒体6から回転リング体29側へ伝達され
且つ回転リング体29の周囲の主軸1方向変位が布案内
棒体6・・・へ伝達されるものとしたリンク式結合手段
33を介して連結するのであって、具体的には次のよう
になしてある。
【0024】 即ち、回転リング体29の周囲の特定位
置に逆T字形の結合部材34を固定し、この結合部材3
4と一つの布案内棒体6の端部とを、平行した二枚の
部35a、35aと結合部35bからなるリンク部材3
5と、この部材35の一方の端部に設けた結合軸36a
と、同部材35の他方の端部に螺着した球面軸受形自在
継手36bとを介して主軸1の回転半径方向への揺動変
位自在に連結し、且つ布案内棒体6と回転リング体29
とが回転方向へずれることのないように、二枚の板部3
5a、35aの長さ途中箇所を前記規制溝31bの全幅
内に出来るだけ密に嵌合させてある。
【0025】また、他の布案内棒体6の一方の端部と、
この端部の対向した回転リング体29の周囲箇所とは回
転リング体29の回転時におけるその周縁の主軸1方向
変位が布案内棒体6へ伝達されるものとなしたリンク式
結合手段38を介して連結するのであって、具体的には
各布案内棒体6の端部と回転リング体29の周囲の特定
箇所とをロッド形リンク部材39及びこのリンク部材3
9の両端部に設けた二つの球面軸受形自在継手40a、
40bを介して結合してある。
【0026】 搬送位置修正装置A2は概ね上記した搬
送位置修正装置A1に準じたものとなすのであり、この
さい布案内棒体6の主軸1における装着位置は前者装置
A2のものと後者装置A1のものが交互に位置するよう
に配し、且つ各装置A1、A2の布案内棒体6の先細り
部6aは互いに他方の布案内棒体6・・・の間に嵌まり
込んだ形態となすのがよい。
【0027】 各搬送位置修正装置A1、A2は各別に
制御するようになすことも可能であるが、本実施例では
一方のみを制御して他方は機械式に連動させるように
してあるしたがって、この場合は一方の装置A2には
他方の装置A1におけるサーボモータ26、扇形歯部材
24及び子歯車27は不要である。
【0028】 両装置A1、A2を機械的に連動させる
ための手段として、本実施例では各装置A1、A2の支
持部材22に延長部材41を設けてこれの先端部を固定
側部材2Bから外方へ突出させ、これら二つの先端部を
連結ロッド42で連結させるようにする。このさい、本
考案装置を布wの搬送中にその幅方向の搬送位置のみを
修正するように機能するものとなすときは、各支持部材
22を主軸に対して同一角度に変位させるように連動さ
せるのであり、また帯布wの幅方向の搬送位置を修正す
るのみならず、同時にその帯布wを幅方向へ引張してそ
の幅を拡大するように機能するものとなすときは、各支
持部材を主軸に対して異なった角度に変位させるように
連動させるのである。
【0029】次に、斯かる構成とした本考案装置を搬送
位置修正装置として使用する場合の例とその作動を説明
する。
【0030】本考案装置は適宜な搬送装置により搬送さ
れる帯布wの搬送経路途中に設けるのであり、そのさい
例えば、図5(a)に示すように搬送される帯布wの一
方の耳位置を検出する耳位置検出器13を設け、この検
出器13の検出信号に関連して図示しない適宜な制御装
置によりサーボモータ26を回転させるようにする。
【0031】帯布wの搬送中、主軸1は他所に設けた図
示しないモータの回転力を付与されて帯布wの搬送速度
に対応して回転されるのである。このことは帯布wに主
軸1の回転に依る引張力が作用することを回避させて、
主軸1の回転に起因した帯布wの引張変形を無くするも
のとなる。
【0032】主軸1の回転は案内環部材16、案内用摺
動支軸18及びコ形金具17を経て各布案内棒体6に伝
達されると共に、特定の布案内棒体6の周回変位力はリ
ンク式結合手段33を介して回転リング体29に伝達さ
れ、また回転リング体29の周縁の主軸1方向の変位は
他の結合手段38を介して前記特定の布案内棒体6以外
の布案内棒体6・・・に伝達される。
【0033】いま、搬送経路の帯布wの幅方向位置が右
側f1へ偏しているときは耳位置検出器13がそのこと
を検出し、その検出信号を図示しない制御装置へ伝達す
る。制御装置はこの検出信号に関連してサーボモータ2
6を一定方向へ回転させ、この回転が子歯車27及び扇
形歯部材24を経て左側f2の支持部材22に伝達さ
れ、この支持部材22は同図に示すように主軸1と直交
した方向に対して左側f2へ適当角度θ1だけ傾斜す
る。この傾斜は連結ロッド42を介して他方の支持部材
22に伝達され、この支持部材22は同じ方向へ同じ角
度θ1だけ揺動される。
【0034】これにより、回転リング体29・・も支持
部材22、22と同様に傾斜され、布案内棒体6・・・
は帯布wを案内する周回範囲内で主軸1の回転に伴って
順次に左側f2へ変位するように作動するのであり、こ
のため帯布wは布案内棒体6・・・に案内されるに伴っ
て順次に左側f2へ移動される。このさい、この移動を
耳位置検出器13が検出し、必要に応じ、支持部材2
2、22はその傾斜角を増減される。そして、帯布wの
耳位置が適当位置に安定すると、支持部材22、22は
その傾斜角を一定に保持されるものとなる。
【0035】逆に、帯布wの幅方向位置が図5(b)に
示すように左側f2へ偏しているとき、各作動部は前述
した右側f1へ偏しているときの作動と対称的な作動を
するのであり、これにより帯布wは右側f1へ移動さ
れ、遂には適当位置に安定した状態となり、支持部材2
2、22はその傾斜角を一定に保持されるものとなる。
【0036】次に、本考案装置を搬送位置修正拡幅装置
として使用する場合の例とその作動を説明する。
【0037】この場合にも、本考案装置は適宜な搬送装
置により搬送される帯布wの搬送経路途中に設けるので
あり、そのさい例えば図6に示すように、搬送される帯
布wの両方の耳位置を検出する検出器13、13を設
け、この検出器13、13の検出信号に関連してサーボ
モータ26を適宜に回転させるようにする。
【0038】また、二つの支持部材22、22は前述し
た処に準じて連結ロッド42を介して連結し、本考案装
置が帯布wを案内する回転方向範囲内において、帯布w
の搬送方向へ向けて順次に拡がるように対称的な同一角
度(主軸1と直交した方向からの角度)θ2だけ傾斜さ
せるようにする。このさい、角度θ2は例えば凡そ5度
程度に設定するのがよい。
【0039】この状態で主軸1が回転すると、帯布wを
案内する範囲内における左右の布案内棒体6・・・は主
軸1の回転方向へ向けて順次に左右へ移動するように作
動し、帯布wはその幅方向を布案内棒体6・・・に引っ
張られるものとなって拡幅される。このさい帯布wの各
耳は耳位置検出装置13、13で検出され、これにより
搬送経路における帯布wの搬送位置が検出される。
【0040】しかして、帯布wの搬送位置が同図(b)
に示すように搬送経路の右側f1へ偏しているときは耳
位置検出器13、13がこれを検出し、この検出作動に
より前述した処に準じてサーボータ26が作動され、二
つの支持部材22、22はその傾斜角を少なくとも10
度以上左側f2へ変位される。これにより、何れの支持
部材22、22も主軸1と直交した方向に対し左側f2
へ傾斜し、左側f2の支持部材22の傾斜角θ3度は1
5度以上となり、右側f1の支持部材22のそれθ4は
5度以上となる。このため帯布wは主軸1の回転に伴っ
て左側f2へ移動されるのであり、この移動に関連して
支持部材22、22の傾斜角θ3、θ4も適宜変化さ
れ、帯布wは適当位置に安定的に保持されるものとな
る。
【0041】また帯布wの搬送位置が同図(c)に示す
ように搬送経路の左側f2へ偏しているときは、前述し
た右側f1へ偏しているときと対称的に作動されるので
あり、即ち二つの支持部材22、22は耳位置検出器1
3、13の検出信号に関連して何れも右側f1へ傾斜さ
れ、右側f1の支持部材22の傾斜角θ5は15度以上
となり、左側f2の支持部材22のそれθ6は5度以上
となる。このため帯布wは前述した処に準じて右側f1
へ移動され、この移動に関連して支持部材22、22の
傾斜角θ5、θ6も適宜変化され、帯布wは前述同様に
適当位置に安定的に保持されるものとなる。
【0042】斯かる帯布wの搬送位置の修正作動におい
て、何れか一方の支持部材22の傾斜角θ4又はθ6が
凡そ5度未満であると、他方の支持部材22の傾斜角θ
3又はθ5が少々大きくても、帯布Wは幅方向へ移動す
るものとならないのであるが、本考案では回転リング体
29と布案内棒体6・・・とをリンク式結合手段33、
38で連結したことから、各支持部材22、22の傾斜
角度を比較的大きくすることが可能となって、小さい傾
斜の方の傾斜角θ4又はθ6を容易に5度以上となすこ
とができ、帯布wの幅方向移動を容易に生じさせること
ができるのである。
【0043】本考案において、搬送位置修正装置A1、
A2は上記実施例のように使用されるほか、単独で使用
することにより、帯布の幅方向搬送位置を修正するよう
に作動させることもできる。
【0044】
【考案の効果】以上の如く構成した本考案によれば、布
案内棒体を回転リング体及び結合手段を介して主軸方向
へ往復移動させるようにしたことから、支持部材の傾斜
可能角度を従来よりも大きく設定して案内機能の向上を
図ることができ、且つ支持部材の傾斜角度を大きくして
も回転リング体の径方向寸法を余り増大させないで済
み、且つ回転リング体の軸受や、結合手段のヒンジ部分
や自在継手などの遊動間隙を比較的小さくなすことがで
きて運転時の騒音を減少させると共に主軸の回転速度を
増大させることができるのであり、また回転リング体の
軸受はシール部材を使用するなどして容易に防水性を付
与することが可能となると共に結合手段のヒンジ部分や
自在継手などは回転軸受と違って揺動変位するに過ぎな
いため、水による損耗を受けがたいものとなる。
【0045】また請求項2に記載のものによれば、支持
部材の傾斜可能角度を装置の大形化を伴わずに従来より
も大きく設定できるため、コンパクトな装置でありなが
ら帯布の幅方向搬送位置修正と拡幅の両機能を効果的に
発揮することのできる装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る帯布の搬送位置修正拡幅装置を示
す斜視図である。
【図2】同修正装置の一方の端部の断面を示す図であ
る。
【図3】図2のx−x部を示す図である。
【図4】図2のx1−x1部を示す図である。
【図5】同修正拡幅装置を単なる修正装置して使用する
場合の説明図である。
【図6】同修正拡幅装置を修正機能及び拡幅機能を奏す
るように使用する場合の説明図である。
【図7】従来例に係り、(a)は平面図で(b)はその
中央部断面図である。
【符号の説明】
A1及びA2 搬送位置修正装置 1 主軸 2A、2B及び2C 固定側部材 6 布案内棒体 10 軸 22 支持部材 29 回転リング体 33及び38 リンク式結合手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側部材に主軸1を回転自在に支持さ
    せると共に、主軸の周面の周方向の適当間隔位置毎に布
    案内棒体を主軸方向へのみ往復変位自在に装設し、これ
    ら布案内棒体の一方の端部の側方には固定側部材に主軸
    方向への揺動作動自在に軸着された支持部材22を設け
    ると共に、この支持部材22に主軸を概ね回転中心とし
    て自在に回転するものとなした回転リング体29を設
    け、各布案内棒体6の一端部とのこの一端部の対向した
    回転リング体29周囲箇所とは回転リング体の主軸方向
    変位を布案内棒体に伝達し得るものとした少なくとも1
    つのリンク式結合手段33を備え、上記回転リング体2
    9の外周に於ける特定位置には突出31a,31aを設
    け、側面視U形の規制溝31bを形成し、リンク式結合
    手段は回転リング体29の周囲の特定位置に逆T字形の
    結合部材34を固定し、該結合部材34と1つの布案内
    棒体6の端部とを平行した二枚のリンク部材35,35
    と、これら部材35,35の各端部に結合軸36a,3
    6bを設けて形成されたヒンジ継手37a,37bを介
    して主軸1の回転半径方向への揺動変位自在に連結し、
    且つ布案内棒体6と回転リング体29とが回転方向へず
    れることのないように二枚のリング部材35,35の長
    さ途中箇所を前記規制溝31bの全幅内に嵌合する構成
    となしたことを特徴とする帯布の搬送位置修正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送位置修正装置を同一
    主軸中心線上へ対称上に配設し、各修正装置の支持部材
    は互いに関連して揺動作動される構成を特徴とする帯布
    の搬送位置修正拡幅装置。
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