JP2700061B2 - リン酸塩皮膜の形成方法 - Google Patents
リン酸塩皮膜の形成方法Info
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/05—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions
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- C23C22/34—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing fluorides or complex fluorides
- C23C22/36—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing fluorides or complex fluorides containing also phosphates
- C23C22/364—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing fluorides or complex fluorides containing also phosphates containing also manganese cations
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、亜鉛イオン、マンガンイオン、PO4イオ
ン、硝酸イオンを含有し、さらに操業条件下では被処理
材表面から溶解した鉄(II)イオンを含有するリン酸塩
処理水溶液を用いて処理することによって、少なくとも
含分的に鉄または鋼からなる表面を有する金属にリン酸
塩皮膜を形成する方法、ならびに冷間加工の前処理用と
してリン酸塩皮膜を形成する方法に関するものである。 (従来の技術) マンガン、鉄(II)を含有するリン酸亜鉛溶液を用い
て50ないし98℃の温度で金属、特に鉄鋼をリン酸塩化成
処理することは、良く知られている。かくして得られた
リン酸塩皮膜は、リン酸塩処理技術において既知の、防
錆、塗装下地処理、電気絶縁処理、滑り摩擦の減少、冷
間加工の容易化などの全分野に適している(ドイツ特許
公開公報30 23 479号、欧州特許 42631号)。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記公知の方法を30ないし50℃という
比較的低温で実施すると、しばしば問題を生じる。特
に、リン酸塩処理液中の鉄(II)含有量が多くなるにつ
れてリン酸塩皮膜が粗くなり、リン酸塩被膜の形成が不
完全となる。この欠点は、リン酸塩処理の前工程におい
てリン酸チタンなどを使用して活性化すると、ある程度
改善されるものの、完全に満足する結果は得られていな
い。他方、低温法は省エネルギとなるため、その要請は
緊急なるものがある。また、鉄(II)が存在する方法で
は鉄(II)が存在しない方法に比較してスラッジの生成
量が格段に少なくかつ浴成分の消耗速度が妥当であるた
め、前者は後者より優れている、本発明の目的は、表面
が少なくとも部分的に鉄鋼である金属にリン酸塩皮膜を
形成する方法を、プロセスのコストを著しく高くするこ
となく、低温でかつ鉄(II)の存在下で実施可能とする
とともに、リン酸塩皮膜の被覆の均一化を図ることにあ
る。 (問題点を解決するための手段) 冒頭で述べた方法において温度が30ないし50℃の範囲
のリン酸塩化成処理液であって、下記: 亜鉛イオン 5 〜25g/ マンガン 1 〜10g/ 鉄(II) 0.1 〜13g/ リン酸イオン 5 〜40g/ (P2O5換算) 硝酸イオン 5 〜50g/ を含有し、さらに ホウフッ化物イオン 0.5 〜 5g/ (BF4換算) 酒石酸および/またはクエン酸 0.05〜 3g/ を含有するとともに、重量比で、Zn対P2O5が0.5〜3対
1,Mn対Znが0.04〜0.5対1,遊離酸対全酸が0.04〜0.2対1
に調整したリン酸塩化成処理液で前記金属を処理するこ
とによって前記目的を達成することができる。 本発明が特に適用される処理対象は、約5%以下の合
金元素を添加した鉄鋼である。さらに、亜鉛、亜鉛合金
などの鉄鋼以外の金属も、その金属自体でできた非処理
物であるかあるいはその金属が単に被処理物であるかあ
るいはその金属が単に被処理物上の皮膜であるかを問わ
ず、鉄鋼と共に、処理することができる。 亜鉛イオン、マンガンイオン、リン酸イオンなどのリ
ン酸塩処理溶液の成分は、当該技術で通常行なわれてい
るように、同時に予め溶解してリン酸塩処理用酸性濃縮
物を作り、リン酸塩処理溶液に添加する。これらの成分
の添加量はリン酸塩処理溶液中で必要濃度が得られるよ
うにする。遊離酸と全酸の比率を調節するためにはアル
カリイオンとアンモニウムイオンからなる群のイオンを
さらに使用する必要があろう。 本発明の好ましい実施態様によると、0.05ないし2g/
のNiかつ/または0.001ないし0.1g/のCuかつ/また
0.5〜2g/のCaを含有するリン酸塩処理溶液で金属を処
理する。Niを含有させると特に処理液に対するエッチン
グ性が高い材料への皮膜形成および亜鉛上への皮膜形成
を促進することができる。 銅イオンを添加するとリン酸塩化成処理が促進され
る。カルシウムイオンを添加するとリン酸塩皮膜が改質
され、また浴中のスラッジ生成が少なくなりスラッジが
リン酸塩皮膜形成を妨害する作用が一層少なくなりかつ
系からスラッジを除去し易くなる。 本発明の方法で使用されるリン酸塩処理溶液は最初か
ら鉄(II)イオンを含有する必要はなく、鉄(II)イオ
ンは鉄鋼処理中に必然的に浴中に溶解し増加する。リン
酸塩処理溶液中の鉄(II)イオンの濃度は10g/を越え
ないことが好ましい。鉄(II)イオンの濃度が10g/を
越えないようにするために、エッチング反応の結果とし
て浴中に溶解した鉄(II)の一部を酸化して鉄(II)イ
オンとし、これを難溶性リン酸鉄(II)スラッジとして
沈殿させることが好ましい。本発明の好ましい実施態様
によれば、過剰の鉄(II)イオンを酸素含有ガスもしく
は塩素酸塩によって3価鉄イオンに酸化し、リン酸鉄
(III)スラッジとして沈殿させる。酸素含有ガスによ
る処理は、フィルタを後続して設けた曝気装置を使用し
て行なうことができる。 リン酸塩処理過程で処理液成分は、皮膜の形成、スラ
ッジの形成および当該処理液の機械的な排出により消費
されるので、当該成分を各成分単独であるいは幾つかも
しくは全成分を含有する補給用濃厚液として補給しなけ
ればならない。特に望ましいリン酸塩処理溶液の補給方
法は、重量比でZn対P2O5が(0.3〜0.8)対1、Mn対Znが
(0.01〜0.05)対1、NO3対P2O5が(0.2〜1)対1に調
整された少なくとも1種の濃厚液で亜鉛イオン、リン酸
イオンおよび硝酸イオンを添加する方法である。リン酸
塩処理溶液への他の成分の補給は、重量比でCa対Znが
(0.005〜1)対1,Ni対Znが(0.005〜0.05)対1,Cu対Zn
が(0.001〜0.03)対1,(酒石酸および/またはクエン
酸)対P2O5が(0.05〜0.3)対1およびBF4対P2O5が(0.
008〜0.04)対1に調整された少なくとも1種の濃厚液
で行なうのがよい。炭酸マンガン、酸化亜鉛および/ま
たは炭酸亜鉛を使用して遊離酸と全酸の比率を特許請求
の範囲内に調節することが好ましい。これらの成分は粉
末もしくは水性けん濁液としてリン酸塩処理溶液に添加
する。遊離酸および全酸の量を定めるには、10mlの浴試
料をジメチルイェロー(遊離酸テスト)およびフェノー
ルフタレイン(全酸テスト)を指示薬として色の変化に
よりリン酸の第1当量点をおよび第2当量点までN/10Na
OHで滴定する。N/10NaOHの消費量(ml)を遊離酸および
全酸のポイントとする。 尿素またはスルファミン酸を含有するリン酸塩処理液
を用いて金属を処理すると、これらの物質は硝酸塩から
亜硝酸塩が自己触媒的に生成することを阻止し、また浴
が鉄サイドから亜硝酸サイドに転換することを予防する
好ましい結果が得られる。 リン酸塩処理溶液による金属の処理は浸漬、フラッデ
イングまたはスプレーにより行なわれる。通常浸漬が行
なわれ、その浸漬時間は例えば5ないし15分である。 本発明法により形成されるリン酸塩皮膜の重量は、溶
液組成、処理温度、処理時間、処理工程にもよるが、約
3ないし15g/m2である。 リン酸塩処理工程の前に、好ましくは界面活性剤を含
むアルカリ脱脂水溶液による脱脂工程、スケールが存在
する場合は硫酸もしくは塩酸による酸洗工程など常法に
より金属の予備処理を行なう。被処理物をリン酸塩処理
する前に、必要不可欠ではないが、微細な結晶のリン酸
塩皮膜の形成を促進するためにリン酸チタンを含有する
活性化浴等を用いる公知の方法で予め処理してもよい。
リン酸塩処理の後は、通常水洗をするが、必要により任
意の後処理、例えばクロム酸および/または防食エマル
ジョンによる処理を行ない次いで乾燥を行なう。冷間加
工される被処理物の場合は石鹸浴による後処理を行なう
ことができる。 (発明の効果) 本発明の方法で形成されたリン酸塩皮膜は、その使用
全分野において多大な利点を奏し、特に冷間加工前処理
用として適している。 以下、実施例によりさらに詳しく本発明を説明する。 (実施例) 炭素含有量が0.5ないし0.9重量%の鋼線を塩酸に浸漬
して錆およびスケールを除去し、次に水で充分し洗浄
し、6ないし10分間、温度が45℃で下記組成のリン酸塩
処理溶液で処理した。 Zn 10.9 g/ Mn 2.1 g/ Fe(II) 2.0 g/ Ca 0.5 g/ Ni 0.5 g/ Cu 0.01 g/ Na 0.3 g/ NO3 24.0 g/ P2O5 10.6 g/ BF4 1.6 g/ 酒石酸 1.6 g/ 尿素 0.5 g/ 遊離酸 4.7 ポイント 全酸 40.7 ポイント なお、Zn/P2O51.0,Mn/Zn=0.19,遊離酸/全酸=0.12
である。 その後続いて、水洗し、ホウ砂含有加熱水溶液で中和
し、そして乾燥炉で乾燥した。この操作後のリン酸塩皮
膜の重量は8ないし10g/m2であった。リン酸チタンによ
る活性化処理は行なわなかったが、リン酸塩皮膜の被覆
性は均一であり、またその結晶は微細であった。 この処理後、線を10ダイスパスし最大減面率93.5%の
条件で伸線したところ、ダイスの摩耗が非常に少ない、
良好な伸線が可能であった。伸線後の線の表面には依然
として均一なリン酸塩皮膜が付着しており、またダイス
キズはなかった。 処理中に空気をリン酸塩処理浴中に吹き込んで、処理
液中に存在する鉄(II)イオン量を2〜7g/に維持し
た。浴中の全酸のポイントを一定に維持するために、浴
に下記成分を含有する補給剤を補給した。 Zn 11.4 % Mn 0.26 % Ca 0.13 % Ni 0.11 % Cu 0.025 % NO3 10.3 % P2O5 22.9 % BF4 0.38 % 酒石酸 2.6 % 尿素 0.26 % (注:重量%) 鉄サイドの浴での処理であったため、浴のスラッジは
極く少量であった。補給剤の消費量は金属表面m2当り20
gであり、非常に少なかった。 下記のように処理する比較実験を行なった。 20分間65℃にて20重量%の硫酸で鋼種D65−2の鋼線
を酸洗し、冷水で水洗し、45℃で20分間下記表のリン酸
塩処理溶液に浸漬してリン酸塩処理を行なった。その後
冷水で水洗しそして乾燥を行なった。 比較実験の結果を示す表1において、1は本発明の浴
組成を有し、その他は本発明外の浴組成を有する。 リン酸塩処理の結果の評価は次の様に行なった:皮膜
重量は大なほど良好;皮膜色彩は黒色が良好;皮膜の結
晶性は微細なものが良好;皮膜の付着は強固なものが良
好;皮膜が閉じられているものが良好である。 以上の実施例および比較例より、本発明によれば低温
で良好なリン酸塩皮膜が得られることは明らかである。
ン、硝酸イオンを含有し、さらに操業条件下では被処理
材表面から溶解した鉄(II)イオンを含有するリン酸塩
処理水溶液を用いて処理することによって、少なくとも
含分的に鉄または鋼からなる表面を有する金属にリン酸
塩皮膜を形成する方法、ならびに冷間加工の前処理用と
してリン酸塩皮膜を形成する方法に関するものである。 (従来の技術) マンガン、鉄(II)を含有するリン酸亜鉛溶液を用い
て50ないし98℃の温度で金属、特に鉄鋼をリン酸塩化成
処理することは、良く知られている。かくして得られた
リン酸塩皮膜は、リン酸塩処理技術において既知の、防
錆、塗装下地処理、電気絶縁処理、滑り摩擦の減少、冷
間加工の容易化などの全分野に適している(ドイツ特許
公開公報30 23 479号、欧州特許 42631号)。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記公知の方法を30ないし50℃という
比較的低温で実施すると、しばしば問題を生じる。特
に、リン酸塩処理液中の鉄(II)含有量が多くなるにつ
れてリン酸塩皮膜が粗くなり、リン酸塩被膜の形成が不
完全となる。この欠点は、リン酸塩処理の前工程におい
てリン酸チタンなどを使用して活性化すると、ある程度
改善されるものの、完全に満足する結果は得られていな
い。他方、低温法は省エネルギとなるため、その要請は
緊急なるものがある。また、鉄(II)が存在する方法で
は鉄(II)が存在しない方法に比較してスラッジの生成
量が格段に少なくかつ浴成分の消耗速度が妥当であるた
め、前者は後者より優れている、本発明の目的は、表面
が少なくとも部分的に鉄鋼である金属にリン酸塩皮膜を
形成する方法を、プロセスのコストを著しく高くするこ
となく、低温でかつ鉄(II)の存在下で実施可能とする
とともに、リン酸塩皮膜の被覆の均一化を図ることにあ
る。 (問題点を解決するための手段) 冒頭で述べた方法において温度が30ないし50℃の範囲
のリン酸塩化成処理液であって、下記: 亜鉛イオン 5 〜25g/ マンガン 1 〜10g/ 鉄(II) 0.1 〜13g/ リン酸イオン 5 〜40g/ (P2O5換算) 硝酸イオン 5 〜50g/ を含有し、さらに ホウフッ化物イオン 0.5 〜 5g/ (BF4換算) 酒石酸および/またはクエン酸 0.05〜 3g/ を含有するとともに、重量比で、Zn対P2O5が0.5〜3対
1,Mn対Znが0.04〜0.5対1,遊離酸対全酸が0.04〜0.2対1
に調整したリン酸塩化成処理液で前記金属を処理するこ
とによって前記目的を達成することができる。 本発明が特に適用される処理対象は、約5%以下の合
金元素を添加した鉄鋼である。さらに、亜鉛、亜鉛合金
などの鉄鋼以外の金属も、その金属自体でできた非処理
物であるかあるいはその金属が単に被処理物であるかあ
るいはその金属が単に被処理物上の皮膜であるかを問わ
ず、鉄鋼と共に、処理することができる。 亜鉛イオン、マンガンイオン、リン酸イオンなどのリ
ン酸塩処理溶液の成分は、当該技術で通常行なわれてい
るように、同時に予め溶解してリン酸塩処理用酸性濃縮
物を作り、リン酸塩処理溶液に添加する。これらの成分
の添加量はリン酸塩処理溶液中で必要濃度が得られるよ
うにする。遊離酸と全酸の比率を調節するためにはアル
カリイオンとアンモニウムイオンからなる群のイオンを
さらに使用する必要があろう。 本発明の好ましい実施態様によると、0.05ないし2g/
のNiかつ/または0.001ないし0.1g/のCuかつ/また
0.5〜2g/のCaを含有するリン酸塩処理溶液で金属を処
理する。Niを含有させると特に処理液に対するエッチン
グ性が高い材料への皮膜形成および亜鉛上への皮膜形成
を促進することができる。 銅イオンを添加するとリン酸塩化成処理が促進され
る。カルシウムイオンを添加するとリン酸塩皮膜が改質
され、また浴中のスラッジ生成が少なくなりスラッジが
リン酸塩皮膜形成を妨害する作用が一層少なくなりかつ
系からスラッジを除去し易くなる。 本発明の方法で使用されるリン酸塩処理溶液は最初か
ら鉄(II)イオンを含有する必要はなく、鉄(II)イオ
ンは鉄鋼処理中に必然的に浴中に溶解し増加する。リン
酸塩処理溶液中の鉄(II)イオンの濃度は10g/を越え
ないことが好ましい。鉄(II)イオンの濃度が10g/を
越えないようにするために、エッチング反応の結果とし
て浴中に溶解した鉄(II)の一部を酸化して鉄(II)イ
オンとし、これを難溶性リン酸鉄(II)スラッジとして
沈殿させることが好ましい。本発明の好ましい実施態様
によれば、過剰の鉄(II)イオンを酸素含有ガスもしく
は塩素酸塩によって3価鉄イオンに酸化し、リン酸鉄
(III)スラッジとして沈殿させる。酸素含有ガスによ
る処理は、フィルタを後続して設けた曝気装置を使用し
て行なうことができる。 リン酸塩処理過程で処理液成分は、皮膜の形成、スラ
ッジの形成および当該処理液の機械的な排出により消費
されるので、当該成分を各成分単独であるいは幾つかも
しくは全成分を含有する補給用濃厚液として補給しなけ
ればならない。特に望ましいリン酸塩処理溶液の補給方
法は、重量比でZn対P2O5が(0.3〜0.8)対1、Mn対Znが
(0.01〜0.05)対1、NO3対P2O5が(0.2〜1)対1に調
整された少なくとも1種の濃厚液で亜鉛イオン、リン酸
イオンおよび硝酸イオンを添加する方法である。リン酸
塩処理溶液への他の成分の補給は、重量比でCa対Znが
(0.005〜1)対1,Ni対Znが(0.005〜0.05)対1,Cu対Zn
が(0.001〜0.03)対1,(酒石酸および/またはクエン
酸)対P2O5が(0.05〜0.3)対1およびBF4対P2O5が(0.
008〜0.04)対1に調整された少なくとも1種の濃厚液
で行なうのがよい。炭酸マンガン、酸化亜鉛および/ま
たは炭酸亜鉛を使用して遊離酸と全酸の比率を特許請求
の範囲内に調節することが好ましい。これらの成分は粉
末もしくは水性けん濁液としてリン酸塩処理溶液に添加
する。遊離酸および全酸の量を定めるには、10mlの浴試
料をジメチルイェロー(遊離酸テスト)およびフェノー
ルフタレイン(全酸テスト)を指示薬として色の変化に
よりリン酸の第1当量点をおよび第2当量点までN/10Na
OHで滴定する。N/10NaOHの消費量(ml)を遊離酸および
全酸のポイントとする。 尿素またはスルファミン酸を含有するリン酸塩処理液
を用いて金属を処理すると、これらの物質は硝酸塩から
亜硝酸塩が自己触媒的に生成することを阻止し、また浴
が鉄サイドから亜硝酸サイドに転換することを予防する
好ましい結果が得られる。 リン酸塩処理溶液による金属の処理は浸漬、フラッデ
イングまたはスプレーにより行なわれる。通常浸漬が行
なわれ、その浸漬時間は例えば5ないし15分である。 本発明法により形成されるリン酸塩皮膜の重量は、溶
液組成、処理温度、処理時間、処理工程にもよるが、約
3ないし15g/m2である。 リン酸塩処理工程の前に、好ましくは界面活性剤を含
むアルカリ脱脂水溶液による脱脂工程、スケールが存在
する場合は硫酸もしくは塩酸による酸洗工程など常法に
より金属の予備処理を行なう。被処理物をリン酸塩処理
する前に、必要不可欠ではないが、微細な結晶のリン酸
塩皮膜の形成を促進するためにリン酸チタンを含有する
活性化浴等を用いる公知の方法で予め処理してもよい。
リン酸塩処理の後は、通常水洗をするが、必要により任
意の後処理、例えばクロム酸および/または防食エマル
ジョンによる処理を行ない次いで乾燥を行なう。冷間加
工される被処理物の場合は石鹸浴による後処理を行なう
ことができる。 (発明の効果) 本発明の方法で形成されたリン酸塩皮膜は、その使用
全分野において多大な利点を奏し、特に冷間加工前処理
用として適している。 以下、実施例によりさらに詳しく本発明を説明する。 (実施例) 炭素含有量が0.5ないし0.9重量%の鋼線を塩酸に浸漬
して錆およびスケールを除去し、次に水で充分し洗浄
し、6ないし10分間、温度が45℃で下記組成のリン酸塩
処理溶液で処理した。 Zn 10.9 g/ Mn 2.1 g/ Fe(II) 2.0 g/ Ca 0.5 g/ Ni 0.5 g/ Cu 0.01 g/ Na 0.3 g/ NO3 24.0 g/ P2O5 10.6 g/ BF4 1.6 g/ 酒石酸 1.6 g/ 尿素 0.5 g/ 遊離酸 4.7 ポイント 全酸 40.7 ポイント なお、Zn/P2O51.0,Mn/Zn=0.19,遊離酸/全酸=0.12
である。 その後続いて、水洗し、ホウ砂含有加熱水溶液で中和
し、そして乾燥炉で乾燥した。この操作後のリン酸塩皮
膜の重量は8ないし10g/m2であった。リン酸チタンによ
る活性化処理は行なわなかったが、リン酸塩皮膜の被覆
性は均一であり、またその結晶は微細であった。 この処理後、線を10ダイスパスし最大減面率93.5%の
条件で伸線したところ、ダイスの摩耗が非常に少ない、
良好な伸線が可能であった。伸線後の線の表面には依然
として均一なリン酸塩皮膜が付着しており、またダイス
キズはなかった。 処理中に空気をリン酸塩処理浴中に吹き込んで、処理
液中に存在する鉄(II)イオン量を2〜7g/に維持し
た。浴中の全酸のポイントを一定に維持するために、浴
に下記成分を含有する補給剤を補給した。 Zn 11.4 % Mn 0.26 % Ca 0.13 % Ni 0.11 % Cu 0.025 % NO3 10.3 % P2O5 22.9 % BF4 0.38 % 酒石酸 2.6 % 尿素 0.26 % (注:重量%) 鉄サイドの浴での処理であったため、浴のスラッジは
極く少量であった。補給剤の消費量は金属表面m2当り20
gであり、非常に少なかった。 下記のように処理する比較実験を行なった。 20分間65℃にて20重量%の硫酸で鋼種D65−2の鋼線
を酸洗し、冷水で水洗し、45℃で20分間下記表のリン酸
塩処理溶液に浸漬してリン酸塩処理を行なった。その後
冷水で水洗しそして乾燥を行なった。 比較実験の結果を示す表1において、1は本発明の浴
組成を有し、その他は本発明外の浴組成を有する。 リン酸塩処理の結果の評価は次の様に行なった:皮膜
重量は大なほど良好;皮膜色彩は黒色が良好;皮膜の結
晶性は微細なものが良好;皮膜の付着は強固なものが良
好;皮膜が閉じられているものが良好である。 以上の実施例および比較例より、本発明によれば低温
で良好なリン酸塩皮膜が得られることは明らかである。
フロントページの続き
(72)発明者 ルドルフ フェイ
ドイツ連邦共和国、D 6368 バート
ビルベル バイゼスベーク 13
(56)参考文献 特開 昭53−140237(JP,A)
特開 昭57−51266(JP,A)
特開 昭48−71735(JP,A)
特開 昭49−76739(JP,A)
特開 昭54−71734(JP,A)
特開 昭61−41779(JP,A)
特開 昭61−124583(JP,A)
特開 昭50−39260(JP,A)
特開 昭61−157684(JP,A)
特開 昭61−217583(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.亜鉛イオン、マンガンイオン、PO4イオン、硝酸イ
オンを含有し、さらに操業条件下では被処理材表面から
溶解した鉄(II)イオンを含有するリン酸塩処理水溶液
を用いて処理することにより、少なくとも部分的に鉄ま
たは鋼からなる金属表面にリン酸塩皮膜を形成する方法
において、 下記: 亜鉛イオン 5 〜25g/ マンガンイオン 1 〜10g/ 鉄(II)イオン 0.1 〜13g/ リン酸イオン 5 〜40g/ (P2O5換算) 硝酸イオン 5 〜50g/ を含有し、さらに ホウフッ化物イオン 0.5 〜 5g/ (BF4換算) 酒石酸および/またはクエン酸 0.05〜 3g/ を含有するとともに、重量比で、Zn対P2O5が0.5〜3対
1、Mn対Znが0.04〜0.5対1、遊離酸対全酸が0.04〜0.2
対1に調整したリン酸塩化成処理液を30〜50℃の温度で
前記金属と接触させることを特徴とするリン酸塩皮膜の
形成方法。 2.0.5〜2g/のNiかつ/または0.001〜0.1g/のCuか
つ/または0.05〜2g/のCaをさらに含有するリ酸塩処
理溶液で金属を処理する特許請求の範囲第1項記載のリ
ン酸塩皮膜の形成方法。 3.鉄(II)イオンの濃度が10g/を越えないように調
節したリン酸塩処理溶液で金属を処理することを特徴と
する特許請求の範囲第1項又は第2項記載のリン酸塩皮
膜の形成方法。 4.過剰の鉄(II)イオンを酸素含有ガスもしくは塩素
酸塩と反応させて3価鉄イオンにし、リン酸鉄(III)
スラッジとして沈殿させることを特徴とする特許請求の
範囲第1項、第2項または第3項に記載のリン酸塩皮膜
の形成方法。 5.重量比でZn対P2O5が(0.3〜0.8)対1、Mn対Znが
(0.01〜0.05)対1、NO3対P2O5が(0.2〜1)対1に調
整された少なくとも1種の濃縮物を用いて、亜鉛イオ
ン、マンガンイオン、リン酸イオンおよび硝酸イオンを
添加してリン酸塩処理溶液の補給を行なうことを特徴と
する特許請求の範囲第1項から第4項までのいずれか1
項に記載のリン酸塩皮膜の形成方法。 6.重量比でCa対Znが(0.005〜1)対1、Ni対Znが
(0.005〜0.05)対1、Cu対Znが(0.001〜0.03)対1、
酒石酸および/またはクエン酸対P2O5が(0.05〜0.3)
対1およびBF4対P2O5が(0.008〜0.04)対1に調節され
た濃縮物を用いてNi,Cu,Ca、酒石酸および/またはクエ
ン酸を添加してリン酸塩処理溶液の補給を行なうことを
特徴とする特許請求の範囲第1項から第5項までのいず
れか1項に記載のリン酸塩皮膜の形成方法。 7.炭酸マンガン、酸化亜鉛および/または炭酸亜鉛を
使用して遊離酸の含有量を調節したリン酸塩処理溶液で
金属を処理することを特徴とする特許請求の範囲第1項
から第6項までのいずれか1項に記載のリン酸塩皮膜の
形成方法。 8.尿素またはスルファミン酸を含有するリン酸塩処理
液を用いて金属を処理することを特徴とする特許請求の
範囲第1項から第7項までのいずれか1項に記載のリン
酸塩皮膜の形成方法。 9.冷間加工の前処理として行なうことを特徴とする特
許請求の範囲第1項から第8項までのいずれか1項に記
載のリン酸塩皮膜の形成方法。
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