JP2694619B2 - 被覆ブロック - Google Patents
被覆ブロックInfo
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- JP2694619B2 JP2694619B2 JP1219707A JP21970789A JP2694619B2 JP 2694619 B2 JP2694619 B2 JP 2694619B2 JP 1219707 A JP1219707 A JP 1219707A JP 21970789 A JP21970789 A JP 21970789A JP 2694619 B2 JP2694619 B2 JP 2694619B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、港湾、漁港、海岸などにおける水中構造物
の基盤、捨石マウンドなどの破壊や流出を防止するため
に使用せられる被覆ブロックに関するものである。
の基盤、捨石マウンドなどの破壊や流出を防止するため
に使用せられる被覆ブロックに関するものである。
従来の技術 従来のこの種被覆ブロックは、通常単に平盤状のもの
であり、これは水中構造物の基盤、捨石マウンドの大き
さに対応して所要数これらの上に並べて敷設せられる
が、被覆ブロック相互にそれぞれ独立しているため、各
被覆ブロック自体の重量によってのみ所期の目的を達成
しようとしている。
であり、これは水中構造物の基盤、捨石マウンドの大き
さに対応して所要数これらの上に並べて敷設せられる
が、被覆ブロック相互にそれぞれ独立しているため、各
被覆ブロック自体の重量によってのみ所期の目的を達成
しようとしている。
また、被覆ブロック相互を噛合わせうるような複雑な
形状に形成せられたものも知られてはいる。
形状に形成せられたものも知られてはいる。
発明が解決しようとする課題 上記平盤状の被覆ブロックの場合、敷設状態を維持す
るのに、各被覆ブロックの重量のみに依存しているた
め、波や流れの外力に対してその安定性を確保するには
重量の大きなものを使わねばならず、通常使用されてい
る重さのブロックではその安定性を確保し難いおそれが
あった。
るのに、各被覆ブロックの重量のみに依存しているた
め、波や流れの外力に対してその安定性を確保するには
重量の大きなものを使わねばならず、通常使用されてい
る重さのブロックではその安定性を確保し難いおそれが
あった。
また上記複雑な形状の被覆ブロックは、その製作が面
倒であるばかりか、敷設が煩雑となるという問題があ
る。
倒であるばかりか、敷設が煩雑となるという問題があ
る。
本発明の目的は、敷設後、波や流れの外力に対して通
常の重量でもその安定性を確保できるのみならず、敷設
も容易でかつ製作が簡単な被覆ブロックを提供すること
にある。
常の重量でもその安定性を確保できるのみならず、敷設
も容易でかつ製作が簡単な被覆ブロックを提供すること
にある。
課題を解決するための手段 本発明による被覆ブロックは、ブロック本体が平面か
らみて方形に形成さられるとともに、その4辺に相欠き
接合用水平突出部が設けられ、水平突出部は、4辺のう
ち直角に交わる1組の2辺ではその厚さの上半に、直角
に交わる残りの1組の2辺ではその厚さの下半にそれぞ
れ設けられ、2辺の上半に設けられた上部水平突出部ど
うしおよび2辺の下半に設けられた下部水平突出部どう
しの各両端部のうち少なくとも隣り合う側の端部がそれ
ぞれ切欠かれて切欠部が設けられており、水平突出部を
含むブロック全体の中央にブロック上下面の水がいきき
する垂直貫通孔があけられているものである。
らみて方形に形成さられるとともに、その4辺に相欠き
接合用水平突出部が設けられ、水平突出部は、4辺のう
ち直角に交わる1組の2辺ではその厚さの上半に、直角
に交わる残りの1組の2辺ではその厚さの下半にそれぞ
れ設けられ、2辺の上半に設けられた上部水平突出部ど
うしおよび2辺の下半に設けられた下部水平突出部どう
しの各両端部のうち少なくとも隣り合う側の端部がそれ
ぞれ切欠かれて切欠部が設けられており、水平突出部を
含むブロック全体の中央にブロック上下面の水がいきき
する垂直貫通孔があけられているものである。
作用 本発明による被覆ブロックは、ブロック本体が平面か
らみて方形に形成せられるとともに、その4辺に相欠き
接合用水平突出部が設けられ、水平突出部は、4辺のう
ち直角に交わる1組の2辺ではその厚さの上半に、直角
に交わる残りの1組の2辺ではその厚さの下半にそれぞ
れ設けられているので、この被覆ブロックを所要数水中
構造物の基盤、捨石マウンドなどの上に敷設するさい、
前後左右に隣接する被覆ブロックを一方の上部水平突出
部と他方の下部水平突出部とを重ね合わせることにより
相欠き接合することができる。その結果、敷設せられた
被覆ブロックはそれぞれ単体としてではなく、全体が一
体化した状態になり、被覆ブロックどうしの重量が重ね
合わされた上下水平突出部により全体に伝達されるの
で、波、流れによる外力に充分耐える。またブロック敷
設時の相欠き接合のさいも直交する2辺の下半に設けら
れた下部水平突出部の上に、直交する2辺の上半に設け
られた上部水平突出部を重ねるだけでよい。
らみて方形に形成せられるとともに、その4辺に相欠き
接合用水平突出部が設けられ、水平突出部は、4辺のう
ち直角に交わる1組の2辺ではその厚さの上半に、直角
に交わる残りの1組の2辺ではその厚さの下半にそれぞ
れ設けられているので、この被覆ブロックを所要数水中
構造物の基盤、捨石マウンドなどの上に敷設するさい、
前後左右に隣接する被覆ブロックを一方の上部水平突出
部と他方の下部水平突出部とを重ね合わせることにより
相欠き接合することができる。その結果、敷設せられた
被覆ブロックはそれぞれ単体としてではなく、全体が一
体化した状態になり、被覆ブロックどうしの重量が重ね
合わされた上下水平突出部により全体に伝達されるの
で、波、流れによる外力に充分耐える。またブロック敷
設時の相欠き接合のさいも直交する2辺の下半に設けら
れた下部水平突出部の上に、直交する2辺の上半に設け
られた上部水平突出部を重ねるだけでよい。
さらに2辺の上半に設けられた上部水平突出部どうし
および2辺の下半に設けられた下部水平突出部どうしの
各両端部のうち少なくとも隣り合う側の端部がそれぞれ
切欠かれて切欠部が設けられているので、前後左右に隣
接する被覆ブロックを一方の上部水平突出部と他方の下
部水平突出部とを重ね合わせて相欠き接合したさい、ブ
ロック本体の2つの対角線のうち少なくとも1つの対角
線の両端延長線上に貫通孔が生じる。しかも、水平突出
部を含む各ブロック全体の中央にブロック上下面の水が
いききする垂直貫通孔があけられているので、敷設せら
れて一体化せられた多数の被覆ブロック全体において、
上下面の水の圧力差が少なくなるとともに、揚圧力の受
圧面積が減少する。
および2辺の下半に設けられた下部水平突出部どうしの
各両端部のうち少なくとも隣り合う側の端部がそれぞれ
切欠かれて切欠部が設けられているので、前後左右に隣
接する被覆ブロックを一方の上部水平突出部と他方の下
部水平突出部とを重ね合わせて相欠き接合したさい、ブ
ロック本体の2つの対角線のうち少なくとも1つの対角
線の両端延長線上に貫通孔が生じる。しかも、水平突出
部を含む各ブロック全体の中央にブロック上下面の水が
いききする垂直貫通孔があけられているので、敷設せら
れて一体化せられた多数の被覆ブロック全体において、
上下面の水の圧力差が少なくなるとともに、揚圧力の受
圧面積が減少する。
実施例 本発明の実施例を、以下図面を参照して説明する。
第1図は、本発明の実施例の1つを示すもので、図示
の被覆ブロック(29)は、ブロック本体(2)が平面か
らみて方形に形成せられるとともに、その4辺に相欠き
接合用水平突出部(3)〜(6)が設けられ、水平突出
部(3)〜(6)は、4辺のうち直角に交わる1組の2
辺ではその厚さの上半に、直角に交わる残りの1組の2
辺ではその厚さの下半にそれぞれ設けられ、2辺の上半
に設けられた上部水平突出部(3)(4)どうしおよび
2辺の下半に設けられた下部水平突出部(5)(6)ど
うしの隣り合う側の端部がそれぞれ切欠かれて切欠部
(30)〜(33)が設けられており、水平突出部を含むブ
ロック全体の中央にブロック上下面の水がいききする垂
直貫通孔(7)があけられているものである。
の被覆ブロック(29)は、ブロック本体(2)が平面か
らみて方形に形成せられるとともに、その4辺に相欠き
接合用水平突出部(3)〜(6)が設けられ、水平突出
部(3)〜(6)は、4辺のうち直角に交わる1組の2
辺ではその厚さの上半に、直角に交わる残りの1組の2
辺ではその厚さの下半にそれぞれ設けられ、2辺の上半
に設けられた上部水平突出部(3)(4)どうしおよび
2辺の下半に設けられた下部水平突出部(5)(6)ど
うしの隣り合う側の端部がそれぞれ切欠かれて切欠部
(30)〜(33)が設けられており、水平突出部を含むブ
ロック全体の中央にブロック上下面の水がいききする垂
直貫通孔(7)があけられているものである。
両上部水平突出部(3)(4)どうしの切欠部(30)
(31)と、両下部水平突出部(5)(6)どうしの切欠
部(32)(33)は、ともに一直線状にかつ両直線が平行
になるように切欠かれている。
(31)と、両下部水平突出部(5)(6)どうしの切欠
部(32)(33)は、ともに一直線状にかつ両直線が平行
になるように切欠かれている。
この被覆ブロック(20)を所要数前後左右に相欠き接
合すると、第2図に示されているように、ブロック本体
(2)の1つの対角線の延長線上に方形の貫通孔(34)
が生じる。
合すると、第2図に示されているように、ブロック本体
(2)の1つの対角線の延長線上に方形の貫通孔(34)
が生じる。
また貫通孔(7)は第3図に示されているように鼓形
であって、これはともに孔(7)の長さの真中に向かっ
て先細となった上半テーパ孔(7a)と下半テーパ孔(7
b)とよりなり、それぞれの傾斜角は約5°となされて
いる。また被覆ブロツク(1)は、その全体がコンクリ
ート製であるが、鉄筋コンクリート製でもよい。
であって、これはともに孔(7)の長さの真中に向かっ
て先細となった上半テーパ孔(7a)と下半テーパ孔(7
b)とよりなり、それぞれの傾斜角は約5°となされて
いる。また被覆ブロツク(1)は、その全体がコンクリ
ート製であるが、鉄筋コンクリート製でもよい。
上記傾斜角は、アーム(28)が外れないようにするこ
とと、コンクリート型枠の脱型の容易性と、空間面積の
必要性との兼合いから定められたものである。
とと、コンクリート型枠の脱型の容易性と、空間面積の
必要性との兼合いから定められたものである。
第3図は、さらに吊上げ吊下げ用治具(26)を使用し
て被覆ブロック(29)を吊上げる前後を示す。治具(2
6)は、昇降棒(27)と、これの下端に開閉自在に上向
けに取付けられた放射状の支持アーム(28)とよりな
る。まず、第3図(a)に示されているように、昇降棒
(27)が被覆ブロック(29)の貫通孔(7)の下方に突
出せしめられるが、このさいアーム(28)は閉じられて
いる。つぎに、第3図(b)に示されているように、ア
ーム(28)が開かれて昇降棒(27)が上昇せしめられ
る。すると、アーム(28)は貫通孔(7)の下半テーパ
孔(7b)の壁に引掛かるので、被覆ブロック(29)は治
具(26)により吊上げられる。治具(26)は被覆ブロッ
ク(29)の運搬、敷設などのさいに使用されるものであ
るが、治具(26)の代わりにワイヤーなども用いうる。
て被覆ブロック(29)を吊上げる前後を示す。治具(2
6)は、昇降棒(27)と、これの下端に開閉自在に上向
けに取付けられた放射状の支持アーム(28)とよりな
る。まず、第3図(a)に示されているように、昇降棒
(27)が被覆ブロック(29)の貫通孔(7)の下方に突
出せしめられるが、このさいアーム(28)は閉じられて
いる。つぎに、第3図(b)に示されているように、ア
ーム(28)が開かれて昇降棒(27)が上昇せしめられ
る。すると、アーム(28)は貫通孔(7)の下半テーパ
孔(7b)の壁に引掛かるので、被覆ブロック(29)は治
具(26)により吊上げられる。治具(26)は被覆ブロッ
ク(29)の運搬、敷設などのさいに使用されるものであ
るが、治具(26)の代わりにワイヤーなども用いうる。
第4図は、本発明の実施例の他の1つを示すもので、
図示の被覆ブロック(35)は、第1図の被覆ブロック
(29)において、さらに直角に交わる2辺のうちの1方
の下半に設けられた下部水平突出部(4)と他方の上半
に設けられた上部水平突出部(5)どうしおよび残りの
直角に交わる2辺のうちの一方の上半に設けられた上部
水平突出部(6)と他方の下半に設けられた下部水平突
出部(3)どうしの隣り合う側の端部が、上記被覆ブロ
ック(29)の場合と同様、それぞれ一直線状に切欠かれ
て切欠部(36)〜(39)が設けられているものである。
図示の被覆ブロック(35)は、第1図の被覆ブロック
(29)において、さらに直角に交わる2辺のうちの1方
の下半に設けられた下部水平突出部(4)と他方の上半
に設けられた上部水平突出部(5)どうしおよび残りの
直角に交わる2辺のうちの一方の上半に設けられた上部
水平突出部(6)と他方の下半に設けられた下部水平突
出部(3)どうしの隣り合う側の端部が、上記被覆ブロ
ック(29)の場合と同様、それぞれ一直線状に切欠かれ
て切欠部(36)〜(39)が設けられているものである。
この被覆ブロック(35)を所要数前後左右に相欠き接
合すると、第5図に示されているように、ブロック本体
(2)の2つの対角線の延長線上に菱形の貫通孔(40)
が生じる。
合すると、第5図に示されているように、ブロック本体
(2)の2つの対角線の延長線上に菱形の貫通孔(40)
が生じる。
第6図は、捨石により水中に築造されたマウンド(2
4)を、被覆ブロック(29)を使用して被覆した状態を
示す。
4)を、被覆ブロック(29)を使用して被覆した状態を
示す。
第7図は、ケーソン(8)の基礎捨石マウンド(9)
の上面およびその外側に、被覆ブロック(29)を所要数
敷設した状態を示す。
の上面およびその外側に、被覆ブロック(29)を所要数
敷設した状態を示す。
第8図は、潜堤を被覆ブロック(29)を使用して被覆
した状態を示す。
した状態を示す。
なお、第9図および第10図は、敷設せられた被覆ブロ
ックのうち、隅角部に位置する2種類の被覆ブロック
(10)(11)をそれぞれ示す。第9図の被覆ブロック
(10)の場合、直角に交わる2辺に上部水平突出部を備
えておらず、その分に相当するだけブロック本体(12)
が大きく形成せられており、それにともない直角に交わ
る2辺がのびて下部水平突出部(13)(14)が長くなっ
ている。第10図の被覆ブロック(11)の場合、直角に交
わる2辺のうち1辺に上部水平突出部を、他の1辺に下
部水平突出部を欠いており、2つの下部水平突出部に相
当する面積分ブロック本体(12)が大きく形成せられ、
それにともない直角に交わる2辺がのびて下部水平突出
部(15)および上部水平突出部(16)の長さが長くなっ
ている。
ックのうち、隅角部に位置する2種類の被覆ブロック
(10)(11)をそれぞれ示す。第9図の被覆ブロック
(10)の場合、直角に交わる2辺に上部水平突出部を備
えておらず、その分に相当するだけブロック本体(12)
が大きく形成せられており、それにともない直角に交わ
る2辺がのびて下部水平突出部(13)(14)が長くなっ
ている。第10図の被覆ブロック(11)の場合、直角に交
わる2辺のうち1辺に上部水平突出部を、他の1辺に下
部水平突出部を欠いており、2つの下部水平突出部に相
当する面積分ブロック本体(12)が大きく形成せられ、
それにともない直角に交わる2辺がのびて下部水平突出
部(15)および上部水平突出部(16)の長さが長くなっ
ている。
また第11図および第12図は、それぞれ敷設せられた被
覆ブロックのうち、縁部に位置する2種類の被覆ブロッ
ク(17)(18)を示す両被覆ブロック(17)(18)の場
合、ともに1辺に上部水平突出部を欠いており、1つの
上部水平突出部に相当する面積分ブロック本体(19)が
大きく形成せられ、それにともない対向する2辺がのび
て上部水平突出部(20)(21)および下部水平突出部
(22)(23)の長さがのびている。
覆ブロックのうち、縁部に位置する2種類の被覆ブロッ
ク(17)(18)を示す両被覆ブロック(17)(18)の場
合、ともに1辺に上部水平突出部を欠いており、1つの
上部水平突出部に相当する面積分ブロック本体(19)が
大きく形成せられ、それにともない対向する2辺がのび
て上部水平突出部(20)(21)および下部水平突出部
(22)(23)の長さがのびている。
敷設被覆ブロックが全体として方形状になる場合、隅
角部に位置する被覆ブロック(10)(11)はその対角に
おいてともに表裏逆に使用せられ、縁部に位置する被覆
ブロック(17)(18)はその対向縁においてともに表裏
逆に使用せられる。
角部に位置する被覆ブロック(10)(11)はその対角に
おいてともに表裏逆に使用せられ、縁部に位置する被覆
ブロック(17)(18)はその対向縁においてともに表裏
逆に使用せられる。
もちろん被覆ブロックが平面からみて方形以外の形状
に敷設せられる場合は、隅角部にその形状に合致した被
覆ブロックが適宜使用せられるし、法肩、法尻などでは
断面屈曲状の被覆ブロックが使用せられる。
に敷設せられる場合は、隅角部にその形状に合致した被
覆ブロックが適宜使用せられるし、法肩、法尻などでは
断面屈曲状の被覆ブロックが使用せられる。
発明の効果 本発明によれば、被覆ブロックを所要数水中構造物の
基盤、捨石マウンドなどの上に敷設するさい、前後左右
に隣接する被覆ブロックを一方の上部水平突出部と他方
の下部水平突出部とを重ね合わせることにより相欠き接
合することができ、その結果、敷設せられた被覆ブロッ
クはそれぞれ単体としてではなく、全体が一体化した状
態になり、被覆ブロックどうしの重量が重ね合わされた
上下水平突出部により全体に伝達されるので、比較的小
重量の被覆ブロックでも波、流れによる外力に充分耐え
得、基盤は捨石マウンドの破壊、捨石の流出さらには洗
掘を防止し、ひいては、その周辺の堤体などを保護す
る。またブロック敷設時の相欠き接合のさいも直交する
2辺の下半に設けられた下部水平突出部の上に、直交す
る2辺の上半に設けられた上部水平突出部を重ねるだけ
でよいので、敷設施工が容易である。
基盤、捨石マウンドなどの上に敷設するさい、前後左右
に隣接する被覆ブロックを一方の上部水平突出部と他方
の下部水平突出部とを重ね合わせることにより相欠き接
合することができ、その結果、敷設せられた被覆ブロッ
クはそれぞれ単体としてではなく、全体が一体化した状
態になり、被覆ブロックどうしの重量が重ね合わされた
上下水平突出部により全体に伝達されるので、比較的小
重量の被覆ブロックでも波、流れによる外力に充分耐え
得、基盤は捨石マウンドの破壊、捨石の流出さらには洗
掘を防止し、ひいては、その周辺の堤体などを保護す
る。またブロック敷設時の相欠き接合のさいも直交する
2辺の下半に設けられた下部水平突出部の上に、直交す
る2辺の上半に設けられた上部水平突出部を重ねるだけ
でよいので、敷設施工が容易である。
また相互に噛合わせうるように複雑な形状となされて
いる従来の被覆ブロックに較べ、本発明による被覆ブロ
ックは上述のような形状を有するので、その製作が簡単
である。
いる従来の被覆ブロックに較べ、本発明による被覆ブロ
ックは上述のような形状を有するので、その製作が簡単
である。
さらに前後左右に隣接する被覆ブロックを一方の上部
水平突出部と他方の下部水平突出部とを重ね合わせて相
欠き接合したさい、ブロック本体の2つの対角線のうち
少なくとも1つの対角線の両端延長線上に貫通孔が生じ
るので、敷設せられて一体化せられた多数の被覆ブロッ
ク全体において、各ブロックの中央貫通孔の存在と相俟
ち、上下面の水の圧力差が少なくなるとともに、揚圧力
の受圧面積も減少するので、被覆ブロックの安定性がよ
い。
水平突出部と他方の下部水平突出部とを重ね合わせて相
欠き接合したさい、ブロック本体の2つの対角線のうち
少なくとも1つの対角線の両端延長線上に貫通孔が生じ
るので、敷設せられて一体化せられた多数の被覆ブロッ
ク全体において、各ブロックの中央貫通孔の存在と相俟
ち、上下面の水の圧力差が少なくなるとともに、揚圧力
の受圧面積も減少するので、被覆ブロックの安定性がよ
い。
第1図および第2図は、本発明の実施例の1つを示すも
ので、第1図は被覆ブロックの平面図、第2図は被覆ブ
ロックを相欠き接合して2つの対角線のうち1つの対角
線の両端延長線上に貫通孔を得た状態を示す平面図であ
る。 第3図(a)(b)は、吊上げ吊下げ用治具を使用して
被覆ブロックを吊上げる前後をそれぞれ示す垂直断面図
である。 第4図および第5図は、本発明の実施例の他の1つを示
すもので、第4図は、被覆ブロックの平面図、第5図は
被覆ブロックを相欠き接合して2つの対角線の両端延長
線上に貫通孔を得た状態を示す平面図である。 第6図は、ケーソンの基礎捨石マウンドの上面およびそ
の外側に被覆ブロックを敷設した状態を示す垂直断面
図、第7図は、捨石により水中に築造されたマウンドを
被覆ブロックで覆った状態を示す垂直断面図、第8図
は、潜堤を被覆ブロックで覆った状態を示す垂直断面図
である。 第9図および第10図は、敷設被覆ブロックのうち、隅角
部に位置する2種類の被覆ブロックをそれぞれ示す平面
図、第11図および第12図は、同縁部に位置する2種類の
被覆ブロックをそれぞれ示す平面図である。 (2)……ブロック本体、(3)〜(6)……相欠き接
合用水平突出部、(7)……貫通孔、(29)(35)……
被覆ブロック、(30)〜(33)(36)〜(39)……切欠
部。
ので、第1図は被覆ブロックの平面図、第2図は被覆ブ
ロックを相欠き接合して2つの対角線のうち1つの対角
線の両端延長線上に貫通孔を得た状態を示す平面図であ
る。 第3図(a)(b)は、吊上げ吊下げ用治具を使用して
被覆ブロックを吊上げる前後をそれぞれ示す垂直断面図
である。 第4図および第5図は、本発明の実施例の他の1つを示
すもので、第4図は、被覆ブロックの平面図、第5図は
被覆ブロックを相欠き接合して2つの対角線の両端延長
線上に貫通孔を得た状態を示す平面図である。 第6図は、ケーソンの基礎捨石マウンドの上面およびそ
の外側に被覆ブロックを敷設した状態を示す垂直断面
図、第7図は、捨石により水中に築造されたマウンドを
被覆ブロックで覆った状態を示す垂直断面図、第8図
は、潜堤を被覆ブロックで覆った状態を示す垂直断面図
である。 第9図および第10図は、敷設被覆ブロックのうち、隅角
部に位置する2種類の被覆ブロックをそれぞれ示す平面
図、第11図および第12図は、同縁部に位置する2種類の
被覆ブロックをそれぞれ示す平面図である。 (2)……ブロック本体、(3)〜(6)……相欠き接
合用水平突出部、(7)……貫通孔、(29)(35)……
被覆ブロック、(30)〜(33)(36)〜(39)……切欠
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 隆一 兵庫県西宮市鳴尾浜3丁目17番6号 東 洋建設株式会社技術研究所内 (56)参考文献 実公 昭39−10758(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】ブロック本体(2)が平面からみて方形に
形成せられるとともに、その4辺に相欠き接合用水平突
出部(3)〜(6)が設けられ、水平突出部(3)〜
(6)は、4辺のうち直角に交わる1組の2辺ではその
厚さの上半に、直角に交わる残りの1組の2辺ではその
厚さの下半にそれぞれ設けられ、2辺の上半に設けられ
た上部水平突出部(5)(6)どうしおよび2辺の下半
に設けられた下部水平突出部(3)(4)どうしの各両
端部のうち少なくとも隣り合う側の端部がそれぞれ切欠
かれて切欠部(30)〜(33)(36)〜(39)が設けられ
ており、水平突出部を含むブロック全体の中央にブロッ
ク上下面の水がいききする垂直貫通孔(7)があけられ
ている被覆ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1219707A JP2694619B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 被覆ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1219707A JP2694619B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 被覆ブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0384111A JPH0384111A (ja) | 1991-04-09 |
JP2694619B2 true JP2694619B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=16739707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1219707A Expired - Lifetime JP2694619B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 被覆ブロック |
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1989
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