JP2510846Y2 - 擁壁用コンクリ―トブロック - Google Patents

擁壁用コンクリ―トブロック

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JP2510846Y2
JP2510846Y2 JP7013090U JP7013090U JP2510846Y2 JP 2510846 Y2 JP2510846 Y2 JP 2510846Y2 JP 7013090 U JP7013090 U JP 7013090U JP 7013090 U JP7013090 U JP 7013090U JP 2510846 Y2 JP2510846 Y2 JP 2510846Y2
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元保 糸井
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株式会社パリティジパング
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は擁壁を構築する際に使用するプレキャスト
コンクリートブロックに関するもので、表面板とアンカ
ー板とこれら両者を繋ぐ繋ぎ部材とを有し、並べ置かれ
たブロックの表面板とアンカー板との間に栗石やコンク
リートを充填して擁壁を構築する構造のブロックの形状
に関するものである。
《従来の技術》 第9図および第10図に従来の擁壁用コンクリートブロ
ックの例を示す。第9図のものは、ビン型ブロックと呼
ばれるもので、内部に栗石などを充填して並べ、上段の
ものを下段のものより若干後退させて順次積込み上げる
ことによって擁壁を構築するものである。第10図に示す
ものは、間知ブロック等と呼ばれるもので、表面板を同
一面にして若干傾斜させた状態で積み上げてゆき、内部
にコンクリートミルクを注入して固化させることによ
り、一体化して擁壁とするものである。なお図面におい
て、1は擁壁の表面に表れる表面板、2は土中にあって
ブロックの移動を防止しているアンカー板、3は表面板
とアンカー板とを連結している繋ぎ部材である。
《考案が解決しようとする課題》 第9図や第10図に示すように、表面板1とアンカー板
2の幅寸法を等しくしたブロックでは、直線状の擁壁や
平面で中凹状になる擁壁は構築できるけれども、平面で
中凸状になる擁壁は、隣接するブロックのアンカー板2
の端部相互が当接したときに表面板1の端部相互の間に
隙間が生じてしまうため、構築することができない。
平面中凸状の擁壁は、アンカー板2を有しない間知ブ
ロックやアンカー板2の幅寸法を小さくしたビン型ブロ
ック等を用いれば構築することが可能であるが、そのよ
うなブロックは直線状の擁壁を構築するのには不適当で
あり、また直角となった角部等は形成できないという欠
点がある。
この考案は、直線状の擁壁を構築する際の作業性を低
下させることなく、平面中凸状の擁壁も構築可能で、か
つ90度直角になった角部も構築することができる擁壁用
ブロックを提供しようとするものである。
《課題を解決するための手段》 この考案は、表面板1とアンカー板2とが等しい幅寸
法を有する擁壁用コンクリートブロックにおいて、表面
板1の幅方向の両端縁から45度の角度でブロックの背面
側に向けて引いた線Lより後方にあるブロックの部分
を、その上方または下方を除去することによって、該部
分のブロックの高さが表面板の高さhの1/2となる形状
としている。高さを1/2とするブロックの部分は、上記4
5度で引いた線Lの内側の部分を含めてもよいが、上記4
5度で引いた線Lより外側(背面側)の部分は全て表面
板1の1/2またはそれ以下の高さでなければならない。
《作用》 上記構造のブロックを用いて直線状の擁壁または平面
中凹状の擁壁を構築する際は、ブロックの上下方向を同
一方向にして従来のブロックと同様な方法でブロックを
並べてゆけばよい(第3図)。
平面中凸状の擁壁を構築する際には、隣接するブロッ
クの上下方向を逆にして並べる。この考案のブロックで
は、少なくともアンカー板2の両端部分は、表面板の高
さhの1/2の高さであり、従って隣接するブロックを上
下逆に並べることによって隣接するブロックのアンカー
板2の端部分を重ねて表面板1の高さと同じ高さとする
ことができ、この状態でブロックを安定に並べていくこ
とができる。
また、第2図に示すように、ブロック高さを1/2とし
た領域をブロックの表面板1の両端縁から45度で引いた
線Lの外側としたので、第5図に示すように一つのブロ
ックとこれに隣接する上下逆にしたブロックとの間に90
度の角部を形成できる。そしてこの考案のブロックは、
表面板1とアンカー板2の幅方向寸法が同じであるか
ら、直線状の擁壁を構築するときには、ブロックの上下
方向を同方向にして表面板1およびアンカー板2の端部
相互を突き合わせて並べてゆけば良く、施工に何等面倒
を生じない。
《実施例》 第1図はこの考案のブロックの第1実施例を示したも
ので、ビン型ブロックの一例を示す。図において、1は
表面板、11はその突出部、12は内側部(2枚の繋ぎ部材
の間の部分を言う。以下同じ)。2はアンカー板、21は
その突出部、22はその内側部、3は繋ぎ部材である。こ
の第1実施例のビン型ブロックでは、表面板1とアンカ
ー板2とに繋ぎ部材3より外側に延びる突出部11、21を
設けて、繋ぎ部材3に土圧や充填材の内圧に起因する曲
げ応力が生じない構造としている。表面板1およびアン
カー板2の突出部の長さl1は、内側部の長さをl2として
l1=l2/61/2で計算される長さとなっている。これは両
端固定の梁にwなる等分布荷重が加わったときに両端に
生ずる曲げモーメントM=wl22/12と片持ち梁に等分荷
重が加わったときにその支持端に生ずる曲げモーメント
M=wl12/2が等しくなる寸法として規定されるものであ
る。
繋ぎ部材3の後半部およびアンカー板2の高さは、表
面板の高さhの1/2となっている。この高さを1/2とする
部分は、第2図に示すように、表面板1の幅方向両端1
3、13から後方に鋭角45度で引いた線L、Lより背後の
部分である。第1実施例のものがそうであるように、こ
の高さを1/2とする部分は、前記45度で引いた線Lより
内側にまで及んでいてもよいが、45度で引いた線Lは外
側の部分は、高さが表面板の高さhの1/2を超える部分
があってはならない。
この第1実施例のブロックで直線状の擁壁を構築する
際のブロックの並べ方を第3図に、平面中凸状の擁壁を
構築する場合のブロックの並べ方を第4図に、90度の隅
部を構築する場合のブロックの並べ方を第5図にそれぞ
れ示す。図には示してないが、実際の施工に際しては、
並べられたブロックの空所に栗石等の充填材が充填され
る。第3図に示すように、ブロックの上下方向を同方向
にして並べた場合には、上段に積み重ねられるブロック
のアンカー板は、下段のブロックの背後の土の上に載置
されることになる。
また第6図に示すように、下段のブロックの上に上下
逆にしたブロックを下段の表面板と上段のアンカー板と
が同一平面となるようにして積んでやれば、表面板とア
ンカー板の高さが等しいブロックを並べて構築したと同
様な構造の擁壁を構築することができる。
一方、第4図に示す平面中凸状の擁壁を構築する際に
は、隣接するブロックの上下方向を逆にして、さかさに
したブロックのアンカー板の両端がその両側のブロック
のアンカー板の端部に積み重ねられるようにしてブロッ
クを配置していく。このようにして並べたブロックの空
所に栗石などの充填材を充填し、順次ブロックを積み上
げていくことにより、平面中凸状の擁壁を構築すること
ができる。
第5図に示す90度のコーナ部分を構築する際には、コ
ーナの両側のブロックの上下を逆にして両ブロックの後
半部が重ね合わされるようにする。前述したようにブロ
ックの表面板の幅方向端部から後方に45で引いた線Lよ
り後方の高さを1/2としているので、90度までの任意の
角度(鈍角)のコーナ部を構築することが可能である。
第7図に示す第2実施例は、表面板1とアンカー板2
とを1個の繋ぎ部材3で連結したものの例を示したもの
であり、第8図に第7図のブロックを用いて平面中凸状
の擁壁を構築する際のブロックの配置を示す。
この考案の構造は、繋ぎ部材が1個であるか2個であ
るか、あるいは3個以上であるかに係わらず、その表面
板の幅方向端縁13から背後に45度で引いた線Lの外側部
分の高さを表面板の高さhの1/2とすることによって、
繋ぎ部材3の数とは一切無関係に、同一の作用効果を得
ることができる。なお、直線状の擁壁を構築する際に第
6図に示す構造を採用しようとするならば、ブロックの
奥行き寸法Dの1/2より背後の部分に高さが表面板の高
さhの1/2を超える部分があってはならない。
《考案の効果》 以上説明したこの考案のブロックによれば、表面板と
アンカー板の幅方向寸法が同一であるので、直線状の擁
壁を構築する際の作業性が損なわれることがなく、しか
も平面中凹状の擁壁は勿論、平面中凸状の擁壁や90度ま
でのコーナ部分の構築が同一のブロックでその並べ方を
変えるだけで可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はこの考案の第1実施例を示す図
で、第1図はブロックの斜視図、第2図は平面図、第3
図および第4図は施工時の配置例を示す平面図、第5図
および第6図は他の配置例を示す斜視図である。第7図
および第8図は第2実施例を示す図で、第7図はブロッ
クの斜視図、第8図はその配置例を示す平面図である。
第9図および第10図は従来のブロックの例を示す斜視図
である。 図中、 1:表面板、2:アンカー板 3:繋ぎ部材、13:表面板の両端

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面板(1)とアンカー板(2)とが等し
    い幅寸法を有する擁壁用コンクリートブロックにおい
    て、表面板(1)の幅方向の両端(13)から45度の角度
    でブロックの背面側に向けて引いた線(L)より後方に
    あるブロックの部分を、その上方または下方を除去して
    表面板の高さ(h)の1/2としたことを特徴とする、擁
    壁用コンクリートブロック。
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JPH0430140U JPH0430140U (ja) 1992-03-11
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