JP2693788B2 - 塩化ビニルプラスチゾル組成物 - Google Patents

塩化ビニルプラスチゾル組成物

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JP2693788B2 JP63226182A JP22618288A JP2693788B2 JP 2693788 B2 JP2693788 B2 JP 2693788B2 JP 63226182 A JP63226182 A JP 63226182A JP 22618288 A JP22618288 A JP 22618288A JP 2693788 B2 JP2693788 B2 JP 2693788B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塩化ビニルプラスチゾル組成物に関する。
更に詳しくは、各種金属面又は金属の各種下塗り塗装面
に120〜200℃、短時間の熱処理で強く接着し、高温での
熱処理後の退色性がなく、可撓性に優れ、貯蔵安定性が
良く、貯蔵後も優れた接着性を有する塩化ビニル重合体
或いは共重合体のプラスチゾル組成物に関するものであ
る。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
塩化ビニルプラスチゾル組成物の各種金属面(特にベ
アメタル)と金属の各種下塗り塗装面に対する接着性を
改良すべく、種々の検討がされてきた。
例を挙げると、(1)アクリルモノマー、(2)液状
エポキシ樹脂と硬化剤、(3)ポリアミドとブロック化
ウレタンプレポリマー(特公昭59-52901号)、(4)ポ
リアミド及び/又はポリアミンとカルボン酸(特開昭59
-120651号)等を配合する方法が知られているが、比較
的低温熱処理での十分な接着性、塩化ビニルプラスチゾ
ルの高温による熱処理に対する退色性、可撓性、貯蔵安
定性などの点について問題があり、上記のすべての要望
を満足させられるものではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはこれらの欠点を改良すべく鋭意検討を重
ねた結果、特定の接着付与剤を配合した塩化ビニルプラ
スチゾルが、各種金属面又は金属の各種下塗り塗装面に
120〜200℃、短時間の熱処理で非常に強く接着し、高温
での熱処理でも退色がなく、又可撓性に優れ、つまり比
較的低温から高温まで(120〜200℃)の熱処理で接着
性、発泡性、退色性、可撓性が改良され、又貯蔵安定性
もよいことを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は必須
の構成成分として (i) 塩化ビニル重合体及び/又は共重合体、 (ii) 可塑剤、 (iii) 分子中に平均1個より多くの隣接エポキシ基
を有するエポキシ樹脂(iii−1)と、不飽和脂肪酸(i
ii−2)とを反応させて得られる不飽和二重結合水酸基
含有変性エポキシ樹脂、及び (iv) ブロックイソシアネート化合物 を含有することを特徴とする。
さらに、本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は、 (i) 塩化ビニル重合体及び/又は共重合体、 (ii) 可塑剤、 (iii) 分子内に平均1個より多くの隣接エポキシ基
を有するエポキシ樹脂(iii−1)と、不飽和脂肪酸(i
ii−2)とを反応させて得られる不飽和二重結合水酸基
含有変性エポキシ樹脂、 (iv) ブロックイソシアネート化合物、及び (v) エポキシ樹脂用潜在性硬化剤 を含有することを特徴とする。
本発明に使用する塩化ビニル重合体及び/又は共重合
体(i)は、通常使用されているものを使用できる。塩
化ビニル共重合体としては、塩化ビニルとこれと共重合
しうる他のビニル単量体、例えば酢酸ビニル、無水マレ
イン酸もしくはマレイン酸エステル、ビニルエーテルな
どとの共重合体が挙げられる。
塩化ビニル重合体或いは共重合体の重合度は通常1000
〜1700である。塩化ビニル重合体或いは共重合体の市販
品としては、ゼオン121、ゼオン135J及びゼオン103ZX
(以上日本ゼオン製)、デンカビニルPA-100、デンカビ
ニルME-180(以上電気化学工業製)、カネビニルPSL-1
0、カネビニルPSH-10、カネビニルPSM-30及びカネビニ
ルPCH-12(以下鐘渕化学工業製)が挙げられる。これら
は2種以上混合して使用することもできる。
本発明において可塑剤(ii)は、塩化ビニルプラスチ
ゾルに通常使用されているものを使用できる。例えば、
ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチル
フタレート、ジラウリルフタレート、ジステアリルフタ
レートなどのフタル酸エステル、ジオクチルアジペート
などのアジピン酸エステル、ジオクチルセバケートなど
のセバチン酸エステル、トリクレジルホスフェートなど
のリン酸エステル等のエステル型可塑剤、及びこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好ましい
ものは、フタル酸エステル類、特にジオクチルフタレー
トである。
ここに本発明の必須の構成成分である不飽和二重結合
水酸基含有変性エポキシ樹脂(iii)を得るための分子
内に平均1個より多くの隣接エポキシ基を有するエポキ
シ樹脂(iii−1)として好ましいものとしては、式: (ここにZは水素原子、メチル基、エチル基)で示され
る置換又は非置換のグリシジルエーテル基を分子内に平
均1個より多く有するエポキシ樹脂(I−1)、 式: (ここにZは水素原子、メチル基、エチル基)で示され
る置換又は非置換のグリシジルエステル基を分子内に平
均1個より多く有するエポキシ樹脂(I−2)、 式: (ここにZは水素原子、メチル基、エチル基)で示され
るN置換の置換又は非置換1,2−エポキシプロピル基を
分子内に平均1個より多く有するエポキシ樹脂(I−
3)等が含まれる。又、エポキシ樹脂(iii−1)の特
に好ましいものはエポキシ当量180〜500のエポキシ樹脂
である。
上記置換又は非置換のグリシジルエーテル基を分子内
に1個より多く有するエポキシ樹脂(I−1)は、フェ
ノール性ヒドロキシル基をグリシジルエーテル化したエ
ポキシ樹脂及びアルコール性ヒドロキシル基をグリシジ
ルエーテル化したエポキシ樹脂が含まれ、かかるエポキ
シ樹脂(I−1)の好ましい例としては、1個又は2個
以上の芳香族核を有する多価フェノールのポリグリシジ
ルエーテル(I−1−1)及び1個又は2個以上の芳香
族核を有する多価フェノールと炭素数2〜4個のアルキ
レンオキサイドとの付加反応により誘導せられるアルコ
ール性ポリヒドロキシル化合物のポリグリシジルエーテ
ル(I−1−2)等が挙げられる。
しかしてポリグリシジルエーテル(I−1−1)と
は、例えば少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェ
ノール(A)とエピハロヒドリン(b)とを水酸化ナト
リウムの如き塩基性触媒乃至塩基性化合物の反応量の存
在下に常法により反応せしめて得られる如きポリグリシ
ジルエーテルを主反応生成物として含むエポキシ樹脂、
少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノール
(A)とエピハロヒドリン(b)とを三弗化硼素の如き
酸性触媒量の存在下に常法により反応せしめて得られる
ポリハロヒドリンエーテルと水酸化ナトリウムの如き塩
基性化合物と反応せしめて得られる如きエポキシ樹脂或
いは少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノール
(A)とエピハロヒドリン(b)をトリエチルアミンの
如き塩基性触媒の触媒量の存在下に常法により反応せし
めて得られるポリハロヒドリンエーテルと、水酸化ナト
リウムの如き塩基性化合物とを反応せしめて得られる如
きエポキシ樹脂である。
同様ポリグリシジルエーテル(I−1−2)とは、例
えば少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノール
と炭素数2〜4個のアルキレンオキサイドとの付加反応
により誘導せられたポリヒドロキシル化合物(B)とエ
ピハロヒドリン(b)とを三弗化硼素の如き酸性触媒の
触媒量の存在下に常法により反応せしめて得られるポリ
ハロヒドリンエーテルと、水酸化ナトリウムの如き塩基
性化合物とを反応せしめて得られる如きポリグリシジル
エーテルを主反応生成物として含むエポキシ樹脂であ
る。
ここに少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノ
ール(A)としては、1個の芳香族核を有する単核多価
フェノール(A−1)及び2個以上の芳香族核を有する
多核多価フェノール(A−2)がある。
かかる単核多価フェノール(A−1)の例としては、
例えばレゾルシノール、ハイドロキノン、パイロカテコ
ール、フロログルシノール、1,5−ジヒドロキシナフタ
レン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキ
シナフタレンなどが挙げられる。
また、多核多価フェノール(A−2)の例としては、
一般式: 〔式中Arはナフチレン基及びフェニレン基の様な芳香族
二価炭化水素基で本発明の目的にはフェニレン基が好ま
しい。Y′及びY1は同一又は異なっていてもよく、メ
チル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル
基、n−オクチル基のようなアルキル基なるべくは最高
4個の炭素原子を持つアルキル基、或いはハロゲン原子
即ち塩素原子、臭素原子、沃素原子又は弗素原子、或い
はメトキシ基、メトキシメチル基、エトキシ基、エトキ
シエチル基、n−ブトキシ基、アミルオキシ基の様なア
ルコキシ基なるべくは最高4個の炭素原子を持つアルコ
キシ基である。前記の芳香族二価炭化水素基の何れか又
は両方に水酸基以外に置換基が存在する場合にはこれら
の置換基は同一でも異なるものでよい。m及びzは置換
基によって置換できる芳香族(Ar)の水素原子の数に対
応する0(零)から最大値までの値を持つ整数で、同一
又は異なる値であることができる。R1は例えば −O−,−S−,−SO−,−SO2−,又はアルキレン基
例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テト
ラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、
2−エチルヘキサメチレン基、オクタメチレン基、ノナ
メチレン基、デカメチレン基、或いはアルキリデン基例
えばエチリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン
基、イソブチリデン基、アミリデン基、イソアミリデン
基、1−フェニルエチリデン基、或いは環状脂肪族基例
えば1,4−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレン
基、シクロヘキシリデン基、或いはハロゲン化されたア
ルキレン基或いはハロゲン化されたアルキリデン基或い
はハロゲン化された環状脂肪族基、或いはアルコキシ−
及びアリールオキシ−置換されたアルキリデン基或いは
アルコキシ−及びアリールオキシ−置換されたアルキレ
ン基或いはアルコキシ−及びアリールオキシ−置換され
た環状脂肪族基例えばメトキシメチレン基、エトキシメ
チレン基、エトキシエチレン基、2−エトキシトリメチ
レン基、3−エトキシペンタメチレン基、1,4−(2−
メトキシシクロヘキサン)基、フェノキシエチレン基、
2−フェノキシトリメチレン基、1,3−(2−フェノキ
シシクロヘキサン)基、或いはアリールアルキレン基例
えば、フェニルエチレン基、2−フェニルトリメチレン
基、1−フェニルペンタメチレン基、2−フェニルデカ
メチレン基、或いは芳香族基例えばフェニレン基、ナフ
チレン基、或いはハロゲン化された芳香族基例えば1,4
−(2−クロルフェニレン)基、1,4−(2−ブロムフ
ェニレン)基、1,4−(2−フルオロフェニレン)基、
或いはアルコキシ及びアリールオキシ置換された芳香族
基例えば1,4−(2−メトキシフェニレン)基、1,4−
(2−エトキシフェニレン)基、1,4−(2−n−プロ
ポキシフェニレン)基、1,4−(2−フェノキシフェニ
レン)基、或いはアルキル置換された芳香族基例えば1,
4−(2−メチルフェニレン)基、1,4−(2−エチルフ
ェニレン)基、1,4−(2−n−プロピルフェニレン)
基、1,4−(2−n−ブチルフェニレン)基、1,4−(2
−n−ドデシルフェニレン)基の様な二価炭化水素基な
どの二価の基であり、或いはR1は例えば式 で表わされる化合物の場合の様に前記Ar基一つに融着し
ている環であることもでき、或いはR1はポリエトキシ
基、ポリプロポキシ基、ポリチオエトキシ基、ポリブト
キシ基、ポリフェニルエトキシ基の様なポリアルコキシ
基であることもでき、或いはR1は例えばポリジメチル
シロキシ基、ポリジフェニルシロキシ基、ポリメチルフ
ェニルシロキシ基の様な珪素原子を含む基であることが
でき、或いはR1は芳香族環、第三アミノ基エーテル結
合、カルボニル基又は硫黄又はスルホキシドの様な硫黄
を含む結合によって隔てられた2個又はそれ以上のアル
キレン基又はアルキリデン基であることができる〕 で表わされる多核二価フェノールがある。
かかる多核二価フェノールであって特に好ましいのは
一般式 (式中Y′及びY1は前記と同じ意味であり、m及びz
は0〜4の値であり、R1はなるべくは1〜3個の炭素
原子を持つアルキレン基又はアルキリデン基或いは式 又は で表わされる飽和基である)で表わされる多核二価フェ
ノールである。
かかる二価フェノールの例の中には普通商品名ビスフ
ェノールAと称する2,2−ビス−(p−ヒドロキシフェ
ニル)−プロパン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルメ
タン、ビス−(2−ヒドロキシフェニル)−メタン、ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、ビス−(4
−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3−メトキシフェニ
ル)−メタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−エタン、1,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−エタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−2−ク
ロルフェニル)−エタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−エタン、1,3−ビス−
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、
2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(3−フェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3−イ
ソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,
2−ビス−(2−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシナフチ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−ペンタン、3,3−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−ペンタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−ヘプタン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
メタン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘ
キシルメタン、1,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,2−ビス−(フェニル)−プロパン、2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン
の様なビス−(ヒドロキシフェニル)アルカン或いは4,
4′−ジヒドロキシビフェニル、2,2′−ジヒドロキシビ
フェニル、2,4′−ジヒドロキシビフェニルの様なジヒ
ドロキシビフェニル或いはビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−スルホン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、クロル−2,4−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、5−クロル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、3′−クロル−4,4′−ジヒドロキシジフェニル
スルホンの様なジ−(ヒドロキシフェニル)−スルホン
或いはビス−(4−ヒドロキシフェニル)−エーテル、
4,3′−(又は4,2′−又は2,2′−ジヒドロキシ−ジフ
ェニル)エーテル、4,4′−ジヒドロキシ−2,6−ジメチ
ルジフェニルエーテル、ビス−(4−ヒドロキシ−3−
イソブチルフェニル)−エーテル、ビス−(4−ヒドロ
キシ−3−イソプロピルフェニル)−エーテル、ビス−
(4−ヒドロキシ−3−クロルフェニル)−エーテル、
ビス−(4−ヒドロキシ−3−フルオルフェニル)−エ
ーテル、ビス−(4−ヒドロキシ−3−ブロムフェニ
ル)−エーテル、ビス−(4−ヒドロキシナフチル)−
エーテル、ビス−(4−ヒドロキシ−3−クロルナフチ
ル)−エーテル、ビス−(2−ヒドロキシビフェニル)
−エーテル、4,4′−ジヒドロキシ−2,6−ジメトキシジ
フェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−2,5−ジエト
キシジフェニルエーテルの様なジ−(ヒドロキシフェニ
ル)−エーテルが含まれ、また1,1−ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−フェニルエタン、1,3,3−トリ
メチル−1−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロ
キシインダン、2,4−ビス−(p−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタンも適当である。
更に又かかる多核二価フェノールであって好ましい他
の一群のものは一般式 (ここにR3はメチル又はエチル基、R2は炭素数1〜9
個のアルキリデン基又はその他のアルキレン基、pは0
〜4) で示されるもので、例えば1,4−ビス−(4−ヒドロキ
シベンジル)−ベンゼン、1,4−ビス−(4−ヒドロキ
シベンジル)−テトラメチルベンゼン、1,4−ビス−
(4−ヒドロキシベンジル)−テトラエチルベンゼン、
1,4−ビス−(p−ヒドロキシクミル)−ベンゼン、1,3
−ビス−(p−ヒドロキシクミル)−ベンゼン等が挙げ
られる。
その他の多核多価フェノール(A−2)に含まれるも
のとしては、例えばフェノール類とカルボニル化合物と
の初期縮合物類(例:フェノール樹脂初期縮合物、フェ
ノールとアクロレインとの縮合反応生成物、フェノール
とグリオキサール縮合反応生成物、フェノールとペンタ
ンジアリルの縮合反応生成物、レゾルシノールとアセト
ンの縮合反応生成物、キシレン−フェノール−ホルマリ
ン初期縮合物)、フェノール類とポリクロルメチル化芳
香族化合物の縮合生成物(例:フェノールとビスクロル
メチルキシレンとの縮合生成物)等を挙げることができ
る。
而して、ここにポリヒドロキシル化合物(B)とは、
上記の少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノー
ル(A)とアルキレンオキサイドとをOH基とエポキシ基
との反応を促進する如き触媒の存在下に反応せしめて得
られるエーテル結合によって該フェノール残基と結合さ
れている−ROH(ここにRはアルキレンオキサイドに由
来するアルキレン基)或いは(及び)−(RO)nH(こ
こにRはアルキレンオキサイドに由来するアルキレン基
で一つのポリオキシアルキレン鎖は異なるアルキレン基
を含んでいてもよい、nはオキシアルキレン基の重合数
を示す2又は2以上の整数)なる原子群を有する化合物
である。この場合、当該多価フェノール(A)とアルキ
レンオキサイドとの割合は1:1(モル:モル)以上とさ
れるが、好ましくは当該多価フェノール(A)のOH基に
対するアルキレンオキサイドの割合は1:1〜10、好まし
くは1:1〜3(当量:当量)である。
ここにアルキレンオキサイドとしては、例えばエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサ
イドなどがあるが、これらが該多価フェノール(A)と
反応してエーテル結合をなす場合側鎖を生ずるものが特
に好ましく、その様なものとしてはプロピレンオキサイ
ド、1,2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイ
ドがあり、殊にプロピレンオキサイドが好ましい。
かかるポリヒドロキシル化合物であって、特に好まし
い一群のものは、一般式 (式中Y′,Y1,m,z及びR1は前記(1−1)式のそれと
同じであり、Rは炭素数2〜4個のアルキレン基、n1
及びn2は1〜3の値である) で表わされるポリヒドロキシル化合物である。
更にまたかかるポリヒドロキシル化合物であって好ま
しい他の一群のものは、一般式 (式中R2,R3,pは前記(1−2)式のそれと同じであ
り、Rは炭素数2〜4個のアルキレン基、n1及びn2
1〜3の値である) で表わされるポリヒドロキシル化合物である。
また、ここにエピハロヒドリン(b)とは、一般式: (ここにZは水素原子、メチル基、エチル基、X′はハ
ロゲン原子である) で表わされるものであり、かかるエピハロヒドリン
(b)の例としては、例えばエピクロルヒドリン、エピ
ブロムヒドリン、1,2−エポキシ−2−メチル−3−ク
ロルプロパン、1,2−エポキシ−2−エチル−3−クロ
ルプロパンなどが挙げられる。
上記エピハロヒドリン(b)と多価フェノール(A)
或いはポリヒドロキシル化合物(B)との反応を促進す
る酸性触媒としては、三弗化硼素、塩化第二錫、塩化亜
鉛、塩化第二鉄の如きルイス酸、これらの活性を示す誘
導体(例:三弗化硼素−エーテル錯化合物)或いはこれ
らの混合物等を用いることができる。
また同様エピハロヒドリン(b)と多価フェノール
(A)との反応を促進する塩基性触媒としては、アルカ
リ金属水酸化物(例:水酸化ナトリウム)、アルカリ金
属アルコラート(例:ナトリウムエチラート)、第三級
アミン化合物(例:トリエチルアミン、トリエタノール
アミン)、第四級アンモニウム化合物(例:テトラメチ
ルアンモニウムブロマイド)、或いはこれらの混合物を
用いることができ、しかしてかかる反応と同時にグリシ
ジルエーテルを生成せしめるか、或いは反応の結果生成
したハロヒドリンエーテルを脱ハロゲン化水素反応によ
って閉環せしめてグリシジルエーテルを生成せしめる塩
基性化合物としてはアルカリ金属水酸化物(例:水酸化
ナトリウム)、アルミン酸アルカリ金属塩(例:アルミ
ン酸ナトリウム)等が都合よく用いられる。
しかして、これらの触媒乃至塩基性化合物は、そのま
ま或いは適当な無機或いは(及び)有機溶媒溶液として
使用することができるのは勿論である。
又、置換又は非置換のグリシジルエステル基を分子内
に平均1個より多く有するエポキシ樹脂(I−2)に
は、脂肪族ポリカルボン酸或いは芳香族ポリカルボン酸
のポリグリシジルエステル等があり、例えば前記一般式
(2)で示されるエピハロヒドリン(b)とメタクリル
酸とから合成されるグリシジルメタアクリレートを重合
せしめて得られる如きエポキシ樹脂も含まれる。
また、N置換の置換又は非置換1,2−エポキシプロピ
ル基を分子内に平均1個より多く有するエポキシ樹脂
(I−3)の例としては、芳香族アミン(例えばアニリ
ン又は核にアルキル置換基を有するアニリン)と上記一
般式(2)で示されるエピハロヒドリン(b)とから得
られるエポキシ樹脂、芳香族アミンとアルデヒドとの初
期縮合物(例えばアニリン−ホルムアルデヒド初期縮合
体、アニリン−フェノール−ホルムアルデヒド初期縮合
体)とエピハロヒドリン(b)とから得られるエポキシ
樹脂、ヒダントインジグリシジルエーテル、トリグリシ
ジルイソシアヌレート等が挙げられる。
また、エポキシ化ポリブタジエン等の線状脂肪族型エ
ポキシ樹脂、エポキシ化アマニ油、エポキシ化大豆油等
のエポキシ化植物油や3,4−エポキシ−6−メチルクロ
ヘキシルメチル、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘ
キサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ビニルシク
ロヘキセンジエポキサイド、ビス(2,3−エポキシシク
ロペンチル)エーテル等の脂環族型エポキシ樹脂などが
挙げられ、これらの1種又は2種以上が混合して使用さ
れる。
その他「エポキシ樹脂の製造と応用」(垣内弘編)に
記載されている如き種々のエポキシ樹脂等の従来公知の
隣接エポキシ基含有エポキシ樹脂が使用される。
また、ここに不飽和二重結合水酸基含有変性エポキシ
樹脂(iii)を得るために必要な不飽和脂肪酸(iii−
2)とは、オレイン酸の如き分子中に不飽和二重結合を
少なくとも1個有する脂肪酸であり、炭素数6以上の不
飽和脂肪酸が好ましく、炭素数14以上の不飽和脂肪酸が
特に好ましい。代表的なものとしては、乾性油又は半乾
性油から得られる不飽和脂肪酸が挙げられる。
かかる不飽和脂肪酸(iii−2)として好ましいもの
は、脱水ヒマシ油、アマニ油、大豆油、トール油、サフ
ラワー油等より分離される不飽和脂肪酸、合成乾性油脂
肪酸(例えば、綜研化学(株)製、商品名ハイジエン)
等が挙げられ、それらの1種又は2種以上の混合物が挙
げられる。
本発明の不飽和二重結合水酸基含有変性エポキシ樹脂
(iii)を得るための反応は、通常のエポキシ基とカル
ボキシル基との反応方法で行われ、反応温度は70〜150
℃、好ましくは90〜130℃である。
反応を促進するために、公知の重合用触媒、第3級ア
ミン、第4級アンモニウム塩、ルイス酸塩などを用いる
ことが有利である。
エポキシ樹脂(iii−1)と不飽和脂肪酸(iii−2)
とのモル比は、通常、エポキシ樹脂(iii−1)1モル
に対し不飽和脂肪酸(iii−2)0.1〜0.9モル、好まし
くは0.3〜0.6モルである。
本発明に用いられるブロックイソシアネート化合物
(iv)に使われるイソシアネート類は、芳香族ポリイソ
シアネート化合物類又は芳香族ポリイソシアネート化合
物の重合物及びそれらの混合物、さらにそれらの芳香族
ポリイソシアネート化合物及び芳香族ポリイソシアネー
ト化合物の重合物の各々のウレタンプレポリマー化合物
及びそれらの1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
ここに芳香族ポリイソシアネート化合物類としては、
一般式 (ここに○はベンゼン環或いはナフタレン環、−NCOは
核置換のイソシアネート基、Zは核置換のハロゲン原子
或いは炭素数3以下のアルキル或いはアルコキシ基、n
は0,1又は2)で示されるジイソシアネート(例えば2,4
−トルイレンジイソシアネート、2,6−トルイレンジイ
ソシアネート、1,4−ナフチレンジイソシアネート、1,5
−ナフチレンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイ
ソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、1
−イソプロピルベンゾール−2,4−ジイソシアネー
ト): 一般式 (ここに○はベンゼン環或いはナフタレン環、−(C
H2mNCOは核置換のアルキレンイソシアネート基、Zは
核置換のハロゲン原子或いは炭素数3以下のアルキル或
いはアルコキシ基、mは1又は2、nは1又は2)で示
されるジイソシアネート(例:ω,ω′−ジイソシアネ
ート−1,2−ジメチルベンゾール、ω,ω′−ジイソシ
アネート−1,3−ジメチルベンゾール): 一般式 (ここに、Aは−CH2−又は の如き炭素数3以下のアルキレン基、○はベンゼン環或
いはナフタレン環、Zは核置換のハロゲン原子或いは炭
素数3以下のアルキル或いはアルコキシ基、nは0,1又
は2)で示されるジイソシアネート(例:4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、2,2′−ジメチルジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルジ
メチルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジク
ロルジフェニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシアネ
ート)、 一般式 (ここにZは核置換のハロゲン原子或いは炭素数3以下
のアルキル或いはアルコキシ基、mは0又は1、nは0,
1又は2)で示されるジイソシアネート(例:ビフェニ
ル−2,4′−ジイソシアネート、ビフェニル−4,4′−ジ
イソシアネート、3,3′−ジメチルビフェニル−4,4′−
ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシビフェニル−4,
4′−ジイソシアネート)、ジフェニルスルホン−4,4′
−ジイソシアネート等が挙げられる。
また、ここに芳香族ポリイソシアネート化合物の重合
物としては、上述のポリイソシアネート単量体、好まし
くはトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネートを、例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、メチルエチルケトン、ジオキサン等の不活性溶
媒中もしくはジエチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、アルキル基の
炭素原子数7〜11(以下C7〜C11のように記す)の混
合アルキルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ヘ
キサノールベンジルフタレート等のフタル酸エステル、
トリスクレジルホスフェート、トリスフェニルホスフェ
ート等のリン酸エステル、ジ−2−エチルヘキシルアジ
ペート等のアジピン酸エステル又はC7〜C11の混合ア
ルキルトリメリテート等のトリメリット酸エステル等の
可塑剤中で、周知の触媒、例えば三級アミン、マンニッ
ヒ塩基、脂肪酸のアルカリ金属、アルコラート等を使用
して既知の方法で重合して得られる。高揮発性の溶剤下
で重合反応したものは、最終的に適当な高沸点の溶剤、
例えば可塑剤で溶剤置換処理するのが望ましい。ポリイ
ソシアネート重合物は、フタル酸エステル系可塑剤、特
にC7以上のジアルキルフタレート、アルキルベンジル
フタレート中で重合するのが望ましい。
本発明に用いられるウレタンプレポリマー化合物は、
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及び
これらの混合物等のポリヒドロキシル化合物と過剰の前
述の芳香族ポリイソシアネート化合物又はポリイソシア
ネート化合物の重合物又はこれらの混合物とを通常のNC
O含有ウレタンプレポリマーの製法と同様に反応せしめ
て得られる。
上記ポリエーテルポリオールの好ましいものとして、
例えば一般式 R〔(OR1n)OH〕p (ここにRは多価アルコール残基;(OR1nは炭素数2
〜4個のアルキレン基を有するオキシアルキレン基より
なるポリオキシアルキレン鎖;nはオキシアルキレン基の
重合度を示す数で分子量が100〜4,500となるに相当する
数である;pは好ましくは2〜4) で示されるポリエーテルポリオールがある。
上記一般式中のRに対応する多価アルコール残基の好
ましい例としては、例えば脂肪族二価アルコール(例:
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
チレングリコール、ネオペンタングリコール)、三価ア
ルコール(例:グリセリン、トリオキシイソブタン、1,
2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、
2−メチル−1,2.3−プロパントリオール、2−メチル
−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタ
ントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘ
キサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタント
リオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオー
ル、ペンタメチルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,
4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、ト
リメチロールプロパン等)、四価アルコール(例:エリ
トリット、ペンタエリトリット、1,2,3,4−ペンタンテ
トロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,3,5−ペ
ンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール
等)、五価アルコール(例:アドニット、アラビット、
キシリット等)、六価アルコール(例:ソルビット、マ
ンニット、イジット等)等の多価アルコールの残基が挙
げられる。
又、上記多価アルコールの残基として好ましいのは2
〜4価のアルコール残基であり、特にプロピレングリコ
ール、グリセリン等の残基が好ましい。
又、上記一般式で示されるポリエーテルポリオール
は、かかる多価アルコールに、常法により炭素数2〜4
個のアルキレンオキサイドを、所望の分子量となるよう
に付加せしめることによって製造することができる。
又、炭素数2〜4個のアルキレンオキサイドとして
は、例えばエチレオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイドが挙げられるが、特にプロピレンオ
キサイドを使用するのが好ましい。
又、上記ポリエステルポリオールとしては、例えばポ
リカルボン酸と多価アルコールから製造される従来公知
のポリエステル或いはラクタム類から得られるポリエス
テル等が挙げられる。
かかるポリカルボン酸としては、例えばベンゼントリ
カルボン酸、アジピン酸、琥珀酸、スペリン酸、セバシ
ン酸、酸、メチルアジピン酸、グルタン酸、ピメリン
酸、アゼライン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、チオジプロピオン酸、マレイン酸、フマル酸、シ
トラコン酸、イタコン酸又はこれらに類する任意の適当
なカルボン酸を使用することができる。
又、多価アルコールとしては、例えばエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ビス(ヒドロキシメチルクロルヘキ
サン)、ジエチレングリコール、2,2−ジメチルプロピ
レングリコール、1,3,6−ヘキサントリオール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、グリセリン又はこれらに類する任意の適当な多価ア
ルコールを使用することが出来る。
その他、ポリヒドロキシル化合物として、ポリテトラ
メチレングリコール、ポリカプロラクトングリコール等
も使用し得る。
本発明で使用されるウレタンプレポリマー化合物は、
例えば上記の如きポリエーテルポリオールかポリエステ
ルポリオール或いはこれらの混合物或いは更にこれらと
ヒマシ油等のOH基含有グリセライド類との混合物等のポ
リヒドロキシル化合物と、ポリイソシアネート化合物又
はポリイソシアネート化合物の重合物又はこれらの混合
物とを反応せしめて得ることができる。
ウレタンプレポリマー化合物を得るに際し、芳香族ポ
リイソシアネート化合物又は芳香族ポリイソシアネート
化合物の重合物又はこれらの混合物とポリヒドロキシル
化合物とのモル比は通常、(芳香族ポリイソシアネート
化合物又は芳香族ポリイソシアネート化合物の重合物又
はこれらの混合物)/ポリヒドロキシ化合物=1.5〜3.5
/1、好ましくは2.0〜3.0/1である。
また該プレポリマーのNCO%は通常1〜20%、好まし
くは2〜15%である。
ウレタンプレポリマーは通常の方法により得ることが
できる。ウレタンプレポリマー生成反応を行う場合、反
応温度は通常40〜110℃、好ましくは50〜100℃である。
ウレタンプレポリマー生成反応を行うに際し、反応を促
進するために公知のウレタン重合用触媒、例えばジブチ
ルスズジラウレート、第一スズオクトエート、スタナス
オクトエート、オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛、オクチル
酸亜鉛などの有機金属化合物、トリエチレンジアミン、
トリエチルアミンなどの第三級アミン系化合物を使用す
ることも可能である。
又、ブロックイソシアネート化合物(iv)に使われる
ブロック化剤としては、フェノール類、例えばフェノー
ル、クレゾール(メタクレゾール、オルソクレゾール、
パラクレゾール及びそれらの混合物)、キシレノール、
オクチルフェノール、ノニルフェノール、ジノニルフェ
ノール、パラ−tert−ブチルフェノール、sec−ブチル
フェノール等のアルキルフェノール類、スチレン化フェ
ノール類、又はオキシベンゾイックアシドエステル類が
挙げられる。
オキシベンゾイックアシドエステル類としては、o−
オキシベンゾイックアシドエステル、m−オキシベンゾ
イックアシドエステル、p−オキシベンゾイックアシド
エステルが挙げられ、この内でも特にp−置換体である
のが好ましい。
オキシベンゾイックアシドエステルを構成する一方の
基は、例えばm−及びp−置換体の場合はn−ヘプチル
基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル
基、ドデシル基等の長鎖アルキル基、長鎖のポリオキシ
エチレン基又はポリオキシプロピレン基を結合したアル
コキシアルキル基、又はオキシエチレン基、オキシプロ
ピレン基を長鎖のアルキル基に結合したアルコキシアル
キル基等が好ましい。また、o−置換体の場合メチル
基、エチル基、イソプロピル基、イソアミル基、n−ブ
チル基、イソブチル基、sec−ブチル基、n−ヘプチル
基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル
基、ドデシル基等のアルキル基、(ポリ)オキシエチレ
ン又は(ポリ)オキシプロピレン基と結合するアルコキ
シアルキル基、フェニル基、ベンジル基等のアリール基
が挙げられる。
ブロックイソシアネート化合物(iv)を得るためのブ
ロック化反応は、公知の反応方法により行われる。ブロ
ック化剤の添加量は遊離のイソシアネート基に対し、通
常1当量以上2当量以下、好ましくは1.05〜1.5当量で
ある。
通常、芳香族ポリイソシアネート化合物又は芳香族ポ
リイソシアネート化合物の重合物のブロック化反応は、
最後の反応でブロック化剤を添加する方法をとる。
また、ウレタンプレポリマー化合物をブロック化反応
する場合、ブロック化剤は任意の段階で添加し反応さ
せ、ブロック化ウレタンプレポリマーを得ることができ
る。
ブロック化剤の添加方法は、所定の重合終了時に添加
するか、或いは重合初期に添加するか、又は重合初期に
一部添加し重合終了時に残部を添加するなどの方法が可
能である。好ましくは重合終了時に添加する方法であ
る。この場合、所定の重合終了時の目安としては、イソ
シアネート%(例えば「ポリウレタン」槙書店、昭和35
年発行、第21頁記載の方法により測定できる)を基準と
すればよい。ブロック化剤を添加する場合の反応温度
は、通常50〜150℃であり、好ましくは60〜120℃であ
る。反応時間は1〜7時間程度で行う。反応に際し、前
掲の公知のウレタン重合用触媒を添加して反応を促進す
ることも可能である。また、本発明の可塑剤を任意の量
加えてもよい。
又、ブロックイソシアネート化合物(iv)としては、
前述のブロック化された芳香族ポリイソシアネート化合
物、ブロック化された芳香族ポリイソシアネート化合物
の重合物及びブロック化されたウレタンプレポリマー化
合物の1種又は2種以上の混合物を使用してもよい。
本発明のエポキシ樹脂用潜在性硬化剤(v)として
は、ジシアンジアミド(DICY)、メラミン、ジアリルメ
ラミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、イミダ
ゾール類、例えばキュアゾール2MZ,2EZ,2E4MZ,2IZ,C
11Z,C17Z,2PZ,2P4MZ.1B2MZ,2MZ-CN,2E4MZ-CN,2IZ-CN,C
11Z-CN,2PZ-CN,2MZ-CNS,2E4MZ-CNS,C11Z-CNS,2PZ-CN
S,2MZ-AZINE,2E4MZ-AZINE(以上、四国化成工業(株)
製)、又上記イミダゾールの金属塩コンプレックス類、
例えばキュアゾール2MA-OK(四国化成工業(株)製)、
ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、1−オルソ
ートルイルビグアニド等のビグアニド類、又フタル酸又
はフタル酸無水物とジエチレントリアミンよりなるアミ
ドイミド類、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミン、
プロピルアミンなどとビスフェノールA、ビスフェノー
ルF、フェノール樹脂類或いはテトラブロムビスフェノ
ールAなどとのアミン塩化合物、或いは第三級アミン含
有変性化合物物類、3−(p−クロロフェニル)−1,1
−ジメチルユリア、3−(3,4−ジクロロフェニル)−
1,1−ジメチルユリア、ジメチルユリア、テトラメチル
ユリア、テトラメチルチオユリア等のアルキルユリア
類、BF3−モノエチルアミン、BF3−アニリン、BF3−ジ
メチルアニリン等の三弗化硼素アミン塩類、イミダゾリ
ン類、例えば2−メチルイミダゾリン、2−エチルイミ
ダゾリン、2−n−ブチルイミダゾリン、2−(4′−
スルファミドベンジル)イミダゾリン、2−ドデシルイ
ミダゾリン、2−テトラデシルイミダゾリン、2−ベン
ジルイミダゾリン、2−(3′−フェニルプロピル)イ
ミダゾリン、2−(3′−シクロヘキシルプロピル)イ
ミダゾリン、2−(4′−アミノベンジル)イミダゾリ
ン、2−スルファミドメチルイミダゾリン、2,2′−ビ
スイミダゾリン、2,2′−エチレンジイミダゾリン、1,3
−ビス(2′−イミダゾリニル)プロパン、1,4−ビス
(2′−イミダゾリニル)ブタン、1,5−ビス(2′−
イミダゾリニル)ペンタン、2,4−ジメチルイミダゾリ
ン、2−エチル−4−メチルイミダゾリン、1,8−ビス
(2′−イミダゾリニル)オクタン、1,11−ビス(2′
−イミダゾリニル)ウンデカン、2−フェニルイミダゾ
リン、2−(4′−クロルフェニル)イミダゾリン、2
−(p−アニシル)イミダゾリン、2−(3′,4′−ジ
メトオキシフェニル)イミダゾリン、2−(2′−ニト
ロフェニル)イミダゾリン、2−(4′−スルホフェニ
ル)イミダゾリン、2−(4′−スルホンアミドフェニ
ル)イミダゾリン、2−(4′−メチルスルホニルフェ
ニル)イミダゾリン、2−α−ナフチルイミダゾリン、
2−β−ナフチルイミダゾリン、2−(p−−メチルフ
ェニル)イミダゾリン、1,3−ビス(2′−イミダゾリ
ニル)ベンゼン、1,4−ビス(2′−イミダゾリニル)
ベンゼン、4,4′−ビス(2′−イミダゾリニル)ジフ
ェニル、4,4′−ビス(2′−イミダゾリニル)スチル
ベン、2−フェニル−4−メチルイミダゾリン、1,4−
ビス〔4−メチルイミダゾリニル−(2)〕ベンゼン、
2−α−ピリジルイミダゾリン、2−β−ピリジルイミ
ダゾリンなど、又その塩類を用いることができる。
また、カルボン酸ジヒドラジド化合物も用いることが
でき、具体例としては、アジピン酸ジヒドラジド、セバ
チン酸ジヒドラジド、イソフタール酸ジヒドラジド、1,
3−ビス−(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロ
ピルヒダントイン エイコサン二酸ジヒドラジド ハイドロキノンジグリコール酸ジヒドラジド、レゾルシ
ノールジグリコール酸ジヒドラジド、4,4′−エチリデ
ンビスフェノールジグリコール酸ジヒドラジド、 等を挙げることができる。
また、これらの1種又は2種以上を併用することも本
発明に包含される。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物の接着付与剤
である不飽和二重結合水酸基含有変性エポキシ樹脂(ii
i)とブロックイソシアネート化合物(iv)との配合比
は、通常、不飽和二重結合水酸基含有変性エポキシ樹脂
(iii)/ブロックイソシアネート化合物(iv)=5〜9
5/95〜5(重量%)で、好ましくは10〜90/90〜10(重
量%)である。
本発明の組成物には前記(i)、(ii)、(iii)、
(iv)、(v)成分の他の種々の添加剤、例えば充填剤
或いは安定剤も配合できる。充填剤としては、無機系充
填剤(炭酸カルシウム、タルク、珪藻土、カオリンな
ど)及び有機系充填剤(セルロース粉、粉末ゴム、再生
ゴムなど)を挙げることができる。また安定剤として
は、金属石鹸類(ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸アルミニウムなど)、無機酸塩類(二塩基性亜リン酸
塩、二塩基性硫酸塩など)、及び有機金属化合物(ジブ
チルチンジラウレート、ジブチルチンマレートなど)が
挙げられる。また、顔料などの着色剤も任意に添加でき
る。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物において各成
分の比率は特に限定されないが、例えば下記のような配
合が使用される。
通常の範囲 好ましい範囲 (i) 10〜50重量% (20〜40重量%) (ii) 10〜50重量% (20〜40重量%) (iii)+(iv) 0.1〜30重量% (0.5〜15重量%) 充填剤 0〜70重量% (10〜60重量%) 安定剤 0〜3重量% (0.1〜2重量%) また、エポキシ樹脂用潜在性硬化剤(v)を加えると
きは、通常、(iii)+(iv)/(v)=100/0.3〜50
(重量部)、好ましくは100/0.5〜30(重量部)であ
る。
本発明の組成物において、接着付与剤(iii+iv)は
0.1重量%未満では効果が得られず、また30重量%を越
えるとプラスチゾル硬化後固くなるので好ましくない。
エポキシ樹脂用潜在性硬化剤(v)は、(不飽和二重結
合水酸基含有変性エポキシ樹脂(iii)+ブロックイソ
シアネート化合物(iv))の100重量部に対し、0.3重量
部未満では効果が得られず、50重量部を越えるとプラス
チゾルの増粘現象が起こるので好ましくない。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は前記各成分
を通常の方法で混練して製造することができる。
本発明の組成物は、各種金属面及び金属の各種下塗り
面塗装面に適用できるが、カチオン型電着塗装面にも有
用である。カチオン型電着塗装としては、通常の電着塗
装、例えばエポキシ樹脂と第1又は第2アミンとの付加
物を酸で中和することによって水可溶化し、ブロックイ
ソシアネートと共に、陰極の金属面に直流通電により塗
装する方法が挙げられる。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物の塗装面に対
する塗装量は、通常1000〜5000g/台であり、膜厚は0.3
〜2mmである。塗布後、120〜200℃、20〜40分加熱硬化
される。塗布方法は通常の方法でよく、例えば圧送ポン
プより供給し、フローガン、エアレススプレー等で吐
出、塗布する方法をとることができる。
〔発明の効果〕
以上、本発明の必須の構成成分よりなる塩化ビニルプ
ラスチゾル組成物は、従来の塩化ビニルプラスチゾル/
エポキシ樹脂系又は塩化ビニルプラスチゾル/アクリル
樹脂系に比較して、金属面への接着性が著しく改良さ
れ、又、塩化ビニルプラスチゾル/エポキシ樹脂/ブロ
ックイソシアヌレート系に比較しても接着性、可撓性及
び高温熱処理時の退色性が改良され、塩化ビニルプラス
チゾル/ポリアミド樹脂、又ブロックイソシアネート併
用系に比較し、貯蔵安定性、高温熱処理時の退色性が著
しく改良され、さらに従来の接着付与剤系に比較して、
比較的低温の熱処理の油面鋼板への接着性も著しく改良
された。
従って、本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は以
上詳述したとおり、各種金属面、金属の各種下塗り塗装
面(カチオン電着塗装面等)に対し120〜200℃の温度で
30分以下の焼付け条件下で強固に接着し、発泡がなく、
且つ温水浸漬後、加熱処理後の接着にも優れ、また高温
加熱処理も着色、退色がなく、また塩化ビニルプラスチ
ゾル組成物の貯蔵安定性にも優れており、自動車車体の
ボデーシーラー又はアンダーコート用塗料として有用で
ある。
〔実施例〕
以下、本発明の効果を実施例、比較例にて具体的に示
すが、これらは本発明を限定するものではない。
不飽和二重結合水酸基含有変性エポキシ樹脂(iii)の
製造 参考例1 撹拌機、温度計、冷却管及び窒素導入管を付けた4つ
口フラスコを用い、アデカレジンEP-4100*1380gとハイ
ジエン*2284gとを仕込み、混合加熱し、50℃でジエチル
アミン塩酸塩0.5gを添加し、昇温して110℃×5時間反
応し、酸価=0、エポキシ当量=664の不飽和二重結合
水酸基含有変性エポキシ樹脂を得た。
*1 アデカレジンEP-4100;旭電化工業(株)製ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量=190) *2 ハイジエン;綜研化学(株)製高共役リノール酸
(中和価=198、ヨウ素価=167、共役ジエン(%)=5
1) 参考例2 撹拌機、温度計、冷却管及び窒素導入管を付けた4つ
口フラスコを用い、EP-4100 190g、トール油脂肪酸145
g、トリエタノールアミン0.4gとを混合し、参考例1と
同様の反応でエポキシ当量=670の不飽和二重結合水酸
基含有変性エポキシ樹脂を得た。
参考例3 撹拌機、温度計、冷却管及び窒素導入管を付けた4つ
口フラスコを用い、 エピコート1001* 450重量部 ジエチルアミン塩酸塩 0.1重量部 ハイジエン 142重量部 ジオクチルフタレート 450重量部 より参考例1と同様な反応で、エポキシ当量=2080の不
飽和二重結合水酸基含有変性エポキシ樹脂を得た。
* 油化シェル(株)製ビスフェノールA型エポキシ樹
脂(エポキシ当量=450) ブロックイソシアネート化合物(iv)の製造 参考例4 撹拌機、温度計及び窒素導入管を付けた4つ口フラス
コを用い、 トルイレンジイソシアネート* 174重量部 ジオクチルフタレート 674重量部 パラオキシベンゾイックアシッド−2−エチルヘキシル
エステル 550重量部 ジブチルチンジラウレート 0.01重量部 を仕込み、窒素吹込み下、80℃、5時間反応させ、NCO
基が完全にブロック化されたブロックイソシアネート化
合物を得た。
* 2,4−トルイレンジイソシアネート80%と、2,6−ト
ルイレンジイソシアネート20%との混合物 参考例5 撹拌機、温度計及び窒素導入管を付けた4つ口フラス
コを用い、 コロネート2030* 100重量部 ジオクチルフタレート 200重量部 ノニルフェノール 50重量部 ジブチルチンジラウレート 0.05重量部 を仕込み、参考例4と同様に反応し、コロネート2030の
溶剤酢酸ブチルを減圧脱溶剤してブロックイソシアネー
ト化合物を得た。
* 日本ポリウレチン(株)製トルイレンジイソシアネ
ートのイソシアヌレート化合物、固型分:50%、溶剤:
酢酸ブチル 参考例6 撹拌機、温度計及び窒素導入管を付けた4つ口フラス
コを用い、 アデカニューエースF1212−5* 500重量部 ジフェニルメタンジイソシアネート 500重量部 ジオクチルフタレート 1495重量部 を仕込み、60℃、3時間反応し、次にノニルフェノール
495重量部を加え、80℃、5時間反応させ、NCO基が完全
にブロック化されたブロックイソシアネート化合物を
得た。
* アデカニューエースF1212−5;旭電化工業(株)製
ポリエステルジオール(分子量=500) 実施例1〜7 ポリ塩化ビニル粉末(a)(日本ゼオン製ゼオン12
1)60部(重量部、以下同様)、ポリ塩化ビニル粉末
(b)(日本ゼオン製ゼオン103ZX)20部、ジオクチル
フタレート(DOP)100部、炭酸カルシウム(a)(白石
カルシウム製白艶華CC)80部、炭酸カルシウム(b)
(白石カルシウム製ホワイトンSB)20部、酸化チタン
(チタン工業製KR-380)3部、老化防止剤1.5部、流動
調整剤0.5部と、表−1に示すような不飽和二重結合水
酸基含有変性エポキシ樹脂(iii)及びブロックイソシ
アネート化合物(iv)とを調整して加え、混練し、真空
脱泡して、各種塩化ビニルプラスチゾル組成物を作っ
た。
この組成物について軟鋼板に対し、ゲル化後に接着
性、可撓性、焼けと、40℃貯蔵後の安定性を評価した。
その結果を表−1に示す。
比較例1〜3 実施例1〜7と同様の塩化ビニルプラスチゾル組成物
において、接着付与剤の代りに、本発明品以外のものを
添加した。その試験結果を表−1に示す。
表−1の試験方法 (1) 被着体;軟鋼板 (2) 塗布方法;スペーサにて2mmの厚さに塗布 (3) 焼付け方法;180℃×20分間 (4) 接着力評価方法; 爪剥離 (5) 可撓性評価方法 180°折り曲げ 亀裂が入らない ……○ 180°折り曲げ 亀裂が入る ……× (6) 焼け評価方法; (7) 40℃,3日貯蔵後の接着性; 塩化ビニルプラスチゾルを、40℃×3日貯蔵後、軟鋼
板に対する接着力を調べた。
実施例1〜7に比べ、比較例1〜3は何れも接着性、焼
けの点で劣っており、本発明の塩化ビニルプラスチゾル
組成物は、接着強度、可撓性及び焼けによる退色と40℃
貯蔵後の安定性において著しい向上が認められた。
実施例8〜14 ポリ塩化ビニル共重合粉末(c)(日本ゼオン製ゼオ
ン135J)80部、DOP 100部、炭酸カルシウム(a)50
部、炭酸カルシウム(b)50部、酸化チタン3部、老化
防止剤1.5部、流動調整剤0.5部及び表−2に示すような
不飽和二重結合水酸基含有変性エポキシ樹脂(iii)と
ブロックイソシアネート化合物(iv)とエポキシ樹脂用
潜在性硬化剤(v)とを調整して加え、混練し、真空脱
泡して塩化ビニルプラスチゾル組成物を作り、この組成
物について、カチオン電着板に対する接着性、可撓性及
び焼けと、油面鋼板への接着性とを評価した。その結果
を表−2に示す。
比較例4 上記と同様の配合で接着付与剤の代わりに、ACRハー
ドナーH−270(重合脂肪酸系ポリアミド、アミン価=3
00)2部を加え試験した。その結果を表−2に示す。
表−2の試験方法 (1) 被着体; カチオン電着板 油面鋼板 (2) 塗布方法;スペーサにて2mmの厚さに塗布 (3) 焼付け方法(カチオン電着板); 130℃×20分間 (4) 接着力評価方法; 爪剥離 (5) 可撓性評価方法 180°折り曲げ 亀裂が入らない ……○ 180°折り曲げ 亀裂が入る ……× (6) 焼け評価方法; (7) 油面鋼板への接着性; マシンオイルに浸漬した軟鋼板に対し、180℃×20分
で焼付けし、接着性を調べた。
実施例8〜14は比較例4に比べ、カチオン電着板に対
し比較的低温焼付けでも接着力が強く、また可撓性、焼
けによる退色、40℃の貯蔵安定性において著しい向上が
認められた。また、油面鋼板への接着性も優れていた。
実施例15、16 本発明による塩化ビニルプラスチゾル組成物によって
自動車車体のボデーシーラー及びアンダーコートの用途
への試験をした。その結果を表−3に示す。
塩化ビニルプラスチゾル組成物の製法は実施例1に従
った。
比較例5 実施例15の塩化ビニルプラスチゾル組成物の配合で接
着付与剤を除いたもので同様に試験した。その結果を表
−3に示す。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物はカチオン電
着板に対し優れた接着性を有することが判明した。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必須の構成成分として (i) 塩化ビニル重合体及び/又は共重合体、 (ii) 可塑剤、 (iii) 分子内に平均1個より多くの隣接エポキシ基
    を有するエポキシ樹脂(iii−1)と、不飽和脂肪酸(i
    ii−2)とを反応させて得られる不飽和二重結合水酸基
    含有変性エポキシ樹脂、及び (iv) ブロックイソシアネート化合物 を含有することを特徴とする塩化ビニルプラスチゾル組
    成物。
  2. 【請求項2】必須の構成成分として (i) 塩化ビニル重合体及び/又は共重合体、 (ii) 可塑剤、 (iii) 分子内に平均1個より多くの隣接エポキシ基
    を有するエポキシ樹脂(iii−1)と、不飽和脂肪酸(i
    ii−2)とを反応させて得られる不飽和二重結合水酸基
    含有変性エポキシ樹脂、 (iv) ブロックイソシアネート化合物、及び (v) エポキシ樹脂用潜在性硬化剤 を含有することを特徴とする塩化ビニルプラスチゾル組
    成物。
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