JP2691380B2 - セラミックス成形用バインダー - Google Patents

セラミックス成形用バインダー

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JP2691380B2 JP3008406A JP840691A JP2691380B2 JP 2691380 B2 JP2691380 B2 JP 2691380B2 JP 3008406 A JP3008406 A JP 3008406A JP 840691 A JP840691 A JP 840691A JP 2691380 B2 JP2691380 B2 JP 2691380B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水系のセラミックス成形
用バインダーに関するものであり、特に優れたバインダ
ー機能に加え耐湿度性がある成形体を形成することがで
きるセラミックス成形用バインダーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アルミナ基板の如きテープ状のセラミッ
クス焼結体を製造するに際しては、一般に、バインダー
を溶媒に溶解し、これにセラミックス微粉末を混合し、
ボールミル等で長時間混練、分散し、脱泡後、ドクター
ブレード等を用いて、いったん生シート(グリーンシー
ト)を得た後、焼成する方法が行われている。
【0003】ところが、従来は、バインダーとしてブチ
ラール樹脂等が用いられているので、これらの溶媒とし
てアルコール、ケトン、塩素系溶媒、芳香族系溶媒等の
各種有機溶媒を多量に用いる必要があった。そのため、
引火による爆発や火災の危険があり、また、生シート成
形時の臭気、人体に対する有毒作用、乾燥時における蒸
発した有機溶剤ガスによる公害問題等種々の問題があっ
た。
【0004】そこで、上記問題を解決するためにポリビ
ニルアルコール、水溶性ポリビニルアセテート、水溶性
ポリウレタンなどの水溶性バインダーが提案されるよう
になり、溶媒として水が用いられるようになってきた。
しかしながら、これらの水溶性バインダーを用いると、
セラミック微粉末が水溶性溶媒中で凝集しやすく、粘度
が上昇するためにセラミックススラリーの流動性が低下
したり、セラミックスの分散不良が生じたりして、所望
の形状、特に高密度で平滑な表面を有する生シートが得
られにくいという問題があった。
【0005】さらに、上記水溶性バインダーの欠点を解
決するために種々の水溶性アクリル系バインダーも提案
されている。例えば、ポリウレタン樹脂と水溶性アクリ
ル樹脂とを組合せたもの(特開昭58−190867
号)、アクリル酸エステルとカルボキシル基含有モノマ
ーとの共重合体を用いるもの(同59−121152
号、 同60−122768号、同60−122769
号)更にアルコキシ(ポリ) エチレングリコールの不飽
和カルボン酸を必須成分として含む共重合体(同60−
122770、60−155567号)がある。しかし
ながら、これらの水溶性アクリル樹脂バインダーでは上
記問題を未だ十分に解決できるものではなく、特に水系
バインダーであることから湿度に対して影響を受けると
ともに、溶剤系バインダーを用いた場合と同等の柔軟性
ある成形体が得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた成形
性はもちろん水系バインダーであるにもかかわらずその
成形体の吸湿量が低く、湿度による成形体の特性低下が
ないと同時に、溶媒系バインダーと同様の柔軟性を成形
体に付与できるバインダーを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定比率のア
クリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アル
キルエステルモノマーとフェノキシまたはアルコシキポ
リエチレングリコールの不飽和カルボン酸エステルモノ
マー系に極めて限定された量のアクリル酸及び/又はメ
タクリル酸を加えて、これらを共重合させて得たコポリ
マーを用いるとすぐれた耐湿性を有する成形体が得ら
れ、上記課題を効率的に解決できるとの知見に基づいて
なされたのである。
【0008】すなわち、本発明は、 (A) アクリル酸及び/又はメタクリル酸 0.5〜4.5重
量% (B) (B-1)(メタ)アクリル酸メチル及び/又は(メタ)ア
クリル酸エチルと (B-2) アルキル基の炭素数が4〜8である(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル及び/又は炭素数1〜4のア
ルキレン基を有する(メタ)アクリル酸アルコキシアル
キルエステルとを、 (B-1)/(B-2)が95/5〜40/60(重量比)で、
かつその合計量が60〜89.5重量% (C) 下記の一般式で示されるモノマー 10〜35重
量%
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1 は水素又はメチル基、R2
炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基、nは2以上
である)の共重合体又はその塩を含有することを特徴と
するセラミックス成形用バインダーを提供する。
【0011】本発明で用いる成分(A)のモノマーは、
アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの混合物である。
本発明で用いる成分(B)のモノマーとしては、次のも
のがあげられる。
【0012】(B−1)としては、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル又はこれらの混合物
があげられる。これらのうちアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチルが好ましい。
【0013】(B−2)(i)炭素数4〜8個のアルキ
ル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例
えばn−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の1種
又は2種以上の混合物があげられる。これらのうちアク
リル酸アルキルエステルが好ましく、特に、アクリル酸
ブチル、アクリル酸イソブチル及びアクリル酸シクロヘ
キシルが好ましい。
【0014】(B−2)(ii)炭素数1〜4個のアルキ
レン基を有する(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル
エステル、例えば、メトキシメチル(メタ)アクリレー
ト、メトキシエチル(メタ)アクリレート、n−ブトキ
シメチル(メタ)アクリレート、n−ブトキシエチル
(メタ)アクリレート、エトキシメチル(メタ)アクリ
レート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキ
シブチル(メタ)アクリレート等の1種又は2種以上の
混合物があげられる。これらのうちアクリル酸アルコキ
シアルキルエステルが好ましく、特にアクリル酸メトキ
シエチルが好ましい。
【0015】ここで、アルコキシ基としては炭素数1〜
4のものが使用される。
【0016】本発明で用いる成分(C)のモノマーとし
ては上記一般式で表わされるモノマーの1種又は2種以
上の混合物があげられる。一般式中、nは2〜40が好
ましく、さらに好ましくは4〜25である。成分(C)
のモノマーとして具体的には、フェノキシポリエチレン
グリコール(n=2又は6)モノ(メタ)アクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコール(n=2,3,
4,9又は23)(メタ)アクリレートなどがあげられ
る。好ましくは、nが3〜23のメトキシポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレートである。
【0017】本発明では、上述したように成分(A)の
量が重要であり、0.5〜4.5重量%(以下、%と略称す
る)、好ましくは1.0〜4.5%、さらに好ましくは1.5
〜4%である。すなわち、4.5%を越えると、共重合体
中のカルボキシル基量が過剰となり、バインダーとして
の吸湿量が多くなる。またカルボキシル基が0.5%未満
だと共重合体中に電荷がなくなりセラミックス粉体の分
散性が著しく悪くなる。
【0018】成分(B)の量は、60〜89.5%好まし
くは65.0〜88.0%である。60%未満では形成体の
吸湿量の増大、強度・柔軟性の不足、 又、89.5%を越
えるとバインダーの水溶性の低下、セラミックス粉体の
分散性の低下がみられる。
【0019】更に、(B−1)/(B−2)の比率が9
5/5〜40/60である。この比率以外では、セラミ
ックス粉体の分散性が低下したり、成形体の強度・柔軟
性が不足する。好ましくは90/10〜55/45であ
る。
【0020】成分(C)の不飽和カルボン酸エステルの
量は10〜35%、好ましくは15.0〜30.0%であ
る。10%未満では共重合体の水溶性が低下したり著し
くセラミックス粉体の分散性が悪くなる。また、35%
を越えるとバインダーの吸湿量が多くなったり、その強
度が低下したりする。
【0021】本発明では上記成分(A)〜(C)のコポ
リマー自体又は、その塩、例えばアンモニウム塩、アル
カノールアミン塩等の有機アミン塩を用いることができ
る。本発明では、上記成分(A)〜(C)のモノマーの
合計が100%となるようにして用いるのがよいが、さ
らに第4のモノマーを加えることができる。このような
第4のモノマー(成分(D)という)としては、上記成
分(A)(B)(C)と共重合可能な(メタ)アクリロ
ニトリル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、スチレン、α−メチルスチレン、エチレン、塩化
ビニル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、2アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の如きスルホ
ン酸基含有モノマー、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸等のジカルボン酸等があげられる。これらは0〜50
%、好ましくは0〜30%の量で用いることができる。
【0022】尚、本発明の上記モノマー成分を共重合さ
せたポリマーとしては、ランダムタイプ、ブロックタイ
プ等のいずれでもよい。
【0023】本発明のコポリマーの分子量は、重量平均
分子量(Mw )が5万〜60万、好ましくは10万〜4
0万、さらに好ましくは15〜30万である。これら
は、ゲルパーミェションクロマトグラフィーにより、標
準物質を用いて容易に測定可能である。Mw が5万未満
ではバインダーとしての十分な成形性、強度は発揮され
ず、分散機能のみを有するものとなる。
【0024】又、Mw が60万を越えるとバインダー機
能は有するものの上記組成範囲内であってもそれ自体の
分散力がなくなってしまう。
【0025】さらに、上記共重合体の塩は共重合体中の
カルボキシル基の一部又は全部をアンモニアあるいは有
機アミンで中和し、 pHを6〜10に調整して製造する
のが好ましい。有機アミンとは、たとえばモノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、モノイソプロパノールアミン、N−メチルエタノー
ルアミン、ジメチルアミノプロパノールアミン等のOH
基含有有機アミン、モルホリン等が挙げられるが、これ
に限定されるものではない。
【0026】本発明のコポリマーの塩、又は所望により
添加した可塑剤を含有するバインダーのガラス転移温度
(Tg)は−30〜0℃である。0℃以上では、バインダ
ー機能が低下し、−30℃以下ではセラミックス成形体
の表面が粘り、取り扱いにくくなりその強度も低下する
ので、上記範囲のガラス転移点を有するように調製する
のが一層好ましい。
【0027】従って、上記条件を満足する限り本発明の
コポリマーの塩の水溶液の製造方法については、何ら制
限されることなく公知の重合方法により、好ましくは乳
化重合及び溶液重合によることができる。又、水系バイ
ンダーとしては、水性溶媒を含有したポリマーでも、水
性溶媒を除去したポリマー水溶液のどちらを使用しても
よい。
【0028】
【使用方法】本発明により得られるセラミックス成形用
バインダーを用いて、セラミックス成形体を製造する場
合にはセラミックス微粉体100%に対してバインダー
を固形分として0.3〜25.0%:好ましくは0.5〜20.
0%用いるのがよい。対象となるセラミックス微粉体と
して代表的なものは、アルミナ、ジルコニア、マグネシ
ア、ベリリア、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン
酸ジルコン酸鉛、PLZT、フェライト−マンガン等の
酸化物系あるいは、複合酸化物系セラミックス微粉体、
及び炭化ケイ素、窒化ケイ素、サイアロン等の非酸化物
系セラミックス微粉体があげられる。又、必要に応じて
水溶性可塑剤(たとえば、ポリエチレングリコール、グ
リセリン)、分散剤(たとえば、ポリアクリル酸NH4
塩、ポリアクリル酸−アクリル酸エステルNH4 塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェノールエーテル)、消泡剤等のバインダ
ー以外の成形助剤を併用してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明のセラミックス成形用バインダー
は、優れた成形性に加えてバインダーの吸湿性と分散機
能にもすぐれるという利点がある。従って、 (i) テープ成形においても、分散剤を必要とせずバイン
ダー単品で良好な分散性、成形性を示し、成形助剤の添
加量を減らすことができる。 (ii)更に大きな利点は成形体である生シートの吸湿量が
少く、湿度による生シート物性の変化が少ない。溶
剤系バインダーと同等の柔軟性と強度があることが挙げ
られる。 (iii) 上記の点に加えて、水でイオン化して Ca2+、 Mg
2+ 等の2価や3価のオンを出す焼結助剤や Pb2- をイ
オン化しやすいPZT,PLZTを含むセラミックス粉
体に対しても、バインダーの分散機能の低下が全くみら
れず良好な性能を発揮する。
【0030】テープ成形以外にも鋳込成形、加圧成形で
も利用できる。
【0031】
【実施例】次に実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例に
示した「部」及び「%」はいずれも重量基準である。
【0032】使用した共重合体の組成を表−1に、さら
にそれを用いて以下のようにして生シートを作成して評
価した結果を表−2に示す。
【0033】尚、表中のポリマーは次のポリマー(表中
の No.2)の製造方法に準じて製造した。
【0034】No.2ポリマーの製造方法 かきまぜ機、温度計、還流コンデンサ、滴下ロート及び
ガス導入管を付けた3リットルのフラスコにメタノール
670g、水150gを仕込み、窒素ガス気流下に70
℃に昇温した。次いで、メトキシポリエチレングリコー
ル(n=9)メタクリレート200g、アクリル酸45
g、、アクリル酸ブチルとアクリル酸メチルの合計75
5gからなるモノマー溶液とアゾビス(2メチルプロピ
オンアミジン)塩酸塩(和光純薬、V−50)3.0gを
水180gに溶解した水溶液を添加した後、75℃に昇
温し、1時間保温し、重合を完結させた。得られた共重
合体をアンモニア水で中和し、メタノール含有バインダ
ーを得た。また、このメタノール含有バインダーから、
メタノールを留去した後、水溶液バインダーを調製し
た。
【0035】得られたバインダーの重量平均分子量を溶
媒としてテトラヒドロフランを用い、かつ標準物質とし
てポリスチレンを用いてゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにより測定した。
【0036】本発明のポリマー No.1〜 No.8の重量平
均分子量は、それぞれ15万、23万、20万、10
万、40万、25万、32万、17万であった。
【0037】実施例1および比較例 焼結助剤として炭酸カルシウム、タルク、カオリン4%
を配合した96%アルミナ(昭和電工AL−45)20
0gに、表−1記載のバインダー、消泡剤及び水をスラ
リー粘度が1〜5万 cpsとなるように適当量加え、ボー
ルミルにより分散混合した。得られたスラリーをシリコ
ンコーティングポリエステルフィルム上にドクターブレ
ード1.2mmでシート状に成形した。これを45℃2hr、
80℃1hrで乾燥し、その際の生シートの成形性、生シ
ートの表面状態及び柔軟性を評価した。さらに、この生
シートを再び上記配合量と同等の水又はアンモニア水を
加え、その生シートの再溶解性を評価した。又、生シー
トの吸湿量についても評価した。
【0038】又、良好な生シートは脱脂、焼結すると、
予想通り高密度・高強度の焼結体が得られた。
【0039】尚、各種性能は次のようにして評価した。
【0040】[成形性] ○:シリコンコーティングポリエステルフィルムから容
易に剥離し、ヒビ割れのないシートが得られた。 △:若干ヒビ割れのあるシートが得られた。 ×:ヒビ割れてシート状にならなかった。
【0041】[柔軟性] ○:生シートをφ5mmの丸棒に巻くことができた。 △:生シートをφ5mmの丸棒に巻くことができるが、一
部ヒビ割れた。 ×:生シートをφ5mmの丸棒に巻くことができなかっ
た。
【0042】[表面状態] ○:生シートの表面がスベスベで凝集物がない。 △:生シートの表面の所々に凝集物がある。 ×:生シート表面がザラザラな凝集物の成形体である。
【0043】[再分散性] ○:生シートが水又はアンモニア水に容易に分散した。 ×:生シートが水又はアンモニア水に分散しないか、分
散しても凝集物があった。
【0044】[吸湿量]120℃で1時間乾燥した生シ
ートを各湿度条件下で放置して、重量増加より吸湿量を
測定した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】実施例2 実施例1で評価した表−1記載のバインダーNo. 8を用
いて作製した生シートの積層性について評価した。50
mm×50mmの生シート表面にトルエン又は酢酸を塗布
し、もう一枚の生シートを重ねて圧着したところ良好に
積層することができ、焼結しても2枚が剥離せず一体化
していた。
【0049】実施例3 実施例1で用いた96%アルミナ200gに、表−1記
載のバインダーNo.2を1.2g、消泡剤及び水60gを
加え、ボールミルにより一昼夜分散混合した。得られた
スラリーは1000cps 以下であり脱泡した後、るつぼ
型の石こう鋳型に流し込んで10分間着肉させた。更
に、1時間乾燥させて型抜きし、40℃で1時間、さら
に80℃で1時間乾燥した。得られた成形るつぼはヒビ
割れもなく、適当な強度があり、更に脱脂、焼結するこ
とにより良好な焼結るつぼが得られた。
【0050】実施例4 実施例1で用いた96%アルミナ200gに、表−1記
載のバインダーNo.1を3.0g、消泡剤及び水を加えた
後ボールミルにより一昼夜分散混合して数百cpのスラ
リーを得た。得られたスラリーをスプレードライして平
均粒子径50μの顆粒を得た。この顆粒を厚み3mmの5
0mm×50mmの金型に充填し、1t/cm 2 でプレスして
50mm幅の正方形の成形品を得た。金型への顆粒の充填
性、金型からの生シートの離型性および成形品の表面平
滑性は良好であった。成形品の生密度は2.61で、脱
脂、焼結することにより良好な焼結体が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/26 MML C08F 220/26 MML MMN MMN 299/02 MRS 299/02 MRS

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) アクリル酸及び/又はメタクリル酸
    0.5〜4.5重量% (B) (B-1)(メタ)アクリル酸メチル及び/又は(メタ)ア
    クリル酸エチルと (B-2) アルキル基の炭素数が4〜8である(メタ)ア
    クリル酸アルキルエステル及び/又は炭素数1〜4のア
    ルキレン基を有する(メタ)アクリル酸アルコキシアル
    キルエステルとを、 (B-1)/ (B-2)が95/5〜40/60(重量比)で、
    かつその合計量が 60〜89.5重量%(C) 下記の一般式で示されるモノマ
    ー 10〜35重量% 【化1】 (式中、R1 は水素又はメチル基、R2 は炭素数1〜4
    のアルキル基又はフェニル基、nは2以上である。)の
    共重合体又はその塩を含有することを特徴とするセラミ
    ックス成形用バインダー。
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