JPH1143374A - セラミックス成形用バインダー及びセラミックス成形用組成物 - Google Patents

セラミックス成形用バインダー及びセラミックス成形用組成物

Info

Publication number
JPH1143374A
JPH1143374A JP9198562A JP19856297A JPH1143374A JP H1143374 A JPH1143374 A JP H1143374A JP 9198562 A JP9198562 A JP 9198562A JP 19856297 A JP19856297 A JP 19856297A JP H1143374 A JPH1143374 A JP H1143374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binder
ceramic
ceramics
acid amide
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9198562A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Takoshi
宏孝 田越
Tetsuhiko Yamaguchi
哲彦 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP9198562A priority Critical patent/JPH1143374A/ja
Publication of JPH1143374A publication Critical patent/JPH1143374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/622Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/626Preparing or treating the powders individually or as batches ; preparing or treating macroscopic reinforcing agents for ceramic products, e.g. fibres; mechanical aspects section B
    • C04B35/63Preparing or treating the powders individually or as batches ; preparing or treating macroscopic reinforcing agents for ceramic products, e.g. fibres; mechanical aspects section B using additives specially adapted for forming the products, e.g.. binder binders
    • C04B35/632Organic additives
    • C04B35/634Polymers
    • C04B35/63404Polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B35/63444Nitrogen-containing polymers, e.g. polyacrylamides, polyacrylonitriles, polyvinylpyrrolidone [PVP], polyethylenimine [PEI]

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適度な柔軟性と充分な強度を備えた生型成形
体を形成しうる、新規なセラミックス用バインダー及び
それを含有するセラミッス成形用組成物の開発。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 [式中R1 およびR2 は、互いに独立に水素原子または
メチル基を表す。]で表されるN−ビニルカルボン酸ア
ミドを用いて得られる重合体からなるセラミックス成形
用バインダー及び、陶磁器用素地土またはセラミックス
用素地土を主成分とする泥漿に、前記セラミックス用バ
インダーを含有するセラミッス成形用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適度な柔軟性と充
分な強度を備えた生型成形体を形成しうる、新規なセラ
ミックス用バインダー及びそれを含有するセラミッス成
形用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックス材料は、一般に、スラリー
中で、粉末の無機酸化物を、分散剤やバインダーのよう
な添加剤と共に混合することによって調整し、鋳型に流
し込んで鋳込成形し乾燥して生型成形体とした後、焼成
する。或いは、テープ状の成形体を作製する場合、この
調整泥漿をコーター等で塗工したり、板状の場合、押し
出し機により押し出し成形した後、乾燥させた生型成形
体を焼成する。または、この調整泥漿を、スプレードラ
イヤー等で、噴霧乾燥しながら凝集体を作製した後、プ
レス成形等を行い成形物を得る。このような各種な成形
方法において、その焼成前のセラミックス組成物を結
着、凝集、保形し、焼成工程に導くために様々なセラミ
ックス用バインダーが提案されている。セラミックス用
バインダーに要求される物性としては、(a) 少量のバイ
ンダーで、できるだけ高密度で適度な柔軟性と充分な強
度をもった生型成形体を形成できること、(b) 生型成形
体を焼結する際に、熱分解が容易で灰分が残らないこと
などが挙げられる。
【0003】従来、このような性質を有するバインダー
として、メチルセルロース等の天然系水溶性樹脂やポリ
ビニルブチラール系樹脂等の合成系水溶性樹脂が好んで
使用されている。また、最近では生型成形体の強度向上
を目的として、例えば特開昭60−54967号公報や
特開昭63−79752号公報記載のエチレン変性した
ポリビニルブチラール系樹脂等が提案されている。ま
た、特開昭62−52162号公報記載の( メタ) アク
リルアミド系樹脂も提案されている。しかし、生型成形
体をより精密かつ複雑に加工することが要求されてきて
いる上、脱型時や運送時の破損率の減少も求められてき
ている。従って、生型成形体に対しては、切削加工等が
容易であると同時に従来以上の強度が要求されてきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、適度な柔軟
性と充分な強度を備えた生型成形体を形成しうる新規な
セラミックス用バインダー及びそれを含有するセラミッ
クス成形用組成物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、下記一般
式(1)
【化2】 [式中R1 およびR2 は、互いに独立に水素原子または
メチル基を表す。]で表されるN−ビニルカルボン酸ア
ミドを用いて得られる重合体を含有することを特徴とす
るセラミックス成形用バインダー、及び泥漿、特に陶磁
器用素地土またはセラミックス用素地土を主成分とする
泥漿と前記セラミックス用バインダーとを含有すること
を特徴とするセラミックス成形用組成物に関する。
【0006】以下更に詳しく本発明を説明する。本発明
のセラミックス用バインダーは、一般式(1)
【化3】 [式中R1 およびR2 は、互いに独立して水素またはメ
チル基を表す。]で表されるN−ビニルカルボン酸アミ
ドの単独重合体または共重合体を含有することを特徴と
する。
【0007】本発明で使用されるN−ビニルカルボン酸
アミドの具体例としては、N−ビニルホルムアミド、N
−ビニルアセトアミド、N−メチル−N−ビニルホルム
アミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミドであり、
この中で特に好ましく用いられるのはN−ビニルアセト
アミドである。
【0008】N−ビニルカルボン酸アミドと共重合し得
る他のモノマーとしては、(メタ)アクリル酸(及びそ
のアンモニウム塩),(メタ)アクリル酸メチル,(メ
タ)アクリル酸イソプロピル,(メタ)アクリル酸ブチ
ル,(メタ)アクリル酸オクチル,(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル,(メタ)アクリル酸メトキシエチ
ル,2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート,2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート,ポリオキシ
アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸系モノマー;(メタ)アクリルアミ
ド,N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド,N,N
−ジエチル(メタ)アクリルアミド,N−メチロール
(メタ)アクリルアミド,(メタ)アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸(及びそのアンモニウム
塩),N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド等の
(メタ)アクリルアミド系モノマー;酢酸ビニル,酪酸
ビニル,吉草酸ビニル等のビニルエステル系モノマー;
スチレン,α−メチルスチレン,p−メチルスチレン,
p−メトキシスチレン,m−クロロスチレン,ビニルピ
リジン等のスチレン系モノマー;メチルビニルエーテ
ル,ブチルビニルエーテル,ビニルベンジルエーテル等
のビニルエーテル系モノマー;無水マレイン酸,マレイ
ン酸(及びそのアンモニウム塩),フマル酸(及びその
アンモニウム塩),マレイン酸ジメチルエステル,フマ
ル酸ジエチルエステル等のジカルボン酸系モノマー;ア
リルアルコール,アリルフェニルエーテル,アリルアセ
テート等のアリル系モノマー;等の他、(メタ)アクリ
ロニトリル,塩化ビニル或いはN−ビニルイミダゾール
等のモノマーを例示することができる。
【0009】ここで、アンモニウム塩に用いられるアミ
ン類としては、アンモニアをはじめ、トリエチルアミ
ン,ジエチルアミン,ジブチルモノメチルアミン等のア
ルキルアミン、モノエタノールアミン,ジエタノールア
ミン,トリエタノールアミン,モノイソプロパノールア
ミン,N−メチルエタノールアミン,ジメチルアミノプ
ロパノールアミン等のOH基含有有機アミンの他モルホ
リン等の環状有機アミンが挙げられる。また、以上に例
示したN−ビニルカルボン酸アミドと共重合し得る他の
モノマーを二種類以上組み合わせて共重合することも可
能である。
【0010】得られる共重合体中の、N−ビニルカルボ
ン酸アミドと共重合し得る他のモノマー(以下、「他の
モノマー」という。)に由来する単位の組成範囲は、使
用する他のモノマーの種類によって変わるために一概に
定義することはできないが、他のモノマーが水溶性の場
合は他のモノマーは95重量%以下であることが好まし
く、他のモノマーが水に難溶性の場合は他のモノマーは
60重量%以下であることが好ましい。
【0011】N−ビニルカルボン酸アミド(共)重合体
は、N−ビニルカルボン酸アミド単独或いはN−ビニル
カルボン酸アミドと他のモノマーとを好ましくは酸素の
存在しない条件下でラジカル重合することにより製造す
ることができる。重合方法としては、従来水溶性高分子
を製造する際に採用されている水溶液重合、逆相懸濁重
合、沈殿析出重合等を採用することができる。上記
(共)重合体の製造において使用される重合開始剤は従
来知られている過酸化物、有機過酸もしくはその塩、無
機過酸もしくはその塩、アゾビス系化合物、あるいはレ
ドックス系のものが用いられ、これらの中で特に好まし
いものはアゾビスイソブチロニトリルやアゾビス(2−
アミジノプロパン)二塩酸塩などのアゾビス系開始剤で
ある。また、重合開始剤の使用量は(共)重合成分を基
準として5×10-4〜5重量%が好ましく、10-3〜2
重量%が特に好ましい。重合開始温度は通常0〜80℃
程度であり、反応時間は0.5〜30時間程度である。
【0012】得られた共重合体によっては、加水分解等
により改質して用いることも可能である。例えば、酢酸
ビニルとの共重合体を加水分解して製造されるN−ビニ
ルカルボン酸アミドとビニルアルコールとの共重合体、
さらにこの共重合体をアセタール変性して製造される樹
脂を用いることも可能である。さらに例示するならば、
N−ビニルカルボン酸アミドの単独重合体やN−ビニル
カルボン酸アミドとN−ビニルイミダゾールとの共重合
体を加水分解して製造されるN−ビニルカルボン酸アミ
ドとビニルアミンとの共重合体を用いることも可能であ
る。このような変性を行う場合の共重合体中の他のモノ
マーに由来する単位の組成範囲は、最終的に得られる組
成単位の構造を勘案して決める必要があるため、前記の
組成範囲に限定して考えることはできない。
【0013】本発明に使用する(共)重合体の分子量
は、重量平均分子量で10万から500万が適当であ
る。得られた(共)重合体は、粉体のままセラミックス
用バインダーとして用いることができるが、均一な水溶
液或いは水性エマルジョンとしても用いることができ
る。
【0014】本発明のセラミックス用バインダーには、
N−ビニルカルボン酸アミドから得られる(共)重合体
の特徴を失わない範囲で、天然系増粘剤,ポリビニルブ
チラール系樹脂,ポリビニルアルコール系樹脂,ポリア
クリルアミド系樹脂等の他の樹脂を併用することも可能
である。また、水系エマルジョンとする場合には、必要
に応じて一般に知られている界面活性剤を添加して用い
ることもできる。さらには、抗酸化剤等の安定化剤やア
ミン類等のpH調整剤等を添加して用いることも可能で
ある。
【0015】N−ビニルカルボン酸アミドから得られる
(共)重合体を用いたセラミックス用バインダーは、優
れた結着性を有しセラミックス成形用組成物の保形性を
保つことができる。また、本発明のセラミックス用バイ
ンダーは、焼成時に於ける熱分解性も良好で灰分も全く
残らないため、良好な焼成成形体を得ることができる。
【0016】本発明のセラミックス用バインダーを用い
て、セラミックス成形用組成物を調整し成形体を得るに
は、陶磁器用素地土またはセラミックス用素地土100
重量部に対して該セラミックス用バインダーを固形分と
して0.1〜25重量部、好ましくは0.2〜20重量
部用いる。使用量がこの範囲を下回っては、効果が得ら
れない。また、この範囲を超えて使用した場合には、焼
結体の強度が低下することがあるため好ましくない。
【0017】本発明に於ける陶磁器用素地土としては、
長石、珪石、陶石、カオリン、粘土などをその主成分と
する陶磁器用素地土として従来より一般的に使用されて
いるものが挙げられる。また、セラミックス用素地土と
しては、アルミナ,ジルコニア,フェライト,シリカ,
ベリリア,マグネシア,チタニア,カルシア,酸化亜鉛
などの金属酸化物、炭化ケイ素,ボロンカーバイトなど
の炭化物、窒化ケイ素,窒化アルミニウム,窒化ホウ素
などの窒化物、ホウ化アルミニウムなどの硼化物、及び
各種金属のケイ酸塩,アルミン酸塩,ジルコン酸塩、及
びチタン酸バリウム,チタン酸ストロンチウムなどのチ
タン酸塩、またサイアロンなどの固溶体類、及びこれら
の混合物などのセラミックス原料が挙げられる。本発明
のセラミックス成形用組成物に用いる陶磁器用素地土ま
たはセラミックス用素地土の組成割合は、それら用いら
れる材料にもよるため一概に規定できないが、セラミッ
クス成形用組成物に対して固形分として、40〜90重
量部の範囲が適当である。
【0018】また、本発明のセラミックス成形用組成物
に用いる泥漿、特に陶磁器用素地土またはセラミックス
用素地土を主成分とする泥漿には、必要に応じて水溶性
可塑剤、分散剤、焼結助剤、消泡剤、離型剤、上記以外
のセラミックス原料、添加剤等を加えることができる。
水溶性可塑剤としては、例えば、ポリエチレングリコー
ルやポリプロピレングリコールのアルキルエーテル類,
脂肪酸エステル類,アルキルアミドエステル類の他、グ
リセリン、ポリグリセリン及びその脂肪酸エステル類等
が挙げられる。分散剤としては、例えば、水ガラス,炭
酸ソーダ,リン酸ナトリウム,トリポリリン酸ソーダ等
の無機系分散剤、ポリアクリル酸アンモニウム塩,ナフ
タレンスルホン酸塩,ナフタレンスルホン酸ホルマリン
縮合物,ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル等の有機系分散
剤が挙げられる。焼結助剤としては、例えば、マグネシ
ア,イットリア,ホウ素,ランタン等の希土類金属酸化
物等が挙げられる。また、消泡剤としては、例えば、シ
リコン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤等が挙げられ
る。離型剤としては、例えば、ステアリン酸カルシウ
ム,ステアリン酸亜鉛,ワックスエマルジョン等が挙げ
られる。その他、アンモニア,トリエタノールアミン等
の有機アミン類、シュウ酸,ギ酸等の有機酸類等を含む
pH調整剤等の添加剤が挙げられる。
【0019】陶磁器用素地土またはセラミックス用素地
土を主成分とする泥漿に、セラミックス用バインダーを
添加して調整される本発明のセラミックス成形用組成物
は、極めて安定であり、しかも適度な粘性を持ち成形性
に優れている。この組成物を乾燥させた生型成形体の強
度は高く、生型成形体の切削加工において微細な成形が
可能になるだけでなく、脱型時や運搬時の破損を少なく
することができる。本発明のセラミックス成形用組成物
は、プレス成型法、アイソスタティック成形法、ドクタ
ーブレード成形法、カレンダーロール成形法、押し出し
成形法等の各種セラミックス成形法に好適に用いること
ができる。
【0020】
【実施例】以下本発明を更に詳しく説明するために実施
例をあげるが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0021】<実施例1> (N−ビニルアセトアミドの単独重合体の製造例)温度
計、窒素導入管、排気口、開始剤投入口を付けた1リッ
トルセパラブルフラスコに、N−ビニルアセトアミド2
00g、脱イオン水770gを量りとり、N−ビニルア
セトアミドを溶解させ、窒素をバブリングさせながら、
液温を30℃に調整する。1時間経過後、フラスコの周
りに断熱材を巻き、アゾ系開始剤VA−044(和光純
薬製)4gを30gの脱イオン水に溶解させた水溶液を
添加する。10分後、気相部分だけに窒素をながしなが
ら5時間重合後冷却し、平均重量分子量100万のポリ
(N−ビニルアセトアミド)であるセラミックス用バイ
ンダー(A)を得た。このものの、B型回転粘度計によ
る1%水溶液粘度は、9.1cpsであった。陶磁器素
地土として低粘度素地土((株)マルイトウリョウ製、特
級土)150重量部に水ガラス1号5重量部及び水12
0重量部を加えて混合攪拌し、泥漿を得た。この泥漿
に、泥漿中の固形分量に対するセラミックス用バインダ
ー(A)を固形分の割合が3重量%となるように添加
し、混合攪拌を行って均一なセラミックス成形用組成物
を得た。このセラミックス成形用組成物を長さ20m
m、幅90mm、厚さ5mmの石膏型に流し込み、脱型
後その保形性の良否(成形体の切れや変形の有無を目視
で判断)を調べ、次いで常温で乾燥後テンシロンを用い
て生型成形体の曲げ強度を測定した。それらの結果を表
1に示す。得られた生型成形体を焼成したところ、優れ
たセラミックス製品が得られた。
【0022】<実施例2> (NVA/酢酸ビニル共重合体の製造例)温度計、冷却
管、開始剤投入口を付けた1リットルセパラブルフラス
コに、N−ビニルアセトアミド56g、酢酸ビニル14
g、酢酸エチル630gを量りとり、N−ビニルアセト
アミド、酢酸ビニルを溶解させ、加熱還流させる。アゾ
系開始剤V−601(和光純薬製)0.5gを、酢酸エ
チル10gに溶解させた溶液を添加する。加熱還流をし
ながら5時間重合後冷却し、平均重量分子量30万のポ
リ(N−ビニルアセトアミド/酢酸ビニル=80/2
0)であるセラミックス用バインダー(B)を得た。こ
のものの、B型回転粘度計による1%固形分粘度は、
4.6cpsであった。実施例1と同様にしてセラミッ
クス成形用組成物を得、保形性及び生型成形体の曲げ強
度を測定した。それらの結果を表1に示す。次いで、得
られた生型成形体を焼成したところ、優れたセラミック
ス製品が得られた。
【0023】<実施例3〜5>表1に示すモノマー組成
で、実施例4及び5は溶媒として脱イオン水を、開始剤
としてVA−044を用いた他は実施例2と同様にして
共重合体を製造した。得られた各々のセラミックス用バ
インダーを用い、実施例1と同様にしてセラミックス成
形用組成物を得、保形性及び生型成形体の曲げ強度を測
定した。それらの結果を表1に示す。
【0024】<比較例1、2>表1に示す組成の樹脂で
あるセラミックス用バインダーを用いた他は、実施例1
と同様にしてセラミックス成形用組成物を得、保形性及
び生型成形体の曲げ強度を測定した。それらの結果を表
1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】<実施例6〜10及び比較例3、4>セラ
ミックス用素地土としてALCOA社製アルミナ粉体
(A−16SG)50重量部及び昭和電工(株)製アル
ミナ粉体(AL−160SG)50重量部、中京油脂
(株)製分散剤(セルナーD−305)0.5重量部及
び水20重量部を加えて混合攪拌し、泥漿を得た。この
泥漿に、泥漿中の固形分量に対するセラミックス用バイ
ンダー固形分の割合が3重量%となるように添加し、混
合攪拌を行って均一なセラミックス成形用組成物を得
た。セラミックス用バインダーには、実施例1〜5及び
比較例2、3で用いたものをそれぞれ用いた。各々、実
施例1と同様にしてセラミックス成形用組成物を得、保
形性及び生型成形体の曲げ強度を測定した。それらの結
果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明により、適度な柔軟性と充分な強
度を備えた生型成形体を形成しうる、新規なセラミック
ス用バインダー及びそれを含有するセラミッス成形用組
成物が提供される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 [式中R1 およびR2 は、互いに独立に水素原子または
    メチル基を表す。]で表されるN−ビニルカルボン酸ア
    ミドを用いて得られる重合体を含有することを特徴とす
    るセラミックス成形用バインダー。
  2. 【請求項2】 重合体がN−ビニルカルボン酸アミドの
    単独重合体またはN−ビニルカルボン酸アミドと共重合
    し得る他のモノマーとの共重合体である請求項1記載の
    セラミックス成形用バインダー。
  3. 【請求項3】 N−ビニルカルボン酸アミドがN−ビニ
    ルアセトアミドである、請求項1または2記載のセラミ
    ックス成形用バインダー。
  4. 【請求項4】 泥漿と請求項1ないし3記載のセラミッ
    クス用バインダーを含有することを特徴とするセラミッ
    ス成形用組成物。
JP9198562A 1997-07-24 1997-07-24 セラミックス成形用バインダー及びセラミックス成形用組成物 Pending JPH1143374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9198562A JPH1143374A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 セラミックス成形用バインダー及びセラミックス成形用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9198562A JPH1143374A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 セラミックス成形用バインダー及びセラミックス成形用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1143374A true JPH1143374A (ja) 1999-02-16

Family

ID=16393255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9198562A Pending JPH1143374A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 セラミックス成形用バインダー及びセラミックス成形用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1143374A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088297A (ja) * 2000-09-11 2002-03-27 Showa Denko Kk 表面保護材
JP2002308946A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 Showa Denko Kk N−ビニルアミド系共重合体、その製造方法およびその用途
JP2009270122A (ja) * 2003-01-23 2009-11-19 Kuraray Co Ltd ビニルアセタール系重合体およびその用途
US20190322589A1 (en) * 2013-08-07 2019-10-24 Pl CERAMIC GMBH Lead-free piezoceramic material based on bismuth sodium titanate (bst)
CN111960802A (zh) * 2020-08-28 2020-11-20 付颖峰 一种环保可降解的景德镇紫砂泥飞碟靶及其制备方法
JP2021105111A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 昭和電工株式会社 N−ビニルカルボン酸アミド重合体溶液の製造方法
WO2022085557A1 (ja) * 2020-10-22 2022-04-28 昭和電工株式会社 ポリn-ビニルカルボン酸アミドおよびその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088297A (ja) * 2000-09-11 2002-03-27 Showa Denko Kk 表面保護材
JP2002308946A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 Showa Denko Kk N−ビニルアミド系共重合体、その製造方法およびその用途
JP4633293B2 (ja) * 2001-04-10 2011-02-16 昭和電工株式会社 N−ビニルアミド系共重合体を含有する界面活性剤
JP2009270122A (ja) * 2003-01-23 2009-11-19 Kuraray Co Ltd ビニルアセタール系重合体およびその用途
JP2010001488A (ja) * 2003-01-23 2010-01-07 Kuraray Co Ltd ビニルアセタール系重合体からなるセラミック成形用バインダーおよびそれを含有するセラミックグリーンシート
US20190322589A1 (en) * 2013-08-07 2019-10-24 Pl CERAMIC GMBH Lead-free piezoceramic material based on bismuth sodium titanate (bst)
US11618717B2 (en) * 2013-08-07 2023-04-04 Pi Ceramic Gmbh Lead-free piezoceramic material based on bismuth sodium titanate (BST)
JP2021105111A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 昭和電工株式会社 N−ビニルカルボン酸アミド重合体溶液の製造方法
CN111960802A (zh) * 2020-08-28 2020-11-20 付颖峰 一种环保可降解的景德镇紫砂泥飞碟靶及其制备方法
WO2022085557A1 (ja) * 2020-10-22 2022-04-28 昭和電工株式会社 ポリn-ビニルカルボン酸アミドおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0956275B1 (en) utility of water-soluble polymers having pendant derivatized amide functionalities as ceramics dispersants and binders
KR101159042B1 (ko) 불포화 모노- 또는 디카르복실산 유도체 및옥시알킬렌글리콜 알케닐 에테르에 기초한 공중합체, 그제조 방법 및 그 용도
CN105645967B (zh) 一种高度定向通孔多孔氮化硅陶瓷材料的制备方法
MXPA04002953A (es) Superplastificante para concreto y compuestos autoniveladores.
KR20080084973A (ko) 불포화 모노카르복실산 또는 디카르복실산 유도체 및옥시알킬렌 글리콜 알케닐 에테르에 기초한 공중합체, 그제조 방법 및 그 용도
JP2001261463A (ja) セラミックス多孔体及びその製造方法
EP1099672B1 (en) Ceramic-molding binder
JPH1143374A (ja) セラミックス成形用バインダー及びセラミックス成形用組成物
JP4739524B2 (ja) アルミン酸塩セメントを含有する耐火材のための流動化剤および/または凝結遅延剤としての水溶性コポリマーの使用
JP5653349B2 (ja) セラミック押出のためのセルロースエーテル含有添加物
US6005040A (en) Preparation and utility of water-soluble polymers having pendant derivatized amide, ester or ether functionalities as ceramics dispersants and binders
JP2011157274A (ja) セラミック押出成形用セラミック混練組成物
JP2750932B2 (ja) セラミック成形用バインダーの製造方法
JP2003002719A (ja) 押出し成形体用混和剤
JPH05213644A (ja) セメント配合物のスランプロス防止方法
JPH0725665A (ja) セラミックス成形体の製造方法
JP2006176380A (ja) 水硬性粉体分散用共重合体
JP2001278672A (ja) セラミックス材料及びその製造方法
JP2691380B2 (ja) セラミックス成形用バインダー
JP2954960B2 (ja) セラミックス成形用バインダー
JP2005008482A (ja) Y2o3焼結体および製造方法
JP2000159973A (ja) ポリカルボン酸の保存安定性に優れた溶液とその保存方法
JP2000072505A (ja) セメント混和剤
JP3080665B2 (ja) セラミックス成形用バインダー
JPH0556301B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060228