JP2691260B2 - アーチコンクリート施工用の型枠支保工 - Google Patents

アーチコンクリート施工用の型枠支保工

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JP2691260B2 JP6286489A JP6286489A JP2691260B2 JP 2691260 B2 JP2691260 B2 JP 2691260B2 JP 6286489 A JP6286489 A JP 6286489A JP 6286489 A JP6286489 A JP 6286489A JP 2691260 B2 JP2691260 B2 JP 2691260B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アーチ橋等におけるアーチコンクリートの
施工に適用する型枠支保工に関するものである。
(従来の技術) アーチ橋のようなコンクリート構造物の構築にあたっ
てはその施工面、特に橋脚(橋台を含む)間にわたるア
ーチ形コンクリートの施工に必要な型枠支保工の施設が
大きな問題となる。水平形スラブの支保工の様に多数の
垂直な支柱によって型枠を支保するのみでできるのであ
れば簡単であるが、アーチ形の場合斜面部を有するもの
なので水平形スラブのように簡単ではない。型枠に加わ
るコンクリートの荷重はどのような場合でも型枠面に直
角な方向に作用するので、斜面部のアーチコンクリート
は支保工に対して垂直方向のみならず水平方向の荷重も
加わることになる。支保工支柱は普通垂直に立設される
から、アーチ支保工は水平方向に耐える構造を加えなけ
ればならない。これは必然的にトラス構造又はそれに類
似のものとなり、支保工は重構造物になって施工が煩雑
なものとなる。
第9図は、従来技術として、アーチ形型枠7をトラス
構造物により支持した例を示したものである。すなわ
ち、橋台1,1間においてアーチ形型枠を架設するにあた
り、型枠7に内接する形でトラス構造によるアーチ形支
保工20を支柱や架台21に支持させて組み付け、その上に
型枠7を架設しているのである。
(発明が解決しようとする課題) 前記の図からもわかるように、アーチ形型枠7を支持
するための構造物、支保工はトラス組みによる重構造物
となるばかりでなく、さらにそれを支持するため支柱や
架台21もまた重構造物となって、施工が大がかりとなる
支保工の経費が著しく増大することになる。特に、長大
なスパンのアーチコンクリートにおいては施工の困難性
や経済性から殆んど実施できないという状況である。
本発明は、かかる状況に鑑みなされたもので、トラス
組みによる型枠支保工をより小型化して施工性と経済性
の向上を図ると共に、長大スパンのアーチコンクリート
の施工にも適用することのできる、アーチコンクリート
の型枠支保工を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本発明の構成について、
実施例に対応する図面を参照して説明すると、請求項1
のアーチコンクリート施工用の型枠支保工は、アーチコ
ンクリート2のスパンを適数に分割した長さの分割トラ
ス3を形成し、この分割トラス3の複数を互に端部にお
いてピン結合4,4して、全体にアーチコンクリートのア
ーチ形に沿うアーチトラス架構体Aを構成し、アーチト
ラス架構体Aの両端面を橋台1,1または橋脚にピン結合
5,5すると共に、分割トラス3,3相互の結合部を、地盤に
立設の支柱6,6により支持したことを特徴とするもので
ある。
また、請求項2のアーチコンクリート施工用の型枠支
保工は、上記型枠支保工において、支柱6を立設する地
盤Bが予想される程強固ではなかったなどの理由で支柱
6の上端部が予想を越えて沈下したことにより、アーチ
トラス架構体Aに予想以上の過大な負荷応力の生ずるこ
とを防止するのに必要なもので、請求項1記載のアーチ
コンクリート施工用の型枠支保工において、分解トラス
3,3相互のピン結合部4,4及びアーチトラス架構体Aと橋
台1,1または橋脚とのピン結合部5,5の中、少なくとも一
個所を、アーチトラス架構体Aの周方向に揺動可能に結
合したことを特徴とするものである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明
する。
まず、概要を第1図について説明すると、1,1はアー
チコンクリート2を架設する橋台で、これは橋脚であっ
てもよい。3はアーチコンクリート2のスパンを数分割
した長さの短尺に形成した分割トラスで、その上弦材は
アーチコンクリート2の弧面に沿うように弯曲状に形成
されている。そして、分割トラス3,3はその複数個が互
に端部において荷重受ピン4,4により回動自在に連結し
て、全体としてアーチコンクリート2の全体の弧面に沿
うような形状のアーチトラス架構Aが形成され、その両
端は橋台1,1に荷重受ピン5,5により回動自在に支持さ
れ、また、各分割トラス3,3の連結部は、地盤Bに立設
した支柱6,6の上端部と上記荷重受ピン4,4を介して回動
自在に結合されて、型枠支保工全体が構成されるのであ
る。この型枠支保工の上面にはアーチ状の型枠7が設置
されることになる。
分割トラス3は、アーチコンクリート2の弧面に沿う
ように弯曲状に形成された上弦材8と、上弦材8より短
尺に形成された下弦材9とを多数の斜材10等により結合
されている。そして、分割トラス3の複数個(図の実施
例では4個)を互にそれらの上弦材8,8の各端部におい
て、荷重受2ピン4により互に回動自在に結合して、ア
ーチコンクリート2の型枠7を載置するに適合した全体
アーチ形としたトラス架構体Aが形成されることにな
る。
上記のアーチトラス架構体Aは、第2図、第4図にも
示すように、その両端部にある分割トラス3,3の上弦材
8,8の外端部を、橋台1にアンカーボルト12,12により設
置した支持台11に固定のブラケット13に荷重受ピン5に
より回動自在に結合して橋台1,1に支持させるのであ
る。
他方、アーチトラス架構体Aを架設する橋台1,1間の
地盤B上には、分割トラス3,3の結合部と対応した位置
に、それぞれそれらの結合部に至る高さの支柱6,6を立
設する。この支柱6は、アーチトラス架構体Aにかかる
鉛直荷重の一部を分担させるもので、第3図、第5図に
示すように、支柱6の上端部に、遊動連結体14をピン15
により揺動自在に取付け、その遊動連結体14の先端部を
分割トラス3,3を結合した荷重受ピン4に回動自在に結
合するのである。また、この遊動連結体14にはその中間
部に支承板16を設けておき、これに上弦材8,8の各結合
端部を支持させるようにすれば、荷重受ピン4を含む結
合部分の荷重負担を軽減することができる。
上記構成の型枠支保工は、施工するアーチコンクリー
トの奥行き方向に所要の間隔をおいて複数列設し、互に
連結杆等(図示を略す)を用いて結合する。
型枠7は、架構された上記型枠支保工の各上弦材8,8
に取付けたボルトやバタ材等の支持具17,17を介して架
設される。
上記の実施例においては、分割トラス3はその上弦材
8を弯曲したものとしているが、この分割トラス3は、
第8図に示すように、上弦材8を直状に形成することも
できる。この場合は、型枠7をアーチ形とするために、
支持具17を各支持個所において寸法の異るものにし、或
は支持具17による支持高さを変えてやるようにすればよ
い。
上記の型枠支保工は、支柱6が岩盤のように強固で沈
下するおそれのない地盤Bに立設される場合にはアーチ
トラス架構体Aと支柱6,6との荷重分担がほぼ設計通り
に行なわれることになる。しかし、支柱6,6は常にその
ような強固な地盤に立設できるとは限らず、地盤の状態
や施工上の都合で、コンクリートを打設した際、支柱6
が若干沈下することもある。その場合、アーチトラス架
構体Aには設計値を越えた過大な荷重がかかることにな
る。それを防止するためには、アーチトラス架構体Aが
その耐力を失することなく支柱6の沈下に追随できるよ
うな構造にする必要がある。その構造は、分割トラス3,
3の結合部及びアーチトラス架構体Aと橋台または橋脚
1との結合部の少なくとも一つに、アーチトラス架構体
Aの周方向に摺動可能な部分を形成して、アーチトラス
架構体Aの橋台または橋脚1間に対する相対長さを実質
的に縮少できるようにしたものである。
第6図、第7図は上記構造の実施例を示したもので、
第6図はアーチトラス架構体Aの一端部と橋台1とのピ
ン結合部を摺動自在とした例である。即ち、橋台1に設
置した支持台11のブラケット13に、アーチトラス架構体
Aの上弦材8の長手方向に長く形成した係合長孔18を設
け、この孔18に荷重受ピン5を挿通して上弦材8とピン
結合するのである。それによって、アーチトラス架構体
Aは荷重受ピン5を介して係合長孔18の長さの範囲内で
摺動し、支柱6の沈下に対して追随できることになる。
また、第7図は分割トラス3,3相互のピン結合部の一
つを摺動自在とした例を示したもので、結合する上弦材
8の端部いずれか一方に係合長孔19を設け、この孔19に
荷重受ピン4を挿通して上弦材8,8を結合するのであ
る。この場合も、アーチトラス架構体Aはその荷重受ピ
ン4を介して係合長孔19の長さの範囲内で分割アーチト
ラス3,3が相対的に摺動し、支柱6の沈下に対して追随
できることになる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のアーチコンクリート施
工用の型枠支保工は、アーチコンクリートのスパンを適
数に分割した長さの分割トラスを形成し、この分割トラ
スの複数を互に端部においてピン結合して、アーチコン
クリートのアーチ形に沿うアーチトラス架構体を構成
し、アーチトラス架構体の両端部を橋台または橋脚にピ
ン結合すると共に、分割トラス相互の結合部を、地盤に
立設の支柱により支持した構成としたので、次のような
優れた効果を奏するものである。
(1)アーチトラス加工体を複数個の分割トラスのピン
結合によって形成すると共に、その結合部を地盤に立設
の支柱に支持させるようにしたので、アーチトラス架構
体にかかる荷重の分散を図ることができると共に、荷重
のうち鉛直荷重の一部を支柱に分担させることができる
ので、従来のようなアーチコンクリートの全スパンにわ
たって一体的に架構するトラス構造に比べ、断面積の小
さな部材を使用してトラス架構ができると共に、トラス
架構体を支持する大規模な架台や支柱を設けなくてす
み、支保工の経費が著しく軽減される。
(2)特に長大スパン或は偏平形状のアーチコンクリー
トの施工が、技術的にも容易化し、経済的にも可能とな
る。
また、請求項2の発明は、請求項1のものにおいて、
分割トラス相互のピン結合部及びアーチトラス架構体と
橋台または橋脚とのピン結合部の中、少なくとも一個所
を、アーチトラス架構体の周方向に摺動構造で結合した
ので、支柱を立設した地盤が十分強固でなく、コンクリ
ート打設時に、支柱の沈下がおきた場合でも、アーチト
ラス架構体の支柱への追随が自在に行なわれて、支柱へ
の鉛直荷重の分担が支障なくでき、所定の支保工強度を
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略正面図、第2図は
同端部の拡大正面図、第3図は同中間部の拡大正面図、
第4図はアーチトラス架構端部の結合部を示す拡大正面
図、第5図は分割トラス相互の結合部を示す拡大正面
図、第6図は第4図の他の実施例を示す正面図、第7図
は第5図の他の実施例を示す正面図、第8図は分割トラ
スの他の実施例を示す正面図、第9図は従来の支保工を
示す正面図である。 A……アーチトラス架構体、B……地盤 1……橋台、2……アーチコンクリート 3……分割トラス、4,5……荷重受ピン 6……支柱、7……型枠、8……上弦材 9……下弦材、10……斜材、11……支持台 13……ブラケット、14……遊動連結体 15……ピン、18,19……係合長孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーチコンクリートのスパンを適数に分割
    した長さの分割トラスを形成し、この分割トラスの複数
    を互に端部においてピン結合して、全体にアーチコンク
    リートのアーチ形に沿うアーチトラス架構体を構成し、
    アーチトラス架構体の両端部を橋台または橋脚にピン結
    合すると共に、分割トラス相互の結合部を、地盤に立設
    の支柱により支持したことを特徴とする、アーチコンク
    リート施工用の型枠支保工。
  2. 【請求項2】分割トラス相互のピン結合部及びアーチト
    ラス架構体と橋台または橋脚とのピン結合部の中、少な
    くとも一個所を、アーチトラス架構体の周方向に摺動可
    能に結合したことを特徴とする、請求項1記載のアーチ
    コンクリート施工用の型枠支保工。
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