JP2687823B2 - 樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

樹脂成形体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定形状に賦形され
た樹脂シートと、このシート裏面に密着した基材を備え
る樹脂成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の成形体は、車両の内装部材とし
て多用されており、表皮を車両室内に露出して取り付け
られている。この際、表皮の色を車両室内の色調にマッ
チさせたり、車両室内に露出する表皮層とその裏面のク
ッション層、いわゆる発泡層とから表皮を形成し、その
付加価値を高めることが行なわれている。
【0003】このような成形体の製造方法について、図
1に示すような形状で、表皮W1と基材W2とを有する
成形体Wを例にとり説明する。この成形体Wは、図示す
るように、その頂上平面に抜き孔T1を有する。まず、
真空成形等により熱可塑性樹脂シート(以下、単に「樹
脂シート」と呼ぶ。)を成形体Wの外形形状をなす形状
に賦形して表皮W1を形成する。この際、周知のよう
に、樹脂シートは加熱されて軟化し所定の吸引型で吸引
されることにより、吸引型の凹凸の形状に倣わって表皮
W1となる。
【0004】後述するように抜き孔T1は後工程にて抜
き打ち加工されるので、表皮W1の賦形に当たって抜き
孔T1はなんら考慮されていない。つまり、表皮W1の
頂上平面には孔等はなんら存在しない。その後、図2に
示すように、表皮W1の賦形形状に適合した凹型120
に表皮W1を装着する。
【0005】そして、次のようにして成形体Wが形成さ
れる。図2に示すように、凹型120と対をなす凸型1
10とこの凹型120との間に、図示しない材料供給装
置から熱可塑性樹脂109を塊状に送り出して、凸型1
10の凸部頂上平面の所定領域に載置する。その後、図
3に示すように、凹型120をキャビィティが所定のも
のとなるまで凸型110側へ可動してプレス成形を行な
う。このプレス成形により、熱可塑性樹脂109がキャ
ビィティ内に行き渡り、熱可塑性樹脂の冷却固化を経て
基材W2ができる。基材W2は、金型からの離型後にお
ける冷却固化の間に表皮W1に密着し、表皮W1と一体
化される。次いで、離型後には、図示しない抜き打ち機
により抜き孔T1が抜き打ち加工される。
【0006】なお、表皮W1は塩化ビニル樹脂(PV
C)等の熱可塑性樹脂シートを賦形して形成され、基材
W2はポリプロピレン樹脂(PP)や、ポリエチレン樹
脂(PE)、ABS樹脂等の各種の熱可塑性樹脂から形
成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の製造方法では、次のような問題点が残されてい
る。抜き孔T1を断面視する図4に示すように、その抜
き孔において表皮W1の表皮端面W1T1が露出する。
このため、後工程における図示しない部材の組み付けや
完成品の使用時等に、この表皮端面W1T1の周縁に指
などが引っかかり表皮W1が剥離することがあった。ま
た、外観上も、表皮切断面が見えて見栄えが悪くなり、
好ましくなかった。つまり、製品品質の低下をもたらす
ことがあった。
【0008】特に、図5に示すように、表皮W1が表皮
層W3とその裏面の発泡層W4とからなる場合には、上
記した問題に加え次のような問題が指摘されている。こ
の場合には、発泡層W4は抜き孔T1の抜き打ち加工後
の冷却の間に収縮する。また、発泡層W4は基材形成時
のプレス圧により圧縮されているので、プレス成形完了
時に元の厚みに復元する。よって、抜き孔T1における
発泡層W4の発泡層端面W4T1は、この収縮と復元作
用により、表皮層W3側がより大径のテーパ状で基材W
2における抜き孔T1より広がった形状となる。このた
め、図示するように抜き孔において発泡層端面W4T1
がテーパ状に露出する。この発泡層W4は表皮層W3に
覆われるので車両室内の色調とは無関係な色を有するこ
とが多い。この結果、発泡層端面W4T1が車両室内の
色調とは不釣り合いの色として目立ち、見栄えや製品意
匠、延いてはその品質を損なう。
【0009】この発明は、上記問題点を解決するために
なされ、抜き孔等の後工程で分離される部分を有する成
形体の品質を向上させることが容易な樹脂成形体の製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の採用した手順は、所定形状に賦形された樹
脂シートと、該樹脂シート裏面に密着するよう樹脂から
形成した基材を備え、所定範囲に亘って成形体から分離
・除去される除去領域を有する樹脂成形体の製造方法で
あって、前記樹脂シートの前記所定形状への賦形と、前
記除去領域を取り囲む包囲領域の前記樹脂シートからの
除去とを行なう準備工程と、該準備工程を経た樹脂シー
トを、金型キャビィティ内に配置するシート配置工程
と、該キャビィティに溶融樹脂を行き渡らせて、該溶融
樹脂の樹脂シート裏面に亘る接触と前記樹脂シートの包
囲領域端部までの回し込みとを行なって基材を形成し、
該基材と前記樹脂シートとが密着した成形体を成形する
成形工程と、該成形された成形体における前記除去領域
を除去する除去工程とを備えることをその要旨とする。
【0011】
【作用】上記構成を備える樹脂成形体の製造方法では、
成形すべき成形体が除去領域として成形体から分離・除
去される所定範囲の領域を有するので、以下の工程に従
う。まず、準備工程により、樹脂シートを所定形状に賦
形するとともに、除去領域を取り囲む包囲領域を樹脂シ
ートから除去する。この場合、所定形状への賦形と包囲
領域の除去とは、その前後を問わず、同時に行なっても
よい。そして、シート配置工程により、準備工程を経た
樹脂シートを金型キャビィティ内に配置した後、成形工
程により、基材を形成する溶融樹脂をキャビィティに行
き渡らせる。こうして溶融樹脂がキャビィティに行き渡
ると、溶融樹脂は、樹脂シート裏面に亘って接触すると
ともに、樹脂シートの包囲領域の端部まで回り込む。こ
の結果、基材が形成され、樹脂シートに密着した基材を
有する成形体が成形される。
【0012】こうして得られた成形体は、除去領域、詳
しくはこの除去領域を取り囲んだ包囲領域については基
材のみの構造となる。一方、この包囲領域以外の領域に
ついては樹脂シートと基材とが密着・積層した構造とな
る。このため、除去工程でこの除去領域を除去するに際
しては、基材のみを除去すれば足りる。この包囲領域は
成形体の除去領域を取り囲んでおり、この包囲領域の端
部まで溶融樹脂が回り込むので、包囲領域の樹脂シート
の周縁端面は基材に埋没する。このため、樹脂シート端
面の周縁に指などがかかることがない。また、除去工程
で除去された面は基材のみからなるのでこの面からは基
材が見えるだけとなり、外観上他の端面と同じとなって
好ましい。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る樹脂成形体の製造方法の
好適な実施例について、図面に基づき説明する。まず、
実施例の樹脂成形体の製造方法にて得られる成形体につ
いて説明する。図6に示すように、実施例における成形
体10は、従来技術における成形体Wと同様な形状を備
え、表皮12とこれに密着した基材14とを有する。ま
た、その頂上平面に抜き孔16を有する。この場合、表
皮12にはPVCの樹脂シートを用いて1層のシートと
し、基材14はPVCから形成した。
【0014】表皮12は、PVCを用いて均一の厚さに
形成されたシート材を周知の真空成形法により賦形して
形成される。つまり、PVC製のシート材を、その上下
面とも所定の温度に加熱し、対向する金型で加熱後のシ
ート材を挟持して賦形する。こうして、成形体10に必
要な表皮12(図7)を作製する。なお、真空成形法に
ついては、周知のものであるでその説明を省略する。
【0015】次に、図7中に一点鎖線で示すように、離
型後の表皮12の頂上平面に抜き孔包囲孔18をあけ
る。この抜き孔包囲孔18は、表皮12にのみあけられ
る孔であり、抜き孔16と同心で、その径は抜き孔16
より大きい。成形体10の形状はその設計段階で既に把
握されているので、抜き孔16の穿孔位置も成形体の成
形以前に区別できる。よって、抜き孔包囲孔18の表皮
12における穿孔位置も、成形前に特定できる。従っ
て、表皮12の作製後に、抜き孔包囲孔18を抜き孔1
6より大きい径で同心に予めあけておくことは容易であ
る。
【0016】本実施例では、図8に示すように、抜き孔
16の径16dが20mmであるのに対して、抜き孔包
囲孔18の径18dをこれより4mm大きい24mmと
した。つまり、抜き孔包囲孔18は、2mmの間隔を維
持して抜き孔16を取り囲むようあけられている。
【0017】なお、この抜き孔包囲孔18の穿孔時期
は、真空成形法による表皮12の賦形後に限らない。つ
まり、抜き孔包囲孔18に対応する図9に示すような突
起100を有する一対の金型102により、所定形状へ
の賦形と同時に抜き孔包囲孔18を形成することもでき
る。また、ポンチ等の工具により賦形前の樹脂シートに
抜き孔包囲孔18を抜き孔16より大きい径で同心に予
めあけておき、その後シートを賦形することもできる。
【0018】次に、表皮12と基材14とを密着されて
成形体10を成形するプレス成形の様子について説明す
る。まず、抜き孔包囲孔18の空けられた表皮12を、
図2に示した従来の方法と同様に、凹型120に装着す
る。次いで、所定のキャビィティを形成する以前の凹型
120と凸型110との間に、熱可塑性樹脂(PVC)
109を塊状に送り出して、凸型110の凸部頂上平面
に載置する(図10)。なお、図10では、抜き孔包囲
孔18の穿孔位置と熱可塑性樹脂109の載置位置が一
致しているが、凸部頂上平面においてはずれている。
【0019】その後、図3に示した従来の方法と同様
に、凹型120を凸型110側へ可動してプレス成形を
行なう(図11)。このプレス成形により、熱可塑性樹
脂109が抜き孔包囲孔18及びキャビィティ内に行き
渡る。よって、抜き孔包囲孔18には熱可塑性樹脂10
9が充填された状態の成形体10が、表皮12と基材1
4との密着を経て作製される。
【0020】なお、プレス成形を行なうに当たって、凸
型110は30〜60℃に加熱・維持されており、熱可
塑性樹脂であるPVCは約180℃の温度で送り出され
る。この送り出されるPVCの温度により、表皮12と
基材14とは、両者がPVCであることと相まって、そ
の接触範囲に亘って溶着し一体化する。
【0021】次いで、この成形体10を型から離型し、
樹脂の冷却が完全に完了する以前に図12(a)に示す
ように抜き打ち機の工具30を基材14に打ち当てる抜
き打ち加工を行ない、図12(b)に示すように基材1
4に抜き孔16を穿孔する。こうして、図6に示す成形
体10が完成する。この際、抜き孔16は、抜き孔包囲
孔18と同心に上記した寸法であけられる(図8参
照)。なお、この工具30は、抜き孔16の径を有効径
とする環状の打ち抜き歯である。
【0022】以上説明したように本実施例による樹脂成
形体の製造方法は、得られる成形体10から抜き打ちし
て分離される抜き孔16を取り囲む抜き孔包囲孔18
を、表皮12の凹型120への装着以前にこの表皮12
に形成する。そして、プレス成形を経ることにより、基
材14を形成する。更に、抜き孔包囲孔18内部にも基
材14を形成する熱可塑性樹脂(PVC)を回り込ませ
て行き渡らせる。
【0023】よって、得られる成形体10を、抜き打ち
対象となる抜き孔16の領域については基材14のみの
構造とし、この抜き孔16を取り囲む抜き孔包囲孔18
以外の領域については表皮12と基材14とが密着・積
層した構造とする。このため、図12に示すように、抜
き孔16を抜き打つに当たって基材14のみについて抜
き打ちだけとする。また、抜き打ち対象となる抜き孔1
6を取り囲む抜き孔包囲孔18に熱可塑性樹脂を行き渡
らせて、表皮12における抜き孔包囲孔18の内面と基
材14の熱可塑性樹脂を密着させている。よって、抜き
孔包囲孔18の周縁をなす表皮12の端面を基材14に
埋没させて、表皮端面の周縁に指などがかかることを製
造過程において回避できる。
【0024】この結果、本実施例の樹脂成形体の製造方
法によれば、表皮12の端面周縁への指等の引っかかり
に起因する表皮12の剥離を未然に防止して、容易に成
形体10の製品品質の向上させることができる。
【0025】また、本実施例では表皮12をPVC製の
シート材から作製し基材14をやはり熱可塑性樹脂であ
るPVCから作製した。このため、基材14を形成する
ために樹脂(PVC)を溶融して送り出す際の温度によ
り、表皮12と基材14とは、その接触範囲に亘って互
いに溶着する。つまり、賦形済みの表皮12の裏面はも
とより抜き孔包囲孔18の周縁をなす表皮12の端面が
基材14と溶着し一体化する。この結果、抜き孔包囲孔
18の周縁をなす表皮12の端面は基材14へ埋没して
いるばかりか基材14と溶着しているので、表皮端面の
周縁に指などがかかることをより確実に回避できる。
【0026】次に、変形例について説明する。図13に
示すように、表皮12が樹脂シートからなる表皮層12
aとその裏面に密着した発泡層12bとからなる2層の
ものである場合について説明する。このような2層の表
皮であっても、抜き孔包囲孔18の周縁をなす表皮層1
2a及び発泡層12bの各端面を基材14に埋没させ
る。よって、上記した実施例と同様に、表皮端面の周縁
に指などがかかることを製造過程において容易に回避で
きる。また、車両室内の色調とは不釣り合いな色を通常
有する発泡層12bの端面を基材14に埋没させて露出
させないので、製品意匠の品質を損なうことがない。よ
って、表皮12が表皮層12aと発泡層12bとからな
る2層のものである場合でも、実施例の樹脂成形体の製
造方法によれば、製品意匠の品質を損なうことのない成
形体を容易に製造することができる。
【0027】この場合、表皮12における表皮層12
a,発泡層12bと基材14を、それぞれ次のような樹
脂の組み合わせとすれば、より効果的である。 表皮層12a:PVCからなる樹脂シート,発泡層1
2b:PP発泡層,基材14:PP製基材 このようにすれば、発泡層12bと基材14とがその接
触範囲に亘って互いに溶着し一体化する。この場合であ
っても、表皮層12aの端面は基材14に埋没するの
で、その周縁に指などがかかることはない。なお、基材
14を炭酸カルシウムを強化材(フィラー)とするPP
製基材とすることもできる。 表皮層12a:PVCからなる樹脂シート,発泡層1
2b:ウレタン発泡層,基材14:熱可塑性ウレタン基
材 この場合にも、発泡層12bと基材14とがその接触範
囲に亘って互いに溶着し一体化する。また、表皮層12
aの端面は基材14に埋没するので、その周縁に指など
がかかることはない。
【0028】この他、表皮層12a,発泡層12bと基
材14をオレフィン系の樹脂とすれば、これらが相互に
溶着しより好ましい。
【0029】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば、表皮
12の賦形を真空成形によって行なっが、プレス成形な
どの他の成形方法を用いて賦形を行なってもよい。ま
た、抜き孔16を成形体10の頂上平面にあける場合に
ついて説明したが、図6中に二点鎖線で示すように頂上
角部に抜き孔16をあける場合に適用することもでき
る。更に、抜き孔に限らず、図6中に二点鎖線で示すよ
うに、成形体10のエッジ部に三角や四角等の多角、或
いは任意の形状の切欠を設ける場合にも適用できること
は勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂成形
体の製造方法は、成形体から分離・除去される除去領域
を取り囲む包囲領域を、基材が密着・形成される前の樹
脂シートから予め除去する。よって、基材形成を経て成
形された成形体を、成形体の除去領域については基材の
みの構造とし、この除去領域を取り囲む包囲領域以外の
領域については樹脂シートと基材とが密着・積層した構
造とする。このため、除去工程での除去領域の除去を基
材のみの除去とする。そして、この除去領域を取り囲む
包囲領域の周縁をなす樹脂シート端面を基材に埋没さ
せ、樹脂シート端面の周縁に指などがかかることを回避
する。
【0031】この結果、本発明の樹脂成形体の製造方法
によれば、樹脂シート端面の周縁への指等の引っかかり
に起因する剥離を未然に防止して、容易に製品品質を向
上させることができる。しかも、基材に密着した樹脂シ
ートが表皮層とその裏面の発泡層とからなる2層のもの
であっても、発泡層端面を表皮層端面とともに基材に埋
没して露出させない。また、3層以上の多層の樹脂シー
トであっても、各層の端面を基材に埋没して露出させな
い。よって、樹脂シートが単一層の樹脂シートであるか
多層の樹脂シートであるかに拘らず、製品意匠の品質を
損なうことのない成形体を容易に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の樹脂成形体の製造方法にて得られる成形
体の形状を説明するために用いた成形体の斜視図。
【図2】従来技術を説明するための説明図。
【図3】従来技術を説明するための説明図。
【図4】従来技術の問題点を説明するための説明図。
【図5】従来技術の問題点を説明するための説明図。
【図6】本発明の実施例における樹脂成形体の製造方法
で得られる成形体10の斜視図。
【図7】実施例の成形体10を得るために賦形した表皮
12の斜視図。
【図8】表皮12にあける抜き孔包囲孔18と後工程で
あけられる抜き孔16との関係を説明するための説明
図。
【図9】当初から抜き孔包囲孔18を有する表皮12を
賦形する方法を説明するための説明図。
【図10】実施例の樹脂成形体の製造方法を説明するた
めの説明図。
【図11】実施例の樹脂成形体の製造方法を説明するた
めの説明図。
【図12】実施例の作用・効果を説明するための説明
図。
【図13】変形例の樹脂成形体の製造方法を説明するた
めの説明図。
【符号の説明】
10…成形体 12…表皮 12a…表皮層 12b…発泡層 14…基材 16…抜き孔 18…抜き孔包囲孔 30…工具 109…熱可塑性樹脂

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状に賦形された樹脂シートと、該
    樹脂シート裏面に密着するよう樹脂から形成した基材を
    備え、所定範囲に亘って成形体から分離・除去される除
    去領域を有する樹脂成形体の製造方法であって、 前記樹脂シートの前記所定形状への賦形と、前記除去領
    域を取り囲む包囲領域の前記樹脂シートからの除去とを
    行なう準備工程と、 該準備工程を経た樹脂シートを、金型キャビィティ内に
    配置するシート配置工程と、 該キャビィティに溶融樹脂を行き渡らせて、該溶融樹脂
    の樹脂シート裏面に亘る接触と前記樹脂シートの包囲領
    域端部までの回し込みとを行なって基材を形成し、該基
    材と前記樹脂シートとが密着した成形体を成形する成形
    工程と、 該成形された成形体における前記除去領域を除去する除
    去工程とを備えることを特徴とする樹脂成形体の製造方
    法。
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