JP2687458B2 - 加熱炉用断熱材 - Google Patents
加熱炉用断熱材Info
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Description
しくは、セラミックの焼結、炭素材料の炭化および黒鉛
化するのに用いられる非酸化雰囲気で使用される加熱炉
に用いられる断熱材に関するものである。
料の炭化および黒鉛化に使用される焼成炉の断熱材とし
ては、カーボンブラック、黒鉛粉、コークスブリーズ、
炭素繊維のフェルト、炭素繊維のウェッブやフェルトを
炭素質のバインダーで固めた所謂炭素繊維成形体、セラ
ミックファイバーやアルミナファイバーあるいはこれら
を組合せたものが使用されていた。
題点があった。すなわち カーボンブラック、黒鉛粉およびコークスブリーズ
等の粉体を使用した場合は取扱いが不便であり、またこ
れら粉体が通電部に侵入し、電気的絶縁を阻害し、装置
停止の原因となる。
が1200℃以下と低く、高温で使用出来ない。
の場合も使用出来る温度範囲が1600℃以下と低く、それ
以上の高温で使用出来ない。
に自立性がないため、断熱材として保持することが困難
である。
絡等の原因となる。
点は少ないが、低温部では嵩比重の差によりセラミック
ファイバーやアルミナファイバーを用いた場合に比較し
断熱性の点で劣る。
し、アルミナファイバーフェルトおよびアルミナファイ
バーのボードを第2層として使用した場合アルミナファ
イバー中のα−アルミナやバインダーとしてのSiO2が炭
素質断熱材のカーボンと反応して炭素質断熱材およびア
ルミナファイバー系断熱材が劣化する。このため断熱材
の耐久性が著しく劣る。
く鋭意検討した結果、特定材料からなる断熱材を組み合
わせて積層して構成することによりこれらの問題点が一
挙に解決できることを見い出し本発明に到達した。
めて耐久性の優れた加熱炉用断熱材を提供することにあ
る。
熱材層からなる二層によって積層構成された加熱炉用断
熱材であって、該炭素質系断熱材が嵩密度0.5g/cm3以下
の多孔性炭素材であり、またアルミナ質系断熱材が実質
的にα−アルミナを含有しないムライト質ファイバーか
らなることを特徴とする加熱炉用断熱材、 により容易に達成される。
の多孔性炭素材からなるものであれば特に限定されるも
のではなく、カーボンのバルーンをバインダー成分等で
かためた後焼成を行った成形体やあるいは炭素繊維を短
繊維化した集合体からなる炭素繊維フェルトあるいは炭
素繊維成形体等が挙げられる。
を用いるのがよく、かかる炭素繊維フェルトは長さ1〜
10cm程度の炭素繊維を常法により集合化したウェッブを
ニードリングしてフェルトとしたものであり、嵩密度と
しては0.5g/cm3以下、好ましくは0.06〜0.13g/cm3のも
のが用いられる。
ブやフェルトを炭素質バインダー、具体的にはフェノー
ル樹脂、フラン樹脂あるいはピッチ等の炭化収率の高い
樹脂 等により各短繊維を結着させて嵩密度0.5g/cm3以下、好
ましくは0.13〜0.30g/cm3のものが用いられる。
繊維のウェッブあるいはフェルトに炭化する樹脂を含
浸、成形、硬化、その後焼成、黒鉛化することにより製
造することが出来る。
℃)を10cps以下、好ましくは4cps以下にすることが望
ましい。このために、沸点100℃以下のアルコール又は
水100重量部に対して5〜25重量部の炭化する樹脂する
樹脂を溶解させた希薄溶液を使用する。
割合は6:4〜9:1(重量比)が望ましく、7:3〜8:2が特に
望ましい。
化黒鉛する時に大きな収縮を生じるために成形体が大き
な変形収縮をおこすことがあるので好ましくない。
は、上記ウェッブ100重量部に対して250〜450重量部か
ら選ぶのが好適である。
0℃以下で溶媒のアルコールや水を徐々に除去しておい
た含浸ウェッブを積層、圧縮し、所望の厚さや形状を有
する成形体となし、次いで硬化させるとより良好な成形
体が得られる。
り成形体が得られる。
一般に使用される断熱材の形状が可能である。
れがある場合には、成形体の表面にグラファイトセメン
ト等のコーティング剤の塗布や、膨張黒鉛のシート、炭
素繊維のペーパー等を貼ることが出来る。
ピッチ系炭素繊維、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、
レーヨン系炭素繊維あるいはフェノール繊維を原料とし
た炭素繊維等が挙げられる。
実質的に含有していないムライト質ファイバーからなる
ものであり、通常、長さ30mm以上のムライト質ファイバ
ーを多数集合させたものである。
特開昭60−173151号公報、60−252717号公報に示されて
いるように前駆体繊維化法で得られるファイバーをニー
ドリングした後焼成する方法の様にして製造することが
できる。
ダーやスチレン−ブタジエン系ラテックス、アクリロニ
トリル−ブタジエン系ラテックスあるいはアクリレート
ラテックス等の一般的なラテックスの有機質バインダー
成分により各繊維同士を結着させてもよいが、好ましく
はこの様なバインダー成分を全く使用せずブランケット
状としたものを使用するのがよい。
−アルミナを実質的に含有しないムライト質ファイバー
を用いるが、ここで実質的に含有しないとはX線回折に
よりα−アルミナのピークを示さないものである。
ライト質ファイバーを用いるのがよい。
通常0.05〜0.20g/cm3、好ましくは0.08〜0.15g/cm3のも
のを用いるのがよい。
及びアルミナ質系断熱材の2種類の断熱材を組み合わせ
て配置した加熱炉用断熱材であって、かかる炭素質系断
熱材層を高温側とし、かつアルミナ質系断熱材層を低温
側とした二層に積層構成してなることが重要である。
々異なるものの、ムライト質ファイバーからなるアルミ
ナ質系断熱材はその使用し得る耐熱温度が最大限度1600
℃であることから、界面温度が1600℃以下となるように
炭素質系断熱材の層厚を設計するのが好ましい。
であるが、窒素やアルゴン等の不活性雰囲気下での本発
明の焼成炉での使用ではこの空隙層で熱の対流が生じ、
断熱対果が半減することがあるので、好ましくはかかる
界面を密着して構成するのがよい。
方式、誘導加熱方式等の一般的な機構を採用することが
でき、1600℃以上の高温下でも安定して表期に使用可能
である。
材として嵩密度が0.16g/cm3の炭素繊維成形体75mmtを最
内層とし、その外側に嵩密度が0.10g/cm3のムライト質
ファイバーのブランケットを厚み50mmに施工した。
保持した。このときの炭素質断熱材とムライト質断熱材
の境界温度は1400℃であった。
た。
℃に昇温し4時間保持した。この時の境界温度は1600℃
であった。冷却後、断熱材の変化をみたところ何ら変化
はなかった。
度が0.16g/cm3の炭素繊維成形体75mmtを最内層とし、そ
の外側に嵩密度0.20g/cm3ムライトとα−アルミナを含
むAl2O3/SiO2=80/20のアルミナファイバーに骨材とし
てα−アルミナやバインダーとしてシリカゾルを含有す
るアルミナファイバーの成形体を厚み65mmに施工した。
持した。このときの境界温度は1400℃であった。
重量が2wt%増加しており、アルミナファイバー成形体
の重量が12%減少しており、この成形体はもろくなって
いた。
4時間保持した。このときの境界温度は1600℃であっ
た。同様に冷却後、断熱材を観察すると、炭素質断熱材
が5%重量が増加し、アルミナファイバー成形体は19%
重量減少をおこしており、もろくなっていた。
い。このため断熱材の交換を殆ど必要とせず、永続的に
使用出来る。
Claims (3)
- 【請求項1】高温側の炭素質系断熱材層と低温側のアル
ミナ質系断熱材層からなる二層によって積層構成された
加熱炉用断熱材であって、該炭素質系断熱材層が嵩密度
0.5g/cm3以下の多孔性炭素材であり、またアルミナ質系
断熱材層が実質的にα−アルミナを含有しないムライト
質ファイバーからなることを特徴とする加熱炉用断熱
材。 - 【請求項2】炭素質系断熱材層が炭素短繊維集合体から
なる炭素繊維フェルトあるいは炭素繊維成形体である請
求項1記載の加熱炉用断熱材。 - 【請求項3】アルミナ質系断熱材層がAl2O3/SiO3の組成
比が72/28であるムライト質短繊維集合体からなるアル
ミナファイバーブランケットである請求項1記載の加熱
炉用断熱材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63173525A JP2687458B2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | 加熱炉用断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63173525A JP2687458B2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | 加熱炉用断熱材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0225686A JPH0225686A (ja) | 1990-01-29 |
JP2687458B2 true JP2687458B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=15962139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63173525A Expired - Lifetime JP2687458B2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | 加熱炉用断熱材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2687458B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101639322B (zh) * | 2009-05-15 | 2011-08-17 | 西安超码科技有限公司 | 高温冶金炉及高温处理炉用复合保温结构的制作方法 |
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WO2009118863A1 (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-01 | イビデン株式会社 | 断熱層用止め具、焼成炉及び該焼成炉を用いたハニカム構造体の製造方法 |
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JPS5241970B2 (ja) * | 1973-07-12 | 1977-10-21 | ||
JPH0444522Y2 (ja) * | 1986-06-26 | 1992-10-20 |
-
1988
- 1988-07-12 JP JP63173525A patent/JP2687458B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101639322B (zh) * | 2009-05-15 | 2011-08-17 | 西安超码科技有限公司 | 高温冶金炉及高温处理炉用复合保温结构的制作方法 |
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JPH0225686A (ja) | 1990-01-29 |
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