JP2686367B2 - クロニジン誘導体の新規な製造方法 - Google Patents

クロニジン誘導体の新規な製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明はクロニジン誘導体の新規な製造方法に関す
る。特に、本発明は従来の方法よりも短い時間で、より
安価でそしてより安全な、クロニジン誘導体類を製造す
る方法に関する。本発明はまたクロニジン誘導体を製造
する新規な方法における中間体として見い出された新規
なチオ尿素複合体に関してそしてこれらの新規なチオ尿
素複合体が直接環化されることが出来ることの発見に関
する。
クロニジン誘導体は多年にわたって知られていた。Re
cueil des Travaux Chimiques des Pays−Bas,第97巻第
51頁(1978)にてTimmermans等は4−ニトロクロニジン
の合成を最初に報告した。その後で、Bulletin de la S
ociete Chimique de France第520頁(1979)にてLecler
cは4−ニトロクロニジンを合成するために同じ方法論
を用いそしてFe/HClを用いてこの化合物を4−アミノク
ロニジン(アプラクロニジン)に還元することを報告し
た。Journal of Medicinal Chemistry第30巻第1214頁
(1987)にてCounsellはまた同じルートによる4−アミ
ノクロニジンの合成を報告した。
Timmermans等およびLeclercの方法は大規模な合成の
ためには実施不可能であることが分かって、別の方法が
開発された。これらの方法は米国特許第4,515,800号(C
avero等)および米国特許第4,517,199号(York)に詳細
に記載されている。これらの特許において記載された方
法は、保護、脱保護および精製の数工程を包含し、長い
時間かかり且つ複雑である。また、これらの合成におい
て使用される化学剤は、危険であり、包含する装置に対
して極度に腐食性でありそして処分の問題を示す。
発明の概要 従来の公知の方法より短時間で、より費用がかからず
そしてより安全である或る種のクロニジン誘導体の新規
な製造方法が、今や予期せずに見い出された。
さらに特定的には、クロニジン誘導体を製造するため
の本新規な方法は直接環化反応をうけてニトロアリール
イミノ複素環を生成する新規なチオ尿素複合体の発見を
包含する。以前の文献は、非活性化チオ尿素についての
置換反応が例え不可能でなくとも困難であることを教示
して来た。したがって、以前の文献は3の別々の方法、
即ち、(a)s−アルキル化;(b)アミジノスルフィ
ン酸またはスルホン酸への硫黄での酸化;または(c)
重金属触媒(鉛、銅または水銀塩)により、チオ尿素の
チオカルボニル基の活性化を提供した。例えばCounsell
によるJournal of Medicinal Chemistry第30巻第1241頁
(1987)およびベルギー特許第872 581号(1979)参
照。本発明は、そのようなチオ尿素の活性化の必要性を
避けそしてニトロアリールイミノ複素環への新規なチオ
尿素複合体の直接環化が得られる一層簡単な方法を提供
する。
特に本発明は還流下溶媒中で塩基、好ましくはアルキ
ル−α,ω−ジアミンまたは金属水酸化物を添加するこ
とによるニトロアリール−ω−アミノチオ尿素の直接環
化のための新規な方法を提供する。
発明の詳細な記載 本発明の新規な方法は下に概略される6工程からな
る: (式中、Arは置換されていないかあるいはCl、F、Br、
I、C1〜C4アルキル、アリール、C1〜C4アルコキシまた
はアリールアルコキシのような、1つまたはそれ以上の
基で置換されているアリール基、好ましくはフェニルま
たはナフチルであり、NO2はパラまたはオルトの位置に
ありそしてnは1〜4である)。
工程1において、置換されたまたは置換されていない
o−またはp−ニトロアリールアミンは、還流下、トル
エンまたは水のような溶媒中でチオホスゲンの添加によ
り対応するニトロアリールイソチオシアネートに転換さ
れる。
工程2は、該ニトロアリールイソチオシアネートを対
応するω−アミノアルキルニトロアリールチオ尿素,ア
ルキル−α,ω−ジアミン溶媒和物に転換することを包
含する。この転換は室温でまたは室温以下で溶媒中のア
ルキル−α,ω−ジアミンに該イソチオシアネートをゆ
っくり添加することにより行われる。工程2の生成物で
あるω−アミノアルキルニトロアリールチオ尿素,アル
キル−α,ω−ジアミン溶媒和物(II)は新しく発見さ
れた複合体である: 工程3において、工程2の新規な生成物である複合体
(II)は還流下溶媒中で該複合体を加熱することにより
直接環化されて対応する複素環生成物を生成する。
次にこのニトロアリール生成物(III)は工程4にお
いて、アルコール性溶媒中でラネーニッケルにより触媒
作用で水素と反応されそして次にHClの添加により、対
応するアミノアリール二塩酸塩(IV)に転換される。次
にその二塩酸塩は工程5において一塩酸塩に転換されそ
してその生成物は工程6において水から再結晶化され
る。鉄/酸または塩化錫あるいは他の触媒を用いての水
素のような他の還元反応がまた使用されることが出来
る。
別法において非複合化ω−アミノアルキルニトロアリ
ールチオ尿素(VII)は還流下溶媒中で塩基(例えば、
ジアミノアルカン、イミダゾール類、金属水酸化物、金
属アルコキシド、金属炭酸塩)の添加により環化される
ことが出来る(工程3.1) 加えられる塩基の不存在下の非複合化チオ尿素(VII)
の加熱によっては所望の複素環生成物を提供しないこと
を確認することは重要である。この別法の合成ルート
の、ニトロアリールイミノ複素環生成物(III)は次に
上記工程4、5および6におけるとおりにして、アミン
(IV)に還元され、中和されそして再結晶化される。
工程3.1を達成させるために下に例示されるとおりに
してアルキルα,ω−ジアミン溶媒和物(II)から先ず
ニトロアリールチオ尿素遊離塩基(VII)が単離され
る。
工程Iにおいて、複合体(II)の溶解はニトロアリー
ルチオ尿素のHCl塩(VI)を形成することにより得られ
る。これはメタノール中に複合体(II)を懸濁させ、混
合物が約1〜2のpHに達するまでHClガスを添加しそし
て次に得られた塩を濾過することにより行われる。
濾過されたHCl塩(VI)は工程IIにおいてジクロロメ
タンおよびトリエチルアミン中にその(VI)を懸濁させ
ることによりニトロフェニルチオ尿素遊離塩基(VII)
に転換される。その混合物は約4時間周囲温度でかき混
ぜて遊離塩基(VII)を生ずる。
好ましい方法において、工程Iの後であるがしかし同
時の中和と環化が次に(VI)に水酸化ナトリウムと水を
加えることにより得られて、(III)を生成する。
本発明の新規な方法は、p−アミノクロニジン(アプ
ラクロニジン(apraclonidine))の製造において特に
有用である。図式1Aはp−アミノクロニジンの合成のた
めの一般的な新規な方法を記載する。
工程1aにおいて、英国特許第1,131,780(Beck等)に
おいて記載された方法にしたがってトルエンのような溶
媒中においてチオホスゲンを加えることにより2,6−ジ
クロロ−4−ニトロアニリンが2,6−ジクロロ−4−ニ
トロフェニル−イソチオシアネート()に転換され
る。
工程2aは、1−(2−アミノエチル)−3−(2,6−
ジクロロ−4−ニトロフェニル)チオ尿素,エチレンジ
アミン溶媒和物への()の転換を包含する。この転換
は室温でまたは室温以下の温度で溶媒中のエチレンジア
ミンに該イソチオシアネートをゆっくり加えることによ
り行われる。工程2aの生成物である1−(2−アミノエ
チル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)
チオ尿素,エチレンジアミン溶媒和物()は新しく発
見された複合体である。
生成物()は乾燥非結晶質固体として単離される。こ
の固体のNMR分析により、1−(2−アミノエチル)−
3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)チオ尿素
とエチレンジアミンとが一緒に観察され、一方では、1
−(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−
ニトロフェニル)チオ尿素遊離塩基()(図式2A参
照)の分析は該遊離塩基だけを示す。
さらに、該イソチオシアネートの、該チオ尿素への完
全な転換のためには、2モル当量の該エチレンジアミン
を、1モル当量の該イソチオシアネートと反応させるこ
とが必要であることが観察された。1:1モル比の2,6−ジ
クロロ−4−ニトロフェニル−イソチオシアネート:エ
チレンジアミンのそれだけでは、1/2モル当量の複合体
)と1/2モル当量の未反応イソチオシアネートとを
生成する。
工程3aにおいて、工程2aの新規な生成物複合体(
は還流下の溶媒中でその複合体を加熱することによりニ
トロクロニジン生成物に直接環化される。
次に、工程4aにおいて、アルコール性溶媒中ラネーニ
ッケルでの触媒作用で水素と反応させそして次にHClの
添加により、このニトロクロニジン()は4−アミノ
クロニジン二塩酸塩()に転換される。その二塩酸塩
は次に工程5aにおいて一塩酸塩()に転換されそして
その生成物は工程6aにおいて水から再結晶化される。鉄
/酸または塩化錫あるいは他の触媒を用いての水素のよ
うな他の還元反応がまた使用されることが出来る。
別法において、非複合化1−(2−アミノエチル)−
3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)チオ尿素
)は、還流下溶媒中の塩基(例えば、ジアミノアル
カン、イミダゾール類、金属水酸化物、金属アルコキシ
ド、金属炭酸塩)の添加により環化されることが出来る
(工程3.1a) 工程3.1a 加えられる塩基の不存在下の非複合化チオ尿素()の
加熱は所望の複素環生成物を提供しないことを確認する
ことは重要である。この別法の合成ルートのニトロクロ
ニジン生成物()は次に、上記工程4a、5aおよび6aに
おけるとおりにしてアミン(4)に還元され、中和され
そして再結晶化されることが出来る。
工程3.1aを達成させるために、1−(2−アミノエチ
ル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)−
チオ尿素遊離塩基()は下の図式2Aにおいて例示され
るとおりにして、エチレンジアミン溶媒和物からまず単
離される。
工程Iaにおいて、複合体()溶解は1−(2−アミ
ノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニ
ル)−チオ尿素のHCl塩()を形成することにより得
られる。これはメタノール中に複合体()を懸濁さ
せ、混合物が約1〜2のpHに達するまでHClガスを加え
そして次に得られた塩を濾過することにより行われる。
濾過されたHCl塩()は工程IIaにおいてジクロロメ
タンおよびトリエチルアミン中に()を懸濁させるこ
とにより1−(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ニトロフェニル)−チオ尿素遊離塩基に転換
される。その混合物は約4時間周囲の温度でかき混ぜ
て、遊離塩基()を生ずる。
好ましい方法において工程Iaの後であるがしかし同時
の中和と環化とが次に(6)に水酸化ナトリウムと水と
の添加により得られ、()を生成する。
以下の例において次の標準の略語が使用される:eq=
モル当量;g=グラム(mg=ミリグラム);L=リットル;M
=molar(溶液1リットル中のグラム分子数);N=規定
(normal);モル=モル(mモル=ミリモル);mL=ミ
リリットル;mmHg=水銀のミリメートル;mp=融点;およ
びpsi=ポンド/平方インチ。さらに、“NMR"は核磁気
共鳴分光法について言い、“IR"は赤外分光法を言い。
“MS"は質量分光法を言い、“TLC"は薄層クロマトグラ
フィを言いそして“Rf”は、溶媒フロントに対して薄層
クロマトグラフィプレートまで移動する化合物の距離を
言う。
例1:p−アミノクロニジン(アプラクロニジン(Apraclo
nidine)の合成 A:2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル−イソチオシア
ネート(1)への2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン
の転換 機械的かき混ぜ機、温度計、および6L水トラップに接
続されたコンデンサーを備えた12Lの3つ首丸底フラス
コに順次2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン(500g、
2.42モル)、トルエン(5L)、チオホスゲン(500g、4.
35モル)、およびジメチルホルムアミド(5mL、0.065モ
ル)を装入した。その混合物を1時間にわたって加熱還
流させそして4時間還流下に維持した。得られた黒色溶
液を15時間にわたって23℃に冷却した。溶媒を回転蒸発
により除去しそして残留する黒色油状物をヘキサン(2
L)で粉砕して結晶化を起こさせた。1時間にわたって
冷却後、さび色の固体を濾過により集め、ヘキサン(1
L)で洗浄しそして周囲の温度で空気乾燥して()の
恒量437g(73%)を得た。(この物質は次の反応におい
て使用されるのに適当な純度のものであった:しかしな
がら()はまたヘキサンから高い収率で再結晶化され
ることが出来る)。ヘキサン濾液を蒸発させそして残留
物を15時間高い真空下に乾燥させて部分結晶化を生じさ
せた。その物質をヘキサン(1L)で粉砕しそして濾過に
より集めた。ヘキサンからの再結晶化により88.5g重量
の()の第2の収穫を得た。合計収量は525.5g(87
%)であった。
シリカ上のフラッシュクロマトグラフィおよび次のヘ
キサンからの再結晶化により精製されたサンプルは黄色
針状結晶を提供し、次の物理的特性を有した: mp:74−77℃1 H NMR(200MHz,CDCl3):δ8.23(S,2H) IR(KBr):2000,1550,1300cm-1 MS(Cl)m/z:249(M+1) C7H2Cl2N2O2Sとして 理論値:C,33.75;H,0.81;N,11.25;S,12.87 実測値:C,33.84;H,0.79;N,11.25;S,12.96 B:1−(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4
−ニトロフェニル)チオ尿素,エチレンジアミン溶媒和
物(2)への2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル−イ
ソチオシアネート(1)の転換 窒素雰囲気下、機械的かき混ぜ機、温度計および1Lの
添加漏斗を備えた12Lの3つ首丸底フラスコにトルエン
(4L)及びエチレンジアミン(244mL、3.66モル、2.1e
q)を装入した。氷/2−プロパノール浴を用いて溶液を
0℃に冷却しそしてトルエン(2L)中の()(432g、
1.73モル)の溶液を2時間にわたって滴下して加えた。
2−プロパノール(1L)を加えそして5分後に固体を濾
過により集め、20%2−プロパノール/トルエンで洗浄
しそして周囲の温度で空気乾燥して生成物複合体(
の602g(該チオ尿素対エチレンジアミンの化学量論的比
に基づいて94%そして369の分子量)の恒量を得た。こ
の生成物は吸湿性でありそして乾燥および貯蔵中に空気
から保護されるべきである。
この複合体の熱感受性の性質の理由から、次の特性デ
ータは周囲の温度および周囲の圧力で乾燥された物質に
ついてのデータである。
mp:120℃(分解)1 H NMR(200MHz,DMSO−d6):δ8.07(s,2H),4.26(b
s,8H),3.33(t,2H,j=6Hz),2.84(t,2H,j=6Hz),2.6
3(s,4H) IR(KBr):1490,1300,1140,1200cm-1 MS(Cl)m/z:309(M+1),275,207,103 C9H10Cl2N4O2S・0.6C6H8N2として 理論値:C,35.48;H,4.32;N,21.10;S,9.29 実測値:C,35.32;H,4.49;N,21.13;S,9.07。
C:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミ
ノ〕イミダゾリジン(3)への1−(2−アミノエチ
ル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)チ
オ尿素,エチレンジアミン溶媒和物(2)の転換 底部排水管、機械的かき混ぜ機、温度計及びコンデン
サーを備えた12Lの3つ首丸底フラスコに()(500
g、1.35モル)およびトルエン(4L)を装入しそして懸
濁液を15時間還流加熱した。この時間の間に懸濁液の色
はさび色から明るい黄色に変化した。混合物を23℃に冷
却しそして1Mの水性塩酸(4L)を加えた。10分間かき混
ぜた後に二相(biphasic)混合物をセライトR(Celit
eR)中に通過させて濾過して粘い不溶性の物質を除去し
た。酢酸エチル(2L)と1M水性塩酸(1L)とを用いて同
時にフラスコを洗浄して残留不溶性物質を除去しそして
その洗浄液をろ過して元のトルエン/水性混合物に加え
た。相を分割しそして50%(w/w)水酸化ナトリウムを
用いて水性相をpH7.0に中和した。1時間かき混ぜた
後、黄色固体を濾過により集め、水(4L)およびt−ブ
チルメチルエーテル(2L)で洗浄しそして周囲の温度で
空気中で乾燥して一定重量の195g(52%)の()を得
た。
サンプル(1.0g)をエタノールから再結晶化して次の
物理的特性を示す黄色結晶の0.9gを得た。
mp:289−292℃1 H NMR(200MHz,DMSO−d6):δ8.13(s,2H),6.70(s,
2H),3.39(s,4H) IR(KBr):3390,1633,1556,1447,1311,1267,1144cm-1 MS(Cl)m/z:275(M+1) C9H8Cl2N4O2として 理論値:C,39.29;H,2.93;N,20.37 実測値:C,39.37;H,2.92;N,20.40 D:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミ
ノ〕イミダゾリジン二塩酸塩(4)への2−〔(2,6−
ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミノ〕イミダゾリジ
ン(3)の転換 ガラス内張りされた2ガロンのステンレススチール圧
力反応器に、()(150g、0.55モル)、メタノール
(1.5L)およびラネーニッケル触媒(30g)を装入し
た。ラネーニッケルはpH10での水中懸濁液として得られ
た;しかしながら使用前に、その物質は水(5x300mL)
及びメタノール(3x300mL)で洗浄された。最終の洗浄
水のpHは7.0であった。
容器を密封しそして50psiになるまで水素を装入しそ
して22時間23℃でかき混ぜた。得られた懸濁液をセライ
R(CeliteR)に通して触媒を除去しそしてパッド(pa
d)をメタノールで十分に洗浄した。合併した濾液及び
洗浄液を10Lの回転蒸発フラスコ中に入れそして反応混
合物のpHが1.0になるまで溶液中に塩化水素ガスを泡立
てて吹き込んだ。80g(2.2モル)の塩化水素がタンクか
ら排出された。溶媒を回転蒸発により除去しそして残留
する固体を2−プロパノール(IL)と共にスラリー化し
た。溶媒を再び回転蒸発により除去しそしてクリーム色
固体を2−プロパノール(600mL)で粉砕した。1時間
熟成(aging)の後に固体を濾過により集め、2−プロ
パノールおよびt−ブチルメチルエーテルで洗浄しそし
て60℃及び20mmHgで15時間乾燥させて、167g(96%)の
)を得た。
mp:260℃(分解)1 H NMR(200MHz,DMSO−d6):δ10.22(bs,1H),交換
可能),8.39(bs,2H,交換可能),7.58(bs,3H,交換可
能),6.81(s,2H),3.64(s,4H) IR(KBr):3130,2880,1644,1589cm-1 MS(Cl)m/z:245(M+1) E:2−〔(2,6−ジクロロ−4−アミノフェニル)イミ
ノ〕イミダゾリジン塩酸塩(5)への2−〔(2,6−ジ
クロロ−4−アミノフェニル)イミノ〕イミダゾリジン
二塩酸塩(4)の転換 機械的かき混ぜ機および温度計を備えた5Lの3つ首丸
底フラスコに()(150g、0.47モル)および水(5L)
を装入した。5M水性水酸化ナトリウムを滴下して加える
ことにより懸濁液のpHを6.5に調節しそして得られた懸
濁液を2時間5℃に冷却した。灰白色の固体を濾過によ
り集め、水(2L)およびt−ブチルメチルエーテル(1
L)で洗浄しそして60℃および20mmHgで24時間乾燥して1
15g(87%)の()を得た。
F:再結晶化 ()の10gサンプルを水から再結晶化しそして80℃
および1mmHgで24時間乾燥して5.6gの白色の結晶物質を
得た。
その再結晶化物質は次の物理的特性を有した: mp:300℃1 H NMR(200MHz,DMSO−d6):δ10.11(s,1H,交換可
能),8.35(bs,2H,交換可能),6.70(s,2H),6.02(S,2
H,交換可能),3.62(bs,4H) IR(KBr):3402,3304,3200,3130,1652,1614,1592,1500,
1470cm-1 MS(Cl)m/z:245(M+1) C9H10Cl2N4HClとして 理論値:C,38.39;H,3.94;N,19.90;Cl,37.78 実測値:C,38.36;H,3.91;N,19.83;Cl,37.77。
例 2:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イ
ミノ〕ヘキサヒドロピリジンの合成 トルエン(10mL)中の1,3−ジアミノプロパンの1.65m
L(0.02モル)の溶液を、氷/メタノール浴を用いて−1
0℃に冷却した。この溶液に、トルエン(10mL)中の2,6
−ジクロロ−4−ニトロフェニルイソチオシアネート
(2.45g、0.01モル)を30分にわたって滴下して加え、
これらは反応して赤色油状物を形成した。反応混合物を
追加の2時間かき混ぜ、次に4時間還流加熱した。混合
物を室温に冷却し、次に1M HClの30mLで処理した。若干
の不溶性物質の濾過後、2相(biphasic)混合物を分離
しそして水性相を、1M NaOHを用いてpH9に塩基性にし
た。得られた黄色の沈殿物を濾過により集め、水で洗浄
し、次にヘキサンで洗浄しそして空気乾燥させて0.6g
(21%)の生成物を得た。
mp:265℃1 H NMR(DMSO−d6):δ8.1(S,2H);6.92(bs,2H);3.
19(m,4H);1.78(m,2H) MS(Cl)m/z:289(M+1) 例3:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミ
ノ〕ヘキサヒドロ−1,3−ジアゼピンの合成 トルエンの10mL中の1,4−ジアミノブタンの1.76g(0.
02モル)の溶液を−10℃に冷却しそしてトルエンの10mL
中の2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニルイソチオシア
ネート(2.45g、0.01モル)を30分にわたって滴下して
加えた。得られた混合物を追加の1時間かき混ぜ、次に
一夜還流加熱した。反応混合物を室温に冷却しそして30
mLの1M HClで処理した。1M NaOHを用い水性相をpH9にし
そして得られた黄色の沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次
にヘキサンで洗浄しそして空気乾燥して0.92g(30%)
の生成物を得た。
mp:233℃(分解)1 H NMR(DMSO−d6):δ8.15(S,2H);6.48(bs,2H);
3.03(bs,4H);1.52(bs,4H) MS(Cl)m/z:303(M+1) 以下の例はニトロクロニジンの別法の合成(工程31
び図式2)の例示である。例4はチオ尿素遊離塩基
)の単離を示す。例5〜9は別の塩基(イミダゾー
ル、金属アルコキシド、金属水酸化物又は金属炭酸塩)
の使用による()からニトロクロニジン()の合成
を例示する。例9は上記工程Bを行うことなしにニトロ
フェニルチオ尿素塩酸塩()の同時の中和及び環化を
行ってニトロクロニジン()を得ることをさらに例示
する。ニトロクロニジン生成物は次に工程4〜6により
アミノクロニジンHClに転換されることが出来る。
例4:1−(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−
4−ニトロフェニル)チオ尿素遊離塩基()の単離 A:1−(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4
−ニトロフェニル)−チオ尿素塩酸塩(6)への1−
(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニ
トロフェニル)−チオ尿素,エチレンジアミン溶媒和物
(2)の転換 チオ尿素複合体()(106.7g、0.28モル)をILのメ
タノール中に懸濁させそして混合物のpHが約1〜2にな
るまでHClガスを加えて該複合体の溶解を生じさせそし
て固体の沈殿を生じさせた。固体を濾過により除去しそ
して濾液を回転蒸発器上で溶媒ストリッピングさせた。
得られた黄色の固体残留物を2−プロパノールで粉砕し
そして濾過により集めた。固体生成物を2−プロパノー
ルで洗浄しそして空気乾燥して95.3g(92%)のチオ尿
素塩酸塩()を得た。mp:215℃ 理論値:%C,31.27%;%H,3.21%;%N,16.21% 実測値:%C,31.18%;%H,3.29%;%N,16.25%。1 H NMR(DMSO−d6):2.98ppm,(br m,2H);3.7ppm,(q,
2H),8.4ppm(s,2H). B:1−(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4
−ニトロフェニル)チオ尿素遊離塩基(7)への1−
(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニ
トロフェニル)−チオ尿素塩酸塩(6)の転換 チオ尿素塩酸塩()(5.0g、14.47ミリモル)を10m
Lのジクロロメタン中に懸濁させそしてトリエチルアミ
ン(4mL、28.93ミリモル)を一回で加えた。混合物を周
囲の温度で4時間かき混ぜそして得られた黄色の固体を
濾過により集めた。生成物を周囲の温度で真空乾燥し
て、黄色の固体として3.6g(80%)のチオ尿素()を
得た。
mp:205℃ C9H10C12N4O2S・0.5H2Oとして 理論値:%C,34.96%;%H,3.26%;%N,18.12%;%S,
12.73% 実測値:%C,33.97%;%H,3.49%;%N,17.61%;%S,
10.08%。
MS;m/z 309(MH+). NMR;2.95ppm(t,2H),3.4ppm(t,2H),8.4ppm(s,1
H). 例5:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミ
ノ〕イミダゾリジン(3)の合成 チオ尿素()(0.50g、1.6ミリモル)を10mLのn−
プロパノールに懸濁させそして炭酸セシウム(0.53g、
1.6ミリモル)を加えた。黄色懸濁液を約30分間周囲の
温度でかき混ぜ、そのとき黄色からオレンジ色に色が変
化した。混合物を約24時間還流加熱しそして次に溶媒を
回転蒸発器上で除去した。残留物を1M HClと酢酸エチル
とに分配しそして1N NaOHで水性相を8〜9のpHにし
た。得られた黄色固体を濾過によりあつめ、水およびヘ
キサンで順次洗浄しそして次に空気乾燥して0.10g(23
%)のニトロクロニジン()を得た。
例6:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミ
ノ〕イミダゾリジン(3)の合成 チオ尿素()(0.28g、0.91ミリモル)を10mLのt
−ブタノール中に懸濁させそしてカリウムt−ブトキシ
ド(0.10g、0.91ミリモル)を次に加えた。黄色の混合
物を還流加熱し、この場合に色はオレンジ色に変化し、
次にゆっくりと黄色に戻りそして固体沈殿を伴った。約
24時間加熱を続けそして次に回転蒸発器上で溶媒を除去
した。残留物を1M HClと酢酸エチルとに分配しそして水
性相を1N NaOHでpH8〜9にした。得られた黄色の固体を
濾過により集め、水およびヘキサンで順次洗浄しそして
次に空気乾燥させてTLCにより高いRf不純物の痕跡量に
より汚染された0.10g(40%)のニトロクロニジンを得
た。
例7:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミ
ノ〕イミダゾリジン(3)の合成 チオ尿素()(0.50g、1.6ミリモル)を10mLのトル
エン中に懸濁させそして次にイミダゾール(0.16g、1.6
ミリモル)を加えた。黄色の混合物を約24時間還流加熱
し次に周囲の温度に冷却しそして1M HClで処理した。水
性相を分離し、トルエン相を1M HClで抽出しそして合併
した水性相を1N NaOHでpH8〜9にした。得られた黄色固
体を濾過により集め、水およびヘキサンで順次洗浄しそ
して次に空気乾燥して、TLCにより高いRf不純物の痕跡
量により汚染されたニトロクロニジンの0.30g(68%)
を得た。
例8:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミ
ノ〕イミダゾリジン(3)の合成 チオ尿素()(0.36g、1.1ミリモル)を10mLのトル
エン中に懸濁させそして次に過剰のベンジルアミン(1m
L)を加えた。混合物を約4時間還流加熱しそして次に
溶媒を回転蒸発器上で除去した。残留物を1M HClと酢酸
エチルとに分配した。水性相を1N NaOHでpH8〜9にし
た。得られた黄色固体を濾過により集め、水及びヘキサ
ンで順次洗浄しそして次に空気乾燥して0.05g(15%)
のニトロクロニジンを得た。
例9:2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミ
ノ〕イミダゾリジン(3)の合成 チオ尿素複合体()(2.0g、5.5ミリモル)を50mL
のメタノール中に懸濁させそして固体のすべてが溶解し
てしまう(pH1〜2)まで室温でHClガスを加えた。溶液
を氷浴中で約0℃に冷却させそして得られた沈殿物を濾
過により除去した。濾過を回転蒸発器上で溶媒ストリッ
ピングさせ、残留物を25mLの水中に懸濁させそして次に
固体の水酸化ナトリウム(0.88g、22.0ミリモル)を次
に加えた。黄色の懸濁液を約48時間還流加熱させ、その
時間の後でTLC分析(シリカゲル、酢酸エチル)は環化
されていないチオ尿素を示さずそしてニトロクロニジン
)に相当する単一種の生成物の存在を示した。反応
混合物を周囲の温度に冷却し、固体生成物を濾過により
集め、水及びヘキサンで順次洗浄しそして次に60℃で真
空オーブン中で約16時間乾燥させ、これは黄色固体とし
て1.0g(68%)のニトロクロニジンを提供した。
本発明はある好ましい態様に言及することにより記載
された;しかしながら本発明の精神またはその本質的な
特徴から離れることなしに他の特定の形態またはその変
更において本発明は具体化されることが出来ることが理
解されるべきである。したがって、上記態様はあらゆる
点において例示であると考えられそして限定されるもの
ではなく、本発明の範囲は上記記載によるよりもむしろ
特許請求の範囲により示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デーソン,マイクル イー. アメリカ合衆国 92064 カリフォルニ ア州ポウェイ,フレーム ロード 13826

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、Arは置換されていないかあるいはCl、F、Br、
    I、C1〜C4アルキル、アリール、C1〜C4アルコキシまた
    はアリールアルコキシからなる群から選ばれた1つまた
    はそれ以上の部分で置換された、フェニルまたはナフチ
    ルであり、 NO2はパラまたはオルトの位置にあり、そして nは1〜4である)の新規な複合体。
  2. 【請求項2】NO2がパラの位置にある、請求項1の複合
    体。
  3. 【請求項3】Arが2,6−ジクロロフェニルである、請求
    項2の複合体。
  4. 【請求項4】nが2である、請求項3の複合体。
  5. 【請求項5】還流下溶媒中で請求項1の複合体(I)を
    反応させることを特徴とする式 (式中、Arは、置換されていないかあるいはCl、F、B
    r、I、C1〜C4アルキル、アリール、C1〜C4アルコキシ
    またはアリールアルコキシからなる群から選ばれた1つ
    またはそれ以上の部分で置換された、フェニルまたはナ
    フチルであり, NO2はパラまたはオルトの位置にありそして nは1〜4である)の化合物を製造する方法。
  6. 【請求項6】反応温度が約75℃〜約130℃である、請求
    項5の方法。
  7. 【請求項7】溶媒が酢酸エチル、アセトニトリル、トル
    エン、ベンゼン、キシレン、o−ジクロロベンゼン、n
    −プロパノールおよび水からなる群から選ばれる、請求
    項5の方法。
  8. 【請求項8】溶媒がトルエンからなる、請求項7の方
    法。
  9. 【請求項9】式 (式中、Arは置換されていないかあるいはCl、F、Br、
    I、C1〜C4アルキル、アリール、C1〜C4アルコキシまた
    はアリールアルコキシからなる群から選ばれた1つまた
    はそれ以上の部分で置換された、フェニルまたはナフチ
    ルであり、 NO2はパラまたはオルトの位置にあり、そして nは1〜4である)の化合物を高温で、ジアミノアルカ
    ン、イミダゾール類、金属水酸化物、金属アルコキシド
    または金属炭酸塩からなる群から選ばれた塩基と反応さ
    せることを特徴とする、式 (式中、Ar、NO2およびnは上に定義されたとおりであ
    る)の化合物の製造方法。
  10. 【請求項10】塩基が水酸化ナトリウムである、請求項
    9の方法。
  11. 【請求項11】反応温度が約75℃〜約130℃である、請
    求項9の方法。
  12. 【請求項12】溶媒が酢酸エチル、アセトニトリル、ト
    ルエン、ベンゼン、キシレン、o−ジクロロベンゼン、
    n−プロパノールおよび水からなる群から選ばれる、請
    求項9の方法。
  13. 【請求項13】溶媒がトルエンからなる、請求項11の方
    法。
  14. 【請求項14】(a)脂肪族または芳香族炭化水素溶媒
    中の下記ニトロアニリンにチオホスゲンを添加し、ジメ
    チルホルムアミドまたは金属炭酸塩を加えそして混合物
    を加熱還流させることにより、置換されたまたは置換さ
    れていないo−またはp−ニトロアニリンを対応するニ
    トロフェニルイソチオシアネートに転換させ、 (b)室温でまたはそれ以下の温度で脂肪族または芳香
    族溶媒中のアルキル−α,ω−ジアミンに該ニトロフェ
    ニルイソチオシアネートをゆっくり加えることにより、
    工程(a)からの該ニトロフェニルイソチオシアネート
    を対応する複合体であるω−アミノアルキルニトロフェ
    ニルチオ尿素,アルキル−α,ω−ジアミン溶媒和物に
    転換し、 (c)溶媒中の該複合体を加熱還流させることにより、
    該ω−アミノアルキルニトロフェニルチオ尿素,アルキ
    ル−α,ω−ジアミン溶媒和物を直接環化して対応する
    複素環生成物にし、そして (d)水素およびアルコール性溶媒中のラネーニッケル
    触媒と反応させ、次にHCl処理工程を行うことにより、
    工程(c)のニトロフェニル生成物を対応するアミノフ
    ェニル二塩酸塩に転換する、 諸工程を包含する、クロニジン誘導体の製造方法。
  15. 【請求項15】該二塩酸塩を、一塩酸塩に転換する工程
    をさらに含む、請求項14の方法。
  16. 【請求項16】水から生成物を再結晶化する工程をさら
    に含む、請求項15の方法。
  17. 【請求項17】工程(a)、(b)および(c)におい
    て使用される溶媒がトルエンからなる、請求項14の方
    法。
  18. 【請求項18】工程(d)において使用される溶媒がメ
    タノールからなる、請求項14の方法。
  19. 【請求項19】(a)脂肪族または芳香族溶媒中の2,6
    −ジクロロ−4−ニトロアニリンにチオホスゲンを加
    え、ジメチルホルムアミドを加えそして混合物を加熱還
    流させることにより該2,6−ジクロロ−4−ニトロアニ
    リンを2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニルイソチオシ
    アネートに転換し、 (b)室温でまたは室温以下の温度で非ヒドロキシル系
    溶媒中のエチレンジアミンに該ニトロフェニルイソチオ
    シアネートをゆっくり加えることにより工程(a)から
    の該ニトロフェニルイソチオシアネートを1,(2−アミ
    ノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニ
    ル)チオ尿素,エチレンジアミン溶媒和物に転換し、 (c)還流下の溶媒中の該複合体を加熱することによ
    り、該1,(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ
    −4−ニトロフェニル)チオ尿素,エチレンジアミン溶
    媒和物を直接環化して2−〔(2,6−ジクロロ−4−ニ
    トロフェニル)イミノ〕イミダゾリジンにし、 (d)メタノール中のラネーニッケルと反応させ、次に
    塩化水素で処理することにより、工程(c)のニトロフ
    ェニル生成物を2−〔(2,6−ジクロロ−4−アミノフ
    ェニル)イミノ〕イミダゾリジン二塩酸塩に転換し、そ
    して (e)該二塩酸塩を一塩酸塩に転換する、 諸工程を包含する、4−アミノクロニジンの製造方法。
  20. 【請求項20】水から生成物を再結晶化する工程をさら
    に含む、請求項19の方法。
  21. 【請求項21】工程(a)、(b)および(c)におい
    て使用される溶媒がトルエンからなる、請求項19の方
    法。
  22. 【請求項22】(a)脂肪族または芳香族炭化水素溶媒
    中の下記ニトロアニリンにチオホスゲンを加え、ジメチ
    ルホルムアミドまたは金属炭酸塩を加えそして混合物を
    加熱還流させることにより、置換されたまたは置換され
    ていないo−またはp−ニトロアニリンを対応するニト
    ロフェニルイソチオシアネートに転換し、 (b)室温でまたは室温以下の温度で、脂肪族または芳
    香族溶媒中のアルキル−α,ω−ジアミンに該ニトロフ
    ェニルイソチオシアネートをゆっくり加えることによ
    り、工程(a)からの該ニトロフェニルイソチオシアネ
    ートを対応する複合体である、ω−アミノアルキルニト
    ロフエニルチオ尿素,アルキル−α,ω−ジアミン溶媒
    和物に転換し、 (c)混合物が約1〜2のpHに達するまで該ω−アミノ
    アルキルニトロフェニルチオ尿素,アルキル−α,ω−
    ジアミン溶媒和物を含有するメタノールにHClガスを加
    えることにより、該ω−アミノアルキルニトロフェニル
    チオ尿素,アルキル−α,ω−ジアミン溶媒和物を対応
    するω−アミノアルキルニトロフェニルチオ尿素塩酸塩
    に転換しそしてメタノールから該ω−アミノアルキルニ
    トロフェニルチオ尿素塩酸塩を濾過し、 (d)還流下水酸化ナトリウムを含有する水中の該ω−
    アミノアルキルニトロフェニルチオ尿素塩酸塩を加熱す
    ることにより該ω−アミノアルキルニトロフェニルチオ
    尿素塩酸塩を直接環化して対応する複素環にし、そして (e)水素およびアルコール性溶媒中のラネーニッケル
    触媒と反応させ、次にHCl処理することにより、工程
    (d)のニトロフェニル生成物を対応するアミノフェニ
    ル二塩酸塩に転換する、 諸工程を包含する、クロニジン誘導体の製造方法。
  23. 【請求項23】該二塩酸塩を、一塩酸塩に転換する工程
    をさらに含む、請求項22の方法。
  24. 【請求項24】水から生成物を再結晶化する工程をさら
    に含む、請求項23の方法。
  25. 【請求項25】(a)脂肪族または芳香族溶媒中の2,6
    −ジクロロ−4−ニトロアニリンにチオホスゲンを加
    え、ジメチルホルムアミドを加えそして混合物を加熱還
    流させることにより、該2,6−ジクロロ−4−ニトロア
    ニリンを2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニルイソチオ
    シアネートに転換し、 (b)室温でまたは室温以下の温度で非ヒドロキシル系
    溶媒中のエチレンジアミンに該ニトロフェニルイソチオ
    シアネートをゆっくり加えることにより、工程(a)か
    らの該ニトロフェニルイソチオシアネートを1,(2−ア
    ミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェ
    ニル)チオ尿素,エチレンジアミン溶媒和物に転換し、 (c)混合物が約1〜2のpHに達するまで該ニトロフェ
    ニルチオ尿素,エチレンジアミン溶媒和物を含有するメ
    タノールにCHlガスを添加することにより、該1,(2−
    アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロフ
    ェニル)チオ尿素,エチレンジアミン溶媒和物を1,(2
    −アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニトロ
    フェニル)チオ尿素塩酸塩に転換しそしてメタノールか
    ら該1,(2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−
    4−ニトロフェニル)チオ尿素塩酸塩を濾過し、 (d)還流下水酸化ナトリウムを含有する水中の該ニト
    ロフェニルチオ尿素塩酸塩を加熱することにより該1,
    (2−アミノエチル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ニ
    トロフェニル)チオ尿素塩酸塩を直接環化して2−
    〔(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)イミノ〕イ
    ミダゾリジンにし、 (e)メタノール中のラネーニッケルと反応させ、次に
    塩化水素で処理することにより、工程(d)のニトロフ
    ェニル生成物を2−〔(2,6−ジクロロ−4−アミノフ
    ェニル)イミノ〕イミダゾリジン二塩酸塩に転換し、そ
    して (f)該二塩酸塩を一塩酸塩に転換する、 諸工程を包含する、4−アミノクロニジンを製造する方
    法。
  26. 【請求項26】水から生成物を再結晶化する工程をさら
    に含む、請求項25の方法。
  27. 【請求項27】工程(a)および(b)において使用さ
    れる溶媒がトルエンからなる、請求項25の方法。
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