JP2681134B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
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Description
び帯前露光疲労性に優れた電子写真感光体に関する。
用される電子写真プロセスの種類に応じて種々の構成を
とる。
導電層が形成されている感光体及び表面に絶縁層を備え
た感光体があり、広く用いられている。支持体と少なく
とも1つの光導電層から構成される感光体は、最も一般
的な電子写真プロセスによる、即ち、帯電、画像露光及
び現像、更に必要に応じて転写による画像形成に用いら
れる。
子写真感光体を用いる方法が広く実用されている。
結合剤は、それ自体の成膜製および光導電性粉末の結合
剤中への分散能力が優れるとともに、形成された記録体
層の基材に対する接着性が良好であり、しかも記録体層
の光導電層は帯電能力に優れ、暗減衰が小さく、光減衰
が大きく、前露光疲労が少なく、且つ、撮像時の湿度の
変化によってこれら特性を安定に保持していることが必
要である等の各種の静電特性および優れた撮像性を具備
する必要がある。
(特公昭34−6670号)、スチレン−ブタジエン樹脂(特
公昭34−1960号)、アルキッド樹脂、マレイン酸樹脂、
ポリアミド(特公昭35−11219号)、酢酸ビニル樹脂
(特公昭41−2425号)、酢酸ビニル共重合体(特公昭41
−2426号)、アクリル樹脂(特公昭34−11216号)、ア
クリル酸エステル共重合体(例えば特公昭35−11219
号、特公昭36−8510号、特公昭41−13946号)等が知ら
れている。
いては、1)光導電性粉体との親和性が不足し、塗工液
の分散性が不良となる、2)光導電層の帯電性が低い、
3)複写画像の画像部(特に網点再現性・解像力)の品
質が悪い、4)複写画像作成時の環境(例えば高温高
湿、低温低湿)にその画質が影響されやすい、5)感光
層の膜強度・接着性が充分でなく、特にオフセットマス
ターとして用いると、オフセット印刷時には、感光層の
離脱等が生じ印刷枚数が多くできない、等のいずれかの
問題があった。
案されており、その1つの方法として例えば、芳香族環
又はフラン環にカルボキシル基又はニトロ基を含有する
化合物、あるいはジカルボン酸の無水物を更に組合せ
て、光導電層に共存させる方法が特公昭42−6878号、特
公昭45−3073号に開示されている。しかし、これらの方
法によって改良された感光材料でも、その静電特性は充
分でなく、特に光減衰特性の優れたものは得られていな
い。そこでこの感光材料の感度不足を改良するために、
光導電層中に増感色素を多量に加える方法が従来とられ
てきたが、このような方法によって作製された感光材料
は白色度が著しく劣化し、記録体としての品質低下を生
じ、場合によっては感光材料の暗減衰の劣化を起こし、
充分な複写画像が得られなくなってしまうという問題を
有していた。
子量を調節して用いる方法が特開昭60−10254号に開示
されている。即ち、酸価4〜50のアクリル樹脂で平均分
子量が103〜104の分布の成分のものと104〜2×105の分
布のものを併用することにより、静電特性(特にPPC感
光体としての繰り返し再現性が良好)、耐湿性等を改良
する技術が記載されている。
が鋭意行なわれており、電子写真感光体としての静電特
性と印刷原版としての印刷特性を両立させた光導電層用
の結着樹脂として、例えば、特公昭50−31011号では、
フマル酸存在下で(メタ)アクリレート系モノマーと他
のモノマーと共重合させた、w1.8×104〜10×104でTg
10〜80℃の樹脂と、(メタ)アクリレート系モノマーと
フマル酸以外の他のモノマーとから成る共重合体とを併
用したもの、又特開昭53−54027号では、カルボン酸基
をエステル結合から少なくとも原子数7個離れて有する
置換基をもつ(メタ)アクリル酸エステルを含む三元共
重合体を用いるもの、又特開昭54−20735号、特開昭57
−202544号では、アクリル酸及びヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートを含む4元又は5元共重合体を用いる
もの、又特開昭58−68046号では、炭素数6〜12のアル
キル基を置換基とする(メタ)アクリル酸エステル及び
カルボン酸含有のビニルモノマーを含む3元共重合体を
用いるもの等が光導電層の不感脂化性の向上に効果があ
ると記載されている。しかし、上記した静電特性・耐湿
特性及び耐久性に効果があるとされる樹脂であっても、
現実に評価してみると特に帯電性、暗電荷保特性、光感
度の静電特性、光導電層の平滑性等に問題があり、実用
上満足できるものではなかった。
る結着樹脂においても、実現に評価してみると前記の静
電特性、印刷物の地汚れ等に問題があった。
の結着樹脂として、酸性基を重合体の側鎖に含有する共
重合成分を0.05〜10重量%含有する重量平均分子量103
〜104の樹脂を用いるもの(特開昭63−217354号)、酸
性基含有成分に加えて更に硬化性基含有共重合成分を含
有する樹脂を用いるもの(特開平1−100554号)、架橋
剤と併用するもの(特開平1−102573号)、重量平均分
子量104以上の高分子量の樹脂と組合せて用いるもの
(特開昭63−220149号、同63−220148号、同64−564
号)、熱及び/又は光硬化性樹脂と組合せて用いるもの
(特開平1−102573号)がそれぞれ開示されている。
光体の結着樹脂として、酸性基を重合体主鎖の末端に結
合する重量平均分子量103〜104の樹脂を用いるもの(特
開平1−70761号)、該樹脂において共重合成分として
硬化性基含有成分を含有する樹脂を用いるもの(特開平
1−214865号)、架橋剤と併用するもの(特開平2−87
4号)、重量平均分子量104以上の高分子量の樹脂と組合
せて用いるもの(特開平1−280761号、同1−116643
号、同1−169455号)、熱及び/又は光硬化性樹脂と組
合せて用いるもの(特開平2−34859号)がそれぞれ開
示されている。
な条件に感光体がさらされると、安定した高性能の維持
において問題のあることが判った。即ち、帯電過程で帯
電速度を早めると、帯電ムラが発生し、それに起因した
複写画像でのムラが生じたり、あるいは感光体を複写機
への補てん等で感光体表面に蛍光灯等の光照射を受けた
直後に複写操作を行った場合に得られる複写画像の劣化
(特に画像濃度の低下、解像力の低下、地カブリの発生
等)が生じてしまう。(いわゆる前露光疲労)ことが判
った。
でも、前記の様な条件では、複写画像が悪化した原版と
なり、オフセットマスターとして印刷しても、得られる
印刷物は、画像の低下及び地カブリが生じてしまうとい
う重大の問題となって現れた。
課題を改良するものである。
されたCPC電子写真感光体を提供することである。
て、印刷画質が鮮明な印刷物を得ることのできる平版印
刷原版を提供することである。
を少なくとも含有する光導電層を有する電子写真感光体
において、該結着樹脂が、下記の結着樹脂〔A〕の少な
くとも1種及び結着樹脂〔B〕の少なくとも1種を含有
する事を特徴とする電子写真感光体により達成されるこ
とが見出された。
式(I)で示される重合成分を30重量%以上、及び−PO
3H2基、−SO3H基、−COOH基、 {Rは炭化水素基又は−OR′基(R′は炭化水素基を示
す)を示す}及び環状酸無水物含有基から選択される少
なくとも1種の酸性基を含有する重合成分を0.1〜10重
量%含有し、且つ該重合体主鎖の片末端に上記と同様の
酸性基から選ばれる少なくとも1種の酸性基を結合して
成る樹脂。
子、シアノ基又は炭化水素基を表わす。R1は炭化水素基
を表わす。〕 結着樹脂〔B〕: 3×104〜1×106の重量平均分子量を有し、下記一式
(III)で示される重合成分を30重量%以上含有して成
る樹脂。
O−又は を表わす(ここでn、mは各々0又は1〜3の整数を表
わす。) b1、b2、R2は基(I)におけるa1、a2、R1と各々同一
の内容を表わす。〕 即ち、本発明に供される結着樹脂は、特定の繰り返し
単位の重合体成分と酸性基(以下本明細書中では特にこ
とわらない限り酸性基の語の中に環状酸無水物含有基を
含むものとする)含有の重合体成分とを含有し、かつ酸
性基を重合体主鎖の片末端に結合する低分子量の樹脂
〔A〕と、一般式〔III〕で示される繰り返し単位を少
なくとも含む中〜高分子量の樹脂〔B〕とから少なくと
も構成される。前述の如く、電子写真感光体の結着樹脂
として、酸性基含有重合成分を含有する樹脂及び酸性基
を主鎖末端に結合する樹脂はそれぞれ公知であるが、本
発明に示す如く、結着樹脂として、酸性基を重合体の側
鎖と重合体主鎖の末端とに同時に含有する樹脂を用いる
ことにより、驚くべきことに前記課題が初めて解決され
たものである。
(II a)及び一般式(II b)で示される、ベンゼン環又
はナフタレン環を含有する、特定の置換基をもつメタク
リレート成分と酸性基含有成分とを含有する、末端に酸
性基を結合した樹脂〔A〕(以降、この低分子量体を樹
脂〔A′〕とする)であることが好ましい。
に各々水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、塩素原
子、臭素原子、−COD1又は−COOD2(D1及びD2は各々炭
素数1〜10の炭化水素基を示す)を表わす。
結合又は連結原子数1〜4個の連結基を表わす。〕 更に、中〜高分子量の樹脂〔B〕は、更に、重合体主
鎖の末端に−PO3H2基、−SO3H基、−COOH基、 (R0は前記Rと同一の内容を表わす)および環状酸無水
物含有基から選ばれる少なくとも1つの酸性基を結合し
て成る重合体(以降この高分子量体をとくに樹脂
〔B′〕とする)であることが好ましい。
無機光導電体及び分光増感剤の存在する分散系におい
て、分光増感剤の無機光導電体への吸着を阻害すること
なく有効に光導電体の化学量論的な欠陥に吸着し、且つ
光導電体の表面の被覆性を適切に向上させることを可能
とし、光導電体のトラップを補償し且つ光導電体と分光
増感剤の増感効果を保障するとともに湿度特性を飛躍的
に向上させ、更に光導電体の分散が充分に行なわれ、凝
集を抑制することが判った。そして樹脂〔B〕は、樹脂
〔A〕を用いたことによる電子写真特性の高性能を全く
阻害せずに、樹脂〔A〕のみでは不充分な光導電層の機
械的強度を充分ならしめるものである。
樹脂〔A〕と樹脂〔B〕を各々の樹脂の重量平均分子量
並びに樹脂中の酸性基の含有量及び結合位置を特定化す
ることで、無機光導電体、分光増感剤及び樹脂の共存す
る分散状態において、各々の相互作用の強さを適度に変
えることができ、且つその状態が安定に保持できるため
と推定される。
なり且つ前露光疲労性が改善されたものと推定される。
も、より一層電子写真特性(特にV10,D.R.R,E1/10)の
向上が達成できる。
タクリレートのエステル成分である、ベンゼン環又はナ
フタレン環の平面性効果により、膜中の酸価亜鉛界面で
のこれらのポリマー分子鎖の配列が適切に行なわれるこ
とによるものと考えられる。
R.及びE1/10がより良好となり、樹脂〔A〕を用いたこ
とによる優れた特性を全く防げず、その効果は特に高温
・高湿、低温低湿等の如き環境変化においても変動が殆
んどなく好ましい。
なる。電子写真式平版印刷原版として光導電層表面の平
滑性の粗い感光体を用いると、光導電体である無機粒子
と結着樹脂の分散状態が適切でなく、凝集物が存在する
状態で光導電層が形成されるため、不感脂化処理液によ
る不感脂化処理をしても非画像部の親水化が均一に充分
に行なわれず、印刷時に印刷インキの付着を引き起こ
し、結果として印刷物の非画像部の地汚れを生じてしま
う。
の吸着・被覆の相互作用が適切に行なわれ、且つ光導電
層の膜強度が保持されるものである。
の劣化あるいは地カブリの発生等がなくなるため、平版
印刷原版として用いた場合には、非常に良好な印刷画像
の印刷物が得られる。
04、好ましくは3×103〜8×103、式(I)の繰り返し
単位に相当する共重合成分の存在割合は30重量%以上、
好ましくは50〜97重量%であり、酸性基含有の共重合成
分と主鎖末端に結合する酸性基との総量の存在割合は、
1〜20重量%が好ましい。更に、該酸性基含有の共重合
成分の存在割合は好ましくは0.1〜10重量%、より好ま
しくは0.5〜8重量%、主鎖末端に結合する酸性基の存
在割合は好ましくは0.5〜15重量%、より好ましくは1
〜10重量%である。
b)の繰り返し単位に相応するメタクリレートの共重合
成分の存在割合は、30重量%以上、好ましくは50〜97重
量%、該酸性基含有の共重合成分の存在割合は好ましく
は0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜8重量%であ
る。重合体主鎖の末端に結合する酸性基の存在割合は好
ましくは0.5〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%
である。
℃、より好ましくは−10℃〜90℃である。
06、好ましくは5×104〜5×105である。
在割合は30重量%以上、好ましくは50重量%以上であ
る。
成分を含有していてもよく、該酸性基含有の共重合成分
を含有する場合、その存在割合は、10重量%以下、好ま
しくは5重量%以下である。
性基の存在割合は0.1〜5重量%が好ましい。
者が存在する場合、その総量の存在割合は、0.5〜10重
量%、好ましくは0.5〜5重量%である。
℃、より好ましくは、20℃〜90℃である。
と、皮膜形成能が低下し充分な膜強度が保てず、一方分
子量が1×104より大きくなると本発明の樹脂であって
も、前記した様な過酷な条件下での電子写真特性(帯電
性、前露光疲労性)の変動が多少大きくなり、安定した
複写画像が得られるという本発明の効果が薄れてしま
う。
り少ないと、初期電位が低くて充分な画像濃度を得るこ
とができない。一方該酸性基含有量が20重量%よりも多
いと、いかに低分子量体といえども分散性が低下し、膜
平滑度及び電子写真特性の高湿特性が低下し、更にオフ
セットマスターとして用いるときに地汚れが増大する。
ると、膜強度が充分に保てず、一方分子量が1×106よ
り大きくなると、分散性が低下し膜平滑度が低下し、複
写画像の画質(特に、細線・文字の再現性が悪くなる)
が悪化し、更にオフセットマスターとして用いる時に地
汚れが著しくなってしまう。
〔B〕の詳細について説明する。
単位を少なくとも1種重合成分として含有する。
ロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子)、シアノ基又
は炭素数1〜4のアルキル基(例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等)を表わす。R1は、炭素数
1〜18の置換されていてもよいアルキル基(例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ペキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、2−クロロエチル基、2−
ブロモエチル基、2−シアノエチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル
基、3−ヒドロキシプロピル基等)、炭素数2〜18の置
換されていてもよいアルケニル基(例えばビニル基、ア
リル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル
基、ヘプテニル基、オクテニル基等)、炭素数7〜12の
置換されていてもよいアラルキル基(例えばベンジル
基、フェネチル基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエ
チル基、メトキシベンジル基、エトキシベンジル基、メ
チルベンジル基等)、炭素数5〜8の置換されていても
よいシクロアルキル基(例えばシクロペンチル基、シク
ロペキシル基、シクロヘプチル基等)、置換されていて
もよいアリール基(例えばフェニル基、トリル基、キシ
ル基、メシチル基、ナフチル基、メトキシフェニル基、
エトキシフェニル基、フロロフェニル基、ジフロロフェ
ニル基、ブロモフェニル基、クロロフェニル基、ジクロ
ロフェニル基、ヨードフェニル基、メトキシカルボニル
フェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、シアノフ
ェニル基、ニトロフェニル基等)等が挙げられる。
する共重合体成分は、前記一般式(II a)及び/又は
(II b)で示される特定のアリール基を含有するメタク
リレート成分で表わされる(樹脂〔A′〕)。
ぞれ、水素原子、塩素原子多び臭素原子のほかに、好ま
しい炭化水素基として、炭素数1〜4のアルキル基(例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等)、
炭素数7〜9のアラルキル基(例えばベンジル基、フェ
ネチル基、3−フェニルプロピル基、クロロベンジル
基、ジクロロベンジル基、ブロモベンジル基、メチルベ
ンジル基、メトキシベンジル基、クロロ−メチル−ベン
ジル基等)及びアリール基(例えばフェニル基、トリル
基、キシリル基、ブロモフェニル基、メトキシフェニル
基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基等)、並び
に−COD1及び−COOD2(好ましいD1及びD2としては上記
好ましい炭化水素基として記載したものを挙げることが
できる)を挙げることができる。
合する単結合又は (n1は1〜3の整数を表わす)、−CH2OCO−、CH2CH2OC
O−、 (n2は1または2の整数を表わす)、−CH2CH2O−等の
如き連結原子数1〜4個の連結基を表わす。
(II b)で示される繰り返し単位に相当する共重合成分
の具体例を以下に挙げる。しかし、本発明の範囲はこれ
らに限定されるものではない。
はIを示し、R11はCaH2a+1又は を示し、aは1〜4の整数を示し、bは0又は3の整数
を示し、cは1〜3の整数を示す。
る共重合成分は、例えば一般式(I)と(一般式(II
a)、(II b)も含む)で示される繰り返し単位に相当
する単量体と共重合し得る該酸性基を含有するビニル系
化合物であればいずれでもよく、例えば、高分子学会編
「高分子データ・ハンドブック〔基礎編〕」培風館(19
86年)等に記載されている。具体的には、アクリル酸、
α及び/又はβ置換アクリル酸(例えばα−アセトキシ
体、α−アセトキシメチル体、α−(2−アミノ)エチ
ル体、α−クロロ体、α−ブロモ体、α−フロロ体、α
−トリブチルシリル体、α−シアノ体、β−クロロ体、
β−ブロモ体、β−クロロ−β−メトキシ体、α,β−
ジクロロ体等)、メタクリル酸、イタコン酸、イタオン
酸半エステル類、イタコン酸半アミド類、クロトン酸、
2−アルケニルカルボン酸類(例えば2−ペンテン酸、
2−メチル−2−ヘキセン酸、2−オクテン酸、4−メ
チル−2−ヘキセン酸、4−エチル−2−オクテン酸
等)、マレイン酸、マレイン酸半エステル類、マレイン
酸半アミド類、ビニルベンゼンカルボン酸、ビニルベン
ゼンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホン
酸、ジカルボン酸類のビニル基又はアリル基の半エステ
ル誘導体、及びこれらのカルボン酸又はスルホン酸のエ
ステル誘導体、アミド誘導体の置換基中に該酸性基を含
有する化合物等が挙げられる。
基を表わす)を表わし、R及びR′は好ましくは炭素数
1〜22の脂肪族基(例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、オクタデシル基、2−クロロエチル
基、2−メトキシエチル基、3−エトキシプロピル基、
アリル基、クロトニル基、ブテニル基、シクロヘキシル
基、ベンジル基、フォネチル基、3−フェニプロピル
基、メチルベンジル基、クロロベンジル基、フロロベン
ジル基、メトキシベンジル基等)、又は置換されてもよ
いアリール基(例えば、フェニル基、トリル基、エチル
フェニル基、プロピルフェニル基、クロロフェニル基、
フロロフェニル基、ブロモフェニル基、クロロ−メチル
−フェニル基、ジクロロフェニル基、メトキシフェニル
基、シアノフェニル基、アセトアミドフェニル基、アセ
チルフェニル基、ブトキシフェニル基等)を表わす。
状酸無水物を含有する基であり、含有される環状酸無水
物としては、脂肪族ジカルボン酸無水物、芳香族ジカル
ボン酸無水物が挙げられる。
水物環、グルタコン酸無水物環、マレイン酸無水物環、
シクロペンタン−1,2−ジカルボン酸無水物環、シクロ
ヘキサン−1,2−ジカルボン酸無水物環、シクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボン酸無水物環、2,3−ビシクロ〔2.2.
2〕オクタンジカルボン酸無水物環等が挙げられ、これ
らの環は、例えば塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基等のア
ルキル基等が置換されていてもよい。
酸無水物環、ナフタレン−ジカルボン酸無水物環、ピリ
ジン−ジカルボン酸無水物環、チオフェン−ジカルボン
酸無水物環等が挙げられ、これらの環は、例えば、塩素
原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、ヒドロキシ
ル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基
(アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキ
シ基等)等が置換されていてもよい。
P1はH又はCH3を示し、P2はH、CH3又はCH2COOCH3を示
し、R12は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R13は炭素
数1〜6のアルキル基、ベンジル基又はフェニル基を示
し、cは1〜3の整数を示し、dは2〜11の整数を示
し、eは1〜11の整数を示し、fは2〜4の整数を示
し、gは2〜10の整数を示す。
れる前記酸性基と重合体主鎖末端に結合する該酸性基と
は同一でも異なっていてもよい。樹脂〔A〕における重
合体主鎖の片末端に結合した酸性基として、−PO3H
2基、−SO3H、−COOH基、 環状酸無水物含有基を挙げることができる。
もよいし、連結基を示して結合してもよい。連結基とし
ては、いずれの結合する基でもよいが、例えば具体的に
挙げるとすれば、 (d1、d2は同じても異なってもよく、各々水素原子、ハ
ロゲン原子(塩素原子、臭素原子等)−OH基、シアノ
基、アルキル基(メチル基、エチル基、2−クロロエチ
ル基、2−ヒドロキシエチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基等)、アラルキル基(ベンジル基、フェ
ネチル基等)、アリール基(フェニル基等)を表わ
す)、 (d3、d4はd1、d2と同一の内容を表わす)、 −O−、−S−、 {d5は、水素原子、又は炭化水素基を表わす(炭化水素
基として具体的には炭素数1〜12の炭化水素基(例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル
基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、2−メトキシ
エチル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、
ベンジル基、メチルベンジル基、クロロベンジル基、メ
トキシベンジル基、フェネチル基、フェニル基、トリル
基、クロロフェニル基、メトキシフェニル基、ブチルフ
ェニル基等)を挙げられる)}、−CO−、−COO−、−O
CO−、 −SO2−、−NHCONH−、−NHCOO−、NHSO2−、CONHCOO
−、CONHCONH−、複素環(ヘテロ原子として、O、S、
N等を少なくとも1種含有する5〜6員環又はこれらの
縮合環であればいずれでもよい:例えば、チオフェン
環、ピリジン環、フラン環、イミダゾール環、ピペリジ
ン環、モルホリン環等が挙げられる)又は {d6、d7は同じでも異なってもよく、炭化水素基又は−
Cd8(d8は炭化水素基)を表わす。これらの炭化水素基
としては、d5で挙げたものと同一のものを挙げることが
できる)等の結合基の単独又は、これらの組合せにより
構成された連結基等が挙げられる。
れる共重合成分(一般式(II a)又は(II b)で示され
るものを含む)および酸性基を含有する共重合成分に加
えて、更に、熱及び/又は光硬化性官能基を含有する共
重合成分を1〜20重量%含有することが、より大きな機
械的強度を得る上で好ましい。
ちの少なくともいずれかにより樹脂の硬化反応を行なう
官能基をいう。
郎、「感光性高分子」(講談社、1977年刊)、角田隆
弘、「新感光性樹脂」(印刷学会出版部、1981年刊)、
G.E.Green and B.P.Strak,J.Macro.Sci.Reas.Macro Che
m.,C21(2),187〜273(1981〜82)、C.G.Rettey,「Ph
otopolymirization of Surface Cootings」(A.Wiley I
nterSciencePub.1982年刊)、等の総説に引例された光
硬化性樹脂として従来公知の感光性樹脂等に用いられる
官能基が用いられる。
性基以外の官能基であって、例えば、遠藤剛、「熱硬化
性高分子の精密化」(C.M.C(株)、1986年刊)、原崎
勇次「最新バインダー技術便覧」第II−I章(総合技術
センター、1985年刊)、大津隆行「アクリル樹脂の合成
・設計と新用途開発」(中部経営開発センター出版部、
1985年刊)、大森英三「機能性アクリル系樹脂」(テク
ノシステム、1985年刊)等の総説に引例の官能基を用い
ることができる。
炭素水素基を表わす、例えば炭素数1〜10の置換されて
もよいアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、
2−クロロエチル基、2−メトキシエチル基、2−シア
ノエチル基等)、炭素数4〜8の置換されてもよいシク
ロアルキル基(例えばシクロヘプチル基、シクロヘキシ
ル基等)、炭素数7〜12の置換されてもよいアラルキル
基(例えばベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプ
ロピル基、クロロベンジル基、メチルベンジル基、メト
キシベンジル基等)、置換されてもよいアリール基(例
えばフェニル基、トリル基、キシリル基、クロロフェニ
ル基、ブロモフェニル基、メトキシフェニル基、ナフチ
ル基等)等が挙げられる〕、 −CONHCH2OR4〔R4は水素原子又は炭素数1〜8のアルキ
ル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ヘキシル基、オクチル基等)を表わす〕、−N=
C=O基及び {d9、d10は、各々水素原子、ハロゲン原子(例えば塩
素原子、臭素原子等)又は炭素数1〜4のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基等)を表わす}等を挙げる
ことができる。又該重合性二重結合基として、具体的に
はCH2=CH−、CH2=CH−CH2−、 CH2=CH−CHNH−、 CH2=CH−NHCO−、 CH2=CH−CH2−NHCO−、CH2=CH−SO2−、CH2=CH−CO
−、CH2=CH−O−、CH2=CH−S−等を挙げることがで
きる。
選択される官能基を少なくとも1種含有させる方法とし
て、重合体に高分子反応で導入する方法、又は該官能基
を1種又はそれ以上含有する1種又はそれ以上の単量体
と前記した一般式(I)(一般式(II a)又は(II b)
も含む)の繰り返し単位に相当する単量体及び「酸性基
含有の共重合体成分」に相当する単量体と共重合反応す
る方法等により得られる。
のまま用いることができ、例えば、日本化学会編、「新
実験化学講座14巻、有機化合物の合成と反応〔I〕〜
〔Y〕」、(丸善株式会社刊)、岩倉義男、栗田恵輔著
「反応性高分子」等の総説引例の公知文献等に詳細に記
載されている。
を含有する単量体の例としては、例えば一般式(I)の
繰り返し単位に相当する単量体と共重合し得る、該官能
基を含有するビニル系化合物を挙げることができる。具
体的には、前記した「酸性基含有の化合物」と同様の化
合物の置換基中に該官能基を含有するもの等が挙げられ
る。「熱/光硬化性官能基」含有の繰り返し単位につい
て例示する。ここで、R11、a、d、eは前記と同様の
内容を示し、P1およびP3は各々H又はCH3を示し、R14は
−CH=CH2又は−CH2=CH=CH2を示し、 R15は−CH=CH2、 又は−CH=CHCH3を示し、R16は−CH=CH2、−CH2=CH=
CH2、 又は を示し、ZはS又は0を示し、T3はOH又はNH2を示し、
hは1〜11の整数を示し、iは1〜10の整数を示す。
(一般式(II a)および(II b)も含む)の共重合体成
分に相当する単量体及び酸性基含有の単量体とともに、
これら以外の他の単量体を共重合成分として含有しても
よい。
するメタクリル酸エステル類、アクリル酸エステル類、
クロトン酸エステル類に加え、α−オレフィン類、アル
カン酸ビニル又はアリルエステル類(例えばアルカン酸
として、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等)、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、ビニルエーテル
類、イタコン酸エステル類(例えばジメチルエステル、
ジエチルエステル等)、アクリルアミド類、メタクリル
アミド類、スチレン類(例えばスチレン、ビニルトルエ
ン、クロロスチレン、ヒドロキシスチレン、N,N−ジメ
チルアミノメチルスチレン、メトキシカルボニルスチレ
ン、メタンスルホニルオキシスチレン、ビニルナフタレ
ン等)、複素環ビニル類(例えばビニルピロリドン、ビ
ニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルチオフェ
ン、ビニルイミダゾリン、ビニルピラゾール、ビニルジ
オキサン、ビニルキノリン、ビニルテトラゾール、ビニ
ルオキサジン等)等が挙げられる。
を結合する方法としては、従来公知のアニオン重合ある
いはカチオン重合によって得られるリビングポリマーの
末端に種々の試薬を反応させる方法(イオン重合法によ
る方法)、分子中に特定の酸性基を含有した重合開始剤
及び/又は連鎖移動剤を用いてラジカル重合させる方法
(ラジカル重合法による方法)、あるいは以上の如きイ
オン重合法もしくはラジカル重合法によって得られた末
端に反応性基(例えばアミノ基、ハロゲン原子、エポキ
シ基、酸ハライド基等)含有の重合体を高分子反応によ
って本発明の特定の酸性基に変換する方法等の合成法に
よって容易に製造することができる。
i.Eng.,7,551(1987)、中條善樹、山下雄也「染料と
薬品」、30、232(1985)、上田明、永井進「科学と工
業」60、57(1986)等の総説及びそれに引用の文献等に
記載の方法によって製造することができる。
酸性基あるいは、上記反応性基(即ち該酸性基に誘導し
うる基)を含有するメルカプト化合物(例えばチオグリ
コール酸、チオリンゴ酸、チオサリチル酸、2−メルカ
プトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、3−
メルカプト酪酸、N−(2−メルカプトプロピオニル)
グリシン、2−メルカプトニコチン酸、3−〔N(2−
メルカプトエチル)カルバモイル〕プロピオン酸、3−
〔N−(2−メルカプトエチル)アミノ〕プロピオン
酸、N−(3−メルカプトプロピオニル)アラニン、2
−メルカプトエタンスルホン酸、3−メルカプトプロパ
ンスルホン酸、4−メルカプトブタンスルホン酸、2−
メルカプトエタノール、1−メルカプト−2−プロパノ
ール、3−メルカブト−2−ブタノール、メルカプトフ
ェノール−2−メルカプトエチルアミン、2−メルカプ
トイミダゾール、2−メルカプト−3−ピリジノール、
4−(2−メルカプトエチルオキシカルボニル)フタル
酸無水物、2−メルカプトエチルホスホノ酸、2−メル
カプトエチルホスホノ酸モノメチルエステル等)、ある
いは上記酸性基又は反応性基を含有するヨード化アルキ
ル化合物(例えばヨード酢酸、ヨードプロピオン酸、2
−ヨードエタノール、2−ヨードエタンスルオン酸、3
−ヨードプロパンスルホン酸等)が挙げられる。好まし
くはメルカプト化合物が挙げられる。
始剤としては、具体的には、4,4′−アゾビス(4−シ
アノ吉草酸)、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸ク
ロライド)、2,2′−アゾビズ(2−シアノプロパノー
ル)、2,2′−アゾビス(2−シアノペンタノール)、
2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシ
エチル)プロピオアミド〕、2,2′−アゾビス{2−メ
チル−N−〔1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒ
ドロキシエチル〕プロピオアミド}、2,2′−アゾビス
{2−〔1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン〕、2,2′−アゾビス〔2−
(2イミドゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2′−ア
ゾビス〔2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−1,3−ジア
ゼピン−2−イル)プロパン〕等が挙げられる。
量体100重量部に対して0.5〜15重量部であり、好ましく
は2〜10重量部である。
る。
り返し単位を少なくとも1種重合成分として含有する。
(I)のa1、a2と同一の内容を表わす。
わす。Xは好ましくは−COO−、−OCO−、−O−、−CH
2COO−、CH2OCO−又は−O−を表わす。
し単位から成る重合成分とともに−COOH基、−PO3H
2基、−SO3H基、 (R0はRと同一の内容を表わす)及び環状酸無水物含有
基から選ばれる少なくとも1種の酸性基を含有する重合
成分を含有することができる。該酸性基含有共重合成分
は式(III)に相当する単量体と重合可能な該酸性基含
有の単量体であればいずれでもよく、具体的には前記し
た樹脂〔A〕で用いられる単量体と同様の化合物が挙げ
られる。
末端に結合した酸性基として−PO3H2基、−SO3H基、−C
OOH基、 環状酸無水物含有基が挙げられる。これらの具体的な主
鎖への結合基としては、樹脂〔A′〕の内容と同様の例
が挙げられる。
され得る前記酸性基と重合体主鎖末端に結合する該酸性
基とは同一でも異なっていてもよい。これらの共重合成
分中又は主鎖末端に含有される酸性基の具体例として
は、樹脂〔A〕で記載したと同様のものを挙げることが
できる。
「架橋し得る(架橋性)官能基を含有する共重合成分」
と同様の成分を含有してもよく、その含有量は0.1〜20
重量%が好ましい。
れる重合成分及び該酸性基含有の重合体成分とともにこ
れら重合成分と重合可能な他の重合体成分を含有しても
よい。具体的には、樹脂〔A〕で他の重合体成分として
例示したと同様の化合物が挙げられる。但し、これらの
他の重合体成分の樹脂〔B〕中に存在する割合は、30重
量%以下、好ましくは20重量%以下である。
末端に該酸性基を結合して成る樹脂〔B′〕を合成する
には、前記した各々の単量体の重合時に該酸性基又はこ
れな誘導できる特定の反応基を分子中に含有した重合開
始剤又は連鎖移動剤を併用することで達成され、具体的
には樹脂〔A′〕の合成と同様の方法で得ることができ
る。本発明に供される樹脂の重合平均分子量は、重合反
応において従来公知の如く、重合開始剤・連鎖移動剤の
種類・使用量、重合温度、単量体の濃度、重合溶媒等を
適宜調節することで所定の範囲内に設定することができ
る。
合は、使用する無機光導電材料の種類、粒径、表面状態
によって異なるが一般に樹脂〔A〕と樹脂〔B〕の用い
る割合は5〜60対95〜40(重量比)であり、好ましくは
10〜50対90〜50(重量比)である。
〔B〕が光及び/又は熱硬化性官能基を含有する場合に
は、膜中での架橋を促進させるために架橋剤を併用して
もよい。用いられる架橋剤としては、通常架橋剤として
用いられる化合物を使用することができる。具体的に
は、山下晋三、金子東助編「架橋剤ハンドブック」大成
社刊(1981年)高分子学会編「高分子データハンドブッ
ク基礎編」培風館(1986年)等に記載されている化合物
を用いることができる。
トキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピニトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン等のシランカップリング剤等)、ポリイソ
シアナート系化合物(例えば、トルイレンジイソイアナ
ート、o−トルイレンジイソシアナート、ジフェニルメ
タンジイソシアナート、トリフェニルメタントリイソシ
アナート、ポリメチレンポリフェニルイソシアナート、
ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシ
アナート、高分子ポリイソシアナート等)、ポリオール
系化合物(例えば、1,4−ブタンジオール、ポリオキシ
プロピレングリコール、ポリオキシアルキレングリコー
ル、1,1,1−トリメチロールプロパン等)、ポリアミン
系化合物(例えば、エチレンジアミン、γ−ヒドロキシ
プロピル化エチレンジアミン、フェニレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、N−アミエチルピペラジン、変
性脂肪族ポリアミン類等)、ポリエポキシ基含有化合物
及びエポキシ樹脂(例えば、垣内弘編著「エポキシ樹
脂」昭晃堂(1985年刊)、橋本邦之編著「エポキシ樹
脂」日刊工業新聞社(1969年刊)等に記載された化合物
類)、メラミン樹脂(例えば、三輪一郎、松永英夫編著
「ユリア・メラミン樹脂」日刊工業新聞社(1969年刊)
等に記載された化合物類)、ポリ(メタ)アクリレート
系化合物(例えば、大河原信、三枝武夫、東村敏延編
「オリゴマー」講談社(1976年)、大森英三(機能性ア
クリル系樹脂」テクノシステム(1985年刊)等に記載さ
れた化合物類が挙げられ、具体的にはポリエチレングリ
コールジアクリラート、ネノペンチルグリコールジアク
リラート、1,6−ヘキサンジオールアクリラート、トリ
メチロールプロパントリアクリラート、ペンタエリスリ
トールポリアクリラート、ビスフェノールA−ジグリシ
ジルエーテルアクリラート、オリゴエステルアクリラー
ト:これらのメタクリラート体等がある。)等を挙げる
ことができる。
し0.5〜30重量%、特に1〜10重量%であることが好ま
しい。
めに、結着樹脂に必要に応じて反応促進剤を添加しても
よい。
場合には、例えば有機酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、
ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)等が
挙げられる。
(過酸化物、アゾビス系化合物等が挙げられ、好ましく
は、アゾビス系重合開始剤である)、多官能重合性基含
有の単量体(例えばビニルメタクリレート、アリルメタ
クリレート、エチレングリコールアクリレート、ポリエ
チレングリコールジアクリレート、ジビニルコハク酸エ
ステル、ジビニルアジピ酸エステル、ジアリルコハク酸
エステル、2−メチルビニルメタクリレート、ジビニル
ベンゼン等)等が挙げられる。
用させることもできる。それらの樹脂としては、例え
ば、アルキッド樹脂、ポリブチラール樹脂、ポリオレフ
ィン類、エチレン−酢ビ共重合体、スチレン樹脂、スチ
レン−ブタジエン樹脂、アクリレートブタジエン樹脂、
アルカン酸ビニル樹脂等が挙げられる。
の30%(重量比)を越えると本発明の効果(特に静電特
性の向上)が失われる。
〔B〕にて光及び/又は熱硬化性官能基を含有する場合
には、感光層形成物を塗布した後、架橋又は熱硬化され
る。架橋又は熱硬化を行なうためには、例えば、乾燥条
件を従来の感光体作製時の乾燥条件より厳しくする。例
えば、乾燥条件を高温度及び/又は長時間とする。ある
いは塗布溶剤の乾燥後、更に加熱処理することが好まし
い。例えば60〜120℃で5〜120分間処理する。上述の反
応促進剤を併用すると、より穏やかな条件で処理するこ
とができる。
鉛、酸化チタン、硫化亜鉛、硫化カドミウム、炭酸カド
ミウム、セレン化亜鉛、セレン化カドミウム、セレン化
テルル、硫化鉛、等が挙げられる。
導電体100重量部に対して、結着樹脂を10〜100重量部な
る割合、好ましくは15〜50重量部なる割合で使用する。
導電材料に対し可視光〜赤外光に増感作用を有する色素
が代表的である。これらは単独でも2種以上を併用して
もよい。具体的には、例えば、宮本晴視、武井秀彦、イ
メージング1973(No.8)第12頁、C.J.Young等、RCA Rev
inw15,469(1954),清田船平等、電気通信学会論文誌J
63−C(No.2),97(1980)、原崎勇次等、工業化学雑
誌6678及び188(1963)、谷忠昭、日本写真学会誌35,20
8(1972)等の総説引例のカーボニウム系色素、ジフェ
ニルメタン色素、トリフェニルメタン色素、キサンテン
系色素、フタレイン系色素、ポリメチン色素(例えば、
オキソノール色素、メロシアニン色素、シアニン色素、
ロザシアニン色素、スチリル色素等)、フタロシアニン
色素(金属含有してもよい)等が挙げられる。
メタン色素、キサンテン系色素、フタレイン系色素を中
心に用いたものとしては、特公昭51−452号、特開昭60
−90334号、特開昭50−114227号、特開昭53−39130号、
特開昭53−82353号、米国特許第3,052,540号、米国特許
第4,054,450号、特開昭57−16456号等に記載のものが挙
げられる。
素、ロダシアニン色素等のポリメチン色素としては、F.
M.Harmmar「The Cyanine Dyes and Related Compound
s」等に記載の色素類が使用可能であり、更に具体的に
は、米国特許第3,047,384号、米国特許第3,110,591号、
米国特許第3,121,008号、米国特許第3,125,447号、米国
特許第3,128,179号、米国特許第3,132,942号、米国特許
第3,622,317号、米国特許第1,226,892号、英国特許第1,
309,274号、英国特許第1,405,898号、特公昭48−7814
号、特公昭55−18892号等に記載の色素が挙げられる。
増感するポリメチン色素として、特開昭47−840号、特
開昭47−44180号、特公昭51−41061号、特開昭49−5034
号、特開昭49−45122号、特開昭57−46245号、特開昭56
−35141号、特開昭57−157254号、特開昭61−26044号、
特開昭61−27551号、米国特許第3,619,154号、米国特許
第4,175,956号、「Research Disclosure」1982年、21
6、第117〜118頁に記載のものが挙げられる。本発明の
感光体は種々の増感色素を併用させても、その性能が増
感色素により変動しにくい点において優れている。更に
は、必要に応じて、化学増感剤等の従来知られている電
子写真感光層用各種添加剤を併用することもできる。例
えば、前記した総説:イメージング1973(No.8)第12頁
等の総説引例の電子受容性化合物(例えば、ハロゲン、
ベンゾキノン、クロラニル、酸無水物、有機カルボン酸
等)、小門宏等、「最近の光導電材料と感光体の開発・
実用化」第4章〜第6章:日本科学情報(株)出版部
(1986年)の総説引例のポリアリールアルカン化合物、
ヒンダートフェノール化合物、p−フェニレンジアミン
化合物等が挙げられる。
が、通常光導電体100重量部に対して0.0001〜2.0重量部
である。
ある。
発生層として光導電層を使用する場合は電荷発生層の厚
さは0.01〜1μ、特には0.05〜0.5μが好適である。
目的として絶縁層を付設させる場合もある。この時は絶
縁層は比較的薄く設定され、感光体を特定の電子写真プ
ロセスに用いる場合に設けられる絶縁層は比較的厚く設
定される。
〜50μに設定される。
バゾール、オキサゾール系色素、ピラゾリン系色素、ト
リフェンルメタン系色素などがある。電荷輸送層の厚さ
としては5〜40μ、特には10〜30μが好適である。
は、代表的なものは、ポリスチレン樹脂、ポリエステル
樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩ビ−酢ビ共重合体樹脂、ポリ
アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂の熱可塑性樹
脂及び硬化性樹脂が適宜用いられる。
ることができる。一般に云って電子写真感光層の支持体
は、導電性であることが好ましく、導電性支持体として
は、従来と全く同様、例えば、金属、紙、プラスチック
シート等の基体に低抵抗性物質を含浸させるなどして導
電処理したもの、基体の裏面(感光層を設ける面と反対
面)に導電性を付与し、更にはカール防止を図る等の目
的で少なくとも1層以上をコートしたもの、前記支持体
の表面に耐水性接着層を設けたもの、前記支持体の表面
層に必要に応じて少なくとも1層以上のプレコート層が
設けられたもの、Al等を蒸着した基体導電化プラスチッ
クを紙にラミネートしたもの等が使用できる。
て、坂本幸男、電子写真、14、(No.1)、p2〜11(197
5)、森賀弘之、「入門特殊紙の化学」高分子刊行会(1
975),M.F.Hoover,J.Macromol.Sci.Chem.A−4(6)、
第1327〜1417頁(1970)等に記載されているもの等を用
いる。
リチル酸3g及びトルエン200gの混合溶液を窒素気流下に
温度70℃に加温した。
1.0gを加え4時間反応した。更に、A.I.B.N0.4gを加え
2時間;その後、更にA.I.B.N.0.2gを加え3時間攪拌し
た。得られた共重合体の重量平均分子量(略称w)は
6.5×103であった。
−16〕 樹脂〔A〕の合成例1において、ベンジルメタクリレ
ート98g及びアクリル酸2gの代わりに下記表−1の各単
量体を用いて、合成例1と同様にして各樹脂〔A〕を合
成した。各樹脂の重量平均分子量は6.0×103〜8×103
であった。
−27〕 樹脂〔A〕の合成例1において、ベンジルメタクリレ
ート98g及びチオサリチル酸3gの代わりに下記表−2の
メタクリレートおよびメルカプト化合物を各々用い、又
トルエン200gの代わりにトルエン150g及びイソプロパノ
ール50gとした他は、合成例1と同様にして反応して、
各樹脂〔A〕を合成した。
トルエン150g及びイソプロパノール50gの混合溶液を、
窒素気流下に温度80℃に加温した。
V.)5.0gを加え5時間攪拌した。更にA.C.V.1gを加え2
時間、その後更にA.C.V.1gを加え3時間攪拌した。得ら
れた共重合体の重量平均分子量は7.5×103であった。
ン酸3g、チオサリチル酸1.5g及びトルエン200gの混合溶
液を、窒素気流下に温度75℃で加温した。
を加え3時間反応した。得られた共重合体のwは5.8
×103であった。
アルコール50gの混合溶液を窒素気流下に温度75℃に加
温した。
え4時間反応した。得られた重合体のwは8×104で
あった。
チオゴリコール酸0.8g及びトルエン200gの混合溶液を窒
素気流下に温度75℃に加温した。(1,1′−アゾビス
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)(略称A.B.C.
C.)0.8gを加え5時間反応し、更にA.B.C.C.0.2gを加え
4時間反応した。得られた重合体のwは7.5×104であ
った。
g、スチレン10g、アクリル酸1.5g及びトルエン200gの混
合溶液を窒素気流下に温度75℃に加温した。2,2′−ア
ゾビス(イソブチロニトリル)(略称A.I.B.N.)1.0gを
加え、4時間反応し、更にA.I.B.N.0.6gを加え4時間反
応した。得られた重合体のwは5.0×104であった。
1〕34g(固形分量として)、酸化亜鉛200g、下記構造
のシアニン色素〔I〕0.018g及びトルエン300gの混合物
をボールミル中で4時間分散して、感光層形成物を調製
し、これを導電処理した紙に、乾燥付着量が25g/m2とな
る様に、ワイヤーバーで塗布し、110℃で30秒間乾燥
し、ついで暗所で20℃65%RHの条件下で24時間放置する
ことにより、電子写真感光材料を作製した。
〔A−1〕6gを用いる以外は、実施例1と同様の操作
で、写真感光材料を作製した。
2〕6gの代わりに下記構造の樹脂〔R−1〕6gを用いる
以外は、実施例1と同様の操作で電子写真感光材料を作
製した。
2〕の代わりに下記構造の樹脂〔R−2〕6gを用いる以
外は、実施例1と同様の操作で電子写真感光材料を作製
した。
2〕及び〔B−1〕の代わりに下記構造の樹脂〔R−
3〕のみを40gを用いる以外は、実施例1と同様の操作
で電子写真感光材料を作製した。
(帯電ムラの発生の有無)、前露光疲労性を調べた、更
に、これらの感光材料をオフセットマスター用原版とし
て用いた時の印刷性(地汚れ、耐刷性)を調べた。
ある。
(株)製)を用い、空気容量1ccの条件にて、その平滑
度(sec/cc)を測定した。
た。次に、全自動製版機ELP−404V(富士写真フィルム
(株)製)を帯電圧−4.5kV、帯電スピードを20cm/sec
という強制条件に改造した後複写原稿として黒ベタ画像
のものを用い、ELP−Tをトナーとして製版して得られ
たベタ画像(帯電時のムラの有無、ベタ部の濃度)を目
視評価した。
にペーパーアナライザー(川口電機(株)製ペーパーア
ナライザーSP−428型)を用いて−6kVで20秒間コロナ放
電させた後、10秒間放置し、この時の表面電位V10 Aを測
定した。一方、各感光材料をケイ光灯光源下2mの位置
(500lux)に20秒さらした後暗中に10秒間静置し、再び
V10 Aと同様の測定方法では、表面電位V10 Bを測定した。
V10の回復率を(V10 B/V10 A)×100(%)で求めた。
夜放置した。次に、上記前露光条件の操作をした感光材
料を−5kVで帯電し、光源として2.8mW出力のガリウム−
アルミニウム−ヒ素、半導体レーザー(発振波長780n
m)を用いて、感光材料表面上で50erg/cm2の照射量下、
ピット25μm及びスキャニング速度330m/secのスピード
露光後液体現像剤として、ELP−T(富士写真フィルム
(株)製)を用いて現像し、定着することで得られた複
写画像(カブリ、画像の画質)を目視評価した。
X(富士写真フィルム(株)製)蒸留水で2倍に希釈し
た溶液を用いて、エッチングプロセッサーに1回通して
光導電層面を不感脂化処理した後、これをオフセットマ
スターとして、オフセット印刷機(桜井製作所(株)製
オリバー52型)にかけ、印刷物に地汚れが発生する程度
を目視で評価する。
の条件で各感光材料を製版した。次に、これらの各原版
を、不感脂化処理液EPL−EXを用いて、エッチングプロ
セッサーに2回通して光導電層面を不感脂化処理した。
これをオフセットマスターとして、オフセット印刷機
(上記使用と同一)にかけ、印刷物の非画像部の地汚れ
及び画像部の画質に問題が生じないで印刷できる枚数を
示す(印刷枚数が多い程、耐刷性が良好なことを表わ
す)。
好な光導電層を形成する。又、帯電時の帯電ムラも見ら
れず均一な帯電性が得られ且つ製版前に前露光された感
光材料の条件においても、その回復は著しく良好で、ほ
ぼ未露光下での特性と変わらなかった。実際の複写画像
も地カブリがなく、複写画質も鮮明であった。このこと
は、光導電体、分光増感剤及び結着樹脂が各々最適の状
態で吸着し、且つその状態が安定に保たれることによる
ものと推定される。
脂化処理して、処理後の表面の水との接触角を測定する
と10℃以下と小さく、充分に親水化されていることが判
る。実際に印刷して印刷物の地汚れを観察しても地汚れ
は全く認められなかった。
合でも、帯電性、耐前露光疲労性が良好で、地カブリの
ない、鮮明な複写画像であることから、不感脂化処理液
による不感脂化が充分に進行し、実際に印刷した印刷物
は、1万枚後でも地汚れのない、鮮明な画質のものが得
られた。
基を有するメタクリレート成分含有の樹脂〔A〕を共存
すると、更に帯電性、耐前露光疲労性が良化した。
Cは過酷な条件下での帯電性にムラが生じた。又前露光
疲労性が大きく、実際の撮像性にも影響し、複写画像が
劣化した(地カブリ発生、細線・文字の飛散、濃度の低
下等)。又、不感脂化処理液による不感脂化を調べた
所、未製版時の感光材料は、印刷物での地汚れもなく、
充分に親水化されていることが確認された。しかし、実
際に製版した願版をオフセットマスターとして不感脂化
処理して印刷した所、その印刷物は刷り出しから非画像
部の地汚れが目立ち、画像部の画質も劣化していた(細
線・文字の欠落、濃度の低下等)。この事は、製版して
得られた原版の画質の低下が不感脂化処理でも補償され
ず、そのまま印刷物に反映されてしまい、実用に供し得
ないものであることを示している。
れの特性も、比較例A、Bよりも更に劣化してしまっ
た。
性、静電特性及び印刷性の全ての点において良好なもの
であった。
1〕に代えて、下記表−4の各樹脂〔A〕6g、各樹脂
〔B〕34gに代えた他は、実施例1と同様に操作して、
各電子写真感光材料を作製した。
率、光感度に優れ、実際の複写画像も高温・高湿の(30
℃−80%RH)の過酷な条件あるいは前露光疲労の条件に
おいても、地カブリの発生のない、鮮明な画像を与え
た。
印刷した所、地カブリのない鮮明な画質の印刷物を1万
枚以上印刷できた。
〔A〕6.5g及び樹脂〔B〕33.5gに代え、又シアニン色
素〔I〕0.018の代わりに下記構造の色素〔II〕0.018g
に代えた他は、実施例1と同様の条件で電子写真感光材
料を作製した。
良好であり、実際の複写画像もこの様な過酷な条件にお
いても地カブリの発生や細線飛びの発生等のない鮮明な
画像を与えた。更に、オフセットマスター原版として印
刷した所、非画像部に地カブリのない鮮明な画像の印刷
物を1万枚以上印刷することができた。
9〕33.5g(固形分量として)、酸化亜鉛200g、ウラニ
ン0.03g、ローズベンガル0.075g、ブロムフェノールブ
ルー0.045g、無水フタール酸0.1g及びトルエン240gの混
合物をボールミル中で4時間分散した。これを導電処理
した紙に、乾燥付着量20g/m2となる様にワイヤーバーで
塗布し110℃で30秒間加熱した。次いで20℃、65%RHの
条件下で24時間放置することにより電子写真感光材料を
作製した。
前記比較例Aで用いた樹脂〔R−1〕6.5gを用いた他
は、実施例25と同様にして電子写真感光材料を作製し
た。
前記比較例Bで用いた樹脂〔R−2〕6.5gを用いた他
は、実施例25と同様に操作して、電子写真感光材料を作
製した。
1〕及び〔B−9〕の代わりに、前記比較例Cで用いた
樹脂〔R−3〕のみを40g用いる以外は、実施例25と同
様に操作して、電子写真感光材料を作製した。
(帯電ムラの発生の有無)、前露光疲労性を調べた。更
に、これらの感光材料をオフセットマスター用原版とし
て用いた時の印刷性(地汚れ、耐刷性)を調べた。
性については以下の方法により行ない、他の項目は、実
施例1と各項と同一の方法で行なった。
置した。次に、注3に記載の前露光条件で操作した後、
感光材料をELP−404VでELP−Tをトナーとして用いて製
版して得られた複写画像を目視評価した。
版した。以下不感脂化処理及び印刷の操作を前記注4)
の耐刷性と同様にして行ない、印刷物を評価した。
り、帯電時のムラもなく、又前露光があっても、その回
復が著しく早くて、実際の複写画像は安定して良好な、
地カブリのない鮮明な画像が得られた。又オフセットマ
スター原版として用いた場合でも非画像部は充分に親水
化されて地汚れも見られず、鮮明な画質の印刷物が1万
枚印刷後でも得られた。
帯電性、前露光疲労性の低下が見られ、実際の複写画像
も、地カブリ、濃度低下、細線・文字の欠落等の悪化が
見られた。又、オフセットマスター原版として用いる
と、印刷物のカブリ発生、画質の低下等で、実用に耐え
るレベルのものが得られなくなった。比較例Fは、比較
例Dよりも更に悪化した。
電特性及び印刷適性を満足する電子写真感光体が得られ
る。
9〕の代わりに下記表−7の各樹脂〔A〕;6.0g(固形
分量として)及び樹脂〔B〕;34.0g(固形分量として)
を各々用いた他は、実施例25と同様にして、各電子写真
感光体を作製した。
た。その結果、各感光材料は、帯電性、前露光疲労性に
対して良好であり、実際の複写画像も、この様な過酷な
条件においても地カブリの発生や細線飛びの発生等のな
い鮮明な画像を与えた。更に、オフセットマスター原版
として印刷した所、非画像部に地カブリのない鮮明な画
像の印刷物をいずれの場合も、1万以上印刷することが
できた。
33.5g、酸化亜鉛200g、ウラニン0.03g、下記構造のメチ
ン色素0.040g、ブロムフェノールブルー0.040g、サリチ
ル酸0.15g及びトルエン240gの混合物をボールミル中で
4時間分散した。この分散物に、グルタル酸無水物0.5g
を添加し、更にボウルミル中で10分間分散した。
様にワイヤーバーで塗布し、110℃で15秒間加熱した。
次に更に140℃で2時間加熱した後、20℃、65%RHの条
件下で24時間放置することで電子写真感光材料を作製し
た。
べた。光導電層の平滑性は225(sec/cc)で、帯電性は
均一で良好であった。前露光疲労性は、V10回復率93%
で撮像性は良好であった。又オフセットマスター原版と
して、生感材の地汚れは全く認められず製版後のマスタ
ーを印刷した所、地汚れのない鮮明な画質の印刷物を1
万枚以上印刷できた。
てのグルタル酸無水物0.5gの代わりに、下記表−8の化
合物を各々用い、樹脂〔B−28〕の代わりに樹脂〔B−
29〕33gを用いた他は実施例35と同様に操作して、各感
光材料を作製した。
た。その結果、各感光材料は、帯電性、耐前露光疲労性
に関して良好であり、実際の複写画像も、この様な過酷
な条件においても地カブリの発生や細線飛びの発生等の
ない鮮明な画像を与えた。更に、オフセットマスター原
版として印刷した所、非画像部の地カブリのない鮮明な
画像の印刷物をいずれの場合も、1万枚以上印刷するこ
とができた。
れた電子写真感光体を得ることができる。また、電子写
真式平版印刷用原版として印刷画質が鮮明な印刷物を得
ることのできる平版印刷原版を得ることができる。
又は(II b)で表わされる特定のメタクリレート成分を
含有させると、一層電子写真特性が向上する。
特定の酸性基を結合させることにより、静電特性、特に
D.R.R.及びE1/10が改良され、特に高温・高湿又は低温
・低湿の如く環境が変動した場合にその変動が小さく、
好ましい。
Claims (4)
- 【請求項1】無機光導電体、分光増感剤及び結着樹脂を
少なくとも含有する光導電層を有する電子写真感光体に
おいて、該結着樹脂が、下記で表わされる結着樹脂
〔A〕の少なくとも1種及び結着樹脂〔B〕の少なくと
も1種を含有する事を特徴とする電子写真感光体。 結着樹脂〔A〕: 1×103〜1×104の重量平均分子量を有し、下記一般式
(I)で示される重合成分を30重量%以上、及び−PO3H
2基、−SO3H基、−COOH基、 {Rは炭化水素基又は−OR′基(R′は炭化水素基を示
す)を示す}及び環状酸無水物含有基から選択される少
なくとも1種の酸性基を含有する重合成分を0.1〜10重
量%含有し、且つ該重合体主鎖の片末端に上記と同様の
酸性基から選ばれる少なくとも1種の酸性基を結合して
成る樹脂。 一般式(I) 〔式(I)中、a1、a2は各々、水素原子、ハロゲン原
子、シアノ基又は炭化水素基を表わす。R1は炭化水素基
を表わす。〕 結着樹脂〔B〕: 3×104〜1×106の重量平均分子量を有し、 下記一式(III)で示される重合成分を30重量%以上含
有して成る樹脂。 一般式(III) 〔式(III)中XはCH2 nCOO−、CH2 mOCO−、−
O−又は を表わす(ここでn、mは各々0又は1〜3の整数を表
わす。) b1、b2、R2は基(I)におけるa1、a2、R1と各各同一の
内容を表わす。〕 - 【請求項2】該樹脂〔A〕において、一般式(I)で示
される共重合成分として、下記一般式(II a)及び(II
b)で示される、アリール基含有のメタクリレート成分
のうちの少なくとも1つを含有することを特徴とする請
求項(1)記載の電子写真感光体。 一般式(II a) 一般式(II b) 〔式(II a)および(II b)中、A1及びA2は互いに独立
に各々水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、塩素原
子、臭素原子、−COD1又は−COOD2(D1及びD2は各々炭
素数1〜10の炭化水素基を示す)を表わす。 B1及びB2は各々−COO−とベンゼン環を結合する、単結
合又は連結原子数1〜4個の連結基を表わす。〕 - 【請求項3】該結着樹脂〔B〕が、請求項(1)記載の
一般式(III)で示される共重合成分を30重量%以上及
び−COOH基、−PO3H2基、−SO3H基、 (R0は前記Rと同一の内容を表わす)及び環状酸無水物
含有基から選ばれる少なくとも1つの酸性基を含有する
共重合成分の少なくとも1種を10重量%以下含有するラ
ンダム共重合体である事を特徴とする請求項(1)又は
(2)記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】該結着樹脂〔B〕が、重合体主鎖の片末端
に、請求項(3)記載の酸性基と同様の酸性基から選ば
れる少なくとも1種の酸性基を結合して成る事を特徴と
する請求項(1)〜(3)のいずれかに記載の電子写真
感光体。
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