JP2680615B2 - 自動販売機の売切検知装置 - Google Patents

自動販売機の売切検知装置

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JP2680615B2 JP19185088A JP19185088A JP2680615B2 JP 2680615 B2 JP2680615 B2 JP 2680615B2 JP 19185088 A JP19185088 A JP 19185088A JP 19185088 A JP19185088 A JP 19185088A JP 2680615 B2 JP2680615 B2 JP 2680615B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、商品搬出部材を駆動モータにより変位させ
るとともに商品の残量数により商品搬出部材への負荷が
異なる商品搬出機構を備えた自動販売機の売切検知装置
に関する。
(ロ)従来の技術 従来、特開昭60−3090号公報に開示される様に、商品
搬出部材としてのスターホィールを駆動モータにより販
売の都度90度ずつ回動させ、商品の搬出を行うとともに
商品が積層された状態で収納されているため、商品数量
によりスターホィールに対する負荷が異なる商品搬出機
構を備えた自動販売機では、一般に商品の有無を検出す
る売切検知スイッチが設けられている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 前述の特開昭60−3090号公報に開示される様な売切検
知スイッチを設ければ、商品搬出機構の部品数を増加さ
せるとともに、組立時の工程数も増加させるためコスト
アップを招くという課題が存在する。
本発明は、前記課題を解決するために、商品の残量数
により変化するスターホィールの回転方向に加わる負荷
に応じて駆動モータを回転させる方向に作用する力の大
きさが変わるため、商品搬出時の駆動モータの回転によ
る慣性力は商品負荷により変化し、この慣性力によって
駆動モータが回転して発電する発電時間にわたって信号
を出力させ、この信号が出力された時間の長さに基づき
商品の有無を判定することにより、売切検知スイッチを
不要とした自動販売機の売切検知装置を提供するもので
ある。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は前記課題を解決するためになされたものであ
り、スターホィールを回転駆動する駆動モータが販売の
都度駆動し積層収納された商品を一個づつ落下して搬出
するとともに積層収納された商品の残量数によりスター
ホィールの回転方向に加わる負荷が変化する商品搬出機
構を備えた自動販売機において、駆動モータへの通電を
開始させるスイッチ手段と、スターホィールの商品搬出
完了位置を検知して駆動モータへの通電を遮断する検知
スイッチと、商品落下搬出時に商品の負荷がスターホィ
ールをより回転させる方向に作用して駆動モータの回転
を促すことにより商品の負荷量に応じて変化する駆動モ
ータの回転慣性力によって、駆動モータへの通電を遮断
した後になお回転する駆動モータによって発電された電
圧により駆動モータの回転に制動力をかけるブレーキ手
段と、慣性力で回転する駆動モータがブレーキ手段によ
って停止するまでに発電する発電時間にわたって信号を
出力する出力手段と、出力手段により信号が出力される
時間の長さに基づき、商品の有無を判定する判定手段と
を具備した自動販売機の売切検知装置により前記課題を
解決する。
(ホ)作用 本発明の自動販売機の売切検知装置において、駆動モ
ータはスイッチ手段の作動により通電され回転駆動し、
スターホィールが商品の搬出を行い、スターホィールが
商品搬出完了位置まで移動すれば、検知スイッチは検知
し駆動モータへの通電を遮断させるが、駆動モータは商
品搬出動作の慣性力により回転を続けようとする。この
とき駆動モータから発電される電圧により駆動モータに
制動力を働かせて回転を止める。この駆動モータの慣性
力は商品落下搬出時に作用するスターホィールへの商品
負荷により変化するため、駆動モータへの通電を遮断し
た後に駆動モータの回転が停止するまでの時間は商品の
負荷により変化する。このため駆動モータが発電する発
電時間にわたって出力される出力手段による信号時間の
長さに基づき、商品の有無を判定手段により判定するこ
とができる。
(ヘ)実施例 図面に従って本発明の実施例を説明すると、第1図は
実施例としての自動販売機の売切検知装置を用いた商品
搬出機構の制御回路を説明するブロック回路図、第2図
及び第3図は各々同商品搬出機構の一動作状態を示す要
部側断面図、第4図は同商品搬出機構を用いた自動販売
機の商品収納棚の側断面図である。
第4図において、(1)は商品収納棚であり、屈曲し
ながら上下方向に延在して円柱状の商品(2)…(2)
を一列に積上げ収納する商品通路(3)(3)(3)を
内部に形成している。また該商品通路(3)(3)
(3)の下部には商品搬出機構(4)(4)(4)が各
々配設されている。
第2図及び第3図は各々該商品搬出機構(4)の商品
搬出動作完了時の状態を示す。第2図及び第3図におい
て、商品搬出部材としてのスターホィール(5)が駆動
モータ(6)の駆動軸(7)に嵌合固定され、該駆動モ
ータ(6)の駆動により、該スターホィール(5)が該
駆動軸(7)を中心として90度ずつ反時計方向に間欠回
転して、前記商品通路(3)内に積上げて収納された商
品を一個ずつ落下送出させる。
尚(8)は前記スターホィール(5)の商品搬出完了
位置を検知する検知スイッチである。
また、第2図及び第3図において、前記スターホィー
ル(5)に加わる商品荷重による負荷が異なるため、ス
ターホィール(5)が回転して商品を搬送する際に加わ
る商品荷重の量に応じてスターホィール(5)をさらに
回転させる方向に作用する力の大きさが変化する。この
とき、スターホィール(5)が嵌合固定される駆動モー
タ(6)の回転を促す力も商品荷重の量に応じて変化す
るため、商品搬出動作に伴う駆動モータの回転慣性力は
第2図及び第3図においてそれぞれ異なる。
尚第2図及び第3図における点線は商品搬出前の商品
の位置を示すものである。
ここで前記商品搬出機構(4)の制御回路を第1図に
示すブロック回路図を用いて以下に説明する。
まず実施例における自動販売機では3種類の商品が販
売されており、3種類の商品毎に選択スイッチ(図示せ
ず)、商品通路(3)、商品搬出機構(4)が設けられ
ているものとする。
自動販売機に所定の金額が投入され、販売制御部
(9)により販売可能と判定された商品選択装置(10)
に設けられた選択スイッチ(図示せず)を選択操作すれ
ば、該商品選択装置(10)は該販売制御部(9)に商品
種類毎の商品選択信号を出力する。
該商品選択信号を入力した前記販売制御部(9)はA
点に24Vの直流電圧を印加するとともに、各商品搬出機
構(4)に各々対応して設けられ、「H」レベルに保た
れていたBUSのライン(11)(11)(11)より商品選択
信号に対応したBUSのライン(11)を「L」レベルに落
とすと、駆動モータ(6)(6)(6)の内BUSのライ
ン(11)が「L」に落とされた駆動モータ(6)に電流
は流れ、該駆動モータ(6)は正転を開始する。尚この
時トランジスタ(12)にも電圧が印加されるが、該トラ
ンジスタ(12)のベースがグランドレベルになっている
ため前記トランジスタ(12)は「ON」しない。
そして前記駆動モータ(6)がスターホィール(5)
を商品搬出完了位置まで回動させれば、検知スイッチ
(8)が作動し、a−b間を導通させれば、B点には5V
の直流電圧が印加されており、C点が「L」レベルに落
とされ、トランジスタ(13)のコレクタより販売制御部
(9)にリセット信号が出力される。
該リセット信号を入力した販売制御部(9)はA点へ
の24Vの直流電圧の印加を停止する。
しかしながら、商品搬出時の駆動モータ(6)の回転
の慣性力によって駆動モータは回転を続けようとする
が、僅かに駆動モータ(6)が回転した時点で、該駆動
モータ(6)は両端に電圧を生じるため、電流は「駆動
モータ(6)→抵抗(14)→トランジスタ(12)のベー
ス→トランジスタ(12)のエミッタ→ホトカプラLED(1
5)」の回路を形成し、これによりトランジスタ(12)
が「ON」し「駆動モータ(6)→トランジスタ(12)→
ホトカプラLED(15)」のブレーキ手段としての回路が
でき駆動モータ(6)が逆転する方向に電流が流れて、
駆動モータの回転に対して瞬時に制動力が作用する。
このとき、商品落下送出時にスターホィール(5)に
かかる商品の残量数に応じてスターホィール(5)を回
転させる方向に作用する荷重が変化するが、この回転方
向に働く力の変化によりスターホィール(5)および駆
動モータ(6)に対して回転方向へ働く負荷が変化する
ため、この負荷の大きさにより制動力に抗しての回転距
離及び回転時間が変化して、駆動モータ(6)の発電時
間が変化する。ただし、この回転距離は商品が満載され
た最大負荷時においても、残りの商品を保持して以降の
販売に支障をきたさない微少距離となるように予め駆動
モータ(6)の機構部品をを選定して構成している。
またホトカプラLED(15)に電流が流れている間は、
ホトコプラTr(16)は「ON」となるためD点は「L」レ
ベルとなり、トランジスタ(17)のコレクタより販売制
御部(9)に信号が出力される。
そしてかかる信号が出力される時間は、駆動モータ
(6)による発電時間と同一であり、また該発電時間は
駆動モータ(6)の回転慣性力の大きさに対応して決定
するため第5図に示す様に、第2図に示す商品の残量が
ある場合の信号出力時間t1と、第3図に示す商品が売切
れた場合の信号出力時間t2とでは、商品残量分の負荷の
差が生じるため、t1>t2となる。
このため販売制御部(9)にてt1とt2との間に時間設
定をし、設定された時間内に信号が有るかないかを検知
することにより、該販売制御部(9)に設けられた判定
手段(9a)は信号が有るとすれば商品の残量があると判
定し、信号が無いときは商品が売切れたと判定する。
上記の様にして商品の売切れを検知した販売制御部
(9)は売切ランプ(図示せず)を点灯させて、自動販
売機の利用者に商品の売切を報知する。
(ト)発明の効果 本発明の自動販売機の売切装置によれば、商品の負荷
量に応じて変化する駆動モータの回転慣性力の大きさに
対応して回転する駆動モータの回転時間の違いを信号の
出力時間の違いに変換して、この出力信号の違いによっ
て売切れを検知することにより、機械的な部品を必要と
する売切検知スイッチを不要とすることを可能とし、コ
ストダウンに寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例としての自動販売機の売切検知装置を用
いた商品搬出機構の制御回路を説明するブロック回路
図、第2図及び第3図は各々同商品搬出機構の一動作状
態を示す要部側断面図、第4図は同商品搬出機構を用い
た商品収納棚の側断面図、第5図は商品残量有りの場合
と商品売切の場合の信号出力時間を示す図である。 (4)……商品搬出機構、(5)……スターホィール、
(6)……駆動モータ、(8)……検知スイッチ、
(9)……販売制御部、(9a)……判定手段、(10)…
…商品選択装置、(15)……ホトカプラLED、(16)…
…ホトカプラTr、(17)……トランジスタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スターホィールを回転駆動する駆動モータ
    が販売の都度駆動し積層収納された商品を一個づつ落下
    して搬出するとともに積層収納された商品の残量数によ
    りスターホィールの回転方向に加わる負荷が変化する商
    品搬出機構を備えた自動販売機において、駆動モータへ
    の通電を開始させるスイッチ手段と、スターホィールの
    商品搬出完了位置を検知して駆動モータへの通電を遮断
    する検知スイッチと、商品落下搬出時に商品の負荷がス
    ターホィールをより回転させる方向に作用して駆動モー
    タの回転を促すことにより商品の負荷量に応じて変化す
    る駆動モータの回転慣性力によって、駆動モータへの通
    電を遮断した後になお回転する駆動モータによって発電
    された電圧により駆動モータの回転に制動力をかけるブ
    レーキ手段と、慣性力で回転する駆動モータがブレーキ
    手段によって停止するまでに発電する発電時間にわたっ
    て信号を出力する出力手段と、出力手段により信号が出
    力される時間の長さに基づき、商品の有無を判定する判
    定手段とを具備したことを特徴とする自動販売機の売切
    検知装置。
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