JP2680322B2 - 粉末状油脂組成物の製造法 - Google Patents
粉末状油脂組成物の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は常温固形脂がオカラに吸収、抱合又は吸着さ
れた粉末状の油脂組成物を提供するものである。
れた粉末状の油脂組成物を提供するものである。
(従来技術) 従来から粉末化された油脂の製造法が多く知られてい
る。その方法の一つに油脂を水性媒体と均質化(乳化)
して噴霧乾燥(スプレードライ)する方法がある。例え
ば、粉末状のコーヒー用クリーム等はこの方法による。
この方法は油脂として液体油が主に用いられ、乳化剤を
必要とし、その他の原料も水溶性の原料が主である。工
業的な欠点は噴霧乾燥にコストがかかることである。
る。その方法の一つに油脂を水性媒体と均質化(乳化)
して噴霧乾燥(スプレードライ)する方法がある。例え
ば、粉末状のコーヒー用クリーム等はこの方法による。
この方法は油脂として液体油が主に用いられ、乳化剤を
必要とし、その他の原料も水溶性の原料が主である。工
業的な欠点は噴霧乾燥にコストがかかることである。
その他の方法に、粉体と油脂の混合により油脂含有粉
末を得る方法がある。例えば特公昭45-33742には穀粉
(乾燥小麦粉)100重量部に対し油脂を40重量部用いた
粉末混合法による粉末状油脂が開示されている。該発明
の穀粉は米粉、澱粉、小麦粉等所謂油脂との乳化能力に
乏しい原料しか開示されていない。このような難点を改
善しようとして、特開昭53-139605には穀粉に界面活性
剤を浸潤させて乳化能力を付与して同様に粉末油脂を得
ている。しかし、この方法では、わざわざ界面活性剤を
浸潤させる工程を要し、それでも精々油脂含量は60重量
%までである。
末を得る方法がある。例えば特公昭45-33742には穀粉
(乾燥小麦粉)100重量部に対し油脂を40重量部用いた
粉末混合法による粉末状油脂が開示されている。該発明
の穀粉は米粉、澱粉、小麦粉等所謂油脂との乳化能力に
乏しい原料しか開示されていない。このような難点を改
善しようとして、特開昭53-139605には穀粉に界面活性
剤を浸潤させて乳化能力を付与して同様に粉末油脂を得
ている。しかし、この方法では、わざわざ界面活性剤を
浸潤させる工程を要し、それでも精々油脂含量は60重量
%までである。
以上の発明においては、原料は穀粉しか用いられてお
らず、原料に関する研究が充分なされていない。
らず、原料に関する研究が充分なされていない。
ところで、オカラは、豆腐や大豆蛋白製造に際し、安
価に得られる原料でありながらその用途が限られてい
た。
価に得られる原料でありながらその用途が限られてい
た。
本発明は、穀粉等に比べ極めて油脂の吸着、抱合又は
吸収能の高い原料としてオカラを用いるところに特長の
一つがある。
吸収能の高い原料としてオカラを用いるところに特長の
一つがある。
(解決しようとする問題点) 本発明者等は高油分の粉末状の油脂組成物を目的とし
た。まず、従来の乳化し噴霧乾燥する方法では工業的に
コストが高くかかり不都合であることから、本発明者等
はコストの低い粉末混合法を検討したが、どうしても油
脂含量を高めることが困難であった。そこで、更に原
料の選択、油脂の選択、油脂と原料の混合方法、
粉末化方法等について鋭意研究を進めた。
た。まず、従来の乳化し噴霧乾燥する方法では工業的に
コストが高くかかり不都合であることから、本発明者等
はコストの低い粉末混合法を検討したが、どうしても油
脂含量を高めることが困難であった。そこで、更に原
料の選択、油脂の選択、油脂と原料の混合方法、
粉末化方法等について鋭意研究を進めた。
(問題を解決する手段) 本発明者等は鋭意研究の過程で、油脂原料として常
温固形脂を用いること、乾燥オカラを用いること、に
より高含量の油脂を吸収、抱合又は吸着した油脂組成物
が容易に得られる知見を得た。又、得られた油脂組成
物は常温で固化するので粉末化が容易かつ経済的である
知見を得た。
温固形脂を用いること、乾燥オカラを用いること、に
より高含量の油脂を吸収、抱合又は吸着した油脂組成物
が容易に得られる知見を得た。又、得られた油脂組成
物は常温で固化するので粉末化が容易かつ経済的である
知見を得た。
即ち、本発明は、常温固形脂を溶融状態で乾燥オカラ
に吸収、抱合又は吸着させ、粉末化する粉末状油脂組成
物の製造法である。
に吸収、抱合又は吸着させ、粉末化する粉末状油脂組成
物の製造法である。
本発明に用いる常温固形脂はラード、ヘッド等の獣
脂、それらの硬化脂、パーム油、シア脂、サル脂、イリ
ッペ脂、コカム脂、ココア脂等の植物脂、これらの硬化
脂、分別脂等の他に、菜種、大豆、ひまわり、サフラワ
ー、コーン、落花生等の油料種子から得られる液状植物
油、魚油等の液状動物油等の硬化脂、分別脂等常温で固
形状の油脂を1種又は2種以上用いることができる。
脂、それらの硬化脂、パーム油、シア脂、サル脂、イリ
ッペ脂、コカム脂、ココア脂等の植物脂、これらの硬化
脂、分別脂等の他に、菜種、大豆、ひまわり、サフラワ
ー、コーン、落花生等の油料種子から得られる液状植物
油、魚油等の液状動物油等の硬化脂、分別脂等常温で固
形状の油脂を1種又は2種以上用いることができる。
常温で固形状の油脂を用いることにより、得られる粉
末状油脂組成物の油分が高くてもべとついたり、塊とな
ることがなく、従って、粉末流動性(サラサラした状
態)に優れ、他の粉末原料との均一混合に好適である。
例えば、本発明の粉末状油脂組成物を飼料等に用いる場
合、動物の体温(通常哺乳類で37℃〜39℃、鳥類で40〜
42℃)で溶け、体温未満で固体である常温固形脂が好適
である。換言すれば、SCI(Solid Content Index)が動
物の体温以上で10%以下の油脂(例えばハードバター)
のほうが保管時は固形で動物が食した時体内で液状にな
る粉末状油脂組成物が得られ好ましい。
末状油脂組成物の油分が高くてもべとついたり、塊とな
ることがなく、従って、粉末流動性(サラサラした状
態)に優れ、他の粉末原料との均一混合に好適である。
例えば、本発明の粉末状油脂組成物を飼料等に用いる場
合、動物の体温(通常哺乳類で37℃〜39℃、鳥類で40〜
42℃)で溶け、体温未満で固体である常温固形脂が好適
である。換言すれば、SCI(Solid Content Index)が動
物の体温以上で10%以下の油脂(例えばハードバター)
のほうが保管時は固形で動物が食した時体内で液状にな
る粉末状油脂組成物が得られ好ましい。
本発明に用いる乾燥オカラは、大豆、脱脂大豆等から
豆乳や蛋白を抽出した残渣、或いは大豆、脱脂大豆等か
ら豆腐を製造した残渣(所謂卯の花、豆腐カス)、大豆
原料から醤油を絞った残渣(醤油カス)等のオカラと称
されるものの乾燥、粉末化した乾燥オカラが好適であ
る。
豆乳や蛋白を抽出した残渣、或いは大豆、脱脂大豆等か
ら豆腐を製造した残渣(所謂卯の花、豆腐カス)、大豆
原料から醤油を絞った残渣(醤油カス)等のオカラと称
されるものの乾燥、粉末化した乾燥オカラが好適であ
る。
オカラが乾燥していないと油脂の吸収、抱合又は吸着
が不十分となり好ましくない。通常オカラの水分は15%
以下が適当であり、好ましくは10%以下、更に好ましく
は7%以下が適当である。
が不十分となり好ましくない。通常オカラの水分は15%
以下が適当であり、好ましくは10%以下、更に好ましく
は7%以下が適当である。
又、乾燥オカラは粉末化していることにより溶融状と
なった油脂を多量に吸収、抱合又は吸着することができ
る。粉末化した乾燥オカラはその粒子が小さい程、その
立体的微細構造の総表面面積が大きくなるので多量の油
脂を吸収、抱合又は吸着できる。又、オカラは、澱粉原
料、穀粉等と異なり、繊維性でありながらその微細構造
は立体的に複雑な空間を有し、極めて優れた油脂の吸
収、抱合又は吸着効果を有する。
なった油脂を多量に吸収、抱合又は吸着することができ
る。粉末化した乾燥オカラはその粒子が小さい程、その
立体的微細構造の総表面面積が大きくなるので多量の油
脂を吸収、抱合又は吸着できる。又、オカラは、澱粉原
料、穀粉等と異なり、繊維性でありながらその微細構造
は立体的に複雑な空間を有し、極めて優れた油脂の吸
収、抱合又は吸着効果を有する。
油脂との混合方法にもよるが、乾燥オカラは本発明の
粉末状油脂組成物中3重量%以上用いることができる。
3重量%以上で、オカラが溶融油脂を吸収、抱合又は吸
着する能力を有し、粉末状の油脂組成物を得ることがで
き、粉末状油脂組成物の粒子化の際の粉砕が容易にな
る。
粉末状油脂組成物中3重量%以上用いることができる。
3重量%以上で、オカラが溶融油脂を吸収、抱合又は吸
着する能力を有し、粉末状の油脂組成物を得ることがで
き、粉末状油脂組成物の粒子化の際の粉砕が容易にな
る。
本発明において、常温固形脂を溶融状態で乾燥オカラ
に吸収、抱合又は吸着するには、乾燥オカラと常温固形
脂溶融物を混合することができる。
に吸収、抱合又は吸着するには、乾燥オカラと常温固形
脂溶融物を混合することができる。
混合手段は公知の攪拌装置、混合装置を用いることが
できる。従来技術のような乳化装置も必要でないので装
置的に簡単であり工業的利点がある。
できる。従来技術のような乳化装置も必要でないので装
置的に簡単であり工業的利点がある。
混合方法はオカラに溶融油脂を攪拌・混合することも
できるが、この方法では、油脂含量が高く(通常50重量
%以上)なると、油脂が、主にオカラの表面に付着する
だけなので、後述のように溶融油脂にオカラを攪拌・混
合するほうが好ましい。
できるが、この方法では、油脂含量が高く(通常50重量
%以上)なると、油脂が、主にオカラの表面に付着する
だけなので、後述のように溶融油脂にオカラを攪拌・混
合するほうが好ましい。
即ち、添加順序を変えて、常温固形脂の溶融物に乾燥
オカラを加え、混合等すれば、オカラに油脂が吸収、抱
合又は吸着されるので油脂含有量の高い油脂組成物(油
脂含量97重量%以下)を得ることができ好適である。
オカラを加え、混合等すれば、オカラに油脂が吸収、抱
合又は吸着されるので油脂含有量の高い油脂組成物(油
脂含量97重量%以下)を得ることができ好適である。
本発明において、粉末化は、前期油脂組成物を固化
後粉砕したり、噴霧冷却することにより行うことがで
きる。
後粉砕したり、噴霧冷却することにより行うことがで
きる。
油脂含量が低い(通常50重量%未満)場合は、乾燥オ
カラに常温固形脂の溶融物をまぶすだけで粉末化できる
が、高い油脂含量の油脂組成物(通常50%以上、好まし
くは65%以上)を得るには、この方法は適当ではない。
カラに常温固形脂の溶融物をまぶすだけで粉末化できる
が、高い油脂含量の油脂組成物(通常50%以上、好まし
くは65%以上)を得るには、この方法は適当ではない。
先ず、本発明の固化後粉砕する方法は、常温固形脂
溶融物と乾燥オカラからなる油脂組成物を固化した後粉
砕することができる。常温固形脂溶融物と乾燥オカラか
らなる溶融状態の油脂組成物を固形脂の融点以下に冷却
すれば容易に固化するので、これを公知の粉砕手段を用
いて粉砕して粉末化することができる。粉砕手段は簡単
にはミキサー等の攪拌(粉砕)手段で充分であり、微粉
砕する為にロール等にかけてもよい。通常、前記粉砕化
方法は融点40℃以上の油脂を用いた場合に有効である。
又、前記粉砕化方法は油脂組成物中の油脂含有量が高く
ても低くても利用でき、通常、常温固形脂と乾燥オカラ
の割合が97:3〜50:50(重量比)が適当である。
溶融物と乾燥オカラからなる油脂組成物を固化した後粉
砕することができる。常温固形脂溶融物と乾燥オカラか
らなる溶融状態の油脂組成物を固形脂の融点以下に冷却
すれば容易に固化するので、これを公知の粉砕手段を用
いて粉砕して粉末化することができる。粉砕手段は簡単
にはミキサー等の攪拌(粉砕)手段で充分であり、微粉
砕する為にロール等にかけてもよい。通常、前記粉砕化
方法は融点40℃以上の油脂を用いた場合に有効である。
又、前記粉砕化方法は油脂組成物中の油脂含有量が高く
ても低くても利用でき、通常、常温固形脂と乾燥オカラ
の割合が97:3〜50:50(重量比)が適当である。
次ぎに、噴霧冷却する方法は、常温固形脂溶融物と
乾燥オカラからなる油脂組成物を溶融状態で噴霧冷却す
る。溶融状態の油脂組成物をノズルから噴霧しながら固
形油脂の融点より低い温度(通常20℃以上低い温度が適
当である)の冷風を当てることにより粉末化する方法で
ある。このためには、例えば、スプレークーラー等公知
の噴霧冷却手段を用いることができる。
乾燥オカラからなる油脂組成物を溶融状態で噴霧冷却す
る。溶融状態の油脂組成物をノズルから噴霧しながら固
形油脂の融点より低い温度(通常20℃以上低い温度が適
当である)の冷風を当てることにより粉末化する方法で
ある。このためには、例えば、スプレークーラー等公知
の噴霧冷却手段を用いることができる。
この方法は噴霧乾燥(スプレードライ)法に比べ乾燥
(水分を飛ばす)という工業的にコストのかかる要素が
ないので経済的である。又、この方法において、常温固
形脂と乾燥オカラからなる溶融状の油脂組成物が容易に
ノズルを通過するには、通常、常温固形脂と乾燥オカラ
の割合が97:3〜65:35(重量比)が適当である。乾燥オ
カラの割合が40重量比を超えるとノズルを通過しにくく
なる。
(水分を飛ばす)という工業的にコストのかかる要素が
ないので経済的である。又、この方法において、常温固
形脂と乾燥オカラからなる溶融状の油脂組成物が容易に
ノズルを通過するには、通常、常温固形脂と乾燥オカラ
の割合が97:3〜65:35(重量比)が適当である。乾燥オ
カラの割合が40重量比を超えるとノズルを通過しにくく
なる。
このようにして得られた粉末状の油脂組成物は牛、
豚、鶏等の家畜、犬、猫等のペット動物、魚等の飼料に
用いることができる。通常、飼料にある割合混合する等
して飼料と併用する。例えば、家畜に用いると、体重が
増加したり、霜降り状の肉が得られやすくなったり、牛
乳等の乳成分中の乳脂含量が高くなる等の効果がある。
又、惣菜、製菓等の食品原料等に用いることもできる。
オカラに血中コレステロールを下げる効果があるので動
物脂を含む油脂組成物でもコレステロールがたまる心配
が少ない。
豚、鶏等の家畜、犬、猫等のペット動物、魚等の飼料に
用いることができる。通常、飼料にある割合混合する等
して飼料と併用する。例えば、家畜に用いると、体重が
増加したり、霜降り状の肉が得られやすくなったり、牛
乳等の乳成分中の乳脂含量が高くなる等の効果がある。
又、惣菜、製菓等の食品原料等に用いることもできる。
オカラに血中コレステロールを下げる効果があるので動
物脂を含む油脂組成物でもコレステロールがたまる心配
が少ない。
(実施例) 以下実施例により本発明の実施態様を説明する。
実施例1 脱脂大豆から工業的に蛋白を抽出して残った残渣(オ
カラ)(水分83%)を殺菌、乾燥、粉砕して得た乾燥オ
カラ(水分4.3%、蛋白24%、残りは繊維、その他の多
糖類他)をパーム油系硬化油(上昇融点、以下融点40
℃)を加熱(60〜70℃)溶融したものに下記配合割合
(重量比)で混合した。
カラ)(水分83%)を殺菌、乾燥、粉砕して得た乾燥オ
カラ(水分4.3%、蛋白24%、残りは繊維、その他の多
糖類他)をパーム油系硬化油(上昇融点、以下融点40
℃)を加熱(60〜70℃)溶融したものに下記配合割合
(重量比)で混合した。
ブロック状の型に流し込み、常温固化した。これを粗
砕し、粉砕機(ミキサー)にて細粉砕して粉末状の油脂
組成物を得た。
砕し、粉砕機(ミキサー)にて細粉砕して粉末状の油脂
組成物を得た。
No.1は粉砕工程中粉砕に伴う熱発生により粉砕機の壁
や羽根に付着する傾向にあり、粉砕が困難であった。
や羽根に付着する傾向にあり、粉砕が困難であった。
No.7は溶融した油脂とオカラを均一に混合する際、攪
拌に機械的負荷が大きく、時間を要した。
拌に機械的負荷が大きく、時間を要した。
No.2〜No.6は油脂がオカラに吸収・抱合・吸着された
粉末状の油脂組成物であった。
粉末状の油脂組成物であった。
得られた粉末状の油脂組成物は顕微鏡観察するとNo.1
が油脂だけの不定型に比べ、No.2〜No.7はオカラ粒子に
油脂が吸収されたり、抱合されたり、吸着されたりした
粒型を呈していた。
が油脂だけの不定型に比べ、No.2〜No.7はオカラ粒子に
油脂が吸収されたり、抱合されたり、吸着されたりした
粒型を呈していた。
実施例2 実施例1のNo.2〜NO.5と同様にして得たオカラと油脂
からなる油脂組成物の溶融物を、10kg/cm2圧にてスプレ
ークーラーに供給し、15℃の冷風を当てながら粉末化し
た。
からなる油脂組成物の溶融物を、10kg/cm2圧にてスプレ
ークーラーに供給し、15℃の冷風を当てながら粉末化し
た。
No.6,No.7はスプレークーラーのノズル通過が困難で
あった。
あった。
この方法は実施例1のように、一旦固化した後粉砕す
るという2段工程を要せず、溶融状態で噴霧冷却すると
いう1段工程で連続して大量の粉末状油脂組成物を得る
ことができた。
るという2段工程を要せず、溶融状態で噴霧冷却すると
いう1段工程で連続して大量の粉末状油脂組成物を得る
ことができた。
実施例3 融点の異なる油脂(下記)を用いて実施例1及び実施
例2と同様にして粉末状の油脂組成物を得た。
例2と同様にして粉末状の油脂組成物を得た。
得られた粉末状の油脂組成物は、手で握り摩擦する
と、融点の低い(50℃未満)油脂を用いて得られた油分
の高い(油分80%以上)粉末状油脂組成物はペースト化
する傾向にあったが、融点の高い(50℃以上)の油脂は
手に付着することはなかった。
と、融点の低い(50℃未満)油脂を用いて得られた油分
の高い(油分80%以上)粉末状油脂組成物はペースト化
する傾向にあったが、融点の高い(50℃以上)の油脂は
手に付着することはなかった。
(効果) 本発明により 高油分の粉末状油脂組成物を容易に、
経済的に得ることができる。又、得られる粉末状油脂組
成物は動物の飼料として用いると、体重増加、乳脂含量
増加等の効果がある。
経済的に得ることができる。又、得られる粉末状油脂組
成物は動物の飼料として用いると、体重増加、乳脂含量
増加等の効果がある。
Claims (5)
- 【請求項1】常温固形脂を溶融状態で乾燥オカラに吸
収、抱合又は吸着させ、粉末化する粉末状油脂組成物の
製造法。 - 【請求項2】吸収、抱合又は吸着が常温固形脂溶融物に
乾燥オカラを混合することにより行われる請求項1記載
の製造法。 - 【請求項3】粉末化が固化後粉砕することにより行われ
る請求項1記載の製造法。 - 【請求項4】粉末化が噴霧冷却することにより行われる
請求項1記載の製造法。 - 【請求項5】粉末状油脂組成物中乾燥オカラの割合が3
重量%以上である請求項1記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63029309A JP2680322B2 (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | 粉末状油脂組成物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63029309A JP2680322B2 (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | 粉末状油脂組成物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01206949A JPH01206949A (ja) | 1989-08-21 |
JP2680322B2 true JP2680322B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=12272619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63029309A Expired - Lifetime JP2680322B2 (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | 粉末状油脂組成物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2680322B2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-10 JP JP63029309A patent/JP2680322B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01206949A (ja) | 1989-08-21 |
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