JP2677959B2 - 油圧モータの駆動回路 - Google Patents

油圧モータの駆動回路

Info

Publication number
JP2677959B2
JP2677959B2 JP31880693A JP31880693A JP2677959B2 JP 2677959 B2 JP2677959 B2 JP 2677959B2 JP 31880693 A JP31880693 A JP 31880693A JP 31880693 A JP31880693 A JP 31880693A JP 2677959 B2 JP2677959 B2 JP 2677959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
hydraulic motor
throttle
valve
relief
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP31880693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07174101A (ja
Inventor
浩之 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP31880693A priority Critical patent/JP2677959B2/ja
Publication of JPH07174101A publication Critical patent/JPH07174101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2677959B2 publication Critical patent/JP2677959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建設機械の旋回
や走行を行う油圧モータの駆動回路に係り、特に起動時
や制動時のショックを軽減することのできる油圧モータ
の駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、特公昭61−
37481号公報に記載のものが知られている。図4は
同公報に記載された油圧モータの駆動回路の回路構成を
示す図である。
【0003】図において、101は油圧モータ、102
はポンプ、103はタンク、104は方向切換弁、10
5はカウンタバランス弁である。
【0004】方向切換弁104は、油圧モータ101を
適宜ポンプ102並びにタンク103に接続すること
で、油圧モータ101の正転、逆転を制御し、並びに停
止を制御する。カウンタバランス弁105は、油圧モー
タ101の排出側圧力を保持することで、供給側が負圧
にならないようにするためのものであり、油圧モータ1
01と方向切換弁104との間に挿入されている。
【0005】油圧モータ101と方向切換弁104と
は、圧油を給排する一対の主通路106、107によっ
て接続され、主通路106、107の途中に前記カウン
タバランス弁105が挿入されている。また、カウンタ
バランス弁105と油圧モータ101との間の両主通路
106、107間には、両主通路106、107にまた
がって一対のリリーフ弁110、111が配置されてい
る。
【0006】これらリリーフ弁110、120は、それ
ぞれの流入口111、121及び流出口112、122
が、対称的に主通路106、107に対して接続されて
いる。これらリリーフ弁110、120は、リリーフス
プリングを収容したスプリング室113、123が、絞
り(オリフィス)114、124を介して流入口11
1、121と連通されており、流入口111、121側
とスプリング室113、123側の受圧力の差により、
流入口111、121と流出口112、122の連通開
度が制御され、リリーフ圧力が設定されるようになって
いる。
【0007】また、この駆動回路中には、リリーフ弁1
10、120のリリーフ圧を調整するためのリリーフ圧
調整機構130、140が、各リリーフ弁110、12
0に付属する形で設けられている。リリーフ圧調整機構
130、140は、圧力室131、141とバネ室13
2、142とを区画するピストン133、143と、ピ
ストン133、143を圧力室131、141側に押す
バネ134、144とを有し、圧力室131、141
が、リリーフ弁110、120のスプリング室113、
123に連通されている。
【0008】また、この圧力室131、141は、ピス
トン133、143の動きによって動作する絞り弁機構
135、145を介して、各リリーフ弁110、120
の流出口112、122側に接続されている。この絞り
弁機構135、145は、ピストン133、143のス
トローク初期及び終期に、圧力室131、141と流出
側の連通を遮断し、ピストン131、141のストロー
ク中期に、前記絞り114、124より小径の絞り13
6、146を介して、圧力室131、141を流出側に
連通させる。
【0009】次に作用を説明する。
【0010】この駆動回路では、方向切換弁104を図
示の中立位置から左側ポジションに切り換えて、油圧モ
ータ101を起動させると、主通路107に圧油が供給
される。主通路107の圧力は、リリーフ弁110に対
して背圧として作用すると共に、リリーフ圧調整機構1
30のバネ室132にも伝播して、ピストン133に対
して背圧として作用する。よって、リリーフ弁110及
びピストン133は、確実に図示の位置に保持される。
【0011】また、主通路107に流入した圧油は、リ
リーフ弁120の絞り124を介してスプリング室12
3に流入する。このスプリング室123に流入した圧油
は、リリーフ調整機構140の圧力室141に導入され
てピストン143に作用し、当該ピストン143をバネ
144に抗して移動させ、それによりリリーフ弁120
のスプリング室123の容積を実質的に拡大する。
【0012】このようにピストン143が移動してスプ
リング室123の容積が実質的に拡大すると、圧油の流
動により、絞り124の下流側のスプリング室123が
低圧になり、リリーフ弁120の設定圧が低下する。
【0013】ピストン143の移動によって絞り弁機構
145の絞り146が開くと、絞り146を介して圧力
室141が流出口122側と連通し、スプリング室12
3の圧油が、圧力室141、絞り146を介して流出口
122側に逃げることになるので、ピストン143に対
する圧力が弱まり、当該ピストン143の移動速度がや
や遅くなる。
【0014】リリーフ弁120はピストン143の移動
している時間だけ設定圧を低く保持できるので、ピスト
ン143の移動速度が遅くなると、ピストン143のス
トロークを十分に確保しにくい場合でも、必要な時間だ
けリリーフ弁120の設定圧を低く保つことができる。
ピストン143が移動してストロークエンドにて止まる
と、絞り146が閉じて圧油の流動がなくなるので、ス
プリング室123内の圧力が上昇し、当該リリーフ弁1
20が高圧設定になる。
【0015】このように、油圧モータ101の起動時に
は、設定圧が低くなったリリーフ弁120の作用で回路
圧が低圧に保たれるので、起動時のショックが低減され
る。
【0016】また、上のような油圧モータ101の駆動
状態から、方向切換弁104を中立位置に復帰させる
と、カウンタバランス弁105が中立位置に戻り、油圧
モータ101が慣性エネルギーによりポンプ作用をし
て、排出側の主通路106が高圧になる。この場合は、
反対側のリリーフ弁110及びリリーフ圧調整機構13
0が前記と同様の原理で作動し、制動開始時のショック
を低減する。
【0017】また、従来の他の例として、特公昭47−
9646号公報に記載のものが知られている。
【0018】図5は同公報に記載の油圧モータの駆動回
路の構成を示す回路図である。図において、101は油
圧モータ、102はポンプ、103はタンク、104は
方向切換弁、105はカウンタバランス弁で、これらは
前記の従来例と変わらない。また、主通路106、10
7間には、リリーフ弁150、160が前述の例と同様
に配置されている。ここでは、リリーフ弁150、16
0として、可変リリーフ圧型のものが用いられている。
【0019】これらリリーフ弁150、160は、リリ
ーフスプリング151、161を受け止めるバネ座を、
パイロット圧で作動するピストンによって押圧変位さ
せ、それによりスプリング151、161の圧縮度を高
めて、リリーフ圧を高く設定するというものであり、パ
イロット圧としてカウンタバランス弁105の手前の駆
動圧(ポンプ102からの吐出圧)が導入されている。
【0020】この駆動回路においては、駆動圧がパイロ
ット圧としてリリーフ弁150、160のピストンを押
すので、起動時においては起動側のリリーフ弁150、
160が高圧設定となるものの、制動時に制動側のリリ
ーフ弁150、160は低圧設定となる。したがって、
起動時のトルク増加と制動時のショック低減の両立を図
ることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特公昭61
−37481号公報に記載の従来の駆動回路では、リリ
ーフ圧調整機構130、140の圧力室131、141
に流入する圧油がバネ134、144に抗してピストン
133、143を動かしている間だけリリーフ圧を低圧
に保持し、ストローク途中でピストン133、143の
動くスピードが遅くなるようになっているので、低圧で
ある時間が長くなり過ぎ、ショック低減効果は大になる
ものの、起動時のトルクの立上がりが遅れ、応答性が悪
化するおそれがあった。
【0022】また、特公昭47−9646号公報に記載
の駆動回路では、制動時のリリーフ圧を低圧に調整でき
るものの、制動中ずっと同じ圧力に制御するようになっ
ているので、制動側のリリーフ圧をあまり低く設定する
と、降坂走行から制動をかけた時、制動時間及び距離が
延びてしまうという不具合が発生する。そのため、現実
にはそれほど低圧設定にすることはできず、大幅なショ
ック低減を得られないという問題があった。
【0023】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、確実なショックの低減と応答性
の向上を図り得る油圧モータの駆動回路を提供すること
を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1にその要旨構成を図
示するように、請求項1の発明は、油圧モータと、ポン
プと、タンクと、これら油圧モータ、ポンプ並びにタン
クを接続し油圧モータの駆動並びに停止を制御する駆動
弁と、前記モータに対して圧油を給排する一対の主通路
間にまたがって配置され、それぞれの流入側及び流出側
が対称的に前記一対の主通路に接続された一対のリリー
フ弁と、を備えた油圧モータの駆動回路において、前記
リリーフ弁は、リリーフスプリングと、前記流入側に第
1の絞りを介して連通された背圧室と、前記流入側の圧
力による開弁力と、前記背圧室の圧力による閉弁力と、
前記リリーフスプリングによる閉弁力とのバランスによ
って、前記流入側と流出側との連通開度を制御するリリ
ーフポペットと、前記背圧室に連通された圧力室と、こ
の圧力室に流入する圧油に押されて初期位置からストロ
ークエンドに向かって移動し、前記流出側の圧力が高ま
った際にその圧力により初期位置に戻されるピストン
と、前記ピストンがストロークエンドに達した際に該ピ
ストンにより押圧変位させられて前記リリーフスプリン
グを高圧縮状態に縮める可動式のバネ座と、を備えたこ
とにより、上記課題を解決したものである。
【0025】請求項2の発明は、請求項1記載の油圧モ
ータの駆動回路において、前記圧力室と背圧室の連通経
路に前記第1の絞りよりも流路断面積の小さい第2の絞
りを選択的に挿入する絞り切換機構を設けたことによ
り、上記課題を解決したものである。
【0026】請求項3の発明は、請求項2記載の油圧モ
ータの駆動回路において、前記絞り切換機構が、外部パ
イロットの出力により変位させられて前記連通経路途中
に設けた油室の容積を縮小・変更し、かつ前記背圧室と
圧力室を連通する絞りを、前記第1の絞りよりも流路断
面積の大きな第3の絞りから、流路断面積の小さな前記
第2の絞りに切り換える絞り切換用ピストンを備えた絞
り切換弁によって構成されていることにより、上記課題
を解決したものである。
【0027】請求項4の発明は、請求項3記載の油圧モ
ータの駆動回路において、前記油圧モータの起動時に前
記外部パイロットを出力するパイロット制御手段を設け
たことにより、上記課題を解決したものである。
【0028】請求項5の発明は、請求項3記載の油圧モ
ータの駆動回路において、前記油圧モータを低速駆動す
るモードと高速駆動するモードとを択一的に選択する駆
動モード選択手段と、低速駆動するモードが選択されて
いる際の制動時に外部パイロットを出力せず、高速駆動
するモードが選択されている際の制動時に外部パイロッ
トを出力するパイロット制御手段を設けたことにより、
上記課題を解決したものである。
【0029】請求項6の発明は、前記油圧モータが建設
機械の走行用モータとして適用された請求項1〜5のい
ずれかに記載の油圧モータの駆動回路において、水平状
態近傍の姿勢で前記建設機械が制動される際に、該機械
が完全に停止するまで、制動側に位置するリリーフ弁の
ピストンがストロークエンドに達しないように、ピスト
ンのストローク及び前記第1の絞り、第2の絞りの流路
断面積が設定されていることにより、上記課題を解決し
たものである。
【0030】
【作用】請求項1の発明では、流入側が高圧となったリ
リーフ弁(起動時には流入側が供給側の主通路に接続さ
れたリリーフ弁であり、制動時には流入側が排出側の主
通路に接続されたリリーフ弁である)において、背圧室
に流入口側から第1の絞りを介して圧油が流入し、その
圧油が更に圧力室に流れ込む。そして、その圧油の作用
でピストンが初期位置からストロークエンドに向けて移
動する。ピストンが動いている間は、圧油の流動により
背圧室の圧力が低下する。よってその間、ポペットが開
き側に移動して、リリーフ圧が低圧あるいは中圧に設定
される。
【0031】ピストンがストロークエンドに達すると、
背圧室からの圧油の流動がなくなるので、背圧室の圧力
が流入側と等しくなり、圧油によりポペットを動かそう
とする力は、ほぼ背圧室側と流入側とのポペットの受圧
面積差になり、ポペットの受ける閉じ方向の力が増大す
る。同時に、ストロークエンドに達したピストンがバネ
座を押し移動して、スプリングを高圧縮状態にするの
で、更にポペット閉じ方向の力が増大して、リリーフ弁
が高圧設定となる。
【0032】このように起動時及び制動時の初期にリリ
ーフ圧が低圧に保持され、ピストンがストロークエンド
に達した段階でリリーフ圧が高圧設定にされるので、起
動時及び制動時のショックを低減できる。また、バネに
抗しないでピストンを動かすので、背圧室の圧力を効果
的に下げることができ、低圧あるいは中圧のレベルを低
くすることができる。また、高圧時は圧縮量を増した状
態のリリーフスプリングでリリーフ圧が設定されるの
で、高圧のレベルをより高くすることができ、高圧と低
圧の差を、同じリリーフスプリングを使用しながらも大
きくとることができる。
【0033】なお、起動時及び制動時に流出側が高圧と
なるリリーフ弁(上記の動作をするリリーフ弁と反対の
リリーフ弁)では、流出側の高圧によりピストンがスト
ロークエンドから初期位置に戻される。
【0034】請求項2の発明では、第2の絞りを選択し
ない(挿入しない)場合は、背圧室及び圧力室へ流入す
る圧油の流量は最小流路断面を形成する第1の絞りで決
まるが、(第1の絞りより流路断面積の小さな)第2の
絞りを選択した(挿入した)場合は、背圧室及び圧力室
へ流入する圧油の流量は最小流路断面を形成する第2の
絞りで決まる。従って、前者の場合は第1の絞りを介し
て背圧室に流入する圧油の流量が大きくなるため、第1
の絞りの前後の圧力差が大となって、背圧室内の低圧レ
ベルが低くなり、リリーフ圧が低圧設定になるが、後者
の場合は第1の絞りを介して背圧室に流入する圧油の流
量が小さくなり、第1の絞りの前後の圧力差があまり大
きくならず、従って、背圧室内の低圧レベルがあまり低
くならず、リリーフ圧が中圧設定になる。
【0035】また、請求項3の発明では、外部パイロッ
ト無しの場合は、請求項2の前者の場合と同様となり、
低圧設定になる。一方、外部パイロット有りの場合は、
請求項2の後者の場合と同様になり、中圧設定になる。
但し、外部パイロット有りの場合は、背圧室と圧力室の
連通途中の油室容積が絞り切換用ピストンにより縮小さ
せられるので、その分、圧力室に面したピストンが速く
動くようになって、ストロークエンドまで短時間で到達
することになる。従って、短時間リリーフ圧が中圧設定
になり、その後高圧設定になる。これにより、応答遅れ
が無くなる。
【0036】また、請求項4の発明では、起動時に外部
パイロットを出力するので、起動時に応答遅れがなくな
り、素早く起動トルクが立ち上がる。
【0037】また、請求項5の発明では、低速駆動の際
の制動時は低圧設定となり、高速駆動の際の制動時は中
圧設定となる。
【0038】また、請求項6の発明では、機械が完全に
止まるまでは、高圧設定にならなくなり、停止時のショ
ックが軽減される。
【0039】なお、図1に示した構成は、上記請求項の
要旨を説明するために便宜上作成したものであり、この
図1に記載された構成自体に本発明は限定されるもので
はない。
【0040】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0041】図2は建設機械の走行駆動系に適用された
実施例の油圧モータの駆動回路の構成を示す回路図、図
3は同駆動回路中に設けられているクロスオーバー型リ
リーフ弁の具体的構成を示す断面図である。この実施例
の駆動回路は、高速駆動モードと低速駆動モードを切換
選択する高低速切換機構(駆動モード選択手段)Kを有
している。
【0042】図2において、1は走行用に用いられてい
る可変容量型の油圧モータ、2はメインポンプ、3はタ
ンク、4は方向切換弁からなる走行弁(駆動弁)、5は
カウンタバランス弁であり、走行弁4とカウンタバラン
ス弁5は上流側主通路6、7によって接続され、カウン
タバランス弁5と油圧モータ1は主通路8、9によって
接続されている。
【0043】走行弁4はリモコン弁10からの操作圧に
より切換えられ、リモコン弁10から操作圧が出力され
たことが、シャトル弁11を介して圧力スイッチ12で
検出されると、その検出信号がコントローラ13に入力
される。コントローラ13には高速駆動モードと低速駆
動モードを切換え選択する速度切換スイッチ14の信号
も入力されており、コントローラ13はこれらの入力信
号に応じて、高低速切換機構Kを構成する電磁弁15に
切換信号を供給し、電磁弁15を切換える。
【0044】高低速切換機構Kは、前記の電磁弁15
と、速度切換弁16と、油圧モータ1の傾転角調整シリ
ンダ17とからなる。
【0045】速度切換弁16の出力ポート16aは、傾
転角調整シリンダ17の作動室に接続されている。速度
切換弁16はパイロット作動式のもので、パイロットポ
ート16bにパイロット圧が導入されないとき、図示の
A位置にあって、出力ポート16aをタンク3に連通
し、パイロット圧が導入されると、B位置に切り換わっ
て、出力ポート16aをシャトル弁18の出力側に連通
する。このシャトル弁18は主通路8、9の高い方の圧
力を出力するものである。
【0046】電磁弁15の出力ポート15aは、速度切
換弁16のパイロットポート16bに接続され、コント
ローラ13から切換信号が入力されないとき、図示のA
位置にあって,出力ポート15aをタンク3に連通し、
コントローラ13から切換信号が入力されると,B位置
に切り換わって、出力ポート15aをパイロットポンプ
19に連通する。
【0047】図2は低速駆動モードの状態を示してお
り、コントローラ13から高速駆動モードへの切換信号
が出力されると、電磁弁15、速度切換弁16がB位置
に切り換わり、高速駆動モードの状態になる。
【0048】なお、コントローラ13は、速度切換スイ
ッチ14を高速側に切り換えても、圧力スイッチ12が
圧力を検知(ON)するまで、電磁弁15へ信号を出力
しないものとする。また、圧力スイッチ12が一旦ON
となり、再度OFFになったときには、本実施例では、
OFFになってから1秒間はコントローラ13から電磁
弁15へ切換信号が出力され続けるようになっている
(当然、速度切換スイッチ14が高速側に操作されてい
るときのみである)。
【0049】一方、油圧モータ1とカウンタバランス弁
5をつなぐ主通路8、9間には、一対のクロスオーバー
リリーフ弁50A、50Bが対称的に配置されている。
これらクロスオーバーリリーフ弁50A、50Bは、流
入口51と流出口52が対称的に主通路8、9に接続さ
れたもので、構造は全く同じものである。よって、両者
を区別する場合を除いて、リリーフ弁50として説明す
る。
【0050】リリーフ弁50の具体的な構成を図3に示
す。
【0051】リリーフ弁50は、先端面に流入口51を
有し先端部周壁面に流出口52を有するアウタシリンダ
(複数の部品からなる)53と、アウタシリンダ53の
先端側内部に収容され、先端部で流入口51と流出口5
2との連通開度を調整するポペット(リリーフポペッ
ト)54と、アウタシリンダ53の内部に間隔をおいて
同心状に配置されたインナシリンダ55とを有する。
【0052】インナシリンダ55は、軸線方向の中段に
設けた仕切壁56により、内部が2空間に仕切られてお
り、図中上側の空間に、ポペット54の基端側が摺動自
在に内挿され、図中下側の空間に、リリーフ圧切換弁
(絞り切換弁、絞り切換機構)57のピストン(絞り切
換用ピストン)58の小径部58Aが摺動自在に内挿さ
れている。
【0053】ポペット54は流入口51側の圧力により
開き側に付勢され、リリーフスプリング59によって閉
じ側に付勢される。リリーフスプリング59は可動式の
バネ座60によって基端が受けられている。バネ座60
は、インナシリンダ55とアウタシリンダ53に設けた
規制部61、62により、所定量だけリリーフスプリン
グ59の伸縮方向に移動できるようになっており、図中
下端位置に接している状態と上端位置に接している状態
とで、スプリング59の圧縮度を切換える。
【0054】インナシリンダ55の仕切壁56と、ポペ
ット54の基端面との間には、背圧室63が設けられて
いる。この背圧室63は、ポペット54の内部を貫通し
絞り(第1の絞り)64を有した貫通孔65によって、
流入口51と連通されている。流入口51に面するポペ
ット54の先端側受圧面積A1と、背圧室63に面する
基端側受圧面積A2は、A1>A2の関係になってい
る。そして、このポペット54は、流入口51側の圧力
による開弁力と、背圧室63の圧力による閉弁力と、リ
リーフスプリング59による閉弁力とのバランスによっ
て、流入口51と流出口52との連通開度を制御するよ
うになっている。
【0055】インナシリンダ55の仕切壁56を挟んだ
反対側には、リリーフ圧切換弁57のピストン58の小
径部58Aと仕切壁56間に確保されたバネ室66が設
けられている。このバネ室66は、仕切壁56に設けた
絞り67により背圧室63と連通しており、内部には圧
縮バネ68が収容され、この圧縮バネ68がリリーフ圧
切換弁57のピストン58を図中下方に付勢している。
【0056】ピストン58の小径部58Aは筒状に形成
され、その周壁部には軸方向に間隔をおいて形成された
2段の絞り69(第2の絞りの1つ)、70(第3の絞
り)が径方向に貫通して設けられている。ピストン58
が下端位置(図の左半分の位置)にあるとき、図中下側
の絞り70がインナシリンダ55の下端縁より露出し、
上側の絞り69が閉じられる。また、ピストン58が上
端位置(図の右半分の位置)にあるとき、上側の絞り6
9がインナシリンダ55の下端周壁に形成した絞り71
(第2の絞りの1つ)に連通し、下側の絞り70が閉じ
られる。リリーフ圧切換弁57は、前記ピストン58
と、これら絞り69、70、71とによって構成されて
いる。
【0057】リリーフ圧切換弁57のピストン58は、
アウタシリンダ53の下端開口に捩じ込み固定されたプ
ラグ72内に、その大径部58Bが、上下方向の移動範
囲を規制された状態で、摺動自在に収容されている。ピ
ストン58の大径部58Bの図中上面側には、ピストン
58が上昇するのに従い容積が縮小する油室73が形成
されている。この油室73は、ピストン58の位置に応
じて、つまりピストン58が下端位置(初期位置)にあ
るとき、絞り70を介してバネ室66と連通し、上端位
置にあるとき、絞り69、71を介してバネ室66と連
通するようになっている。
【0058】また、インナシリンダ55とアウタシリン
ダ53との間の、バネ座60と油室73との間の円筒状
の空隙には、リングピストン(ピストン)74が摺動自
在に収容されている。このリングピストン74は、アウ
タシリンダ53の内周に突設した段部75により下降限
が定められ、この段部75に接した初期位置から、バネ
座60に当たるストロークエンドまで移動できるように
設けられている。リングピストン74は、その下面側に
確保される圧力室76に圧油が導入されることにより、
初期位置からストロークエンドまで移動し、ストローク
エンドに達した際に、バネ座60を持ち上げる。図にお
いて、左半分はリングピストン74が初期位置にある状
態を示し、図の右半分はリングピストン74がストロー
クエンドに達した状態を示す。この場合、ストロークエ
ンドに向けてリングピストン74が移動する間、この移
動により次第に高まる圧縮圧によりバネ座60はリング
ピストンが接触しないうちから徐々に上昇され始めるた
め、ストロークエンドと共に一気に高圧まで昇圧しショ
ックが発生するというようなことはない。
【0059】リングピストン74の反対側の面には、ア
ウタシリンダ53に設けた油通路77やバネ座60の外
周の隙間などを介して、流出口52側の圧が作用するよ
うになっている。よって、流出口52側の圧が高くなっ
たときには、リングピストン74は初期位置に戻され
る。
【0060】リングピストン74を動作させるための圧
力室76には、ポペット54の絞り64、背圧室63、
バネ室66、絞り70または絞り69、71、油室73
を経由して圧油が流入する。また、リリーフ圧切換弁5
7のピストン58の大径部58Bの下面は、パイロット
ポート78に面しており、パイロットポート78に導入
されたパイロット圧がその下面に作用するようになって
いる。
【0061】上述したように圧力室76は、ポペット5
4の絞り64、背圧室63、仕切壁56の絞り67、バ
ネ室66、リリーフ圧切換弁57の絞り69、70、7
1、油室73等を介して流入口51側に連通されるが、
流入口51と圧力室76間の経路中、絞り(第3の絞
り)70によって油室73とバネ室66とが連通された
場合は、ポペット54の絞り(第1の絞り)64が最小
径の絞りとなる。また、絞り69、71によって油室7
3とバネ室66とが連通された場合は、リリーフ圧切換
弁57の絞り(第2の絞り)69、71が最小径の絞り
となる。また、各絞り64、67、69、70、71の
径とリングピストン74のストロークは、走行状態から
停止操作を行い機体が完全に停止するまでリングピスト
ン74がストロークエンドに達しないように設定してあ
る。
【0062】図2に戻って説明する。
【0063】上記のように構成されたリリーフ弁50
A、50Bは、主通路8、9間に接続され、各リリーフ
弁50A、50Bのパイロットポート78には、油路2
0が接続されている。この油路20はシャトル弁21の
出口側に接続され、このシャトル弁21の入口側の一方
は、油路22によって電磁弁15の出力ポート15aに
接続され、他方は油路23によって別のシャトル弁24
の出口側に接続されている。
【0064】シャトル弁24の入口側は、走行弁4とカ
ウンタバランス弁5をつなぐ上流側主通路6、7にそれ
ぞれ油路25、26で接続されている。よって、走行弁
4以降の駆動圧または高速駆動モードを実現するための
パイロット圧のうちのいずれかが発生した場合、これが
リリーフ弁50A、50Bのパイロットポート78に導
入されるようになっている。
【0065】なお、この実施例では、シャトル弁21、
油路20、22、回路30がパイロット制御手段を構成
している。また、図中の二点鎖線で示す範囲、つまりシ
ャトル弁24、油路23、25、26は、起動時の応答
遅れを防止するための回路30である。この回路30
は、支障がなければ省略することもできる。
【0066】次に作用を説明する。
【0067】ここでは、駆動圧が主通路7、9に供給さ
れた場合について動作を説明する。駆動圧が反対側の主
通路6、8に供給された場合は、以下の説明と反対に動
作するので、説明は省略する。
【0068】(1)低速起動時の動作について。このと
き、速度切換スイッチ14は低速側に設定されているた
め、コントローラ13からは高速側への切換信号が出力
されず、電磁弁15はA位置にある。
【0069】圧油は、主通路7、9から油圧モータ1に
供給されると同時に、油路26、シャトル弁24、油路
23、シャトル弁21、油路20を順に通り、リリーフ
弁50A、50Bのリリーフ圧切換弁57のパイロット
ポート78に供給される。すると、リリーフ圧切換弁5
7のピストン58が上昇して、図3の右半分に示す状態
となり、絞り69、71が選択される。
【0070】この場合、駆動側のリリーフ弁50Bにお
いては、ピストン58が動く際に、ピストン58は、油
室73の油を圧力室76側へ排出し、リングピストン7
4を短時間でストロークエンドまで移動するための補助
を行う。
【0071】リリーフ弁50Bのポペット54の流入口
51側の面(受圧面積A1)には、主通路9側の圧力が
作用し、背圧室63側の面(受圧面積A2)には絞り6
4を介した圧力が作用している。従って、リングピスト
ン74が絞り64、67、69、71を介した圧油によ
り移動している間は、油の流動により絞り64以降の圧
力が流入口51側の圧力より低圧となるため、ポペット
54に作用する開弁方向の力が、閉止方向の力に打ち勝
ってポペット54を開弁し、リリーフ圧を中圧に設定す
る。
【0072】この場合、絞り69、71が経路中の絞り
のうち最小径であり、これにより背圧室63に流れ込む
油の流動量が決定するので、背圧室63側の圧力の低下
が小さく、中圧設定となる。しかし、流量は小さいが、
リリーフ圧切換弁57のピストン58の動作により、リ
ングピストン74の移動が補助されるので、リングピス
トン74は短時間でストロークエンドに達する。よっ
て、低速起動時には、リングピストン74が短時間でス
トロークエンドまで達するため、主通路9の圧力は短時
間だけ中圧となる。
【0073】リングピストン74がストロークエンドに
達し、リリーフスプリング59のバネ座60を押し上げ
て止まると、その時点で油の流動が止まり、ポペット5
4の先端側の面(受圧面積A1)と、基端側の面(受圧
面積A2)に作用する圧力が同等となる。従って、開弁
方向の力はA1、A2の面積差に作用する圧力によるも
のだけになり、かつバネ座60が押し上げられたこと
で、リリーフスプリング59のセット圧が上昇するた
め、主通路9の圧は高圧設定となる。よって、応答遅れ
を感ずることなく、ショックを軽減できる。
【0074】(2)次に、図中の二点鎖線内の回路30
が無い場合の低速起動時の作用について説明する。この
場合、油路20に圧油は供給されないため、リリーフ圧
切換弁57は初期状態(図3の左半分に示す状態)を保
持する。このとき、リリーフ圧切換弁67は絞り(第3
の絞り)70を選択するので、経路中の絞りの最小径は
ポペット54の絞り(第1の絞り)64になる。よっ
て、前記の絞り(第2の絞り)69、71を用いたとき
の経路より最小絞り径が大きくなるため、上記(1)の
場合よりもポペット54の絞り64を流れる油の流量が
多くなり、ポペット54の前後面の差圧が大きくなっ
て、リリーフ圧が低圧設定になる。従って、この場合は
リングピストン74がストロークエンドに達するまでの
時間が長くなるものの、起動時のショックがさらに軽減
される。
【0075】(3)低速制動時の動作について。リモコ
ン弁10を中立位置に戻すと、走行弁4が中立に戻り、
カウンタバランス弁5も中立位置に復帰する。そして、
慣性力による油圧モータ1のポンプ作用により主通路8
の圧力が高くなり、制動圧が発生する。このとき(二点
鎖線内の回路30の有無に関係なく)油路20はタンク
圧となるため、リリーフ圧切換弁57は初期状態(図3
の左半分に示す状態)となる。従って、リリーフ弁50
A内の絞りの組み合わせは、絞り64、67、70の順
となり、前記(2)の説明と同様に絞り64の径が最小
径であるため、リリーフ圧は低圧設定となり、この圧で
制動作用が進む。機体が完全に停止するまでリングピス
トン74はストロークエンドに達しないため、ショック
を感じることなく、機体を停止させることができる。
【0076】(4)高速起動時の動作について。このと
き、速度切換スイッチ14が高速設定のため、リモコン
弁10を操作した時点で圧力スイッチ12が圧を検知
し、コントローラ13が切換信号を出力して電磁弁15
をB位置に切換える。電磁弁15がB位置に切換わる
と、パイロットポンプ19からの圧油が、速度切換弁1
6のパイロットポート16bと、リリーフ弁50A、5
0Bのリリーフ圧切換弁57のパイロットポート78に
供給される(二点鎖線の回路30がない場合)。
【0077】よって、駆動側に位置するリリーフ弁50
Bでは、絞り69、71が選択されて、前記(1)の低
速起動時と同設定となり、同様の効果が得られる。
【0078】二点鎖線内の回路30がある場合は、シャ
トル弁21により駆動圧がリリーフ圧切換弁57のパイ
ロットポート78に供給されるので、作用としては同様
になるため、説明を省く。
【0079】(5)高速制動時の動作について。リモコ
ン弁10を中立位置に戻すと、圧力スイッチ12はOF
Fとなるが、前述したようにOFFとなった時点から1
秒間は、コントローラ13が電磁弁15に切換信号を出
力し続けるようになっているため、停止操作後も、パイ
ロットポンプ19からの圧油はリリーフ弁50A、50
Bのリリーフ圧切換弁57に供給され続ける。
【0080】よって、制動側の主通路8に位置するリリ
ーフ弁50Aの設定が中圧となり、機体が完全に停止す
るまでリングピストン74がストロークエンドに達しな
いため、停止間際のサージ圧が発生しない。このため、
ショックを感じることなく、機体を停止させることがで
きる。
【0081】なお、制動圧を低速駆動時より高い設定に
したのは、油圧モータ1のトルクが高速時の方が低く、
制動圧を上げても制動トルクは高速時の方が小さいた
め、ショックを増大させる原因にならないからである。
また、高速時の方が、機体の持つ慣性エネルギーが大き
く、低速時と同等の制動圧にしてしまうと、機体停止ま
での時間がかかり、機体の流れ感、安全性が問題になっ
てくるからである。
【0082】また、本実施例では、リモコン弁10の操
作状況の判断手段として、圧力スイッチ12を用いた
が、その他の手段を用いてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
油圧モータの駆動回路によれば、起動時および制動時の
初期にリリーフ圧を低圧または中圧設定にすることがで
き、その後高圧設定にすることができるので、応答性を
損なわずにショックを軽減することができる。特に、高
圧と低圧(または中圧)の差を大きくとることができる
ので、ショックの軽減をより効果的に図ることができ
る。
【0084】また、請求項2の発明の油圧モータの駆動
回路によれば、絞り切換機構を操作することにより、低
圧(高圧設定時以外の圧力)のレベルを2段階(中圧設
定と低圧設定)に調節することができる。よって、ショ
ック低減の効果を必要に応じて調整することができる。
【0085】また、請求項3の発明の油圧モータの駆動
回路によれば、外部パイロットにより中圧と低圧を切換
えることができるので、操作が容易である上、他の動作
に連動して切換えを実行することができる。また特に、
中圧設定にする場合は、短時間中圧設定の後、高圧設定
にすることができるので、起動、制動時のショック低減
と共に、応答遅れ防止の両立を図ることができる。
【0086】また、請求項4の発明の油圧モータの駆動
回路によれば、起動時に外部パイロットを出力するの
で、起動時の応答遅れを防止して、素早い起動トルクの
立ち上がりを実現できる。
【0087】また、請求項5の発明の油圧モータの駆動
回路によれば、低速駆動の際の制動時は低圧設定とな
り、高速駆動の際の制動時は中圧設定となるので、油圧
モータのトルクに見合った制動ショックの低減を図るこ
とができる。
【0088】また、請求項6の発明では、機械が完全に
止まるまでは高圧設定にならないので、停止時のショッ
クを確実に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を説明するための要部概略回路図
【図2】本発明の一実施例の駆動回路の全体構成を示す
回路図である。
【図3】同駆動回路に用いられているリリーフ弁の構成
を示す断面図である。
【図4】従来例の回路図である。
【図5】他の従来例の回路図である。
【符号の説明】
1…油圧モータ 2…メインポンプ 3…タンク 4…走行弁(駆動弁) 8、9…主通路 50、50A、50B…リリーフ弁 51…流入口 52…流出口 54…ポペット 57…リリーフ圧切換弁(絞り切換機構、絞り切換弁) 58…ピストン(絞り切換用ピストン) 59…リリーフスプリング 60…バネ座 63…背圧室 64…絞り(第1の絞り) 69、71…絞り(第2の絞り) 70…絞り(第3の絞り) 74…リングピストン(ピストン) 76…圧力室 K…高低速切換機構(駆動モード選択手段)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧モータと、 ポンプと、 タンクと、 これら油圧モータ、ポンプ並びにタンクを接続し、油圧
    モータの駆動並びに停止を制御する駆動弁と、 前記モータに対して圧油を給排する一対の主通路間にま
    たがって配置され、それぞれの流入側及び流出側が対称
    的に前記一対の主通路に接続された一対のリリーフ弁
    と、 を備えた油圧モータの駆動回路において、 前記リリーフ弁は、 リリーフスプリングと、 前記流入側に第1の絞りを介して連通された背圧室と、 前記流入側の圧力による開弁力と、前記背圧室の圧力に
    よる閉弁力と、前記リリーフスプリングによる閉弁力と
    のバランスによって、前記流入側と流出側との連通開度
    を制御するリリーフポペットと、 前記背圧室に連通された圧力室と、 この圧力室に流入する圧油に押されて初期位置からスト
    ロークエンドに向かって移動し、前記流出側の圧力が高
    まった際にその圧力により初期位置に戻されるピストン
    と、 前記ピストンがストロークエンドに達した際に、該ピス
    トンにより押圧変位させられて前記リリーフスプリング
    を高圧縮状態に縮める可動式のバネ座と、 を備えていることを特徴とする油圧モータの駆動回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧モータの駆動回路にお
    いて、 前記圧力室と背圧室の連通経路に、前記第1の絞りより
    も流路断面積の小さい第2の絞りを選択的に挿入する絞
    り切換機構を設けたことを特徴とする油圧モータの駆動
    回路。
  3. 【請求項3】請求項2記載の油圧モータの駆動回路にお
    いて、 前記絞り切換機構は、外部パイロットの出力により変位
    させられて前記連通経路途中に設けた油室の容積を縮小
    ・変更し、かつ前記背圧室と圧力室を連通する絞りを、
    前記第1の絞りよりも流路断面積の大きな第3の絞りか
    ら、流路断面積の小さな前記第2の絞りに切り換える絞
    り切換用ピストンを備えた絞り切換弁によって構成され
    ていることを特徴とする油圧モータの駆動回路。
  4. 【請求項4】請求項3記載の油圧モータの駆動回路にお
    いて、 前記油圧モータの起動時に前記外部パイロットを出力す
    るパイロット制御手段を設けたことを特徴とする油圧モ
    ータの駆動回路。
  5. 【請求項5】請求項3記載の油圧モータの駆動回路にお
    いて、 前記油圧モータを低速駆動するモードと高速駆動するモ
    ードとを択一的に選択する駆動モード選択手段と、低速
    駆動するモードが選択されている際の制動時に外部パイ
    ロットを出力せず、高速駆動するモードが選択されてい
    る際の制動時に外部パイロットを出力するパイロット制
    御手段を設けたことを特徴とする油圧モータの駆動回
    路。
  6. 【請求項6】前記油圧モータが建設機械の走行用モータ
    として適用された請求項1〜5のいずれかに記載の油圧
    モータの駆動回路において、 水平状態近傍の姿勢で前記建設機械が制動される際に、
    該機械が完全に停止するまで、制動側に位置するリリー
    フ弁のピストンがストロークエンドに達しないように、
    ピストンのストローク及び前記第1の絞り、第2の絞り
    の流路断面積が設定されていることを特徴とする油圧モ
    ータの駆動回路。
JP31880693A 1993-12-20 1993-12-20 油圧モータの駆動回路 Expired - Lifetime JP2677959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31880693A JP2677959B2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 油圧モータの駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31880693A JP2677959B2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 油圧モータの駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07174101A JPH07174101A (ja) 1995-07-11
JP2677959B2 true JP2677959B2 (ja) 1997-11-17

Family

ID=18103154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31880693A Expired - Lifetime JP2677959B2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 油圧モータの駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2677959B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4503482B2 (ja) * 2005-04-12 2010-07-14 株式会社クボタ 作業機の油圧システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07174101A (ja) 1995-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4602335B2 (ja) 圧力供給弁
JP3703265B2 (ja) 油圧制御装置
EP0537349B1 (en) Hydraulic drive system in civil engineering-construction machine
JP2677959B2 (ja) 油圧モータの駆動回路
JPH04351384A (ja) ロードセンシング機能付き方向切換弁
US6336324B1 (en) Slewing gear control system with braking and control valves
JPH10205501A (ja) 油圧駆動装置
JPH0258481B2 (ja)
JPH0443127B2 (ja)
JP2880368B2 (ja) 油圧モーターの駆動回路
JPH0337642B2 (ja)
JPH06249204A (ja) 慣性体の振れ戻り防止方法及び装置
JPH0663522B2 (ja) ブレ−キバルブ
JPH0444121B2 (ja)
JP2561717Y2 (ja) 両方向型リリーフバルブ
JPH07269506A (ja) 油圧モータの駆動回路
JP3689597B2 (ja) 油圧制御回路
JPH09256418A (ja) 圧力制御回路及びブレーキ装置
JPS6128534Y2 (ja)
JPH0351523Y2 (ja)
JP2001323903A (ja) 油圧シリンダの流量制御装置
JPS6339441Y2 (ja)
JP3298899B2 (ja) 負荷感応形制御装置
JPH07286602A (ja) 圧油供給装置
JPH0337641B2 (ja)