JPH10205501A - 油圧駆動装置 - Google Patents

油圧駆動装置

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JPH10205501A
JPH10205501A JP9332407A JP33240797A JPH10205501A JP H10205501 A JPH10205501 A JP H10205501A JP 9332407 A JP9332407 A JP 9332407A JP 33240797 A JP33240797 A JP 33240797A JP H10205501 A JPH10205501 A JP H10205501A
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valve
differential pressure
hydraulic pump
control
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Yasutaka Tsuriga
靖貴 釣賀
Takashi Kanai
隆史 金井
Junya Kawamoto
純也 川本
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    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロードセンシング制御の油圧駆動装置におい
て、エンジン回転数に影響されず、安定したロードセン
シング制御を行えるようにする。 【解決手段】油圧ポンプ2の吐出圧と複数のアクチュエ
ータ3a〜3cの最高負荷圧との差圧ΔPLSはポンプ容
量制御装置5により目標差圧ΔPLSrefに維持される。
目標差圧ΔPLSrefは、固定ポンプ30の吐出路に設け
られた絞り50の前後差圧ΔPpを操作駆動部32に導
くことにより、エンジン回転数に応じて変更される。ア
ンロード弁80は、絞り50の前後差圧ΔPが導かれる
第1及び第2補助制御圧力室80e,80fを有し、操
作駆動部32による目標差圧ΔPLSrefの変更に合わせ
てアンロード弁の目標差圧ΔPunも変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧駆動装置に係わ
り、特に、油圧ポンプの吐出圧と複数のアクチュエータ
の最高負荷圧との差圧を設定値に維持するよう油圧ポン
プの容量を制御するロードセンシング制御の油圧駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ポンプの吐出圧と複数のアクチュエ
ータの最高負荷圧との差圧を設定値に維持するよう油圧
ポンプの容量を制御するロードセンシング制御技術とし
て、特開平5−99126号公報に記載のポンプ容量制
御装置や英国特許1599233号明細書に記載の可変
容量型油圧ポンプの制御装置がある。
【0003】特開平5−99126号公報に記載のポン
プ容量制御装置、可変容量型の油圧ポンプの斜板を傾転
するサーボピストンと、油圧ポンプの吐出圧Psとこの
油圧ポンプにより駆動されるアクチュエータの負荷圧P
LSとの差圧ΔPLSによってポンプ吐出圧をサーボピスト
ンに供給して差圧ΔPLSを設定値ΔPLSrefに維持し、
容量制御する傾転制御装置とを備えている。また、可変
容量型の油圧ポンプとともにエンジンにより駆動される
固定容量油圧ポンプと、この固定容量油圧ポンプの吐出
路に設けられた絞りと、この絞りの前後差圧ΔPpによ
って傾転制御装置の設定値ΔPLSrefを変更する設定変
更手段とを備え、固定容量油圧ポンプの吐出路に設けた
絞りの前後差圧の変化でエンジン回転数を検出し、傾転
制御装置の設定値ΔPLSrefを変更するようにしてい
る。
【0004】英国特許1599233号明細書に記載の
制御装置も、同様な構成を備えている。すなわち、固定
ポンプの吐出路に絞りを設け、この絞りの前後差圧ΔP
pを設定調整弁の両端の制御圧力室に導いている。原動
機の回転数が十分高く、バネで設定された圧力より差圧
ΔPpが大きい場合、弁装置21はII側につながれ、ロ
ードセンシング制御を行っている傾転制御弁の目標ロー
ドセンシング差圧ΔPLSrefが高く設定されている。複
数の流量制御弁につながる各アクチュエータの負荷の変
化により、原動機が過負荷の状態になり、回転数は低下
すると、原動機につながる固定ポンプの吐出量が低下す
る。このポンプ吐出量の低下により、絞りの前後差圧Δ
Ppに比べバネの設定値が高くなった場合、設定調整弁
はI側に切り換わり、ロードセンシング制御を行ってい
る傾転制御弁に対する目標ロードセンシング差圧ΔPLS
refが低く設定されるため、原動機への負荷の軽減が図
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−99126
号公報に記載のポンプ容量制御装置では、流量制御弁が
操作された場合、傾転制御装置には設定変更手段により
エンジン回転数に応じたロードセンシング差圧ΔPLSre
fが設定され、可変容量型油圧ポンプのポンプ吐出管路
内の圧力Psは流量制御弁により動作されているアクチ
ェータのうちの最高負荷圧PLSからロードセンシング差
圧ΔPLSref分だけ高い圧力に保持され、Ps=PLS+
ΔPLSrefとなっている。
【0006】これに対し、流量制御弁を操作しない場合
は、最高負荷圧PLSはタンク圧になるため、傾転制御装
置はポンプ吐出管路内の圧力を下げるために可変容量型
油圧ポンプの傾転角を最小にする。この場合、ポンプ吐
出量が微小ながら発生していたり、もしくはポンプ吐出
量が全くなく設定されていても、油圧ポンプの斜板の動
作の遅れから、小量の流量が発生し、流量制御弁の中立
位置で圧油が密閉されるため、圧力がポンプ吐出管路に
発生する。
【0007】そこで、一般的な油圧回路においては、ポ
ンプ吐出管路に安全弁(リリーフ弁)が接続され、この
安全弁により吐出管路内の圧力は、回路全体の許容する
圧力の最大値になる。
【0008】また、通常ロードセンシング制御を行って
いる油圧装置には、一般的に油圧ポンプの無負荷時のエ
ネルギ効率を向上するために、ポンプ吐出管路にアンロ
ード弁がつながれ、ポンプ吐出管路内の圧力を、流量制
御弁が操作されていない状態で、最高負荷圧PLSからバ
ネで設定した差圧ΔPun分だけ高く保持するように制御
している。
【0009】このアンロード弁の設定差圧ΔPunは、傾
転制御装置に設定されているロードセンシング差圧ΔP
LSrefより高い値に設定されている。このため、流量制
御弁が操作されている場合、システムが正常に動作して
いる状態では、ポンプ吐出管路内の圧力Psは傾転制御
装置によりPs=PLS+ΔPLSrefに制御されているた
め、アンロード弁は動作せず、傾転制御装置によるロー
ドセンシング制御と干渉しないように設定されている。
【0010】しかし、作業負荷の変動により最高負荷圧
PLSが変動する場合、それに追従して油圧ポンプの吐出
管路内の圧力Psも傾転制御装置により調整されるが、
ロードセンシング制御によるポンプ傾転の遅れからアク
チュエータが要求する流量以上の流量が発生する場合が
ある。この流量の差がポンプ吐出管路内の圧力をロード
センシング制御による目標圧より偏差させ、系全体の発
振の原因となる。
【0011】アンロード弁は、この現象に対して系を安
定させるように動作し、ポンプ吐出管路内の圧力が設定
差圧ΔPun以上に達した場合、管路内の圧油をタンクに
放出する。これは、油圧ポンプの傾転の遅れにより発生
した流量分の圧油を放出していることに等しく、結果と
して系全体は安定する。
【0012】このアンロード弁の設定差圧ΔPunとロー
ドセンシング制御の設定差圧ΔPLSrefを近い値に設定
することで、系全体の安定性が向上する。
【0013】ところで、特開平5−99126号公報に
記載のポンプ容量制御装置では、設定変更手段におい
て、固定容量ポンプの吐出流量からエンジン回転数を検
出し、ロードセンシング制御の設定差圧ΔPLSrefを可
変に調整し、エンジン回転数に応じた操作性の向上を実
現している。しかし、このようなポンプ容量装置を備え
た油圧回路にアンロード弁を設け、アンロード弁の設定
差圧ΔPunをエンジンの定格回転数でのロードセンシン
グ設定差圧ΔPLSrefよりわずかに高い設定にしたシス
テムを考えた場合、このようなシステムでは、エンジン
の定格回転数での系全体の安定化は向上しても、エンジ
ン回転数を低くした場合、ロードセンシング設定差圧Δ
PLSrefが低下するのに対し、アンロード弁の設定差圧
はバネにより固定されているため、ロードセンシング設
定差圧ΔPLSrefとアンロード弁の設定差圧ΔPunとの
差が大きくなり、エンジン定格回転数と同等な安定性が
保てなくなってしまう。
【0014】英国特許1599233号明細書に記載の
制御装置でも、アンロード弁を設け、アンロード弁の設
定差圧ΔPunを原動機の定格回転数でのロードセンシン
グ設定差圧ΔPLSrefよりわずかに高い設定にしたシス
テムを考えた場合、このようなシステムでは、原動機の
回転数が低くなった場合の系の安定性が保てなくなると
いう同様な問題がある。
【0015】本発明の目的は、エンジン回転数に影響さ
れず、安定したロードセンシング制御を行える油圧駆動
装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴及びそれに付随する特徴は次のようである。
【0017】(1)まず、本発明では、エンジンと、こ
のエンジンにより駆動される可変容量型の油圧ポンプ
と、この油圧ポンプから吐出された圧油により駆動され
る複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプから複数の
アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数
の流量制御弁と、前記油圧ポンプの吐出圧Psと前記複
数のアクチュエータの最高負荷圧PLSとの差圧ΔPLSを
第1設定値ΔPLSrefに維持するよう前記油圧ポンプを
容量制御するポンプ容量制御手段とを備え、このポンプ
容量制御手段は前記エンジンの回転数に応じて前記ポン
プ容量制御手段の第1設定値ΔPLSrefを変更する第1
設定変更手段を有する油圧駆動装置において、前記油圧
ポンプの吐出圧Psと前記複数のアクチュエータの最高
負荷圧PLSとの差圧ΔPLSを前記第1設定値ΔPLSref
より高い第2設定値ΔPunに維持するよう前記油圧ポン
プの吐出圧を制御するアンロード弁と、前記エンジンの
回転数に応じて、前記第1設定変更手段による第1設定
値ΔPLSrefの変更に合わせて前記アンロード弁の第2
設定値ΔPunを変更する第2設定変更手段とを備えるも
のとする。
【0018】このように構成した本発明においては、第
1設定変更手段によりエンジンの回転数に応じてポンプ
容量制御手段の第1設定値ΔPLSrefが変更されると
き、第2設定変更手段によりその第1設定値ΔPLSref
の変更に合わせてアンロード弁の第2設定値ΔPunが変
更されるため、エンジンの回転数を低くしたときに、ポ
ンプ容量制御手段の第1設定値ΔPLSrefとアンロード
弁の第2設定値ΔPunの差が大きくなることがなく、エ
ンジンの回転数を低くしたときでも、システムの安定性
を確保することができる。
【0019】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記第1設定変更手段は、前記可変容量型の油圧ポンプ
とともに前記エンジンにより駆動される固定容量油圧ポ
ンプと、この固定容量油圧ポンプの吐出路に設けられた
流量検出弁と、前記流量検出弁の前後差圧ΔPpによっ
て前記第1設定値ΔPLSrefを変更する操作駆動部とを
有し、前記第2設定変更手段は、前記流量検出弁の前後
差圧ΔPpによって前記アンロード弁の第2設定値ΔP
unを変更する制御圧力室を有する。
【0020】このように第1及び第2設定変更手段を構
成することにより、流量検出弁の前後差圧ΔPpはエン
ジンの回転数によって変化するため、第1設定変更手段
にあっては、流量検出弁の前後差圧ΔPpによって第1
設定値ΔPLSrefを変更することにより第1設定値ΔPL
Srefをエンジン回転数に応じて変更でき、第2設定変更
手段においては流量検出弁の前後差圧ΔPpによってア
ンロード弁の第2設定値ΔPunを変更することにより第
2設定値ΔPunをエンジン回転数に応じて変更でき、第
1設定変更手段による第1設定値ΔPLSrefの変更に合
わせてアンロード弁の第2設定値ΔPunを変更すること
ができる。また、エンジン回転数の変化を流量検出弁の
前後差圧ΔPpで油圧的に検出するので、油圧的にシス
テムを構成することができる。
【0021】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記第1設定変更手段は、前記エンジンの回転数
を検出し、このエンジン回転数がエンジンの最低回転数
側の領域にあるときは、前記差圧ΔPLSと前記複数の流
量制御弁のそれぞれの開口面積との積で表される複数の
流量制御弁の合計の最大要求流量Qvtotalが前記油圧ポ
ンプのその時のエンジン回転数における最大吐出量Qsm
axよりも少なくなるように、前記ポンプ容量制御手段の
第1設定値ΔPLSrefを変更し、前記第2設定変更手段
は、この第1設定値ΔPLSrefの変更に合わせて前記ア
ンロード弁の第2設定値ΔPunを変更する。
【0022】このように第1設定変更手段を構成し、流
量制御弁の合計の最大要求流量Qvtotalと油圧ポンプの
最大吐出量Qsmaxとの関係を調整することにより、エン
ジンの回転数が通常作業に適した定格回転数に設定した
場合には、複数の流量制御弁の合計の最大要求流量が油
圧ポンプの最大吐出量より多く、サチュレーションが生
じる状態にあっても、エンジンの回転数を低く設定する
と、複数の流量制御弁の合計の最大要求流量は油圧ポン
プの最大吐出量以下に低下し、サチュレーションを起こ
さないようになる。このため、複数の流量制御弁の総レ
バー操作量に対する流量制御弁の通過流量の傾きは小さ
くなり、メータリングの広い有効領域を確保することが
でき、そのメータリングの広い有効領域を使った良好な
操作性能を実現できる。
【0023】また、第2設定変更手段は、その第1設定
値ΔPLSrefの変更に合わせてアンロード弁の第2設定
値ΔPunを変更することにより、第1設定変更手段の特
性が変わっても、エンジン回転数如何にか変わらずポン
プ容量制御手段の第1設定値ΔPLSrefとアンロード弁
の第2設定値ΔPunの差が大きくなることがなく、シス
テムの安定性を確保することができる。
【0024】(4)また、上記(1)において、前記前
記第1設定変更手段は、前記可変容量型の油圧ポンプと
ともに前記エンジンにより駆動される固定容量油圧ポン
プと、この固定容量油圧ポンプの吐出路に設けられた流
量検出弁と、前記流量検出弁の前後差圧ΔPpによって
前記設定値ΔPLSrefを変更する操作駆動部とを有し、
前記流量検出弁は、前記エンジン回転数が前記最低回転
数側の領域にあるときよりも前記定格回転数側の領域に
あるときの方が開口面積が大きくなるよう構成され、前
記第2設定変更手段は、前記流量検出弁の前後差圧ΔP
pによって前記アンロード弁の第2設定値ΔPunを変更
する制御圧力室を有する。
【0025】これにより第1設定変更手段は、油圧的構
成により、上記(3)の機能(エンジンの回転数を検出
し、このエンジン回転数がエンジンの最低回転数側の領
域にあるときは流量制御弁の合計の最大要求流量Qvtot
alが油圧ポンプの最大吐出量Qsmaxよりも少なくなるよ
うにポンプ容量制御手段の設定値ΔPLSrefを変更する
機能)を実現でき、第2設定変更手段も油圧的構成によ
り上記(3)の機能(エンジン回転数如何にか変わらず
ポンプ容量制御手段の第1設定値ΔPLSrefとアンロー
ド弁の第2設定値ΔPunの差が大きくなることがない機
能)を実現できる。
【0026】(5)更に、上記(2)又は(4)におい
て、好ましくは、前記第1設定変更手段は、前記流量検
出弁の前後差圧ΔPpに相当する信号圧を発生する第1
圧力制御弁を更に有し、前記操作駆動部はこの第1圧力
制御弁からの信号圧によって前記設定値ΔPLSrefを変
更し、前記アンロード弁の制御圧力室はその第1圧力制
御弁からの信号圧によって前記第2設定値ΔPunを変更
する。
【0027】これにより操作駆動部及びアンロード弁共
に、流量検出弁から1本のパイロットラインで信号圧を
導くことができるようになり、回路構成が簡素化される
と共に、信号圧が低圧となるのでパイロットラインのホ
ース等を低圧用のものを使用でき安価となる。
【0028】(6)また、上記(5)において、好まし
くは、前記油圧ポンプの吐出圧Psと前記複数のアクチ
ュエータの最高負荷圧PLSとの差圧ΔPLSに相当する信
号圧を発生する第2圧力制御弁を更に備え、前記アンロ
ード弁は、アンロード弁の開け方向に油圧力が作用する
第1制御圧力室と、アンロード弁の閉め方向に油圧力が
作用する第2制御圧力室とを有し、前記第1制御圧力室
に前記第2圧力制御弁の出力信号圧を導き、前記第2制
御圧力室に前記第1圧力制御弁の出力信号圧を導く。
【0029】これによりアンロード弁は、ポンプ吐出圧
Psと最高負荷圧PLSとの差圧ΔPLSに関しても1本の
低圧用のパイロットラインで信号圧を導くことができる
ようになり、回路構成がより簡素化されかつ安価とな
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施形態による油圧
駆動装置を示すもので、この油圧駆動装置は、エンジン
1と、このエンジン1により駆動される可変容量型の油
圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2から吐出された圧油に
より駆動される複数のアクチュエータ3a,3b,3c
と、油圧ポンプ2の吐出管路100に接続され、油圧ポ
ンプ2からアクチュエータ3a,3b,3cに供給され
る圧油の流量と方向をそれぞれ制御する複数の切換制御
弁4a,4b,4cからなる弁装置4と、油圧ポンプ2
を容量制御するポンプ容量制御装置5と、油圧ポンプ2
の吐出管路100をタンク101に連絡する分岐管路1
02に設けられたアンロード弁80とを備えている。
【0032】複数の切換制御弁4a,4b,4cは、そ
れぞれ、複数の流量制御弁6a,6b,6cと、これら
複数の流量制御弁6a,6b,6cの前後差圧を同じに
制御する複数の圧力補償弁7a,7b,7cとで構成さ
れている。
【0033】複数の圧力補償弁7a,7b,7cは、そ
れぞれ、流量制御弁6a,6b,6cの上流に設置され
た前置きタイプであり、圧力補償弁7aは2対の対向す
る制御圧力室70a,70b及び70c,70dを有
し、制御圧力室70a,70bに流量制御弁6aの上流
側及び下流側の圧力をそれぞれ導き、制御圧力室70
c,70dに油圧ポンプ2の吐出圧Psと複数のアクチ
ュエータ3a,3b,3cの最高負荷圧PLSとをそれぞ
れ導き、これにより流量制御弁6aの前後差圧を閉弁方
向に作用させるとともに、油圧ポンプ2の吐出圧Psと
複数のアクチュエータ3a,3b,3cの最高負荷圧P
LSとの差圧ΔPLSを開弁方向に作用させ、その差圧ΔP
LSを圧力補償の目標差圧として流量制御弁6aの前後差
圧を制御する。圧力補償弁7b,7cも同様に構成され
ている。
【0034】このように圧力補償弁7a,7b,7cが
同じ差圧ΔPLSを目標差圧としてそれぞれの流量制御弁
6a,6b,6cの前後差圧を制御することにより、流
量制御弁6a,6b,6cの前後差圧はともに差圧ΔP
LSになるように制御され、流量制御弁6a,6b,6c
の要求流量は差圧ΔPLSとそれぞれの開口面積との積で
表されるものとなる。
【0035】複数の流量制御弁6a,6b,6cには、
それぞれ、アクチュエータ3a,3b,3cの駆動時に
それらの負荷圧を取り出す負荷ポート60a,60b,
60cが設けられ、これら負荷ポート60a,60b,
60cに取り出された負荷圧のうちの最高の圧力が負荷
ライン8a,8b,8c、8d及びシャトル弁9a,9
bを介して信号ライン10に検出され、この圧力が上記
最高負荷圧PLSとして圧力補償弁7a,7b,7cに与
えられる。
【0036】油圧ポンプ2は斜板2aの傾転角を大きく
することにより吐出量を増加させる斜板ポンプであり、
ポンプ容量制御装置6は、油圧ポンプ2の斜板2aを傾
転するサーボピストン20と、このサーボピストン20
を駆動し、斜板2aの傾転角を制御することで油圧ポン
プ2の容量制御をする傾転制御装置21とを備えてい
る。サーボピストン20は吐出管路100からの圧力
(油圧ポンプ2の吐出圧Ps)と傾転制御装置21から
の指令圧力とによって動作する。傾転制御装置21は第
1傾転制御弁22と第2傾転制御弁23とを有してい
る。
【0037】第1傾転制御弁22は吐出管路100から
の圧力(油圧ポンプ2の吐出圧Ps)が高くなると油圧
ポンプ2の吐出量を減少させる馬力制御弁であり、油圧
ポンプ2の吐出圧Psを元圧として入力し、油圧ポンプ
2の吐出圧Psがバネ22aで設定される所定レベル以
下であればスプール22bを図示右方に移動し、油圧ポ
ンプ2の吐出圧Psをそのまま出力する。このとき、こ
の出力圧が指令圧力としてそのままサーボピストン20
に与えられると、サーボピストン20は面積差により図
示左方に移動し、斜板2aの傾転角を増加させ、油圧ポ
ンプ2の吐出量を増加する。その結果、油圧ポンプ2の
吐出圧Psが上昇する。油圧ポンプ2の吐出圧Psがバ
ネ22aの所定レベルを越えるとスプール22bを図示
左方に移動して吐出圧Psを減圧し、その低下した圧力
を指令圧力として出力する。このため、サーボピストン
20は図示右方に移動し、斜板2aの傾転角を減少さ
せ、油圧ポンプ2の吐出量を減少する。その結果、油圧
ポンプ2の吐出圧Psが低下する。
【0038】第2傾転制御弁23は、油圧ポンプ2の吐
出圧Psとアクチュエータ3a,3b,3cの最高負荷
圧PLSとの差圧ΔPLSを目標差圧ΔPLSrefに維持する
ように制御するロードセンシング制御弁であり、目標差
圧ΔPLSrefの基本値を設定するバネ23aと、スプー
ル23bと、吐出管路100からの圧力(油圧ポンプ2
の吐出圧Ps)とアクチュエータ3a,3b,3cの最
高負荷圧PLSによって動作し、スプール23bを動かす
第1操作駆動部24とを有している。
【0039】第1操作駆動部24は、スプール23bに
作用するピストン24aと、ピストン24aにより分割
された2つの油圧室24b,24cとを有し、油圧室2
4bには油圧ポンプ2の吐出圧が導かれ、油圧室24c
には最高負荷圧PLSが導かれかつ上記のバネ23aが内
蔵されている。
【0040】また、第2傾転制御弁23は第1傾転制御
弁22の出力圧を元圧として入力し、目標差圧ΔPLSre
fに比べ差圧ΔPLSが低い場合は、第1操作駆動部24
によりスプール23bが図示左方に移動し、第1傾転制
御弁22の出力圧をそのまま出力する。このとき、第1
傾転制御弁22の出力圧が油圧ポンプ2の吐出圧Psで
あるとすると、この吐出圧Psが指令圧力としてサーボ
ピストン20に与えられ、サーボピストン20は面積差
により図示左方に移動し、斜板2aの傾転角を増加さ
せ、油圧ポンプ2の吐出量を増加する。その結果、油圧
ポンプ2の吐出圧Psが上昇し、差圧ΔPLSが上昇す
る。逆に目標差圧ΔPLSrefに対し差圧ΔPLSが高い場
合は、第1操作駆動部24によりスプール23bが図示
右方に移動して第1傾転制御弁22の出力圧を減圧し、
その低下した圧力を指令圧力として出力する。このた
め、サーボピストン20は図示右方に移動し、斜板2a
の傾転角を減少させ、油圧ポンプ2の吐出量を減少す
る。その結果、油圧ポンプ2の吐出圧Psが低下し、差
圧ΔPLSが低下する。結果として、差圧ΔPLSは目標差
圧ΔPLSrefに維持される。
【0041】ここで、流量制御弁6a,6b,6cの前
後差圧は圧力補償弁7a,7b,7cにより同じ値であ
る差圧ΔPLSになるように制御されているので、上記の
ように差圧ΔPLSが目標差圧ΔPLSrefに維持されるこ
とは、結果として流量制御弁6a,6b,6cの前後差
圧が目標差圧ΔPLSrefに維持されることになる。
【0042】また、ポンプ容量制御装置5は、第2傾転
制御弁23の目標差圧ΔPLSrefをエンジン1の回転数
の変化に応じて変更する第1設定変更手段38を有し、
この第1設定変更手段38は、可変容量型の油圧ポンプ
2とともにエンジン1により駆動される固定容量油圧ポ
ンプ30と、この固定容量油圧ポンプ30の吐出路30
a,30bに設けられた流量検出弁としての絞り50
と、この絞り50の前後差圧ΔPpによって目標差圧Δ
PLSrefを変更する第2操作駆動部32とで構成されて
いる。
【0043】固定容量油圧ポンプ30は通常パイロット
油圧源として設けられているものであり、吐出路30b
にはパイロット油圧源としての元圧を規定するリリーフ
弁33が接続され、更に吐出路30bは、例えば流量制
御弁6a,6b,6cを切換操作するためのパイロット
圧を生成するリモコン弁(図示せず)へと接続されてい
る。
【0044】第2操作駆動部32は、第2傾転制御弁2
3の第1操作駆動部24と一体に設けられた追加の操作
駆動部であり、第1操作駆動部24のピストン24aに
作用するピストン32aと、ピストン32aにより分割
された2つの油圧室32b,32cとを有し、油圧室3
2bにはパイロットライン34aを介して絞り50の上
流側の圧力が導かれ、油圧室32cにはパイロットライ
ン34bを介して絞り50の下流側の圧力が導かれ、ピ
ストン32aは絞り50の前後差圧ΔPpに応じた力で
ピストン24aを図示左方に付勢している。第2傾転制
御弁23の目標差圧ΔPLSrefは上記のバネ23aによ
り与えられる基本値とこのピストン32aの付勢力によ
って設定され、絞り50の前後差圧ΔPpが小さくなる
とピストン32aはピストン24aを押す力を小さく
し、目標差圧ΔPLSrefを小さくし、前後差圧ΔPpが
増大するとピストン32aはピストン24aを押す力を
大きくし、目標差圧ΔPLSrefを大きくする。
【0045】ここで、絞り50の前後差圧ΔPpはエン
ジン1の回転数によって変化するため、第1設定変更手
段38はエンジン回転数に応じて第1傾転制御弁23の
目標差圧ΔPLSrefを変更するものとなる。
【0046】アンロード弁80は、油圧ポンプ2の吐出
圧Psと複数のアクチュエータ3a,3b,3cの最高
負荷圧PLSとの差圧ΔPLSをロードセンシング制御の目
標差圧(以下、「ロードセンシング設定差圧」という)
ΔPLSrefより高い設定差圧ΔPunに維持するよう油圧
ポンプ2の吐出圧Psを制御するもので、弁体80aの
開度を開ける方向に圧力が作用する第1制御圧力室80
bと、開度を閉める方向に圧力が作用する第2制御圧力
室80cと、開度を閉める方向に付勢するバネ80d
と、開度を閉める方向に圧力が作用する第3制御圧力室
80eと、開度を開ける方向に圧力が作用する第4制御
圧力室80fとを有し、第1制御圧力室80bにパイロ
ットライン85aを介して可変容量型の油圧ポンプ2の
吐出圧Psを導き、第2制御圧力室80bにパイロット
ライン85bを介して最高負荷圧PLSを導き、第3制御
圧力室80eにパイロットライン86aを介して絞り5
0の上流の圧力を導き、第4制御圧力室80fにパイロ
ットライン86bを介して絞り50の下流の圧力を導い
ている。
【0047】ここで、絞り50の前後差圧ΔPpはエン
ジン1の回転数によって変化するため、第3及び第4制
御圧力室80e,80f及びパイロットライン86a,
86bは、エンジン1の回転数に応じて、第1設定変更
手段38によるロードセンシング設定差圧ΔPLSrefの
変更に合わせてアンロード弁80の設定差圧ΔPunを変
更する第2設定変更手段39を構成する。
【0048】すなわち、アンロード弁80は、流量制御
弁6a,6b,6cの前後差圧ΔPLSがロードセンシン
グ設定差圧ΔPLSref(=ΔPp)よりバネ80dの設
定圧Psp分だけ高くなった場合に作動し、吐出管路10
0内の圧油をタンク101に放出する。結果として、吐
出管路100内圧はロードセンシング設定差圧ΔPLSre
fよりバネ80dの設定圧Psp分だけ高い設定差圧ΔPu
nに制御される。この時のアンロード弁80の設定差圧
ΔPunはΔPun=ΔPLSref+Pspで与えられる。この
アンロード弁80の設定差圧ΔPunはロードセンシング
設定差圧ΔPLSrefによって与えられているため、この
ロードセンシング設定差圧ΔPLSrefがエンジン1の回
転数の変化により変化すると、アンロード弁80の設定
差圧ΔPunも変化する。この設定差圧ΔPunはエンジン
1の回転数の変化に対して、常にロードセンシング設定
差圧ΔPLSrefよりバネ80dの設定圧Psp分だけ高い
値で与えられることになる。
【0049】上記のアンロード弁80の動作を従来の設
定差圧ΔPunを一定としたアンロード弁の動作と比較し
て説明する。なお、以下において、従来のアンロード弁
を固定式のアンロード弁と称し、本発明のアンロード弁
を可変アンロード弁と称する。
【0050】まず、絞り50を含むを含む設定変更手段
38の作用を説明する。
【0051】固定容量油圧ポンプ30はエンジン1の回
転数Nに押しのけ容積Cmを乗じた流量Qpを吐出す
る。
【0052】 Qp=CmN …(1) 絞り50の開口面積をApとすると、エンジン1の回転
数Nと絞り50の前後差圧ΔPpは以下の式で関係ずけ
られる。
【0053】 Qp=cAp√((2/ρ)ΔPp) …(2) ΔPp=(ρ/2)(Qp/cAp)2=(ρ/2)(CmN/cAp)2 …(3) ここで、絞り50は固定絞りであり、開口面積Apは一
定であるので、式(3)より前後差圧ΔPpは油圧ポン
プ30の吐出量Qp又はエンジン1の回転数Nに対して
図2(a)に示すように二次曲線的に増加する。また、
第2操作駆動部32によりΔPLSref∝ΔPpとなるの
で、ロードセンシング設定差圧ΔPLSrefも油圧ポンプ
30の吐出量Qp又はエンジン1の回転数Nに対して図
2(a)に示すように二次曲線的に増加する。
【0054】また、流量制御弁6a,6b,6cの1
つ、例えば流量制御弁6aの前後差圧ΔPLSが目標値Δ
PLSrefに制御されている場合、流量制御弁6aの開口
面積をAvとすると、流量制御弁6aの要求する流量Q
vは以下の式で与えられる。
【0055】 Qv=cAv√((2/ρ)ΔPLSref) …(4) すなわち、要求流量Qvは目標差圧ΔPLSrefに対して
図2(b)で示すように二次曲線的に増大する。
【0056】ここで、流量制御弁6aの目標前後差圧Δ
PLSrefは絞り50の前後差圧ΔPpによって与えられ
るから(ΔPLSref∝ΔPp)、式(3)から、要求流
量Qvは以下のようにエンジン1の回転数Nと関係ずけ
ることができる。
【0057】 Qv∝(Av/Ap)CmN …(5) すなわち、図2(a)に示す流量Qpと前後差圧ΔPp
との二次曲線の関係(式(3))と図2(b)に示す前
後差圧ΔPLSと要求流量Qvとの二次曲線の関係(式
(4))が組み合わされ、要求流量Qvはエンジン1の
回転数Nに対して図2(c)に示すように概ね直線的に
増大する。
【0058】以上は、1つの流量制御弁6aについても
のもであるが、2つ若しくは3つといった複数のアクチ
ュエータを駆動する場合は流量制御弁6a,6b又は6
a,6b,6cのそれぞれについて図2(c)の関係が
得られ、エンジン1の回転数Nと合計の要求流量Qvの
関係は図2(c)の関係を単純に加算した関係となる。
【0059】以上のようにエンジン回転数に応じてロー
ドセンシング設定差圧ΔPLSref及び要求流量Qvを変
化させることにより、流量制御弁の開口面積が一定でも
エンジン回転数に応じてアクチュエータへの供給流量が
変化するので、エンジン回転数に応じたアクチュエータ
速度にできる。また、2つ以上のアクチュエータを複合
駆動する場合でも、流量制御弁の開口面積比に応じてポ
ンプ吐出量が分配され、複合操作性の劣化が防止され
る。
【0060】以上のようにエンジン回転数に応じてロー
ドセンシング設定差圧ΔPLSrefが変化するときのその
ロードセンシング設定差圧ΔPLSrefと本発明の可変ア
ンロード弁80の設定差圧ΔPunとの関係を固定式のア
ンロード弁の場合と比較して図3に示す。
【0061】図3において、ロードセンシング設定差圧
ΔPLSrefは図2(a)と同様、エンジン回転数に応じ
て二次曲線的に変化しており、本発明の可変アンロード
弁の設定差圧ΔPunは、ロードセンシング設定差圧ΔP
LSrefよりバネ80dの設定圧Psp分だけ高い値で変化
するため、ロードセンシング設定差圧ΔPLSrefと同
様、エンジン回転数に応じて二次曲線的に変化する。一
方、固定式アンロード弁の設定差圧ΔPunはエンジン回
転数が変化しても一定である。
【0062】エンジン1の回転数が通常掘削を行うのに
適した定格回転数にある状態1では、従来の固定式アン
ロード弁及び本発明の可変アンロード弁ともに、設定差
圧ΔPunはロードセンシング目標差圧ΔPLSrefよりわ
ずかに高い値に設定されている。両者は同じ設定差圧で
はあるが、固定式のアンロード弁の設定差圧は固定され
ているのに対し、本発明の可変アンロード弁の設定差圧
はロードセンシング目標差圧ΔPLSrefよりアンロード
弁のバネ80dの設定圧Psp分だけ高い値で与えられて
いるという点で異なる。結果として、状態1よりエンジ
ン回転数の低い状態、例えばアイドル回転数(最低回転
数)の状態2において、従来の固定式アンロード弁の設
定差圧ΔPunはロードセンシング目標差圧ΔPLSrefよ
りはるかに高い設定となる。これに対し、本発明の可変
アンロード弁は、設定差圧ΔPunがロードセンシング設
定差圧ΔPLSrefよりバネ80dの設定圧Psp分だけ高
い値で変化するため、アンロード弁の設定差圧ΔPunと
ロードセンシング目標差圧ΔPLSrefとはその差が変化
しない。
【0063】このように本実施形態では、エンジン1の
回転数を低くしたときに、ロードセンシング設定差圧Δ
PLSrefとアンロード弁設定差圧ΔPunの差が大きくな
ることがなく、エンジン1の回転数を低くしたときで
も、システムの安定性を確保することができる。
【0064】本発明の第2の実施形態を図4〜図11に
より説明する。図中、図1に示すものと同等の部材には
同じ符号を付している。
【0065】図4において、本実施形態のポンプ容量制
御装置5Aの第1設定変更手段38Aは、固定容量油圧
ポンプ30の吐出路に図1に示す固定絞り50に代えて
調整可能な固定絞り31aを有する流量検出弁31を設
けている。この流量検出弁31は固定絞り31aの動作
状態を流量検出弁31自身の前後差圧によって調整する
構成になっている。即ち、流量検出弁31は固定絞り3
1aを備えた弁体31bを有し、制御圧力室31d,3
1eに導かれる流量検出弁31の前後差圧ΔPpがバネ
31cのバネ力相当の差圧(以下、設定差圧という)以
下では固定絞り31aが機能する図示左側の位置を保
ち、前後差圧ΔPpが当該設定差圧よりも高くなると固
定絞り31aが機能する図示左側の位置から図示右側の
開位置に切り換えられる。この流量検出弁31により、
エンジン1の回転数とロードセンシング目標差圧ΔPLS
refの関係が、固定絞り40では単に比例的だけだった
ものを、より複雑な形で与えることが可能となる。この
場合もアンロード弁80の制御圧力室80e,80fか
らなる第2設定変更手段はアンロード弁80の設定差圧
ΔPunをロードセンシング設定差圧ΔPLSrefの変化に
伴って変化させるため、第1の実施形態と同等の効果を
得ることができる。
【0066】流量検出弁31の詳細を図5により説明す
る。
【0067】図5において、ケーシング31fの中を弁
体31bとしてのピストンが動き、ピストン31bには
固定絞り31aとしての小穴が設けられ、この小穴が固
定絞り31aの開口面積Apを有している。また、ケー
シング31fは円筒形状をしており、ピストン31bの
外周面とケーシング31fの内周面との間には開口面積
Afの隙間が形成されている。この開口面積Afは実質
的な絞りとならないように十分に大きく選定されてい
る。
【0068】ピストン31bは、バネ31cによって支
持され、バネ31cのバネ力Fはピストン31bがケー
シング31fの入口を閉じ、固定絞り31aを有効化す
る方向に働いている。
【0069】ピストン31bがケーシング31fの入口
を閉じているとき、固定絞り31aを通るケーシング3
1f内の圧油の流れから、固定絞り31aの前後差圧Δ
Ppはピストン31bがケーシング入口を開ける方向
(図示上方)の油圧力Fhを発生する。この油圧力Fh
がバネ31cの力Fより小さい間は、ピストン31bが
ケーシング31fの入口を閉じた状態が保たれ、圧油は
固定絞り31aを通過して流れるだけである。即ち、固
定絞り31aが有効に機能する。
【0070】固定ポンプ30からの圧油の流量が増加し
油圧力Fhがバネ31cの力Fより大きくなると、ピス
トン31bは上方に移動してケーシング入口を開く。こ
の状態では圧油は開口面積Afの隙間を流れるため、固
定絞り31aは機能しなくなる。また、固定絞り31a
が機能しなくなると上記油圧力Fhは消滅するためピス
トン31bはケーシング入口を閉じようとする。しか
し、ケーシング入口が閉じられると瞬時に上記油圧力が
発生してケーシング入口を再び開放し、このことが繰り
返され、結果としてピストン31bはその2つの力F,
Fhがつりあった位置xで静定する。この静定位置では
流量検出弁31の前後差圧ΔPpがバネ31cのバネ力
相当の差圧、即ち設定差圧に維持されるよう絞り制御さ
れる。
【0071】ここで、制御圧力室31d,31eに導か
れる流量検出弁31の前後差圧ΔPpはエンジン1の回
転数によって変化し、エンジン1の回転数が低下すれ
ば、油圧ポンプ30の吐出量が減少し、流量検出弁31
の前後差圧ΔPpは低下する。したがって、エンジン回
転数がバネ31cの設定差圧に対応するエンジン回転数
(以下、設定回転数という)よりも低いときは流量検出
弁31は固定絞り31aが機能する位置(図4の左側の
位置)を保ち、エンジン回転数が当該設定回転数よりも
高くなると、流量検出弁31は前後差圧ΔPpをバネ3
1cの設定差圧に維持するよう絞り状態を制御する。
【0072】換言すれば、制御圧力室31d,31eと
バネ31cは、エンジン回転数が最低回転数側の領域に
あるときには固定絞り31aを有効化し、エンジン回転
数が定格回転数より低い設定回転数まで上昇すると、流
量検出弁31の前後差圧ΔPpの上昇割合を低減するよ
う固定絞り31aを制御する絞り調整手段として機能す
る。また、結果として、流量検出弁31は、エンジン回
転数が最低回転数側の領域にあるときよりも定格回転数
側の領域にあるときの方が開口面積が大きくなるよう構
成されている。
【0073】次に、以上のように構成した流量検出弁3
1を含む第1設定変更手段38Aの作用及びそれによっ
て得られる効果を説明する。
【0074】流量検出弁31のバネ31cのバネ力に対
応する設定回転数をNsとすると、エンジン回転数Nが
設定回転数Nsよりも低いときは上記のように流量検出
弁31は固定絞り31aが機能する図4の左側の位置を
保ち開口面積Apは一定であるので、前述した式(3)
より前後差圧ΔPpは図6(a)に示すように油圧ポン
プ30の吐出量Qp又はエンジン1の回転数Nに対して
二次曲線的に増加する。ただし、固定絞り31aの開口
面積Apは第1の実施形態の固定絞り50よりも小さく
し、結果として前後差圧ΔPpの上昇率は破線で示す固
定絞り50の場合よりも高くなっている。
【0075】エンジン回転数Nが設定回転数Nsよりも
高くなると、流量検出弁31は前後差圧ΔPpをバネ3
1cの設定差圧に維持するよう動作するので、図6
(a)に示すよう前後差圧ΔPpはΔPpmaxでほぼ
一定となる。
【0076】流量制御弁6a,6b,6cの要求流量Q
vは、図2(c)と同様、目標差圧ΔPLSrefに対して
図6(b)で示すように二次曲線的に増大する。
【0077】図6(a)の特性と図6(b)の特性を合
成して、要求流量Qvはエンジン1の回転数Nに対して
図6(c)に示すように変化する。即ち、エンジン回転
数Nが設定回転数Nsよりも低いときは、図6(a)に
示すΔPpの二次曲線的変化と図6(b)に示す要求流
量Qvの二次曲線的変化が打ち消し合い、要求流量Qv
はエンジン1の回転数Nに対して概ね直線的に増大す
る。ただし、破線で示す固定絞り50の場合よりも直線
の傾き(変化割合)は大きくなっている。エンジン回転
数Nが設定回転数Nsよりも高くなると、図6(a)の
ΔPpがΔPpmaxでほぼ一定となるので、これに対
応して要求流量QvもQvmaxでほぼ一定となる。
【0078】前述したように、2つ若しくは3つといっ
た複数のアクチュエータを駆動する場合は流量制御弁6
a,6b又は6a,6b,6cのそれぞれについて図6
(c)の関係が得られ、エンジン1の回転数Nと合計の
要求流量Qvの関係は図6(c)の関係を単純に加算し
た関係となる。
【0079】流量検出弁として固定絞り50を用いた第
1の実施形態の場合、エンジン1の回転数Nと流量制御
弁6a,6b,6cのうちの任意の2つ、例えば流量制
御弁6a,6bの合計の最大要求流量Qvtotal(流量
制御弁6a,6bの開口面積が最大の時の要求流量Qv
の合計)と可変容量型の油圧ポンプ2の最大吐出量Qs
maxの関係は図7に示すようになる。アクチュエータ3
a,3bを同時に駆動する場合、流量制御弁6a,6b
が要求する合計の最大流量Qvtotalと油圧ポンプ2の
最大吐出流量Qsmaxの比は、エンジン1の回転数Nが
変化しても変わらず、複合動作時のサチュレーション現
象による不足割合はエンジン1の回転数Nによって変化
しない。
【0080】これに対して本実施形態では、図6(c)
から得られるエンジン1の回転数Nと流量制御弁6a,
6b,6cの任意の2つ、例えば流量制御弁6a,6b
の合計の最大要求流量Qvtotal(流量制御弁6a,6
bの開口面積が最大の時の要求流量Qvの合計)と可変
容量型の油圧ポンプ2の吐出量Qsmaxの関係は図8に
示すようになる。
【0081】図8において、エンジン1の回転数Nが通
常の作業を行う設定1においては、複数のアクチュエー
タ3a,3bを駆動する場合の流量制御弁6a,6bの
合計の最大要求流量Qvtotalが油圧ポンプ2の最大吐
出量より多く、サチュレーションを生じる状態にあるの
に対し、エンジン1の回転数Nを低くした設定2の場合
は、流量制御弁6a,6bの合計の最大要求流量Qvto
talが油圧ポンプ2の最大吐出量より少なくなり、サチ
ュレーションを起こさない。
【0082】ここで、設定2は微操作に適したエンジン
回転数であり、この微操作には一般に定格回転数と最低
回転数の中間より低い回転数が適していると言われてい
ることから、設定2は当該中間回転数より低い回転数で
ある。
【0083】一例として、エンジン1の定格回転数を
2,200rpm、最低回転数(アイドリング回転数)
を1,000rpmとした場合、中間回転数は1,60
0rpmであり、設定2は1,600rpmより低い回
転数であり、図示の例では1,200rpmである。な
お、図示の例では、「設定1」は定格回転数2,200
rpmである。
【0084】以上のように流量検出弁31は、エンジン
回転数が最低回転数側の領域にあるときよりも定格回転
数側の領域にあるときの方が開口面積が大きくなるよう
構成されており、この流量検出弁31と固定容量油圧ポ
ンプ30及び第2操作駆動部32とで構成される第1設
定変更手段38Aは、エンジン1の回転数を検出し、こ
のエンジン回転数が最低回転数側の領域にあるときは、
差圧ΔPLSと複数の流量制御弁6a,6bのそれぞれの
開口面積との積で表される複数の流量制御弁6a,6b
の合計の最大要求流量Qvtotalが油圧ポンプ2のその時
のエンジン回転数における最大吐出量Qsmaxよりも少な
くなるように、ポンプ容量制御装置5の設定値ΔPLSre
fを変更するものとなる。
【0085】設定変更手段38Aの特性を流量制御弁6
a,6bに対するオペレータの総レバー操作量と流量制
御弁6a,6bの合計の要求流量(合計の通過流量)の
関係で見たものを図9に示す。
【0086】図9において、エンジン回転数を下げるこ
とにより、油圧ポンプ2の流量制御弁に供給可能な最大
流量Qsmaxが低下する。これに対し、総レバー操作量
に対する流量制御弁6a,6bの合計の要求流量Qvto
talは油圧ポンプ2の最大吐出量Qsmaxより低くなるの
で、通過流量の変化の傾きが小さくなり、メータリング
の広い有効領域を確保することができる。
【0087】ここで、固定絞り50を用いた第1の実施
形態では、図7に示したように流量制御弁6a,6bが
要求する合計の最大流量Qvtotalと油圧ポンプ2の最
大吐出流量Qsmaxの比はエンジン1の回転数Nが低下
しても変わらず、サチュレーション現象による不足割合
も変わらないので、図9に一点鎖線で示すように通過流
量の変化の傾きが大きくなり、メータリングの有効領域
が狭くなる。
【0088】結果として、本実施形態では、オペレータ
が微速操作を目的としてエンジン回転数を低く設定した
ような場合、通常のエンジン回転数設定でサチュレーシ
ョンが発生した複合レバー操作でもサチュレーションを
発生しなくなり、メータリングの広い有効領域を使った
良好な操作性能を実現することが可能となる。
【0089】また、図10において、エンジン1の回転
数Nを通常の設定(設定1)よりわずかに低くした設定
3(例えば2,000rpm程度)の場合、流量制御弁
6a,6bの合計の最大要求流量Qvtotalは通常の設
定(設定1)よりわずかに減少するが、その変化量は少
なく、比較例で設定3とした場合の流量制御弁6a,6
bの合計の最大要求流量Qvtotalに比べ、高い要求流
量に保たれる。このような設定では、通常の作業時の設
定値(設定1)周辺のエンジン回転数では、サチュレー
ション現象が発生し易くなる。しかし、図10に実線で
示すように、総レバー操作量に対する流量制御弁6a,
6bの通過流量の変化の傾きは、設定1に比べあまり変
化しないため、エンジン1の回転数を通常作業時の設定
からある程度変化させても、アクチュエータの操作速度
を維持し、応答性の良い操作が可能となる。固定絞り5
0を用いた第1の実施形態では、図10に一点鎖線で示
すように、総レバー操作量に対する流量制御弁6a,6
bの通過流量の変化の傾きが少し小さくなり、アクチュ
エータの操作速度及び応答性が低下する。
【0090】ここで、実際に通常作業時には、メータリ
ング有効領域を広くした操作性よりアクチュエータの応
答性や力強い動きが重視される。このため、本実施形態
では良好な操作フィーリングを実現することができる。
【0091】以上のようにエンジン回転数に応じてロー
ドセンシング設定差圧ΔPLSrefが変化するとき、その
ロードセンシング設定差圧ΔPLSrefと本発明の可変ア
ンロード弁80の設定差圧ΔPunとの関係を固定式のア
ンロード弁の場合と比較して図11に示す。
【0092】図11において、ロードセンシング設定差
圧ΔPLSrefは図6Aと同様、設定回転数Nsまではエ
ンジン回転数に応じて二次曲線的に変化し、Ns以上の
エンジン回転数ではΔPLSrefはほぼ一定となる。そし
て、本実施形態においても可変アンロード弁80の設定
差圧ΔPunは、ロードセンシング設定差圧ΔPLSrefよ
りバネ80dの設定圧Psp分だけ高い値で変化するた
め、ロードセンシング設定差圧ΔPLSrefと同様、設定
回転数Nsまではエンジン回転数に応じて二次曲線的に
変化し、Ns以上では一定となる。固定式アンロード弁
の設定差圧ΔPunはエンジン回転数の全範囲にわたって
一定である。
【0093】このように本実施形態では、ロードセンシ
ング設定差圧ΔPLSrefが複雑な形に変化しても、これ
に合わせてアンロード弁設定差圧ΔPunを調整すること
ができる。このため、第1の実施形態と同様、エンジン
1の回転数を低くしたときに、ロードセンシング設定差
圧ΔPLSrefとアンロード弁設定差圧ΔPunの差が大き
くなることがなく、エンジン1の回転数を低くしたとき
でも、システムの安定性を確保することができる。
【0094】また、本実施形態によれば、エンジン回転
数に応じたサチュレーション現象の改善を図ることによ
り、エンジン回転数を低く設定した場合には良好な微操
作性が得られ、エンジン回転数を高く設定した場合には
応答性の良い力強い操作フィーリングを実現することが
でき、エンジン回転数の設定によるオペレータの作業目
的に適応したシステム設定が可能となり。
【0095】また、流量検出弁31Bのケーシング31
Bfは単純な円筒形の形状であるので、ケーシング31
Bfの製作が極めて容易であり、実用的な流量検出弁を
提供できる。
【0096】本発明の第3の実施形態を図12により説
明する。図中、図1及び図4に示すものと同等の部材に
は同じ符号を付している。
【0097】図12において、本実施形態のポンプ容量
制御装置5Bにおいて、第1設定変更手段38Bは、流
量検出弁31の前後差圧ΔPpに相当する信号圧を出力
する圧力制御弁40を有している。この圧力制御弁40
は、弁体40aを増圧方向に付勢する制御圧力室40b
及び弁体40aを減圧方向に付勢する制御圧力室40
c,40dを有し、流量検出弁31の上流側の圧力を制
御圧力室40bに導き、流量検出弁31の下流側の圧力
及び自身の出力圧力をそれぞれ制御圧力室40c,40
dに導き、これらの圧力のバランスにより可変絞り31
aの前後差圧ΔPpに相当する信号圧を絶対圧として生
成する。この信号圧はパイロットライン41aを介して
第2操作駆動部32Bの油圧室32bに導かれ、かつ第
2操作駆動部32Bの油圧室32cはパイロットライン
41bを介してタンクに連通している。
【0098】また、油圧ポンプ2の吐出圧Psと複数の
アクチュエータ3a,3b,3cの最高負荷圧PLSとの
差圧ΔPLSに相当する信号圧を発生する圧力制御弁45
が更に設けられている。この圧力制御弁45は、弁体4
5aを増圧方向に付勢する制御圧力室45b及び弁体4
5aを減圧方向に付勢する制御圧力室45c,45dを
有し、油圧ポンプ2の吐出圧Psを制御圧力室45bに
導き、最高負荷圧PLS及び自身の出力圧力をそれぞれ制
御圧力室45c,45dに導き、これらの圧力のバラン
スによりポンプ吐出圧Psと最高負荷圧PLSとの差圧Δ
PLSに相当する信号圧を絶対圧として生成する。
【0099】アンロード弁80Bは、図1に示した第1
及び第2の2つの制御圧力室80b,80cに代え開度
を開ける方向に圧力が作用する1つの制御圧力室80g
と、図1に示した第3及び第4の2つの制御圧力室80
e,80fに代え開度を閉める方向に圧力が作用する1
つの制御圧力室80hを有し、制御圧力室80gにはパ
イロットライン87aを介して圧力制御弁45からの信
号圧が導かれ、制御圧力室80fにはパイロットライン
87bを介して圧力制御弁40からの信号圧が導かれて
いる。
【0100】このように構成した本実施形態において
も、第2操作駆動部32Bは流量検出弁31の前後差圧
ΔPpによって目標差圧ΔPLSrefを変更するように動
作するとともに、アンロード弁80Bは、流量検出弁3
1の前後差圧ΔPpによって、目標差圧ΔPLSrefに合
わせて設定差圧ΔPunを変更するように動作する。
【0101】したがって、本実施形態によっても第2の
実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0102】また、本実施形態によれば、第1設定変更
手段38Bにおいては、流量検出弁31から第2操作駆
動部32に信号圧を導くのに1本のパイロットライン4
1aで良くなり、かつアンロード弁80Bにあっては信
号圧を導くのに2本のパイロットライン87a,87b
でよくなり、回路構成が簡素化される。また、圧力制御
弁40,45で差圧を絶対圧として検出するため個々の
圧力をそのまま検出する場合よりも信号圧が低圧とな
り、パイロットライン41a,41b,87a,87b
のホース等を低圧用のものを使用でき、回路構成が安価
となる。
【0103】なお、以上の実施形態では、エンジン回転
数の検出、及びそれに基づく目標差圧の変更を油圧的に
行ったっが、エンジン回転数をセンサで検出し、そのセ
ンサ信号から目標差圧を計算するなどして電気的に行っ
ても良い。
【0104】また、圧力補償弁は流量制御弁の上流に設
置される前置きタイプとしたが、流量制御弁の下流に設
置され、全ての流量制御弁の出口圧力を同じ最大負荷圧
に制御することで前後差圧を同じ差圧ΔPLSに制御する
後置きタイプであっても良い。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、エンジン回転数に影響
されず、安定したロードセンシング制御を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧駆動装置の
構成を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す流量検出弁(絞り)の作用を説明す
る図である。
【図3】第1の実施形態におけるアンロード弁の作用を
従来のものと比較して示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による油圧駆動装置の
構成を示す油圧回路図である。
【図5】図4に示す流量検出弁の詳細を示す図である。
【図6】図4に示す流量検出弁の作用を図1に示すもの
と比較して示す図である。
【図7】従来例によるエンジン回転数と流量制御弁最大
要求流量及び最大ポンプ吐出量との関係を示す図であ
る。
【図8】図4に示す流量検出弁によるエンジン回転数と
流量制御弁最大要求流量及び最大ポンプ吐出量との関係
を示す図である。
【図9】図4に示す流量検出弁による総レバー操作量と
流量制御弁通過流量との関係を示す図である。
【図10】図4に示す流量検出弁による総レバー操作量
と流量制御弁通過流量との関係を示す図である。
【図11】第2の実施形態におけるアンロード弁の作用
を従来のものと比較して示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による油圧駆動装置
の構成を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 可変容量型の油圧ポンプ 3a,3b,3c アクチュエータ 4a,4b,4c 切換制御弁 5 ポンプ容量制御装置 6a,6b,6c 流量制御弁 7a,7b,7c 圧力補償弁 20 サーボピストン 21 傾転制御装置 22 第1傾転制御弁 23 第2傾転制御弁 24 第1操作駆動部 30 固定容量油圧ポンプ 31 流量検出弁(弁装置) 31d,31e 制御圧力室(可変絞り調整手段) 32 第2操作駆動部 38 第1設定変更手段 39 第2設定変更手段 40 圧力制御弁 50 絞り 80 アンロード弁 80a 弁体 80b 第1制御圧力室 80c 第2制御圧力室 80d バネ 80e 第3制御圧力室 80f 第4制御圧力室 80g 制御圧力室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン(1)と、このエンジンにより駆
    動される可変容量型の油圧ポンプ(2)と、この油圧ポ
    ンプから吐出された圧油により駆動される複数のアクチ
    ュエータ(3a-3c)と、前記油圧ポンプから複数のアク
    チュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流
    量制御弁(6a-6c)と、前記油圧ポンプの吐出圧Psと
    前記複数のアクチュエータの最高負荷圧PLSとの差圧Δ
    PLSを第1設定値ΔPLSrefに維持するよう前記油圧ポ
    ンプを容量制御するポンプ容量制御手段(5,5A,5B)と
    を備え、このポンプ容量制御手段は前記エンジンの回転
    数に応じて前記ポンプ容量制御手段の第1設定値ΔPLS
    refを変更する第1設定変更手段(38,38A,38B)を有す
    る油圧駆動装置において、 前記油圧ポンプ(2)の吐出圧Psと前記複数のアクチ
    ュエータ(3a-3c)の最高負荷圧PLSとの差圧ΔPLSを
    前記第1設定値ΔPLSrefより高い第2設定値ΔPunに
    維持するよう前記油圧ポンプの吐出圧を制御するアンロ
    ード弁(80,80B)と、 前記エンジン(1)の回転数に応じて、前記第1設定変
    更手段(38,38A,38B)による第1設定値ΔPLSrefの変
    更に合わせて前記アンロード弁(80,80B)の第2設定値
    ΔPunを変更する第2設定変更手段とを備えることを特
    徴とする油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧駆動装置において、前
    記第1設定変更手段(38,38A,38B)は、前記可変容量型
    の油圧ポンプ(2)とともに前記エンジン(1)により駆
    動される固定容量油圧ポンプ(30)と、この固定容量油
    圧ポンプの吐出路(30b)に設けられた流量検出弁(50,
    31)と、前記流量検出弁の前後差圧ΔPpによって前記
    第1設定値ΔPLSrefを変更する操作駆動部(32,32B)
    とを有し、前記第2設定変更手段(39,39B)は、前記流
    量検出弁の前後差圧ΔPpによって前記アンロード弁
    (80,80B)の第2設定値ΔPunを変更する制御圧力室
    (80e,80f;80h)を有することを特徴とする油圧駆動装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の油圧駆動装置において、前
    記第1設定変更手段(38A,38B)は、前記エンジン(1)
    の回転数を検出し、このエンジン回転数がエンジンの最
    低回転数側の領域にあるときは、前記差圧ΔPLSと前記
    複数の流量制御弁(6a,6b)のそれぞれの開口面積との
    積で表される複数の流量制御弁(6a,6b)の合計の最大
    要求流量Qvtotalが前記油圧ポンプ(2)のその時のエ
    ンジン回転数における最大吐出量Qsmaxよりも少なくな
    るように、前記ポンプ容量制御手段(5A,5B)の第1設
    定値ΔPLSrefを変更し、前記第2設定変更手段(39,39
    B)は、この第1設定値ΔPLSrefの変更に合わせて前記
    アンロード弁(80,80B)の第2設定値ΔPunを変更する
    ことを特徴とする油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の油圧駆動装置において、前
    記前記第1設定変更手段(38A,38B)は、前記可変容量
    型の油圧ポンプ(2)とともに前記エンジン(1)により
    駆動される固定容量油圧ポンプ(30)と、この固定容量
    油圧ポンプの吐出路(30b)に設けられた流量検出弁(3
    1)と、前記流量検出弁の前後差圧ΔPpによって前記
    第1設定値ΔPLSrefを変更する操作駆動部(32,32B)
    とを有し、前記流量検出弁は、前記エンジン回転数が前
    記最低回転数側の領域にあるときよりも前記定格回転数
    側の領域にあるときの方が開口面積が大きくなるよう構
    成され、前記第2設定変更手段(39,39B)は、前記流量
    検出弁の前後差圧ΔPpによって前記アンロード弁(8
    0,80B)の第2設定値ΔPunを変更する制御圧力室(80
    e,80f;80h)を有することを特徴とする油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項2又は4記載の油圧駆動装置におい
    て、前記第1設定変更手段(38B)は、前記流量検出弁
    (31)の前後差圧ΔPpに相当する信号圧を発生する第
    1圧力制御弁(40)を更に有し、前記操作駆動部(32
    B)はこの第1圧力制御弁からの信号圧によって前記設
    定値ΔPLSrefを変更し、前記アンロード弁(80B)の制
    御圧力室(80h)はその第1圧力制御弁からの信号圧に
    よって前記第2設定値ΔPunを変更することを特徴とす
    る油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の油圧駆動装置において、前
    記油圧ポンプ(2)の吐出圧Psと前記複数のアクチュ
    エータ(3a-3c)の最高負荷圧PLSとの差圧ΔPLSに相
    当する信号圧を発生する第2圧力制御弁(45)を更に備
    え、前記アンロード弁(80B)は、アンロード弁の開け
    方向に油圧力が作用する第1制御圧力室(80g)と、ア
    ンロード弁の閉め方向に油圧力が作用する第2制御圧力
    室(80h)とを有し、前記第1制御圧力室(80g)に前記
    第2圧力制御弁(45)の出力信号圧を導き、前記第2制
    御圧力室(80h)に前記第1圧力制御弁(40)の出力信
    号圧を導くことを特徴とする油圧駆動装置。
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