JP2677519B2 - 車両のエアバッグのスクイブ点火回路 - Google Patents

車両のエアバッグのスクイブ点火回路

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JP2677519B2
JP2677519B2 JP6174323A JP17432394A JP2677519B2 JP 2677519 B2 JP2677519 B2 JP 2677519B2 JP 6174323 A JP6174323 A JP 6174323A JP 17432394 A JP17432394 A JP 17432394A JP 2677519 B2 JP2677519 B2 JP 2677519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のエアバッグのスク
イブ点火回路に係わり、特にスクイブへのエスクイブ点
火回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年車両衝突時の乗員保護のためエアバ
ッグが搭載される場合が多い。このエアバッグは、例え
ば車両のヘッドライト後方に設置される衝突センサが衝
突を検知するとスクイブに電流が流れて起爆剤が点火さ
れる。そしてこの爆発熱によって窒素ガスを発生させて
ステアリングホイール等に内蔵されているエアバッグを
瞬時に膨張させる。
【0003】従ってエアバッグには衝突発生時の確実な
動作が要求されることはいうまでもなく、特にバッテリ
電圧が低下した場合にもスクイブに所定の電流を供給す
ることが可能なようにスクイブ点火用のバックアップ用
コンデンサ(以下コンデンサと記す。)を装備すること
が提案されている。しかしながらスクイブを確実に点火
するためには所定値以上の電流を所定時間以上連続して
供給することが必要であるため、コンデンサに蓄積され
ているエネルギを所定値以上確保することが必要とな
り、このためにはコンデンサの容量を大とするかあるい
はコンデンサの充電電圧を高とすることが必要である。
【0004】しかしコンデンサの容量を大とすればコン
ンデンサの物理的寸法も大となり車載用として適合しな
くなり、充電電圧をバッテリ電圧以上に高とするために
は昇圧用コンバータ(以下コンバータと記す。)が必要
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらコンバー
タ自体高価であるためエアバッグシステム全体が高価と
なることはさけることができないばかりでなく、コンバ
ータのスイッチングノイズが他の電子機器に影響を与え
るおそれがある。さらにコンバータを含む場合にはエア
バッグシステム全体の異常診断は困難であり、信頼性を
向上させることができない。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、コンバータを使用しない場合あるいはコンデンサ
容量を比較的小とした場合にもスクイブに十分な点火エ
ネルギを供給することができ、かつ異常診断の可能な車
両のエアバッグのスクイブ点火回路を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明にかかる車両
のエアバッグのスクイブ点火回路は、負電極が接地され
ているバッテリと、一方の端子がバッテリの正電極に接
続される第1の充電抵抗と、アノードがバッテリの正電
極にカソードが第1の充電抵抗の他の一方の端子に接続
される第1のダイオードと、正電極が第1の充電抵抗の
他の一方の端子と第1のカソードとの接続点に接続され
負電極が接地される第1のコンデンサと、一方の端子が
バッテリの正電極に接続される第2の充電抵抗と、正電
極が第2の充電抵抗の他の一方の端子に接続される第2
のコンデンサと、一方の端子が第2のコンデンサの負電
極に他の一方の端子が接地される第1の診断用抵抗と、
一方の端子がバッテリの正電極に接続されるセーフィン
グセンサと、カソードがセーフィングセンサの他の一方
の端子および第2のコンデンサの負電極に接続される第
2のダイオードと、一方の端子が第2のダイオードのア
ノードおよび第2のコンデンサの正電極に接続されるス
クイブと、一方の端子がスクイブの他の一端に接続され
他の一方の端子が接地される点火用スイッチング素子
と、車両が衝突した時に機械的に閉となるフロントセン
サと、フロントセンサが閉となったことを検出して点火
用スイッチング素子の制御端子に点火指令を出力し点火
用スイッチング素子を導通状態とする制御部と、バッテ
リの正電極と制御部の電力入力端子との間に配置される
レギュレータと、を具備する。
【0008】第2の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路は、コレクタが負荷抵抗を介してスクイ
ブの他の一端に接続されエミッタが接地される第1の診
断用スイッチング素子と、第1の診断用スイッチング素
子を接状態としたときのスクイブの一方の端子の電位で
ある接状態電位と第1の診断用スイッチング素子を断状
態としたときのスクイブの一方の端子の電位である断状
態電位との比が予め定められた第1のしきい値以上であ
りかつバッテリの正電極の電位であるバッテリ電位と第
1の診断用スイッチング素子を接状態としたときのスク
イブの一方の端子の電位である接状態電位との比が予め
定められた第2のしきい値以下であるときにスクイブ電
源短絡と診断する短絡診断手段と、をさらに具備する。
【0009】第3の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路は、第1の診断用スイッチング素子を接
状態としたときのスクイブの一方の端子の電位である接
状態電位とスクイブの他の一方の端子の電位である接状
態下流側電位との比が予め定められた第3のしきい値以
下であるときにスクイブ電源断と診断する断状態診断手
段と、をさらに具備する。
【0010】第4の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路は、バッテリの正電極の電位であるバッ
テリ電位とセーフィングセンサの他の一方の端子の電位
であるセーフィングセンサ下流側電位との比が予め定め
られた第4のしきい値以下であるときにセーフィングセ
ンサ開故障と診断するセーフィングセンサ開故障診断手
段をさらに具備する。
【0011】第5の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路は、バッテリの正電極の電位であるバッ
テリ電位とセーフィングセンサの他の一方の端子の電位
であるセーフィングセンサ下流側電位との比が予め定め
られた第5のしきい値以上であるときにセーフィングセ
ンサ短絡故障と診断するセーフィングセンサ短絡故障診
断手段をさらに具備する。
【0012】第6の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路は、バッテリのバッテリ電位が第1およ
び第2のコンデンサの充電時間よりも十分に長い所定時
間所定の変動範囲にあることを監視するバッテリ電位変
動監視手段と、第1のコンデンサの両端子間の電位差を
検出する第1の電位差検出手段と、第2のコンデンサの
両端子間の電位差を検出する第2の電位差検出手段と、
バッテリ電位変動監視手段でバッテリ電位が所定時所定
の変動範囲にあると判断されたときに所定時間の平均バ
ッテリ電位を演算する平均バッテリ電位演算手段と、第
1の電位差検出手段で検出された第1のコンデンサの両
端子間の電位差と平均バッテリ電位演算手段で演算され
た平均バッテリ電位との比が予め定められた第6のしき
い値以下であるときに第1のコンデンサが短絡であると
診断する第1のコンデンサ短絡診断手段と、第2の電位
差検出手段で検出された第2のコンデンサの両端子間の
電位差と平均バッテリ電位演算手段で演算された平均バ
ッテリ電位との比が予め定められた第7のしきい値以下
であるときに第2のコンデンサが短絡であると診断する
第2のコンデンサ短絡診断手段と、をさらに具備する。
【0013】第7の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路は、フロントセンサとレギュレータ出力
との間に配置される電流制限抵抗と、所定の関係式を満
すようにその抵抗値が決定されレギュレータ出力と接地
との間で直列接続される第1、第2および第3の抵抗
と、電位V1 と電位VS とを比較し出力が反転したとき
にフロントセンサ断異常と診断するフロントセンサ断異
常診断手段と、電位V2と電位VS とを比較し出力が反
転したときにフロントセンサ短絡異常と診断するフロン
トセンサ短絡異常診断手段と、さらに具備する。
【0014】第8の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路は、コレクタがフロントセンサと電流制
限抵抗との接続に接続されエミッタが接地される第2の
診断用スイッチング素子と、第2の診断用スイッチング
素子を所定時間接状態としたときにフロントセンサ短絡
異常診断手段の出力が反転するか否かを監視し反転しな
いときはフロントセンサ短絡異常診断手段が異常である
と診断するフロントセンサ短絡異常診断手段異常診断手
段をさらに具備する。
【0015】
【作用】第1の発明にかかる車両のエアバッグのスクイ
ブ点火回路にあっては、車両の衝突によりセーフィング
センサおよび点火用スイッチング素子がオンとなると、
第1のコンデンサと第2のコンデンサとが直列接続され
てスクイブにエネルギを供給する。
【0016】第2の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路にあっては、第1の診断用トランジスタ
によりスクイブを疑似的に接地したときのスクイブ電位
の比に基づいてスクイブの接地側短絡および電源側短絡
を診断する。第3の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路にあっては、スクイブ両端に電位の比に
基づいてスクイブの開故障を診断する。
【0017】第4の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路にあっては、バッテリ電位とセーフィン
グセンサ下流側電位との比に基づいてセーフィングセン
サの開故障を診断する。第5の発明にかかる車両のエア
バッグのスクイブ点火回路にあっては、バッテリ電位と
セーフィングセンサ下流側電位との比に基づいてセーフ
ィングセンサの短絡故障を診断する。
【0018】第6の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路にあっては、バッテリ電位が安定してい
る状態で第1および第2のコンデンサの両端電位差とバ
ッテリ電位との比に基づいて第1および第2のコンデン
サの短絡故障を診断する。第7の発明にかかる車両のエ
アバッグのスクイブ点火回路にあっては、フロントセン
サ監視のために設置される比較器の出力の反転に基づき
フロントセンサの故障を診断する。
【0019】第8の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路にあっては、第2の診断用トランジスタ
によりフロントセンサの接地状態を模擬することにより
フロントセンサの動作検出が正常であることが診断され
る。
【0020】
【実施例】図1は本発明にかかるエアバッグのスクイブ
点火回路の回路図であって、バッテリ101の負電極は
シャーシに接地されている。正電極からは、逆流防止用
ダイオードを介して点火バス102と制御電源バス10
3とが分岐している。
【0021】点火バス102には、並列接続された第1
の充電抵抗104とアノードが点火バスに接続された第
1のダイオード105とが接続される。第1の充電抵抗
104と第1のダイオード105のカソードとの接続点
と接地との間には、第1のコンデンサ106とが配置さ
れている。点火バス102と接地の間には、直列接続さ
れた第2の充電抵抗107、第2のコンデンサ108お
よび第1の診断用抵抗109が配置される。
【0022】点火バス102と接地の間には、直列接続
されたセイフィングセンサ110、第2のダイオード1
11、スクイブ112および点火用FET113が配置
される。第2のコンデンサ108と第1の診断用抵抗1
09との接続点と、セーフィングセンサ110と第2の
ダイオードのカソードとの接続点とは配線114によっ
て接続される。
【0023】第2の充電抵抗107と第2のコンデンサ
108との接続点と、第2のダイオード111のアノー
ドとスクイブ112との接続点とは配線115によって
接続されている。スクイブ112と点火用FETとの接
続点は第2の診断用抵抗116を介して診断用トランジ
スタ117のコレクタに接続される。
【0024】なお診断用トランジスタ117のエミッタ
は接地されている。制御電源バス103は制御部バック
アップコンデンサ118およびレギュレータ119に接
続される。レギュレータ119はバッテリ101の電源
変動を抑制して制御部120に安定に電力を供給するも
のである。
【0025】なお制御部120はいわゆるマイクロコン
ピュータシステムとして構成されるものとする。制御電
源バス103と接地との間には、電流制限抵抗121を
介してフロントセンサ122が接続される。電流制限抵
抗121とフロントセンサ122との接続点は、抵抗を
介して第2の診断用トランジスタ123のコレクタに接
続される。
【0026】診断用トランジスタ123のエミッタは接
地されている。制御電源バス103と接地との間には、
さらに直列接続された第1の抵抗131、第2の抵抗1
32および第3の抵抗133が配置される。なお各抵抗
の抵抗値は次式を満足するように決定するものとする。 VS <V1 ={(R2 +R3 )/(R1 +R2
3 )}×VRS >V2 ={R3 /(R1 +R2 +R3 )}×VRS ={Rs /(Rl +Rs )}×VR1 :第1の抵抗131の抵抗値 R2 :第2の抵抗132の抵抗値 R3 :第3の抵抗133の抵抗値 Rl :電流制限抵抗121の抵抗値 Rs :フロントセンサ122が開状態における抵抗値 VR :レギュレータ出力電位 なお電圧V1 と電圧VS とは第1の比較器134で、電
圧V2 と電圧VS とは第2の比較器135で比較され
る。
【0027】制御部120からは、点火用FET113
のゲートに対して点火指令が、第1の診断用トランジス
タ117のベースおよび第2の診断用トランジスタ12
3のベースに対して診断指令が出力される。制御部12
0には、制御電源バス103の電位VB 、第1のコンデ
ンサ106の充電電位V1 、セーフィングセンサ下流側
電位VKD、スクイブ112の上流側電位VSUと下流側電
位VSD、第1の診断用トランジスタ117のコレクタ電
位V T 、第1の比較器134の出力電位Vc1および第2
の比較器135の出力電位V c2を読み込む。
【0028】車両の衝突が発生すると、セーフィングセ
ンサ110およびフロントセンサ122は閉状態とな
る。フトントセンサ122が閉状態となると、電圧VS
は接地電位となるため第2の比較器135の出力は
“H”レベルから“L”レベルに反転する。この反転は
制御部120によって検出され、制御部120は点火用
FET113のゲートに対して点火指令を出力する。
【0029】従って衝突により点火ブス102とバッテ
リ101との接続が外れた場合であっても、第1のコン
デンサ106、第1のダイオード105、セーフィング
センサ110、配線114、第2のコンデンサ108、
配線115、スクイブ112、点火用FET113によ
って回路が構成され、直列接続された第1のコンデンサ
106および第2のコンデンサ108からスクイブ11
2にエネルギが供給され、エアバッグシステムが起動す
る。
【0030】図2は制御部120で実行されるスクイブ
点火回路診断ルーチンのフローチャートである。ステッ
プ21でスクイブ短絡診断を、ステップ22でスクイブ
開診断を行う。ステップ23でセーフィングセンサ開診
断を、ステップ24でセーフィングセンサ短絡診断を行
う。
【0031】ステップ25でコンデンサ短絡診断を行
う。ステップ26でフロントセンサ診断を行い、ステッ
プ27で比較器診断を行ってこのルーチンを終了する。
図3は、スクイブ点火回路診断ルーチンのステップ21
で実行されるスクイブ短絡診断処理の詳細フローチャー
トであって、21aでバッテリ電位VB およびスクイブ
上流側電位VSUを読み込み、ステップ21bで比(VSU
/VB )が所定値β1 以下であるか否かを判定する。
【0032】ステップ21bで肯定判定されたときはス
テップ21cに進み、スクイブ112が接地側に短絡し
ているものと判定してこの処理を終了する。ステップ2
1bで否定判定されたときはステップ21dに進み、第
1のトランジスタ117のベースに対する診断指令をオ
フとする。ステップ21eで、トランジスタ117のコ
レクタ電位VT 、スクイブ117の上流側電位VSUおよ
び下流側電位VSDをオフ時電位VT (off )、VSU(of
f)およびVSD(off )として読み込む。
【0033】ステップ21fでトランジスタ117のコ
レクタ電位VT が所定値β2 以下であるか否かを判定
し、肯定判定されたときはステップ21gでトランジス
タ117が開故障しているものとしてこの処理を終了す
る。ステップ21fで否定判定されたときはステップ2
1hに進み、第1のトランジスタ117のベースに対す
る診断指令をオンとする。
【0034】ステップ21iに進み、トランジスタ11
7のコレクタ電位VT 、スクイブ117の上流側電位V
SUおよび下流側電位VSDをオン時電位VT (on)、VSU
(on)およびVSD(on)として読み込む。次にステップ
21jで比(VSU(on)/VSU(off ))が第2のしき
い値α2以上であるか否かを判定し、否定判定されたと
きは直接この処理を終了する。
【0035】ステップ21jで肯定判定されたときは、
ステップ21kで比(VSU(on)/VB )が第2のしき
い値α2 以上であるか否かを判定する。ステップ21k
で否定判定されたときは、ステップ21lに進みスクイ
ブ112が電源側に短絡故障しているものとして、この
処理を終了する。ステップ21kで肯定判定されたとき
は直接この処理を終了する。
【0036】図4はスクイブ点火回路診断ルーチンのス
テップ22で実行されるスクイブ開診断処理のフローチ
ャートであって、ステップ22aで第1のトランジスタ
117のベースに対する診断指令をオンとする。ステッ
プ22bに進み、スクイブ117の上流側電位VSUおよ
び下流側電位V SDをオン時電位即ちVSU(on)およびV
SD(on)を読み込む。
【0037】ステップ22cで比(VSD(on)/V
SU(on))が第3のしきい値α3 以下であるか否かを判
定し、否定判定されれば直接この処理を終了する。ステ
ップ22cで肯定判定されれば、ステップ22dでスク
イブ112が開故障であると判断してこの処理を終了す
る。図5はスクイブ点火回路診断ルーチンのステップ2
3で実行されるセーフィングセンサ開診断処理のフロー
チャートであって、ステップ23aで、バッテリ電位V
B およびセーフィングセンサ110の下流側電位VKD
読み込む。
【0038】ステップ23bで比(VKD/VB )が第4
のしきい値α4 以下であるか否かを判定し、否定判定さ
れれば直接この処理を終了する。ステップ23bで肯定
判定されれば、ステップ23cに進みセーフィングセン
サ110が開故障であると診断してこの処理を終了す
る。図6はスクイブ点火回路診断ルーチンのステップ2
4で実行されるセーフィングセンサ短絡診断処理のフロ
ーチャートであって、ステップ24aでバッテリ電位V
B およびセーフィングセンサ110の下流側電位VKD
読み込む。
【0039】ステップ24bで比(VKD/VB )が第5
のしきい値α5 以上であるか否かを判定し、否定判定さ
れれば直接この処理を終了する。ステップ24bで肯定
判定されれば、ステップ24cに進みセーフィングセン
サ110が短絡故障であると診断してこの処理を終了す
る。図7はスクイブ点火回路診断ルーチンのステップ2
5で実行されるコンデンサ短絡診断処理のフローチャー
トであって、ステップ25aでバッテリ電位VB が安定
しているか否かを判定される。
【0040】即ち一定時間Tバッテリ電位VB を読み取
り、その変動幅が所定幅ΔV以内であるときに安定して
いるものと判定し、平均電位Vavを演算する。なお一定
時間Tは、第1のコンデンサ106および第2のコンデ
ンサ108の充電時間よりも十分長い時間として決定さ
れる。ステップ25aで否定判定されたときは直接この
処理を終了し、肯定判定されたときはステップ25bに
進む。
【0041】ステップ25bで、第1の充電電位V1
セーフィングセンサ下流側電位VKDおよびスクイブ上流
側電位VSUを読み込む。ステップ25cで比(V1 /V
av)が第6のしきい値α6 以下であるか否かを判定し、
肯定判定されたときはステップ25dで第1のコンデン
サ106が短絡故障しているものと診断してこの処理を
終了する。
【0042】ステップ25cで否定判定されたときは、
ステップ25eで比((VKD−VSU)/Vav)が第7の
しきい値α7 以下であるか否かを判定する。ステップ2
5eで肯定判定されたときは、ステップ25fで第2の
コンデンサ108が短絡故障しているものとしてこの処
理を終了する。ステップ25eで否定判定されたとき
は、故障はないものとしてこの処理を終了する。
【0043】図8はスクイブ点火回路診断ルーチンのス
テップ26で実行されるフロントセンサの診断処理のフ
ローチャートであって、ステップ26aで第1の比較器
134の出力電位Vc1および第2の比較器135の出力
電位Vc2を読み込む。ステップ26bで第1の比較器1
34の出力電位Vc1が“H”レベルであるか否かを判定
し、否定判定されたときはステップ26cに進みフロン
トセンサ122が開故障であると診断してこの処理を終
了する。
【0044】ステップ26bで肯定判定されたときは、
ステップ26dに進み第2の比較器135の出力電位V
c2が“H”レベルであるか否かを判定する。ステップ2
6dで否定判定されたときは、ステップ26eに進みフ
ロントセンサ122が短絡故障であると診断してこの処
理を終了する。ステップ26dで肯定判定されたときは
直接この処理を終了する。
【0045】図9はスクイブ点火回路診断ルーチンのス
テップ27で実行される比較器診断処理のフローチャー
トであって、ステップ27aで第2の診断用トランジス
タ123がオフ時の第2の比較器135の出力電位Vc2
(off )を読み込む。ステップ27bで第2の診断用ト
ランジスタ123のベースにに対する診断指令をオンと
して第2の診断用トランジスタ123をオンとする。
【0046】ステップ27cで第2の診断用トランジス
タ123がオン時の第2の比較器135の出力電位Vc2
(on)を読み込む。ステップ27dで第2の診断用トラ
ンジスタ123をオフからオンとしたときに第2の比較
器135の出力電位Vc2が反転したか否かを判定する。
ステップ27dで否定判定されたときは第2の比較器1
35が故障していると判断してこの処理を終了する。
【0047】ステップ27dで肯定判定されたときは第
2の比較器135が故障していないものとして直接この
処理を終了する。
【0048】
【発明の効果】第1の発明にかかる車両のエアバッグの
スクイブ点火回路によれば、車両の衝突により第1のコ
ンデンサと第2のコンデンサとが直列接続状態となりス
クイブに十分なエネルギを供給することが可能となる。
第2の発明にかかる車両のエアバッグのスクイブ点火回
路によれば、第1の診断用トランジスタによりスクイブ
を疑似的に接地しることによりスクイブの接地側短絡お
よび電源側短絡を診断することが可能となる。
【0049】第3の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路によれば、スクイブ両端に電位の比に基
づいてスクイブの開故障を診断することが可能となる。
第4の発明にかかる車両のエアバッグのスクイブ点火回
路によれば、バッテリ電位とセーフィングセンサ下流側
電位との比に基づいてセーフィングセンサの開故障を診
断することが可能となる。
【0050】第5の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路によれば、バッテリ電位とセーフィング
センサ下流側電位との比に基づいてセーフィングセンサ
の短絡故障を診断することが可能となる。第6の発明に
かかる車両のエアバッグのスクイブ点火回路によれば、
第1および第2のコンデンサの両端電位差とバッテリ電
位との比に基づいて第1および第2のコンデンサの短絡
故障を診断することが可能となる。
【0051】第7の発明にかかる車両のエアバッグのス
クイブ点火回路によれば、フロントセンサ監視のために
設置される比較器の出力の反転に基づきフロントセンサ
の故障を診断することが可能となる。第8の発明にかか
る車両のエアバッグのスクイブ点火回路によれば、第2
の診断用トランジスタによりフロントセンサの接地状態
を模擬することによりフロントセンサの動作検出が正常
であることを診断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例の回路図である。
【図2】図2は、スクイブ点火回路診断ルーチンのフロ
ーチャトである。
【図3】図3は、スクイブ短絡診断処理のフローチャト
である。
【図4】図4は、スクイブ開診断処理のフローチャトで
ある。
【図5】図5は、セーフィングセンサ開診断処理のフロ
ーチャトである。
【図6】図6は、セーフィングセンサ短絡診断処理のフ
ローチャトである。
【図7】図7は、コンデンサ短絡診断処理のフローチャ
トである。
【図8】図8は、フロントセンサ診断処理のフローチャ
トである。
【図9】図9は、比較器診断処理のフローチャトであ
る。
【符号の説明】
101…バッテリ 102…点火バス 103…制御電源バス 106…第1のコンデンサ 108…第2のコンデンサ 110…セーフィングセンサ 112…スクイブ 113…点火用スイッチング素子 117…第1の診断用トランジスタ 119…レギュレータ 120…制御部 122…フロントセンサ 123…第2の診断用トランジスタ 131、132…比較器

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負電極が接地されているバッテリと、 一方の端子が前記バッテリの正電極に接続される第1の
    充電抵抗と、 アノードが前記バッテリの正電極に、カソードが前記第
    1の充電抵抗の他の一方の端子に接続される第1のダイ
    オードと、 正電極が前記第1の充電抵抗の他の一方の端子と前記第
    1のカソードとの接続点に接続され、負電極が接地され
    る第1のコンデンサと、 一方の端子が前記バッテリの正電極に接続される第2の
    充電抵抗と、 正電極が前記第2の充電抵抗の他の一方の端子に接続さ
    れる第2のコンデンサと、 一方の端子が前記第2のコンデンサの負電極に、他の一
    方の端子が接地される診断用抵抗と、 一方の端子が前記バッテリの正電極に接続されるセーフ
    ィングセンサと、 カソードが前記セーフィングセンサの他の一方の端子お
    よび前記第2のコンデンサの負電極に接続される第2の
    ダイオードと、 一方の端子が前記第2のダイオードのアノードおよび前
    記第2のコンデンサの正電極に接続されるスクイブと、 一方の端子が前記スクイブの他の一端に接続され、他の
    一方の端子が接地される点火用スイッチング素子と、 車両が衝突した時に機械的に閉となるフロントセンサ
    と、 前記フロントセンサが閉となったことを検出して前記点
    火用スイッチング素子の制御端子に点火指令を出力し前
    記点火用スイッチング素子を導通状態とする制御部と、 前記バッテリの正電極と前記制御部の電力入力端子との
    間に配置されるレギュレータと、を具備する車両のエア
    バッグのスクイブ点火回路。
  2. 【請求項2】 コレクタが負荷抵抗を介して前記スクイ
    ブの他の一端に接続され、エミッタが接地される第1の
    診断用スイッチング素子と、 前記第1の診断用スイッチング素子を接状態としたとき
    の前記スクイブの一方の端子の電位である接状態電位と
    前記第1の診断用スイッチング素子を断状態としたとき
    の前記スクイブの一方の端子の電位である断状態電位と
    の比が予め定められた第1のしきい値以上であり、かつ
    前記バッテリの正電極の電位であるバッテリ電位と前記
    第1の診断用スイッチング素子を接状態としたときの前
    記スクイブの一方の端子の電位である接状態電位との比
    が予め定められた第2のしきい値以下であるときにスク
    イブ電源短絡と診断する短絡診断手段と、をさらに具備
    する請求項1に記載の車両のエアバッグのスクイブ点火
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の診断用スイッチング素子を接
    状態としたときの前記スクイブの一方の端子の電位であ
    る接状態電位と前記スクイブの他の一方の端子の電位で
    ある接状態下流側電位との比が予め定められた第3のし
    きい値以下であるときにスクイブ電源断と診断する断状
    態診断手段と、をさらに具備する請求項2に記載の車両
    のエアバッグのスクイブ点火回路。
  4. 【請求項4】 前記バッテリの正電極の電位であるバッ
    テリ電位と前記セーフィングセンサの他の一方の端子の
    電位であるセーフィングセンサ下流側電位との比が予め
    定められた第4のしきい値以下であるときにセーフィン
    グセンサ開故障と診断するセーフィングセンサ開故障診
    断手段をさらに具備する請求項2に記載の車両のエアバ
    ッグのスクイブ点火回路。
  5. 【請求項5】 前記バッテリの正電極の電位であるバッ
    テリ電位と前記セーフィングセンサの他の一方の端子の
    電位であるセーフィングセンサ下流側電位との比が予め
    定められた第5のしきい値以上であるときにセーフィン
    グセンサ短絡故障と診断するセーフィングセンサ短絡故
    障診断手段をさらに具備する請求項2に記載の車両のエ
    アバッグのスクイブ点火回路。
  6. 【請求項6】 前記バッテリのバッテリ電位が前記第1
    および第2のコンデンサの充電時間よりも十分に長い所
    定時間、所定の変動範囲にあることを監視するバッテリ
    電位変動監視手段と、 前記第1のコンデンサの両端子間の電位差を検出する第
    1の電位差検出手段と、 前記第2のコンデンサの両端子間の電位差を検出する第
    2の電位差検出手段と、 前記バッテリ電位変動監視手段でバッテリ電位が所定時
    間、所定の変動範囲にあると判断されたときに、所定時
    間の平均バッテリ電位を演算する平均バッテリ電位演算
    手段と、 前記第1の電位差検出手段で検出された前記第1のコン
    デンサの両端子間の電位差と前記平均バッテリ電位演算
    手段で演算された平均バッテリ電位との比が予め定めら
    れた第6のしきい値以下であるときに前記第1のコンデ
    ンサが短絡であると診断する第1のコンデンサ短絡診断
    手段と、 前記第2の電位差検出手段で検出された前記第2のコン
    デンサの両端子間の電位差と前記平均バッテリ電位演算
    手段で演算された平均バッテリ電位との比が予め定めら
    れた第7のしきい値以下であるときに前記第2のコンデ
    ンサが短絡であると診断する第2のコンデンサ短絡診断
    手段と、をさらに具備する請求項5に記載の車両のエア
    バッグのスクイブ点火回路。
  7. 【請求項7】 前記フロントセンサと前記レギュレータ
    出力との間に配置される電流制限抵抗と、 次式を満すようにその抵抗値が決定され、前記レギュレ
    ータ出力と接地との間で直列接続される第1、第2およ
    び第3の抵抗と、 VS <V1 ={(R2 +R3 )/(R1 +R2
    3 )}×VRS >V2 ={R3 /(R1 +R2 +R3 )}×VRS ={Rs /(Rl +Rs )}×VR 1 :第1の抵抗の抵抗値 R2 :第2の抵抗の抵抗値 R3 :第3の抵抗の抵抗値 Rl :電流制限抵抗の抵抗値 Rs :フロントセンサ開状態における抵抗値 VR :レギュレータ出力電位 電位V1 と電位VS とを比較し、出力が反転したときに
    フロントセンサ断異常と診断するフロントセンサ断異常
    診断手段と、 電位V2 と電位VS とを比較し、出力が反転したときに
    フロントセンサ短絡異常と診断するフロントセンサ短絡
    異常診断手段と、さらに具備する請求項1に記載の車両
    のエアバッグのスクイブ点火回路。
  8. 【請求項8】 コレクタが前記フロントセンサと前記電
    流制限抵抗との接続に接続され、エミッタが接地される
    第2の診断用スイッチング素子と、 前記第2の診断用スイッチング素子を所定時間接状態と
    したときに、前記フロントセンサ短絡異常診断手段の出
    力が反転するか否かを監視し、反転しないときは前記フ
    ロントセンサ短絡異常診断手段が異常であると診断する
    フロントセンサ短絡異常診断手段異常診断手段をさらに
    具備する請求項7に記載の車両のエアバッグのスクイブ
    点火回路。
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