JP2676504B2 - 磁気記録装置用磁気ヘッドドラム及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録装置用磁気ヘッドドラム及びその製造方法

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JP2676504B2
JP2676504B2 JP7324132A JP32413295A JP2676504B2 JP 2676504 B2 JP2676504 B2 JP 2676504B2 JP 7324132 A JP7324132 A JP 7324132A JP 32413295 A JP32413295 A JP 32413295A JP 2676504 B2 JP2676504 B2 JP 2676504B2
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    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/4998Combined manufacture including applying or shaping of fluent material

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
ーのような磁気記録装置において磁気ヘッドを支持して
該磁気ヘッドをテープに接触させながら回転する磁気ヘ
ッドドラムに関する。
【0002】
【従来技術】ビデオテープレコーダーは、一般に、いわ
ゆるアジマス走査方式と呼ばれる走査方式を採用してお
り、磁気ヘッドを支持する磁気ヘッドドラムが磁気テー
プの送り方向に対して回転軸を傾斜させて取り付けら
れ、磁気テープは、磁気ヘッドドラムの回転軸に対して
傾斜した平面に沿って送られながら該磁気ヘッドドラム
の表面に接触する。磁気ヘッドドラムは、磁気テープの
送り速度より速い周速度で回転させられており、その結
果、磁気ヘッドドラム上の磁気ヘッドは、磁気テープ上
を斜に繰り返し走査運動することになる。通常は、磁気
ヘッドドラムは、該磁気ヘッドドラムと同一直径の固定
ドラム上に回転軸により回転自在に支持される。記録の
ための走査線の数を多くするために、磁気ヘッドドラム
上には2個あるいはそれ以上の磁気ヘッドが直径方向に
相対向する位置に設けられる。磁気ヘッドドラムの回転
の周速度はテープの送り速度より高速であるため、磁気
ヘッドドラムと磁気テープとの間には強い摩擦力が働
く。また、磁気ヘッドドラムの回転むらを抑制するため
には、該ドラムの回転慣性をある程度のレベルに維持す
る必要がある。
【0003】このような観点から、従来のビデオテープ
レコーダー用の磁気ヘッドドラムは金属材料により形成
されている。通常は、アルミニウム合金の成形品に機械
加工による仕上げを行なって所望の形状のドラムを得て
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の磁気ヘ
ッドドラムは、全体が金属製であるため、重量が嵩むと
いう問題がある。また、アルミニウム合金の鋳造品に所
要の機械加工を施す必要があるため、加工に時間と労力
を要し、得られる製品が高価になる。本発明は、従来の
磁気ヘッドドラムにおけるこのような問題を解決し、全
体としては軽量であるが、質量が周辺部に集中している
ため回転慣性が高く、回転むらを十分に防止することが
でき、製造も廉価にでき、しかも磁気テープとドラムの
間のすべりにより発生する静電気の問題も生じないよう
な磁気記録装置用の磁気ヘッドドラムを提供することを
解決する課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による磁気記録装置用の磁気ヘッドドラム
は、所定の厚さを有する金属リングと、前記金属リング
の内部にアウトサート成形により形成されたプラスチッ
ク材料製の支持体とから構成される。プラスチック材料
製の支持体は、金属リングに接合され該金属リングを支
持する周辺リング状部と、回転軸を受ける中央のボス部
とを備える。そして、磁気ヘッドドラムには、該ドラム
と一体に回転するように磁気ヘッドが設けられる。本発
明の好ましい態様による磁気ヘッドドラムおいては、プ
ラスチック材料製の支持体の周辺リング状部の外周と前
記金属リングの内周に、それぞれ対応する凹凸が形成さ
れ、該支持体の凹凸と金属リングの凹凸が係合して支持
体と金属リングとの間の相対的なずれを防止する。ま
た、本発明の他の態様においては、金属ドラムの軸方向
一端部の内周寄りの位置に、半径方向内方に向かって軸
方向内方に傾斜した傾斜面が設けられて、プラスチック
材料製の支持体と金属リングとの間の接触面積を増加さ
せることにより、該支持体と金属リングとの間の相対的
なずれを防止する。さらに、本発明の別の特徴において
は、プラスチック材料製の支持体の軸方向長さが金属リ
ングの軸方向長さより大きく、該金属リングの前記一端
側において金属リングと支持体とは同一の半径方向平面
内に位置し、金属リングの前記他端側においては、支持
体が金属リングより軸方向に張り出し、かつ金属リング
の内周より半径方向外方に張り出して該金属リングの前
記他端を覆って、プラスチック材料製の支持体と金属リ
ングとの間の接触面積を増加させ、支持体と金属リング
との間の相対的な位置ずれを防止する。
【0006】本発明によるプラスチック材料製の支持体
は、金属リングの内周に接合されるリング状部と該リン
グ状部をボス部に接続するウエブ部とを備える形状とす
ることが好ましく、この場合において、該リング状部の
一部が切り欠かれて金属リングの内周が露出された形状
とする。この切り欠き部は、成形時に金属リングを型内
に支持するための支持機構の抜き孔である。また、本発
明においては、磁気テープと磁気ヘッドドラムとの間の
摺動により生じる静電気の帯電を防止するために、プラ
スチック材料製の支持体は、導電性のプラスチック材料
により形成することが好ましい。また、本発明は、磁気
記録装置のための磁気ヘッドドラムの製造方法を提供す
るものである。この方法は、複数に分割され、閉じ状態
で金属リングの外周に緊密に接触する凹部を形成する横
方向スライドコアと、該金属リングの内周の直径より小
さい直径の円筒形凸部を備え、該凸部の外周に金属リン
グの内周に接触する突起を設け、該凸部の端面には軸受
けボス部形成用凹部を形成した凸型と、該凸型の端面に
対して間隔をもって保持される内面を有する凹型とから
なる成形用型を使用する。そして、スライドコアと凸型
の該凸部の突起との間に金属リングを挟んで保持し、凹
型を閉じて、金属リングの内周と凸型の該凸部の突起と
の間、凸型の凸部の前記端面と凹型の内面との間及び凸
型の凸部の端面に形成した軸受けボス部形成用凹部とに
よりプラスチック材料の成形用空洞を形成し、該空洞に
溶融状態のプラスチック材料を射出して硬化させること
により金属リングにプラスチック材料製の支持体が一体
に接合された構造の磁気ヘッドドラムを形成する。
【0007】本発明の好ましい態様による磁気ヘッドド
ラムの製造方法おいては、アウトサート成形されて支持
体と一体となった金属リングの外周部を研磨加工し、さ
らに精度(特に真円度)を向上させることが好ましい。
この場合、この研磨加工は、支持体の回転軸を基準とし
て行う。また、磁気テープの張り付きを防止するための
空気溝として、金属リングに複数の浅い周溝を加工する
ことが好ましい。この周溝の加工は金属リング外周部の
研磨加工を行うときに、同時に行えばよい。
【0008】本発明による磁気ヘッドドラムは、周辺部
に金属リングを有し、支持体がプラスチック材料製であ
るので、該ドラムの支持機構への取り付け部等の複雑な
加工を要する部分はすべてプラスチック材料の成形によ
り形成でき、後工程での機械加工などの必要性が減少す
る。したがって、加工の費用が全体として廉価になる。
また、支持体は軽量のプラスチック材料により形成され
るが、周辺部は金属材料製のリングにより形成されるの
で、質量が周辺部に集中し、回転慣性を高く維持するこ
とができる。磁気ヘッドドラムは、磁気テープと摺動接
触する周辺部が金属リングにより構成されるので、耐摩
擦力も十分に保持することができる。磁気テープと磁気
ヘッドドラム表面との間の摺動により静電気を発生する
が、金属リングによりこの静電気を放散することが可能
である。もし、金属リングのみで静電気の放散が十分に
できないときは、プラスチック材料製の支持体を、導電
性のプラスチック材料により形成すればよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1は、本発明が適用される磁気ヘッドドラムの一
例を使用状態で示す斜視図である。磁気テープ1は、カ
セット内に配置された供給リール2と巻取りリール3と
の間に掛け渡され、複数のガイドポスト4によりカセッ
トから引き出されて磁気ヘッドドラム組立体5のまわり
に通される。図において、6は全巾消去ヘッド、7は音
声ヘッド、8はコントロールヘッドをそれぞれ示す。磁
気テープ1は、ピンチローラ9とキャプスタン10の間
に挟まれて、矢印で示す方向に送り駆動される。磁気ヘ
ッドドラム組立体5は、固定状態で保持される下側固定
ドラム5aと、該下側固定ドラム5aに回転自在に支持
された上側回転ドラムすなわち磁気ヘッドドラム5bと
から構成される。上側回転ドラムすなわち磁気ヘッドド
ラム5bの外周には、周方向に間隔をもった位置におい
て、複数の磁気ヘッド11が支持される。ビデオテープ
レコーダーの技術において周知のように、磁気ヘッドド
ラム組立体5は、回転軸5cが磁気テープ1の送り平面
に対して傾斜して配置されており、磁気テープ1はドラ
ム5の表面に対して斜に接触するようにガイドポスト4
によりドラム組立体5に向けて引きつけられる。上側回
転ドラム5bは、回転周速度が磁気テープ1の送り速度
より高速になるように矢印の方向に回転駆動される。そ
の結果、磁気テープ1には、斜めの縞状に記録帯が形成
される。
【0010】本発明は、上記に例示した磁気記録装置に
おいては、上側の回転ドラムすなわち磁気ヘッドドラム
5bに適用されるものである。図2を参照すると、下側
固定ドラム5aは、平坦な底部5dと該底部5dの周辺
から直立するリング状フランジ5e、及び底部5dの中
央部から直立する軸受け用ボス5fを備える。磁気ヘッ
ドドラム5bは、支持軸12の上端部に取り付けられ、
支持軸12の軸部12aが下側固定ドラム5aの軸受け
ボス部5fの中央の軸孔5gに回転自在に受けられる。
図3ないし図7に磁気ヘッドドラム5bの構造を示す。
図3に示すように、磁気ヘッドドラム5bは、例えばア
ルミニウム合金のような適当な金属材料により形成され
た金属リング14と該金属リング14の内部に射出成形
により形成されたプラスチック材料製の支持体15とか
ら構成される。図4(a) 及び図5に示すように、金属リ
ング14は軸方向の長さlが支持体15の軸方向の長さ
Lより小さく、金属リング14の上端面と支持体15の
上端面は同一平面上に位置する。支持体15の他端は金
属リングの他端より軸方向に張り出しており、該軸方向
の張り出し部は、半径方向外方にも張り出して金属リン
グ14の下端面を覆う半径方向張り出し部15aを形成
している。
【0011】プラスチック材料製の支持体15は、金属
リング14の内周に接合される周辺リング状部すなわち
直立フランジ部15bと、支持軸12の上端部に結合さ
れる中空円筒形の中央ボス部15cを備えており、フラ
ンジ部15bと中央ボス部15cの下端部を接続するウ
エブ部15dが形成されている。図5に示すように、金
属リング14の上端面には、内周寄りの位置に内方に傾
斜する傾斜面14aが形成されており、プラスチック材
料製の支持体15は、この傾斜面14aを覆っている。
さらに、図6に示すように、金属リング14の内周面に
は鋸歯状の凹凸14bが全周にわたり形成されている。
同様に、支持体15のフランジ部15bの外周面には、
金属リング14の鋸歯状凹凸14bに対応する形状の凹
凸15eが形成されており、これら凹凸14b、15e
が互いに係合する。金属リング14の上端の傾斜面14
aと支持体15のプラスチック材料との接触、前述の凹
凸14b、15eの係合及び金属リング14の下端面と
支持体15の半径方向張出部15aの接触により、金属
リング14と支持体15との間の結合力が確保され、作
動中に加わる摩擦力の影響で金属リング14と支持体1
5との間に相対的なずれを生じる恐れがなくなる。な
お、磁気テープ1が磁気ヘッドドラム5bに接触する接
触圧力によっては、金属リング14の上端の傾斜面14
a、凹凸14b、15eの係合のいずれか一方又は両方
を省略してもよい。支持体15の下部に形成する半径方
向張出部15aは、後述するように、磁気ヘッド取付け
部の成形を容易にするという別の利点をもたらす。
【0012】図3に示すように、磁気ヘッドドラム5b
のプラスチック材料製支持体15の直立フランジ15b
は、周方向に間隔をもった位置に切り欠き16が形成さ
れている。この切り欠き16の位置において、直立フラ
ンジ15bの根元部は完全に切除されて、図6に示すよ
うに切り欠き孔16aが形成されている。この切り欠き
孔16aの位置では、金属リング14の内周面が露出さ
れている。支持体15の中央ボス部15cの上端面に
は、磁気ヘッドドラム5bを回転駆動するためのモータ
ーの部品を取り付ける複数個のボルト孔17が形成され
ている。また、支持体15の中央ボス部15cには、中
心部に支持軸12の軸部12aの上端部と嵌合するため
の孔18が形成されている。図7は磁気ヘッドドラム5
bの下側の面を示す図である。図4(a) を併せて参照す
ると、支持体15の張り出し部15aは、周辺部が環状
に下向きに突出しており、該下向きの突出部から上方に
僅かに引っ込んで、平坦なウエブ部15dの底面が形成
されている。このウエブ部15dの底面は、支持軸12
に形成した環状フランジ12bに受けられる。支持体1
5の中央ボス部15cは内部に円筒形の空洞を有し、こ
の円筒形の空洞に支持軸12の円筒形台部12cが嵌合
する。支持体15のウエブ部15dには、該ウエブ部1
5dを支持軸12の環状フランジ12bにねじ止めする
ためのねじ孔19が複数個、周方向に間隔をもって形成
されている。
【0013】プラスチック材料製の支持体15には、ウ
エブ部15dの底面から張り出し部15aの底面にかけ
て、磁気ヘッド取付け用の凹部20が形成されている。
この凹部20は、支持体15の張り出し部15aの外周
部に開口している。図5を参照すると、張り出し部15
aの外周は、上端が金属リング14の外周と同一半径上
にあり、下方に向けて半径方向内方に僅かに傾斜してい
る。磁気ヘッドドラム5bの下方に配置される固定ドラ
ム5aの外周は、磁気ヘッドドラム5bの金属リング1
4の外周と同一半径上にある。したがって、プラスチッ
ク材料製支持体15の張り出し部15aの外周は、磁気
ヘッドドラム5bの金属リング14の外周及び固定ドラ
ム5aの外周より半径方向内方に引っ込んだ位置にあ
る。この配置により、プラスチック材料製支持体15の
張り出し部15aが磁気テープ1に接触することはなく
なる。磁気ヘッドは、磁気ギャップが金属リング14の
外周の下方延長線21上に位置するように支持体15に
取り付けられる。図5には、磁気ヘッド取付け用の凹部
20を想像線で示す。図4(a) に示すように、支持体1
5のウエブ部15dには、磁気ヘッド取付け用凹部20
に通じる磁気ヘッド取付け用ねじ孔22が形成される。
【0014】上述のように、支持体15は形状自体が複
雑であり、種々の凹部や孔を備える必要がある。従来
は、アルミニウム合金のブロックからの切削等の機械加
工により磁気ヘッドドラムを形成していた。本発明の上
記実施例においては、複雑な形状で、種々の孔を要する
部分はすべてプラスチック材料の射出成形により形成さ
れる。したがって、機械加工の必要性が減少し、製造コ
ストを大幅に減少させることができる。磁気ヘッドドラ
ムには、磁気テープの張り付きを防止する空気層の形成
のために、周辺に複数の浅い周溝14cを形成するのが
普通であるが、この目的の溝は、金属リングに容易に形
成することができる。この溝は、金属リング単体に加工
してもよいが、後述するように、アウトサート成形後に
加工することもできる。また、金属リングの外周部はア
ウトサート成形後に支持体と一体となった金属リングの
外周部を支持軸を基準として研磨加工すると、さらに精
度(特に真円度)が向上する。図8及び図9に、本発明
による磁気ヘッドドラムの製造方法の一例を示す。図8
(a) 、(b) は型を開いた状態を示す水平断面図及び垂直
断面図である。この型は、下方の凸型30と上方の凹型
31、及び両型30、31の間に配置され、横方向にス
ライド可能なスライドコア32から構成される。本実施
例では、スライドコア32は、2つのコア片32aに分
割されている。凸型30は、中央部に円筒形のコア30
aを備え、該コア30aは、周方向に90°の間隔で半
径方向に突出する突起30bを有する。突起30bは、
磁気ヘッドドラム5bの支持体15に形成される切り欠
き16、16aに対応する形状である。
【0015】凸型30は、円筒形コア30aの中央部に
磁気ヘッドドラム5bの中央ボス部15c外側形状に対
応する形状の凹部30cを有する。凹型31は、磁気ヘ
ッドドラム5bの底面形状に対応する形状の底面31a
と、凸型30のコア30aに形成された凹部30cに挿
入されるコア31bを備える。凹型31のコア31b
は、凸型30のコア30aに形成された凹部30cとの
間に、磁気ヘッドドラム5bのボス部15cを成形する
ための型空洞を形成する。図8(a) に示すように、磁気
ヘッドドラム5aを製造するための金属リング14が凸
型30のコア30aに嵌められる。このとき、コア30
aの突起30bが金属リング14の内周に接触して、該
金属リング14を支持する。この状態では金属リング1
4とコア30aの間に磁気ヘッドドラム5bの支持体1
5の直立フランジ15bを成形するための空洞が形成さ
れる。次いで図9(a) 、(b) に示すように型を閉じ、型
内に形成された成形用空洞に溶融樹脂を射出して成形を
行なう。射出された樹脂が硬化した後、成形品をを取り
出して所望の磁気ヘッドドラムを得る。磁気ヘッドドラ
ム外周部の精度(特に真円度)をさらに向上させるた
め、アウトサート成形され、支持体15と一体となった
金属リング14の外周部を研磨加工する。研磨加工は、
支持軸12と嵌合する軸部嵌合部、即ち図4に示す支持
体15の嵌合孔18の内径D1、及び中央ボス部15c
内部の円筒形空洞の内径D2を基準として行う。研磨加
工量は0.1 〜0.05mmが好ましい。
【0016】一般に、この種の磁気ヘッドドラムにおい
ては、磁気テープの張り付きを防止するための空気層が
磁気テープとドラム外周面との間に形成されるように、
ドラム外周面には空気溝が周方向に形成される。本発明
においても、この空気溝として、金属リングの外周部に
複数の浅い周溝14cを形成することが好ましい。この
周溝は、金属リング外周部の研磨加工を行うときに同時
に加工すればよい。
【0017】
【効果】本発明においては、磁気記録装置に使用される
磁気ヘッドドラムが周辺の金属リングと内部のプラスチ
ック材料製支持体により構成されているので、機械加工
の必要性が減少し、製品価格も廉価になる。また、周辺
部が金属リングにより形成されているので、テープとの
接触による磨耗の問題もなく、回転慣性も十分に保持で
きるので、回転むらも生じる恐れはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される磁気ヘッドドラムを使用す
るビデオテープレコーダーのテープ駆動機構の一例を示
す斜視図である。
【図2】磁気ヘッドドラムと固定ドラムを示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の一実施例による磁気ヘッドドラムの斜
視図である。
【図4】(a) は図3に示す磁気ヘッドドラムの断面図、
(b) は同ドラムの側面図である。
【図5】磁気ヘッドドラムの一部の拡大断面図である。
【図6】図4(b) のVI−VI線で切断した断面を示す斜視
図である。
【図7】磁気ヘッドドラムの底面図である。
【図8】磁気ヘッドドラム製造のための型を示すもの
で、(a) は型を開いた状態の水平断面図、(b) は型を開
いた状態の垂直断面図である。
【図9】磁気ヘッドドラム製造のための型を示すもの
で、(a) は型を閉じた状態の水平断面図、(b) は型を閉
じた状態の垂直断面図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 供給リール 3 巻取りリール 5 ドラム組立体 5a 固定ドラム 5b 磁気ヘッドドラム 11 磁気ヘッド 14 金属リング 15 支持体

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の厚さを有する金属リングと、前記
    金属リングの内部にアウトサート成形により形成された
    プラスチック材料製の支持体とからなり、前記プラスチ
    ック材料製の支持体は、前記金属リングに接合され該金
    属リングを支持する周辺リング状部と、回転軸を受ける
    中央ボス部とを備え、周辺部には、該リングと一体に回
    転するように磁気ヘッドが設けられたことを特徴とする
    磁気記録装置用磁気ヘッドドラム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した磁気ヘッドドラムで
    あって、前記プラスチック材料製の支持体の周辺リング
    状部の外周と前記金属リングの内周にはそれぞれ対応す
    る凹凸が形成され、該支持体の凹凸と前記金属リングの
    凹凸が係合して前記支持体と前記金属リングとの間の相
    対的なずれを防止するようになったことを特徴とする磁
    気ヘッドドラム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載した磁気ヘッドド
    ラムであって、前記金属ドラムの軸方向一端部の内周寄
    りの位置には、半径方向内方に向かって軸方向内方に傾
    斜した傾斜面が設けられて、前記プラスチック材料製の
    支持体と前記金属リングとの間の接触面積を増加させる
    ことにより、前記支持体と前記金属リングとの間の相対
    的なずれを防止するようになったことを特徴とする磁気
    ヘッドドラム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した磁気ヘッドドラムで
    あって、前記プラスチック材料製の支持体の軸方向長さ
    が前記金属リングの軸方向長さより大きく、前記金属リ
    ングの前記一端側において前記金属リングと前記支持体
    とは同一の半径方向平面内に位置し、前記金属リングの
    前記他端側においては、前記支持体が前記金属リングよ
    り軸方向に張り出し、かつ前記金属リングの内周より半
    径方向外方に張り出して前記金属リングの前記他端を覆
    っていることを特徴とする磁気ヘッドドラム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した磁気ヘッドドラムで
    あって、磁気ヘッドが前記張り出し部の外周に磁気ギャ
    ップを有するように取り付けられたことを特徴とする磁
    気ヘッドドラム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載した磁気ヘッドドラムであって、前記プラスチッ
    ク材料製の支持体は、前記金属リングの内周に接合され
    るリング状部と、該リング状部を前記ボス部に接続する
    ウエブ部とを備え、前記リング状部の一部が切り欠かれ
    て前記金属リングの内周が露出されたことを特徴とする
    磁気ヘッドドラム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    した磁気ヘッドドラムであって、前記プラスチック材料
    製の支持体は軸方向長さが前記金属リングの軸方向長さ
    より大きく、前記支持体は軸方向の少なくとも一端にお
    いて前記金属リングより軸方向に張り出して前記金属リ
    ングの端部を覆う張り出し部を備えており、前記張り出
    し部は、前記金属リングの端部に隣接する側では該金属
    リングの外周と同一半径上に外周が位置し、軸方向外方
    に向かって半径方向内方に傾斜していることを特徴とす
    る磁気ヘッドドラム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載した磁気ヘッドドラムで
    あって、磁気ヘッドが前記張り出し部に取り付けられた
    ことを特徴とする磁気ヘッドドラム。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    に記載した磁気ヘッドドラムであって、前記プラスチッ
    ク材料製の支持体は、導電性のプラスチック材料により
    形成されたことを特徴とする磁気ヘッドドラム。
  10. 【請求項10】 複数に分割され、閉じ状態で金属リン
    グの外周に緊密に接触する凹部を形成する横方向スライ
    ドコアと、前記金属リングの内周の直径より小さい直径
    の円筒形凸部を備え、該凸部の外周に前記金属リングの
    内周に接触する突起を設け、該凸部の端面には軸受けボ
    ス部形成用凹部を形成した凸型と、前記凸型の前記端面
    に対して間隔をもって保持される内面を有する凹型とか
    らなる成形用型を準備し、 前記スライドコアと前記凸型の前記凸部の前記突起との
    間に前記金属リングを挟んで保持し、前記凹型を閉じ
    て、前記金属リングの内周と前記凸型の前記凸部の前記
    突起との間、前記凸型の前記凸部の前記端面と前記凹型
    の前記内面との間及び前記凸型の前記凸部の端面の形成
    した前記軸受けボス部形成用凹部とによりプラスチック
    材料の成形用空洞を形成し、該空洞に溶融状態のプラス
    チック材料を射出して硬化させることにより前記金属リ
    ングにプラスチック材料製の支持体が一体に接合された
    構造の磁気ヘッドドラムを形成することを特徴とする磁
    気ヘッドドラムの成形方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載した磁気ヘッドドラ
    ムの成形方法であって、前記金属リングと前記支持体と
    を一体に接合した後、前記金属リング外周部の真円精度
    を向上させるため、前記支持体の回転軸を基準として、
    前記金属リングの外周部を研磨加工することを特徴とす
    る成形方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載した磁気ヘッドドラ
    ムの成形方法であって、前記金属リングと前記支持体と
    を一体に接合した後、磁気テープの張り付き防止用の空
    気溝として、前記金属リングの外周部に複数の浅い周溝
    を加工することを特徴とする成形方法。
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