JP2675438B2 - トロンビンレセプター拮抗物質 - Google Patents

トロンビンレセプター拮抗物質

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、血管及び循環血系の細胞に対するトロンビ
ンの作用を調節する物質に関する。トロンビンが多様な
活性を有するということは周知のことである。おそら
く、セリンプロテアーゼの最も良く知られたこの活性
は、フィブリノーゲンを、血液を凝固するフィブリンに
変換することである。トロンビンのさらなる機能は、広
範かつ多様であり、細胞トロンビンレセプタを通じて媒
介される細胞活性化が関与するように思われる。例え
ば、トロンビンは、最も効力ある血小板活性化物質であ
る;すなわちこれは、単球に対し走化性をもち;リンパ
球及び血管平滑筋細胞を含む間葉細胞に対して分裂促進
性を有し;血管内皮内で数多くの応答を促進する。Coug
hlin et al.,J.Clin.Invest.89:351−355(1992)参
照。トロンビンのこれらの細胞活性化機能は、血液凝固
に通常必要とされる濃度範囲内で起こることから、トロ
ンビンは、うっ血及び血栓症において重要な生理学的役
割を果たすと考えられてきたが、それのみならず炎症を
媒介するための白血球走化性、再狭窄、糸球体腎炎及び
骨の再モデリングで起こるような創傷修復を媒介するた
めの細胞増殖といった血管傷害に対する応答を媒介する
上で主要な役割を有する可能性もある。
急性血栓症におけるトロンビンの役割は、明確に立証
されてきている。総説として、Chesbro et al.,Thromb.
Haemostas.,66:1−5(1991)を参照されたい。しかし
ながら、血栓症におけるトロンビンの役割は、その血液
凝固活性に制限されておらず、トロンビンは血小板トロ
ンビンレセプタの活性化の結果生じる血管傷害部位での
血小板凝集塊形成の主要な生理学的媒介物質であると思
われることから、血小板凝集にも拡がるものである。最
近の高血栓症アプローチは、トロンビンの酵素活性を阻
害又は変調するものであり、これには、ヘパリン、低分
子量ヘパリン、PPACK、ヒルジン、アルガトロバン及び
ヒルログなどの化合物が含まれる。これらの作用物質は
全て、酵素の触媒活性を阻害する。従ってこれらの作用
物質は、トロンビンの前−及び抗−凝血作用を阻害する
のみならず、トロンビンの細胞活性化機能も阻害する。
従って、これらの作用物質のいずれもトロンビンの細胞
作用を特異的に阻害するのには有効でない。トロンビン
レセプタを特異的に標的とした作用物質は、臨床的に全
く開発されていない。トロンビンレセプタ阻害物質を同
定するためのこれまでの試みは、極く最近になるまで、
生理学的に適切な機能的トロンビンレセプタを同定する
能力が研究者になかったことによって妨害されてきた。
トロンビンは、血小板の外のさまざまな細胞に対して
数多くの効果を有する。例えば、トロンビンは、平滑筋
及び内皮細胞に対して分裂促進性をもつ。トロンビンは
同様に、血管透過性を増大させ血管収縮を誘発するもの
としても知られている。Malik,Semin.Thromb.Hemostasi
s.12:184−196(1986)を参照のこと。トロンビンは
又、血小板由来成長因子(PDGF)、プロスタサイクリ
ン、血小板活性化因子(PAF)、組織プラスミノーゲン
活性化因子及びプラスミノーゲン活性化因子阻害物質を
含む内皮細胞からのいくつかの成分の産生及び放出をも
誘発することができる。最後に、トロンビンは、血小
板、好中球、単球、及びT細胞の付着性を促進すること
ができる。総説として、Shuman,Ann.NYAcad.Sci.485:22
8−239(1986)を参照のこと。トロンビンのこれらの作
用は全て、クローニングされたトロンビンレセプタと同
じ又はほぼ同じ細胞トロンビンレセプタによって媒介さ
れる可能性が高く、トロンビンが、凝血及びうっ血カス
ケードと連関させる血管傷害に対する炎症性及び細胞増
殖応答を開始させる上でも中心的役割を演じているとい
うことを示唆するものである。トロンビンに対するこれ
らの応答のほとんどは、うっ血と血管修復の間のかかる
連関を示唆しているものの、この仮定は今度試験してい
くべきものであるにとどまっている。細胞内でのトロン
ビンレセプタ(1個又は複数)の活性化を特異的に行な
う作用物質が、この目的に理想的に適合している。
冠状血管形成術といった介入処置によって誘発された
血管壁損傷に対する血管過増殖性応答である再狭窄は、
直接的に又は間接的に損傷部位といったトロンビン誘発
された細胞事象により刺激される可能性がある。細胞増
殖は、局所的に粘着性の血小板からの効力ある成長因子
の放出により又は刺激時点でPDGFを放出することのでき
る内皮細胞に対するトロンビンの作用によって、間接的
に刺激を受ける可能性がある。疾患ある血管内の平滑筋
細胞の増殖は同様に、活性の血小板が豊富な血栓によっ
て作り出された血管損傷部位において生成されたトロン
ビンの高い局所的濃度のため、トロンビンによって直接
刺激される可能性もある。実際、効力あるトロンビン阻
害物質ヒルジンを用いた最近の研究では、トロンビンが
再狭窄プロセスにおいてこのような役割を果たすことが
示唆されているが、これらの研究については、トロンビ
ンの効果が直接的なものであるか間接的なものであるか
は知られていない。Sarembock et al.,「Circulation
(循環)」84:232−243(1992)を参照のこと。
トロンビンの細胞作用は、さまざまな病的状態をひき
起こす潜在性をもつものの、トロンビンの細胞作用を特
異的に遮断する治療用作用物質は全く知られていない。
しかしながら最近になって、機械的トロンビンレセプタ
cDNAが巨核芽球細胞系統からクローニングされ発現さ
れ、このレセプタをコードするmRANの存在がヒトの血小
板及び欠陥内皮細胞において実証された。Vu et al.,Ce
ll(細胞),64:1057〜1068(1991)を参照のこと。この
開発は、細胞トロンビンレセプタを標的とするきわめて
特異性の高い作用物質を開発する重要な機会を作り出し
た。
トロンビンレセプタの予想されたアミノ酸配列の密な
検査により、レセプタの100残基アミノ末端ドメイン内
の潜在的な認識及びトロンビン分割配列が明らかにされ
た。その後行なったレセプタの突然変異誘発の研究は、
この分割部位が、この部位におけるタンパク質分解によ
る分割を通してのトロンビン媒介されたレセプタのシグ
ナルリングにとって必要なものであるということを立証
した。Vu et al.,Nature,353:674−677(1991)参照の
こと。これらの実験により、推定上のトロンビンレセプ
タのタンパク質分解がトロンビンレセプタの活性化の原
因であるかもしれないという前述の示唆が確認された
が、いかにしてタンパク質分解がレセプタのシグナリン
グを媒介するかという問いに対する回答は得られないま
まであった。
トロンビンが誘発するシグナリングについては、潜在
的な2つの説明が仮定された。第1の説明は、レセプタ
のアミノ末端における15残基のセグメントのタンパク質
分解による除去が、レセプタの活性化を導くレセプタ内
のコンフォーメーション変更を誘発するということであ
る。あるいは、レセプタタンパク質分解の時点で正体を
現わした特異的な「束縛されたリガンド」が、レセプタ
の本体の中の「リガンド結合部位」と直接相互作用して
レセプタ活性化を導くことができる。これらの潜在的メ
カニズムは両方共、きわめて類似しているが、語義上の
問題ではないにせよ、「束縛されたリガンド」という仮
説は、レセプタシグナリングにとって、より可能性の高
い説明であると思われる。レセプタタンパク質分解の時
点で明らかになった新しいアミノ酸配列を模倣する合成
ペプチドが、レセプタのタンパク質分解分割の無い状態
でさえ、血小板レセプタの完全作動体として機能する。
このことはすなわち、レセプタの分割時点で明らかにさ
れたレセプタのアミノ末端における新しいアミノ酸配列
が「束縛されたリガンド」として機能し、遠位の「結合
部位」において相互作用するということを示唆してい
る。これらの効果は、ハムスターの「束縛されたリガン
ド」ペプチドで活性化されたハムスターレセプタを用い
て確認された。Vouret−Craviari et al.,Mol.Biol.Cel
l.3:95−102,(1992)を参照のこと。作動体ペプチドに
ついてのさらなる研究により、血小板、内皮細胞、線維
芽細胞及び平滑筋細胞の中に存在する推定上のトロンビ
ンレセプタの類似性が確認された。Hung et al.,J.Cel
l.Biol.116:827−832(1992)及びNgaiza及びJaffe,Bio
chem.Biophys.Res.Commun.179:1656〜1661(1991)を参
照のこと。
トロンビンの作用を調節することについて今日までに
行なわれてきた大部分の研究は、トロンビンの触媒活性
の非特異的阻害に向けられたものであった。これらの研
究努力の結果、トロンビンの前−及び抗−凝血作用の両
方を行なうトロンビン阻害物質が得られた。総説として
Chesbro and Fuster,Circulation,83;1815−1817(199
1)を参照のこと。研究者の中には、トロンビンの配列
から調製されたポリペプチドを用いることによってトロ
ンビンの細胞活性を阻害することを試みた者もいた。Ca
rney and GlennのPCT国際特許出願WO 88/03151号、1988
年5月5日、を参照のこと。もう1つの報告は、トロン
ビンの触媒活性をもたらすことなくトロンビン細胞活性
を阻害すると思われるいくつかのジペプチド及び類似体
の調製に焦点をあてていた。Ruda et al.,Biochem.Phar
macol.39:373−381(1990)を参照のこと。これらのア
プローチは両方共或る程度の特異性を示しているが、そ
の潜在的効果が欠如しているために制限されたものであ
る。
トロンビンレセプタ作動性ペプチド配列を用いた構造
活性研究についても報告されている。作動性ペプチドの
最小構造の一部分に基づくペンタペプチド配列、Phe−L
eu−Leu−Arg−Asn−OHは、トロンビン又はトロンビン
レセプタ作動性ペプチドのいずれかで活性化された血小
板トロンビンレセプタの弱い拮抗体であることが示され
た。Vassallo,et al.,J.Biol.Chem.267:6081−6085(19
92)を参照のこと。
レセプタの拮抗に対する異なるアプローチがその他の
人々により研究されてきており、これらの人々は、トロ
ンビンにとっての結合/認識部位であると思われるトロ
ンビンレセプタのアミノ末端ドメインの中のペプチド配
列に対する拮抗を取り上げた。これらの抗体は有効にか
つ特異的に血小板内のトロンビン誘発された応答を遮断
し、かくしてトロンビンレセプタの拮抗体として作用す
る。Hung et al.,J.Clin.Invest.89:1350−1353(199
2)を参照のこと。
トロンビンレセプタ拮抗に対する前述のアプローチに
は、効力及び/又は特異性が欠如しているため、トロン
ビン拮抗体としてその有用性は制限されている。かくし
て、トロンビンレセプタのきわめて効力及び特異性の高
い阻害物質が、本発明の焦点である。
発明の要約 効力がありきわめて特異性の高いトロンビンレセプタ
拮抗体が、今回発見された。これらの拮抗体は、細胞ト
ロンビンレセプタに対する特異性を示し、このためこれ
らの拮抗体は、フィブリノーゲンをフィブリンに変換す
るといったトロンビンの望ましい或る種の触媒活性と干
渉することなく、血小板凝集といった細胞応答を調節す
ることができる。これらのペプチド誘導体は、インビボ
安定性多び治療的効力を増強するいくつかの官能基を含
有するペプチド及び修飾ペプチドを含んでいる。
本発明のペプチド誘導体は、細胞トロンビンレセプタ
に結合し、トロンビンによって誘発されたレセプタの活
性化を阻害する。本発明のトロンビンレセプタ拮抗物質
の中に含まれるのは、不安定なアミド結合に対する同配
体置換を含む小さなペプチド誘導体及びペプチド類似体
である。この好ましいクラスのペプチド誘導体は、この
タイプのペプチド誘導体がその構造によってタンパク質
分解による不活性を受けにくいものとなっていることか
ら、治療上の潜在能力においてさらに大きな改善を提供
するものである。
本発明は同様に、上述のペプチド誘導体を含む医薬組
成物にも関する。これらの組成物は、抗血栓薬として有
用であれるが、血管形成中の急激な閉鎖の治療、血管形
成の状況下での再狭窄の治療及び不安アンギーナ、心筋
梗塞及びいくつかの形態の血栓症又は血栓塞栓症の卒中
の治療を含む、臨床的応用分野においても有効である。
本発明のペプチド誘導体は、単独でも或いは又はウロキ
ナーゼ及びtPAといったその他の治療的作用物質と組合
わせた形でも、使用できる。これら組成物は、抗炎症
剤、抗再狭窄剤としても有用であり、糸球体腎炎症候群
の治療及び/又は予防に使用することもできる。
発明の詳細な説明 本明細書で使用されている場合、「アルキル」という
語は、直鎖間は分岐鎖(例えばエチル、イソプロピル、
t−アミル、又は2,5−ジメチルヘキシル)でありうる
飽和炭化水素ラジカルのことを言う。この定義づけは、
この語が単独で用いられる場合にも、又「アラルキル」
及び類似の語のように複合語の一部として使用される場
合にもあてはまる。好ましいアルキル基は1個〜10個の
炭素原子を含むものである。本明細書及び請求の範囲中
の全ての数値範囲は、その上限及び下限を含むものとさ
れる。
「シクロアルキル」というのは、飽和した炭化水素環
のことをいう。好ましいシクロアルキル成分は、環内に
3個〜8個の炭素原子を有するものである。さらに、
「(シクロアルキル)アルキル」というのは、アルキル
成分に付着されたシクロアルキル成分をもつ基のことで
ある。例として挙げられるのは、シクロヘキシルメチ
ル、シクロヘキシルエチル及びシクロペンチルプロピル
である。
本明細書で用いられる「アルケニル」という語は、不
飽和部位を1つ以上含む上述のとおりのアルキル基のこ
とをいう。
「アルコキシ」というのは、もう1つの炭化水素ラジ
カル(例えばメトキシ、エトキシ、フェノキシ及びt−
ブトキシ)に対する共有結合した酸素置換基をも支持す
る上述のとおりのアルキル基のことである。
「アリール」という語は、一緒に融合され、共有結合
され、又はエチレンもしくはメチレン部分といった共通
基に結合された単一環又は多環でありうる芳香族置換基
のことをさす。芳香環は各々、例えばフェニル、ナフチ
ル、ビフェニル、ジフェニルメチル、2,2−ジフェニル
−1−エチル、チエニル、ピリジル及びキノキサリルと
いったヘテロ原子を含んでいてもよい。アリール部分
は、任意にはハロゲン原子或いはニトロ、カルボキシ
ル、アルコキシル、フェノキシなどのその他の基で置換
されてもよい。さらに、アリールラジカルは、(例えば
2−ピリジル、3−ピリジル及び4−ピリジルといった
ような)、そうでなければ水素原子により占有されてい
るアリールラジカル上のあらゆる位置でその他の成分に
結合されてもよい。
「アリールアルキル」、「アリールアルケニル」及び
「アリールオキシアルキル」という語は、アルキル基、
アルケニル基又はアルキル基に結合している酸素にそれ
ぞれ直接結合されたアリール基のことをさす。
「塩基性部分」というのは、水素結合において電子対
を提供する又は陽子を受理することのできる基のことで
ある。塩基性成分の例としては、アミン、グアニジン、
イミデート及びピリジン、イミダゾール、トリアゾール
及びピリミジンといった窒素含有複素環がある。
「炭化水素ラジカル」という語は、アルキル、アルケ
ニル、アルコキシ又はアリールラジカル又はそのあらゆ
る組合せのことを意味する。
「疎水性ラジカル」という語は、分子の水溶性を低下
させる基のことを意味する。好ましい疎水性ラジカル
は、少なくとも3個の炭素原子を含む基である。
「アイソスター」(isostere)及び「アイソスター置
換」という語は、類似の電子的又は空間的特性をもつ基
を意味するものとして相互交換的に使用される。本発明
においては、−CONH−は、、−CH2NH−,−NHCO−,SO2N
H−,−CH2O−,−CH2CH2−,−CH2S−,−CH2SO−,−
CH=CH−(シス又はトランス),−COCH2−,−CH(O
H)CH2−及び1,5−ジ置換テトラゾールによって、これ
らのアイソスターにより結合されたラジカルがCONHによ
り結合されたラジカルと類似の向きに保たれるような形
で、置換されうる。これらの及びその他のアイソスター
の総体的総説については、Spatola A.F.,「Chemistry a
nd Biochemistry of Amino Acids,Peptides and Protei
ns」B.Weinstein,eds,Marcel Dekker,New York,p267(1
983)を参照されたい。
「中性アミノ酸側鎖」というのは、カルボニルに隣接
して炭素に結合され、生理学的pHにていかなる形式の電
荷も有さないアミノ酸の一部分のことである。中性アミ
ノ酸側鎖の例としては、ヒドロキシメチル(セリンか
ら)及びメルカプトメチル(システインから)がある。
アミノ酸又はペプチドフラグメントを含む本発明の化
合物については、アミノ酸残基は、従来の実務に従って
一文字又は三文字の表記によって示されている。遺伝子
によりコードされるアミノ酸についての呼称は、以下の
とおりである。
遺伝子によりコードされていない一般に遭遇するアミ
ノ酸も本発明に使用することができる。これらのアミノ
酸及びその略号としては、オルニチン(Orn);t−ブチ
ルグリシン(t−BuG);フェニルグリシン(PhG);シ
クロヘキシルアラニン(Cha);ノルロイシン(Nle);2
−ナフチルアラニン(2−Nal);1−ナフチルアラニン
(1−Nal);2−ナチニルアラニン(2−Thi);1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボキシル酸(Ti
c);N−メチルイソロイシン(N−MeIIe);ホモアルギ
ニン(Har)、Nα−メチルアルギニン(N−MeArg)及
びサルコシン(Sar)が含まれている。
本発明において使用されるアミノ酸は全て、D−異性
体又はL−異性体のいずれかであってよい。L−異性体
が好まれる。
本発明の化合物はトロンビンレセプタに結合するが、
これを活性化はしない。これらの拮抗物質は、以下の構
造式により表わされる。
この構造式中の基R1及びR3は、同じか又は異なるもの
であり、各々はアミド結合、N−アルキルアミド結合、
又はこれらの結合のアイソスター置換体である。
同様にして、R2及びR4基は、同じ又は異なるものであ
り、各々が疎水性ラジカルである。これらの基のための
疎水性ラジカルの例としては、フェニル、t−ブチル、
イソプロピル、イソブチル、シクロヘキシルメチル、1
−アダマンチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロ
ヘプチルメチル、ベンジル、4−ヒドロキシベンジル、
2−ナフチルメチル、1−ナフチルメチル、2−チエニ
ルメチル、メチルチオエチル、インドリルメチル及び置
換されたベンジルがある。好ましい構造においては、R2
又はR4のいずれかがシクロヘキシルメチルであるか、両
方がシクロヘキシルメチルである。さらに、R2は、生理
学的pHにおいて形式電荷(formal charge)を担持して
いないあらゆるアミド酸側鎖である。中性アミノ酸側鎖
の例としては、ヒドロキシメチル及びメルカプトメチル
がある。
R5基はCO,CH2又はSOのいずれかである。
記号Xは、さまざまな構造を表わす。これらの構造の
いくつかは、以下の構造式で表わされる: ここで式中、R6及びR7は同じであっても異なるもので
あってもよく、各々がH、アルキル(シクロアルキル)
アルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル
又はアリールアルキルのいずれかであり;R8は疎水性ラ
ジカルである。R6及びR7のための好ましい基は、H,C1
C10アルキル、(C1−C8シクロアルキル)−(C1−C4
ルキル)、(C1−C10アルコキシ)−(C1−C10アルキ
ル)、(C1−C10アルキルチオ)−(C1−C10アルキ
ル)、アリール−(C1−C6アルキル)であり、ここでR6
及びR7のうち少なくとも1つはH以外のものであること
が条件となっている。R8のための好ましい基は、少なく
ともイソプロピル基と同じ位疎水性のあるものである。
特に好ましいのは、ベンジル及びフェネチルである。X
のためのその他の構造は、アリール部分を含む疎水性残
基である。これらのうち好ましいのは、アリールアルキ
ル、アリールアルケニル、アリールオキシアルキル、ビ
フェニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、インドリ
ルメチル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リニル、N−アルキル及びN−(シクロアルキル)アル
キル1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル、及びN−ア
ルキル1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルである。アリ
ール部分を含む疎水性残基であるX基の特定の例として
は、1−フェニルオクト−1−エン−2−イル、1−フ
ェニル−1−プロピル、1−(2−ナフチルオキシ)−
1−ヘプチル、1−フェノキシ−1−ペンチル、1−
(1−ナフチルオキシ)−1−ペンチル、ビフェニル、
1−ナフチル、2−ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフト−2−イル、インドリルメチル、2−キノリル、
3−キノリニル、N−ペンチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリニル、及びN−シクロヘキシルメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリニルがある。
残りの基のうち、Yは、アルコキシ、ヒドロキシ、ア
ミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ又は置換され
たアルコキシもしくはアルキルアミノ基である。Yのた
めの好まい基は、R9又はNR10R11であって、ここでR9,R
10及びR11が同じ又は異なるものであり、各々がH,C1−C
10アルキル又は塩基性成分で置換された炭化水素ラジカ
ルである。これらのうちさらに好ましいのは、NR10R11
であって、R10及びR11がH又はC1−C4アルキルであるも
のである。mという文字はゼロ又は1の整数を表わし、
Z基が存在する場合、それはアミノ酸又はペプチド残基
であり、好ましいペプチド残基は、2−20個のアミノ酸
を含むものである。
いくつかの好ましい実施態様においては、Xは、式
(II)のものであり、ここでR6はHであり、R7はC1−C
10アルキル、(C1−C8シクロアルキル)−(C1−C4アル
キル)、(C1−C10アルキルチオ)−(C1−C10アルキ
ル)、又はアリール−(C1−C6アルキル)である。さら
に好ましい実施態様においては、R6及びR7は両方共C1
C10アルキルである。
さらに好ましい実施態様においては、Xは式(II)の
ものであり、ここでR6はH、R7はアルキル、R8はアリー
ルアルキルである。さらに好ましい実施態様において
は、R1及びR3は両方共CONHであり、R2及びR4は各々3つ
以上の炭素の疎水性ラジカルであり、R5はCO、Zは2〜
10個のアミノ酸のペプチドであり、Yはアミンである。
さらに好ましい実施態様においては、Yは上記の構造
式を有し、ここでR6はH、R7はペンチル、R8はベンジル
である。さらに、R1及びR3は両方共CONHであり、R2及び
R4は、各々3個以上の炭素のアルキル又はシクロアルキ
ルアルキルであり、R5はCOであり、Zは構造(AAi
のペプチドであり、ここでAAはアミノ酸であり、iはR5
から下流へその位置を表わす整数である。あらゆる位置
においてAAiは、その他のあらゆる位置でのAAiと同じで
も異なっていてもよい。AA1は好ましくは、Arg,Har,Or
n,Lys,NE,NE−ジメチル−Lys、NE−アセチミヂル−Ly
s、NE−フェニリミジル−Lys、Gln又はAsnであり;AA2
好ましくは、Asn,Gln,Arg,Lys,Har,Orn,NE,NE−ジメチ
ル−Lys又はNE−メチル−Lysであり;AA3が存在する場
合、これはPro,Ser,Gly,Asp又はGlnであって、nは3〜
10、好ましくは3〜6であり;AA4は、nが4〜10又は4
〜6である場合、好ましくはAsn,Gln,Gly又はAlaであ
り;AA5は、nが5〜10又は5〜6である場合Asp又はGlu
であり;そしてAA6は、nが6〜10である場合、好まし
くはLys,Arg,Orn、及びHarであり;そしてYはNH2であ
る。
最も好まれる実施態様は、Xが構造式IIで表わされ、
そのR6がHであり、R7がペンチルであり、そしてR8がベ
ンジルであるものである。さらに、R1及びR3は両方共CO
NHであり、R2及びR4は両方共シクロヘキシルメチルであ
り、R5がCOであり、Zは式(AAiのペプチドであっ
て、ここでnが2〜6、AA1がArg,AA2がLys,Arg又はHar
であり、そしてYはNH2である。
好ましい実施態様のもう1つのグループにおいては、
Xは、少なくとも1つの芳香環を含む疎水性ラジカルで
ある。さらに、R1及びR3は独立してCONH又はCN2NHのい
ずれかであり、R2及びR4は各々4つ以上の炭素の疎水性
ラジカルであり、R5はCOであり、Zは2〜6個のアミノ
酸のペプチドであり、そしてYはアミンである。
このグループの中に入るさらに好ましい実施態様で
は、Xはアリールオキシアルキルであり、R1及びR3が独
立してCONH又はCH2NHのいずれかであり、R2及びR4が独
立してインブチル、ベンジル又はシクロヘキシルメチル
のいずれかであり、R5がCOであり、Zが2〜6個のアミ
ノ酸のペプチドであり、そしてYがアミンであるもので
ある。
このグループの最も好ましい実施態様においては、X
はアリールオキシアルキルであり、R1及びR3は独立して
CONH又はCH2NHのいずれかであり、R2及びR4は独立して
イソブチル、ベンジル又はシクロヘキシルメチルのいず
れかであり、R5はCOであり、Zは式(AAiのペプチ
ドであって、ここでnは2〜6であり、AA1はArgであ
り、AA2はLys,Arg又はHarであり、そしてYはNH2であ
る。
本発明の化合物はさらに、そうでなければ存在するは
ずのいずれか又は全てのアミド基(CONH)がアルキル化
された(例えばCON(Me))又は適切なアイソスターに
より置換されている化合物をも含んでいる。CONHのアイ
ソスターの例は、−CH2NH−,−CO2CH2−,−CH2S−,
−CH2SO−,−COCH2−,−CH(OH)CH2−及び−CH=CH
−,−NHCO−,−SO2NH−,−CH2O−及び1,5−ジ置換テ
トラゾールである。
カルボキシル酸で終結する本発明の化合物には、酸の
薬学的に受容可能な塩又はエステルがさらに含まれる。
本発明のトロンビンレセプタ拮抗物質は、ペプチド調
製のための当該技術分野において広範に記述され使用さ
れている固相ペプチド合成により調製できる。同様に、
同じく当該技術分野において周知のものである液相合成
ペプチド方法を用いて、この化合物を調製することも可
能である。M.Bodanszky及びA.Bodanszky「ペプチド合成
の実践的方法(1984)及びM.Bodanszky、「ペプチド合
成の原則」(1984)を参照のこと。
当業者にとっては既知のものである化学的手順に従っ
た、アイソスター置換を含むペプチド類似体の合成につ
いて、以下で概略的に説明する。
本発明の付加的な態様は、本発明の化合物を含む薬学
的組成物に向けられている。これらの化合物は、例え
ば、心筋梗塞、不安定なアンギーナ、急激な閉鎖、血管
形成術後の再狭窄、炎症及び創傷ゆ合の治療において有
効である。本発明の拮抗物質は、従来の製剤形態で投与
することができる。1つの一般的な製剤形態としては、
pH7.4に緩衝され、注射による投与に適した食塩水が含
まれる。巨丸剤投与のための製剤形態も有用であり、結
合剤としてでんぷん又はアラビアゴムといった薬学的に
受容できる賦形剤を伴う選択された拮抗体が含まれる。
その他の代表的な製剤形態は「Remingtonの薬品科学」M
ack Publishing Co.,Easton,PA.の最新版の中に見い出
すことができる。
化合物の全身性投与は、標準的に注射、好ましくは静
脈的注射によって行なわれる。代替的には、筋肉、腹腔
内又は皮下注射を用いることもできる。経皮的又は経粘
膜投与といった化合物のその他の形態の全身性投与も可
能である。適切に処方された腸溶性の又はカプセルに被
包された製剤形態での経口投与も使用可能である。
使用される用量は、拮抗体の選択、投与経路、製剤形
態の性質、患者の疾病の性質及び所属医師の判断といっ
た要因により左右されることになる。標準的に、用量
は、患者の体重1kgにつき0.1〜100μgの範囲内であ
る。より好ましくは、用量は患者の体重1kgにつき1〜5
0μgの範囲内にある。
以下の実験結果は、制限的な意味のない一例として提
供されている。
例1. (N,N−ジ−n−ペンチル−Phe)−Cha−Cha−Arg−Lys
−NH2の合成 0.5mmolのp−メチルベンズヒドリルアミン・HCl樹脂
(Applied Biosystems製)から出発して、樹脂をジイソ
プロピルエチルアミンで中和し、溶剤としてN−メチル
ピロリジノン(NMP)中の1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(HOBt)及びN,N−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(DCC)を用いてNα−t−BOC−NE−(2−クロロ
−CBZ)−L−リジンとカップリングさせ、その後ジク
ロロメタン中のトリフルオロ酢酸(TFA)を用いて保護
基除去した。Boc−Arg(Tos),Boc−Cha,Boc−Cha及びB
oc−Pheを用いて連続的なカップリング及び保護基除去
を行なった。TFAの助けを借りて、Phe残基からBoc基を
除去した後、樹脂を洗浄してペプチド樹脂トリフルオロ
アセテートを得た。DMF中に懸濁されたこの樹脂に対し
て、ジメチルホルムアミド(DMF)(1%の酢酸を含
む)中のn−ヴァレルアルデヒド2.5当量を付加し、室
温で60分間2.5当量のNaBH3CNで処理した。ニンヒドリン
反応によるアルキル化の完全さの検査のため、樹脂アリ
コートを定期的に除去した。アルキル化が完全であると
見極められた時点で、樹脂をDMF,CH2Cl2及びメタノール
で洗浄し、真空内で乾燥させた。ペプチドを樹脂から切
り離し、10%のアニソール及び2%の硫化メチルエチル
を含む無水HFでの処理により保護基を除去した。25%の
酢酸溶液で樹脂/ペプチド混合物を抽出し、凍結乾燥さ
せて、白色粉末として粗ペプチドを得た。勾配溶出(0.
1%のTFAを含む水中で10〜60%のCH2CN)を用いてC18
相カラム上でペプチドをひき続き精製すると、望ましい
ペプチドが得られた。FAB質量スペクトル、計算上の質
量895、観察したM(質量)+1 896。
例2. 2−フェノキシブチリル−Cha−Cha−Arg−Lys−NH2
合成 例1に記述されているとおり、Cha−Cha−Arg−Lys−
MBHA樹脂に至るまでのペプチド樹脂の合成を行なった。
HOBtを伴うNMP中のDCCを用いて(±)2−フェノキシ−
酪酸でのペプチド樹脂のアシル化を行なった。得た樹脂
を洗浄し、ペプチドを切り離し、保護基除去し、例1に
ある条件を用いて精製した。FAB質量スペクトル、計算
上の質量770、観察したM(質量)+1 771。
例3. (N−n−ペンチル−Tic)−Cha−Cha−Arg−Lys−NH2
の合成 Tic−Cha−Cha−Arg−Lys−MBHA樹脂へのペプチド樹
脂の合成を、Boc−PheにBoc−Ticを置換して、例1にあ
る通りに行なった。Tic残基からのBoc基の除去の後、例
1の条件下で、樹脂をn−ヴァレルアルデヒドを用いて
還元によりアルキル化した。上述の条件を用いて樹脂を
洗浄し、ペプチドを分割させ、保護基除去し、精製し
た。FAB質量スペクトル、計算上の質量837、観察したM
+1 838。
例4. フェニル−CH=C((CH2−CH3)−CH2−Cha−Cha
−Arg−Lys−NH2の合成 例1に記されている通り、TFA・NH2−Cha−Cha−Arg
−Lys−MBHAに至るまでのペプチド樹脂の合成を行なっ
た。室温で2時間、NaBH3CNを伴うDMF中のフェニル−CH
=C((CH2−CH3)−CHO 2.5当量を用いて、アミ
ノ基を還元によりアルキル化した。上述の条件を用い
て、樹脂を洗浄し乾燥させ、ペプチドを分割し、保護基
除去し、精製した。FAB質量スペクトル、計算された質
量803、観察されたM+1 804。
例5. トロンビンレセプタ拮抗物質活性についての検定 本発明の化合物は、血小板凝集検定を用いて、トロン
ビンレセプタ拮抗物質活性について試験することができ
る。この検定では、供与前2週間いかなる薬剤も摂取し
ていない健康なボランティアから採取した血液から、洗
浄したヒト血小板を調製する。血液を、0.1%(体積/
体積)のPGI2(0.05mg/mL PGI2、100mMのトリス、pH1
2)を含む12.5%(体積/体積)のACD(85mMのクエン酸
ナトリウム、111mMのデキストロース、71mMのクエン
酸)の中に引き込む。20分間160×gで遠心分離するこ
とにより、結晶板を豊富に含む血漿を得た。10分間760
×gで遠心分離して血小板をペレット化し、0.1%(体
積/体積)のPGI2を含むCGS(13mMクエン酸ナトリウ
ム、120mMの塩化ナトリウム、30mMのデキストロース、p
H7.0)の中で再懸濁させ、再ペレット化してからタイロ
ード緩衝液(10mMのヘペス、12mMの重炭酸ナトリウム、
138mMの塩化ナトリウム、5.5mMのグルコース、2.9mMの
塩化カリウム、1.0mMの塩化カルシウム、pH7.4)の中で
再懸濁させ、37℃で貯蔵した。血小板凝集計を用いて血
小板凝集測定により監視されているコントロール反応の
中で血小板凝集を刺激するため約0.4〜10nMのα−トロ
ンビンを使用する。血小板混合物に対し候補拮抗体を付
加し、その後トロンビンを付加して、トロンビン媒介凝
集を防ぐその能力を評価する。
Fratantoni,J.C.et al.,Am.J.Clin,Pathol.74:613−6
17(1990)に記されている通り、96ウェルのマイクロタ
イタープレートの中で洗浄された血小板を用いて、血小
板凝集を測定することもできる。トロンビンレセプタを
遮断する拮抗体の能力は、さまざまな濃度の拮抗体を用
いてこの検定において評価された。血小板凝集の50%阻
害が達成される濃度はIC50と定義づけられる。
以下の表は、本発明の代表的化合物についてのIC50
値をリストアップしている。
以上は、主として例示を目的として示されているにす
ぎないものである。当業者であれば、本書に記述されて
いる系の構造、方法、組成物成分、合成及び使用条件及
びその他のパラメータが、本発明の本質及び範囲から逸
脱することなくさまざまな方法でさらに修正又は置換で
きるものであるということが容易に理解できることだろ
う。
なお、前記化合物の内、化合物29,31,37及び58は参考
例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 5/083 C07K 5/107 5/087 7/06 5/103 A61K 37/02 ACB 5/107 ABS 7/06 ABE

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の式: 〔式中、 R1は−CONH−,−NH−又は−CH2CH2−であり; R3は−CONH−であり; Xはアリールアルキル、アリールアルケニル、アリール
    スルホニル、アリールオキシアルキル、ビフェニル、イ
    ンドリルメチル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニ
    ル、N−アルキル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
    ニル、N−アルキル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニ
    ル又はN−(シクロアルキル)アルキル−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリニルであり; 但し、R1が−CH2CH2−であるときは、Xはアリールアル
    キルであり、R1が−CONH−であるときはXはアリールア
    ルキル又はアリールスルホニル以外であり、そしてR1
    −NH−であるときはXアリールアルケニル、アリールス
    ルホニル又はアリールオキシアルキルであり; R2及びR4は相互に独立にシクロヘキシルメチル、イソピ
    ロピル又はベンジルであり、但し、R2及びR4の少なくと
    も一方はシクロヘキシルメチルであり; R5は−CH2−又は−CO−であり; ZはRKPNDK、RKDK、RK、RR、N−MeR−R、Har−K、R
    −Orn、Orn−K、R−D−Lys、NMeR−K、NMeArg又はH
    ar−Rであり; mは0(ゼロ)又は1であり; YはOR9又はNR10R11であり、ここでR9,R10及びR11は、
    それぞれ独立に、H,C1−C10−アルキル、又はジメチル
    アミノ、N−アミノプロピルピペラジン、メチルピペリ
    ジン、アミノプロピルアミノもしくはイミダゾールのい
    ずれかにより置換された炭化水素基である〕 により表わされる化合物。
  2. 【請求項2】次の式; {式中、 R1及びR3は−CONH−であり; R2及びR4はシクロアルキルメチル基であり; R5はCH2又はCOであり; Xは次の式: 〔式中、 R6及びR7は、それぞれ独立に、H,C1−C10−アルキル、
    (C1−C8−シクロアルキル)−(C1−C4−アルキル)、
    (C1−C10−アルコキシ)−(C1−C10−アルキル)、
    (C1−C10−アルキルチオ)−(C1−C10−アルキル)、
    フェノキシベンジル、又はアリール−(C1−C6−アルキ
    ル)であり、但しR6及びR7の少なくとも一方はH以外で
    あり;そして R8はフェニル、フェニルエチル、t−ブチル、イソピロ
    プル、イソブチル、シクロヘキシルメチル、1−アダマ
    ンチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘプチル
    メチル、ベンジル、4−ヒドロキシベンジル、2−ナフ
    チルメチル、1−ナフチルメチル、2−チエニルメチ
    ル、メチルチオエチル、インドリルメチル又は置換ベン
    ジルである〕 により表わされる基であり; YはOR9又はNR10R11であり、ここでR9、R10及びR11はそ
    れぞれ独立に、H,C1−C10−アルキル、又はジメチルア
    ミノ、N−アミノプロピルピペラジン、メチルピペリジ
    ン、アミノプロピルアミノもしくはイミダゾールのいず
    れかにより置換された炭化水素基であり; ZはRKPNDK、RKDK、RK、RR、NMeR−R、Har−K、R−O
    rn、Orn−K、R−D−Lys、NMeR−K、NMeArg又はHar
    −Rであり;そして mは0(ゼロ)又は1である} により表わされる化合物。
  3. 【請求項3】R8がベンジル又はフェネチルである、請求
    項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R6がHであり、そしてR7がC1−C10−アル
    キル、(C1−C8−シクロアルキル)−(C1−C4−アルキ
    ル)、(C1−C10−アルコキシ)−(C1−C10−アルキ
    ル)、(C1−C10−アルキルチオ)−(C1−C10−アルキ
    ル)、又はアリール−(C1−C6−アルキル)である、請
    求項2又は3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】R6及びR7が両方ともC1−C10−アルキルで
    ある、請求項2又は3に記載の化合物。
  6. 【請求項6】R2がシクロヘキシルメチルであり、そして
    R4がイソプロピル、シクロヘキシルメチル又はベンジル
    である、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】R2がイソプロピル、シクロヘキシルメチル
    又はベンジルであり、そしてR4がシクロヘキシルメチル
    である、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】YがNR10R11であり、R10及びR11が、独立
    に、H又はC1−C4−アルキルである、請求項1又は2に
    記載の化合物。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合
    物を含んで成るトロンビンレセプター拮抗剤。
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