JP2001519442A - 三価のトロンビン阻害剤 - Google Patents

三価のトロンビン阻害剤

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JP2001519442A
JP2001519442A JP2000515927A JP2000515927A JP2001519442A JP 2001519442 A JP2001519442 A JP 2001519442A JP 2000515927 A JP2000515927 A JP 2000515927A JP 2000515927 A JP2000515927 A JP 2000515927A JP 2001519442 A JP2001519442 A JP 2001519442A
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コニシ,ヤスオ
スローン,ジャセック
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Original Assignee
National Research Council of Canada
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    • C07K14/81Protease inhibitors
    • C07K14/815Protease inhibitors from leeches, e.g. hirudin, eglin
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 本発明は、S基質ブロック部分(AS)、S'基質ブロック部分(Z)、およびフィブリノーゲン認識エクソサイトブロック部分(P)を含む式(I)の新規トロンビン阻害剤に関連する。式(I):AS-Z-Pに従い、ASはZにつながっており、ZはPにつながっている。S'基質ブロック部分は、トロンビンのS'サブ部位への結合に加えて、Sサブ部位ブロック部分とフィブリノーゲン認識エクソサイトブロック部分をつなぐ。このZ部分の結合はASおよびPの結合と併せて、阻害剤の親和性を有意に改善するのに寄与している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 発明の属する分野 本発明は、トロンビン阻害剤、それを含む薬剤組成物および、本発明の阻害剤
を用いて血管疾患を治療あるいは予防する方法に関連する。
【0002】 先行技術の説明 トロンビンは、高等動物の凝固カスケードにおいて中心的な役割を演じている
。トロンビンの主な作用は、フィブリノーゲンをフィブリンへと活性化して不溶
性のフィブリン凝塊を形成させることである。トロンビンは、第V因子、第VIII 因子、第XIII因子、およびプロテインCといった、関係するいくつかのコファク ターおよびプロテアーゼを活性化することにより、凝固障害においても調節作用
を果たしている。病的状態においては、トロンビンは凝固障害を促進し、血小板
を活性化して、その病態を悪化させるような顆粒物質の分泌を引き起こす。トロ
ンビンと内皮細胞、平滑筋細胞、線維芽細胞、および単球/マクロファージとの 相互作用は、血栓崩壊の炎症過程にもさらに寄与する。心臓発作は、心臓血管疾
患のもっとも重要なものの1つである。血栓による冠状動脈の急性遮断は、心筋
梗塞を引き起こす。心臓の大部分の養分をまかなっている大血管が遮断されたな
ら、発作は恐らくより致命的となるだろう。事実、北アメリカにおける死亡の40
%は心臓血管疾患に帰する。回復の見込みは、遮断がより小さい冠状動脈の1つ
で起こった場合には良好である。その初期の段階では、病態は血栓崩壊療法によ
って緩和され得る。しかし、組織プラスミノーゲン活性化因子、ウロキナーゼあ
るいはストレプトキナーゼによる典型的な血栓崩壊は、問題をはらんでいる。こ
れらの酵素はプラスミノーゲンをプラスミンへと活性化し、それが次に冠状動脈
血栓中に存在するフィブリンを溶解し、心筋に血流を回復させる。初期には好結
果な、これらの物質を用いた血栓崩壊の後に、急性の血栓性再閉塞がしばしば起
こる。再閉塞のメカニズムは明確には解明されていないが、血栓に結合したトロ
ンビンがこの問題に寄与しているかもしれない。事実、血栓に結合したトロンビ
ンは、依然として活性であり、血栓崩壊療法後の再血栓に寄与することが示唆さ
れてきた(Agnelli, G., et al., J. Thrombosis and Haemostasis 66, 592-597
, 1991)。血栓に結合したトロンビンを中和する、強力かつ特異的な物質が望ま
しいだろう。
【0003】 トロンビンは、セリンプロテアーゼのトリプシンファミリーの一員である。す
べてのセリンプロテアーゼの活性部位に共通の特徴である、触媒作用をする三分
子(Asp 102、His 57、およびSer 195)に加えて、トリプシンファミリーの主要
な基質結合部位(S1)内のAsp 189が、基質および阻害物質の認識および結合に おいて重要な役割を演じている。
【0004】 抗凝固剤を設計するために、いくつかのアプローチがなされてきた。1)血栓の
主要な構成要素の1つは凝集した血小板-フィブリノーゲンであるため、血小板 とフィブリノーゲンの間の凝集を妨げる薬剤が設計された。フィブリノーゲン内
のArg-Gly-Asp配列は、活性化血小板と相互作用する原因であるため、トリペプ チド構造を模倣した、多くのペプチドあるいは非ペプチドベースの薬剤が開発さ
れた。血小板のフィブリノーゲン受容体であるGp IIb/IIIaをブロックする抗体 も開発された。2)組織因子と第VIIa因子の複合体を阻害する、組織因子経路の阻
害物質は、凝固カスケードの初期段階をブロックする。3)プロテインCは天然の 抗凝固剤であり、第Va因子と第VIIIa因子を不活性化する。4)最適化されていな い可能性があり、既存の薬剤との組み合わせにおける使用でありうる、現在入手
可能な薬剤が研究されてきた。5)トロンビンは凝固、血栓症および血小板活性化
において中心的な役割を演じている。トロンビン活性の直接的な阻害は、コファ
クターに対して独立であること、凝塊に結合したトロンビンに対する効力、患者
ごとの変異性が低いこと、および出血の危険が低いことという利点を有する。
【0005】 市場には満足のいく薬剤はない。その結果として、いくつかの副作用があり効
果の低い(しかし、低コストである)、天然の抗凝固剤であるヘパリンが病院で
依然として用いられている。
【0006】 ヘパリンは、ヘパリン-アンチトロンビンIII複合体を必要とするメカニズムを
介してトロンビンを阻害する。ヘパリンは、血栓に結合したトロンビンに対して
いっこうに接近できないことが知られている。さらに、治療に用いられた場合に
ヘパリンはしばしば出血を引き起こし、アテローム性動脈硬化性の血管疾患にお
ける閉塞性の合併症あるいは、うまく血栓溶解した後の再閉塞を防ぐことができ
ない。
【0007】 血栓に結合したトロンビンの阻害に効果的であることが知られている別の薬剤
は、ヒルジンである。ヒルジンは、ヨーロッパの医療用ヒルHirudo medicinalis
の唾液腺から産生され、そして65アミノ酸残基の小さなタンパク質である。ヒル
ジンには、他の抗血栓剤を上回る多くの潜在的な利点がある。ヒルジンは、2.2
x 10-14 MというKi値を持つ、既知の最も強力かつ特異的なトロンビン阻害剤で ある。ヒルジンはトロンビンの活性部位(AS)およびフィブリノーゲン認識エク
ソサイト(FRE)を同時にブロックする。ヒルジンは、血栓に結合したトロンビ ンも、循環しているトロンビンと同様に阻害し、静脈内あるいは皮下に投与した
際に種によって30-60分という長い半減期を有する。ヒルジンは極めて低い抗原 性を有し、静脈内あるいは皮下投与後の急性の副作用は全く報告されていない。
【0008】 ヒルジンの配列に基づいた合成トロンビン阻害剤は、天然のヒルジンを上回る
利点を提供する。それらは、ヒルジンの独特のメカニズムを模倣しており、化学
合成によってさらに容易に入手可能である。ヒトα-トロンビン/ヒルジン複合体
の結晶構造から、ヒルジンが活性部位阻害剤ドメイン(ヒルジン1-48)、FRE阻 害剤部分(ヒルジン55-65)、およびこれらの結合部分をつなぐリンカー部分( ヒルジン49-54)を介してこの酵素と相互作用することが明らかになっている。
【0009】 巨大な(bulky)活性部位阻害剤部分であるヒルジン1-48は、十分に大きく、 この酵素の表面を妨げるのに役立つ。ヒルジン1-48を小さな活性部位阻害剤部分
である(D-Phe)-Pro-Arg-Proで置換した場合に、阻害能力を幾分失ったが、この 作用は模倣されることが示されている(Maraganore, J.M., et al., Biochemist
ry 29, 7095-7101, 1990; DiMaio, J., et al., J. Biol. Chem 265, 21698-217
03, 1990; およびBourdon, P. et al., FEBS Lett. 294, 163-166, 1991)。
【0010】 研究者は、活性部位阻害剤の設計に(D-Phe)-Pro-Arg-Proあるいはその類似体 を使用することに焦点を置いてきた。(D-Phe)-Pro-Argクロロメチルケトン(PPA
CK)-トロンビンの結晶構造により、二価の阻害剤内の(D-Phe)-Pro-Arg-Proは、
基質が結合する様式でトロンビンの活性部位に結合し、その場合Arg-Xが切断さ れやすいペプチド結合であることが示唆された。二価の阻害物質の活性部位阻害
剤部分である(D-Phe)-Pro-Arg-Proは、トロンビンによってゆっくりと加水分解 されることが知られている(上記DiMaio, J., et al., ; Witting, J. I., et a
l., Biochem. J. 287, 663-664, 1992)。基質型の阻害剤(D-Phe)-Pro-Arg-Pro に含まれるアミノ酸(D-Phe)-Pro-Argは、それぞれトロンビンのS3、S2およびS1 サブ部位に結合する。
【0011】 Hirulog-8TMは、基質型の阻害剤(D-Phe)-Pro-Arg-Proおよびヒルジンエクソサ
イト部位52-65の天然の配列であって両者が適切なリンカーを介して連結されて いるものから構成される、二価のトロンビン阻害剤である(Maraganore et al. アメリカ合衆国特許番号5,196,404)。活性部位阻害剤部分の構造はPPACの構造 と極めて類似しているため、基質型の活性部位阻害剤とトロンビンの相互作用は
、PPACの活性部位とトロンビンの間の相互作用と同様であると合理的に想定され
る。加えて、部分(D-Phe)-Pro-Arg-COが二価のトロンビン阻害剤に用いられ得る
ということが示されている(DiMaio et al. 国際公示WO 91/19734)。基質内の 切断されやすい位置は、酵素によって認識される位置であり、加水分解が起こる
場所である。それゆえ、酵素分解に対してさらに耐性を与えるために、この切断
されやすい位置を除去するあるいは修飾することが好都合である。そのような阻
害剤の合成は困難で厄介であり、危険な化学物質を用い、目的の化合物の収率は
低い。それゆえ、高い阻害活性、酵素耐性および手頃な合成を組み合わせた他の
トロンビン阻害剤の必要性がある。
【0012】 基質型の阻害剤の他にも、切断することなくトロンビンの活性部位をブロック
するために非基質型の阻害剤を設計することができる。これらの例は、アルギニ
ンおよびベンズアミジンから誘導されて、例えば、(2R,4R)-4-メチル-1-[Nα-(
3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-8-キノリンスルホニル)-L-アルギニル]-2-ピ ペリジンカルボン酸(MD-805)、Nα-(4-トルエンスルホニル)-D,L-アミジノフ ェニルアラニル-ピペリジン(TAPAP)、およびNα-(2-ナフチル-スルホニル-グ リシル)-D-L,p-アミジノ-フェニルアラニル-ピペリジン(NAPAP)を与える。こ れらの活性部位を標的とした合成阻害剤は、血液循環内で数分よりも少ない、短
い半減期を有する。この活性は、患者による継続的なトロンビンの産生に対して
、あるいは遊離の血栓に結合したトロンビンの効果に対して有効であるために十
分な持続時間ではない。N末端から始まるこれらの化合物の特徴的な配列は、芳 香基、アルギニルあるいはベンズアミジル、およびピペリジンあるいはその類似
体である。ヒルジンに基づいた配列とは対照的に、これらの部分はそれぞれトロ
ンビン活性部位のS3、S1およびS2サブ部位を占めると期待されるだろう。
【0013】 ダンシルあるいはダンシル類似体、アルギニンあるいはベンズアミジン、およ
びピペコリン酸の組み合わせはトロンビン活性部位に付着することが以前に報告
されている。しかし、そのような活性は弱く、薬学的に有用ではないことが示さ
れている(James C. Powers and Chih-Min Kam, Thrombin: Structure and Func
tion, Chapter 4, (1992), Lawrence J. Berliner, Plenum Press, New York) 。
【0014】 非基質型の活性部位阻害剤部位およびフィブリノーゲン認識エクソサイト阻害
剤部位を有するヒルジン型阻害剤の短い配列も以前に報告されている(Tsuda, Y
., et al., Biochemistry 33: 14443-14451, 1994)。
【0015】 短くなった、ヒルジン型のトロンビン阻害剤が提供されることが非常に望まし
いだろう。そのようなより短い配列は、合成するのがより簡単であり、生産する
のがより安価であろう。それは、酵素分解にかかりにくい直鎖状の配列を有し、
トロンビンに結合した際により安定であろう。
【0016】 発明の概要 本発明の1つの目的は、トロンビンに対して高い親和性を有し、阻害剤がトロ
ンビンに結合した際にはより安定であるような、新規三価のトロンビン阻害剤を
提供することである。
【0017】 本発明に従い、式(I): AS-Z-P (I) 〔式中、 ASはSサブ部位ブロック部分を表し; Pはフィブリノーゲン認識エクソサイトブロック部位を表し;そして ZはASおよびPを連結するS'サブ部位ブロック部位を表し、前記S'サブ部位ブロ
ック部位は以下の配列: Xaa-Gly-Yaa-Gly-βAla (式中、Xaaはグリシン、L-アラニン、D-アラニン、2-アミノイソ酪酸、L-α-ア
ミノ酪酸、D-α-アミノ酪酸、L-ノルバリン、D-ノルバリン、L-ノルロイシン、D
-ノルロイシン、L-システイン、L-ペニシラミン、D-ペニシラミン、L-メチオニ ン、D-メチオニン、L-バリン、D-バリン、L-tert-ブチルグリシン、D-tert-ブチ
ルグリシン、L-イソロイシン、D-イソロイシン、L-ロイシン、D-ロイシン、シク
ロヘキシルグリシン、L-β-シクロヘキシルアラニン、D-β-シクロヘキシルアラ
ニン、L-フェニルグリシン、D-フェニルグリシン、L-フェニルアラニン、D-フェ
ニルアラニン、L-ホモフェニルアラニン、D-ホモフェニルアラニン、L-ヒスチジ
ン、D-ヒスチジン、L-トリプトファン、D-トリプトファン、L-β-(2-チエニル)-
アラニンおよびD-β-(2-チエニル)-アラニンからなる残基の群から選択される残
基であり; Yaaはグリシン、L-アラニン、D-アラニン、2-アミノイソ酪酸、L-α-アミノ酪
酸、D-α-アミノ酪酸、L-ノルバリン、D-ノルバリン、L-ノルロイシン、D-ノル ロイシン、L-システイン、L-ペニシラミン、D-ペニシラミン、L-メチオニン、D-
メチオニン、L-バリン、D-バリン、L-tert-ブチルグリシン、D-tert-ブチルグリ
シン、L-イソロイシン、D-イソロイシン、L-ロイシン、D-ロイシン、シクロヘキ
シルグリシン、L-β-シクロヘキシルアラニン、D-β-シクロヘキシルアラニン、
L-フェニルグリシン、D-フェニルグリシン、L-フェニルアラニン、D-フェニルア
ラニン、ホモフェニルアラニン、ヒスチジン、L-トリプトファン、D-トリプトフ
ァン、L-β-(2-チエニル)-アラニンおよびD-β-(2-チエニル)-アラニンからなる
残基の群から選択される)である〕 の新規のトロンビン阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0018】 発明の詳細な説明 医療用(medicinal)ヒル由来のヒルジンは、最も強力なトロンビン阻害剤で ある。ヒルジンの高い親和性は、トロンビンの活性部位およびフィブリノーゲン
認識エクソサイトへ同時に結合する結果である。合成トロンビン阻害剤は、ヒル
ジンの結合様式をまねて設計され、活性部位ブロック部分、フィブリノーゲン認
識エクソサイトブロック部分、およびこれらのブロック部分をつなぐリンカーか
ら構成される。驚くべきことに、P1'およびP3'として同定されたリンカーの2つ の残基が、トロンビンと非極性相互作用を形成できることが見出された。本発明
に従い、スペーサーの他に、リンカーがトロンビンS'サブ部位に対する結合部分
となり得る。本発明では、トロンビンとの相互作用を最適化するようにP1'およ びP3'残基を設計した。
【0019】 それゆえ、本発明に従い、フィブリノーゲン認識エクソサイトブロック部分に
つながったS'サブ部位ブロック部分につながった、Sサブ部位ブロック部分を含 む三価のトロンビン阻害剤を提供する。本発明では、S'サブ部位ブロック部分の
設計は、この阻害剤の親和性を250-300倍改善し、これは有意であり商業上価値 がある。
【0020】 本発明の一態様に従い、三価のトロンビン阻害剤は、リンカーとして働くS'部
位ブロック部分(Z)に連結された活性部位ブロック部分(AS)および、そのリ ンカーに連結されたフィブリノーゲン認識エクソサイトブロック部位(P)を含 む式(I): AS-Z-P (I) によって記載することができる。
【0021】 ASブロック部分は、好ましくは以下の配列: Bbs-Arg-(D-Pip)、 〔式中、BbsおよびD-Pipはそれぞれ、4-tert-ブチルベンゼンスルホニルおよびD
-ピペコリン酸を表す〕 を有する。
【0022】 P部分は、好ましくは以下の配列: Asp-Try-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH、SEQ ID NO:1 〔式中、Chaはβ-シクロヘキシル-アラニンを表す〕 を有する。
【0023】 Z部分は、好ましくは以下の配列: Xaa-Gly-Yaa-Gly-βAla SEQ ID NO:2、 を有する。
【0024】 本発明の好ましい態様に従い、Xaaがグリシン残基である場合、Yaaは、グリシ
ン、L-アラニン、D-アラニン、2-アミノイソ酪酸、L-α-アミノ酪酸、D-α-アミ
ノ酪酸、L-ノルバリン、D-ノルバリン、L-ノルロイシン、D-ノルロイシン、L-シ
ステイン、L-ペニシラミン、D-ペニシラミン、L-メチオニン、D-メチオニン、L-
バリン、D-バリン、L-tert-ブチルグリシン、D-tert-ブチルグリシン、L-イソロ
イシン、D-イソロイシン、L-ロイシン、D-ロイシン、シクロヘキシルグリシン、
L-β-シクロヘキシルアラニン、D-β-シクロヘキシルアラニン、L-フェニルグリ
シン、D-フェニルグリシン、L-フェニルアラニン、D-フェニルアラニン、ホモフ
ェニルアラニン、ヒスチジン、L-トリプトファン、D-トリプトファン、L-β-(2-
チエニル)-アラニンおよびD-β-(2-チエニル)-アラニンからなる残基の群から選
択される。
【0025】 Yaaがグリシン残基である場合、Xaaは、グリシン、L-アラニン、D-アラニン、
2-アミノイソ酪酸、L-α-アミノ酪酸、D-α-アミノ酪酸、L-ノルバリン、D-ノル
バリン、L-ノルロイシン、D-ノルロイシン、L-システイン、L-ペニシラミン、D-
ペニシラミン、L-メチオニン、D-メチオニン、L-バリン、D-バリン、L-tert-ブ チルグリシン、D-tert-ブチルグリシン、L-イソロイシン、D-イソロイシン、L- ロイシン、D-ロイシン、シクロヘキシルグリシン、L-β-シクロヘキシルアラニ ン、D-β-シクロヘキシルアラニン、L-フェニルグリシン、D-フェニルグリシン 、L-フェニルアラニン、D-フェニルアラニン、L-ホモフェニルアラニン、D-ホモ
フェニルアラニン、L-ヒスチジン、D-ヒスチジン、L-トリプトファン、D-トリプ
トファン、L-β-(2-チエニル)-アラニンおよびD-β-(2-チエニル)-アラニンから
なる残基の群から選択される残基である。
【0026】 当業者であればZ部分内のGly、Glyおよびβ-Alaを他のアミノ酸で置換するこ とができ、あるいは、XaaおよびYaaの両方を同時に置換することができるという
ことに注意すべきである。
【0027】 以下の表1には、本発明にしたがった好ましいXaaおよびYaa残基を、入手でき る場合には得られた阻害剤のKi値とともに挙げてある。以下の略語を用いた:α
Aib、2-アミノイソ酪酸;αAbu、α-アミノ酪酸;Bbs、4-3級-ブチルベンゼンス
ルホニル;Cha、β-シクロヘキシル-アラニン;Chg、シクロヘキシル-グリシン ;Hph、ヘモフェニルアラニン;Nva、ノルバリン;Nle、ノルロイシン、Pen、ペ
ニシラミン;Phg、フェニルグリシン;Tbg、tert-ブチルグリシン;およびThi、
β-(2-チエニル)-アラニン。
【0028】
【表1】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】 本発明にしたがった、1 pMより小さいKi値を有する好ましい阻害剤は: 1)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Ala)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-P
ro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 2)Bbs-Arg-(D-Pip)-αAbu-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-G
lu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 3)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-αAbu)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile
-Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 4)Bbs-Arg-(D-Pip)-Nva-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 5)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Nva)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-P
ro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 6)Bbs-Arg-(D-Pip)-Nle-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 7)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Nle)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-P
ro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 8)Bbs-Arg-(D-Pip)-Met-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 9)Bbs-Arg-(D-Pip)-Val-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 10)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Val)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 11)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Tbg)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 12)Bbs-Arg-(D-Pip)-Ile-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 13)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Ile)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 14)Bbs-Arg-(D-Pip)-Leu-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 15)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Leu)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 16)Bbs-Arg-(D-Pip)-Chg-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 17)Bbs-Arg-(D-Pip)-Cha-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 18)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Phg)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 19)Bbs-Arg-(D-Pip)-Phe-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 20)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Phe)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 21)Bbs-Arg-(D-Pip)-Hph-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 22)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Hph)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 23)Bbs-Arg-(D-Pip)-His-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3);そして 24)Bbs-Arg-(D-Pip)-Thi-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); である。
【0033】 本発明にしたがった、0.1 pMより小さいKi値を有するより好ましい阻害剤は: 1)Bbs-Arg-(D-Pip)-Nle-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 2)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Phg)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-P
ro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3);そして 3)Bbs-Arg-(D-Pip)-Thi-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); である。
【0034】 当業者であれば、適切な活性部位ブロック部分、S'サブ部位ブロック部分およ
びフィブリノーゲン認識エクソサイトブロック部分を置換し、そのような活性な
三価のヒルジン様阻害剤の変異体を合成することができるということに注意すべ
きである。
【0035】 本発明の阻害剤は、先行技術の阻害剤よりも高い親和性を有する。それゆえ、
これはトロンビン阻害剤の領域における具体的な利益を表している。
【0036】 治療に用いるために、本発明の化合物を未加工の化学物質として投与し得るこ
とは可能ではあるが、薬剤製剤として活性な構成成分を与えるのが好ましい。
【0037】 式(I)の化合物を修飾して、本発明の範囲内に含まれるその薬学的に許容可能 な塩を提供することができるということは、当業者であれば認めるだろう。
【0038】 式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩には、薬学的に許容可能な非有機およ び有機の酸および塩に由来するものが含まれる。適した酸の例には、塩化水素酸
、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコ
ール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン-p-スルホン酸、酒石酸、酢酸 、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン-2-ス ルホン酸、およびベンゼンスルホン酸が含まれる。それ自体では薬学的に許容可
能ではないが、シュウ酸などの他の酸も、本発明の化合物およびその薬学的に許
容可能な酸付加塩を得る際の中間体として有用であり得る。
【0039】 このように、本発明は、式(I)の化合物およびその薬学的に許容可能な酸付加 塩を、そのための1つあるいはそれ以上の薬学的に許容可能なキャリアーととも
に、そして場合により、他の治療および/または予防成分とともに含む、薬剤製 剤をさらに提供する。キャリアー(1または複数)は、製剤の他の成分と相溶性 であるという意味で“許容可能”でなければならず、それを受容する側の心身に
有害であってはならない。
【0040】 本発明のさらなる態様においては、式(I)の化合物あるいは薬学的に許容可能 な塩の、ヒトを含むほ乳類の血管疾患を治療するための薬剤の製造における使用
を提供する。
【0041】 本発明の他の観点では、効果的な量の式(I)の化合物を投与することを含む、 ヒトを含むほ乳類を治療するための、血管疾患を治療する方法を提供する。
【0042】 当業者であれば、治療を、確立された血管疾患の治療にも予防にも拡張すると
いうことを認めるだろう。
【0043】 本発明の化合物は、血管疾患の治療および予防のための組み合わせ、製剤およ
び方法において有用である。これらの疾患には、心筋梗塞、発作、肺塞栓症、深
部静脈血栓症、末梢動脈閉塞、動脈損傷あるいは浸潤性の心臓学的処置後の再狭
窄、急性あるいは慢性のアテローム性動脈硬化症、浮腫および炎症、癌、転移が
含まれる。
【0044】 本明細書中で用いる場合に“組み合わせ”という用語には、本発明の少なくと
も1つの化合物および少なくとも1つの血栓崩壊剤を含む、トロンビン阻害剤お
よび血栓崩壊剤を別々だが同時に投与する単回投薬剤形、あるいは2つの化合物 を別々だが連続して投与する複数回投薬剤形が含まれる。連続投与の場合は、ト
ロンビン阻害剤は、血栓崩壊剤の投与の約5時間前から約5時間後の範囲の時間に
患者に投与し得る。好ましくは、トロンビン阻害剤は、血栓崩壊剤の投与の約2 時間前から約2時間後の範囲の時間に患者に投与する。
【0045】 これらの組み合わせでは、トロンビン阻害剤および血栓崩壊剤は相補的様式で
作用して、血液凝塊を溶解させ、それらで治療した患者に再還流時間の減少およ
び再閉塞時間の上昇をもたらす。特に、血栓崩壊剤は凝塊を溶解させるが、トロ
ンビン阻害剤は、新たに曝露された、凝塊に捕らえられたあるいは凝塊に結合し
たトロンビンが再び凝塊を作ることを阻害する。本発明の製剤におけるトロンビ
ン阻害剤の使用により、単独で与えた場合には血栓崩壊効果をもたらすためには
低すぎると以前には考えられていた用量で血栓崩壊剤を投与することが都合良く
できる。これにより、出血性合併症などの、血栓崩壊剤の使用に伴ういくつかの
望ましくない副作用を避ける。
【0046】 本発明の組み合わせにおいて用い得る血栓崩壊剤は、この技術分野で知られて
いるものである。そのような薬剤には、天然の材料から精製された組織プラスミ
ノーゲン活性化因子、組み換え型組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレプト
キナーゼ、ウロキナーゼ、プロキナーゼ、単離されていないストレプトキナーゼ
プラスミノーゲン活性化因子複合体(ASPAC)、動物の唾液腺プラスミノーゲン 活性化因子および、上記のあらゆるものの、既知の生物学的に活性な誘導体が含
まれるが、これらに限定はされない。
【0047】 本発明の製剤および組み合わせを投与するために、様々な投薬剤形が用い得る
。これらには、非経口投与、経口投与および局所塗布が含まれるが、これらに限
定はされない。本発明の製剤および組み合わせは、患者にボーラスとしてあるい
は連続注入により静脈内、筋肉内-脊椎傍および関節周囲を含む-、皮下、皮内、
関節内、滑膜内、鞘内、病巣内、骨膜周囲に、あるいは経口、経鼻で、あるいは
局所経路で投与し得るものを含む、あらゆる薬学的に許容可能な投薬剤形で患者
に投与し得る。そのような組成物および組み合わせは、好ましくは局所、経鼻、
経口、および非経口投与に適合されるが、しかし、最も好ましくは、非経口投与
のために製剤化される。
【0048】 非経口組成物は、最も好ましくはボーラスの剤形あるいは定速注入としてのい
ずれかで静脈内に投与される。非経口投与用には、本発明の化合物および滅菌し
たビヒクルを含む、体液単位用量剤形を調製する。本発明の化合物は、ビヒクル
の性質および本発明の特定の化合物の性質によって、懸濁あるいは溶解され得る
。非経口組成物は、通常は本発明の化合物をビヒクル中に、場合により他の化合
物と併せて溶解させ、適したバイアルあるいはアンプルに詰める前にフィルター
滅菌して封をすることによって調製する。好ましくは、局所麻酔、保存剤および
緩衝剤などのアジュバントもビヒクルに溶解する。次にこの組成物を凍結し、凍
結乾燥させて、安定性を増してもよい。
【0049】 非経口懸濁剤は、活性成分をビヒクル中に溶解させるよりはむしろ懸濁させる
ことを除き、実質的に同じ方法で調製する。この組成物の滅菌は、好ましくは滅
菌したビヒクルに懸濁する前にエチレンオキシドにさらすことによって達成する
。都合良いのは、界面活性剤あるいは湿潤剤を含めて、成分の均一な分布を容易
にする。
【0050】 経口投与用の錠剤およびカプセル剤には、結合剤、増量剤、希釈剤、錠剤化剤
、潤滑剤、崩壊剤、および湿潤剤などの通常の賦形剤が含まれ得る。錠剤はこの
技術分野でよく知られている方法に従ってコートし得る。用い得る適した増量剤
には、セルロース、マンニトール、乳糖および他の類似の物質が含まれる。適し
た崩壊剤には、スターチ、ポリビニルピロリドンおよび、スターチグリコール酸
ナトリウムなどのスターチ誘導体が含まれるが、これらに限定はされない。適し
た潤滑剤には、例えばステアリン酸マグネシウムが含まれる。適した湿潤剤には
、ラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
【0051】 経口液体調製物は、水溶性あるいは脂溶性の懸濁液、溶液、乳濁液、シロップ
あるいはエリキシールの形であり得るか、あるいは使用前に水あるいは別の適し
たビヒクルで再構築するための乾燥製品として提供し得る。そのような液体調製
物には、通常の添加剤が含まれ得る。これらには、ソルビトール、シロップ、メ
チルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルあるいは水素添加した食用脂肪などの
懸濁剤、レシチン、モノオレイン酸ソルビタン、ポリエチレングリコール、ある
いはアカシアを含む乳濁剤、アーモンド油、分別したココナッツ油、および脂溶
性エステルなどの非水溶性溶媒、およびメチルあるいはプロピルp-ヒドロキシ安
息香酸あるいはソルビン酸などの保存剤が含まれる。
【0052】 局所投与のための製剤は、例えば、水溶性ゼリー、脂溶性懸濁液、あるいは乳
化軟膏の形状であり得る。
【0053】 本発明の化合物の用量および投与速度は、患者の体重、用いた特異的な薬剤組
成物、処置の目的、すなわち治療あるいは予防、処置すべき血栓性疾患の性質、
および処置する医者の判断などの様々な要因に依存するだろう。
【0054】 本発明に従い、本発明の化合物の好ましい薬学的に有効な毎日の用量は、約1
μg/kg処置すべき患者の体重(“体重”)と約5 mg/kg体重の間である。血栓崩 壊剤を含む組み合わせでは、血栓崩壊剤の薬学的に有効な毎日の用量は、通常の
投与量範囲の約10%と80%の間である。血栓崩壊剤の“通常の投与量範囲”は、
この薬剤が単一療法に用いられる場合に用いられる毎日の投与量である(physic
ian's Desk Reference 1989, 43rd Edition, Edward R. Barnhart, publisher)
。この通常の投与量範囲は、当然ながら、用いる血栓崩壊剤によって変化するだ
ろう。通常の投与量範囲の例は以下の通りである:ウロキナーゼ- 500,000から6
,250,000単位/患者、ストレプトキナーゼ- 140,000から2,500,000単位/患者、tP
A- 0.5から5.0 mg/kg体重、ASPAC- 0.1から10単位/kg体重。
【0055】 最も好ましくは、本発明の治療および予防組成物には、約10μg/kg体重と約50
0μg/kg体重の間の本発明の化合物の投与量が含まれる。最も好ましい組み合わ せには、同じ量の本発明の化合物と通常の投与量範囲の約10%と約20%の間の血
栓崩壊剤が含まれる。本発明の化合物あるいは本発明の組み合わせ中に存在する
血栓崩壊剤のいずれかの、毎日の薬学的に有効な用量は、上に引用した特異的な
範囲未満であっても、以上であってもよいということも理解されるべきである。
【0056】 患者の病態の改善がいったん起こったなら、必要であれば本発明の組み合わせ
あるいは組成物の維持用量を投与する。その後、症状に応じて、改善された病態
が維持されるレベルにまで投与量あるいは投与頻度、あるいはその両方を減らし
得る。症状が望ましいレベルにまで緩和された場合には、処置を終えるべきであ
る。しかし、疾患症状のいかなる再発が起こった場合にも、患者は断続的な処置
を必要とし得る。
【0057】 本発明の別の態様に従い、化合物を浸潤性の装置の表面をコートするための組
成物および方法に用いることができ、その結果、そのような装置を受ける患者に
おいて凝塊の形成あるいは血小板の活性化の危険性が低くなる。本発明の組成物
でコートし得る表面には、例えば、プロテーゼ、人工弁、血管移植片、ステント
およびカテーテルが含まれる。これらの装置をコートするための方法および組成
物は、当業者には知られている。これらには、装置表面への本発明の化合物を含
む組成物の化学架橋あるいは物理的吸着が含まれる。本発明のさらなる態様に従
い、患者においてex vivo血栓イメージングするために化合物を用い得る。この 態様においては、本発明の化合物を放射性同位体で標識する。放射性同位体の選
択は、例えば、毒性、生物学的半減期および検出可能度などのよく知られている
多数の要素に基づいている。好ましい放射性同位体には、125I、123Iおよび111I
が含まれるが、これらに限定はされない。本発明の化合物を標識する手法は、こ
の技術分野ではよく知られている。最も好ましくは、放射性同位体は123Iであり
、標識は123I-Bolton-Hunter試薬を用いて行う。標識されたトロンビン阻害剤を
患者に投与し、凝塊中に含まれるトロンビンに結合させる。次に、コンピュータ
ーイメージングシステムとつながっている、放射活性を検出することができるカ
メラなどの、よく知られている検出手段を用いて凝塊を観察する。この手法によ
って、血小板に結合したトロンビンおよびメイゾトロンビンのイメージも得られ
る。
【0058】 本発明は、本発明の化合物を含む組成物および癌転移の治療にそのような組成
物を用いるための方法にも関連する。癌転移を治療するための本発明の化合物の
有効性は、トロンビンによって誘導される内皮細胞の活性化を阻害するという阻
害剤の阻害により明らかである。この阻害には、内皮細胞による血小板活性化因
子(PAF)合成の抑制が含まれる。これらの組成物および方法は、PAFにより仲介
されると考えられている、トロンビンによって誘導される炎症および浮腫を特徴
とする疾患の治療において重要な実用性を有する。そのような疾患には、成人呼
吸促進症候群、敗血症性ショック、敗血症および再還流損傷が含まれるが、これ
らに限定はされない。敗血症性ショックの初期段階には、離散性の急性炎症およ
び凝固障害応答が含まれる。ヒヒに致死量の生きた大腸菌を注入すると好中球数
、血圧およびヘマトクリットの著しい減退が起こることが以前に示されている。
血圧およびヘマトクリットの変化は、部分的には汎発性血管内凝固症候群(DIC )の誘発のためであり、フィブリノーゲンの消費と平衡することが示されている
(F. B. Taylor et al., J. Clin. Invest., 79, pp. 918-25, 1987)。好中球 減少症は、腫瘍壊死因子レベルの著しい上昇をもたらす、敗血症性ショックを原
因とする重篤な炎症応答のためである。本発明の化合物は、敗血症および他の疾
患におけるDICを治療あるいは予防するための組成物および方法に用い得る。
【0059】 本発明は、上に記載した化合物、あるいはそれらを含む組成物の、体外の血液
に対する抗凝固剤としての使用にも関連する。本明細書中で使用する場合には、
“体外の血液”という用語には、患者からインラインで取り出され、体外の処置
にかけられ、それから透析手順、血液濾過、あるいは手術中の血液バイパスなど
の過程で患者に戻される血液が含まれる。この用語には、患者への来るべき投与
のために体外に貯蔵されている血液製品および、様々なアッセイに用いるために
患者から集められた血液も含まれる。そのような製品には、全血、血漿、あるい
は凝固の阻害が望まれるようなあらゆる血液画分が含まれる。
【0060】 これらの種類の組成物中の本発明の化合物の量あるいは濃度は、処置すべき血
液の体積、あるいはより好ましくはそのトロンビン含量に基づく。好ましくは、
体外の血液における凝固を阻害するための、本発明の化合物の効果的な量は、約
1 μg/60 mlの体外の血液から、約5 mg/60 mlの体外の血液までである。
【0061】 本発明の化合物を使用して、凝塊の融合に寄与すると考えられている、凝塊に
結合したトロンビンを阻害することができる。ヘパリンおよび低分子量ヘパリン
などの、一般に用いられている抗トロンビン剤は凝塊に結合したトロンビンに対
しては無効であるため、これは特に重要である。最後に、本発明の化合物は、神
経変性疾患を治療するための組成物および方法に用い得る。トロンビンは、脳細
胞の形態変化に発展すると示唆される過程である軸索の退縮を引き起こすことが
知られており、アルツハイマー病およびパーキンソン病などの神経変性疾患に関
係している。
【0062】 本発明は、以下の実施例を参照することによって、より容易に理解されるだろ
うが、本発明の範囲を限定するのではなく本発明を例解するためにある。
【0063】
【実施例】
実験手順 材料 ヒトα-トロンビン(3000 NIH単位/mg)、Tos-Gly-Pro-Arg-AMC HCl塩、ポリ (エチレングリコール)8000、およびTrisは、Sigmaから購入した。ペプチド合 成のためのすべてのFmoc-アミノ酸および全ての他のアミノ酸誘導体は、Advance
d ChemTech、Bachem Bioscience Inc.およびCalbiochem-Novabiochemから購入し
た。Fmoc-D- Glu(OtBu)-Wangレジン(0.59 mmol/g)は、Calbiochem-Novabioche
mから購入した。ペプチド合成のための溶媒は、B&J Chemicals およびApplied B
iosystems Inc.から得た。トリフルオロ酢酸はHalocarbon Products Co.から購 入した。
【0064】 ペプチド合成 ペプチドは、通常のFmoc法を用いて396 Multiple Peptide Synthesizer(Adva
nced ChemTech)で固相法により合成した。試薬K(TFA 82.5%/水 5%/フェノ ール 5%/チオアニソール 5%/エタンジチオール 2.5%;25 mL/gのペプチド-レ
ジン)を用い、2-4時間、室温でレジンから切断させた。ジエチルエーテルによ る沈殿後、ペプチドを濾別し、50%酢酸に溶解させ、凍結乾燥した。次に、20か
ら50%のアセトニトリルの0.1% TFA溶液の直線勾配(0.5%/min勾配、33 mL/mi
n流速)を用い、分離用HPLC(Vydac C4カラム、4.6 x 25 cm)にてペプチドを精
製した。最終産物を、分析用HPLC(Vydac C18、0.46 x 25 cmカラム、10-60%ア
セトニトリルの0.1% TFA溶液、1.0%/min勾配、1.0 mL/min流速)により判断し
て98%またはそれ以上の純度で凍結乾燥した。溶出プロファイルを、分析用HPLC
については210および254 nmの吸光度で、分離用HPLCについては220 nmでモニタ ーした。ペプチドは、Beckmann model 6300アミノ酸解析装置およびSCIEX API I
II質量分析機にて同定した。ペプチド含量の決定のためにアミノ酸解析を用いた
。本文献中で用いたすべてのペプチドは、正しいアミノ酸組成および分子量を有
している。
【0065】 アミド分解アッセイ ヒトα-トロンビンのアミド分解活性の阻害を、0.1 M NaClおよび0.1% ポリ (エチレングリコール)8000を含む50 mMのTris HClバッファー(25℃でpH 7.80
)中、室温で、Tos-Gly-Pro-Arg-AMCを蛍光を発する基質として用いて蛍光光度 法で測定した(Szewczuk Z. et al. Biochemistry 31: 9132-9140, 1992)。阻 害剤、基質およびヒトα-トロンビンの最終濃度は、Ki>10-10 Mの場合はそれぞ
れ0.5-1000倍のKi、(1-8) x 10-6 Mおよび3.0 x 10-11 Mであり;10-10 M>Ki>
10-11 Mの場合はそれぞれ10-100倍のKi、(5-40) x 10-6 Mおよび3.0 x 10-11 M であり;Ki<10-11 Mの場合はそれぞれ(2-60) x 10-10 M、(5-40) x 10-6 M、お
よび3.0 x 10-11 Mであった。トロンビンによる基質の加水分解を、Perkin Elme
r LS50Bルミネセンス分光計(λex = 383 nm;λem = 455 nm)あるいはHitachi
F2000蛍光分光光度計(λex = 383 nm;λem = 455 nm)によりモニターし、蛍
光強度をAMCを用いて換算した。基質および阻害剤を、10 μLのヒトα-トロンビ
ン(9 x 10-9 M)を添加する前に適切な濃度であらかじめ混和した(溶液の体積
は2.99 mLに合わせた)。反応は加水分解が始まってから3分以内に定常状態に達
した。次に、定常状態の速度を数分間測定した。基質および競合阻害の阻害剤の
様々な濃度における定常状態の速度のキネティックデータを、Segal(Enzyme Ki
netics: Behavior and Analysis of Rapid Equilibrium and Steady-State Enzy
me Systems pp 100-160, John Wiley & Sons, 1975)およびSzewczuk ら(Bioch
emistry, 32: 3396-3404, 1993)に記載の方法を用いて解析した。非直線回帰プ
ログラム(Microsoft Excel)を用いてキネティックパラメータを評価した(Km 、Vmax、およびKi)。トロンビンに対して高い親和性を持ったいくつかの阻害剤
は、遅くタイトな結合阻害の典型的な現象である、時間蛍光変化の二相性の推移
曲線を示した(Morrison & Walsh, Adv. in Enzymol. 61: 201-301, 1988)。遅
くタイトな結合阻害の推移曲線を、Stone & Hofsteenge(Biochemistry 25: 462
2-4628, 1986)に記載の方法によって解析した。
【0066】 本発明をその特異的な態様と関連させて記載したが、さらなる修飾が可能であ
り、この出願が、一般的に、本発明の原理に従い、そして本開示からの離脱であ
って本発明が関係する技術分野の範囲内にある既知のあるいは慣習的な実施を超
えず、かつ上文に述べた本質的な特徴に対して適用され得るような、および付録
の請求項の範囲内にあるものを結果として生ずるようなもの、を含む発明の、あ
らゆる変形物、使用、あるいは適用を包含することを意図しているということは
、理解されるだろう。
【0067】
【配列表】
SEQUENCE LISTING (1) GENERAL INFORMATION: (i) APPLICANT: (A) NAME: National Research Council of Canada (B) STREET: 1200 Montreal Road, Building M-58, Rm EG-12 (C) CITY: Ottawa (D) STATE: Ontario (E) COUNTRY: Canada (F) POSTAL CODE (ZIP): K1A 0R6 (G) TELEPHONE: 613-993-3899 (H) TELEFAX: 613-952-6082 (ii) TITLE OF INVENTION: TRIVALENT THROMBIN INHIBITOR (iii) NUMBER OF SEQUENCES: 3 (iv) COMPUTER READABLE FORM: (A) MEDIUM TYPE: Floppy disk (B) COMPUTER: IBM PC compatible (C) OPERATING SYSTEM: PC-DOS/MS-DOS (D) SOFTWARE: PatentIn Release #1.0, Version #1.30 (EPO) (2) INFORMATION FOR SEQ ID NO: 1: (i) SEQUENCE CHARACTERISTICS: (A) LENGTH: 11 amino acids (B) TYPE: amino acid (C) STRANDEDNESS: single (D) TOPOLOGY: linear (ii) MOLECULE TYPE: peptide (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:10 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "beta-cyclohexyl-alanine" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:11 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "D-glutamic acid" (xi) SEQUENCE DESCRIPTION: SEQ ID NO: 1: Asp Tyr Glu Pro Ile Pro Glu Glu Ala Xaa Xaa 1 5 10 (2) INFORMATION FOR SEQ ID NO: 2: (i) SEQUENCE CHARACTERISTICS: (A) LENGTH: 5 amino acids (B) TYPE: amino acid (C) STRANDEDNESS: single (D) TOPOLOGY: linear (ii) MOLECULE TYPE: peptide (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:1 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "glycine, L-alanine, D-alanine, 2-aminoisobutyric acid, L-a-aminobutyric acid, D-a-aminobutyric acid, L-norvaline, D-norvaline, L-norleucine, D-norleucine, L-cysteine, L-penicillamine, D-penicillamine, L-methionine, D-methionine, L-valine, D-valine, L-tert-butylglycine, D-tert-butylglycine, L-isoleucine, D-isoleucine, L-leucine, D-leucine, cyclohexylglycine, L-b-cyclohexylalanine, D-b-cyclohexylalanine, L-phenylglycine, D-phenylglycine, L-phenylalanine, D-phenylalanine, L-homophenylalanine, D-homophenylalanine, L-histidine, D-histidine, L-tryptophan, D-tryptophan, L-b-(2-thienyl)-alanine, and D-b-(2-thienyl)-alanine" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:3 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "glycine, L-alanine, D-alanine, 2-aminoisobutyric acid, L-a-aminobutyric acid, D-a-aminobutyric acid, L-norvaline, D-norvaline, L-norleucine, D-norleucine, L-cysteine, L-penicillamine, D-penicillamine, L-methionine, D-methionine, L-valine, D-valine, L-tert-butylglycine, D-tert-butylglycine, L-isoleucine, D-isoleucine, L-leucine, D-leucine, cyclohexylglycine, L-b-cyclohexylalanine, D-b-cyclohexylalanine, L-phenylglycine, D-phenylglycine, L-phenylalanine, D-phenylalanine, homophenylalanine, histidine, L-tryptophan, D-tryptophan, L-b-(2-thienyl)-alanine, and D-b-(2-thienyl)-alanine" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:5 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "bAla" (xi) SEQUENCE DESCRIPTION: SEQ ID NO: 2: Xaa Gly Xaa Gly Xaa 1 5 (2) INFORMATION FOR SEQ ID NO: 3: (i) SEQUENCE CHARACTERISTICS: (A) LENGTH: 19 amino acids (B) TYPE: amino acid (C) STRANDEDNESS: single (D) TOPOLOGY: linear (ii) MOLECULE TYPE: peptide (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:1 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "4-tert-butylbezenesulfonyl" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:3 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "D-pipecolic acid" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:4 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "glycine, L-alanine, D-alanine, 2-aminoisobutyric acid, L-a-aminobutyric acid, D-a-aminobutyric acid, L-norvaline, D-norvaline, L-norleucine, D-norleucine, L-cysteine, L-penicillamine, D-penicillamine, L-methionine, D-methionine, L-valine, D-valine, L-tert-butylglycine, D-tert-butylglycine, L-isoleucine, D-isoleucine, L-leucine, D-leucine, cyclohexylglycine, L-b-cyclohexylalanine, D-b-cyclohexylalanine, L-phenylglycine, D-phenylglycine, L-phenylalanine, D-phenylalanine, L-homophenylalanine, D-homophenylalanine, L-histidine, D-histidine, L-tryptophan, D-tryptophan, L-b-(2-thienyl)-alanine, and D-b-(2-thienyl)-alanine" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:6 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "glycine, L-alanine, D-alanine, 2-aminoisobutyric acid, L-a-aminobutyric acid, D-a-aminobutyric acid, L-norvaline, D-norvaline, L-norleucine, D-norleucine, L-cysteine, L-penicillamine, D-penicillamine, L-methionine, D-methionine, L-valine, D-valine, L-tert-butylglycine, D-tert-butylglycine, L-isoleucine, D-isoleucine, L-leucine, D-leucine, cyclohexylglycine, L-b-cyclohexylalanine, D-b-cyclohexylalanine, L-phenylglycine, D-phenylglycine, L-phenylalanine, D-phenylalanine, homophenylalanine, histidine, L-tryptophan, D-tryptophan, L-b-(2-thienyl)-alanine, and D-b-(2-thienyl)-alanine" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:8 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "bAla" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:18 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "beta-cyclohexyl-alanine" (ix) FEATURE: (A) NAME/KEY: Modified-site (B) LOCATION:19 (D) OTHER INFORMATION:/Xaa= "D-glutamic acid" (xi) SEQUENCE DESCRIPTION: SEQ ID NO: 3: Xaa Arg Xaa Xaa Gly Xaa Gly Xaa Asp Tyr Glu Pro Ile Pro Glu Glu 1 5 10 15 Ala Xaa Xaa
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 スローン,ジャセック カナダ国エイチ4ピー・2ジー6 ケベッ ク,モントリオール,ブーゲンビル・アベ ニュー 8405,ナンバー 301 Fターム(参考) 4C084 AA02 BA09 BA10 BA18 DC35 NA14 ZA542 4C085 AA13 4H045 AA30 BA01 BA17 CA50 DA56 EA24 FA33

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) AS-Z-P (I) 〔式中、 ASはSサブ部位ブロック部分を表し; Pはフィブリノーゲン認識エクソサイトブロック部位を表し; ZはASおよびPを連結するS'サブ部位ブロック部位を表し、前記S'サブ部位ブロ
    ック部位は以下の配列: Xaa-Gly-Yaa-Gly-βAla (式中、Xaaはグリシン、L-アラニン、D-アラニン、2-アミノイソ酪酸、L-α-ア
    ミノ酪酸、D-α-アミノ酪酸、L-ノルバリン、D-ノルバリン、L-ノルロイシン、D
    -ノルロイシン、L-システイン、L-ペニシラミン、D-ペニシラミン、L-メチオニ ン、D-メチオニン、L-バリン、D-バリン、L-三級ブチルグリシン、D-三級ブチル
    グリシン、L-イソロイシン、D-イソロイシン、L-ロイシン、D-ロイシン、シクロ
    ヘキシルグリシン、L-β-シクロヘキシルアラニン、D-β-シクロヘキシルアラニ
    ン、L-フェニルグリシン、D-フェニルグリシン、L-フェニルアラニン、D-フェニ
    ルアラニン、L-ホモフェニルアラニン、D-ホモフェニルアラニン、L-ヒスチジン
    、D-ヒスチジン、L-トリプトファン、D-トリプトファン、L-β-(2-チエニル)-ア
    ラニンおよびD-β-(2-チエニル)-アラニンからなる残基の群から選択される残基
    であり; Yaaはグリシン、L-アラニン、D-アラニン、2-アミノイソ酪酸、L-α-アミノ酪
    酸、D-α-アミノ酪酸、L-ノルバリン、D-ノルバリン、L-ノルロイシン、D-ノル ロイシン、L-システイン、L-ペニシラミン、D-ペニシラミン、L-メチオニン、D-
    メチオニン、L-バリン、D-バリン、L-tert-ブチルグリシン、D-tert-ブチルグリ
    シン、L-イソロイシン、D-イソロイシン、L-ロイシン、D-ロイシン、シクロヘキ
    シルグリシン、L-β-シクロヘキシルアラニン、D-β-シクロヘキシルアラニン、
    L-フェニルグリシン、D-フェニルグリシン、L-フェニルアラニン、D-フェニルア
    ラニン、ホモフェニルアラニン、ヒスチジン、L-トリプトファン、D-トリプトフ
    ァン、L-β-(2-チエニル)-アラニンおよびD-β-(2-チエニル)-アラニンからなる
    残基の群から選択される)である〕 のトロンビン阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩。
  2. 【請求項2】 Asが以下の配列、 Bbs-Arg-(D-Pip)、 〔式中、BbsおよびD-Pipはそれぞれ4-tert-ブチルベンゼンスルホニルおよびD- ピペコリン酸を表す〕 を有する、請求項1のトロンビン阻害剤。
  3. 【請求項3】 Pが以下の配列、 Asp-Try-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH、 〔式中、Chaはβ-シクロヘキシル-アラニンを表す〕 を有する、請求項1のトロンビン阻害剤。
  4. 【請求項4】 Pが以下の配列、 Asp-Try-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH、 〔式中、Chaはβ-シクロヘキシル-アラニンを表す〕 を有する、請求項2のトロンビン阻害剤。
  5. 【請求項5】 前記化合物が: 1)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Ala)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-P
    ro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 2)Bbs-Arg-(D-Pip)-αAbu-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-G
    lu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 3)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-αAbu)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile
    -Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 4)Bbs-Arg-(D-Pip)-Nva-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
    -Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 5)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Nva)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-P
    ro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 6)Bbs-Arg-(D-Pip)-Nle-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
    -Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 7)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Nle)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-P
    ro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 8)Bbs-Arg-(D-Pip)-Met-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
    -Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 9)Bbs-Arg-(D-Pip)-Val-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
    -Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 10)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Val)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
    Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 11)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Tbg)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
    Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 12)Bbs-Arg-(D-Pip)-Ile-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
    u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 13)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Ile)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
    Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 14)Bbs-Arg-(D-Pip)-Leu-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
    u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 15)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Leu)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
    Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 16)Bbs-Arg-(D-Pip)-Chg-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
    u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 17)Bbs-Arg-(D-Pip)-Cha-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
    u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 18)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Phg)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
    Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 19)Bbs-Arg-(D-Pip)-Phe-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
    u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 20)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Phe)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
    Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 21)Bbs-Arg-(D-Pip)-Hph-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
    u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 22)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Hph)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-
    Pro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 23)Bbs-Arg-(D-Pip)-His-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
    u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3);そして 24)Bbs-Arg-(D-Pip)-Thi-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Gl
    u-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); からなる群から選択される、請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 前記化合物が: 1)Bbs-Arg-(D-Pip)-Nle-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
    -Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); 2)Bbs-Arg-(D-Pip)-Gly-Gly-(D-Phg)-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-P
    ro-Glu-Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3);そして 3)Bbs-Arg-(D-Pip)-Thi-Gly-Gly-Gly-βAla-Asp-Tyr-Glu-Pro-Ile-Pro-Glu
    -Glu-Ala-Cha-(D-Glu)-OH(SEQ ID NO:3); からなる群から選択される、請求項1の化合物。
  7. 【請求項7】 ほ乳類で血管疾患を治療するのための薬剤の製造における、
    請求項1で定義する化合物の使用。
  8. 【請求項8】 前記ほ乳類がヒトである、請求項7の使用。
  9. 【請求項9】 血管疾患を治療あるいは予防するための薬剤組成物であって
    、治療上有効な量の請求項1で定義される化合物、および薬学的に許容可能なキ ャリアーを含む前記組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1で定義される化合物、血栓崩壊剤および薬学的に 許容可能なキャリアーを含む、ほ乳類で血管疾患を治療あるいは予防するための
    薬学的に許容可能な組み合わせ。
  11. 【請求項11】 前記血栓崩壊剤が組織プラスミノーゲン活性化因子である
    、請求項10の組み合わせ。
  12. 【請求項12】 前記ほ乳類がヒトである、請求項10の組み合わせ。
  13. 【請求項13】 有効な量の請求項10の組成物を投与することを含む、ほ乳
    類の血管疾患を治療あるいは予防するための方法。
  14. 【請求項14】 前記ほ乳類がヒトである、請求項13の方法。
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