JP2922281B2 - 環状抗凝集性ペプチド類 - Google Patents
環状抗凝集性ペプチド類Info
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は血小板凝集を抑制する新規ペプチド、該ペプ
チドを含有する医薬組成物および該ペプチドの使用方法
に関する。特に、線維素溶解剤と組み合わせた本発明の
ペプチドの使用方法を開示する。
チドを含有する医薬組成物および該ペプチドの使用方法
に関する。特に、線維素溶解剤と組み合わせた本発明の
ペプチドの使用方法を開示する。
発明の背景 血栓は凝固カスケードを開始する過程の結果である。
それは、フィブリンのポリマー状ネットワークに取り込
まれた血小板の凝集よりなる。この過程は、通常、組織
の負傷の結果として開始され、血管における血液流動を
遅延しまたは妨げる。アテローム性動脈硬化症斑、血管
の炎症(静脈炎)および敗血症のごとく組織負傷に直接
には関係しない病因も血栓形成を開始し得る。いくつか
の例において、血栓の不適当な形成、および引き続いて
の血流の減少は、卒中、肺塞栓症および心疾患のごとき
病理結果を有しかねない。
それは、フィブリンのポリマー状ネットワークに取り込
まれた血小板の凝集よりなる。この過程は、通常、組織
の負傷の結果として開始され、血管における血液流動を
遅延しまたは妨げる。アテローム性動脈硬化症斑、血管
の炎症(静脈炎)および敗血症のごとく組織負傷に直接
には関係しない病因も血栓形成を開始し得る。いくつか
の例において、血栓の不適当な形成、および引き続いて
の血流の減少は、卒中、肺塞栓症および心疾患のごとき
病理結果を有しかねない。
血小板は血栓形成で主要な役割を演じる。現行の抗血
栓療法では、プロスタサイクリン同族体、シクロオキシ
ゲナーゼ阻害剤、トロンボキサン合成抑制剤およびトロ
ンボキサンレセプター拮抗剤;ならびにヘパリンのごと
き抗凝固剤のような血小板/内皮細胞アラキドネート−
プロスタグランジン系を修飾する薬剤を使用する。これ
らの薬剤は血小板凝集の2の区別可能な相のうち一方ま
たは双方を抑制する。ADP(アデノシン二リン酸)、コ
ラーゲン、エピネフリンまたはトロンビンのような化学
刺激に対する応答である第一の相は血小板の最初の活性
化を引き起こす。これに、血小板自体によって開始さ
れ、トロンボキサンA2(TxA2)合成および血小板を活性化
する血小板貯蔵顆粒からのさらなるADPの放出によって
特徴付けられる第2の相が続く。
栓療法では、プロスタサイクリン同族体、シクロオキシ
ゲナーゼ阻害剤、トロンボキサン合成抑制剤およびトロ
ンボキサンレセプター拮抗剤;ならびにヘパリンのごと
き抗凝固剤のような血小板/内皮細胞アラキドネート−
プロスタグランジン系を修飾する薬剤を使用する。これ
らの薬剤は血小板凝集の2の区別可能な相のうち一方ま
たは双方を抑制する。ADP(アデノシン二リン酸)、コ
ラーゲン、エピネフリンまたはトロンビンのような化学
刺激に対する応答である第一の相は血小板の最初の活性
化を引き起こす。これに、血小板自体によって開始さ
れ、トロンボキサンA2(TxA2)合成および血小板を活性化
する血小板貯蔵顆粒からのさらなるADPの放出によって
特徴付けられる第2の相が続く。
プロスタグランジンI2(PGI2)とも呼ばれるプロスタサ
イクリンおよび安定なPGI2同族体は血小板凝集の第1お
よび第2の相を抑制する。しかしながら、かかる同族体
の使用は血圧の望ましくない変化を伴ってきた。アイケ
ンら(Aiken,et al)、プロスタグランジンズ(Prostag
landins),19,629〜43(1980)参照。
イクリンおよび安定なPGI2同族体は血小板凝集の第1お
よび第2の相を抑制する。しかしながら、かかる同族体
の使用は血圧の望ましくない変化を伴ってきた。アイケ
ンら(Aiken,et al)、プロスタグランジンズ(Prostag
landins),19,629〜43(1980)参照。
シクロオキシゲナーゼ阻害剤およびトロンボキサンシ
ンセターゼ阻害剤はTxA2の生産を阻止するよう作用す
る。TxA2拮抗剤はTxA2レセプターに結合することによっ
てTxA2の効果を阻止する。これらの療法は血小板活性化
の第2の相のみに作用する。シクロオキシゲナーゼ阻害
剤の使用は潰瘍発生およびプロスタサイクリン合成に対
しての逆効果を伴ってきた。
ンセターゼ阻害剤はTxA2の生産を阻止するよう作用す
る。TxA2拮抗剤はTxA2レセプターに結合することによっ
てTxA2の効果を阻止する。これらの療法は血小板活性化
の第2の相のみに作用する。シクロオキシゲナーゼ阻害
剤の使用は潰瘍発生およびプロスタサイクリン合成に対
しての逆効果を伴ってきた。
ヘパリンはトロンビンによるフィブリノーゲンの活性
化を妨げ、それにより、トロンビンによるGPIIb−IIIa
レセプターの活性化を妨げる。これは血小板凝集の第1
の相のみを抑制し、コラーゲン、ADPおよびエピネフリ
ンのごとき他の手段による血小板の活性化に際しほとん
ど効果がない。
化を妨げ、それにより、トロンビンによるGPIIb−IIIa
レセプターの活性化を妨げる。これは血小板凝集の第1
の相のみを抑制し、コラーゲン、ADPおよびエピネフリ
ンのごとき他の手段による血小板の活性化に際しほとん
ど効果がない。
シクロオキシゲナーゼ阻害剤、プロスタグランジン同
族体およびヘパリンはすべて血小板/フィブリノーゲン
活性化の第1および第2の相を抑制することによって血
小板凝集を間接的に抑制する。従って、血小板活性化の
第1または第2相から起こるか否かを問わず、直接的に
血小板凝集を阻止する選択的治療製品に対する要求が存
在していた。
族体およびヘパリンはすべて血小板/フィブリノーゲン
活性化の第1および第2の相を抑制することによって血
小板凝集を間接的に抑制する。従って、血小板活性化の
第1または第2相から起こるか否かを問わず、直接的に
血小板凝集を阻止する選択的治療製品に対する要求が存
在していた。
血小板凝集は第一にGPIIb−IIIa血小板レセプター複
合体を通じて媒介されると考えられている。フォン・ビ
レブランド困子、血漿蛋白、およびフィブリノーゲンは
隣接する血小板上のGPIIb−IIIaレセプターに結合およ
び架橋でき、それにより血小板を凝集させる。フィブロ
ネクチン、ビトロネクチンおよびトロンボスポンジン
(thrombospoidin)もまたGPIIa−IIIbに結合すること
が証明されている蛋白である。フィブロネクチンは血漿
中において細胞内マトリックスの構造蛋白として見い出
される。構造蛋白およびGPIIb−IIIa間の結合は損傷血
管壁への血小板の粘着を引き起こすよう機能する。
合体を通じて媒介されると考えられている。フォン・ビ
レブランド困子、血漿蛋白、およびフィブリノーゲンは
隣接する血小板上のGPIIb−IIIaレセプターに結合およ
び架橋でき、それにより血小板を凝集させる。フィブロ
ネクチン、ビトロネクチンおよびトロンボスポンジン
(thrombospoidin)もまたGPIIa−IIIbに結合すること
が証明されている蛋白である。フィブロネクチンは血漿
中において細胞内マトリックスの構造蛋白として見い出
される。構造蛋白およびGPIIb−IIIa間の結合は損傷血
管壁への血小板の粘着を引き起こすよう機能する。
血小板凝集に対するGPIIb−IIIaレセプターの重要性
はレセプターをマスクする方法によって証明されてい
る。かくして、コラーら(Coller et al)[ブラッド
(Blood),66,1456〜9(1985)]はこの複合体に対す
る抗体はADPによって誘導されたイヌにおける血小板凝
集を抑制することを示している。
はレセプターをマスクする方法によって証明されてい
る。かくして、コラーら(Coller et al)[ブラッド
(Blood),66,1456〜9(1985)]はこの複合体に対す
る抗体はADPによって誘導されたイヌにおける血小板凝
集を抑制することを示している。
細胞付着を促進しかつ貪食を増強するRGD配列を含有
するヒト・フィブロネクチンおよび合成ペプチドのペプ
チド断片は米国特許第517686号、米国特許第4589881
号、米国特許第4661111号および米国特許第4614517号に
開示されている。RGD配列を有する線状および環状ペプ
チドもまたWO89/05150(PCT US88/04403)に報告されて
いる。RGD配列を含有するペプチドは血小板凝集を抑制
することが報告されている。ニーベルステインら(Niev
elstein et al)は[トロンボウシス・アンド・ヘモス
タシス(Thromb.and Hemostasis),58,2133(198
7)]、−RGDS−ペプチドはトロンビン誘導凝集および
フィブロネクチンに対する血小板の粘着を抑制し、GPII
b−IIIa複合体を通じて相互作用し得ることを報告して
いる。米国特許第4683291号は血小板に対するフィブリ
ノーゲンの結合を抑制し、血小板凝集を抑制するArgお
よびLysならびに−RGD−配列を含有するペプチドを開示
している。これらのペプチドの不利は血漿中への貧弱な
その溶解性およびその低能力にある。EP0275748はGPIIb
−IIIaレセプターに結合し、血小板凝集を抑制する線状
テトラ−ないしヘキサペプチドおよび環状ヘキサないし
オクタペプチドを開示している。報告されている環状ペ
プチドは2個のシステイニル残基間のジスルフィド架橋
を介して形成される。その開示をここに参照のために挙
げる他の線状および環状ペプチドは、EP-A 034925に開
示されている。これらの環状構造は2個のスルフヒドリ
ルを担持する脂肪族アミノ酸残基によって形成されるジ
スルフィド環よりなる。
するヒト・フィブロネクチンおよび合成ペプチドのペプ
チド断片は米国特許第517686号、米国特許第4589881
号、米国特許第4661111号および米国特許第4614517号に
開示されている。RGD配列を有する線状および環状ペプ
チドもまたWO89/05150(PCT US88/04403)に報告されて
いる。RGD配列を含有するペプチドは血小板凝集を抑制
することが報告されている。ニーベルステインら(Niev
elstein et al)は[トロンボウシス・アンド・ヘモス
タシス(Thromb.and Hemostasis),58,2133(198
7)]、−RGDS−ペプチドはトロンビン誘導凝集および
フィブロネクチンに対する血小板の粘着を抑制し、GPII
b−IIIa複合体を通じて相互作用し得ることを報告して
いる。米国特許第4683291号は血小板に対するフィブリ
ノーゲンの結合を抑制し、血小板凝集を抑制するArgお
よびLysならびに−RGD−配列を含有するペプチドを開示
している。これらのペプチドの不利は血漿中への貧弱な
その溶解性およびその低能力にある。EP0275748はGPIIb
−IIIaレセプターに結合し、血小板凝集を抑制する線状
テトラ−ないしヘキサペプチドおよび環状ヘキサないし
オクタペプチドを開示している。報告されている環状ペ
プチドは2個のシステイニル残基間のジスルフィド架橋
を介して形成される。その開示をここに参照のために挙
げる他の線状および環状ペプチドは、EP-A 034925に開
示されている。これらの環状構造は2個のスルフヒドリ
ルを担持する脂肪族アミノ酸残基によって形成されるジ
スルフィド環よりなる。
本発明は、環状構造が、環がペプチド結合によって形
成されるホモデチックペプチド、または環がアルキレ
ン、スルフィドまたはジスルフィド架橋によって形成さ
れるヘテロデチックペプチドよりなる環状化合物を提供
する。さらに、本発明は後記式(I)で定義されるごと
く単位B−Gly−Asp−Qが1回以上反復される環状化合
物を開示する。かかる通常でない環構造の構築の結果、
驚くべきことに、薬理学的に活性な化合物が得られる。
さらに、抗凝集活性に末端アミノ基または末端アルボキ
シ基いずれも必要でないことが判明した。さらに、本発
明の化合物は血漿プロテアーゼに対して耐性であり、ビ
トロネクチンまたはフィブロネクチンのごとき他のイン
テグリン(integrin)レセプターよりも優れた、フィブ
リノーゲンレセプターに対する結合の抑制について選択
性を示す。かくして、本発明の化合物の利点は他のイン
テグリン(integrin)レセプターへの血小板の粘着を検
知可能に抑制することなく血小板凝集を抑制できるその
能力にある。
成されるホモデチックペプチド、または環がアルキレ
ン、スルフィドまたはジスルフィド架橋によって形成さ
れるヘテロデチックペプチドよりなる環状化合物を提供
する。さらに、本発明は後記式(I)で定義されるごと
く単位B−Gly−Asp−Qが1回以上反復される環状化合
物を開示する。かかる通常でない環構造の構築の結果、
驚くべきことに、薬理学的に活性な化合物が得られる。
さらに、抗凝集活性に末端アミノ基または末端アルボキ
シ基いずれも必要でないことが判明した。さらに、本発
明の化合物は血漿プロテアーゼに対して耐性であり、ビ
トロネクチンまたはフィブロネクチンのごとき他のイン
テグリン(integrin)レセプターよりも優れた、フィブ
リノーゲンレセプターに対する結合の抑制について選択
性を示す。かくして、本発明の化合物の利点は他のイン
テグリン(integrin)レセプターへの血小板の粘着を検
知可能に抑制することなく血小板凝集を抑制できるその
能力にある。
血流を再確立または改善するために、閉塞動脈および
深静脈血栓症の治療についての最近の進歩では、線維素
溶解剤を使用して血栓または栓子を溶解させる。組織プ
ラスミノーゲンアクチベーター(tPA)、ウロキナーゼ
(UK)、プロ−ウロキナーゼ(pUK)、およびストレプ
トキナーゼ(SK)、ならびにその突然変異体および誘導
体のごとき線維素溶解剤は、特定部位でフィブリンの加
水分解を引き起こし、それによりフィブリンネットワー
クをバラバラにする蚤白分解酵素である。それらのin v
ivo作用は、蛋白分解的にプラスミノーゲンを血液中で
活性化してプラスミンを形成することにあり、これによ
りフィブリン血餅の溶解を引き起こす。フィブリンを溶
解して小さなペプチドとするのは、血栓または栓子を可
溶化する効果を有する。しかしながら、かかる療法に伴
う再発問題は二次的血栓の形成による血管の再閉塞であ
る。
深静脈血栓症の治療についての最近の進歩では、線維素
溶解剤を使用して血栓または栓子を溶解させる。組織プ
ラスミノーゲンアクチベーター(tPA)、ウロキナーゼ
(UK)、プロ−ウロキナーゼ(pUK)、およびストレプ
トキナーゼ(SK)、ならびにその突然変異体および誘導
体のごとき線維素溶解剤は、特定部位でフィブリンの加
水分解を引き起こし、それによりフィブリンネットワー
クをバラバラにする蚤白分解酵素である。それらのin v
ivo作用は、蛋白分解的にプラスミノーゲンを血液中で
活性化してプラスミンを形成することにあり、これによ
りフィブリン血餅の溶解を引き起こす。フィブリンを溶
解して小さなペプチドとするのは、血栓または栓子を可
溶化する効果を有する。しかしながら、かかる療法に伴
う再発問題は二次的血栓の形成による血管の再閉塞であ
る。
線維素溶解療法は、最も普通には、血栓形成血管中に
おいて流れを再確立するのに使用される。しかしなが
ら、線維素溶解療法は血栓の開始の原因たる因子を抹消
しない。この理由で、ヘパリンのごとき抗凝固剤はしば
しば再閉塞を防ぐのに使用される。事実、高度の狭窄症
を動脈に有する患者は、高用量のヘパリンの存在におい
てさえ、再潅流後に再血栓症の危険が極めて高い。ゴル
ドら(Gold et al)、サーキュレーション(Circ.),7
3,347〜52(1986)参照。加えて、SKおよびtPAの使用に
は血小板過剰凝集が伴ってきた。オルステインら(Ohls
tein et al)、トロンボウシス・リサーチ(Thromb.Re
s.),4,575〜85(1987)参照。高用量のtPAでの治療に
は全身出血が伴いかねず、再閉塞を防ぐには推奨されな
い。従って、線維素溶解療法の後に再血栓症を防ぐ方法
に対する要求が存在する。
おいて流れを再確立するのに使用される。しかしなが
ら、線維素溶解療法は血栓の開始の原因たる因子を抹消
しない。この理由で、ヘパリンのごとき抗凝固剤はしば
しば再閉塞を防ぐのに使用される。事実、高度の狭窄症
を動脈に有する患者は、高用量のヘパリンの存在におい
てさえ、再潅流後に再血栓症の危険が極めて高い。ゴル
ドら(Gold et al)、サーキュレーション(Circ.),7
3,347〜52(1986)参照。加えて、SKおよびtPAの使用に
は血小板過剰凝集が伴ってきた。オルステインら(Ohls
tein et al)、トロンボウシス・リサーチ(Thromb.Re
s.),4,575〜85(1987)参照。高用量のtPAでの治療に
は全身出血が伴いかねず、再閉塞を防ぐには推奨されな
い。従って、線維素溶解療法の後に再血栓症を防ぐ方法
に対する要求が存在する。
米国特許出願917122号は再潅流後の再閉塞を抑制する
方法、および線維素溶解に必要なtPAの用量を低下させ
る方法を開示している。ヤスダら(Yasuda et al)は
(クリニカル・リサーチ(Clin.Res.),34,2(198
6))、イヌにおいて、tPAでの血栓崩壊の後、フィブリ
ン豊富血小板血栓による再閉塞はGPIIb−IIIaに対する
マウス単クローン抗体によって抑制されることを証明し
ている。本発明は、血小板凝集を直接に抑制するペプチ
ドを投与することによって血管の再閉塞を抑制する方法
を開示する。
方法、および線維素溶解に必要なtPAの用量を低下させ
る方法を開示している。ヤスダら(Yasuda et al)は
(クリニカル・リサーチ(Clin.Res.),34,2(198
6))、イヌにおいて、tPAでの血栓崩壊の後、フィブリ
ン豊富血小板血栓による再閉塞はGPIIb−IIIaに対する
マウス単クローン抗体によって抑制されることを証明し
ている。本発明は、血小板凝集を直接に抑制するペプチ
ドを投与することによって血管の再閉塞を抑制する方法
を開示する。
発明の開示 1の態様において、本発明は、式: [式中、A'は存在せず、Asn、Gln、AlaまたはAbu; Aは存在しないか、あるいはArg、HArg、(Me2)Arg、
(Et2)Arg、Abu、Ala、Gly、His、Lys、またはそのα−
R'置換誘導体、Dtc、TprまたはProから選択されるD−
もしくはL−アミノ酸; BはArg、HArg、NArg、(Me2)Arg、(Et2)Arg、Lysまた
はそのα−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL
−アミノ酸; Qは存在しないか、あるいはTyr、(Alk)Tyr、Phe、
(4'W)Phe、HPhe、Phg、Pro、Trp、His、Ser、(Alk)
Ser、Thr、(Alk)Thr、(Alk)Cys、(Alk)Pen、Al
a、Val、Nva、Met、Leu、Ile、NleまたはNal、またはそ
のα−R'置換誘導体から選択されるDもしくはLアミノ
酸; Mは存在しないか、あるいはGlyまたはDもしくはL G
lu、Phe、Pro、Lys、Serまたは、nが1の場合、B−Gl
y−Glu−Qでもよい; WはハロゲンまたはAlk; R'はAlkまたはPhCH2; Z1は、 Z2は ここに、Z1およびZ2はL1およびL2間の共有結合を介して
結合している;あるいは、 Z1およびZ2は、一緒になって、アミノ末端残基および
カルボキシ末端残基間の共有結合; L1およびL2は−S−または−(CH2)p−; XはR4R5NまたはH; YはH、CONR1R2またはCO2R2; R1およびR2はH、Alkまたは(CH2)pAr; R3およびR3'はH、Alk、(CH2)pAr、あるいは一緒にな
って−(CH2)4−または−(CH2)5−; R4はHまたはAlk; R5はR11、R11CO、R11OCO、R11OCH(R11')CO、R11NHCH
(R11')CO、R11SCH(R11')CO、R11SO2またはR11SO; R6はAlk、OAlk、ハロゲンまたはX; R7はH、Alk、OAlk、ハロゲンまたはY; R8およびR8'はH、Alk、(CH2)pPh、(CH2)pNph、ある
いは一緒になって−(CH2)4−または−(CH2)5−; R9はH、AlkまたはY; R10はHまたはAlk; R11およびR11'はH、C1-5アルキル、C3-7シクロアル
キル、Ar、Ar−C1-5アルキル、Ar−C3-7シクロアルキ
ル; Arはフェニルまたは1個もしくは2個のC1-5アルキ
ル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシ
またはハロゲン基によって置換されたフェニル; nは1または2; qは0または1;および pは0、1、2または3; ただし、nが1であってZ1がX−Cys、X−Penまたは
X−APmpである場合、Z2はCys−Y、Pen−YまたはAPmp
−Yでない] で示される化合物またはその医薬上活性な塩を提供す
る。
(Et2)Arg、Abu、Ala、Gly、His、Lys、またはそのα−
R'置換誘導体、Dtc、TprまたはProから選択されるD−
もしくはL−アミノ酸; BはArg、HArg、NArg、(Me2)Arg、(Et2)Arg、Lysまた
はそのα−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL
−アミノ酸; Qは存在しないか、あるいはTyr、(Alk)Tyr、Phe、
(4'W)Phe、HPhe、Phg、Pro、Trp、His、Ser、(Alk)
Ser、Thr、(Alk)Thr、(Alk)Cys、(Alk)Pen、Al
a、Val、Nva、Met、Leu、Ile、NleまたはNal、またはそ
のα−R'置換誘導体から選択されるDもしくはLアミノ
酸; Mは存在しないか、あるいはGlyまたはDもしくはL G
lu、Phe、Pro、Lys、Serまたは、nが1の場合、B−Gl
y−Glu−Qでもよい; WはハロゲンまたはAlk; R'はAlkまたはPhCH2; Z1は、 Z2は ここに、Z1およびZ2はL1およびL2間の共有結合を介して
結合している;あるいは、 Z1およびZ2は、一緒になって、アミノ末端残基および
カルボキシ末端残基間の共有結合; L1およびL2は−S−または−(CH2)p−; XはR4R5NまたはH; YはH、CONR1R2またはCO2R2; R1およびR2はH、Alkまたは(CH2)pAr; R3およびR3'はH、Alk、(CH2)pAr、あるいは一緒にな
って−(CH2)4−または−(CH2)5−; R4はHまたはAlk; R5はR11、R11CO、R11OCO、R11OCH(R11')CO、R11NHCH
(R11')CO、R11SCH(R11')CO、R11SO2またはR11SO; R6はAlk、OAlk、ハロゲンまたはX; R7はH、Alk、OAlk、ハロゲンまたはY; R8およびR8'はH、Alk、(CH2)pPh、(CH2)pNph、ある
いは一緒になって−(CH2)4−または−(CH2)5−; R9はH、AlkまたはY; R10はHまたはAlk; R11およびR11'はH、C1-5アルキル、C3-7シクロアル
キル、Ar、Ar−C1-5アルキル、Ar−C3-7シクロアルキ
ル; Arはフェニルまたは1個もしくは2個のC1-5アルキ
ル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシ
またはハロゲン基によって置換されたフェニル; nは1または2; qは0または1;および pは0、1、2または3; ただし、nが1であってZ1がX−Cys、X−Penまたは
X−APmpである場合、Z2はCys−Y、Pen−YまたはAPmp
−Yでない] で示される化合物またはその医薬上活性な塩を提供す
る。
また、本発明は式(I)の化合物および医薬上許容さ
れる担体よりなる血小板凝集および血餅形成の抑制用医
薬組成物を提供する。
れる担体よりなる血小板凝集および血餅形成の抑制用医
薬組成物を提供する。
さらに、本発明は、有効量の式(I)化合物を体内投
与することを特徴とするそれを必要とする哺乳動物にお
いて血小板凝集を抑制する方法を提供する。
与することを特徴とするそれを必要とする哺乳動物にお
いて血小板凝集を抑制する方法を提供する。
もう1つの態様において、本発明は、有効量の線維素
溶解剤および式(I)化合物を体内投与することを特徴
とする血栓崩壊後において哺乳動物の動脈または静脈の
再閉塞を抑制する方法を提供する。ストレプトキナーゼ
(SK)、ウロキナーゼ(UK)、プロ−ウロキナーゼ(pU
K)および組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)
ならびにその変異体および突然変異体のごとき公知の線
維素溶解剤と組み合わせると、これらの化合物は再血栓
症を抑制するのに有用である。
溶解剤および式(I)化合物を体内投与することを特徴
とする血栓崩壊後において哺乳動物の動脈または静脈の
再閉塞を抑制する方法を提供する。ストレプトキナーゼ
(SK)、ウロキナーゼ(UK)、プロ−ウロキナーゼ(pU
K)および組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)
ならびにその変異体および突然変異体のごとき公知の線
維素溶解剤と組み合わせると、これらの化合物は再血栓
症を抑制するのに有用である。
また、本発明は、医薬担体中の線維素溶解剤および式
(I)化合物よりなる哺乳動物の動脈または静脈におい
て、血栓崩壊および再潅流を実効あらしめ、および再閉
塞を抑制するための医薬組成物を提供する。
(I)化合物よりなる哺乳動物の動脈または静脈におい
て、血栓崩壊および再潅流を実効あらしめ、および再閉
塞を抑制するための医薬組成物を提供する。
最後に、本発明は、容器中の線維素溶解剤および式
(I)化合物よりなる血栓崩壊療法用キットを提供す
る。
(I)化合物よりなる血栓崩壊療法用キットを提供す
る。
発明の詳細な記載 本発明は配列Gly−Aspよりなる環状ペプチド様化合物
を開示する。本発明の化合物は血小板凝集を抑制し、GP
IIb−IIIaレセプターおよび他の粘着蛋白と相互作用す
ると考えられる。
を開示する。本発明の化合物は血小板凝集を抑制し、GP
IIb−IIIaレセプターおよび他の粘着蛋白と相互作用す
ると考えられる。
本発明の化合物は前記した式(I)のペプチドであ
る。
る。
Bは、適当には、ArgまたはHArg、またはArgまたはHA
rgのα−R'置換誘導体である。Bは、好ましくは、MeAr
gである。
rgのα−R'置換誘導体である。Bは、好ましくは、MeAr
gである。
好ましくは、A'がAsn、Gln、AlaまたはAbuである場
合、AはDtc、TprまたはProである。
合、AはDtc、TprまたはProである。
適当には、YはCONH2またはCO2Hである。
化合物の1の好ましい下位群において、L1およびL2は
各々硫黄である。
各々硫黄である。
適当には、Z2は またはPcsである。
適当には、Z1は またはCysである。
適当には、R6およびR7はHである。
適当には、A'は存在しない。
適当には、AはSarまたは存在しない。
化合物のもう1つの好ましい下位群において、Z1およ
びZ2は一緒になって共有結合である。
びZ2は一緒になって共有結合である。
適当には、AおよびA'は存在せず、nは2であってZ1
およびZ2は一緒になって共有結合である。
およびZ2は一緒になって共有結合である。
nが2である場合、Qは、適当には、Ser、(Me)Se
r、Thr、Tyr、PbeまたはNalである。Qは、好ましく
は、Pheである。
r、Thr、Tyr、PbeまたはNalである。Qは、好ましく
は、Pheである。
化合物のもう1つの下位群において、L1およびL2は各
々CH2である。
々CH2である。
X−Cys、X−PenおよびX−APmpに関し本明細書中に
示した式中のXの意味はこれらのアミノ酸のアミノ基を
示す意図である。同様に、Cys−Y、Pen−YおよびAPmp
−Yで用いる場合、Yとはこれらのアミノ酸の置換カル
ボキシル基をいう。Z1およびZ2がアリール基でない場
合、それらは1個または2個のキラル中心を有し得、本
発明は常法により合成され、分割され得る各々ユニーク
な非ラセミ化合物を包含することが理解されるであろ
う。
示した式中のXの意味はこれらのアミノ酸のアミノ基を
示す意図である。同様に、Cys−Y、Pen−YおよびAPmp
−Yで用いる場合、Yとはこれらのアミノ酸の置換カル
ボキシル基をいう。Z1およびZ2がアリール基でない場
合、それらは1個または2個のキラル中心を有し得、本
発明は常法により合成され、分割され得る各々ユニーク
な非ラセミ化合物を包含することが理解されるであろ
う。
Z1またはZ2がフェニルである場合、メルカプトまたは
アルキレン基は1位にあり、アミノ/カルボキシル基は
2位にあり、それらは3、4または5位がR6またはR7に
よって置換されていてもよい。Z1またはZ2がナフチルで
ある場合、メルカプトまたはアルキレン基は1または2
位にあり得、アミノ/カルボキシル基はオルト配位をと
り得、それらはさらに該ナフチル環のいずれの位置で置
換されていてもよい。
アルキレン基は1位にあり、アミノ/カルボキシル基は
2位にあり、それらは3、4または5位がR6またはR7に
よって置換されていてもよい。Z1またはZ2がナフチルで
ある場合、メルカプトまたはアルキレン基は1または2
位にあり得、アミノ/カルボキシル基はオルト配位をと
り得、それらはさらに該ナフチル環のいずれの位置で置
換されていてもよい。
Hetは置換複素環を表す。代表的な複素環はピリジ
ン、ピロール、ピロリジン、イミダゾール、チアゾー
ル、チオフェン、フラン、およびチアゾールである。か
かる複素環は2個のオルト位置の置換基を介してペプチ
ド内にマクロ環を形成する。例えば、Z1は複素環カルボ
ン酸であり、それはカルボキシルを通じてペプチドに、
およびL1によって定義されるオルト位置架橋を介してZ2
に結合する。同様に、Z2は複素環アミンであり得、これ
はアミンを通じてペプチドに、およびL2で定義されるオ
ルト位置架橋を介してZ1に結合する。
ン、ピロール、ピロリジン、イミダゾール、チアゾー
ル、チオフェン、フラン、およびチアゾールである。か
かる複素環は2個のオルト位置の置換基を介してペプチ
ド内にマクロ環を形成する。例えば、Z1は複素環カルボ
ン酸であり、それはカルボキシルを通じてペプチドに、
およびL1によって定義されるオルト位置架橋を介してZ2
に結合する。同様に、Z2は複素環アミンであり得、これ
はアミンを通じてペプチドに、およびL2で定義されるオ
ルト位置架橋を介してZ1に結合する。
本明細書中で適用するC1-4アルキルはメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルおよびイ
ソブチルを包含させる意図である。本明細書中で適用す
るArはフェニルまたは1個もしくは2個のC1-4アルキ
ル、トルリフルオロメチル、C1-4アルコキシ、ヒドロキ
シ、またはハロゲン基によって置換されたフェニルであ
る。
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルおよびイ
ソブチルを包含させる意図である。本明細書中で適用す
るArはフェニルまたは1個もしくは2個のC1-4アルキ
ル、トルリフルオロメチル、C1-4アルコキシ、ヒドロキ
シ、またはハロゲン基によって置換されたフェニルであ
る。
本発明はいずれかのペプチド結合−CONH−が等配電子
結合によって置換されている化合物を含む。ペプチド等
配電子体の例は−NHCO−、−CH=CH−、−CH2CH2−、−
COCH2−、−COO−、−CHOHCH2、CH2NR4−、−CSNH−お
よび−CH2S−である。
結合によって置換されている化合物を含む。ペプチド等
配電子体の例は−NHCO−、−CH=CH−、−CH2CH2−、−
COCH2−、−COO−、−CHOHCH2、CH2NR4−、−CSNH−お
よび−CH2S−である。
本発明の特別の化合物は; シクロ(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Cys−NH2; Nα−Ac−シクロ(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Man; シクロ(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Man; シクロ(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Pcs−NH2; シクロ−(S,S)−Mba−Sar−Arg−Gly−Asp−Man; シクロ−(S,S)−Mba−Sar−MeArg−Gly−Asp−Man; シクロ−(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Man; シクロ−(S,S)−Mba−D−MeArg−Gly−Asp−Man; シクロ−(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−N−Me−Ma
n; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3S)Pcs−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3R)Pcs−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Pen−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
MeArg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−Ser
−Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Lys−Gly−Glu−Ser−Cys−NH2; シクロ−(1α,6γ)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Glu
−NH2; シクロ−(1α,6γ)−Gly−MeArg−Gly−Asp−Ser−G
lu−NH2; シクロ−(1,8)−Arg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−Asp
−Phe; シクロ−(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−A
sp−Phe; シクロ−(1,10)−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Phe−Pro
−Arg−Gly−Asp−D−Phe; シクロ−(1,6)−Gly−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Pro; シクロ−(1,6)−Pro−Gly−Arg−Gly−Asp−D−Pro; シクロ−(1,6)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Pro; シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly−D−Pro; シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly−D−Phe; シクロ−(1,5)−D−Ala−Arg−Gly−Asp−Ser; シクロ−(1,5)−Ala−Arg−Gly−Asp−D−Ser;およ
び シクロ(1,3)−Nα−[2−(2−(2−アミノフェ
ニル)エチル)ベンゾイル]−MeArg−Gly−Asp−アミ
ド; である。
n; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3S)Pcs−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3R)Pcs−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Pen−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
MeArg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−Ser
−Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Lys−Gly−Glu−Ser−Cys−NH2; シクロ−(1α,6γ)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Glu
−NH2; シクロ−(1α,6γ)−Gly−MeArg−Gly−Asp−Ser−G
lu−NH2; シクロ−(1,8)−Arg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−Asp
−Phe; シクロ−(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−A
sp−Phe; シクロ−(1,10)−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Phe−Pro
−Arg−Gly−Asp−D−Phe; シクロ−(1,6)−Gly−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Pro; シクロ−(1,6)−Pro−Gly−Arg−Gly−Asp−D−Pro; シクロ−(1,6)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Pro; シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly−D−Pro; シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly−D−Phe; シクロ−(1,5)−D−Ala−Arg−Gly−Asp−Ser; シクロ−(1,5)−Ala−Arg−Gly−Asp−D−Ser;およ
び シクロ(1,3)−Nα−[2−(2−(2−アミノフェ
ニル)エチル)ベンゾイル]−MeArg−Gly−Asp−アミ
ド; である。
本発明の好ましい化合物は: シクロ−(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Man; シクロ−(S,S)−Mba−Sar−MeArg−Gly−Asp−Man; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−Pc
s;および シクロ(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−Asp
−Phe; である。
s;および シクロ(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−Asp
−Phe; である。
当該分野で通常用いる命名法をペプチドを記載するの
に本明細書中で用いる。
に本明細書中で用いる。
通常の表示に従うと、アミノ末端は左側となり、カル
ボキシ末端は右側となる。特に断りのない限り、すべて
のキラルアミノ酸(AA)はL−絶対立体配置とする。Pe
nとはL−ペニシラミンまたはβ,βジメチルシステイ
ンをいい、APmpとは2−アミノ−3,3−シクロペンタメ
チレン−3−メルカプトプロピオン酸をいい、Dtcとは
5,5−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸をいい、T
rpとはチアゾリジン−4−カルボン酸をいい、Mpaとは
3−メルカプトプロピオン酸をいい、Pmpとは3,3−シク
ロペンタメチレン−3−メルカプトプロピオン酸をい
い、Mdpとは3−メルカプト−3−メチルブタン酸をい
い、Pcsとは3位がラセミ体である3−フェニルシステ
インをいい、(3S)Pcsとは(2R,3S)−3−フェニルシ
ステインをいい、(3R)Pcsとは(2R,3R)−3−フェニ
ルシステインをいい、Manとは2−メルカプト−アニリ
ンをいい、Mbaとは2−メルカプト−安息香酸をいい、H
Argとはホモアルギニンをいい、NArgとはノルアルギニ
ンをいい、(Me2)ArgとはN',N"−ジメチルアルギニンを
いい、(Et2)ArgとはN',N"−ジエチルアルギニンをい
い、Nvaとはノルバリンをいい、Nleとはノルロイシンを
いい、α−MeAspとはNα−メチルアスパラギン酸をい
い、Nalとはベータ−2−ナフチルアラニンをいい、Phg
とはフェニルグリシンをいい、HPheとはホモフェニルア
ラニンをいい、Abuとは2−アミノ酪酸をいい、(Alk)
TyrとはO−C1-4アルキル−チロシンをいい、(Alk)Se
rとはO−C1-4アルキル−セリンをいい、(Alk)Thrと
はO−C1-4アルキル−スレオニンをいい、(Alk)Cysと
はS−C1-4アルキル−システインをいい、(Alk)Penと
はS−C1-4アルキル−ペニシラミンをいい、(4'w)Phe
とはWによってフェニル環の4位が置換されているフェ
ニルアラニンをいい、t−Buとは第三級ブチル基をい
い、Bocとはt−ブチルオキシカルボニル基をいい、Fmo
cとはフルオレニルメトキシカルボニル基をいい、Phと
はフェニル基をいい、Cbzとはカルボベンジルオキシ基
をいい、BrZとはO−ブロモベンジルオキシカルボニル
基をいい、Clzとはo−クロロベンジルオキシカルボニ
ル基をいい、Bzlとはベンジル基をいい、4−MBzlとは
4−メチルベンジル基をいい、Acとはアセチルをいい、
AlkとはC1-4アルキルをいい、Phとはフェニルをいい、N
phとは1−または2−ナフチルをいい、cHexとはシクロ
ヘキシルをいい、DCCとはジシクロヘキシルカルボジイ
ミドをいい、DMAPとはジメチルアミノピリジンをいい、
DIEAとはジイソプロピルエチルアミンをいい、EDCとは
N−エチル−N'(ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミドをいい、HOBTとは1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ルをいい、THFとはテトラヒドロフランをいい、DMFとは
ジメチルホルムアミドをいい、PPAとは1−プロパンホ
スホン酸環状無水物をいい、DPPAとはジフェニルホスホ
リルアジドをいい、BOPとはベンゾトリアゾール−1−
イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘ
キサフルオロホスフェートをいい、HFとはフッ化水素酸
をいい、およびTFAとはトリフルオロ酢酸をいう。
ボキシ末端は右側となる。特に断りのない限り、すべて
のキラルアミノ酸(AA)はL−絶対立体配置とする。Pe
nとはL−ペニシラミンまたはβ,βジメチルシステイ
ンをいい、APmpとは2−アミノ−3,3−シクロペンタメ
チレン−3−メルカプトプロピオン酸をいい、Dtcとは
5,5−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸をいい、T
rpとはチアゾリジン−4−カルボン酸をいい、Mpaとは
3−メルカプトプロピオン酸をいい、Pmpとは3,3−シク
ロペンタメチレン−3−メルカプトプロピオン酸をい
い、Mdpとは3−メルカプト−3−メチルブタン酸をい
い、Pcsとは3位がラセミ体である3−フェニルシステ
インをいい、(3S)Pcsとは(2R,3S)−3−フェニルシ
ステインをいい、(3R)Pcsとは(2R,3R)−3−フェニ
ルシステインをいい、Manとは2−メルカプト−アニリ
ンをいい、Mbaとは2−メルカプト−安息香酸をいい、H
Argとはホモアルギニンをいい、NArgとはノルアルギニ
ンをいい、(Me2)ArgとはN',N"−ジメチルアルギニンを
いい、(Et2)ArgとはN',N"−ジエチルアルギニンをい
い、Nvaとはノルバリンをいい、Nleとはノルロイシンを
いい、α−MeAspとはNα−メチルアスパラギン酸をい
い、Nalとはベータ−2−ナフチルアラニンをいい、Phg
とはフェニルグリシンをいい、HPheとはホモフェニルア
ラニンをいい、Abuとは2−アミノ酪酸をいい、(Alk)
TyrとはO−C1-4アルキル−チロシンをいい、(Alk)Se
rとはO−C1-4アルキル−セリンをいい、(Alk)Thrと
はO−C1-4アルキル−スレオニンをいい、(Alk)Cysと
はS−C1-4アルキル−システインをいい、(Alk)Penと
はS−C1-4アルキル−ペニシラミンをいい、(4'w)Phe
とはWによってフェニル環の4位が置換されているフェ
ニルアラニンをいい、t−Buとは第三級ブチル基をい
い、Bocとはt−ブチルオキシカルボニル基をいい、Fmo
cとはフルオレニルメトキシカルボニル基をいい、Phと
はフェニル基をいい、Cbzとはカルボベンジルオキシ基
をいい、BrZとはO−ブロモベンジルオキシカルボニル
基をいい、Clzとはo−クロロベンジルオキシカルボニ
ル基をいい、Bzlとはベンジル基をいい、4−MBzlとは
4−メチルベンジル基をいい、Acとはアセチルをいい、
AlkとはC1-4アルキルをいい、Phとはフェニルをいい、N
phとは1−または2−ナフチルをいい、cHexとはシクロ
ヘキシルをいい、DCCとはジシクロヘキシルカルボジイ
ミドをいい、DMAPとはジメチルアミノピリジンをいい、
DIEAとはジイソプロピルエチルアミンをいい、EDCとは
N−エチル−N'(ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミドをいい、HOBTとは1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ルをいい、THFとはテトラヒドロフランをいい、DMFとは
ジメチルホルムアミドをいい、PPAとは1−プロパンホ
スホン酸環状無水物をいい、DPPAとはジフェニルホスホ
リルアジドをいい、BOPとはベンゾトリアゾール−1−
イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘ
キサフルオロホスフェートをいい、HFとはフッ化水素酸
をいい、およびTFAとはトリフルオロ酢酸をいう。
本明細書中で用いるカップリング試薬はペプチド結合
を形成し得る試薬を示す。典型的なカップリング剤はカ
ルボジイミド、活性化無水物およびエステルおよびアシ
ルハライドである。EDC、DDC、DPPA、PPA、BOP試薬、HO
BT、N−ヒドロキシスクシンイミドおよび塩化オキサリ
ルのごとき試薬は典型的である。
を形成し得る試薬を示す。典型的なカップリング剤はカ
ルボジイミド、活性化無水物およびエステルおよびアシ
ルハライドである。EDC、DDC、DPPA、PPA、BOP試薬、HO
BT、N−ヒドロキシスクシンイミドおよび塩化オキサリ
ルのごとき試薬は典型的である。
(α−R')AAと表すことができる本発明のアミノ酸の
α−R'置換誘導体はR'によってαアミノ基がモノ置換さ
れており、R'がAlkまたはベンジルであるアミノ酸を示
す。R'は好ましくはメチルである。各々(α−Me)Arg
および(α−M)GlyであるNα−メチルアルギニンお
よびNα−メチルグリシンもまた、これまでの通常の表
示に従って、本明細書中ではMeArgおよびSar(サルコシ
ン)と示される。すべての他のN−α−置換アミノ酸は
その表示中にα−なる記号を有する。かくして、Tyr、S
er、Thr、CysまたはPenのごとくメルカプタン、グアニ
ジノまたはヒドロキシル基においてアルキル化し得るア
ミノ酸はこの表示がないことによって識別される。かく
して、(α−M)SerはNα−メチルセリンであり、(M
e)SerはO−メチルセリンであり、(α−Me,Et)Serは
Nα−メチル、O−エチルセリンであり、(α−Me,E
t2)ArgはNα−メチル−N',N"−ジメチルアルギニンで
ある。
α−R'置換誘導体はR'によってαアミノ基がモノ置換さ
れており、R'がAlkまたはベンジルであるアミノ酸を示
す。R'は好ましくはメチルである。各々(α−Me)Arg
および(α−M)GlyであるNα−メチルアルギニンお
よびNα−メチルグリシンもまた、これまでの通常の表
示に従って、本明細書中ではMeArgおよびSar(サルコシ
ン)と示される。すべての他のN−α−置換アミノ酸は
その表示中にα−なる記号を有する。かくして、Tyr、S
er、Thr、CysまたはPenのごとくメルカプタン、グアニ
ジノまたはヒドロキシル基においてアルキル化し得るア
ミノ酸はこの表示がないことによって識別される。かく
して、(α−M)SerはNα−メチルセリンであり、(M
e)SerはO−メチルセリンであり、(α−Me,Et)Serは
Nα−メチル、O−エチルセリンであり、(α−Me,E
t2)ArgはNα−メチル−N',N"−ジメチルアルギニンで
ある。
該ペプチドは、当該分野で公知の溶液法を首尾よく使
用できるが、好ましくはメリ−フィールド(Merrifiel
d)(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イェテイ(J.Am.Chem.Soc.),85,2149(1964))の固相
法によって調製することができる。ジ−、トリ−、テト
ラ−、またはペンタ−ペプチド断片が溶液法合成法とカ
ップリングさせまたはそれで修正した固相法で調製する
ことができるごとく、固相法および溶液法合成の組み合
わせを使用できる。一般に、アリら(Ali et al)(ジ
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.
Chem.),29,984(1986)およびジャーナル・オブ・メデ
ィシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.),30,2291(198
7)によって記載されているペプチド合成法を用いて本
発明のほとんどのペプチドを製造する。
用できるが、好ましくはメリ−フィールド(Merrifiel
d)(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イェテイ(J.Am.Chem.Soc.),85,2149(1964))の固相
法によって調製することができる。ジ−、トリ−、テト
ラ−、またはペンタ−ペプチド断片が溶液法合成法とカ
ップリングさせまたはそれで修正した固相法で調製する
ことができるごとく、固相法および溶液法合成の組み合
わせを使用できる。一般に、アリら(Ali et al)(ジ
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.
Chem.),29,984(1986)およびジャーナル・オブ・メデ
ィシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.),30,2291(198
7)によって記載されているペプチド合成法を用いて本
発明のほとんどのペプチドを製造する。
各アミノ酸またはペプチドの側鎖の反応性官能基は、
適当には、ペプチド分野で公知のごとく保護する。例え
ば、Boc、CbzまたはFmoc基はアミノ基、特にα−アミノ
基の保護に用いることができる。該Boc基は、一般に、
α−アミノ基の保護に好ましい。t−Au、cHexまたはベ
ンジルエステルはAspまたはGluの側鎖カルボキシルの保
護に用いることができる。ベンジル基または適当に置換
されたベンジル基はシステインのメルカプト基、または
他のチオール含有残基;あるいはセリンまたはスレオニ
ンのヒドロキシルを保護するのに用いることができる。
トシルまたはニトロ基はHisのイミダゾリル基、およびA
rgのグアニジニ窒素の保護に用いることができる。適当
に置換されたカルボベンジルオキシ基またはベンジル基
はTyr、SerまたはThrのヒドロキシル基、あるいはリジ
ンのε−アミノ基の保護に用いることができる。フタル
アミド基をリジンのε−アミノ基の保護に用いることも
できる。カルボベンジルオキシまたはベンジル保護基の
適当な置換はクロロ、ブロモ、ニトロまたはメチルでの
オルトおよび/またはパラ置換であり、保護基の反応性
を修飾するのに使用する。システインおよび他の硫黄含
有アミノ酸もまたチオアルキルまたはチオアリール基で
のジスルフィドの形成によって保護することができる。
Boc基を除き、保護基は、最も便宜には、温和な酸処理
によって除去されないものである。これらの保護基は、
当該分野で公知の接触水素化、液体アンモニア中のナト
リウムまたはHF処理のごとき方法によって除去される。
適当には、ペプチド分野で公知のごとく保護する。例え
ば、Boc、CbzまたはFmoc基はアミノ基、特にα−アミノ
基の保護に用いることができる。該Boc基は、一般に、
α−アミノ基の保護に好ましい。t−Au、cHexまたはベ
ンジルエステルはAspまたはGluの側鎖カルボキシルの保
護に用いることができる。ベンジル基または適当に置換
されたベンジル基はシステインのメルカプト基、または
他のチオール含有残基;あるいはセリンまたはスレオニ
ンのヒドロキシルを保護するのに用いることができる。
トシルまたはニトロ基はHisのイミダゾリル基、およびA
rgのグアニジニ窒素の保護に用いることができる。適当
に置換されたカルボベンジルオキシ基またはベンジル基
はTyr、SerまたはThrのヒドロキシル基、あるいはリジ
ンのε−アミノ基の保護に用いることができる。フタル
アミド基をリジンのε−アミノ基の保護に用いることも
できる。カルボベンジルオキシまたはベンジル保護基の
適当な置換はクロロ、ブロモ、ニトロまたはメチルでの
オルトおよび/またはパラ置換であり、保護基の反応性
を修飾するのに使用する。システインおよび他の硫黄含
有アミノ酸もまたチオアルキルまたはチオアリール基で
のジスルフィドの形成によって保護することができる。
Boc基を除き、保護基は、最も便宜には、温和な酸処理
によって除去されないものである。これらの保護基は、
当該分野で公知の接触水素化、液体アンモニア中のナト
リウムまたはHF処理のごとき方法によって除去される。
固相法を用いる場合、ペプチドは、カルボキシ末端か
ら開始し、ペプチドのアミノ末端に向けて順次つくられ
る。米国特許第4244946号に一般的に記載されているご
とく、固相法合成は保護アミノ酸のC末端を、ベンズヒ
ドリルアミン樹脂(BHA)、メチルベンズヒドリルアミ
ン樹脂(MBHA)、クロロメチル樹脂(CMR)、ヒドロキ
シメチル樹脂(HMR)またはSASRIN樹脂のごとき適当な
樹脂に共有結合させることによって開始される。BHAま
たはMBHA支持樹脂は、生成物ペプチドのカルボキシ末端
がカルボキシアミドとなるべきときに使用される。CMR
支持体は、一般に、生成物ペプチドのカルボキシ末端が
カルボキシ基となるべきときに使用される。これは、カ
ルボキシアミドまたはエステルを生成させるのにも使用
できる。
ら開始し、ペプチドのアミノ末端に向けて順次つくられ
る。米国特許第4244946号に一般的に記載されているご
とく、固相法合成は保護アミノ酸のC末端を、ベンズヒ
ドリルアミン樹脂(BHA)、メチルベンズヒドリルアミ
ン樹脂(MBHA)、クロロメチル樹脂(CMR)、ヒドロキ
シメチル樹脂(HMR)またはSASRIN樹脂のごとき適当な
樹脂に共有結合させることによって開始される。BHAま
たはMBHA支持樹脂は、生成物ペプチドのカルボキシ末端
がカルボキシアミドとなるべきときに使用される。CMR
支持体は、一般に、生成物ペプチドのカルボキシ末端が
カルボキシ基となるべきときに使用される。これは、カ
ルボキシアミドまたはエステルを生成させるのにも使用
できる。
第1の保護アミノ酸(AA)が所望の樹脂にカップリン
グされると、アミノ基を温和な酸処理によって脱保護
し、第2の保護AAの遊離カルボキシルをこのアミノ基に
カップリングさせる。中間体を単離することなく、この
プロセスを所望のペプチドが形成されるまで行う。完成
されたペプチドを、次いで、いずれかの順序で、担持樹
脂から脱ブロックおよび/または切断することができ
る。
グされると、アミノ基を温和な酸処理によって脱保護
し、第2の保護AAの遊離カルボキシルをこのアミノ基に
カップリングさせる。中間体を単離することなく、この
プロセスを所望のペプチドが形成されるまで行う。完成
されたペプチドを、次いで、いずれかの順序で、担持樹
脂から脱ブロックおよび/または切断することができ
る。
水性アルコール中のアルカリでのCMR支持ペプチドの
処理により、ペプチドが樹脂から切断され、カルボン酸
としてのカルボキシ末端アミノ酸が生成される。アルコ
ール性溶媒中におけるCMR支持ペプチドのアンモニアま
たはアルキルアミンでの処理により、カルボキシ末端に
カルボキシアミドまたはアルキルカルボキシアミドが生
成する。
処理により、ペプチドが樹脂から切断され、カルボン酸
としてのカルボキシ末端アミノ酸が生成される。アルコ
ール性溶媒中におけるCMR支持ペプチドのアンモニアま
たはアルキルアミンでの処理により、カルボキシ末端に
カルボキシアミドまたはアルキルカルボキシアミドが生
成する。
エステルが所望される場合、トリエチルアミンの存在
下で、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたはベンジ
ルアルコールのごとき適当なアルコールでCMR樹脂を処
理してペプチドを樹脂から切断し、エステルを直接得る
ことができる。
下で、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたはベンジ
ルアルコールのごとき適当なアルコールでCMR樹脂を処
理してペプチドを樹脂から切断し、エステルを直接得る
ことができる。
また、本発明のペプチドのエステルは、カルボン酸前
駆体から常法によって調製することもできる。典型的に
は、カルボン酸を酸触媒の存在下でアルコールで処理す
る。別法として、カルボン酸を酸ハロゲン化物のごとき
活性化したアシル中間体に変換し、好ましくは塩基の存
在下でアルコールで処理することもできる。
駆体から常法によって調製することもできる。典型的に
は、カルボン酸を酸触媒の存在下でアルコールで処理す
る。別法として、カルボン酸を酸ハロゲン化物のごとき
活性化したアシル中間体に変換し、好ましくは塩基の存
在下でアルコールで処理することもできる。
アスパラギン酸の側鎖カルボキシル基をエステル化す
ることなくペプチドのC末端エステルを生じさせる方法
はやや技巧的であるが、ペプチド合成分野の当業者によ
く知られている。例えば、合成はC末端アミノ酸、また
はジペプチドのエステルで開始し、溶液法合成により、
適当に側鎖保護されたアスパラギン酸残基にカップリン
グさせる。次いで、側鎖カルボキシ基を選択的に脱保護
し、クロロメチル樹脂(CMR)にカップリングさせる。
アミノ基を遊離させ、固相ペプチド合成法を使用する。
HFを用いる引き続いての樹脂からの切断により、所望の
側鎖カルボン酸が生成し、一方、ペプチドのカルボキシ
末端はエステルとして残る。同様の方法において、適当
に保護されたアミノ酸またはジペプチドのアルキルアミ
ドで合成系列を開始することができ、ペプチドの対応す
るC末端アルキルアミドを得る。
ることなくペプチドのC末端エステルを生じさせる方法
はやや技巧的であるが、ペプチド合成分野の当業者によ
く知られている。例えば、合成はC末端アミノ酸、また
はジペプチドのエステルで開始し、溶液法合成により、
適当に側鎖保護されたアスパラギン酸残基にカップリン
グさせる。次いで、側鎖カルボキシ基を選択的に脱保護
し、クロロメチル樹脂(CMR)にカップリングさせる。
アミノ基を遊離させ、固相ペプチド合成法を使用する。
HFを用いる引き続いての樹脂からの切断により、所望の
側鎖カルボン酸が生成し、一方、ペプチドのカルボキシ
末端はエステルとして残る。同様の方法において、適当
に保護されたアミノ酸またはジペプチドのアルキルアミ
ドで合成系列を開始することができ、ペプチドの対応す
るC末端アルキルアミドを得る。
かかるプロセスでエステルおよび置換アミドを製造す
るには、アスパラギン酸の4−カルボキシ基についての
適当な保護基はベンジルエステルおよびハロゲン−また
はアルキル−置換ベンジルエステルである。アミノ基を
Boc基によって保護する場合、ベンジルエステル保護基
を水素添加によって選択的に除去し、CMR支持体にカッ
プリングさせることができる。
るには、アスパラギン酸の4−カルボキシ基についての
適当な保護基はベンジルエステルおよびハロゲン−また
はアルキル−置換ベンジルエステルである。アミノ基を
Boc基によって保護する場合、ベンジルエステル保護基
を水素添加によって選択的に除去し、CMR支持体にカッ
プリングさせることができる。
Z2がカルボン酸部位を有しない場合、または樹脂への
結合に先立ってアスパラギン酸にカップリングさせるべ
き、アミノ酸(またはジペプチド)上に(ヒドロキシ
ル、チオールまたはアミノ基についてのごとき)ベンジ
ルまたは置換ベンジル保護基がない場合、t−ブチルエ
ステルまたは他の酸不安定基がアスパラギン酸の側鎖カ
ルボキシル基の保護に適当である。この場合、アスパラ
ギン酸のアミノ基はフルオレニルメトキシカルボニル部
位(Fmoc)のごとき塩基不安定基によって保護される。
アニリン、アミンまたはアミノ酸(またはジペプチド)
へのアスパラギン酸の液相カップリングの後、温和な酸
加水分解によってt−ブチルエステルの選択的脱保護を
行い、側鎖カルボキシルを常法によって樹脂にカップリ
ングさせる。次いで、引き続いての固相ペプチド合成の
ために、フルオレニルメトキシカルボニル基を温和な塩
基によって除去する。末端残基Z2が、カルボキシル置換
基を担持しない、置換または非置換o−メルカプトアリ
ールアミンである場合、この方法が特に有効である。
結合に先立ってアスパラギン酸にカップリングさせるべ
き、アミノ酸(またはジペプチド)上に(ヒドロキシ
ル、チオールまたはアミノ基についてのごとき)ベンジ
ルまたは置換ベンジル保護基がない場合、t−ブチルエ
ステルまたは他の酸不安定基がアスパラギン酸の側鎖カ
ルボキシル基の保護に適当である。この場合、アスパラ
ギン酸のアミノ基はフルオレニルメトキシカルボニル部
位(Fmoc)のごとき塩基不安定基によって保護される。
アニリン、アミンまたはアミノ酸(またはジペプチド)
へのアスパラギン酸の液相カップリングの後、温和な酸
加水分解によってt−ブチルエステルの選択的脱保護を
行い、側鎖カルボキシルを常法によって樹脂にカップリ
ングさせる。次いで、引き続いての固相ペプチド合成の
ために、フルオレニルメトキシカルボニル基を温和な塩
基によって除去する。末端残基Z2が、カルボキシル置換
基を担持しない、置換または非置換o−メルカプトアリ
ールアミンである場合、この方法が特に有効である。
ペプチドを支持体樹脂から切断する好ましい方法は、
アニソールまたはジメトキシベンゼンのごとき適当なカ
チオンスカベンジャーの存在下で樹脂支持ペプチドを無
水HFで処理することである。この方法により、チオアル
キル基保護硫黄を除き、同時に、すべての保護基が除去
され、ペプチドが樹脂から切断される。この方法で加水
分解されたCMRからのペプチドはカルボン酸であり、BHA
樹脂から切断されるものはカルボキシアミドとして得ら
れる。
アニソールまたはジメトキシベンゼンのごとき適当なカ
チオンスカベンジャーの存在下で樹脂支持ペプチドを無
水HFで処理することである。この方法により、チオアル
キル基保護硫黄を除き、同時に、すべての保護基が除去
され、ペプチドが樹脂から切断される。この方法で加水
分解されたCMRからのペプチドはカルボン酸であり、BHA
樹脂から切断されるものはカルボキシアミドとして得ら
れる。
化合物の1の好ましい下位群において、L1は硫黄であ
ってL2は硫黄である。式(I)の環状ジスルフィド化合
物は式(II): [式中、A'、A、B、Q、Mおよびnは構造(I)で定
義したに同じ、Z1は であって、Z2は所望により前記したごとく保護されてい
てもよい化学的に反応性の中心を有する であり、 Z1またはZ2の硫黄部位はT1またはT2によって置換され
ている] で示される対応する線状ペプチドから調製される。T1お
よびT2はチオアルキル、チオアリール、置換ベンジルま
たは水素のごとき置換可能な基である。適当な置換可能
な基の例は水素、C1-4アルキルチオ、特にエチルチオ、
ベンジルおよび4−メチルベンジル基である。好ましく
は、T1およびT2は共に水素であるか、あるいはT1および
T2のうち一方は水素であって他方はC1-4アルキルチオで
ある。
ってL2は硫黄である。式(I)の環状ジスルフィド化合
物は式(II): [式中、A'、A、B、Q、Mおよびnは構造(I)で定
義したに同じ、Z1は であって、Z2は所望により前記したごとく保護されてい
てもよい化学的に反応性の中心を有する であり、 Z1またはZ2の硫黄部位はT1またはT2によって置換され
ている] で示される対応する線状ペプチドから調製される。T1お
よびT2はチオアルキル、チオアリール、置換ベンジルま
たは水素のごとき置換可能な基である。適当な置換可能
な基の例は水素、C1-4アルキルチオ、特にエチルチオ、
ベンジルおよび4−メチルベンジル基である。好ましく
は、T1およびT2は共に水素であるか、あるいはT1および
T2のうち一方は水素であって他方はC1-4アルキルチオで
ある。
ジスルフィド結合の形成は2つの一般的な方法のいず
れかで達成できる。線状ペプチドの硫黄含有アミノ酸
が、モノメルカプタンの形成を可能とするように異なっ
て保護されている場合、環化は第2の硫黄含有アミノ酸
の保護基の塩基触媒求核置換によって達成することがで
きる。置換可能保護基として特に有用な基はチオアルキ
ルまたはチオアリール基である。この方法の例はチオエ
チル基による1の硫黄含有アミノ酸の保護、および置換
ベンジル基による第2の保護である。HFによるかかるペ
プチドの脱保護により、第2の保護をエチルジスルフィ
ドとして残しつつ、ベンジル基が1のアミノ酸から除去
される。pH約7ないし8での希薄溶液中でのこのメルカ
プト/ジスルフィドで出発し、チオエチル基の置換およ
び線状ペプチドの環化が達成される。
れかで達成できる。線状ペプチドの硫黄含有アミノ酸
が、モノメルカプタンの形成を可能とするように異なっ
て保護されている場合、環化は第2の硫黄含有アミノ酸
の保護基の塩基触媒求核置換によって達成することがで
きる。置換可能保護基として特に有用な基はチオアルキ
ルまたはチオアリール基である。この方法の例はチオエ
チル基による1の硫黄含有アミノ酸の保護、および置換
ベンジル基による第2の保護である。HFによるかかるペ
プチドの脱保護により、第2の保護をエチルジスルフィ
ドとして残しつつ、ベンジル基が1のアミノ酸から除去
される。pH約7ないし8での希薄溶液中でのこのメルカ
プト/ジスルフィドで出発し、チオエチル基の置換およ
び線状ペプチドの環化が達成される。
式(II)の対応する線状ペプチドが完全に脱保護さ
れ、ジメルカプタンとして生成されたならば、ジメルカ
プタンをジスルフィドに変換できる当該分野で公知のい
ずれの酸化剤を用いることもできる。かかる剤の例はア
ルカリ金属フェリシアン化物、特にフェリシアン化カリ
ウムまたはナトリウム、酸素ガス、ジヨードメタンまた
はヨウ素である。かくして、式(II)化合物の酸化剤で
の処理により、該化合物の環化が引き起こされる。反応
は高希釈下、約0ないし約40℃の温度にて、水性メタノ
ールまたは水のごとき適当な不活性溶媒中で行う。pHは
通常約7ないし約8に維持する。環化は他の官能基をな
お保護しつつ、まだ支持体樹脂に結合している間のペプ
チドに対して行うことができるが、好ましくは脱保護遊
離ペプチドに対して行う。
れ、ジメルカプタンとして生成されたならば、ジメルカ
プタンをジスルフィドに変換できる当該分野で公知のい
ずれの酸化剤を用いることもできる。かかる剤の例はア
ルカリ金属フェリシアン化物、特にフェリシアン化カリ
ウムまたはナトリウム、酸素ガス、ジヨードメタンまた
はヨウ素である。かくして、式(II)化合物の酸化剤で
の処理により、該化合物の環化が引き起こされる。反応
は高希釈下、約0ないし約40℃の温度にて、水性メタノ
ールまたは水のごとき適当な不活性溶媒中で行う。pHは
通常約7ないし約8に維持する。環化は他の官能基をな
お保護しつつ、まだ支持体樹脂に結合している間のペプ
チドに対して行うことができるが、好ましくは脱保護遊
離ペプチドに対して行う。
従って、また、本発明は、 a)式(II): [式中、A'、A、B、Q、M、Z1、Z2およびnは式
(I)で定義したに同じ、およびT1およびT2は水素を意
味する] で示される化合物を酸化的に環化するか、または b)式(II) [式中、 A'、A、B、Q、M、Z1、Z2およびnは式(I)で定
義したに同じ、およびT1およびT2の一方は置換可能な基
であって他方は水素を意味する] で示される化合物を塩基で処理することによって求核的
に環化することを特徴とする式(III): [式中、A'、A、B、Q、M、Z1、Z2およびnは式
(I)で定義したに同じ] で示される化合物の製法を提供する。
(I)で定義したに同じ、およびT1およびT2は水素を意
味する] で示される化合物を酸化的に環化するか、または b)式(II) [式中、 A'、A、B、Q、M、Z1、Z2およびnは式(I)で定
義したに同じ、およびT1およびT2の一方は置換可能な基
であって他方は水素を意味する] で示される化合物を塩基で処理することによって求核的
に環化することを特徴とする式(III): [式中、A'、A、B、Q、M、Z1、Z2およびnは式
(I)で定義したに同じ] で示される化合物の製法を提供する。
化合物のもう1つの下位群は、Z1およびZ2が一緒にな
って共有結合であるホモデチックペプチドである。これ
らのペプチドは式(IV): H−[A'−A−(B−Gly−Asp−Q−)n−M]−OH
(IV) [式中、A'、A、B、Q、Mおよびnは式(I)で定義
したに同じ] で示される線状ペプチドから調製される。これらの線状
ペプチドは、Aspの側鎖カルボキシルを保護されたまま
としてペプチドの末端アミノ基および末端カルボキシル
基を遊離および環化する方法で調製される。次いで、カ
ルボジイミドまたは活性化無水物のごとき通常のペプチ
ド結合形成試薬によって環化を行うことができる。ジフ
ェニルホスホリルアジド、BOP試薬、1−プロパンホス
ホン酸環状無水物およびDCC/HOBTはかかる試薬の例であ
る。H−[HN−AA−]と示されるペプチド(IV)の末端
アミノ基、および[−AA−CO]−OHと示される末端カル
ボキシル基はペプチドのいずれの残基(すなわち、A'、
A、B、Gly、Asp、QまたはM)にも結合できることが
理解されるであろう。というのは、環状ペプチドにおけ
るいずれのペプチド結合の形成も同一の最終化合物を調
製する最終工程で行うことができるからである。
って共有結合であるホモデチックペプチドである。これ
らのペプチドは式(IV): H−[A'−A−(B−Gly−Asp−Q−)n−M]−OH
(IV) [式中、A'、A、B、Q、Mおよびnは式(I)で定義
したに同じ] で示される線状ペプチドから調製される。これらの線状
ペプチドは、Aspの側鎖カルボキシルを保護されたまま
としてペプチドの末端アミノ基および末端カルボキシル
基を遊離および環化する方法で調製される。次いで、カ
ルボジイミドまたは活性化無水物のごとき通常のペプチ
ド結合形成試薬によって環化を行うことができる。ジフ
ェニルホスホリルアジド、BOP試薬、1−プロパンホス
ホン酸環状無水物およびDCC/HOBTはかかる試薬の例であ
る。H−[HN−AA−]と示されるペプチド(IV)の末端
アミノ基、および[−AA−CO]−OHと示される末端カル
ボキシル基はペプチドのいずれの残基(すなわち、A'、
A、B、Gly、Asp、QまたはM)にも結合できることが
理解されるであろう。というのは、環状ペプチドにおけ
るいずれのペプチド結合の形成も同一の最終化合物を調
製する最終工程で行うことができるからである。
ペプチド中にAspまたはGluが存在する場合、アミノ酸
の側鎖β−カルボキシ(Asp)もしくはγ−カルボキシ
(Glu)基またはアミノ酸の末端カルボキシ基いずれか
を介する環化の可能性がある。末端カルボキシ基を介し
ての環化はAspにとって好ましい。γ−カルボキシ基を
介しての環化はGluにとって適当である。本明細書中で
詳細に説明するごとく、当該分野で通常の方法をいずれ
のカルボキシル基を介しての環化にも利用できる。
の側鎖β−カルボキシ(Asp)もしくはγ−カルボキシ
(Glu)基またはアミノ酸の末端カルボキシ基いずれか
を介する環化の可能性がある。末端カルボキシ基を介し
ての環化はAspにとって好ましい。γ−カルボキシ基を
介しての環化はGluにとって適当である。本明細書中で
詳細に説明するごとく、当該分野で通常の方法をいずれ
のカルボキシル基を介しての環化にも利用できる。
Z1およびZ2がアルキレン架橋を介して結合している場
合、アミノ酸Z1−Z2を別々に購入するかまたは合成し、
合成における最後の残基としてペプチドに組み入れる。
線状ペプチドは液相法または固相法合成によって合成
し、前記したZ1およびZ2が共有結合である場合と同様に
環化する。2−アミノスベリン酸および1−(2−カル
ボキシフェニル)−2−(2−アミノフェニル)エタン
がアルキレン架橋において結合したZ1−Z2の代表的なも
のである。
合、アミノ酸Z1−Z2を別々に購入するかまたは合成し、
合成における最後の残基としてペプチドに組み入れる。
線状ペプチドは液相法または固相法合成によって合成
し、前記したZ1およびZ2が共有結合である場合と同様に
環化する。2−アミノスベリン酸および1−(2−カル
ボキシフェニル)−2−(2−アミノフェニル)エタン
がアルキレン架橋において結合したZ1−Z2の代表的なも
のである。
従って、また、本発明は、 i)所望により保護されていてもよいいずれかの反応性
基を有する、L1およびL2が(CH2)pである場合には式: H−[Z2−Z1−A'−A−(B−Gly−Asp−Q−)n−
M]−OHまたは、Z1およびZ2が一緒になって共有結合で
ある場合には、式: H−[A'−A−(B−Gly−Asp−Q−)n−M]−OH [式中、H−および−OHは環状ペプチドにおけるいずれ
かの2つの隣接する残基のアミノおよびカルボキシル残
基を表し、およびA'、A、B、Q、Mおよびnは前記定
義に同じ] で示される化合物をカップリング試薬で環化し、次いで ii)いずれの保護基も除去することを特徽とする式: で示される化合物の製法を提供するものである。
基を有する、L1およびL2が(CH2)pである場合には式: H−[Z2−Z1−A'−A−(B−Gly−Asp−Q−)n−
M]−OHまたは、Z1およびZ2が一緒になって共有結合で
ある場合には、式: H−[A'−A−(B−Gly−Asp−Q−)n−M]−OH [式中、H−および−OHは環状ペプチドにおけるいずれ
かの2つの隣接する残基のアミノおよびカルボキシル残
基を表し、およびA'、A、B、Q、Mおよびnは前記定
義に同じ] で示される化合物をカップリング試薬で環化し、次いで ii)いずれの保護基も除去することを特徽とする式: で示される化合物の製法を提供するものである。
ペプチドの末端アミノ基の修飾は一般に当該分野で公
知のごとくアルキル化またはアセチル化によって達成さ
れる。これらの修飾はペプチドへの一体化に先立つアミ
ノ酸に対し、または合成し、末端アミノ基を遊離した後
であるが保護基を除去する前のアミノ酸に対して行うこ
とができる。
知のごとくアルキル化またはアセチル化によって達成さ
れる。これらの修飾はペプチドへの一体化に先立つアミ
ノ酸に対し、または合成し、末端アミノ基を遊離した後
であるが保護基を除去する前のアミノ酸に対して行うこ
とができる。
典型的には、アセチル化は、第三級アミンの存在下
で、対応するアルキルまたはアリール酸のアシルハライ
ド、または無水物を用い遊離アミノ基に対して行うこと
ができる。モノアルキル化は、最も便宜には、シアノホ
ウ水素化リチウムまたはナトリウムのごとき温和な還元
剤の存在下で、適当な脂肪族アルデヒドまたはケトンで
アミノ基を還元的にアルキル化することによって行う。
ジアルキル化は塩基の存在下で、過剰のアルキルハライ
ドでアミノ基を処理することによって行うことができ
る。
で、対応するアルキルまたはアリール酸のアシルハライ
ド、または無水物を用い遊離アミノ基に対して行うこと
ができる。モノアルキル化は、最も便宜には、シアノホ
ウ水素化リチウムまたはナトリウムのごとき温和な還元
剤の存在下で、適当な脂肪族アルデヒドまたはケトンで
アミノ基を還元的にアルキル化することによって行う。
ジアルキル化は塩基の存在下で、過剰のアルキルハライ
ドでアミノ基を処理することによって行うことができ
る。
ペプチドの溶液法合成は、アミド結合を形成する常法
を用いて達成される。典型的には、所望により1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(HOBT)およびジメチルアミ
ノピリジン(DMAP)のごとき触媒の存在下で、N,N'ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)のごとき適当なカ
ルボジイミドカップリング剤を用いて、遊離カルボキシ
ル基を有する保護Boc−アミノ酸を遊離アミノ基を有す
る保護アミノ酸にカップリングさせる。所望により塩基
存在下における、保護Boc−アミノ酸の遊離カルボキシ
ルの活性化エステル、無水物または酸ハロゲン化物の形
成、および引き続いての保護アミノ酸の遊離アミンとの
反応のごとき他の方法も適当である。例えば、N−メチ
ルモルホリン、DMAPまたはトリアルキルアミンのごとき
塩基の存在下、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン
(THF)のごとき無水溶媒中で、保護Boc−アミノ酸また
はペプチドをクロロギ酸イソブチルで処理して「活性化
無水物」を得、これを続いて第2の保護アミノ酸または
ペプチドの遊離アミンと反応させる。これらの方法によ
って形成されたペプチドは通常の技術を用い、アミノま
たはカルボキシ末端にて選択的に脱保護され、同様の技
術を用いて他のペプチドまたはアミノ酸にカップリング
される。
を用いて達成される。典型的には、所望により1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(HOBT)およびジメチルアミ
ノピリジン(DMAP)のごとき触媒の存在下で、N,N'ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)のごとき適当なカ
ルボジイミドカップリング剤を用いて、遊離カルボキシ
ル基を有する保護Boc−アミノ酸を遊離アミノ基を有す
る保護アミノ酸にカップリングさせる。所望により塩基
存在下における、保護Boc−アミノ酸の遊離カルボキシ
ルの活性化エステル、無水物または酸ハロゲン化物の形
成、および引き続いての保護アミノ酸の遊離アミンとの
反応のごとき他の方法も適当である。例えば、N−メチ
ルモルホリン、DMAPまたはトリアルキルアミンのごとき
塩基の存在下、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン
(THF)のごとき無水溶媒中で、保護Boc−アミノ酸また
はペプチドをクロロギ酸イソブチルで処理して「活性化
無水物」を得、これを続いて第2の保護アミノ酸または
ペプチドの遊離アミンと反応させる。これらの方法によ
って形成されたペプチドは通常の技術を用い、アミノま
たはカルボキシ末端にて選択的に脱保護され、同様の技
術を用いて他のペプチドまたはアミノ酸にカップリング
される。
Arg、HArg、(Me2)Arg、(Et2)Arg、Ala、Gly、His、Ab
u、Tyr、(Alk)Tyr、Phe、(4'W)Phe、HPhe、Phg、Tr
p、His、Ser、(Alk)Ser、Thr、(Alk)Thr、Cys、(A
lk)Cys、Pen、(Alk)Pen、Ala、Val、Nva、Met、Le
u、Ile、NleおよびNalの誘導体を包含する本発明のアミ
ノ酸のα−R'置換誘導体は化学分野の常法によって調製
される。R'置換基は前記定義のごとくAlkまたはベンジ
ルであり得る。これらの誘導体を調製する代表的な方法
は、ここに参照のために挙げる米国特許第4687758号;
チョンら(Cheung et al)、カナディアン・ジャーナル
・オブ・ケミストリー(Can.J.Chem.),55,906(197
7);フリージンガーら(Freidinger et al)、ジャー
ナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Che
m.),48,77,(1982);およびシューマンら(Shuman et
al),ペプチド:第7回アメリカペプチドシンポジウ
ムの会議録(Peptides;Proceedings of the 7th Americ
an Peptides Symposium)、リッチ・デイ、グロス・イ
ー(Rich D.,Gross,E.)編、ピエス・ケミカル・カンパ
ニー(Pierce Chemical Co.)、ロックフォード(Rockf
ord)、イリノイ州,617(1981)に記載されている。典
型的には、DMF/THF中のCbz−またはBoc−アミノ酸の溶
液を水素化ナトリウムまたは水素化カリウムのごとき塩
基の存在下で、ヨウ化メチルまたはエチルのごとき適当
なアルキルハライドで縮合させる。所望により、水素化
カリウムと共に18−クラウン−6のごときクラウンエー
テルを添加して反応を容易とすることもできる。一般に
は、アミノ酸がヒドロキシル、メルカプタン、アミノ、
グアニジノ、インドリルまたはイミダゾリル基を有する
場合、このプロセスおよびそれに続くプロセスにおい
て、これらの基を前記したごとくに保護できる。かくし
て、Boc−Tyr(Bzl)を0℃でTHF/DMF中の水素化ナトリ
ウムおよびヨウ化メチルで処理し、室温で24時間撹拌し
てBoc−(α−Me)Tyr(Bzl)を得る。
u、Tyr、(Alk)Tyr、Phe、(4'W)Phe、HPhe、Phg、Tr
p、His、Ser、(Alk)Ser、Thr、(Alk)Thr、Cys、(A
lk)Cys、Pen、(Alk)Pen、Ala、Val、Nva、Met、Le
u、Ile、NleおよびNalの誘導体を包含する本発明のアミ
ノ酸のα−R'置換誘導体は化学分野の常法によって調製
される。R'置換基は前記定義のごとくAlkまたはベンジ
ルであり得る。これらの誘導体を調製する代表的な方法
は、ここに参照のために挙げる米国特許第4687758号;
チョンら(Cheung et al)、カナディアン・ジャーナル
・オブ・ケミストリー(Can.J.Chem.),55,906(197
7);フリージンガーら(Freidinger et al)、ジャー
ナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Che
m.),48,77,(1982);およびシューマンら(Shuman et
al),ペプチド:第7回アメリカペプチドシンポジウ
ムの会議録(Peptides;Proceedings of the 7th Americ
an Peptides Symposium)、リッチ・デイ、グロス・イ
ー(Rich D.,Gross,E.)編、ピエス・ケミカル・カンパ
ニー(Pierce Chemical Co.)、ロックフォード(Rockf
ord)、イリノイ州,617(1981)に記載されている。典
型的には、DMF/THF中のCbz−またはBoc−アミノ酸の溶
液を水素化ナトリウムまたは水素化カリウムのごとき塩
基の存在下で、ヨウ化メチルまたはエチルのごとき適当
なアルキルハライドで縮合させる。所望により、水素化
カリウムと共に18−クラウン−6のごときクラウンエー
テルを添加して反応を容易とすることもできる。一般に
は、アミノ酸がヒドロキシル、メルカプタン、アミノ、
グアニジノ、インドリルまたはイミダゾリル基を有する
場合、このプロセスおよびそれに続くプロセスにおい
て、これらの基を前記したごとくに保護できる。かくし
て、Boc−Tyr(Bzl)を0℃でTHF/DMF中の水素化ナトリ
ウムおよびヨウ化メチルで処理し、室温で24時間撹拌し
てBoc−(α−Me)Tyr(Bzl)を得る。
別法として、アミノ酸の遊離アミンをシアノホウ水素
化ナトリウムのごとき還元剤の存在下で、アセトアルデ
ヒドまたはベンズアルデヒドのごとき適当なアルデヒド
と反応させてモノアルキル化を行う。このプロセスは特
にα−ベンジルアミノ酸を調製するのに有用である。α
−ベンジル化アミノ酸をα−メチルアミノ酸を調製する
中間体として用いることもできる。例えば、1.)Arg(T
os)をメタノール溶液中でベンズアルデヒドおよびシア
ノホウ水素化ナトリウムと反応させて(α−Bzl)Arg
(Tos)を得;2.)ベンジル化生成物をホルムアルデヒド
/ギ酸溶液で還元して(α−Bzl,α−Me)Arg(Tos)を
得;3.)ベンジル基を接触水素化によって遊離させ(氷
酢酸/HCl中5%Pd/C)てMeArg(Tos)を得ることによ
り、3工程にて調製される。
化ナトリウムのごとき還元剤の存在下で、アセトアルデ
ヒドまたはベンズアルデヒドのごとき適当なアルデヒド
と反応させてモノアルキル化を行う。このプロセスは特
にα−ベンジルアミノ酸を調製するのに有用である。α
−ベンジル化アミノ酸をα−メチルアミノ酸を調製する
中間体として用いることもできる。例えば、1.)Arg(T
os)をメタノール溶液中でベンズアルデヒドおよびシア
ノホウ水素化ナトリウムと反応させて(α−Bzl)Arg
(Tos)を得;2.)ベンジル化生成物をホルムアルデヒド
/ギ酸溶液で還元して(α−Bzl,α−Me)Arg(Tos)を
得;3.)ベンジル基を接触水素化によって遊離させ(氷
酢酸/HCl中5%Pd/C)てMeArg(Tos)を得ることによ
り、3工程にて調製される。
また、アミノ酸のα−N'置換誘導体はFmoc−またはCb
z−アミノ酸から調製したオキソゾリジノンの還元によ
っても調製できる。典型的には、トルエン溶液中、トル
エンスルホン酸の存在下で、Fmoc−またはCbz−アミノ
酸をアセトアルデヒドまたはベンズアルデヒドのごとき
適当なアルデヒドと共に加熱して2−置換5−オキソ−
オキサゾリジンを得る。クロロホルム溶液中のトリエチ
ルシランおよびTFAでこのオキサゾリジノンを還元し
て、Cbz−またはFmoc−α置換アミノ酸が直接得られ
る。当業者ならば、ホルムアルデヒドを用いる場合、該
オキサゾリジノンは2位が置換されず、α−メチルアミ
ノ酸が生成することを理解するであろう。
z−アミノ酸から調製したオキソゾリジノンの還元によ
っても調製できる。典型的には、トルエン溶液中、トル
エンスルホン酸の存在下で、Fmoc−またはCbz−アミノ
酸をアセトアルデヒドまたはベンズアルデヒドのごとき
適当なアルデヒドと共に加熱して2−置換5−オキソ−
オキサゾリジンを得る。クロロホルム溶液中のトリエチ
ルシランおよびTFAでこのオキサゾリジノンを還元し
て、Cbz−またはFmoc−α置換アミノ酸が直接得られ
る。当業者ならば、ホルムアルデヒドを用いる場合、該
オキサゾリジノンは2位が置換されず、α−メチルアミ
ノ酸が生成することを理解するであろう。
ペプチドの酸付加塩は親化合物および塩酸、臭化水素
酸、硫酸、リン酸、酢酸、マレイン酸、コハク酸または
メタンスルホン酸のごとき過剰の酸から、適当な溶媒
中、標準的な方法で調製される。酢酸塩形は特に有用で
ある。ある種の化合物は許容される内塩または双子イオ
ンを形成する。カチオン性塩は、適当なカチオンを含有
する水酸化物、炭酸塩またはアルコキシドのごとき過剰
のアルカリ性試薬;または適当な有機アミンで親化合物
を処理することによって調製される。Li+、Na+、K+、Ca
++、Mg++および▲NH4 +▼のごときカチオンは医薬上許容
される塩に存在するカチオンの特別の例である。
酸、硫酸、リン酸、酢酸、マレイン酸、コハク酸または
メタンスルホン酸のごとき過剰の酸から、適当な溶媒
中、標準的な方法で調製される。酢酸塩形は特に有用で
ある。ある種の化合物は許容される内塩または双子イオ
ンを形成する。カチオン性塩は、適当なカチオンを含有
する水酸化物、炭酸塩またはアルコキシドのごとき過剰
のアルカリ性試薬;または適当な有機アミンで親化合物
を処理することによって調製される。Li+、Na+、K+、Ca
++、Mg++および▲NH4 +▼のごときカチオンは医薬上許容
される塩に存在するカチオンの特別の例である。
本発明は、式(I)のペプチドおよび医薬上許容され
る担体よりなる医薬組成物を提供する。前記したごとく
に調製したペプチドおよび他のペプチドまたはフィブロ
ネクチン、フィブリノーゲンまたはフォン・ビルデブラ
ンド因子のポリペプチド誘導体の医薬組成物は、非経口
投与用に、液剤または凍結乾燥粉末として処方できる。
粉末は使用に先立って適当な賦形剤または他の医薬上許
容される担体を添加することによって復元できる。液体
処方は、一般に、緩衝化した等張水性溶液である。適当
な賦形剤の例は等張通常生理食塩溶液、水中の標準5%
デキストロースまたは緩衝化酢酸ナトリウムもしくはア
ンモニウム溶液である。かかる処方は非経口投与に特に
適するが、経口投与で用いることもでき、あるいは吸入
用に計量用量吸入器または噴霧器に含有させることもで
きる。ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒドロキシセ
ルロース、アカシア、ポリエチレングリコール、マンニ
トール、塩化ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムのご
とき添加剤を添加するのが望ましいであろう。
る担体よりなる医薬組成物を提供する。前記したごとく
に調製したペプチドおよび他のペプチドまたはフィブロ
ネクチン、フィブリノーゲンまたはフォン・ビルデブラ
ンド因子のポリペプチド誘導体の医薬組成物は、非経口
投与用に、液剤または凍結乾燥粉末として処方できる。
粉末は使用に先立って適当な賦形剤または他の医薬上許
容される担体を添加することによって復元できる。液体
処方は、一般に、緩衝化した等張水性溶液である。適当
な賦形剤の例は等張通常生理食塩溶液、水中の標準5%
デキストロースまたは緩衝化酢酸ナトリウムもしくはア
ンモニウム溶液である。かかる処方は非経口投与に特に
適するが、経口投与で用いることもでき、あるいは吸入
用に計量用量吸入器または噴霧器に含有させることもで
きる。ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒドロキシセ
ルロース、アカシア、ポリエチレングリコール、マンニ
トール、塩化ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムのご
とき添加剤を添加するのが望ましいであろう。
別法として、これらのペプチドは経口投与用にカプセ
ル化、錠剤化し、あるいはエマルジョンまたはシロップ
に調製できる。医薬上許容される固体または液体担体を
添加して組成物を増強または安定化させるか、あるいは
組成物の調製を容易とすることができる。固体担体はス
ターチ、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、白土、
ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸、タル
ク、ペクチン、アカシア、寒天またはゼラチンを包含す
る。液体担体はシロップ、落花生油、オリーブ油、生理
食塩水および水を包含する。該担体にはグリセリルモノ
ステアレートまたはグリセリルジステアレートのごとき
持続放出物質を単独でまたはワックスと組み合わせて包
含させることができる。固体担体の量は変化するが、好
ましくは、用量単位当たり約20mgないし約1gの間であ
る。医薬製剤は、錠剤の場合、粉砕、混合、顆粒化、お
よび要すれば打錠;ハードゼラチンカプセル形の場合、
粉砕、混合および充填を含む温常の製剤技術によって製
造される。液体担体を用いる場合、製剤はシロップ、エ
リキシル剤、エマルジョンまたは水性もしくは非水性懸
濁液の形態とする。かかる液体処方は直接経口投与する
か、またはソフトゼラチンカプセルに充填できる。
ル化、錠剤化し、あるいはエマルジョンまたはシロップ
に調製できる。医薬上許容される固体または液体担体を
添加して組成物を増強または安定化させるか、あるいは
組成物の調製を容易とすることができる。固体担体はス
ターチ、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、白土、
ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸、タル
ク、ペクチン、アカシア、寒天またはゼラチンを包含す
る。液体担体はシロップ、落花生油、オリーブ油、生理
食塩水および水を包含する。該担体にはグリセリルモノ
ステアレートまたはグリセリルジステアレートのごとき
持続放出物質を単独でまたはワックスと組み合わせて包
含させることができる。固体担体の量は変化するが、好
ましくは、用量単位当たり約20mgないし約1gの間であ
る。医薬製剤は、錠剤の場合、粉砕、混合、顆粒化、お
よび要すれば打錠;ハードゼラチンカプセル形の場合、
粉砕、混合および充填を含む温常の製剤技術によって製
造される。液体担体を用いる場合、製剤はシロップ、エ
リキシル剤、エマルジョンまたは水性もしくは非水性懸
濁液の形態とする。かかる液体処方は直接経口投与する
か、またはソフトゼラチンカプセルに充填できる。
直腸投与には、本発明のペプチドをカカオバター、グ
リセリン、ゼラチンまたはポリエチレングリコールのご
とき添加剤と組み合わせ、坐薬に成形することもでき
る。
リセリン、ゼラチンまたはポリエチレングリコールのご
とき添加剤と組み合わせ、坐薬に成形することもでき
る。
また、本発明は、式(I)のペプチドおよび医薬上許
容される担体を体内投与することを特徴とする哺乳動
物、特にヒトにおいて血小板凝集および血餅形成を抑制
する方法を提供する。かかる療法の適用は急性心筋梗塞
(AMI)、深静脈血栓症、肺塞栓症、解離性動脈瘤、一
過性虚血発作(TIA)、卒中および他の梗塞関連障害、
および不安定アンギナを含む。散在性筋肉内凝固(DI
C)、敗血症、外科または感染性ショツク、術後および
分娩後外傷、心肺バイパス外科手術、不適合輸血、常位
胎盤早期剥離、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、蛇
毒および免疫病のごとき過剰凝集の慢性または急性状態
はかかる治療で適用できるようである。加えて、本発明
のペプチドは転移性疾患の防止法で使用できる。
容される担体を体内投与することを特徴とする哺乳動
物、特にヒトにおいて血小板凝集および血餅形成を抑制
する方法を提供する。かかる療法の適用は急性心筋梗塞
(AMI)、深静脈血栓症、肺塞栓症、解離性動脈瘤、一
過性虚血発作(TIA)、卒中および他の梗塞関連障害、
および不安定アンギナを含む。散在性筋肉内凝固(DI
C)、敗血症、外科または感染性ショツク、術後および
分娩後外傷、心肺バイパス外科手術、不適合輸血、常位
胎盤早期剥離、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、蛇
毒および免疫病のごとき過剰凝集の慢性または急性状態
はかかる治療で適用できるようである。加えて、本発明
のペプチドは転移性疾患の防止法で使用できる。
該ペプチドは、血漿中の薬剤濃度が血小板凝集を抑制
するのに十分となるように、患者に経口または非経口投
与される。該ペプチドを含有する医薬組成物は患者の症
状に適合させて約.2ないし約50mg/kgの用量で投与され
る。急性療法には、非経口投与が好ましい。過剰凝集の
持続的状態には、筋肉内ボーラス注射も十分ではある
が、水または通常生理食塩溶液中の5%デキストロース
中のペプチドの静脈内注入が最も効果的である。
するのに十分となるように、患者に経口または非経口投
与される。該ペプチドを含有する医薬組成物は患者の症
状に適合させて約.2ないし約50mg/kgの用量で投与され
る。急性療法には、非経口投与が好ましい。過剰凝集の
持続的状態には、筋肉内ボーラス注射も十分ではある
が、水または通常生理食塩溶液中の5%デキストロース
中のペプチドの静脈内注入が最も効果的である。
血小板の凝集性の慢性的だが非臨界的状態には、カプ
セル剤または錠剤の経口投与、あるいはボーラス筋肉内
注射が適当である。該ペプチドは約.4ないし約50mg/kg
のレベルで、毎日1ないし4回投与し、合計して約.4な
いし約200mg/kg/日の日用量を達成する。
セル剤または錠剤の経口投与、あるいはボーラス筋肉内
注射が適当である。該ペプチドは約.4ないし約50mg/kg
のレベルで、毎日1ないし4回投与し、合計して約.4な
いし約200mg/kg/日の日用量を達成する。
さらに、本発明は、式(I)のペプチドおよび線維素
溶解剤を体内投与することを特徴とする線維素溶解療法
に続く動脈または静脈の再閉塞を抑制する方法を提供す
る。線維素溶解療法におけるペプチドの投与は再閉塞を
完全に防止するか、または再閉塞に至る時間を遅延させ
ることが判明した。
溶解剤を体内投与することを特徴とする線維素溶解療法
に続く動脈または静脈の再閉塞を抑制する方法を提供す
る。線維素溶解療法におけるペプチドの投与は再閉塞を
完全に防止するか、または再閉塞に至る時間を遅延させ
ることが判明した。
本発明の意味で用いる場合、線維素溶解剤なる語は、
天然または合成製品であるかを問わず、フィブリン塊の
溶解を直接または間接に引き起こすいずれの化合物も意
味させる意図である。プラスミノーゲンアクチベーター
類は線維素溶解剤のよく知られた一群である。有用なプ
ラスミノーゲンアクチベーターは、例えば、アニストレ
プラーゼ、ウロキナーゼ(UK)、プローウロキナーゼ
(pUK)、ストレプトキナーゼ(SK)、組織プラスミノ
ーゲンアクチベーター(tPA)および、化学的に修飾さ
れた、または1またはそれ以上のアミノ酸が付加、欠失
または置換された、あるいは1のプラスミノーゲンアク
チベーターの活性部位をもう1つのプラスミノーゲンア
クチベーターもしくはフィブリン結合分子のフィブリン
結合ドメインと組み合わせるごときによって、1または
それ以上の機能的なドメインが付加、欠失または変更さ
れた変異体のような、プラスミノーゲンアクチベーター
活性を保持するその突然変異体または変異体を包含す
る。他の例示的変異体は、1またはそれ以上のグリコシ
ル化部位が変更されたtPAを包含する。プラスミノーゲ
ンアクチベーターのうち好ましいのは、第1のアミノ酸
配列が該プラスミノーゲンアクチベーターの血清半減期
を増大させるように成長因子ドメインにおいて変更され
たtPAの変異体である。tPA成長因子変異体は、例えばロ
ビンソンら(Robinson et al),EP-A 0297589号および
ブラウンら(Brown et al),EP-A 0240334号およびGB88
15135.2に開示されている。他の変異体は、ここにすべ
てを参照のために挙げるEP 0029489号、EP 0155387号お
よびEP 0297882号に開示されいるもののごときハイブリ
ッド蛋白類を包含する。アニストレプラーゼ(anistrep
lase)は本発明で用いる好ましいハイブリッド蛋白であ
る。線維素溶解剤は天然源から単離できるが、通常遺伝
子工学の伝統的方法によって製造できる。
天然または合成製品であるかを問わず、フィブリン塊の
溶解を直接または間接に引き起こすいずれの化合物も意
味させる意図である。プラスミノーゲンアクチベーター
類は線維素溶解剤のよく知られた一群である。有用なプ
ラスミノーゲンアクチベーターは、例えば、アニストレ
プラーゼ、ウロキナーゼ(UK)、プローウロキナーゼ
(pUK)、ストレプトキナーゼ(SK)、組織プラスミノ
ーゲンアクチベーター(tPA)および、化学的に修飾さ
れた、または1またはそれ以上のアミノ酸が付加、欠失
または置換された、あるいは1のプラスミノーゲンアク
チベーターの活性部位をもう1つのプラスミノーゲンア
クチベーターもしくはフィブリン結合分子のフィブリン
結合ドメインと組み合わせるごときによって、1または
それ以上の機能的なドメインが付加、欠失または変更さ
れた変異体のような、プラスミノーゲンアクチベーター
活性を保持するその突然変異体または変異体を包含す
る。他の例示的変異体は、1またはそれ以上のグリコシ
ル化部位が変更されたtPAを包含する。プラスミノーゲ
ンアクチベーターのうち好ましいのは、第1のアミノ酸
配列が該プラスミノーゲンアクチベーターの血清半減期
を増大させるように成長因子ドメインにおいて変更され
たtPAの変異体である。tPA成長因子変異体は、例えばロ
ビンソンら(Robinson et al),EP-A 0297589号および
ブラウンら(Brown et al),EP-A 0240334号およびGB88
15135.2に開示されている。他の変異体は、ここにすべ
てを参照のために挙げるEP 0029489号、EP 0155387号お
よびEP 0297882号に開示されいるもののごときハイブリ
ッド蛋白類を包含する。アニストレプラーゼ(anistrep
lase)は本発明で用いる好ましいハイブリッド蛋白であ
る。線維素溶解剤は天然源から単離できるが、通常遺伝
子工学の伝統的方法によって製造できる。
tPA、SK、UKおよびpUKの有用な処方は、例えばEP-A 0
211592号(米国特許出願890432号)、ドイツ国特許出願
3032606号、EP-A 0092182号および米国特許第4568543号
に開示されている。典型的には、該線維素溶解剤はpH3.
5ないし5.5に緩衝化した酢酸もしくはアジピン酸ナトリ
ウムもしくはアンモニウム中にて処方することができ
る。ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒドロキシセル
ロース、アカシア、ポリエチレングリコール、マンニト
ールおよび塩化ナトリウムのごとき添加剤をさらに添加
することもできる。かかる組成物は凍結乾燥できる。
211592号(米国特許出願890432号)、ドイツ国特許出願
3032606号、EP-A 0092182号および米国特許第4568543号
に開示されている。典型的には、該線維素溶解剤はpH3.
5ないし5.5に緩衝化した酢酸もしくはアジピン酸ナトリ
ウムもしくはアンモニウム中にて処方することができ
る。ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒドロキシセル
ロース、アカシア、ポリエチレングリコール、マンニト
ールおよび塩化ナトリウムのごとき添加剤をさらに添加
することもできる。かかる組成物は凍結乾燥できる。
医薬組成物は同一容器中にペプチドおよび線維素溶解
剤双方にて処方できるが、異なる容器中にての処方が好
ましい。両剤を溶液形態で供する場合、同時投与用の注
入/注射系に、あるいは縦列配列にて含有させることが
できる。
剤双方にて処方できるが、異なる容器中にての処方が好
ましい。両剤を溶液形態で供する場合、同時投与用の注
入/注射系に、あるいは縦列配列にて含有させることが
できる。
かかる療法の適用は心筋梗塞、肺塞栓症、卒中および
他の梗塞関連疾患を含む。該ペプチドはtPAまたは他の
線維素溶解剤の非経口投与の直前、同時、または直後に
投与する。再潅流が確立されて治療後再閉塞が最大に抑
制された後、一定期間該ペプチドでの治療を継続するの
が望ましい。tPA、SK、UKまたはpUKの有効用量は.5ない
し5mg/kgであり、ペプチドの有効用量は約.1ないし25mg
/kgであり得る。
他の梗塞関連疾患を含む。該ペプチドはtPAまたは他の
線維素溶解剤の非経口投与の直前、同時、または直後に
投与する。再潅流が確立されて治療後再閉塞が最大に抑
制された後、一定期間該ペプチドでの治療を継続するの
が望ましい。tPA、SK、UKまたはpUKの有効用量は.5ない
し5mg/kgであり、ペプチドの有効用量は約.1ないし25mg
/kgであり得る。
同時または異時に該抑制剤および線維素溶解剤を投与
する便宜のために、箱、カートンまたは他の容器中に前
記した非経口投与用の有効量の抑制剤、および前記した
非経口投与用のtPAの有効量、または他の線維素溶解剤
の有効量を有する個々のビン、バッグ、バイアルまたは
他の容器よりなるキットを調製する。かかるキットは、
例えば、所望により凍結乾燥プラグ、および復元用溶液
の容器として別々の容器または同一の容器内に両医薬剤
を含めることができる。この変形は復元用溶液および凍
結乾燥プラグを、使用に先立って混合できる単一容器の
2のチャンバー内に含めるものである。かかる配置によ
り、線維素溶解剤および該ペプチドは、2の容器内のご
とく、別々にパッケージできるか、あるいは粉末として
一緒に凍結乾燥でき、単一容器中にて供することができ
る。
する便宜のために、箱、カートンまたは他の容器中に前
記した非経口投与用の有効量の抑制剤、および前記した
非経口投与用のtPAの有効量、または他の線維素溶解剤
の有効量を有する個々のビン、バッグ、バイアルまたは
他の容器よりなるキットを調製する。かかるキットは、
例えば、所望により凍結乾燥プラグ、および復元用溶液
の容器として別々の容器または同一の容器内に両医薬剤
を含めることができる。この変形は復元用溶液および凍
結乾燥プラグを、使用に先立って混合できる単一容器の
2のチャンバー内に含めるものである。かかる配置によ
り、線維素溶解剤および該ペプチドは、2の容器内のご
とく、別々にパッケージできるか、あるいは粉末として
一緒に凍結乾燥でき、単一容器中にて供することができ
る。
両剤を溶液形態で供する場合、それらは同時投与用ま
たは縦列配置で注入/注射系に含有させることができ
る。例えば、血小板凝集抑制剤は静脈内注射形態、また
は管を介して第2の注入バッグ中の線維素溶解剤に連結
した注入バッグとできる。かかる系を用い、患者はペプ
チド抑制剤の最初のボーラス型注射または注入、引き続
いての線維素溶解剤の注入を受けることができる。
たは縦列配置で注入/注射系に含有させることができ
る。例えば、血小板凝集抑制剤は静脈内注射形態、また
は管を介して第2の注入バッグ中の線維素溶解剤に連結
した注入バッグとできる。かかる系を用い、患者はペプ
チド抑制剤の最初のボーラス型注射または注入、引き続
いての線維素溶解剤の注入を受けることができる。
該ペプチドの薬理学的活性は以下のテストによって評
価した。
価した。
血小板凝集のin vivo抑制 血栓形成のin vivo抑制は、アイケンら(Aiken et a
l)、プロスタグランジンズ(Prostaglandins),19,629
〜43(1980)に記載されている方法に従い、麻酔イヌへ
の該ペプチドの注入の全身および血流力学効果を記録す
ることによって証明する。
l)、プロスタグランジンズ(Prostaglandins),19,629
〜43(1980)に記載されている方法に従い、麻酔イヌへ
の該ペプチドの注入の全身および血流力学効果を記録す
ることによって証明する。
血小板凝集の抑制 自然なままの成体雑種イヌから血液を収集し(クエン
加して凝固を防いだ)。血小板豊富血漿、PRPを室温に
おける150×gでの10分間の遠心によって調製した。洗
浄した血小板はPRPを800×gで10分間遠心することによ
って調製した。かく得られた細胞ペレットはCa++無しの
タイロード緩衝液(pH6.5)中で2回洗浄し、3×105細
胞/mlにて、1.8mMCa++を含有するタイロード緩衝液(pH
7.4)に再懸濁した。血小板凝集のすべてのアッセイに
おいて、作動剤に3分先立ってペプチドを添加した。最
終作動剤濃度は0.1単位/mlトロンビンおよび2mM ADP
(シグマ(Sigma))であった。CHrono-Log Lumi-Aggre
gometerで凝集をモニターした。式%凝集=[(90−C
R)÷(90−10)]×100に従い、作動剤の添加5分後の
光透過度を用いてパーセント凝集を計算した。ここに、
CRはチャートの読み、90はベースライン、および10はPR
Pブランクの読みである。IC50は[凝集の%抑制]対
[ペプチドの濃度]をプロットすることによって決定し
た。200mMにてペプチドを評価し、順次、2倍ずつ希釈
して適当な用量応答曲線を確立した。
加して凝固を防いだ)。血小板豊富血漿、PRPを室温に
おける150×gでの10分間の遠心によって調製した。洗
浄した血小板はPRPを800×gで10分間遠心することによ
って調製した。かく得られた細胞ペレットはCa++無しの
タイロード緩衝液(pH6.5)中で2回洗浄し、3×105細
胞/mlにて、1.8mMCa++を含有するタイロード緩衝液(pH
7.4)に再懸濁した。血小板凝集のすべてのアッセイに
おいて、作動剤に3分先立ってペプチドを添加した。最
終作動剤濃度は0.1単位/mlトロンビンおよび2mM ADP
(シグマ(Sigma))であった。CHrono-Log Lumi-Aggre
gometerで凝集をモニターした。式%凝集=[(90−C
R)÷(90−10)]×100に従い、作動剤の添加5分後の
光透過度を用いてパーセント凝集を計算した。ここに、
CRはチャートの読み、90はベースライン、および10はPR
Pブランクの読みである。IC50は[凝集の%抑制]対
[ペプチドの濃度]をプロットすることによって決定し
た。200mMにてペプチドを評価し、順次、2倍ずつ希釈
して適当な用量応答曲線を確立した。
血漿プロテアーゼに対する該ペプチドの安定性を評価
するために、該ペプチドを作動剤の添加に先立ってPRP
中で(3分ではなく)3時間インキュベートした。
するために、該ペプチドを作動剤の添加に先立ってPRP
中で(3分ではなく)3時間インキュベートした。
実施例1〜21の化合物は約0.1および50μMの間のADP
により刺激されたイヌ血小板の凝集についてのIC50を示
した。実施例22、24、25および28の化合物は200μMを
越えるIC50を有する。好ましい化合物は10μM未満のIC
50を有する。
により刺激されたイヌ血小板の凝集についてのIC50を示
した。実施例22、24、25および28の化合物は200μMを
越えるIC50を有する。好ましい化合物は10μM未満のIC
50を有する。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明す
る。
る。
実施例 実施例において、すべての温度は摂氏度である。アミ
ノ酸分析はDionex autoion100で行った。ペプチド含量
についての分析はアミノ酸分析に基づくものである。マ
ススペクトルは速原子衝撃を用いるVG Zabマススペクト
ロメーターで行った。EMシリカゲル薄層(.25mm)プレ
ートは薄層クロマトグラフィーに用いた。ODSとはオク
タデシルシリルシリカゲルクロマトグラフィーの支持体
をいう。溶出剤組成を表すのに用いた省略はn−BuOH:n
−ブタノール、HOAc:酢酸、H2O:水、EtOAc:酢酸エチ
ル、i−PrOH:イソプロパノール、P:ピリジンおよびCA:
クロロ酢酸である。HPLCはイソクラテック(isocrati
c)または連続的グラジエント態様いずれかのCRIBレコ
ーディング・インテグレーター付きのBeckman344グラジ
エントクロマトグラフィー系で行った。固相ペプチド合
成は自動Beckman990合成器を用いて行った。示す場合、
ペプチドの純度はHPLCクロマトグラムの積分に基づく。
MeArgは、アリら(Ali et al)、米国特許第4687758号
(1987)に開示されている方法によって調製した。
ノ酸分析はDionex autoion100で行った。ペプチド含量
についての分析はアミノ酸分析に基づくものである。マ
ススペクトルは速原子衝撃を用いるVG Zabマススペクト
ロメーターで行った。EMシリカゲル薄層(.25mm)プレ
ートは薄層クロマトグラフィーに用いた。ODSとはオク
タデシルシリルシリカゲルクロマトグラフィーの支持体
をいう。溶出剤組成を表すのに用いた省略はn−BuOH:n
−ブタノール、HOAc:酢酸、H2O:水、EtOAc:酢酸エチ
ル、i−PrOH:イソプロパノール、P:ピリジンおよびCA:
クロロ酢酸である。HPLCはイソクラテック(isocrati
c)または連続的グラジエント態様いずれかのCRIBレコ
ーディング・インテグレーター付きのBeckman344グラジ
エントクロマトグラフィー系で行った。固相ペプチド合
成は自動Beckman990合成器を用いて行った。示す場合、
ペプチドの純度はHPLCクロマトグラムの積分に基づく。
MeArgは、アリら(Ali et al)、米国特許第4687758号
(1987)に開示されている方法によって調製した。
実施例1 シクロ(S,S)−(2−メルカプト)ベンゾイル−アル
ギニル−グリシル−アスパルチル−システインアミド
[シクロ−(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Cys−NH2]
の調製 ベンズヒドリルアミン樹脂上の固相ペプチド合成の一般
的手法 ベンズヒドリルアミンを支持体として用い、固相ペプ
チド合成法によってペプチドアミドを合成した。カルボ
キシル末端から開始し、所望の配列が得られるまで保護
アミノ酸を順次付加した。アルファ−アミノ基の保護に
はt−ブチルオキシカルボニル(Boc)基を用いた。側
鎖官能基は以下の通り保護した;アルギニンおよびヒス
チジン、トシル(Tos);システインおよび3−フェニ
ルシステイン、p−メチルベンジル(MBzl)またはエチ
ルチオ(SEt);セリンおよびスレオニン、ベンジルエ
ーテル(Bzl);リジン、p−クロロカルボベンズオキ
シ(ClZ);グルタミン酸およびアスパラギン酸、ベン
ジルエステル(OBzl)またはシクロヘキシルエステル
(O−cHex);チロシン、p−ブロモカルボベンズオキ
シ(BrZ)。Boc基の除去は塩化メチレン中の50%トリフ
ルオロ酢酸(TFA)での処理によって達成した。アミン
−TFA塩の中和は塩化メチレン中の7%ジイソプロピル
エチルアミン(DIEA)での処理によって達成した。Boc
−アミノ酸の3当量ならびにDMF中の1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(HOBt)の3当量および塩化メチレン
中のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の3当量
を用い、アミノ酸を成長しつつあるペプチドにカップリ
ングさせた。カップリングの完成はニンヒドリン試験に
よってチェックし、カップリングは必要に応じ反復し
た。一般的なプロトコルは以下の通りである。
ギニル−グリシル−アスパルチル−システインアミド
[シクロ−(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Cys−NH2]
の調製 ベンズヒドリルアミン樹脂上の固相ペプチド合成の一般
的手法 ベンズヒドリルアミンを支持体として用い、固相ペプ
チド合成法によってペプチドアミドを合成した。カルボ
キシル末端から開始し、所望の配列が得られるまで保護
アミノ酸を順次付加した。アルファ−アミノ基の保護に
はt−ブチルオキシカルボニル(Boc)基を用いた。側
鎖官能基は以下の通り保護した;アルギニンおよびヒス
チジン、トシル(Tos);システインおよび3−フェニ
ルシステイン、p−メチルベンジル(MBzl)またはエチ
ルチオ(SEt);セリンおよびスレオニン、ベンジルエ
ーテル(Bzl);リジン、p−クロロカルボベンズオキ
シ(ClZ);グルタミン酸およびアスパラギン酸、ベン
ジルエステル(OBzl)またはシクロヘキシルエステル
(O−cHex);チロシン、p−ブロモカルボベンズオキ
シ(BrZ)。Boc基の除去は塩化メチレン中の50%トリフ
ルオロ酢酸(TFA)での処理によって達成した。アミン
−TFA塩の中和は塩化メチレン中の7%ジイソプロピル
エチルアミン(DIEA)での処理によって達成した。Boc
−アミノ酸の3当量ならびにDMF中の1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(HOBt)の3当量および塩化メチレン
中のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の3当量
を用い、アミノ酸を成長しつつあるペプチドにカップリ
ングさせた。カップリングの完成はニンヒドリン試験に
よってチェックし、カップリングは必要に応じ反復し
た。一般的なプロトコルは以下の通りである。
1.塩化メチレンで洗浄 1×1分 2.50%TFAで洗浄 1×1分 3.50%TFAで脱ブロック 1×20分 4.塩化メチレンで洗浄 6×1分 5.7%DIEAで中和 3×2分 6.塩化メチレンで洗浄 4×1分 7.ジメチルホルムアミドで洗浄 2×1分 8.Boc−AA+HOBt(DMF中) 排出しない 9.塩化メチレン中のDCC 2時間 10.ジメチルホルムアミドで洗浄 2×1分 11.塩化メチレンで洗浄 3×1分 最初の(C末端)残基のBHA樹脂への付着には、合成
を工程5で開始した。すべての引き続いてのアミノ酸に
ついては、合成を工程1で開始した。
を工程5で開始した。すべての引き続いてのアミノ酸に
ついては、合成を工程1で開始した。
a)2−S−エチルメルカプト安息香酸 アルゴンをパージしたヘキサン50mに、エタンジオー
ル3.7ml(50ミリモル)および塩化スルフリル4.0ml(50
ミリモル)を添加し、溶液を30分間撹拌した。トルエン
100ml、直ぐ続いて2−メルカプト安息香酸7.71g(50ミ
リモル)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌
し、固体生成物を沈殿させた。固体を濾過し、乾燥し、
クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)に付し
て表記化合物を黄褐色固体3.8g(36%)として得た。
ル3.7ml(50ミリモル)および塩化スルフリル4.0ml(50
ミリモル)を添加し、溶液を30分間撹拌した。トルエン
100ml、直ぐ続いて2−メルカプト安息香酸7.71g(50ミ
リモル)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌
し、固体生成物を沈殿させた。固体を濾過し、乾燥し、
クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)に付し
て表記化合物を黄褐色固体3.8g(36%)として得た。
b)シクロ−(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Cys−NH2 1.0ミリモルのスケールにて、自動化されたBeckman99
0合成器を用い、保護ペプチド−樹脂中間体、Mba(SE
t)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−Bzl)−Cys−(4−M
Bzl)−MBHAを固相法によって4−メチルベンズヒドリ
ルアミン樹脂上に合成した。すべてのアミノ酸をアミノ
基上のt−ブチルオキシカルボニルとして保護し、アリ
ら(Ali et al)、ジャーナル・オブ・メディシナル・
ケミストリー(J.Med.Chem),30,2291(1987)およびジ
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.
Chem),29,984(1986)によって記載されている方法
で、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド/1−ヒドロ
キシベスゾトリアゾール(DCC/HOBt)を用いて順次カッ
プリングさせた。最後のアミノ酸のカップリングの後、
0℃における30分間のアニソール2.0mlの存在下、無水H
F20mlを用い、側鎖保護基の脱保護により、ペプチドを
樹脂から切断した。真空中でのHFの蒸発の後、残渣を無
水エーテルで洗浄し、粗製ペプチドを0.2M酢酸で抽出
し、抽出物を脱イオン水で2lまで希釈した。該水性溶液
のpHを濃水酸化アンモニウムで8〜9に調整した。溶液
に窒素を通気して、生成したエチルメルカプタンを除去
した。環化プロセスは24〜48時間内に起こった。反応溶
液を凍結乾燥して固体320mgを得た。クロマトグラフィ
ー(中圧逆相カラム、10%アセトニトリル/H2O−0.1%
TFA)により、不完全精製の生成物を得た。セファデッ
クスG-25ゲル濾過(0.2M酢酸)を用いるさらなる精製に
より、表記化合物を得た。MS(FAB)[M+H]+583;TL
C Rf 0.22(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf
0.48(B:W:I:C、65:20:15:3);HPLC k' 2.2(Vydac 218
TP ODSカラム、12%アセトニトリル/H2O−0.1%TFA、
220nmにおけるUV検出)、k'3.6(Vydac 218 TP ODSカラ
ム、グラジエント、A:アセトニトリル、B:H2O−0.1%TF
A;10分間において0〜50%A、220nmにおけるUV検
出);ペプチド含量45%;アミノ酸分析:Asp(0.94)、
Gly(1.00)、Arg(0.42)、Cys(0.53) 実施例2 Nα−アセチル−シクロ(S,S)−システイニル−アル
ギニル−グリシル−アスパルチル−(2−メルカプト)
フェニルアミド [シクロ−(S,S)−Ac−Cys−Arg−G
ly−Asp−Man]の調製 a)2−(4−メチルベンジル)チオアニリン(Man−
4−MBzl) アルゴン下、2−チオアニリン5.0ml(42ミリモル)
のエタノール50ml中溶液にトリエチルアミン5.9ml(423
ミリモル)を添加した。次いで、エタノール50ml中のα
−ブロモ−o−キシレン7.78g(42ミリモル)を滴下し
た。反応混合物を1時間撹拌し、真空中で濃縮して小容
量とし、無水エーテルで希釈し、濾過してトリエチルア
ミン臭化水素酸塩を除去した。濾液を濃縮乾固して黄色
油5g(52%)を得た。クロマトグラフィー(シリカゲ
ル、20%酢酸エチル/ヘキサン)により、表記化合物を
黄色油4.26gとして得た。
0合成器を用い、保護ペプチド−樹脂中間体、Mba(SE
t)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−Bzl)−Cys−(4−M
Bzl)−MBHAを固相法によって4−メチルベンズヒドリ
ルアミン樹脂上に合成した。すべてのアミノ酸をアミノ
基上のt−ブチルオキシカルボニルとして保護し、アリ
ら(Ali et al)、ジャーナル・オブ・メディシナル・
ケミストリー(J.Med.Chem),30,2291(1987)およびジ
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.
Chem),29,984(1986)によって記載されている方法
で、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド/1−ヒドロ
キシベスゾトリアゾール(DCC/HOBt)を用いて順次カッ
プリングさせた。最後のアミノ酸のカップリングの後、
0℃における30分間のアニソール2.0mlの存在下、無水H
F20mlを用い、側鎖保護基の脱保護により、ペプチドを
樹脂から切断した。真空中でのHFの蒸発の後、残渣を無
水エーテルで洗浄し、粗製ペプチドを0.2M酢酸で抽出
し、抽出物を脱イオン水で2lまで希釈した。該水性溶液
のpHを濃水酸化アンモニウムで8〜9に調整した。溶液
に窒素を通気して、生成したエチルメルカプタンを除去
した。環化プロセスは24〜48時間内に起こった。反応溶
液を凍結乾燥して固体320mgを得た。クロマトグラフィ
ー(中圧逆相カラム、10%アセトニトリル/H2O−0.1%
TFA)により、不完全精製の生成物を得た。セファデッ
クスG-25ゲル濾過(0.2M酢酸)を用いるさらなる精製に
より、表記化合物を得た。MS(FAB)[M+H]+583;TL
C Rf 0.22(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf
0.48(B:W:I:C、65:20:15:3);HPLC k' 2.2(Vydac 218
TP ODSカラム、12%アセトニトリル/H2O−0.1%TFA、
220nmにおけるUV検出)、k'3.6(Vydac 218 TP ODSカラ
ム、グラジエント、A:アセトニトリル、B:H2O−0.1%TF
A;10分間において0〜50%A、220nmにおけるUV検
出);ペプチド含量45%;アミノ酸分析:Asp(0.94)、
Gly(1.00)、Arg(0.42)、Cys(0.53) 実施例2 Nα−アセチル−シクロ(S,S)−システイニル−アル
ギニル−グリシル−アスパルチル−(2−メルカプト)
フェニルアミド [シクロ−(S,S)−Ac−Cys−Arg−G
ly−Asp−Man]の調製 a)2−(4−メチルベンジル)チオアニリン(Man−
4−MBzl) アルゴン下、2−チオアニリン5.0ml(42ミリモル)
のエタノール50ml中溶液にトリエチルアミン5.9ml(423
ミリモル)を添加した。次いで、エタノール50ml中のα
−ブロモ−o−キシレン7.78g(42ミリモル)を滴下し
た。反応混合物を1時間撹拌し、真空中で濃縮して小容
量とし、無水エーテルで希釈し、濾過してトリエチルア
ミン臭化水素酸塩を除去した。濾液を濃縮乾固して黄色
油5g(52%)を得た。クロマトグラフィー(シリカゲ
ル、20%酢酸エチル/ヘキサン)により、表記化合物を
黄色油4.26gとして得た。
b)Fmoc−Asp(O−t−Bu)−Man(4−MBzl) Fmoc−Asp(O−t−Bu)5.0g(122ミリモル)をTHF5
0mlに溶解し、N−メチルモルホリン1.3ml(118ミリモ
ル)を添加し、アルゴン下、エタノール/氷浴中で溶液
を10分間冷却した。クロロギ酸イソブチル1.6ml(123ミ
リモル)を添加し、反応物を5分間撹拌し、続いてMan
(4−MBzl)2.8g(122ミリモル)のTHF50ml中溶液を添
加した。冷却した反応混合物を40分間、および室温で4
時間撹拌した。沈殿したアミン塩を濾過し、濾液を蒸発
乾固して油状物質とした。該油を酢酸エチル100mlに溶
解し、1M塩酸(2×50ml)、飽和塩溶液(1×50ml)、
10%炭酸ナトリウム(1×50ml)および飽和塩溶液(1
×50ml)で洗浄した。次いで、それを乾燥し(無水Na2S
O4)し、濃縮してオレンジ色の油とした。メタノールか
らの再結晶により、所望の化合物を白色固体3.93g(26
%)として得た。融点129〜130℃.H2O c)Fmoc−Asp−Man(4−MBzl) Fmoc−Asp(O−tBu)−Man(4−MAzl)3.5gおよび
塩化メチレン50ml中の50%TFAの混合物を室温で45分間
撹拌した。溶媒を蒸発させ、生成物をエーテルの添加に
よって沈殿させた。固体を収集し、風乾して白色固体2.
23g(70%)を得た。融点155〜156℃ d)Fmoc−Asp(O−Bzl−樹脂)−Man(4−MBzl) 膨潤させ、かつ洗浄したヒドロキシメチル樹脂1.0g
(1ミリモル、CH2Cl2)にFmoc−Asp−Man(4−MBzl)
1.42g(2.5ミリモル)およびDCC10ml(CH2Cl2中0.3M)
のジオキサン25ml中溶液を添加した。反応物を18時間撹
拌し、順次CH2Cl2、CH2Cl2:EtOHの1:1混合液およびCH2C
l2で洗浄した。CH2Cl2中の塩化ベンゾイル0.5mlを用
い、未反応ヒドロキシメチル樹脂を30分間おおった。該
樹脂を前記したごとくに順次洗浄し、乾燥して樹脂−結
合ペプチド2.16gを得た。
0mlに溶解し、N−メチルモルホリン1.3ml(118ミリモ
ル)を添加し、アルゴン下、エタノール/氷浴中で溶液
を10分間冷却した。クロロギ酸イソブチル1.6ml(123ミ
リモル)を添加し、反応物を5分間撹拌し、続いてMan
(4−MBzl)2.8g(122ミリモル)のTHF50ml中溶液を添
加した。冷却した反応混合物を40分間、および室温で4
時間撹拌した。沈殿したアミン塩を濾過し、濾液を蒸発
乾固して油状物質とした。該油を酢酸エチル100mlに溶
解し、1M塩酸(2×50ml)、飽和塩溶液(1×50ml)、
10%炭酸ナトリウム(1×50ml)および飽和塩溶液(1
×50ml)で洗浄した。次いで、それを乾燥し(無水Na2S
O4)し、濃縮してオレンジ色の油とした。メタノールか
らの再結晶により、所望の化合物を白色固体3.93g(26
%)として得た。融点129〜130℃.H2O c)Fmoc−Asp−Man(4−MBzl) Fmoc−Asp(O−tBu)−Man(4−MAzl)3.5gおよび
塩化メチレン50ml中の50%TFAの混合物を室温で45分間
撹拌した。溶媒を蒸発させ、生成物をエーテルの添加に
よって沈殿させた。固体を収集し、風乾して白色固体2.
23g(70%)を得た。融点155〜156℃ d)Fmoc−Asp(O−Bzl−樹脂)−Man(4−MBzl) 膨潤させ、かつ洗浄したヒドロキシメチル樹脂1.0g
(1ミリモル、CH2Cl2)にFmoc−Asp−Man(4−MBzl)
1.42g(2.5ミリモル)およびDCC10ml(CH2Cl2中0.3M)
のジオキサン25ml中溶液を添加した。反応物を18時間撹
拌し、順次CH2Cl2、CH2Cl2:EtOHの1:1混合液およびCH2C
l2で洗浄した。CH2Cl2中の塩化ベンゾイル0.5mlを用
い、未反応ヒドロキシメチル樹脂を30分間おおった。該
樹脂を前記したごとくに順次洗浄し、乾燥して樹脂−結
合ペプチド2.16gを得た。
e)Nα−アセチル−シクロ(S,S)−Cys−Arg−Gly−
Asp−Man 順次Boc−Gly、Boc−Arg(Tos)およびBoc−Cys(SE
t)をカップリングさせることによって、実施例1
(b)の方法を用い、保護ペプチド−樹脂中間体Na−Ac
−Cys(SEt)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−Bzl−樹
脂)−Man(4−MBzl)をAsp(O−Bzl−樹脂)−Man
(4−MBzl)から調製した。最後のアミノ酸のカップリ
ング後、末端Boc基をTFAで除去し、無水酢酸10当量およ
びジイソプロピルエチルアミン10当量のジメチルホルム
アミド中混合物を用い、該ペプチドをアセチル化した。
該ペプチドを樹脂から切断し、環化し、実施例1(b)
におけるごとくに単離して粗製ペプチド310mgを得た。
クロマトグラフィ−(中圧ODS逆相カラム、10%アセト
ニトリル:H2O−0.1%TFA)により、表記ペプチド24mg
を得た。MS(FAB)[M+H]+597.2;TLC Rf 0.57(n
−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.23、(n−Bu
OH:H2O:i−PrOH:CA 65:20:15:3);HPLC k'=4.9(Vydac
218 Tp ODSカラム、10%アセトニトリル/H2O−0.1%T
FA、220nmにおけるUV検出)k'4.5(Vydac218Tp ODSカラ
ム、グラジエント、A:アセトニトリル、B:H2O−0.1%TF
A、15分間0〜50%A、220nmにおけるUV検出);ペプチ
ド含量44.6%;アミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(1.0
3)、Arg(0.94)、Cys(0.5) 実施例3 シクロ(S,S)−(2−メルカプト)ベンゾイル−(N
α−メチル−アルギニル−グリシル−アスパルチル−
(2−メルカプト)フェニルアミド [シクロ−(S,
S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Man]の調製 1.0ミリモルのスケールにて、実施例2と同様の方法
にて、保護ペプチド−樹脂中間体Mba(SEt)−MeArg(T
os)−Gly−Asp(O−Bzl−樹脂)−Man(4−MBzl)を
調製し、切断し、環化した。環化完了の後、水性溶液を
アンバーライトXAD−2(1:1アセトニトリル:H2O−0.1
%TFA)のカラムに通し、濃縮し、凍結乾燥して粗製ペ
プチド100mgを得た。クロマトグラフィー(中圧ODS逆相
カラム、30%アセトニトリル/H2O−0.1%TFA)によ
り、表記化合物14mgを得た。MS(FAB)m/e[M+H]+6
02.3;TLC:Rf0.63、(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOHAc 1:1:1:
1);HPLC k'3.2(Vydac218Tp ODSカラム、20%アセトニ
トリル/H2O−0.1%TFA、220nmにおけるUV検出)k'2.3
(Vydac218Tp ODSカラム、グラジエント、A:アセトニト
リル、B:H2O−0.1%TFA、10分間20〜50%A、220nmにお
けるUV検出);ペプチド含量79%;アミノ酸分析:Asp
(1.00)、Gly(1.21) 実施例4 シクロ(S,S)−(2−メルカプト)ベンゾイル−(N
α−メチル−アルギニル−グリシル−アスパルチル−
(2−メルカプト)フェニルアミド 〔シクロ−(S,
S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Man]の調製 a)Boc−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) Boc−Asp(O−cHex)31.5g(100ミリモル)のTHF500
mlおよびN−メチルモルホリン13.1g(120ミリモル)中
冷却溶液に、クロロギ酸イソブツル15.6ml(1.2ミリモ
ル)を滴下した。反応混合物を数分間撹拌し、Man(4
−MBzl)22.0g(96ミリモル)のTHF500mnl中溶液を添加
した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。
反応が完了すると、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮乾
固した。残査を酢酸エチル500mlに溶解し、順次5%水
性クエン酸(3×150ml)、水(1×400ml)、10%水性
NaHCO3(1×400ml)、水(1×400ml)、および飽和塩
溶液(1×300ml)で洗浄した。溶液を乾燥し(無水K2C
O3)、濾過し、濃縮して表記化合物53gを得た。
Asp−Man 順次Boc−Gly、Boc−Arg(Tos)およびBoc−Cys(SE
t)をカップリングさせることによって、実施例1
(b)の方法を用い、保護ペプチド−樹脂中間体Na−Ac
−Cys(SEt)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−Bzl−樹
脂)−Man(4−MBzl)をAsp(O−Bzl−樹脂)−Man
(4−MBzl)から調製した。最後のアミノ酸のカップリ
ング後、末端Boc基をTFAで除去し、無水酢酸10当量およ
びジイソプロピルエチルアミン10当量のジメチルホルム
アミド中混合物を用い、該ペプチドをアセチル化した。
該ペプチドを樹脂から切断し、環化し、実施例1(b)
におけるごとくに単離して粗製ペプチド310mgを得た。
クロマトグラフィ−(中圧ODS逆相カラム、10%アセト
ニトリル:H2O−0.1%TFA)により、表記ペプチド24mg
を得た。MS(FAB)[M+H]+597.2;TLC Rf 0.57(n
−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.23、(n−Bu
OH:H2O:i−PrOH:CA 65:20:15:3);HPLC k'=4.9(Vydac
218 Tp ODSカラム、10%アセトニトリル/H2O−0.1%T
FA、220nmにおけるUV検出)k'4.5(Vydac218Tp ODSカラ
ム、グラジエント、A:アセトニトリル、B:H2O−0.1%TF
A、15分間0〜50%A、220nmにおけるUV検出);ペプチ
ド含量44.6%;アミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(1.0
3)、Arg(0.94)、Cys(0.5) 実施例3 シクロ(S,S)−(2−メルカプト)ベンゾイル−(N
α−メチル−アルギニル−グリシル−アスパルチル−
(2−メルカプト)フェニルアミド [シクロ−(S,
S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Man]の調製 1.0ミリモルのスケールにて、実施例2と同様の方法
にて、保護ペプチド−樹脂中間体Mba(SEt)−MeArg(T
os)−Gly−Asp(O−Bzl−樹脂)−Man(4−MBzl)を
調製し、切断し、環化した。環化完了の後、水性溶液を
アンバーライトXAD−2(1:1アセトニトリル:H2O−0.1
%TFA)のカラムに通し、濃縮し、凍結乾燥して粗製ペ
プチド100mgを得た。クロマトグラフィー(中圧ODS逆相
カラム、30%アセトニトリル/H2O−0.1%TFA)によ
り、表記化合物14mgを得た。MS(FAB)m/e[M+H]+6
02.3;TLC:Rf0.63、(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOHAc 1:1:1:
1);HPLC k'3.2(Vydac218Tp ODSカラム、20%アセトニ
トリル/H2O−0.1%TFA、220nmにおけるUV検出)k'2.3
(Vydac218Tp ODSカラム、グラジエント、A:アセトニト
リル、B:H2O−0.1%TFA、10分間20〜50%A、220nmにお
けるUV検出);ペプチド含量79%;アミノ酸分析:Asp
(1.00)、Gly(1.21) 実施例4 シクロ(S,S)−(2−メルカプト)ベンゾイル−(N
α−メチル−アルギニル−グリシル−アスパルチル−
(2−メルカプト)フェニルアミド 〔シクロ−(S,
S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Man]の調製 a)Boc−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) Boc−Asp(O−cHex)31.5g(100ミリモル)のTHF500
mlおよびN−メチルモルホリン13.1g(120ミリモル)中
冷却溶液に、クロロギ酸イソブツル15.6ml(1.2ミリモ
ル)を滴下した。反応混合物を数分間撹拌し、Man(4
−MBzl)22.0g(96ミリモル)のTHF500mnl中溶液を添加
した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。
反応が完了すると、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮乾
固した。残査を酢酸エチル500mlに溶解し、順次5%水
性クエン酸(3×150ml)、水(1×400ml)、10%水性
NaHCO3(1×400ml)、水(1×400ml)、および飽和塩
溶液(1×300ml)で洗浄した。溶液を乾燥し(無水K2C
O3)、濾過し、濃縮して表記化合物53gを得た。
b)Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) Boc−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl)52gを室温に
て50%THF/塩化メチレン500mlで45分間処理した。溶媒
を蒸発させ、塩化メチレンで数回追い払い、痕跡量のTH
Fを除去した。エーテルを添加して、生成物はそのTHF塩
として沈澱した。該固体を収集し、風乾して白色固体4
6.7g(88%)を得た。
て50%THF/塩化メチレン500mlで45分間処理した。溶媒
を蒸発させ、塩化メチレンで数回追い払い、痕跡量のTH
Fを除去した。エーテルを添加して、生成物はそのTHF塩
として沈澱した。該固体を収集し、風乾して白色固体4
6.7g(88%)を得た。
c)Boc−Gly−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl)46.7g(86.4ミリ
モル)のDMF100ml中冷溶液にジイソプロピルエチルアミ
ン15ml(86.1ミリモル)を添加した。N−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール14.0g(104ミリモル)、続いてBoc−G
ly16.6g(94.8ミリモル)を添加した。反応混合物を冷
所で数分間撹拌し、N−エチル−N'−(ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド18.2g(94.9ミリモル)を添
加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮して少容量とし、水牲10%K2CO
31.5lに注いだ。沈澱した生成物を濾過によって収集
し、水で洗浄して中性のpHとし、表記化合物50.6gを得
た。
モル)のDMF100ml中冷溶液にジイソプロピルエチルアミ
ン15ml(86.1ミリモル)を添加した。N−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール14.0g(104ミリモル)、続いてBoc−G
ly16.6g(94.8ミリモル)を添加した。反応混合物を冷
所で数分間撹拌し、N−エチル−N'−(ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド18.2g(94.9ミリモル)を添
加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮して少容量とし、水牲10%K2CO
31.5lに注いだ。沈澱した生成物を濾過によって収集
し、水で洗浄して中性のpHとし、表記化合物50.6gを得
た。
d)Gly−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) 実施例4(c)の化合物11.7g(20ミリモル)を実施
例4(b)に記載したごとくに50%THF/CH2Cl280mlで処
理して表記化合物12.4gを得た。
例4(b)に記載したごとくに50%THF/CH2Cl280mlで処
理して表記化合物12.4gを得た。
e)Boc−Me−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man
(4−MBzl) 実施例4(d)の化合物12.4g(20ミリモル)のDMF20
ml中冷却溶液にDIEA3.6ml(20ミリモル)を添加した。H
OBt3.4g(20ミリモル)、続いてBoc−N−MeArg(Tos)
10.1g(22ミリモル)を添加した。反応混合物を数分間
撹拌し、EDC4.4g(22ミリモル)を少量ずつ添加した。
反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。反応物
を濃縮して小容量とし、10%水性K2CO3に注いだ。得ら
れた固体を濾過によって収集し、水で洗浄して中性のpH
とし、表記化合物20.4gを得た。
(4−MBzl) 実施例4(d)の化合物12.4g(20ミリモル)のDMF20
ml中冷却溶液にDIEA3.6ml(20ミリモル)を添加した。H
OBt3.4g(20ミリモル)、続いてBoc−N−MeArg(Tos)
10.1g(22ミリモル)を添加した。反応混合物を数分間
撹拌し、EDC4.4g(22ミリモル)を少量ずつ添加した。
反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。反応物
を濃縮して小容量とし、10%水性K2CO3に注いだ。得ら
れた固体を濾過によって収集し、水で洗浄して中性のpH
とし、表記化合物20.4gを得た。
f)MeArg(Toa)−Gly−Asp(O−cHex)−Man(4−M
Bzl) 実施例4(e)の化合物17.7g(19.5ミリモル)を実
施例4(b)におけるごとくに50%THF/CH2Cl2で処理し
て表記化合物のTHF塩を得た。
Bzl) 実施例4(e)の化合物17.7g(19.5ミリモル)を実
施例4(b)におけるごとくに50%THF/CH2Cl2で処理し
て表記化合物のTHF塩を得た。
g)Mba(SEt)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)
−Man(4−MBzl) 実施例4(f)の化合物20ミリモルのDMF20ml中冷却
溶液にDIEA3.5ml(22ミリモル)を少量ずつ滴下した。M
ba(SEt)4.6g(22ミリモル)、EDC4.2g(22ミリモ
ル)、続いて4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMA
P)2.9g(24ミリモル)を順次添加した。反応混合物を
室温まで加温し、撹拌をさらに24時間継続した。さらに
Mba(SEt)4.6g、DMAP2.9g(24ミリモル)およびEDC4.2
g(22ミリモル)を添加し、撹拌をさらに24時間撹拌し
て反応を完了させた。反応混合物を濃縮し、残査をCH2C
l2に溶解し、溶液を順次、水、5%水性クエン酸、水お
よび飽和塩溶液で洗浄した。有機抽出物を乾燥し(無水
Na2SO4)、濾過し、濃縮して固体残査19.1gとした。ク
ロマトグラフィー(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2)に
より、表記化合物9.0gを得た。
−Man(4−MBzl) 実施例4(f)の化合物20ミリモルのDMF20ml中冷却
溶液にDIEA3.5ml(22ミリモル)を少量ずつ滴下した。M
ba(SEt)4.6g(22ミリモル)、EDC4.2g(22ミリモ
ル)、続いて4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMA
P)2.9g(24ミリモル)を順次添加した。反応混合物を
室温まで加温し、撹拌をさらに24時間継続した。さらに
Mba(SEt)4.6g、DMAP2.9g(24ミリモル)およびEDC4.2
g(22ミリモル)を添加し、撹拌をさらに24時間撹拌し
て反応を完了させた。反応混合物を濃縮し、残査をCH2C
l2に溶解し、溶液を順次、水、5%水性クエン酸、水お
よび飽和塩溶液で洗浄した。有機抽出物を乾燥し(無水
Na2SO4)、濾過し、濃縮して固体残査19.1gとした。ク
ロマトグラフィー(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2)に
より、表記化合物9.0gを得た。
h)シクロ−(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Man 実施例4(g)の保護線状ペプチド8.5g(8.5ミリモ
ル)を0℃にて無水HF90mlおよびアニソール8.5mlで1
時間処理した。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエ
ーテルで洗浄した固体5.0gを得た。該固体を水16lに溶
解し、水酸化アンモニウムを用いてpHを8.0に調整し
た。溶液に窒素を通気して、生成したエチルメルカプタ
ンを除去した。7日後、水性溶液をアンバーライトXAD
−2(50%メタノール/H2O)のカラムに通し、凍結乾
燥の後3.0gを得た。フラッシュクロマトグラフィー(中
圧ODS逆相カラム、21%アセトニトリル/H2O−0.1%TH
F)によりさらに精製して不完全精製の物質2.3gを得
た。セファデックスG−15ゲル濾過(0.2M酢酸)を用い
る最終精製により、表記化合物1.0gを得た。
ル)を0℃にて無水HF90mlおよびアニソール8.5mlで1
時間処理した。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエ
ーテルで洗浄した固体5.0gを得た。該固体を水16lに溶
解し、水酸化アンモニウムを用いてpHを8.0に調整し
た。溶液に窒素を通気して、生成したエチルメルカプタ
ンを除去した。7日後、水性溶液をアンバーライトXAD
−2(50%メタノール/H2O)のカラムに通し、凍結乾
燥の後3.0gを得た。フラッシュクロマトグラフィー(中
圧ODS逆相カラム、21%アセトニトリル/H2O−0.1%TH
F)によりさらに精製して不完全精製の物質2.3gを得
た。セファデックスG−15ゲル濾過(0.2M酢酸)を用い
る最終精製により、表記化合物1.0gを得た。
実施例5 シクロ(S,S)−(2−メルカプト)ベンゾイル−(N
α−メチル)アルギニル−グリシル−アスパルチメ−
(3−フェニル)システインアミド [シクロ−(S,
S)−Mba−MeArg−Gly−AspPcs]の調製 ナガイら(Nagai et al)、[ペプチド・ケミストリ
ー(Peptide Chemistry)、エム・ウエキ(M.Ueki)
編、ペプチド化学についての第26回シンポジウムの会議
録、東京、1988年10月24〜26日、蛋白研究の基礎、ミノ
ウ市、大阪、247〜52頁に記載されているごとくにジア
ステレオマーの3−フェニルシステインを調製する。標
準的な方法を用い、この物質をS−(4−メトキシフェ
ニル)−N−(t−ブトキシカルボニル)−3−フェニ
ルシステインに変換する。保護されたペプチド−樹脂中
間体、Mba(SEt)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−Mzl)
−Pcs(4−MBzl)−MBHAを固相法によって4−メチル
ベンズヒドリルアミン樹脂上に合成した。すべてのアミ
ノ酸をt−ブチルオキシカルボニルによってアミノ基を
保護し、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド/1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(DCC/HOBt)を用い、実施
例1に記載したごとくに順次カップリングさせる。最後
のアミノ酸のカップリングの後、0℃における30分間の
アニソール2.0mlの存在下での無水HF20mlを用いる側鎖
保護基の脱保護によって該ペプチドを樹脂から切断す
る。真空中でのHFの蒸発の後、残査を無水エーテルで洗
浄し、粗製ペプチドを0.2M酢酸で抽出し、抽出物を脱イ
オン水で2lに希釈する。水性溶液のpHを濃水酸化アンモ
ニウムで7〜8に調整し、溶液に窒素を通気する。24〜
48時間の後、反応溶液を凍結乾燥して粗製生成物を得
る。クロマトグラフィー(中圧逆相カラム、アセトニト
リル/H2O−0.1%TFA)により表記生成物を得る。
α−メチル)アルギニル−グリシル−アスパルチメ−
(3−フェニル)システインアミド [シクロ−(S,
S)−Mba−MeArg−Gly−AspPcs]の調製 ナガイら(Nagai et al)、[ペプチド・ケミストリ
ー(Peptide Chemistry)、エム・ウエキ(M.Ueki)
編、ペプチド化学についての第26回シンポジウムの会議
録、東京、1988年10月24〜26日、蛋白研究の基礎、ミノ
ウ市、大阪、247〜52頁に記載されているごとくにジア
ステレオマーの3−フェニルシステインを調製する。標
準的な方法を用い、この物質をS−(4−メトキシフェ
ニル)−N−(t−ブトキシカルボニル)−3−フェニ
ルシステインに変換する。保護されたペプチド−樹脂中
間体、Mba(SEt)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−Mzl)
−Pcs(4−MBzl)−MBHAを固相法によって4−メチル
ベンズヒドリルアミン樹脂上に合成した。すべてのアミ
ノ酸をt−ブチルオキシカルボニルによってアミノ基を
保護し、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド/1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(DCC/HOBt)を用い、実施
例1に記載したごとくに順次カップリングさせる。最後
のアミノ酸のカップリングの後、0℃における30分間の
アニソール2.0mlの存在下での無水HF20mlを用いる側鎖
保護基の脱保護によって該ペプチドを樹脂から切断す
る。真空中でのHFの蒸発の後、残査を無水エーテルで洗
浄し、粗製ペプチドを0.2M酢酸で抽出し、抽出物を脱イ
オン水で2lに希釈する。水性溶液のpHを濃水酸化アンモ
ニウムで7〜8に調整し、溶液に窒素を通気する。24〜
48時間の後、反応溶液を凍結乾燥して粗製生成物を得
る。クロマトグラフィー(中圧逆相カラム、アセトニト
リル/H2O−0.1%TFA)により表記生成物を得る。
実施例6 シクロ−(S,S)−Mba−Sar−Arg−Gly−Asp−Manの調
製 a)Boc−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) Boc−Asp(O−cHex)31.5g(100ミリモル)およびN
−メチルモルホリン13.1g(120ミリモル)のTHF500ml中
冷却溶液にクロロギ酸イソブチル15.6ml(1.2ミリモ
ル)を滴下した。反応混合物を数分間撹拌し、次いで、
Man(4−MBzl)22.0g(96ミリモル)のTHF500ml中溶液
を添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌
した。反応の完了(TLCでモニター)に際し、アミン塩
を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残査を酢酸エチル500m
lに溶解し、順次5%水性クエン酸(3×150ml)、水
(1×400ml)、水性NaHCO3(1×300ml)、水(1×40
0ml)および飽和塩溶液(1×30ml)で洗浄した。有機
溶媒を乾燥し(無水K2CO3)、濾過し、濃縮して表記生
成物53gを得た。
製 a)Boc−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) Boc−Asp(O−cHex)31.5g(100ミリモル)およびN
−メチルモルホリン13.1g(120ミリモル)のTHF500ml中
冷却溶液にクロロギ酸イソブチル15.6ml(1.2ミリモ
ル)を滴下した。反応混合物を数分間撹拌し、次いで、
Man(4−MBzl)22.0g(96ミリモル)のTHF500ml中溶液
を添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌
した。反応の完了(TLCでモニター)に際し、アミン塩
を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残査を酢酸エチル500m
lに溶解し、順次5%水性クエン酸(3×150ml)、水
(1×400ml)、水性NaHCO3(1×300ml)、水(1×40
0ml)および飽和塩溶液(1×30ml)で洗浄した。有機
溶媒を乾燥し(無水K2CO3)、濾過し、濃縮して表記生
成物53gを得た。
b)Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) Boc−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl)(1)52gを
室温にて塩化メチレン400ml中の50%THF溶液で45分間処
理した。溶媒を除去し、残査を塩化メチレンから数回共
沸させて痕跡量のTHFを除去し、生成物をエーテルの添
加によって沈澱させた。該固体を収集し、風乾して白色
固体46.7g(88%)を得た。
室温にて塩化メチレン400ml中の50%THF溶液で45分間処
理した。溶媒を除去し、残査を塩化メチレンから数回共
沸させて痕跡量のTHFを除去し、生成物をエーテルの添
加によって沈澱させた。該固体を収集し、風乾して白色
固体46.7g(88%)を得た。
c)Boc−Gly−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) 実施例6bの化合物46.7g(86.4ミリモル)のDMF100ml
中冷却溶液にDIEA15ml(86.1ミリモル)を添加してpHを
中性とした。HOBt14.0g(104ミリモル)、続いてBoc−G
ly16.6g(94.8ミリモル)を添加した。反応物を冷所で
数分間撹拌し、次いで、EDC18.2g(94.9ミリモル)を少
量ずつ滴下した。反応混合物を室温まで加温し、18時間
撹拌した。反応混合物を濃縮して小容量とし、水性10%
K2CO31.5lに注いだ。濾過によって沈澱した生成物を収
集し、水で洗浄して表記化合物50.6gを得た。
中冷却溶液にDIEA15ml(86.1ミリモル)を添加してpHを
中性とした。HOBt14.0g(104ミリモル)、続いてBoc−G
ly16.6g(94.8ミリモル)を添加した。反応物を冷所で
数分間撹拌し、次いで、EDC18.2g(94.9ミリモル)を少
量ずつ滴下した。反応混合物を室温まで加温し、18時間
撹拌した。反応混合物を濃縮して小容量とし、水性10%
K2CO31.5lに注いだ。濾過によって沈澱した生成物を収
集し、水で洗浄して表記化合物50.6gを得た。
d)Gly−Asp(O−cHex)−Man(4−MBzl) 実施例6cの化合物2.92g(5ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF80mlで処理して表記化合物2.93g
(98%)を得た。
手法に従って50%THF80mlで処理して表記化合物2.93g
(98%)を得た。
e)Boc−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man(4
−MBzl) 実施例6dの化合物1.4g(2.3ミリモル)のDMF4ml中冷
却溶液にDIEA410μl(2.3ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt380mg(2.76ミリモル)、続いてBoc−Ar
g(Tos)1.2g(1.32ミリモル)を添加した。反応混合物
を数分間撹拌し、次いでEDC493mg(1.32ミリモル)を添
加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮乾固し、残査を酢酸エチルに溶解
し、順次、水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1
×)および食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出
物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合
物1.91gを得た。
−MBzl) 実施例6dの化合物1.4g(2.3ミリモル)のDMF4ml中冷
却溶液にDIEA410μl(2.3ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt380mg(2.76ミリモル)、続いてBoc−Ar
g(Tos)1.2g(1.32ミリモル)を添加した。反応混合物
を数分間撹拌し、次いでEDC493mg(1.32ミリモル)を添
加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮乾固し、残査を酢酸エチルに溶解
し、順次、水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1
×)および食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出
物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合
物1.91gを得た。
f)Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man(4−MBz
l) 実施例6eの化合物1.9g(2.1ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF10mlで処理して表記化合物1.59gを
得た。
l) 実施例6eの化合物1.9g(2.1ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF10mlで処理して表記化合物1.59gを
得た。
g)Boc−Sar−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ma
n(4−MBzl) 実施例6fの化合物0.8g(2.3ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA153μl(2.3ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt143mg(2.76ミリモル)、続いてBoc−Sa
r183mg(2.53ミリモル)を添加した。反応混合物を数分
間撹拌し、次いでEDC186mg(2.53ミリモル)を少量ずつ
添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌し
た。それをを濃縮乾固し、残査を酢酸エチルに溶解し、
順次、水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)お
よび食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾
燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合物0.78g
を得た。
n(4−MBzl) 実施例6fの化合物0.8g(2.3ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA153μl(2.3ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt143mg(2.76ミリモル)、続いてBoc−Sa
r183mg(2.53ミリモル)を添加した。反応混合物を数分
間撹拌し、次いでEDC186mg(2.53ミリモル)を少量ずつ
添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌し
た。それをを濃縮乾固し、残査を酢酸エチルに溶解し、
順次、水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)お
よび食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾
燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合物0.78g
を得た。
h)Sar−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man(4
−MBzl) 実施例6gの化合物780mg(0.8ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF5mlで処理して表記化合物500mgを
得た。
−MBzl) 実施例6gの化合物780mg(0.8ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF5mlで処理して表記化合物500mgを
得た。
i)Mba(SEt)−Sar−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHe
x)−Man(4−MBzl) 実施例6hの化合物0.85g(0.5ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA89μl(2.3ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt248mg(1.8ミリモル)、続いてMba(SE
t)394mg(.55ミリモル)を添加した。反応混合物を数
分間撹拌し、次いでEDC353mg(.55ミリモル)を少量ず
つ添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌
した。それを濃縮乾固し、残査を酢酸エチルに溶解し、
順次、水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)、
5%クエン酸(2×)、水(3×)および食塩水(1
×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2C
O3)し、濾過し、濃縮して表記化合物0.45gを得た。
x)−Man(4−MBzl) 実施例6hの化合物0.85g(0.5ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA89μl(2.3ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt248mg(1.8ミリモル)、続いてMba(SE
t)394mg(.55ミリモル)を添加した。反応混合物を数
分間撹拌し、次いでEDC353mg(.55ミリモル)を少量ず
つ添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌
した。それを濃縮乾固し、残査を酢酸エチルに溶解し、
順次、水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)、
5%クエン酸(2×)、水(3×)および食塩水(1
×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2C
O3)し、濾過し、濃縮して表記化合物0.45gを得た。
j)シクロ(S,S)−Mba−Sar−Arg−Gly−Asp−Man 実施例6iの保護線状ペプチド423mgを0℃において1
時間、アニソール1mlの存在下にて無水HF10mlで処理し
た。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテルでト
リチュレートした。固体を真空中で乾燥して粗製環化ペ
プチド235mgを得た。それをゲル濾過(セファデックスG
-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画分を
プールし、凍結乾燥して半精製表記化合物65mgを得た。
該半精製ペプチドの一部18mgを分取用HPLC(5μAltex
Ultrasphere ODS、10mm×25cm、20%アセトニトリル/
水−0.1%トルフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)に
よって精製して精製表記化合物6.0mgを得た。MS(FAB)
m/e 659.1[M+H]+;HPLC k'6.6(5μAltex Ultrasp
here ODS、4.5mm×25cm、グラジエント、A:アセトニト
リル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、10%〜50%アセ
トニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、k'6.9
(Altex Ultrasphere ODS、20%アセトニトリル/水−
0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)、アミ
ノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(1.03)、Arg(1.11) 実施例7 シクロ−(S,S)−Sar−MeArg−Gly−Asp−Manの調製 a)Boc−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man
(4−MBzl) 実施例6dの化合物0.6g(1.0ミリモル)のDMF42ml中冷
却溶液にDIEA130μl(2.2ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt165mg(1.2ミリモル)、続いてBoc−MeA
rg(Tos)0.5g(1.1ミリモル)を添加した。反応混合物
を数分間撹拌し、次いでEDC210mg(1.2ミリモル)を添
加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌し
た。それを濃縮乾固し、残査を酢酸エチルに溶解し、順
次、水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)、5
%クエン酸(2×)および食塩水(1×)で洗浄した。
酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃
縮して表記化合物0.78g(86%)を得た。
時間、アニソール1mlの存在下にて無水HF10mlで処理し
た。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテルでト
リチュレートした。固体を真空中で乾燥して粗製環化ペ
プチド235mgを得た。それをゲル濾過(セファデックスG
-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画分を
プールし、凍結乾燥して半精製表記化合物65mgを得た。
該半精製ペプチドの一部18mgを分取用HPLC(5μAltex
Ultrasphere ODS、10mm×25cm、20%アセトニトリル/
水−0.1%トルフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)に
よって精製して精製表記化合物6.0mgを得た。MS(FAB)
m/e 659.1[M+H]+;HPLC k'6.6(5μAltex Ultrasp
here ODS、4.5mm×25cm、グラジエント、A:アセトニト
リル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、10%〜50%アセ
トニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、k'6.9
(Altex Ultrasphere ODS、20%アセトニトリル/水−
0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)、アミ
ノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(1.03)、Arg(1.11) 実施例7 シクロ−(S,S)−Sar−MeArg−Gly−Asp−Manの調製 a)Boc−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man
(4−MBzl) 実施例6dの化合物0.6g(1.0ミリモル)のDMF42ml中冷
却溶液にDIEA130μl(2.2ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt165mg(1.2ミリモル)、続いてBoc−MeA
rg(Tos)0.5g(1.1ミリモル)を添加した。反応混合物
を数分間撹拌し、次いでEDC210mg(1.2ミリモル)を添
加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌し
た。それを濃縮乾固し、残査を酢酸エチルに溶解し、順
次、水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)、5
%クエン酸(2×)および食塩水(1×)で洗浄した。
酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃
縮して表記化合物0.78g(86%)を得た。
b)MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man(4−M
Bzl) 実施例7aの化合物789mg(0.86ミリモル)を実施例6b
の手法に従って50%THF4mlで処理して表記化合物を得
た。
Bzl) 実施例7aの化合物789mg(0.86ミリモル)を実施例6b
の手法に従って50%THF4mlで処理して表記化合物を得
た。
c)Boc−Sar−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−
Man(4−MBzl) 実施例7bの化合物0.8g(0.86ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA153μlを添加してpHを中性とした。HOBt1
43mg(1.03ミリモル)、続いてBoc−Sar183mg(.95ミリ
モル)を添加した。反応混合物を数分間撹拌し、次いで
EDC186mg(.95ミリモル)を添加した。反応混合物を室
温まで加温し、18時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固
し、残査を酢酸エチルに溶解し、順次水(×1)、10%
K2CO3(2×)、水(1×)、1N塩酸(1×)、水(3
×)および食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出
物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合
物0.65gを得た。
Man(4−MBzl) 実施例7bの化合物0.8g(0.86ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA153μlを添加してpHを中性とした。HOBt1
43mg(1.03ミリモル)、続いてBoc−Sar183mg(.95ミリ
モル)を添加した。反応混合物を数分間撹拌し、次いで
EDC186mg(.95ミリモル)を添加した。反応混合物を室
温まで加温し、18時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固
し、残査を酢酸エチルに溶解し、順次水(×1)、10%
K2CO3(2×)、水(1×)、1N塩酸(1×)、水(3
×)および食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出
物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合
物0.65gを得た。
d)Sar−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man
(4−MBzl) 実施例7cの化合物650mg(0.8ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF5mlで処理して表記化合物510mgを
得た。
(4−MBzl) 実施例7cの化合物650mg(0.8ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF5mlで処理して表記化合物510mgを
得た。
e)Mba(SEt)−Sar−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−c
Hex)−Man(4−MBzl) 実施例6dの化合物0.5g(0.5ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA120ml(0.6ミリモル)を添加してpHを中性
とした。HOBt150mg(0.55ミリモル)、続いてMba(SE
t)394mg(0.55ミリモル)を添加した。反応混合物を数
分間撹拌し、次いでEDC260mg(0.55ミリモル)を少量ず
つ添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌
し、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルに溶解し、順次、
水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)、5%ク
エン酸(2×)、水(3×)および食塩水(1×)で洗
浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、濾
過し、濃縮して表記化合物0.46gを得た。
Hex)−Man(4−MBzl) 実施例6dの化合物0.5g(0.5ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA120ml(0.6ミリモル)を添加してpHを中性
とした。HOBt150mg(0.55ミリモル)、続いてMba(SE
t)394mg(0.55ミリモル)を添加した。反応混合物を数
分間撹拌し、次いでEDC260mg(0.55ミリモル)を少量ず
つ添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌
し、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルに溶解し、順次、
水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)、5%ク
エン酸(2×)、水(3×)および食塩水(1×)で洗
浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、濾
過し、濃縮して表記化合物0.46gを得た。
f)シクロ−(S,S)−Mba−Sar−MeArg−Gly−Asp−Ma
n 実施例7dの保護線状ペプチド450mgを0℃において、
アニソール1mlの存在下で無水HF10mlで1時間処理し
た。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテルでト
リチュレートした。固体を真空中で乾燥して粗製環化ペ
プチド268mgを得た。それをゲル濾過(セファデックスG
-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画分を
プールし、凍結乾燥して半精製表記化合物を得た。該半
精製ペプチドの一部65mgをさらにHPLC(5μAltex Ultr
asphere ODS、10mm×25cm、20%アセトニトリル/水−
0.1%トルフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)によっ
て精製して表記化合物6.0mgを得た。MS(FAB)m/e 673.
2[M+H]+;TLC Rf 0.68(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc
1:1:1:1);Rf k'0.74(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン
15:5:10:10);HPLC k'11.8(5μAltex Ultrasphere OD
S、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリ
フルオロ酢酸、10%〜50%アセトニトリル、20分間、22
0nmにおけるUV検出)、k'8.6(Altex Ultrasphere OD
S、20%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、
220nmにおけるUV検出)、アミノ酸分析:Asp(1.04)、G
ly(1.00) 実施例8 シクロ−(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Manの調製 a)Mba(SEt)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−
Man(4−MBzl) 実施例6fの化合物0.80g(0.88ミリモル)のDMF2ml中
冷却溶液にDIEA153μlを添加してpHを中性とした。Mba
(SEt)380mg(.97ミリモル)を添加し、反応混合物を
数分間撹拌し、EDC340mg(.97ミリモル)、続いてジメ
チルアミノピリジン215mgを添加した。反応混合物を室
温まで加温し、18時間撹拌し、濃縮乾固した。残査を酢
酸エチルに溶解し、順次水(×1)、10%K2CO3(2
×)、水(1×)、5%クエン酸(2×)、水(3×)
および食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を
乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合物0.4
1gを得た。
n 実施例7dの保護線状ペプチド450mgを0℃において、
アニソール1mlの存在下で無水HF10mlで1時間処理し
た。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテルでト
リチュレートした。固体を真空中で乾燥して粗製環化ペ
プチド268mgを得た。それをゲル濾過(セファデックスG
-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画分を
プールし、凍結乾燥して半精製表記化合物を得た。該半
精製ペプチドの一部65mgをさらにHPLC(5μAltex Ultr
asphere ODS、10mm×25cm、20%アセトニトリル/水−
0.1%トルフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)によっ
て精製して表記化合物6.0mgを得た。MS(FAB)m/e 673.
2[M+H]+;TLC Rf 0.68(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc
1:1:1:1);Rf k'0.74(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン
15:5:10:10);HPLC k'11.8(5μAltex Ultrasphere OD
S、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリ
フルオロ酢酸、10%〜50%アセトニトリル、20分間、22
0nmにおけるUV検出)、k'8.6(Altex Ultrasphere OD
S、20%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、
220nmにおけるUV検出)、アミノ酸分析:Asp(1.04)、G
ly(1.00) 実施例8 シクロ−(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Manの調製 a)Mba(SEt)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−
Man(4−MBzl) 実施例6fの化合物0.80g(0.88ミリモル)のDMF2ml中
冷却溶液にDIEA153μlを添加してpHを中性とした。Mba
(SEt)380mg(.97ミリモル)を添加し、反応混合物を
数分間撹拌し、EDC340mg(.97ミリモル)、続いてジメ
チルアミノピリジン215mgを添加した。反応混合物を室
温まで加温し、18時間撹拌し、濃縮乾固した。残査を酢
酸エチルに溶解し、順次水(×1)、10%K2CO3(2
×)、水(1×)、5%クエン酸(2×)、水(3×)
および食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を
乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合物0.4
1gを得た。
b)シクロ−(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Man 実施例8bの保護線状ペプチド223mgを0℃においてア
ニソール1mlの存在下で無水HF10mlで1時間処理した。
該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテルでトリチ
ュレートした。固体を真空中で乾燥して粗製環化ペプチ
ド92mgを得た。一部20mgをHPLC(5μAltex Ultraspher
e ODS、10mm×25cm、18%アセトニトリル/水−0.1%ト
ルフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)によって精製
して精製表記化合物5.0mgを得た。MS(FAB)m/e588[M
+H]+;TLC Rf0.68(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:
1);および0.70(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン15:5:1
0:10);HPLC k'6(5μAltex Ultrasphere ODS、グラジ
エント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ
酢酸、10%〜50%アセトニトリル、20分間、220nmにお
けるUV検出)、k'3.6(5μAltex Ultrasphere ODS、20
%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nm
におけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(0.81)、Gly
(1.28)、Arg(1.00) 実施例9 シクロ−(S,S)−Mba−D−MeArg−Gly−Asp−Manの調
製 a)Boc−D−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−M
an(4−MBzl) 実施例7dの化合物0.6g(1.0ミリモル)のDMF42ml中冷
却溶液にDIEA130μl(2.2ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt202mg(1.5ミリモル)、続いてBoc−D
−MeArg(Tos)0.663g(1.5ミリモル)を添加した。反
応混合物を数分間撹拌し、次いでEDC288mg(1.5ミリモ
ル)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間
撹拌し、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルに溶解し、順
次水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)、5%
クエン酸(2×)、水(3×)および食塩水(1×)で
洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、
濾過し、濃縮して表記化合物500mgを得た。
ニソール1mlの存在下で無水HF10mlで1時間処理した。
該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテルでトリチ
ュレートした。固体を真空中で乾燥して粗製環化ペプチ
ド92mgを得た。一部20mgをHPLC(5μAltex Ultraspher
e ODS、10mm×25cm、18%アセトニトリル/水−0.1%ト
ルフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)によって精製
して精製表記化合物5.0mgを得た。MS(FAB)m/e588[M
+H]+;TLC Rf0.68(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:
1);および0.70(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン15:5:1
0:10);HPLC k'6(5μAltex Ultrasphere ODS、グラジ
エント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ
酢酸、10%〜50%アセトニトリル、20分間、220nmにお
けるUV検出)、k'3.6(5μAltex Ultrasphere ODS、20
%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nm
におけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(0.81)、Gly
(1.28)、Arg(1.00) 実施例9 シクロ−(S,S)−Mba−D−MeArg−Gly−Asp−Manの調
製 a)Boc−D−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−M
an(4−MBzl) 実施例7dの化合物0.6g(1.0ミリモル)のDMF42ml中冷
却溶液にDIEA130μl(2.2ミリモル)を添加してpHを中
性とした。HOBt202mg(1.5ミリモル)、続いてBoc−D
−MeArg(Tos)0.663g(1.5ミリモル)を添加した。反
応混合物を数分間撹拌し、次いでEDC288mg(1.5ミリモ
ル)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時間
撹拌し、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルに溶解し、順
次水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)、5%
クエン酸(2×)、水(3×)および食塩水(1×)で
洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、
濾過し、濃縮して表記化合物500mgを得た。
b)D−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Man
(4−MBzl) 実施例9aの化合物500mg(0.5ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF5mlで処理して表記化合物658mgを
得た c)Mba(SEt)−D−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cH
ex)−Man(4-MBzl) 実施例9bの化合物658mg(0.71ミリモル)のDMF4ml中
冷却溶液にDIEA120ml(0.85ミリモル)を添加してpHを
中性とした。Mba(SEt)306mg(1.42ミリモル)を添加
し、反応混合物を数分間撹拌し、EDC274mg(1.42ミリモ
ル)および4−ジメチルアミノピリジン174mg(1.42ミ
リモル)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、18
時間撹拌し、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルに溶解
し、順次水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1
×)、5%クエン酸(2×)、水(3×)および食塩水
(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2
CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合物0.37gを得た。
(4−MBzl) 実施例9aの化合物500mg(0.5ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%THF5mlで処理して表記化合物658mgを
得た c)Mba(SEt)−D−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cH
ex)−Man(4-MBzl) 実施例9bの化合物658mg(0.71ミリモル)のDMF4ml中
冷却溶液にDIEA120ml(0.85ミリモル)を添加してpHを
中性とした。Mba(SEt)306mg(1.42ミリモル)を添加
し、反応混合物を数分間撹拌し、EDC274mg(1.42ミリモ
ル)および4−ジメチルアミノピリジン174mg(1.42ミ
リモル)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、18
時間撹拌し、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルに溶解
し、順次水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1
×)、5%クエン酸(2×)、水(3×)および食塩水
(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2
CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合物0.37gを得た。
d)シクロ−(S,S)−Mba−D−MeArg−Gly−Asp−Man 実施例9cの保護線状ペプチド370mgを0℃において1
時間、アニソール1mlの存在下、無水HF10mlで1時間処
理した。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテル
でトリチュレートした。固体を真空中で乾燥して粗製環
化ペプチド246mgを得た。それをゲル濾過(セファデッ
クスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画
分をプールし、凍結乾燥して半精製表記化合物13mgを得
た。MS(FAB)m/e602[M+H]+;TLC Rf0.74(n−BuO
H:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1);Rf 0.68(n−BuOH:HOAc:
H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'6.7(5μAltex
Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニトリル
B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、10%〜50%アセトニト
リル、20分間、220nmにおけるUV検出)、k'6.1(5μAl
tex Ultrasphere ODS、21%アセトニトリル/水−0.1%
トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)、アミノ酸
分析:Asp(1.00)、Gly(1.21) 実施例10 シクロ−(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−N−Me−Man
の調製 a)2−N−メチルアミノフェニルジスルフィド 3−メチルベンゾトリアゾール8.0g(0.44ミリモル)
のエタノール100ml中溶液に固体状水酸化カリウム14.5g
(0.26ミリモル)を添加した。反応混合物を10時間還流
し、一晩室温まで冷却した。溶媒を除去し、残査を酢酸
エチルおよび水性水酸化ナトリウム間に分配した(pH1
2)。水性相を濃塩酸でpH8に処理し、酢酸エチルで抽出
し、乾燥し、濾過し、濃縮して遊離チオールを油3.0gと
して得た。該油を酢酸エチルに溶解し、溶液に空気を90
分間通気した。有機溶液を濃縮して表記化合物を油2.65
gとして得た。
時間、アニソール1mlの存在下、無水HF10mlで1時間処
理した。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテル
でトリチュレートした。固体を真空中で乾燥して粗製環
化ペプチド246mgを得た。それをゲル濾過(セファデッ
クスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画
分をプールし、凍結乾燥して半精製表記化合物13mgを得
た。MS(FAB)m/e602[M+H]+;TLC Rf0.74(n−BuO
H:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1);Rf 0.68(n−BuOH:HOAc:
H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'6.7(5μAltex
Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニトリル
B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、10%〜50%アセトニト
リル、20分間、220nmにおけるUV検出)、k'6.1(5μAl
tex Ultrasphere ODS、21%アセトニトリル/水−0.1%
トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)、アミノ酸
分析:Asp(1.00)、Gly(1.21) 実施例10 シクロ−(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−N−Me−Man
の調製 a)2−N−メチルアミノフェニルジスルフィド 3−メチルベンゾトリアゾール8.0g(0.44ミリモル)
のエタノール100ml中溶液に固体状水酸化カリウム14.5g
(0.26ミリモル)を添加した。反応混合物を10時間還流
し、一晩室温まで冷却した。溶媒を除去し、残査を酢酸
エチルおよび水性水酸化ナトリウム間に分配した(pH1
2)。水性相を濃塩酸でpH8に処理し、酢酸エチルで抽出
し、乾燥し、濾過し、濃縮して遊離チオールを油3.0gと
して得た。該油を酢酸エチルに溶解し、溶液に空気を90
分間通気した。有機溶液を濃縮して表記化合物を油2.65
gとして得た。
b)N−MeMan(4−MBzl) 実施例10aの化合物2.65g(9.6ミリモル)のエタノー
ル150ml中溶液にホウ水素化ナトリウム0.36g(9.6ミリ
モル)を少量ずつ滴下した。ホウ水素化物の添加完了に
際し、還元が完了した。α−ブロモキシレン3.5g(19.2
ミリモル)のエタノール中溶液を該反応混合物に添加
し、該混合物を一晩室温で撹拌した。過剰のホウ水素化
物を濾過し、濾液をシリカゲル上のクロマトグラフィー
(2%酢酸エチル−ヘキサン)に付して表記化合物1.8g
を得た。
ル150ml中溶液にホウ水素化ナトリウム0.36g(9.6ミリ
モル)を少量ずつ滴下した。ホウ水素化物の添加完了に
際し、還元が完了した。α−ブロモキシレン3.5g(19.2
ミリモル)のエタノール中溶液を該反応混合物に添加
し、該混合物を一晩室温で撹拌した。過剰のホウ水素化
物を濾過し、濾液をシリカゲル上のクロマトグラフィー
(2%酢酸エチル−ヘキサン)に付して表記化合物1.8g
を得た。
c)Boc−Asp(O−cHex)−N−MeMan(4−MBzl) Boc−Asp(O−cHex)1.4g(4.5ミリモル)およびN
−メチルモルホリン0.59ml(5.3ミリモル)のTHF20ml中
冷却溶液にクロロギ酸イソブチル0.69ml(5.3ミリモ
ル)を滴下した。反応混合物を数分間撹拌し、次いで、
N−Me−Man(4−MBzl)1.0g(4.1ミリモル)のTHF3ml
中溶液を添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時
間撹拌した。反応の完了に際し、アミン塩を濾過し、濾
液を濃縮乾固した。残査をクロマトグラフィー(シリ
カ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン)に付して表記化合
物0.95gを得た。
−メチルモルホリン0.59ml(5.3ミリモル)のTHF20ml中
冷却溶液にクロロギ酸イソブチル0.69ml(5.3ミリモ
ル)を滴下した。反応混合物を数分間撹拌し、次いで、
N−Me−Man(4−MBzl)1.0g(4.1ミリモル)のTHF3ml
中溶液を添加した。反応混合物を室温まで加温し、18時
間撹拌した。反応の完了に際し、アミン塩を濾過し、濾
液を濃縮乾固した。残査をクロマトグラフィー(シリ
カ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン)に付して表記化合
物0.95gを得た。
d)Asp(O−cHex)−N−MeMan(4−MBzl) Boc−Asp(O−cHex)−N−Me−Man(4−MBzl)0.8
8g(1.6ミリモル)を塩化メチレン5ml中の50%TFA溶液
で室温にて45分間処理した。溶媒を除去し、塩化メチレ
ンを残基から数分間蒸発させて痕跡量のTFAを除去し
た。生成物をエーテルの添加によって沈澱させた。該固
体を収集し、風乾して表記化合物を白色固体として得
た。
8g(1.6ミリモル)を塩化メチレン5ml中の50%TFA溶液
で室温にて45分間処理した。溶媒を除去し、塩化メチレ
ンを残基から数分間蒸発させて痕跡量のTFAを除去し
た。生成物をエーテルの添加によって沈澱させた。該固
体を収集し、風乾して表記化合物を白色固体として得
た。
e)Boc−Gly−Asp(O−cHex)−N−Me−Man(4−MB
zl) 実施例10dの化合物880mg(1.6ミリモル)のDMF5ml中
冷却溶液にDIEA285μl(0.85ミリモル)を添加してpH
を中性とした。HOBt300mg(1.92ミリモル)、続いてBoc
−Gly340mg(1.92ミリモル)を滴下した。反応物を冷所
で数分間撹拌し、次いでEDC375mg(1.92ミリモル)を少
量ずつ滴下した。反応混合物を室温まで加温し、18時間
撹拌し、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルに溶解し、順
次水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)および
食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥
(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合物980mgを
得た。
zl) 実施例10dの化合物880mg(1.6ミリモル)のDMF5ml中
冷却溶液にDIEA285μl(0.85ミリモル)を添加してpH
を中性とした。HOBt300mg(1.92ミリモル)、続いてBoc
−Gly340mg(1.92ミリモル)を滴下した。反応物を冷所
で数分間撹拌し、次いでEDC375mg(1.92ミリモル)を少
量ずつ滴下した。反応混合物を室温まで加温し、18時間
撹拌し、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルに溶解し、順
次水(×1)、10%K2CO3(2×)、水(1×)および
食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を乾燥
(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記化合物980mgを
得た。
f)Gly−Asp(O−cHex)−N−MeMan(4−MBzl) 実施例10eの化合物1.3g(1.9ミリモル)を実施例6bの
手法に従って50%TFA10mlで処理して表記化合物を得
た。
手法に従って50%TFA10mlで処理して表記化合物を得
た。
g)Boc−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−N−M
eMan(4−MBzl) 実施例10fの化合物1.9ミリモルのDMF4ml中冷却溶液に
DIEA330μlを添加してpHを中性とした。HOBt318mg(2.
1ミリモル)、続いてBoc−Nα−Me−Arg(Tos)920mg
(2.1ミリモル)を添加した。反応混合物を数分間撹拌
し、EDC400mg(2.13ミリモル)を添加した。反応混合物
を室温まで加温し、18時間撹拌し、濃縮乾固した。残査
を酢酸エチルに溶解し、順次水(×1)、10%K2CO
3(2×)、水(1×)および食塩水(1×)で洗浄し
た。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過
し、濃縮して表記化合物1.7gを得た。
eMan(4−MBzl) 実施例10fの化合物1.9ミリモルのDMF4ml中冷却溶液に
DIEA330μlを添加してpHを中性とした。HOBt318mg(2.
1ミリモル)、続いてBoc−Nα−Me−Arg(Tos)920mg
(2.1ミリモル)を添加した。反応混合物を数分間撹拌
し、EDC400mg(2.13ミリモル)を添加した。反応混合物
を室温まで加温し、18時間撹拌し、濃縮乾固した。残査
を酢酸エチルに溶解し、順次水(×1)、10%K2CO
3(2×)、水(1×)および食塩水(1×)で洗浄し
た。酢酸エチル抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過
し、濃縮して表記化合物1.7gを得た。
h)MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−N−MeMan
(4−MBzl) 実施例10gの化合物1.7gを実施例6bの手法に従って50
%TFA15mlで処理して表記化合物1.36g(80%)を得た。
(4−MBzl) 実施例10gの化合物1.7gを実施例6bの手法に従って50
%TFA15mlで処理して表記化合物1.36g(80%)を得た。
i)Mba(SEt)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)
−NMeMan 実施例10hの化合物1.3g(1.4ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA250μlを添加してpHを中性とした。Mba
(SEt)550mg(2.8ミリモル)を添加し、反応混合物を
数分間撹拌し、EDC340mg(1.54ミリモル)、続いて4−
ジメチルアミノピリジン350mgを添加した。反応混合物
を室温まで加温し、18時間撹拌し、濃縮乾固した。残査
を酢酸エチルに溶解し、順次水(×1)、10%K2CO
3(2×)、水(1×)、5%クエン酸(2×)、水
(3×)および食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル
抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記
化合物1.5gを得た。
−NMeMan 実施例10hの化合物1.3g(1.4ミリモル)のDMF2ml中冷
却溶液にDIEA250μlを添加してpHを中性とした。Mba
(SEt)550mg(2.8ミリモル)を添加し、反応混合物を
数分間撹拌し、EDC340mg(1.54ミリモル)、続いて4−
ジメチルアミノピリジン350mgを添加した。反応混合物
を室温まで加温し、18時間撹拌し、濃縮乾固した。残査
を酢酸エチルに溶解し、順次水(×1)、10%K2CO
3(2×)、水(1×)、5%クエン酸(2×)、水
(3×)および食塩水(1×)で洗浄した。酢酸エチル
抽出物を乾燥(無水K2CO3)し、濾過し、濃縮して表記
化合物1.5gを得た。
j)シクロ−(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−N−MeM
an 実施例10iの保護線状ペプチド800mgを0℃において1
時間、アニソール1mlの存在下にて無水HF10mlで1時間
処理した。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテ
ルでトリチュレートした。該固体を真空中で乾燥して粗
製環化ペプチド628mgを得た。該ペプチドをクロマトグ
ラフィー(シリカODS、20%アセトニトリル/水−0.1%
TFA)によって精製して半精製化合物を得た。一部20mg
をHPLC(5μ Altex Ultrasphere ODS、10mm×25cm、1
8%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220n
mにおけるUV検出)によって精製して精製表記化合物5.0
mgを得た。MS(FAB)m/e612.2[M+H]+;TLC Rf 0.82
(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1);Rf 0.77(n−B
uOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'10.5
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、10%〜5
0%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、
k'3.3(5μ Altex Ultrasphere ODS、23%アセトニト
リル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検
出)、アミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(1.05) 実施例11 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3S)Pcs−NH2の調製 実施例1に従って、保護ペンタペプチド樹脂Boc−Cys
(SEt)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−(2R,
3S)−3−フェニルシステイン(4MBzl)−MeBHAを0.5
ミリモルのスケールで調製した。塩化メチレン中の50%
TFAで、N末端Boc基を除去し、得られたTFA塩を塩化メ
チレン中の7%DIEAで中和した後、樹脂結合ペプチドを
塩化メチレン20ml中の無水酢酸0.47mlおよびDIEA0.86ml
で40分間アセチル化した。
an 実施例10iの保護線状ペプチド800mgを0℃において1
時間、アニソール1mlの存在下にて無水HF10mlで1時間
処理した。該HFを真空下、0℃で除去し、残査をエーテ
ルでトリチュレートした。該固体を真空中で乾燥して粗
製環化ペプチド628mgを得た。該ペプチドをクロマトグ
ラフィー(シリカODS、20%アセトニトリル/水−0.1%
TFA)によって精製して半精製化合物を得た。一部20mg
をHPLC(5μ Altex Ultrasphere ODS、10mm×25cm、1
8%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220n
mにおけるUV検出)によって精製して精製表記化合物5.0
mgを得た。MS(FAB)m/e612.2[M+H]+;TLC Rf 0.82
(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1);Rf 0.77(n−B
uOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'10.5
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、10%〜5
0%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、
k'3.3(5μ Altex Ultrasphere ODS、23%アセトニト
リル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検
出)、アミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(1.05) 実施例11 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3S)Pcs−NH2の調製 実施例1に従って、保護ペンタペプチド樹脂Boc−Cys
(SEt)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−(2R,
3S)−3−フェニルシステイン(4MBzl)−MeBHAを0.5
ミリモルのスケールで調製した。塩化メチレン中の50%
TFAで、N末端Boc基を除去し、得られたTFA塩を塩化メ
チレン中の7%DIEAで中和した後、樹脂結合ペプチドを
塩化メチレン20ml中の無水酢酸0.47mlおよびDIEA0.86ml
で40分間アセチル化した。
0℃における50分間のアニソール1mlの存在下での無
水液体HF10mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で1に希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニ
ウムで7.65に調整し、アルゴンのごとき不活性ガスを通
気することによって環化し、そのとき一の硫黄を保護す
るMBzlの切断から生じた遊離スルフヒドリル基が他の硫
黄を保護するSEt基を置き換える。環化過程は48〜72時
間で達成される。溶液をクロマトグラフィー(ODSシリ
カ、グラジエント工程:a)水、b)12%アセトニトリル
−0.1%TFA−水)に付した。適当な画分をプールし、蒸
発乾固し、残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して精製表
記ペプチド80mgを得た。MS(FAB)m/e682.2[M+
H]+;TLC Rf0.56(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:
1)、Rf 0.61(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:1
0:10);HPLC K'13.1(5μ Altex Ultrasphere ODS、
グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフ
ルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分間、220nm
におけるUV検出)、k' 5.7(5μ Altex Ultrasphere
ODS、15%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出)、アミノ酸分析:Asp(0.9
7)、Gly(1.00)、Cys(0.38)、β−フェニル−Cys
(0.63) 実施例12 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3R)Pcs−NH2の調製 実施例1に従って、保護ペンタペプチド樹脂Boc−Cys
(SEt)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−(2R,
3R)−3−フェニルシステイン(4MBzl)−MeBHAを0.5
ミリモルのスケールで調製した。塩化メチレン中の50%
TFAでN末端Boc基を除去し、得られたTFA塩を塩化メチ
レン中の7%DIEAで中和した後、樹脂結合ペプチドを塩
化メチレン20ml中の無水酢酸0.47mlおよびDIEA0.86mlで
40分間アセチル化した。
水液体HF10mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で1に希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニ
ウムで7.65に調整し、アルゴンのごとき不活性ガスを通
気することによって環化し、そのとき一の硫黄を保護す
るMBzlの切断から生じた遊離スルフヒドリル基が他の硫
黄を保護するSEt基を置き換える。環化過程は48〜72時
間で達成される。溶液をクロマトグラフィー(ODSシリ
カ、グラジエント工程:a)水、b)12%アセトニトリル
−0.1%TFA−水)に付した。適当な画分をプールし、蒸
発乾固し、残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して精製表
記ペプチド80mgを得た。MS(FAB)m/e682.2[M+
H]+;TLC Rf0.56(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:
1)、Rf 0.61(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:1
0:10);HPLC K'13.1(5μ Altex Ultrasphere ODS、
グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフ
ルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分間、220nm
におけるUV検出)、k' 5.7(5μ Altex Ultrasphere
ODS、15%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出)、アミノ酸分析:Asp(0.9
7)、Gly(1.00)、Cys(0.38)、β−フェニル−Cys
(0.63) 実施例12 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3R)Pcs−NH2の調製 実施例1に従って、保護ペンタペプチド樹脂Boc−Cys
(SEt)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−(2R,
3R)−3−フェニルシステイン(4MBzl)−MeBHAを0.5
ミリモルのスケールで調製した。塩化メチレン中の50%
TFAでN末端Boc基を除去し、得られたTFA塩を塩化メチ
レン中の7%DIEAで中和した後、樹脂結合ペプチドを塩
化メチレン20ml中の無水酢酸0.47mlおよびDIEA0.86mlで
40分間アセチル化した。
0℃における50分間のアニソール1mlの存在下での無
水液体HF10mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で1に希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニ
ウムで7.65に調整し、アルゴンを溶液に通気することに
よって環化させた(アルゴンは、システインスルフヒド
リルを保護するSEt基を求核的に置き換えるPcsの遊離ス
ルフヒドリル基によって遊離されるエタンジオールを排
除する)。72時間後、溶液をクロマトグラフィー(ODS
シリカ、グラジエント工程:a)水、b)11%アセトニト
リル−0.1%TFA−水)に付した。適当な画分をプール
し、蒸発乾固し、残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して
表記ペプチド92mgを得た。MS(FAB)m/e682[M+
H]+;TLC Rf0.70(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:
1)、Rf 0.67(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:1
0:10);HPLC k' 8.35(5μ Altex Ultrasphere ODS、
グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフ
ルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分間、220nm
におけるUV検出)、k'4.45(5μ Altex Ultrasphere
ODS、12%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出)、アミノ酸分析:Asp(1.0
0)、Gly(0.96)、Cys(0.38)、β−フェニル−Cys
(0.56) 実施例13 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(MB
zl)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)
−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)−Cy
s(SEt)−MeBHAを1.0ミリモルのスケールで調製した。
塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去し、得ら
れたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和した後、
樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94mlおよびD
IEA1.72mlで40分間アセチル化した。
水液体HF10mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で1に希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニ
ウムで7.65に調整し、アルゴンを溶液に通気することに
よって環化させた(アルゴンは、システインスルフヒド
リルを保護するSEt基を求核的に置き換えるPcsの遊離ス
ルフヒドリル基によって遊離されるエタンジオールを排
除する)。72時間後、溶液をクロマトグラフィー(ODS
シリカ、グラジエント工程:a)水、b)11%アセトニト
リル−0.1%TFA−水)に付した。適当な画分をプール
し、蒸発乾固し、残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して
表記ペプチド92mgを得た。MS(FAB)m/e682[M+
H]+;TLC Rf0.70(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:
1)、Rf 0.67(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:1
0:10);HPLC k' 8.35(5μ Altex Ultrasphere ODS、
グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフ
ルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分間、220nm
におけるUV検出)、k'4.45(5μ Altex Ultrasphere
ODS、12%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出)、アミノ酸分析:Asp(1.0
0)、Gly(0.96)、Cys(0.38)、β−フェニル−Cys
(0.56) 実施例13 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(MB
zl)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)
−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)−Cy
s(SEt)−MeBHAを1.0ミリモルのスケールで調製した。
塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去し、得ら
れたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和した後、
樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94mlおよびD
IEA1.72mlで40分間アセチル化した。
0℃における50分間のアニソール3mlの存在下での無
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で2lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニウ
ムで7.65に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間通気
した。溶液をクロマトグラフィー(ODSシリカ、グラジ
エント工程:a)水、b)5%アセトニトリル−0.1%TFA
−水)に付した。適当な画分をプールし、蒸発乾固し、
残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して半精製表記ペプチ
ド800mg(80%)を得た。一部172mgをゲル濾過(セファ
デックスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当
な画分をプールし、凍結乾燥して精製表記化合物74mgを
得た。MS(FAB)m/e1094.3[M+H]+;TLC Rf 0.25
(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.37(n−
BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k' 7.5
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、
k' 4.3(5μ Altex Ultrasphere ODS、5%アセトニ
トリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV
検出)、アミノ酸分析:Asp(2.00)、Gly(2.07)、Cys
(2.09)、Ser(1.91)、Arg(1.89) 実施例14 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Pen−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(SE
t)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)
−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)−Cy
s(4MBzl)−MeBHAを1.0ミリモルのスケールで調製し
た。塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去し、
得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和した
後、樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94mlお
よびDIEA1.72mlで40分間アセチル化した。
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で2lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニウ
ムで7.65に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間通気
した。溶液をクロマトグラフィー(ODSシリカ、グラジ
エント工程:a)水、b)5%アセトニトリル−0.1%TFA
−水)に付した。適当な画分をプールし、蒸発乾固し、
残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して半精製表記ペプチ
ド800mg(80%)を得た。一部172mgをゲル濾過(セファ
デックスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当
な画分をプールし、凍結乾燥して精製表記化合物74mgを
得た。MS(FAB)m/e1094.3[M+H]+;TLC Rf 0.25
(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.37(n−
BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k' 7.5
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、
k' 4.3(5μ Altex Ultrasphere ODS、5%アセトニ
トリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV
検出)、アミノ酸分析:Asp(2.00)、Gly(2.07)、Cys
(2.09)、Ser(1.91)、Arg(1.89) 実施例14 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Pen−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(SE
t)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)
−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)−Cy
s(4MBzl)−MeBHAを1.0ミリモルのスケールで調製し
た。塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去し、
得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和した
後、樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94mlお
よびDIEA1.72mlで40分間アセチル化した。
0℃における50分間のアニソール3mlの存在下での無
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で2lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニウ
ムで7.5〜8.0に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間
通気した。溶液をクロマトグラフィー(ODSシリカ、グ
ラジエント工程:a)水、b)6%アセトニトリル−0.1
%TFA−水)に付した。適当な画分をプールし、蒸発乾
固し、残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して粗製ペプチ
ド1.0g(100%)を得た。一部106mgをゲル濾過(セファ
デックスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当
な画分をプールし、凍結乾燥して半精製ペプチド90mgを
得た。該半精製ペプチドの一部60mgをHPLC(5μAltex
Ultrasphere ODS、7%アセトニトリル/水−0.1%トリ
フルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)によって精製し
て精製表記化合物56mgを得た。MS(FAB)m/e1122.6[M
+H]+;TLC Rf 0.34(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:
1:1)、Rf0.49(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:1
0:10);HPLC k′ 8.18(5μ Altex Ultrasphere OD
S、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリ
フルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分間、220n
mにおけるUV検出)、k'7.1(5μ Altex Ultrasphere
ODS、6.5%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(2.0
0)、Gly(2.21)、Cys+Pen(1.66)、Ser(1.96)、A
rg(2.16) 実施例15 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
MeArg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(SE
t)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)
−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)−
Cys(4MBzl)−MeBHAを1.0ミリモルのスケールで調製し
た。塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去し、
得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和した
後、樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94mlお
よびDIEA1.72mlで40分間アセチル化した。
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で2lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニウ
ムで7.5〜8.0に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間
通気した。溶液をクロマトグラフィー(ODSシリカ、グ
ラジエント工程:a)水、b)6%アセトニトリル−0.1
%TFA−水)に付した。適当な画分をプールし、蒸発乾
固し、残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して粗製ペプチ
ド1.0g(100%)を得た。一部106mgをゲル濾過(セファ
デックスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当
な画分をプールし、凍結乾燥して半精製ペプチド90mgを
得た。該半精製ペプチドの一部60mgをHPLC(5μAltex
Ultrasphere ODS、7%アセトニトリル/水−0.1%トリ
フルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)によって精製し
て精製表記化合物56mgを得た。MS(FAB)m/e1122.6[M
+H]+;TLC Rf 0.34(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:
1:1)、Rf0.49(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:1
0:10);HPLC k′ 8.18(5μ Altex Ultrasphere OD
S、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリ
フルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分間、220n
mにおけるUV検出)、k'7.1(5μ Altex Ultrasphere
ODS、6.5%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(2.0
0)、Gly(2.21)、Cys+Pen(1.66)、Ser(1.96)、A
rg(2.16) 実施例15 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
MeArg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(SE
t)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)
−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)−
Cys(4MBzl)−MeBHAを1.0ミリモルのスケールで調製し
た。塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去し、
得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和した
後、樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94mlお
よびDIEA1.72mlで40分間アセチル化した。
0℃における50分間のアニソール3mlの存在下での無
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で1.5lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニ
ウムで7.9に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間通
気した。溶液を凍結乾燥して粗製ペプチド409mgを得
た。一部209mgをゲル濾過(セファデックスG-15、1%
酢酸/水)によって精製した。適当な画分をプールし、
凍結乾燥して精製表記化合物20mgを得た。MS(FAB)m/e
1108.3[M+H]+;TLC Rf 0.23(n−BuOH:HOAc:H2O:E
tOAc 1:1:1:1)、Rf 0.45(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジ
ン 15:5:10:10);HPLC k' 5.6(5μ Altex Ultrasph
ere ODS、グラジエント、A:アセテニトリル B:水−0.1
%トリフルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分
間、220nmにおけるUV検出)、k'0.6(5μ Altex Ultr
asphere ODS、10%アセトニトリル/水−0.1%トリフル
オロ酢酸、220nmにおけるUV検出);アミノ酸分析:Asp
(2.11)、Gly(2.06)、Cys(1.84)、Ser(2.00)、A
rg(0.84) 実施例16 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−Ser
−Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(SE
t)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bz
l)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)
−Cys(4MBzl)−MeBHAを1.0ミリモルのスケールで調製
した。塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去
し、得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和
した後、樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94m
lおよびDIEA1.72mlで40分間アセチル化した。
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で1.5lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニ
ウムで7.9に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間通
気した。溶液を凍結乾燥して粗製ペプチド409mgを得
た。一部209mgをゲル濾過(セファデックスG-15、1%
酢酸/水)によって精製した。適当な画分をプールし、
凍結乾燥して精製表記化合物20mgを得た。MS(FAB)m/e
1108.3[M+H]+;TLC Rf 0.23(n−BuOH:HOAc:H2O:E
tOAc 1:1:1:1)、Rf 0.45(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジ
ン 15:5:10:10);HPLC k' 5.6(5μ Altex Ultrasph
ere ODS、グラジエント、A:アセテニトリル B:水−0.1
%トリフルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分
間、220nmにおけるUV検出)、k'0.6(5μ Altex Ultr
asphere ODS、10%アセトニトリル/水−0.1%トリフル
オロ酢酸、220nmにおけるUV検出);アミノ酸分析:Asp
(2.11)、Gly(2.06)、Cys(1.84)、Ser(2.00)、A
rg(0.84) 実施例16 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−Ser
−Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(SE
t)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bz
l)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−cHex)−Ser(Bzl)
−Cys(4MBzl)−MeBHAを1.0ミリモルのスケールで調製
した。塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去
し、得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和
した後、樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94m
lおよびDIEA1.72mlで40分間アセチル化した。
0℃における50分間のアニソール1mlの存在下での無
水液体HF10mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で1.5lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニ
ウムで7.6に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間通
気した。溶液をクロマトグラフィー(ODSシリカ、グラ
ジエント工程:a)水 b)5%アセトニトリル−0.1%T
FA−水)によって精製した。適当な画分をプールし、凍
結乾燥して半精製ペプチド800mgを得た。一部200mgをゲ
ル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/水)によって
精製した。適当な画分をプールし、凍結乾燥して精製表
記化合物90mgを得た。MS(FAB)m/e1108.4[M+H]+;
TLC Rf 0.29(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf
0.32(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HP
LC k' 6.6(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエン
ト、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢
酸、5〜50%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるU
V検出)、k' 6.6(5μ Altex Ultrasphere ODS、4%
アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmに
おけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(2.00)、Gly(2.2
1)、Cys(1.45)、Ser(1.70)、Arg(1.12) 実施例17 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Lys−Gly−Glu−Ser−Cys−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(SE
t)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−Bzl)−Ser(Bzl)−
Lys(ClZ)−Gly−Glu(O−Bzl)−Ser(Bzl)−Cys
(4−MBzl)−MeBHAを0.5ミリモルのスケールで調製し
た。塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去し、
得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和した
後、樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94mlお
よびDIEA1.72mlで40分間アセチル化した。
水液体HF10mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で1.5lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニ
ウムで7.6に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間通
気した。溶液をクロマトグラフィー(ODSシリカ、グラ
ジエント工程:a)水 b)5%アセトニトリル−0.1%T
FA−水)によって精製した。適当な画分をプールし、凍
結乾燥して半精製ペプチド800mgを得た。一部200mgをゲ
ル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/水)によって
精製した。適当な画分をプールし、凍結乾燥して精製表
記化合物90mgを得た。MS(FAB)m/e1108.4[M+H]+;
TLC Rf 0.29(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf
0.32(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HP
LC k' 6.6(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエン
ト、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢
酸、5〜50%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるU
V検出)、k' 6.6(5μ Altex Ultrasphere ODS、4%
アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmに
おけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(2.00)、Gly(2.2
1)、Cys(1.45)、Ser(1.70)、Arg(1.12) 実施例17 NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Lys−Gly−Glu−Ser−Cys−NH2の調製 実施例1に従い、保護デカペプチド樹脂Boc−Cys(SE
t)−Arg(Tos)−Gly−Asp(O−Bzl)−Ser(Bzl)−
Lys(ClZ)−Gly−Glu(O−Bzl)−Ser(Bzl)−Cys
(4−MBzl)−MeBHAを0.5ミリモルのスケールで調製し
た。塩化メチレン中の50%TFAでN末端Boc基を除去し、
得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中和した
後、樹脂結合ペプチドをDMF30ml中の無水酢酸0.94mlお
よびDIEA1.72mlで40分間アセチル化した。
0℃における50分間のアニソール2mlの存在下での無
水液体HF20mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で2lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニウ
ムで7.65に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間通気
した。溶液を凍結乾燥し、クロマトグラフィー(ODSシ
リカ、4%アセトニトリル−0.1%TFA−水)によって精
製した。適当な画分をプールし、蒸発乾固し、残査を1
%酢酸/水から凍結乾燥して不完全精製のペプチド120m
gを得た。該ペプチドをさらにをゲル濾過(セファデッ
クスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画
分をプールし、凍結乾燥して精製表記化合物40mgを得
た。MS(FAB)m/e1080[M+H]+;TLC Rf 0.23(n−B
uOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.38(n−BuOH:HO
Ac:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'9.4(5μ A
ltex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセテニトリ
ル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、5〜50%アセトニ
トリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、k' 5.6(5
μ Altex Ultrasphere ODS、3%アセトニトリル/水
−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);ア
ミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(2.12)、Cys(1.83)、
Ser(1.69)、Glu(1.09)、Lys(1.03)、Arg(0.90) 実施例18 シクロ−(1α,6γ)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Glu
−NH2の調製 実施例1に従って、保護ヘキサペプチド樹脂Boc−Gly
−Arg(Tos)−Gly−Asp(Bzl)−Ser(Bzl)−Glu(O
−t−Bu)−BHAを1ミリモルのスケールで調製した。
グリシン上のN末端Boc基およびグルタミン酸側鎖上の
t−ブチルエステルを塩化メチレン中の50%TFAで除去
した。得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中
和し、DMF中のBOP試薬3ミリモルおよびDIEA6ミリモル
を用いて樹脂結合ペプチドをグリシンのアルファアミン
およびグルタミン酸のガンマカルボキシ基の間で環化し
た。必要に応じ、完了した環化をニンヒドリンテストに
よって試験した。
水液体HF20mlでの処理によって側鎖保護基を除去して該
ペプチドを樹脂から切断した。真空下での該HFの除去の
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を脱イオン
水で2lに希釈した。水性溶液のpHを濃水酸化アンモニウ
ムで7.65に調整し、アルゴンを反応混合物に72時間通気
した。溶液を凍結乾燥し、クロマトグラフィー(ODSシ
リカ、4%アセトニトリル−0.1%TFA−水)によって精
製した。適当な画分をプールし、蒸発乾固し、残査を1
%酢酸/水から凍結乾燥して不完全精製のペプチド120m
gを得た。該ペプチドをさらにをゲル濾過(セファデッ
クスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画
分をプールし、凍結乾燥して精製表記化合物40mgを得
た。MS(FAB)m/e1080[M+H]+;TLC Rf 0.23(n−B
uOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.38(n−BuOH:HO
Ac:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'9.4(5μ A
ltex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセテニトリ
ル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、5〜50%アセトニ
トリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、k' 5.6(5
μ Altex Ultrasphere ODS、3%アセトニトリル/水
−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);ア
ミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(2.12)、Cys(1.83)、
Ser(1.69)、Glu(1.09)、Lys(1.03)、Arg(0.90) 実施例18 シクロ−(1α,6γ)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Glu
−NH2の調製 実施例1に従って、保護ヘキサペプチド樹脂Boc−Gly
−Arg(Tos)−Gly−Asp(Bzl)−Ser(Bzl)−Glu(O
−t−Bu)−BHAを1ミリモルのスケールで調製した。
グリシン上のN末端Boc基およびグルタミン酸側鎖上の
t−ブチルエステルを塩化メチレン中の50%TFAで除去
した。得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中
和し、DMF中のBOP試薬3ミリモルおよびDIEA6ミリモル
を用いて樹脂結合ペプチドをグリシンのアルファアミン
およびグルタミン酸のガンマカルボキシ基の間で環化し
た。必要に応じ、完了した環化をニンヒドリンテストに
よって試験した。
0℃における50分間のアニソール3mlの存在下での無
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して、
ペプチドを樹脂から切断した。真空下で該HFを除去した
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を凍結乾燥
して粗製ペプチド566mg(94%)を得た。
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して、
ペプチドを樹脂から切断した。真空下で該HFを除去した
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を凍結乾燥
して粗製ペプチド566mg(94%)を得た。
該粗製ペフチドをフラッシュクロマトグラフィー(OD
S逆相シリカ、1%アセトニトリル/水−0.1%TFA)に
よって精製した。適当な画分をプールし、蒸発乾固し、
残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して不完全精製のペプ
チド137mgを得た。該不完全精製ペプチドの一部90mgを
さらにHPLC(5μAltex Ultrasphere ODS、1.5%アセト
ニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおける
UV検出)によって精製して精製表記化合物31mgを得た。
MS(FAB)m/e601.2[M+H]+;TLC Rf 0.49TLC Rf 0.3
8(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf0.46(n−
BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'7.4
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トルフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、
k'5.88(5μ Altex Ultrasphere、ODS、1%アセトニ
トリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV
検出);アミノ酸分析;Asp(0.85)、Gly(2.00)、Ser
(1.00)、Glu(1.06)、Arg(1.04) 実施例19 シクロ(1α,6γ)−Gly−MeArg−Gly−Asp−Ser−Glu
−NH2の調製 実施例1に従って、保護ヘキサペプチド樹脂Boc−Gly
−MeArg(Tos)−Gly−Asp(Bzl)−Ser(Bzl)−Glu
(t−But)−BHAを1ミリモルのスケールで調製した。
グリシン上のN末端Boc基およびグルタミン酸側鎖上の
t−ブチルエステルを塩化メチレン中の50%TFAで除去
した。得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中
和し、DMF中のBOP試薬3ミリモルおよびDIEA6ミリモル
を用いて樹脂結合ペプチドをグリシンのアルファアミン
およびグルタミン酸のガンマカルボキシ基の間で環化し
た。
S逆相シリカ、1%アセトニトリル/水−0.1%TFA)に
よって精製した。適当な画分をプールし、蒸発乾固し、
残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して不完全精製のペプ
チド137mgを得た。該不完全精製ペプチドの一部90mgを
さらにHPLC(5μAltex Ultrasphere ODS、1.5%アセト
ニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおける
UV検出)によって精製して精製表記化合物31mgを得た。
MS(FAB)m/e601.2[M+H]+;TLC Rf 0.49TLC Rf 0.3
8(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf0.46(n−
BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'7.4
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トルフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、
k'5.88(5μ Altex Ultrasphere、ODS、1%アセトニ
トリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV
検出);アミノ酸分析;Asp(0.85)、Gly(2.00)、Ser
(1.00)、Glu(1.06)、Arg(1.04) 実施例19 シクロ(1α,6γ)−Gly−MeArg−Gly−Asp−Ser−Glu
−NH2の調製 実施例1に従って、保護ヘキサペプチド樹脂Boc−Gly
−MeArg(Tos)−Gly−Asp(Bzl)−Ser(Bzl)−Glu
(t−But)−BHAを1ミリモルのスケールで調製した。
グリシン上のN末端Boc基およびグルタミン酸側鎖上の
t−ブチルエステルを塩化メチレン中の50%TFAで除去
した。得られたTFA塩を塩化メチレン中の7%DIEAで中
和し、DMF中のBOP試薬3ミリモルおよびDIEA6ミリモル
を用いて樹脂結合ペプチドをグリシンのアルファアミン
およびグルタミン酸のガンマカルボキシ基の間で環化し
た。
0℃における50分間のアニソール3mlの存在下での無
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して、
ペプチドを樹脂から切断した。真空下で該HFを除去した
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を凍結乾燥
して粗製ペプチド680mg(100%)を得た。
水液体HF30mlでの処理によって側鎖保護基を除去して、
ペプチドを樹脂から切断した。真空下で該HFを除去した
後、樹脂をエチルエーテルで洗浄し、風乾した。次い
で、樹脂を1%酢酸/水(2×30ml)、続いて10%酢酸
/水(2×30ml)で抽出した。合した抽出物を凍結乾燥
して粗製ペプチド680mg(100%)を得た。
該粗製ペフチドをフラッシュクロマトグラフィー(OD
S逆相シリカ、1.5%アセトニトリル/水−0.1%TFA)に
よって精製した。適当な画分をプールし、蒸発乾固し、
残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して不完全精製ペプチ
ド356.8mgを得た。該不完全精製ペプチドの一部66mgを
さらにHPLC(5μAltex Ultrasphere ODS、:2%アセト
ニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおける
UV検出)によって精製して精製表記化合物31mgを得た。
MS(FAB)m/e615[M+H]+;TLC Rf 0.36 TLC Rf 0.38
(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf0.42(n−B
uOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'7.43
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トルフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、
k'4.43(5μAltex Ultrasphere ODS、3%アセトニト
リル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検
出);アミノ酸分析;Asp(1.00)、Gly(1.88)、Ser
(0.85)、Glu(1.05) 実施例20 シクロ−(1,8)−Arg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−Asp
−Pheの調製 ホモデチックペプチド類の固相法合成の一般的手法 環状ホモデチックペプチドはSASRIN樹脂(バケム(Ba
chem))を支持体として用いて固相ペプチド合成法によ
って合成した。カルボキシ末端から開始し、順次保護ア
ミノ酸を所望の配列が得られるまで添加した。9−フル
オレニルメトキシカルボニル(FMOC)基をアルファアミ
ノ基の保護に用いた。側鎖官能基は以下の通りに保護し
た:アルギニンおよびNα−メチルアルギニン、トシル
(Tos)または4−メトキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ルスルホニル(Mtr);セリン、ベンジルエーテル(Bz
l);グルタミン酸およびアスパラギン酸、ベンジル(B
zl)またはt−ブチルエステル(t−Bu)。
S逆相シリカ、1.5%アセトニトリル/水−0.1%TFA)に
よって精製した。適当な画分をプールし、蒸発乾固し、
残査を1%酢酸/水から凍結乾燥して不完全精製ペプチ
ド356.8mgを得た。該不完全精製ペプチドの一部66mgを
さらにHPLC(5μAltex Ultrasphere ODS、:2%アセト
ニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおける
UV検出)によって精製して精製表記化合物31mgを得た。
MS(FAB)m/e615[M+H]+;TLC Rf 0.36 TLC Rf 0.38
(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf0.42(n−B
uOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'7.43
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トルフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分間、220nmにおけるUV検出)、
k'4.43(5μAltex Ultrasphere ODS、3%アセトニト
リル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検
出);アミノ酸分析;Asp(1.00)、Gly(1.88)、Ser
(0.85)、Glu(1.05) 実施例20 シクロ−(1,8)−Arg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−Asp
−Pheの調製 ホモデチックペプチド類の固相法合成の一般的手法 環状ホモデチックペプチドはSASRIN樹脂(バケム(Ba
chem))を支持体として用いて固相ペプチド合成法によ
って合成した。カルボキシ末端から開始し、順次保護ア
ミノ酸を所望の配列が得られるまで添加した。9−フル
オレニルメトキシカルボニル(FMOC)基をアルファアミ
ノ基の保護に用いた。側鎖官能基は以下の通りに保護し
た:アルギニンおよびNα−メチルアルギニン、トシル
(Tos)または4−メトキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ルスルホニル(Mtr);セリン、ベンジルエーテル(Bz
l);グルタミン酸およびアスパラギン酸、ベンジル(B
zl)またはt−ブチルエステル(t−Bu)。
FMOC基の除去はDMF中の20%ピペリジンでの処理によ
って達成した。2〜3当量のFMOC保護アミノ酸、DMF中
の2〜3当量のHOBtおよび塩化メチレン中の2〜3当量
のDCCを用い、アミノ酸を成長するペプチドにカップリ
ングさせた。カップリングの完了はニンヒドリン試験に
よってチェックし、必要に応じカップリングを反復し
た。一般的なプロトコルは以下に記載する。
って達成した。2〜3当量のFMOC保護アミノ酸、DMF中
の2〜3当量のHOBtおよび塩化メチレン中の2〜3当量
のDCCを用い、アミノ酸を成長するペプチドにカップリ
ングさせた。カップリングの完了はニンヒドリン試験に
よってチェックし、必要に応じカップリングを反復し
た。一般的なプロトコルは以下に記載する。
1.DMFで洗浄 5×1分 2.DMF中の20%ピペリジンで洗浄 1×1分 3.DMF中の20%ピペリジンで脱保護 1×7分 4.DMFで洗浄 10×1分 5.ニンヒドリンによる脱保護のテスト 6.DMF中のFMOC−AA+HOBt 2分間排出せず 7.塩化メチレン中のDCC 2時間 8.DMFで洗浄 5×1分 9.塩化メチレンで洗浄 3×1分 10.ニンヒドリンによるカップリング完了のテスト 11.陰性ニンヒドリンが得られたら工程1から継続する
か、または陽性ニンヒドリンが得られたら工程6から再
度カップリングさせる。
か、または陽性ニンヒドリンが得られたら工程6から再
度カップリングさせる。
所望の保護ペプチドの完了に際し、N末端のFMOC保護
を除去し、塩化メチレン中の1〜2%トリフルオロ酢酸
(TFA)を用い、保護ペプチドを樹脂から切断する(3
×15分)。塩化メチレン/TFA抽出物を合し、濃縮して保
護ペプチドを得る。
を除去し、塩化メチレン中の1〜2%トリフルオロ酢酸
(TFA)を用い、保護ペプチドを樹脂から切断する(3
×15分)。塩化メチレン/TFA抽出物を合し、濃縮して保
護ペプチドを得る。
環化を行うには、保護ペプチド0.2ミリモル(乾燥DMF
中0.4mM溶液)を0℃にてN−メチルモルホリン5当量
および1−プロパンホスホン酸環状無水物(PPA)1.2当
量で1時間処理する。さらにPPAl当量添加し、反応混合
物を室温で18時間撹拌する。溶媒を除去し、残査を水で
トリチュレートして所望の環状保護ペプチドを得る。保
護側鎖官能基は0℃における50分間のアニソール(10
%)の存在下での無水HFでの処理によって脱保護する。
該HFを真空下で除去し、粗製ペプチドを酢酸(0.2M)に
溶解し、エーテル(3×)で洗浄し、凍結乾燥して所望
の粗製ペプチドを得る。
中0.4mM溶液)を0℃にてN−メチルモルホリン5当量
および1−プロパンホスホン酸環状無水物(PPA)1.2当
量で1時間処理する。さらにPPAl当量添加し、反応混合
物を室温で18時間撹拌する。溶媒を除去し、残査を水で
トリチュレートして所望の環状保護ペプチドを得る。保
護側鎖官能基は0℃における50分間のアニソール(10
%)の存在下での無水HFでの処理によって脱保護する。
該HFを真空下で除去し、粗製ペプチドを酢酸(0.2M)に
溶解し、エーテル(3×)で洗浄し、凍結乾燥して所望
の粗製ペプチドを得る。
シクロ−(1,8)−Arg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−Asp
−Phe 前記した如く保護オクタペプチド樹脂FMOC−Asp(O
−t−Bu)−Phe−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−t−B
u)−Phe−Arg(Mtr)−Gly−SASRINを2ミリモルのス
ケールで調製した。DMF中の20%ピペリジンでのN末端F
MOC基の除去の後、塩化メチレン中の1%TFAで樹脂結合
ペプチドを樹脂から切断してAsp(O−t−Bu)−Phe−
Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−t−Bu)−Phe−Arg(Mt
r)−Gly2.9g(97%)を白色固体として得た。0℃に
て、該保護ペプチド300mg(0.2ミリモル)にDMF500ml、
NMM100μl(1.0ミリモル)、続いてPPA152μl(0.24
ミリモル)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、PPA
をさらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去お
よび水での残査のトリチュレーションにより、環化保護
ペプチド、シクロ−(1,8)−Arg(Mtr)−Gly−Asp
(O−t−Bu)−Phe−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−t
−Bu)−Phe325mg(100%)を得た。該ペプチドを0℃
にて50分間、アニソール2ml存在下において無水HF20ml
で処理した。該HFの真空下での除去の後、未保護ペプチ
ドを0.2M酢酸60mlに溶解し、エーテル(3×20ml)で洗
浄し、凍結乾燥して粗製シクロ(1,8)Arg−Gly−Asp−
Phe−Arg−Gly−Asp−Phe247mgを得た。該粗製ペプチド
をゲル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/水)によ
って精製した。適当な画分をプールし、凍結乾燥した。
次いで、さらにHPLC(5μ Altex Ultrasphere ODS、
グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフ
ルオロ酢酸、10〜40%アセトニリル、10分、220nmにお
けるUV検出)によって精製して精製表記化合物26mgを得
た。MS(FAB)m/e951.2[M+H]+;TLC Rf0.61(n−B
uOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.63(n−BuOH:HO
Ac:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'7.73(5μ
Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニト
リル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50%アセト
ニトリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'4.29(5
μ Altex Ultrasphere ODS、20%アセトニトリル/水
−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);ア
ミノ酸分析:Asp(2.00)、Gly(2.08)、Phe(2.01)、
Arg(1.89) 実施例21 シクロ−(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−A
sp−Pheの調製 実施例20に従い、保護オクタペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−Phe−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−
t−Bu)−Phe−Arg(Mtr)−Gly−SASRINを1ミリモル
のスケールで調製した。DMF中の20%ピペリジンでのN
末端FMOC基の除去の後、塩化メチレン中の1%TFAで樹
脂結合ペプチドを樹脂から切断して保護線状ペプチド1.
22g(84%)を白色固体として得た。0℃にて、DMF1
中の該保護ペプチド585mg(0.4ミリモル)をNMM220μl
(2.0ミリモル)およびPPA304μl(0.48ミリモル)で
処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAをさらに添加
し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去および水での残
査のトリチュレーションにより、環化保護ペプチドシク
ロ−(1,8)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−t−Bu)
−Phe−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−t−Bu)−Phe550m
g(95%)を得た。該ペプチドを0℃にて50分間、アニ
ソール3ml存在下において無水HF30mlで処理した。該HF
の真空下での除去の後、該保護ペプチドを0.2M酢酸60ml
に溶解し、エーテル(3×20ml)で洗浄し、凍結乾燥し
て粗製シクロ−(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−
Gly−Asp−Phe406mgを得た。該粗製ペプチド200mgをゲ
ル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/水)によって
精製した。適当な画分をプールし、凍結乾燥した。次い
で、該ペプチドをさらにHPLC(5μ Altex Ultraspher
e ODS、5μl、10mm×25cm、グラジエント、A:アセト
ニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、10〜50%ア
セトニリル、10分、220nmにおけるUV検出)によって精
製して精製表記化合物26mgを得た。MS(FAB)m/e965.4
[M+H]+;TLC 0.65(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:
1:1)、Rf 0.63(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:
10:10);HPLC k' 8.14(5μ Altex Ultrasphere OD
S、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリ
フルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分、220nm
におけるUV検出)、k'9(5μ Altex Ultrasphere OD
S、14%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、
220nmにおけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(1.97)、G
ly(2.00)、Phe(1.95)、Arg(1.03) 実施例22 シクロ−(1,10)−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Phe−Pro
−Arg−Gly−Asp−D−Pheの調製 実施例20に従い、保護デカペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly−Asp
(O−t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly−SAR
INを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20%ピ
ペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレン中
の1.5%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断してAsp
(O−t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly−Asp
(O−t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly1.7g
(100%)を白色固体として得た。0℃にて、DMF750m1
中の該保護ペプチド509mg(0.3ミリモル)をNMM165μ
l(1.5ミリモル)およびPPA228μl(0.36ミリモル)
で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAをさらに添
加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去および水での
残査のトリチュレーションにより、環化保護ペプチド、
シクロ−(1,10)−Pro−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−
t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−
t−Bu)−D−Phe1.0g(100%)を得た。該ペプチドを
0℃にて50分間、アニソール3ml存在下において無水HF3
0mlで処理した。該HFの真空下での除去の後、該保護ペ
プチドを0.2M酢酸60mlに溶解し、エーテル(3×20ml)
で洗浄し、凍結乾燥して粗製シクロ−(1,10)−Pro−A
rg−Gly−Asp−D−Phe−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Phe
370mgを得た。該粗製ペプチド196mgをゲル濾過(セファ
デックスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当
な画分をプールし、凍結乾燥した。部分精製ペプチドの
一部58mgをさらにHPLC(5μ Altex Ultrasphere OD
S、26%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、
220nmにおけるUV検出)によって精製して精製表記化合
物24mgを得た。MS(FAB)m/e1145.5[M+H]+;TLC 0.
55(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.58(n
−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'12.
9(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'
6.09(5μ Altex Ultrasphere ODS、25%アセトニト
リル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検
出);アミノ酸分析:Asp(2.00)、Gly(2.08)、Pro
(2.71)、Phe(2.02)、Arg(1.74) 実施例23 シクロ−(1,6)−Gly−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Pro
の調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−D−Pro−Gly−Pro−Arg(Mtr)−Gly
−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20
%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレ
ン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断してA
sp(O−t−Bu)−D−Pro−Gly−Pro−Arg(Mtr)−G
ly1.2g(100%)を白色固体として得た。0℃にて、DMF
2l中の該保護ペプチド703mg(0.8ミリモル)をNMM440μ
l(4.0ミリモル)およびPPA608μl(0.95ミリモル)
で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAをさらに添
加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去および水での
残査のトリチュレーションにより、環化保護ペプチド28
6mg(42%)を得た。該ペプチドを0℃にて50分間、ア
ニソール2ml存在下において無水HF20mlで処理した。該H
Fの真空下での除去の後、該保護ペプチドを0.2M酢酸60m
lに溶解し、エーテル(3×20ml)で洗浄し、凍結乾燥
して粗製シクロ−(1,6)−Gly−Pro−Arg−Gly−Asp−
D−Pro280mgを得た。該粗製ペプチドの一部223mgをゲ
ル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/水)によって
精製した。適当な画分をプールし、凍結乾燥して表記化
合物147mgを得た。MS(FAB)m/e580.3[M+H]+;TLC
0.44(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.45
(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC
k'6.87(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエン
ト、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢
酸、0〜50%アセトニトリル、20分、220nmにおけるUV
検出)、k'3.98(5μ Altex Ultrasphere ODS、5%
アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmに
おけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(2.0
0)、Pro(2.00)、Arg(1.05) 実施例24 シクロ−(1,6)−Pro−Gly−Arg−Gly−Asp−D−Pro
の調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−D−Pro−Pro−Gly−Arg(Mtr)−Gly
−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20
%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレ
ン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断して
保護線状ペプチド921mg(100%)を白色固体として得
た。0℃にて、DMF1中の該保護ペプチド320mg(0.37
ミリモル)をNMM220μl(2.0ミリモル)およびPPA304
μl(0.48ミリモル)で処理した。0℃で1時間撹拌し
た後、PPAをさらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶
媒の除去および水での残査のトリチュレーションによ
り、環化保護ペプチド、シクロ−(1,6)−Pro−Gly−A
rg(Mtr)−Gly−Asp(O−t−Bu)−D−Pro97mg(31
%)を得た。該保護ペプチドを0℃にて50分間、アニソ
ール2ml存在下において無水HF20mlで処理した。該HFの
真空下での除去の後、該保護ペプチドを0.2M酢酸60mlに
とり、エーテル(3×20ml)で洗浄し、凍結乾燥してシ
クロ−(1,6)−Pro−Gly−Arg−Gly−Asp−D−Pro 15
6mgを得た。該粗製ペプチドの一部150mgをゲル濾過(セ
ファデックスG-15、1%酢酸/水)によて精製した。適
当な画分をプールし、凍結乾燥して精製表記化合物50mg
を得た。MS(FAB)m/e580.3[M+H]+;TLC Rf 0.3
(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.42(n−
BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'9.44
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'
6.3(5μ Altex Ultrasphere ODS、5%アセトニトリ
ル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検
出);アミノ酸分析:Asp(1.06)、Gly(2.00)、Pro
(1.81)、Arg(1.29) 実施例25 シクロ−(1,6)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Proの調
製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−Ser(Bzl)−Pro−Gly−Arg(Mtr)−
Gly−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中
の20%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メ
チレン中の1%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断
して保護線状ペプチド863mg(91%)を白色固体として
得た。0℃にて、DMF2l中の該保護ペプチド703mg(0.8
ミリモル)をNMM440μl(4.0ミリモル)およびPPA608
μl(0.95ミリモル)で処理した。0℃で1時間撹拌し
た後、PPAをさらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶
媒の除去および水での残査のトリチュレーションによ
り、環化保護ペプチド328mg(88%)を得た。該保護ペ
プチド300mgを0℃にて50分間、アニソール2ml存在下に
おいて無水HF20mlで処理した。該HFの真空下での除去の
後、該保護ペプチドを0.2M酢酸60mlに溶解し、エーテル
(3×20ml)で洗浄し、凍結乾燥して粗製シクロ−(1,
6)−Pro−Gly−Arg−Gly−Asp−D−Pro256mgを得た。
該粗製ペプチドの一部172mgをゲル濾過(セファデック
スG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画分
をプールし、凍結乾燥した。部分精製ペプチドの一部50
mgをさらにHPLC(5μAltex Ultrasphere ODS、4%ア
セトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにお
けるUV検出)によって精製して精製表記化合物33mgを得
た。MS(FAB)m/e570.3[M+H]+;TLC 0.42(n−BuO
H:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.45(n−BuOH:HOA
c:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'6.3(5μ Al
tex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニトリ
ル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50%アセトニ
トリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'6.0(5μ
Altex Ultrasphere ODS、5%アセトニトリル/水−0.1
%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);アミノ
酸分析:Asp(0.94)、Gly(2.00)、Pro(1.03)、Arg;
(1.03)、Ser(0.9) 実施例26 シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly−D−Pro
の調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−Gly−D−Pro−Pro−Arg(Tos)−Gly
−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20
%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレ
ン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断して
保護線状ペプチド663mg(82%)を白色固体として得
た。0℃にて、DMF1.4l中の該保護ペプチド646mg(0.8
ミリモル)をNMM440μl(4.0ミリモル)およびPPA604
μl(0.96ミリモル)で処理した。0℃で1時間撹拌し
た後、PPAをさらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶
媒の除去および水での残査のトリチュレーションによ
り、環化保護ペプチド、シクロ−(1,6)−Pro−Arg(T
os)−Gly−Asp(O−t−Bu)−Gly−D−Pro400mg(6
3%)を得た。該保護ペプチド400mgを0℃にて50分間、
アニソール2ml存在下において無水HF20mlで処理した。
該HFの真空下での除去の後、該保護ペプチドを0.2M酢酸
60mlに溶解し、エーテル(3×20ml)で洗浄し、凍結乾
燥して粗製シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly
−D−Proを得た。該粗製ペプチドの一部75mgをHPLC
(5μAltex Ultrasphere ODS、7%アセトニトリル/
水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)に
よって精製して精製表記化合物35mgを得た。MS(FAB)m
/e580.5[M+H]+;TLC 0.35(n−BuOH:HOAc:H2O:EtO
Ac 1:1:1:1)、Rf 0.5(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン
15:5:10:10);HPLC k'6.7(5μAltex Ultrasphere O
DS、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%ト
リフルオロ酢酸、1〜50%アセトニトリル、20分、220n
mにおけるUV検出)、k'4.8(5μ Altex Ultrasphere
ODS、5.5%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(1.0
0)、Gly(1.94)、Pro(2.05)、Arg(1.02) 実施例27 シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly−D−Phe
の調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−Gly−D−Phe−Pro−Arg(Tos)−Gly
−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20
%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレ
ン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断してA
sp(O−t−Bu)−Gly−D−Phe−Pro−Arg(Tos)−G
ly936mg(100%)を白色固体として得た。0℃にて、DM
F1.6l中の該保護ペプチド733mg(0.8ミリモル)をNMM44
0μl(4.0ミリモル)およびPPA604μl(0.96ミリモ
ル)で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAをさら
に添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去および水
での残査のトリチュレーションにより環化保護ペプチ
ド、シクロ(1,6)−Asp(O−t−Bu)−Gly−D−Phe
−Arg(Tos)−Gly606mg(84%)を得た。該保護ペプチ
ドを0℃にて50分間、アニソール2ml存在下において無
水HF20mlで処理した。該HFの真空下での除去の後、該保
護ペプチドを0.2M酢酸60mlにとり、エーテル20mlで洗浄
し、凍結乾燥して粗製シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly
−Asp−Gly−D−Phe462mgを得た。該粗製ペプチドの一
部211mgをゲル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/
水)によって精製した。適当な画分をプールし、凍結乾
燥して半精製ペプチド178mgを得た。該半精製ペプチド
の一部67mgをHPLC(5μAltex Ultrasphere ODS、15%
アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmに
おけるUV検出)によって精製して精製表記化合物53mgを
得た。MS(FAB)m/e630.3[M+H]+;TLC 0.64(n−B
uOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.64(n−BuOH:HO
Ac:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k' 8.5(5μ
Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニト
リル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、1〜50%アセト
ニトリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'5.98(5
μ Altex Ultrasphere ODS、13%アセトニトリル/水
−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);ア
ミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(1.98)、Pro(1.04)、
Phe(0.97)、Arg(1.02) 実施例28 シクロ−(1,5)−D−Ala−Arg−Gly−Asp−Serの調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(Bzl)−Ser(Bzl)−D−Ala−Arg(Tos)−Gly−SAR
INを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20%ピ
ペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレン中
の1%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断してAsp
(Bzl)−Ser(Bzl)−Ser(Bzl)−D−Ala−Arg(To
s)−Gly400mg(64%)を白色固体として得た。0℃に
て、DMF 0.5l中の該保護ペプチド168mg(0.2ミリモル)
をNMM10μl(1.0ミリモル)およびPPA152μl(0.24ミ
リモル)で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAを
さらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去およ
び水での残査のトリチュレーションにより、環化保護ペ
プチド、シクロ−(1,5)−D−Ala−Arg(Tos)−Gly
−Asp(Bzl)−Ser(Bzl)164mg(67%)を得た。該保
護ペプチドを0℃にて50分間、アニソール1ml存在下に
おいて無水HF10mlで処理した。該HFの真空下での除去の
後、該脱保護ペプチドを0.2M酢酸30mlに溶解し、エーテ
ル(3×10ml)で洗浄し、凍結乾燥して粗製シクロ−
(1,5)−D−Ala−Arg−Gly−Asp−Ser73mgを得た。該
粗製ペプチド70mgをHPLC(5μAltex Ultrasphere OD
S、1.5%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出)によって精製して精製表記
化合物28mgを得た。MS(FAB)m/e487.1[M+H]+;TLC
Rf0.41(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf0.43
(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC
k'10.6(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエン
ト、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢
酸、0〜50%アセトニトリル、20分、220nmにおけるUV
検出)、k'11.4(5μ Altex Ultrasphere ODS、1.5%
アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmに
おけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(0.9
3)、Ser(0.95)、Ala(0.95)、Arg(1.07) 実施例29 シクロ−(1,5)−Ala−Arg−Gly−Asp−D−Serの調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−D−Ser(Bzl)−Ala−Arg(Mtr)−G
ly−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の
20%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチ
レン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断し
てAsp(O−t−Bu)−D−Ser(Bzl)−Ala−Arg(Mt
r)−Gly860mg(100%)を白色固体として得た。0℃に
て、DMF1中の該保護ペプチド345mg(0.4ミリモル)を
NMM220μl(2.0ミリモル)およびPPA304μl(0.48ミ
リモル)で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAを
さらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去およ
び水での残査のトリチュレーションにより、環化保護ペ
プチド、シクロ−(1,5)−Ala−Arg(Mtr)−Gly−Asp
(O−t−Bu)−D−Ser(Bzl)227mg(67%)を得
た。該保護ペプチドを0℃にて50分間、アニソール2ml
存在下において無水HF20mlで処理した。該HFの真空下で
の除去の後、該脱保護ペプチドを0.2M酢酸60mlに溶解
し、エーテル(3×10ml)で洗浄し、凍結乾燥して粗製
シクロ−(1,5)−Ala−Arg−Gly−Asp−D−Ser208mg
を得た。該粗製ペプチド70mgをゲル濾過(セファデック
スG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画分
をプールし、凍結乾燥して精製表記化合物71mgを得た。
MS(FAB)m/e487.2[M+H]+;TLC Rf0.49(n−BuOH:
HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.38(n−BuOH:HOAc:H
2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'5.5(5μ Altex
Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニトリル
B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリ
ル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'7.65(5μ Alt
ex Ultrasphere ODS、1.5%アセトニトリル/水−0.1%
トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);アミノ酸
分析:Asp(0.98)、Gly(1.00)、Ser(0.92)、Ala
(1.01)、Arg(1.06) 実施例30 シクロ−(1,3)−Nα−[2−(2−(2−アミド−
フェニル)エチル)−ベンゾイル]−MeArg−Gly−Asp
−アミドの調製 a)2−[2−(2−アミノフェニル)エチル]安息香
酸塩酸塩 5,6,11,12−テトラヒドロジベンズ[b,f]アゾシン−
6−オン8.5g(38ミリモル)の6N塩酸500ml中懸濁液を1
6時間加熱還流した。反応混合物を熱濾過して未反応出
発物質を除去し、冷却し、再度濾過して2−[2−(2
−アミノフェニル)エチル]安息香酸塩酸塩10.5g(88
%)を得た。
−Phe 前記した如く保護オクタペプチド樹脂FMOC−Asp(O
−t−Bu)−Phe−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−t−B
u)−Phe−Arg(Mtr)−Gly−SASRINを2ミリモルのス
ケールで調製した。DMF中の20%ピペリジンでのN末端F
MOC基の除去の後、塩化メチレン中の1%TFAで樹脂結合
ペプチドを樹脂から切断してAsp(O−t−Bu)−Phe−
Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−t−Bu)−Phe−Arg(Mt
r)−Gly2.9g(97%)を白色固体として得た。0℃に
て、該保護ペプチド300mg(0.2ミリモル)にDMF500ml、
NMM100μl(1.0ミリモル)、続いてPPA152μl(0.24
ミリモル)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、PPA
をさらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去お
よび水での残査のトリチュレーションにより、環化保護
ペプチド、シクロ−(1,8)−Arg(Mtr)−Gly−Asp
(O−t−Bu)−Phe−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−t
−Bu)−Phe325mg(100%)を得た。該ペプチドを0℃
にて50分間、アニソール2ml存在下において無水HF20ml
で処理した。該HFの真空下での除去の後、未保護ペプチ
ドを0.2M酢酸60mlに溶解し、エーテル(3×20ml)で洗
浄し、凍結乾燥して粗製シクロ(1,8)Arg−Gly−Asp−
Phe−Arg−Gly−Asp−Phe247mgを得た。該粗製ペプチド
をゲル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/水)によ
って精製した。適当な画分をプールし、凍結乾燥した。
次いで、さらにHPLC(5μ Altex Ultrasphere ODS、
グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフ
ルオロ酢酸、10〜40%アセトニリル、10分、220nmにお
けるUV検出)によって精製して精製表記化合物26mgを得
た。MS(FAB)m/e951.2[M+H]+;TLC Rf0.61(n−B
uOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.63(n−BuOH:HO
Ac:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'7.73(5μ
Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニト
リル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50%アセト
ニトリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'4.29(5
μ Altex Ultrasphere ODS、20%アセトニトリル/水
−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);ア
ミノ酸分析:Asp(2.00)、Gly(2.08)、Phe(2.01)、
Arg(1.89) 実施例21 シクロ−(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−A
sp−Pheの調製 実施例20に従い、保護オクタペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−Phe−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−
t−Bu)−Phe−Arg(Mtr)−Gly−SASRINを1ミリモル
のスケールで調製した。DMF中の20%ピペリジンでのN
末端FMOC基の除去の後、塩化メチレン中の1%TFAで樹
脂結合ペプチドを樹脂から切断して保護線状ペプチド1.
22g(84%)を白色固体として得た。0℃にて、DMF1
中の該保護ペプチド585mg(0.4ミリモル)をNMM220μl
(2.0ミリモル)およびPPA304μl(0.48ミリモル)で
処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAをさらに添加
し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去および水での残
査のトリチュレーションにより、環化保護ペプチドシク
ロ−(1,8)−MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−t−Bu)
−Phe−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−t−Bu)−Phe550m
g(95%)を得た。該ペプチドを0℃にて50分間、アニ
ソール3ml存在下において無水HF30mlで処理した。該HF
の真空下での除去の後、該保護ペプチドを0.2M酢酸60ml
に溶解し、エーテル(3×20ml)で洗浄し、凍結乾燥し
て粗製シクロ−(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−
Gly−Asp−Phe406mgを得た。該粗製ペプチド200mgをゲ
ル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/水)によって
精製した。適当な画分をプールし、凍結乾燥した。次い
で、該ペプチドをさらにHPLC(5μ Altex Ultraspher
e ODS、5μl、10mm×25cm、グラジエント、A:アセト
ニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、10〜50%ア
セトニリル、10分、220nmにおけるUV検出)によって精
製して精製表記化合物26mgを得た。MS(FAB)m/e965.4
[M+H]+;TLC 0.65(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:
1:1)、Rf 0.63(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:
10:10);HPLC k' 8.14(5μ Altex Ultrasphere OD
S、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリ
フルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリル、20分、220nm
におけるUV検出)、k'9(5μ Altex Ultrasphere OD
S、14%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、
220nmにおけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(1.97)、G
ly(2.00)、Phe(1.95)、Arg(1.03) 実施例22 シクロ−(1,10)−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Phe−Pro
−Arg−Gly−Asp−D−Pheの調製 実施例20に従い、保護デカペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly−Asp
(O−t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly−SAR
INを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20%ピ
ペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレン中
の1.5%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断してAsp
(O−t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly−Asp
(O−t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly1.7g
(100%)を白色固体として得た。0℃にて、DMF750m1
中の該保護ペプチド509mg(0.3ミリモル)をNMM165μ
l(1.5ミリモル)およびPPA228μl(0.36ミリモル)
で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAをさらに添
加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去および水での
残査のトリチュレーションにより、環化保護ペプチド、
シクロ−(1,10)−Pro−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−
t−Bu)−D−Phe−Pro−Arg(Mtr)−Gly−Asp(O−
t−Bu)−D−Phe1.0g(100%)を得た。該ペプチドを
0℃にて50分間、アニソール3ml存在下において無水HF3
0mlで処理した。該HFの真空下での除去の後、該保護ペ
プチドを0.2M酢酸60mlに溶解し、エーテル(3×20ml)
で洗浄し、凍結乾燥して粗製シクロ−(1,10)−Pro−A
rg−Gly−Asp−D−Phe−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Phe
370mgを得た。該粗製ペプチド196mgをゲル濾過(セファ
デックスG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当
な画分をプールし、凍結乾燥した。部分精製ペプチドの
一部58mgをさらにHPLC(5μ Altex Ultrasphere OD
S、26%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、
220nmにおけるUV検出)によって精製して精製表記化合
物24mgを得た。MS(FAB)m/e1145.5[M+H]+;TLC 0.
55(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.58(n
−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'12.
9(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'
6.09(5μ Altex Ultrasphere ODS、25%アセトニト
リル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検
出);アミノ酸分析:Asp(2.00)、Gly(2.08)、Pro
(2.71)、Phe(2.02)、Arg(1.74) 実施例23 シクロ−(1,6)−Gly−Pro−Arg−Gly−Asp−D−Pro
の調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−D−Pro−Gly−Pro−Arg(Mtr)−Gly
−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20
%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレ
ン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断してA
sp(O−t−Bu)−D−Pro−Gly−Pro−Arg(Mtr)−G
ly1.2g(100%)を白色固体として得た。0℃にて、DMF
2l中の該保護ペプチド703mg(0.8ミリモル)をNMM440μ
l(4.0ミリモル)およびPPA608μl(0.95ミリモル)
で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAをさらに添
加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去および水での
残査のトリチュレーションにより、環化保護ペプチド28
6mg(42%)を得た。該ペプチドを0℃にて50分間、ア
ニソール2ml存在下において無水HF20mlで処理した。該H
Fの真空下での除去の後、該保護ペプチドを0.2M酢酸60m
lに溶解し、エーテル(3×20ml)で洗浄し、凍結乾燥
して粗製シクロ−(1,6)−Gly−Pro−Arg−Gly−Asp−
D−Pro280mgを得た。該粗製ペプチドの一部223mgをゲ
ル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/水)によって
精製した。適当な画分をプールし、凍結乾燥して表記化
合物147mgを得た。MS(FAB)m/e580.3[M+H]+;TLC
0.44(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.45
(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC
k'6.87(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエン
ト、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢
酸、0〜50%アセトニトリル、20分、220nmにおけるUV
検出)、k'3.98(5μ Altex Ultrasphere ODS、5%
アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmに
おけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(2.0
0)、Pro(2.00)、Arg(1.05) 実施例24 シクロ−(1,6)−Pro−Gly−Arg−Gly−Asp−D−Pro
の調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−D−Pro−Pro−Gly−Arg(Mtr)−Gly
−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20
%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレ
ン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断して
保護線状ペプチド921mg(100%)を白色固体として得
た。0℃にて、DMF1中の該保護ペプチド320mg(0.37
ミリモル)をNMM220μl(2.0ミリモル)およびPPA304
μl(0.48ミリモル)で処理した。0℃で1時間撹拌し
た後、PPAをさらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶
媒の除去および水での残査のトリチュレーションによ
り、環化保護ペプチド、シクロ−(1,6)−Pro−Gly−A
rg(Mtr)−Gly−Asp(O−t−Bu)−D−Pro97mg(31
%)を得た。該保護ペプチドを0℃にて50分間、アニソ
ール2ml存在下において無水HF20mlで処理した。該HFの
真空下での除去の後、該保護ペプチドを0.2M酢酸60mlに
とり、エーテル(3×20ml)で洗浄し、凍結乾燥してシ
クロ−(1,6)−Pro−Gly−Arg−Gly−Asp−D−Pro 15
6mgを得た。該粗製ペプチドの一部150mgをゲル濾過(セ
ファデックスG-15、1%酢酸/水)によて精製した。適
当な画分をプールし、凍結乾燥して精製表記化合物50mg
を得た。MS(FAB)m/e580.3[M+H]+;TLC Rf 0.3
(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.42(n−
BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'9.44
(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:ア
セトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50
%アセトニトリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'
6.3(5μ Altex Ultrasphere ODS、5%アセトニトリ
ル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検
出);アミノ酸分析:Asp(1.06)、Gly(2.00)、Pro
(1.81)、Arg(1.29) 実施例25 シクロ−(1,6)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Proの調
製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−Ser(Bzl)−Pro−Gly−Arg(Mtr)−
Gly−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中
の20%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メ
チレン中の1%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断
して保護線状ペプチド863mg(91%)を白色固体として
得た。0℃にて、DMF2l中の該保護ペプチド703mg(0.8
ミリモル)をNMM440μl(4.0ミリモル)およびPPA608
μl(0.95ミリモル)で処理した。0℃で1時間撹拌し
た後、PPAをさらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶
媒の除去および水での残査のトリチュレーションによ
り、環化保護ペプチド328mg(88%)を得た。該保護ペ
プチド300mgを0℃にて50分間、アニソール2ml存在下に
おいて無水HF20mlで処理した。該HFの真空下での除去の
後、該保護ペプチドを0.2M酢酸60mlに溶解し、エーテル
(3×20ml)で洗浄し、凍結乾燥して粗製シクロ−(1,
6)−Pro−Gly−Arg−Gly−Asp−D−Pro256mgを得た。
該粗製ペプチドの一部172mgをゲル濾過(セファデック
スG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画分
をプールし、凍結乾燥した。部分精製ペプチドの一部50
mgをさらにHPLC(5μAltex Ultrasphere ODS、4%ア
セトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにお
けるUV検出)によって精製して精製表記化合物33mgを得
た。MS(FAB)m/e570.3[M+H]+;TLC 0.42(n−BuO
H:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.45(n−BuOH:HOA
c:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'6.3(5μ Al
tex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニトリ
ル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50%アセトニ
トリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'6.0(5μ
Altex Ultrasphere ODS、5%アセトニトリル/水−0.1
%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);アミノ
酸分析:Asp(0.94)、Gly(2.00)、Pro(1.03)、Arg;
(1.03)、Ser(0.9) 実施例26 シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly−D−Pro
の調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−Gly−D−Pro−Pro−Arg(Tos)−Gly
−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20
%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレ
ン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断して
保護線状ペプチド663mg(82%)を白色固体として得
た。0℃にて、DMF1.4l中の該保護ペプチド646mg(0.8
ミリモル)をNMM440μl(4.0ミリモル)およびPPA604
μl(0.96ミリモル)で処理した。0℃で1時間撹拌し
た後、PPAをさらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶
媒の除去および水での残査のトリチュレーションによ
り、環化保護ペプチド、シクロ−(1,6)−Pro−Arg(T
os)−Gly−Asp(O−t−Bu)−Gly−D−Pro400mg(6
3%)を得た。該保護ペプチド400mgを0℃にて50分間、
アニソール2ml存在下において無水HF20mlで処理した。
該HFの真空下での除去の後、該保護ペプチドを0.2M酢酸
60mlに溶解し、エーテル(3×20ml)で洗浄し、凍結乾
燥して粗製シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly
−D−Proを得た。該粗製ペプチドの一部75mgをHPLC
(5μAltex Ultrasphere ODS、7%アセトニトリル/
水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出)に
よって精製して精製表記化合物35mgを得た。MS(FAB)m
/e580.5[M+H]+;TLC 0.35(n−BuOH:HOAc:H2O:EtO
Ac 1:1:1:1)、Rf 0.5(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン
15:5:10:10);HPLC k'6.7(5μAltex Ultrasphere O
DS、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%ト
リフルオロ酢酸、1〜50%アセトニトリル、20分、220n
mにおけるUV検出)、k'4.8(5μ Altex Ultrasphere
ODS、5.5%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(1.0
0)、Gly(1.94)、Pro(2.05)、Arg(1.02) 実施例27 シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly−Asp−Gly−D−Phe
の調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−Gly−D−Phe−Pro−Arg(Tos)−Gly
−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20
%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレ
ン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断してA
sp(O−t−Bu)−Gly−D−Phe−Pro−Arg(Tos)−G
ly936mg(100%)を白色固体として得た。0℃にて、DM
F1.6l中の該保護ペプチド733mg(0.8ミリモル)をNMM44
0μl(4.0ミリモル)およびPPA604μl(0.96ミリモ
ル)で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAをさら
に添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去および水
での残査のトリチュレーションにより環化保護ペプチ
ド、シクロ(1,6)−Asp(O−t−Bu)−Gly−D−Phe
−Arg(Tos)−Gly606mg(84%)を得た。該保護ペプチ
ドを0℃にて50分間、アニソール2ml存在下において無
水HF20mlで処理した。該HFの真空下での除去の後、該保
護ペプチドを0.2M酢酸60mlにとり、エーテル20mlで洗浄
し、凍結乾燥して粗製シクロ−(1,6)−Pro−Arg−Gly
−Asp−Gly−D−Phe462mgを得た。該粗製ペプチドの一
部211mgをゲル濾過(セファデックスG-15、1%酢酸/
水)によって精製した。適当な画分をプールし、凍結乾
燥して半精製ペプチド178mgを得た。該半精製ペプチド
の一部67mgをHPLC(5μAltex Ultrasphere ODS、15%
アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmに
おけるUV検出)によって精製して精製表記化合物53mgを
得た。MS(FAB)m/e630.3[M+H]+;TLC 0.64(n−B
uOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.64(n−BuOH:HO
Ac:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k' 8.5(5μ
Altex Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニト
リル B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、1〜50%アセト
ニトリル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'5.98(5
μ Altex Ultrasphere ODS、13%アセトニトリル/水
−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);ア
ミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(1.98)、Pro(1.04)、
Phe(0.97)、Arg(1.02) 実施例28 シクロ−(1,5)−D−Ala−Arg−Gly−Asp−Serの調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(Bzl)−Ser(Bzl)−D−Ala−Arg(Tos)−Gly−SAR
INを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の20%ピ
ペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチレン中
の1%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断してAsp
(Bzl)−Ser(Bzl)−Ser(Bzl)−D−Ala−Arg(To
s)−Gly400mg(64%)を白色固体として得た。0℃に
て、DMF 0.5l中の該保護ペプチド168mg(0.2ミリモル)
をNMM10μl(1.0ミリモル)およびPPA152μl(0.24ミ
リモル)で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAを
さらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去およ
び水での残査のトリチュレーションにより、環化保護ペ
プチド、シクロ−(1,5)−D−Ala−Arg(Tos)−Gly
−Asp(Bzl)−Ser(Bzl)164mg(67%)を得た。該保
護ペプチドを0℃にて50分間、アニソール1ml存在下に
おいて無水HF10mlで処理した。該HFの真空下での除去の
後、該脱保護ペプチドを0.2M酢酸30mlに溶解し、エーテ
ル(3×10ml)で洗浄し、凍結乾燥して粗製シクロ−
(1,5)−D−Ala−Arg−Gly−Asp−Ser73mgを得た。該
粗製ペプチド70mgをHPLC(5μAltex Ultrasphere OD
S、1.5%アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢
酸、220nmにおけるUV検出)によって精製して精製表記
化合物28mgを得た。MS(FAB)m/e487.1[M+H]+;TLC
Rf0.41(n−BuOH:HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf0.43
(n−BuOH:HOAc:H2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC
k'10.6(5μ Altex Ultrasphere ODS、グラジエン
ト、A:アセトニトリル B:水−0.1%トリフルオロ酢
酸、0〜50%アセトニトリル、20分、220nmにおけるUV
検出)、k'11.4(5μ Altex Ultrasphere ODS、1.5%
アセトニトリル/水−0.1%トリフルオロ酢酸、220nmに
おけるUV検出);アミノ酸分析:Asp(1.00)、Gly(0.9
3)、Ser(0.95)、Ala(0.95)、Arg(1.07) 実施例29 シクロ−(1,5)−Ala−Arg−Gly−Asp−D−Serの調製 実施例20に従い、保護ヘキサペプチド樹脂FMOC−Asp
(O−t−Bu)−D−Ser(Bzl)−Ala−Arg(Mtr)−G
ly−SARINを1ミリモルのスケールで調製した。DMF中の
20%ピペリジンでのN末端FMOC基の除去の後、塩化メチ
レン中の2%TFAで樹脂結合ペプチドを樹脂から切断し
てAsp(O−t−Bu)−D−Ser(Bzl)−Ala−Arg(Mt
r)−Gly860mg(100%)を白色固体として得た。0℃に
て、DMF1中の該保護ペプチド345mg(0.4ミリモル)を
NMM220μl(2.0ミリモル)およびPPA304μl(0.48ミ
リモル)で処理した。0℃で1時間撹拌した後、PPAを
さらに添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除去およ
び水での残査のトリチュレーションにより、環化保護ペ
プチド、シクロ−(1,5)−Ala−Arg(Mtr)−Gly−Asp
(O−t−Bu)−D−Ser(Bzl)227mg(67%)を得
た。該保護ペプチドを0℃にて50分間、アニソール2ml
存在下において無水HF20mlで処理した。該HFの真空下で
の除去の後、該脱保護ペプチドを0.2M酢酸60mlに溶解
し、エーテル(3×10ml)で洗浄し、凍結乾燥して粗製
シクロ−(1,5)−Ala−Arg−Gly−Asp−D−Ser208mg
を得た。該粗製ペプチド70mgをゲル濾過(セファデック
スG-15、1%酢酸/水)によって精製した。適当な画分
をプールし、凍結乾燥して精製表記化合物71mgを得た。
MS(FAB)m/e487.2[M+H]+;TLC Rf0.49(n−BuOH:
HOAc:H2O:EtOAc 1:1:1:1)、Rf 0.38(n−BuOH:HOAc:H
2O:ピリジン 15:5:10:10);HPLC k'5.5(5μ Altex
Ultrasphere ODS、グラジエント、A:アセトニトリル
B:水−0.1%トリフルオロ酢酸、0〜50%アセトニトリ
ル、20分、220nmにおけるUV検出)、k'7.65(5μ Alt
ex Ultrasphere ODS、1.5%アセトニトリル/水−0.1%
トリフルオロ酢酸、220nmにおけるUV検出);アミノ酸
分析:Asp(0.98)、Gly(1.00)、Ser(0.92)、Ala
(1.01)、Arg(1.06) 実施例30 シクロ−(1,3)−Nα−[2−(2−(2−アミド−
フェニル)エチル)−ベンゾイル]−MeArg−Gly−Asp
−アミドの調製 a)2−[2−(2−アミノフェニル)エチル]安息香
酸塩酸塩 5,6,11,12−テトラヒドロジベンズ[b,f]アゾシン−
6−オン8.5g(38ミリモル)の6N塩酸500ml中懸濁液を1
6時間加熱還流した。反応混合物を熱濾過して未反応出
発物質を除去し、冷却し、再度濾過して2−[2−(2
−アミノフェニル)エチル]安息香酸塩酸塩10.5g(88
%)を得た。
b)2−[2−(フェニルメトキシカルボニルアミノ)
フェニル)エチル]安息香酸 2−[2−(2−アミノフェニル)エチル]安息香酸
塩酸塩339mg(1ミリモル)の1N水性水酸化ナトリウム2
ml中懸濁液を激しく撹拌し、同時にクロロギ酸ベンジル
170mg(1ミリモル)および1N水性水酸化ナトリウム1ml
で処理した。反応混合物を16時間撹拌し、希塩酸で酸性
化し、濾過した。固体を水およびヘキサンで洗浄し、塩
化メチレンで溶解させ、有機相を水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。得られ
た固体をエーテルでトリチュレートして2−[2−(フ
ェニルメトキシカルボニルアミノ)フェニル)エチル]
安息香酸0.2g(53%)を得た。
フェニル)エチル]安息香酸 2−[2−(2−アミノフェニル)エチル]安息香酸
塩酸塩339mg(1ミリモル)の1N水性水酸化ナトリウム2
ml中懸濁液を激しく撹拌し、同時にクロロギ酸ベンジル
170mg(1ミリモル)および1N水性水酸化ナトリウム1ml
で処理した。反応混合物を16時間撹拌し、希塩酸で酸性
化し、濾過した。固体を水およびヘキサンで洗浄し、塩
化メチレンで溶解させ、有機相を水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。得られ
た固体をエーテルでトリチュレートして2−[2−(フ
ェニルメトキシカルボニルアミノ)フェニル)エチル]
安息香酸0.2g(53%)を得た。
c)2−[2−(2−フェニルメトキシカルボニルアミ
ノ)フェニル)エチル]安息香酸t−ブチル 2−[2−(フェニルメトキシカルボニルアミノ)フ
ェニル)エチル]安息香酸5.2g(0.014モル)の塩化メ
チレン100ml中溶液をイソブチレン15mlおよび硫酸0.14m
lで処理し、室温で撹拌した。イソブチレンを反応が完
了するまで数日間にわたって滴下した。反応混合物を5
%水性炭酸ナトリウムおよび水で洗浄した。有機相を硫
酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮して油を得、こ
れをクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸
エチル95:5)で精製して2−[2−(2−フェニルメト
キシカルボニルアミノ)フェニル)エチル]安息香酸t
−ブチル1.8g(3.1%)を得た。
ノ)フェニル)エチル]安息香酸t−ブチル 2−[2−(フェニルメトキシカルボニルアミノ)フ
ェニル)エチル]安息香酸5.2g(0.014モル)の塩化メ
チレン100ml中溶液をイソブチレン15mlおよび硫酸0.14m
lで処理し、室温で撹拌した。イソブチレンを反応が完
了するまで数日間にわたって滴下した。反応混合物を5
%水性炭酸ナトリウムおよび水で洗浄した。有機相を硫
酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮して油を得、こ
れをクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸
エチル95:5)で精製して2−[2−(2−フェニルメト
キシカルボニルアミノ)フェニル)エチル]安息香酸t
−ブチル1.8g(3.1%)を得た。
d)2−[2−(2−アミノフェニル)エチル]安息香
酸t−ブチル 2−[2−(2−フェニルメトキシカルボニルアミ
ノ)フェネチル]安息香酸t−ブチル1.8g(4ミリモ
ル)のエタノール140ml中溶液を炭素上の10%パラジウ
ム250gで処理し、摂取が終止するまで水素とともに振盪
した。混合物を脱ガスし、濾過し、真空中で濃縮した。
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテ
ル:エチルエーテル9:1)によって精製して2−[2−
(2−アミノフェニル)エチル]安息香酸t−ブチル1.
0gを得た。融点58〜59℃ e)2−[2−(2−(Nα−FMOC−Asp(O−Bzl)−
アミノ)フェニル)エチル]安息香酸t−ブチル FMOC−Asp(O−Bzl)490mg(1.1ミリモル)のTHF5ml
およびN−メチルモルホリン133μl(1.2ミリモル)中
冷却溶液にクロロギ酸イソブチル156μl(1.2ミリモ
ル)を滴加した。反応混合物を数分間撹拌し、次いで、
[2−(2−アミノフェネチル)]安息香酸t−ブチル
295mg(1.0ミリモル)のTHF3ml中溶液を添加した。反応
混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。反応の完了
に際し(TLCモニター)、反応混合物を濃縮乾固した。
残渣を酢酸エチル40mlに溶解し、順次水(3×15ml)、
10%水性Na2CO3(2×15ml)、水(3×15ml)および飽
和塩溶液(1×15ml)で洗浄した。有機溶媒を乾燥し
(無水Na2SO4)、濾過し、濃縮して表記化合物700mを得
た。
酸t−ブチル 2−[2−(2−フェニルメトキシカルボニルアミ
ノ)フェネチル]安息香酸t−ブチル1.8g(4ミリモ
ル)のエタノール140ml中溶液を炭素上の10%パラジウ
ム250gで処理し、摂取が終止するまで水素とともに振盪
した。混合物を脱ガスし、濾過し、真空中で濃縮した。
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテ
ル:エチルエーテル9:1)によって精製して2−[2−
(2−アミノフェニル)エチル]安息香酸t−ブチル1.
0gを得た。融点58〜59℃ e)2−[2−(2−(Nα−FMOC−Asp(O−Bzl)−
アミノ)フェニル)エチル]安息香酸t−ブチル FMOC−Asp(O−Bzl)490mg(1.1ミリモル)のTHF5ml
およびN−メチルモルホリン133μl(1.2ミリモル)中
冷却溶液にクロロギ酸イソブチル156μl(1.2ミリモ
ル)を滴加した。反応混合物を数分間撹拌し、次いで、
[2−(2−アミノフェネチル)]安息香酸t−ブチル
295mg(1.0ミリモル)のTHF3ml中溶液を添加した。反応
混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。反応の完了
に際し(TLCモニター)、反応混合物を濃縮乾固した。
残渣を酢酸エチル40mlに溶解し、順次水(3×15ml)、
10%水性Na2CO3(2×15ml)、水(3×15ml)および飽
和塩溶液(1×15ml)で洗浄した。有機溶媒を乾燥し
(無水Na2SO4)、濾過し、濃縮して表記化合物700mを得
た。
f)2−[2−(2−(Gly−Asp−(O−Bzl)−アミ
ノ)フェニル)エチル)]安息香酸t−ブチル 2−[2−(2−(Nα−FMOC−Asp(O−Bzl)−ア
ミノ)フェニル)エチル]安息香酸t−ブチル580mg
(0.8ミリモル)をピペリジン8ml(DMF中10%)で室温
にて45分間処理した。溶媒を真空下で除去して[2−
(2−Asp(O−Bzl)−アミノフェネチル)]安息香酸
t−ブチルを白色固体として得た。残渣の乾燥DMF8ml中
溶液にHOBt135mg(0.88ミリモル)、FMOC−Gly262mg
(0.88ミリモル)およびDIA153μl(0.88ミリモル)、
続いてEDC170mg(0.88ミリモル)を添加し、一晩撹拌し
た。反応混合物を濃縮乾固し、残渣を酢酸エチルに溶解
した。酢酸エチル抽出物を順次水(3×15ml)、10%水
性NaHCO3(2×15ml)、水(3×15ml)および飽和塩溶
液(1×15ml)で洗浄した。有機溶媒を乾燥し(無水Na
2SO4)、濾過し、濃縮して表記化合物を得、これをエー
テル−ヘキサンから再結晶して表記化合物190mgを得
た。Nα−FMOC−Gly上のFMOC基は仕上げ処理の間に明
らかに喪失していた。
ノ)フェニル)エチル)]安息香酸t−ブチル 2−[2−(2−(Nα−FMOC−Asp(O−Bzl)−ア
ミノ)フェニル)エチル]安息香酸t−ブチル580mg
(0.8ミリモル)をピペリジン8ml(DMF中10%)で室温
にて45分間処理した。溶媒を真空下で除去して[2−
(2−Asp(O−Bzl)−アミノフェネチル)]安息香酸
t−ブチルを白色固体として得た。残渣の乾燥DMF8ml中
溶液にHOBt135mg(0.88ミリモル)、FMOC−Gly262mg
(0.88ミリモル)およびDIA153μl(0.88ミリモル)、
続いてEDC170mg(0.88ミリモル)を添加し、一晩撹拌し
た。反応混合物を濃縮乾固し、残渣を酢酸エチルに溶解
した。酢酸エチル抽出物を順次水(3×15ml)、10%水
性NaHCO3(2×15ml)、水(3×15ml)および飽和塩溶
液(1×15ml)で洗浄した。有機溶媒を乾燥し(無水Na
2SO4)、濾過し、濃縮して表記化合物を得、これをエー
テル−ヘキサンから再結晶して表記化合物190mgを得
た。Nα−FMOC−Gly上のFMOC基は仕上げ処理の間に明
らかに喪失していた。
g)2−[2−(2−(Boc−MeArg(Tos)−Gly−Asp
(O−Bzl)−アミノ)フェニル)エチル]安息香酸t
−ブチル 実施例30fの化合物140mg(.25ミリモル)およびBoc−
MeArg(Tos)133mg(0.3ミリモル)のDMF2ml中冷却溶液
にDIEA87μl(0.5ミリモル)およびHOBt50mg(0.3ミリ
モル)を添加した。反応混合物を冷所で数分間撹拌し、
次いで、EDC60mg(0.3ミリモル)を少量ずつ添加した。
反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。反応混
合物を濃縮乾固した。残渣を酢酸エチルにとり、順次水
(3×15ml)、10%水性NaHCO3(2×15ml)、水(3×
15ml)および飽和塩溶液(1×15ml)で洗浄した。有機
溶媒を乾燥し(無水Na2SO4)し、濾過し、濃縮して表記
化合物120mgを得た、 h)2−[2−(2−(MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−
Bzl)−アミノ)フェニルエチル]安息香酸 実施例30gの化合物を室温にて塩化メチレン中の50%T
FA溶液で2時間処理した。溶媒を除去し、塩化メチレン
を残渣から数回蒸発させて痕跡量のTFAを除去して表記
化合物を得た。
(O−Bzl)−アミノ)フェニル)エチル]安息香酸t
−ブチル 実施例30fの化合物140mg(.25ミリモル)およびBoc−
MeArg(Tos)133mg(0.3ミリモル)のDMF2ml中冷却溶液
にDIEA87μl(0.5ミリモル)およびHOBt50mg(0.3ミリ
モル)を添加した。反応混合物を冷所で数分間撹拌し、
次いで、EDC60mg(0.3ミリモル)を少量ずつ添加した。
反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。反応混
合物を濃縮乾固した。残渣を酢酸エチルにとり、順次水
(3×15ml)、10%水性NaHCO3(2×15ml)、水(3×
15ml)および飽和塩溶液(1×15ml)で洗浄した。有機
溶媒を乾燥し(無水Na2SO4)し、濾過し、濃縮して表記
化合物120mgを得た、 h)2−[2−(2−(MeArg(Tos)−Gly−Asp(O−
Bzl)−アミノ)フェニルエチル]安息香酸 実施例30gの化合物を室温にて塩化メチレン中の50%T
FA溶液で2時間処理した。溶媒を除去し、塩化メチレン
を残渣から数回蒸発させて痕跡量のTFAを除去して表記
化合物を得た。
i)シクロ−(1,3)−Nα−[2−(2−(2−アミ
ノ−フェニル)エチル)ベンゾイル]−MeArg−Gly−As
p−アミド 実施例30hの保護線状ペプチドにNMM5当量、続いてPPA
1.2当量を0℃で添加した。0℃で1時間撹拌した後、
さらにPPAを添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除
去および残渣の水でのトリチュレーションにより環化保
護ペプチド、シクロ−(1,3)−Nα−[2−(2−
(2−アミドフェネチル)ベンゾイル]−MeArg(Tos)
−Gly−Asp(O−Bzl)アミドを得た。該環状ペプチド
を0℃にてアニソールの存在下で無水HFで50分間処理す
る。真空下でのHFの除去の後、未保護ペプチドを酢酸に
溶解し、エーテルで洗浄し、凍結乾燥して表記化合物を
得た。
ノ−フェニル)エチル)ベンゾイル]−MeArg−Gly−As
p−アミド 実施例30hの保護線状ペプチドにNMM5当量、続いてPPA
1.2当量を0℃で添加した。0℃で1時間撹拌した後、
さらにPPAを添加し、撹拌を18時間継続した。溶媒の除
去および残渣の水でのトリチュレーションにより環化保
護ペプチド、シクロ−(1,3)−Nα−[2−(2−
(2−アミドフェネチル)ベンゾイル]−MeArg(Tos)
−Gly−Asp(O−Bzl)アミドを得た。該環状ペプチド
を0℃にてアニソールの存在下で無水HFで50分間処理す
る。真空下でのHFの除去の後、未保護ペプチドを酢酸に
溶解し、エーテルで洗浄し、凍結乾燥して表記化合物を
得た。
実施例31 (2R,3S)−3−フェニルシステインの調製 a)(4S)−3−((4'S,5'R)−5'−フェニル−2'−
チオキソ−4'−オキサゾリジニル)カルボニル)−4−
(フェニルメチル)−2−オキサゾリジノン(1) (予めアルゴン下にて無水エーテルで3回洗浄した)
新たに調整したスタナストリフレート7.2g(17.6ミリモ
ル)およびN−エチルピペリジンの乾燥THF60ml中−78
℃懸濁液にTHF20ml中の3−(イソチオシアノアセチ
ル)−2−オキサゾリジノン4.4g(15.8ミリモル)を添
加した。淡黄色溶液を−78℃で2時間撹拌し、溶液を−
40℃まで5分間加温し、再度−78℃で冷却した後、ベン
ズアルデヒド2.02g(19.1ミリモル)を純物として添加
した。反応混合物を−78℃で2.5時間撹拌した後、水性p
H7リン酸緩衝液40mlの添加によってクエンチした。得ら
れたスラリーをセライトを通して濾過した。濾液を1N水
性硫酸水素ナトリウム200mlで希釈し、Cl2CH2(3×)
で抽出した。合した有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾
燥し、濃縮した。揮発物質を真空中で除去した。残渣を
水性硫酸水素ナトリウム200mlに溶解した。残渣をフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカ、塩化メチレン)に
よって精製して表記化合物1 5.3g(87%)を得た。1H N
MR(CDCl3)δ2.980(dd,J=13.6,8.5Hz,1H,CHHPh),3.23
6(dd,J=13.6,3.5Hz,1H,CHHPh),4.350〜4.382(m,2H,
H-5),4.729〜4.823(m,1H,H-4),4.986(dd,J=5.2,1.
9Hz,1H,C(S)NHCH),6.467(d,J=5.2Hz,1H,C(S)O
CH)、7.206〜7.449(m,10H) b)メチル(4S,5R)−5−フェニル−2−チオキソオ
キサゾリジン−4−カルボキシレート(2) カニューレを介し、アルドール生成物1 6.96g(18.2
ミリモル)の無水メタノール42mlおよびCl2CH242ml中0
℃溶液に臭化メチルマグネシウム6.7ml(20.02ミリモ
ル、1.1当量、ジエチルエーテル中3M)を無水メタノー
ル25mlに添加することによって形成された懸濁液を添加
した。反応混合物を3分間撹拌した後、1N水性硫酸水素
ナトリウム50mlを添加した。揮発物を真空中で除去し
た。残渣を水性硫酸水素ナトリウム200mlに溶解し、Cl2
CH2(3×)で抽出した。合した有機相を無水硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカ、5:5:1塩化メチレン/エーテル
/メタノール)によって精製して表記化合物4.18g(96
%)2を得た。1H NMR(CDCl3)δ3.875(s,3H),4.534
(d,J=6.1Hz,1H,H-4),5.967(d,J=6.1Hz,1H,H-5),
7.414(s,5H);13C NMR(CDCl3)δ53.4,64.6,85.6,125.
6,129.1,129.5,136.7,168.5,188.8 c)メチル(4S,5R)3−((tert−ブチルオキシカル
ボニル)−5−フェニル−2−オキサゾリジン−4−カ
ルボキシレート(3) チオオキサゾリジノン2 4.18g(17.6ミリモル)のCl2
CH280ml中のよく撹拌した溶液に、室温にて、ピロ炭酸
t−ブチル4.25g(19.36ミリモル)およびジメチルアミ
ノピリジン110mg(0.05当量)を添加し、Cl2CH28mlに溶
解した。反応混合物を30分間撹拌した後、0℃まで冷却
し、30%水性H2O244mlおよび88%ギ酸44mlを添加した。
得られた2相混合物を30分間撹拌し、次いで、1M水性炭
酸カリウム500mlに注いだ。該水性溶液をCl2CH2(3
×)で抽出した。合した有機相を1M水性炭酸カリウムで
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して発泡
性油5.6g(100%)を得た。該油をフラッシュクロマト
グラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製
して所望のBoc保護オキサゾリジノン3 5.4g(95%)を
得た。1H NMR(CDCl3)δ1.504(s,9H),3.385(s,3H),
4.642(d,J=4.3Hz,1H,H-4),5.389(d,J=4.3Hz,1H,H-
5),7.401〜7.462(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ28.2,53.
3,63.8,76.0,84.9,125.2,129.3,129.6,137.3,150.8,16
9.1 d)(2S,3R)2−(tert−ブチルオキシカルボニル)
アミノ)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸
メチル(4) メチルエステル3 5.6g(17.6ミリモル)のジオキサン
300ml中室温溶液に、新たに調製した2N水性水酸化リチ
ウム溶液44ml(88ミリモル)を添加した。得られた懸濁
液を室温で一晩撹拌した。揮発物を真空中で除去した。
残渣を1N水性硫酸水素ナトリウム300mlに溶解し、Cl2CH
2(3×)で抽出した。合した有機相を硫酸ナトリウム
上で乾燥し、濃縮し、次いで残渣をエーテル300mlに再
溶解し、0℃まで冷却した後、エーテル性ジアゾメタン
の溶液を淡黄色が消えなくなるまで添加した。溶液を0
℃で15分間および室温で30分間撹拌した。溶媒を除去
し、残存する発泡性油をフラッシュカラムクロマトチグ
ラフィー(シリカ、段階グラジエント:30%酢酸エチル
−ヘキサン、50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製
して所望のBoc保護アミノアルコール4 4.01g(81%)、
続いて脱Bocオキサザリジノン460mg(12%)を得た。該
アミノアルコール4は白色固体として得られ、結晶化し
た。融点101〜102℃(エーテル−ヘキサン);▲[α]
20 D▼=−15.1°(c=0.93、CHCl3);1H NMR(CDCl3)
δ1.333(s,9H),2.704(bs,1H,OH),3.761(s,3H),4.
501(bd,J=6.6Hz,1H,HO−),5.237(dd,J=3.5,3.4Hz,
1H),5.273〜5.351(m,1H),7.287〜7.362(m,5H);13
C NMR(CDCl3)δ28.1,52.4,59.5,73.8,80.0,126.0,127.
9,128.2,139.9,155.5,171.5,;IR(KBr)3440(br),298
0,1745,1705,1525,1165cm-1;MS m/z296[M+H]+;元
素分析C15H21O5Nとして 計算値:C,61.02;H,7.12 実測
値:C,59.96;H,6.94 e)(2S,3R)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−メタンスルホニル−3−フェニルプ
ロピオン酸メチル(6) アルコール4 0.94g(3.18ミリモル)およびNEt30.73g
(7.18ミリモル)のCl2CH210ml中0℃溶液に塩化メタン
スルホニル418mg(3.65ミリモル)を添加した。反応混
合物を0℃で45分間撹拌した。次いで、それを冷希塩酸
でクエンチし、Cl2CH2で希釈し、有機層をNaHCO3水性溶
液、続いて食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶媒
を真空中で除去し、粗製メシレート6を発泡性白色固体
として得、これをさらに精製することなく次の工程で使
用した。1H NMR(CDCl3)δ 1.417(s,9H),2.910(s,3
H,CH3−OMs),3.705(s,3H,CH3O−),4.853(dd,J=9.
6,6.6Hz,1H,H−C2),5.173(bd,J=9.6Hz,1H,H−N),
5.893(d,J=6.6Hz,1H,H−C3),7.389〜7.400(m,5H);
IR(KBR)3400,2980,2950,1745,1715,1520,1360,1180cm
-1 f)(2R,3S)3−(アセチルチオ)2−((tert−ブ
チルオキシカルボニル)アミノ)−3−フェニルプロピ
オン酸メチル(7) メシレート6 1.18g(3.16ミリモル)のDMF10ml中溶液
に(チオール酢酸1.2g(15.8ミリモル)をDBU1.68g(1
1.07ミリモル)のDMF5ml中溶液に添加することによって
形成された)チオール酢酸のDBU塩の予め形成された溶
液を添加した。反応混合物を室温で30時間撹拌した。次
いで、水でクエンチし、Cl2CH2で希釈し、水(4×)で
洗浄した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し
た。真空中で溶媒を除去し、粗製油をフラッシュカラム
クロマトグラフィー(シリカ、8%酢酸エチル/トルエ
ン)によって精製して所望のアセチル化チオール7 0.97
g(87%)を無色液体として得た。▲[α]20 D▼=+14
3.6°(c=2.50,CHCl3);1H NMR(CDCl3)δ1.427(s,9
H),2.330(s,3H,CH3−COS),3.685(s,3H,CH3O−),4.
903(dd,J=9.6,4.7Hz,1H,H−C2),5.073(bd,J=9.6H
z,1H,H−N),5.138(d,J=4.7Hz,1H,H−C3),7.289〜
7.400(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ28.1,30.2,49.9,52.
2,57.3,80.2,128.2,128.4,128.6,136.6,155.1,170.1,19
3.3(−COS−);IR(純物)3380,2990,2960,1750,1690,
1520,1340,1170cm-1;MSm/z354[M+H]+;元素分析
C17H23O5NSとして 計算値:C,57.79;H,6.51 実測値:C,
57.64;H,6.59 g)(2R,3S)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−メルカプト−3−フェニルプロピオ
ン酸メチル(9) アセチル化チオール7 290mg(0.82ミリモル)をメタ
ノール4mlに溶解し、NaOH(4.1ml、0.2N水性)を添加し
た。反応物を室温で20分間撹拌した(TLCでモニタ
ー)。次いで、溶液を注意深く希塩酸で中和した。揮発
物を真空中で除去し、残渣をCl2CH2(3×)で抽出し
た。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。粗
生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリ
カ、10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望
のチオール9 242mg(95%)を白色固体として得た。融
点76〜77℃(エーテル−ヘキサン);▲[α]20 D▼=
+92.3(c=0.96,CHCl3);1H NMR(CDCl3)δ1.392(s,
9H),2.207(d,J=7.3Hz,SH),3.698(s,3H),4.471(d
d,J=6.7,6.3Hz,1H,CH−S),4.800(dd,J=8.7,6.3Hz,
1H,CH−N),5.059(bd,J=8.7Hz,1H,NH),7.370〜7.28
2(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ28.0,52.1,59.5,80.1,12
7.5,127.6,128.8,138.8,155.9,171.5;IR(KBr)3335,29
90,1740,1685,1530,1165cm-1;MS m/z312[M+H]+;
元素分析 C15H21O4NSとして 計算値:C,57.88;H,6.75
実測値:C,58.08;H,6.88 h)(2R,3S)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−((4−メチルベンジル)チオ)−
3−フェニルプロピオン酸(10) アセチル化チオール7 520mg(1.47ミリモル)をメタ
ノール8mlに溶解し、NaOH(1.62ml、1M水性)、続いて
ブロモキシレン300mg(1.62ミリモル)を添加した。20
分後、pHをチョックし、さらに塩基1.1当量を添加し
た。反応物を室温で3時間撹拌した(TLCでモニタ
ー)。溶液を注意深く希塩酸で中和した。揮発物を真空
中で除去し、残渣をCl2CH2(3×)で抽出した。有機層
を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。粗生成物をフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、2%酢酸
/20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の
酸10 480mg(79%)を白色固体として得た。融点131〜1
32℃(エーテル−ヘキサン);▲[α]20 D▼=+211.7
°(c=0.99,CHCl3);1H NMR(CDCl3)δ1.403(s,9
H),2.316(s,3H),3.515(d,J=13Hz,1H),4.194(d,J
=13Hz,1H),4.790(bs,1H),4.931〜5.050(m,1H),5.
050〜5.352(bs,1H),7.082(s,4H),7.287〜7.307(m,
5H);IR(KBr)3380,3000,1700,1515,1170cm-1 MS m/z4
02[M+H]+;元素分析 C22H27O4NSとして 計算値:
C,65.81;H,6.78 実測値:C,65.91;H,7.00 実施例32 (2R,3R)−3−フェニルシステインの調製 a)(4R)−3−((2',3S')−2'−ブロモ−3'−ヒド
ロキシ−3'−フェニルプロパノイル)−4−(フェニル
メチル)−2−オキサゾリジノン(12) 3−(ブロモアセチル)−2−オキサゾリジノン11
4.74g(15.9ミリモル)のジエチルエーテル30ml中−78
℃懸濁液にトリエチルアミン2.25g(22.2ミリモル)お
よび新たに蒸留したジ−n−ブチルボリルトリフレート
を添加した。冷却浴を取り除き、溶液を室温で2時間撹
拌した。得られた2相茶色混合物を徐々に−78℃まで冷
却し、ベンズアルデヒド純物1.27g(11.9ミリモル)を
添加した。反応混合物を−78℃で30分間、および0℃で
2.5時間撹拌した後、それをエーテルで希釈し、1N水性
硫酸水素ナトリウム(2×)および水で洗浄し、濃縮し
た。残渣をエーテル30mlに溶解し、0℃まで冷却した。
残渣をメタノールおよび30%水性過酸化水素(1:1、30m
l)の混合物に滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹
拌し、次いで、注意深く水性飽和炭酸水素ナトリウムに
注ぎ、エーテル(2×)で抽出した。合した有機相を飽
和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し(2×)、硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濃縮して白色固体を得、フラッシュ
カラムクマトグラフィー(シリカ、2%酢酸エチル/塩
化メチン)によって精製してブロモヒドリン12 3.62g
(75%)を得た。
チオキソ−4'−オキサゾリジニル)カルボニル)−4−
(フェニルメチル)−2−オキサゾリジノン(1) (予めアルゴン下にて無水エーテルで3回洗浄した)
新たに調整したスタナストリフレート7.2g(17.6ミリモ
ル)およびN−エチルピペリジンの乾燥THF60ml中−78
℃懸濁液にTHF20ml中の3−(イソチオシアノアセチ
ル)−2−オキサゾリジノン4.4g(15.8ミリモル)を添
加した。淡黄色溶液を−78℃で2時間撹拌し、溶液を−
40℃まで5分間加温し、再度−78℃で冷却した後、ベン
ズアルデヒド2.02g(19.1ミリモル)を純物として添加
した。反応混合物を−78℃で2.5時間撹拌した後、水性p
H7リン酸緩衝液40mlの添加によってクエンチした。得ら
れたスラリーをセライトを通して濾過した。濾液を1N水
性硫酸水素ナトリウム200mlで希釈し、Cl2CH2(3×)
で抽出した。合した有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾
燥し、濃縮した。揮発物質を真空中で除去した。残渣を
水性硫酸水素ナトリウム200mlに溶解した。残渣をフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカ、塩化メチレン)に
よって精製して表記化合物1 5.3g(87%)を得た。1H N
MR(CDCl3)δ2.980(dd,J=13.6,8.5Hz,1H,CHHPh),3.23
6(dd,J=13.6,3.5Hz,1H,CHHPh),4.350〜4.382(m,2H,
H-5),4.729〜4.823(m,1H,H-4),4.986(dd,J=5.2,1.
9Hz,1H,C(S)NHCH),6.467(d,J=5.2Hz,1H,C(S)O
CH)、7.206〜7.449(m,10H) b)メチル(4S,5R)−5−フェニル−2−チオキソオ
キサゾリジン−4−カルボキシレート(2) カニューレを介し、アルドール生成物1 6.96g(18.2
ミリモル)の無水メタノール42mlおよびCl2CH242ml中0
℃溶液に臭化メチルマグネシウム6.7ml(20.02ミリモ
ル、1.1当量、ジエチルエーテル中3M)を無水メタノー
ル25mlに添加することによって形成された懸濁液を添加
した。反応混合物を3分間撹拌した後、1N水性硫酸水素
ナトリウム50mlを添加した。揮発物を真空中で除去し
た。残渣を水性硫酸水素ナトリウム200mlに溶解し、Cl2
CH2(3×)で抽出した。合した有機相を無水硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカ、5:5:1塩化メチレン/エーテル
/メタノール)によって精製して表記化合物4.18g(96
%)2を得た。1H NMR(CDCl3)δ3.875(s,3H),4.534
(d,J=6.1Hz,1H,H-4),5.967(d,J=6.1Hz,1H,H-5),
7.414(s,5H);13C NMR(CDCl3)δ53.4,64.6,85.6,125.
6,129.1,129.5,136.7,168.5,188.8 c)メチル(4S,5R)3−((tert−ブチルオキシカル
ボニル)−5−フェニル−2−オキサゾリジン−4−カ
ルボキシレート(3) チオオキサゾリジノン2 4.18g(17.6ミリモル)のCl2
CH280ml中のよく撹拌した溶液に、室温にて、ピロ炭酸
t−ブチル4.25g(19.36ミリモル)およびジメチルアミ
ノピリジン110mg(0.05当量)を添加し、Cl2CH28mlに溶
解した。反応混合物を30分間撹拌した後、0℃まで冷却
し、30%水性H2O244mlおよび88%ギ酸44mlを添加した。
得られた2相混合物を30分間撹拌し、次いで、1M水性炭
酸カリウム500mlに注いだ。該水性溶液をCl2CH2(3
×)で抽出した。合した有機相を1M水性炭酸カリウムで
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して発泡
性油5.6g(100%)を得た。該油をフラッシュクロマト
グラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製
して所望のBoc保護オキサゾリジノン3 5.4g(95%)を
得た。1H NMR(CDCl3)δ1.504(s,9H),3.385(s,3H),
4.642(d,J=4.3Hz,1H,H-4),5.389(d,J=4.3Hz,1H,H-
5),7.401〜7.462(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ28.2,53.
3,63.8,76.0,84.9,125.2,129.3,129.6,137.3,150.8,16
9.1 d)(2S,3R)2−(tert−ブチルオキシカルボニル)
アミノ)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸
メチル(4) メチルエステル3 5.6g(17.6ミリモル)のジオキサン
300ml中室温溶液に、新たに調製した2N水性水酸化リチ
ウム溶液44ml(88ミリモル)を添加した。得られた懸濁
液を室温で一晩撹拌した。揮発物を真空中で除去した。
残渣を1N水性硫酸水素ナトリウム300mlに溶解し、Cl2CH
2(3×)で抽出した。合した有機相を硫酸ナトリウム
上で乾燥し、濃縮し、次いで残渣をエーテル300mlに再
溶解し、0℃まで冷却した後、エーテル性ジアゾメタン
の溶液を淡黄色が消えなくなるまで添加した。溶液を0
℃で15分間および室温で30分間撹拌した。溶媒を除去
し、残存する発泡性油をフラッシュカラムクロマトチグ
ラフィー(シリカ、段階グラジエント:30%酢酸エチル
−ヘキサン、50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製
して所望のBoc保護アミノアルコール4 4.01g(81%)、
続いて脱Bocオキサザリジノン460mg(12%)を得た。該
アミノアルコール4は白色固体として得られ、結晶化し
た。融点101〜102℃(エーテル−ヘキサン);▲[α]
20 D▼=−15.1°(c=0.93、CHCl3);1H NMR(CDCl3)
δ1.333(s,9H),2.704(bs,1H,OH),3.761(s,3H),4.
501(bd,J=6.6Hz,1H,HO−),5.237(dd,J=3.5,3.4Hz,
1H),5.273〜5.351(m,1H),7.287〜7.362(m,5H);13
C NMR(CDCl3)δ28.1,52.4,59.5,73.8,80.0,126.0,127.
9,128.2,139.9,155.5,171.5,;IR(KBr)3440(br),298
0,1745,1705,1525,1165cm-1;MS m/z296[M+H]+;元
素分析C15H21O5Nとして 計算値:C,61.02;H,7.12 実測
値:C,59.96;H,6.94 e)(2S,3R)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−メタンスルホニル−3−フェニルプ
ロピオン酸メチル(6) アルコール4 0.94g(3.18ミリモル)およびNEt30.73g
(7.18ミリモル)のCl2CH210ml中0℃溶液に塩化メタン
スルホニル418mg(3.65ミリモル)を添加した。反応混
合物を0℃で45分間撹拌した。次いで、それを冷希塩酸
でクエンチし、Cl2CH2で希釈し、有機層をNaHCO3水性溶
液、続いて食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶媒
を真空中で除去し、粗製メシレート6を発泡性白色固体
として得、これをさらに精製することなく次の工程で使
用した。1H NMR(CDCl3)δ 1.417(s,9H),2.910(s,3
H,CH3−OMs),3.705(s,3H,CH3O−),4.853(dd,J=9.
6,6.6Hz,1H,H−C2),5.173(bd,J=9.6Hz,1H,H−N),
5.893(d,J=6.6Hz,1H,H−C3),7.389〜7.400(m,5H);
IR(KBR)3400,2980,2950,1745,1715,1520,1360,1180cm
-1 f)(2R,3S)3−(アセチルチオ)2−((tert−ブ
チルオキシカルボニル)アミノ)−3−フェニルプロピ
オン酸メチル(7) メシレート6 1.18g(3.16ミリモル)のDMF10ml中溶液
に(チオール酢酸1.2g(15.8ミリモル)をDBU1.68g(1
1.07ミリモル)のDMF5ml中溶液に添加することによって
形成された)チオール酢酸のDBU塩の予め形成された溶
液を添加した。反応混合物を室温で30時間撹拌した。次
いで、水でクエンチし、Cl2CH2で希釈し、水(4×)で
洗浄した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し
た。真空中で溶媒を除去し、粗製油をフラッシュカラム
クロマトグラフィー(シリカ、8%酢酸エチル/トルエ
ン)によって精製して所望のアセチル化チオール7 0.97
g(87%)を無色液体として得た。▲[α]20 D▼=+14
3.6°(c=2.50,CHCl3);1H NMR(CDCl3)δ1.427(s,9
H),2.330(s,3H,CH3−COS),3.685(s,3H,CH3O−),4.
903(dd,J=9.6,4.7Hz,1H,H−C2),5.073(bd,J=9.6H
z,1H,H−N),5.138(d,J=4.7Hz,1H,H−C3),7.289〜
7.400(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ28.1,30.2,49.9,52.
2,57.3,80.2,128.2,128.4,128.6,136.6,155.1,170.1,19
3.3(−COS−);IR(純物)3380,2990,2960,1750,1690,
1520,1340,1170cm-1;MSm/z354[M+H]+;元素分析
C17H23O5NSとして 計算値:C,57.79;H,6.51 実測値:C,
57.64;H,6.59 g)(2R,3S)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−メルカプト−3−フェニルプロピオ
ン酸メチル(9) アセチル化チオール7 290mg(0.82ミリモル)をメタ
ノール4mlに溶解し、NaOH(4.1ml、0.2N水性)を添加し
た。反応物を室温で20分間撹拌した(TLCでモニタ
ー)。次いで、溶液を注意深く希塩酸で中和した。揮発
物を真空中で除去し、残渣をCl2CH2(3×)で抽出し
た。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。粗
生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリ
カ、10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望
のチオール9 242mg(95%)を白色固体として得た。融
点76〜77℃(エーテル−ヘキサン);▲[α]20 D▼=
+92.3(c=0.96,CHCl3);1H NMR(CDCl3)δ1.392(s,
9H),2.207(d,J=7.3Hz,SH),3.698(s,3H),4.471(d
d,J=6.7,6.3Hz,1H,CH−S),4.800(dd,J=8.7,6.3Hz,
1H,CH−N),5.059(bd,J=8.7Hz,1H,NH),7.370〜7.28
2(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ28.0,52.1,59.5,80.1,12
7.5,127.6,128.8,138.8,155.9,171.5;IR(KBr)3335,29
90,1740,1685,1530,1165cm-1;MS m/z312[M+H]+;
元素分析 C15H21O4NSとして 計算値:C,57.88;H,6.75
実測値:C,58.08;H,6.88 h)(2R,3S)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−((4−メチルベンジル)チオ)−
3−フェニルプロピオン酸(10) アセチル化チオール7 520mg(1.47ミリモル)をメタ
ノール8mlに溶解し、NaOH(1.62ml、1M水性)、続いて
ブロモキシレン300mg(1.62ミリモル)を添加した。20
分後、pHをチョックし、さらに塩基1.1当量を添加し
た。反応物を室温で3時間撹拌した(TLCでモニタ
ー)。溶液を注意深く希塩酸で中和した。揮発物を真空
中で除去し、残渣をCl2CH2(3×)で抽出した。有機層
を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。粗生成物をフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、2%酢酸
/20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望の
酸10 480mg(79%)を白色固体として得た。融点131〜1
32℃(エーテル−ヘキサン);▲[α]20 D▼=+211.7
°(c=0.99,CHCl3);1H NMR(CDCl3)δ1.403(s,9
H),2.316(s,3H),3.515(d,J=13Hz,1H),4.194(d,J
=13Hz,1H),4.790(bs,1H),4.931〜5.050(m,1H),5.
050〜5.352(bs,1H),7.082(s,4H),7.287〜7.307(m,
5H);IR(KBr)3380,3000,1700,1515,1170cm-1 MS m/z4
02[M+H]+;元素分析 C22H27O4NSとして 計算値:
C,65.81;H,6.78 実測値:C,65.91;H,7.00 実施例32 (2R,3R)−3−フェニルシステインの調製 a)(4R)−3−((2',3S')−2'−ブロモ−3'−ヒド
ロキシ−3'−フェニルプロパノイル)−4−(フェニル
メチル)−2−オキサゾリジノン(12) 3−(ブロモアセチル)−2−オキサゾリジノン11
4.74g(15.9ミリモル)のジエチルエーテル30ml中−78
℃懸濁液にトリエチルアミン2.25g(22.2ミリモル)お
よび新たに蒸留したジ−n−ブチルボリルトリフレート
を添加した。冷却浴を取り除き、溶液を室温で2時間撹
拌した。得られた2相茶色混合物を徐々に−78℃まで冷
却し、ベンズアルデヒド純物1.27g(11.9ミリモル)を
添加した。反応混合物を−78℃で30分間、および0℃で
2.5時間撹拌した後、それをエーテルで希釈し、1N水性
硫酸水素ナトリウム(2×)および水で洗浄し、濃縮し
た。残渣をエーテル30mlに溶解し、0℃まで冷却した。
残渣をメタノールおよび30%水性過酸化水素(1:1、30m
l)の混合物に滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹
拌し、次いで、注意深く水性飽和炭酸水素ナトリウムに
注ぎ、エーテル(2×)で抽出した。合した有機相を飽
和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し(2×)、硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濃縮して白色固体を得、フラッシュ
カラムクマトグラフィー(シリカ、2%酢酸エチル/塩
化メチン)によって精製してブロモヒドリン12 3.62g
(75%)を得た。
b)(4R)−3−((2'S,3'S)−2'−アジド−3'−ヒ
ドロキシ−3'−フェニルプロパノイル)−4−(フェニ
ルメチル)−2−オキサゾリジノン(13) アルドールアダクト12 3.1g(7.67ミリモル)および
アジ化ナトリウム0.99g(15.3ミリモル)のDMSO26ml中
溶液を室温で5時間撹拌した。得られた暗色溶液を2:1
ヘキサン/塩化メチレンで洗浄し、水で洗浄し(4
×)、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して淡色油を
得、これを晶出させた。エーテル/ヘキサンからの再結
晶により、アジド13 2.2g(80%)を白色固体として得
たが、これを結晶化させた。融点115〜116℃(エーテル
−ヘキサン);▲[α]20 D▼=−6.6°(c=2.2,CHCl
3);1H NMR(CDCl3)δ2.745(dd,J=13.6,9.6Hz,1H,CHH
−Ph),2.949(d,J=6.6Hz,1H,−OH),3.310(dd,J=1
3.6,3.4Hz,1H,CHHPh),4.199〜4.274(m,2H,H−5)4.7
14〜4.752(m,1H,H−4),5.075(dd,J=8.5,6.6Hz,1H,
CH−OH),5.383(d,J=8.5Hz.1H.CHN3),7.097〜7.532
(m,10H)13C NMR(CDCl3)δ37.3,55.5,63.1,66.5,74.8,
126.7,127.3,128.7,128.8,128.9,129.3,134.8,139.5,15
3.3,169.6 IR(KBr)3420,3025,2100,2760,1700,1400,1
225cm-1 MS m/z349[M+H−H2O]+元素分析 C19H18O
4N4として 計算値:C,62.29;H,4.95;N,15.29 実測値:
C,62.03;H,5.06;N,15.23 c)(2S,3S)−2−アジド−3−ヒドロキシ−3−フ
ェニルプロピオン酸メチル(14) 該アジド13 1.52g(4.15ミリモル)の無水メタノール
8mlおよびCCl2CH28ml中0℃溶液に、臭化メチルマグネ
シウム5.2ml(4.5ミリモル、ジエチルエーテル中0.88
M)を無水メタノール5mlに添加して形成させた懸濁液を
カニューレを介して添加した。反応混合物を3分間撹拌
し、1N水性硫酸水性ナトリウム20mlの添加によってクエ
ンチし、塩化メチレンで抽出した(3×)。合した有機
相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残渣を
フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、塩化メ
チレン)によって精製して表記化合物14 807mg(88%)
を白色固体として得、これを結晶化させた。融点40〜41
℃(エーテル−ヘキサン);1H NMR(CDCl3)δ3.084(b
s,1H,−OH),3.774(s,3H),4.108(d,J=7Hz,1H,CH−N
3),5.003(bd,J=6.4Hz,1H,HC−OH),7.372(s,5H);
13C NMR(CDCl3)δ52.6,74.5,126.6,128.6,128.7,136.1,
139.3;IR(KBr)3500(b),3020,2960,2120,1740,146
0,1440cm-1;MS m/z238[M+NH4];元素分析 C10H11O
3N3として 計算値:C,54.30;H,5.01;N,19.00 実測値:
C,54.31;H,5.08;N,18.78 d)(2S,3S)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオ
ン酸メチル(15) 酢酸エチル4ml中の炭素上の商業的に入手可能なパラ
ジウム80mgを水素雰囲気下で15分間激しく撹拌した。こ
の懸濁液にアジドアルコール14 800mg(3.6ミリモル)
およびジ−t−ブチルジカルボネート943mg(4.32ミリ
モル)の酢酸エチル4ml中混合物を添加した。得られた
混合物を室温、水素下で2時間撹拌し(TLCによってモ
ニター)、セライトを通して濾過した。濾液を真空中で
濃縮し、白色固体をフラッシュクカラムロマトグラフィ
ー(シリカ、30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製
して所望のBoc保護アミノアルコール15 1.04g(98%)
を白色固体として得、これを結晶化させた。融点101〜1
02℃(エーテル−ヘキサン);▲[α]20 D▼=+83.3
°(c=1.05,CHCl3);1H NMR(CDCl3)δ1.433(s,9
H),3.701(s,3H),3.929(bd,J=5.3Hz,1H,HO−),4.7
10〜4.760(m,1H),5.168〜5.188(m,1H),5.190〜5.31
0(m,1H),7.234〜7.380(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ2
8.2,52.2,59.7,74.9,80.5,126.0,127.9,128.2,139.3,15
6.1,170.1;IR(KBr)3450,3390,3000,1760,1710,1530,1
280,1260cm-1;MS m/z 296[M+H]+;元素分析 C15H
21O5Nとして 計算値:C,61.02;H,7.12 実測値:C,60.9
6;H,6.96 e)(2S.3S)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−メタンスルホニル−3−フェニルプ
ロピオン酸メチル(16) アルコール15 1.94g(6.81ミリモル)およびトリエチ
ルアミン1.25g(12.4ミリモル)のCl2CH215ml中0℃溶
液に塩化メタンスルホニル0.96g(8.4ミリモル)を添加
した。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。それを希塩
酸でクエンチし、Cl2CH2で希釈し、有機相をNaHCO3の水
性溶液、続いて食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。
溶媒を真空中で除去し、粗製メシレート16を発泡性白色
固体として得、これをさらに精製することなく次工程で
用いた。1H NMR(CDCl3)δ1.394(s,9H),2.916(s,3
H),3.718(s,3H),4.878(dd,J=8.7,5.0Hz,1H,H−
2),5.231(bd,J=8.7Hz,1H,H−N),5.917(d,J=5.0
Hz,1H,H−3),7.379〜7.425(m,5H) f)(2R,3R)−3−(アセチルチオ)−2−((tert
−ブチルオキシカルボニル)アミノ)−3−フェニルプ
ロピオン酸メチル(17) メシレート16 2.72g(7.29ミリモル)のDMF7ml中溶液
にチオール酢酸3g(29.9ミリモル)を一度に添加した。
溶液は非常に濃厚となり、さらにDMFを添加した(5m
l)。溶液をアルゴン下、室温に20時間維持した。それ
を水でクエンチし、Cl2CH2で希釈し、水で洗浄した(4
×)。有機層をNa2SO4上で乾燥した。溶媒を真空中で除
去した。粗生成物は所望の生成物17およびオキサゾリジ
ノン5の6:1混合物を含有していた(粗生成物の1H NMR
で示された)。この混合物をフラッシュカラムクロマト
グフィー(シリカ、グエジエント、5%〜50%酢酸エチ
ル/ヘキサン)によって精製して所望のアセチル化チオ
ール17 1.65g(69%)を黄褐色固体として、続いてオキ
サゾリジノン5 193mg(12%)を得た;アセチル化チオ
ールを再結晶して白色固体を得た。1H NMR(CDCl3)δ1.4
31(s,9H),2.355(s,3H),3.616(s,3H),4.766(dd,J
=6.6,6.3Hz,1H,H−2),5.029(bd,J=6.6Hz,1H,H−
3),5.264(bd,J=6.3Hz,1H,H−N),7.311(s,5H);
13C NMR(CDCl3)δ28:3,30.2,50.5,52.2,58.5,80.3,128.
1,128.3,128.6,137.8,154.9,170.6,193.5 IR(KBr)338
0,2990,2960,1745,1690,1520,1240,1170cm-1 MS m/z354
[M+H]+;元素分析 C17H23O5NSとして 計算値:C,
57.77;H,6.56;N,3.97 実測値:C,58.05;H,6.92;N,3.73 g)(2R,3R)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−((4−メチルベンジル)チオ)−
3−フェニルプロピオン酸メチル(18) 該アセチル化チオール17 500mg(1.4ミリモル)をメ
タノール2mlに溶解し、NaOH(1.6ml、1M水性)、続いて
ブロモキシリン300mg(1.62ミリモル)を添加した。20
分後、ほとんどの出発物質は消失した(TLCでモニタ
ー)。溶液を注意深く希塩酸で中和した。揮発物を真空
中で除去し、残渣をCl2CH2で抽出した(3×)。有機層
を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。粗生成物をフ
ラッシュカラムクマトグラフィー(シリカ、5%〜20%
酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望のエステ
ル18 480mg(79%)を白色固体として得、これを結晶化
させた。融点97〜98℃(エーテル−へキサン);▲
[α]20 D▼=−171.8°(c=1.05,CHCl3);1H NMR(C
DCl3)δ1.384(s,9H),2.326(s,3H),3.393(d,J=13H
z,1H),3.551(d.J=13Hz,1H),3.572(s,3H,OCH3),4.
126(d,J=5.4Hz,H−3),4.630(dd,J=8.8,5.8Hz,1H,
H−2),5.220(bd,J=8.8Hz,1H,H-N),7.028〜7.107
(m,4H),7.291〜7.362(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ21.
0,28.3,35.5,51.6,52.1,57.5,80.1,127.8,128.5,128.7,
128.9,129.2,134.3,136.9,138.4,154.7,170.8;MS m/z31
6[M+H]+;元素分析 C23H29O4NS・1/4H2Oとして
計算値:C,65.76;H,7.08;N,3.33 実測値:C,65.59;H,7.0
3;N,3.36 h)(2R,3R)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−((4−メチルベンジル)チオ)−
3−フェニルプロピオン酸 該メチルエステル18 380mg(0.91ミリモル)および無
水塩化リチウム376mg(8.89ミリモル)を乾燥DMF10mlに
溶解した。反応混合物を90℃で4日間加熱した。該反応
混合物を室温まで冷却し、希塩酸でクエンチし、酢酸エ
チルで数回抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4
上で乾燥した。粗生成物をフラッシュカラムクマトグラ
フィー(シリカ、酢酸エチル/ヘキサン、25%酢酸エチ
ル/5%酢酸/ヘキサン)によって精製して、回収された
出発物質18 75mg(20%)、続いて所望のカルボン酸を
白色固体として得たが、これを再結晶しさせた(341mg,
77%)。融点107〜108℃(エーテル−ヘキサン);▲
[α]20 D▼=−143.7°(c=1.66,CHCl3);1H NMR(C
DCl3)δ1.379(s,9H),2.300(s,3H),3.460(d,J=13.
3Hz,1H),3.588(d,J=13.3Hz,1H),4.242(d,J=5.5H
z,H−3),4.646(dd,J=8.7,5.5Hz,1H,H−2),5.273
(bd,J=8.7Hz,1H,H−N),7.055(s,4H),7.259〜7.34
0(m,5H);13C NMR(CDCl3)21.1,28.2,35.5,50.8,58.1,
80.5,127.9,128.6,128.9,129.2,133.9,136.9,138.1,15
5.3,174.5;MS m/z401[M+H]+;元素分析 C22H27O4
NSとして 計算値:C,65.81;H,6.78;N,3.48 実測値:C,6
5.83;H,6.92;N,3.57 実施例33 非経口投与単位組成物 実施例1または2の化合物20mg含有する製剤を滅菌乾
燥粉末として以下のごとくに調製する:化合物20gを蒸
留水15mlに溶解する。該溶液を滅菌状態で濾過して25ml
多重用量アンプルに入れ、凍結乾燥する。静脈内または
筋肉内注射用に、粉末を水中の5%デキストロース(D5
W)20mlの添加によって復元する。用量は、従って、注
射容量によって決定する。引き続いての希釈はこの投与
単位の計量容量を注射用D5Wの他の容量に添加すること
によって行うか、または計量用量を、IV点滴注入用のビ
ンまたはバッグあるいは他の注射−注入系中のごとく、
薬剤を分散させる他の機構に添加することができる。
ドロキシ−3'−フェニルプロパノイル)−4−(フェニ
ルメチル)−2−オキサゾリジノン(13) アルドールアダクト12 3.1g(7.67ミリモル)および
アジ化ナトリウム0.99g(15.3ミリモル)のDMSO26ml中
溶液を室温で5時間撹拌した。得られた暗色溶液を2:1
ヘキサン/塩化メチレンで洗浄し、水で洗浄し(4
×)、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して淡色油を
得、これを晶出させた。エーテル/ヘキサンからの再結
晶により、アジド13 2.2g(80%)を白色固体として得
たが、これを結晶化させた。融点115〜116℃(エーテル
−ヘキサン);▲[α]20 D▼=−6.6°(c=2.2,CHCl
3);1H NMR(CDCl3)δ2.745(dd,J=13.6,9.6Hz,1H,CHH
−Ph),2.949(d,J=6.6Hz,1H,−OH),3.310(dd,J=1
3.6,3.4Hz,1H,CHHPh),4.199〜4.274(m,2H,H−5)4.7
14〜4.752(m,1H,H−4),5.075(dd,J=8.5,6.6Hz,1H,
CH−OH),5.383(d,J=8.5Hz.1H.CHN3),7.097〜7.532
(m,10H)13C NMR(CDCl3)δ37.3,55.5,63.1,66.5,74.8,
126.7,127.3,128.7,128.8,128.9,129.3,134.8,139.5,15
3.3,169.6 IR(KBr)3420,3025,2100,2760,1700,1400,1
225cm-1 MS m/z349[M+H−H2O]+元素分析 C19H18O
4N4として 計算値:C,62.29;H,4.95;N,15.29 実測値:
C,62.03;H,5.06;N,15.23 c)(2S,3S)−2−アジド−3−ヒドロキシ−3−フ
ェニルプロピオン酸メチル(14) 該アジド13 1.52g(4.15ミリモル)の無水メタノール
8mlおよびCCl2CH28ml中0℃溶液に、臭化メチルマグネ
シウム5.2ml(4.5ミリモル、ジエチルエーテル中0.88
M)を無水メタノール5mlに添加して形成させた懸濁液を
カニューレを介して添加した。反応混合物を3分間撹拌
し、1N水性硫酸水性ナトリウム20mlの添加によってクエ
ンチし、塩化メチレンで抽出した(3×)。合した有機
相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残渣を
フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、塩化メ
チレン)によって精製して表記化合物14 807mg(88%)
を白色固体として得、これを結晶化させた。融点40〜41
℃(エーテル−ヘキサン);1H NMR(CDCl3)δ3.084(b
s,1H,−OH),3.774(s,3H),4.108(d,J=7Hz,1H,CH−N
3),5.003(bd,J=6.4Hz,1H,HC−OH),7.372(s,5H);
13C NMR(CDCl3)δ52.6,74.5,126.6,128.6,128.7,136.1,
139.3;IR(KBr)3500(b),3020,2960,2120,1740,146
0,1440cm-1;MS m/z238[M+NH4];元素分析 C10H11O
3N3として 計算値:C,54.30;H,5.01;N,19.00 実測値:
C,54.31;H,5.08;N,18.78 d)(2S,3S)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオ
ン酸メチル(15) 酢酸エチル4ml中の炭素上の商業的に入手可能なパラ
ジウム80mgを水素雰囲気下で15分間激しく撹拌した。こ
の懸濁液にアジドアルコール14 800mg(3.6ミリモル)
およびジ−t−ブチルジカルボネート943mg(4.32ミリ
モル)の酢酸エチル4ml中混合物を添加した。得られた
混合物を室温、水素下で2時間撹拌し(TLCによってモ
ニター)、セライトを通して濾過した。濾液を真空中で
濃縮し、白色固体をフラッシュクカラムロマトグラフィ
ー(シリカ、30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製
して所望のBoc保護アミノアルコール15 1.04g(98%)
を白色固体として得、これを結晶化させた。融点101〜1
02℃(エーテル−ヘキサン);▲[α]20 D▼=+83.3
°(c=1.05,CHCl3);1H NMR(CDCl3)δ1.433(s,9
H),3.701(s,3H),3.929(bd,J=5.3Hz,1H,HO−),4.7
10〜4.760(m,1H),5.168〜5.188(m,1H),5.190〜5.31
0(m,1H),7.234〜7.380(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ2
8.2,52.2,59.7,74.9,80.5,126.0,127.9,128.2,139.3,15
6.1,170.1;IR(KBr)3450,3390,3000,1760,1710,1530,1
280,1260cm-1;MS m/z 296[M+H]+;元素分析 C15H
21O5Nとして 計算値:C,61.02;H,7.12 実測値:C,60.9
6;H,6.96 e)(2S.3S)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−メタンスルホニル−3−フェニルプ
ロピオン酸メチル(16) アルコール15 1.94g(6.81ミリモル)およびトリエチ
ルアミン1.25g(12.4ミリモル)のCl2CH215ml中0℃溶
液に塩化メタンスルホニル0.96g(8.4ミリモル)を添加
した。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。それを希塩
酸でクエンチし、Cl2CH2で希釈し、有機相をNaHCO3の水
性溶液、続いて食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。
溶媒を真空中で除去し、粗製メシレート16を発泡性白色
固体として得、これをさらに精製することなく次工程で
用いた。1H NMR(CDCl3)δ1.394(s,9H),2.916(s,3
H),3.718(s,3H),4.878(dd,J=8.7,5.0Hz,1H,H−
2),5.231(bd,J=8.7Hz,1H,H−N),5.917(d,J=5.0
Hz,1H,H−3),7.379〜7.425(m,5H) f)(2R,3R)−3−(アセチルチオ)−2−((tert
−ブチルオキシカルボニル)アミノ)−3−フェニルプ
ロピオン酸メチル(17) メシレート16 2.72g(7.29ミリモル)のDMF7ml中溶液
にチオール酢酸3g(29.9ミリモル)を一度に添加した。
溶液は非常に濃厚となり、さらにDMFを添加した(5m
l)。溶液をアルゴン下、室温に20時間維持した。それ
を水でクエンチし、Cl2CH2で希釈し、水で洗浄した(4
×)。有機層をNa2SO4上で乾燥した。溶媒を真空中で除
去した。粗生成物は所望の生成物17およびオキサゾリジ
ノン5の6:1混合物を含有していた(粗生成物の1H NMR
で示された)。この混合物をフラッシュカラムクロマト
グフィー(シリカ、グエジエント、5%〜50%酢酸エチ
ル/ヘキサン)によって精製して所望のアセチル化チオ
ール17 1.65g(69%)を黄褐色固体として、続いてオキ
サゾリジノン5 193mg(12%)を得た;アセチル化チオ
ールを再結晶して白色固体を得た。1H NMR(CDCl3)δ1.4
31(s,9H),2.355(s,3H),3.616(s,3H),4.766(dd,J
=6.6,6.3Hz,1H,H−2),5.029(bd,J=6.6Hz,1H,H−
3),5.264(bd,J=6.3Hz,1H,H−N),7.311(s,5H);
13C NMR(CDCl3)δ28:3,30.2,50.5,52.2,58.5,80.3,128.
1,128.3,128.6,137.8,154.9,170.6,193.5 IR(KBr)338
0,2990,2960,1745,1690,1520,1240,1170cm-1 MS m/z354
[M+H]+;元素分析 C17H23O5NSとして 計算値:C,
57.77;H,6.56;N,3.97 実測値:C,58.05;H,6.92;N,3.73 g)(2R,3R)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−((4−メチルベンジル)チオ)−
3−フェニルプロピオン酸メチル(18) 該アセチル化チオール17 500mg(1.4ミリモル)をメ
タノール2mlに溶解し、NaOH(1.6ml、1M水性)、続いて
ブロモキシリン300mg(1.62ミリモル)を添加した。20
分後、ほとんどの出発物質は消失した(TLCでモニタ
ー)。溶液を注意深く希塩酸で中和した。揮発物を真空
中で除去し、残渣をCl2CH2で抽出した(3×)。有機層
を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。粗生成物をフ
ラッシュカラムクマトグラフィー(シリカ、5%〜20%
酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して所望のエステ
ル18 480mg(79%)を白色固体として得、これを結晶化
させた。融点97〜98℃(エーテル−へキサン);▲
[α]20 D▼=−171.8°(c=1.05,CHCl3);1H NMR(C
DCl3)δ1.384(s,9H),2.326(s,3H),3.393(d,J=13H
z,1H),3.551(d.J=13Hz,1H),3.572(s,3H,OCH3),4.
126(d,J=5.4Hz,H−3),4.630(dd,J=8.8,5.8Hz,1H,
H−2),5.220(bd,J=8.8Hz,1H,H-N),7.028〜7.107
(m,4H),7.291〜7.362(m,5H);13C NMR(CDCl3)δ21.
0,28.3,35.5,51.6,52.1,57.5,80.1,127.8,128.5,128.7,
128.9,129.2,134.3,136.9,138.4,154.7,170.8;MS m/z31
6[M+H]+;元素分析 C23H29O4NS・1/4H2Oとして
計算値:C,65.76;H,7.08;N,3.33 実測値:C,65.59;H,7.0
3;N,3.36 h)(2R,3R)−2−((tert−ブチルオキシカルボニ
ル)アミノ)−3−((4−メチルベンジル)チオ)−
3−フェニルプロピオン酸 該メチルエステル18 380mg(0.91ミリモル)および無
水塩化リチウム376mg(8.89ミリモル)を乾燥DMF10mlに
溶解した。反応混合物を90℃で4日間加熱した。該反応
混合物を室温まで冷却し、希塩酸でクエンチし、酢酸エ
チルで数回抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4
上で乾燥した。粗生成物をフラッシュカラムクマトグラ
フィー(シリカ、酢酸エチル/ヘキサン、25%酢酸エチ
ル/5%酢酸/ヘキサン)によって精製して、回収された
出発物質18 75mg(20%)、続いて所望のカルボン酸を
白色固体として得たが、これを再結晶しさせた(341mg,
77%)。融点107〜108℃(エーテル−ヘキサン);▲
[α]20 D▼=−143.7°(c=1.66,CHCl3);1H NMR(C
DCl3)δ1.379(s,9H),2.300(s,3H),3.460(d,J=13.
3Hz,1H),3.588(d,J=13.3Hz,1H),4.242(d,J=5.5H
z,H−3),4.646(dd,J=8.7,5.5Hz,1H,H−2),5.273
(bd,J=8.7Hz,1H,H−N),7.055(s,4H),7.259〜7.34
0(m,5H);13C NMR(CDCl3)21.1,28.2,35.5,50.8,58.1,
80.5,127.9,128.6,128.9,129.2,133.9,136.9,138.1,15
5.3,174.5;MS m/z401[M+H]+;元素分析 C22H27O4
NSとして 計算値:C,65.81;H,6.78;N,3.48 実測値:C,6
5.83;H,6.92;N,3.57 実施例33 非経口投与単位組成物 実施例1または2の化合物20mg含有する製剤を滅菌乾
燥粉末として以下のごとくに調製する:化合物20gを蒸
留水15mlに溶解する。該溶液を滅菌状態で濾過して25ml
多重用量アンプルに入れ、凍結乾燥する。静脈内または
筋肉内注射用に、粉末を水中の5%デキストロース(D5
W)20mlの添加によって復元する。用量は、従って、注
射容量によって決定する。引き続いての希釈はこの投与
単位の計量容量を注射用D5Wの他の容量に添加すること
によって行うか、または計量用量を、IV点滴注入用のビ
ンまたはバッグあるいは他の注射−注入系中のごとく、
薬剤を分散させる他の機構に添加することができる。
実施例34 経口投与単位組成物 実施例3の化合物50mgをラクトース75mgおよびステア
リン酸マグネシウム5mgと混合および粉砕することによ
って経口投与用カプセル剤を調製する。得られた粉末を
分級し、ハードゼラチンカプセルに充填する。
リン酸マグネシウム5mgと混合および粉砕することによ
って経口投与用カプセル剤を調製する。得られた粉末を
分級し、ハードゼラチンカプセルに充填する。
実施例35 経口投与単位組成物 スクロース20mg、硫酸カルシウム二水和物150mgおよ
び実施例3の化合物30gを10%ゼラチン溶液と混合、顆
粒化することによって経口投与用錠剤を調製する。湿潤
顆粒を分級し、乾燥し、スターチ10mg、タルク5mgおよ
びステアリン酸3mgと混合し;打剤して錠剤とする。
び実施例3の化合物30gを10%ゼラチン溶液と混合、顆
粒化することによって経口投与用錠剤を調製する。湿潤
顆粒を分級し、乾燥し、スターチ10mg、タルク5mgおよ
びステアリン酸3mgと混合し;打剤して錠剤とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 5/10 C07K 5/12 5/12 A61K 37/02 (56)参考文献 特開 平3−118330(JP,A) 特開 平3−118331(JP,A) 特開 平3−118332(JP,A) 特開 平3−118333(JP,A) 特開 平3−118397(JP,A) 特開 平2−174797(JP,A) 特表 平5−500750(JP,A) 特表 平4−506803(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)
Claims (18)
- 【請求項1】式: [式中、A'は存在せず、Asn、Gln、AlaまたはAbu; Aは存在しないか、あるいはArg、HArg、NArg、(Me2)Ar
g、(Et2)Arg、Abu、Ala、Gly、His、Lys、またはそのα
−R'置換誘導体、Dtc、TprまたはProから選択されるD
−もしくはL−アミノ酸; BはArg、HArg、(Me2)Arg、(Et2)Arg、Lysまたはそのα
−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL−アミノ
酸; Qは存在しないか、あるいはTyr、(Alk)Tyr、Phe、
(4'W)Phe、HPhe、Phg、Pro、Trp、His、Ser、(Alk)
Ser、Thr、(Alk)Thr、(Alk)Cys、(Alk)Pen、Al
a、Val、Nva、Met、Leu、Ile、NleまたはNal、またはそ
のα−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL−ア
ミノ酸; Mは存在しないか、あるいはGlyまたはD−もしくはL
−Glu、Phe、Pro、Lys、Serまたは、nが1の場合、B
−Gly−Glu−Qでもよい; WはハロゲンまたはAlk; R'はAlkまたはPhCH2; Z1は、 Z2は ここに、Z1およびZ2はL1およびL2間の共有結合を介して
結合している;_ L1およびL2は−S−_; XはR4R5NまたはH; YはH、CONR1R2またはCO2R2; R1およびR2はH、Alkまたは(CH2)pAr; R3およびR3'はH、Alk、(CH2)pAr、あるいは一緒になっ
て−(CH2)4−または−(CH2)5−; R4はHまたはAlk; R5はR11、R11CO、R11OCO、R11OCH(R11')CO、R11NHCH(R
11')CO、R11SCH(R11')CO、R11SO2またはR11SO; R6はAlk、OAlk、ハロゲンまたはX; R7はH、Alk、OAlk、ハロゲンまたはY; R8およびR8'はH、Alk、(CH2)pPh、(CH2)pNPh、あるい
は一緒になって−(CH2)4−または−(CH2)5−; R9はH、AlkまたはY; R10はHまたはAlk; R11およびR11'はH、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキ
ル、Ar、Ar−C1-5アルキル、Ar−C3-7シクロアルキル; Arはフェニルまたは1個もしくは2個のC1-5アルキル、
トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシまた
はハロゲン基によって置換されたフェニル; nは1または2; qは0または1;および pは0、1、2または3を意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 - 【請求項2】式: [式中、A'は存在せず、Asn、Gln、AlaまたはAbu; Aは存在しないか、あるいはArg、HArg、NArg、(Me2)Ar
g、(Et2)Arg、Abu、Ala、Gly、His、Lys、またはそのα
−R'置換誘導体、Dtc、TprまたはProから選択されるD
−もしくはL−アミノ酸; BはArg、HArg、(Me2)Arg、(Et2)Arg、Lysまたはそのα
−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL−アミノ
酸; Qは存在しないか、あるいはTyr、(Alk)Tyr、Phe、
(4'W)Phe、HPhe、Phg、Pro、Trp、His、Ser、(Alk)
Ser、Thr、(Alk)Thr、(Alk)Cys、(Alk)Pen、Al
a、Val、Nva、Met、Leu、Ile、NleまたはNal、またはそ
のα−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL−ア
ミノ酸; Mは存在しないか、あるいはGlyまたはD−もしくはL
−Glu、Phe、Pro、Lys、Serまたは、nが1の場合、B
−Gly−Glu−Qでもよい; WはハロゲンまたはAlk; R'はAlkまたはPhCH2; Z1は、 Z2は ここに、Z1およびZ2はL1およびL2間の共有結合を介して
結合している;_ L1およびL2は−S−_; XはR4R5NまたはH; YはH、CONR1R2またはCO2R2; R1およびR2はH、Alkまたは(CH2)pAr; R3およびR3'はH、Alk、(CH2)pAr、あるいは一緒になっ
て−(CH2)4−または−(CH2)5−; R4はHまたはAlk; R5はR11、R11CO、R11OCO、R11OCH(R11')CO、R11NHCH(R
11')CO、R11SCH(R11')CO、R11SO2またはR11SO; R6はAlk、OAlk、ハロゲンまたはX; R7はH、Alk、OAlk、ハロゲンまたはY; R8およびR8'はH、Alk、(CH2)pPh、(CH2)pNPh、あるい
は一緒になって−(CH2)4−または−(CH2)5−; R9はH、AlkまたはY; R10はHまたはAlk; R11およびR11'はH、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキ
ル、Ar、Ar−C1-5アルキル、Ar−C3-7シクロアルキル; Arはフェニルまたは1個もしくは2個のC1-5アルキル、
トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシまた
はハロゲン基によって置換されたフェニル; nは1または2; qは0または1;および pは0、1、2または3を意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 - 【請求項3】BがArg、HArgまたはArgもしくはHArgのα
−R'置換誘導体である請求項第(1)または第(2)に
記載の化合物。 - 【請求項4】A'およびAが存在しない請求項第(1)、
第(2)または第(3)に記載の化合物。 - 【請求項5】BがMeArgである請求項第(2)記載の化
合物。 - 【請求項6】 シクロ(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Cys−NH2; Nα−Ac−シクロ(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Man; シクロ(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−Man;_ シクロ(S,S)−Mba−Sar−Arg−Gly−Asp−Man; シクロ(S,S)−Mba−Sar−MeArg−Gly−Asp−Man; シクロ(S,S)−Mba−Arg−Gly−Asp−Man; シクロ(S,S)−Mba−D−MeArg−Gly−Asp−Man;また
は シクロ(S,S)−Mba−MeArg−Gly−Asp−N−Me−Man_ である請求項第(1)または第(2)記載の化合物 - 【請求項7】請求項第(1)または第(2)記載の化合
物および医薬上許容される担体よりなる、血小板凝集阻
害用医薬組成物。 - 【請求項8】請求項第(6)記載の化合物および医薬上
許容される担体よりなる、血小板凝集阻害用医薬組成
物。 - 【請求項9】請求項第(1)〜第(6)いずれか1項に
記載の化合物を医薬上許容される担体と混合してなる急
性心筋梗塞の治療用医薬品の製造における、該化合物の
使用方法。 - 【請求項10】請求項第(1)〜第(6)いずれか1項
に記載の化合物を医薬上許容される担体と混合してなる
卒中または一過性虚血発作の治療用医薬品の製造におけ
る、該化合物の使用方法。 - 【請求項11】請求項第(1)〜第(6)いずれか1項
に記載の化合物を医薬上許容される担体と混合してなる
不安定アンギナを治療するための医薬品の製造におけ
る、該化合物の使用方法。 - 【請求項12】請求項第(1)〜第(6)いずれか1項
に記載の化合物および線維素溶解剤を医薬上許容される
担体と混合してなる、哺乳動物における動脈または静脈
の血栓崩壊を行いおよびその再閉塞を抑制する医薬品製
造における、該化合物の使用方法。 - 【請求項13】式: [式中、A'は存在せず、Asn、Gln、AlaまたはAbu; Aは存在しないか、あるいはArg、HArg、(Me2)Arg、(Et
2)Arg、Abu、Ala、Gly、His、Lys、またはそのα−R'置
換誘導体、Dtc、TprまたはProから選択されるD−もし
くはL−アミノ酸; BはArg、HArg、(Me2)Arg、(Et2)Arg、Lysまたはそのα
−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL−アミノ
酸; Qは存在しないか、あるいはTyr、(Alk)Tyr、Phe、
(4'W)Phe、HPhe、Phg、Pro、Trp、His、Ser、(Alk)
Ser、Thr、(Alk)Thr、(Alk)Cys、(Alk)Pen、Al
a、Val、Nva、Met、Leu、Ile、NleまたはNal、またはそ
のα−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL−ア
ミノ酸; Mは存在しないか、あるいはGlyまたはD−もしくはL
−Glu、Phe、Pro、Lys、Serまたは、nが1の場合、B
−Gly−Glu−Qでもよい; WはハロゲンまたはAlk; R'はAlkまたはPhCH2; Z1は、 Z2は ここに、Z1およびZ2はL1およびL2間の共有結合を介して
結合している; L1およびL2は−S−; Tは水素、C1-4アルキルチオ、ベンジル、または4−メ
チルベンジル; XはR4R5NまたはH; YはH、CONR1R2またはCO2R2; R1およびR2はH、Alkまたは(CH2)pAr; R3およびR3'はH、Alk、(CH2)pAr、あるいは一緒になっ
て−(CH2)4−または−(CH2)5−; R4はHまたはAlk; R5はR11、R11CO、R11OCO、R11OCH(R11')CO、R11NHCH(R
11')CO、R11SCH(R11')CO、R11SO2またはR11SO; R6はAlk、OAlk、ハロゲンまたはX; R7はH、Alk、OAlk、ハロゲンまたはY; R8およびR8'はH、Alk、(CH2)pPh、(CH2)pNPh、あるい
は一緒になって−(CH2)4−または−(CH2)5−; R9はH、AlkまたはY; R10はHまたはAlk; R11およびR11'はH、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキ
ル、Ar、Ar−C1-5アルキル、Ar−C3-7シクロアルキル; Arはフェニルまたは1個もしくは2個のC1-5アルキル、
トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシまた
はハロゲン基によって置換されたフェニル; nは1または2; qは0または1;および pは0、1、2または3を意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 - 【請求項14】a)式: [式中、A'、A、B、Q、M、およびnは請求項第
(1)の定義に同じ; Z1およびZ2は請求項第(1)の定義のL1およびL2間の共
有結合を介して結合しており、L1およびL2は各々硫黄;
および T1およびT2は水素を意味する] で示される化合物を酸化的に環化するか、あるいは、 b)式(II): [式中、A、A'、B、Q、M、Z1、Z2およびnは請求項
第(1)の定義に同じ、およびT1およびT2の一方はC1-4
アルキルチオ、ベンジル、または4−メチルベンジルで
あって他方は水素を意味する]で示される化合物を求核
的に環化することを特徴とする式: [式中、A'、A、B、Q、M、Z1、Z2およびnは請求項
第(1)で定義したに同じであって、L1およびL2は各々
硫黄を意味する] で示される化合物の製法。 - 【請求項15】a)式: [式中、A'、A、B、Q、M、およびnは請求項第
(2)の定義に同じ; Z1およびZ2は請求項第(2)の定義のL1およびL2間の共
有結合を介して結合しており、L1およびL2は各々硫黄;
および T1およびT2は水素を意味する] で示される化合物を酸化的に環化するか、あるいは、 b)式(II): [式中、A、A'、B、Q、M、Z1、Z2およびnは請求項
(2)の定義に同じ、およびT1およびT2の一方はC1-4ア
ルキルチオ、ベンジル、または4−メチルベンジルであ
って他方は水素を意味する]で示される化合物を求核的
に環化することを特徴とする式: [式中、A'、A、B、Q、M、Z1、Z2およびnは請求項
第(2)で定義したに同じであって、L1およびL2は各々
硫黄を意味する] で示される化合物の製法。 - 【請求項16】 _ NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3S)Pcs−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−(2
R,3R)Pcs−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Arg−Gly−Asp−Ser−Pen−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
MeArg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−MeArg−Gly−Asp−Ser
−Arg−Gly−Asp−Ser−Cys−NH2; NαAc−シクロ−(S,S)−Cys−Arg−Gly−Asp−Ser−
Lys−Gly−Glu−Ser−Cys−NH2; シクロ−(1α,6γ)−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−Glu
−NH2; シクロ−(1α,6γ)−Gly−MeArg−Gly−Asp−Ser−G
lu−NH2; シクロ−(1,8)−Arg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−Asp
−Phe;または シクロ−(1,8)−MeArg−Gly−Asp−Phe−Arg−Gly−A
sp−Pheである_化合物。 - 【請求項17】シクロ−(S,S)−Mba−MeArg−Gly−As
p−Manである請求項第(1)記載の化合物。 - 【請求項18】式: [式中、A'は存在せず、Asn、Gln、AlaまたはAbu; Aは存在しないか、あるいはArg、HArg、NArg、(Me2)Ar
g、(Et2)Arg、Abu、Ala、Gly、His、Lys、またはそのα
−R'置換誘導体、Dtc、TprまたはProから選択されるD
−もしくはL−アミノ酸; BはArg、HArg、(Me2)Arg、(Et2)Arg、Lysまたはそのα
−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL−アミノ
酸; Qは存在しないか、あるいはTyr、(Alk)Tyr、Phe、
(4'W)Phe、HPhe、Phg、Pro、Trp、His、Ser、(Alk)
Ser、Thr、(Alk)Thr、(Alk)Cys、(Alk)Pen、Al
a、Val、Nva、Met、Leu、Ile、NleまたはNal、またはそ
のα−R'置換誘導体から選択されるD−もしくはL−ア
ミノ酸; Mは存在しないか、あるいはGlyまたはD−もしくはL
−Glu、Phe、Pro、Lys、Serまたは、nが1の場合、B
−Gly−Glu−Qでもよい; WはハロゲンまたはAlk; R'はAlkまたはPhCH2; Z1は、 Z2は ここに、Z1およびZ2はL1およびL2間の共有結合を介して
結合している; L1およびL2は−S−; Tは水素、C1-4アルキルチオ、ベンジル、または4−メ
チルベンジル; XはR4R5NまたはH; YはH、CONR1R2またはCO2R2; R1およびR2はH、Alkまたは(CH2)pAr; R3およびR3'はH、Alk、(CH2)pAr、あるいは一緒になっ
て−(CH2)4−または−(CH2)5−; R4はHまたはAlk; R5はR11、R11CO、R11OCO、R11OCH(R11')CO、R11NHCH(R
11')CO、R11SCH(R11')CO、R11SO2またはR11SO; R6はAlk、OAlk、ハロゲンまたはX; R7はH、Alk、OAlk、ハロゲンまたはY; R8およびR8'はH、Alk、(CH2)pPh、(CH2)pNPh、あるい
は一緒になって−(CH2)4−または−(CH2)5−; R9はH、AlkまたはY; R10はHまたはAlk; R11およびR11'はH、C1-5アルキル、C3-7シクロアルキ
ル、Ar、Ar−C1-5アルキル、Ar−C3-7シクロアルキル; Arはフェニルまたは1個もしくは2個のC1-5アルキル、
トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシまた
はハロゲン基によって置換されたフェニル; nは1または2; qは0または1;および pは0、1、2または3を意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
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