JP2674542B2 - 手書き文字認識装置 - Google Patents
手書き文字認識装置Info
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- JP2674542B2 JP2674542B2 JP7012290A JP1229095A JP2674542B2 JP 2674542 B2 JP2674542 B2 JP 2674542B2 JP 7012290 A JP7012290 A JP 7012290A JP 1229095 A JP1229095 A JP 1229095A JP 2674542 B2 JP2674542 B2 JP 2674542B2
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- character
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、認識結果を数量的に知
り得ることができる手書き文字認識装置に関する。 【0002】 【従来の技術】通常の文字認識装置内の辞書は標準的に
作成されているのが一般的である。このため、人によっ
ては認識しにくい文字が発生する。これを軽減する方法
として、個人用の辞書を作成したり、あるいは、文字認
識装置内で持っている標準辞書に近付けるように、ユー
ザに練習させる方法等が考えられている。 【0003】特開昭60−136884号公報には、帳票に書か
れた未知文字を光学的に走査して読み取る光学文字認識
装置において、該未知文字を認識する文字認識装置と、
該認識装置がリジェクトした文字パターンを上記未知文
字に似かよった候補カテゴリとともに表示するディスプ
レイ装置と、該ディスプレイ装置上に表示された候補カ
テゴリを選択するためのキーボードをそなえた装置であ
って、前記未知文字が、上記文字認識装置に対して認識
対象外の外字である場合に、モードを切り替えることに
より、該外字に似通った文字の類似文字セットに登録
し、該類似文字セットを外字入力時、候補カテゴリの替
わりに表示し、前記キーボードにより選択入力を可能と
する装置が記載されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
作成された辞書を用いて、複数のユーザが手書き文字を
認識させる場合、同じ文字を入力したとしても、ユーザ
によって認識結果が異なることが起こりえる。そのため
ユーザに入力パターンを練習させることが必要となるが
従来の単なる候補文字の表示だけでは、各々がどの程度
安定に認識されるかの目安が知り得ないという問題があ
った。 【0005】本発明の目的は、ユーザに対し、どの程度
安定に認識できるかの指標を表示することにより、手書
き文字認識装置の操作性の向上を図り得る装置を提供す
ることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的は、既に登録さ
れている辞書と今入力したパターンの認識度合い計算
し、その認識度合いを表示してユーザにフィードバック
することにより達成できる。 【0007】すなわち本発明の特徴は、辞書に格納され
る辞書パターンと入力した文字パターンとの類似度を求
める手段と、上記類似度を入力された上記文字パターン
の特徴量で正規化して安定度指標を求め、この安定度指
標を少なくとも入力された上記文字パターンの情報と共
に表示する手段を設けたことにある。 【0008】 【作用】本発明によれば、手書きにより入力された文字
パターンとその文字パターンに対する認識結果の文字列
と共に安定度指標が画面上に表示されるので、ユーザ
は、所望の認識結果を得るために、どのように文字を手
書きにより入力すればよいか直感的に学習することがで
きる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図27を用
いて説明する。 【0010】図1に本発明を含む文字認識装置を示す。
本装置は、入力一体化表示装置2&8,文字認識手段を
含む入力ストローク処理部5,メニュー処理部6,標準
パターン辞書7,個人パターン辞書B5,表示用の個人
フォントB6から成っている文字認識装置である。上記
入力一体化表示装置2&8は透明タブレット2と表示装
置8とを重ね合わせた構造となっており、電子的な紙と
ペンを実現したものである。 【0011】本装置の基本動作は図2に示すように、タ
ブレット2上のメニュー3をペンで選択するとメニュー
処理6を起動しデータの処理モードと転送方向を設定す
る。タブレット2上の文字入力領域4に手書入力する
と、入力ストローク処理5を起動する。例えば、メニュ
ーの[認識]を選択すると、メニュー処理部6は認識モ
ードと表示装置8への転送方向を設定する。入力ストロ
ーク処理部5は次の手書入力を認識し、認識結果を表示
装置8へ転送し表示する。 【0012】次に本発明に関する個人辞書作成機能を個
人辞書作成の手順に従い詳細に説明する。 【0013】個人登録したい文字のコードを入力す
る。 【0014】図24a)に示すメニュー領域3の[文
字]を選択すると、その情報は図1に示す信号線31に
より、メニュー処理部6へ転送される。メニュー処理部
6は図3に示すように、コード入力モードを設定(処理
6−200)する。 【0015】コード入力設定処理6−200は、図5に
示すようにモードレジスタMを“1”と設定し(処理6
−201)、個人辞書作成のための各レジスタ,フラ
グ,バッファ類を初期化し(処理6−202)、メッセ
ージを入力一体化装置へ転送する(処理6−203)。
上記初期化処理6−201は図15に示すように、個人
辞書作成中か否かを示す登録フラグP_FLAGをオフ
し、図24a)に示す文字入力領域の各枠内への文字入
力の有無を示す文字入力フラグC_FLAG1−C_F
LAG4をオフとし、上記各枠内の入力文字のパターン
データを格納するパターンバッファ(図18)の内容を
消去し、登録用文字コードを格納するコードレジスタC
ODE_REGを0とする。 【0016】次に、利用者は図24a)のように右下枠
に登録したい文字“登”を筆記する。すると、図1に示
すタブレット2は該筆記データを信号線41により、入
力ストローク処理部5へ転送する。入力ストローク処理
部5は図9に示すように処理5−100にて文字認識を
実行する。該文字認識処理5−100は図10に示すよ
うに、まず入力した上記筆記データが、予め設定した長
さTHより長く、かつモードレジスタMの値が“2”で
なければ、文字の切出し判定を実行する。 【0017】文字の切出し処理は、特公昭52−15187 号
で示されるようなペンの枠移動、或いは最後の筆記デー
タ入力後一定時間経過により、1文字の入力終了を判定
する。即ち、次々と入力される筆記データが同一の枠内
であれば、処理5−105により、入力未完フラグNF
をオンとして、認識処理は実行せず、一方ペンが他の枠
へ移動したか、或いは最後の筆記データ入力後一定時間
経過すると認識処理5−101を実行する。 【0018】認識処理5−101は、例えば特開昭59−
128680号で示されるようなパターンマッチング方式で実
現され、その結果の文字コードを処理5−102にてコ
ードバッファB1(図16)のフレーム4に格納する。
次に、上記フレーム4の内容は、前記メニュー処理部6
で設定したモードレジスタMの値“1”に従って、図9
に示すコード作成処理5−300へ渡される。該処理5
−300では、前記“文字”入力に従い、上記フレーム
4の内容をコードレジスタCODE_REGに格納す
る。 【0019】このとき、図24b)に示すように、上記
CODE_REGに格納した文字コードを表示装置8に
フォント及びコードで表示する。利用者は、この表示を
見て、それが目的とした文字であれば、同図に示す“登
録”メニューを選択する。すると、メニュー処理部6
は、図3に示すように登録処理6−500を実行する。
処理6−500は、上記コードレジスタCODE_RE
Gに格納されたコードが、予め設定されたコードの範囲
内でなければ、警告処理6−506を実行し、利用者に
再入力を促す。一方、上記予め設定したコードの範囲内
であれば、前記登録フラグP_FLAGをオンにする。
この時点でコード入力処理が完了した。他のコード入力
方法として、登録したい文字そのものではなく、その文
字のコードを筆記入力しても良い。この場合は、図25
a)で、“SJIS”を選択し、下の4つの入力領域に
シフトJISコードを筆記する。すると図12におい
て、各枠への筆記入力に対しコード変換処理5−302
を行い、4枠への入力が完了した時点で、コードレジス
タCODE_REGに文字コードを格納する。ここで上
記コード変換処理5−302は、図23に示す処理を行
う。即ち、N番目の枠に文字入力があると、認識結果の
文字が英数字0…9,A…Fであればこれを文字入力バ
ッファC_BFのフレームNに格納し、フレームNの文
字入力フラグC_FLAGNをオンする(処理5−30
2−2)。次に文字コードが数字(0…9)か英文字
(A…F)の範囲であれば、これらを0からFの16進
数に変換し(処理5−302−3,処理5−302−
4)、各フレーム位置に対応して上記16進数をシフト
(処理5−302−5)して、コードレジスタCODE
_REGとORし、上記CODE_REGに格納する
(処理5−302−6)。4ケタ入力されたかどうか
は、各文字入力フラグC_FLAG1…4が全てオンで
あることで判定できる。これ以後は、前記の処理6−5
00以降と同様である。 個人フォントを作成する。 【0020】利用者が、表示用フォントを変更したい場
合は、前記で設定した文字コードに対応するフォント
を登録でき、次ので設定する認識パターンとリンクさ
せることができる。即ち、図27a)において、メニュ
ー領域3の“フォント”を選択すると、メニュー処理部
6は、図3にて、フォント作成モードを設定(処理6−
400)する。該処理6−400は、図7に示すよう
に、登録フラグP_FLAGオンならば、モードレジス
タMを“3”とし、図27a)の表示を行う。 【0021】次に、利用者は、図27a)のメニュー領
域3の“ペン”又は“消ゴム”を選択すると、同図のよ
うにフォントを作成できる。即ち、入力ストローク処理
部5は、図9のフォント作成処理5−500を実行す
る。該処理5−500は図14に示すように、例えば図
19に示すようなフォントバッファの入力に対応するビ
ットに“1”又は“0”を書込む。フォントの作成後、
“登録”を選択すると、メニュー処理部6は、図8で、
フォントセット処理6−505を実行する。該処理6−
505は、フォントフラグFをオンし、コードレジスタ
CODE_REGの内容と図19のようなフォントバッ
ファの内容を図21に示すような個人フォントバッファ
に追加し、登録フォント数FCを+1する。以上で個人
フォントの登録を終了する。 【0022】個人パターンを入力する。 【0023】次に、認識に用いるパターンの登録方法を
示す。図26に示すように、利用者はメニュー領域3で
“パターン”を選択する。すると、メニュー処理部6は
図3にてパターン入力モードの設定(処理6−300)を
実行する。該処理6−300は、図6に示すように、登
録フラグP_FLAGがオンであれば、即ち、コード入
力が完了していれば、モードレジスタMを“2”に設定
し、図26a)のような画面表示を行う。 【0024】利用者は、下の文字入力領域4の4つの枠
(最大4パターン)に、登録したい個人の文字パターン
を入力する。図26a)には、2種類の文字パターンを
入力した場合を示している。本実施例では最大4パター
ンまで入力できるが、この入力枠数を他に変更しても良
い。 【0025】文字パターンが入力されると、入力ストロ
ーク処理5は、入力枠毎に前記認識処理5−100を実
行した後、パターン作成処理5−400を行う。該処理
5−400は、図13に示すように、まず、認識結果の
文字コード列を類似文字バッファB2(図17)に格納
する。次に、入力された上記文字パターンに対応する認
識データをパターンバッファB3(図18)に入力画数
Nと供に格納する。 【0026】次に、上記入力した文字パターンがどの程
度の安定度で認識できるかを確率計算(処理5−40
3)で求める。ここで、処理5−403は、例えば、図
22に示すように、上記格納した類似文字の第1候補の
距離値を上記入力パターンの画数Nで割った値が0なら
ば、確率50%,100以上なら100%とする。この
方法は、第1候補の登録済辞書パターンと入力パターン
から1画当りの距離値を計算し、この距離値から今、登
録しようとしている文字パターンの確率を推定しようと
する方法である。 【0027】以上の類似文字と確率を図26a)b)に
示すように表示する。他の確率表示方法として、次に示
すように確率に対応させて日本語で概略表示しても良
い。 【0028】1)危ない(50〜60%) 2)一寸危ない(60〜70%) 3)まあまあ(70〜80%) 4)ほぼOK(80〜90%) 5)ばっちり(90%以上) 利用者はこれらの情報により、入力パターンをキャンセ
ルしたい場合は図26に示す文字入力枠内をペンでタッ
チすれば良い。このとき、図9認識処理5−100は、
図10の最初の判定において処理5−104のパターン
バッファクリアを実行する。即ち、該処理5−104
は、上記入力枠に対応するパターンバッファB3の内容
を消去する。 【0029】利用者が、上記類似文字と確率を了承する
ならば、図27b)のように“登録"を選択すると、入力
パターンが図20に示すような構造の個人辞書に登録さ
れる。即ち、“登録”選択により、メニュー処理6は、
登録(処理6−500)を実行する。該処理6−500
は図8においてモードレジスタM=2に対応し、パター
ンセット処理6−503を行い、登録フラグをオフ(処
理6−504)する。上記パターンセット処理6−50
3は、パターンバッファB3の各フレームに対応する入
力画数Nに応じて上記個人辞書B3先頭の画数N画の登
録パターン先頭を読出し、上記パターンバッファB3の
各フレームのパターンデータを挿入し、登録文字数NC
を+1する。ここで、フォントフラグを“0”を設定す
ると、文字表示の際、表示装置8において、予め登録さ
れているフォントを表示し、“1”を設定すると、前記
個人フォントを表示するためのフラグである。 【0030】本実施例によれば、個人辞書,個人フォン
トの作成を全て手書き入力により実現できるので操作性
が統一的でマンマシン性が良い、という効果がある。 【0031】 【発明の効果】本発明によれば、手書きにより入力した
文字パターン及びその文字パターンに対する認識結果と
しての文字列と共に安定度指標が画面上に表示されるの
で、ユーザは、所望の認識結果を得るために、どのよう
に文字を手書き入力すればよいか直感的に学習すること
が可能となり、操作性の向上が図られる。
り得ることができる手書き文字認識装置に関する。 【0002】 【従来の技術】通常の文字認識装置内の辞書は標準的に
作成されているのが一般的である。このため、人によっ
ては認識しにくい文字が発生する。これを軽減する方法
として、個人用の辞書を作成したり、あるいは、文字認
識装置内で持っている標準辞書に近付けるように、ユー
ザに練習させる方法等が考えられている。 【0003】特開昭60−136884号公報には、帳票に書か
れた未知文字を光学的に走査して読み取る光学文字認識
装置において、該未知文字を認識する文字認識装置と、
該認識装置がリジェクトした文字パターンを上記未知文
字に似かよった候補カテゴリとともに表示するディスプ
レイ装置と、該ディスプレイ装置上に表示された候補カ
テゴリを選択するためのキーボードをそなえた装置であ
って、前記未知文字が、上記文字認識装置に対して認識
対象外の外字である場合に、モードを切り替えることに
より、該外字に似通った文字の類似文字セットに登録
し、該類似文字セットを外字入力時、候補カテゴリの替
わりに表示し、前記キーボードにより選択入力を可能と
する装置が記載されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
作成された辞書を用いて、複数のユーザが手書き文字を
認識させる場合、同じ文字を入力したとしても、ユーザ
によって認識結果が異なることが起こりえる。そのため
ユーザに入力パターンを練習させることが必要となるが
従来の単なる候補文字の表示だけでは、各々がどの程度
安定に認識されるかの目安が知り得ないという問題があ
った。 【0005】本発明の目的は、ユーザに対し、どの程度
安定に認識できるかの指標を表示することにより、手書
き文字認識装置の操作性の向上を図り得る装置を提供す
ることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的は、既に登録さ
れている辞書と今入力したパターンの認識度合い計算
し、その認識度合いを表示してユーザにフィードバック
することにより達成できる。 【0007】すなわち本発明の特徴は、辞書に格納され
る辞書パターンと入力した文字パターンとの類似度を求
める手段と、上記類似度を入力された上記文字パターン
の特徴量で正規化して安定度指標を求め、この安定度指
標を少なくとも入力された上記文字パターンの情報と共
に表示する手段を設けたことにある。 【0008】 【作用】本発明によれば、手書きにより入力された文字
パターンとその文字パターンに対する認識結果の文字列
と共に安定度指標が画面上に表示されるので、ユーザ
は、所望の認識結果を得るために、どのように文字を手
書きにより入力すればよいか直感的に学習することがで
きる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図27を用
いて説明する。 【0010】図1に本発明を含む文字認識装置を示す。
本装置は、入力一体化表示装置2&8,文字認識手段を
含む入力ストローク処理部5,メニュー処理部6,標準
パターン辞書7,個人パターン辞書B5,表示用の個人
フォントB6から成っている文字認識装置である。上記
入力一体化表示装置2&8は透明タブレット2と表示装
置8とを重ね合わせた構造となっており、電子的な紙と
ペンを実現したものである。 【0011】本装置の基本動作は図2に示すように、タ
ブレット2上のメニュー3をペンで選択するとメニュー
処理6を起動しデータの処理モードと転送方向を設定す
る。タブレット2上の文字入力領域4に手書入力する
と、入力ストローク処理5を起動する。例えば、メニュ
ーの[認識]を選択すると、メニュー処理部6は認識モ
ードと表示装置8への転送方向を設定する。入力ストロ
ーク処理部5は次の手書入力を認識し、認識結果を表示
装置8へ転送し表示する。 【0012】次に本発明に関する個人辞書作成機能を個
人辞書作成の手順に従い詳細に説明する。 【0013】個人登録したい文字のコードを入力す
る。 【0014】図24a)に示すメニュー領域3の[文
字]を選択すると、その情報は図1に示す信号線31に
より、メニュー処理部6へ転送される。メニュー処理部
6は図3に示すように、コード入力モードを設定(処理
6−200)する。 【0015】コード入力設定処理6−200は、図5に
示すようにモードレジスタMを“1”と設定し(処理6
−201)、個人辞書作成のための各レジスタ,フラ
グ,バッファ類を初期化し(処理6−202)、メッセ
ージを入力一体化装置へ転送する(処理6−203)。
上記初期化処理6−201は図15に示すように、個人
辞書作成中か否かを示す登録フラグP_FLAGをオフ
し、図24a)に示す文字入力領域の各枠内への文字入
力の有無を示す文字入力フラグC_FLAG1−C_F
LAG4をオフとし、上記各枠内の入力文字のパターン
データを格納するパターンバッファ(図18)の内容を
消去し、登録用文字コードを格納するコードレジスタC
ODE_REGを0とする。 【0016】次に、利用者は図24a)のように右下枠
に登録したい文字“登”を筆記する。すると、図1に示
すタブレット2は該筆記データを信号線41により、入
力ストローク処理部5へ転送する。入力ストローク処理
部5は図9に示すように処理5−100にて文字認識を
実行する。該文字認識処理5−100は図10に示すよ
うに、まず入力した上記筆記データが、予め設定した長
さTHより長く、かつモードレジスタMの値が“2”で
なければ、文字の切出し判定を実行する。 【0017】文字の切出し処理は、特公昭52−15187 号
で示されるようなペンの枠移動、或いは最後の筆記デー
タ入力後一定時間経過により、1文字の入力終了を判定
する。即ち、次々と入力される筆記データが同一の枠内
であれば、処理5−105により、入力未完フラグNF
をオンとして、認識処理は実行せず、一方ペンが他の枠
へ移動したか、或いは最後の筆記データ入力後一定時間
経過すると認識処理5−101を実行する。 【0018】認識処理5−101は、例えば特開昭59−
128680号で示されるようなパターンマッチング方式で実
現され、その結果の文字コードを処理5−102にてコ
ードバッファB1(図16)のフレーム4に格納する。
次に、上記フレーム4の内容は、前記メニュー処理部6
で設定したモードレジスタMの値“1”に従って、図9
に示すコード作成処理5−300へ渡される。該処理5
−300では、前記“文字”入力に従い、上記フレーム
4の内容をコードレジスタCODE_REGに格納す
る。 【0019】このとき、図24b)に示すように、上記
CODE_REGに格納した文字コードを表示装置8に
フォント及びコードで表示する。利用者は、この表示を
見て、それが目的とした文字であれば、同図に示す“登
録”メニューを選択する。すると、メニュー処理部6
は、図3に示すように登録処理6−500を実行する。
処理6−500は、上記コードレジスタCODE_RE
Gに格納されたコードが、予め設定されたコードの範囲
内でなければ、警告処理6−506を実行し、利用者に
再入力を促す。一方、上記予め設定したコードの範囲内
であれば、前記登録フラグP_FLAGをオンにする。
この時点でコード入力処理が完了した。他のコード入力
方法として、登録したい文字そのものではなく、その文
字のコードを筆記入力しても良い。この場合は、図25
a)で、“SJIS”を選択し、下の4つの入力領域に
シフトJISコードを筆記する。すると図12におい
て、各枠への筆記入力に対しコード変換処理5−302
を行い、4枠への入力が完了した時点で、コードレジス
タCODE_REGに文字コードを格納する。ここで上
記コード変換処理5−302は、図23に示す処理を行
う。即ち、N番目の枠に文字入力があると、認識結果の
文字が英数字0…9,A…Fであればこれを文字入力バ
ッファC_BFのフレームNに格納し、フレームNの文
字入力フラグC_FLAGNをオンする(処理5−30
2−2)。次に文字コードが数字(0…9)か英文字
(A…F)の範囲であれば、これらを0からFの16進
数に変換し(処理5−302−3,処理5−302−
4)、各フレーム位置に対応して上記16進数をシフト
(処理5−302−5)して、コードレジスタCODE
_REGとORし、上記CODE_REGに格納する
(処理5−302−6)。4ケタ入力されたかどうか
は、各文字入力フラグC_FLAG1…4が全てオンで
あることで判定できる。これ以後は、前記の処理6−5
00以降と同様である。 個人フォントを作成する。 【0020】利用者が、表示用フォントを変更したい場
合は、前記で設定した文字コードに対応するフォント
を登録でき、次ので設定する認識パターンとリンクさ
せることができる。即ち、図27a)において、メニュ
ー領域3の“フォント”を選択すると、メニュー処理部
6は、図3にて、フォント作成モードを設定(処理6−
400)する。該処理6−400は、図7に示すよう
に、登録フラグP_FLAGオンならば、モードレジス
タMを“3”とし、図27a)の表示を行う。 【0021】次に、利用者は、図27a)のメニュー領
域3の“ペン”又は“消ゴム”を選択すると、同図のよ
うにフォントを作成できる。即ち、入力ストローク処理
部5は、図9のフォント作成処理5−500を実行す
る。該処理5−500は図14に示すように、例えば図
19に示すようなフォントバッファの入力に対応するビ
ットに“1”又は“0”を書込む。フォントの作成後、
“登録”を選択すると、メニュー処理部6は、図8で、
フォントセット処理6−505を実行する。該処理6−
505は、フォントフラグFをオンし、コードレジスタ
CODE_REGの内容と図19のようなフォントバッ
ファの内容を図21に示すような個人フォントバッファ
に追加し、登録フォント数FCを+1する。以上で個人
フォントの登録を終了する。 【0022】個人パターンを入力する。 【0023】次に、認識に用いるパターンの登録方法を
示す。図26に示すように、利用者はメニュー領域3で
“パターン”を選択する。すると、メニュー処理部6は
図3にてパターン入力モードの設定(処理6−300)を
実行する。該処理6−300は、図6に示すように、登
録フラグP_FLAGがオンであれば、即ち、コード入
力が完了していれば、モードレジスタMを“2”に設定
し、図26a)のような画面表示を行う。 【0024】利用者は、下の文字入力領域4の4つの枠
(最大4パターン)に、登録したい個人の文字パターン
を入力する。図26a)には、2種類の文字パターンを
入力した場合を示している。本実施例では最大4パター
ンまで入力できるが、この入力枠数を他に変更しても良
い。 【0025】文字パターンが入力されると、入力ストロ
ーク処理5は、入力枠毎に前記認識処理5−100を実
行した後、パターン作成処理5−400を行う。該処理
5−400は、図13に示すように、まず、認識結果の
文字コード列を類似文字バッファB2(図17)に格納
する。次に、入力された上記文字パターンに対応する認
識データをパターンバッファB3(図18)に入力画数
Nと供に格納する。 【0026】次に、上記入力した文字パターンがどの程
度の安定度で認識できるかを確率計算(処理5−40
3)で求める。ここで、処理5−403は、例えば、図
22に示すように、上記格納した類似文字の第1候補の
距離値を上記入力パターンの画数Nで割った値が0なら
ば、確率50%,100以上なら100%とする。この
方法は、第1候補の登録済辞書パターンと入力パターン
から1画当りの距離値を計算し、この距離値から今、登
録しようとしている文字パターンの確率を推定しようと
する方法である。 【0027】以上の類似文字と確率を図26a)b)に
示すように表示する。他の確率表示方法として、次に示
すように確率に対応させて日本語で概略表示しても良
い。 【0028】1)危ない(50〜60%) 2)一寸危ない(60〜70%) 3)まあまあ(70〜80%) 4)ほぼOK(80〜90%) 5)ばっちり(90%以上) 利用者はこれらの情報により、入力パターンをキャンセ
ルしたい場合は図26に示す文字入力枠内をペンでタッ
チすれば良い。このとき、図9認識処理5−100は、
図10の最初の判定において処理5−104のパターン
バッファクリアを実行する。即ち、該処理5−104
は、上記入力枠に対応するパターンバッファB3の内容
を消去する。 【0029】利用者が、上記類似文字と確率を了承する
ならば、図27b)のように“登録"を選択すると、入力
パターンが図20に示すような構造の個人辞書に登録さ
れる。即ち、“登録”選択により、メニュー処理6は、
登録(処理6−500)を実行する。該処理6−500
は図8においてモードレジスタM=2に対応し、パター
ンセット処理6−503を行い、登録フラグをオフ(処
理6−504)する。上記パターンセット処理6−50
3は、パターンバッファB3の各フレームに対応する入
力画数Nに応じて上記個人辞書B3先頭の画数N画の登
録パターン先頭を読出し、上記パターンバッファB3の
各フレームのパターンデータを挿入し、登録文字数NC
を+1する。ここで、フォントフラグを“0”を設定す
ると、文字表示の際、表示装置8において、予め登録さ
れているフォントを表示し、“1”を設定すると、前記
個人フォントを表示するためのフラグである。 【0030】本実施例によれば、個人辞書,個人フォン
トの作成を全て手書き入力により実現できるので操作性
が統一的でマンマシン性が良い、という効果がある。 【0031】 【発明の効果】本発明によれば、手書きにより入力した
文字パターン及びその文字パターンに対する認識結果と
しての文字列と共に安定度指標が画面上に表示されるの
で、ユーザは、所望の認識結果を得るために、どのよう
に文字を手書き入力すればよいか直感的に学習すること
が可能となり、操作性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手書き文字認識装置のブロック構成図
である。 【図2】手書き文字認識装置のメインフローチャート図
である。 【図3】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図4】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図5】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図6】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図7】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図8】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図9】入力ストローク処理部のフローチャート図であ
る。 【図10】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図11】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図12】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図13】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図14】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図15】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図16】コードバッファ構成図である。 【図17】類似文字バッファ構成図である。 【図18】パターンバッファ構成図である。 【図19】フォントバッファ構成図である。 【図20】個人辞書構成図である。 【図21】個人フォントバッファ構成図である。 【図22】入力した文字パターンがどの程度の安定度で
認識できるかの確率を表す図である。 【図23】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図24】個人登録する文字コードを入力する際の表示
画面及び操作例を説明する図である。 【図25】個人登録する文字のコードを筆記入力する際
の表示画面及び操作例を説明する図である。 【図26】個人登録する文字のパターンを入力する際の
表示画面及び操作例を説明する図である。 【図27】個人登録する文字のフォントを作成する際の
表示画面及び操作例を説明する図である。 【符号の説明】 1…手書入力パターン、2…タブレット、3…メニュ
ー、4…文字入力領域、5…入力ストローク処理部、6
…メニュー処理部、7…標準パターン辞書、8…表示装
置、B5…個人パターン辞書、B6…個人フォント。
である。 【図2】手書き文字認識装置のメインフローチャート図
である。 【図3】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図4】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図5】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図6】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図7】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図8】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図9】入力ストローク処理部のフローチャート図であ
る。 【図10】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図11】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図12】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図13】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図14】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図15】メニュー処理部のフローチャート図である。 【図16】コードバッファ構成図である。 【図17】類似文字バッファ構成図である。 【図18】パターンバッファ構成図である。 【図19】フォントバッファ構成図である。 【図20】個人辞書構成図である。 【図21】個人フォントバッファ構成図である。 【図22】入力した文字パターンがどの程度の安定度で
認識できるかの確率を表す図である。 【図23】入力ストローク処理部のフローチャート図で
ある。 【図24】個人登録する文字コードを入力する際の表示
画面及び操作例を説明する図である。 【図25】個人登録する文字のコードを筆記入力する際
の表示画面及び操作例を説明する図である。 【図26】個人登録する文字のパターンを入力する際の
表示画面及び操作例を説明する図である。 【図27】個人登録する文字のフォントを作成する際の
表示画面及び操作例を説明する図である。 【符号の説明】 1…手書入力パターン、2…タブレット、3…メニュ
ー、4…文字入力領域、5…入力ストローク処理部、6
…メニュー処理部、7…標準パターン辞書、8…表示装
置、B5…個人パターン辞書、B6…個人フォント。
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フロントページの続き
(72)発明者 松田 敏彦
愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式
会社 日立製作所 旭工場内
(72)発明者 竹越 敏夫
神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社
日立製作所 神奈川工場内
(56)参考文献 特開 昭61−72376(JP,A)
特開 昭61−74080(JP,A)
特開 昭57−778(JP,A)
特開 昭57−779(JP,A)
特開 昭58−192181(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.手書きにより入力された文字を、辞書を用いて認識
する手書き文字認識装置において、上記 辞書に格納される辞書パターンと入力した文字パタ
ーンとの間の類似度を求める手段と、上記類似度を入力された上記文字パターンの特徴量で正
規化して 安定度指標を求め、この安定度指標を少なくと
も入力された上記文字パターンの情報と共に表示する手
段を設けたことを特徴とする手書き文字認識装置。 2.前記辞書パターンと入力した文字パターンとの類似
度は、パターンマッチングした結果の距離値であって、
上記入力パターンの特徴量は文字パターンの画数あるこ
とを特徴とする請求項1記載の手書き文字認識装置。 3.安定度指標の表示形態を数値で表示したことを特徴
とする請求項2記載の手書き文字認識装置。 4.安定度指標の表示形態として、安定度指標を複数段
に分割し、この分割した単位に、文章で前記安定度指標
の段階を表現したことを特徴とする請求項1記載の手書
き文字認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7012290A JP2674542B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 手書き文字認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7012290A JP2674542B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 手書き文字認識装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62176982A Division JPH07113956B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 個人辞書作成機能付き手書文字認識装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07254044A JPH07254044A (ja) | 1995-10-03 |
JP2674542B2 true JP2674542B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=11801220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7012290A Expired - Fee Related JP2674542B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 手書き文字認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2674542B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105791502A (zh) * | 2016-04-28 | 2016-07-20 | 北京小米移动软件有限公司 | 联系人查找方法及装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57778A (en) * | 1980-06-03 | 1982-01-05 | Mitsubishi Electric Corp | Optical character reader |
JPS57779A (en) * | 1980-06-03 | 1982-01-05 | Mitsubishi Electric Corp | Optical character reader |
JPS6172376A (ja) * | 1984-09-17 | 1986-04-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 認識順位決定方式 |
JPS6174080A (ja) * | 1984-09-18 | 1986-04-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 文字認識装置の表示方式 |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP7012290A patent/JP2674542B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07254044A (ja) | 1995-10-03 |
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