JP3782467B2 - 文字入力方法及び装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は文字入力方法及び装置、詳しくは第1の文字を第2の文字に変換して入力する文字入力方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、文字認識装置は、入力された文字の特徴と抽出し、予め記憶されている辞書を参照して、その中の最も類似している文字を第1候補として出力する。第1候補が必ずしも意図した文字ではないことも十分有り得るので、所定の指示を与えることで2番目、3番目、…という具合に順次候補を出力する。
【0003】
例えば、手書き文字認識装置において、手書きで“訪”を入力したとする。第1候補が“許”であり、第2候補以下が“敗”、“販”、“訪”、“訳”、“設”…であったと仮定する。
【0004】
この場合、目的の漢字は第4候補になっているから、次候補を表示する指示を3回行えば、それが画面に表示されるこになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本来、正しく入力すれば、意図した通りの文字が第1候補になるはずであるが、同じような文字がいくつも存在する場合や、画数の多い文字などでは難しい。
【0006】
場合によっては、数十個等の多量の候補が発生することもあり、目的の文字が表示されるまで何度も次表示等の指示を与えなければならない。
【0007】
また、特に低価格の認識装置では、認識した得られた候補を複数個表示することも可能ではあるが、せいぜい数個止まりであって、依然として目的の文字を探し出す操作が必要になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、認識候補群の中から目的の文字を探し出す場合の候補群の絞り込みを効率良く行うことを可能ならしめる文字入力方法を提供しようとするものである。
【0009】
この課題を解決するため、たとえば本発明の文字入力方法は以下の工程を備える。すなわち、
手書き入力された文字を認識し、複数の候補文字を出力する文字認識処理を利用し、文字入力する文字入力方法であって、
前記文字認識処理で得られた手書き文字に対する複数の候補文字のうちの1つを表示画面に表示する第1の表示工程と、
ユーザにより座標入力手段を介して入力された前記表示画面内の座標位置と座標入力方向とに基づいて、前記第1の表示工程で表示された候補文字の一部が指定されたか文字全体が指定されたか判断する判断工程と、
前記判断工程で候補文字の一部が指定されたと判断した場合、候補文字とその部首を識別するための情報とを記憶した部首辞書を参照して、前記入力された座標位置と座標入力方向とに基づいて指定された文字の一部に対応する部首を識別する部首識別工程と、
前記文字認識処理で得られた複数の候補文字の中から、前記部首識別工程で識別した部首を有する文字を選別して候補群とし、該候補群を前記表示画面に表示する第2の表示工程と、
前記判断工程で候補文字の文字全体が指定されたと判断した場合、前記文字認識処理で得られた複数の候補文字をそのままの順位で候補群とし、該候補群を前記表示画面に表示する第3の表示工程と、
前記第2の表示工程で表示された候補群もしくは前記第3の表示工程で表示された候補群の中から、所望の文字をユーザに選択させ、該選択させた文字を認識結果の文字とする選択工程とを有する。
【0010】
また、上記第1の課題を解決するため、本発明の文字入力装置は以下の構成を備える。すなわち、
手書き入力された文字を認識し、複数の候補文字を出力する文字認識手段を利用し、文字入力する文字入力装置であって、
前記文字認識手段で得られた手書き文字に対する複数の候補文字のうちの1つを表示画面に表示する第1の表示手段と、
ユーザにより座標入力手段を介して入力された前記表示画面内の座標位置と座標入力方向とに基づいて、前記第1の表示手段で表示された候補文字の一部が指定されたか文字全体が指定されたか判断する判断手段と、
前記判断手段で候補文字の一部が指定されたと判断した場合、候補文字とその部首を識別するための情報とを記憶した部首辞書を参照して、前記入力された座標位置と座標入力方向とに基づいて指定された文字の一部に対応する部首を識別する部首識別手段と、
前記文字認識処理で得られた複数の候補文字の中から、前記部首識別手段で識別した部首を有する文字を選別して候補群とし、該候補群を前記表示画面に表示する第2の表示手段と、
前記判断手段で候補文字の文字全体が指定されたと判断した場合、前記文字認識処理で得られた複数の候補文字をそのままの順位で候補群とし、該候補群を前記表示画面に表示する第3の表示手段と、
前記第2の表示手段で表示された候補群もしくは前記第3の表示手段で表示された候補群の中から、所望の文字をユーザに選択させ、該選択させた文字を認識結果の文字とする選択手段とを有する。
【0011】
また、第2の発明は、入力された手書き文字列を認識する場合において、認識され表示された文字列中の所望とする部分を有意な文字へ変換することを可能ならしめる文字入力方法を提供しようとするものである。
【0021】
【実施例】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施例を詳細に説明する。
【0022】
図1は実施例における文字認識装置のブロック構成図である。図示において、11は文字入力用のペンである。12は入出力部であって、液晶表示装置と、その表示画面の前面に位置し、手書き文字の入力枠が複数個備えられた透明電極板が張り巡らされた座標入力装置とで構成されている。ペン11にはペンスイッチが設けられていて、ペン11を所定の力で押すことでそれがオンになる。そして、文字を入力する場合には、ペン11を押している状態で入力された座標データを有効とし、認識処理を行う。但し、ペンスイッチがオンのときに入力された座標位置に対応する表示画面上の位置には点を表示する。これによって、あたかも通常のペンによる文字を書くと同様の感覚で認識させようとする文字入力が行える。
【0023】
21は入出力部12から得られた座標データに従って文字認識処理を施し、類似度の高い複数の文字コードを出力する文字認識手段であって、例えば特公平62−39460号に記載されているアルゴリズムによって導き出される。22は文字認識手段21から得られた候補群の中らから、文字部首辞書23を参照して選別する認識候補選別手段である。文字部首辞書23についての詳細は後述する。
【0024】
上記構成における実施例の文字認識装置の具体的処理概要を説明する。但し、本装置はその制御及び処理を行うための不図示のCPU及びその動作処理手順を記憶しているROM及びワークエリアとして使用されるRAMが設けられており、後述する図2のフローチャートに係るプログラムはこのROMに記憶されている。フローチャートに係るプログラムがROMに記憶されているとするのは、後述する第2〜第4の実施例でも同じである。
【0025】
実施例の入出力部12には図5に示す様に、文字を入力する枠と、表示された文字の消去指示を行う論理的な消去ボタン56、認識を指示する認識ボタン57が表示されている。ボタン56、57はいずれもペン11をその場所にタッチ(ペンスイッチをオン状態にすること)でその動作指示を与えるようになっている。例えば、図5の入力枠に手書きで文字を入力し、ペン11を認識ボタン57をタッチすると、入出力部12に蓄えられた各入力枠のストロークが文字認識手段21に渡される。
【0026】
文字認識手段21は入出力部12から送られてきた各入力枠毎のストロークを解析し、得られた各入力枠毎の認識候補群を認識候補選別部22に送ると共に、第1候補から構成される文字列を入出力部12に送ることで、認識結果を表示する。
【0027】
今、図5に示す如く、“訪問する”と手書きで入力し、認識ボタン57をペン11でタッチしたとき、図6に示す如く“許問する”と認識(表示)されたとする。つまり、手書き文字“訪”が“許”として認識された場合である。手書き文字“訪”に対する候補群をその類似度順に示せば、“許”“敗”“販”“訳”“訣”“訪”“設”の場合を想定する。つまり、認識候補選別手段22は手書き文字“訪”に対するこれら認識候補を記憶する。勿論、その他の手書き文字列“問する”それぞれ文字に対する候補群も記憶するが、これらの認識結果は正しいので説明は省略する。
【0028】
さて、実施例では、図6に示すような結果が表示された場合、誤認識した文字“許”を見て、少なくともその部首(或いは偏)が一致していることがわかる。そこで、操作者は、誤認識した文字に対する候補を選択するための絞り込み指示を行う。
【0029】
具体的には、図7に示す如く、認識結果の文字“許”の部首の部分を左から右方向(左側に位置する旁“午”にはかからない)にペン11で線71を引く(必ずしもこの線71は描画する必要はない)。つまり、選択する部首として“言”を選択する。尚、認識結果である文字“許”に対する入力であるかどうか、更には書かれた線が部首のみに左から右方向へ描かれたことを検出するのは、入力された座標位置から判断できる。また、ここでは部首の上のみ横方向に線を引いたが、後述する説明から明らかなように、実際はその文字全体を一部を横切る線を引けば良い(枠全体にまたがる線を引いた場合には意味が異なる)。
【0030】
さて、操作者によって部首部分の指示を受けると、認識候補選別手段22は文字部首辞書23を参照して、文字認識手段21から供給された候補群の中の部署として“言”を有する文字群のみを選択する。実施例の場合、手書き文字“訪”に対する候補は、“許”“敗”“販”“訳”“訣”“訪”“設”であるので、この内の“訳”“訣”“訪”“設”が選択されることになる。そして、この結果、図示に示す如く、これら選択された候補群はウインドウ70に示す如く表示する。操作者はこのウインドウを見て、目的とする文字“訪”をペン11でタッチすることで認識結果を訂正する。
【0031】
また、なぞる範囲を文字全体を横切るものとした場合、選択方向は全ての部分となるので、図8に示す如く、認識された結果をそのままの順位で表示する。尚、図示の如く表示する候補の数は図示の場合4つであり、その中に目的とする文字が無かったら、所定の操作を行うことで次の候補を表示させることになるが、少なくとも、候補としての文字を絞り込めるので、これまでの文字認識装置と比較して、格段に有利になる。
【0032】
さて、実施例では上記処理を実現するため、文字部首辞書23には部首の種類とその存在位置の関係を記憶している部首テーブルと、各文字コードとその文字の部首の関係を記憶している文字テーブルである。この部首テーブルの具体例を図3に、文字テーブルの具体例を図4に示す。
【0033】
先に説明したように、図6に示す如く、第1候補が表示された入力枠内にペン入力が行われると、その入力はその座標位置から文字“許”に対するものであると判断できる。
【0034】
文字“許”のJISコードは“3576”であるので、文字テーブルを参照することで、その部首のコードは“72”であることが判明する。部首コード“72”は、部首テーブルを参照することで、その指定方法が左から右方向にペンでなぞった場合であるので、図6の状態では確かに部首“言”が選択されたことが確かめられる。
【0035】
そこで、認識候補選別手段22は、文字認識手段21から供給された手書き文字“訪”に対する第1認識候補“許”と同じ部首コードを有する文字のみを、文字認識手段21から供給されている候補群の中から選別し、図6の如くウインドウ70の如く表示するわけである。
【0036】
尚、図3の部首テーブルにおいて、同じ部首“貝”に対し2つの部首が存在するのは、その部首が文字の左右に位置する場合と、上下に位置する場合があることに由来する。すなわち、文字“敗”と文字“負”とは互いに同じ部首であるが、その存在位置が異なる。これを区別する意味で、実施例では図示の如く、部首が存在し得る位置に応じて異なる部首コードを付した。例えば、ある文字を入力した結果、“負”が入力され、上下に半分程度の線を引くことで、下に位置する部首“貝”が選択されることになる。
【0037】
上記処理内容をここでまとめると、実施例の認識候補選別手段22は図2に示す手順で処理を進めれば良い。
【0038】
手書きで文字を入力すると、文字認識手段21は入力された文字(或いは文字列)に対する第1候補を表示すると共に、その候補群をこの認識候補選別手段22に送ることは既に説明した。
【0039】
そこで、先ず、ステップS21では、文字認識手段21から入力された文字に対する候補群を入力する。そして、ステップS22では、その第1候補に対する部首を図4に示す文字テーブルを用いて求める(この時、入出力部12の画面には、第1候補の文字が表示されていることになる)。
【0040】
次のステップS23では、今認識したばかりの文字入力枠にペン11による入力があったかどうかを判断する。その入力枠以外に対する入力であると判断した場合には、次の認識させようとする文字入力、或いは特定の指示であると判断し、ステップS24に進む。
【0041】
認識されたばかりであって、その第1候補が表示されている枠内に対する入力であると判断した場合には、ステップS25に進んで、その入力の開始位置及び終了位置から枠全体に対する指示か否かを判断する。
【0042】
枠全体に対する指示であると判断した場合には、ステップS26に進んで入力した候補群をそのままの順位で表示する。また、枠全体に対する指示ではないと判断した場合には、ステップS27に進んで、その第1候補の部首を持つ文字を入力した候補群の中から選択し、その選択された文字を表示させる。
【0043】
処理がステップS28に進むと、表示した候補の中から1つを選択して、注目している誤認識文字の訂正を終える。
【0044】
以上説明したように実施例によれば、誤認識されたが、同じ部首を持つ文字が認識された場合、所定の操作を行うことで、同じ部首を持つ候補のみを表示するので、目的とする文字を探し出すことが容易になる。
【0045】
<第2の実施例の説明>
上記実施例(第1の実施例)では、誤認識されつつも、部首が目的とする文字と同じ場合の候補絞り込みを効率よくするものであったが、本第2の実施例で入力された2以上の文字(文字列)に基づいて、その入力文字の訂正する例を説明する。
【0046】
本第2の実施例におけるブロック構成を図9に示す。第1の実施例と異なるのは、認識候補文字列選別手段24、熟語辞書25が取って変わった点である。
【0047】
概要を説明する。今、ペン11を用いて、“訪問する”と入力して認識指示を与えたところ、図12に示す如く、“許問する”と認識されたとする。操作者は、この結果を見て、熟語或いは単語として誤っている“許問”の部分を横切る様にペンで線を引く(線は描画しなくても良いのは第1の実施例と同じ)。
【0048】
説明が前後するが、手書き文字“訪”に対する認識候補及びその類似度の順位は第1の実施例と同じとし、手書き文字“問”に対する認識結果の候補及びその順位が“問”、“間”であるとする。
【0049】
認識候補文字列選別手段24は、個々の候補の組み合わせによる文字列が熟語辞書25に存在するかどうかを検索する。但し、組み合わせ個数を減らす意味で、ペン11で指定された2文字の何れか一方が正しく認識されたものとして、例えば”許間”は組み合わせ対象外としてもよい。
【0050】
そして、指定された範囲に表示されていた文字列を、検索して得られた文字列と交換する。
【0051】
熟語辞書25の内部構成は例えば図11に示すようになっており、漢字コードの組み合わせが記憶されている。
【0052】
上記例では、その組み合わせの中に“訪問”があり、且つ、その文字列のコード“4B2C”+“4C64”が確かに熟語辞書25に存在することが確かめられるから、誤認識された文字列“許問”の部分が正解の“訪問”にとって変わる。
【0053】
本第2の実施例における認識候補文字列選別手段24の動作を図10のフローチャートに従って説明する。
【0054】
先ずステップS31において、文字認識手段21から入力された手書き文字列それぞれの候補群を入力する。
【0055】
そして、ステップS32では、ペン11による入力は、たった今認識された結果を表示している枠に対するものか否かを判断する。その枠以外に対する入力であると判断したら、ステップS33に進んで対応する処理を行う。
【0056】
さて、認識された文字(文字列)に対するペン11の入力があったと判断したら、ステップS34に進み、認識結果の文字列における2文字以上にまたがった指示であるかかどうかを判断する。1文字のみの指示であると判断したら、ステップS35に進んで、その指示された文字の第2候補とそれ以降の候補を表示し、ステップS36でそのうちの1つを選択してもらう。
【0057】
一方、2文字以上の指示であると判断したら、ステップS37に進んで、指示された文字列を構成する個々の候補文字の組み合わせが、熟語辞書25に存在するかを検索する。そして、その結果、発見された文字列を指示された文字列を消去し、その位置に表示し、認識結果を訂正する。
【0058】
<第3の実施例の説明>
次に上記第1、第2の実施例では、手書き文字そのものを認識するものであったが、本第3の実施例では、手書きで読みかなを入力して認識させ、それをかな漢字変換する場合を説明する。但し、本第3の実施例では読みを入力した後にその特徴があるので、読みの入力はペンによるものの他、キーボードやその他のデバイスによっても構わない。
【0059】
図24〜図26を参照して問題点を指摘する。これらの図は第1、第2の実施例における入出力部12に対応するものである。
【0060】
さて、今、ペン124を用いて「理恵子」と変換されることを期待して「りえこ」と入力したとする。図24が変換された状態の一例を示している。
【0061】
もし候補表示部122に目的の熟語な表示されている場合には、その表示上にタッチすることによって、目的の熟語がテキスト表示部121に出力される。
【0062】
しかし、図24に示す如く、目的の熟語(期待した熟語)がテキスト表示部122に表示されていない場合、かな変換部123の「次候補」キーや「前候補」キーをペン124でタッチすることで、他の候補を表示させることになる。それでもなお、目的熟語がその候補の中に存在しない場合には、「区切←」キーや「区切→」キーを用いて、かな漢字変換の区切り位置を調節して、再度変換を行わせる。
【0063】
図24の状態では入力されたかな文字は3文字目で区切られていることになるが、「区切←」キーを2度タッチすると、図25に示す如く、1文字目で区切られるようになり、「り」というかな文字列に対する漢字の候補が表示される。目的の「理」という漢字が表示されたら、その表示上にタッチすることによって、図26に示すように、次に「え」というかな文字列に対する漢字の候補が表示される。
【0064】
同様の操作を繰り返すことにより、目的の熟語がテキスト表示部121に出力される。
【0065】
ところが、これでは、目的の熟語が表示されるまで操作を繰り返す必要がある。しかも、候補が数多く存在することになるから、操作回数や操作に多大な時間を要するという問題がある。
【0066】
そこで、本第3の実施例ではかかる点を解決する例を説明する。
【0067】
先ず、第3の実施例のかな漢字変換装置の画面の推移例を図14〜図16に示し、説明する。また、本実施例でも、ペン124によって画面上にタッチしたり、書き込んだりして操作や入力を行なう。但し、マウスやキーボード等でも同様であるのでこれによって本願発明が限定されるものではない。また、先の例と同じに、「理恵子」と変換されることを期待して「りえこ」という文字列を入力した場合について述べる。
【0068】
図14に示すように、候補表示部122に目的の熟語が表示されていない場合においても、その表示されている熟語候補の中に、目的の熟語と共通の文字が含まれていれば、その文字をペン124を用いて例えば○印で囲むことによって、目的の熟語の一部分がテキスト表示部121に出力される。更に図15に示すように、2つ以上の文字を○印で囲むこともできる。以上の操作により、図16に示すように、目的の熟語をテキスト表示部121に出力することができる。
【0069】
本第3の実施例のかな漢字変換装置のブロック構成を図13に示し、各構成ユニットを図17のフローチャートの順に従って説明する。
【0070】
先ず、ステップS51においては、テキスト入力手段101は、文字認識やキーボードなどを用いて、文字列の入力や編集を行なう。ステップS52においては、テキスト出力手段102は、入力された文字列を画面に出力する。ステップS53においては、変換操作手段103は、テキスト入力手段101に入力された文字列に対して、かな漢字変換を行なう範囲を指定し変換手段104を起動する。
【0071】
ステップS54においては、変換手段104は、入力されたかな文字列を、漢字かな混じり文字列に変換して、テキスト出力手段102へ出力する。ステップS55において、かな文字列に、複数のかな漢字混じり文字列が対応する場合は、各漢字かな混じり文字列を候補として、候補出力手段106へ出力する。
【0072】
そして、ステップS56においては、画面に対するペン入力を待つ。
【0073】
ステップS57においては、ペン入力の位置が候補表示部22であり、軌跡が点であると認識されたならば、熟語選択コマンドの入力と解釈し、ステップS58へ進み、そうでなければステップS60へ進む。
【0074】
ステップS58において、熟語選択手段107は、点が入力された位置がどの候補が表示されているかを判定し、その候補の文字列全体を取り出す。そして、ステップS59においては、前記の取り出した文字列をテキスト出力手段102へ出力する。
【0075】
また、ステップS60に処理が進んだ場合には、ペン入力の位置が候補表示部122であり、軌跡が○印であると認識されたならば、熟語選択コマンドの入力と解釈してステップS61へ進み、そうでなければステップS63へ進む。
【0076】
ステップS61においては、文字選択手段108は、○印に囲まれている領域に含まれる文字をすべて取り出す。具体的には、図23のように、文字の中心のX座標が○印の軌跡の左端のX座標と右端のX座標との間にあり、かつ、文字の中心のY座標が○印の軌跡の上端のY座標と下端のY座標との間にある場合に、その文字は領域に含まれると判断する。ステップS62においては、前記の取り出した文字をテキスト出力手段2へ出力する。
【0077】
一方、ステップS63に処理が進んだ場合は、その他のコマンドに関する処理を行なう。ここで、「次候補」キーや「区切←」キーなどによって、表示する候補を切り換えても良い。また、この熟語に対する変換結果を確定させてもよい。
【0078】
ステップS64においては、前記ステップS63における処理によって変換結果が確定されていれば、ステップS65へ進む。そうで無ければステップS51へ戻る。
【0079】
ステップS65においては、熟語登録手段105は、文字選択コマンドを繰り返すことによって得られた文字列を、新たに熟語辞書に登録する。
【0080】
以上の動作により、表示されている熟語候補の中に目的の熟語と胸中の文字が含まれていれば、その文字を選択することによって直接テキスト出力手段へ出力することができるので、目的の熟語が候補として表示されていない場合でも、他の候補を表示させたり区切りの長さを変えたりする操作回数が、従来のかな漢字変換装置と比べて少なくて済むという効果がある。
【0081】
また、このようにして得られた文字列を新たに熟語辞書に登録する機能を付加することにより、次回に同じ熟語を変換するときは、熟語全体を一度に指定することができるので、より早く操作することができる。
【0082】
<第4の実施例の説明>
第4の実施例のかな漢字変換装置の画面の例を図19,図20に示す。
【0083】
説明を簡単にするため、読み「りえこ」を「理恵子」と変換する場合を説明する。
【0084】
もし、候補表示部122に目的の熟語が表示されている場合は、その表示上にタッチする(すなわち、軌跡が点である)ことによって、目的の熟語がテキスト表示部21に出力される。
【0085】
図19のように、候補表示部122に目的の熟語が表示されていない場合においても、その表示されている熟語候補の中に、目的の熟語と共通の文字が含まれていれば、その文字をペン24を用いて○印で囲むことによって、図20に示すように候補の中からその文字が含まれる熟語のみを表示させる。
【0086】
本第4の実施例のかな漢字変換装置のブロック図を図18に示す。
【0087】
本実施例においては、マッチング手段109は、各候補文字列と、○印がつけられた候補文字列とを比較し、○印で囲まれた文字が一致した場合に、前者の候補文字列を候補出力手段106へ出力する。
【0088】
逆に、図21のように、目的の熟語と共通でない文字に×印をつけることで、図22のように、×印がついている文字を他の文字に置き換えた候補を表示させることもできる(×印以外が論理的に○印で囲まれた場合に相当する)。
【0089】
以上の動作により、表示されている熟語候補の中に目的の熟語と共通の文字が少なくとも1個含まれていれば、その文字を選択することによって表示される候補の数を限定することができるので、候補の数が多くて目的の熟語が候補としてすぐに表示されていない場合でも、他の候補を表示させる操作回数が、従来のかな漢字変換装置と比べて少なくて済むという効果がある。
【0090】
尚、上記実施例ではそれぞれ単独の装置として説明したが、複数の装置(機器)を組み合わせて動作するシステムとしても良いのは勿論である。また、機能を実現するためのプログラムはROMに記憶されているものとしたが、外部からプログラムをロードし、それを実行するようにしても良いのは勿論である。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように第1の発明によれば、認識候補群の中から目的の文字を探し出す場合の候補群の絞り込みを効率良く行うことが可能になる。
【0092】
また、第2の発明によれば、入力された手書き文字列を認識する場合において、認識され表示された文字列中の所望とする部分を有意な文字へ変換することが可能になる。
【0093】
また、第3の発明によれば、変換候補の中に意図した全文字を有する候補が無くとも、簡単な操作で目的文字列を得ることが可能になる。
【0094】
更に、第4の発明によれば、変換された候補群中に意図した全文字列を有する候補が無くても、その目的とする部分的な文字列があった場合、その文字列から目的とする全文字列を得ることが可能になる。
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における文字認識装置のブロック構成図である。
【図2】第1の実施例における文字処理手順を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施例における部首テーブルの内容例を示す図である。
【図4】第1の実施例における文字テーブルの内容例を示す図である。
【図5】第1の実施例における手書き文字列の入力例を示す図である。
【図6】第1の実施例における認識結果の例を示す図である。
【図7】第1の実施例における候補絞り込みの操作例を説明するための図である。
【図8】第1の実施例における認識結果の他の候補を表示させる操作例を示す図である。
【図9】第2の実施例の文字認識装置のブロック構成図である。
【図10】第2の実施例における文字処理手順を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施例における熟語辞書の内容例を示す図である。
【図12】第2の実施例における認識候補文字列の訂正操作を示す図である。
【図13】第3の実施例における文字処理装置のブロック構成図である。
【図14】第3の実施例におけるかな漢字変換の訂正処理操作の一例を示す図である。
【図15】第3の実施例におけるかな漢字変換の訂正処理操作の一例を示す図である。
【図16】第3の実施例における目的文字列に変換させた場合の状態を示す図である。
【図17】第3の実施例における文字処理内容を示すフローチャートである。
【図18】第4の実施例における文字処理装置のブロック構成図である。
【図19】第4の実施例におけるかな漢字変換の訂正処理操作の一例を示す図である。
【図20】第4の実施例におけるかな漢字変換の訂正処理操作の一例を示す図である。
【図21】第4の実施例におけるかな漢字変換の他の訂正処理操作の一例を示す図である。
【図22】第4の実施例におけるかな漢字変換の他の訂正処理操作の一例を示す図である。
【図23】第3或いは第4の実施例における特定文字列の指定及び判断の原理を説明するための図である。
【図24】一般的なかな漢字変換の操作手順を示す図である。
【図25】一般的なかな漢字変換の操作手順を示す図である。
【図26】一般的なかな漢字変換の操作手順を示す図である。
【符号の説明】
11 ペン
12 入出力部
21 文字認識手段
22 認識候補選別手段
23 文字部首辞書
Claims (2)
- 手書き入力された文字を認識し、複数の候補文字を出力する文字認識処理を利用し、文字入力する文字入力方法であって、
前記文字認識処理で得られた手書き文字に対する複数の候補文字のうちの1つを表示画面に表示する第1の表示工程と、
ユーザにより座標入力手段を介して入力された前記表示画面内の座標位置と座標入力方向とに基づいて、前記第1の表示工程で表示された候補文字の一部が指定されたか文字全体が指定されたか判断する判断工程と、
前記判断工程で候補文字の一部が指定されたと判断した場合、候補文字とその部首を識別するための情報とを記憶した部首辞書を参照して、前記入力された座標位置と座標入力方向とに基づいて指定された文字の一部に対応する部首を識別する部首識別工程と、
前記文字認識処理で得られた複数の候補文字の中から、前記部首識別工程で識別した部首を有する文字を選別して候補群とし、該候補群を前記表示画面に表示する第2の表示工程と、
前記判断工程で候補文字の文字全体が指定されたと判断した場合、前記文字認識処理で得られた複数の候補文字をそのままの順位で候補群とし、該候補群を前記表示画面に表示する第3の表示工程と、
前記第2の表示工程で表示された候補群もしくは前記第3の表示工程で表示された候補群の中から、所望の文字をユーザに選択させ、該選択させた文字を認識結果の文字とする選択工程と
を有することを特徴とする文字入力方法。 - 手書き入力された文字を認識し、複数の候補文字を出力する文字認識手段を利用し、文字入力する文字入力装置であって、
前記文字認識手段で得られた手書き文字に対する複数の候補文字のうちの1つを表示画面に表示する第1の表示手段と、
ユーザにより座標入力手段を介して入力された前記表示画面内の座標位置と座標入力方向とに基づいて、前記第1の表示手段で表示された候補文字の一部が指定されたか文字全体が指定されたか判断する判断手段と、
前記判断手段で候補文字の一部が指定されたと判断した場合、候補文字とその部首を識別するための情報とを記憶した部首辞書を参照して、前記入力された座標位置と座標入力方向とに基づいて指定された文字の一部に対応する部首を識別する部首識別手段と、
前記文字認識処理で得られた複数の候補文字の中から、前記部首識別手段で識別した部首を有する文字を選別して候補群とし、該候補群を前記表示画面に表示する第2の表示手段と、
前記判断手段で候補文字の文字全体が指定されたと判断した場合、前記文字認識処理で得られた複数の候補文字をそのままの順位で候補群とし、該候補群を前記表示画面に表示する第3の表示手段と、
前記第2の表示手段で表示された候補群もしくは前記第3の表示手段で表示された候補群の中から、所望の文字をユーザに選択させ、該選択させた文字を認識結果の文字とする選択手段と
を有することを特徴とする文字入力装置。
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