JP2986255B2 - 文字認識装置 - Google Patents
文字認識装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力されたイメージか
ら文字を認識し、文字コードに変換して処理する文字認
識装置に関する。
ら文字を認識し、文字コードに変換して処理する文字認
識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、文章作成装置は、多機能化に伴っ
て、文字の入力を、キーボードからだけでなく、入力さ
れたイメージから文字を認識し、文字コードに変換する
文字認識装置から行なうことができるようになってきて
いる。
て、文字の入力を、キーボードからだけでなく、入力さ
れたイメージから文字を認識し、文字コードに変換する
文字認識装置から行なうことができるようになってきて
いる。
【0003】文字認識装置は、光学的文字読取装置のよ
うに用紙等に予め記録された文字を読み取り、それを認
識して入力したり、オンライン文字認識装置のようにそ
の場で手書きされた文字を認識して文字を入力したりす
ることが可能となっている。
うに用紙等に予め記録された文字を読み取り、それを認
識して入力したり、オンライン文字認識装置のようにそ
の場で手書きされた文字を認識して文字を入力したりす
ることが可能となっている。
【0004】また、最近では透明タブットとディスプレ
イとを積層一体化した表示入力装置が開発され、タブレ
ット上でペンを用いて直接的に文字を筆記することによ
って文字を入力し、文章を作成することが可能になって
いる。
イとを積層一体化した表示入力装置が開発され、タブレ
ット上でペンを用いて直接的に文字を筆記することによ
って文字を入力し、文章を作成することが可能になって
いる。
【0005】この種、文字を入力する装置は、入力され
たイメージ(文字パターン)について、予め用意された
辞書を参照しながら文字認識を行なうことによって、文
字コードを生成する。
たイメージ(文字パターン)について、予め用意された
辞書を参照しながら文字認識を行なうことによって、文
字コードを生成する。
【0006】このような文字認識を利用した場合には、
認識の精度(正確さ)が文字入力のしやすさを左右す
る。一般に、画数の少ない簡単な文字については、認識
が困難であり、正しい認識結果を第1候補として提示で
きないものがある。
認識の精度(正確さ)が文字入力のしやすさを左右す
る。一般に、画数の少ない簡単な文字については、認識
が困難であり、正しい認識結果を第1候補として提示で
きないものがある。
【0007】そのような文字には、括弧記号(“(”や
“)”など)がある。括弧記号は、他の括弧記
号(“[”や“]”など)や、“1”、“|”(縦棒)
等と類似しているために、区別が困難であり、正しい認
識結果を第1候補として得られないことが他の文字と比
較して多くなっている。
“)”など)がある。括弧記号は、他の括弧記
号(“[”や“]”など)や、“1”、“|”(縦棒)
等と類似しているために、区別が困難であり、正しい認
識結果を第1候補として得られないことが他の文字と比
較して多くなっている。
【0008】通常、文字認識を行なう装置では、前述し
た理由等から第1候補が正しい認識結果でない場合に、
第2候補以降の複数の認識候補の中から任意に1つの候
補を選択できるようになっており、認識結果の修正が可
能となっている。
た理由等から第1候補が正しい認識結果でない場合に、
第2候補以降の複数の認識候補の中から任意に1つの候
補を選択できるようになっており、認識結果の修正が可
能となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、正しい
認識結果が第1候補とならない文字が多数ある場合に
は、それぞれについて修正が必要となってしまう。特
に、括弧記号には、類似した他の記号や文字が多いため
に、候補も多数となることが多く、さらに第1候補とな
らない場合に必ずしも優先度が高いとは限らなかった。
従って、括弧記号を修正する際には、多くの候補の中か
ら自分の求めるものを選択しなければならないため、操
作が繁雑であり煩わしいものとなっていた。本発明は前
記のような点に鑑みてなされたもので、求める文字を簡
単に入力することが可能な文字認識装置を提供すること
を目的とする。
認識結果が第1候補とならない文字が多数ある場合に
は、それぞれについて修正が必要となってしまう。特
に、括弧記号には、類似した他の記号や文字が多いため
に、候補も多数となることが多く、さらに第1候補とな
らない場合に必ずしも優先度が高いとは限らなかった。
従って、括弧記号を修正する際には、多くの候補の中か
ら自分の求めるものを選択しなければならないため、操
作が繁雑であり煩わしいものとなっていた。本発明は前
記のような点に鑑みてなされたもので、求める文字を簡
単に入力することが可能な文字認識装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力されたイ
メージから文字認識を行ない、認識候補及び同認識候補
の優先度を出力する文字認識手段を備えた文字認識装置
において、前記文字認識手段によって得られた認識候補
中に特定文字がある場合に、既に入力されている文字列
中の前記特定文字に対応する文字に基づいて、前記特定
文字の優先度を変更する優先度変更手段を具備して構成
するものである。
メージから文字認識を行ない、認識候補及び同認識候補
の優先度を出力する文字認識手段を備えた文字認識装置
において、前記文字認識手段によって得られた認識候補
中に特定文字がある場合に、既に入力されている文字列
中の前記特定文字に対応する文字に基づいて、前記特定
文字の優先度を変更する優先度変更手段を具備して構成
するものである。
【0011】
【作用】このような構成によれば、括弧記号を入力する
ときに、既に入力されている結果(対応関係)に基づい
て、候補の優先度を決定するため、求めている文字がよ
り高い優先度で得ることができ、簡易にかつ効率的に認
識候補の選択を行うことが可能となる。この結果、文字
入力、及び文字修正のための作業負担を大幅に軽減する
ことができる。
ときに、既に入力されている結果(対応関係)に基づい
て、候補の優先度を決定するため、求めている文字がよ
り高い優先度で得ることができ、簡易にかつ効率的に認
識候補の選択を行うことが可能となる。この結果、文字
入力、及び文字修正のための作業負担を大幅に軽減する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は同実施例に係わる文字認識装置の概略構
成を示すブロック図である。図1において、入力部10
は、イメージを入力するものである。入力部10は、例
えば座標入力用のタブレットを用いて手書きでイメージ
を読み取る装置であっても良いし、用紙等に記録された
パターンを光学的に操作してイメージを読取る装置であ
っても良い。
明する。図1は同実施例に係わる文字認識装置の概略構
成を示すブロック図である。図1において、入力部10
は、イメージを入力するものである。入力部10は、例
えば座標入力用のタブレットを用いて手書きでイメージ
を読み取る装置であっても良いし、用紙等に記録された
パターンを光学的に操作してイメージを読取る装置であ
っても良い。
【0013】文字認識部12は、入力部10から入力さ
れたイメージから図示せぬ辞書を参照しながら文字認識
を行ない、辞書との類似度に基づいて認識候補を決定し
て文字コードを生成する。文字認識部12は、類似度値
がある値以上となった文字(カテゴリ)を認識候補と
し、認識候補が複数ある場合には類似度値の高い順から
第1候補、第2候補、…として各文字コードに優先度を
付加して文字認識結果として出力する。
れたイメージから図示せぬ辞書を参照しながら文字認識
を行ない、辞書との類似度に基づいて認識候補を決定し
て文字コードを生成する。文字認識部12は、類似度値
がある値以上となった文字(カテゴリ)を認識候補と
し、認識候補が複数ある場合には類似度値の高い順から
第1候補、第2候補、…として各文字コードに優先度を
付加して文字認識結果として出力する。
【0014】優先度調整部14は、文字認識部12によ
って得られた認識候補に括弧記号(または括弧記号を含
む、2つが対応付けられて用いられる他の記号や文字等
の特定文字)がある場合に、この認識候補の優先度を、
後述する括弧記号対応部16による判別結果に応じて調
整(変更)するものである。
って得られた認識候補に括弧記号(または括弧記号を含
む、2つが対応付けられて用いられる他の記号や文字等
の特定文字)がある場合に、この認識候補の優先度を、
後述する括弧記号対応部16による判別結果に応じて調
整(変更)するものである。
【0015】括弧記号対応部16は、優先度の調整が必
要な場合に、認識候補の括弧記号と既入力文字列バッフ
ァ18に格納された既入力文字列中の括弧記号との対応
関係を判別するものである。
要な場合に、認識候補の括弧記号と既入力文字列バッフ
ァ18に格納された既入力文字列中の括弧記号との対応
関係を判別するものである。
【0016】既入力文字列バッファ18は、既に入力さ
れている(確定済みの)文字列を保存するためのもので
ある。出力部20は、優先度調整部14によって括弧記
号の認識候補についての優先度が調整した後の文字認識
結果を出力するものである。次に、優先度調整部14及
び括弧記号対応部16の動作について、図2に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
れている(確定済みの)文字列を保存するためのもので
ある。出力部20は、優先度調整部14によって括弧記
号の認識候補についての優先度が調整した後の文字認識
結果を出力するものである。次に、優先度調整部14及
び括弧記号対応部16の動作について、図2に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0017】認識候補に括弧記号が含まれている場合、
優先度調整部14は、括弧記号対応部16に既入力文字
列の参照を指示する。既入力文字列バッファ18中に文
字列が保持されていない場合には(ステップA1)、括
弧記号対応部16は、その旨を優先度調整部14に通知
する。優先度調整部14は、その時点で処理を終了して
文字認識結果をそのまま出力部20に渡す。
優先度調整部14は、括弧記号対応部16に既入力文字
列の参照を指示する。既入力文字列バッファ18中に文
字列が保持されていない場合には(ステップA1)、括
弧記号対応部16は、その旨を優先度調整部14に通知
する。優先度調整部14は、その時点で処理を終了して
文字認識結果をそのまま出力部20に渡す。
【0018】既入力文字列バッファ18中に文字列が保
持されている場合には(ステップA1)、括弧記号対応
部16は、既入力文字列の最後の文字から参照を始め
(ステップA2)、その文字が閉じ括弧であるかどうか
を判定する(ステップA3)。なお、括弧記号対応部1
6は、既入力文字列中の参照すべき文字位置を示す参照
ポインタを更新しながら括弧を判定していく。
持されている場合には(ステップA1)、括弧記号対応
部16は、既入力文字列の最後の文字から参照を始め
(ステップA2)、その文字が閉じ括弧であるかどうか
を判定する(ステップA3)。なお、括弧記号対応部1
6は、既入力文字列中の参照すべき文字位置を示す参照
ポインタを更新しながら括弧を判定していく。
【0019】ステップA3において閉じ括弧がある場合
には、括弧記号対応部16は、この閉じ括弧に対応する
(同じ種類の)始め括弧を既入力文字列中から捜す(ス
ッテプA4)。対応する初め括弧がある場合、括弧記号
対応部16は、ここまでの既入力文字列中に認識候補の
括弧記号に対応する括弧記号がないと判別して、参照ポ
インタをその対応する始め括弧の前に変更する(ステッ
プA5)。ただし、この段階では、閉じ括弧と対応する
始め括弧との間に、同じ種類もしくは別の種類の括弧の
入れ子等がある場合も考えられる。
には、括弧記号対応部16は、この閉じ括弧に対応する
(同じ種類の)始め括弧を既入力文字列中から捜す(ス
ッテプA4)。対応する初め括弧がある場合、括弧記号
対応部16は、ここまでの既入力文字列中に認識候補の
括弧記号に対応する括弧記号がないと判別して、参照ポ
インタをその対応する始め括弧の前に変更する(ステッ
プA5)。ただし、この段階では、閉じ括弧と対応する
始め括弧との間に、同じ種類もしくは別の種類の括弧の
入れ子等がある場合も考えられる。
【0020】なお、ステップA4において対応する始め
括弧がなければ、ステップA3で得られた閉じ括弧は、
単なる1文字であると判別し、参照ポインタを1文字前
に変更する(ステップA6)。
括弧がなければ、ステップA3で得られた閉じ括弧は、
単なる1文字であると判別し、参照ポインタを1文字前
に変更する(ステップA6)。
【0021】また、ステップA2において参照した文字
が閉じ括弧でない場合、括弧記号対応部16は、さらに
始め括弧かどうかを判定する(ステップA7)。始め括
弧でもなければ、参照ポインタを1文字前に変更し(ス
テップA6)、次の文字を参照するようにする。
が閉じ括弧でない場合、括弧記号対応部16は、さらに
始め括弧かどうかを判定する(ステップA7)。始め括
弧でもなければ、参照ポインタを1文字前に変更し(ス
テップA6)、次の文字を参照するようにする。
【0022】ステップA5またはステップA6において
変更された参照ポインタが既入力文字列バッファ16の
先頭でなければ、括弧記号対応部16は、既入力文字列
中の参照ポインタが示す文字位置から文字を参照する
(ステップA8)。すなわち、参照の対象とする既入力
文字列がなくなるまで繰り返す(ステップA10)。参
照すべき既入力文字列がなくなった場合には、処理を終
了する。
変更された参照ポインタが既入力文字列バッファ16の
先頭でなければ、括弧記号対応部16は、既入力文字列
中の参照ポインタが示す文字位置から文字を参照する
(ステップA8)。すなわち、参照の対象とする既入力
文字列がなくなるまで繰り返す(ステップA10)。参
照すべき既入力文字列がなくなった場合には、処理を終
了する。
【0023】なお、ステップA7において始め括弧と判
別された場合には、その始め括弧に対応する閉じ括弧が
認識候補にあるかどうかを調べる(ステップA9)。対
応する閉じ括弧が認識候補中にない場合には、優先度を
変更するために必要ないものとして、参照ポインタを1
文字前に変更し(ステップA6)、次の文字を参照する
ようにする。
別された場合には、その始め括弧に対応する閉じ括弧が
認識候補にあるかどうかを調べる(ステップA9)。対
応する閉じ括弧が認識候補中にない場合には、優先度を
変更するために必要ないものとして、参照ポインタを1
文字前に変更し(ステップA6)、次の文字を参照する
ようにする。
【0024】これに対し、ステップA7において判別さ
れた始め括弧に対応する閉じ括弧が認識候補中にある場
合には、優先度調整部14は、この認識候補の閉じ括弧
の優先度を上げる(ステップA10)。
れた始め括弧に対応する閉じ括弧が認識候補中にある場
合には、優先度調整部14は、この認識候補の閉じ括弧
の優先度を上げる(ステップA10)。
【0025】ここで、具体例を用いて説明する。文字認
識部12における文字認識によって、図3に示すような
優先度の認識候補が得られたものとする。認識候補に
は、第1候補が丸始め括弧“(”、第2候補が丸閉じ括
弧“)”、第3候補が角閉じ括弧“]”が得られている
ものとする。また、既入力文字列バッファ18には、図
4(a),(b),(c)のような括弧記号を含む文字
列が格納されているものとする。
識部12における文字認識によって、図3に示すような
優先度の認識候補が得られたものとする。認識候補に
は、第1候補が丸始め括弧“(”、第2候補が丸閉じ括
弧“)”、第3候補が角閉じ括弧“]”が得られている
ものとする。また、既入力文字列バッファ18には、図
4(a),(b),(c)のような括弧記号を含む文字
列が格納されているものとする。
【0026】まず、既入力文字列が図4(a)であった
場合、丸始め括弧“(”が1つあるのでステップA4,
A5を1回経る。そして、ステップA6において、丸始
め括弧“(”が判別される。
場合、丸始め括弧“(”が1つあるのでステップA4,
A5を1回経る。そして、ステップA6において、丸始
め括弧“(”が判別される。
【0027】認識候補には、これに対応する丸閉じ括弧
“)”があるため(ステップA9)、ステップA10に
おいて、図5(a)に示すように、その優先度が上げら
れる。すなわち、既入力文字列中の(外側の)丸始め括
弧“(”に対応する丸閉じ括弧“)”が、第1候補に変
更される。
“)”があるため(ステップA9)、ステップA10に
おいて、図5(a)に示すように、その優先度が上げら
れる。すなわち、既入力文字列中の(外側の)丸始め括
弧“(”に対応する丸閉じ括弧“)”が、第1候補に変
更される。
【0028】図4(b)のような既入力文字列の場合
は、ステップA4,A5において、既入力文字列中の各
括弧記号は、それぞれに対応する括弧記号が見つかるた
め、認識候補中の括弧に対応する括弧記号がない。その
ため、認識候補の優先度は、図5(b)に示すように変
更されない。
は、ステップA4,A5において、既入力文字列中の各
括弧記号は、それぞれに対応する括弧記号が見つかるた
め、認識候補中の括弧に対応する括弧記号がない。その
ため、認識候補の優先度は、図5(b)に示すように変
更されない。
【0029】図4(c)のような既入力文字列の場合
は、ステップA7において角始め括弧“[”が見つか
る。認識候補中にはこれに対応する角閉じ括弧“]”が
あるため(ステップA9)、ステップA10において、
図5(c)に示すように、この候補の優先度が上げられ
る。すなわち、既入力文字列中の角始め括弧“[”に対
応する角閉じ括弧“]”が、第1候補に変更される。
は、ステップA7において角始め括弧“[”が見つか
る。認識候補中にはこれに対応する角閉じ括弧“]”が
あるため(ステップA9)、ステップA10において、
図5(c)に示すように、この候補の優先度が上げられ
る。すなわち、既入力文字列中の角始め括弧“[”に対
応する角閉じ括弧“]”が、第1候補に変更される。
【0030】次に、括弧記号の種類に階層構造を持た
せ、上位下位により優先度を変更する方式について説明
する。前述した方式では、図3に示すフローチャートの
ステップA7において既入力文字列中に始め括弧が見つ
かり、それに応じた閉じ括弧が認識候補中にある場合に
は、ステップA10において優先度を変更することがで
きる。ここで説明する方式は、例えば認識候補中に閉じ
括弧がなく、始め括弧だけである場合であっても、正し
い認識候補が上位となるように優先度を変更できるよう
にするものである。
せ、上位下位により優先度を変更する方式について説明
する。前述した方式では、図3に示すフローチャートの
ステップA7において既入力文字列中に始め括弧が見つ
かり、それに応じた閉じ括弧が認識候補中にある場合に
は、ステップA10において優先度を変更することがで
きる。ここで説明する方式は、例えば認識候補中に閉じ
括弧がなく、始め括弧だけである場合であっても、正し
い認識候補が上位となるように優先度を変更できるよう
にするものである。
【0031】この方式では、例えば図6に示すような、
各種括弧記号の上下階層を知るための階層テーブルが括
弧記号対応部16に設けられているものとする。ここで
は階層テーブルに、2重かぎ始め括弧“『”が、かぎ始
め括弧“「”の下位であることを示す情報が登録されて
いるものとする。その他にも、“[”、“{”、“(”
の順で上位から下位の階層であるという情報等が登録さ
れている。階層関係は、例えば一般に括弧記号が文書等
に用いられる場合に、外側に用いられるものを上位とす
る。
各種括弧記号の上下階層を知るための階層テーブルが括
弧記号対応部16に設けられているものとする。ここで
は階層テーブルに、2重かぎ始め括弧“『”が、かぎ始
め括弧“「”の下位であることを示す情報が登録されて
いるものとする。その他にも、“[”、“{”、“(”
の順で上位から下位の階層であるという情報等が登録さ
れている。階層関係は、例えば一般に括弧記号が文書等
に用いられる場合に、外側に用いられるものを上位とす
る。
【0032】この方式における、優先度調整部14及び
括弧記号対応部16の動作を、図7のフローチャートに
示している。図7に示すように、図2に示すフローチャ
ートと、ほぼ同じ動作であるので詳細な説明を省略する
が、既入力文字列中に対応する相手のない始め括弧が見
つかった場合(ステップB7)の処理(ステップB9,
B10)が異なる。
括弧記号対応部16の動作を、図7のフローチャートに
示している。図7に示すように、図2に示すフローチャ
ートと、ほぼ同じ動作であるので詳細な説明を省略する
が、既入力文字列中に対応する相手のない始め括弧が見
つかった場合(ステップB7)の処理(ステップB9,
B10)が異なる。
【0033】すなわち、図6に示すような括弧の階層テ
ーブルを参照し、認識候補の中に下位の始め括弧があれ
ば(ステップB9)、その始め括弧の優先度を上げる
(ステップB10)。
ーブルを参照し、認識候補の中に下位の始め括弧があれ
ば(ステップB9)、その始め括弧の優先度を上げる
(ステップB10)。
【0034】ここで、具体例を用いて説明する。文字認
識部12における文字認識によって、図8に示すような
優先度の認識候補が得られたものとする。認識候補に
は、第1候補が、かぎ始め括弧“「”、第2候補が2重
かぎ括弧“『”が得られているものとする。また、既入
力文字列バッファ18には、図9(a),(b)のよう
な括弧記号を含む文字列が格納されているものとする。
識部12における文字認識によって、図8に示すような
優先度の認識候補が得られたものとする。認識候補に
は、第1候補が、かぎ始め括弧“「”、第2候補が2重
かぎ括弧“『”が得られているものとする。また、既入
力文字列バッファ18には、図9(a),(b)のよう
な括弧記号を含む文字列が格納されているものとする。
【0035】まず、既入力文字列が図9(a)であった
場合、ステップB7において、かぎ始め括弧“「”が判
別される。括弧記号対応部16は、階層テーブルを参照
し、始め括弧“「”に対応する下位の括弧記号が認識候
補中にあるかを判別する。
場合、ステップB7において、かぎ始め括弧“「”が判
別される。括弧記号対応部16は、階層テーブルを参照
し、始め括弧“「”に対応する下位の括弧記号が認識候
補中にあるかを判別する。
【0036】ここでは、下位の2重かぎ始め括弧“『”
があるため、ステップB10において、図10(a)に
示すように優先度が上げられる。すなわち、上位の始め
括弧が既入力文字列にある場合、その後には下位の始め
括弧が用いられることが多いことを利用し(階層テーブ
ルの内容)、2重かぎ始め括弧“『”が、第1候補に変
更される。
があるため、ステップB10において、図10(a)に
示すように優先度が上げられる。すなわち、上位の始め
括弧が既入力文字列にある場合、その後には下位の始め
括弧が用いられることが多いことを利用し(階層テーブ
ルの内容)、2重かぎ始め括弧“『”が、第1候補に変
更される。
【0037】図9(b)のような既入力文字列の場合
は、既入力文字列中に対応する相手のない始め括弧がな
いので、図10(b)に示すように、認識候補の優先度
は変更されない。さらにこれでも優先度の変更が行われ
なかった場合には、より階層が上位の始め括弧の優先度
を変更するようにもできる。
は、既入力文字列中に対応する相手のない始め括弧がな
いので、図10(b)に示すように、認識候補の優先度
は変更されない。さらにこれでも優先度の変更が行われ
なかった場合には、より階層が上位の始め括弧の優先度
を変更するようにもできる。
【0038】このようにして、認識候補中に括弧記号が
ある場合には、既入力文字列に基づいて優先度が変更さ
れて出力されるので、正しい認識候補を第1候補とする
ことができ、この場合には文字の修正が不要となるので
文字入力効率が向上する。
ある場合には、既入力文字列に基づいて優先度が変更さ
れて出力されるので、正しい認識候補を第1候補とする
ことができ、この場合には文字の修正が不要となるので
文字入力効率が向上する。
【0039】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば前記実施例においては既入力文
字列を、認識候補となる文字の前の文字列としている
が、前後を参照して調整することも可能である。
るものではない。例えば前記実施例においては既入力文
字列を、認識候補となる文字の前の文字列としている
が、前後を参照して調整することも可能である。
【0040】すなわち、タブレットから手書き入力され
た文字パターンを1文字毎にオンライン文字認識によっ
て認識する場合だけでなく、例えばオンライン文字認識
によって1行単位で手書き入力する場合や、光学的文字
読取装置のように用紙に記録された文書単位で入力する
場合に適用することができる。
た文字パターンを1文字毎にオンライン文字認識によっ
て認識する場合だけでなく、例えばオンライン文字認識
によって1行単位で手書き入力する場合や、光学的文字
読取装置のように用紙に記録された文書単位で入力する
場合に適用することができる。
【0041】また、優先度を変更する場合、最優先(第
1候補)にすることに限らず、文字認識結果での優先度
と組み合わせて、その合計や所定の規定に従って優先順
位を変更しても良い。
1候補)にすることに限らず、文字認識結果での優先度
と組み合わせて、その合計や所定の規定に従って優先順
位を変更しても良い。
【0042】さらに、優先度調整部14及び括弧記号対
応部16の動作について、図2及び図7のフローチャー
トを用いてそれぞれについて説明したが、両者を一連の
処理動作としても良い。また前記実施例では、括弧記号
のみについて説明したが、括弧記号と同様に、2つが対
応付けられて用いられる他の記号や文字等に応用するこ
とができる。その他、本発明はその要旨を説明しない範
囲で種々変形して実施することができる。
応部16の動作について、図2及び図7のフローチャー
トを用いてそれぞれについて説明したが、両者を一連の
処理動作としても良い。また前記実施例では、括弧記号
のみについて説明したが、括弧記号と同様に、2つが対
応付けられて用いられる他の記号や文字等に応用するこ
とができる。その他、本発明はその要旨を説明しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、括弧のよ
うに簡単で認識誤りをしやすい文字を入力する場合、既
に入力されている結果を参照して認識候補の優先度を決
定するので、求めている文字を選択する作業が簡易にし
て効率的になりオペレータに対する処理負担を大幅に軽
減する等の実用上多大なる効果が奏せられるものであ
る。
うに簡単で認識誤りをしやすい文字を入力する場合、既
に入力されている結果を参照して認識候補の優先度を決
定するので、求めている文字を選択する作業が簡易にし
て効率的になりオペレータに対する処理負担を大幅に軽
減する等の実用上多大なる効果が奏せられるものであ
る。
【図1】本発明の一実施例に係わる文字認識装置の概略
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
【図2】優先度調整部14及び括弧記号対応部16の動
作を説明するためのフローチャート。
作を説明するためのフローチャート。
【図3】具体例を説明するための認識候補の一例を示す
図。
図。
【図4】具体例を説明するための既入力文字列の一例を
説明するための図。
説明するための図。
【図5】優先度が変更された後の認識候補の一例を示す
図。
図。
【図6】階層テーブルの一例を説明すするための図。
【図7】階層テーブルを用いた方式における優先度調整
部14及び括弧記号対応部16の動作を説明するための
フローチャート。
部14及び括弧記号対応部16の動作を説明するための
フローチャート。
【図8】階層テーブルを用いた方式における具体例を説
明するための認識候補の一例を示す図。
明するための認識候補の一例を示す図。
【図9】階層テーブルを用いた方式における具体例を説
明するための既入力文字列の一例を説明するための図。
明するための既入力文字列の一例を説明するための図。
【図10】階層テーブルを用いた方式における優先度が
変更された後の認識候補の一例を示す図。
変更された後の認識候補の一例を示す図。
10…入力部、12…文字認識部、14…優先度調整
部、16…括弧記号対応部、18…既入力文字列バッフ
ァ、20…出力部。
部、16…括弧記号対応部、18…既入力文字列バッフ
ァ、20…出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/21 - 17/28 G06K 9/00 - 9/03 G06K 9/46 - 9/52 G06K 9/62 - 9/82
Claims (3)
- 【請求項1】 入力されたイメージから文字認識を行な
い、認識候補及び同認識候補の優先度を出力する文字認
識手段を備えた文字認識装置において、 前記文字認識手段によって得られた認識候補中に特定文
字がある場合に、既に入力されている文字列中の前記特
定文字に対応する文字に基づいて、前記特定文字の優先
度を変更する優先度変更手段を具備したことを特徴とす
る文字認識装置。 - 【請求項2】 前記優先度変更手段は、前記文字列中に
始め括弧がある場合に、認識候補中の前記始め括弧に対
応する閉じ括弧の優先度を変更することを特徴とする請
求項1記載の文字認識装置。 - 【請求項3】 前記優先度変更手段は、前記文字列中に
始め括弧がある場合に、始め括弧の種類によって予め設
定された階層関係に基づいて、認識候補中の始め括弧の
優先度を変更することを特徴とする請求項1記載の文字
認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3231244A JP2986255B2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 文字認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3231244A JP2986255B2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 文字認識装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0573532A JPH0573532A (ja) | 1993-03-26 |
JP2986255B2 true JP2986255B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=16920586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3231244A Expired - Fee Related JP2986255B2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 文字認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2986255B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP3231244A patent/JP2986255B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0573532A (ja) | 1993-03-26 |
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Legal Events
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