JP2674065B2 - 複写機 - Google Patents

複写機

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JP2674065B2
JP2674065B2 JP63044468A JP4446888A JP2674065B2 JP 2674065 B2 JP2674065 B2 JP 2674065B2 JP 63044468 A JP63044468 A JP 63044468A JP 4446888 A JP4446888 A JP 4446888A JP 2674065 B2 JP2674065 B2 JP 2674065B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、複写機本体にセットすることのできるコピ
ー用紙の最大サイズよりも大きな原稿からコピーを行う
ことのできる複写機に関する。
「従来の技術」 各種大型図面は、このような図面を専用にコピーする
ことのできる大型複写機を用いてコピー作業が行われて
いるのが現状である。このような大型複写機は大型図面
等の比較的大きなサイズの原稿を等倍でコピーすること
ができる。また、原稿を縮小してコピーするための機能
も備えられていることが多く、この機能を利用して例え
ばA4判のファイルにファイリングを行うための縮小図面
等も作成することができる。このようなファイリングを
行うと、回路や各種装置の設計にあたって過去に作成し
た図面等の参考資料を捜し出すときにとても重宝なもの
である。
ところで、図面等の大きなサイズの原稿からコピーを
とる特殊な複写機は、その配置スペースや価格との関係
から、出図を行う部署等の特殊な場所に限定的に配置さ
れている場合が多い。従って、例えば個々の設計現場で
図面を引いている設計者は、自己の資料ファイルに図面
のコピーをファイリングしようとしても、遠く離れた大
型複写機の所まで足を運ばなければならない場合があっ
た。また、大型複写機が出図作業等の優先的に行われる
べき作業に追われているような場合には、コピーを迅速
にとることができないという問題もあった。
そこで、利用することのできるコピー用紙の最大のサ
イズよりも大きなサイズの原稿からコピーをとることが
できる複写機が提案されている。この複写機では、セッ
トすることのできるコピー用紙の最大サイズを例えばA3
判に制限する一方、これよりも大きな原稿、例えばA2判
サイズの原稿については縮小専用でコピーがとれるよう
にしている。そして、このようにしてコピー用紙の最大
サイズを抑えることで、装置本体の大きさを小型にし、
またこれにより低価格を実現することで設計現場等の各
場所におけるこの種の複写機の設置を可能としている。
第13図は、この提案された複写機のコンソールパネル
の要部を表わしたものである。この複写機では最大A2判
サイズの原稿からコピーをとることができ、コピー用紙
としては最大A3判サイズのものを使用することができ
る。従ってコンソールパネル11には、A2判、A3判、B4
判、A4判、B5判の各種原稿サイズを指定するキー12を配
置した原稿サイズ指定領域13と、A3判、B4判、A4判、B5
判の各種コピー用紙を選択するキー14を配置した用紙サ
イズ指定領域15とが配置されている。この複写機では最
近の多くの複写機がそうであるように原稿のサイズとコ
ピー用紙のサイズを指定すると、複写機がこれらにあっ
た縮倍率を設定することができるようになっている。
また、このコンソールパネル11上には縮倍率を設定す
るための倍率設定領域16も設けられている。縮倍率の設
定範囲は50%から200%となっており、キー17を選択す
ることで予め設定された幾つかの固定倍率を選択した
り、キー18を操作することによって例えば1%刻みで任
意の倍率を設定することができるようになっている。
「発明が解決しようとする課題」 さて、第13図に示した従来提案されたコンソールパネ
ル11では、オペレータがその操作上間違った指定を行う
場合があった。すなわちオペレータは、例えば原稿サイ
ズ指定領域13から原稿のサイズとしてA2判を指定し、用
紙サイズ指定領域15からコピー用紙のサイズとしてB5判
を指定することもありうる。ところが、たとえ縮倍率が
最小の50%に設定されたとしてもA2判原稿上の全画情報
をB5判のコピー用紙に再現することは不可能である。す
なわちこのような組み合わせのコピー作業はできないの
にもかかわらず、コンソールパネル11上では指定を行う
可能性があった。
次に、通常の複写機では縮倍率を等倍に設定すること
は当然に可能であるにも係わらず、この複写機では原稿
のサイズをA2判に設定したときには、等倍のコピーをと
ることができなかった。これは、コピー用紙の許容する
ことのできる最大のサイズが、この複写機の場合A3判し
かないことに基づくものである。しかしながら、倍率指
定領域16で倍率の指定を行う際には間違って100%(等
倍)の指定を行う可能性があった。
そこで本発明の目的は、セットすることのできるコピ
ー用紙の最大サイズよりも大きなサイズの原稿を取り扱
うことのできる場合に、このことに起因する操作ミスを
防止することのできる複写機を提供することにある。
「発明が解決しようとする課題」 本発明では、第1図に原理的に説明するように、コピ
ー用紙を収容する1または複数の用紙収容手段21と、用
紙収容手段21に収容されるコピー用紙のいずれのサイズ
よりも大きな所定サイズの原稿からこれらコピー用紙に
縮小して複写を行う操作を指示するための操作領域22を
他のサイズの原稿についての操作領域23と独立して配置
した操作パネル24とを複写機に具備させる。
すなわち本発明では、(イ)コピー用紙を収容する複
数の用紙収容手段と、(ロ)原稿の読み取りを行う原稿
読取手段と、(ハ)この原稿読取手段の読み取った原稿
のサイズを等倍を含めて縮小あるいは拡大して用紙収容
手段に収容した用紙のいずれかのサイズに合わせて複写
することのできる複写手段と、(ニ)原稿読取手段の読
み取ることのできるサイズ以下で、かつ用紙収容手段に
収容される用紙の最大サイズよりも大きい原稿のサイズ
であって、複写手段が用紙収容手段に収容される用紙の
一部についてその原稿のサイズに合わせて複写を行う縮
率を用意していないような原稿のサイズと複写手段がそ
の原稿のサイズに合わせて縮小して複写を行うことので
きる用紙のサイズとの対応関係を表わし、そのサイズの
原稿を用いて複写を行う際の用紙収容手段の選択を指定
するための操作領域を、これ以外のサイズの原稿につい
ての操作領域とは別の領域として配置した操作パネルと
を複写機に具備させる。
前記した例で説明すると、操作パネル24上に(i)A2
判サイズの原稿を取り扱う領域と、(ii)A3判サイズ以
下の原稿を取り扱う領域の2つの独立した領域を設け
る。この例では、縮倍率の最小が50%で装置の扱うこと
ができるコピー用紙が最大のA3判から最小のB5判なの
で、A2判サイズの原稿については用意されたコピー用紙
のすべてのサイズには画像情報を縮小して納めることが
できない。そこで、A2判サイズの原稿については、この
原稿の全面の画像をコピー用紙の全面に対応させて複写
することが可能な用紙サイズであるA3判とA4判のコピー
用紙に対する縮小コピーのための独立した領域を設ける
ことにして、縮倍率の設定等の操作をA3判以下の原稿の
同様の操作と区別して行えるようにしている。これによ
り、操作上の誤りを防止することができる。
「実施例」 以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
「目次」 まず、この実施例の複写機の説明における目次を示
す。
(1)複写機の概要 (2)複写機の回路構成の概要 (3)コンソールパネル (4)具体的な回路構成 (4−1)感光体ドラム周辺 (4−2)光学系 (4−3)定着装置 (4−4)ビリングカウンタ (4−5)電源 (5)A2原稿モード (5−1)表示ランプの点灯制御 (5−2)A2判からA3判への縮小 (5−3)A2判からA4判への縮小 (6)他の原稿モード (1)複写機の概要 第2図はこの実施例の複写機の外観を表わしたもので
ある。この複写機31の本体は専用のキャビネット32上に
載置された複写機本体33と、この複写機本体33に着脱自
在に配置された3種類のカセットトレイ34〜36、および
コピー用紙を排出するための排出トレイ37によって構成
されている。複写機本体33の上部には、開閉自在のプラ
テンカバー38が取りつけられており、その下には図面上
現れていないがプラテンガラスが配置されている。この
複写機は日本工業規格におけるA2判サイズの原稿まで複
写することができるので、プラテンガラスはこの最大サ
イズの原稿の面積よりもわずかに大きなサイズとなって
いる。
複写機本体33の上面におけるプラテンカバー38の手前
には、コンソールパネル39が配置されている。このコン
ソールパネル39は後に具体的に説明するが、入力用の各
種のキースイッチと共に液晶表示板が組み込まれてい
る。液晶表示板には、コピー枚数やジャム(紙づまり)
等の各種情報が表示されるようになっている。
複写機本体33の図で右側部には手差しトレイ41が取り
つけられている。手差しを行う場合には、この手差しト
レイ41を倒してここからコピー用紙の手差しを行う。こ
の複写機では、手差しトレイ41の他に前記したように3
種類のカセットトレイ34〜36が用意されているので、コ
ピー用紙の供給を4系統で行うことができる。なおこの
場合、カセットトレイ34〜36にセットすることのできる
最大サイズのコピー用紙はA3サイズとなるようになって
いる。手差しトレイ41から手差しを行うことのできるコ
ピー用紙のサイズも、同様にA3サイズが最大になるよう
に設定されている。
第3図はこの複写機の内部構造の概要を表わしたもの
である。複写機本体33の上部には原稿(図示せず)を載
置するためのプラテンガラス51が載置されている。プラ
テンガラス51の直下には、ハロゲンランプからなる光源
52が図示しないキャリジによって往復動するようになっ
ており、原稿の露光走査が行われるようになっている。
帯状の露光領域から反射された光線は、第1〜第3のミ
ラー53〜55によって反射された後、光学レンズ56に入射
する。光学レンズ56を通過した光線は、第4のミラー57
によって反射された後、感光体ドラム58の露光位置59に
照射される。
感光体ドラム58は、後に説明するメインモータによっ
て矢印方向(時計方向)に定速回転を行うようになって
おり、チャージコロトロン61の作用によってその表面が
均一に帯電される。この帯電された部位が露光位置59に
到達すると、原稿の反射光によって照射され選択的に除
電が行われて静電潜像が形成される。この静電潜像は、
インターイメージランプ62によって不要な部分が除去さ
れた後、現像装置63によって現像され、トナー像が作成
される。このトナー像はトランスファ・コロトロン64お
よびデタック・コロトロン65の作用によってコピー用紙
(図示せず)に転写されることになる。このとき、感光
体ドラム58に残ったトナーはプレクリーン・コロトロン
66によって除電された後、ドクターブレード67によって
ドラム表面から掻き落とされる。このようにして感光体
ドラム58の清掃が終了すると、このドラム表面はチャー
ジコロトロン61によって再び帯電され、次の露光作業に
備えることになる。
ところで、すでに説明したようにこの複写機は4系統
の用紙給送機構を備えている。3つのカセットトレイ34
〜36の差し込まれる収納位置前方にはそれぞれサイズセ
ンサ71が1つずつ配置されており、これらのトレイに収
容されるコピー用紙のサイズを判別するようになってい
る。この判別には、各種の方式が存在する。本実施例の
複写機では、それぞれのカセットトレイ34〜36の先端に
用紙サイズに固有の凹凸を設けておき、これをサイズセ
ンサ71で検出して複数の抵抗を並列接続した回路のそれ
ぞれの抵抗に直列に接続された各スイッチをオンまたは
オフに設定する。これにより、検出されたコピー用紙の
サイズに応じた抵抗値がアナログデータとして出力され
る。後に説明するCPU(中央処理装置)は、このアナロ
グデータを入力して、コピー用紙のサイズを判別するこ
とになる。
各サイズセンサ71の近傍には、ノーペーパセンサ72が
配置されている。またカセットトレイ34〜36の前部上方
にはそれぞれフィードローラ73が配置されている。フィ
ードローラ73は、カセットトレイ34〜36のうち選択され
たトレイからコピー用紙を送り出すために用いられる。
ノーペーパセンサ72は、フィードローラ73によるコピー
用紙の送り出しが行われないとき、そのカセットトレイ
内のコピー用紙が無くなったことを検知するセンサであ
る。
一方、手差しトレイ41にも、その先端部分にフィード
ローラ73が配置されており、一枚ずつ手差しされたコピ
ー用紙を所定のタイミングで複写機本体内部に送り込む
ようになっている。マニュアルセンサ75は、手差しが行
われたことを検出するためのセンサである。このマニュ
アルセンサ75がコピー用紙を1秒間以上検出したことを
条件として、CPUは手差しトレイ41にコピー用紙がセッ
トされたものと認識する。これは、オペレータがコピー
用紙を手差しせずにすぐに引き抜くことがあるため、こ
のような場合にコピー作業が開始しないようにするため
である。
マニュアルソレノイド76は、コピー用紙の送り出しの
開始を制御するためのゲート制御に用いられる。このマ
ニュアルソレノイド76はコピー用紙の通過を阻止する位
置に存在し、コピーサイクルが開始した時点にゲートが
開くようになっている。これにより、手差しトレイのフ
ィードローラ73に駆動力が伝達され、コピー用紙の送り
出しが開始される。
さて、これら4系統の用紙給送機構から選択的に送り
出されたコピー用紙は、図で破線で示す搬送路77を進行
する。そして、これらの搬送路77が統合された場所に配
置されたフィードセンサ78によってコピー用紙の到来が
検知される。コピー用紙は、フィードローラ73の滑り等
が原因して必ずしも正確に搬送が開始されるものではな
い。そこで、コピー用紙はレジゲート79によってその搬
送が一時的に停止され、搬送タイミングの調整が行われ
る。図示しないレジゲートソレノイドが解磁されてレジ
ゲート79が開くと、コピー用紙は搬送を開始され、感光
体ドラム58とデタック・コロトロン65の間を通過し、こ
こでトナー像の転写を受ける。トナー像の転写されたコ
ピー用紙は、搬送ベルト81によって搬送され、その出口
側に設けられたヒートロール82とプレッシャローラ83の
間を通過する。ヒートロール82は内蔵のクォーツランプ
によって加熱されており、ここでトナー像がコピー用紙
に加熱定着されることになる。定着の終了したコピー用
紙は、図示しない排出ロールによって排出トレイ37上に
排出される。
なお、この実施例で用いられている3系統のカセット
トレイ34〜36は、必ずしも互いに異なったサイズのコピ
ー用紙を収容するものである必要がない。例えば2つの
カセットトレイ34、35として同一サイズのコピー用紙を
収容するトレイを使用してもよい。この場合には、選択
された方のカセットトレイ内のコピー用紙が無くなる
と、他方のカセットトレイが自動的に選択されコピー用
紙の給送が絶え間なく行われることになる。
またこの複写機ではレジゲートソレノイドが解磁され
ることでレジゲート(レジストレーション用のゲート)
79を開くようにしたが、これによりレジゲート79が閉じ
ているときはソレノイドが励磁されていることになる。
従って、コピー用紙の通過が阻止されている状態でのレ
ジゲート79の位置変動が少なくなり、コピー用紙の先端
を正確に位置決めすることができるという利点が生じ
る。
(2)複写機の回路構成の概要 第4図は複写機の回路構成の要部をCPU(中央処理装
置)を中心として表わしたものである。このCPU91は、A
Dコンバータ、USART(Universal Synchronous/Asyncron
ous Reciever Transmitter)、タイマ・カウンタ、入出
力ポート等の機能を備えており、バス92を介して、ある
いはアナログ入力用の端子93を介して次の各部と接続さ
れている。
(イ)バス92を介して接続されているもの。
(i)ROM94: この複写機の各種プログラムを格納したリード・オン
リ・メモリであり、本実施例では32Kバイトの容量をも
っている。
(ii)RAM95: 各種データを一時的に格納するランダム・アクセス・
メモリであり、本実施例では2Kバイトの容量をもってい
る。
(iii)不揮発性メモリ96: 図示しない電池によってバックアップされたランダム
・アクセス・メモリであり、複写機の電源をオフしても
消去されるべきでないデータの格納が行われる。このよ
うなデータとしては、例えば(a)コピー用紙のレジス
トレーションを調整するためのセットアップ値、(b)
インターイメージランプ62(第3図)による画像の先端
部分の消し込み量の設定値、(c)複写倍率を等倍に設
定した場合における縦および横の倍率の微調整値、
(d)複写機の生産ラインで行われる各種パラメータの
調整値、(e)複写機のジャム等の状況を記録した履歴
データ、(f)優先的に使用されるカセットトレイの指
定データ等を挙げることができる。
(iv)キーボード・ディスプレイLSI97: コンソールパネル39に設けられている大規模集積回路
である。これについては後に詳細に説明する。
(v)タイマ・カウンタLSI98: メインモータ101およびキャリジモータ102の駆動を制
御するためのタイミングを設定する大規模集積回路であ
る。ここでメインモータ102は、第3図に示した感光体
ドラム58、搬送ベルト81、ヒートロール82等の駆動に用
いられるモータである。キャリジモータ102は、同じく
第3図に示した光源52や光学レンズ56等を走査するため
のキャリジ(図示せず)を往復動させるための駆動源で
ある。
(vi)I/Oコントローラ103: フィルタ回路104を介して各種ディジタルデータの入
力を行い、またドライバ回路105を介して各種部品の駆
動制御を行う入出力コントローラである。ここでフィル
タ回路104には、例えば各種スイッチやセンサが接続さ
れている。またドライバ回路105には、第3図に示した
4系統のフィードローラ73の駆動を制御する図示しない
クラッチ等が接続されている。
(ロ)アナログ入力用の端子93を介してCPU91に接続さ
れているもの。
(i)光量センサ107: この複写機では光源52と並列にこの光量をモニタする
ためのモニタ用ランプ(図示せず)を配置している。モ
ニタ用ランプの光量は光量センサ107によってその強度
が検知され、アナログデータとして端子93からCPU91に
入力され、処理されるようになっている。
(ii)温度センサ群108: この複写機には、第3図に示したヒートロール82の表
面温度を検知するためにロール表面に軽く接触するソフ
トタッチセンサ(後の第8図参照)が設けられている。
このようなセンサ類の出力するアナログデータは、同じ
ように端子93に入力処理される。
(iii)サイズセンサ群71: 第3図に示した各カセットトレイ34〜36に収容される
コピー用紙のサイズを検知するためのセンサ群である。
この複写機では、次の6形態の定型サイズのコピー用紙
を個別に収容するカセットトレイが標準仕様として用意
されている。もちろん、この他にもリーガルサイズ等の
外国仕様のカセットトレイも使用することが可能であ
る。
(a)日本工業規格B5判用紙横送り (b)日本工業規格B5判用紙縦送り (c)日本工業規格A4判用紙横送り (d)日本工業規格A4判用紙縦送り (e)日本工業規格A3判用紙横送り (f)日本工業規格A3判用紙横送り このように多くの形態のカセットトレイが選択され使
用されるので、これらを判別するためにそれぞれのカセ
ットトレイに4つのセンサを配置した従来のデータ処理
の方式を用いると、CPU91には最大12個のインプット用
のポートが必要になってしまう。こればかりかコネクタ
の数やハーネスを構成するケーブルの数が多くなってし
まい、装置のコスト、小型化の達成および信頼性の要請
のいずれの面からも問題を生じてしまう。
そこで本実施例の複写機では前記したように抵抗とス
イッチからなるサイズセンサ71をカセットトレイの収納
箇所にそれぞれ用意し、各スイッチのオン・オフ状態に
よる合成抵抗値のデータをアナログデータとしてCPU91
に送出する。これによりカセットトレイの種類が最大で
16種類まで判別できるようになる。
(ハ)その他 リセット回路109は、CPU91のリセット用の端子111に
接続されている。このリセット回路109は、CPU91の暴走
時やイニシャライズ時にリセット信号をCPU91に供給し
てこれをリセットさせる。
(3)コンソールパネル 第5図はこの複写機に用いられるコンソールパネルを
表わしたものである。
コンソールパネル39の上部等にはメニュー表示板121
が配置されており、それぞれのパネル部分の内容が文字
で表示されている。以下、これらのパネル部分を順に説
明する。
(イ)A2原稿モード: この複写機は最大A2判サイズの原稿まで複写すること
ができる。ただし、コピー用紙はA3サイズまで使用する
ことができるので、A2判サイズの原稿を使用したときは
これを縮小しないと原稿全体の画情報を再現することが
できない。A2原稿モードボタン123を押すと、この上に
配置された2つの表示ランプ124が1つずつ順に点灯
し、2つのモードのいずれかが選択される。ここで「A2
→A4」と記された項目の表示ランプ124が点灯すると、
カセットトレイ34〜36のうちのA4判サイズのコピー用紙
が収容されたトレイが選択され、また縮倍率が50%に設
定されて、A2判からA4判へのコピー作業が選択される。
これに対して、「A2→A3」と記された項目の表示ランプ
124が点灯すると、カセットトレイ34〜36のうちのA3判
サイズのコピー用紙が収容されたトレイが選択され、ま
た縮倍率が70%に設定されて、A2判からA3判へのコピー
作業が選択されることになる。
もちろん、オペレータはA2原稿モードボタン123を押
さずに、例えば縮倍率を70%に設定し、カセットトレイ
をA3サイズのものに選択すれば、「A2→A3」と同様の複
写作業を実行することができる。“A2原稿モード”のパ
ネル部分はこのような作業をより簡単にかつ誤りなく行
うことを目的として設けられたものである。
(ロ)原稿サイズ: 原稿サイズボタン125を押すと、この横に一列に配置
された4つの表示ランプ126が1つずつ順に点灯し、B5
判サイズからA3判サイズまでの原稿が順に選択されるよ
うになっている。後に説明するようにこの装置ではコピ
ー用紙のサイズの選択も行われるようになっており、両
者の選択が行われると、これらの関係で縮倍率が自動的
に計算され、設定されるようになっている。
(ハ)縮小/拡大: この欄には、50%から200%までの縮倍率を1%刻み
で表示する倍率表示部128が設けられている。縮倍率の
指定は、この倍率表示部128の下に配置された2つの任
意%指定キー129か、固定サイズ指定キー131を操作する
ことによって行うことができる。
任意%指定キー129のうち上側に配置されているキー
を押すと、最大200%まで1%ずつ倍率が増加する。ま
た、下側に配置されているキーを押すと、最低50%まで
1%ずつ倍率が低下する。
固定サイズ指定キー131の上には4つの表示ランプ132
が配置されている。これらはそれぞれ固定された倍率と
しての100%、63%、121%および135%を表示するため
のものである。固定サイズ指定キー131を押すと、これ
らの表示ランプ132が1つずつ順に選択される。なお、1
00%以外の3種類の倍率は、オペレータがその仕事の内
容に応じて自由に変更することができるようになってい
る。
(ニ)用紙トレイ: この欄にはトレイ選択ボタン134が配置されている。
トレイ選択ボタン134を押すと、3つのカセットトレイ3
4〜36をそれぞれ表示した3種類の表示ランプ135が1つ
ずつ順に点灯し、トレイの選択状況が表示される。これ
らの表示ランプ135の左側にはそのとき選択されたコピ
ー用紙の種類を表示するために6つの表示ランプ136が
配置されている。
ここで“A4/B5ヨコ”とは、A4判あるいはB5判のコピ
ー用紙を横送り方向にセットしたカセットトレイが選択
されたことを表示するためのものであり、これらのカセ
ットトレイが使用される場合は通常まれなので、統一し
て表示するようにしたものである。複写機によってはこ
れらを個別に表示するようにしてもよい。また、“A4/B
5ヨコ”の下には、“標準外”の表示ランプ136が設けら
れているが、これはこれらのサイズ以外のサイズのコピ
ー用紙を収容するカセットトレイが選択されたことを表
示するためのものである。
(ホ)コピー濃度: この欄には2つのコピー濃度ボタン138が設けられて
いる。これらのボタン134の上には、5段階のコピー濃
度をそれぞれ表示する5種類の表示ランプ139が配置さ
れており、ボタン操作によってこれらの1つが選択的に
表示され、そのコピー濃度が選択されるようになってい
る。
(ヘ)表示・キー操作 この欄には、表示部141と、各種キーを配置したキー
操作部142とが配置されている。
(a)表示部141: ここには、カセットトレイ34〜36の選択状況の表示部
144や、コピー枚数の表示部145や、複写機の各種状況の
表示部146が配置されている。表示部146に表示される文
字としては、「紙づまり」、「コピーできます」、「お
待ち下さい」、「カセット違い」等が存在する。これら
の文字は、背後に設けられた発光ダイオードが選択的に
点灯することで表示されるようになっている。
なお、「カセット違い」とは、原稿のサイズ、コピー
用紙のサイズ、縮倍率の組み合わせに異常な可能性があ
り、ミスコピーが予想されるときに点滅表示される文字
である。この表示が行われている場合であってもコピー
を行うことはできる。
(b)キー操作部142: ここには、次のような各種キーあるいはボタンが配置
されている。
(i)ページ連写ボタン151: ページ連写機能を実現するためのボタンである。ここ
でページ連写機能とは、製本された原稿のようにページ
にまたがった原稿を見開きの状態で1ページずつ2つに
分割して順にコピーする機能である。ページ連写ボタン
151を押すと、その近傍に配置された表示ランプ152が点
灯し、ページ連写機能が選択されたことが示される。ペ
ージ連写機能が選択されると、縮倍率は自動的に100%
(等倍)となり、“A4/B5ヨコ”のコピー用紙が収容さ
れたカセットトレイが選択される。
(ii)プログラムボタン153: 不揮発性メモリ96に各種データを書き込む際に使用す
るモードに複写機を設定するためのボタンである。この
ようなデータとしては、例えば3種類のカセットトレイ
34〜36の中から優先して選択されるべきトレイ(優先ト
レイ)を設定するためのデータや、なんらのコピー作業
が行われない場合に電源の一部を遮断する節電機能を実
行するまでの所要時間に関するデータ等がある。CPU91
は、複写機の電源が投入された初期状態の時点や、何ら
かの理由で初期状態に戻った場合には、カセットトレイ
34〜36、縮倍率等の優先的な取り扱いがある事項につい
て不揮発性メモリ96の格納データをチェックし、それに
応じてコンソールパネル39の表示を行うと共に、指示さ
れた状態に複写機を設定する。プログラムボタン153が
押されると、このボタンの近傍に配置された表示ランプ
154が点灯して、複写機の各種設定を行うモードに設定
されたことが表示される。
(iii)オールクリアボタン156: 各モードを初期状態に戻すときに使用されるボタンで
ある。
(iv)テンキー157: 数値キーであり、コピー枚数の設定等に使用される。
(v)割り込みボタン158: 現在行われているコピー作業を一時的に中断して、他
の複写条件によるコピー作業を可能とするために使用さ
れるボタンである。割り込みが終了すると、前の複写条
件でコピー作業を再開することができる。
(vi)ストップボタン159: コピー作業の中断に用いられるボタンである。
(vii)スタートボタン161: コピー作業を開始させるためのボタンである。このス
タートボタン161の近傍にはスタート予約表示用表示ラ
ンプ162が配置されている。表示部146内の「お待ち下さ
い」の文字が点灯している状態でスタートボタン161が
押されると、コピー作業の開始の指示が予約され、表示
ランプ162が点灯する。この点灯状態では表示部146内の
「お待ち下さい」の文字が消灯して代わりに「コピーで
きます」の表示が行われたときにコピー作業が自動的に
スタートすることになる。
以上説明したようにコンソールパネル39には多くのキ
ーや発光ダイオード(表示ランプ)が配置されている。
そこでこれらの部品をすべて個別にCPU91に接続したと
すると、ポートの数が不足してしまう。そこで本実施例
ではキーボード・ディスプレイLSI97(第4図)をこの
解決策として使用している。キーボード・ディスプレイ
LSI97は、キー入力を常に監視している。そして監視結
果としての情報を8ビットのデータとして時分割でCPU9
1に対して伝送する。また、CPU91から時分割で送られて
くる8ビットの点灯制御信号をコンソールパネル39に配
置された発光ダイオードの数(表示ランプ124、126、13
2、136、139、152、153等の数)だけ受け取った時点
で、これら発光ダイオードを点灯させたり消灯状態に保
つ制御を行う。
(4)具体的な回路構成 次にこの複写機の具体的な回路構成について説明す
る。
(4−1)感光体ドラム周辺 第3図に示したように、感光体ドラム58の周囲にはチ
ャージコロトロン61等の部品が配置されている。これら
についてはすでに一般的な説明を行ったので、ここでは
インターイメージランプ62と、先に説明を行わなかった
部品について説明を行う。
(イ)インターイメージランプ: 第6図は、インターイメージランプの構成を表わした
ものである。インターイメージランプ62は、一列に配置
された80個の発光ダイオード221と、これらの前面に配
置された1枚のプラスチックレンズ222からなる。プラ
スチックレンズ222は1つ1つの発光ダイオードに対応
する位置に非球面の凸部を有しており、発光ダイオード
221の互いに隣接する部分が発光したときであっても感
光体ドラム58(第3図)上で光かそれらの境界領域にお
いても不均一な強度とならないように配慮されている。
80個の発光ダイオード221は、CPU91の出力する5ビッ
トの信号によって所定間隔ごとにオン・オフ制御される
ようになっている。このとき、左右30個ずつの発光ダイ
オード221は左右対称の位置が同一の信号状態でオン・
オフ制御されるようになっており、中央の20個の発光ダ
イオード221は一斉に同一信号状態でオン・オフ制御さ
れるようになっている。このため、80個の発光ダイオー
ドは制御上31種類の制御信号でオン・オフ制御されるこ
とになり、前記したように5ビットのデータによる制御
が可能となる。
(ロ)トナーセンサ: 現像装置63内においてトナーの補給の必要性の有無を
判別するためのセンサ(図示せず)である。
(ハ)デイスペンスモータ: 現像装置63にはトナーを格納するためのトナーボック
ス(図示せず)が設けられている。このトナーボックス
内のトナーを攪拌して補給するために使用するモータ
(図示せず)である。同じく図示しないインクリースス
イッチを押すと、このデイスペンスモータが強制的に駆
動され、トナーの増量が行われる。
(ニ)高圧電源装置(HVPS): 現像装置63の内部に平行電界を作り、原稿のソリッド
部分(べた黒の部分)の再現性を良好にするために用い
られる電源(図示せず)である。
(ホ)フル・トナーセンサ: ドクターブレード67によって使用済みのトナーが回収
されるが、この回収用の容器にトナーが十分回収された
かどうかの検知を行うためのセンサ(図示せず)であ
る。
(4−2)光学系 第7図は光学系に関する回路部分を表わしたものであ
る。この複写機は、最大A2判サイズの原稿を走査するこ
とができるようになっている。そこで光源52を構成する
ハロゲンランプの管長はA2判サイズの原稿の短手方向の
長さよりも多少長くなるように設定されている。光源52
は、キャリジモータ102の駆動によるキャリジの移動と
共にA2判サイズの原稿の長手方向よりも少し長い距離を
往復動されるようになっている。
キャリジモータ102は、第4図に示したタイマ・カウ
ンタLSI98から出力されるリファレンスクロックと、図
示しないエンコーダ出力を周波数−電圧変換したワンシ
ョットマルチバイブレータから出力されるクロックとに
よってその走査速度が制御される。また、同じく第4図
に示したI/Oコントローラ103から出力されるスタート信
号と回転方向指示信号とによってモータの回転のスター
トおよびストップと回転方向とが制御される。これらの
クロックや信号は、CPU91の指示によってすべて周辺のL
SIから出力されるものなので、キャリジモータ102の駆
動制御は実質的にCPU91によって行われているとするこ
ともできる。
レジセンサ251は、キャリジの走査位置の検出のため
に使用されるセンサである。すなわち、第3図に示す複
写機本体33の上部左端近傍にはレジセンサ251が固定さ
れており、キャリジが走査開始位置近傍に位置すると、
これに取り付けられた図示しないアクチェータがこのセ
ンサをオン・オフするようになっている。レジセンサ25
1のこの検出出力は、CPU91に取り込まれ、このタイミン
グを基準としてコピー用紙の搬送開始時期やキャリジの
走査長等を決定するためのタイミング制御が行われる。
レンズ・ミラー・センサ253は光学レンズ56とミラー5
3(第3図)等の移動制御を行うセンサであるが、1つ
の検出素子で構成されている。レンズ・ミラー・モータ
254も、従来の複写機で光学レンズ56とミラー53等を別
々に駆動していたものを共通して駆動できる形式に変更
している。光学系用ファン255は光学系の部分を空冷し
てプラテンガラス51の除熱を図るためのファンである。
これら光学系の部品のうち光源52および光学系用ファ
ン255はこの複写機のAC(交流)ドライバ257によって駆
動される。また、キャリジモータ102、レジセンサ251、
濃度制御センサ252、レンズ・ミラーセンサ253およびレ
ンズ・ミラーモータ254は、DC(直流)電源によって駆
動されるようになっている。
(4−3)定着装置 次に定着装置の回路構成について説明する。定着装置
は第8図の一部に示されている。
フューザランプ261はヒートロール82(第3図)の中
に配置されており、定着制御用素子(SSR)262によって
その制御が行われる。ヒートロール82の表面温度はソフ
トタッチセンサ263によって検知され、CPU91に温度情報
が伝達される。フューザ出口センサ264は、ヒートロー
ル82とプレッシャローラ83の間を通過したコピー用紙が
誤ってこれらに巻き込まれることなく、排紙トレイ37方
向に排出されることを検出するための素子である。定着
制御用素子(SSR)262はACドライバ257によって駆動さ
れ、ソフトタッチセンサ263とフューザ出口センサ264は
DC電源258によって駆動される。
(4−4)ビリングカウンタ 第8図に示すようにこの複写機にはビリングカウンタ
271が設けられている。ビリングカウンタ271は、コピー
料金の徴収等に用いられるカウンタであり、コピーをと
った総枚数を計数するようになっている。
(4−5)電源 次に電源関係について第8図と共に説明する。
複写機本体33は100V(ボルト)の商用電源に接続され
るようになっている。また海外用に115V60Hzと220V50Hz
の電源にも対応できるようになっている。コンセント28
1から供給された電力は15アンペアのサーキットブレー
カ282、ノイズフィルタ283を介してメインスイッチ284
に到達する。メインスイッチ284の出力側は、インター
ロックスイッチ285を経てACドライバ257、定着制御用素
子262およびDC電源258に電源として供給される。
ACドライバ257は、次の部品にそれぞれ所定のタイミ
ングで電源の供給を行う。
(イ)光源52および光学系用ファン255(第7図) (ロ)フューザランプ261(第8図) DC電源258は、次の部品にそれぞれ所定のタイミング
で電源の供給を行う (イ)インターロックスイッチ285(第8図) (ロ)ACドライバ257(第8図) (ハ)高圧電源装置 (ニ)フューザ出口センサ264(第8図) (ホ)定着制御用素子262(第8図) (ヘ)アクセサリ286(第8図); ここでアクセサリ286とは、例えばコインを使用して
コピーを行なえるようにしたコインキットや、各部署の
コピー管理を行うためのキーカウンタやキーコーダー等
が存在する。
(ト)ビリングカウンタ271(第8図) (チ)X−ポート・ファン287(第8図); このファンはX−ポートと呼ばれる搬送路を搬送され
るコピー用紙の吸引用ばキュームファンである。
(リ)インターイメージランプ62(第3図) (ヌ)キャリジモータ102(第7図) (ル)レジセンサ251、レンズ・ミラー・センサ253およ
びレンズ・ミラー・モータ254(第7図) (ヲ)インクリーススイッチ (5)A2原稿モード (5−1)表示ランプの点灯制御 さて、この複写機では第9図に示すようにプラテンガ
ラス51にこのサイズよりも僅かに小さな最大A2判サイズ
の原稿をセットすることができる。しかしながら第3図
に示したカセットトレイ34〜36に収容するコピー用紙の
最大サイズは、感光体ドラム58のサイズ等との関係から
最大でA3判サイズに制限されている。このような状況下
でオペレータがA2判サイズからA3判サイズに、あるいは
A2判サイズからA4判サイズに縮小してコピーを簡単にと
ることができるようにするために、この複写機には幾つ
かの工夫がこらされている。
第10図はコンソールパネルの要部を表わしたものであ
る。コンソールパネル39には、「A2原稿モード」表示部
分121−1と「原稿サイズ」表示部分121−2という2つ
のメニュー表示部分が設けられている。「A2原稿モー
ド」表示部分121−1のA2原稿モードボタン123を押す
と、この上に配置された2つの表示ランプ124−1、124
−2が1つずつ順に点灯し、その次にこれらのランプが
いずれも消灯する。A2原稿モード123を順に押すことで
以上の動作が順に繰り返され、2つの縮小モードの選択
と、これらのモードの非選択が行われる。A2原稿モード
ボタン123を連続的に押し続けた場合には、0.5秒置きに
前記した順序で表示ランプ124−1、124−2の切り換え
制御が行われる。ここでこれらの縮小モードが非選択と
される状態があるのは、A2原稿以外のサイズの原稿から
コピーをとる場合に、この「A2原稿モード」を解除する
必要があるからである。
第11図は、上記した表示ランプの点灯制御の様子を表
わしたものである。A2原稿モードボタン123が押された
ら(ステップ;Y)、CPU91はRAM95の内容を読み出し
て、「A2原稿モード」に現在設定されているかどうかを
判別する(ステップ)。設定されていなければ、表示
ランプ124−2を点灯させてA2判サイズからA3判サイズ
への縮小状態を表示させ(ステップ)、その縮小モー
ドに設定する(ステップ)。
一方、「A2原稿モード」に設定されていれば(ステッ
プ;Y)、これがA2判サイズからA3判サイズへの縮小モ
ードであるかどうかの判別が行われる(ステップ)。
そうであれば(Y)、このモードを解除すると共に表示
ランプ124−2を消灯する(ステップ)。そして、代
って表示ランプ124−1を点灯させることでA2判サイズ
からA4判サイズへの縮小状態を表示させ(ステップ
)、その縮小モードに設定する(ステップ)。
ステップでA2判サイズからA3判サイズへの縮小モー
ドでないと判別された場合には(N)、現在A2判サイズ
からA4判サイズへの縮小モードが選択されていることに
なる。そこで、この場合にはこのモードを解除すると共
に表示ランプ124−1を消灯する(ステップ)。すな
わちこれにより「A2原稿モード」が解除されたことにな
る。この後、表示ランプ124−2を点灯させてA2判サイ
ズからA3判サイズへの縮小状態を表示させ(ステップ
)、その縮小モードに設定する(ステップ)。
なお、表示ランプ124−1、124−2は次の場合、すべ
て消灯状態となる。
(イ)複写機の電源が投入されたとき: この複写機は最大A3判サイズの原稿についてコピーを
行う機能の複写機にA2判サイズの原稿を取り扱う機能を
付加したものと解することもできる。またオフィスの通
常のセクションに配置される場合には、A2判サイズの原
稿を取り扱う頻度よりも、これより小さなサイズの原稿
を取り扱うことが多いものとも考えられる。そこで、複
写機の電源が投入された初期状態では「A2原稿モード」
が解除状態にあるようにしたのである。もっとも、不揮
発性メモリ96に書き込む初期設定データを調整して、電
源投入の初期状態で「A2原稿モード」が設定されるよう
にしてもよい。
(ロ)オールクリアボタンボタン156(第5図)が押さ
れたとき: オールクリアボタンボタン156押されると、各モード
が初期状態に戻されるので、表示ランプ124−1、124−
2の表示もクリアされることになる。
(ハ)オートクリアになったとき: オペレータがコンソールパネル39を操作してコピー枚
数やコピー濃度等の複写条件の設定を行った後、所定の
時間が経過した後にはこの設定された条件が自動的にク
リアされる。これは、後に複写機を取り扱う人が全く予
期しない複写条件でコピーをとるような事態を防止する
ためである。
(ニ)割り込みの受け付けがあったとき: コピー作業中に他のコピー作業の割り込みが生じた場
合にも、先の複写条件とは異なった条件でコピー作業が
行われることが予想される。そこでこの場合にも、オー
トクリアの場合と同様に表示ランプ124−1、124−2の
表示が消灯する。割り込みが終了すれば、該当する発光
ダイオードの点灯が再び行われる。
(ホ)節電モードから解除されたとき: 各種電源の消費が抑えられるモードとしての節電モー
ドが実行された後、そのモードが解除されたときには初
期状態と同様であり、表示ランプ124−1、124−2はす
べて消灯する。
(ヘ)プログラムから復帰したとき: プログラムボタン153(第5図)が押されると、コピ
ー濃度の初期値等を設定することができる。従ってこの
プログラムボタン153が押されるときはコピー作業が行
われる状態ではない。そこでこのようなプログラムから
復帰するときを複写機の初期状態とみなして、「A2原稿
モード」が解除されている状態とした。
(ト)縮倍率変更が行われたとき: 縮倍率が変更されたときには、新たな状況となるの
で、同様の取り扱いとした。
(チ)コピー用紙のサイズが変更されたとき: コピー用紙のサイズが変更されたときにも、新たな状
況となるので、同様である。
(リ)原稿サイズボタン125が押されたとき: 原稿サイズボタン125が押されるとA3判サイズ以下の
原稿サイズが指定されるので、「A2原稿モード」は当然
解除されることになる。
(5−2)A2判からA3判への縮小 「A2→A3」と記された項目の表示ランプ124−2が点
灯すると、縮倍率が70%(正確には70.7%)に設定さ
れ、コピー用紙はA3判サイズが選択される。これと同時
に、プラテンガラス51の近傍に配置されたイメージサイ
ズランプ(図示せず)が消灯し、「原稿サイズ」表示部
分121−2の4つの表示ランプ126もすへて消灯する。イ
メージサイズランプはコピー用紙のサイズとの関係で原
稿の最大サイズを表示するために用いるランプである。
A3判サイズのコピー用紙が選択された状態で、3種類
のカセットトレイ34〜36がいずれもA3判サイズのコピー
用紙用のトレイでなかった場合には、第12図に示す表示
部146の「カセット違い」という文字が点灯表示され
る。これに対して、A3判サイズのコピー用紙の収容され
るカセットトレイ内の用紙がなくなった場合には、この
表示部146の「紙を補給」という文字が点灯表示され
る。もっとも、A3判サイズのコピー用紙用に複数のカセ
ットトレイをセットしていた場合には、1つのトレイ内
のA3判サイズのコピー用紙がなくなった時点で他のトレ
イ内のA3判サイズのコピー用紙が自動的に供給対象とさ
れ、「紙を補給」という文字は点灯表示されない。
(5−3)A2判からA4判への縮小 「A2→A4」と記された項目の表示ランプ124−1が点
灯すると、縮倍率が50%に設定され、コピー用紙はA2判
サイズが選択される。これと同時に、プラテンガラス51
の近傍に配置されたイメージサイズランプ(図示せず)
が消灯し、「原稿サイズ」表示部分121−2の4つの表
示ランプ126もすべて消灯する。
A4判サイズのコピー用紙が選択された状態で、3種類
のカセットトレイ34〜36がいずれもA4判サイズのコピー
用紙用のトレイでなかった場合には、第12図に示す表示
部146の「カセット違い」という文字が点灯表示され
る。これに対して、A4判サイズのコピー用紙の収容され
るカセットトレイ内の用紙がなくなった場合には、この
表示部146の「紙を補給」という文字が点灯表示され
る。もっとも、A4判サイズのコピー用紙用に複数のカセ
ットトレイをセットしていた場合には、1つのトレイ内
のA4判サイズのコピー用紙がなくなった時点で他のトレ
イ内のA4判サイズのコピー用紙が自動的に供給対象とさ
れ、この場合にも「紙を補給」という文字は点灯表示さ
れない。
以上説明した実施例の複写機では、「A2原稿モード」
についてA2判サイズからA3判サイズあるいはA4判サイズ
への縮小を行うことにしたが、他のサイズへの縮小、例
えばB4判サイズへの縮小モードを追加してもよいことは
もちろんである。また、実施例では最大A3判サイズのコ
ピー用紙を給送することのできる複写機について説明し
たが、これに限らないことはもちろんである。例えば最
大A3判サイズのコピー用紙を取り扱うことのできる複写
機では、A3判サイズやA2判サイズ等のこれよりも大きな
サイズの原稿についての操作領域をA4判サイズ以下の原
稿の操作領域と独立させることになる。原稿の縮倍率も
実施例のものに限定されず、この縮倍率との関係からも
取り扱える原稿の最大サイズが変動することになる。
「発明の効果」 このように本発明によれば、等倍では原稿の全面の画
像をコピー用紙の全面に対応させて複写することができ
ず、また、縮小によっても用紙サイズによっては装置自
身の縮小率との関係から原稿の全面の画像をコピー用紙
の全面に対応させて複写することのできない用紙サイズ
を含んだ用紙サイズ群から、縮小した場合には原稿の全
面の画像をコピー用紙の全面に対応させて複写すること
が可能な用紙サイズを別枠として抽出して、この中から
所望のコピー用紙を選択して複写できることにした。こ
のため、このようなコピー用紙の用紙サイズに比べて大
きな特殊サイズの原稿を複写するような場合であって
も、複写倍率や原稿サイズの入力といった煩雑な作業を
行うことなく、また、原稿上の画像情報を欠如させるこ
ともなくコピー用紙に対する適正な縮小率による複写が
可能になる。しかもこれ以外のサイズの原稿については
通常の操作パネルを使用することができるので、操作に
間違いが生じないという効果がある。また、この通常の
操作パネルを意識的に使用することで、前記したコピー
用紙の用紙サイズに比べて大きな特殊サイズの原稿につ
いて、その画像情報の一部のみをコピー用紙に複写する
ことができるので、原稿の画像情報の全体を複写する場
合と部分のみを複写する場合との切りわけを容易に行う
ことができ、この点でも複写機の操作を誤ることがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を示すブロック図、第2図〜第12
図は本発明の一実施例を説明するためのもので、このう
ち第2図は複写機の外観を示す斜視図、第3図はこの複
写機の内部構造の概要を示す概略構成図、第4図は複写
機の回路構成の要部を示すブロック図、第5図はコンソ
ールパネルの平面図、第6図はインターイメージランプ
の構成を表わした説明図、第7図は複写機の光学系に関
する回路部分を示すブロック図、第8図は定着装置や電
源部分等の回路構成を示すブロック図、第9図はプラテ
ンガラスに載置される各種サイズの原稿を示す平面図、
第10図はコンソールパネルの要部を示す平面図、第11図
は、表示ランプの点灯制御の様子を表わした流れ図、第
12図はコンソールパネルの表示部で表示される各種文字
情報を表わした平面図、第13図は従来提案された複写機
のコンソールパネルの要部を示す平面図である。 21……用紙収容手段、22、23……操作領域、23……操作
パネル(コンソールパネル)、34〜36……カセットトレ
イ、39……コンソールパネル、51……プラテンガラス、
91……CPU、94……ROM、95……RAM、121……メニュー表
示板、123……A2原稿モードボタン、124、126……表示
ランプ、125……原稿サイズボタン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コピー用紙を収容する複数の用紙収容手段
    と、 原稿の読み取りを行う原稿読取手段と、 この原稿読取手段の読み取った原稿のサイズを等倍を含
    めて縮小あるいは拡大して前記用紙収容手段に収容した
    用紙のいずれかのサイズに合わせて複写することのでき
    る複写手段と、 前記原稿読取手段の読み取ることのできるサイズ以下
    で、かつ前記用紙収容手段に収容される用紙の最大サイ
    ズよりも大きい原稿のサイズであって、前記複写手段が
    用紙収容手段に収容される用紙の一部についてその原稿
    のサイズに合わせて複写を行う縮率を用意していないよ
    うな原稿のサイズと前記複写手段がその原稿のサイズに
    合わせて縮小して複写を行うことのできる用紙のサイズ
    との対応関係を表わし、そのサイズの原稿を用いて複写
    を行う際の前記用紙収容手段の選択を指定するための操
    作領域を、これ以外のサイズの原稿についての操作領域
    とは別の領域として配置した操作パネル とを具備することを特徴とする複写機。
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