JP2673802B2 - 帯電防止自動車椅子張地 - Google Patents

帯電防止自動車椅子張地

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JP2673802B2
JP2673802B2 JP1155228A JP15522889A JP2673802B2 JP 2673802 B2 JP2673802 B2 JP 2673802B2 JP 1155228 A JP1155228 A JP 1155228A JP 15522889 A JP15522889 A JP 15522889A JP 2673802 B2 JP2673802 B2 JP 2673802B2
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秀樹 大野
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯電防止自動車椅子張地に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
帯電防止自動車椅子張地として、導電性繊維を含有す
るパイル糸と、導電性繊維を含有する地糸に成るパイル
布帛に、導電性バッキング材を裏打積層したものが公知
である(実開昭60−40497)。
従来、この種の自動車椅子張地のパイル糸には、耐摩
耗性や耐光劣化等の物性や触感風合等の点からしてポリ
エステル繊維フイラメント糸が最適とされ、炭素繊維を
混繊して導電性を付与したものが使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
周知の通り炭素繊維は一般有機繊維に比して接着性を
著しく欠き、その椅子張地からの滑脱を防ぐためにステ
ープルフアイバーの形ではなく長く連続したフイラメン
トの形で使用されるのであるが、それをポリエステル繊
維フイラメントに混繊してパイル糸に使用するとき、そ
れが染色性を有しない黒色のものであり、又、その有効
使用量が全パイル糸の10重量%以下と少なく、そして
又、混繊の難しさからそれを混繊した導電性フイラメン
ト糸は高価なものであるから一定の間隔をおいて部分的
に使用されるので、その使用された炭素繊維はパイル面
に塵埃が細かく付着したかの如く現われ、その結果、椅
子張地の外観を損ない見苦しいものとしてしまう。
〔発明の目的〕
そこで本発明は、パイル面の美観を損なうことなく炭
素繊維をポリエステル繊維フイラメントと混用し、風合
のよい耐久性に優れたポリエステル繊維製の帯電防止自
動車椅子張地を得ることを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明に係る帯電防止自動車椅子張地13は、織編され
たパイル布帛11の裏面に導電材を含有するバッキング材
12を裏打積層したものであり、そのパイル糸列におい
て、炭素繊維やステンレス繊維等の概して黒色を呈する
濃色の導電繊維14が5〜50重量%混繊されたパイル糸に
よる1〜3列の導電性パイル糸列15が1〜30mmの間隔G
をおいて配列されており、その導電性パイル糸列15に含
有される導電繊維14が全パイル糸列の0.5〜10重量%を
占め、それらの導電繊維を含有しない非導電性パイル糸
列16の一部又は全部のパイル糸に濃色着色剤を練込んで
導電繊維と略同色に着色して紡糸した原着合成繊維17が
5〜50重量%混繊されていることを特徴とするものであ
る。
ここに「織編」とは、パイル布帛が織成されたもので
あってもよいし編成されたものであってもよいと言うこ
とを意味する。
パイル布帛の地組織はパイル糸以外の地糸で形成され
るが、導電繊維はその地糸にも混繊して使用することが
出来る。
着色剤には、導電繊維と略同色で濃く概して黒色の色
彩を呈する染料や顔料が使用される。
導電繊維14と原着合成繊維17それぞれの一本のパイル
糸に対する混繊比率はそれぞれ5〜50重量%であるが、
かかる範囲において導電繊維14と原着合成繊維17それぞ
れの混繊比率は互いに一方が他方の三倍以上(1/3以
下)にならないようにする。
原着合成繊維17の混繊されたパイル糸を非導電性パイ
ル糸列16の一部に使用する場合には、導電性パイル糸列
15と15′の間の間隔Gつまり非導電性パイル糸列16を等
分する様に配列するとよい。
又、原着合成繊維17の混繊されたパイル糸を非導電性
パイル糸列16の一部に使用してパイル布帛12を経編機で
編成する場合には、筬ガイドを幅方向(横)に振動さ
せ、その原着合成繊維17や導電繊維14が細かい市松模様
乃至霜降模様状になって略均一にパイル面に現れる様に
するとよい。
〔発明の効果〕
本発明によると、 (1) 導電繊維14は1〜30mmと細かい間隔Gをおいて
配列されており、而も、その間隔Gの非導電性パイル糸
列16に、導電繊維と略同色の原着合成繊維17が導電繊維
と略同じ混率(1〜50重量%)をもって混在するので、
パイル布帛11に導電性を付与する少量の導電繊維14が、
パイル面に筋状に塵埃が付着したかの如き汚い外観を呈
せず、導電繊維14の混繊された高価な少量のパイル糸を
有効に使用して綺麗なパイル布帛製の帯電防止自動車椅
子張地13を得ることが出来る。
(2) 又、自動車椅子張地に汎用されるポリエステル
繊維は濃色に染色することが困難で、それを濃色にする
には弗素樹脂等の低屈折率の樹脂を繊維表面に皮膜させ
る等の処理を要するのであるが、本発明では、概して黒
色を呈する導電繊維14や原着合成繊維17がパイル面全面
に均一に分散しており、而も、それが少量なので他の多
くのパイル繊維の色彩を変えず濃色にする作用をなし、
従って、濃色に染色し得ないポリエステル繊維パイル糸
を使用しても濃く深味のある椅子張地13が得られる。
(3) そして又、本発明では、原着合成繊維17はパイ
ル面に筋状に分布する導電繊維14をカモフラージュする
ダミーの如き作用をなすものであるが、それが染色され
たものではなく合成繊維の溶融紡糸時に原料に着色剤を
練込んだもので耐光堅牢度に優れたものであるから、自
動車の座席のように強い直射日光のもとで使用されて
も、そのダミー作用が変退色によって失われることはな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る帯電防止自動車椅子張地の拡大斜
視図である。 11……パイル布帛、12……バッキング材、 13……椅子張地、14……導電繊維、 15……導電性パイル糸列、16……非導電性パイル糸列、 17……原着合成繊維、g……間隔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 織編されたパイル布帛11の裏面に
    導電材を含有するバッキング材12を裏打積層した帯電防
    止自動車椅子張地13のパイル糸列において、 (b) 黒色を呈する濃色の導電繊維14が5〜50重量%
    混繊されたパイル糸による1〜3列の導電性パイル糸列
    15が1〜30mmの間隔Gをおいて配列されており、 (c) その導電性パイル糸列15に含有される導電繊維
    14が、全パイル糸列の0.5〜10重量%を占めており、 (d) 導電繊維を含有しない非導電性パイル糸列16の
    一部又は全部のパイル糸に、濃色着色剤を練込んで導電
    繊維と略同色に着色して紡糸した原着合成繊維17が5〜
    50重量%混繊されていること、 を特徴とする帯電防止自動車椅子張地。
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