JP2670581B2 - プライマー組成物 - Google Patents

プライマー組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プライマー組成物に関し、詳しくは、特
に、ポリプロピレン等のポリオレフインからなる成形品
や、ポリプロピレンと合成ゴムからなる自動車用パンパ
ー等の成形品に下塗りして、これら成形品表面への塗料
の付着性を高めるためのプライマー組成物に関する。
従来の技術 ポリプロピレン等のポリオレフインからなる成形品の
表面に塗膜を形成して、その付加価値を高めることが行
なわれている。しかし、一般に、ポリオレフインからな
る成形品は極性が小さく、塗料との付着性が悪いので、
従来より予めプライマー組成物にて成形品を表面処理し
て、ポリオレフイン成形品の表面への塗膜の付着性又は
密着性を改善することが行なわれている。
例えば、不活性有機溶剤中にてスチレン・ブタジエン
・スチレンブロツク共重合体の水素添加物の存在下に
(メタ)アクリル酸エステルとヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートを重合させて得られる所謂ポリマー・
アロイをプライマー処理なしにて塗膜を形成するための
ワン・コート方式による塗料のバインダー樹脂として用
いることが特開昭63−51477号公報に記載されている。
しかし、上記バインダー樹脂は、これをプライマーとし
て用いるとき、塗膜の剥離強度が十分ではない。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、スチレン・ブタジエンブロツク共重合
体又はその水素添加物に2−ヒドロキシプロピルアクリ
レートをグラフト共重合させてなる変成重合体を有機溶
剤に溶解して組成物とし、これを塗膜形成のためのプラ
イマー組成物として用いることによつて、ポリプロピレ
ン等のポリオレフインや、その他の樹脂の成形品との付
着性にすぐれるのみならず、耐水性にすぐれ、更に、耐
折曲げ性、鮮映性等にもすぐれる塗膜を与えることがで
きることを見出して、本発明に至つたものである。
課題を解決するための手段 本発明によるプライマー組成物は、スチレン・ブタジ
エンブロツク共重合体又はその水素添加物に2−ヒドロ
キシプロピルアクリレートを0.05〜25重量%含むように
グラフト共重合させてなる変成重合体を有機溶剤に溶解
してなる組成物であつて、上記変成重合体5〜80重量%
及び上記有機溶剤95〜20重量%からなることを特徴とす
る。
本発明において用いるスチレン・ブタジエンブロツク
共重合体は、一般式 S−D−Sn (式中、Sはスチレン重合体ブロツク、Dはブタジエン
重合体ブロツクを示し、nは0又は1である。) で表わされる。このようなスチレン・ブタジエンブロツ
ク共重合体の製造は、例えば、米国特許第3,265,765号
明細書に記載されており、また、特開昭61−192743号公
報にも記載されている。市販品としては、スチレン・ブ
タジエンブロツク共重合体がクレイトン(シエル化学
製、以下、同じ。)1101や1102、として入手することが
できる。
また、スチレン・ブタジエンブロツク共重合体の水素
添加物の製造は、例えば、特公昭42−8704号公報、特公
昭43−6636号公報、特公昭45−20504号公報、特公昭48
−3555号公報等に記載されている。スチレン・ブタジエ
ンブロツク共重合体の水素添加物も、クレイトンG−16
52として入手することができる。
本発明によるプライマー組成物は、このようなスチレ
ン・ブタジエンブロツク共重合体又はその水素添加物
(以下、これらを単にブロツク共重合体ということがあ
る。)に所定量の2−ヒドロキシプロピルアクリレート
(以下、単にビニル単量体ということがある。)をグラ
フト共重合させてなる変成重合体を有機溶剤に溶解して
なる組成物である。
ここに、本発明において用いるブロツク共重合体又は
その水添物は、得られるプライマー組成物の塗膜の強度
及び固形分濃度の点から、テトラヒドロフラン溶剤中、
40℃でゲル・パーミエーシヨン・クロマトグラフイーに
て測定した数平均分子量が1×104〜18×104であること
が好ましく、特に、1.5×104〜12×104であることが望
ましい。また、スチレン含量は、得られるプライマー組
成物の塗膜の付着性及び強度、低温特性、べたつき等の
点から、10〜60重量%であることが好ましく、特に、12
〜55重量%であることが望ましい。
更に、本発明において用いる前記変成重合体は、0.05
〜25重量%の範囲の2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トを有するように、ブロツク共重合体に上記ビニル単量
体をグラフト共重合させる。かかる変成重合体を用いる
ことによつて、付着性及び耐水性にすぐれる塗膜を形成
するプライマー組成物を得ることができる。変成重合体
における特に好ましい上記ビニル単量体の量は0.5〜20
重量%の範囲である。
ブロツク共重合体への前記ビニル単量体のグラフト共
重合体は、トルエン等のような不活性溶剤中にてブロツ
ク共重合体にラジカル重合開始剤の存在下に前記ビニル
単量体を重合させることによつて得ることができる。
好ましい方法の一例を挙げれば、即ち、不活性溶剤1m
3にブロツク共重合体を10〜3000kg、好ましくは20〜100
0kgを溶解させて、溶液を調製し、これにブロツク共重
合体1kg当りに前記ビニル単量体を0.5〜100ミリモル/
分、好ましくは1〜20ミリモル/分の割合にて逐次添加
し、同時に、ラジカル重合開始剤もブロツク共重合体1k
g当りに約5×10-5〜50ミリモル/分、好ましくは10-2
〜5ミリモル/分の割合にて、逐次添加する。ラジカル
重合開始剤の添加量は、前記ビニル単量体に対して約1/
100〜3/5、好ましくは約1/20〜1/2のモル比の範囲が好
ましい。
ブロツク共重合体へのビニル単量体のグラフト共重合
は、不活性溶剤中、加熱及び強攪拌下に行なうのが好ま
しい。反応温度は50℃以上、特に、80〜200℃の範囲が
好適であり、反応時間は2〜10時間が適当である。反応
方式は、回分式、連続的のいずれでもよいが、グラフト
共重合を均一に行なうためには、回分式が好ましい。
しかし、ブロツク共重合体へのビニル単量体のグラフ
ト共重合は、ブロツク共重合体の軟化点以上の反応温度
であれば、無溶剤下でも、ビニル単量体及びラジカル重
合開始剤の存在下にブロツク共重合体を加熱溶融し、強
攪拌することによつても行なうことができる。更に、ス
チレン・ブタジエンブロツク共重合体、ビニル単量体及
びラジカル重合開始剤を予め混合し、これを押出機を用
いて、グラフト共重合することもできる。
ブロツク共重合体へのビニル単量体のグラフト共重合
において用いるラジカル重合開始剤としては、有機ペル
オキシド又は有機ペルエステルが好ましく用いられる。
具体的には、例えば、ベンゾイルペルオキシド、ジクロ
ロベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ
−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−3、1,4−ビス
(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウ
ロイルペルオキシド、t−ブチルペルアセテート、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)−ヘキ
シン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオ
キシ)−ヘキサン、t−ブチルペルベンゾエート、t−
ブチルペルフエニルアセテート、t−ブチルペルイソブ
チレート、t−ブチルペル−s−オクトエート、t−ブ
チルペルピバレート、クミルペルピバレート、t−ブチ
ルペルジエチルアセテート等が好ましく用いられる。こ
れら以外にも、アゾ化合物、例えば、アゾビスイソブチ
ロニトリル、ジメチルアゾイソブチレート等も用いるこ
とができる。
本発明によるプライマー組成物は、上記のようにして
得られるブロツク共重合体へのビニル単量体のグラフト
共重合が有機溶剤に溶解されてなるものである。従つ
て、場合によつては、前記不活性溶剤中にて上記グラフ
ト共重合を行なつたままの溶液をそのまま、又は適宜に
有機溶剤にて希釈して、本発明によるプライマー組成物
としてもよく、或いは変成重合体を一旦単離し、これを
有機溶剤に溶解させてもよい。また、前述したように、
反応容器中で無溶剤下にブロツク共重合体を加熱溶融さ
せ、或いは押出機にてグラフト共重合を行なつた後、得
られたグラフト共重合体を有機溶剤に溶解させてもよ
い。
本発明のプライマー組成物における有機溶剤として
は、前記したグラフト共重合体を溶解させ得るものであ
れば、特に、限定されるものではなく、通常、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素系溶剤、
シクロヘキサン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキサ
ン等の脂環族炭化水素系溶剤、トリクロロエチレン、パ
ークロロエチレン、ジクロロエチレン、ジクロロエタ
ン、クロロベンゼン等の塩素化炭化水素系溶剤、エタノ
ール、イソプロパノール等の脂肪族アルコール系溶剤、
アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケト
ン等のケトン系溶剤、酢酸エチル等のエステル系溶剤を
挙げることができる。
本発明によるプライマー組成物は、前記グラフト変成
共重合体5〜80重量%と前記有機溶剤95〜20重量%、好
ましくは前記グラフト変成共重合体7〜60重量%と前記
有機溶剤93〜40重量%とからなる。
本発明によるプライマー組成物は、上記以外に、必要
に応じて、酸化防止剤、耐候安定剤、耐熱防止剤等の各
種安定剤、酸化チタンや有機顔料等の着色剤、カーボン
ブラツク、フエライト等の導電性付与剤等の成分を含有
してもよい。
本発明によるプライマー組成物は、ポリオレフインや
その他の重合体からなる成形品の表面に塗布し、その表
面への塗料の付着性を改善すると共に、得られた塗膜の
耐水性を改善する等のために用いられる。特に、本発明
によるプライマー組成物は、例えば、高圧法ポリエチレ
ン、中低圧法ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−4
−メチル−1−ペンテン、ポリ−1−ブテン、ポリスチ
レン等のポリオレフインや、エチレン・プロピレン共重
合体、エチレン・ブテン共重合体、プロピレン・ブテン
共重合体等のポリオレフイン共重合体からなる成形品に
好適に用いることができる。
更に、本発明によるプライマー組成物は、上記したポ
リオレフインやその共重合体以外にも、ポリプロピレン
と合成ゴムとからなる成形品、ポリアミド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
ポリカーボネート樹脂等からなる自動車用パンパー等の
成形品、更には、鋼板や電着処理鋼板等の表面処理にも
用いることができる。また、ポリウレタン樹脂、脂肪酸
変成ポリエステル樹脂、オイルフリーポリエステル樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等を主成分とする塗
料、プライマー、接着剤等を塗布した表面に下塗りし、
その表面への塗料等の付着性を改善すると共に、耐水性
や、更には、鮮映性、低温衝撃性等にもすぐれる塗膜を
形成するのにも用いられる。
本発明によるプライマー組成物は、これが適用される
成形品がタルク、亜鉛華、ガラス繊維、チタン白、硫酸
マグネシウム等の無機充填剤、顔料等が配合されている
場合に、特に、塗膜の付着性のよいプライマー塗膜を形
成する。
また、成形品も、上記以外に種々の安定剤、紫外線吸
収剤、塩酸吸収剤等が配合されていてもよい。好ましく
用いられる安定剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフエノール、テトラキス〔メチレン
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ
メート)〕メタン、メタオクタデシル−3−(4′−ヒ
ドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフエニル)プロピオネ
ート、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフエノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフエノール)、4,4′−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフエノール)、2,2−チ
オビス(4−メチル−6−t−ブチルフエノール)、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフエ
ノール)ブタン等のフエノール系安定剤、ジラウリルチ
オジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネー
ト等のイオウ系安定剤、トリデシルホスフアイト、トリ
ノニルフエニルホスフアイト等のリン系安定剤を挙げる
ことができる。
好ましく用いられる紫外線吸収剤としては、例えば、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフエノン、2−
エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフエニルアクリ
レート、パラオクチルフエニルサリチレート等を挙げる
ことができる。塩酸吸収剤としては、例えば、ステアリ
ン酸カルシウム等が好ましく用いられる。
本発明によるプライマー組成物は、成形品への噴霧塗
装に好適であり、例えば、スプレーガンにて成形品表面
に吹き付けられる。成形品への塗布は常温でよく、塗布
した後、自然乾燥や加熱強制乾燥等、適宜の方法によつ
て乾燥され、塗膜を形成する。
このように、成形品の表面に本発明によるプライマー
組成物を塗布し、乾燥させた後、その成形品には、静電
塗装、吹付け塗装、はけ塗り等の方法によつて塗料が塗
布される。これらの塗料は、下塗りした後、上塗りする
方法で塗布してもよい。用いる塗料には、特に制限はな
いが、特に、塗料付着性の高い塗膜を必要とする場合
は、溶剤型熱可塑性アクリル樹脂塗料、溶剤型熱硬化性
アクリル樹脂塗料、アクリル変成アルキド樹脂、エポキ
シ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、メラミン樹脂塗料
等が好ましく用いられる。かかる塗料を塗布した後、塗
料は、ニクロム線、赤外線、高周波加熱等の通常の方法
によつて塗膜を硬化させて、製品としての成形品を得
る。塗膜硬化の方法は、成形品の材質、形状、塗料の性
状等によつて適宜に選ばれる。
発明の効果 本発明によるプライマー組成物は、スチレン・ブタジ
エンブロツク共重合体又はその水素添加物に2−ヒドロ
キシプロピルアクリレートをグラフト共重合させてなる
変成重合体を有機溶剤に溶解してなる組成物であつて、
高固形分濃度として作業性にすぐれ、しかも、微粒化す
ることができるので、塗料の付着性のみならず、耐水性
や鮮映性にすぐれる塗膜を形成する。
特に、本発明によるプライマー組成物を塗布した成形
品の塗膜は平滑性にすぐれ、塗膜の耐久付着性と耐水性
が改善されている。かかる効果は、プライマー組成物を
噴霧塗装した場合にも発揮される。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。尚、
以下において、塗膜の物性試験は、次のようにして行な
つた。
碁盤目試験 JIS K 5400に記載されている碁盤目試験の方法に準じ
て碁盤目を付けた試験片を作製し、セロハンテープを碁
盤目上に貼り付けた後、これを速やかに90゜方向に引張
つて剥離させ、碁盤目100のうち、剥離されなかつた碁
盤目数にて評価した。
剥離強度 基材上に塗膜を調製し、1cm幅にてカッター刃にて基
材に刃が届くまで切目を入れ、端部を剥離させた後、そ
の剥離した塗膜の端部を50mm/分の速度で180゜方向に引
張つて、剥離強度を求めた。
耐水性 試験片を40℃の水中に240時間浸漬した後に碁盤目試
験を行なつた。併せて、この耐水試験後の塗膜の外観を
調べた。評価は次の4段階とした。Fは膨れの数が少な
い。MはFとDの中間、Dは全面に膨れがある、MDはM
とDの中間を示す。また、数値は膨れの大きさの度合い
を示し、数値が大きい程、膨れの度合いが小さいことを
示す。数値の範囲は2〜9とした。
耐折曲げ性 折り曲げ可能な厚さ2mmの基材にプライマー組成物を
塗布して、試験片を作製し、これを−30℃の温度にて塗
布面を外側にして10mm径の円柱に沿つて折り曲げて、そ
の状態を目視にて観察した。評価基準は次のとおりであ
る。
◎ 塗膜、プライマーいずれにもクラツク発生なし。
○ 塗膜にクラツク発生、プライマーにクラツク発生な し。
△ 塗膜、プライマーにクラツク発生。
× 基材にもクラツク発生。
鮮映性 東京光電(株)製の鮮明度光沢度計PGD−4型を用い
て評価した。
実施例1 攪拌装置を備えた1.5容量のオートクレーブにスチ
レン・ブタジエン系ブロツク共重合体の水添物であるク
レイトンG−1652(シエル化学社製、数平均分子量8.8
×104、スチレン含量31重量%)250重量部及びトルエン
500重量部を仕込み、攪拌下に160℃まで昇温した。次い
で、2−ヒドロキシプロピルアクリレート25重量部及び
ジ−t−ブチルペルオキシド6.5重量部をそれぞれ5時
間要して分割して加えた後、更に、160℃で2時間攪拌
した。
このようにして得た変成重合体において、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート含量は3.4重量%であり、ト
ルエンで固形分13重量%に希釈した変成重合体溶液、即
ち、プライマー組成物のフオードカツプ粘度は、温度25
℃において、19.4秒であつた。
第1表に示す基材を第1表に示す方法にて洗浄した
後、スプレーガンを用いて、上記プライマー組成物を乾
燥膜厚にて11μmになるように塗布した後、上塗り塗料
ソフレツクス#5000(日本油脂(株)製)を乾燥膜厚60
μmになるように塗布した。室温で10分間、放冷した
後、100℃のオーブン中にて30分間焼付を行なつた。得
られた塗膜の物性を第1表に示す。
比較例1 実施例1と同じクレイトンG−1652を変成することな
く、そのままにて用いた以外は、実施例1と同様にし
て、トルエンで固形分12.5重量%に希釈した。フオード
カツプ粘度は、温度25℃において、23.0秒であつた。
第1表に示す基材を第1表に示す方法にて洗浄した
後、実施例1と同様にして塗布し、上塗り塗料ソフレツ
クス#5000を塗布した。放冷した後、1000℃のオーブン
中にて30分間焼付を行なつた。得られた塗膜の物性を第
1表に示す。
実施例2 実施例1と同じスチレン・ブタジエンブロツク 共重合体3kg、2−ヒドロキシプロピルアクリレート120
g及び2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン7.5kgをヘンシエル・ミキサーで予め混合
した後、二軸押出機(池貝鉄工所製PCM−45)にて、樹
脂温度230℃、回転数260rpmで造粒した。
このようにして得た変成共重合体の2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート含量は2.9重量%であり、15重量%
のトルエン溶液のフオードカツプ粘度は29.7秒であつ
た。このプライマー組成物を用いて、実施例1と同様に
して得た塗膜の物性を第1表に示す。
実施例3 実施例2で得たプライマー組成物を第1表に示す基材
に塗布した以外は、実施例2と同様にして得た塗膜の物
性を第1表に示す。
比較例2 実施例2において、ビニル単量体として2−ヒドロキ
シエチルアクリレートを用いた以外は、実施例2と同様
にしてプライマー組成物を調製した。これを第1表に示
すようにガラス繊維強化ナイロン6からなる成形品の表
面に塗布した以外は、実施例2と同様にして得た塗膜の
物性を第1表に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン・ブタジエンブロツク共重合体又
    はその水素添加物に2−ヒドロキシプロピルアクリレー
    トを0.05〜25重量%含むようにグラフト共重合させてな
    る変成重合体を有機溶剤に溶解してなる組成物であつ
    て、上記変成重合体5〜80重量%及び上記有機溶剤95〜
    20重量%からなることを特徴とするプライマー組成物。
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